JP2006204427A - 洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗濯物の全体に泡立った洗剤を均一に供給すること。
【解決手段】 循環ポンプ51は水槽5内から水を汲出して水槽5内に戻すものであり、洗い処理の開始前に水槽5内に目標水位を下回る還流水位の水が貯留された状態で作動する。このため、水と洗剤分とが循環流の力で混合されるので、洗剤分の泡立ちが促進される。しかも、洗剤分の泡が循環流と共に循環するので、洗濯物の全体に泡立った洗剤分が均一に供給される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、添加剤が添加された水で衣類を洗濯する機能を備えた洗濯機に関する。
<従来構成1>
上記洗濯機には、洗剤液投入器から回転槽内に洗剤液を添加剤として投入する構成のものがある。この洗剤液投入器はケース内で洗剤液を撹拌することに基いて泡立てるものであり、洗剤液の撹拌手段として専用モータを備えている。
<従来構成2>
上記洗濯機には、水道の蛇口から注水ケースのリンス室を通して回転槽内にすすぎ処理用の水を注入する構成のものがある。このリンス室は添加剤としてリンス剤が収納されるものであり、リンス室内のリンス剤は水道水と共に回転槽内に投入される。
特開平7−308483号公報
<発明が解決しようとする課題1>
上記従来構成1の場合、洗剤の泡が投入軌跡上に存在する洗濯物に集中的に浴びせられるので、洗濯物の全体に洗剤の泡を供給することができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、洗濯物の全体に泡立った洗剤を均一に供給することができる洗濯機を提供することにある。
<発明が解決しようとする課題2>
上記従来構成2の場合、すすぎ処理中の撹拌力でリンス剤の濃度を均一化している。このため、リンス剤の均一濃度化に要する時間を考慮してすすぎ処理の所要時間を設定する必要があるので、すすぎ処理の所要時間が長くなる傾向にあった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、すすぎ処理の所要時間を短縮することができる洗濯機を提供することにある。
<課題1を解決するための手段>
請求項1記載の洗濯機は課題1を解決するものであり、水を受ける水槽と、前記水槽内に水を給水する給水器と、洗剤分を含有する水で洗濯物を洗う洗い処理を前記水槽内で行うための目標水位を設定する洗い水位設定手段と、前記給水器を駆動制御することに基いて前記水槽内に前記目標水位の水を給水する給水器制御手段と、前記水槽内の水を前記水槽の外部を通して前記水槽内に戻す循環器と、前記循環器を駆動制御する循環器制御手段とを備え、前記循環器制御手段は前記給水器制御手段が前記水槽内に前記目標水位の水を給水するときに前記水槽内の水位が前記目標水位に到達する前に前記循環器を駆動する制御を行うところに特徴を有している。
<課題2を解決するための手段>
請求項2記載の洗濯機は課題2を解決するものであり、水を受ける水槽と、前記水槽内に水を給水する給水器と、リンス分を含有する水で洗濯物をすすぐすすぎ処理を前記水槽内で行うための目標水位を設定するすすぎ水位設定手段と、前記給水器を駆動制御することに基いて前記水槽内に前記目標水位の水を給水する給水器制御手段と、前記水槽内の水を前記水槽の外部を通して前記水槽内に戻す循環器と、前記循環器を駆動制御する循環器制御手段とを備え、前記循環器制御手段は前記給水器制御手段が前記水槽内に前記目標水位の水を給水するときに前記水槽内の水位が前記目標水位に到達する前に前記循環器を駆動する制御を行うところに特徴を有する。
<その他課題およびその他課題を解決するための手段>
その他課題は回転槽内から除湿器内に侵入した洗剤の泡を専用の泡消し器を用いることなく消滅させることにある。その他課題を解決するための手段としては、水を受ける水槽と、前記水槽内に水を給水する給水器と、前記水槽内の水を前記水槽の外部を通して前記水槽内に戻す循環器と、前記回転槽内の洗濯物に温風を送る送風器と、前記回転槽内の洗濯物を経由した温風から湿気を除去する除湿器と、前記循環器が生成する水流の一部を前記除湿器に供給する分流器とを設けることが好ましい。
請求項1記載の手段によれば、洗い処理の開始前に水槽内に目標水位を下回る相対的に少量の水が貯留された状態で循環器が作動する。このため、水と洗剤分とが循環流の力で混合されるので、洗剤分の泡立ちが促進される。しかも、洗剤分の泡が循環流と共に循環するので、洗濯物の全体に泡立った洗剤分が均一に供給される。
請求項2記載の手段によれば、すすぎ処理の開始前に水槽内に目標水位を下回る相対的に少量の水が貯留された状態で循環器が作動する。このため、リンス分が水と共に循環することに基いて混合されるので、リンス分の濃度がすすぎ処理の開始前に均一化される。従って、リンス分の均一濃度化に要する時間を考慮してすすぎ処理の所要時間を設定する必要がなくなるので、すすぎ処理の所要時間が短縮される。尚、リンス分とはすすぎ処理に使用される添加剤を称するものであり、洗濯物に残る洗剤分を除去して洗濯物を柔軟にする柔軟仕上剤はリンス分の一例である。
外箱1には、図1に示すように、ドア2が回動可能に装着されており、外出入口3はドア2が回動操作されることに基いて開閉される。この外出入口3は外箱1に形成されたものであり、外出入口3にはベロー4の前端部が接続されている。
