JPH09202230A - 圧力生成装置 - Google Patents

圧力生成装置

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JPH09202230A
JPH09202230A JP1218896A JP1218896A JPH09202230A JP H09202230 A JPH09202230 A JP H09202230A JP 1218896 A JP1218896 A JP 1218896A JP 1218896 A JP1218896 A JP 1218896A JP H09202230 A JPH09202230 A JP H09202230A
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JP
Japan
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motor
pressure
accumulator
value
rotation speed
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Application number
JP1218896A
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English (en)
Inventor
Shinsuke Sakane
根 伸 介 坂
Tetsuya Kuno
野 哲 也 久
Tomoji Yamada
田 智 司 山
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な圧力センサ(歪みゲージ)を用いるこ
となく、安価な手段によりアキュムレータ内の流体圧を
検出すること。 【解決手段】 流体を溜めるリザーバと、リザーバ内の
流体を加圧し吐出するポンプと、ポンプより吐出された
流体圧を蓄圧するアキュムレータと、ポンプを駆動する
モータと、モータの回転速度を検出するモータ回転速度
検出手段と、モータ回転速度検出手段により検出された
モータ回転速度に基づきアキュムレータ内の流体圧を推
定するアキュムレータ圧推定手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、圧力生成
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、例えば1
991弁10月11日にトヨタ自動車株式会社サービス
部発行のトヨタ・クラウン・マジェスタ新型車解説書、
3−92頁〜3−122頁に記載されたものがある。こ
のものは、作動液を溜めるリザーバと、リザーバ内の作
動液を加圧し吐出するポンプと、ポンプより吐出された
液圧を蓄圧するアキュムレータと、ポンプを駆動するモ
ータと、アキュムレータ内の液圧値が標準値以上の液圧
値から標準値未満の液圧値に変化した時に、モータの作
動を開始するモータ駆動手段とを備えたものである。
【0003】また、このものは、モータ制御用の圧力セ
ンサと、圧力センサの異常時にモータ制御に用いられる
圧力スイッチも備えている。圧力センサは、アキュムレ
ータ内の液圧をダイヤフラムで受け、ダイヤフラムの歪
みを歪みゲージでリニア電気信号に変換することにより
アキュムレータ内の液圧を検出するもので、このリニア
電気信号は、内部回路で2段階レベルの信号(即ち、モ
ータを作動又は停止させるための高圧スイッチ信号PH
と、アキュムレータ内の液圧の異常低下を検知するため
の低圧スイッチ信号PL2 )に変換される。つまり、高
圧スイッチ信号PHは、アキュムレータ内の液圧値が標
準値以上の液圧値から標準値未満の液圧値に変化した時
にハイからローに切り換わり、モータ作動信号となる。
低圧スイッチ信号PL2 は、アキュムレータ内の液圧値
が第1設定値(標準値よりも低く、正常時に到達するは
ずがない低い液圧値)以上の液圧値から第1設定値未満
の液圧値に変化した時にハイからローに切り換わり、ア
キュムレータ内の液圧値の異常低下の警報用として用い
られる。一方、圧力スイッチは、アキュムレータ内の液
圧値が第2設定値(標準値よりも低く、第1設定値より
も若干高い液圧値)以上の液圧値から第2設定値未満の
液圧値に変化した時にその出力信号PLをハイからロー
