JP2006205786A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの後輪を備える鞍乗型車両と操縦性及び外観において同様であり、かつ、ライダーが地面に足を着く頻度を抑制できる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】
鞍乗型車両1は、鞍乗型車両1の車幅方向の中心線を挟んで備えられ、かつ、互いに近接して配設される二つの後輪20a,20bとを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、二つの後輪を備える鞍乗型車両に関する。
従来、三つの車輪を備える三輪鞍乗型車両が普及している(例えば、特許文献1、特許文献2)。三輪鞍乗型車両は一般的に、一つの前輪と二つの後輪を備える。三輪鞍乗型車両は、三つの接地点を有するため、停止中或いは超低速走行中であってもライダーによる支持なく自立することができる。従って、停止中であってもライダーは地面に足を着く必要がない。
特開平5−155372号公報 特開平5−213253号公報
しかし、三輪鞍乗型車両は、二つの車輪を備える二輪鞍乗型車両と操縦性及び外観が大きく異なる。尚、二輪鞍乗型車両は、通常、一つの前輪と一つの後輪とを備える。又、常に、斬新で面白みのある鞍乗型車両の開発が求められている。
上記の点に鑑み、本発明は、一つの後輪を備える鞍乗型車両と操縦性及び外観において同様であり、かつ、ライダーが地面に足を着く頻度を抑制できる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、一つの前輪(前輪10)と、鞍乗型車両(鞍乗型車両1)の車幅方向の中心線を挟み、かつ、互いに近接して配設される二つの後輪(後輪20a,20b)とを備える鞍乗型車両であることを要旨とする。
かかる特徴によれば、鞍乗型車両は、中心線を挟んで配設される二つの後輪を備えるため、停止中或いは超低速走行中であっても、ライダーは地面に足を着かずに鞍乗型車両1を立てておくことができる。従って、ライダーが地面に足を着く頻度を抑制できる。又、二つの後輪は、互いに近接して配設されるため、一つの前輪と一つの後輪とを備える二輪鞍乗型車両と操縦性において同様である。
本発明の第1の特徴に係る鞍乗型車両は、前記二つの後輪が取り付けられる一つのハブ130を備えるように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴に係る鞍乗型車両は、前記二つの後輪それぞれに含まれるリム21a,21bを、互いに結合するリム結合部25と、前記リム結合部を前記ハブに結合するハブ結合部26とを備えるように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴に係る前記二つの後輪は、互いに隣接して配設されるように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴に係る鞍乗型車両は、前記鞍乗型車両の側方に備えられ、前記二つの後輪に動力を伝える動力伝達部90と、前記動力伝達部が配設される側方と反対の側方に配設されるマフラー80とを備え、前記二つの後輪は、前記動力伝達部と前記マフラーとの間に配設されるように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴に係る鞍乗型車両は、前記動力伝達部を覆うケース110と、前記ケースに取り付けられるリヤアーム70を備えるように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴に係る鞍乗型車両は、前記鞍乗型車両のフレーム40の一部を構成し、ハンドル30を支持するヘッドパイプ120と、前記ヘッドパイプから車幅方向略中央を通って斜め下方に延びるダウンチューブ41と、動力を発生する動力発生部100と、前記ダウンチューブの下端と、前記動力発生部との間に備えられ、前記リヤアームの揺動中心となるピボット部50とを備えるように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴に係る前記ピボット部は、前記フレームに補強部材55を介して取り付けられるように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴に係る前記ピボット部は、車幅方向に伸延し、前記フレーム又は前記リヤアームに固定されるピボット軸部51と、前記ピボット軸部の端部を納める管状のピボット管状部52a,52b一対と、前記ピボット軸部の径方向において、前記ピボット軸部と前記ピボット管状部との間に備えられ、第1弾性部材によって形成されるピボット弾性部53a,53b一対とによって構成されることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両。
