JP2006205069A - 撹拌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被攪拌物をほぐしながら攪拌可能とする。
【解決手段】 ごはんを収容可能な調理容器1と、調理容器1の底部11に沿って掻き取り移動可能な掻取子25,27と、調理容器1の底部11側に配置されごはんをほぐすための攪拌子31と、掻取子25,27を掻き取り移動させるために回転駆動すると共に攪拌子31をほぐし回転させる回転駆動部68を備え、回転駆動部68は、掻取子25,27及び攪拌子31を調理容器1に対して自転駆動しながら公転駆動すると共に攪拌子31を掻取子25に対してほぐし回転駆動することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食材の加熱攪拌調理等を行う撹拌装置に関する。
従来の撹拌装置として、加熱攪拌調理装置に用いられたものがある。この撹拌装置は、容器である調理釜と掻取羽根とを備え、掻取羽根の回転駆動により掻取羽根が調理釜の底部を掻き取るように攪拌する。この攪拌により前記調理釜で食材を加熱攪拌調理することができる。
しかし、前記加熱釜でチャーハン等を調理する場合、前記掻取羽根により調理釜の底部を掻き取るように攪拌調理することはできるが、ごはんのほぐしが不十分となり、良質のチャーハンができにくいという問題があった。
特開2004−8621号公報
解決しようとする問題点は、被攪拌物のほぐしが不十分となる点である。
本発明は、被攪拌物をほぐしながら攪拌可能とするため、容器の底部に沿って掻き取り移動可能な掻取子と、前記容器の底部側に配置され被攪拌物をほぐすための攪拌子と、前記掻取子を掻き取り移動させるために回転駆動すると共に前記攪拌子をほぐし回転させる回転駆動部を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明の攪拌装置は、容器の底部に沿って掻き取り移動可能な掻取子と、前記容器の底部側に配置され被攪拌物をほぐすための攪拌子と、前記掻取子を掻き取り移動させるために回転駆動すると共に前記攪拌子をほぐし回転させる回転駆動部を備えたため、攪拌子により被攪拌物をほぐしながら攪拌することができる。
本発明の攪拌装置は、被攪拌物をほぐしながら攪拌可能とするという目的を被攪拌物をほぐすための攪拌子により実現した。
図1は、本発明の撹拌装置を加熱攪拌調理装置として適用した断面図、図2は、要部斜視図である。
図1のように、加熱攪拌調理装置1は、容器としての調理容器1と加熱手段としての電磁加熱装置3と、加熱手段としての熱交換ジャケット5とを備え、調理容器1に対し攪拌手段7が配置されている。
前記調理容器1は、被攪拌物としての食材、例えばごはんを投入して炒飯を炒め調理する大型の調理釜で構成されている。調理容器1は、皿状又は球面状に形成された底部11と、該底部11の外周側に立ち上がった胴部13とからなっている。但し、前記調理容器1の形状は、特に限定されるものではない。調理容器1は、鉄、ステンレス、あるいは鉄とステンレスを多層にしたもの、さらには銅のいずれか、あるいはこれらの組み合わせによって形成されている。
前記電磁加熱装置3は、前記調理容器1の底部11下面に配置され、該底部11を電磁誘導により加熱するためのものである。前記電磁加熱装置3は、電磁誘導用のコイル12を備えている。コイル12は、平面から見て渦巻き状に形成されインバーター制御されるようになっている。
前記熱交換ジャケット5は、前記調理容器1の底部11よりも外周側の壁面に閉断面で設けられ、該閉断面内部に流動性熱媒体を供給して前記壁面に対し熱交換可能にするためのものである。すなわち、熱交換ジャケット5は、本実施形態において底部11外周側のコーナー部から胴部13にかけてその外面に閉断面で形成されている。この熱交換ジャケット5は、調理容器1の全周に連続して形成されている。但し、熱交換ジャケット5を調理容器1の全周方向で所定長さごとに区画して設けることもできる。この場合、各区画された熱交換ジャケットのそれぞれに各別の制御によって流動性熱媒体を給排することもできる。