に切り換え、モータ作動信号及び警報信号を出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このものでは、アキュ
ムレータ内の液圧を検出するために圧力センサを用いて
いるが、前述したように、この圧力センサは、アキュム
レータ内の液圧を受けるダイヤフラムの歪みを歪みゲー
ジでリニア電気信号に変換するものであるので、非常に
高価な歪みゲージが必要となる。結果、装置が高価にな
る。
【0005】故に、本発明は、高価な圧力センサ(歪み
ゲージ)を用いることなく、安価な手段によりアキュム
レータ内の流体圧を検出することを、技術的課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために、請求項1の発明に係る圧力生成装置は、図
1の実線に示すように、流体を溜めるリザーバと、リザ
ーバ内の流体を加圧し吐出するポンプと、ポンプより吐
出された流体圧を蓄圧するアキュムレータと、ポンプを
駆動するモータと、モータの回転速度を検出するモータ
回転速度検出手段と、モータ回転速度検出手段により検
出されたモータ回転速度に基づきアキュムレータ内の流
体圧を推定するアキュムレータ圧推定手段とを備えたも
のである。
【0007】請求項1の発明によれば、ポンプを駆動す
るモータの回転速度に基づきアキュムレータ内の流体圧
を推定するので、高価な圧力センサを用いることなく、
アキュムレータ内の流体圧を検出することができ、結
果、コスト的に有利である。
【0008】請求項1の発明において、請求項2及び図
1の点線の一部に示すように、モータをブラシ付直流モ
ータとし、モータ回転速度検出手段を、モータに流れる
電流を検出するモータ電流検出手段と、モータ電流検出
手段により検出された電流の周波数を検出する周波数検
出手段と、周波数検出手段により検出された周波数に基
づきモータの回転速度を算出するモータ回転速度算出手
段とから構成すると、好ましい。ここで、ブラシ付直流
モータは、ブラシの作用によりモータの回転速度に応じ
た電流波形を出力する。
【0009】この構成によれば、ブラシ付直流モータに
流れる電流の周波数に基づきモータの回転速度を算出す
るので、モータの回転速度を検出する回転速度センサを
新設する必要はなく、コスト的に一層有利になる。
【0010】請求項1の発明において、請求項3及び図
1の点線の一部に示すように、アキュムレータ内の流体
圧が所定値以上の値から所定値未満の値に変化した時に
その出力信号を切り換える圧力スイッチと、アキュムレ
ータ圧推定手段により推定されたアキュムレータ内の流
体圧と圧力スイッチの出力信号とを比較することによ
り、圧力スイッチの異常を判定する圧力スイッチ異常判
定手段とを更に備えると、好ましい。
【0011】この構成によれば、アキュムレータ圧推定
手段により推定されたアキュムレータ内の流体圧と圧力
スイッチの出力信号とを比較することにより、圧力スイ
ッチの異常を判定するので、圧力センサを用いることな
く、安価に圧力スイッチの異常を検知できる。
【0012】請求項1の発明において、請求項4及び図
1の点線の一部に示すように、アキュムレータ圧推定手
段により推定されたアキュムレータ内の流体圧が所定下
限値以下の状態が所定時間以上継続した場合に、配管系
の異常と判定する配管系異常判定手段とを更に備える
と、好ましい。ここで、配管系の異常とは、ポンプの異
常、アキュムレータの異常、モータの異常、配管の異常
等を意味している。
【0013】この構成によれば、アキュムレータ圧推定
手段により推定されたアキュムレータ内の流体圧が所定
下限値以下の状態が所定時間以上継続した場合に配管系
の異常と判定するので、圧力センサや圧力スイッチを用
いることなく、安価に配管系の異常を検知できる。
【0014】上記の技術的課題を解決するために、請求
項5の発明に係る圧力生成装置は、図2の実線に示すよ
うに、流体を溜めるリザーバと、リザーバ内の流体を加
圧し吐出するポンプと、ポンプより吐出された流体圧を
蓄圧するアキュムレータと、ポンプを駆動するブラシ付
直流モータと、アキュムレータ内の流体圧が標準値以上
の値から標準値未満の値に変化したことを感知して、モ
ータ作動信号を出力する第1圧力スイッチと、第1圧力
スイッチによる出力信号に基づき、モータを作動させる
モータ駆動手段と、モータの回転速度を検出するもの
