JP2006205960A - ブレーキ圧制御系統の異常検出装置および異常検出方法 - Google Patents

ブレーキ圧制御系統の異常検出装置および異常検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 周囲温度の変化に拘わらず、ブレーキ圧制御系統の異常を精度よく検出可能とする。
【解決手段】 モータ32によって駆動されてブレーキオイルを昇圧させるオイルポンプ34と、オイルポンプ34によって昇圧させられたブレーキオイルを蓄えるアキュムレータ50とを含むブレーキ圧制御系統10は、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51と、モータ32を作動させてオイルポンプ34を駆動し、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力をアキュムレータ50の想定平衡圧よりも高く設定した後、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力を更に昇圧させた際の圧力上昇勾配に基づいてブレーキ圧制御系統10の異常を判定するECU200とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、モータによって駆動されて作動流体を昇圧させるポンプと、当該ポンプによって昇圧させられた作動流体を蓄えるアキュムレータとを含むブレーキ圧制御系統の異常を検出するための異常検出装置および異常検出方法に関する。
従来から、車両には、制動力を発生するために、ドライバーによるブレーキペダルの操作量に応じた作動液をホイールシリンダに送り込むブレーキ圧制御系統が設けられている。そして、この種のブレーキ圧制御系統には、良好な応答性を確保するために、モータによって駆動されて作動液を昇圧させるポンプと、ポンプによって昇圧された作動液を蓄えるアキュムレータとが設けられている。この場合、ドライバーによってブレーキペダルが操作されると、それに応じてアキュムレータからホイールシリンダに作動液が送り出され、アキュムレータにおける作動液の圧力が低下すると、適宜ポンプが駆動されて高圧の作動液がアキュムレータに供給される。
ここで、上述のようなブレーキ圧制御系統においては、何らかの異常等によりアキュムレータにおける作動液の圧力が低下してしまうと、要求された制動力が得られなくおそれがある。このため、従来から、ポンプが駆動された際に、アキュムレータにおける作動液の圧力の上昇勾配が予め定められた設定値以下となる場合に、ポンプあるいはモータに異常が発生しているとみなして警報を発生する装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
なお、ブレーキ圧制御系統の異常検出に関連する技術としては、ポンプ駆動用モータの駆動電流から推定されるアキュムレータにおける作動液の圧力と、圧力検出手段によって検出されるアキュムレータにおける作動液の圧力とに基づいて、当該圧力検出手段の異常を検出する装置や(例えば、特許文献2参照。)、ブレーキペダルが操作された際のアキュムレータにおける作動液の圧力の低下量に基づいて液圧ブースタの異常を検出する装置が知られている(例えば、特許文献3参照。)。更に、ポンプ駆動用モータの回転速度に基づいてアキュムレータにおける作動液の圧力を推定し、推定した圧力を用いてブレーキ圧制御系統に含まれる圧力スイッチの異常検出を行う装置(例えば、特許文献4参照。)や、アキュムレータにおける作動流体の圧力を一旦低下させ、ポンプを駆動して当該圧力上昇させた後、再度アキュムレータから作動流体を解放して、アキュムレータの異常を検出する装置(例えば、特許文献5参照。)も知られている。
特開平11−34860号公報 特開平9−123903号公報 特開平7−228243号公報 特開平9−202230号公報 実開平6−004402号公報
ところで、一般的なアキュムレータは、作動液の圧力エネルギを封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるものであることから、ブレーキ圧制御系統に含まれるアキュムレータの封入圧は、周囲温度に応じて変化する。すなわち、アキュムレータの最適な封入圧は、周囲温度に応じて定まる(以下、周囲温度に応じたアキュムレータの最適な封入圧を「平衡圧」という。)。一方、ブレーキ圧制御系統、すなわち、その適用対象である車両の周囲温度は、比較的幅広い範囲で変化する。従って、アキュムレータを含むブレーキ圧制御系統の異常を精度よく検出するために、ブレーキ圧制御系統の周囲温度を考慮すべきであるが、上記従来例は、何れも当該周囲温度を考慮したものとはなっていない。
そこで、本発明は、周囲温度の変化に拘わらず、ブレーキ圧制御系統の異常を精度よく検出可能とするブレーキ圧制御系統の異常検出装置および異常検出方法の提供を目的とする。
本発明によるブレーキ圧制御系統の異常検出装置は、モータによって駆動されて作動流体を昇圧させるポンプと、前記ポンプによって昇圧させられた作動流体を蓄えるアキュムレータとを含むブレーキ圧制御系統の異常を検出するための異常検出装置において、アキュムレータにおける作動流体の圧力を検出する圧力検出手段と、モータを作動させてポンプを駆動し、アキュムレータにおける作動流体の圧力をアキュムレータの想定平衡圧よりも高く設定した後、アキュムレータにおける作動流体の圧力を更に昇圧させた際の圧力上昇勾配に基づいてブレーキ圧制御系統の異常を判定する異常判定手段とを備えることを特徴とする。
一般に、アキュムレータの最適な封入圧であるアキュムレータの平衡圧は、ブレーキ圧制御系統の周囲温度に応じて変化するが、ブレーキ圧制御系統の周囲温度は、ある程度の範囲内に収まることから、アキュムレータの平衡圧の想定範囲である想定平衡圧も、当該周囲温度の範囲から概ね把握することができる。また、ブレーキ圧制御系統が正常であれば、平衡圧を超えた後に更にアキュムレータにおける作動流体の圧力を更に昇圧させた際の圧力上昇勾配は、周囲温度に拘わらず概ね一定となる。従って、この異常検出装置のように、アキュムレータにおける作動流体の圧力をアキュムレータの想定平衡圧よりも高く設定した後、アキュムレータにおける作動流体の圧力を更に昇圧させ、その際の圧力上昇勾配を評価することにより、周囲温度の変化に拘わらず、ブレーキ圧制御系統の異常を精度よく検出することが可能となる。