本実施形態においては、前記媒体給排手段により、流動性熱媒体として蒸気と水と空気とを選択して給排するようになっている。尚、熱交換ジャケット5によって加熱のみを目的とする場合には、媒体給排手段により流動性熱媒体として蒸気のみを給排する構成にすることもできる。
前記調理容器1は、支持台15に支持されている。支持台15は、可動フレーム17がベースフレーム19に軸21を中心に可動支持され、可動フレーム17に調理容器1が取り付けられている。
前記支持台15には、載置用の複数の足部23が設けられている。各足部23には、前記重量検出手段として、例えばロードセルが取り付けられている。各足部23のロードセルの検出信号は、前記制御盤に入力されるようになっている。これら各足部23に取り付けられたロードセルの検出荷重を平均化することによって、調理容器1、熱交換ジャケット5、及び後述する攪拌手段側の全重量を正確に検出することができる。特に調理中に調理容器1内において食材が片寄ったり、攪拌によって動いたりしても、その時々の荷重を各足部23に取り付けたロードセルによって検出し、その平均を算出することによって逐次正確な重量検出を行うことができる。
図1,図2のように、前記調理容器1には、上部から前記攪拌手段7の掻取子25,27,29、及び攪拌子31が挿入されて、ごはんを撹拌可能となっている。攪拌手段7は、本実施形態において、調理容器1と共に支持台15側に支持されている。但し、攪拌手段25を調理容器1とは別に支持することも可能である。
前記掻取子25,27,29は、テフロン(登録商標)により板状に形成され、或いはステンレス板等にテフロン(登録商標)コーティングが成されて板状に形成されたものである。
前記底部の掻取子25,27は、前記調理容器1の底部11に対して掻き取り移動するもので、移動方向の前方に対して所定のすくい角を有し枝軸33,35の下端に傾斜して取り付けられている。掻取子25は、掻取子27よりも若干大きめに形成され、平面から見て相互に斜めに配置されている。
前記側部の掻取子29は、前記調理容器1の胴部13に対して掻き取り移動するもので、枝軸37の下端に傾斜して取り付けられている。
前記攪拌子31は、前記調理容器1の底部11側に配置され前記被攪拌物であるごはんをほぐすためのものである。攪拌子31は、掻取子25及び調理容器1の底部11に対して並設配置され、枝軸39の下端に取り付けられている。
前記枝軸33,35,39は、偏心回転フレーム41に対して回転自在に支持された回転フレーム43に支持されている。前記枝軸37は、偏心回転フレーム41に直接支持されている。
前記回転フレーム43には、補助軸45が設けられ、該補助軸45の下端に食材温度検出手段としての温度センサ47が支持されている。温度センサ47は調理容器1内の食材の加熱調理中の温度を検出するものであり、その出力は制御盤に入力されるようになっている。温度センサ47は、食材の温度を最も正確に検出する部分に配置されているが、更に調理容器1内に複数配置し、各温度センサの平均値或いは最高温度、最低温度を検出する構成にすることもできる。
前記攪拌手段7は、上部の駆動ボックス49に支持されている。駆動ボックス49は、支柱51の上部に軸53を介して回転待避可能に支持されている。駆動ボックス49と支柱51との間には、駆動ボックス49の回転待避を行う油圧シリンダ装置55が設けられている。
前記駆動ボックス49の基端部内には、ギヤードモータ57が備えられている。ギヤードモータ57の出力軸59には、スプロケット61が設けられている。駆動ボックス49の先端部には、駆動軸63が設けられている。駆動軸63には、スプロケット65が設けられている。スプロケット61,65間に、チェーン67が掛け回されている。
図3は、攪拌手段7の回転駆動部68を示す断面図である。図3のように、前記駆動軸63に前記偏心回転フレーム41が一体回転可能に取り付けられている。偏心回転フレーム41は、本体部69及び偏心部71からなっている。本体部69が前記駆動軸63に取り付けられ、偏心部71に、前記回転フレーム43が回転可能に支持されている。
前記回転フレーム43は、中空軸部73及び十字形状のフランジ部75とからなり、中空軸部73の軸心部に伝動軸77が回転自在に支持され、フランジ部75に前記各枝軸33,35,39及び補助軸45が取り付けられている。
