JPH10194179A - 折り畳み可能な自転車 - Google Patents

折り畳み可能な自転車

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JPH10194179A
JPH10194179A JP253197A JP253197A JPH10194179A JP H10194179 A JPH10194179 A JP H10194179A JP 253197 A JP253197 A JP 253197A JP 253197 A JP253197 A JP 253197A JP H10194179 A JPH10194179 A JP H10194179A
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JP
Japan
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wheel
folded
handle
rear wheel
pivot shaft
Prior art date
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Application number
JP253197A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nagase
猛 長瀬
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
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  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
  • Motorcycle And Bicycle Frame (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】より一層コンパクトに折り畳み可能であり、し
かも折り畳んだ状態で自立可能であり、容易に転動させ
て運搬でき、自動車に積載して運搬可能で、かつ運搬時
ハンドルが躍らないように荷造り可能である。 【解決手段】車体フレーム5のヘッドパイプ3に回動可
能に設けたフロントフォーク6の上部にハンドル10を
設け、下部に前輪8を枢支し、さらに車体フレーム5に
前後方向に延びるリヤアーム31の前端部32を枢支軸
33により枢支し、リヤアーム31の後端部34に後輪
37を支承し、ぺダル70により回転するクランク軸7
1を設けると共に、このクランク軸71に後輪37を駆
動機構Aを介して連動連結させ、後輪37を枢支軸33
を支点にして前輪方向に折り畳み可能な自転車1におい
て、折り畳む前の状態での自転車1の平面視における枢
支軸33の軸芯方向L1を、少なくとも折り畳み作業開
始時に、車軸方向L2に対して斜めになるようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、折り畳み可能な
自転車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】折り畳み可能な自転車として、この出願
人は、先に特開平8−216962号公報で車体フレー
ムのヘッドパイプに回動可能に設けたフロントフォーク
の上部にハンドルを設け、下部に前輪を枢支し、さらに
車体フレームに前後方向に延びるリヤアームの前端部を
枢支軸により枢支し、リヤアームの後端部に後輪を支承
し、ぺダルにより回転するクランク軸を設けると共に、
このクランク軸に後輪を駆動機構を介して連動連結さ
せ、後輪を枢支軸を支点にして前輪方向に折り畳み可能
な自転車を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の折り
畳み可能な自転車によれば、後輪を枢支軸を支点にして
前輪方向に折り畳んだ状態で、前後方向から見たとき後
輪と前輪とが重なり、車両前後方向にはよりコンパクト
になっていないし、自立不可能である。また、折り畳み
可能な自転車は、自動車に積載して運搬することがある
が、この運搬時、ハンドルが躍らないように荷造りしな
ければならないし、また折り畳んだ状態で前輪と後輪と
を転動させて運搬させにくい。
【0004】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、より一層コンパクトに折り畳み可能であり、しか
も折り畳んだ状態で自立可能であり、容易に転動させて
