JP2000007748A - 多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成物およびそれを用いたラミネート用接着剤組成物 - Google Patents
多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成物およびそれを用いたラミネート用接着剤組成物Info
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Abstract
チックに対する接着性、初期接着性、ガスバリヤーフィ
ルム相互のラミネート性、硬化速度、ポットライフ、ボ
イル耐性、レトルト耐性に優れた接着剤用の多官能ポリ
ウレタン尿素ポリオール樹脂組成物及びそれを用いた接
着剤組成物を得る。 【解決手段】 ポリオールとジイソシアネートの反応に
よって得られる末端の一部乃至全部にイソシアネート基
を有するポリウレタンプレポリマーと、一級または二級
のアミノ基を一個有するアルカノールアミンとを反応さ
せて得られる、ポリマー分子の末端に2個以上の水酸基
を有する多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成
物、及び、該樹脂組成物を主剤となすラミネート用接着
剤組成物。
Description
尿素ポリオールおよびそれを用いたラミネート用接着剤
組成物に関する。更に詳しくは、各種プラスチックフィ
ルム、金属蒸着フィルム、アルミニウム箔等をラミネー
トして、主として食品の包装材料に使用する複合フィル
ムを製造する際に用いるポリオールとポリイソシアネー
トよりなる二液反応型ドライラミネート用接着剤におけ
るポリオール成分として有用な多官能ポリウレタン尿素
ポリオールおよびそれを用いたラミネート用接着剤組成
物に関する。
に接着剤を塗布後、溶剤を蒸発乾燥除去し、他の材料を
加熱、圧着しながら積層する技術である。この技術は、
任意のフィルム同士を自由に貼り合わせることができ、
目的に応じた性能を有する複合フィルムを得ることがで
きるため、高性能が要求される食品の包装材料の製造に
広く用いられている。
チックフィルム、アルミ蒸着フィルム、アルミナ蒸着フ
ィルム、シリカ蒸着フィルム、及びアルミ箔に対する接
着性、(2)ガスバリアーフィルム同士を貼り合わせた
場合の外観、(3)トンネリングを防ぐための初期接着
性、(4)接着剤の硬化速度、(5)ポットライフ、
(6)ボイル、レトルト耐性等に対して高い性能が要求
される。
化ビニリデンがコートされた2軸延伸ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ナイロンの各フィルム、
及びアルミニウム、アルミナ、ガラスが蒸着された2軸
延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、無延伸ポ
リエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロンの
各フィルム、及びアルミ箔等を指す。
ネート用接着剤としては従来、主として二液反応型ポリ
ウレタン系接着剤が使用されている。二液反応型接着剤
は、高分子末端に水酸基を有する主剤(ポリオール成
分)とイソシアネート基を有する硬化剤(ポリイソシア
ネート成分)とからなり、水酸基とイソシアネート基と
の反応によりウレタン結合を形成し硬化する。
は、ポリオールとジカルボン酸より得られる末端水酸基
のポリエステルポリオール、ポリエステルポリオールと
有機ジイソシアネートより得られるポリエステルポリウ
レタンポリオール、ポリエーテルポリオールと有機ジイ
ソシアネートから得られるポリエーテルポリウレタンポ
リオール、ポリエステルポリオールとポリエーテルポリ
オールの混合物と有機ジイソシアネートから得られるポ
リエステルポリエーテルポリウレタンポリオールが挙げ
られ、これらはいずれも2官能乃至3官能のポリオール
である。
ールプロパンに3モルの有機ジイソシアネートを付加し
て得られるアダクト、3モルの有機ジイソシアネートに
1モルの水を反応させて得られるビュレット、または3
モルの有機ジイソシアネートの重合で得られるイソシア
ヌレート等の結合形態を有する多官能の有機ポリイソシ
アネートが使用され、又、ポリイソシアネートとポリエ
ステルポリオール、ポリエーテルポリオールまたは必要
によりこれらと低分子ポリオールを反応させて得られる
ポリウレタンポリイソシアネート化合物が主として使用
されている。
種類により異なるが、一般的には水酸基/イソシアネー
ト基の当量比が1/1〜1/3の割合で加えられ、希釈
溶剤として酢酸エチルを加えて、固形分20〜35%、
粘度12〜20秒(ザーンカップ#3)で使用される場
合が多い。
求性能全てを必ずしも満足するものではない。そこでそ
れらを解決するために幾つかの提案が成されている。例
えば、アルミ蒸着、アルミ箔に対する接着性、ボイル、
レトルト耐性の向上するためにシランカップリング剤を
用いるもの(特公平昭58−11912)、カルボキシ
ル基を樹脂末端に付加した樹脂を用いるもの(特公平3
−68916)、多塩基酸酸無水物をポリオールに添加
するもの(特公平3−46034)、3官能以上のポリ
