JP3213776U - 食品攪拌羽根及びこれを備える食品攪拌装置 - Google Patents

食品攪拌羽根及びこれを備える食品攪拌装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ストレート麺を含む食品であっても、攪拌棒にストレート麺を適当に絡ませて効果的に掻き上げ得るとともに、攪拌棒に対するストレート麺の巻き付きを抑制することができる食品攪拌羽根を提供する。【解決手段】本実施形態に係る食品攪拌羽根30は、駆動軸に連結可能な連結部33と、連結部に一端側が接合されるとともに、多重らせん構造をなすように複数設けられるらせん状軸31a〜31dと、を備え、複数のらせん状軸のそれぞれには、遠心側に突出する直線状の攪拌棒32が複数設けられており、らせん状軸のコイル外径Dと攪拌棒の突出高さhとの比(D/h)は、5〜15である。【選択図】図5

Description

本考案は、食品攪拌羽根及びこれを備える食品攪拌装置に関し、更に詳しくは、容器内で食品を攪拌するための食品攪拌羽根及びこれを備える食品攪拌装置に関する。
従来の食品攪拌羽根として、回転可能な駆動軸に連結されて容器内で食品を攪拌するものが一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、複数のらせん状軸にL字状の攪拌棒を設けてなる食品攪拌羽根が記載されている。この食品攪拌羽根によると、容器に投入された食品(例えば、炒飯の具材)は、攪拌棒で掻き上げられて攪拌されつつ各らせん状軸に送り込まれ、各らせん状軸で送り出されて攪拌される。しかし、この食品攪拌羽根では、麺類を含む食品を攪拌する場合、L字状の攪拌棒に麺類が巻き付き易いといった問題がある。
そこで、本出願人により、上記問題を解決する技術として、複数のらせん状軸に逆V字状の攪拌棒を設けてなる食品攪拌羽根が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この食品攪拌羽根によると、麺類を含む食品を攪拌する場合であっても、逆V字状の攪拌棒により麺類がらせん状軸に向かって円滑に案内されるため、攪拌棒に対する麺類の巻き付きが抑制される。
特開2005−329178号公報 実用新案登録第3210648号公報
しかし、上記特許文献2に開示された食品攪拌羽根では、攪拌棒は、突出高さが比較的高い逆V字状に形成されているため、縮れ麺を攪拌する際には優れた掻き上げ性を発揮することとなるが、スレート麺を攪拌する際には、攪拌棒に対してストレート麺が絡み難く効果的に掻き上げられない場合がある。
以上より、本考案は、上記現状に鑑みてなされたものであり、ストレート麺を含む食品であっても、攪拌棒にストレート麺を適当に絡ませて効果的に掻き上げ得るとともに、攪拌棒に対するストレート麺の巻き付きを抑制することができる食品攪拌羽根及びこれを備える食品攪拌装置を提供することを他の目的とする。
本発明者は、らせん状軸のコイル外径と直線状の攪拌棒の突出高さとの特定の相関関係に基づけば、攪拌棒に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを適当にバランスさせ得ることを知見し、本発明の完成に至った。
上記問題を解決するために、請求項1に記載の考案は、回転可能な駆動軸に連結されて容器内で食品を攪拌する食品攪拌羽根であって、前記駆動軸に連結可能な連結部と、前記連結部に一端側が接合されるとともに、多重らせん構造をなすように複数設けられるらせん状軸と、を備え、複数の前記らせん状軸のそれぞれには、遠心側に突出する直線状の攪拌棒が複数設けられており、前記らせん状軸のコイル外径(D)と前記攪拌棒の突出高さ(h)との比(D/h)は、5〜15であることを要旨とする。
請求項2に記載の考案は、請求項1記載の考案において、前記らせん状軸に対する前記攪拌棒の接続部は、前記らせん状軸の1/6〜1/2ピッチ間隔毎に配置されていることを要旨とする。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は2に記載の考案において、前記らせん状軸のコイル外径(D)と1ピッチ間隔(P)との比(D/P)は、0.75〜1であることを要旨とする。