外箱1内には水槽5が収納されている。この水槽5は水を受ける貯水容器として機能するものであり、複数のダンパ6を介して外箱1の底板に支持されている。この水槽5は後面が閉鎖された円筒状をなすものであり、水槽5にはエアチューブを介して水位センサ7(図4参照)が接続されている。このエアチューブは水槽5内の水圧を水位センサ7に伝えるものであり、水位センサ7は水槽5内の水圧に応じた電気信号を水位信号として出力する。この水槽5の前面には、図1に示すように、中出入口8が形成されている。この中出入口8にはベロー4の後端部が接続されており、中出入口8はベロー4を介して外出入口3に連結されている。
水槽5には最低部に位置してタンク9が固定されている。このタンク9は水槽5の外周面に対して突出するものであり、タンク9内には温水ヒータ10が収納されている。この温水ヒータ10は水槽5内の貯留水をタンク9内で加熱することに基いて温水化するものであり、タンク9には、図3に示すように、排水ホース11の入口が接続されている。この排水ホース11の出口には排水管12が接続されている。これら排水ホース11および排水管12は水槽5内の水を機外へ排出する排出通路を構成するものであり、排水ホース11と排水管12との間には排水弁13が介在されている。この排水弁13は排水弁モータ14(図4参照)を駆動源とするものであり、排水弁モータ14が駆動することに連動して排水通路を開放する開放状態および排水通路を閉鎖する閉鎖状態に切換わる。
外箱1内には、図2に示すように、給水機構15が収納されている。この給水機構15は洗剤弁16とソフター弁17と除湿弁18を有するものであり、洗剤弁16の入力ポート〜除湿弁18の入力ポートは共通の給水口19に接続され、給水口19は水道の蛇口に接続されている。これら洗剤弁16およびソフター弁17は洗剤弁ソレノイド20およびソフター弁ソレノイド21(いずれも図4参照)を駆動源とし、除湿弁18は除湿弁ソレノイド22(図4参照)を駆動源とするものであり、洗剤弁16〜除湿弁18は洗剤弁ソレノイド20〜除湿弁ソレノイド22がオンおよびオフされることに連動して開放状態および閉鎖状態に個別に切換わる。尚、洗剤弁16およびソフター弁17は給水器に相当するものである。
外箱1内には、図2に示すように、注水ケース23が収納されている。この注水ケース23は洗剤分投入部およびリンス分投入部に相当する洗剤室およびソフター室を有するものであり、洗剤弁16の出力ポートおよびソフター弁17の出力ポートはホース24およびホース25を介して洗剤室の入口およびソフター室の入口に接続されている。これら洗剤室の出口およびソフター室の出口は共通のホース26を介して水槽5に接続されており、洗剤弁16の開放状態では水道水がホース24から洗剤室およびホース26を通して水槽5内に注入され、ソフター弁17の開放状態では水道水がホース25からソフター室およびホース26を通して水槽5内に注入される。これら洗剤室およびソフター室は洗剤および柔軟仕上剤が投入されるものであり、洗剤弁16の開放状態では洗剤室内の洗剤が水道水と共に水槽5内に注入され、ソフター弁17の開放状態ではソフター室内の柔軟仕上剤が水道水と共に水槽5内に注入される。
水槽5の後面には、図1に示すように、洗濯モータ27が固定されており、洗濯モータ27の回転軸は水槽5内に突出している。この洗濯モータ27は速度制御可能な同期モータ(具体的には3相DCブラシレスモータ)からなるものであり、速度センサ28(図4参照)を有している。この速度センサ28は洗濯モータ27のロータに対して相対的に静止する磁気センサから構成されたものであり、洗濯モータ27のロータマグネットを検出して速度信号を出力する。
洗濯モータ27の回転軸には、図1に示すように、水槽5内に位置して回転槽に相当するドラム29が固定されている。このドラム29は後面が閉鎖された円筒状をなすものであり、ドラム29には複数の貫通孔30が形成されている。これら貫通孔30はドラム29の内部空間を水槽5の内部空間に接続するものであり、水槽5内の水およびドラム29内の水は複数の貫通孔30を通して相互に流通する。このドラム29には内出入口31が形成されている。この内出入口31は水槽5の中出入口8に軸方向から対向するものであり、ドラム29内には外出入口3から中出入口8および内出入口31を通して洗濯物が投入される。このドラム29は洗濯物を洗う洗い槽と洗濯物をすすぐすすぎ槽と洗濯物を脱水する脱水槽として機能するものであり、ドラム29の相対的な低速回転時には洗濯物が持上げられた後に落下する動作が繰返され、ドラム29の相対的な高速回転時には洗濯物がドラム29の内周面に遠心力で貼付いたまま回転する。
水槽5の後面には熱交換器32が固定されている。この熱交換器32は空気および水が流通可能なダクト状をなすものであり、図3に示すように、洗濯モータ27を避ける円弧状をなしている。この熱交換器32の下端部は水槽5の底部に接続されており、熱交換器32の上端部は、図1に示すように、ファンケーシング33の吸気口に接続されている。このファンケーシング33の排気口にはダクト34の入口が接続されており、ダクト34の出口は水槽5に接続されている。