オールに多価カルギン酸を付加させるもの(特公平7−
94654)、エポキシ化合物をポリオールに付加する
もの(特公平7−65025)等が挙げられる。又、接
着剤の硬化速度を上げるため、触媒を用いる方法、ポリ
オールに対してポリイソシアネートを過剰に添加する方
法等が公知であるが、これらの方法では、バリアーフィ
ルム同士のラミネートの場合、接着剤の硬化過程での炭
酸ガス発生速度または発生量が大きくなるため炭酸ガス
が接着剤層に溜まり外観不良が発生する問題点がある。
従来の公知の接着剤では、前記の要求性能の全てを満足
することは難しく、未だそのような接着剤は得られてい
ないのが現状である。
ような問題点を解決するための接着剤主剤として有用な
ポリオール樹脂組成物及びそれを用いたラミネート用接
着剤を提供することにある。つまり本発明は、硬化剤の
配合比率を大過剰にしたり、有機スズ化合物などの硬化
触媒を加えなくても、硬化速度が速く、十分な耐性が得
られる接着剤主剤として有用なポリオール樹脂組成物を
提供すると共にそのような新規なラミネート用接着剤を
提供するものである。
を解決するため鋭意研究を重ねた結果本発明に到達し
た。すなわち本発明の第一の構成は、ポリオールとジイ
ソシアネートの反応によって得られる末端の一部乃至全
部にイソシアネート基を有するポリウレタンプレポリマ
ーと、一級又は二級のアミノ基を一個有するアルカノー
ルアミンとを反応させて得られるポリマー分子の末端に
2個以上の水酸基を有する多官能ポリウレタン尿素ポリ
オール樹脂組成物である。
ポリマーに用いるポリオールがポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリエステ
ルポリオール又はそれらの混合物である多官能ポリウレ
タン尿素ポリオール樹脂組成物を含む。
レポリマーが、多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂
組成物の固形分に対する、カルボキシル基に基づく酸価
が1〜20(mgKOH/g)の範囲の遊離のカルボキ
シル基を含有する多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹
脂組成物を含む。
リマーが、多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成
物の固形分に対する、リン原子の重量換算で0.01〜
0.3重量%の範囲のリン酸類又はその誘導体を含有す
る多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成物を含
む。
ウレタン尿素ポリオール樹脂組成物を主剤とし、有機ポ
リイソシアネートを硬化剤として構成されることを特徴
とするラミネート用接着剤組成物である。
化剤のイソシアネート基の当量比(OH/NCO)が1
/0.6〜1/3.0であるラミネート用接着剤組成物
を含む。
端に2個以上の水酸基を有する多官能ポリウレタン尿素
ポリオール樹脂組成物は次のようにして得ることができ
る。すなわちこれは、末端の一部乃至全末端にイソシア
ネート基を有するポリウレタンプレポリマーのイソシア
ネート基に一級または二級のアミノ基を一個有するモノ
及び/またはジアルカノールアミンとを反応させること
によって得られる。
ーは、有機ジイソシアネート類とポリオール類とをNC
O対OHの当量比が1対1乃至はNCOがそれより多い
割合で反応を開始する。反応の途中では、末端の一部が
水酸基、残りの末端がイソシアネート基のプレポリマー
ができており、この状態の時にイソシアネート基に相当
するモル数のアルカノールアミンを加えると、イソシア
ネート基とアミノ基が選択的に反応し、上記ポリオール
類に基づく水酸基とアルカノールアミンに基づく水酸基
とが共存する、2官能以上の水酸基を有するポリウレタ
ン尿素ポリオールを得ることができる。
ル類とをNCOが過剰の割合で反応させ、反応を完結さ
せれば各末端にイソシアネート基を有するポリウレタン
プレポリマーが得られ、このイソシアネートの当量に相
当するアルカノールアミンを反応させれば全末端にアル
カノールアミンだけに基づく水酸基が導入され、該ポリ
ウレタンプレポリマーの官能度及びモノ及びジアルカノ
ールアミンの任意の組み合わせに基づいて2以上の多官
能の水酸基を有するポリウレタン尿素ポリオールを得る
ことができる。
有機ジイソシアネート類としては、芳香族ジイソシアネ
ート(ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシア
ネート、トリレンジイソシアネート、低分子グリコール
類と前記芳香族ジイソシアネートとのプレポリマー
等);脂肪族ジイソシアネート(1,6−ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、エ
チレングリコール、プロピレングリコール等の低分子グ
リコール類と前記脂肪族ジイソシアネートとのプレポリ
マー等);脂環族ジイソシアネート(イソホロンジイソ
シアネート、水添化4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネー
ト、イソプロピリデンジシクロヘキシルー4,4’−ジ