請求項4に記載の考案は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の考案において、前記攪拌棒の突出端側は、半球状に形成されていることを要旨とする。
請求項5に記載の考案は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の考案において、前記らせん状軸のコイル外径(D)は、140〜180mmであり、前記攪拌棒の突出高さ(h)は、10〜30mmであることを要旨とする。
請求項6に記載の考案は、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の考案において、前記食品は、麺類を含むことを要旨とする。
請求項7に記載の考案は、請求項1記載の考案において、前記らせん状軸のコイル外径(D)と前記攪拌棒の突出高さ(h)との比(D/h)は、6〜10であり、前記らせん状軸に対する前記攪拌棒の接続部は、前記らせん状軸の1/4ピッチ間隔毎に配置されており、前記らせん状軸のコイル外径(D)と1ピッチ間隔(P)との比(D/P)は、0.75〜0.9であり、前記攪拌棒の突出端側は、半球状に形成されており、前記らせん状軸のコイル外径(D)は、150〜170mmであり、前記攪拌棒の突出高さ(h)は、15〜25mmであり、前記食品は、麺類を含むことを要旨とする。
上記問題を解決するために、請求項8に記載の考案は、容器内で食品を攪拌する食品攪拌装置であって、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の食品攪拌羽根を備え、前記容器は、縦軸周りに回転可能に設けられており、前記食品攪拌羽根は、前記容器内で横軸回りに回転可能に設けられていることを要旨とする。
請求項9に記載の考案は、請求項8記載の考案において、前記容器は、誘導加熱により発熱可能に設けられていることを要旨とする。
本考案の食品攪拌羽根によると、駆動軸に連結可能な連結部と、連結部に一端側が接合されるとともに、多重らせん構造をなすように複数設けられるらせん状軸と、を備え、複数のらせん状軸のそれぞれには、遠心側に突出する直線状の攪拌棒が複数設けられており、らせん状軸のコイル外径(D)と攪拌棒の突出高さ(h)との比(D/h)は、5〜15である。これにより、容器内に投入された食品は、食品攪拌羽根の回転により、攪拌棒で掻き上げられて攪拌されつつ各らせん状軸に送り込まれ、各らせん状軸で送り出されて攪拌される。そして、攪拌棒は、突出高さが比較的低い直線状に形成されているため、スレート麺を攪拌する場合であっても、攪拌棒にストレート麺を適当に絡ませて効果的に掻き上げることができる。さらに、攪拌棒の突出量を少なくできるため、攪拌棒に対するストレート麺の巻き付きが抑制される。
また、前記らせん状軸に対する前記攪拌棒の接続部が、前記らせん状軸の1/6〜1/2ピッチ間隔毎に配置されている場合は、攪拌棒の個数(即ち、突出量)を少なくできるため、攪拌棒に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを更に適当にバランスさせることができる。
また、前記らせん状軸のコイル外径(D)と1ピッチ間隔(P)との比(D/P)が、0.75〜1である場合は、攪拌棒に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを更に適当にバランスさせることができる。
また、前記攪拌棒の突出端側が、半球状に形成されている場合は、攪拌棒に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを更に適当にバランスさせることができる。
また、前記らせん状軸のコイル外径(D)が、140〜180mmであり、前記攪拌棒の突出高さ(h)が、10〜30mmである場合は、攪拌棒に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを更に適当にバランスさせることができる。
さらに、前記食品が、麺類を含む場合は、麺類を含む食品を効果的に攪拌できる。