この場合、異常判定手段は、ポンプによってアキュムレータにおける作動流体の圧力を想定平衡圧よりも小さい値に昇圧させてから所定時間が経過した後、アキュムレータにおける作動流体の圧力を更に昇圧させた際の圧力上昇勾配に基づいてブレーキ圧制御系統の異常を判定すると好ましい。
一般に、ポンプを駆動してアキュムレータにおける作動流体の圧力を想定平衡圧よりも小さい値に昇圧させた状態からアキュムレータにおける作動流体の圧力を昇圧させた場合、アキュムレータにおける作動流体の圧力が想定平衡圧よりも小さい値になってからある程度の時間が経過すれば、基本的に、アキュムレータにおける作動流体の圧力は平衡圧よりも高くなる。従って、かかる構成によれば、周囲温度に拘わらず、容易かつ確実にアキュムレータにおける作動流体の圧力を想定平衡圧よりも高く設定することが可能となる。
更に、異常判定手段は、アキュムレータにおける作動流体の圧力がアキュムレータの想定平衡圧よりも高くなってから所定値に達するまでの実時間および予想時間に基づいてブレーキ圧制御系統の異常を判定すると好ましい。
すなわち、異常判定の基準となる圧力上昇勾配は、アキュムレータにおける作動流体の圧力がアキュムレータの想定平衡圧よりも高くなってから所定値に達するまでの時間に基づいて把握可能である。従って、アキュムレータにおける作動流体の圧力がアキュムレータの想定平衡圧よりも高くなってから所定値に達するまでの実時間および予想時間を求めれば、これらの時間に基づいてブレーキ圧制御系統の異常を良好に判定することが可能となる。
また、異常判定手段は、アキュムレータにおける作動流体の圧力がアキュムレータの想定平衡圧よりも高くなってから所定値に達するまでの予想時間を求め、アキュムレータにおける作動流体の圧力がアキュムレータの想定平衡圧よりも高くなった後、当該予想時間が経過した際に圧力検出手段によって検出されるアキュムレータにおける作動流体の圧力と、予め定められた閾値とに基づいてブレーキ圧制御系統の異常を判定するものであってもよい。
このように、アキュムレータにおける作動流体の圧力がアキュムレータの想定平衡圧よりも高くなってから所定値に達するまでの予想時間を求め、アキュムレータにおける作動流体の圧力がアキュムレータの想定平衡圧よりも高くなってから当該予想時間が経過した時点でのアキュムレータにおける作動流体の圧力と当該所定値とを比較しても、異常判定の基準となる圧力上昇勾配を良好に把握してブレーキ圧制御系統の異常を良好に判定することが可能となる。
そして、異常判定手段は、ポンプによってアキュムレータにおける作動流体の圧力を想定平衡圧よりも小さい値に昇圧させてから所定時間が経過した際に圧力検出手段によって検出される圧力の値と、ポンプの回転速度に関連する所定のパラメータとを変数とする予め定められた関数を用いて予想時間を求めると好ましい。
ポンプの作動によりアキュムレータにおける作動流体の圧力を想定平衡圧よりも小さい値になってから所定時間が経過した際に圧力検出手段によって検出される圧力の値は、アキュムレータにおける作動流体の圧力がアキュムレータの想定平衡圧よりも高くなった時点の値(基準圧)とすることができる。そして、かかる基準圧としての圧力の値と、ポンプの回転速度に関連する所定のパラメータとを変数とする関数を用いることにより、上記予想時間を精度よく算出することが可能となる。
更に、本発明による異常検出装置は、アキュムレータにおける作動流体の圧力を減圧させるための減圧手段を更に備えるとよく、異常判定手段は、減圧手段によりアキュムレータにおける作動流体の圧力を減圧させた後、モータを作動させてポンプを駆動し、アキュムレータにおける作動流体の圧力をアキュムレータの想定平衡圧よりも高く設定すると好ましい。
このように、減圧手段によりアキュムレータにおける作動流体の圧力を一旦減圧させた後、モータを作動させてポンプを駆動することにより、アキュムレータにおける作動流体の圧力をアキュムレータの想定平衡圧よりも高く設定してブレーキ圧制御系統の異常を精度よく検出することが可能となる。
本発明によるブレーキ圧制御系統の異常判定方法は、モータによって駆動されて作動流体を昇圧させるポンプと、ポンプによって昇圧させられた作動流体を蓄えるアキュムレータとを含むブレーキ圧制御系統の異常を検出するための異常検出方法において、モータを作動させてポンプを駆動し、アキュムレータにおける作動流体の圧力をアキュムレータの想定平衡圧よりも高く設定した後、アキュムレータにおける作動流体の圧力を更に昇圧させた際の圧力上昇勾配に基づいてブレーキ圧制御系統の異常を判定することを特徴とする。
本発明によれば、周囲温度の変化に拘わらず、ブレーキ圧制御系統の異常を精度よく検出することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明による異常検出装置が適用されたブレーキ圧制御系統を示す系統図である。同図に示されるブレーキ圧制御系統10は、車両用の電子制御式ブレーキシステム(ECB)を構成しており、ドライバーによるブレーキペダル12の操作に応じて、車両の4輪のブレーキ圧を独立かつ最適に設定するものである。ブレーキペダル12は、ドライバーによる踏み込み操作に応じて作動流体(作動液)としてのブレーキオイルを送り出すマスタシリンダ14に接続されている。また、ブレーキペダル12には、その踏み込みストロークを検出するためのストロークセンサ46が設けられている。更に、マスタシリンダ14には、リザーバタンク26が接続されており、マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、開閉弁23を介して、ドライバーによるブレーキペダル12の操作力に応じた反力を創出するストロークシミュレータ24が接続されている。なお、開閉弁23は、非通電時に閉状態にあり、ドライバーによるブレーキペダル12の操作が検出された際に開状態に切り換えられる常閉型電磁弁である。
マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、右前輪用のブレーキ油圧制御管16が接続されており、ブレーキ油圧制御管16は、図示されない右前輪に対して制動力を付与する右前輪用のホイールシリンダ20FRに接続されている。また、マスタシリンダ14の他方の出力ポートには、左前輪用のブレーキ油圧制御管18が接続されており、ブレーキ油圧制御管18は、図示されない左前輪に対して制動力を付与する左前輪用のホイールシリンダ20FLに接続されている。右前輪用のブレーキ油圧制御管16の中途には、右電磁開閉弁22FRが設けられており、左前輪用のブレーキ油圧制御管18の中途には、左電磁開閉弁22FLが設けられている。これらの右電磁開閉弁22FRおよび左電磁開閉弁22FLは、何れも、非通電時に開状態にあり、ドライバーによるブレーキペダル12の操作が検出された際に閉状態に切り換えられる常開型電磁弁である。