イソシアネート、低分子グリコール類と前記脂環族ジイ
ソシアネートとのプレポリマー等);及びこれらの二種
以上の混合物が挙げられる。
いるポリオール類としては、官能基数が約2〜3で、数
平均分子量が約200〜5,000、好ましくは400
〜3,000のポリマーポリオールが挙げられる。更に
詳しくは、ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリ
オール、ポリエーテルエステルポリオール又はそれらの
混合物が挙げられる。
は、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブ
チレンオキシド、テトラヒドロフラン等のオキシラン化
合物を、例えば水、エチレングリコール、プロピレング
リコール、トリメチロールプロパン、グリセリン等の低
分子量ポリオールを開始剤として重合して得られるポリ
エーテルポリオールが挙げられる。
えばテレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバチン酸等の二塩基酸もしくはそれらのジア
ルキルエステル又はそれらの混合物と、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコ
ール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、
1,6−ヘキサンジオール、メチルペンタンジオール等
のグリコール類もしくはそれらの混合物とを反応させて
得られるポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン
等が挙げられる。
は、テレフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバチン酸等の二塩基酸もしくはそれらのジア
ルキルエステル又はそれらの混合物と上記ポリエーテル
ポリオールを反応させて得られるポリエーテルエステル
ポリオールが挙げられる。
外に、ポリウレタンプレポリマーの分子量やハードセグ
メントとソフトセグメントの分布を調節したりする目的
で、分子量が200以下の低分子量ポリオールを混合し
てもよい。この低分子量ポリオールの例としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリ
コール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、ヘキシレングリコール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン等が挙げられる。
ルの製造に用いられるアルカノールアミンとしては、一
級水酸基1個又は2個と一級又は二級のアミノ基1個を
有するものが好ましく、かかるアルカノールアミンの例
としては、例えばモノエタノールアミン、2−メチルア
ミノエタノール、2−エチルアミノエタノール、3−ア
ミノ−1−プロパノール、ジエタノールアミン、3−ア
ミノ−1,2−プロパンジオール又はそれらの混合物が
挙げられる。
ル樹脂組成物は、その良好な態様として、前駆体のポリ
ウレタンプレポリマー中にカルボキシル基を含有させる
ことを特徴とする。その量は、該ポリオール樹脂組成物
の固形分に対して酸価として1〜20(mgKOH/
g)、好ましくは2〜10(mgKOH/g)となる範
囲である。これによって、接着剤の硬化をより促進する
と共に、特にアルミ箔やアルミ蒸着フィルムに対する接
着力を増し、またボイル・レトルト時のアルミニウムの
腐食を防止することができる。このカルボキシル基を含
有させる方法としては、前記のポリウレタンプレポリマ
ーのポリオール成分の一部としてカルボキシル基含有ポ
リオールを使用すればよく、そのような化合物の例とし
ては、例えば、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロー
ルブタン酸等のジメチロールアルカン酸又はこれらを開
始剤として得られるカルボキシル基含有ポリカプロラク
トンジオール等を挙げることができる。
ン尿素ポリオール樹脂組成物からなるラミネート用接着
剤組成物には接着促進剤を用いることもできる。接着促
進剤にはシランカップリング剤、チタネート系カップリ
ング剤、アルミニウム系等のカップリング剤、エポキシ
樹脂が挙げられる。
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミ
ノエチル)−γ−アミノプロピルトリメチルジメトキシ
シラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン等のアミノシラン;β−(3,4−エポキシシ
クロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン;ビニ
ルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリ
エトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリメトキシシラン等のビニルシラ
ン;ヘキサメチルジシラザン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン等を挙げることが出来る。
