JP3427630B2 - 炒め装置 - Google Patents
炒め装置Info
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Description
ば、焼きそば、野菜炒め、肉炒め、チャーハン、スパゲ
ッティー、ホワイトソース、カレールウ等の製造に使用
する炒め装置の改良に関するものである。
またはプレートに炒め種(原料)を載せ、人手によって
均一に熱が加わるように混合、撹拌、裏返し等を行って
製造していた。しかし、この方法は、人手によって行わ
れるため、1ロット当たりの生産量が少なく、通常5〜
10kg程度が限度である。しかも重労働を伴なうばかり
か、熱源近くでの作業のため、作業環境も悪く、作業員
の定着率が低い等、多くの問題を抱えていた。また、近
年、回転式炒め機、ニーダー型炒め機等、機械力を利用
した炒め装置が提案されているが、これらの装置を使用
して炒めもの製品を調理すると、蒸気が抜け切れず蒸し
物になってしまったり、焦げ付いてしまったり、あるい
は焼きそばをつくる場合には撹拌によってそばを切断し
てしまい、到底満足し得る品質の炒めもの製品は得られ
なかった。
め調理の問題点を解決し得る装置として、図6に示す装
置を開示した。これは、回転軸aの周囲に回転自在に設
けられた断面巴形をした鍋bと、この鍋bの下方に位置
する加熱用バーナーcとから成っている。そして巴形を
した鍋bは巴形頭部dを炒め種溜まりとし、巴形尾部e
を開口して炒め種の投入口および取出口としたものであ
る(特許第1,178,278号,特公昭58−1317
3号)。
く、炒めムラがなく、食感の良い、良質の炒めものを製
造することができる。しかし材料の投入口と炒めた製品
の取出し口が1か所で兼用されているため、材料投入と
製品取出し作業時は炒め作業を中断せざるを得なかっ
た。そのため、生産効率が低下するという問題点が生
じ、この点の改良が望まれていた。
示した(特許第1,893,858号、特公平6−204
24)。これは図7(a)に示す如く、鍋fは両端が開口
して筒状をなしている。そしてその断面形状は図7(b)
に示す如く内側への折れ込み部gをもったハート型をな
し、回転及び傾斜自在である。鍋fの内面には材料撹拌
の為のミキシングプレートi又は突起jを有し、鍋の外
側には加熱手段kと鍋fを回転させるための駆動手段
m,nを有している。図1で傾斜した鍋fの高い方に位
置する開口部から材料を供給し、他の低い方に位置する
開口部から製品を取り出せる構造になっており、調理品
の火通りが良く、炒めムラがなく、食感の良い、良質の
炒めものを連続的に効率良く製造することに成功した。
つの公知技術をさらに改良し、(1)熱効率をさらに向上
させること、(2)鍋の調理空間をフルに利用して撹拌効
果をより増大させること、(3)調理品の加熱効率を向上
させると共に、むし焼きを防いで品質の向上を図るこ
と、(4)鍋本体の3次元動作に対応し、鍋の両端に設け
る蓋も3次元動作ができるようにすること、これらを可
能とする炒め装置を提供することを課題とする。
に少くとも1条の内向突出部17を有する回転鍋3と、
該回転鍋3を回転可能に支持し、傾動機構5によって上
下方向に傾動可能な鍋保持枠2と、鍋保持枠2の前部両
側を支軸4を介し傾動可能に支持する支持枠体1とから
なり、前記回転鍋3は一端開口部を蓋20で開閉可能で
あり、他端には前記鍋保持枠2の後部に取付けられた駆
動用モータ27に連結された駆動軸15を有し、さらに
回転鍋3の内部には内向突出部17に材料ほぐし用羽根
18を又内向突出部17に対向する位置に複数列の材料
ほぐし用突起19をそれぞれ隔設した。前記回転鍋3の
開口端に設けた蓋20は開放部21を有し、かつ鍋保持
枠2側に設けた蓋開閉レール23に案内される蓋支持杆
22を備え、材料の投入・取出時に蓋開閉レール23に
沿って側方に移動できるようにした。回転鍋3の傾動機
構は支持枠体1に揺動可能に支持された油圧シリンダ5
よりなり、該油圧シリンダ5のロッド端が前記鍋保持枠
2の後部壁2b側に枢着されている。支持枠体1内に出
し入れ可能な取出し用受板7の収納棚8を有し、製品取
出時に回転鍋3を前方に大きく傾斜させると共に取出し
用受板7を前方に引出し、該取出し用受板7上に載置し
た容器に製品を受入れ可能にした。
いて説明する。図1は本発明の炒め装置Aの縦断面側面
図、図2は同じく右半分を断面で示した正面図である。
炒め装置Aは大きく分けて支持枠体1と、支持枠体1上
に傾動可能に支持された鍋保持枠2と、該鍋保持枠2内
に回転可能に支持された回転鍋3及び回転鍋用の蓋20
とで構成されている。
体1の上部両側で鍋保持枠2を支軸4で前後方向に傾動
可能に支持している。5は鍋保持枠2の傾動機構として
の油圧シリンダである。油圧シリンダ5はその中間位置
をピン6bで揺動可能に枢支され、ロッド5aの上端が
前記鍋保持枠2の後部に枢支されており、このロッド5
aの伸縮により、鍋保持枠2を前記支軸4のまわりに上
下に傾動させることができる。なお傾動機構はこの油圧
シリンダに代え、ラックとピニオン方式等の傾動方式で
も勿論さしつかえない。支持枠体1内には、油圧シリン
