JP2006213801A - 2液硬化型無溶剤系接着剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 主剤には、全末端水酸基の30%以上が2級または3級の末端水酸基であり、酸基を含むポリオールを含有させ、硬化剤には、芳香脂肪族ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られ、平均官能基数が1.5〜2.5であるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、脂肪族ポリイソシアネートおよび/またはその変性体とを含有させて、これら主剤と硬化剤とから、2液硬化型無溶剤系接着剤を調製する。
【選択図】 なし
Description
このようなラミネート複合フィルムの貼り合わせに用いられるラミネート用接着剤としては、ポリエステルポリオールを含有する主剤と、ポリイソシアネートを含有する硬化剤とを含む2液硬化型ウレタン接着剤が、その簡便性と優れた接着性能の観点より、広く使用されている。
しかし、無溶剤系接着剤は、接着剤を構成する成分の分子量が、溶剤系接着剤に比べてはるかに小さいため、高温殺菌処理が必要なアルミニウム箔などの金属箔を含むラミネート複合フィルムの製造に用いると、高温殺菌処理後に金属箔の食品と接触する側の接着強度が著しく低下するという不具合がある。
このような事情から、2液硬化型無溶剤系接着剤は、現在まで、熱処理を必要としない、例えば、ドライフーズやスナックの用途に制限され、高温殺菌処理の用途では、金属箔を含まない包材に一部使用されているのみである。
例えば、ポリオールまたはポリウレタンポリオールとポリウレタンポリイソシアネートから成る2液硬化型接着剤組成物において、前記ポリオールとして、3官能以上の水酸基を有するポリオールにポリカルボン酸を水酸基が少なくとも2個残るように反応させて得られるカルボキシル基を有するポリオール、及び前記ポリウレタンポリオールとして3官能以上の水酸基を有するポリオールにポリカルボン酸を水酸基が少なくとも2個残るように反応させて得られるカルボキシル基含有ポリオールを共重合せしめたポリウレタンポリオールを含有して成ることを特徴とする接着剤組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
本発明の目的は、バリア層とプラスチックフィルムとが積層されるラミネート複合フィルムにおいて、高温殺菌処理後も、長期にわたって優れた外観および接着強度を保持し、しかも、ラミネート複合フィルムの製造時に、主剤と硬化剤との反応が適度に調整され、良好な作業性を確保することのできる、2液硬化型無溶剤系接着剤を提供することにある。
また、本発明においては、硬化剤中、前記イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと前記脂肪族ポリイソシアネートおよび/またはその変性体との合計に対して、前記イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーの含有量が、1〜80重量%であり、前記脂肪族ポリイソシアネートおよび/またはその変性体の含有量が、20〜99重量%であることが好適である。
本発明において、主剤は、酸基を含むポリオールを含有している。本発明において、酸基を含むポリオールは、酸基を含むポリオール中の全末端水酸基の30%(モル%、以下同じ。)以上が2級または3級の末端水酸基である。換言すれば、酸基を含むポリオール中の全末端水酸基のうち、1級の末端水酸基が70%未満である。酸基を含むポリオール中の全末端水酸基のうち、1級の末端水酸基が70%を超えると、主剤と硬化剤との配合時に、水酸基とイソシアネート基との反応が活性化し、粘度上昇による作業性の不良を生じる。なお、酸基を含むポリオール中の全末端水酸基の30〜100%が、2級または3級の末端水酸基であることが好ましい。
本発明において、酸基を含むポリオールは、少なくとも1つの酸基が、ポリオールの分子鎖と共有結合していれば、酸基が分子末端に存在していてもよく、分子鎖中に存在してもよい。酸基としては、例えば、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基、または、これらの金属塩などが挙げられる。これらのうち、好ましくは、カルボン酸基が挙げられる。
変性に用いられる無水酸としては、特に制限されないが、例えば、無水トリメリット酸、無水フタル酸、無水マレイン酸、無水ピロメリット酸などが挙げられる。好ましくは、無水トリメリット酸が挙げられる。
このようにして得られた酸基を含むポリオールを主剤として用いれば、主剤と硬化剤とを混合した後の反応を適度に制御でき、優れた作業性を得ることができる。
酸変性されるポリオールとしては、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリオールなどのマクロポリオールや、多価アルコールなどが挙げられる。これらは、単独または2種以上併用してもよい。
多塩基酸またはそのアルキルエステルとしては、例えば、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ダイマー酸などの脂肪族ジカルボン酸、例えば、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、例えば、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸など、またはこれらのジアルキルエステル(例えば、炭素数1−6アルキルエステルなど)もしくはこれらの無水フタル酸などの酸無水物、またはこれらの混合物などが挙げられる。