ファンケーシング33にはファン35が軸36を中心に回転可能に装着されており、軸36にはプーリ37が固定されている。このファン35はファンケーシング33内に収納されたものであり、ファン35の回転時には水槽5内の空気が熱交換器32の下端部から熱交換器32内に流入し、熱交換器32内を上昇した後にファンケーシング33内およびダクト34内を通して水槽5内に吐出される。即ち、ファン35は水槽5内から熱交換器32内およびダクト34内を通って水槽5内に戻る循環風を生成するものであり、熱交換器32およびダクト34は循環風が流れる循環経路を構成している。
水槽5にはファンモータ38が固定されている。このファンモータ38は速度制御可能な同期モータ(具体的には三相DCブラシレスモータ)から構成されたものであり、磁気センサからなる速度センサ39(図4参照)を有している。このファンモータ38の回転軸には、図1に示すように、プーリ40が固定されている。このファンモータ38のプーリ40とファン35のプーリ37との間にはベルト41が装着されており、ファンモータ38の駆動時にはベルト41を通してファン35に回転力が伝達される。即ち、ファンモータ38はファン35の駆動源に相当するものであり、ファン35およびファンモータ38は送風器80を構成している。
ダクト34には、図1に示すように、ヒータ収納部42が形成されている。このヒータ収納部42はダクト34の残余部分に比べて径大な部分を称するものであり、ヒータ収納部42内には熱源に相当する温風ヒータ43が収納されている。この温風ヒータ43は循環経路に沿って流通する空気をヒータ収納部42内で加熱するものであり、ファンモータ38および温風ヒータ43の駆動時には水槽5内およびドラム29内を温風が循環し、ドラム29内の洗濯物に温風が吹付けられる。このダクト収納部42内にはサーミスタからなる温風センサ44(図4参照)が収納されており、温風センサ44はダクト34内を流通する温風の温度に応じた電気信号を出力する。即ち、熱交換器32とファンケーシング33とダクト34とファン35とファンモータ38と温風ヒータ43はドラム29内の洗濯物を温風で乾燥させる乾燥器90を構成するものである。
熱交換器32内の上端部には、図3に示すように、除湿パイプ45が挿入されている。この除湿パイプ45はホース46を介して除湿弁18の出力ポートに接続されたものであり、除湿弁18の開放状態では水道水がホース46を通して除湿パイプ45に供給される。この除湿パイプ45には複数の放水孔47が形成されており、水道水は複数の放水孔47から熱交換器32内に放出される。この水道水は熱交換器32内を上昇する温風によって霧状に飛散するものであり、温風は熱交換器32内で霧状の水道水と接触することに基いて冷却される。即ち、熱交換器32は洗濯物を経由した温風から湿気を除去する水冷式の除湿器として機能するものであり、温風ヒータ43は熱交換器32が除湿した除湿風を加熱することに基いて低湿度の温風を生成する。
熱交換器32には、図3に示すように、エアチューブ48を介して泡センサ49(図4参照)が接続されている。この泡センサ49は圧力センサから構成されたものであり、熱交換器32内に泡が侵入したことを熱交換器32の内圧の変化として検出する。この泡は水槽5内で発生するものであり、水槽5内から熱交換器32内に下端部を通して侵入する。この熱交換器32には、図3に示すように、溢水ホース50の上端部が接続されており、溢水ホース50の下端部は排水管12に排水弁13の下流側で接続されている。この溢水ホース50の上端部は最高水位より高所で熱交換器32に接続されたものであり、水槽5内の水位が最高水位を超えたときには排水弁13の開閉に拘らず溢水ホース50から排水管12を通して機外に水が排出される。
外箱1内には、図3に示すように、循環器に相当する循環ポンプ51が収納されている。この循環ポンプ51はポンプモータ52(図4参照)を駆動源としてインペラを回転操作することに基いて水流を生成するものであり、ポンプモータ52は速度制御可能な同期モータ(具体的には三相DCブラシレスモータ)から構成されている。このポンプモータ52は磁気センサからなる速度センサ73を有しており、速度センサ73はポンプモータ52の回転速度に応じた電気信号を出力する。
循環ポンプ51の吐出口には、図3に示すように、ホース53の入口が接続されており、ホース53の出口には分岐継手54の接続口55が接続されている。この分岐継手55は接続口55〜57を有するT字状をなすものであり、分岐継手54の接続口56は熱交換器32に直接的に接続されている。この分岐継手54の残りの接続口57にはホース58の入口が接続されており、ホース58の出口は差込口59に接続されている。この差込口59は水槽5の頂上部に固定されたものであり、循環ポンプ51の吐出口は水槽5および熱交換器32の双方に接続されている。尚、分岐継手54は分流器に相当するものである。
循環ポンプ51の吸込口は排水弁13の上流側で排水ホース11に接続されており、排水弁13の閉鎖状態で循環ポンプ51が作動したときには水槽5内の水がタンク9からホース11・ホース53・ホース58を通して水槽5内に頂上部から戻され、分岐継手54の接続口56から熱交換器32内を通して水槽5内に底部から戻される。即ち、循環ポンプ51は水槽5内の水を最底部から汲出した後に水槽5の頂上部および水槽5の底部の双方を通して水槽5内に吐出するものであり、ドラム29の静止状態では水槽5の頂上部を通して洗濯物に上方から水が浴びせられる。この循環ポンプ51の流量は「6L/min」以上で「12L/min」以下の範囲内で設定することが好ましく、熱交換器32の循環流量は「0.5L/min」以上で「1.0L/min」以下の範囲内で設定することが好ましい。但し、「L」はリットルである。
