JP3869832B2 - 万能調理装置 - Google Patents

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Description

本発明は各種食材やその調理方法に応じた常時均一な攪拌作用を、短時間での効率良く得られる業務用の万能調理装置に関する。
洋菓子の生地となるクリーム類や和菓子の餡、炒め物の野菜類、その他の希望する食材を加熱し乍ら攪拌するために、その食材収容鍋の内部へ上方から挿入した複数の攪拌子を自転し乍ら公転運動させる調理装置として、例えば特開平11−347390号や特許第2759092号、特許第2950509号が提案されている。
又、食材の攪拌洩れを無くすために、その攪拌機の回転攪拌軸を所謂斜軸として、食材収容鍋の内部へ上方から傾斜状態に挿入した調理装置も、例えば特開2000−342951号や特開2001−238805号、特許第3149065号によって公知である。
更に言えば、攪拌機の攪拌子が挿入された使用状態にある食材収容鍋自身を、水平回転させるように構成した調理装置も、例えば特開2002−315673号や特許第3418936号に記載されている。
特開平11−347390号公報 特許第2759092号公報 特許第2950509号公報 特開2000−342951号公報 特開2001−238805号公報 特許第3149065号公報 特開2002−315673号公報 特許第3418936号公報
ところが、上記公知発明ではその悉く食材収容鍋が垂直の姿勢状態に据付け固定されており、そのうちの特開2002−315673号発明と特許第3418936号発明に限っては、食材収容鍋が水平回転し得るとしても、その使用中垂直の姿勢状態を保っていることに変りはない。
そのため、食材の攪拌作用をその収容鍋の内部全体に万遍なく波及させることができず、必らずや攪拌洩れを生ずることになる結果、食材の種類やその調理方法が狭く限定された専用機にならざるを得ないのである。
又、攪拌機における複数の攪拌子を自転し乍ら公転運動させる調理装置でも、食材収容鍋は垂直の姿勢状態に据付け固定されており、その内部へ上方から垂下する回転攪拌軸も、垂直の姿勢状態を保つに過ぎないため、食材を縦方向へ対流・反転させる攪拌作用に劣り、これが食材収容鍋における上部の周辺へ、終始付着した状態のままに残ってしまうのである。
この点、攪拌機の回転攪拌軸を所謂斜軸として、垂直の姿勢状態にある食材収容鍋へ、斜め上方から挿入した調理装置の場合、これにより食材を或る程度縦方向へ対流・反転させることができるとしても、その回転攪拌軸の傾斜角度は予じめの一定に決まっており、食材収容鍋も据付け固定状態にあるため、やはり食材の種類やその調理方法が限定されてしまうのである。
要するに、上記公知発明の構成では各種食材やその調理方法に応じた常時効果的な攪拌作用を得ることができず、未だ万能性・汎用性を発揮しない。
本発明はこのような課題の抜本的な解決を目的としており、その目的を達成するために、請求項1では作業床への据付フレームとして垂立する軸受スタンドの向かい合う左右相互間へ、一対の水平な回動支軸により、その両回動支軸の水平軸線廻りに一定な回動角度範囲だけ前後方向へチルト作動自在に吊持された釜と、
その釜に受け持たれた断面U字型の食材収容鍋と、
その食材収容鍋に収容された食材の加熱器と、
上記食材収容鍋の開口上面よりも背高く垂立する竪型として、何れか一方の上記軸受スタンドへ対応的な回動支軸により、その同じ水平軸線の廻りに一定な回動角度範囲だけ、上記釜と別個に前後方向へチルト作動自在に枢着された攪拌機用支持ボックスと、
その支持ボックスに受け持たれた基端部から、上記食材収容鍋の真上位置まで水平に張り出し延長された攪拌機用伝動ケースと、
その伝動ケースの先端部から上記食材収容鍋に向かって垂下するセンター攪拌軸と、
そのセンター攪拌軸を回転すべく、上記攪拌機用支持ボックスに内蔵された攪拌機用駆動モーターと、
上記センター攪拌軸と一体回転する回転ケースからセンター攪拌軸との平行に垂下する一対として、そのセンター攪拌軸と同一方向へ公転運動し乍ら逆方向へ自転運動し得る偏心攪拌軸と、
上記センター攪拌軸又は/及び両偏心攪拌軸の下端部へ、食材の泡立てや炒め、和えなどの調理方法に応じて着脱・交換自在に連結一体化される各種形態の攪拌子とを備え、
上記食材収容鍋を受け持つ釜と、上記攪拌機用支持ボックスとの双方を垂立姿勢に保った使用状態のみならず、その何れか一方を他方に対して上記回動支軸の水平軸線廻りに一定な回動角度範囲内での任意角度だけ前後方向へ傾斜させた使用状態や、その双方を上記回動支軸の水平軸線廻りに一定な回動角度範囲内での任意角度だけ各々前後方向へ傾斜させた使用状態も得られるように定めたことを特徴とする。
又、請求項2の構成では釜に受け持たれた食材収容鍋を、その釜の内部へ据付け固定した鍋回転駆動モーターにより、水平回転させるように定めたことを特徴とする。
請求項3の構成では、他方の軸受スタンドから露出する水平な回動支軸の先端部へ、その回動支軸と一体回動し得るように釜傾斜操作レバーを嵌め付けて、その操作レバーの中途部から上記軸受スタンドの側壁面に向かうロックピンを一体的に突設する一方、
上記回動支軸からの一定な回動半径軌跡上に沿って点在する複数のロックピン受け入れ孔が開口分布された傾斜角度調整プレートを、上記軸受スタンドの側壁面に取り付け固定して、
上記釜傾斜操作レバーのロックピンをその傾斜角度調整プレートのロックピン受け入れ孔へ択一的に差し替えることにより、食材収容鍋を受け持つ釜を一定な回動角度範囲内での小刻みな段階的に前後方向へ傾斜させ得るように定めたことを特徴とする。
請求項4の構成では、攪拌機用支持ボックスの前壁面に付属一体化されたレバー受けブラケットへ、一方の軸受スタンドに向かって進退操作し得るロックレバーを貫通させると共に、
回動支軸からの一定な回動半径軌跡上に沿って点在する複数のロックレバー受け入れ孔を、上記軸受スタンドに開口分布させて、