えば、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブト
キシチタン、ブチルチタネートダイマー、テトラステア
リルチタネート、チタンアセチルアセトネート、チタン
ラクテート、テトラオクチレングリコールチタネート、
テトラステアロキシチタン等を挙げることが出来る。
は、例えば、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロ
ピレート等を挙げることが出来る。これらのカップリン
グ剤は、単体もしくは2種類以上を併せて使用すること
もできる。
いるエピービス型、ノボラック型、β−メチルエピクロ
型、環状オキシラン型、グリシジルエーテル型、グリシ
ジルエステル型、ポリグリコールエーテル型、グリコー
ルエーテル型、エポキシ化脂肪酸エステル型、多価カル
ボン酸エステル型、アミノグリシジル型、レゾルシン型
等の各種エポキシ樹脂が挙げられる。
ル樹脂組成物は、更に別の良好な態様として、リン酸類
又はその誘導体がリン原子の重量に換算して、多官能ポ
リウレタン尿素ポリオール樹脂組成物の固形分に対して
0.01〜0.3重量%の範囲で含有することを特徴と
する。これによって、接着剤の初期接着性が向上し、ト
ンネリング等のトラブルを解消することができる。
としては、例えば次亜リン酸、亜リン酸、オルトリン
酸、次リン酸等のリン酸類、例えばメタリン酸、ピロリ
ン酸、トリポリリン酸、ポリリン酸、ウルトラリン酸等
の縮合リン酸類、例えばオルトリン酸モノメチル、オル
トリン酸モノエチル、オルトリン酸モノプロピル、オル
トリン酸モノブチル、オルトリン酸モノ−2−エチルヘ
キシル、オルトリン酸モノフェニル、亜リン酸モノメチ
ル、亜リン酸モノエチル、亜リン酸モノプロピル、亜リ
ン酸モノブチル、亜リン酸モノ−2−エチルヘキシル、
亜リン酸モノフェニル、オルトリン酸ジ−2−エチルヘ
キシル、オルトリン酸ジフェニル亜リン酸ジメチル、亜
リン酸ジエチル、亜リン酸ジプロピル、亜リン酸ジブチ
ル、亜リン酸ジ−2−エチルヘキシル、亜リン酸ジフェ
ニル等のモノ、ジエステル化物、縮合リン酸とアルコー
ル類とからのモノ、ジエステル化物、例えば前記のリ
ン、酸類に、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキ
シド等のエポキシ化合物を付加させたもの、例えば脂肪
族又は芳香族のジグリシジルエーテルに前記のリン酸類
を付加させて得られるエポキシリン酸エステル類等が挙
げられる。
二種以上用いてもよい。含有させる方法としては単に混
ぜ込むだけでもよいが、該多官能ポリウレタン尿素ポリ
オールの合成過程で加えて該ポリオールの分子中に組み
込むようにすると、濁り等の問題を避けることができる
ので一層好ましい。
ポリイソシアネートは、従来の技術の項で前記した従来
の二液反応型ポリウレタン系接着剤の硬化剤として使用
されるポリイソシアネート類と同じものが使用できる。
化剤のNCO基の当量比がOH/NCO=1.0/0.
6〜1.0/3.0、好ましくは1.0/0.8〜1/
1.2の範囲になる割合で配合される。硬化剤がこれよ
り少ない割合では硬化が不十分で、十分な接着強度や耐
熱水性などの耐性が得られない。一方、硬化剤の割合が
多いと過剰のNCOが雰囲気中の水分と反応し炭酸ガス
を発生するために接着層に気泡ができてラミネート物の
外観を損なうことになる。
いずれの形態であってもよい。溶剤型の場合、溶剤は主
剤及び硬化剤の製造時に反応媒体として使用され、更に
塗装時に希釈剤として使用される。使用できる溶剤とし
ては例えば酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテ
ート等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、
イソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、トルエ
ン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メチレンクロリ
ド、エチレンクロリド等のハロゲン化炭化水素類、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルスルホアミド等が挙げられ
る。これらのうち通常は酢酸エチルを使用するのが好ま
しい。
延長の必要性に応じて、上記の他に溶剤の一部として、
主剤の水酸基1当量に対して0.5当量以下に相当する
炭素数1〜4の一価アルコールを含有させてもよい。こ
のアルコールは主剤の溶剤の一部として含有させておく
か、または塗装時の希釈溶剤中に含有させておく。ここ
で使用される炭素数1〜4の一価アルコールとしては、
例えばメタノール、エタノール、ノルマルプロパノー
ル、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノー
ルを挙げることができる。
応するために接着剤の硬化性を劣化させる恐れがある
が、酢酸エチルのような溶剤で希釈されている系では、
案外その反応は遅く、主剤の水酸基1当量に対して0.
