JP2019097965A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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智 長井
陽子 松井
Yoko Matsui
陽子 松井
隼人 小倉
Hayato OGURA
隼人 小倉
千洋 冨田
Chihiro Tomita
千洋 冨田
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Abstract

【課題】ドラム内に気泡を効率良く取り込み、気泡の効果を十分に活かすことができるドラム式洗濯機を提供する。【解決手段】ドラム式洗濯機は、水を貯留可能な水槽と、回転軸が設置面に対して傾斜方向又は水平方向に設定され水槽内に回転可能に設けられたドラムと、ドラムを回転駆動させるドラムモータと、ドラムの下方にあってドラムの周方向の最下部を当該周方向に跨る領域に設けられ、水槽内に貯留された水に空気を供給することで当該水中に気泡を発生させることが可能な気泡発生部と、気泡発生部に対して空気を供給する空気供給部と、ドラムモータ及び空気供給部の駆動を制御可能な制御装置と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ドラム式洗濯機に関する。
従来、例えばドラム式洗濯機においては、洗浄能力を高めるために、気泡発生装置を備えた洗濯機が提案されている。しかしながら、従来構成の洗濯機においては、気泡発生装置から発生された気泡をドラム内に効率良く取り込むことができず、気泡の効果を十分に活かしきれていなかった。
特開2000−140478号公報
そこで、ドラム内に気泡を効率良く取り込み、気泡の効果を十分に活かすことができるドラム式洗濯機を提供する。
実施形態のドラム式洗濯機は、水を貯留可能な水槽と、回転軸が設置面に対して傾斜方向又は水平方向に設定され前記水槽内に回転可能に設けられたドラムと、前記ドラムを回転駆動させるドラムモータと、前記ドラムの下方にあって前記ドラムの周方向の最下部を当該周方向に跨る領域に設けられ、前記水槽内に貯留された水に空気を供給することで当該水中に気泡を発生させることが可能な気泡発生部と、前記気泡発生部に対して空気を供給する空気供給部と、前記ドラムモータ及び前記空気供給部の駆動を制御可能な制御装置と、を備える。
一実施形態によるドラム式洗濯機の構成の一例を概略的に示す縦断側面図 一実施形態によるドラム式洗濯機の構成の一例を概略的に示す縦断背面図 一実施形態によるドラム式洗濯機について、水槽及び気泡発生部の構成の一例を示す斜視図 一実施形態によるドラム式洗濯機の電気的構成の一例を示すブロック図 一実施形態によるドラム式洗濯機について、気泡洗い運転の制御内容の一例を示すフローチャート 一実施形態によるドラム式洗濯機について、泡消し行程の制御内容の一例を示すフローチャート 一実施形態によるドラム式洗濯機について、水切り行程の制御内容の一例を示すフローチャート 一実施形態によるドラム式洗濯機について、コースの一例を示す図 他の実施形態によるドラム式洗濯機の構成の一例を概略的に示す縦断側面図
以下、一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すドラム式洗濯機10は、例えばヒートポンプ方式の乾燥機能を備えたドラム式洗濯乾燥機である。なお、以下の説明では、ドラム式洗濯機10は単に洗濯機10と称する。洗濯機10は、外箱11、水槽12、ドラム13、ドラムモータ14、及び扉15を備えている。水槽12の中心軸及びドラム13の回転軸は、設置面に対して水平又は傾斜している。本実施形態の場合、水槽12の中心軸及びドラム13の回転軸は、設置面に対して後方へ向かって傾斜している。したがって、洗濯機10は、いわゆる斜めドラム式洗濯機である。また、以下の説明では、洗濯機10に対してユーザ側を前側とし、ユーザとは反対側を後側とする。
外箱11は、鋼板などによって略矩形の箱状に形成されている。水槽12は、外箱11の内部に収容されている。水槽12は、周壁121、端部122、及び開口部123を有して構成されている。周壁121は、ほぼ円筒形状に形成されている。端部122は、周壁121の円筒形状の後側の端部に設けられており、水槽12の円筒形状の底を構成している。開口部123は、周壁121の円筒形状の前側に設けられている。また、水槽12は、排気口124、給気口125、及び排水口126を有している。排気口124は、水槽12の筒状部分を構成する周壁にあって上部前寄り部分に設けられている。
給気口125は、水槽12の端部122に設けられており、端部122の径方向の中心よりやや上寄り部分、すなわち水槽12の中心軸及びドラム13の回転軸よりも上方に設けられている。排気口124及び給気口125は、水槽12の内部と外部とを連通している。排水口126は、水槽12において重力方向の下方に位置する底部の後端側に設けられている。排水口126も、水槽12の内部と外部とを連通している。
ドラム13は、水槽12の内部に収容されている。ドラム13は、周壁131、端部132、及び開口部133を有して構成されている。周壁131は、円筒形状に形成されている。端部132は、周壁131の円筒形状の後側の端部に設けられており、ドラム13の円筒形状の底を構成している。開口部133は、端部132とは反対側つまり前側に設けられている。開口部133は、水槽12の開口部123に周囲を覆われている。