上記ロックレバーをそのロックレバー受け入れ孔へ択一的に差し替えることにより、上記攪拌機用支持ボックスを一定な回動角度範囲内での小刻みな段階的に前後方向へ傾斜させ得るように定めたことを特徴とする。
請求項5の構成では、攪拌機用支持ボックスにおける回動支軸よりも下方位置と、一方の軸受スタンドとを前後方向へ延在する気圧シリンダーにより枢支連結して、
その気圧シリンダーの突っ張り作用を上記支持ボックスの起し上げ方向へ働くように付勢したことを特徴とする。
請求項6の構成では、各種形態の攪拌子に共通の取付支軸を設ける一方、センター攪拌軸と両偏心攪拌軸の下端部を悉く同じ口径と深さのソケットとして、そのソケットへ上記攪拌子の取付支軸を着脱・交換自在に差し込み連結したことを特徴とする。
更に、請求項7の構成では食材の加熱器をガスバーナーとし、そのガスバーナーが食材収容鍋を受け持つ釜の傾斜に応じて、その食材収容鍋の円錐底面まで自づとスライドし得るように、上記釜を吊持した一方の回動支軸と、ガスバーナーへのガス供給管とを連動連結したことを特徴とする。
請求項1の上記構成によれば、食材収容鍋を受け持つ釜と攪拌機用支持ボックスとが、その同じ水平軸線の廻りに各々前後方向へ傾斜し得る枢支状態にあるため、上記食材収容鍋と攪拌機用支持ボックスとの双方を垂立姿勢に保って使用できるほか、その何れか一方を他方に対して水平軸線の廻りに、一定な回動角度範囲内での任意角度だけ前後方向へ傾斜させたり、又その双方を同じく水平軸線の廻りに一定な回動角度範囲内での任意角度だけ、やはり前後方向へ傾斜させたりして使用することもできる。
その結果、図22のような各種食材やその調理方法に応じた豊富な使用バリエーションを得られ、汎用性・万能性に優れると共に、食材をその収容鍋内へ全体的な均一として、常に短時間での効率良く攪拌作用できるのであり、その攪拌洩れを生ずるおそれがない。上記汎用性・万能性の達成については、各種形態の攪拌子をセンター攪拌軸又は/及び偏心攪拌軸へ、着脱・交換自在に連結使用できることも役立つと言える。
特に、請求項2の構成を採用するならば、食材収容鍋自身が回転作用するため、上記請求項1の構成とも相俟って、各種食材やその調理方法に応じて使える汎用性・万能性がますます向上し、優れた攪拌効果も得られるのである。
請求項3の構成を採用するならば、上記食材収容鍋を受け持つ釜をその釜傾斜操作レバーにより、一定な回動角度範囲内での小刻みな段階的に傾斜させることができ、その傾斜した姿勢の使用状態を固定維持し得る効果がある。
又、請求項4の構成を採用するならば、上記攪拌機用支持ボックスをそのロックレバーにより、一定な回動角度範囲内での小刻みな段階的に傾斜させることができ、その傾斜した姿勢の使用状態をやはり固定維持し得る効果がある。
その場合、請求項5の構成を採用するならば、食材収容鍋の開口上面よりも背高く垂立する竪型の攪拌機用支持ボックスを、その気圧シリンダーの突っ張り作用(圧縮の反力)により、軽労力のもとに起し上げることができ、その支持ボックスの逆な転倒事故の予防にも役立つ。
請求項6の構成を採用するならば、各種形態として予じめ用意された攪拌子に共通する取付支軸を、センター攪拌軸と偏心攪拌軸との互いに同じソケットへ抜き差しすることにより、その着脱・交換自在に連結使用することができる。
更に、請求項7の構成を採用するならば、食材収容鍋を受け持つ釜が一定な回動角度範囲内での如何に傾斜したとしても、これに追従してスライドするガスバーナーが、自づと食材収容鍋の円錐底面に臨み、食材を確実に加熱するため、一切の支障を生じるおそれがなく、食材を加熱し乍らの攪拌作用に有効となる。
以下、図面に基いて本発明の具体的構成を詳述すると、図1〜18はその本発明の基本実施形態として、ガス直火型の万能調理装置を示しており、(A)は作業床への剛性な据付フレームであって、一定間隔を保って垂立する左右一対の軸受スタンド(1)(2)と、その下端部同志を連結する水平盤(3)とから枠組み一体化されているが、その何れか一方(図1、4の右側)の板壁状軸受スタンド(2)の下端部からは、水平な延長盤(4)が張り出してもいる。
そして、他方(図1、4の左側)の軸受スタンド(1)はボックス型として、後述する加熱器(B)のガスバーナーと釜との連動機構(I)を格納できるようになっている。(5)は複数のネジ脚座であり、これらの昇降操作によって、据付フレーム(A)の据付高さと水平度を調整することができるようになっている。
(C)は上記据付フレーム(A)における両軸受スタンド(1)(2)の左右相互間に介挿された釜であって、食材収容鍋(6)における就中約下半部の包囲可能な外筒(7)と内筒(8)との二重構造をなす。その場合、釜(C)の内筒(8)が食材収容鍋(6)の円錐底面とほぼ対応する下細りの漏斗型を呈しているに反して、外筒(7)の背後には後述する鍋回転駆動モーター用格納室(9)が延長形成されている。
(10)はこのような釜(C)の外筒(7)へ断面コ字型として裏打ち一体化された第1断熱ライニング層であり、内筒(8)との相互間に排気ジャケット(11)を区成している。(12)はその排気ジャケット(11)から上記鍋回転駆動モーター用格納室(9)を貫通して、背後方向へ導出開口された集中排気管である。
(13)は上記釜(C)の内筒(8)へ裏打ち一体化された第2断熱ライニング層であって、上記第1断熱ライニング層(10)と同様な熱しやすくも、冷めやすいセラミックファイバーなどの非蓄熱性断熱材から成る。(14)はその内筒(8)と第2断熱ライニング層(13)に開口分布された多数の排気孔であり、上記排気ジャケット(11)と連通している。そのため、食材の焦げ付きや作業者の火傷事故防止に役立つ。
(15)は上記釜(C)における外筒(7)の上端部から内向き一体的に張り出す水平な開口フランジ、(16)はその開口フランジ(15)へ軸支された上段遊転ローラーであり、内筒(8)から対応的な外向き一体的に張り出す上段係合フランジ(17)と係合している。