また、右前輪用のブレーキ油圧制御管16の中途には、右前輪側のマスタシリンダ圧を検出する右マスタ圧力センサ48FRが設けられており、左前輪用のブレーキ油圧制御管18の途中には、左前輪側のマスタシリンダ圧を計測する左マスタ圧力センサ48FLが設けられている。ブレーキ圧制御系統10では、ドライバーによってブレーキペダル12が踏み込まれた際、ストロークセンサ46によりその踏み込み操作量が検出されるが、これらの右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLによって検出されるマスタシリンダ圧からもブレーキペダル12の踏み込み操作力を求めることができる。このように、ストロークセンサ46の故障を想定して、マスタシリンダ圧を2つの圧力センサ48FRおよび48FLによって監視することは、フェイルセーフの観点からみて好ましい。
一方、リザーバタンク26には、油圧給排管28の一端が接続されており、この油圧給排管28の他端には、モータ32により駆動されるオイルポンプ34の吸込口が接続されている。オイルポンプ34の吐出口は、高圧管30に接続されており、この高圧管30には、アキュムレータ50とリリーフバルブ53とが接続されている。本実施形態では、オイルポンプ34として、モータ32によってそれぞれ往復移動させられる2体以上のピストン(図示せず)を備えた往復動ポンプが採用される。また、アキュムレータ50としては、ブレーキオイルの圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるものが採用される。
アキュムレータ50は、オイルポンプ34によって例えば14〜22MPa程度にまで昇圧されたブレーキオイルを蓄える。また、リリーフバルブ53の弁出口は、油圧給排管28に接続されており、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力が異常に高まって例えば25MPa程度になると、リリーフバルブ53が開弁し、高圧のブレーキオイルは油圧給排管28へと戻される。更に、高圧管30には、アキュムレータ50の出口圧力、すなわち、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51が設けられている。
そして、高圧管30は、増圧弁40FR,40FL,40RR,40RLを介して右前輪のホイールシリンダ20FR、左前輪のホイールシリンダ20FL、右後輪用のホイールシリンダ20RRおよび左後輪用のホイールシリンダ20RLに接続されている。以下、適宜、ホイールシリンダ20FR〜20RLを総称して「ホイールシリンダ20」といい、適宜、増圧弁40FR〜40RLを総称して「増圧弁40」という。増圧弁40は、何れも、非通電時は閉じた状態にあり、必要に応じてホイールシリンダ20の増圧に利用される常閉型の電磁流量制御弁(リニア弁)である。なお、図示されない車両の各車輪に対しては、ディスクブレーキユニットが設けられており、各ディスクブレーキユニットは、ホイールシリンダ20の作用によってブレーキパッドをディスクに押し付けることで制動力を発生する。
また、右前輪のホイールシリンダ20FRと左前輪のホイールシリンダ20FLとは、それぞれ減圧弁42FRまたは42FLを介して油圧給排管28に接続されている。減圧弁42FRおよび42FLは、必要に応じてホイールシリンダ20FR,20FLの減圧に利用される常閉型の電磁流量制御弁(リニア弁)である。一方、右後輪用のホイールシリンダ20RRと左後輪用のホイールシリンダ20RLとは、常開型の電磁流量制御弁である減圧弁42RRまたは42RLを介して油圧給排管28に接続されている。以下、適宜、減圧弁42FR〜42RLを総称して「減圧弁42」という。更に、右前輪、左前輪、右後輪および左後輪のホイールシリンダ20FR〜20RL付近には、それぞれ対応するホイールシリンダ20におけるブレーキオイルの圧力を検出する圧力センサ44FR,44FL,44RRおよび44RLが設けられている。
上述の右電磁開閉弁22FRおよび左電磁開閉弁22FL、増圧弁40FR〜40RL、減圧弁42FR〜42RL、オイルポンプ34、アキュムレータ50等は、ブレーキ圧制御系統10の油圧アクチュエータ80を構成する。そして、かかる油圧アクチュエータ80は、電子制御ユニット(以下「ECU」という)200によって制御される。ECU200は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAM、入出力インターフェース、メモリ等を備えるものである。
かかるECU200には、上述の電磁開閉弁22FR,22FL、開閉弁23、増圧弁40FR〜40RL、減圧弁42FR〜42RL、モータ32等が電気的に接続されている。これらの電磁開閉弁22FR,22FL、開閉弁23、増圧弁40FR〜40RL、および減圧弁42FR〜42RLは、ECU200に構築されたバルブ制御部201(図2参照)によってそれぞれ制御される。これに対して、オイルポンプ34を駆動するためのモータ32は、ECU200に構築されたモータ制御部202(図2参照)によって制御される。
また、ECU200には、圧力センサ44FR〜44RLから、ホイールシリンダ20FR〜20RLにおけるブレーキオイルの圧力を示す信号が与えられる。更に、ECU200には、ストロークセンサ46からブレーキペダル12の踏み込みストロークを示す信号が与えられ、右マスタ圧力センサ48FRおよび左マスタ圧力センサ48FLからマスタシリンダ圧を示す信号が与えられる。加えて、ECU200には、アキュムレータ圧センサ51からアキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力(以下、適宜「アキュムレータ圧」という)を示す信号が与えられる。