また、ドラム13は、複数の孔134、複数の連通口135、及び複数のバッフル136を有している。なお、図1においては、図を簡略化して説明を容易にするため、1つのバッフル136のみ示している。孔134及び連通口135は、ドラム13の内部と外部とを連通している。孔134は、ドラム13の円筒状の筒状部分を構成する周壁131の全域に形成されている。連通口135は、ドラム13の円筒状における底部の全域に形成されている。孔134及び連通口135は、洗い行程時及び脱水行程時には、主に水が出入りする通水孔として機能し、乾燥行程時には空気が出入りする通風孔として機能する。バッフル136は、ドラム13の筒状部分を構成する周壁131の内面に設けられている。バッフル136は、ドラム13の回転に伴ってドラム13の内側に収容された洗濯物を撹拌する。
ドラムモータ14は、水槽12の端部122の外側に設けられている。ドラムモータ14は、例えばアウターロータ型のDCブラシレスモータである。ドラムモータ14の軸部141は、水槽12の端部122を貫いて水槽12の内側へ突出し、ドラム13の底部の中心部に固定されている。これにより、ドラムモータ14は、水槽12に対してドラム13を相対的に回転させる。この場合、軸部141、ドラム13の回転軸、及び水槽12の中心軸は、それぞれ一致している。
扉15は、図示しないヒンジを介して外箱11の外面側に設けられている。扉15は、ヒンジを支点に回動し、外箱11の前面に形成された出入口111を開閉する。この出入口111は、ベローズ112によって、水槽12の開口部123に接続されている。衣類などの洗濯物は、扉15を開放した状態で、出入口111及び開口部123、131を通してドラム13内に出し入れされる。
また、洗濯機10は、図4に示すように、制御装置16、操作パネル17、泡センサ181、水位センサ182、及び重量センサ183を備えている。制御装置16は、マイクロコンピュータなどから構成されており、洗濯機10の動作全般を制御する。操作パネル17は、例えば図1に示すように外箱11の前面にあって扉15の上側、又は外箱11の上面の前方寄りに設けられている。操作パネル17は、図4に示すように、制御装置16に接続されている。ユーザは、操作パネル17を操作することによって運転コースの選択など各種設定を行う。
泡センサ181は、例えば圧力センサで構成されており、水槽12内で発生した泡による圧力変動を検出することで、水槽12内に所定量以上の泡が発生したことを検出することができる。水位センサ182は、水槽12内の水位を検出することができる。そして、重量センサ183は、ドラム13内の洗濯物の重量を検出することができる。重量センサ183は、例えばドラムモータ14のベクトル制御におけるq軸電流を測定することによってドラムモータ14に作用している現在の負荷を検出し、その負荷に基づいてドラム13内の洗濯物重量を測定することができる。また、重量センサ183は、例えば目標回転数と実際の回転数との差からドラムモータ14の負荷を検出しても良いし、ドラム13の重量の変動を直接的に検出する構成であっても良い。
また、洗濯機10は、図2に示す給水機構20、図1に示す排水循環機構30、及び図1、2に示す乾燥機構40を備えている。給水機構20は、水道等の外部の水源からの水を水槽12内に給水する機能を有している。給水機構20は、図2に示すように、給水弁21、給水ケース22などを含んで構成されている。
給水弁21は、電磁駆動可能な液体用の開閉弁であり、制御装置16によって駆動制御される。給水弁21の入力側は、水道等の外部の水源に接続されており、出力側は、給水ケース22に接続されている。給水弁21及び給水ケース22は、水道等の外部の水源から給水ケース22を介して水槽12内へ給水する給水経路を構成する。給水ケース22は、箱状に形成されており、洗剤や柔軟剤等を収容可能である。制御装置16は、給水弁21を開閉駆動することにより、給水経路を開閉し、これにより水源からの水を給水弁21及び給水ケース22を介して水槽12内へ供給及び停止する。
排水循環機構30は、排水機構と循環機構とを兼用している。すなわち、排水循環機構30は、水槽12内に貯留された水を洗濯機10の機外へ排出する排水機能と、水槽12内に貯留された水を洗濯機10の内部と外部とで循環させる循環機能と、を有している。排水循環機構30は、図1に示すように、排水弁31、循環ポンプ32、及び放水部33を含んで構成されている。排水弁31は、電磁駆動可能な液体用の開閉弁であり、制御装置16によって駆動制御される。排水弁31の入力側は、循環ポンプ32を介して排水口126に接続されている。排水弁31の出力側は、洗濯機10の外部に接続されている。排水弁31は、水槽12内の水を外部へ排水する排水経路を開閉する。制御装置16は、排水弁31を閉じることで水槽12内に水を貯留可能な状態にし、排水弁31を開くことで水槽12内の水を洗濯機10の機外へ排水することができる。
循環ポンプ32の入力側は水槽12の排水口126に接続されている。また、循環ポンプ32の出力側は放水部33に接続されている。放水部33は、水槽12の開口部123の周囲に設けられており、ドラム13内へ向かって開口している。すなわち、放水部33の放水方向は、ドラム13内に向けられている。この場合、放水部33は、水槽12の開口部123の上部に設けられているが、これに限られず、水槽12の開口部123の下部に設けられていても良い。そして、放水部33の上流側つまり入力側は、循環ポンプ32に接続されている。
この構成において、水槽12内に貯留された水を排水する際、制御装置16は、循環ポンプ32を駆動させない状態で排水弁31を開く。すると、水槽12内に貯留された水は、排水口126から循環ポンプ32及び排水弁31を通って機外へ排水される。また、水槽12内に貯留された水を循環させる際、制御装置16は、排水弁31を閉じた状態で循環ポンプ32を駆動させる。すると、水槽12内に貯留された水は、排水口126から循環ポンプ32を通り、放水部33からドラム13内に放水される。これにより、水槽12内に貯留された水が循環する。