また、酸変性されるポリオールとして用いられる多価アルコールは、例えば、上記したポリエステルポリオールの原料成分として用いられる多価アルコールと、同様のものが挙げられる。なお、多価アルコールは、主剤中、0.01重量%以上、50重量%以下の割合で用いられる。
本発明において、硬化剤は、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、脂肪族ポリイソシアネートおよび/またはその変性体とを含有している。
芳香脂肪族ポリイソシアネートとしては、例えば、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物(XDI)、1,3−または1,4−テトラメチルキシリレンジイソシアネートもしくはその混合物(TMXDI)、ω,ω′−ジイソシアネート−1,4−ジエチルベンゼンなどが挙げられる。これらは、単独または2種以上併用してもよい。好ましくは、1,3−または1,4−キシリレンジイソシアネートもしくはその混合物(XDI)が挙げられる。
そして、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーを得るには、まず、芳香脂肪族ポリイソシアネートとポリオールとを、ポリオールの水酸基に対する芳香脂肪族ポリイソシアネートのイソシアネート基の当量比(NCO/OH)が、1より大きくなる割合、好ましくは、2〜100の割合にて、ウレタン化反応させる。ウレタン化反応には、公知のウレタン化反応の条件が用いられる。次いで、未反応の芳香脂肪族ポリイソシアネートを除去する。未反応の芳香脂肪族ポリイソシアネートを除去するには、特に制限されないが、例えば、薄膜蒸留法や溶剤抽出法などの公知の手法が用いられる。
また、主剤および硬化剤には、必要に応じて、そのいずれか一方またはその両方に、例えば、シランカップリング剤やリンの酸素酸またはその誘導体を配合してもよい。
シランカップリング剤としては、構造式R−Si≡(X)3またはR−Si≡(R’)(X)2(式中、Rはビニル基、エポキシ基、アミノ基、イミノ基、イソシアネート基またはメルカプト基を有する有機基を示し、R’は低級アルキル基を示し、Xはメトキシ基、エトキシ基またはクロル原子を示す。)で表わされるものであれば、何れのものでもよく、例えば、ビニルトリクロルシランなどのクロロシラン、例えば、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−プロピルメチルジメトキシシラン、n−(ジメトキシメチルシリルプロピル)エチレンジアミン、n−(トリエトキシシリルプロピル)エチレンジアミン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシランなどのアミノシラン、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ジ(γ−グリシドキシプロピル)ジメトキシシランなどのエポキシシラン、例えば、ビニルトリエトキシシランなどのビニルシラン、例えば、3−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどのイソシアネートシランなどが挙げられる。これらシランカップリング剤は、単独または2種以上併用してもよい。
また、リンの酸素酸またはその誘導体において、リンの酸素酸としては、例えば、次亜リン酸、亜リン酸、オルトリン酸、次リン酸などのリン酸類、例えば、メタリン酸、ピロリン酸、トリポリリン酸、ポリリン酸、ウルトラリン酸などの縮合リン酸類などが挙げられる。
リン酸の酸素酸またはその誘導体の配合量は、例えば、主剤または硬化剤100重量部に対して、0.001〜3重量部、好ましくは、0.01〜2.5重量部である。
そして、本発明の2液硬化型無溶剤系接着剤は、これら主剤および硬化剤を配合して、被着体に塗布するようにして使用される。
バリア層とは、気体・液体のバリア性を有する層であって、例えば、金属または金属酸化物の層を含む層が挙げられる。このバリア層としては、金属箔ならびにバリア層を含むプラスチックフィルムが挙げられる。金属箔としては、例えば、アルミニウム、ステンレス、鉄、銅、鉛などが挙げられる。これらの厚みは、5〜100μm、好ましくは5〜20μm、さらに好ましくは5〜15μmである。
また、プラスチックフィルムとして、各種共押出フィルムおよび上記プラスチックフィルム同士を予め本発明の接着剤もしくは他の接着剤で貼り合わせたラミネート複合フィルムを用いてもよい。プラスチックフィルムの厚みは、通常、5〜200μmである。
また、プラスチックフィルムおよびバリア層の表面は、コロナ放電処理などの表面処理を施してもよく、アンカーコート剤などでプライマー処理を施してもよい。また、プラスチックフィルムおよびバリア層には適宜印刷が施されていてもよい。
より具体的には、まずバリア層の一方の面とプラスチックフィルムとをラミネートしてもよく(1次ラミネート)、また、1次ラミネート後に、1次ラミネート品の少なくとも一方の面に他のプラスチックフィルムを2次ラミネートすることにより、バリア層を含むプラスチック複合フィルムを作製してもよい。
1次ラミネートでは、通常、バリア層とプラスチックフィルムとがラミネートされる。また、2次ラミネートまでに、この複合フィルムは、接着剤を硬化反応させるために加温・養生(例えば、25〜60℃での養生)してもよく、養生することなく、直ちに、2次ラミネートしてもよい。