このように構成されるブレーキ圧制御系統10では、ECU200により、ブレーキペダル12の踏み込みストロークとマスタシリンダ圧とから車両の目標減速度が算出され、算出された目標減速度に応じて各車輪の目標ホイールシリンダ圧が求められる。そして、バルブ制御部201によって、各車輪のホイールシリンダ圧が目標ホイールシリンダ圧になるよう増圧弁40および減圧弁42が制御される。また、ブレーキペダル12が踏み込まれてアキュムレータ50内のブレーキオイルが消費されると、ECU200は、アキュムレータ50の圧力が常に所望の範囲内に収まるように、アキュムレータ圧センサ51の検出値に応じてモータ32を作動させてオイルポンプ34を駆動する。これにより、オイルポンプ34は、油圧給排管28を介してリザーバタンク26からブレーキオイルを吸い込み、ブレーキオイルを昇圧させてアキュムレータ50に供給する。
ところで、上述のようなブレーキ圧制御系統10においても、モータ32を含むオイルポンプ34、アキュムレータ50を始めとする構成要素に何らかの異常が発生してしまうと、要求された制動力が得られなくおそれがある。このため、本実施形態のブレーキ圧制御系統10には、図2に示される異常検出装置100が備えられている。図2の異常検出装置100は、ECU200、アキュムレータ圧センサ(圧力検出手段)51、および、車両のインストルメンツパネルに設けられた警告灯といったような警報装置101を含む。そして、異常検出装置100を構成するために、ECU200には、異常判定制御部210および予想時間算出部211が構築される。
異常判定制御部210には、上述のバルブ制御部201およびモータ制御部202に加えて、アキュムレータ圧センサ51と、タイマ203とが接続されている。異常判定制御部210は、予め作成されたプログラムに従って、異常検出処理を実行し、ブレーキ圧制御系統10の異常の有無を判定する。また、予想時間算出部211には、モータ制御部202、アキュムレータ圧センサ51および予め定められた関数等を記憶するメモリ204が接続されており、予想時間算出部211は、当該メモリ204に格納された関数を用いて、異常判定制御部210による異常検出処理に際して要求される後述の予想時間を算出する。
次に、図3〜図10を参照しながら、上述のブレーキ圧制御系統10に備えられた異常検出装置による異常検出の手順について説明する。
図3および図4は、上述の異常検出装置100による異常検出の手順を説明するためのフローチャートである。また、図5は、当該異常検出の手順を説明するためのタイミングチャートである。図3および図4に示される異常検出ルーチンは、車両に対してブレーキ圧制御系統10が組み込まれた時点、あるいは、当該車両の点検整備時等に実行されるものである。図3および図4に示される異常検出ルーチンが開始されると、ECU200の異常判定制御部210は、まず、タイマ203をONしてタイマ203に計時を開始させ(S10)、これとほぼ同時に、右前輪、左前輪、右後輪および左後輪の何れかに対して設けられている1組の増圧弁40および減圧弁42がそれぞれ開弁されるようにバルブ制御部201に指令信号を与える(S12)。これにより、図5に示されるように、上記1組の増圧弁40および減圧弁42を介したアキュムレータ圧の減圧が開始される(S12)。
異常判定制御部210は、アキュムレータ圧の減圧を開始させると、アキュムレータ圧センサ51からの信号に示されるアキュムレータ圧Pが予め定められた値K1に概ね一致している否か判定する(S14)。なお、S14にて用いられる値K1は、図5からわかるように、ブレーキ圧制御系統10の周囲温度に応じたアキュムレータ50の想定平衡圧よりも十分に小さな値として定められる。異常判定制御部210は、S14にてアキュムレータ圧Pが値K1に達していないと、すなわち、アキュムレータ圧Pが値K1よりも小さいと判断すると(S14におけるNo)、タイマ203の計測値を読み出し、S12にてアキュムレータ圧の減圧を開始させてから予め定められた時間S1が経過しているか否か判定する(S16)。
ここで、S12にてアキュムレータ圧の減圧を開始させた後、ある程度の時間が経過しても、アキュムレータ圧が比較的小さな値K1まで減少しない場合、ブレーキ圧制御系統10に、油圧制御管の異常やモータ32への電流供給エラー、更には減圧弁42の故障といったトラブルが発生していると考えられる。このため、異常判定制御部210は、S16にて、アキュムレータ圧の減圧を開始させてから予め定められた時間S1が経過していると判断すると(S16におけるYes)、ブレーキ圧制御系統10に何らかの異常が発生しているとみなして、所定の警報を発生させるべく警報装置101に対して指令信号を与え(S18)、異常検出ルーチンを終了させる。
一方、S16にて、アキュムレータ圧の減圧を開始させてから予め定められた時間S1が経過していないと判断した場合(S16におけるNo)、異常判定制御部210は、油圧制御管の異常やモータ32への電流供給エラーあるいは減圧弁42の故障といったトラブルは発生していないとみなし、再度、S14の判定処理を実行する。そして、S14にてアキュムレータ圧センサ51からの信号に示されるアキュムレータ圧Pが予め定められた値K1に概ね一致したと判断すると(S14におけるYes)、異常判定制御部210は、タイマ203を一旦OFFした後(S20)、直ちにタイマ203をONしてタイマ203に計時を開始させる(S22)。
S22にてタイマ203に計時を再開させると、異常判定制御部210は、タイマ203の計測値を読み出し、タイマ203の計時再開後、予め定められた時間T1が経過したか否かの判定を繰り返す(S24におけるNo)。S24にてタイマ203の計時再開後に時間T1が経過したと判断すると(S24におけるYes)、異常判定制御部210は、S12にて開弁させられた1組の増圧弁40および減圧弁42がそれぞれ閉弁されるようにバルブ制御部201に指令信号を与えると共に、タイマ203をOFFする(S26)。これにより、図5に示されるように、上記1組の増圧弁40および減圧弁42を介したアキュムレータ圧の減圧が停止される。このように、アキュムレータ圧の減圧を比較的小さな値K1にまで減少させた後、更に予め定められた時間T1だけアキュムレータ圧の減圧を継続させることにより、その後の処理のために、アキュムレータ50内のブレーキオイルの圧力を十分に減少させることが可能となる。なお、時間T1は、例えば0.5秒程度に設定されればよい。
