JP2008307266A - ドラム式洗濯機及び洗濯方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】水槽内の水をドラム内に散水して循環させる機能と、ドラム内にスチームを供給する機能とを備えた構成でありながら、製品の大型化を抑える。
【解決手段】水槽4内の水を、循環ポンプ39により循環水路35を通して吸入して散水用ノズル41の吐出口46からドラム7内に散水する循環散水装置34を備える。散水用ノズル41は、散水する水を加熱するヒータと、スチーム用給水管31から供給される水を前記ヒータにより加熱してスチームを発生すると共に発生したスチームをスチーム吐出口48からドラム7内に供給するスチーム供給手段を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、水槽内の水を、循環ポンプのポンプ作用により循環水路を通して吸入して散水用ノズルからドラム内に吐出させて循環させる循環散水装置を備えたドラム式洗濯機及び洗濯方法に関する。
ドラム式洗濯機においては、水の有効利用や洗濯効果の向上などを目的として、ドラムを収容する水槽内の水を、循環ポンプのポンプ作用により循環水路を通して吸入して散水用ノズルから前記ドラム内に吐出させて循環させる循環散水装置と、スチームを発生させ、そのスチームをドラム内に供給するスチーム供給装置とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−192997号公報(図1)
上記した特許文献1に開示されたものでは、循環散水装置とスチーム供給装置とが独立して設けられているため、それらの配設スペースが大きくなり、製品が大型化するという問題がある。
本発明は上記した事情に鑑みてなされたものであり、その第1の目的は、水槽内の水をドラム内に散水して循環させる機能と、ドラム内にスチームを供給する機能とを備えた構成でありながら、製品の大型化を抑えることが可能なドラム式洗濯機を提供することにある。また、第2の目的は、このようなドラム式洗濯機において、洗浄性能の一層の向上を図ることが可能な洗濯方法を提供することにある。
上記した第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、貯水が可能な水槽と、通水が可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設され、洗濯物が収容されて駆動手段により回転されるドラムと、前記水槽内の水を、循環ポンプのポンプ作用により循環水路を通して吸入して散水用ノズルから前記ドラム内に吐出させて循環させる循環散水装置とを備えたドラム式洗濯機において、前記循環散水装置の前記散水用ノズルは、ヒータと、スチームを発生すると共に発生したスチームを前記ドラム内に供給するスチーム供給手段とを備えたことを特徴とする。
上記した第2の目的を達成するために、請求項3の発明は、貯水が可能な水槽と、通水が可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設され、洗濯物が収容されて駆動手段により回転されるドラムと、前記水槽内の水を、循環ポンプのポンプ作用により循環水路を通して吸入して散水用ノズルから前記ドラム内に吐出させて循環させる循環散水装置とを備えたドラム式洗濯機の洗濯方法であって、前記循環散水装置の前記散水用ノズルは、ヒータと、スチームを発生すると共に発生したスチームを前記ドラム内に供給するスチーム供給手段とを備え、前記ドラム内に洗濯物を収容し、前記ドラムを回転させながら前記スチーム供給手段により前記ドラム内にスチームを供給する行程を行った後、前記水槽内に洗剤を含む洗濯水を供給し、前記スチーム供給手段による前記ドラム内へのスチームの供給動作と、前記ヒータにより前記洗濯水を加熱しながらその洗濯水を前記循環散水装置により循環させる温水循環動作とを行いながら洗い行程を行うことを特徴とする。
請求項1の発明においては、循環散水装置により、水槽内の水をドラム内に散水して循環させる機能と、スチーム供給手段により、ドラム内にスチームを供給する機能とを得ることができる。この場合、循環散水装置の散水用ノズルに、スチーム供給手段を設けた構成としているので、循環散水装置とスチーム供給装置とを独立状態で設けた構成のものとは違い、製品の大型化を抑えることが可能となる。また、散水用ノズルのヒータにより、散水する水を加熱して温水化させることで、洗浄性能の一層の向上を期待できる。
