JP4807644B2 - 自転車 - Google Patents

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Description

本発明は、ペダル軸に左右一対の後車輪を連動連結させるドライブシャフトを設けた自転車に関するものである。
上記自転車には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、自転車は、シート用のシートフレームを支持する車体本体と、この車体本体の前部に支持される前車輪と、上記車体本体の後部側から後方に延出するリヤフレームと、このリヤフレームの後端部の左右外側方に配置され、この後端部に後車軸を介し支持される左右一対の後車輪と、上記リヤフレームの前端部に支持されペダルの踏動操作に連動するペダル軸と、上記ペダル軸に上記後車軸を連動連結させるチェーン巻掛装置とを備えている。
そして、上記シートに着座した乗員が上記ペダルを踏動してペダル軸を回転させると、このペダル軸に上記チェーン巻掛装置と後車軸とを介し後車輪が連動して、自転車が路面上を前方に向かって走行させられる。一方、駐車時には、自転車は、前車輪と両後車輪とにより路面上に自立可能とされる。
特開2004−123089号公報
ところで、上記チェーン巻掛装置のチェーンには弛みが存在する。このため、ペダルを踏動してペダル軸を回転させ、このペダル軸の回転を上記チェーン巻掛装置を介し後車輪に伝達しようとするときには、上記チェーンの弛み分、上記ペダル軸の回転に対する後車輪の回転の応答性が低下しがちとなる。
そこで、上記チェーン巻掛装置に代えて、上記ペダル軸に上記後車軸を連動連結させるドライブシャフトを適用することが考えられる。
しかし、単にドライブシャフトを適用すると、上記リヤフレームとドライブシャフトとの組み合わせ体の自転車の幅方向における寸法が大きくなり、これに応じて、上記両後車輪間のトレッドが大きくなりがちとなる。
ここで、上記トレッドが大きくなると、自転車の直進走行は安定してできる。しかし、ある一方向に自転車を旋回させ、かつ、この際、自転車を上記旋回中心側にバンクさせて体重移動をしようとすると、上記両後車輪のうち、上記旋回中心側の後車輪は、上記トレッドが大きい分、上記バンクを、より阻止するよう働く。このため、上記したようにトレッドが大きいと、旋回時の操安性が不安定になるおそれを生じる。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、後車輪を2輪とした自転車において、ペダル軸の回転に対する各後車輪の回転の応答性を向上させるようにすると共に、操安性を向上させるようにすることである。
請求項1の発明は、シートフレーム3を支持する車体本体4と、この車体本体4の前部に支持される前車輪8と、上記車体本体4の後部側から後方に延出するリヤフレーム11と、このリヤフレーム11の後端部の左右外側方に配置され、この後端部に後車軸15を介し支持される左右一対の後車輪16,16と、上記リヤフレーム11の前端部に支持されペダル22の踏動操作に連動するペダル軸19とを備えた自転車において、
上記リヤフレーム11を、その長手方向の各部横断面が閉断面となるよう形成し、このリヤフレーム11内に収容され、上記ペダル軸19に各後車輪16,16を連動連結させるドライブシャフト40を設け、
上記リヤフレーム11を自転車1の幅方向におけるほぼ車体中心54上に配置し
上記リヤフレーム11を前端部側フレーム26、中途部フレーム27、および後端部側フレーム28に分断して、これら各フレーム26−28を互いに着脱可能に固着させる一方、上記ドライブシャフト40を前端部側シャフト45、中途部シャフト46、および後端部側シャフト47に分断して、これら各シャフト45−47を互いに係脱可能に係合させ、上記前端部側フレーム26、この前端部側フレーム26に支持されたペダル軸19、および上記前端部側フレーム26に支持されて上記ペダル軸19に連動連結される上記前端部側シャフト45を一体的な前部ユニット50とし、上記中途部フレーム27、およびこの中途部フレーム27に支持された中途部シャフト46を一体的な中途部ユニット51とし、上記後端部側フレーム28、この後端部側フレーム28に支持された後車軸15、および上記後端部側フレーム28に支持されて上記後車軸15を連動連結させる上記後端部側シャフト47を一体的な後部ユニット52とし、これら各ユニット50−52を互いに着脱可能としたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記ドライブシャフト40の軸心36上に、上記ペダル軸19から後車輪16に向けてのみ動力を伝達するワンウェイクラッチ43を設けたものである。