本発明の第1の特徴に係る鞍乗型車両は、前記ピボット部と前記動力発生部との間に、前記フレームと前記リヤアームとを連結するリヤサスペンション60が配設されるように構成されていてもよい。
本発明の第1の特徴に係る前記リヤサスペンションは、車幅方向に伸延し、前記フレーム又は前記リヤアームに固定されるサスペンション軸部61と、前記サスペンション軸部の端部を納める管状のサスペンション管状部62a,62b一対と、前記サスペンション軸部の径方向において、前記サスペンション軸部と前記サスペンション管状部との間に備えられ、第2弾性部材によって形成されるサスペンション弾性部63a,63b一対とによって構成されることを特徴とする請求項10に記載の鞍乗型車両。
前記第1弾性部材は第1のゴムであり、前記第2弾性部材は第2のゴムであるように構成されていてもよい。
前記第1弾性部材の硬度は前記第2弾性部材の硬度より高いように構成されていてもよい。
本発明によれば、一つの後輪を備える鞍乗型車両と操縦性及び外観において同様であり、かつ、ライダーが地面に足を着く頻度を抑制できる鞍乗型車両を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
図1は、鞍乗型車両1の左側面図である。図2は、鞍乗型車両1の背面図である。図1及び図2に示されるように、本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両1は、一つの前輪と二つの後輪とを備える。尚、鞍乗型車両とは、二〜四の車輪を備え、人間が鞍にまたがるような状態で乗車できる車両をいい、例えば、自動二輪車やバギー等である。又、鞍乗型車両には、人間がフートボードに足をそろえて乗車するスクーター型車両も含まれる。但し、本実施の形態に係る鞍乗型車両1は、三つの車輪を備える。
図1及び図2に示されるように、鞍乗型車両1には、前輪10と、二つの後輪20a,20bと、ハンドル30と、フレーム40と、ピボット部50と、リヤサスペンション60と、リヤアーム70と、マフラー80と、動力発生部と、動力伝達部とが備えられる。尚、図1においては、動力伝達部90(図4参照)はケース110に覆われているため、図示されていない。又、動力発生部100(図4参照)もケース110に覆われているが、動力発生部100が備えられる位置のみを簡易的に示している。又、ハンドル30を支持するヘッドパイプ120から車幅方向略中央を通って斜め下方に延びるダウンチューブ41は、フレーム40の一部である。
図1に示されるように、ピボット部50は、ダウンチューブ41の下端より後方に備えられ、かつ、ケース110より前方に備えられている。又、フレーム40とリヤアーム70とを連結するリヤサスペンション60は、ピボット部50より後方に備えられ、かつ、ケース110より前方に備えられている。更に、後述するように、動力発生部100はケース110に覆われている。従って、リヤアーム70の揺動中心として機能するピボット部50は、ダウンチューブ41の下端と、動力発生部100との間に配設される。又、リヤサスペンション60は、ピボット部50と、動力発生部100との間に配設される。
図2に示されるように、二つの後輪20a,20bは、鞍乗型車両1の中心線A−Aを挟んで配設されている。又、二つの後輪20a,20bは、互いに近接して配設されている。更に、図2に示される二つの後輪20a,20bは、互いに隣接して備えられている。尚、図2においては、二つの後輪20a,20bは、互いに接しているが、「二つの後輪20a,20bは、互いに近接する」には、二つの後輪20a,20bが若干の間隔をもって備えられている場合も含まれ、二つの後輪20a,20bは、互いに隣接する」には、二つの後輪20a,20bが微小な間隔を持って備えられている場合も含まれる。
後輪20a,20bの間隔を調整することによって、鞍乗型車両1の操縦性が変化する。後輪20a,20bを近くすれば近くするほど、ライダーは鞍乗型車両1を左右に傾けることが容易になる。従って、ライダーが鞍乗型車両1をバンクさせる際にも、鞍乗型車両1の操縦性は一つの後輪を備える鞍乗型車両に近づく。一方、後輪20a,20bの間に若干の間隔を設けることによって、停止中或いは超低速走行中に、ライダーが地面に足を着かずに鞍乗型車両1を立てておくことが、より容易になる。従って、ライダーが地面に足を着く頻度を、より抑制できる。
図3は、図1に示されるB方向からの、鞍乗型車両1の矢視図を示す。図3に示されるように、二つの後輪20a,20bの内、一方の後輪20aの側面に、ケース110に覆われている動力伝達部90が備えられている。尚、動力伝達部90は、後述するように、動力発生部100が発生した動力を、二つの後輪20a,20bに伝える。