外箱1には、図1に示すように、操作パネル60が固定されており、操作パネル60には、図4に示すように、コーススイッチ61とスタートスイッチ62と表示器63が装着されている。コーススイッチ61は洗濯コースを複数の選択肢のうちから選択するものであり、洗濯コースの選択後にスタートスイッチ62が操作されたときには洗濯コースの設定結果に応じたパターンで洗濯運転が実行される。表示器63は液晶表示器からなるものであり、表示器63には洗濯物量および洗剤量等の運転情報が表示される。
外箱1内には、図1に示すように、制御装置64が収納されている。この制御装置64は洗い水位設定手段とすすぎ水位設定手段と給水器制御手段と循環器制御手段に相当するものであり、図4に示すように、CPU65とROM66とRAM67を有している。この制御装置64はソレノイド駆動部68とモータ駆動部69とヒータ駆動部70とLCD駆動部71を有している。ソレノイド駆動部68は洗剤弁ソレノイド20〜除湿弁ソレノイド22をオンオフするものであり、制御装置64のCPU65はソレノイド駆動部68に指令を出力することに基いて洗剤弁16〜除湿弁18を開閉制御する。
モータ駆動部69は排水弁モータ14を駆動するものであり、制御装置64のCPU65はモータ駆動部69に指令を出力することに基いて排水弁13を開閉制御する。このモータ駆動部69はインバータ制御部を含んでいる。このインバータ制御部は洗濯モータ27とファンモータ38とポンプモータ52をインバータ駆動するものであり、制御装置64のCPU65はインバータ制御部に指令を出力することに基いて洗濯モータ27とファンモータ38とポンプモータ52を速度制御する。ヒータ駆動部70は温水ヒータ10および温風ヒータ43をオンオフするものであり、制御装置64のCPU65はヒータ駆動部70に指令を出力することに基いて温水ヒータ10および温風ヒータ43の加熱出力を制御する。LCD駆動部71は表示器63を駆動するものであり、制御装置64のCPU65はLCD駆動部71に指令を出力することに基いて表示器63の表示内容を制御する。
制御装置64のROM66には制御プログラムおよび制御データが記録されており、制御装置64のCPU65は温水ヒータ10・排水弁モータ14・洗剤弁ソレノイド20・ソフター弁ソレノイド21・除湿弁ソレノイド22・洗濯モータ27・ファンモータ38・温風ヒータ43・ポンプモータ52を制御プログラムおよび制御データに基いて駆動制御することで洗濯コースの設定結果に応じたパターンで洗濯運転を実行する。以下、制御装置64の処理内容について説明する。
制御装置64のCPU65は乾燥有りの標準コースを設定すると、図5のステップS1でスタートスイッチ62の操作を待つ。この標準コースはCPU65がコーススイッチ61の操作内容に基いて設定したものであり、CPU65はステップS1でスタートスイッチ62の操作を検出したときにはステップS2へ移行し、重量測定処理を行う。この重量測定処理は洗濯モータ27を一定の重量検出パターンで駆動し、洗濯モータ27を駆動開始してから一定時間が経過したときの洗濯モータ27の回転速度を検出する内容のものであり、CPU65は洗濯モータ27の回転速度を速度センサ28からの出力信号に基いて検出する。
CPU65はステップS2で洗濯モータ27の回転速度を検出すると、ステップS3で回転速度の検出結果に基いて洗濯物量を検出する。この洗濯物量とはドラム29内に投入された洗濯物の重量を称するものであり、CPU65は回転速度の検出結果が極低速領域内に属するときには洗濯物量が「極多量(W1kg)」であると判断し、回転速度の検出結果が低速領域内および中速領域内に属するときには洗濯物量が「多量(W2kg)」および「中量(W3kg)」であると判断し、回転速度の検出結果が高速領域内および極高速領域内に属するときには洗濯物量が「少量(W4kg)」および「極少量(W5kg)」であると判断する。
CPU65はステップS3で洗濯物量を検出すると、ステップS4で洗濯物量の検出結果に基いて洗剤量を設定し、ステップS5で表示器63に洗剤量の設定結果を表示する。すると、使用者は表示器63の表示内容から洗剤量を認識し、認識量の洗剤を注水ケース23の洗剤室内に投入する。この洗剤量は標準的な洗剤量を「1」としたときの比率で設定されるものであり、図7に示すように、洗濯物量の重さ「極多量(W1kg)」〜「極少量(W5kg)」に比例して「極大値(K1)」〜「極小値(K5)」に設定される。
制御装置64のROM66には制御データが記録されている。この制御データは、図7に示すように、洗濯物量と目標水位と還流水位との関係を特定するものであり、目標水位はドラム29内の洗濯物を洗うための洗い水位およびすすぐためのすすぎ水位を称している。還流水位は循環ポンプ51を駆動開始するトリガとなる水位であり、ドラム29内の洗濯物が水に浸る程度(具体的には目標水位の「0.2」〜「0.4」の範囲内)に設定されている。
CPU65は図5のステップS5で洗剤量の設定結果を表示すると、ステップS6で図7の制御データから洗濯物量の検出結果に応じた目標水位を選択的に設定し、図5のステップS7で図7の制御データから洗濯物量の検出結果に応じた還流水位を選択的に設定する。そして、図5のステップS8へ移行し、排水弁13の閉鎖状態で洗剤弁ソレノイド20をオンすることに基いて洗剤弁16を開放し、水槽5内に洗剤分を含有する水道水を注入する。