前記枝軸39は、中空に形成され、軸心部に伝動軸79が回転自在に支持されている。
前記駆動軸63には、歯車81,83が取り付けられ、歯車81は、中空軸部73の上端部に取り付けられた歯車85に噛み合い、歯車83は、伝動軸77の上端部に取り付けられた歯車87に噛み合っている。
前記伝動軸77の下端部には、歯車89が取り付けられ、前記伝動軸79の上部に取り付けられた歯車91に噛み合っている。
前記伝動軸79の下端部には、ギヤボックス93内に配置されたベベルギヤ95が取り付けられている。ギヤボックス93は、前記枝軸39の下端に取り付けられている。ギヤボックス93には、伝動軸79に直交する連結軸97が支持されている。連結軸97には、ベベルギヤ99が設けられ、前記ベベルギヤ95に噛み合っている。連結軸97に、前記攪拌子31が着脱自在に連動連結されている。
図4は、前記攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である。
図4のように、攪拌子31は、攪拌軸部101及び攪拌羽根部103からなっている。攪拌軸部101は、結合フランジ105を備え、前記連結軸部97にボルトナットなどにより着脱自在に結合される。各攪拌羽根部103は、例えば線材の折り曲げにより形成され、攪拌軸部101に対し軸方向櫛歯状に周方向所定間隔で設けられている。攪拌羽根部103は、回転半径が結合フランジ105側から他端側へ漸次僅かに小さくなるように設定されている。攪拌軸部101の軸方向で櫛歯状に配列された攪拌羽根部103は、周方向で90°配置に4列設けられ、90°で隣接する攪拌羽根部103相互は、攪拌羽根部103の軸方向の幅の半分の寸法だけずれて配置されている。
前記ギヤードモータ57が駆動されると、スプロケット61、チェーン67、スプロケット65を介して駆動軸63が回転駆動される。
前記駆動軸63が駆動されると、前記偏心回転フレーム41が回転し、偏心部71が駆動軸63の軸心を中心に偏心回転する。偏心部71の偏心回転と共に回転フレーム43、伝動軸77、枝軸37も偏心回転する。同時に歯車81,83、歯車85,87の噛み合いを介して中空軸部73及び伝動軸77が自転する。
前記中空軸部73の回転によりフランジ部75が自転し、各枝軸33,35,39、及び補助軸45が中空軸部73の軸心を中心に旋回する。
前記伝動軸77の回転により歯車89,91、伝動軸79、ベベルギヤ95,99を介して連結軸部97が回転する。連結軸部97の回転により攪拌軸部101を介して攪拌子31がほぐし回転する。
従って、前記駆動により、掻取子25,27、攪拌子31、温度センサ47が、調理容器1に対し、偏心回転フレーム41の偏心部71の軸心を中心に自転するように旋回移動し、偏心部71の駆動軸63の軸心に対する偏心回転により公転移動する。
前記自転による掻取子25,27の旋回移動及び公転移動により調理容器1内に収容されたごはんを底部11から掻き取りすくい上げるようにして攪拌調理することができる。
前記掻取子29は、前記偏心部71の偏心回転により調理容器1の胴部13内面を掻き取ることができる。
前記掻取子25の掻き取り移動に際して、前記攪拌子31がその前方で回転するから掻取子25で掻き取り集められたごはんを攪拌子31によりほぐすことができる。掻取子27により掻き取り集められ、掻取子25側に移動するごはんは、攪拌子31の端部側に供給され、攪拌子31によりほぐされながら攪拌子31の軸方向へ順次移動する。
このような、掻き取り攪拌、及びほぐし攪拌により炒飯を的確に炒め調理することができる。
炒め調理後は、図5のように駆動ボックス49を前記軸53を中心に回転させて上昇させ、調理容器1を軸21を中心に回転させて傾動させ、この傾動状態で調理した炒飯を無理なく排出することができる。また、調理容器1の傾動状態で調理容器1を無理なく洗浄することができる。
図6〜図12は、攪拌子の変形例を示し、それぞれ(a)は、正面図、(b)は、側面図である。
図6〜図10の攪拌子31A〜31Eは、攪拌子31と同様に攪拌軸部に対し攪拌羽根部が軸方向櫛歯状に周方向所定間隔で形成されたものである。攪拌子31F,31Gは、シロッコファン状に形成されたものである。