運搬でき、自動車に積載して運搬可能で、かつ運搬時ハ
ンドルが躍らないように荷造り可能である折り畳み可能
な自転車を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車体フ
レームのヘッドパイプに回動可能に設けたフロントフォ
ークの上部にハンドルを設け、下部に前輪を枢支し、さ
らに前記車体フレームに前後方向に延びるリヤアームの
前端部を枢支軸により枢支し、前記リヤアームの後端部
に後輪を支承し、ぺダルにより回転するクランク軸を設
けると共に、このクランク軸に前記後輪を駆動機構を介
して連動連結させ、前記後輪を前記枢支軸を支点にして
前記前輪方向に折り畳み可能な自転車において、前記折
り畳む前の状態での自転車の平面視における前記枢支軸
の軸芯方向を、少なくとも折り畳み作業開始時に、車軸
方向に対して斜めになるようにしたことを特徴としてい
る。折り畳んだ時、側方視において、後輪と前輪とを重
ねることができ、収納時等コンパクトになる。
【0006】請求項2記載の発明は、前記車体フレーム
に固定された前記枢支軸の軸芯方向を、前記車体フレー
ムに対して角度変更可能にしたことを特徴としている。
走行時は枢支軸の軸芯方向を車幅方向にし、折り畳み時
は斜めにすることができるので、収納時等の必要な時の
み斜めにすることができる。
【0007】請求項3記載の発明は、前記クランク軸芯
より前記前輪側に前記枢支軸を配置したことを特徴とし
ている。車体前後方向の長さの略中央で折り畳むことが
でき、コンパクトになる。また、枢支軸から後輪までの
長さを十分確保できるので、枢支軸の小さな傾き角でも
後輪を十分変化させて、前輪の側方に位置させて収納で
きる。
【0008】請求項4記載の発明は、前記後輪を折り畳
んだ状態で、前記前輪と前記後輪との転動で運搬可能で
あることを特徴としている。折り畳んだ状態で転動して
容易に運搬することができる。
【0009】請求項5記載の発明は、前記ハンドルは前
記ヘッドパイプに対して前後方向に折り畳み可能であ
り、前記後輪を折り畳んだ状態で、前記ハンドル、前記
後輪及び前記前輪の少なくとも3点接地し、これらの接
地点は一直線上にならないで面を形成することを特徴と
している。ハンドルを折り畳み、ハンドル、後輪及び前
輪による簡単な構成で自立可能であり、自立することで
収納性が良好である。
【0010】請求項6記載の発明は、前記ハンドルは前
記ヘッドパイプに対して前後方向に折り畳み可能であ
り、前記後輪を折り畳んだ状態で、前記ハンドルを前記
車体フレームに回転不可能に固定可能であることを特徴
としている。運搬時等のハンドルの躍りを防止でき、特
別な荷造りが不要である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の折り畳み可能な
自転車の実施例を図面により説明する。先ず、第1の実
施の形態を図1乃至図9に基づいて説明する。図1は折
り畳み可能な自転車の側面図、図2は図1のII-II線に
沿う断面図、図3はクランク軸部の拡大図、図4は図2
のIV-IV線に沿う断面図、図5は図1のV-V線に沿う断面
図、図6は折り畳んで自立状態の側面図、図7は折り畳
んで自立状態の後面図、図8は折り畳んでハンドルを固
定した状態の側面図、図9は折り畳んでハンドルを固定
した状態の後面図である。
【0012】折り畳み可能な自転車1は、メインフレー
ム2、ヘッドパイプ3及びシートフレーム4から構成さ
れる車体フレーム5を有している。メインフレーム2の
前端部にはヘッドパイブ3が固定され、このヘッドパイ
ブ3にはフロントフォーク6が操向自在に支承されてい
る。フロントフォーク6の下部には、前車軸7により前
輪8が回転自在に支承され、前輪8は締付具9により前
車軸7に着脱可能になっている。フロントフォーク6の
上部にはバー式のハンドル10が取り付けられている。
ハンドル10は、略U字状に形成され、左右の両端部に
グリップ11,11が設けられている。ハンドル10の
左右は、クロスパイプ12で連結され、ハンドル10の
中央部がフロントフォーク6の上部に回動可能に支持さ
れ、締結具13のレバー14を操作して前後方向に折り
畳み可能である。クロスパイプ12には、ゴムダンパ1
5が設けられている。
【0013】シートフレーム4は、固定フレーム16と
可動フレーム17とから構成されている。固定フレーム
16の下端部はメインフレーム2の後端部に固定され、
固定フレーム16には可動フレーム17が摺動自在に嵌
合されている。可動フレーム17の上端部には、シート