請求項3の発明は、請求項1、もしくは2の発明に加えて、一本の上記後車軸15に上記両後車輪16,16を共に支持させたものである。
請求項4の発明は、請求項2の発明に加えて、上記両後車輪16,16のうち、いずれか一方の後車輪16にのみ、ブレーキ装置57を設けたものである
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、シートフレームを支持する車体本体と、この車体本体の前部に支持される前車輪と、上記車体本体の後部側から後方に延出するリヤフレームと、このリヤフレームの後端部の左右外側方に配置され、この後端部に後車軸を介し支持される左右一対の後車輪と、上記リヤフレームの前端部に支持されペダルの踏動操作に連動するペダル軸とを備えた自転車において、
上記リヤフレームを、その長手方向の各部横断面が閉断面となるよう形成し、このリヤフレーム内に収容され、上記ペダル軸に各後車輪を連動連結させるドライブシャフトを設けている。
このため、ペダル軸に各後車輪をチェーン巻掛装置により連動連結させていた従来の技術に比べて、上記ドライブシャフトにはチェーンにおけるような弛みが存在しない分、上記ペダル軸の回転に対する各後車輪の回転の応答性が向上する。
そして、上記したようにリヤフレームの横断面を閉断面としたことにより、このリヤフレームには十分の強度と剛性とが確保され、しかも、このリヤフレームの内部空間を利用して、ドライブシャフトを設けたことから、これらリヤフレームとドライブシャフトとの組み合わせ体の自転車の幅方向における寸法は小さく抑制される。よって、上記リヤフレームの後端部の左右外側方に位置している上記両後車輪間のトレッドを小さく抑制できる。
上記の結果、自転車の走行時に、これをある一方向に旋回させ、かつ、この際、自転車を上記旋回中心側にバンクさせようとするとき、上記両後車輪間のトレッドが小さく抑制された分、上記バンクは円滑にすることができ、このため、操安性が向上する。
また、上記リヤフレームを自転車の幅方向におけるほぼ車体中心上に配置している。
このため、上記車体中心を基準として、上記両後車輪を左右対称に配置させることができると共に、これら各後車輪をそれぞれ上記車体中心に、より接近させることができる。よって、自転車の左右いずれの旋回時にもバンクが円滑にできて、操安性がより向上する。
また、上記リヤフレームを前端部側フレーム、中途部フレーム、および後端部側フレームに分断して、これら各フレームを互いに着脱可能に固着させる一方、上記ドライブシャフトを前端部側シャフト、中途部シャフト、および後端部側シャフトに分断して、これら各シャフトを互いに係脱可能に係合させ、上記前端部側フレーム、この前端部側フレームに支持されたペダル軸、および上記前端部側フレームに支持されて上記ペダル軸に連動連結される上記前端部側シャフトを一体的な前部ユニットとし、上記中途部フレーム、およびこの中途部フレームに支持された中途部シャフトを一体的な中途部ユニットとし、上記後端部側フレーム、この後端部側フレームに支持された後車軸、および上記後端部側フレームに支持されて上記後車軸を連動連結させる上記後端部側シャフトを一体的な後部ユニットとし、これら各ユニットを互いに着脱可能としている。
このため、上記自転車の組み立て時には、上記各ユニットをそれぞれ作業条件のよいところで組み立て、その後、これらユニットを互いに組み付ければよい。よって、自転車の各部品を順次組み付けていくことに比べて、この自転車の組立作業が容易にできる。
請求項2の発明は、上記ドライブシャフトの軸心上に、上記ペダル軸から後車輪に向けてのみ動力を伝達するワンウェイクラッチを設けている。
このため、上記後車輪からペダル軸に向かうという動力の逆流は上記ワンウェイクラッチにより防止される。そして、このワンウェイクラッチはドライブシャフトの軸心上に設けられるため、上記ワンウェイクラッチを設けるために、上記リヤフレームの自転車の幅方向における寸法を大きくする、ということは防止される。よって、上記ワンウェイクラッチに邪魔されることなく、上記両後車輪間のトレッドを小さく抑制でき、上記操安性の向上をより確実にさせることができる。