5当量以下に相当する量のアルコールであれば、実用上
問題になるほどの反応は起こさないで可使時間の延長が
できる。基材に塗布された後は蒸発除去されて皮膜中に
は残らないので硬化性に影響することはない。又、実際
に接着剤を使用する現場では使用後になにがしかの残液
が発生するが、本発明の接着剤であれば著しく増粘ある
いはゲル化することはないので、これを廃棄しないで次
回新液に少量ずつ混ぜて使用することもできる。
るには、通常行われる方法、つまり接着剤が溶剤型であ
れば、例えば乾燥機を有するドライラミネーターによっ
てフィルム表面に塗布し、溶剤を揮散させた後に、又接
着剤が無溶剤型であれば、例えば無溶剤型ラミネーター
によって常温又は加温下でフィルム表面に塗布し、接着
面を貼り合わせた後にそれぞれ常温又は加温下に接着剤
を硬化させる方法等が採用される。
0g/m2 、無溶剤型では約0.5〜3.0g/m2 程
度で使用するとよい。
より更に詳細に説明するが、本発明は以下の例に限定さ
れるものではない。尚、例中「部」とあるのは「重量
部」を示す。
リウレタン工業社製、2,4−異性体80%、2,6−
異性体20%よりなるトリレンジイソシアネート)2
5.0部、DIOL−1000(三井化学社製、平均分
子量1000の2官能ポリプロピレングリコール)3
5.3部、DIOL−400(同社製、平均分子量40
0の2官能ポリプロピレングリコール)36.1部の混
合物を100℃に加熱し4時間撹拌して反応を行った。
このときNCO含有量は1.6%であった。撹拌を止
め、ここに酢酸エチルの42.9部を加え再び撹拌をは
じめて溶解し、温度を50℃まで下げた。ここにジエタ
ノールアミンの3.6部を加え、発熱を利用しながら7
5℃に昇温し、2時間保持した。理論値の分子量は6,
190、固形分OH価は37.4(mgKOH/g)、
OH官能数は4.1であり、不揮発分70.7%、ガー
ドナーホルト粘度Z1 -であった。
0部、エクセノール1030(旭硝子社製、平均分子量
1000の3官能ポリプロピレングリコール)17.8
部、DIOL−1000の34.2部、DIOL−40
0の20.0部の混合物を100℃に加熱し4時間撹拌
して反応を行った。このときNCO含有量は2.4%で
あった。撹拌を止め、ここに酢酸エチルの42.9部を
加え再び撹拌をはじめて溶解し、温度を50℃まで下げ
た。ここにN−メチルエタノールアミンの4.0部を加
え、発熱を利用しながら75℃に昇温し、2時間保持し
た。理論値の分子量は5,750、固形分OH価は2
9.4(mgKOH/g)、OH官能数は3.0であ
り、不揮発分70.0%、ガードナーホルト粘度Z1−
Z2であった。
の23.4部、クラポールP−1010(クラレ社製、
平均分子量1000のポリメチルペンタンジオールアジ
ペート)の70.6部の混合物を70℃まで加温したと
ころ発熱により110℃まで到達した。この温度で1時
間保持した後、温度を90℃まで下げ、ジメチロールプ
ロピオン酸の2.0部を加え、90℃で更に3時間反応
を行った。このときNCO含有量は1.8%であった。
撹拌を止め、ここに酢酸エチルの42.9部を加え再び
撹拌をはじめて溶解し、温度を50℃まで下げた。ここ
にジエタノールアミンの4.0部を加え、発熱を利用し
ながら75℃に昇温し、2時間保持した。理論値の分子
量は5,450、固形分OH価は42.0(mgKOH
/g)、OH官能数は4.1、酸価は8.4(mgKO
H/g)であり、不揮発分70.2%、ガードナーホル
ト粘度Z2 であった。
0部、MN−3050K(三井化学社製、平均分子量3
000の3官能ポリプロピレングリコール)3.0部、
DIOL−1000の64.5部の混合物を100℃に
加熱し1時間撹拌した後温度を90℃に下げ、ここに
1,4−ブタンジオールの4.9部を加え、更に4時間
反応を行った。このときNCO含有量は1.6%であっ
た。撹拌を止め、ここに酢酸エチルの42.9部を加え