又、(18)は同じく外筒(7)の下端部付近からやはり内向き一体的に張り出す水平な支持フランジ、(19)はその支持フランジ(18)へ取付ステー(20)を介して軸支された下段遊転ローラーであり、上記内筒(8)から対応的な外向き一体的に張り出す下段係合フランジ(21)と係合している。
そのため、釜(C)の内筒(8)は外筒(7)に対して、その筒芯線(Y−Y)の廻りに安定良く回転し得る状態にある。(22)は上記外筒(7)の開口フランジ(15)から一体的に垂立する鍋位置決め規制リング、(23)は上記内筒(8)の上端部に付属一体化された水平な鍋受けフランジ、(24)(25)は同じく内筒(8)の下端部へ外向き張り出し状態として取り付け固定された入力スプロケットとガス導入フードを示している。
先に一言した食材収容鍋(6)は所謂ボール鍋として、円錐底面を備えた断面U字型に造形されており、その中途高さ位置からは釜(C)への係止フランジ(26)が、外向き一体的に張り出されている。そして、その食材収容鍋(6)の係止フランジ(26)が上記釜(C)における内筒(8)の鍋受けフランジ(23)と鍋位置決め規制リング(22)へ、上方から被冠状態に接合された上、複数の係止ピン(27)によって固定一体化されている。
その結果、食材収容鍋(6)はこれを受け持つ釜(C)の上記内筒(8)と一緒に回転し得るが、上記係止ピン(27)を抜くことにより、その釜(C)の内筒(8)から取り出して、食材収容鍋(6)を清掃作業することも可能である。
(28)は上記釜(C)における鍋回転駆動モーター用格納室(9)の内部へ据付け固定された竪型の鍋回転駆動モーターであり、これから垂下する出力軸(29)の先端部には出力スプロケット(30)が嵌め付け一体化されている。
しかも、その鍋回転駆動モーター(28)の出力スプロケット(30)と、上記釜(C)の内筒(8)に付属している入力スプロケット(24)とは、図16のような同じ高さ位置での並列状態にあり、その相互間には無端な伝動チェン(31)が巻き掛けられている。
上記釜(C)の内筒(8)に受け止め一体化された食材収容鍋(6)が、その鍋回転駆動モーター(28)により伝動チェン(31)を介して、上記筒芯線(Y−Y)の廻りに水平回転されるようになっているのである。但し、このような食材収容鍋(6)の回転駆動機構(D)を使用せず、又はその回転駆動機構(D)自体の設置を省略して、食材収容鍋(6)を釜(C)により受け持たれた固定状態として使用してもさしつかえない。
又、(32)(33)は上記釜(C)における外筒(7)の上端部付近から補強プレート(34)(35)を介して、外向き一体的に張り出された左右一対の水平な回動支軸であり、上記据付フレーム(A)の軸受スタンド(1)(2)を各々貫通している。上記食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)が、同じ水平軸線(X−X)上に並列する回動支軸(32)(33)の左右一対によって、据付フレーム(A)の両軸受スタンド(1)(2)から吊り下げられているわけである。
(36)(37)はその軸受スタンド(1)(2)に各々取り付け固定されたハブフランジであり、これらと上記回動支軸(32)(33)との嵌合面へ各々介挿された軸受メタル(38)(39)によって、その回動支軸(32)(33)が回動自在に支持されている。
(40)は上記据付フレーム(A)における両軸受スタンド(1)(2)のうち、その一方のボックス型軸受スタンド(1)から露出する回動支軸(32)の先端部へ、枢支貫通ピン(41)を介して一体回動し得るように嵌め付けられた釜傾斜操作レバーであり、その中途部に差し込み一体化されたロックピン(42)が、上記ボックス型軸受スタンド(1)を指向している。
他方、(43)はそのロックピン(42)と向かい合う状態として、上記ボックス型軸受スタンド(1)の側壁面に取り付け固定された傾斜角度調整プレートであり、これには上記回動支軸(32)からの一定な回動半径軌跡上に沿って点在する複数のロックピン受け入れ孔(44)が開口分布されている。
その複数のロックピン受け入れ孔(44)は上記食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)を、好ましくは約30度の一定な回動角度範囲(α)において段階的に傾斜させるべく、その釜傾斜操作レバー(40)を食材収容鍋(6)が垂立した姿勢状態にある零度から10度、20度並びに30度の各傾斜角度を保てる合計4個として、これらのロックピン受け入れ孔(44)へ上記ロックピン(42)を択一的に差し替え使用できるようになっている。
このような約30度の一定な回動角度範囲(α)において使用される合計4個のほかに、約90度の傾斜角度を保てるロックピン受け入れ孔も開口されており、ここへ釜傾斜操作レバー(40)を差し込んで、最大の約90度だけ伏倒操作すれば、その釜(C)が上記水平軸線(X−X)の廻りに水平な姿勢状態まで横転することとなり、その結果これに受け持たれた食材収容鍋(6)の内部から好ましくは前方へ、調理済みの食材を確実に便利良く取り出すことができる。
但し、上記食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)を、このような一定の回動角度範囲(α)において、言わば小刻みの段階的に傾斜させ、その傾斜した姿勢の使用状態を固定維持できる釜チルト作動機構(E)である限り、上記ロックピン受け入れ孔(44)の個数を合計4個以外に増減しても良く、又その無段階に傾斜させることも可能であり、更に図例のような棒状の釜傾斜操作レバー(40)に代るリング状の釜傾斜操作ハンドルを採用して、これにより上記回動支軸(32)(33)を回動させてもさしつかえない。
上記据付フレーム(A)における他方の板壁状軸受スタンド(2)を貫通する回動支軸(33)のハブフランジ(37)は、図4のような張出しフランジ付きの円筒型として、攪拌機用支持ボックス(45)の中途高さ位置へ差し込み固定されている。(46)はそのハブフランジ(37)の張出しフランジ部と相俟って、上記支持ボックス(45)の側壁面を挟む状態に締結固定されたカバーケースであるが、そのカバーケース(46)と上記ハブフランジ(37)との嵌合面には、左右一対のスラストベアリング(47)が介挿されている。(48)はそのスラストベアリング(47)の抜け止めプレートである。