また、請求項3の発明においては、請求項1に記載したドラム式洗濯機において、洗濯水により洗濯物を洗う前に、ドラムで洗濯物を撹拌しながら乾いた状態の洗濯物にスチームを供給することで、洗濯物がしっとりとすると共に、スチームの熱量を洗濯物に効率よく与えることができ、洗濯物の汚れを浮き立たせて、汚れを落ち易くすることができる。また、洗剤を含む洗濯水で洗濯物を洗う際に、ドラム内にスチームを供給すると共に、水槽内の洗濯水を循環散水装置により循環させ、その循環する洗濯水をヒータにより加熱すると共に、スチームの熱によっても加熱することで効率よく温水化でき、洗浄性能を一層向上させることが可能となる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
まず、図1には、乾燥機能も有したドラム式洗濯乾燥機の全体の概略構成が示されている。この図1において、外箱1は矩形箱状をなしていて、前部(図1の左側)に、洗濯物出入口2が形成されていると共に、この洗濯物出入口2を開閉する扉3が図示しないヒンジを介して回動可能に設けられている。外箱1内には、貯水が可能な水槽4が弾性支持機構5を介して配設されている。水槽4は、前面に開口部4aを有し、後面が閉塞されたほぼ円筒状をなしていて、軸方向が水平方向よりも前上がりの傾斜状態となるように配置されている。水槽4の開口部4aと前記洗濯物出入口2との間にはベロー6が設けられていて、このベロー6によって水槽4の開口部4aと洗濯物出入口2との間が水密かつ気密に接続されている。
水槽4内にはドラム7が回転可能に配設されている。このドラム7も、水槽4と同様に前面に開口部7aを有し、後面が閉塞されたほぼ円筒状をなしていて、軸方向が水平方向よりも前上がりの傾斜状態となるように配置されている。ドラム7の周壁部には、通水及び通風が可能な多数の孔8(図1に一部のみ示す)が形成され、周壁部の内面にはバッフル9が複数個(図1では1個のみ示す)設けられている。このドラム7は、水槽4の背面側に設けられたドラム用モータ10により直接回転されるようになっている。ドラム用モータ10は、例えばアウターロータ形のDCブラシレスモータにより構成されていて、ドラム7の駆動手段として機能する。ドラム7には、洗濯物出入口2から洗濯物が出し入れ可能に収容される。ドラム7は、洗濯物の洗い、すすぎ、脱水、並びに乾燥に共用の槽として機能する。水槽4の後部の最下部には、水槽4内の水を排出するための排水口11が設けられていて、この排水口11の下部に、排水弁12を介して排水ホース13が接続されている。水槽4の後部の底部付近には、水槽4内の水の温度を検出するために、サーミスタからなる温度センサ14が設けられている。
水槽4の背面側には、熱交換器用のダクト15が設けられている。このダクト15は、上下方向に延びていて、下部が水槽4の後部下部に形成された通気口(図示せず)を介して水槽4内と連通し、上部は接続ダクト16を介して、ファン装置17におけるファンケーシング18aの吸入側に接続されている。ファンケーシング18a内には、図示しないファンモータにより回転されるファン18bが配設されている。ファンケーシング18aの吐出側には、内部に乾燥用ヒータ19を備えたヒータケース20の一端部が接続されている。ヒータケース20の他端部は、接続ダクト21を介して水槽4の上部に連通している。上記ダクト15の上部には、注水管22の一端部が接続されている。注水管22の他端部は、後述する給水弁23の第2の給水口23bに接続されている。
乾燥行程において、ファン18bが駆動され、かつ乾燥用ヒータ19が通電されると、図1に矢印Aで示すように、乾燥用ヒータ19により加熱された温風が、接続ダクト21を介して水槽4内に供給され、ドラム7の孔8を通してドラム7内の洗濯物に供給される。ドラム7内に供給された温風は、洗濯物を加熱すると共に洗濯物の湿気を奪う。洗濯物の湿気を奪った温風は、水槽4の後部下部の通気口(図示せず)から熱交換器用のダクト15、接続ダクト16を通してファンケーシング18a内に戻されるというように循環される。このとき、注水管22からダクト15内に散水することにより、ダクト15内を通過する温風中の湿気が除湿される。このようにして温風を循環させることにより、ドラム7内の洗濯物が乾燥される。
ここで、ダクト15、接続ダクト16、ファンケーシング18a、ヒータケース20、接続ダクト21により、温風循環路24を構成している。また、この温風循環路24と、ファン装置17と、乾燥用ヒータ19により、乾燥装置25を構成している。
