JP4216292B2 - 調理攪拌体、調理釜及び加熱調理装置 - Google Patents
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Description
前記調理釜の内面に沿うように取り付けられる羽根接続部と、該羽根接続部に立設させられて、前記回転方向と直交する方向に間隔をおいて設けられる複数のフッ素樹脂コーティングされた攪拌羽根と、を備えてなり、前記攪拌羽根は、前記回転の中心軸線に向けられているとともに、前記羽根接続部から先端に向かうにつれて細くなる先細状に形成されている断面円形の棒状体であり、掬い上げた麺類を前記回転によって上方移動させる過程で太い根元側から細い先端側へ滑らせて落下させることを特徴とする調理攪拌体を提供する。
その内面に立設させられて、前記回転方向と直交する方向に間隔をおいて設けられる複数のフッ素樹脂コーティングされた攪拌羽根を備えてなり、前記攪拌羽根は、前記回転の中心軸線に向けられているとともに、根元側から先端に向かうにつれて細くなる先細状に形成されている断面円形の棒状体であり、掬い上げた麺類を前記回転によって上方移動させる過程で太い根元側から細い先端側へ滑らせて落下させることを特徴とする調理釜を提供する。
前記攪拌羽根は、前記調理釜の回転方向と直交する方向に間隔をおいて複数設けられ、前記回転の中心軸線に向けられているとともに、根元側から先端に向かうにつれて細くなる先細状に形成されている断面円形の棒状体であり、掬い上げた麺類を前記回転によって上方移動させる過程で太い根元側から細い先端側へ滑らせて落下させることを特徴とする加熱調理装置を提供する。
図1及び図2に示される加熱調理装置1は、調理釜2と、調理釜2の内面に取り付けられる調理攪拌体3(図2では省略)と、調理釜2を回転自在に支持する支持部4と、調理釜2を外部から加熱する電磁誘導加熱コイル5(図1では省略)と、調理釜2を回転させる調理釜用原動機6と、支持部4を上下方向に回動自在に支持する基台部7と、基台部7に設けられて支持部4を上下方向に回動させる支持部用原動機8と、を備えてなり、調理釜2を電磁誘導加熱コイル5で加熱しながら調理釜用原動機6で回転させて、調理釜2の内部に投入された調理材料を、調理攪拌体3に備えられる複数の攪拌羽根32(図3〜図5参照)で掬い上げて落下させることを繰り返すことにより加熱調理する。
調理釜2は、図3及び図4に示されるように、球面状の底部21に円筒状の側部22を連結してなり、側部22側の端部に開口2aを備える強磁性金属ドラムである。底部21の中央外側には、中心軸線C1に沿って延びるシャフト23が設けられる。シャフト23は支持部4に回転自在に支持され、先端には後述する従動プーリー24が取り付けられる。なお、調理釜2の内面は、フッ素樹脂でコーティングされ、調理材料の焦げ付き防止が図られている。
調理攪拌体3は、図5に示されるように、帯板を円弧状に湾曲形成してなる羽根接続部31と、羽根接続部31において櫛歯状に立設される複数の攪拌羽根32と、を備えてなる。羽根接続部31は、図3及び図4に示されるように、調理釜2の底部21の内面に沿うように、かつ、調理釜2の回転方向と直交する方向に延びるように、中心軸線C1を挟んで相対向する二箇所(複数位置)に、リベット等で取り付けられる。複数の攪拌羽根32は、羽根接続部31が延びる方向、すなわち調理釜2の回転方向と直交する方向に間隔をおいて一列に配置される。
支持部4は、図1及び図2に示されるように、調理釜2をその開口2aを露出させた状態で収容する箱状体で、シャフト23を回転自在に支持する。また、支持部4には、調理釜2を加熱するヒーターとしての電磁誘導加熱コイル5と、調理釜2を中心軸線C1中心に回転させる調理釜用原動機6が設けられる。
電磁誘導加熱コイル5は、調理釜2の外表面に近接して設けられ、後述する基台部本体71に設けられるインバータ74から給電され、調理釜2を外部から加熱する。なお、インバータ74は、調理釜2に投入される調理材料や調理釜2の測定温度に応じて、加熱温度や加熱パターンを変更可能にプログラム設定されている。
調理釜用原動機6は、電気回転モーターであって、シャフト23と動力伝導機構で連結される。この動力伝導機構は、シャフト23に取り付けられる従動プーリー24と、調理釜用原動機6に取り付けられる原動プーリー61と、これらのプーリーに巻き掛けされる伝動ベルト62と、で構成される。なお、調理釜用原動機6は、調理釜2の回転速度を適宜調整可能とされている。