本発明の食品攪拌装置によると、上述の食品攪拌羽根を備え、容器は、縦軸周りに回転可能に設けられており、食品攪拌羽根は、容器内で横軸回りに回転可能に設けられている。これにより、容器内に投入された食品は、食品攪拌羽根の回転及び容器の回転により、攪拌棒で掻き上げられて攪拌されつつ各らせん状軸に送り込まれ、各らせん状軸で送り出されて攪拌される。そして、攪拌棒は、突出高さが比較的低い直線状に形成されているため、スレート麺を攪拌する場合であっても、攪拌棒にストレート麺を適当に絡ませて効果的に掻き上げることができる。さらに、攪拌棒の突出量を少なくできるため、攪拌棒に対するストレート麺の巻き付きが抑制される。
さらに、前記容器が、誘導加熱により発熱可能に設けられている場合は、容器内で食品が攪拌されて加熱調理される。
本考案について、本考案による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
実施例に係る食品攪拌羽根を備える食品攪拌装置の平面図である。 図1のII矢視図である。 図2の要部拡大断面図である。 図3のIV矢視図である。 上記食品攪拌羽根の正面図である。 図5のVI矢視図である。 図5のVII矢視図である。 図5のVIII矢視図である。 上記食品攪拌羽根の外観画像処理図である。 上記食品攪拌装置の作用を説明するための画像処理図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本考案の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本考案の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本考案の根本的な理解のために必要である程度以上に本考案の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本考案の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<食品攪拌羽根>
本実施形態に係る食品攪拌羽根は、回転可能な駆動軸(14)に連結されて容器(3)内で食品を攪拌する食品攪拌羽根(30)であって、駆動軸に連結可能な連結部(33)と、連結部に一端側が接合されるとともに、多重らせん構造をなすように複数設けられるらせん状軸(31a〜31d)と、を備え、複数のらせん状軸のそれぞれには、遠心側に突出する直線状の攪拌棒(32)が複数設けられており、らせん状軸のコイル外径(D)と攪拌棒の突出高さ(h)との比(D/h)は、5〜15(好ましくは6〜10)であることを特徴とする(例えば、図5〜図8等参照)。なお、上記食品の種類等は特に問わない。この食品は、例えば、麺類(特に、ストレート麺)を含むことができる。
本実施形態に係る食品攪拌羽根としては、例えば、上記らせん状軸(31a〜31d)に対する攪拌棒(32)の接続部は、らせん状軸の1/6〜1/2ピッチ間隔毎(好ましくは1/4ピッチ間隔(Pa)毎)に配置されている形態(例えば、図5等参照)が挙げられる。なお、上記らせん状軸の1ピッチ間隔(P)とは、らせん軸状上の任意の点が円周方向に一周したときのらせん状軸の軸方向の長さを意図する。
本実施形態に係る食品攪拌羽根としては、例えば、上記らせん状軸のコイル外径(D)と1ピッチ間隔(P)との比(D/P)は、0.75〜1(好ましくは0.75〜0.9)である形態(例えば、図5等参照)が挙げられる。
本実施形態に係る食品攪拌羽根としては、例えば、上記攪拌棒の突出端側(32a)は、半球状に形成されている形態(例えば、図5等参照)が挙げられる。
本実施形態に係る食品攪拌羽根としては、例えば、上記らせん状軸のコイル外径(D)は、140〜180mm(好ましくは150〜170mm)であり、攪拌棒の突出高さ(h)は、10〜30mm(好ましくは15〜25mm)である形態(例えば、図5等参照)が挙げられる。
<食品攪拌装置>
本実施形態に係る食品攪拌装置は、容器(3)内で食品を攪拌する食品攪拌装置であって、上記実施形態に係る食品攪拌羽根(30)を備え、容器は、縦軸周りに回転可能に設けられており、食品攪拌羽根は、容器内で横軸回りに回転可能に設けられていることを特徴とする(例えば、図1〜図3等参照)。上記縦軸とは、垂直軸の他に、垂直軸に対して鋭角で傾斜した軸も含むものとする。さらに、上記横軸とは、水平軸の他に、水平軸に対して鋭角で傾斜した軸も含むものとする。