S26の処理を実行すると、異常判定制御部210は、直ちにタイマ203をONしてタイマ203に計時を開始させる(S28)。S28にてタイマ203に計時を再開させると、異常判定制御部210は、タイマ203の計測値を読み出し、タイマ203の計時再開後すなわち減圧停止後、予め定められた時間T2が経過したか否かの判定を繰り返す(S30におけるNo)。S30にてタイマ203の計時再開後に時間T2が経過したと判断すると(S30におけるYes)、異常判定制御部210は、タイマ203をOFFした後(S32)、直ちに、タイマ203を再度ONすると共に、オイルポンプ34を駆動するモータ32が作動されるように、モータ制御部202に指令信号を与える(S34)。これにより、本実施形態の異常検出装置100によるブレーキ圧制御系統10の異常検出に際しては、図5に示されるように、アキュムレータ圧が十分に減圧された後、インターバルとしての時間T2をおいてから、オイルポンプ34によるアキュムレータ圧の増圧が開始されることになる。なお、インターバルとしての時間T2は、例えば2秒程度に設定されればよい。
S34にてオイルポンプ34によるアキュムレータ圧の増圧を開始させると、異常判定制御部210は、アキュムレータ圧センサ51からの信号に示されるアキュムレータ圧Pが予め定められた値K2に概ね一致している否か判定する(S36)。S36にて用いられる値K2は、図5からわかるように、ブレーキ圧制御系統10の周囲温度に応じたアキュムレータ50の想定平衡圧よりも十分に小さな値として定められる。異常判定制御部210は、S36にてアキュムレータ圧Pが値K2に達していないと、すなわち、アキュムレータ圧Pが値K2よりも小さいと判断すると(S36におけるNo)、タイマ203の計測値を読み出し、S34にてアキュムレータ圧の増圧を開始させてから予め定められた時間S2が経過しているか否か判定する(S38)。
ここで、S38にてアキュムレータ圧の増圧を開始させた後、ある程度の時間が経過しても、アキュムレータ圧が比較的小さな値K2まで増加しない場合、ブレーキ圧制御系統10に、油圧制御管の異常やモータ32の駆動失陥といったトラブルが発生していると考えられる。このため、異常判定制御部210は、S38にて、アキュムレータ圧の増圧を開始させてから予め定められた時間S2が経過していると判断すると(S38におけるYes)、ブレーキ圧制御系統10に何らかの異常が発生しているとみなして、所定の警報を発生させるべく警報装置101に対して指令信号を与え(S40)、異常検出ルーチンを終了させる。
一方、S38にて、アキュムレータ圧の増圧を開始させてから予め定められた時間S2が経過していないと判断した場合(S38におけるNo)、異常判定制御部210は、油圧制御管の異常やモータ32の駆動失陥といったトラブルは発生していないとみなし、再度、S36の判定処理を実行する。そして、S36にてアキュムレータ圧センサ51からの信号に示されるアキュムレータ圧Pが予め定められた値K2に概ね一致したと判断すると(S36におけるYes)、異常判定制御部210は、タイマ203を一旦OFFした後(S42)、直ちにタイマ203をONしてタイマ203に計時を開始させる(S44)。
S44にてタイマ203に計時を再開させると、異常判定制御部210は、タイマ203の計測値を読み出し、タイマ203の計時再開後、予め定められた時間T3が経過したか否かの判定を繰り返す(S46におけるNo)。S46にてタイマ203の計時再開後に時間T3が経過したと判断すると(S46におけるYes)、異常判定制御部210は、タイマ203をOFFし(S48)、タイマ203を再度ONする(S50)。また、これらの処理とほぼ同時に、ECU200の予想時間算出部211は、オイルポンプ34の作動によりアキュムレータ圧Pが値K2に達した後、時間T3が経過した時点におけるアキュムレータ圧センサ51の検出値Prを取得すると共に、モータ制御部202からその時点でモータ32に印加されている電圧の値Vを取得する(S52)。
ここで、図5に示されるように、アキュムレータ50におけるブレーキオイルの圧力は、モータ32がONされてオイルポンプ34の駆動が開始された後、平衡圧まで急激に上昇し、アキュムレータ圧が平衡圧を超えるとアキュムレータ圧の圧力上昇勾配は小さくなる。そして、ブレーキ圧制御系統が正常であれば、平衡圧を超えた後に更にアキュムレータ圧を増加させた際の圧力上昇勾配は、周囲温度に拘わらず概ね一定となることが判明している。従って、アキュムレータ圧が平衡圧に達した後、更にアキュムレータ圧を増加させた際の圧力上昇勾配を評価することにより、ブレーキ圧制御系統10の異常を精度よく検出することが可能となる。
しかしながら、アキュムレータ50の最適な封入圧である平衡圧は、ブレーキ圧制御系統10の周囲温度に応じて変化する。すなわち、図6に示されるように、周囲温度が高ければ、アキュムレータ50の平衡圧は大きくなると共に、アキュムレータ圧の増圧が開始されてからアキュムレータ圧が平衡圧よりも大きな基準圧に達するまでの到達時間は短くなり、しかも、車両ごと等の個体バラツキが存在することから、アキュムレータ圧が平衡圧に達したことを任意のタイミングで把握することは困難である。ただし、図6において、w1>w2である。
その一方で、ブレーキ圧制御系統10の周囲温度は、ある程度の範囲(例えば、10°〜40°の範囲)内に収まることから、アキュムレータ50の平衡圧の想定範囲としての想定平衡圧も当該周囲温度の範囲から概ね把握することができる。すなわち、周囲温度の範囲に応じた想定平衡圧を踏まえて想定平衡圧よりも十分に小さい圧力の値K2を定めると共に、オイルポンプ34の回転速度等に応じて上記時間T3を定めておけば、オイルポンプ34の作動によりアキュムレータ圧が値K2に達した後、時間T3が経過すれば、アキュムレータ圧は、周囲温度に拘わらず、平衡圧よりも十分に高い値に設定されることになる。なお、時間T3は、例えば0.1秒程度に設定されればよい。
このような点に鑑みて、S52では、予想時間算出部211により、オイルポンプ34の作動によりアキュムレータ圧が値K2に達した後、時間T3が経過した時点の圧力Prが、アキュムレータ圧が想定平衡圧よりも十分に高く設定された時の値すなわち基準圧として取得される。また、S52では、予想時間算出部211により、アキュムレータ圧が値Prに達した後のアキュムレータ圧の圧力上昇勾配を得るために、オイルポンプ34の回転速度に関連するパラメータとして、オイルポンプ34のモータ32に印加される電圧の値Vが取得される。なお、S52では、可能であればオイルポンプ34の回転速度が直接取得されてもよい、また、オイルポンプ34の回転速度に関連したパラメータは、モータ32の回転速度であってもよい。