つまり、上記ハブフランジ(37)の内部では軸受メタル(39)を介して、上記食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)の回動支軸(33)が回動する一方、同じくハブフランジ(37)の外部ではスラストベアリング(47)を介して、攪拌機用支持ボックス(45)が回動し、その支持ボックス(45)と釜(C)とを同じ上記水平軸線(X−X)廻りでの相対的に、各々前後方向へ傾斜させることができるようになっているのである。
(49)は上記攪拌機用支持ボックス(45)の前壁面に付属一体化されたレバー受けブラケットであり、これには上記板壁状軸受スタンド(2)に向かって進退操作し得るロックレバー(50)が貫通されている。(51)はこれと対応するロックレバー受け入れ孔の複数であり、上記回動支軸(33)からの一定な回動半径軌跡上に沿う点在状態として、上記板壁状軸受スタンド(2)に開口分布されている。
その複数のロックレバー受け入れ孔(51)は上記攪拌機用支持ボックス(45)を、やはり好ましくは約30度の一定な回動角度範囲(β)において小刻みの段階的に傾斜させるべく、その支持ボックス(45)が垂立した姿勢状態にある零度から10度、20度並びに30度の各傾斜角度を保てる合計4個として、これらのロックレバー受け入れ孔(51)へ上記ロックレバー(50)を択一的に差し替え使用できるようになっており、後述する攪拌機のチルト作動機構(F)を形作っている。
但し、上記釜チルト作動機構(E)の釜傾斜操作レバー(40)と同様に、攪拌機用支持ボックス(45)をその一定な回動角度範囲(β)内での無段階に傾斜させて、その傾斜した姿勢の使用状態を固定維持しても良い。尚、先に例示した一定な回動角度範囲(α)(β)としての約30度は、攪拌機(G)のセンター攪拌軸(67)に連結使用される攪拌子(81)と、食材収容鍋(ボール鍋)(6)における口径との寸法関係や、食材の収容量などを総合的に考慮して設定された数値であるが、約45度を最大限度として適当に改変することができる。
上記攪拌機用支持ボックス(45)は食材収容鍋(6)の開口上面よりも背高い竪型として垂立しており、その底面には遊転ローラー(52)が軸支されている。(53)はその遊転ローラー(52)の転動ガイドレールであり、上記据付フレーム(A)における延長盤(4)又は板壁状軸受スタンド(2)の対応位置へ、上記回動支軸(33)からの一定な回動半径を描く凹曲面として取り付け固定されている。上記支持ボックス(45)の遊転ローラー(52)が、その転動ガイドレール(53)に沿って約30度の一定な回動角度範囲(β)だけ転動するようになっている。
(54)は上記攪拌機用支持ボックス(45)の姿勢状態を常に安定良く固定維持する気圧シリンダー(好ましくはガスダンパー)であって、上記回動支軸(33)よりも下方位置を前後方向に沿い延在しており、そのシリンダー本体(55)とピストンロッド(56)との何れか一方が上記据付フレーム(A)の板壁状軸受スタンド(2)へ、残る他方が攪拌機用支持ボックス(45)へ各々枢着されている。
そのため、上記攪拌機用支持ボックス(45)を気圧シリンダー(54)の突っ張り作用(圧縮の反力)により、軽労力のもとに起し上げることができると共に、同じく支持ボックスの逆な転倒事故の予防にも役立つ。尚、(57)は攪拌機用支持ボックス(45)の前壁面に取り付けられた操作パネルである。
更に、(58)は上記攪拌機用支持ボックス(45)内の上端部付近に固定横架された水平な仕切り天板、(59)はこれに吊持状態として取り付け固定された竪型の攪拌機用駆動モーターであり、その出力軸(60)が仕切り天板(58)から上向きに露出している。
(61)は上記攪拌機用支持ボックス(45)と別個独立の攪拌機用伝動ケースであって、その支持ボックス(45)から食材収容鍋(6)の真上位置まで水平に張出し延長している。(62)はその伝動ケース(61)の基端部へ垂立状態に軸受けされた伝動軸であって、図12〜15から明白なように、上記駆動モーター(59)の出力軸(60)と対応合致しており、しかもその伝動軸(62)と出力軸(60)との上下相互間が、着脱自在の伝動カップリング(63)を介して連結一本化されている。(64)はその伝動軸(62)へ嵌め付け一体化された駆動スプロケット、(65)は同じく伝動軸(62)のベアリングケースである。
他方、(66)は上記伝動ケース(61)の延長先端部に嵌め付け一体化された固定軸受ケース、(67)はその内部中心へ回転自在に支持されたセンター攪拌軸であり、その伝動ケース(61)の内部へ臨む上端部には従動スプロケット(68)が嵌め付け一体化されている。(69)はその従動スプロケット(68)と上記駆動スプロケット(64)との相互間に巻き掛けられた無端な伝動チェンであり、そのためセンター攪拌軸(67)は上記攪拌機用駆動モーター(59)によって回転駆動されることとなる。(70)はその伝動チェン(69)のテンションスプロケットを示している。
(71)は上記固定軸受ケース(66)の下面へ複数のボルト(72)によって固定一体化された径大なサンギヤであり、これがセンター攪拌軸(67)の中途部を包囲する嵌合面には、ラジアルベアリング(73)が介挿されている。(74)は上記センター攪拌軸(67)へ下方から差し込まれ、且つキー(75)やスプラインなどを介して、そのセンター攪拌軸(67)と一体に回転する径大な回転ケースであり、その上面を施蓋する回転カバープレート(76)と相俟って、上記サンギヤ(71)を包囲している。
(77)は上記センター攪拌軸(67)との一定間隔距離を保つ平行状態として、回転ケース(74)から垂下する互いに同じ一対の偏心攪拌軸であり、各々ラジアルベアリング(78)を介して、そのベアリングケース(79)へ回転自在に支持されている。