で、モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手
段、モータ電流検出手段により検出された電流の周波数
を検出する周波数検出手段及び周波数検出手段により検
出された周波数に基づきモータの回転速度を算出するモ
ータ回転速度算出手段を有するモータ回転速度検出手段
と、モータ回転速度検出手段により検出されたモータ回
転速度に基づきアキュムレータ内の流体圧を推定するア
キュムレータ圧推定手段と、アキュムレータ内の流体圧
が標準値よりも低い所定下限値以上の値から所定下限値
未満の値に変化した時にその出力信号を切り換える第2
圧力スイッチと、アキュムレータ圧推定手段により推定
されたアキュムレータ内の流体圧と第2圧力スイッチの
出力信号とを比較することにより、第2圧力スイッチの
異常を判定する第2圧力スイッチ異常判定手段と、アキ
ュムレータ圧推定手段により推定されたアキュムレータ
内の流体圧が前記所定下限値以下の状態が所定時間以上
継続した場合に、配管系の異常と判定する配管系異常判
定手段とを備えたものである。尚、上記第2圧力スイッ
チは、第1圧力スイッチ異常時のポンプ制御やアキュム
レータ内の流体圧の異常低下の警報に用いることができ
る。
【0015】請求項5の発明によれば、アキュムレータ
内の流体圧が標準値以上の値から標準値未満の値に変化
した時に、第1圧力スイッチがモータ作動信号をモータ
駆動手段に出力し、その出力信号に基づきモータ駆動手
段によりモータが作動し、結果、ポンプが作動してアキ
ュムレータ内の流体圧を上昇させる。
【0016】ここで、第1圧力スイッチの異常時には上
記モータ制御が不能になり、アキュムレータ内の流体圧
が異常低下するが、アキュムレータ内の流体圧が所定下
限値以下になると、第2圧力スイッチの出力信号が変化
するので、異常低下の検知が可能となる。また、第2圧
力スイッチが故障しても、アキュムレータ圧推定手段に
より推定されたアキュムレータ内の流体圧と第2圧力ス
イッチの出力信号とを比較することにより、第2圧力ス
イッチの異常を判定することができる。更に、第2圧力
スイッチ以外の配管系が故障しても、アキュムレータ圧
推定手段により推定されたアキュムレータ内の流体圧が
所定下限値以下の状態が所定時間以上継続した場合に、
配管系の異常と判定できる。このように、安価に各種の
異常を検知できる。
【0017】また、ポンプを駆動するモータの回転速度
に基づきアキュムレータ内の流体圧を推定するので、高
価な圧力センサを用いることなく、アキュムレータ内の
流体圧を検出することができ、結果、コスト的に有利で
ある。
【0018】更に、ブラシ付直流モータに流れる電流の
周波数に基づきモータの回転速度を算出するので、モー
タの回転速度を検出する回転速度センサを新設する必要
はなく、コスト的に一層有利になる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この出願の実施形態に係る
圧力生成装置を図3〜図10を参照して説明する。
【0020】図3に示すように、圧力生成装置1は、リ
ザーバ2と、液圧配管3と、ポンプ4と、アキュムレー
タ5と、モータ6と、高圧スイッチ(第1圧力スイッ
チ)7と、低圧スイッチ(第2圧力スイッチ)8と、パ
ワーサプライ制御ユニット(以下ECUという)9と、
警報装置10とを備えている。
【0021】リザーバ2は、低圧(例えば大気圧)の作
動液を溜めるもので、このリザーバ2には液圧配管3が
接続されている。ポンプ4は、液圧配管3の途中に配設
され、リザーバ2から低圧の作動液を吸入して高圧の作
動液をアキュムレータ5に圧送する。アキュムレータ5
は、ポンプ4の吐出側(下流側)に接続され、ポンプ4
より圧送された液圧を蓄圧する。
【0022】モータ6は、ポンプ4に連結され、ポンプ
4を駆動及び停止させる。図4に示すように、モータ6
は、2極のブラシ付直流モータであり、コイル61と、
互いに対向する2つの磁石62,62と、2つの整流片
63a,63aから構成される整流子63と、2つのブ
ラシ64,64とを備えている。コイル61は、両磁石
62,62間の空間内に設けられ、その一端は、一方の
整流片63a及び一方のブラシ64を介して電源(例え
ばバッテリ)65に電気的に接続され、他端は、他方の
整流片63a及び他方のブラシ64を介して電源65に
電気的に接続されている。コイル61は整流子63と共