本実施形態に係る食品攪拌装置としては、例えば、上記容器(3)は、誘導加熱により発熱可能に設けられている形態(例えば、図2等参照)が挙げられる。
なお、上記実施形態で記載した各構成の括弧内の符号は、後述する実施例に記載の具体的構成との対応関係を示すものである。
以下、図面に基づいて実施例により本考案を具体的に説明する。なお、本実施例では、本考案に係る「食品攪拌装置」として、麺類(特に、ストレート麺)を含む食品(例えば、焼きうどん、スパゲティ等)を攪拌して加熱調理する食品攪拌装置を例示する。
(1)食品攪拌装置の構成
本実施例に係る食品攪拌装置1は、図1〜図3に示すように、容器3内で食品を攪拌するための食品攪拌羽根30を備えている。この容器3は、金属製(例えば、ステンレス製等)であり、食品を収容する鍋部3aと、鍋部3aの下方でコイル4を収容する収容部3bと、を有している。そして、このコイル4に高周波電流を流して、鍋部3aに渦電流を発生させ、そのジュール熱により鍋部3aを発熱させる。すなわち、容器3は、誘導加熱により発熱可能に設けられている。
上記容器3は、下部支持体6により垂直軸周りに回転自在に支持されている。この下部支持体6の下面には、容器3を所定方向C1(図1参照)に回転駆動させる駆動モータ7が設けられている。すなわち、容器3は、縦軸周りに回転可能に設けられている。また、下部支持体6は、互いに対向する左右の機台8a,8bに設けられた揺動軸9に連繋されている。この揺動軸9は、駆動モータ(図示せず)の作用により揺動駆動される。よって、揺動軸9の揺動によって、容器3は、所定の角度範囲(例えば、水平に対して±75度)でもって、水平軸周りに揺動可能とされている。
上記機台8aには、昇降及び回動自在に昇降体10が設けられている。この昇降体10の上部には、支持アーム11の一端部が固定されている。この支持アーム11の他端部には、食品攪拌羽根30を水平軸周りに回転自在に支持する羽根支持体12が固定されている。よって、昇降体10を昇降及び回動させることによって、攪拌羽根30は、容器3内の攪拌位置Aと容器3外の退避位置Bとの間で変位される(図1参照)。
上記羽根支持体12の内部には、図3に示すように、筒状の駆動軸14が水平軸周りに回転自在に支持されている。この駆動軸14内には、食品攪拌羽根30を構成する後述の中心軸35が装着されている。また、羽根支持体12の内部には、駆動モータ15と、この駆動モータ15の動力を駆動軸14に伝達するベルト伝達機構16が内蔵されている。そして、駆動モータ15の作用によって、食品攪拌羽根30が所定方向C2(図4参照)に回転駆動される。すなわち、食品攪拌羽根30は、容器3内で横軸回りに回転可能に設けられている。
上記羽根支持体12には、図4に示すように、支持板18を介して、フッ素樹脂製で三角ブロック状の掻上部材19が着脱自在に支持されている。この掻上部材19は、食品攪拌羽根30の攪拌下流側に配設されている(図1参照)。また、掻上部材19は、容器3の底面から斜め上方に延びる斜面19aを有している。また、支持アーム11の途中には、図1に示すように、支持板21を介して、フッ素樹脂製で平板状の案内部材22が着脱自在に支持されている。この案内部材22は、食品攪拌羽根30の攪拌下流側で鍋部3aの遠心寄りに配設されている。また、案内部材22は、容器3の内周壁面から斜め後方に延びる斜面22aを有している。
(2)食品攪拌羽根の構成
本実施例に係る食品攪拌羽根30は、図5〜図9に示すように、駆動軸14に連結可能な連結部33と、連結部33に一端側が溶接等により接合されるとともに、多重らせん構造をなすように複数(図中4本)設けられるらせん状軸31a,31b,31c,31dと、を備えている。これら各らせん状軸31a〜31dには、遠心側に突出する直線状の攪拌棒32が複数設けられている。
上記連結部33は、金属製(例えば、ステンレス製)の部材である。この連結部33の表面には、フッ素樹脂層が被覆されている。また、連結部33は、駆動軸14の中空部に着脱自在に装着される中心軸35と、中心軸35の一端側に設けられる円板状のフランジ36と、を備えている。このフランジ36には、各らせん状軸31a〜31dの一端側が接合されている。また、各らせん状軸31a〜31dの他端側は、固定部材34に溶接等により接合されている。この固定部材34は、金属製(例えば、ステンレス製)でリング板状に形成されている。