請求項3の発明は、一本の上記後車軸に上記両後車輪を共に支持させている。
このため、上記各後車輪毎に後車軸を設けるということに比べて、部品点数を少なくできる。また、仮に、上記各後車輪毎に後車軸を設けると、これら後車軸を上記ペダル軸に連動連結させるための装置が複雑になるが、これが防止される。よって、自転車の構成を簡単にできる。
請求項4の発明は、上記両後車輪のうち、いずれか一方の後車輪にのみ、ブレーキ装置を設けている。
このため、上記各後車輪毎にブレーキ装置を設けるということに比べて、部品点数を少なくできる。よって、上記自転車の構成を簡単にできる。
ここで、前記したように、両後車輪間のトレッドは小さくできる。このため、これら両後車輪を支持する後車軸も短くできる。よって、上記したように一方の後車輪にのみ設けたブレーキ装置により上記一方の後車輪を制動させたとしても、この制動力は上記後車軸にねじりを生じさせることなく、この後車軸を介し直ちに他方の後車輪に伝達される。つまり、一方の後車輪にのみブレーキ装置を設けても、制動に偏りが生じるということが防止され、良好な制動が確保される
本発明の自転車に関し、後車輪を2輪とした自転車において、ペダル軸の回転に対する各後車輪の回転の応答性を向上させるようにすると共に、操安性を向上させるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、自転車は、シートフレームを支持する車体本体と、この車体本体の前部に支持される前車輪と、上記車体本体の後部側から後方に延出するリヤフレームと、このリヤフレームの後端部の左右外側方に配置され、この後端部に後車軸を介し支持される左右一対の後車輪と、上記リヤフレームの前端部に支持されペダルの踏動操作に連動するペダル軸とを備える。
上記リヤフレームは、その長手方向の各部横断面が閉断面となるよう形成され、このリヤフレーム内に収容され、上記ペダル軸に各後車輪を連動連結させるドライブシャフトが設けられる。上記リヤフレームは自転車の幅方向におけるほぼ車体中心上に配置されている。
上記リヤフレームは、前端部側フレーム、中途部フレーム、および後端部側フレームに分断されて、これら各フレームは互いに着脱可能に固着される。一方、上記ドライブシャフトは、前端部側シャフト、中途部シャフト、および後端部側シャフトに分断されて、これら各シャフトは互いに係脱可能に係合される。上記前端部側フレーム、この前端部側フレームに支持されたペダル軸、および上記前端部側フレームに支持されて上記ペダル軸に連動連結される上記前端部側シャフトは一体的な前部ユニットとされる。また、上記中途部フレーム、およびこの中途部フレームに支持された中途部シャフトは一体的な中途部ユニットとされる。更に、上記後端部側フレーム、この後端部側フレームに支持された後車軸、および上記後端部側フレームに支持されて上記後車軸を連動連結させる上記後端部側シャフトは一体的な後部ユニットとされる。そして、これら各ユニットは互いに着脱可能とされている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1−4において、符号1は自転車である。また、矢印Frはこの自転車1の進行方向の前方を示している。
上記自転車1の車体2は、不図示のシート用のシートフレーム3を支持する車体本体4と、この車体本体4の前端部に支持されるヘッドパイプ5とを備えている。上記車体本体4の後下端部は左右一対の支持片4a,4aで構成され、これら両支持片4a,4aは後下方に向かって突出している。上記ヘッドパイプ5にはフロントフォーク6が操向可能に支持され、このフロントフォーク6の下端部には前車軸7により前車輪8が支持されている。また、上記フロントフォーク6の上端部には不図示のハンドルが支持されている。
上記車体2は、上記車体本体4の後下部側から後方に延出するリヤフレーム11を備えている。このリヤフレーム11の前端部が自転車1の幅方向に延びる軸心12上で、上記両支持片4a,4aに両持ち支持され、かつ、上記軸心12回りに回動するよう枢支されている。この枢支により、上記リヤフレーム11の後部側が上下に揺動可能とされている。上記リヤフレーム11の後端部(揺動端部)には、自転車1の幅方向に延びる軸心13回りに回転可能となるよう軸受14により一本の後車軸15が支持され、この後車軸15に左右一対の後車輪16,16が支持されている。これら各後車輪16は、上記リヤフレーム11の後端部の左右各外側方に配置されている。また、上記車体本体4とリヤフレーム11との間には不図示の緩衝器が架設されている。そして、上記前車軸7と各後車輪16とにより路面17上に自転車1が自立可能とされる。