に回転可能であり、ブラシ64は回転不能(固定状態)
である。
【0023】ここで、電源65よりコイル61に電流を
流す(図5の時刻t1 に対応)と、フレミングの左手の
法則により図4のように力が発生し、結果、コイル61
が整流子63aと共に反時計方向に回転する。コイル6
1が図4の状態から90度回転した時(図5の時刻t2
に対応)、図5の実線で示すようにコイル61に流れる
電流が正から負に逆転する。コイル61が更に90度回
転した時(図5の時刻t3 に対応)、図5の実線で示す
ようにコイル61に流れる電流が負のピークとなる。コ
イル61が更に90度回転した時(図5の時刻t4 に対
応)、図5の実線で示すようにコイル61に流れる電流
が負から正に逆転する。コイル61が更に90度回転し
た時(図5の時刻t5 に対応)、図5の実線で示すよう
にコイル61に流れる電流が正のピークとなり、図4の
状態に再び戻る。このように、コイル61に電流を流す
ことにより、図5の実線で示すようなsin波状の電流
波形が形成され、その1周期がモータ1回転に一致する
こととなる。尚、この波形は理解を容易にするためのも
ので1つのコイル61を用いた例の場合のものである。
【0024】次に、このモータ6に流れる電流の検出方
法を図6を参照して説明する。即ち、電源65及びモー
タ6の上流側間にリレー66及び抵抗R(一定)をこの
順に配置し、リレー66オン時の抵抗R端子間の電圧を
測定し、その結果からオウムの法則により電流値を算出
する。ここで、抵抗Rを流れる電流波形は、図5の実線
で示すsin波状の電流波形の内の負の波形を正の波形
に反転したもの(図5の一点鎖線で示す波形)となる。
これは、ブラシ64及び整流子63の作用によるもので
ある。尚、リレー66は後述する高圧スイッチ7からの
モータ通電信号又はモータ非通電信号に基づきオン,オ
フするものである。
【0025】高圧スイッチ7は、液圧配管3のアキュム
レータ5下流側に接続され、高圧側の圧力を検出する。
この高圧スイッチ7は、アキュムレータ5内の液圧(以
下Acc圧という)をゴム製のダイヤフラム(図示せ
ず),ロッド(図示せず)及びスプリング(図示せず)
で受け、オン,オフ作動する。図7に示すように、高圧
スイッチ7は、Acc圧が第1高圧値(標準値)PS 以
上の値から第1高圧値PS 未満の値に下降した時、その
出力信号PHをハイからローに切り換え、モータ通電信
号をECU9に出力する。又、高圧スイッチ7は、Ac
c圧が第1高圧値PS 未満の値から第1高圧値PS より
も若干高い第2高圧値PE 以上の値に上昇した時、その
出力信号PHをローからハイに切り換え、モータ非通電
信号をECU9に出力する。このように、Acc圧の上
昇時と下降時でヒステリシスを設けることにより、圧力
の上昇と下降でポンプ4を作動させるモータ制御のハン
チングを防止することができる。
【0026】低圧スイッチ8は、液圧配管3の高圧スイ
ッチ7下流側に接続され、その構成は高圧スイッチ7と
略同一である。この低圧スイッチ8は、高圧スイッチ7
の故障時にモータ6を制御すると共に、Acc圧の異常
低下を検知するためのものである。即ち、図7に示すよ
うに、低圧スイッチ8は、Acc圧が第1低圧値(所定
下限値)PL 以上の値から第1低圧値PL 未満の値に下
降した時、その出力信号PLをハイからローに切り換
え、モータ通電及び異常低下信号をECU9に出力す
る。又、低圧スイッチ8は、Acc圧が第1低圧値PL
未満の値から第1低圧値PL よりも若干高い第2低圧値
PM 以上の値に上昇した時、その出力信号PHをローか
らハイに切り換え、異常低下解除信号をECU9に出力
する。このように、低圧スイッチ8も、高圧スイッチ7
と同様に、Acc圧の上昇時と下降時でヒステリシスが
設けられている。尚、Acc圧の上昇時と下降時で高圧
スイッチ7及び低圧スイッチ8の出力信号を夫々異なる
2つの設定値で切り換えている(ヒステリシスを設けて
いる)が、高圧スイッチ7及び低圧スイッチ8の出力信
号を同一の設定値(即ち単一の設定値)で切り換えるよ
うにしても良い。
【0027】警報装置10は、ECU9に電気的に接続
され、装置の異常時に警報する。この警報装置10は、
ランプやブザー等で構成される。
【0028】以下、図8〜図12を用いてECU9につ
いて説明する。図8は、ECU9が行うメインルーチン
のフローチャートである。