乾燥機構40は、水槽12内に対し、乾燥行程時に使用する温風を供給する機能を有している。乾燥機構40は、図1、2に示すヒートポンプユニット41、図2に示すファン装置42、及び図1、2に示す循環風路43を含んで構成されている。ヒートポンプユニット41は、図2に示すように、蒸発器411、凝縮器412、及び圧縮機413を有して構成されている。蒸発器411及び凝縮器412は、循環風路43の内部に設けられている。圧縮機413は、循環風路43の外部に設けられている。
ファン装置42は、例えばシロッコファンなどであり、蒸発器411及び凝縮器412の下流側に設けられている。ファン装置42は、ファン部421とファンモータ422とを有して構成されている。本実施形態の場合、ファン部421は循環風路43の内部に設けられ、ファンモータ422は循環風路の外部に設けられている。ファン装置42は、ファン部421の送風作用によって、図1及び図2の矢印Aで示すように、水槽12内の空気を循環風路43に通して再び水槽12内に戻す、といった空気の循環を生じさせる。この場合、水槽12を基準として循環風路43を通る空気の流れについて見ると、排気口124が最上流側となり、給気口125が最下流側となる。
ファン装置42は、回転数を変更可能に構成されている。制御装置16は、ファン装置42の回転数を変更することで、ファン装置42から送風される風の圧力を調整することができる。本実施形態において、制御装置16は、ファンモータ422の誘起電圧を検知することで、ソフトウェア的にファン装置42の回転状態を判断することができる。なお、ファンモータ422にエンコーダ等の回転検出器を設けて、この回転検出器によって、ファン装置42の回転状態をハードウェア的に検出するようにしてもよい。
循環風路43は、水槽12の外側に設けられており、水槽12の排気口124と給気口125とを繋いでいる。具体的には、循環風路43は、排気ダクト431、フィルタ装置432、接続ダクト433、熱交換部434、及び給気ダクト435を有して構成されている。
排気ダクト431は、図1にも示すように、水槽12の排気口124とフィルタ装置432とを接続している。排気ダクト431は、例えば蛇腹状のホースで構成されている。フィルタ装置432は、外箱11の内側上部にあって、水槽12及びドラム13の上方に設けられている。フィルタ装置432内には、図示しないフィルタが設けられている。フィルタ装置432は、排気口124から排気された空気をフィルタに通過させることで、排気口124から排気された空気に含まれるリントなどの異物を取り除く。
フィルタ装置432は、接続ダクト433を介して熱交換部434の上流側に接続されている。熱交換部434は、外箱11の内側下部にあって、フィルタ装置432、水槽12、及びドラム13の下方に設けられている。蒸発器411及び凝縮器412は、熱交換部434内に設けられている。熱交換部434は、内部を通過する空気を除湿及び加熱することで乾燥した温風を生成する。
熱交換部434の下流側は、給気ダクト435を介して水槽12の給気口125に接続されている。ファン装置42は、熱交換部434と給気ダクト435との接続部分に設けられている。ファン装置42は、熱交換部434内の空気を吸い込み、給気ダクト435側へ吐出する。これにより、図1及び図2の矢印Aで示すように、水槽12及び循環風路43を循環する空気の流れが生じる。
この構成において、圧縮機413及びファンモータ422を駆動させると、熱交換部434内で除湿及び加熱された温風は、ファン部421の送風作用により、給気ダクト435を介して給気口125から水槽12内へ供給される。その後、温風は、主に連通口135からドラム13内へ入り、ドラム13内の洗濯物から湿気を奪った後、主に孔134からドラム13の外側へ出る。
そして、湿気を含んだ空気は、排気口124から循環風路43に吸い込まれる。循環風路43に吸い込まれた空気は、まず排気ダクト431及びフィルタ装置432を通過する。その後、接続ダクト433を介して熱交換部434へ流れ、蒸発器411によって除湿された後、凝縮器412によって加熱される。このように、乾燥行程は、水槽12と循環風路43との間で空気を循環させ、その空気を循環風路43内で除湿及び加熱することによって行われる。
また、洗濯機10は、気泡供給機構50を備えている。気泡供給機構50は、図2等に示すように、気泡発生部51と空気供給部42とを有して構成されている。気泡供給機構50は、気泡発生部51が外部から空気の供給を受けることで動作する。本実施形態の場合、空気供給部42は、ファン装置42と兼用している。すなわち、本実施形態の場合、ファン装置42は、気泡発生部51に対して空気を供給する空気供給部としての機能も有している。なお、空気供給部は、ファン装置42と兼用したものに限られず、気泡供給機構50専用のファン装置や送風ポンプ等で構成しても良い。
気泡発生部51は、外部から供給された空気を水槽12内に貯留された水に供給することで、当該水中に気泡を発生させる機能を有している。気泡発生部51は、図2等に示すように、ドラム13の下方にあって、ドラム13の周方向の最下部Pを当該周方向に跨る領域に設けられている。
なお、本実施形態においてドラム13の周方向の最下部Pとは、ドラム13の円筒形状を形成する周壁131全体のうちドラム13の回転軸の直下つまり真下に位置する箇所を意味する。つまり、この場合、気泡発生部51は、ドラム13の回転軸の直下に設けられている。本実施形態において、気泡発生部51は、ドラム13の回転軸の直下に位置する周壁131の全体又は少なくとも一部を覆うように設けられている。