上記リヤフレーム11の前端部には、上記軸心12上にペダル軸19が軸受20により支持されている。上記ペダル軸19の各端部にはそれぞれペダルアーム21によりペダル22が支持されている。これら各ペダル22を踏動操作すれば、これに連動して上記ペダル軸19はそのペダル軸19の軸心12回りに回転させられる。上記リヤフレーム11は、その長手方向の各部横断面が閉断面とされている。このリヤフレーム11内には、上記ペダル軸19に上記後車軸15を連動連結させる動力伝達装置23が収容されている。
上記リヤフレーム11は、その前端部側を構成する前端部側フレーム26、長手方向の中途部を構成する中途部フレーム27、および後端部側を構成する後端部側フレーム28に分断されている。そして、これら各フレーム26−28は、その軸方向で印ろう継手により互いに嵌脱可能に嵌合され、かつ、締結具29によりそれぞれ互いに着脱可能に固着されている。上記前端部側フレーム26と後端部側フレーム28とは、主にアルミ合金の鋳造製とされ、上記中途部フレーム27は主に円形パイプ材で構成されている。
上記各後車輪16は、それぞれ上記後車軸15に支持されるハブ31と、このハブ31に支持されるスポーク32と、このスポーク32に支持されるリム33と、このリム33に支持されるタイヤ34とを備えている。
上記動力伝達装置23は、上記リヤフレーム11の軸心36回りに回転可能となるよう前、中途、後軸受37,38,39により上記リヤフレーム11に支持されるドライブシャフト40と、このドライブシャフト40の前端部を上記ペダル軸19に連動連結させる前ベベルギヤ組41と、上記ドライブシャフト40の後端部に上記後車軸15を連動連結させる後ベベルギヤ組42と、上記軸心36上に配置され、上記ドライブシャフト40の軸方向中途部に介設されて上記ペダル軸19から後車輪16に向けてのみ動力を伝達可能とするワンウェイクラッチ43とを備えている。このワンウェイクラッチ43は、上記中途、後軸受38,39の間に配置されている。
上記ドライブシャフト40は、その前端部側を構成する前端部側シャフト45、軸方向の中途部を構成する中途部シャフト46、および後端部側を構成する後端部側シャフト47に分断されている。そして、これら各シャフト45−47は、スプライン歯48によりそれぞれ軸方向で互いに係脱可能に係合させられて、一体的に回転可能とされている。
上記前端部側フレーム26、この前端部側フレーム26に支持されたペダル軸19、および上記前端部側フレーム26に上記前軸受37により支持されて上記前ベベルギヤ組41により上記ペダル軸19に連動連結される前端部側シャフト45は一体的に組み付けられた前部ユニット50とされている。また、上記中途部フレーム27、およびこの中途部フレーム27に中途軸受38によりワンウェイクラッチ43と共に支持された中途部シャフト46は一体的に組み付けられた中途部ユニット51とされている。また、上記後端部側フレーム28、この後端部側フレーム28に支持された後車軸15、および上記後軸受39により上記後端部側フレーム28に支持されて上記後ベベルギヤ組42により上記後車軸15を連動連結させる後端部側シャフト47は一体的に組み付けられた後部ユニット52とされている。そして、これら各ユニット50−52は互いに固着、離脱可能(図5)とされている。
上記前車軸7、前車輪8、後車軸15、後車輪16、ペダル軸19、および左右ペダル22は、自転車1の車幅方向における車体中心54上に位置し、上記リヤフレーム11とドライブシャフト40の軸心36とは、それぞれほぼ上記車体中心54上に配置されている。
上記前車輪8と後車輪16とをそれぞれ制動可能とするディスクブレーキ式の前、後ブレーキ装置56,57が設けられている。この後ブレーキ装置57は、上記両後車輪16,16のうち、いずれか一方の後車輪16のハブ31に取り付けられるブレーキディスク58と、上記リヤフレーム11の後端部側フレーム28に締結具59により支持されるキャリパブレーキ60とを備え、乗員の操作により、このキャリパブレーキ60が上記ブレーキディスク58に摩擦接合して、上記一方の後車輪16が制動されるようになっている。