再び撹拌をはじめて溶解し、温度を50℃まで下げた。
ここにジエタノールアミンの3.6部を加え、発熱を利
用しながら75℃に昇温し、2時間保持した。理論値の
分子量は6,140、固形分OH価は38.1(mgK
OH/g)、OH官能数は4.2であり、不揮発分7
0.6%、ガードナーホルト粘度Z1 であった。
0部、MN−3050Kの10.0部、DIOL−70
0(三井化学社製、平均分子量700の2官能ポリプロ
ピレングリコール)の57.9部の混合物を100℃に
加熱し1.5時間撹拌した後温度を90℃に下げ、ここ
にジプロピレングリコールの2.7部とジメチロールプ
ロピオン酸の1.4部を加え、更に4時間反応を行っ
た。このときNCO含有量は1.8%であった。撹拌を
止め、ここに酢酸エチルの42.9部を加え再び撹拌を
はじめて溶解し、温度を50℃まで下げた。ここにジエ
タノールアミンの4.0部を加え、発熱を利用しながら
75℃に昇温し、2時間保持した。理論値の分子量は
5,950、固形分OH価は42.1(mgKOH/
g)、OH官能数は4.5、酸価は5.9(mgKOH
/g)であり、不揮発分70.0%、ガードナーホルト
粘度Z1 であった。
0部、MN−3050Kの10.0部、DIOL−70
0(三井化学社製、平均分子量700の2官能ポリプロ
ピレングリコール)の57.9部の混合物を100℃に
加熱し1.5時間撹拌した後温度を90℃に下げ、ここ
にジプロピレングリコールの3.03部とジメチロール
プロピオン酸の1.0部を加え、3時間反応を行った後
ここにポリリン酸105(日本化学工業社製、ポリリン
酸)の0.07部を加え、さらに1時間反応を行った。
このときNCO含有量は1.7%であった。撹拌を止
め、ここに酢酸エチルの42.9部を加え再び撹拌をは
じめて溶解し、温度を50℃まで下げた。ここにジエタ
ノールアミンの4.0部を加え、発熱を利用しながら7
5℃に昇温し、2時間保持した。理論値の分子量は5,
950、固形分OH価は42.1(mgKOH/g)、
OH官能数は4.5、酸価は4.6(mgKOH/g)
であり、不揮発分70.9%、ガードナーホルト粘度Z
1−Z2であった。
0部、エクセノール1030の5.0部、DIOL−1
000の62.6部の混合物を100℃に加熱し1.5
時間撹拌した後温度を90℃に下げ、ここにジプロピレ
ングリコールの1.6部とプラクセル205BA(ダイ
セル化学工業社製、カルボキシル基含有ポリカプロラク
トンジオール、分子量500、酸価112mgKOH/
g、水酸基価224mgKOH/g)の7.0部を加
え、4時間反応を行った。このときNCO含有量は1.
7%であった。撹拌を止め、ここに酢酸エチルの42.
9部を加え再び撹拌をはじめて溶解し、温度を75℃に
保ち、。ここにエポリードNPGPO(ダイセル化学工
業社製、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル
リン酸エステル)の0.2部を加え、この温度で2時間
撹拌を続けた。温度を50℃まで下げ、ここにジエタノ
ールアミンの3.6部を加え、発熱を利用しながら75
℃に昇温し、2時間保持した。理論値の分子量は7,4
80、固形分OH価は37.0(mgKOH/g)、O
H官能数は4.9、酸価は7.9(mgKOH/g)で
あり、不揮発分70.3%、ガードナーホルト粘度Zで
あった。
0部、エクセノール1030の5.0部、DIOL−1
000の62.6部の混合物を100℃に加熱し1.5
時間撹拌した後温度を90℃に下げ、ここにジプロピレ
ングリコールの1.6部とプラクセル205BA(ダイ
セル化学工業社製、カルボキシル基含有ポリカプロラク
トンジオール、分子量500、酸価112mgKOH/
g、水酸基価224mgKOH/g)の7.0部を加
え、4時間反応を行った。このときNCO含有量は1.
7%であった。撹拌を止め、ここに酢酸エチルの42.