具体的には、気泡発生部51は、図1及び図2に示すように、内部が中空のケース状に形成されており、ドラム13の筒状部分を構成する周壁131に対向した対向面511と、対向面511に形成された複数の孔512を有している。これにより、気泡発生部51は、複数の孔512を有する容器状のケースに構成されている。対向面511は、図3にも示すように、ドラム13の筒状部分を構成する周壁131に沿って湾曲している。そのため、対向面511の全域は、周壁131に平行となっている。
この場合、対向面511の任意の点からドラム13の周壁131までの距離は、対向面511の全域においてほぼ等しい。すなわち、対向面511の任意の点から、ドラム13の回転中心軸までの距離は、対向面511の全域においてほぼ等しい。そして、複数の孔512は、この対向面511に形成されて、気泡発生部51の内部と外部とを連通している。したがって、各孔512は、ドラム13の中心軸方向を向いている。
本実施形態の場合、気泡供給機構50は、接続部52及び逆止弁53を有している。接続部52は、気泡発生部51と循環風路43とを接続するものである。この場合、接続部52は、水槽12の周壁121又は端部122を貫いて循環風路43の給気ダクト435に接続されている。逆止弁53は、チェック弁とも称され、気泡発生部51から循環風路43へ水や空気の逆流を防ぐ機能を有している。逆止弁53は、気泡発生部51と給気ダクト435との間、この場合、接続部52の途中部分に設けられている。
制御装置16は、例えば洗剤が溶け込んだ洗濯液を水槽12内に貯留させた状態で、ファン装置42を駆動させる。すると、ファン部421の送風作用によって発生した風の少なくとも一部は、接続部52を通って気泡発生部51に供給され、その後、対向面511に形成された多数の孔512から気泡となって洗濯液に噴出される。気泡発生部51から噴出された気泡は、主に水槽12の周壁121に形成された孔134から水槽12の内部に入り込む。そして、ドラム13内に入り込んだ気泡の浮力等によってドラム13内の洗濯物が揺さぶられるなどし、これによりドラム13内の洗濯物に洗濯機械力が作用する。その結果、ドラム13内の洗濯物が、バッフル136による攪拌よりも小さい機械力で洗濯される。
本実施形態の洗濯機10は、ドラム13を回転させてバッフル136で洗濯物を攪拌することで叩き洗いを行う通常の洗い運転に加えて、気泡発生部51から発生される気泡の機械力によって洗濯物を洗う気泡洗い運転を行うことができる。気泡洗い運転は、例えば傷み易い衣類を洗う際に実行される。以下では、気泡洗い運転の際に制御装置16で実行される制御内容について、図5〜図7も参照して説明する。
制御装置16は、気泡洗い運転が開始されると、まず、図5のステップS10において、重力検出行程を実行する。重量検出行程を実行すると、制御装置16は、重量センサ183の検出結果に基づいてドラム13内の洗濯物の重量を検出する。次に、制御装置16は、ステップS11において給水行程を実行する。制御装置16は、給水行程を実行すると、排水弁31を閉じた状態で給水弁21を開き、水道等の外部の水源からの水を、給水ケース22を介して水槽12内に注水する。
このとき、給水ケース22内に収容されている洗剤は、給水ケース22を通る水によって水槽12内に流し落とされる。これにより、水槽12内には、洗剤を溶解した洗濯液が注水される。水槽12内の水位が所定水位に達すると、制御装置16は、給水弁21を閉じて給水行程を終了する。給水行程における給水量は、例えばユーザによる設定や、ステップS10の重量検出行程で検出された洗濯物の重量に応じて決定される。
次に、制御装置16は、ステップS12においてファンモータ422を駆動させて、気泡発生部51への空気の供給を開始する。これにより、気泡発生部51から気泡が発生し、ドラム13内の洗濯物が気泡の機械力によって洗われる。その後、制御装置16は、ドラムモータ14を駆動させて、ドラム13を半回転以内で正逆方向へ回転させることで、ドラム13を連続的又は間欠的に左右に揺動させる。
これにより、ドラム13内の洗濯物の位置が移動し、気泡が洗濯物全体にまんべんなく行き渡るようになるため、気泡の機械力による洗いが促進される。この場合、ドラム13の回転角度は半回転以内に設定されており、また、ドラム13の回転数は、通常の洗い運転の際におけるドラム13の回転数よりも低く設定されている。そのため、ドラム13内の洗濯物がドラム13の頂上付近から落ちることによる叩き洗いや、洗濯物どうしの絡み合いが抑制される。
また、このステップS13におけるドラム13の揺動は、ステップS18においてファン装置42の駆動が停止されて気泡発生部51への空気の供給が停止されるまで、連続的又は間欠的に行われる。この場合、ドラム13の間欠的な動作の例としては、例えばドラム13を、数秒〜数十秒間揺動させた後、数秒〜数十秒間停止させ、再び数秒〜数十秒間揺動させる、といった動作の繰り返しがある。
次に、制御装置16は、ステップS14において、ファン装置42から気泡発生部51に空気を供給して気泡を発生させている最中に、循環ポンプ32を間欠的に駆動させる。この場合、制御装置16は、循環ポンプ32を駆動させて放水部33からドラム13内に放水し、その放水を例えば数秒〜数十秒間継続する。その後、制御装置16は、循環ポンプ32を停止させて放水部33からの放水を止める。そして、制御装置16は、放水部33からの放水を例えば数秒〜数十秒間停止させた後、再び、循環ポンプ32を駆動させて放水部33からの放水を行う、といった動作を繰り返す。このステップS14における放水部33からの放水及び停止の動作は、ステップS18においてファン装置42の駆動が停止されて気泡発生部51への空気の供給が停止されるまで行われる。