上記自転車1に乗車した乗員が上記各ペダル22を踏動操作してペダル軸19を回転させれば、このペダル軸19から出力される動力は、上記前ベベルギヤ組41、ドライブシャフト40、ワンウェイクラッチ43、後ベベルギヤ組42、および後車軸15を順次介して上記後車輪16に伝達され、自転車1が前方に走行させられる。一方、上記後車輪16からペダル軸19に向けて動力が伝達されることは、上記ワンウェイクラッチ43が空転することにより防止される。
上記構成によれば、上記リヤフレーム11を、その長手方向の各部横断面が閉断面となるよう形成し、このリヤフレーム11内に収容され、上記ペダル軸19に各後車輪16,16を連動連結させるドライブシャフト40を設けている。
このため、ペダル軸に各後車輪をチェーン巻掛装置により連動連結させていた従来の技術に比べて、上記ドライブシャフト40にはチェーンにおけるような弛みが存在しない分、上記ペダル軸19の回転に対する各後車輪16,16の回転の応答性が向上する。
そして、上記したようにリヤフレーム11の横断面を閉断面としたことにより、このリヤフレーム11には十分の強度と剛性とが確保され、しかも、このリヤフレーム11の内部空間を利用して、ドライブシャフト40を設けたことから、これらリヤフレーム11とドライブシャフト40との組み合わせ体の自転車1の幅方向における寸法は小さく抑制される。よって、上記リヤフレーム11の後端部の左右外側方に位置している上記両後車輪16,16間のトレッドを小さく抑制できる。
上記の結果、自転車1の走行時に、これをある一方向に旋回させ、かつ、この際、自転車1を上記旋回中心側にバンクさせようとするとき、上記両後車輪16,16間のトレッドが小さく抑制された分、上記バンクは円滑にすることができ、このため、操安性が向上する。
また、上記リヤフレーム11を自転車1の幅方向におけるほぼ車体中心54上に配置している。
このため、上記車体中心54を基準として、上記両後車輪16,16を左右対称に配置させることができると共に、これら各後車輪16をそれぞれ上記車体中心54に、より接近させることができる。よって、自転車1の左右いずれの旋回時にもバンクが円滑にできて、操安性がより向上する。
また、前記したように、ドライブシャフト40の軸心36上に、上記ペダル軸19から後車輪16に向けてのみ動力を伝達するワンウェイクラッチ43を設けている。
このため、上記後車輪16からペダル軸19に向かうという動力の逆流は上記ワンウェイクラッチ43により防止される。そして、このワンウェイクラッチ43はドライブシャフト40の軸心36上に設けられるため、上記ワンウェイクラッチ43を設けるために、上記リヤフレーム11の自転車1の幅方向における寸法を大きくする、ということは防止される。よって、上記ワンウェイクラッチ43に邪魔されることなく、上記両後車輪16,16間のトレッドを小さく抑制でき、上記操安性の向上をより確実にさせることができる。
また、前記したように、一本の上記後車軸15に上記両後車輪16,16を共に支持させている。
このため、上記各後車輪16毎に後車軸15を設けるということに比べて、部品点数を少なくできる。また、仮に、上記各後車輪16毎に後車軸15を設けると、これら後車軸15を上記ペダル軸19に連動連結させるための装置が複雑になるが、これが防止される。よって、自転車1の構成を簡単にできる。
また、前記したように、両後車輪16,16のうち、いずれか一方の後車輪16にのみ、ブレーキ装置57を設けている。
このため、上記各後車輪16毎にブレーキ装置57を設けるということに比べて、部品点数を少なくできる。よって、上記自転車1の構成を簡単にできる。
ここで、前記したように、両後車輪16,16間のトレッドは小さくできる。このため、これら両後車輪16,16を支持する後車軸15も短くできる。よって、上記したように一方の後車輪16にのみ設けたブレーキ装置57により上記一方の後車輪16を制動させたとしても、この制動力は上記後車軸15にねじりを生じさせることなく、この後車軸15を介し直ちに他方の後車輪16に伝達される。つまり、一方の後車輪16にのみブレーキ装置57を設けても、制動に偏りが生じるということが防止され、良好な制動が確保される。