又、上記サンギヤ(71)と外接状態に噛合回転するプラネタリーギヤ(80)が、その偏心攪拌軸(77)の上端部へ各々嵌め付け一体化されている。そのため、上記センター攪拌軸(67)が回転駆動されれば、そのセンター攪拌軸(67)と一体に回転する回転ケース(74)並びに回転カバープレート(76)を介して、一対の偏心攪拌軸(77)が上記センター攪拌軸(67)の周囲を同一方向へ、同一速度のもとに公転運動する。
しかも、上記偏心攪拌軸(77)の各個はその上端部に付属しているプラネタリーギヤ(80)と、サンギヤ(71)との噛合状態にあるため、これらは互いに逆方向へ自転運動することにもなり、次に述べる攪拌子(81)とも相俟って、食材の攪拌機(G)を形作る。
茲に、攪拌子(81)は図21(イ)〜(ヘ)に例示するような金属ワイヤーや、食材収容鍋(6)の内周面にフィットし得る板羽根などから成る各種形態として、予じめ用意されており、これらを食材やその調理方法に応じて使い分けられるようになっているが、その何れにあっても上記センター攪拌軸(67)と両偏心攪拌軸(77)の下端部へ、各々着脱・交換自在に連結一体化できる共通の取付支軸(82)を備えている。
この点、図示の実施形態では上記センター攪拌軸(67)と両偏心攪拌軸(77)の下端部を、悉く同じ口径と深さのソケット(83)(84)として、ここへ差し込んだ攪拌子(81)の取付支軸(82)を係止ボール(85)と、そのボール拘束用スライドカバー(86)の引き下げ操作により、抜け止め状態に連結一本化すると共に、そのスライドカバー(86)の押し上げ操作によって、攪拌子(81)の取付支軸(82)を抜き出せるようになっているが、その他の着脱・交換可能な構成を採用しても良い。
但し、両偏心攪拌軸(77)のソケット(84)に限っては図15のように、ここへ受け入れられる攪拌子(81)の取付支軸(82)が、その偏心攪拌軸(77)から一定量(d)(例えば約5mm)だけ更に偏心する関係として造形することが好ましい。特に、ホィップクリームなどの泡立て攪拌効果を短時間に向上できるからである。
上記食材の攪拌機(G)は昇降作動機構(H)により、その攪拌子(81)を食材収容鍋(6)の内部に対して、上方から出し入れすることができるようになっている。即ち、その攪拌機(G)の昇降作動機構(H)を示した図11〜13において、(87)(88)は上記攪拌機用支持ボックス(45)の内部に取り付け固定された上下一対の向かい合う軸受けブラケット、(89)(90)はその軸受けブラケット(87)(88)へ各々回動自在に軸支された上下一対の径大なスプロケット、(91)(92)はその径大なスプロケット(89)(90)と一体回動し得る並列状態として、同じく軸受けブラケット(87)(88)に軸支された上下一対の径小なスプロケットである。
そして、その径小なスプロケット(91)(92)の上下相互間には、無端な第1走行チェン(93)が巻き掛けられていると共に、その第1走行チェン(93)の中途部に気圧シリンダー(好ましくはガスダンパー)(94)のピストンロッド(95)が締結されている一方、同じく気圧シリンダー(94)のシリンダー本体(96)が上記攪拌機用支持ボックス(45)へ取付ステー(97)を介して固定されている。
又、上記径大なスプロケット(89)(90)の上下相互間にも、別の無端な第2走行チェン(98)が巻き掛けられている。(99)は上記攪拌機用支持ボックス(45)の内部へロッド受けブラケット(100)を介して、並列状態に垂立された前後一対の昇降ロッドであり、その両昇降ロッド(99)が上記仕切り天板(58)を通じて露出する上端部には、水平な上段連結盤(101)が締結一体化されている一方、同じく両昇降ロッド(99)の下端部も水平な下段連結盤(102)を介して締結一体化されている。
しかも、その下段連結盤(102)は連結ピース(103)によって、上記第1走行チェン(98)の中途部と連結一体化されている。そのため、上記気圧シリンダー(94)の突っ張り作用(圧縮の反力)が両昇降ロッド(99)へ働いた付勢状態にある。
(104)は上記攪拌機(G)における伝動ケース(61)の中途部に接合一体化された補強プレートであり、これからは上記両昇降ロッド(99)における上段連結盤(101)の中心部を貫通する1個の回動枢軸(105)が、一体的に垂下されている。(106)はその垂直な回動枢軸(105)と上段連結盤(101)との嵌合面に介挿された軸受けメタル、(107)は上記補強プレート(104)と同じく上段連結盤(101)との上下相互間に介挿されたスラストベアリング、(108)は上記回動枢軸(105)の下端部に螺合締結された抜け止めナットである。
更に、上記攪拌機(G)における伝動ケース(61)の中途部からは、その支持ボックス(45)の側壁面に向かって連結脚片(109)が一体的に垂下されている。(110)はその連結脚片(109)を挟む二叉状の連結ブラケットであって、上記支持ボックス(45)の側壁面に取り付け固定されており、その連結ブラケット(110)と連結脚片(109)には連結ピン(111)又は連結操作レバーが、抜き差し自在に差し込み貫通されている。
このような連結ピン(111)の差し込み固定状態では、図12、13から明白なように、攪拌機用伝動ケース(61)が下降しており、その伝動ケース(61)の上記伝動軸(62)と攪拌機用駆動モーター(59)の出力軸(60)とは、伝動カップリング(63)を介して連結一体化されている。そのため、食材収容鍋(6)の内部へ挿入された使用状態にある上記攪拌子(81)を、その駆動モーター(59)により伝動チェン(69)とセンター8拌軸(67)や偏心攪拌軸(77)を経て回転駆動することができ、食材の攪拌作用を行なえることになる。
他方、このような使用状態から上記連結ピン(111)を、その気圧シリンダー(94)の突っ張り作用に抗して抜き出せば、上記両昇降ロッド(99)が図1、2の鎖線で示す如く直進的に上昇して、攪拌機用伝動ケース(61)をその支持ボックス(45)から浮上させることになり、上記伝動ケース(61)の伝動軸(62)と攪拌機用駆動モーター(59)の出力軸(60)とが分離し、その伝動不能に保たれる。