ダへの給油装置6が、又前方には炒め製品の取出し用受
板7とその受板収納棚8が、又受板収納棚8の下部には
排水水切板9とその収納装置10が取付けられている。
とき、これを仮想線の如く前方に引出し、この上に受け
容器(図示しない)を載置して2点鎖線の如く傾斜した
回転鍋3内の製品を掻き出して受入れることができる。
又排水水切板9は、炒め製品を取り出し、作業を終了し
たのち、鍋3の内部を水洗いし、その水を排出するため
に使用するもので、排水水切板9を斜め上方に引出し、
回転鍋3の開口部から排出される水をこれを介し排水管
11に排水するためのものである。
述する回転鍋3の下部に設けたバーナ13へガスを供給
するが、バーナ13は鍋保持枠2の下部に取付けられ、
支軸4のまわりに鍋保持枠2と共に前後傾動するので、
この運動に対応させるため、配管12も傾動に耐え得る
よう、伸縮又は屈曲可能な構造となっている。
4でその前部両側を支持され、後部は前記油圧シリンダ
5によって傾動可能に支持されている。鍋保持枠2は箱
状をなし、回転鍋3の外側を覆っている。鍋保持枠2の
底部には前記バーナ13が取付けられている。又保持枠
の頂部壁2aの中心部には燃焼排ガスの排気口14が設
けられている。又保持枠の後部壁2bの中心部を回転鍋
の駆動軸15が貫通している。16は鍋保持枠2の下部
に左右対称的に設けた鍋受けローラで、これによって回
転鍋3を回転可能に支持している。
には少くとも1条の内向突出部17を有している。内向
突出部17は2つの円弧面3a,3aが寄り合って形成
されている。この内向突出部17の先端に材料ほぐし用
羽根18が回転鍋3の長手方向に一定間隔で着脱可能に
取付けられている。又回転鍋3の内向突出部17と対向
する位置には円錐状をなした材料ほぐし用突起19が適
宜間隔で複数列配設されている。図の例では3列設けら
れ、隣接する列の突起は長手方向に互にずらしてジグザ
グ状に配列されている。回転鍋3の外周面にはその長手
方向に隔てられて複数(図では2本)のリング板29を
有し、このリング板29が鍋受けローラ16上に乗って
いる。なお図の例では回転鍋は円筒体としているが、断
面多角形であっても差しつかえない。
開放され、こゝに蓋20が設けられている。この蓋20
は回転鍋3の内部を透視可能な例えば金網等を張った開
放部21を有している。この蓋20を設けることによっ
て、加熱効率の向上に寄与し、又蓋の開放部21によっ
て、余分な蒸気を放出可能にし、内部の炒め材料が蒸し
焼きになるのを防止し、製品の品質向上に寄与してい
る。
支持杆22が蓋開閉レール23に案内されて回転鍋3の
中心と直交する横方向(図3矢印a)に移動し、さらに
90°回って鍋保持枠2の側方に回動させておくことが
できる構成となっている。蓋開閉レール23は回転鍋3
の保持枠2に取付けられている。炒め中は蓋20は把手
24で蓋押付具25を押し付けることによって回転鍋3
の端部に押し付けられて閉じるようになっている。又製
品の取出しに際しては、把手24を逆に操作して離間さ
せたのち、前記蓋開閉レール23に沿って邪魔にならな
いよう、側方に除けておくことができる構成となってい
る。なお蓋20は炒め中は回転鍋3と共に回転する。従
って前記押付具25内にはベアリングが内蔵され、回転
自在となっている。30は蓋支持杆22に設けた3つの
ベアリングで、これらで蓋開閉レール23を挟持してス
ムーズに移動できるようになっている。
枠2の後部壁2bを貫通し、軸継手26を介し正逆回転
可能なモータ27の出力軸に連結されている。モータ2
7は鍋保持枠2の後部に一体に取付けられている。28
は操作盤である。
鍋3は正逆水平回転の外、材料の撹拌、煽りが可能であ
る。その個々の作動について図5を参照して説明する。 (1)材料の投入(図5(a)) 回転鍋3を水平状態にし、端部の蓋20を開放し蓋支持
杆22を蓋開閉レール23に沿って移動させ鍋保持枠2
の側方にまわしておき、炒め材料を回転鍋3内に投入す
る。投入したならば、以上の逆操作で蓋20で閉鎖す
る。 (2)炒め(図5(b)及び図5(c)) 操作盤28を操作してモータ27を起動し、定期的に回
転鍋3を正逆転させ、かつ支軸4を支点にしての油圧シ
リンダ5による上下傾動を繰り返して炒める。このとき
ほぐし用羽根18及びほぐし用突起19及び上下傾動作
用によって炒め材料はよく撹拌される。 (3)取り下し(図5(c)) 蓋20を開き、次に油圧シリンダ5を大きく伸長して回
転鍋3を前方に傾斜させる。開いた蓋20は、蓋開閉レ
ール23に沿ってこれを側方に除けておく。取出し用受
板7を前方に引出し、その上に載置した容器に炒め製品
を掻き出して受け入れる。 (4)同様の操作を繰り返すことにより、大量生産が可
能となる。炒め製品を取り出したならば、回転鍋3を水
平に戻し、材料を投入し、再び炒め作業を開始する。 (5)作業終了したならば、内部を水洗し、排水水切板
9を引出し、これに受けて排水する。
一定の周期で回転鍋3を正逆反転でき、かつ油圧シリン
ダ5で上下に傾動できるようにしたので、回転鍋3の内
向突出部17、材料ほぐし用羽根18及び材料ほぐし用
突起19と相まって回転鍋3の内部空間全体をフルに利