また、前記したように、リヤフレーム11を前端部側フレーム26、中途部フレーム27、および後端部側フレーム28に分断して、これら各フレーム26−28を互いに着脱可能に固着させる一方、上記ドライブシャフト40を前端部側シャフト45、中途部シャフト46、および後端部側シャフト47に分断して、これら各シャフト45−47を互いに係脱可能に係合させ、上記前端部側フレーム26、この前端部側フレーム26に支持されたペダル軸19、および上記前端部側フレーム26に支持されて前ベベルギヤ組41により上記ペダル軸19に連動連結される上記前端部側シャフト45を一体的な前部ユニット50とし、上記中途部フレーム27、およびこの中途部フレーム27に支持された中途部シャフト46を一体的な中途部ユニット51とし、上記後端部側フレーム28、この後端部側フレーム28に支持された後車軸15、および上記後端部側フレーム28に支持されて後ベベルギヤ組42により上記後車軸15を連動連結させる上記後端部側シャフト47を一体的な後部ユニット52とし、これら各ユニット50−52を互いに着脱可能としている。
このため、上記自転車1の組み立て時には、上記各ユニット50−52をそれぞれ作業条件のよいところで組み立て、その後、これらユニット50−52を互いに組み付ければよい。よって、自転車1の各部品を順次組み付けていくことに比べて、この自転車1の組立作業が容易にできる。
なお、以上は図示の例によるが、後車輪16は2輪に限定されるものではなく、補助輪など他の後車輪16が追加されていてもよい。
自転車の部分側面図である。 自転車の部分平面図である。 図2の一部分の拡大断面図である。 図2の他部分の拡大断面図である。 図3,4で示したものの展開図である。
1 自転車
3 シートフレーム
4 車体本体
8 前車輪
11 リヤフレーム
12 軸心
13 軸心
14 軸受
15 後車軸
16 後車輪
19 ペダル軸
22 ペダル
23 動力伝達装置
26 前端部側フレーム
27 中途部フレーム
28 後端部側フレーム
36 軸心
40 ドライブシャフト
41 前ベベルギヤ組
42 後ベベルギヤ組
43 ワンウェイクラッチ
45 前端部側シャフト
46 中途部シャフト
47 後端部側シャフト
48 スプライン歯
50 前部ユニット
51 中途部ユニット
52 後部ユニット
54 車体中心
57 ブレーキ装置

Claims (4)

  1. シートフレームを支持する車体本体と、この車体本体の前部に支持される前車輪と、上記車体本体の後部側から後方に延出するリヤフレームと、このリヤフレームの後端部の左右外側方に配置され、この後端部に後車軸を介し支持される左右一対の後車輪と、上記リヤフレームの前端部に支持されペダルの踏動操作に連動するペダル軸とを備えた自転車において、
    上記リヤフレームを、その長手方向の各部横断面が閉断面となるよう形成し、このリヤフレーム内に収容され、上記ペダル軸に各後車輪を連動連結させるドライブシャフトを設け、
    上記リヤフレームを自転車の幅方向におけるほぼ車体中心上に配置し
    上記リヤフレームを前端部側フレーム、中途部フレーム、および後端部側フレームに分断して、これら各フレームを互いに着脱可能に固着させる一方、上記ドライブシャフトを前端部側シャフト、中途部シャフト、および後端部側シャフトに分断して、これら各シャフトを互いに係脱可能に係合させ、上記前端部側フレーム、この前端部側フレームに支持されたペダル軸、および上記前端部側フレームに支持されて上記ペダル軸に連動連結される上記前端部側シャフトを一体的な前部ユニットとし、上記中途部フレーム、およびこの中途部フレームに支持された中途部シャフトを一体的な中途部ユニットとし、上記後端部側フレーム、この後端部側フレームに支持された後車軸、および上記後端部側フレームに支持されて上記後車軸を連動連結させる上記後端部側シャフトを一体的な後部ユニットとし、これら各ユニットを互いに着脱可能としたことを特徴とする自転車。
  2. 上記ドライブシャフトの軸心上に、上記ペダル軸から後車輪に向けてのみ動力を伝達するワンウェイクラッチを設けたことを特徴とする請求項1に記載の自転車。
  3. 一本の上記後車軸に上記両後車輪を共に支持させたことを特徴とする請求項1、もしくは2に記載の自転車。
  4. 上記両後車輪のうち、いずれか一方の後車輪にのみ、ブレーキ装置を設けたことを特徴とする請求項2に記載の自転車
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