又、図3に示されるように、リヤアーム70は、動力伝達部90を覆うケース110に取り付けられている。本実施の形態においては、リヤアーム70は、ケース110の底面に取り付けられている。尚、図3においては、リヤアーム70は、ケース110の底面に溶接されているが、ボルトを介して取り付けられていてもよい。
図4は、鞍乗型車両1の一部底面図を示す。動力伝達部90は、後輪20a,20bのうち、一つの後輪20aの側方であり、他の後輪20bが備えられている側方と反対側の側方に備えられている。
動力発生部100としては、例えばエンジンやモーターが用いられる。
動力発生部100によって発生された動力は第1のシャフト140を介して動力伝達部90に伝えられる。動力伝達部90には、第2のシャフト92と、ドライブプーリ93と、ベルト94と、ドリブンプーリ95と、第3のシャフト96とが備えられている。動力伝達部90に伝えられた動力は、第2のシャフト92と、ドライブプーリ93と、ベルト94と、ドリブンプーリ95とを介して第3のシャフト96に伝えられる。尚、本実施の形態においては、動力伝達部90は、主にベルト94を介して後輪20a,20bに動力を伝えるが、シャフトや、チェーンを介して後輪20a,20bに動力を伝えてもよい。
図5は、図1に示されるC−Cの断面図を示す。図5に示されるように、後輪20aには、リム21aと、タイヤ23aとが含まれ、後輪20bには、リム21bと、タイヤ23bとが含まれる。リム結合部25が、リム21a,21bに取り付けられることにより、リム結合部25が二つの後輪20a,20bそれぞれに含まれるリム21a,21bを互いに結合する。又、ハブ結合部26が、リム結合部25をハブ130に結合することにより、二つの後輪20a,20bは一つのハブ130に取り付けられている。尚、リム結合部25はリム21a,21bに溶接されてもよいし、ボルト等で固定されてもよい。又、本実施の形態においては、リム結合部25は環状であり、ハブ結合部26は板状である。
更に、ハブ130は、第3のシャフト96に、ボルト131を介して取り付けられている。従って、第3のシャフト96に伝達された動力は、ハブ130を介して後輪20a,20bに伝えられる。
以上のように、動力伝達部90は、動力発生部100によって発生された動力を、後輪20a,20bに伝える。
又、図5に示されるように、マフラー80は、後輪20bの側方であり、他の後輪20aが備えられている側方と反対側の側方に備えられている。即ち、図4及び図5に示されるように、マフラー80は、動力伝達部90が配設される側方と反対の側方に備えられている。更に、後輪20a,20bは、動力伝達部90と、マフラー80との間に備えられている。
尚、図5は、二つの後輪20a,20bが微小な間隔dをもって備えられている。図5に示される二つの後輪20a,20bは、互いに近接しており、かつ、互いに隣接している。
図6は、ピボット部50及びリヤサスペンション60がフレーム40に取り付けられている部分を示す斜視図である。ピボット部50は、補強部材55を介してフレーム40に取り付けられる。尚、本実施の形態においては、補強部材55は、鉄板を用いて形成されている。又、ピボット部50は、ボルト56によって補強部材55に取り付けられ、補強部材55は、フレーム40に溶接されている。
ピボット部50は、ピボット軸部51と、ピボット管状部52a,52b一対と、ピボット弾性部53a,53bとによって構成される。ピボット軸部51は、車幅方向に伸延し、フレーム40又はリヤアーム70に固定される。尚、本実施の形態においては、ピボット軸部51はリヤアーム70に固定される。ピボット管状部52a,52bは、ピボット軸部51の端部を納める管状の部材である。ピボット弾性部53a,53bは、ピボット軸部51の径方向において、ピボット軸部51と、ピボット管状部52a,52bとの間に備えられ、第1弾性部材によって形成される部材である。又、本実施の形態におけるピボット弾性部53a,53bは、ピボット軸部51とピボット管状部52a,52bとの間に第1弾性部材を圧入することによって形成される。尚、ピボット管状部52bとピボット弾性部53bとは、図示されているピボット軸部51の端部とは反対の端部に備えられているため、図示されていない。又、本実施の形態においては、第1弾性部材は第1のゴムである。