CPU65はステップS8で給水動作を開始すると、ステップS9で水槽5内の水位を水位センサ7からの水位信号に基いて検出する。そして、ステップS10へ移行し、水位の検出結果を還流水位の設定結果と比較する。ここで水位の検出結果が還流水位の設定結果に到達したことを検出したときにはステップS11へ移行し、洗剤弁ソレノイド20をオフすることに基いて給水動作を一旦停止する。
CPU65はステップS11で給水動作を一旦停止すると、ステップS12でポンプモータ52を駆動開始することに基いて循環ポンプ51を作動させる。このポンプモータ52はROM66に予め記録された還流速度で定速運転されるものであり、循環ポンプ52のインペラはポンプモータ52と同一の還流速度で定速回転する。即ち、循環ポンプ51は水槽5内の水位が目標値に到達する前に駆動される。
CPU65はステップS12で循環ポンプ51を駆動すると、ステップS13で待機時間の経過を待つ。この待機時間はCPU65がステップS12で循環ポンプ51を駆動開始したことを合図に計測開始するものであり、待機時間の経過待ち状態では水槽5内の洗剤水がタンク9内から汲出され、ホース58の出口から水槽5内の頂上部に放出され、熱交換器32の出口から水槽5内の底部に放出される。従って、水と洗剤とが循環流の力で混合されるので、洗剤の泡立ちが促進される。しかも、洗剤の泡が循環流と共に循環するので、洗濯物の全体に泡立った洗剤分が均一に供給される。
CPU65はステップS13で待機時間が経過したことを検出すると、ステップS14で洗濯モータ27を一定方向へ一定の低速度で継続的に駆動する。この洗濯モータ27の駆動はROM66に予め記録された撹拌速度で行われるものであり、洗濯モータ27の駆動状態ではドラム29内の洗濯物が持上げられた後に落下する動作が繰返され、ドラム29内の洗濯物が撹拌されることに基いて洗剤の泡が洗濯物の全体に一層均一に供給されるようになる。
CPU65はステップS14で洗濯モータ27を駆動すると、ステップS15で洗剤弁16を開放することに基いて給水動作を再開する。そして、ステップS16で水槽5内の水位を検出し、ステップS17で水位の検出結果を目標水位の設定結果と比較する。この状態では循環ポンプ51が還流速度で運転されており、水槽5内に洗剤水の還流状態で水道水が注入される。このため、水道水および還流水が混ざり合うことに基いて洗剤の分散が促進され、洗剤の濃度が低下することに基いて泡立ち量が少なくなる。図8は泡立ち量の多少と給水量との関係を洗剤量毎にプロットしたものであり、同一の洗剤量では給水量が増えることに応じて泡立ち量が少なくなる。即ち、水槽5内から循環ポンプ51を通して熱交換器32内に相対的に低濃度の洗剤水が注入されるので、熱交換器32内で洗剤水の濃度が低下することに基いて泡立ちが抑制される。
CPU65は図5のステップS17で水位の検出結果が目標水位の設定結果に到達したことを検出すると、ステップS18で洗剤弁16を閉鎖することに基いて給水動作を終え、ステップS19で洗い処理を実行する。この洗い処理は洗濯モータ27を洗い速度で正逆転させることに基いてドラム29を正方向および逆方向へ回転させるものであり、洗い処理ではドラム29内の洗濯物が洗剤水中に落下する動作が繰返されることに基いて洗濯物から汚れ分が排出される。この洗い処理中には循環ポンプ51がステップS12から継続して還流速度で運転されており、洗濯物の叩き洗いが洗剤水の還流状態で行われる。この洗い処理には限度時間が設定されており、CPU65は洗い処理の開始から限度時間が経過したことを検出したときには洗濯モータ27およびポンプモータ52の双方を駆動停止させ、洗い処理の終了に同期して洗剤水の循環を停止させる。
図9は洗い処理の所要時間と汚れ分の落ち度合との相関関係を示すものであり、汚れ分の落ち度合は洗い処理の所要時間に比例して増加した後に目標値に収束する。この図9の実線は循環ポンプ51を洗い処理前の給水途中から洗い処理の終了に至るまで継続的に駆動したときの汚れ分の落ち度合であり、一点鎖線は循環ポンプ51を洗い処理の開始から終了に至るまで継続的に駆動したときの汚れ分の落ち度合であり、循環ポンプ51を洗い処理前の給水途中から洗い処理の終了に至るまで継続的に駆動したときには汚れ分の落ち度合が相対的な短時間で目標値に到達するので、洗い処理の所要時間を短縮することができる。
CPU65は図5のステップS19の洗い処理を終えると、ステップS20の排水処理へ移行する。ここで排水弁モータ14をオンすることに基いて排水弁13を開放し、水槽5内の洗剤水を機外へ全て排出する。そして、ステップS21へ移行し、すすぎ前脱水処理を実行する。このすすぎ前脱水処理は排水弁13を開放したまま洗濯モータ27を脱水速度で回転させ、洗濯物から水分を遠心力で排出するものであり、CPU65はすすぎ前脱水処理の開始から設定時間が経過したことを検出することに基いて洗濯モータ27を駆動停止させ、すすぎ前脱水処理を終える。
CPU65はステップS21のすすぎ前脱水処理を終えると、ステップS22で排水弁13を閉鎖する。そして、ステップS23へ移行し、カウンタNの計測値をROM66に記録された最終すすぎ判定値(例えば2回)と比較する。このカウンタNはすすぎ処理の実行回数を計測するものであり、CPU65はステップS23でカウンタNの計測値が最終すすぎ判定値に到達していないことを検出したときにはステップS24へ移行する。