外箱1内の上部には、上記した給水弁23や注水器26などが配設されている。給水弁23は、この場合それぞれ独立して開閉される第1〜第3の給水口23a〜23cを有している。このうち、第1の給水口23aは接続管30を介して注水器26に接続され、第2の給水口23bは前記注水管22に接続され、第3の給水口23cはスチーム用給水管31に接続されている。
給水弁23は、その水入口32が水道に接続されるようになっていて、第1の給水口23aが開放されると、水道水が、接続管30、注水器26、及び給水管33を通って、水槽4内、ひいてはドラム7内へ供給されるようになっている。なお、注水器26には、図示はしないが、前方から出し入れ可能な洗剤ケースが設けられていて、給水前にその洗剤ケースに洗剤を収容しておくことで、給水時に、その洗剤も水と一緒に水槽4内へ供給されるようになっている。また、第2の給水口23bが開放されると、水道水が前記注水管22からダクト15内に散水される。さらに、第3の給水口23cが開放されると、水道水がスチーム用給水管31側に供給されるようになっている。
次に、水槽4内の水を循環させる循環散水装置34について説明する。前記水槽4の排水口11と排水弁12との間には、循環散水装置34における循環水路35の一部を構成する第1の循環パイプ36の一端部が接続されている。第1の循環パイプ36の他端部は、フィルタケース37の入口に接続されている。フィルタケース37内には、図示はしないが、洗濯物のリントを捕獲するためのリントフィルタが設けられている。フィルタケース37の出口は、第2の循環パイプ38を介して循環ポンプ39の入口に接続されている。循環ポンプ39の出口は、第3の循環パイプ40の一端部に接続されている。第3の循環パイプ40の他端部は、上方へ延びていて、水槽4の前部の上部に設けられた散水用ノズル41に接続されている。この場合、第1の循環パイプ36、フィルタケース37、第2の循環パイプ38、循環ポンプ39、第3の循環パイプ40により、循環水路35を構成している。循環ポンプ39のモータとしては、回転数の制御が可能なDCブラシレスモータを用いている。
次に、散水用ノズル41の構成について、主に図2〜図4を参照して説明する。散水用ノズル41のノズル本体42には、散水用の流水路43と、スチーム発生スペース44と、加熱用のヒータ45とが設けられている。このうち、流水路43は、横向きのU字状に配置されていて、下部の一端部に接続部43aを有している。この接続部43aに、前記第3の循環パイプ40が接続されている。ノズル本体42において、ドラム7側に臨む面の上部には、流水路43の上部と連通する散水用の吐出口46が複数個、この場合3個設けられている。スチーム発生スペース44は、ノズル本体42のほぼ中央部に中空状に形成されている。ノズル本体42において、吐出口46が設けられた面とは反対側の面(ドラム7とは反対側の面)の上下方向のほぼ中央部には、スチーム発生スペース44と連通するスチーム用給水口47が設けられ、吐出口46が設けられた側の面の上下方向のほぼ中央部には、スチーム発生スペース44と連通するスチーム吐出口48が複数個、この場合4個設けられている。スチーム用給水口47に、前記スチーム用接続管31が接続されている。
そして、ヒータ45は、スチーム発生スペース44と散水用の流水路43との間に位置させて、スチーム発生スペース44を囲繞するように横向きのU字状に配置されている。ノズル本体42には、スチーム発生スペース44内の温度を検出するように、サーミスタからなる温度センサ49が設けられている。ノズル本体42は、熱伝導率の高い金属ダイキャスト材料、例えばアルミダイキャストにより構成され、ヒータ45が鋳込まれた構成となっている。
ここで、排水弁12を閉じ、水槽4内に水を貯留した状態で、循環ポンプ39が駆動されると、水槽4内の水が、図1に矢印Bで示すように、排水口11、循環水路35の第1の循環パイプ36、フィルタケース37、第2の循環パイプ38を通って循環ポンプ39に吸入された後、第3の循環パイプ40側へ吐出される。第3の循環パイプ40側へ吐出された水は、当該第3の循環パイプ40を通り、散水用ノズル41における流水路43の接続部43aから流水路43に供給される。流水路43に供給された水は、各吐出口46からドラム7内へ散水される。このとき、散水用ノズル41におけるヒータ45に通電してこれを発熱させると、流水路43を流れる水がそのヒータ45の熱で加熱されて温水化され、吐出口46からは温水が吐出されるようになる。ドラム7内に散水された水は、ドラム7内に収容された洗濯物に掛けられる。ドラム7内に散水された水は、再び排水口11から循環水路35側へ流れ、循環されるようになる。