さて、上述のように、基準圧としての圧力Prと、オイルポンプ34の回転速度に関連するパラメータとしての電圧Vが得られれば、これらを変数として、基準圧としての圧力Prが取得されてから、アキュムレータ圧Pが予め定められた比較的大きな値K3になるまでの予想時間Teを規定する関数を実験あるいは解析により定めておくことができる。すなわち、予想時間Teを規定する関数は、
F(Pr,V)=−α・Pr−β・V+γ
として定められ、本実施形態では、この関数F(Pr,V)の係数α,β,γがメモリ204に格納されている。ただし、α,βおよびγは、実験、解析により得られる正の値である。
この場合、S28におけるタイマ203の計時再開後すなわち減圧停止後からS34におけるオイルポンプの駆動開始すなわち増圧開始までのインターバルである時間T2を変化させると、アキュムレータ50の最適な封入圧である平衡圧は、当該インターバルとしての時間T2に応じて変化する。すなわち、図7に示されるように、時間T2の値が比較的小さな値T2aであってインターバルが相対的に短いと、平衡圧は低下し、時間T2の値が比較的大きな値T2bであってインターバルが相対的に長いと、平衡圧は高まる。そして、このようなインターバルT2と平衡圧との相関と、図6に示された周囲温度と平衡圧との相関との双方を考慮すると、インターバルT2および周囲温度と平衡圧との間には、図8に示されるような相関が認められる。ただし、図8において、温度Wx<温度Wy<温度Wzであり、インターバルとしての時間T2x,T2y,T2zは、T2x<T2y<T2zという関係を有している。従って、上記関数F(Pr,V)の平衡圧についての係数αを決定するに際しては、図8に例示される相関を踏まえ、インターバルとしての時間T2と周囲温度とを考慮して係数αを決定すればよい。
一方、オイルポンプ34の回転速度に関連するパラメータであるモータ32への印加電圧Vを変化させると、アキュムレータ圧の増圧が開始されてからアキュムレータ圧が平衡圧よりも大きな基準圧に達するまでの到達時間は、電圧Vに応じて変化する。すなわち、図9に示されるように、モータ32への印加電圧Vの値が比較的小さな値V1であるとアキュムレータ圧の増圧が開始されてからアキュムレータ圧が平衡圧よりも大きな基準圧に達するまでの到達時間は相対的に長くなり、モータ32への印加電圧Vの値が比較的大きな値V2であると当該到達時間は相対的に短くなる。そして、このようなモータ32への印加電圧と基準圧への到達時間との相関と、図6に示された周囲温度と基準圧への到達時間との相関との双方を考慮すると、印加電圧Vおよび周囲温度と平衡圧との間には、図10に示されるような相関が認められる。ただし、図10において、温度Wx<温度Wy<温度Wzであり、印加電圧V1,V2,V3は、V1<V2<V3という関係を有している。従って、上記関数F(Pr,V)の印加電圧についての係数βを決定するに際しては、図10に例示される相関を踏まえ、異常検査時にモータ32に印加される電圧の値と周囲温度とを考慮して係数βを決定すればよい。
上述のように、基準圧としての圧力Prと、オイルポンプ34の回転速度に関連する所定のモータ32への印加電圧Vとを変数とする関数F(Pr,V)を用いることにより、予想時間Teを精度よく算出することが可能となる。そして、図4のS52では、当該関数F(Pr,V)を用いて予想時間Teが算出される。すなわち、ECU200の予想時間算出部211は、S50にて取得した基準圧としての圧力Pr、モータ32への印加電圧V、メモリ204から読み出した係数α,βおよびγを用いて予想時間Teを、Te=F(Pr,V)として算出し、所定の記憶領域に格納する。一方、ECU200の異常判定制御部210は、S50にてタイマ203をONした後、アキュムレータ圧センサ51からの信号に示されるアキュムレータ圧Pが予め定められた値K3に概ね一致している否か判定する(S54)。S54にて用いられる値K3は、図5からわかるように、ブレーキ圧制御系統10の周囲温度に応じたアキュムレータ50の想定平衡圧よりも十分に大きな値として定められる。異常判定制御部210は、S36にてアキュムレータ圧Pが値K3に達していないと、すなわち、アキュムレータ圧Pが値K3よりも小さいと判断すると(S54におけるNo)、タイマ203の計測値を読み出し、基準圧としての圧力Prが検出された時点から予め定められた時間S3が経過しているか否か判定する(S56)。
ここで、基準圧としての圧力Prが検出された後、ある程度の時間が経過しても、アキュムレータ圧が値K3まで増加しない場合、ブレーキ圧制御系統10に、油圧制御管の異常やモータ32の駆動失陥といったトラブルが発生していると考えられる。このため、異常判定制御部210は、S56にて、基準圧としての圧力Prが検出された時点から予め定められた時間S3が経過していると判断すると(S56におけるYes)、ブレーキ圧制御系統10に何らかの異常が発生しているとみなして、所定の警報を発生させるべく警報装置101に対して指令信号を与え(S58)、異常検出ルーチンを終了させる。
一方、S56にて、基準圧としての圧力Prが検出された時点から予め定められた時間S3が経過していないと判断した場合(S56におけるNo)、異常判定制御部210は、油圧制御管の異常やモータ32の駆動失陥といったトラブルは発生していないとみなし、再度、S54の判定処理を実行する。そして、S54にてアキュムレータ圧センサ51からの信号に示されるアキュムレータ圧Pが予め定められた値K3に概ね一致したと判断すると(S54におけるYes)、異常判定制御部210は、タイマ203をOFFした後(S60)、タイマ203のタイマ203の計測値を読み出し、その値を、アキュムレータ圧が想定平衡圧よりも十分に高くなってから、すなわち、基準圧としての圧力Prが検出された時点からアキュムレータ圧が値K3に達するまでの実時間T4として所定の記憶領域に格納する(S62)。そして、異常判定制御部210は、S52にて予想時間算出部211によって算出された予想時間TeとS62にて取得した実時間T4との偏差の絶対値が予め定められた閾値δを上回っているか否か判定する(S64)。