18が設けられている。固定フレーム16の上部には、
締結具19が設けられ、レバー20の操作により可動フ
レーム17を固定フレーム16に対し所望の高さにまで
摺動させて締結させるように構成されている。固定フレ
ーム16に対し可動フレーム17を所望高さにまで摺動
させて締結具19により、可動フレーム17を固定フレ
ーム16に締結させることで、可動フレーム17に支持
されたシート18が上下方向の任意位置に調整可能であ
る。
【0014】メインフレーム2の後端部の下面側には、
ブラケット30が固着され、このブラケット30に前後
方向に延びるリヤアーム31の前端部32が枢支軸33
により枢支されている。枢支軸33の軸心は左右に延
び、この枢支軸33の軸心を中心としてリヤアーム31
の後端部34が上下方向に揺動自在とされている。リヤ
アーム31の揺動端である後端部34には後車軸35が
左右一対の軸受36,36により左右に延びる軸心回り
に回転自在に支承されている。後車軸35の一端部はリ
ヤアーム31の後端部34の側方に突出し、この後車軸
35の自由端に後輪37が固着され、後輪37は後車軸
35と共にその軸心回りに回転自在とされている。後輪
37は締付具38により後車軸35に着脱可能になって
いる。
【0015】リヤアーム31は、その前端部32が前部
ハウジング40で形成され、その後端部34が後部ハウ
ジング41で形成されている。また、リヤアーム31
は、前後方向に延びて前部ハウジング40と後部ハウジ
ング41との間に介設されこれらをそれぞれ互いに着脱
自在に締結させる中間部ハウジング42を有している。
また、前端部32は前部ハウジング40の前面から前方
に一体的に突出する第1ボス部43を有し、この第1ボ
ス部43がメインフレーム2の下面側に固着されたブラ
ケット30に枢支軸33により枢支されている。
【0016】車体フレーム5の後下部と、枢支軸33か
ら後車軸35に至る間のリヤアーム31の長手方向の中
途部との間に少し前傾した縦向きの緩衝器50が架設さ
れている。より具体的には、緩衝器50の上端部51
は、上枢支具52により固定フレーム16の軸方向の中
途部のブラケット53に、ベアリング54を介して回動
可能に連結されている。また、緩衝器50の下端部55
は、下枢支具56によりリヤアーム31の長手方向の中
途部である前端部32の前後方向の中途部の前部ハウジ
ング40の上面から上方に一体的に突出する第2ボス部
57に枢支されている。
【0017】上枢支具52は、固定フレーム16に緩衝
器50の上端部を枢支させる枢軸59とナット60で構
成されている。枢軸59に把手61の下端部61aが支
持され、把手61の上端部61bは締結具19の軸部6
2に支持されている。下枢支具56は、前部ハウジング
40の第2ボス部57に緩衝器50の下端部55を枢支
させる枢軸63とナット64で構成されている。この枢
軸63を、緩衝器50の下端部55に形成されて嵌合部
55aに挿着し、枢軸63に設けられたレバー65を操
作することにより締付固定し、枢軸63は緩衝器50に
着脱自在とされている。
【0018】レバー65を操作して締付固定を解除する
と、緩衝器50の嵌合部55aから枢軸63を外すこと
ができ、枢軸63を前部ハウジング40の第2ボス部5
7から完全に離脱させることなく、リヤアーム31と緩
衝器50とを離脱させることができ、取扱が容易であ
る。
【0019】また、緩衝器50の嵌合部55aには、引
っかかり55bが形成され、この引っかかり55bによ
りレバー65の締め付け時に枢軸63と緩衝器50とが
離脱しないようになっている。後車軸35側からリヤア
ーム31を介して車体フレーム5側に伝わろうとする衝
撃や振動は、リヤアーム31の揺動に伴う緩衝器50の
伸縮動作によって、吸収されるようになっている。な
お、この実施の形態では、緩衝器50とリヤアーム31
とを直接連結しているが、例えばリンク機構を介して連
結してもよい。
【0020】リヤアーム31の長手方向の中途部には、
前部ハウジング40にペダル70を支持するクランク軸
71が支承されている。このクランク軸71は、枢支軸
33とは別体として設けられたもので、前部ハウジング
40に対し、左右一対の軸受72,72により左右に延
びる軸心回りに回動自在に支承されている。クランク軸
71の左右両端は、それぞれ前部ハウジング40の外側
方に突出しており、この各端部にそれぞれクランクアー
ム73が取り付けられている。これら両クランクアーム
73,73は、クランク軸71の径方向外方に向って互