また、散水用ノズル41におけるヒータ45を通電した状態で、給水弁23における第3の給水口23cを開放させると、図1に矢印Cで示すように、水道水がスチーム用接続管31を通り、スチーム給水口47からスチーム発生スペース44内に供給される。スチーム発生スペース44内に水が供給されると、その水がヒータ45により加熱されてスチーム(蒸気)が発生し、スチーム発生スペース44内に発生したスチームが、スチーム吐出口48からドラム7内に吐出される。この場合、スチーム発生スペース44と、ヒータ45と、スチーム吐出口48により、スチーム供給手段50を構成している。
図1において、外箱1の前面の上部には、詳細には示されてはいないが操作パネル52が設けられ、その操作パネル52の裏側に、マイクロコンピュータを含む制御装置53が設けられている。
図5には、制御装置53を中心とした電気的構成のブロック図が示されている。この図5には、本発明の要旨に関係した部分のみが示されている。この図5において、制御装置53には、操作パネル52に設けられた操作部54、水槽4内の水位を検出する水位センサ55、水槽4内の水の温度を検出する温度センサ14、散水用ノズル41に設けられた温度センサ49からの信号が入力される。そして、制御装置53は、これらの入力信号と、予め備えた制御プログラムに基づき、操作パネル52に設けられた表示部56、給水弁23、ドラム用モータ10、ファン装置17、乾燥用ヒータ19、排水弁12、循環ポンプ39、散水用ノズル41のヒータ45などを制御する制御手段としての機能を有している。
次に上記構成の作用を、制御装置53の制御内容を示す図6のフローチャートも参照して説明する。
洗濯を行う場合、ドラム7内に洗濯物を収容し、また、図示しない洗剤ケースに所定量の洗剤を収容しておく。そして、使用者が操作パネル52の操作部54により洗濯運転を開始させる操作を行う。すると、制御装置53は図6のフローチャートをスタートさせる。
まず、散水用ノズル41のヒータ45を通電してこれを発熱させると共に、給水弁23の第3の給水口23cを開放させる。これにより、スチーム用給水管31を通して水道水が散水用ノズル41のスチーム用スペース44内に供給され、ここでヒータ45により加熱されてスチームが発生する。発生したスチームは、スチーム吐出口48からドラム7内に噴霧状態で供給される(ステップS1)。これに続いて、ドラム用モータ10によりドラム7を低速度で正回転と逆回転を繰り返すことにより、ドラム7内の洗濯物を撹拌する(ステップS2)。これにより、洗濯物全体にスチームが噴霧されるようになる。このように、ドラム7内にスチームを噴霧しながら洗濯物を撹拌するスチーム洗い行程を設定時間行う(ステップS3)。
スチームを発生させる際の散水用ノズル41におけるヒータ45の温度は、100℃〜250℃が好ましい。250℃以上の温度では、散水用ノズル41のノズル本体42の材料の耐久性を損なうおそれがある。また、給水量は10〜50ml/minとすることが好ましく、この範囲の給水量とすることで、給水不足によるスチーム発生力の低下や、給水量過多による溢水を抑制でき、省エネ性を配慮したものとすることができる。
スチーム洗いの設定時間が経過したら、ステップS3で「YES」に従ってステップS4に移行し、給水弁23の第3の給水口23cを閉鎖すると共にヒータ45を断電してスチームの供給を停止し、またドラム7の回転を停止させる(ステップS5)。この後、排水弁12を閉鎖した状態で、給水弁23の第1の給水口23aを開放させることで、水槽4内への給水を行う(ステップS6)。このとき、洗剤ケースに収容された洗剤も、水道水と共に水槽4内(ドラム7内)へ供給される。従って、水槽4内(ドラム7内)には、洗剤を含んだ洗濯水が貯留されることになる。水槽4内の水位を水位センサ55により検出し、設定水位まで達したら、第1の給水口23aを閉鎖して給水を停止する。
次に、ドラム7を低速度で正回転と逆回転を繰り返し、ドラム7内の洗濯物を撹拌することにより、本洗い(洗剤洗い)を開始する(ステップS7)。この直後、散水用ノズル41のヒータ45を通電してこれを発熱させた状態で、給水弁23の第3の給水口23cを開放させて水道水をスチーム発生スペース44に供給することでスチームの供給動作を行なうと共に、循環ポンプ39を駆動させることで温水循環動作を行なう(ステップS8)。