その結果、上記伝動ケース(61)から両昇降ロッド(99)の上段連結盤(101)へ差し込まれた状態にある垂直な回動枢軸(105)を中心として、その攪拌機用伝動ケース(61)を図3のように約90度の一定角度(γ)だけ、望ましくは前方へ水平に回動操作することにより、上記食材収容鍋(6)の内部から一旦真上位置へ抜き出された攪拌子(81)を、更にその食材収容鍋(6)の周辺へ退避させることができる。
このような説明から確認されるように、両昇降ロッド(99)の昇降ストローク(s)は攪拌機(G)の攪拌子(81)を食材収容鍋(6)の開口上面から抜き出し退避させ得る程度の一定量として、予じめ設定されているわけであり、その攪拌子(81)を抜き出し退避させた後に、上記釜傾斜操作レバー(40)を使用して、釜(C)に受け持たれている食材収容鍋(6)を図18のように、水平な姿勢状態まで横転させることにより、その内部から調理済みの食材を取り出すこともできることになる。
先に一言した食材の加熱器(B)はガスバーナー(112)として、食材収容鍋(6)の円錐底面へ臨む位置にあるが、その食材収容鍋(6)が上記回動支軸(32)(33)の水平軸線(X−X)廻りに、一定な回動角度範囲(α)内での段階的に傾斜する姿勢状態として使用されるようになっているため、その傾斜するもガスバーナー(112)を常に食材収容鍋(6)の円錐底面へ支障なく臨ませる必要上、両者は作用的に連動連結されている。
つまり、食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)と、ガスバーナー(112)との連動機構(I)が明らかな図4、5において、(113)はガスバーナー(112)の混合管、(114)はその混合管(113)へのガス供給管、(115)は上記据付フレーム(A)におけるボックス型軸受スタンド(1)の側壁面に、前後方向への細長く切り欠かれたスライドガイド窓であり、ここをスライドし得るアングル型の支持ステー(116)に、上記混合管(113)とガス供給管(114)とが各々安定良く固定支持されている。
しかも、その支持ステー(116)が上記ボックス型軸受スタンド(1)の内部へ臨む垂立片には、スライドブロック(117)が付属一体化されており、これが上下一対の平行なスライドガイド軸(118)に沿って、前後方向へスライドし得るようになっている。
又、(119)は上記ボックス型軸受スタンド(1)を貫通する水平な回動支軸(32)の中途部へ嵌め付け一体化された回動アームであり、上記支持ステー(116)の垂立片から対応的に張り出す揺動リンクアーム(120)と枢支連結されている。
更に、(121)は上記ボックス型軸受スタンド(1)の内部へ配管された弁組立ユニットであって、開閉用電磁弁やガス流量調整弁などを具備しており、その口金部と上記ガス供給管(114)の口金部とは、フレキシブルホース(122)を介して連通接続されている。(123)は上記弁組立ユニット(121)を図外のガス供給源と接続使用するためのガス導入口金である。
そのため、上記食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)がその釜傾斜操作レバー(40)により、約30度の一定な回動角度範囲(α)において傾斜されると、これに応じてガスバーナー(112)は図16〜18に示唆する如く、前後方向へ自づとスライド作用し、食材収容鍋(6)の円錐底面へ臨むことになり、食材を支障なく加熱することができる。
図1〜18の基本実施形態では、食材の加熱器(B)としてガスバーナー(112)を採用しているが、これに代えて、図19のような電磁誘導式加熱器(B)や図20のような蒸気による加熱器(B)、更にはこれらの併用されたハイブリッド式加熱器(B)を採用することもできる。
その電磁誘導式加熱器(B)を採用する場合には、図19のような食材収容鍋(6)の円錐底面に臨む電磁誘導コイル(124)を、支持枠(125)などによって釜(C)へ固定支持させれば良く、その電磁誘導コイル(124)が釜(C)との一体的に傾斜することになるため、上記基本実施形態に示したガスバーナー(112)と釜(C)との連動機構(I)を設ける必要はない。
又、蒸気による加熱器(B)を採用する場合でも図20のように、その蒸気ジャケット(126)を食材収容鍋(6)の包囲状態として付属一体化させることができるため、やはり上記ガスバーナー(112)と釜(C)との連動機構(I)を設置する必要はなく、その食材収容鍋(6)との一体的に回転し得るロータリージョイント(127)などを介して、蒸気ジャケット(126)に対する蒸気の給排作用を行なえるように配管すれば良い。
尚、図19、20の各種変形実施形態におけるその他の構成は上記基本実施形態と実質的に同一であるため、その図19、20に図1〜18との対応符号に記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する。
本発明に係る食材の調理装置は万能型として、上記構成を具備しているため、図21(イ)〜(ヘ)の各種使用例から示唆されるように、カスタードクリームやバタークリーム、ホィップクリーム、ブッセ生地、ケーキ生地、パン生地、ハンバーグ生地、サラダの具材、野菜、焼き飯,焼きそば、餡、チョコレート、カレー、スープ、シチューなどの希望する食材を、その食材収容鍋(6)に収容させる。
他方、上記攪拌機(G)の攪拌子(81)をその食材の希望する泡立てや炒め、和え、その他の調理方法に応じ、そのワイヤービーターやバタービーター、各種掻き取り用板羽根などの形態品として取捨選択した上、これを上記センター攪拌軸(67)又は/及び偏心攪拌軸(77)へ着脱・交換自在に連結使用し、その加熱器(B)での加熱中にある食材を、上記攪拌子(81)の回転駆動により攪拌すれば良い。但し、食材の加熱が不要な調理方法では、その加熱器(B)を使用しないこともあり得る。