上記各らせん状軸31a〜31dは、金属製(例えば、ステンレス製)の軸である。これら各らせん状軸31a〜31dの表面には、フッ素樹脂層が被覆されている。また、各らせん状軸31a〜31dは、軸方向に一様なコイル外径を有している(図5参照)。このコイル外径は、160mmとされている。また、各らせん状軸31a〜31dの1ピッチ間隔Pは、200mmとされている。よって、らせん状軸31a〜31dのコイル外径Dと1ピッチ間隔Pとの比(D/P)は、0.8である。さらに、各らせん状軸31a〜31dの軸方向長さは、約2ピッチ間隔とされている。
上記各攪拌棒32は、金属製(例えば、ステンレス製)の直線状の棒である。これら各攪拌棒32の表面には、フッ素樹脂層が被覆されている。また、各攪拌棒の突出端側32aは、半球状に形成されている。また、各攪拌棒32は、所定の突出高さhを有している(図5及び図7参照)。この突出高さhは、20mmとされている。また、らせん状軸31a〜31dに対する攪拌棒32の接続部(即ち、攪拌棒32の基部)は、らせん状軸31a〜31dの1/4ピッチ間隔Pa毎に配置されている。具体的に、複数のらせん状軸31a〜31dのうちで、円周方向CD(図7参照)に隣り合う一方のらせん状軸の攪拌棒32の接続部と他方のらせん状軸の攪拌棒32の接続部とは、らせん状軸の軸方向CSDの位置がずれている。一方、1つのらせん状軸を挟んで円周方向CDに隣り合う一方のらせん状軸の攪拌棒32の接続部と他方のらせん状軸の攪拌棒32の接続部とは、らせん状軸の軸方向CSDの位置が一致している。
ここで、本実施例の食品攪拌羽根30では、らせん状軸31a〜31dのコイル外径D(160mm)と攪拌棒32の突出高さh(20mm)との比(D/h)は、8である。これに対して、従来のL字状の攪拌棒を備える食品攪拌羽根(特許文献1参照)では、らせん状軸のコイル外径D(100mm)と攪拌棒の突出高さh(50mm)との比(D/h)は、2である。また、従来の逆V字状の攪拌棒を備える食品攪拌羽根(特許文献2参照)では、らせん状軸のコイル外径D(100mm)と攪拌棒の突出高さh(50mm)との比(D/h)は、2である。したがって、本実施例の食品攪拌羽根30では、従来の食品攪拌羽根に比べて、攪拌棒32の突出量を少なくできる。
さらに、本実施例の食品攪拌羽根30では、らせん状軸31a〜31dに対する攪拌棒32の接続部は、らせん状軸31a〜31dの1/4ピッチ間隔Pa毎に配置されている。これに対して、従来のL字状の攪拌棒を備える食品攪拌羽根(特許文献1参照)及び従来の逆V字状の攪拌棒を備える食品攪拌羽根(特許文献2参照)では、らせん状軸に対する攪拌棒の接続部は、らせん状軸の1/8ピッチ間隔毎に配置されている。したがって、本実施例の食品攪拌羽根30では、従来の食品攪拌羽根に比べて、攪拌棒32の個数(即ち、突出量)を少なくできる。
(3)食品攪拌装置の作用
次に、上記構成の食品攪拌装置1の作用について説明する。図1及び図2に示すように、食品攪拌羽根30を容器3内の攪拌位置Aに位置させると、食品攪拌羽根30の攪拌下流側に掻上部材19及び案内部材22が配置される。そして、駆動モータ7により容器3を縦軸回りの所定方向C1に回転させるとともに、駆動モータ15により食品攪拌羽根30を横軸回りの所定方向C2に回転させる。さらに、コイル4に高周波電流を流して容器3を発熱させる。この状態より、容器3内にストレート麺を投入すると、容器3の底面に載せられたストレート麺は、回転する容器3とともに移動して、回転する食品攪拌羽根30に至る。そして、図10に示すように、ストレート麺は、攪拌棒32で掻き上げられて攪拌されつつ各らせん状軸31a〜31dに送り込まれる。この各らせん状軸31a〜31dに送り込まれたストレート麺は、各らせん状軸31a〜31dで送り出されて解されつつ攪拌される。その後、適宜タイミングで野菜類、ソース類等を投入して、これらがストレート麺とともに攪拌されて加熱料理されることで、麺料理が得られる。
(4)実施例の効果