温水循環動作は、具体的には、循環ポンプ39のポンプ作用により、水槽4内の水(洗濯水)を循環水路35を通して吸入し、その水を散水用ノズル41の流水路43を通し、吐出口46からドラム7内へ散水することで循環させ、その際に散水する水をヒータ45により加熱することにより温水化する。これにより、水槽4内の水(洗濯水)を温水化して循環させる温水循環動作が行なわれる。スチーム吐出口48から吐出されたスチーム、及び吐出口46からドラム7内へ吐出された温水が、ドラム7により撹拌されている洗濯物にも掛けられる。このようなスチーム供給動作と温水循環動作とを同時に行いながら本洗い行程を設定時間行う(ステップS9)。
なお、温水循環動作の際に、循環水路35を流れる水に、洗濯物から出たリントが含まれていた場合、そのリントは、フィルタケース37内のリントフィルタ(図示せず)により捕獲される。また、温水循環動作を行なう際に、水槽4内の水(洗濯水)の温度を温度センサ14により検出し、循環する水の温度を60℃以下に制御することが好ましい。洗濯水の温度が60℃以下であることで、洗剤中の酵素成分が活性化され、洗浄性能の向上を図ることが可能となる。
本洗いの設定時間が経過したら、ステップS9で「YES」に従ってステップS10に移行し、散水用ノズル41のヒータ45を断電すると共に、給水弁23の第3の給水口23cを閉鎖し、さらに循環ポンプ39の運転を停止させる。これにより、スチームの供給動作が停止すると共に、温水循環動作が停止される。また、ドラム7の回転も停止させる(ステップS11)。この後、排水弁12を開放させることで、水槽4内の水を排出する排水動作を行なう(ステップS12)。これにより、水槽4内の水が、排水弁12、排水ホース13を通して機外に排出される。
制御装置53は、上記した洗い行程が終了したら、次にすすぎ行程を行う。すすぎ行程では、まず、排水弁12を開放した状態で、中間脱水を行う(ステップS13)。この中間脱水では、ドラム7を高速度で一方向に回転させることで、ドラム7内の洗濯物が遠心脱水される。次に、排水弁12を閉鎖した状態で、給水弁23の第1の給水口23aを開放させることで、水槽4内への給水を行う(ステップS14)。
次に、ドラム7を低速度で正回転と逆回転を繰り返し、ドラム7内の洗濯物を撹拌することにより、すすぎ洗いを開始する(ステップS15)。この直後、本洗いの際と同様に、散水用ノズル41のヒータ45を通電してこれを発熱させた状態で、給水弁23の第3の給水口23cを開放させてスチームの供給動作を行なうと共に、循環ポンプ39を駆動させることで温水循環動作を行なう(ステップS16)。このようなスチーム供給動作と温水循環動作とを同時に行いながらすすぎ洗い行程を設定時間行う(ステップS17)。
すすぎ洗いの設定時間が経過したら、ステップS17で「YES」に従ってステップS18に移行し、散水用ノズル41のヒータ45を断電すると共に、給水弁23の第3の給水口23cを閉鎖し、さらに循環ポンプ39の運転を停止させる。これにより、スチームの供給動作が停止すると共に、温水循環動作が底止される。また、ドラム7の回転も停止させる(ステップS19)。この後、排水弁12を開放させることで、水槽4内の水を排出する排水動作を行なう(ステップS20)。すすぎ行程が複数回設定されている場合には、上記したすすぎ行程を設定回数分繰り返す。
すすぎ行程が終了したら、最終脱水行程を行う(ステップS21)。最終脱水行程では、中間脱水と同様に、排水弁12を開放した状態で、ドラム7を高速度で一方向に回転させることで行う。これにより、洗濯運転が終了する。引き続き乾燥運転を行う場合には、詳細な説明は省略するが、乾燥装置25を用いて乾燥を行う。
上記した実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
まず、循環散水装置34により、水槽4内の水をドラム7内に散水して循環させる機能と、スチーム供給手段50により、ドラム7内にスチームを供給する機能とを得ることができる。この場合、循環散水装置34の散水用ノズル41に、スチーム供給手段50を設けた構成としているので、循環散水装置とスチーム供給装置とを独立状態で設けた構成のものとは違い、製品の大型化を抑えることが可能となる。また、散水用ノズル41のヒータ45により、散水する水を加熱して温水化させることで、洗浄性能の一層の向上を期待できる。