上述のように、ブレーキ圧制御系統10が正常であれば、基準圧としての圧力Prが検出された後にアキュムレータ圧が値K3になるまでの圧力上昇勾配、すなわち、アキュムレータ圧が平衡圧を超えた後に更にアキュムレータ圧を増加させた際の圧力上昇勾配は、周囲温度に拘わらず概ね一定となることが判明している。また、異常判定の基準となる圧力上昇勾配は、アキュムレータ圧が想定平衡圧よりも十分に高くなってから所定値に達するまでの時間に基づいて把握可能である。従って、S64にて、予想時間Teと実時間T4との偏差の絶対値が所定の閾値δを上回っている場合には、圧力上昇勾配が本来の値から逸脱していることになるので、このような場合、モータ32やオイルポンプ34に何らかの異常が発生しているみなすことができる。
また、本実施形態のように、オイルポンプ34がポンプ要素としてのピストンを複数有する場合、何れか1系統すなわち何れかのポンプ要素のみが機能しているような場合であっても、アキュムレータ50の蓄圧自体は可能であることから、従来の手法を用いても、そのような異常を検出することは容易ではなかった。これに対して、オイルポンプ34の一部の要素のみが機能しているような場合、アキュムレータ圧を想定平衡圧よりも十分に高く設定した後に更にアキュムレータ圧を昇圧させた際の圧力上昇勾配は正常値から逸脱するようになるので、当該圧力上昇勾配を評価することにより、オイルポンプ34のポンプ要素の異常といったようなブレーキ圧制御系統10の個々の要素の異常をも精度よく検出することができる。この結果、図3および図4の異常検出ルーチンが実行されることにより、周囲温度の変化に拘わらず、ブレーキ圧制御系統の異常を精度よく検出することが可能となる。
S64にて予想時間Teと実時間T4との偏差の絶対値が予め定められた閾値δを上回っていると判断すると(S64におけるYes)、異常判定制御部210は、ブレーキ圧制御系統10に何らかの異常が発生しているとみなして、所定の警報を発生させるべく警報装置101に対して指令信号を与え(S66)、異常検出ルーチンを終了させる。一方、S64にて予想時間Teと実時間T4との偏差の絶対値が予め定められた閾値δ以下であると判断した場合(S64におけるNo)、異常判定制御部210は、ブレーキ圧制御系統10に何ら異常が発生していないとみなして、異常検出ルーチンを終了させる。
図11は、上述の異常検出装置100によって実行され得る異常検出の手順の他の例を説明するためのフローチャートである。
図11は、先に説明された図4に対応するものであって、図3および図4に示された異常検出ルーチンのS54以降の処理(図4参照)が以下に説明されるS55以降の処理に置き換えられたルーチンを示している。この場合、S52にて、予想時間算出部211により基準圧としての圧力Prが取得されてから、アキュムレータ圧Pが予め定められた比較的大きな値K3になるまでの予想時間Teが算出されると、異常判定制御部210は、S50にてタイマ203がONされてから予想時間算出部211により算出された予想時間Teが経過したか否かの判定を繰り返す(S55におけるNo)。そして、異常判定制御部210は、S55にて、基準圧としての圧力Prが検出された時点から予想時間Teが経過したと判断すると(S55におけるYes)、タイマ203をOFFし(S57)、基準圧としての圧力Prが検出された時点から予想時間Teが経過した際のアキュムレータ圧センサ51の検出値Pxを取得する(S59)。
ここで、ブレーキ圧制御系統10が正常であれば、アキュムレータ圧が平衡圧を超えた後に基準圧としての圧力Prが検出されてから圧力上昇勾配は、周囲温度に拘わらず概ね一定となることから、基準圧としての圧力Prが検出された時点から予想時間Teが経過した際のアキュムレータ圧は、上述された値K3に概ね近づいているはずである。このため、異常判定制御部210は、S59にて取得した圧力Pxを取得すると、当該圧力Pxと閾値としての値K3との偏差の絶対値が所定の閾値εを上回っているか否か判定する(S61)。
S61にて圧力Pxと値K3との偏差の絶対値が予め定められた閾値εを上回っていると判断すると(S64におけるYes)、異常判定制御部210は、ブレーキ圧制御系統10のモータ32やオイルポンプ34等に何らかの異常が発生しているみなして、所定の警報を発生させるべく警報装置101に対して指令信号を与え(S63)、異常検出ルーチンを終了させる。一方、S61にて圧力Pxと所定値K3との偏差の絶対値が予め定められた閾値ε以下であると判断した場合(S61におけるNo)、異常判定制御部210は、ブレーキ圧制御系統10に何ら異常が発生していないとみなして、異常検出ルーチンを終了させる。
このように、アキュムレータ圧が想定平衡圧よりも十分に高くなってから、すなわち、アキュムレータ圧が平衡圧を超えた後に基準圧としての圧力Prが検出されてから所定値K3に達するまでの予想時間Teを求め、基準圧としての圧力値Prが検出されてから予想時間Teが経過した時点でのアキュムレータ圧Pxと当該所定値K3とを比較しても、異常判定の基準となる圧力上昇勾配を良好に把握してブレーキ圧制御系統10の異常を良好に判定することが可能となる。
なお、図3、図4および図11に示された異常検出ルーチンでは、関数F(Pr,V)を用いて予想時間Teが算出されたが、これに限られるものでない。すなわち、予想時間Teの算出のためには、関数F(Pr,V)の代わりに、図12に例示されるようなマップが用意されてもよい。図12のマップは、基準圧として検出される圧力Prと、モータ32に印加される電圧Vとに応じた予想時間Teを規定するものである。図12の例では、所定値おきの圧力Pr(P1,P2・・・Pn)と、所定値おきの電圧V(V1、V2・・・Vn)とに対して、予想時間Teが予め算出された上で割り当てられている。このようなマップからはアキュムレータ圧センサ51により検出された圧力値Prとモータ32に印加された電圧Vに対応した予想時間Teを求めるに際しては、アキュムレータ圧センサ51により検出された圧力値Prを挟む圧力P、Pi+1、およびモータ32に印加された電圧Vを挟む電圧V,Vj+1(ただし、i,jは、1〜nの整数である)に対応する4個の予想時間Teij,Tei+1j,Teij+1,Tei+1j+1をマップから読み出し、線形補間処理を実行すればよい。