【0029】図8に示すように、ステップ101で初期
化を行い、内部のROM及びRAMのチェックを行う。
ステップ102で高圧スイッチ7及び低圧スイッチ8か
らの出力信号を入力する。ステップ103で後述する異
常判定処理(図10に示す)を行い、異常時には異常信
号をセットする。ここで、装置1の異常には、低圧スイ
ッチ8の異常、ポンプ4の異常、アキュムレータ5の異
常、モータ6の異常、液圧配管3の異常等がある。
【0030】次いで、ステップ104で高圧スイッチ7
の出力信号に基づくモータ制御(メイン制御)を行う。
即ち、Acc圧の下降時においてAcc圧が第1高圧値
PS未満になった時に高圧スイッチ7がモータ通電信号
をECU9に出力するが、その時モータ6を通電しそれ
を作動させる信号をセットする。一方、Acc圧の上昇
時においてAcc圧が第1高圧値PS よりも若干高い第
2高圧値PE 以上になった時に高圧スイッチ7がモータ
非通電信号を出力するが、その時モータ6を非通電(通
電解除)しそれを停止させる信号をセットする。尚、高
圧スイッチ7の出力信号を同一の設定値(即ち単一の設
定値)で切り換えるようにし、Acc圧の下降時におい
てAcc圧が設定値未満になった時に高圧スイッチ7の
モータ通電信号に基づきモータ6を通電作動させる信号
をセットし、モータ6の通電作動時間が所定時間継続し
た時にモータ6を停止させる信号をセットしても良い。
【0031】次いで、ステップ105で高圧スイッチ7
の異常時に圧力センサ8の出力信号に基づくモータ制御
(フェール制御)を行う。ここで、高圧スイッチ7の異
常時にはステップ104のメイン制御が不能になるた
め、Acc圧が異常低下し、図6の第1低圧値PL (第
1高圧値PS よりも低く、正常時に到達するはずがない
低い液圧値)未満の値となる。このとき、低圧スイッチ
8がAcc圧異常低下信号及びモータ通電信号を出力す
るので、モータ6を通電作動させてフェール制御する信
号をセットすると共に、警報装置10を作動させる信号
をセットする。
【0032】最後に、ステップ106において、ステッ
プ103の異常判定、ステップ104のモータ制御及び
ステップ105のフェール制御でセットされた信号をモ
ータ6に出力する。即ち、ステップ103で異常信号が
セットされた場合、その信号を警報装置10に出力し、
結果、警報装置10がブザーを鳴らすと共にランプを点
滅する。また、ステップ104でモータ6を作動させる
信号がセットされた場合、その信号をモータ6に出力
し、結果、ポンプ4が作動してAcc圧が使用されない
限り上昇していく。一方、モータ6を停止させる信号が
セットされた場合、その信号をモータ6に出力し、結
果、ポンプ4が停止し、Acc圧は使用されない限り第
2高圧値PE 以上の値に維持される。また、ステップ1
05でモータ6を作動させる信号がセットされた場合、
その信号をモータ6に出力し、結果、フェール制御を行
う。更に、ステップ105で警報装置10を作動させる
信号がセットされた場合、その信号を警報装置10に出
力する。ステップ106の後、再びステップ102〜ス
テップ106の処理を10msの演算周期で繰り返す。
【0033】以下、図9を用いてステップ103の異常
判定処理について説明する。
【0034】ステップ201及び202において、図5
の一点鎖線で示すモータ電流波形からモータ回転速度を
算出するが、この詳細について図10〜11を用いて説
明する。まず、図11に示すように、図5に示すモータ
電流波形を図11の下段に示す矩形波に整形する。即
ち、この矩形波は、前述したように検出したモータ6の
電流波形の内、所定のスレッシュホールド値Is よりも
大きい部分をハイ信号とし、小さい部分をロー信号とし
て形成したものである。
【0035】次に、図10に示す割り込み処理ルーチン
を実行する。この割り込み処理ルーチンは、図8のメイ
ンルーチン及び図9の異常判定処理のサブルーチンの実
行中でも実行される。
【0036】ステップ301でエッジカウンタMをイン
クリメントする。ここで、エッジとは、図10の矩形波
の各パルスの立ち上がり(図11に記載)を意味し、エ
ッジカウンタMとは、後述する所定時間ΔT(但し変化
する)内のエッジの個数を意味する。このステップ30
1では、前回の演算タイミングからエッジが到来する毎
にエッジカウンタMを1ずつ増やしていき、これを今回