CPU65はステップS24へ移行すると、洗剤弁16を開放することに基いて注水ケース23の洗剤室を通して水槽5内に水道水を給水する。この洗剤室内の洗剤は洗い処理前の給水で水槽5内に全て排出されており、すすぎ処理前の給水で洗剤弁16が開放されたときには水槽5内に洗剤および柔軟仕上剤の双方を含有しない水道水が給水される。
CPU65はステップS24で洗剤弁16を開放すると、ステップS25で水位を検出し、ステップS26で水位の検出結果を目標水位の設定結果と比較する。この目標水位はステップS6で設定されたものであり、ステップS17で比較対象とされる目標水位と同一値である。
CPU65はステップS26で水位の検出結果が目標水位に到達したことを検出すると、ステップS27で洗剤弁16を閉鎖することに基いて給水動作を終える。そして、ステップS28でポンプモータ52をオンすることに基いて循環ポンプ51を還流速度で駆動し、図6のステップS40のすすぎ処理へ移行する。このすすぎ処理は洗濯モータ27をすすぎ速度で正逆転させることに基いてドラム29を正方向および逆方向へ回転させ、ドラム29内の洗濯物を洗剤分を含有しない水道水中に落下させることに基いて洗濯物から洗剤分を排出するものである。このすすぎ処理中には循環ポンプ51が図5のステップS28から継続して還流速度で運転されており、洗濯物のすすぎが水道水の還流状態で行われる。このすすぎ処理には限度時間が設定されており、CPU65はすすぎ処理の開始から限度時間が経過したことを検出したときには洗濯モータ27およびポンプモータ52の双方を駆動停止させ、すすぎ処理の終了に同期して真水の循環を停止させる。
CPU65はステップS40のすすぎ処理を終えると、ステップS41の排水処理へ移行する。ここで排水弁モータ14をオンすることに基いて排水弁13を開放し、水槽5内の水道水を機外へ全て排出する。そして、ステップS42へ移行し、カウンタNに「1」を加算する。このカウンタNはCPU65が図5のステップS1でスタートスイッチ62のオンを検出することに基いて「0」にリセットするものであり、すすぎ処理の実行回数を示している。
CPU65はステップS42ですすぎ回数Nを計測すると、ステップS43ですすぎ回数Nの計測結果をROM66に記録された上限値(例えば3回)と比較する。ここですすぎ回数Nの計測結果が上限値に到達していないことを検出したときには図5のステップS21に復帰し、すすぎ前脱水処理を実行する。そして、ステップS22で排水弁13を閉鎖し、ステップS23ですずぎ回数Nの計測結果を最終すすぎ判定値と比較する。
CPU65はステップS23ですすぎ回数の計測結果が最終すすぎ判定値に到達したことを検出すると、ステップS29でソフター弁17を開放することに基いて水槽5内に柔軟仕上剤を含有するリンス水を注入する。そして、ステップS30で水槽5内の水位を検出し、ステップS31で水位の検出結果を還流水位の設定結果と比較する。この還流水位はステップS7で設定されたものであり、ステップS10で比較対象とされる還流水位と同一値である。
CPU65はステップS31で水位の検出結果が還流水位の設定結果に到達したことを検出すると、ステップS32でソフター弁17を閉鎖することに基いて水道水の注入動作を一旦停止する。そして、ステップS33でポンプモータ52をオンすることに基いて循環ポンプ51を還流速度で駆動し、ステップS34で待機時間の経過を待つ。この待機時間はCPU65がステップS33でポンプモータ52をオンしたことを合図に計測開始するものであり、待機時間の経過待ち状態では水道水の注入停止状態でリンス水が循環する。従って、リンス水の濃度の均一化が促進され、ドラム29内の洗濯物に均一濃度のリンス水が浴びせられる。
図10は循環ポンプ51のインペラの回転速度(rpm)と騒音の大きさ(db)との相関関係を示すものである。これら循環ポンプ51の回転速度と騒音の大きさは比例関係を有するものであり、騒音の大きさを人の囁き声レベルの「31db」以下に抑えるには回転速度を「1600rpm」以下に設定する必要がある。図11は循環ポンプ51のインペラの回転速度(rpm)と流量(リットル/min)との相関関係を示すものである。これら循環ポンプ51の回転速度と流量は循環ポンプ51のリント捕捉用のフィルターが目詰りした異常状態を除いて比例関係を有するものであり、目標値「6L/min」以上の流量を確保するには回転数を「1200rpm」以上に設定する必要がある。即ち、洗剤分およびリンス分を撹拌するときのインペラの撹拌速度は静音化・流量確保の両面のバランスを考慮して「1200rpm」以上で「1600rpm」以下の範囲内で設定されている。
CPU65は図5のステップS34で待機時間が経過したことを検出すると、ステップS35で洗濯モータ27を一定方向へ一定の低速度で継続的に駆動し、ステップS36でソフター弁17を開放することに基いて給水動作を再開する。そして、図6のステップS37で水槽5内の水位を検出し、ステップS38で水位の検出結果を目標水位の設定結果と比較する。この目標水位は図5のステップS4で設定されたものであり、ステップS17で比較対象とされる目標水位と同一値である。この状態では循環ポンプ51が還流速度で運転されており、水槽5内にリンス水の還流状態で水道水が注入される。従って、水道水および還流水が混ざり合うことに基いてリンス水の濃度の均一化が促進されるので、洗濯物に均一濃度のリンス水が浴びせられる状態が続く。