リヤサスペンション60は、サスペンション軸部61と、サスペンション管状部62a,62b一対と、サスペンション弾性部63a,63b一対とによって構成される。サスペンション軸部61は、車幅方向に伸延し、フレーム40又はリヤアーム70に固定される。尚、本実施の形態においては、サスペンション軸部61はフレーム40に固定される。サスペンション管状部62a,62bは、サスペンション軸部61の端部を納める管状の部材である。サスペンション弾性部63a,63bは、サスペンション軸部61の径方向において、サスペンション軸部61とサスペンション管状部62a,62bとの間に備えられ、第2弾性部材によって形成される部材である。又、本実施の形態においては、サスペンション弾性部63a,63bは、サスペンション軸部61とサスペンション管状部62a,62bとの間に第2弾性部材を圧入することによって形成される。尚、サスペンション管状部62bとサスペンション弾性部63bとは、サスペンション軸部61の図示されている端部とは反対側の端部に備えられているため、図示されていない。又、本実施の形態においては、第2弾性部材は第2のゴムである。
第1のゴムの硬度は第2のゴムより高い。ここで、硬度とは、ゴムを変形させるために必要な力の大きさを表す値であり、硬度が高いほど、ゴムを変形させるために必要な力が大きいことを示す。
尚、本実施の形態においては、ピボット部50はゴムを用いて形成されているが、リヤアーム70の揺動中心として機能する構造であれば金属のみを用いて形成されてもよい。又、本実施の形態においては、リヤサスペンション60もゴムを用いて形成されているが、後輪20a,20bの上下方向の振動を吸収する機能を有する構造であればよく、スプリングを用いて形成されてもよい。
(効果)
本実施の形態に係る鞍乗型車両1によれば、二つの後輪が近接して備えられているため、二つの車輪を備える鞍乗型車両と外観においてほぼ同様である。図7は、二つの車輪を備える鞍乗型車両2の左側面図を示し、図8は、二つの車輪を備える鞍乗型車両2の背面図を示す。本実施の形態に係る鞍乗型車両1の左側面図と、背面図をそれぞれ示す図1及び図2と比較することによって、本実施の形態に係る鞍乗型車両1が二つの車輪を備える鞍乗型車両2と外観において同様であることが確認できる。
又、二つの車輪を備える鞍乗型車両2は、一つの前輪と一つの後輪を備えるため、二つの接地点を有する。このため、ライダーは鞍乗型車両2をバンクさせることができる。本実施の形態に係る鞍乗型車両1は、一つの前輪と二つの後輪を備え、三つの接地点を有する。しかし、二つの後輪が近接して備えられているため、一つの後輪を浮かせた際の二つの接地点を結ぶ線、即ち、前輪10と一つの後輪とを結ぶ線の、鞍乗型車両1の車幅方向の中心線からのずれは従来の三輪を備える鞍乗型車両に比べて小さい。このため、ライダーは一つの後輪を浮かせて鞍乗型車両1をバンクさせることができる。従って、鞍乗型車両1は、二つの車輪を備える鞍乗型車両2と操縦性においてもほぼ同様である。尚、本実施の形態に係る鞍乗型車両1においては、二つの後輪20a,20bは互いに隣接して備えられているため、鞍乗型車両1の操縦性は、二つの車輪を備える鞍乗型車両2の操縦性により近づく。
更に、二つの後輪は鞍乗型車両1の車幅方向の中心線A−Aを挟んで配設されるため、停止中や、超低速走行中であっても、ライダーは地面に足を着かずに鞍乗型車両1を立てておくことができる。従って、ライダーが地面に足を着く頻度を抑制できる。
二つの車輪を備える二輪鞍乗型車両が、停止中や、超低速走行中である場合に、ライダーが地面に足を着かずに二輪鞍乗型車両を立てておくことは、高度な技術を要求される。一方、上述したように、ライダーは地面に足を着かずに鞍乗型車両1を立てておくことができる。又、ライダーは鞍乗型車両1をバンクさせることもできる。このため、鞍乗型車両1を自在にコントロールすることは、二輪鞍乗型車両を自在にコントロールするより容易である。従って、鞍乗型車両1は、スクーターやバイク等の愛好者を楽しませる面白みのある車両である。例えば、鞍乗型車両1は、トライアル競技の練習用として用いられ得る。
又、二つの後輪20a,20bに動力を伝える動力伝達部90は、鞍乗型車両1の側方に備えられ、マフラー80は、動力伝達部90が配設される側方と反対の側方に配設される。二つの後輪20a,20bは、二つの後輪は、動力伝達部90とマフラー80との間に配設される。従って、二つの後輪20a,20bの間には、動力伝達部90もマフラー80も存在していない。従って、二つの後輪を近接させることができる。
更に、二つの後輪20a,20bは一つのハブ130に取り付けられるため、後輪が二つであっても、ハブ130は一つで足り、部品点数の削減、鞍乗型車両1の軽量化を図ることができる。更に、部品点数が削減されることによって、鞍乗型車両1の組立が容易となる。
又、二つの後輪20a,20bは、既存のリム21a,21bに既存のタイヤ23a,23bを固定することによって構成される。リム21a,21bは、リム結合部25によって互いに結合され、リム結合部25はハブ結合部26によってハブ130に結合される。このため、容易に、既存の部品を用いて形成される二つの後輪20a,20bを一つのハブに結合することが可能となる。従って、既存の部品を用いて形成される二つの後輪20a,20bを近接させることが容易となる。