の演算タイミングになるまで続行する。即ち、前回の演
算タイミング(例えば図11のTA )から今回の演算タ
イミング(例えば図11のTB )になるまでの間に、1
個目のエッジが到来したらエッジカウンタMを1とし、
2個目のエッジが到来したらエッジカウンタMを2と
し、m個目のエッジが到来したらエッジカウンタMをm
とする。
【0037】次いで、ステップ302で最新時刻Tn を
更新する。ここで、この最新時刻Tn とは、エッジが到
来した時の時刻を意味する。このステップ302では、
前回の演算タイミング(例えば図11のTA )における
最新時刻Tn-1 からエッジが到来する毎にその時の時刻
を最新時刻Tn として順次記憶更新していく。即ち、前
回の演算タイミングにおける最新時刻Tn-1 から1個目
のエッジが到来した時の時刻を記憶し、2個目のエッジ
が到来したら1個目のエッジが到来した時の時刻を2個
目のエッジが到来した時の時刻に更新し、最終的には今
回の演算タイミング(例えば図11のTB )における最
新時刻Tn (図11に記載)を記憶する。このように、
図10の割り込みルーチンは、エッジが到来する毎に行
われる。
【0038】再び図9に戻って、ステップ201で今回
の演算タイミング(例えば図11のTB )における最新
時刻Tn (図10のステップ302で更新)と前回の演
算タイミング(例えば図11のTA )における最新時刻
Tn-1 との差即ち時間ΔTを算出する。ステップ202
で時間ΔT及び図10のステップ301でカウントされ
た時間ΔT内のエッジカウンタM(即ちモータ電流の周
波数)に基づき下記の数1を用いてモータ回転速度Nを
演算する。ここで、数1において、Km はモータ電流の
周波数をモータ回転速度に変換するための定数である。
【0039】
【数1】
【0040】次いで、ステップ203でモータ回転速度
Nに基づき下記の数2を用いてAcc圧Pを推定する。
ここで、モータ回転速度N及びAcc圧Pは、図12の
ように反比例の関係にある。即ち、モータ回転速度が増
大するに伴いAcc圧Pは減少していく。尚、数2にお
いて、Kp は定数である。
【0041】
【数2】
【0042】次いで、ステップ204でAcc推定圧P
が前述した図7に示す第1低圧値PL よりも小さいか否
かを判定し、そうであればステップ205で異常カウン
タ1をインクリメントした後ステップ207に進み、そ
うでなければステップ206で異常カウンタ1をクリア
した後ステップ211に進む。ここで、異常カウンタ1
とは、Acc推定圧Pが第1低圧値PL 未満である状態
の継続時間を意味し、ステップ205が到来する毎に演
算周期(10msec)をインクリメントしていく。そ
して、ステップ207でこの異常カウンタ1が所定時間
T1 (例えば20sec)よりも長いか否かを判定し、
そうであればステップ208で配管系の異常と判定した
後ステップ209に進み、そうでなければ配管系の正常
と判定してそのままステップ209に進む。ここで、配
管系の異常とは、ポンプ4の異常、アキュムレータ5の
異常、モータ6の異常、配管3の異常等を意味してい
る。このように、ステップ204〜208により配管系
の異常を判定している。
【0043】ステップ209で低圧スイッチ8の出力信
号が高圧側信号(図7のハイ信号)か否かを判定し、そ
うであればステップ210で異常カウンタ2をインクリ
メントした後ステップ212に進み、そうでなければス
テップ211で異常カウンタ2をクリアした後ステップ
214に進む。ここで、異常カウンタ2とは、低圧スイ
ッチ8の出力信号が高圧側信号である状態の継続時間を
意味し、ステップ210が到来する毎に演算周期(10
msec)をインクリメントしていく。そして、ステッ
プ212でこの異常カウンタ2が所定時間T2 (例えば
0.2〜0.3sec)よりも長いか否かを判定し、そ
うであればステップ213で低圧スイッチ8の異常と判
定した後ステップ214に進み、そうでなければ低圧ス
イッチ8の異常と判定してそのままステップ214に進
む。このように、ステップ204、ステップ209〜2
13により低圧スイッチ8の異常を判定している。
【0044】その後、ステップ214でエッジカウンタ
Mをクリアし、前回の演算タイミングにおける最新時刻
Tn-1 を今回の演算タイミングにおける最新時刻Tn に
更新する。
【0045】以上示したように、本実施形態では、ブラ