本実施例の食品攪拌羽根30によると、駆動軸14に連結可能な連結部33と、連結部33に一端側が接合されるとともに、多重らせん構造をなすように複数設けられるらせん状軸31a〜31dと、を備え、複数のらせん状軸31a〜31dのそれぞれには、遠心側に突出する直線状の攪拌棒32が複数設けられており、らせん状軸31a〜31dのコイル外径Dと攪拌棒32の突出高さhとの比(D/h)は、5〜15である。これにより、容器3内に投入された食品は、食品攪拌羽根30の回転により、攪拌棒32で掻き上げられて攪拌されつつ各らせん状軸31a〜31dに送り込まれ、各らせん状軸31a〜31dで送り出されて攪拌される。そして、攪拌棒32は、突出高さhが比較的低い直線状に形成されているため、スレート麺を攪拌する場合であっても、攪拌棒32にストレート麺を適当に絡ませて効果的に掻き上げることができる。さらに、攪拌棒の突出量を少なくできるため、攪拌棒32に対するストレート麺の巻き付きが抑制される。
また、本実施例では、らせん状軸31a〜31dに対する攪拌棒32の接続部は、らせん状軸31a〜31dの1/4ピッチ間隔Pa毎に配置されている。これにより、攪拌棒32の個数(即ち、突出量)を少なくできるため、攪拌棒32に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを更に適当にバランスさせることができる。
また、本実施例では、らせん状軸31a〜31dのコイル外径Dと1ピッチ間隔Pとの比(D/P)は、0.8である。これにより、攪拌棒32に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを更に適当にバランスさせることができる。
また、本実施例では、らせん状軸31a〜31dのコイル外径Dは、160mmであり、攪拌棒32の突出高さhは、20mmである。これにより、攪拌棒32に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを更に適当にバランスさせることができる。
さらに、本実施例では、攪拌棒32の突出端側32aは、半球状に形成されている。これにより、攪拌棒32に対するストレート麺の絡み易さと巻き付きの抑制とを更に適当にバランスさせることができる。
本実施例の食品攪拌装置1によると、上述の食品攪拌羽根30を備え、容器3は、縦軸周りに回転可能に設けられており、食品攪拌羽根30は、容器3内で横軸回りに回転可能に設けられている。これにより、容器3内に投入された食品は、食品攪拌羽根30の回転及び容器3の回転により、攪拌棒32で掻き上げられて攪拌されつつ各らせん状軸31a〜31dに送り込まれ、各らせん状軸31a〜31dで送り出されて攪拌される。
さらに、本実施例では、容器3は、誘導加熱により発熱可能に設けられている。これにより、容器3内で食品が攪拌されて加熱調理される。
尚、本考案においては、上記実施例に限られず、目的、用途に基づいて本考案の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、4本のらせん状軸31a〜31dで多重らせん構造をなすようにしたが、これに限定されず、例えば、2本、3本又は5本以上のらせん状軸で多重らせん構造をなすようにしてもよい。
さらに、上記実施例では、軸方向に一様なコイル外径Dを有するらせん状軸31a〜31dを例示したが、これに限定されず、例えば、軸方向にコイル外径が変化するらせん状軸としてもよい。
また、上記実施例では、容器3内で食品を攪拌して加熱調理する食品攪拌装置1を例示したが、これに限定されず、例えば、容器3内で食品を加熱せずに攪拌のみする食品攪拌装置としてもよい。さらに、上記実施例では、誘導加熱式の容器3を例示したが、これに限定されず、例えば、スチーム加熱式、ヒータ加熱式等の容器としてもよい。
さらに、上記実施例では、麺類を含む食品を攪拌する食品攪拌装置1を例示したが、これに限定されず、例えば、麺類を含まない食品を攪拌する食品攪拌装置としてもよい。なお、麺類を含む食品としては、例えば、焼きうどん、スパゲティ、焼きそば等が挙げられる。また、麺類を含まない他の食品としては、例えば、炒め物(特に、炒飯)、散らし鮨、混ぜご飯等が挙げられる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本考案を限定するものと解釈されるものではない。