本発明による異常検出装置が適用されたブレーキ圧制御系統を示す系統図である。 本発明による異常検出装置の制御ブロック図である。 図2の異常検出装置による異常検出の手順を説明するためのフローチャートである。 図2の異常検出装置による異常検出の手順を説明するためのフローチャートである。 図2の異常検出装置による異常検出の手順を説明するためのタイミングチャートである。 ブレーキ圧制御系統の周囲温度と、アキュムレータの平衡圧との相関を説明するためのグラフである。 アキュムレータ圧の減圧を停止させてから増圧を開始するまでのインターバルと、アキュムレータの平衡圧との相関を説明するためのグラフである。 ブレーキ圧制御系統の周囲温度と、アキュムレータ圧の減圧を停止させてから増圧を開始するまでのインターバルと、アキュムレータの平衡圧との相関を説明するためのグラフである。 アキュムレータを蓄圧するためのポンプを駆動するモータに印加される電圧と、アキュムレータ圧の増圧が開始されてからアキュムレータ圧が平衡圧よりも大きな基準圧に達するまでの到達時間との相関を説明するためのグラフである。 ブレーキ圧制御系統の周囲温度と、アキュムレータを蓄圧するためのポンプを駆動するモータに印加される電圧と、アキュムレータ圧の増圧が開始されてからアキュムレータ圧が平衡圧よりも大きな基準圧に達するまでの到達時間との相関を説明するためのグラフである。 図2の異常検出装置による異常検出の手順の他の例を説明するためのフローチャートである。 アキュムレータ圧が想定平衡圧よりも十分に高くなってから所定値に達するまでの予想時間を求めるためのマップを例示する模式図である。
符号の説明
10 ブレーキ圧制御系統、12 ブレーキペダル、14 マスタシリンダ、20FL,20FR,20RL,20RR ホイールシリンダ、32 モータ、34 オイルポンプ、40FR,40FL,40RR,40RL 増圧弁、42FR,42FL,42RR,42RL 減圧弁、50 アキュムレータ、51 アキュムレータ圧センサ、80 油圧アクチュエータ、100 異常検出装置、101 警報装置、200 ECU、201 バルブ制御部、202 モータ制御部、203 タイマ、204 メモリ、210 異常判定制御部、211 予想時間算出部。

Claims (7)

  1. モータによって駆動されて作動流体を昇圧させるポンプと、前記ポンプによって昇圧させられた作動流体を蓄えるアキュムレータとを含むブレーキ圧制御系統の異常を検出するための異常検出装置において、
    前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記モータを作動させて前記ポンプを駆動し、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を前記アキュムレータの想定平衡圧よりも高く設定した後、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を更に昇圧させた際の圧力上昇勾配に基づいて前記ブレーキ圧制御系統の異常を判定する異常判定手段とを備えることを特徴とするブレーキ圧制御系統の異常検出装置。
  2. 前記異常判定手段は、前記ポンプによって前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を前記想定平衡圧よりも小さい値に昇圧させてから所定時間が経過した後、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を更に昇圧させた際の圧力上昇勾配に基づいて前記ブレーキ圧制御系統の異常を判定することを特徴とする請求項1に記載のブレーキ圧制御系統の異常検出装置。
  3. 前記異常判定手段は、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力が前記アキュムレータの想定平衡圧よりも高くなってから所定値に達するまでの実時間および予想時間に基づいて前記ブレーキ圧制御系統の異常を判定することを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキ圧制御系統の異常検出装置。
  4. 前記異常判定手段は、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力が前記アキュムレータの想定平衡圧よりも高くなってから所定値に達するまでの予想時間を求め、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力が前記アキュムレータの想定平衡圧よりも高くなった後、前記予想時間が経過した際に前記圧力検出手段によって検出される前記アキュムレータにおける作動流体の圧力と、予め定められた閾値とに基づいて前記ブレーキ圧制御系統の異常を判定することを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキ圧制御系統の異常検出装置。
  5. 前記異常判定手段は、前記ポンプによって前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を前記想定平衡圧よりも小さい値に昇圧させてから所定時間が経過した際に前記圧力検出手段によって検出される圧力の値と、前記ポンプの回転速度に関連する所定のパラメータとを変数とする予め定められた関数を用いて前記予想時間を求めることを特徴とする請求項3または4に記載のブレーキ圧制御系統の異常検出装置。
  6. 前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を減圧させるための減圧手段を更に備え、前記異常判定手段は、前記減圧手段により前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を減圧させた後、前記モータを作動させて前記ポンプを駆動し、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を前記アキュムレータの想定平衡圧よりも高く設定することを特徴とする請求項1〜5に記載のブレーキ圧制御系統の異常検出装置。
  7. モータによって駆動されて作動流体を昇圧させるポンプと、前記ポンプによって昇圧させられた作動流体を蓄えるアキュムレータとを含むブレーキ圧制御系統の異常を検出するための異常検出方法において、
    前記モータを作動させて前記ポンプを駆動し、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を前記アキュムレータの想定平衡圧よりも高く設定した後、前記アキュムレータにおける作動流体の圧力を更に昇圧させた際の圧力上昇勾配に基づいて前記ブレーキ圧制御系統の異常を判定することを特徴とするブレーキ圧制御系統の異常検出方法。
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