又、二つの後輪20a,20bが取り付けられるハブと動力伝達部90に含まれる第3のシャフト96を連結することによって二つの後輪20a,20bに動力が伝えられる。二つの後輪20a,20bがそれぞれ一つのハブに取り付けられる場合には、二つのハブと第3のシャフト96とは例えば一本のボルトで連結される。この場合、特別に長いボルトが必要となる。これに対し、本実施の形態では、一つのハブと第3のシャフト96とを連結すればよいため、特別なボルトでなく、普及しているボルト131が用いられ得る。従って、鞍乗型車両1の製造コストを抑制することができる。
更には、一つのハブ130に、二つの後輪20a,20bを異なる間隔で取り付けたものを複数用意すれば、二つの後輪20a,20bの間隔を調整することが容易となる。
又、本実施の形態に係る鞍乗型車両1は二つの後輪20a,20bを車幅方向の中心を挟んで備えられる。即ち、後輪20a,20bの接地点は前輪10の接地点を通る車幅方向の中心線A−Aに対して車幅方向に扁位している。このため、後輪20a,20bの動きがライダーに敏感に伝わるとライダーに違和感が生じるものと考えられる。
しかし、本実施の形態では、ピボット部50が、ダウンチューブ41の下端と、動力を発生する動力発生部100との間に配設される。このため、図7に示されるようにケース110に覆われている動力発生部の後方近傍にピボット部50bが配設される一般的な鞍乗型車両2と比較して、後輪の接地点とピボット部との距離が長い。又、本実施の形態においては、リヤアーム70は動力伝達部90を覆うケース110に取り付けられるため、リヤアームのアーム長を更に長くできる。従って、後輪20a,20bの接地点が中心線A−Aに対して車幅方向に扁位した状態であっても、後輪の動きがライダーに敏感に伝わらず、ライダーに違和感が生じにくい。このため、鞍乗型車両1は二つの車輪を備える鞍乗型車両と乗り心地においてもほぼ同様である。
更に、ピボット部50は、フレーム40に補強部材55を介して取り付けられるため、リヤアーム70を介してピボット部50にかけられる大きな動力や、バンク時のねじれの力を補強部材55が支えることができる。
又、リヤサスペンション60は、ピボット部50と動力発生部100との間に配設される。ピボット部50は、前述したように、ダウンチューブ41の下端と動力発生部100との間に配設される。図1に示されるように、動力発生部100を覆うケース110に取り付けられるリヤアーム70は、ピボット部50及びリヤサスペンション60を介して、フレーム40に取り付けられる。このため、図7に示されるように、ケース110に覆われている動力伝達部の後方近傍にリヤサスペンション60bを備える一般的な鞍乗型車両2と比較して、リヤサスペンション60がコンパクトになる。
更に、ピボット部50に含まれるピボット弾性部53a,53bは、第1のゴムによって形成される。このため、ピボット部50は、リヤアーム70を介してピボット部50に伝えられるエンジンの振動や鞍乗型車両1をバンクさせる際に生じるリヤアーム70のねじれによる力を吸収できる。
又、リヤサスペンション60に含まれるサスペンション弾性部63a,63bは第2のゴムによって形成される。このため、リヤサスペンション60はエンジンの振動を吸収できる。更に、第2のゴムの硬度は第1のゴムの硬度より低いため、リヤサスペンション60は、後輪20a,20bの上下方向の大きな振動を吸収することができる。
尚、鞍乗型車両1においては、前述したようにリヤサスペンション60をコンパクトにすることができる。しかし、図7に示されるようなスプリングを備える一般的なリヤサスペンション60bをコンパクトにする、即ち、短くすると、スプリングの伸縮性を均一にすることは困難であり、従って、均一に振動を吸収することが困難である。これに対し、鞍乗型車両1に備えられるリヤサスペンション60に含まれるサスペンション弾性部63a,63bは、第2のゴムを用いて形成されるため、コンパクトでかつ振動を均一に吸収できる。
(その他の実施の形態)
本発明は上記の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の左側面図である。 本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の背面図である。 本発明の実施の形態に係るB方向からの、鞍乗型車両の矢視図である。 本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の一部底面図を示す図である。 本発明の実施の形態に係る鞍乗型車両の後輪が備えられている部分の断面図である。 本発明の実施の形態に係るピボット部及びリヤサスペンションがフレームに取り付けられている部分を示す斜視図である。 二つの車輪を備える鞍乗型車両の左側面図である。 二つの車輪を備える鞍乗型車両の背面図である。