用することができ、限られた炒め空間を効率的に利用で
きる。 (2)請求項2により、蓋20を開閉し、これを側方に
除けておくことができるようにしたので、材料の投入・
取出しがきわめて容易となった。又蓋20に開放部21
を設けたので、炒め材料が極度に蒸されることがなく、
適度の水蒸気の存在により品質の優れた製品が得られ
る。 (3)請求項3により、支持枠体1に設けた油圧シリン
ダ5等の傾動機構によって鍋保持枠2を大小何れの角度
にも上下に傾動できるようにしたので、炒め材料の撹拌
と煽りを可能とし、作業能率と品質向上に寄与するのは
勿論、製品取出し時に、大きく傾けることができるので
取出しが容易となった。 (4)請求項4により、支持枠体1内に設けた出し入れ
可能な取出し用受板7を利用することによって、請求項
3の構成と相まって、製品の取出しが極めて容易となっ
た。
(c)は(a)のX矢視部を示し蓋の回転機構の詳細図。
配管 13 バーナ 14 排気口 15 駆動軸 16 鍋受けローラ 17 内向突出部 18 材料ほぐし用羽
根 19 材料ほぐし用突起 20 蓋 21 開放部 22 蓋支持杆 23 蓋開閉レール 24 把手 25 蓋押付具 26 軸継手 27 モータ 28 操作盤 29 リング板 30 ベアリング
Claims (4)
- 【請求項1】 支持枠体と、支持枠体上に支持された鍋
保持枠と、鍋保持枠内に回転可能に支持され、下部にバ
ーナを有する筒状の回転鍋と、該回転鍋の一端に設けた
開閉可能な蓋とを備えた炒め装置であって、 前記回転鍋は鍋保持枠の後部に設けたモータによって正
逆回転可能であり、回転鍋内には2つの円弧面によって
長手方向に形成された内向突出部を有し、該内向突出部
の先端には材料ほぐし用羽根が回転鍋の長手方向に一定
の間隔で取付けられ、該内向突出部に対向する位置には
材料ほぐし用突起が設けられ、さらに回転鍋の外周には
その円周方向に鍋保持枠に設けた鍋受けローラに乗って
回転するリング板が隔設されており、 前記回転鍋の開閉可能な蓋は、前記モータと対向する側
にあって蓋支持杆に取付けられ、金網等を張った透視可
能な開放部を備え、前記蓋支持杆は前記鍋保持枠に取付
けられた蓋開閉レールによって回転鍋の中心軸と直交し
て横方向に移動可能で、さらに移動後90°回転して回
転鍋の側方位置に格納しておくことができる炒め装置。 - 【請求項2】 前記鍋保持枠はその前部両側を支軸によ
って前記支持枠体の上部に支持され、鍋保持枠の後部に
は油圧シリンダ等の傾動機構を有し、該傾動機構によっ
て上下方向に傾動可能である請求項1記載の炒め装置。 - 【請求項3】 前記鍋保持枠の下部には、前後方向に出
し入れ可能な取出し用受板と、該受板の収納棚とを有
し、炒め製品の取出時に前記傾動機構によって回転鍋を
前方に大きく傾斜させると共に、取出し用受板を前方に
引出し、該取出し用受板上に載置した容器に製品を受入
れ可能にした請求項2記載の炒め装置。 - 【請求項4】 前記受板収納棚の下部に斜め上方に引出
可能な排水水切板と、該排水水切板の収納装置を有して
いる請求項3記載の炒め装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21107796A JP3427630B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 炒め装置 |
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JP21107796A JP3427630B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 炒め装置 |
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JPH1052371A JPH1052371A (ja) | 1998-02-24 |
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Family Applications (1)
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JP21107796A Expired - Fee Related JP3427630B2 (ja) | 1996-08-09 | 1996-08-09 | 炒め装置 |
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Families Citing this family (2)
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-
1996
- 1996-08-09 JP JP21107796A patent/JP3427630B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1052371A (ja) | 1998-02-24 |
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