このような調理装置の使用上、図22の側面模式図に例示する如く、食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)と、攪拌機(G)の支持ボックス(45)との何れか一方を垂立状態に保って、残る他方を上記回動支軸(32)(33)の水平軸線(X−X)廻りに前後方向へ傾斜させたり、又その水平軸線(X−X)の廻りに上記釜(C)と攪拌機用支持ボックス(45)との双方を、各々前後方向へ傾斜させたり、更には食材収容鍋(6)を上記筒芯線(Y−Y)の廻りに回転させたりすることができ、これらの組合せ使用も可能であるため、各種食材やその調理方法に応じた攪拌作用の豊富なバリエーションを得られることになる。
つまり、上記食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)と、攪拌機(G)の支持ボックス(45)とは同じ水平軸線(X−X)の廻りに、各々前後方向へチルト作動できる枢支状態にあるため、その何れか一方を他方に対して傾斜させたり、その双方を傾斜させたりして使用すれば、食材収容鍋(6)の上記筒芯線(Y−Y)と上記攪拌子(81)の回転軸線(Z−Z)とが、図22(ロ)(ハ)(ニ)のような互いに任意角度だけ交叉した傾斜姿勢状態や、同図(ホ)(ヘ)のような互いに合致又は平行した傾斜姿勢状態を得られることになる。尚、上記釜(C)と攪拌機用支持ボックス(45)との双方を同図(イ)のように、その垂立姿勢に保った状態として使用できることは言うまでもない。
しかも、上記食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)の傾斜角度と、攪拌機用支持ボックス(45)の傾斜角度は、その何れも一定な回動角度範囲(α)(β)内での任意角度として、各々小刻みの段階的に得られるようになっているため、上記攪拌機(G)を形作るセンター攪拌軸(67)や偏心攪拌軸(77)の指向変化や、これに連結使用される各種攪拌子(81)の選定とも相俟って、食材収容鍋(6)に収容された各種食材を、縦横方向や斜め方向へ万遍なく対流・反転させる如く、その隅々まで完全に効率良く攪拌作用できるのであり、このような効果の達成については食材収容鍋(6)の回転作用も有機的・相乗的に寄与し、加熱中にある食材が焦げ付かないことは勿論、その食材が食材収容鍋(6)の周辺へ終始付着した状態のままとして残る攪拌作用上の所謂盲点を生成するおそれもない。
本発明に係る万能調理装置の概略全体を示す正面図である。 図1の右側面図である。 図1の平面図である。 図1の釜チルト作動機構を拡大して示す断面正面図である。 釜と加熱器(ガスバーナー)との連動機構を示す図4の左側面図である。 図4の釜を抽出して示す底面図である。 図6の平面図である。 同じく釜の断面平面図である。 図1の攪拌機用チルト作動機構を示す右側面図である。 図9の気圧シリンダーを抽出して示す拡大平面図である。 図2の攪拌機用昇降作動機構を拡大して示す断面側面図である。 図11の断面正面図である。 図11における別個所での断面正面図である。 図3の攪拌機用伝動ケースを拡大して示す平面図である。 図1の攪拌機を拡大して示す断面正面図である。 垂直姿勢状態の釜と加熱器(ガスバーナー)との対応位置関係を示す説明図である。 傾斜姿勢状態の釜と同じく加熱器との連動位置関係を示す説明図である。 伏倒姿勢状態の釜と同じく加熱器との連動位置関係を示す説明図である。 電磁誘導式加熱器を採用した変形実施形態の説明図である。 蒸気による加熱器を採用した別な変形実施形態の説明図である 各種攪拌子の使用例を示す側面模式図である。 釜に受け持たれた食材収容鍋と、攪拌機支持ボックスとの相関的な各種使用例を示す側面模式図である。
符号の説明
(1)(2)・軸受スタンド
(3)・水平盤
(6)・食材収容鍋
(7)・外筒
(8)・内筒
(10)・第1断熱ライニング層
(11) 蒸気ジャケット
(12)・集中排気管
(13)・第2断熱ライニング層
(14)・排気孔
(16)・上段遊転ローラー
(17)・上段係合フランジ
(19)・下段遊転ローラー
(21)・下段係合フランジ
(24)・入力スプロケット
(26)・係止フランジ
(27)・係止ピン
(28)・鍋回転駆動モーター
(30)・出力スプロケット
(31)・伝動チェン
(32)(33)・回動支軸
(36)(37)・ハブフランジ
(38)(39)・軸受メタル
(40)・釜傾斜操作レバー
(42)・ロックピン
(44)・傾斜角度調整プレート
(44)・ロックピン受け入れ孔
(45)・攪拌機用支持ボックス
(46)・カバーケース
(47)・スラストベアリング
(50)・ロックレバー
(51)・ロックレバー受け入れ孔
(52)・遊転ローラー
(53)・転動ガイドレール
(54)・気圧シリンダー
(58)・仕切り天板
(59)・攪拌機用駆動モーター
(60)・出力軸
(61)・攪拌機用伝動ケース
(62)・伝動軸
(63)・伝動カップリング
(64)・駆動スプロケット
(66)・固定軸受ケース
(67)・センター攪拌軸
(68)・従動スプロケット
(69)・伝動チェン
(71)・サンギヤ
(74)・回転ケース
(77)・偏心攪拌軸
(80)・プラネタリーギヤ
(81)・攪拌子
(82)・取付支軸
(83)(84)・ソケット
(85)・係止ボール
(86)・スライドカバー
(87)(88)・軸受ブラケット
(89)(90)(91)(92)・スプロケット
(93)・第1走行チェン
(94)・気圧シリンダー
(98)・第2走行チェン
(99)・昇降ロッド
(101)・上段連結盤
(102)・下段連結盤
(103)・連結ピース
(105)・回動枢軸
(111)・連結ピン
(112)・ガスバーナー
(113)・混合管
(114)・ガス供給管
(115)・スライドガイド窓
(116)・支持ステー
(117)・スライドブロック
(118)・スライドガイド軸
(119)・回動アーム
(120)・揺動リンクアーム
(121)・弁組立ユニット
(122)・フレキシブルホース