次に、制御装置16は、ステップS15において、泡センサ181からの検出結果に基づいて、ドラム13内に所定量以上の泡が発生していないか否かを判断する。この場合、所定量の泡とは、ドラム13内に発生した泡によってドラム13内の洗濯物が洗濯液に浸かり難くなり、その結果、気泡発生部51で発生した気泡の機械力を受け難くなる程度の量を意味する。制御装置16は、この泡の所定量つまりステップS15の判断基準を、ドラム13内の洗濯物の量等に応じて適宜設定することができる。
ドラム13内に所定量以上の泡が発生した場合(ステップS15でYES)、制御装置16は、ステップS17へ処理を移行させ、泡消し行程を実行する。制御装置16は、ステップS17の泡消し行程を実行すると、まず、図6のステップS171において、ファンモータ422を停止させて、ファン装置42の駆動を一旦停止させる。これにより、気泡発生部51からの気泡の発生が一旦停止する。
次に、制御装置16は、ステップS17において、給水弁21を閉じた状態で排水弁31を開き、水槽12内の水を排水する。その後、制御装置16は、ステップS18において排水弁31を閉じるとともに給水弁21を開き、水槽12内へ給水する。なお、この場合、ドラム13内に発生した泡をある程度除去できれば良いため、ステップS17において水槽12内に水を全て排水する必要はない。そして、制御装置16は、ステップS174において、泡センサ181からの検出結果に基づいて、ドラム13内に発生していた泡が所定量未満となったか否かを判断する。
制御装置16は、ドラム13内の泡が未だ所定量以上であれば(ステップS174でYES)、所定量未満となるまでステップS172及びステップS173を繰り返す。このようにして、制御装置16は、排水弁31と給水弁21とを交互に開閉させて排水及び給水を交互に行う。そして、制御装置16は、ドラム13内の泡が所定量未満になったことを検出すると(ステップS174でYES)、泡消し行程を終了し(リターン)、図5のステップS11へ処理を移行させる。その後、制御装置16は、ステップS11以降の処理を再度実行する。
一方、ステップS15においてドラム13内に所定量以上の泡が発生していない場合(ステップS15でNO)、制御装置16は、ステップS16へ処理を移行させ、気泡洗い運転の実行を開始してから所定時間が経過したか否かを判断する。気泡洗い運転の実行を開始してから所定時間が経過していない場合(ステップS16でNO)、制御装置16は、ステップS13へ処理を移行させ、ステップS13以降の処理を繰り返す。一方、気泡洗い運転の実行を開始してから所定時間が経過した場合、(ステップS16でYES)、制御装置16は、気泡による洗いを終了したと判断して、ステップS18へ処理を移行させる。
なお、本実施形態の場合、この所定時間には、ステップS11の給水行程に要した時間、及びステップS17の泡消し行程に要した時間は含まれない。すなわち、ステップS16の所定時間とは、気泡発生部51で発生した気泡の機械力がドラム13内の洗濯物に作用している時間を意味する。
制御装置16は、ステップS18において、ファンモータ422を停止させてファン装置42の駆動を停止させる。これにより、気泡発生部51に対する空気の供給が停止し、気泡発生部51からの気泡の発生が停止する。その後、制御装置16は、ステップS19において排水・すすぎ行程を実行し、その後、ステップS20において脱水行程を実行する。これにより、ドラム13内の洗濯物のすすぎ及び脱水が行われる。
その後、制御装置16は、ステップS21において、水切り行程を実行する。この水切り行程は、水槽12に水が貯留させていない状態で、ファン装置42から気泡発生部51へ空気を供給することで、気泡発生部51内の水を切って乾燥させる行程である。そのため、この水切り行程では、排水弁31は開かれており、水槽12内に水は貯留されていない。
制御装置16は、ステップS21において水切り行程を実行すると、図7のステップS211に処理を移行させ、ファンモータ422を駆動させて、気泡発生部51への空気の供給を開始する。これにより、気泡発生部51へ空気が供給され、気泡発生部51内に残っている水が除去される。制御装置16は、ステップS211でファン装置42を駆動開始してから所定時間が経過するまで、ファン装置42の駆動状態を維持する。
そして、ステップS211でファン装置42を駆動開始してから所定時間が経過すると(ステップS212でNO)、制御装置16は、ステップS213においてファン装置42の駆動を停止し、水切り行程を終了する(リターン)。そして、制御装置16は、気泡洗い運転による一連の制御を終了する(図5のエンド)。
また、本実施形態において、制御装置16は、ファン装置42から気泡発生部51へ供給する空気の圧力を、ユーザによって選択されたコース又はユーザの任意の選択によって変更することができる。そして、制御装置16は、水槽12内の水位が高くなる又はドラム13内の洗濯物の重量が多くなるにつれて、ファン装置42から気泡発生部51へ供給する空気の圧力を高くする制御を行うことができる。
具体的には、洗濯機10は、上述した気泡洗い運転を実行するコースとして複数のコースを備えている。例えば洗濯機10は、気泡洗い運転を実行するコースとして、図8に示すように、「おしゃれ着コース」と、「標準コース(容量普通)」と、「標準コース(容量大)」との3つのコースを備えている。
「おしゃれ着コース」は、傷み易い少量の衣類を洗うコースである。「おしゃれ着コース」の容量の例としては、例えば洗濯機10の最大洗濯容量の半分以下である。「標準コース(容量普通)」は、通常程度の強度を有する衣類を普通程度の容量例えば洗濯機10の最大洗濯容量の半分程度で洗うコースである。そして、「標準コース(容量大)」は、通常程度の強度を有する衣類を例えば洗濯機10の最大洗濯容量で洗うコースである。