いに逆方向に突出し、これら両クランクアーム73,7
3の各突出端にそれぞれペダル70が支承されている。
【0021】クランク軸71は枢支軸33よりも後側に
位置している。また、クランク軸71の回りに各ペダル
70が回転して、一方のペダル70がその回転軌跡のほ
ぼ前端に達したとき、このペダル70は枢支軸33より
も前側に位置することとなっている。
【0022】クランク軸71に後輪37を連動連結させ
る駆動機構Aを構成するドライブシャフト74が設けら
れている。なお、駆動機構Aはチェーンで構成しても良
い。ドライブシャフト74はリヤアーム31の内部に収
納されるように設けられ、このリヤアーム31に前後軸
受75,75によりその軸心回りに回動自在に支承され
ている。リヤアーム31の中間部ハウジング42はドラ
イブシャフト74の軸心と同じ軸心を有している。クラ
ンク軸71と、ドライブシャフト74の前端部74aと
は前ベベルギヤ76,77で連動連結され、後車軸35
と、ドライブシャフト74の後端部74bとは後ベベル
ギヤ78,79で連動連結されている。また、後車軸3
5と後ベベルギヤ79との間にはワンウェイクラッチ1
00が介設され、このワンウェイクラッチ100はドラ
イブシャフト74側から後輪37へのみの動力伝達を許
容する。
【0023】この折り畳み可能な自転車1は、図6乃至
図9に示すように、レバー65の締め付けを緩めて枢軸
63と緩衝器50とを離脱させ、後輪37を枢支軸33
を支点にして前輪方向に折り畳み可能になっている。リ
ヤアーム31の前部ハウジング40には、ゴムダンパ8
0が設けられ、折り畳み状態でゴムダンパ80がメイン
フレーム2の下側面に当接して折り畳み音を軽減し、あ
るいは折り畳みにより傷が生じないようになっている。
【0024】図2及び図3に示すように、折り畳む前の
状態での自転車1の平面視における枢支軸33の軸芯方
向L1を、クランク軸芯に平行な軸線方向(車軸方向)
L2に対して所定角度θだけ斜めにしている。また、後
輪37を枢支軸33を支点にして前輪方向に折り畳む前
には、自転車1の平面視において後輪37及び前輪8は
車体前後方向の車体中心L3に位置している。
【0025】このように自転車1は、折り畳む前の状態
で自転車1の平面視における枢支軸33の軸芯方向L1
を、クランク軸芯に平行な軸線方向(車軸方向)L2に
対して斜めにしたから、折り畳む前に車体前後方向の車
体中心L3の位置する後輪37が折り畳んだ時、車体中
心L3に位置から外れて側方視において、後輪37と前
輪8とを重ねることができ、この重なる分後輪37と前
輪8の前後方向の長さDが短縮するため収納時等コンパ
クトになる。また、後輪37を折り畳んだ状態で、ペダ
ル70を支持軸85を支点に回動して、図7及び図9に
示すようにクランクアーム73の軸方向に沿わせてコン
パクトにすることができる。
【0026】また、クランク軸71は、走行性、安定性
等から車体前後方向の中心より後側に配置されているた
め、クランク軸71のクランク軸芯より前輪側に枢支軸
33を配置しており、車体前後方向の長さの略中央で折
り畳むことができ、コンパクトになる。また、クランク
軸71のクランク軸芯より前輪側に枢支軸33を配置す
ることで、枢支軸33から後輪37までの長さを十分確
保できるので、枢支軸33の小さな傾き角でも後輪37
を十分変化させて、前輪8の側方に位置させて収納する
ことができる。
【0027】さらに、後輪37を折り畳んだ状態で、前
輪8と後輪37との転動で運搬可能であり、例えば把手
61を持って押したり、引っ張ることで折り畳んだ状態
で転動して容易に運搬することができる。
【0028】また、図6及び図7に示すように、ハンド
ル10を前側の前輪8方向に折り畳み、後輪37を折り
畳んだ状態で、ハンドル10、後輪37及び前輪8の4
点接地し、これらの接地点は一直線上にならないで面を
形成している。ハンドル10は、グリップ11,11の
近傍にボス部81を設け、このボス部81にボール82
を転動可能に設けて円滑に支持している。このように、
ハンドル10を折り畳み、ハンドル10、後輪37及び
前輪8による簡単な構成で自立可能であり、自立するこ
とで収納性が良好である。自立状態では、リヤアーム3
1とメインフレーム2が自転車1の自重によるモーメン
トの作用により近接する方向に回転するから安定自立可
能である。なお、ハンドル10は、一方のグリップ11
の近傍にボス部81を設けて接地し、後輪37及び前輪
8の3点接地するようにしてもよい。
【0029】また、自立状態で、例えばバンド83等に