(124)・電磁誘導コイル
(126)・蒸気ジャケット
(A)・据付フレーム
(B)・加熱器(ガスバーナー)
(C)・釜
(D)・鍋回転駆動機構
(E)・釜チルト作動機構
(F)・攪拌機用チルト作動機構
(G)・攪拌機
(H)・攪拌機用昇降作動機構
(I)・連動機構
(X−X)・水平軸線
(Y−Y)・垂直中心線
(Z−Z)・攪拌子の回転軸線
(d)・偏心量
(s)・昇降ストローク
(α)(β)・回動角度範囲

Claims (7)

  1. 作業床への据付フレーム(A)として垂立する軸受スタンド(1)(2)の向かい合う左右相互間へ、一対の水平な回動支軸(32)(33)により、その両回動支軸(32)(33)の水平軸線(X−X)廻りに一定な回動角度範囲(α)だけ前後方向へチルト作動自在に吊持された釜(C)と、
    その釜(C)に受け持たれた断面U字型の食材収容鍋(6)と、
    その食材収容鍋(6)に収容された食材の加熱器(B)と、
    上記食材収容鍋(6)の開口上面よりも背高く垂立する竪型として、何れか一方の上記軸受スタンド(2)へ対応的な回動支軸(33)により、その同じ水平軸線(X−X)の廻りに一定な回動角度範囲(β)だけ、上記釜(C)と別個に前後方向へチルト作動自在に枢着された攪拌機用支持ボックス(45)と、
    その支持ボックス(45)に受け持たれた基端部から、上記食材収容鍋(6)の真上位置まで水平に張り出し延長された攪拌機用伝動ケース(61)と、
    その伝動ケース(61)の先端部から上記食材収容鍋(6)に向かって垂下するセンター攪拌軸(67)と、
    そのセンター攪拌軸(67)を回転すべく、上記攪拌機用支持ボックス(45)に内蔵された攪拌機用駆動モーター(59)と、
    上記センター攪拌軸(67)と一体回転する回転ケース(74)からセンター攪拌軸(67)との平行に垂下する一対として、そのセンター攪拌軸(67)と同一方向へ公転運動し乍ら逆方向へ自転運動し得る偏心攪拌軸(77)と、
    上記センター攪拌軸(67)又は/及び両偏心攪拌軸(77)の下端部へ、食材の泡立てや炒め、和えなどの調理方法に応じて着脱・交換自在に連結一体化される各種形態の攪拌子(81)とを備え、
    上記食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)と、上記攪拌機用支持ボックス(45)との双方を垂立姿勢に保った使用状態のみならず、その何れか一方を他方に対して上記回動支軸(32)(33)の水平軸線(X−X)廻りに一定な回動角度範囲(α)(β)内での任意角度だけ前後方向へ傾斜させた使用状態や、その双方を上記回動支軸(32)(33)の水平軸線(X−X)廻りに一定な回動角度範囲(α)(β)内での任意角度だけ各々前後方向へ傾斜させた使用状態も得られるように定めたことを特徴とする万能調理装置。
  2. 釜(C)に受け持たれた食材収容鍋(6)を、その釜(C)の内部へ据付け固定した鍋回転駆動モーター(28)により、水平回転させるように定めたことを特徴とする請求項1記載の万能調理装置。
  3. 他方の軸受スタンド(1)から露出する水平な回動支軸(32)の先端部へ、その回動支軸(32)と一体回動し得るように釜傾斜操作レバー(40)を嵌め付けて、その操作レバー(40)の中途部から上記軸受スタンド(1)の側壁面に向かうロックピン(42)を一体的に突設する一方、
    上記回動支軸(32)からの一定な回動半径軌跡上に沿って点在する複数のロックピン受け入れ孔(44)が開口分布された傾斜角度調整プレート(43)を、上記軸受スタンド(1)の側壁面に取り付け固定して、
    上記釜傾斜操作レバー(40)のロックピン(42)をその傾斜角度調整プレート(43)のロックピン受け入れ孔(44)へ択一的に差し替えることにより、食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)を一定な回動角度範囲(α)内での小刻みな段階的に前後方向へ傾斜させ得るように定めたことを特徴とする請求項1記載の万能調理装置。
  4. 攪拌機用支持ボックス(45)の前壁面に付属一体化されたレバー受けブラケット(49)へ、一方の軸受スタンド(2)に向かって進退操作し得るロックレバー(50)を貫通させると共に、
    回動支軸(33)からの一定な回動半径軌跡上に沿って点在する複数のロックレバー受け入れ孔(51)を、上記軸受スタンド(2)に開口分布させて、
    上記ロックレバー(50)をそのロックレバー受け入れ孔(51)へ択一的に差し替えることにより、上記攪拌機用支持ボックス(45)を一定な回動角度範囲(β)内での小刻みな段階的に前後方向へ傾斜させ得るように定めたことを特徴とする請求項1記載の万能調理装置。
  5. 攪拌機用支持ボックス(45)における回動支軸(33)よりも下方位置と、一方の軸受スタンド(2)とを前後方向へ延在する気圧シリンダー(54)により枢支連結して、
    その気圧シリンダー(54)の突っ張り作用を上記支持ボックス(45)の起し上げ方向へ働くように付勢したことを特徴とする請求項1記載の万能調理装置。
  6. 各種形態の攪拌子(81)に共通の取付支軸(82)を設ける一方、センター攪拌軸(67)と両偏心攪拌軸(77)の下端部を悉く同じ口径と深さのソケット(83)(84)として、そのソケット(83)(84)へ上記攪拌子(81)の取付支軸(82)を着脱・交換自在に差し込み連結したことを特徴とする請求項1記載の万能調理装置。
  7. 食材の加熱器(B)をガスバーナー(112)とし、そのガスバーナー(112)が食材収容鍋(6)を受け持つ釜(C)の傾斜に応じて、その食材収容鍋(6)の円錐底面まで自づとスライドし得るように、上記釜(C)を吊持した一方の回動支軸(32)と、ガスバーナー(112)へのガス供給管(114)とを連動連結したことを特徴とする請求項1記載の万能調理装置。
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