ユーザは、操作パネル17を操作して、各コースの中から所望のコースを選択する。なお、「標準コース(容量普通)」と「標準コース(容量大)」との選択は、例えば次のように構成することができる。すなわち、洗濯機10は、ユーザが操作パネル17を操作して選択可能な気泡洗い運転が含まれるコースとして、例えば「おしゃれ着コース」と「標準コース」とを設定する。「標準コース」は、洗濯物の重量を問わないコースである。そして、制御装置16は、ユーザが「標準コース」を選択した場合に、ステップS10の重量検出行程で検出した洗濯物重量に応じて、「標準コース(容量普通)」と「標準コース(容量大)」とのいずれか一方を自動で選択する。また、「標準コース(容量普通)」と「標準コース(容量大)」との選択も、ユーザ自身が選択するように構成しても良い。
「おしゃれ着コース」が選択された場合、制御装置16は、ステップS11の給水行程における給水水位を「低」に設定するとともに、ステップS12におけるファン装置42から供給される風の圧力を「低」に設定する。これにより、気泡発生部51からは、少量で弱い圧力の気泡が発生する。その結果、ドラム13内の洗濯物は、この少量で弱い圧力の機械力によって弱い力で洗われる。
「標準コース(容量普通)」が選択された場合、制御装置16は、ステップS11の給水行程における給水水位を「中」に設定するとともに、ステップS12におけるファン装置42から供給される風の圧力を「中」に設定する。これにより、気泡発生部51からは、中程度の量及び圧力の気泡が発生する。その結果、ドラム13内の洗濯物は、この中程度の量及び圧力の気泡の機械力によって中程度の力で洗われる。
そして、「標準コース(容量大)」が選択された場合、制御装置16は、ステップS11の給水行程における給水水位を「大」に設定するとともに、ステップS12におけるファン装置42から供給される風の圧力を「大」に設定する。これにより、気泡発生部51からは、多量で強い圧力の気泡が発生し、その結果、ドラム13内の洗濯物は、この多量で強い圧力の気泡の機械力によって強い力で洗われる。なお、上述した各コースで作用する機能の機械力は、いずれも、バッフル136による叩き洗いで作用する力よりも弱い。
以上説明した実施形態によれば、洗濯機10は、気泡発生部51を備えている。気泡発生部51は、水槽12内に貯留された水に空気を供給することで当該水中に気泡を発生させることができる。これによれば、ドラム13内に入り込んだ気泡によってドラム13内の洗濯物に洗濯機械力が作用する。その結果、洗濯機10は、ドラム13内の洗濯物を、バッフル136による攪拌よりも小さい機械力で布の傷みを抑制しつつ、かつ、単なる付け置き洗いに比べて効率良く洗濯することができる。
ここで、気泡発生部51で発生した気泡をドラム13内の洗濯物全体に効率良く作用させるためには、気泡発生部51で発生した気泡を、ドラム13の極力広い領域つまり多数の孔134から効率良くドラム13内に取り込む必要がある。しかし、例えば気泡発生部51が、ドラム13の中心つまり最下部Pに対して左右方向の一方側に偏って設けられていると、気泡発生部51で発生した気泡は、その気泡発生部51が設けられている一方側におけるドラム13の周壁131の外側面に沿って上昇してしまう。
そのため、この場合、気泡発生部51で発生した気泡は、気泡発生部51が設けられている一方側からはドラム13に取り込まれ易いが、気泡発生部51が設けられていない他方側からはドラム13に取り込まれ難い。したがって、この場合、気泡発生部51で発生した気泡が、気泡発生部51が設けられていない他方側に行き渡り難くなる。そのため、気泡発生部51で発生した気泡は、ドラム13内において中心に対して左右の一方側から偏って取り込まれてしまい、その結果、気泡発生部51で発生した気泡の効果が、ドラム13内の洗濯物全体に作用し難くなる。
そこで、本実施形態において、気泡発生部51は、ドラム13の下方にあってドラム13の周方向の最下部Pを当該周方向に跨る領域に設けられている。すなわち、気泡発生部51は、ドラム13の最下部Pを覆う領域に設けられている。したがって、気泡発生部51で発生した気泡は、その最下部Pの左右両側に別れて上昇し、ドラム13の周壁131の外側面の全体にまんべんなく行き渡る。これにより、気泡発生部51で発生した気泡は、ドラム13の周壁131全体のうち水に浸かっている大部分の領域の孔134からドラム13内に取り込まれる。その結果、気泡発生部51で発生した気泡の効果が、ドラム13内の洗濯物全体に作用し易くなる。このように本実施形態によれば、気泡発生部51で発生した気泡をドラム13内に効率良く取り込むことができ、気泡による洗い効果を十分に活かすことができる。
この場合、気泡発生部51は、ドラム13の内部には設けられておらず、ドラム13の外部であってドラム13の下方に設けられている。これによれば、気泡発生部51は、ドラム13の回転の影響を受けることなく常に一定箇所に位置させることができる。そのため、気泡発生部51は、揺動等するドラム13に対して、安定的に気泡を供給することができる。
本実施形態の気泡発生部51は、複数の孔512を有する容器状のケースで構成されている。これによれば、気泡発生部51の構成を簡単なものとすることができる。したがって、気泡発生部51を設けることによるコストの増大を極力抑えることができる。なお、気泡発生部51は、複数の孔512を有する容器状のケースに限られない。気泡発生部51は、例えばセラミックや焼結樹脂等で形成された多孔質材で構成しても良い。
ここで、気泡発生部51で発生した気泡がドラム13内に取り込まれ、ドラム13内の洗濯物に作用すると、その洗濯物は、気泡の浮力によって水面上に浮き上がったままの状態になり易くなる。すると、ドラム13内に貯留されている洗濯液に洗濯物が浸かり難くなり、かえって洗濯液による洗浄力が発揮され難くなることもある。