符号の説明
1,2…鞍乗型車両
10…前輪
20a〜20c…後輪
21a,21b…リム
22a,22b…スポーク
23a,23b…タイヤ
25…リム結合部
26…ハブ結合部
30…ハンドル
40…フレーム
41…ダウンチューブ
50,50b…ピボット部
51…ピボット軸部
52a,52b…ピボット管状部
53a,53b…ピボット弾性部
55…補強部材
60,60b…リヤサスペンション
61…サスペンション軸部
62a,62b…サスペンション管状部
63a,63b…サスペンション弾性部
70…リヤアーム
80…マフラー
90…動力伝達部
100…動力発生部
110…ケース
120…ヘッドパイプ
130…ハブ

Claims (13)

  1. 一つの前輪と、
    鞍乗型車両の車幅方向の中心線を挟み、かつ、互いに近接して配設される二つの後輪と
    を備えることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記二つの後輪が取り付けられる一つのハブを備えることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記二つの後輪それぞれに含まれるリムを、互いに結合するリム結合部と、
    前記リム結合部を前記ハブに結合するハブ結合部と
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記二つの後輪は、互いに隣接して配設されることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記鞍乗型車両の側方に備えられ、前記二つの後輪に動力を伝える動力伝達部と、
    前記動力伝達部が配設される側方と反対の側方に配設されるマフラーとを備え、
    前記二つの後輪は、前記動力伝達部と前記マフラーとの間に配設されることを特徴とする請求項2又は4に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記動力伝達部を覆うケースと、
    前記ケースに取り付けられるリヤアームを備えることを特徴とする請求項5に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記鞍乗型車両のフレームの一部を構成し、ハンドルを支持するヘッドパイプと、
    前記ヘッドパイプから車幅方向略中央を通って斜め下方に延びるダウンチューブと、
    動力を発生する動力発生部と、
    前記ダウンチューブの下端と、前記動力発生部との間に備えられ、前記リヤアームの揺動中心となるピボット部と
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記ピボット部は、前記フレームに補強部材を介して取り付けられることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記ピボット部は、
    車幅方向に伸延し、前記フレーム又は前記リヤアームに固定されるピボット軸部と、
    前記ピボット軸部の端部を納める管状のピボット管状部一対と、
    前記ピボット軸部の径方向において、前記ピボット軸部と前記ピボット管状部との間に備えられ、第1弾性部材によって形成されるピボット弾性部一対と
    によって構成されることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両。
  10. 前記ピボット部と前記動力発生部との間に、前記フレームと前記リヤアームとを連結するリヤサスペンションが配設されることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗型車両。
  11. 前記リヤサスペンションは、
    車幅方向に伸延し、前記フレーム又は前記リヤアームに固定されるサスペンション軸部と、
    前記サスペンション軸部の端部を納める管状のサスペンション管状部一対と、
    前記サスペンション軸部の径方向において、前記サスペンション軸部と前記サスペンション管状部との間に備えられ、第2弾性部材によって形成されるサスペンション弾性部一対と
    によって構成されることを特徴とする請求項10に記載の鞍乗型車両。
  12. 前記第1弾性部材は第1のゴムであり、
    前記第2弾性部材は第2のゴムであることを特徴とする請求項11に記載の鞍乗型車両。
  13. 前記第1弾性部材の硬度は前記第2弾性部材の硬度より高いことを特徴とする請求項11に記載の鞍乗型車両。
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