よりリヤアーム31とメインフレーム2を離れないよう
に結ぶことができ、より一層安定自立可能である。さら
に、この場合には、把手61を持って持ち上げて運搬す
る場合にもリヤアーム31とメインフレーム2とが離れ
ることがなく運搬が容易である。
【0030】また、自転車1は、図8及び図9に示すよ
うに、ハンドル10は後輪37を折り畳んだ状態で、ハ
ンドル10をメインフレーム2側に回動して折り畳み、
ハンドル10を車体フレーム5に回転不可能に固定可能
である。ハンドル10の折り畳みでクロスパイプ12の
ゴムダンパ15がメインフレーム2に押圧され、これに
より確実に運搬時等のハンドル10の躍りを防止でき、
しかも特別な荷造りが不要である。なお、この実施の形
態では、ハンドル10の折り畳みでクロスパイプ12の
ゴムダンパ15をメインフレーム2に押圧させている
が、ゴムダンパ15を用いないで、例えばクロスパイプ
12を屈曲させて凹部を形成してメインフレーム2に係
合してハンドル10を車体フレーム5に回転不可能に固
定してもよい。
【0031】次に、第2の実施の形態を図10乃至図1
3に基づいて説明する。図10は折り畳み可能な自転車
の駆動機構部の断面図、図11はクランク軸部の拡大
図、図12は図10のXII-XII線に沿う断面図、図13
は折り畳み時の断面図である。
【0032】この第2の実施の形態では、第1の実施の
形態と同じ構成は同じ符号を付して説明を省略する。こ
の第2の実施の形態では、車体フレーム5のメインフレ
ーム2にブラケット30を介して固定された枢支軸33
の軸芯方向を、車体フレーム5のメインフレーム2に対
して角度変更可能にしている。具体的には、ブラケット
30に長孔30aが形成されている。また、枢支軸33
の頭部33aには、貫通孔33bが形成され、この貫通
孔33bにカム軸90が配置されている。カム軸90は
レバー91の操作により回転可能になっている。
【0033】走行時は、図10に示すように、レバー9
1が前側に位置し、カム軸90が枢支軸33の頭部33
aを引き、この反力でハウジング92がスペーサ93を
介してブラケット30に押圧され、一方枢支軸33の先
端部に螺着されたナット94がスペーサ95を介してブ
ラケット30に押圧される。このように、枢支軸33の
軸芯方向を車幅方向にし、クランク軸71のクランク軸
芯と平行になっている。
【0034】折り畳み時は、図13に示すように、レバ
ー91を操作して後側に位置させると、カム軸90が枢
支軸33の頭部33aを引くことが解除され、ハウジン
グ92がスペーサ93を介してブラケット30に押圧す
ることが解除されると共に、枢支軸33の先端部に螺着
されたナット94がスペーサ95を介してブラケット3
0に押圧することも解除され、枢支軸33の軸芯方向を
車幅方向に対し、斜めにすることができ、後輪37が折
り畳まれた時、車体中心L3の位置から外れて側方視に
おいて、後輪37と前輪8とを重ねることができる。
【0035】枢支軸33の頭部33aは、軸部33cよ
り大径に形成され、頭部33aはハウジング92に摺動
可能に嵌合され、一方軸部33cはスペーサ93,95
に隙間Cを持って貫通されている。また、スペーサ93
とハウジング92とは球面接触し、スペーサ95とナッ
ト94も球面接触しており、レバー91を操作による締
付操作、締付解除操作が容易で、しかも確実に行うこと
ができる。このように、走行時は枢支軸33の軸芯方向
を車幅方向にし、折り畳み時は斜めにすることができる
ので、収納時等の必要な時のみ斜めにすることができ
る。
【0036】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、折り畳む前の状態での自転車の平面視における枢支
軸の軸芯方向を、少なくとも折り畳み作業開始時に、車
軸方向に対して斜めになるようにしたから、折り畳んだ
時、側方視において、後輪と前輪とを重ねることがで
き、収納時等コンパクトになる。
【0037】請求項2記載の発明では、車体フレームに
固定された枢支軸の軸芯方向を、車体フレームに対して
角度変更可能にしたから、走行時は枢支軸の軸芯方向を
車幅方向にし、折り畳み時は斜めにすることができるの
で、収納時等の必要な時のみ斜めにすることができる。
【0038】請求項3記載の発明では、クランク軸芯よ
り前輪側に枢支軸を配置したから、車体前後方向の長さ
の略中央で折り畳むことができ、コンパクトになる。ま
た、枢支軸から後輪までの長さを十分確保できるので、
枢支軸の小さな傾き角でも後輪を十分変化させて、前輪