そこで、本実施形態の洗濯機10は、循環機構30を備えている。循環機構30は、循環ポンプ32によって水槽12内の水を循環させてドラム13内に放水する機能を有する。そして、制御装置16は、空気供給部42から気泡発生部51に空気を供給して気泡を発生させている最中に、循環ポンプ32を間欠的に駆動させる。これによれば、気泡の浮力によって水面上に浮き上がってきた洗濯物に対して、放水部33からドラム13内に放水された循環水が当る。これにより、押さえつけられて、洗濯液中に沈む。その結果、気泡によって水面上に浮き上がったままの状態になることが防がれる。その結果、洗濯液による洗浄能力を効率良く発揮させることができる。
しかも、本実施形態において、制御装置16は、循環ポンプ32を間欠的に駆動させる。これによれば、ドラム13内の洗濯物が、気泡の浮力によって浮き上がり、その後、放水部33からの放水に押さえつけられて沈む、といった動作を繰り返して洗濯液中を上下に移動し易くなる。これにより、洗濯物が洗濯液中に沈んだまま、又は洗濯液の液面上に浮き上がったままの状態を抑制でき、洗濯物を洗濯液中で動かすことで、洗濯液及び気泡による洗浄効果を効率良く発揮させることができる。
また、制御装置16は、空気供給部42から気泡発生部51に空気を供給して気泡を発生させている最中に、ドラムモータ14を駆動させてドラム13を半回転以内で回転つまり揺動させる。これによれば、ドラム13の回転による叩き洗いを行うことなく、ドラム13内の洗濯物の位置を入れ替えることができる。その結果、洗濯物全体に対して、更に効率良く洗濯液及び気泡による洗浄効果を発揮させることができる。
また、洗濯機10は、乾燥機構40を更に備えている。乾燥機構40は、ファン装置42を含んで構成され水槽12内に乾燥用の温風を供給する。そして、空気供給部42は、乾燥機構40のファン装置42と兼用している。これによれば、乾燥機構40の送風手段と気泡発生部51への送風手段とを兼用することで、外箱11内の限られたスペースを有効活用することができ、その結果、気泡供給機構50を設けたことによる洗濯機10の大型化やコスト増大を抑制することができる。
また、制御装置16は、空気供給部42から気泡発生部51へ供給する空気の圧力を、ユーザによって選択されたコース又はユーザの任意の選択によって変更することができる。これによれば、洗濯物の種類や量の変化に柔軟に対応することができる。
また、制御装置16は、水槽12内の水位が高くなる又はドラム13内の洗濯物の重量が多くなるにつれて、空気供給部42から気泡発生部51へ供給する空気の圧力を高くする制御を行うことができる。これによれば、水槽12内の水位又はドラム13内の洗濯物の重量に応じた量及び圧力の気泡を供給することができるため、水槽12内の水位又はドラム13内の洗濯物の重量の変化に柔軟に対応することができる。
ここで、ドラム13内へ気泡を供給すると、ドラム13内の洗濯液が攪拌されて、洗剤による泡が発生し易くなる。そして、洗剤による泡がドラム13内で過剰に発生すると、ドラム13内の洗濯物が洗剤による泡に包まれ易くなる。すると、その洗濯による泡がクッションとなって、気泡発生部51から供給された気泡の機械力が洗濯物に伝わり難くなり、その結果、洗濯能力が低下するおそれがある。
そこで、制御装置16は、泡消し行程として、空気供給部42から気泡発生部51へ空気を供給して気泡発生部51から気泡を発生させている最中に泡センサ181により泡の発生を検出した場合には、空気供給部42から気泡発生部51への空気の供給を一旦停止する。そして、制御装置16は、排水弁31と給水弁21とを交互に開閉させて排水及び給水を交互に行う。そして、制御装置16は、泡センサ181により泡の除去が検出されると、空気供給部42から気泡発生部51への空気の供給を再開する。
これによれば、洗剤による泡がドラム13内で過剰に発生した場合であっても、その泡を除去することができる。したがって、洗濯による泡がクッションとなって、気泡発生部51から供給された気泡の機械力が洗濯物に伝わり難くなることを抑制することができ、その結果、洗剤の泡による洗濯能力の低下を抑制することができる。
そして、制御装置16は、水切り行程として、水槽12に水が貯留させていない状態で、空気供給部42から気泡発生部51へ空気を供給する制御を更に行うことができる。これによれば、気泡発生部51内の湿気を除去し、気泡発生部51内に水が残留することによるカビなの発生を抑制することができ、気泡発生部51を清潔に保つことができる。
また、この場合、空気供給部42としてのファン装置42は、フィルタ装置432の下流側に設けられている。そのため、水槽12から循環風路43に取り込まれたリント等が、気泡発生部51から再び水槽12及びドラム13内に戻ることを抑制することができる。
また、例えば図9に示すように、循環風路43内にダンパ19を設けても良い。ダンパ19は、例えば制御装置16によって駆動制御可能であり、ファン装置42で発生した風を、気泡発生部51側へのみ供給する状態と、給気口125へのみ供給する状態と、を択一的に切り替えることができる。この場合、制御装置16は、気泡発生部51から気泡を発生させて気泡洗い運転を行う際には、気泡発生部51側への経路を開き、給気口125側への経路を閉じるようにダンパ19を駆動制御する。一方、制御装置16は、乾燥機構40を駆動させて乾燥運転を行う際には、給気口125側への経路を開き、気泡発生部51側への経路を閉じるようにダンパ19を駆動制御する。
これによれば、気泡供給機構50の空気供給部に乾燥機構40のファン装置42を兼用する場合であっても、ファン装置42で発生した風が、気泡発生部51側と給気口125との両方に別れて供給されることを防ぐことができる。その結果、ファン装置42で発生した風を、その目的に応じて効率良く供給することができる。