9部を加え再び撹拌をはじめて溶解し、温度を75℃に
保ち、ここにエポリードNPGPO(ダイセル化学工業
社製、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルリ
ン酸エステル)の0.2部を加え、この温度で2時間撹
拌を続けた。温度を50℃まで下げ、ここにジエタノー
ルアミンの3.6部を加え、発熱を利用しながら75℃
に昇温し、2時間保持した。さらに、A−187(日本
ユニカー株式会社製、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン)を0.8部添加し、50℃で30分攪拌
した。理論値の分子量は7,480、固形分OH価は3
7.0(mgKOH/g)、OH官能数は4.9、酸価
は7.9(mgKOH/g)であり、不揮発分70.9
%、ガードナーホルト粘度Zであった。
実施例2で得られた樹脂組成物を主剤B、実施例3で得
られた樹脂組成物を主剤C、実施例4で得られた樹脂組
成物を主剤D、実施例5で得られた樹脂組成物を主剤
E、実施例6で得られた樹脂組成物を主剤F、実施例7
で得られた樹脂組成物を主剤G、実施例8で得られた樹
脂組成物を主剤H、比較例1で得られた樹脂組成物を主
剤I、比較例2で得られた樹脂組成物を主剤Jとする。
4部、DIOL−400の60.6部および酢酸エチル
の17.7部を混合し、ここにコロネートT−80の1
2.5部とオクチル酸錫の0.02部を加えた。強い発
熱により75℃まで昇温した。40℃まで冷却し、さら
にコロネートT−80の12.5部を加え、発熱を制御
しながら75℃に温度を保持し、6時間反応を行った。
酢酸エチルの25.2部を加えて希釈、冷却した。理論
値の分子量は6,160、固形分OH価は18.2(m
gKOH/g)、OH官能数は2.0であり、不揮発分
70.2%、ガードナーホルト粘度Zであった。
レ社製、平均分子量500のポリメチルペンタンジオー
ルアジペート)の34.1部、クラポールP−1010
の40.5部、ジメチロールプロピオン酸の2.0部の
混合物にイソホロンジイソシアネートの23.4部を加
え70℃まで加温したところ発熱により110℃まで到
達した。この温度で4時間保持した後、温度を75℃ま
で下げ、ここに酢酸エチルの42.9部を加え溶解し
た。理論値の分子量は5,450、固形分OH価は2
0.6(mgKOH/g)、OH官能数は2.0、酸価
は8.4(mgKOH/g)であり、不揮発分70.1
%、ガードナーホルト粘度Z1 であった。
多官能ポリウレタン尿素ポリオールを主剤として、表1
〜3に示す配合で接着剤組成物を調製した。
ものを使用した。硬化剤1は、MDI(4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート)の12.3部、PPG
1000の20.8部、PPG700の14.5部、酢
酸エチルの22.6部の混合物を80℃に加熱して4時
間攪拌後、TDI(トリレジイソシアネート)系のポリ
イソシアネートの大日本インキ化学工業(株)製のバー
ノックD−750を29.8部加え作成した。不揮発分
は75.0%、NCO%(溶液)は4.9%、ガードナ
ーホルト粘度はWであった。
アネート)系のポリイソシアネートであり、武田薬品工
業(株)製のタケネートD−110Nを使用した。不揮
発分は75.1%、NCO%(溶液)は11.5%、B
型粘度は510mPa・sであった。
4の複合フィルムの製造方法を以下に示す。表1〜3に
示したように主剤、硬化剤、および希釈溶剤である酢酸
エチルを配合した接着剤配合液を、テストラミネーター
(武蔵野機械(株)製)を用いて、塗布量3.5g(不
揮発分)/m2 となるようにPET(ポリエチレンテレ
フタレート)フィルムに塗布し、温度80℃に設定した
ドライヤーで接着剤を乾燥し、接着剤が塗布されたPE
Tの接着剤面とアルミ箔とラミネートし、構成1の複合
フィルムを得た。
トした構成1の複合フィルムのアルミ箔面に、塗布量
3.5g(不揮発分)/m2 となるように当該接着剤を
塗布、乾燥し、これとLLDPE(無延伸低密度ポリエ
チレン)フィルムとをラミネートし、PET/アルミ箔
/LLPDEの3層からなる複合フィルムを作成した。
次いで、この複合フィルムを40℃×3日間エージンン
グを行い接着剤の硬化を行って3層の複合フィルムを得
た。PETとアルミ箔との間を構成1とし、アルミ箔と
LLDPE間との間を構成2とした。
び希釈溶剤である酢酸エチルを配合した接着剤配合液
を、該テストラミネーターを用いて、塗布量6.0g
(不揮発分)/m2 となるようにKOP(ポリ塩化ビニ
リデンコート2軸延伸ポリプロピレン)フィルムに塗布
し、温度80℃に設定したドライヤーで接着剤を乾燥
し、接着剤が塗布されたKOPの接着剤面とアルミ蒸着
CPP(無延伸ポリプロピレン)とラミネートし、KO
P/アルミ蒸着CPPの2層からなる複合フィルムを作
成した。次いで、この複合フィルムを40℃×3日間エ