シ付直流モータ6の電流波形を矩形波に整型し、今回の
演算タイミングにおける最新のエッジ到来時刻Tn 及び
前回の演算タイミングにおける最新のエッジ到来時刻T
n-1 の時間差ΔT内のエッジ数Mと時間差ΔTとに基づ
きモータ回転速度Nを算出し、そのモータ回転速度Nに
基づきAcc圧を推定している。このように、今回の演
算タイミングにおける最新のエッジ到来時刻Tn 及び前
回の演算タイミングにおける最新のエッジ到来時刻Tn-
1 の時間差ΔT内のエッジ数Mに基づきモータ回転速度
Nを算出しているので、モータ回転速度の演算誤差を最
小にすることができる。
【0046】尚、モータ6にトルクセンサを新設し、そ
のトルクセンサにより検出されたモータトルクに基づき
Acc圧を推定しても良く、モータ負荷を直接検出し、
その結果に基づきAcc圧を推定しても良い。また、単
位時間例えば演算周期(即ち今回の演算タイミングと前
回の演算タイミングとの差)当たりのエッジ数に基づき
モータ回転速度Nを算出しても良い。
【0047】また、実際はモータ6に複数のコイルを用
いるのが通常であるが、その場合には位相の異なるコイ
ルと同数の波形(1つの波形は図5の波形と同一)の合
成波形となる。この場合、バンドパスフィルタを用いて
図5のような山型波形に変換することができる。従っ
て、モータ6の回転速度の検出に支承はない。
【0048】また、本実施形態に係る圧力生成装置1
は、ブレーキシステム等に適用でき、特にアンチスキッ
ド制御(ABS),トラクション制御(TRC),車両
旋回時に車両の安定性及びコーストレース性を確保する
ようにオーバーステア抑制制御及びアンダーステア抑制
制御を行う制動操舵制御,車両の制動時に車両の安定性
を維持するように後輪に付与する制動力の前輪の付与す
る制動力に対する配分を制御する前後制動力配分制御等
に適用可能である。
【0049】
【発明の効果】請求項1〜請求項5の発明によれば、ポ
ンプを駆動するモータの回転速度に基づきアキュムレー
タ内の流体圧を推定するので、高価な圧力センサを用い
ることなく、アキュムレータ内の流体圧を検出すること
ができ、結果、コスト的に有利である。
【0050】また、請求項2及び請求項5の発明によれ
ば、ブラシ付直流モータに流れる電流の周波数に基づき
モータの回転速度を算出するので、モータの回転速度を
検出する回転速度センサを新設する必要はなく、コスト
的に一層有利になる。
【0051】また、請求項3及び請求項5の発明によれ
ば、アキュムレータ圧推定手段により推定されたアキュ
ムレータ内の流体圧と圧力スイッチの出力信号とを比較
することにより、圧力スイッチの異常を判定するので、
圧力センサを用いることなく、安価に圧力スイッチの異
常を検知できる。
【0052】また、請求項4及び請求項5の発明によれ
ば、アキュムレータ圧推定手段により推定されたアキュ
ムレータ内の流体圧が所定下限値以下の状態が所定時間
以上継続した場合に配管系の異常と判定するので、圧力
センサや圧力スイッチを用いることなく、安価に配管系
の異常を検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の請求項1〜4の発明の概要を示すク
レーム対応図である。
【図2】この出願の請求項5の発明の概要を示すクレー
ム対応図である。
【図3】本実施形態の圧力生成装置の全体構成図であ
る。
【図4】図3のモータの原理図である。
【図5】図3のモータの電流変化の様子を示すグラフで
ある。
【図6】モータ電流の検出方法を示す説明図である。
【図7】図3の高圧スイッチ及び低圧スイッチの出力変
化を示す状態遷移図である。
【図8】図3のECUが実行するメインルーチンの内容
を示すフローチャートである。
【図9】図7の異常判定処理のサブルーチンの内容を示
すフローチャートである。
【図10】図9におけるエッジ算出の内容を示すフロー
チャートである。
【図11】モータ電流を整形した矩形波を示すタイムチ
ャートである。
【図12】モータ回転速度とアキュムレータ圧との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