製造例1(ポリエステルポリオールAの製造)
イソフタル酸2867g、1,3−ブタンジオール3570g、ネオペンチルグリコール1931gを反応器に仕込み、窒素気流下190〜220℃でエステル化反応を行った。その後、所定の水を留出後、アジピン酸1261g、セバシン酸1745g、チタンテトラブトキシド0.39gを加え、窒素気流下180〜220℃でエステル化反応を行うことにより、ポリエステルポリオールAを得た。
ポリエステルポリオールA1000gに、無水トリメリット酸25gを加えて、110℃で酸変性することにより、ポリエステルポリオールBを得た。
得られたポリエステルポリオールBは、酸基の割合(全末端水酸基のうち無水酸によって変性された割合)が3.2%であり、2級または3級の末端水酸基が全末端水酸基の38.8%であった。
ポリエステルポリオールA1000gに、無水トリメリット酸30gを加えて、110℃で酸変性することにより、ポリエステルポリオールCを得た。
得られたポリエステルポリオールCは、酸基の割合(全末端水酸基のうち無水酸によって変性された割合)が3.9%であり、2級または3級の末端水酸基が全末端水酸基の38.1%であった。
ポリエステルポリオールA1000g、1,3−ブタンジオール50gを110℃で均一混合し、これに、無水トリメリット酸31.5gを加えて、110℃で酸変性することにより、ポリエステルポリオールDを得た。
得られたポリエステルポリオーDは、酸基の割合(全末端水酸基のうち無水酸によって変性された割合)が3.2%であり、2級または3級の末端水酸基が全末端水酸基の38.8%であった。
ポリエステルポリオールA1000g、1,3−ブタンジオール100gを110℃で均一混合し、これに、無水トリメリット酸33gを加えて、110℃で酸変性することにより、ポリエステルポリオールEを得た。
得られたポリエステルポリオールEは、酸基の割合(全末端水酸基のうち無水酸によって変性された割合)が2.7%であり、2級または3級の末端水酸基が全末端水酸基の39.3%であった。
エチレングリコール276g、ネオペンチルグリコール456gを反応器に仕込み、窒素気流下、80℃に加熱して溶解した。続いて、アジピン酸245g、イソフタル酸555g、セバシン酸338gを反応器に仕込み、180〜220℃でエステル化反応を行った。酸価が4になったところで反応容器を減圧し、133Pa以下、200℃で1時間反応させ、酸価0.7、水酸基価122のポリエステルポリオールを得た。
製造例7(主剤1〜4の調製)
上記により得られた末端酸変性ポリエステルポリオールB〜Eに、表1に示す処方で、下記の添加剤を配合することにより、主剤1〜4を調製した。なお、ポリエステルポリオールFは、添加剤を配合することなく、そのまま主剤5として用いた。
エポキシシラン:γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン(KBE−403、信越化学工業株式会社製)
アミノシラン:γ−アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903、信越化学工業株式会社製)
リン酸:リン酸(和光純薬工業株式会社製)
製造例8(イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーAの製造)
ポリエステルポリオールA645.94g、キシリレンジイソシアネート2461.47gを反応器に仕込み、窒素気流下70〜80℃でウレタン化反応を行った。その後、未反応キシリレンジイソシアネートを薄膜蒸留にて除去することにより、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーAを得た。このイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーAの平均官能基数は、2であり、アミン当量(イソシアネート当量)は454であり、未反応キシリレンジイソシアネートの含有量は、0.1重量%であった。
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーA500gと、イソシアネート基の一部をイソブタノールで反応させたヘキサメチレンジイソシアネートのトリマー(未変性ヘキサメチレンジイソシアネートの含有量0.3重量%)500gとを、窒素気流下70℃で均一に混合することにより、硬化剤1を得た。この硬化剤1のアミン当量(イソシアネート当量)は288であり、未反応ジイソシアネート(分子量190以下の低分子量ポリイソシアネート)の含有量は、0.2重量%であった。
ポリエステルポリオールA1432.14g、キシリレンジイソシアネート2728.7gを反応器に仕込み、窒素気流下70〜80℃でウレタン化反応を行った。その後、未反応キシリレンジイソシアネートを薄膜蒸留にて除去することにより、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーBを得た。このイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーBの平均官能基数は、2であり、アミン当量(イソシアネート当量)は494であり、未反応キシリレンジイソシアネートの含有量は、0.2重量%であった。