ージンングを行い接着剤の硬化を行って、KOP/アル
ミ蒸着CPPの2層からなる構成3の複合フィルムを得
た。
よび希釈溶剤である酢酸エチルを配合した接着剤配合液
を、該テストラミネーターを用いて、塗布量3.0g
(不揮発分)/m2 となるようにONy(2軸延伸ナイ
ロン)フィルムに塗布し、温度80℃に設定したドライ
ヤーで接着剤を乾燥し、接着剤が塗布されたONyの接
着剤面とLLDPE(無延伸低密度ポリエチレン)フィ
ルムとラミネートし、ONy/LLDPEの2層からな
る複合フィルムを作成した。次いで、この複合フィルム
を40℃×3日間エージンングを行い接着剤の硬化を行
って、ONy/LLDPEの2層からなる構成4の複合
フィルムを得た。
明する。
験機(島津製作所製)を用いて、剥離速度を300mm
/分に設定し、180度およびT型の剥離方法で剥離を
した際の引っ張り強度を接着強度とした。構成1はPE
Tとアルミ箔間、構成2はアルミ箔とLLDPE間での
剥離の値である。接着強度の単位は、gf/15mmと
した。
0mm/分の剥離速度で剥離したT型剥離での引っ張り
強度を初期接着強度とした。
た後の、ヒートシール強度の値を硬化速度とした。ヒー
トシール強度とは、複合フィルムのLLDPE面同士
を、10mm幅のバーシールを用いて、温度180℃、
圧力1kg/cm2、時間1秒のヒートシール条件でシ
ールを行った部分の引っ張り強度とした。ヒートシール
強度の単位は、kg/15mmである。この構成の硬化
完了時のヒートシール強度は、6〜7kg/15mmと
なる。ヒートシール強度がこの値以下の場合、ラミネー
トフィルムの硬化が不十分であると判断できる。
100mm×100mmの大きさのパウチを作成し、内
容物として、食酢、サラダ油、ミートソースを重量比で
1:1:1に配合した疑似食品80gを充填した。この
パウチを98℃の熱水中で1時間におよび煮沸殺菌消毒
した後のパウチの外観を目視で評価した。この評価のデ
ラミの有無で、ラミネート用接着剤の耐熱水性、耐内容
物性を評価することが可能である。尚、評価結果を表4
〜6に示す。
剤のイソシアネート基の当量 180度 ;180度剥離での接着強度 T型 ;T型剥離での接着強度 破断 ;接着強度測定時にPETフィルム
が破断 白化 ;接着剤中のイソシアネートと水と
の反応で発生する二酸化炭素ガスの気泡によって、ラミ
ネートサンプルが白色化する外観不良が発生 デラミ有り ;パウチにデラミネーションが発生
ル樹脂組成物およびそれを用いたラミネート用接着剤組
成物は、今まで難しいとされていたプラスチックおよび
アルミ、ガラス等の無機物に対する接着性、初期接着
性、ガスバリアーフィルム同士のラミネート、接着剤の
速硬化、ポットライフ、およぼボイル、レトルト耐性の
全ての性能の向上させ、包装材料としての要求品質を満
足させることを可能とした。
Claims (6)
- 【請求項1】 ポリオールとジイソシアネートの反応に
よって得られる末端の一部乃至全部にイソシアネート基
を有するポリウレタンプレポリマーと、一級または二級
のアミノ基を一個有するアルカノールアミンとを反応さ
せて得られるポリマー分子の末端に2個以上の水酸基を
有する多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成物。 - 【請求項2】 前記したポリウレタンプレポリマーに用
いるポリオールがポリエーテルポリオール、ポリエステ
ルポリオール、ポリエーテルポリエステルポリオール又
はそれらの混合物である請求項1に記載の多官能ポリウ
レタン尿素ポリオール樹脂組成物。 - 【請求項3】 前記ポリウレタンプレポリマーが、多官
能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成物の固形分に対
する、カルボキシル基に基づく酸価が1〜20(mgK
OH/g)の範囲の遊離のカルボキシル基を含有する請
求項1又は2に記載の多官能ポリウレタン尿素ポリオー
ル樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記ポリウレタンプレポリマーが、多官
能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成物の固形分に対
する、リン原子の重量換算で0.01〜0.3重量%の
範囲のリン酸類又はその誘導体を含有する請求項1〜3
のいずれかに記載の多官能ポリウレタン尿素ポリオール
樹脂組成物。 - 【請求項5】 上記請求項1〜4のいずれかに記載した
多官能ポリウレタン尿素ポリオール樹脂組成物を主剤と
し、有機ポリイソシアネートを硬化剤として構成される
ことを特徴とするラミネート用接着剤組成物。 - 【請求項6】 前記した主剤の水酸基対硬化剤のイソシ
アネート基の当量比(OH/NCO)が1/0.6〜1
/3.0である請求項5に記載のラミネート用接着剤組
成物。
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