1 圧力生成装置 2 リザーバ 4 ポンプ 5 アキュムレータ 6 ブラシ付直流モータ 7 高圧スイッチ(第1圧力スイッチ) 8 低圧スイッチ(第2圧力スイッチ) 9 パワーサプライ制御ユニット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を溜めるリザーバと、 前記リザーバ内の流体を加圧し吐出するポンプと、 前記ポンプより吐出された流体圧を蓄圧するアキュムレ
    ータと、 前記ポンプを駆動するモータと、 前記モータの回転速度を検出するモータ回転速度検出手
    段と、 前記モータ回転速度検出手段により検出されたモータ回
    転速度に基づきアキュムレータ内の流体圧を推定するア
    キュムレータ圧推定手段とを備えた圧力生成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記モータは、ブラシ付直流モータであり、 前記モータ回転速度検出手段は、前記モータに流れる電
    流を検出するモータ電流検出手段と、前記モータ電流検
    出手段により検出された電流の周波数を検出する周波数
    検出手段と、前記周波数検出手段により検出された周波
    数に基づきモータの回転速度を算出するモータ回転速度
    算出手段とを有する圧力生成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記アキュムレータ内の流体圧が所定値以上の値から所
    定値未満の値に変化した時にその出力信号を切り換える
    圧力スイッチと、 前記アキュムレータ圧推定手段により推定されたアキュ
    ムレータ内の流体圧と前記圧力スイッチの出力信号とを
    比較することにより、前記圧力スイッチの異常を判定す
    る圧力スイッチ異常判定手段とを更に備える圧力生成装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記アキュムレータ圧推定手段により推定されたアキュ
    ムレータ内の流体圧が所定下限値以下の状態が所定時間
    以上継続した場合に、配管系の異常と判定する配管系異
    常判定手段とを更に備える圧力生成装置。
  5. 【請求項5】 流体を溜めるリザーバと、 リザーバ内の流体を加圧し吐出するポンプと、 ポンプより吐出された流体圧を蓄圧するアキュムレータ
    と、 前記ポンプを駆動するブラシ付直流モータと、 前記アキュムレータ内の流体圧が標準値以上の値から標
    準値未満の値に変化したことを感知して、前記モータ作
    動信号を出力する第1圧力スイッチと、 前記第1圧力スイッチによる出力信号に基づき、前記モ
    ータを作動させるモータ駆動手段と、 前記モータの回転速度を検出するもので、前記モータに
    流れる電流を検出するモータ電流検出手段と、前記モー
    タ電流検出手段により検出された電流の周波数を検出す
    る周波数検出手段と、前記周波数検出手段により検出さ
    れた周波数に基づきモータの回転速度を算出するモータ
    回転速度算出手段とを有するモータ回転速度検出手段
    と、 前記モータ回転速度検出手段により検出されたモータ回
    転速度に基づきアキュムレータ内の流体圧を推定するア
    キュムレータ圧推定手段と、 前記アキュムレータ内の流体圧が前記標準値よりも低い
    所定下限値以上の値から所定下限値未満の値に変化した
    時にその出力信号を切り換える第2圧力スイッチと、 前記アキュムレータ圧推定手段により推定されたアキュ
    ムレータ内の流体圧と前記第2圧力スイッチの出力信号
    とを比較することにより、前記第2圧力スイッチの異常
    を判定する第2圧力スイッチ異常判定手段と、 前記アキュムレータ圧推定手段により推定されたアキュ
    ムレータ内の流体圧が前記所定下限値以下の状態が所定
    時間以上継続した場合に、配管系の異常と判定する配管
    系異常判定手段とを備える圧力生成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205960A (ja) * 2005-01-31 2006-08-10 Toyota Motor Corp ブレーキ圧制御系統の異常検出装置および異常検出方法
JP2009137564A (ja) * 2007-11-15 2009-06-25 Toyota Motor Corp ブレーキ制御装置

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