本考案を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本考案の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本考案の範囲または精神から逸脱することなく、添付の実用新案登録請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本考案の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本考案をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本考案は添付の実用新案登録請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本考案は上記で詳述した実施形態に限定されず、本考案の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
本考案は、食品(特に、麺類を含む食品)を攪拌する技術として広く利用される。
1;食品攪拌装置、3;容器、14;駆動軸、30;食品攪拌羽根、31a〜31d;らせん状軸、32;攪拌棒、32a;攪拌棒の突出端側、33;連結部、D;らせん状軸のコイル外径、h;攪拌棒の突出高さ。

Claims (9)

  1. 回転可能な駆動軸に連結されて容器内で食品を攪拌する食品攪拌羽根であって、
    前記駆動軸に連結可能な連結部と、
    前記連結部に一端側が接合されるとともに、多重らせん構造をなすように複数設けられるらせん状軸と、を備え、
    複数の前記らせん状軸のそれぞれには、遠心側に突出する直線状の攪拌棒が複数設けられており、
    前記らせん状軸のコイル外径(D)と前記攪拌棒の突出高さ(h)との比(D/h)は、5〜15であることを特徴とする食品攪拌羽根。
  2. 前記らせん状軸に対する前記攪拌棒の接続部は、前記らせん状軸の1/6〜1/2ピッチ間隔毎に配置されている請求項1記載の食品攪拌羽根。
  3. 前記らせん状軸のコイル外径(D)と1ピッチ間隔(P)との比(D/P)は、0.75〜1である請求項1又は2に記載の食品攪拌羽根。
  4. 前記攪拌棒の突出端側は、半球状に形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の食品攪拌羽根。
  5. 前記らせん状軸のコイル外径(D)は、140〜180mmであり、
    前記攪拌棒の突出高さ(h)は、10〜30mmである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の食品攪拌羽根。
  6. 前記食品は、麺類を含む請求項1乃至5のいずれか一項に記載の食品攪拌羽根。
  7. 前記らせん状軸のコイル外径(D)と前記攪拌棒の突出高さ(h)との比(D/h)は、6〜10であり、
    前記らせん状軸に対する前記攪拌棒の接続部は、前記らせん状軸の1/4ピッチ間隔毎に配置されており、
    前記らせん状軸のコイル外径(D)と1ピッチ間隔(P)との比(D/P)は、0.75〜0.9であり、
    前記攪拌棒の突出端側は、半球状に形成されており、
    前記らせん状軸のコイル外径(D)は、150〜170mmであり、
    前記攪拌棒の突出高さ(h)は、15〜25mmであり、
    前記食品は、麺類を含む請求項1記載の食品攪拌羽根。
  8. 容器内で食品を攪拌する食品攪拌装置であって、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の食品攪拌羽根を備え、
    前記容器は、縦軸周りに回転可能に設けられており、
    前記食品攪拌羽根は、前記容器内で横軸回りに回転可能に設けられていることを特徴とする食品攪拌装置。
  9. 前記容器は、誘導加熱により発熱可能に設けられている請求項8記載の食品攪拌装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109527984A (zh) * 2018-12-17 2019-03-29 中国农业科学院农产品加工研究所 食物烹调装置

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