CPU65はステップ38で水位の検出結果が目標水位の設定結果に到達したことを検出すると、ステップS39でソフター弁17を閉鎖することに基いて給水動作を終える。そして、ステップS40へ移行し、すすぎ処理を実行する。このすすぎ処理中には循環ポンプ51が図5のステップS33から継続して還流速度で運転されており、洗濯物のすすぎがリンス水の還流状態で行われる。
CPU65はステップS40のすすぎ処理を終えると、ステップS41の排水処理で水槽5内のリンス水を機外へ全て排出する。そして、ステップS42でカウンタNに「1」を加算し、ステップS43ですすぎ回数Nの計測結果を上限値と比較する。即ち、洗濯物をリンス水ですすぐすすぎ処理は最終回のすすぎ処理だけであり、最終回を除く残りのすすぎ処理はリンス分を含有しない純粋の水道水で行われる。
CPU65はステップS43ですすぎ回数Nの計測結果が上限値に到達したことを検出すると、ステップS44のプリヒート脱水処理へ移行する。このプリヒート脱水処理はファンモータ38および温風ヒータ43の双方をオンしたまま洗濯モータ27を相対的な高速度である脱水速度で回転させ、水槽5内に温風を循環させながら洗濯物から水分を遠心力で排出する処理であり、排水弁13の開放状態で行われる。
CPU65はステップS44のプリヒート脱水処理を終えると、ステップS45の乾燥処理へ移行する。この乾燥処理は除湿弁ソレノイド22とファンモータ38および温風ヒータ43の3者をオンしたまま洗濯モータ27を相対的な低速度である乾燥速度で正逆転させ、ドラム29内の洗濯物に低湿度の温風を吹付けることに基いて洗濯物を乾燥させるものであり、排水弁13の開放状態で行われる。この乾燥処理では温風センサ44からの出力信号が目標温度に収束するように温風ヒータ43がオンオフ制御されており、洗濯物には設定量の乾燥エネルギーが加えられる。この乾燥処理は結露水の時間的な温度変化率が設定値に下降することに基いて終了するものである。この結露水とは熱交換器32内で熱交換されることに基いて生成された水を称するものであり、結露水の水温は図4の水温センサ72からの出力信号に基いて検出される。
CPU65は図6のステップS45の乾燥処理を終えると、ステップS46の送風処理へ移行する。この送風処理はファンモータ38をオンしたまま洗濯モータ27を相対的な低速度で回転させ、ドラム29内の洗濯物に冷却風を吹付けることに基いてドラム29および洗濯物を冷却するものであり、排水弁13の開放状態で行われる。この送風処理は送風処理の開始から設定時間が経過することに基いて終了するものであり、乾燥ありの標準コースは送風処理を最終処理として終了する。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
洗い処理の開始前に水槽5内に目標水位を下回る還流水位の水が貯留された状態で循環ポンプ51を作動させた。このため、水と洗剤分とが循環流の力で混合されるので、洗剤分の泡立ちが促進される。しかも、洗剤分の泡が循環流と共に循環するので、洗濯物の全体に泡立った洗剤分が均一に供給される。特に洗濯物を叩き洗いするドラム式の洗濯機の場合には洗濯物をパルセータが生成する水流で洗う縦形の洗濯機に比べて洗い処理時の給水量が少ないので、洗剤の均一濃度化に要する時間を考慮して洗い処理の所要時間を設定する必要があった。しかしながら、洗剤分が水と共に循環することに基いて洗剤分の濃度が洗い処理の開始前に均一化されるので、洗剤分の均一濃度化に要する時間を考慮して洗い処理の所要時間を設定する必要がなくなり、洗い処理の所要時間が短縮される。
最終のすすぎ処理の開始前に水槽5内に目標水位を下回る還流水位の水が貯留された状態で循環ポンプ51を作動させた。このため、リンス分が水と共に循環することに基いて混合されるので、リンス分の濃度が最終のすすぎ処理の開始前に均一化される。従って、リンス分の均一濃度化に要する時間を考慮して最終のすすぎ処理の所要時間を設定する必要がなくなるので、最終のすすぎ処理の所要時間が短縮される。しかも、リンス分の使用量を節約しながら十分なすすぎ性能を得ることができる。
循環ポンプ51のインペラの回転速度が「1600rpm」以下となるようにポンプモータ52を速度制御したので、洗濯水を循環させるのに必要な流量を確保することができる。しかも、衣類に洗剤水およびリンス水を均一に行き渡らせることが可能になり、静音性および洗濯性能も向上する。例えばインペラの直径寸法を「60mm」以上に設定した場合には流量を小としたときにはエアーをかみこむことに基いて異音が発生するので、流量が適正であっても正常であるとは言えない。これ以下に回転速度を落としたときには洗い処理時の流量を確保することができない。この場合には回転速度をさらに下げ、洗剤をインペラ付近の位置(循環水を衣類に注水する経路内)で泡だたせてから回転数制御によって回転数を上げ、注水する。
循環ポンプ51が生成する水流の一部を分岐継手54から熱交換器32内に供給したので、水道水の給水状態では水槽5内の洗剤濃度および熱交換器32内の洗剤濃度が相対的に高値および低値になる。このため、水槽5内から熱交換器32内に相対的に低濃度の洗剤水が注入されようになるので、熱交換器32内で洗剤水の濃度が低下することに基いて泡立ちが抑制される。