基台部7は、床面等に設置する基台部本体71と、基台部本体71の両端に立設され、支持部4を掛け渡すように、かつ、上下方向に回動自在に軸受支持する第一柱状部72と第二柱状部73を備えてなる。第一柱状部72には、支持部4を支持軸線C2回りで回動させる支持部用原動機8が設けられている。
支持部用原動機8は、電気回転モーターであって、オペレーターによる操作又は自動で、支持部4とこれに支持される調理釜2を支持軸線C2回りに上下回動させて、図2に2Aで示される(開口2aが上方に向けられる)状態と2Bで示される(開口2aが下方に向けられる)状態との間で姿勢を変更することができる。
上記加熱調理装置1で焼きそばを加熱調理する手順を以下に説明する。まず、調理釜2の開口2aを上方に向けた状態で、オペレーターが調理材料となる油、そば、野菜、肉、調味料等を調理釜2に投入する。次に、調理釜2を電磁誘導加熱コイル5で加熱しながら、調理釜用原動機6で回転させる。これにより、調理釜2の内面の二箇所に設けられる攪拌羽根32が、調理材料を交互に掬い上げて落下させることを所定時間繰り返し、加熱調理を行う。調理終了後、調理釜2の開口2aを下方に向けて、料理を排出する。
上記実施形態に係る加熱調理装置1は、下記のような特徴点を有する。
上記実施形態に係る加熱調理装置1では、調理釜2を球面状の底部21と円筒状の側部22を連結した形状としたが、これに限らず、単なる有底円筒形状や半球形状としても良い。また、調理釜2は、調理材料が開口2aからこぼれ出ないように上向きに傾斜させた状態で回転させることとしたが、開口2aの内周縁部にストッパーを設けたり、回転中に開口2aが閉じたりすることにより、横倒しや開口2aを下向きにして回転させることもできる。
2 調理釜
3 調理攪拌体
31 羽根接続部
32 攪拌羽根
5 電磁誘導加熱コイル
6 調理釜用原動機
7 基台部
8 支持部用原動機
C1 中心軸線
Claims (5)
- 横倒し又は傾斜した状態で回転させられるとともに加熱されることで内部に投入される麺類を加熱調理する調理釜の内面に取り付けられる調理攪拌体であって、
前記調理釜の内面に沿うように取り付けられる羽根接続部と、該羽根接続部に立設させられて、前記回転方向と直交する方向に間隔をおいて設けられる複数のフッ素樹脂コーティングされた攪拌羽根と、を備えてなり、
前記攪拌羽根は、前記回転の中心軸線に向けられているとともに、前記羽根接続部から先端に向かうにつれて細くなる先細状に形成されている断面円形の棒状体であり、掬い上げた麺類を前記回転によって上方移動させる過程で太い根元側から細い先端側へ滑らせて落下させることを特徴とする調理攪拌体。 - 横倒し又は傾斜した状態で回転させられるとともに加熱されることで内部に投入される麺類を加熱調理する調理釜であって、
その内面に立設させられて、前記回転方向と直交する方向に間隔をおいて設けられる複数のフッ素樹脂コーティングされた攪拌羽根を備えてなり、
前記攪拌羽根は、前記回転の中心軸線に向けられているとともに、根元側から先端に向かうにつれて細くなる先細状に形成されている断面円形の棒状体であり、掬い上げた麺類を前記回転によって上方移動させる過程で太い根元側から細い先端側へ滑らせて落下させることを特徴とする調理釜。 - 内面にフッ素樹脂コーティングされた攪拌羽根が立設される備える調理釜を加熱しながら回転させて、前記調理釜に投入される麺類を前記攪拌羽根で掬い上げて落下させることを繰り返すことにより加熱調理する加熱調理装置において、
前記攪拌羽根は、前記調理釜の回転方向と直交する方向に間隔をおいて複数設けられ、前記回転の中心軸線に向けられているとともに、根元側から先端に向かうにつれて細くなる先細状に形成されている断面円形の棒状体であり、掬い上げた麺類を前記回転によって上方移動させる過程で太い根元側から細い先端側へ滑らせて落下させることを特徴とする加熱調理装置。 - 前記複数の攪拌羽根を、前記中心軸線を挟んで対向する位置に備えることを特徴とする請求項2記載の調理釜。
- 前記攪拌羽根は、加熱調理した麺類を取り出す開口側に傾斜させられていることを特徴とする請求項2又は4記載の調理釜。
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