の側方に位置させて収納できる。
【0039】請求項4記載の発明では、後輪を折り畳ん
だ状態で、前輪と後輪との転動で運搬可能であり、折り
畳んだ状態で転動して容易に運搬することができる。
【0040】請求項5記載の発明では、後輪を折り畳ん
だ状態で、ハンドル、後輪及び前輪の少なくとも3点接
地し、これらの接地点は一直線上にならないで面を形成
するから、ハンドルを折り畳み、ハンドル、後輪及び前
輪による簡単な構成で自立可能であり、自立することで
収納性が良好である。
【0041】請求項6記載の発明では、後輪を折り畳ん
だ状態で、ハンドルを車体フレームに回転不可能に固定
可能であり、運搬時等のハンドルの躍りを防止でき、特
別な荷造りが不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の折り畳み可能な自転車の側
面図である。
【図2】図1のII-II線に沿う断面図である。
【図3】クランク軸部の拡大図である。
【図4】図2のIV-IV線に沿う断面図である。
【図5】図1のV-V線に沿う断面図である。
【図6】折り畳んで自立状態の側面図である。
【図7】折り畳んで自立状態の後面図である。
【図8】折り畳んでハンドルを固定した状態の側面図で
ある。
【図9】折り畳んでハンドルを固定した状態の後面図で
ある。
【図10】第2の実施の形態の折り畳み可能な自転車の
駆動機構部の断面図である。
【図11】クランク軸部の拡大図である。
【図12】図10のXII-XII線に沿う断面図である。
【図13】折り畳み時の断面図である。
【符号の説明】
1 自転車 3 ヘッドパイプ 5 車体フレーム 6 フロントフォーク 8 前輪 10 ハンドル 31 リヤアーム 33 枢支軸 34 リヤアーム31の後端部 37 後輪 70 ぺダル 71 クランク軸 A駆動機構 L1 枢支軸33の軸芯方向 L2 クランク軸71のクランク軸方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体フレームのヘッドパイプに回動可能に
    設けたフロントフォークの上部にハンドルを設け、下部
    に前輪を枢支し、さらに前記車体フレームに前後方向に
    延びるリヤアームの前端部を枢支軸により枢支し、前記
    リヤアームの後端部に後輪を支承し、ぺダルにより回転
    するクランク軸を設けると共に、このクランク軸に前記
    後輪を駆動機構を介して連動連結させ、前記後輪を前記
    枢支軸を支点にして前記前輪方向に折り畳み可能な自転
    車において、前記折り畳む前の状態での自転車の平面視
    における前記枢支軸の軸芯方向を、少なくとも折り畳み
    作業開始時に、車軸方向に対して斜めになるようにした
    ことを特徴とする折り畳み可能な自転車。
  2. 【請求項2】前記車体フレームに固定された前記枢支軸
    の軸芯方向を、前記車体フレームに対して角度変更可能
    にしたことを特徴とする請求項1記載の折り畳み可能な
    自転車。
  3. 【請求項3】前記クランク軸芯より前記前輪側に前記枢
    支軸を配置したことを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の折り畳み可能な自転車。
  4. 【請求項4】前記後輪を折り畳んだ状態で、前記前輪と
    前記後輪との転動で運搬可能であることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3のいずれかに記載の折り畳み可能な
    自転車。
  5. 【請求項5】前記ハンドルは前記ヘッドパイプに対して
    前後方向に折り畳み可能であり、前記後輪を折り畳んだ
    状態で、前記ハンドル、前記後輪及び前記前輪の少なく
    とも3点接地し、これらの接地点は一直線上にならない
    で面を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項4
    のいずれかに記載の折り畳み可能な自転車。
  6. 【請求項6】前記ハンドルは前記ヘッドパイプに対して
    前後方向に折り畳み可能であり、前記後輪を折り畳んだ
    状態で、前記ハンドルを前記車体フレームに回転不可能
    に固定可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載の折り畳み可能な自転車。
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