上記実施例1においては、洗い処理用の目標水位の水およびすすぎ処理用の目標水位の水を給水するときに給水動作を一旦停止させて循環ポンプ51を作動させたが、これに限定されるものではなく、給水動作を一旦停止させることなく給水動作の継続状態で循環ポンプ51を作動させても良い。
上記実施例1においては、最終のすすぎ処理を開始する前の給水時に水槽5内にリンス分を投入する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば最初のすすぎ処理を開始する前の給水時に水槽5内にリンス分を投入したり、最初のすすぎ処理および最終のすすぎ処理を除く中間のすすぎ処理を開始する前の給水時に水槽5内にリンス分を投入しても良い。
上記実施例1においては、洗い処理用の目標水位とすすぎ処理用の目標水位とを同一水位に設定したが、これに限定されるものではなく、例えば異なる水位に設定しても良い。
上記実施例1においては、給水器として洗剤弁16およびソフター弁17を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば風呂水ポンプを用いても良い。即ち、風呂水ポンプを利用して水槽5内に洗い処理用の目標水位の水およびすすぎ処理用の目標水位の水を給水するときに水槽5内の水位が目標水位に到達する前に循環ポンプ51を駆動する制御を行っても良い。
上記実施例1においては、清掃報知手段を設けても良い。即ち、リント捕捉用のフィルタが目詰まりしたときには循環ポンプ51の回転速度が目標値に対して大きく遅くなる。この場合には制御装置64のCPU65が回転速度の大幅な低下を検出し、表示器63等の報知器に異常報知を行うことに基いてフィルタの目詰まりを報知し、フィルタの清掃を促す。
上記実施例1においては、本発明をドラム式の洗濯機に適用したが、これに限定されるものではなく、例えば縦形の洗濯機に適用しても良い。この縦形の洗濯機とは洗濯槽内の衣類をパルセータが生成する水流で洗ったり・すすぐ構成の洗濯機を称している。
実施例1を示す図(洗濯機の内部構成を示す断面図) 水槽と注水ケースと給水機構の外観を示す斜視図 水槽と循環ポンプの外観を示す斜視図 電気的構成を示すブロック図 制御装置の制御内容を示すフローチャート 制御装置の制御内容を示すフローチャート 洗濯物量と洗剤量と目標水位と還流水位との関係を示す図(制御装置の制御データを示す図) 泡立ち量と給水量との相関関係を洗剤量毎に示す図 洗濯物の汚れ落ち度合と洗い処理の所要時間との相関関係を示す図 循環ポンプの回転数と騒音の大きさとの相関関係を示す図 循環ポンプの回転数と流量との相関関係を示す図
符号の説明
5は水槽、16は洗剤弁(給水器)、17はソフター弁(給水器)、32は熱交換器(除湿器)、51は循環ポンプ(循環器)、52はポンプモータ、54は分岐継手(分流器)、64は制御装置(洗い水位設定手段,給水器制御手段,環器制御手段,すすぎ水位設定手段)、80は送風器を示している。

Claims (4)

  1. 水を受ける水槽と、
    前記水槽内に水を給水する給水器と、
    洗剤分を含有する水で洗濯物を洗う洗い処理を前記水槽内で行うための目標水位を設定する洗い水位設定手段と、
    前記給水器を駆動制御することに基いて前記水槽内に前記目標水位の水を給水する給水器制御手段と、
    前記水槽内の水を前記水槽の外部を通して前記水槽内に戻す循環器と、
    前記循環器を駆動制御する循環器制御手段とを備え、
    前記循環器制御手段は、前記給水器制御手段が前記水槽内に前記目標水位の水を給水するときに前記水槽内の水位が前記目標水位に到達する前に前記循環器を駆動する制御を行うものであることを特徴とする洗濯機。
  2. 水を受ける水槽と、
    前記水槽内に水を給水する給水器と、
    リンス分を含有する水で洗濯物をすすぐすすぎ処理を前記水槽内で行うための目標水位を設定するすすぎ水位設定手段と、
    前記給水器を駆動制御することに基いて前記水槽内に前記目標水位の水を給水する給水器制御手段と、
    前記水槽内の水を前記水槽の外部を通して前記水槽内に戻す循環器と、
    前記循環器を駆動制御する循環器制御手段とを備え、
    前記循環器制御手段は、前記給水器制御手段が前記水槽内に前記目標水位の水を給水するときに前記水槽内の水位が前記目標水位に到達する前に前記循環器を駆動する制御を行うものであることを特徴とする洗濯機。
  3. 前記循環器は、インペラをポンプモータによって回転操作することに基いて水流を生成する循環ポンプから構成され、
    前記循環器制御手段は、前記ポンプモータを前記インペラの回転速度が「1600rpm」以下となるように駆動するものであることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の洗濯機。
  4. 前記洗濯物に温風を送る送風器と、
    前記洗濯物を経由した温風から湿気を除去する除湿器と、
    前記循環器が生成する水流の一部を前記除湿器に供給する分流器と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗濯機。

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