また、上記実施形態において、乾燥機構40は、加熱方式としてヒートポンプユニット41を備えたものとしているが、これに限られず、ヒータによって加熱する構成であっても良い。
また、洗濯機10は、気泡発生部51から発生される気泡を用いて、水槽12及びドラム13自体を洗浄する槽洗浄コースを備えていても良い。この場合、制御装置16は、水槽12内に対して、予め設定されている上限の水位まで給水する。そして、制御装置16は、ファン装置42で発生される風力を、気泡洗い運転時の最大の風圧又は気泡洗い運転時よりも大きい風圧となるように制御する。これにより、水槽12及びドラム13のうち水に浸かっている部分に気泡の機械力が作用し、その結果、水槽12及びドラム13が効率良く洗浄される。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10はドラム式洗濯機、12は水槽、13はドラム、14はドラムモータ、16は制御装置、181は泡センサ、21は給水弁、30は排水循環機構(循環機構)、31は排水弁、32は循環ポンプ、40は乾燥機構、42はファン装置(空気供給部)、51は気泡発生部(ケース)、512は孔、を示す。

Claims (9)

  1. 水を貯留可能な水槽と、
    回転軸が設置面に対して傾斜方向又は水平方向に設定され前記水槽内に回転可能に設けられたドラムと、
    前記ドラムを回転駆動させるドラムモータと、
    前記ドラムの下方にあって前記ドラムの周方向の最下部を当該周方向に跨る領域に設けられ、前記水槽内に貯留された水に空気を供給することで当該水中に気泡を発生させることが可能な気泡発生部と、
    前記気泡発生部に対して空気を供給する空気供給部と、
    前記ドラムモータ及び前記空気供給部の駆動を制御可能な制御装置と、
    を備えるドラム式洗濯機。
  2. 前記気泡発生部は、複数の孔を有する容器状のケースで構成されている、
    請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 循環ポンプによって前記水槽内の水を循環させて前記ドラム内に放水する循環機構を更に備え、
    前記制御装置は、前記循環ポンプの駆動を制御可能であって、前記空気供給部から前記気泡発生部に空気を供給して気泡を発生させている最中に前記循環ポンプを間欠的に駆動させる、
    請求項1又は2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記制御装置は、前記空気供給部から前記気泡発生部に空気を供給して気泡を発生させている最中に、前記ドラムモータを駆動させて前記ドラムを半回転以内で回転させる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
  5. ファン装置を含んで構成され前記水槽内に乾燥用の温風を供給する乾燥機構を更に備え、
    前記空気供給部は、前記ファン装置と兼用している、
    請求項1から4のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
  6. 前記制御装置は、前記空気供給部から前記気泡発生部へ供給する空気の圧力を、ユーザによって選択されたコース又はユーザの任意の選択によって変更する、
    請求項1から5のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
  7. 前記制御装置は、前記水槽内の水位が高くなる又は前記ドラム内の洗濯物の重量が多くなるにつれて前記空気供給部から前記気泡発生部へ供給する空気の圧力を高くする制御を行う、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
  8. 外部の水源に接続されて外部の水源から前記水槽内へ給水する給水経路を開閉可能な給水弁と、
    前記水槽内の水を外部へ排水する排水経路を開閉可能な排水弁と、
    前記水槽内の泡の発生を検出可能な泡センサと、を更に備え、
    前記制御装置は、前記空気供給部から前記気泡発生部へ空気を供給して前記気泡発生部から気泡を発生させている最中に前記泡センサにより泡の発生を検出した場合には、前記空気供給部から前記気泡発生部への空気の供給を一旦停止し、前記排水弁と前記給水弁とを交互に開閉させて排水及び給水を交互に行い、その後、前記空気供給部から前記気泡発生部への空気の供給を再開する制御を更に行うことができる、
    請求項1から7のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
  9. 前記制御装置は、前記水槽に水を貯留させていない状態で、前記空気供給部から前記気泡発生部へ空気を供給する制御を更に行うことができる、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のドラム式洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021108841A (ja) * 2020-01-09 2021-08-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 ドラム式洗濯機
WO2023138401A1 (zh) * 2022-01-20 2023-07-27 青岛海尔洗涤电器有限公司 衣物处理设备及衣物处理设备的控制方法
WO2024053248A1 (ja) * 2022-09-05 2024-03-14 日立グローバルライフソリューションズ株式会社 洗濯機

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