図6の攪拌子31Aは、攪拌羽根部103Aが、線状に形成されたものである。
図7の攪拌子31Bは、攪拌軸部101Bに大径部107を設け、この大径部107に図6の例と同様な攪拌羽根部103Bを設けたものである。
図8の攪拌子31Cは、板状の攪拌羽根部103Cを、図7の例と同様な大径部107Cに取り付けた。各攪拌羽根部103は、軸方向に斜めに取り付けられている。
図9の攪拌子31Dは、耕耘機の耕耘羽根形状の攪拌羽根部103Dを、図7の例と同様な大径部107Dに取り付けた。
図10の攪拌子31Eは、耕耘機の耕耘羽根形状の攪拌羽根部103Eを、図7の例と同様な大径部107Eに取り付け、各攪拌羽根103E先端間を、攪拌軸部101と平行に配置されたロッド109により結合した。
図11の攪拌子11Fは、攪拌軸部101に軸方向間隔を置いて対向配置された穴開きフランジ111,113の外周部間に、攪拌軸部101に平行に配置された板状の攪拌羽根部103Fを回転方向に傾斜して設け、シロッコファン状とした。
図12の攪拌子11Gは、図11の例と同様にシロッコファン状に形成したもので、複数の穴開きフランジ115,117,119,121,123,125間に攪拌羽根部103Gを配置し、羽根組127,129,131,133,135を設けた。羽根組129,133は、羽根組127,131,135に対して偏心している。
なお、本発明の撹拌装置は、炒飯以外に、例えば野菜などを投入して炒め調理し、あるいは練りあん、ソース、スープ、その他食品を煮詰め調理する加熱攪拌調理装置として用いることもできる。
本発明の撹拌装置は、調理装置以外の被攪拌物の攪拌にも適用することができる。
加熱攪拌調理装置の断面図である(実施例1)。 加熱攪拌調理装置の要部斜視図である(実施例1)。 攪拌手段の駆動部を示す断面図である(実施例1)。 攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である(実施例1)。 加熱攪拌調理装置の動作を示す全体図である(実施例1)。 攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である(変形例)。 攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である(変形例)。 攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である(変形例)。 攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である(変形例)。 攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である(変形例)。 攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である(変形例)。 攪拌子を示し、(a)は、正面図、(b)は、側面図である(変形例)。
符号の説明
1 調理容器(容器)
25,27 掻取子
31,31A,31B,31C,31D,31E,31F,31G 攪拌子

Claims (3)

  1. 被攪拌物を収容可能な容器と、
    前記容器の底部に沿って掻き取り移動可能な掻取子と、
    前記容器の底部側に配置され前記被攪拌物をほぐすための攪拌子と、
    前記掻取子を掻き取り移動させるために回転駆動すると共に前記攪拌子をほぐし回転させる回転駆動部を備えた
    ことを特徴とする撹拌装置。
  2. 請求項1記載の撹拌装置であって、
    前記回転駆動部は、前記掻取子及び攪拌子を前記容器に対して自転駆動しながら公転駆動すると共に前記攪拌子を前記掻取子に対してほぐし回転駆動する
    ことを特徴とする撹拌装置。
  3. 請求項1又は2記載の撹拌装置であって、
    前記攪拌子は、前記掻取羽根により掻き集められた被攪拌物をほぐすために前記掻取羽根及び前記容器の底部に対して並設配置された
    ことを特徴とする撹拌装置。
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