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーB500gと、イソシアネート基の一部をイソブタノールで反応させたヘキサメチレンジイソシアネートのトリマー(未変性ヘキサメチレンジイソシアネートの含有量0.3重量%)500gとを、窒素気流下70℃で均一に混合することにより、硬化剤2を得た。この硬化剤2のアミン当量(イソシアネート当量)は298であり、未反応ジイソシアネート(分子量190以下の低分子量ポリイソシアネート)の含有量は、0.2重量%であった。
ポリエステルポリオールA1432.14g、キシリレンジイソシアネート2728.7gを反応器に仕込み、窒素気流下70〜80℃でウレタン化反応を行った。その後、未反応キシリレンジイソシアネートを薄膜蒸留にて除去することにより、イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーBを得た。このイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーBの平均官能基数は、2であり、アミン当量(イソシアネート当量)は422であり、未反応キシリレンジイソシアネートの含有量は、3.2重量%であった。
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーC600gと、イソシアネート基の一部をイソブタノールで反応させたヘキサメチレンジイソシアネートのトリマー(未変性ヘキサメチレンジイソシアネートの含有量0.3%)400gとを、窒素気流下70℃で均一に混合することにより、硬化剤3を得た。この硬化剤3のアミン当量は299であり未反応ジイソシアネート(分子量190以下の低分子量ポリイソシアネート)の含有量は、2.0重量%であった。
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーB600gと、イソシアネート基の一部をイソブタノールで反応させたヘキサメチレンジイソシアネートのトリマー(未変性ヘキサメチレンジイソシアネートの含有量0.3重量%)400gとを、窒素気流下70℃で均一に混合することにより、硬化剤3を得た。この硬化剤3のアミン当量(イソシアネート当量)は318であり、未反応ジイソシアネート(分子量190以下の低分子量ポリイソシアネート)の含有量は、0.2重量%であった。
上記により調製された主剤1〜5および硬化剤1〜4、および、硬化剤5(コロネートHX(日本ポリウレタン工業株式会社製、固形分100重量%、アミン当量199)をそのまま使用)を、表2に示すように配合することにより、実施例1〜6および比較例1の2液硬化型無溶剤系接着剤を調製した。
また、各実施例および比較例について、50℃での均一混合2分後の粘度、および、均一混合40分後の粘度を測定した。その結果を同じく表3に示す。
ポリエチレンテレフタレートフィルム(厚み12μm)とアルミニウム箔(厚み9μm)とからなるラミネート複合フィルムを、溶剤系接着剤(タケラックA−310(三井武田ケミカル株式会社製)10重量部とタケネートA−3(三井武田ケミカル株式会社製)1重量部を混合し、酢酸エチルで希釈したもの)を用いて予め作製しておき、このラミネート複合フィルムのアルミニウム箔側に、無溶剤型ラミネータ(岡崎機械製TNS−400−200)を用いて、各実施例および各比較例の2液硬化型無溶剤系接着剤を塗工(塗工量2.8〜3.0g/m2)した。その後、この塗工面に、未延伸ポリプロピレンフィルム(厚み70μm)を貼り合わせ、3層ラミネート複合フィルムを作製した。その後、この3層ラミネート複合フィルムを50℃、3日間の条件で養生し、2液硬化型無溶剤系接着剤を硬化させた。
上記のようにして作製された各ラミネート複合フィルムを使用して、13×17.5cmの大きさの袋を作製し、内容物として、食酢/サラダ油/ケチャップを体積比1/1/1で予め混合したものを充填した。この袋を、210×520×105mmのトレイに載置し、135℃で20分間、0.20MPaの加圧下で熱水滅菌を行った後、内容物を取り出し、アルミニウム箔/未延伸ポリプロピレンフィルム間の接着強度を、室温下、試験片幅15mm、引張速度300mm/min、T型剥離試験により評価した。
Claims (5)
- 主剤および硬化剤からなる2液硬化型無溶剤系接着剤であって、
主剤が、酸基を含むポリオールを含有し、そのポリオールの全末端水酸基の30%以上が2級または3級の末端水酸基であり、
硬化剤が、芳香脂肪族ポリイソシアネートとポリオールとの反応により得られ、平均官能基数が1.5〜2.5であるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと、脂肪族ポリイソシアネートおよび/またはその変性体とを含有することを特徴とする、2液硬化型無溶剤系接着剤。 - 硬化剤中、分子量190以下の低分子量ポリイソシアネートの含有量が、3重量%以下であることを特徴とする、請求項1に記載の2液硬化型無溶剤系接着剤。
- 硬化剤中、前記イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーと前記脂肪族ポリイソシアネートおよび/またはその変性体との合計に対して、前記イソシアネート基末端ウレタンプレポリマーの含有量が、1〜80重量%であり、前記脂肪族ポリイソシアネートおよび/またはその変性体の含有量が、20〜99重量%であることを特徴とする、請求項1または2に記載の2液硬化型無溶剤系接着剤。
- バリア層とプラスチックフィルムとをラミネートするために用いられる、請求項1〜4のいずれかに記載の2液硬化型無溶剤系接着剤。
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