散水用ノズル41において、スチームを発生するスチーム発生スペース44と散水用の水を流す流水路43との間にヒータ45を配置した構成としたことにより、ヒータ45を、スチーム発生用の加熱手段と、散水用の水を温水化するための加熱手段とに共用でき、ユニットの大型化を抑えることが可能になる。
洗濯水により洗濯物を洗う前に、ドラム7で洗濯物を撹拌しながら乾いた状態の洗濯物にスチームを供給することで、洗濯物がしっとりとすると共に、スチームの熱量を洗濯物に効率よく与えることができ、洗濯物の汚れを浮き立たせて、汚れを落ち易くすることができる。また、洗剤を含む洗濯水で洗濯物を洗う際(本洗いの際)に、ドラム7内にスチームを供給すると共に、水槽4内の洗濯水を循環散水装置34により循環させ、その循環する洗濯水をヒータ45により加熱すると共に、スチームの熱によっても加熱することで効率よく温水化でき、洗浄性能を一層向上させることが可能となる。
すすぎ行程においても、ドラム7内にスチームを供給すると共に、水槽4内のすすぎ水を循環散水装置34により循環させ、その循環するすすぎ水をヒータ45により加熱すると共に、スチームの熱によっても加熱することで効率よく温水化でき、水温の低下による洗剤残りを極力少なくすることができ、すすぎ性能を一層向上させることが可能となる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張できる。
散水用ノズル41において、ヒータ45は、散水用の水を加熱する加熱手段とスチームを発生させるための加熱手段とを兼用する構成としたが、散水用の水を加熱するヒータと、スチームを発生させるためのヒータを別々に設けるようにしてもよい。
洗濯物を乾燥させる乾燥装置25として、乾燥用ヒータ19を用いたものを例示したが、冷凍サイクルを用いたヒートポンプを用いたものでもよい。また、乾燥装置は必ずしも備えていないものでもよい。
本発明の一実施形態を示すドラム式洗濯乾燥機全体の概略構成を示す縦断側面図 散水用ノズルの斜視図 散水用ノズルのドラム側から見た正面図 散水用ノズルの側面図 電気的構成を示すブロック図 制御装置の制御内容を示すフローチャート
符号の説明
図面中、1は外箱、4は水槽、7はドラム、10はドラム用モータ(駆動手段)、23は給水弁、31はスチーム用給水管、34は循環散水装置、35は循環水路、39は循環ポンプ、41は散水用ノズル、43は流水路、44はスチーム発生スペース、45はヒータ、46は吐出口、48はスチーム吐出口、50はスチーム供給手段、53は制御装置を示す。

Claims (3)

  1. 貯水が可能な水槽と、
    通水が可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設され、洗濯物が収容されて駆動手段により回転されるドラムと、
    前記水槽内の水を、循環ポンプのポンプ作用により循環水路を通して吸入して散水用ノズルから前記ドラム内に吐出させて循環させる循環散水装置とを備えたドラム式洗濯機において、
    前記循環散水装置の前記散水用ノズルは、ヒータと、スチームを発生すると共に発生したスチームを前記ドラム内に供給するスチーム供給手段とを備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記散水用ノズルは、スチームを発生するスチーム発生スペースと散水用の水を流す流水路との間に前記ヒータを配置した構成であることを特徴とする請求項1記載のドラム式洗濯機。
  3. 貯水が可能な水槽と、通水が可能な孔を有して前記水槽内に回転可能に配設され、洗濯物が収容されて駆動手段により回転されるドラムと、前記水槽内の水を、循環ポンプのポンプ作用により循環水路を通して吸入して散水用ノズルから前記ドラム内に吐出させて循環させる循環散水装置とを備えたドラム式洗濯機の洗濯方法であって、
    前記循環散水装置の前記散水用ノズルは、ヒータと、スチームを発生すると共に発生したスチームを前記ドラム内に供給するスチーム供給手段とを備え、
    前記ドラム内に洗濯物を収容し、前記ドラムを回転させながら前記スチーム供給手段により前記ドラム内にスチームを供給する行程を行った後、前記水槽内に洗剤を含む洗濯水を供給し、前記スチーム供給手段による前記ドラム内へのスチームの供給動作と、前記ヒータにより前記洗濯水を加熱しながらその洗濯水を前記循環散水装置により循環させる温水循環動作とを行いながら洗い行程を行うことを特徴とする洗濯方法。
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