JP2008110135A - 洗濯機 - Google Patents

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Hiroki Murase
弘樹 村瀬
Tetsuyuki Kono
哲之 河野
Kei Yoshikawa
圭 吉川
Naoko Goto
直子 後藤
Hiroki Hayashi
浩樹 林
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Toshiba Corp
Toshiba Consumer Marketing Corp
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Toshiba Consumer Marketing Corp
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Abstract

【課題】衣類を少ない電力消費量で迅速に乾かすこと。
【解決手段】強制乾燥処理は排気ダクト45の閉鎖状態で送風器34とヒータ35と除湿器40を運転するものである。この強制乾燥処理時には水受槽10の内気が外気と混合することなく循環経路33の内部を循環するので、循環経路33の内部を循環する内気の温度低下が抑えられ、衣類の乾燥が促進される。余熱乾燥処理は排気ダクト45を閉鎖状態から開放状態に切換え、ヒータ35を運転状態から運転停止状態に切換えるものである。この余熱乾燥処理時には衣類から余熱で蒸発した水分が外気流によって水受槽10の外部に排出されるので、衣類の乾燥が促進される。従って、強制乾燥処理時および余熱乾燥処理時のそれぞれで衣類の乾燥が促進され、余熱乾燥処理時にヒータ35が運転停止されるので、衣類を少ない電力消費量で迅速に乾かすことができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、水受槽内に温風を注入することに基づいて衣類を乾かす乾燥機能を備えた洗濯機に関する。
上記洗濯機には水受槽に循環経路を接続し、循環経路の内部に送風器および加熱器のそれぞれを収納した構成のものがある。この循環経路は水受槽の内部空間を始点および終点のそれぞれとする環状をなすものであり、送風器は循環経路に沿って空気を循環させ、加熱器は循環経路に沿って循環する空気を加熱することに基づいて循環経路から水受槽の内部に温風を供給する。この洗濯機は除湿器を有している。この除湿器は循環経路の内部のうち加熱器に対して上流側となる部分に冷却水を注入するものであり、送風器と加熱器と除湿器のそれぞれが運転された乾燥処理では循環経路から水受槽の内部に温風が吐出される。この温風は水受槽内の湿った衣類から水分を奪って循環経路の内部に流入し、循環経路の内部で冷却水に接触することに基づいて除湿される。この温風は循環経路の内部で加熱器によって再び加熱され、高温低湿な温風となって水受槽の内部に吐出される。
特開2002−159774号公報
上記洗濯機の場合、乾燥処理の途中までは加熱器で発生する熱量と温風から衣類の水分に与えられる熱量(衣類が含有する水分量)と除湿器が温風から回収する熱量が相互にバランスしており、加熱器で発生する熱量が衣類の乾燥に無駄なく消費される。しかしながら、乾燥処理の途中以後では衣類が含有する水分量が減少するので、熱の供給量が水分量に対して過剰になる。このため、加熱器が過剰な熱量を生成することになるので、加熱器での電力消費量が不要に多くなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、水受槽内の衣類を少ない電力消費量で迅速に乾かすことが可能な洗濯機を提供することにある。
本発明の洗濯機は、衣類を洗うための水を受ける水受槽と、前記水受槽の内部に収納され衣類が投入される回転槽と、前記回転槽に設けられ前記回転槽の内部空間を前記水受槽の内部空間に空気および水のそれぞれが流通可能となるように接続する複数の貫通孔と、前記回転槽を回転操作する洗濯モータと、前記水受槽の内部空間を始点および終点のそれぞれとする空気の循環経路と、前記循環経路に沿って空気を循環させる送風器と、前記循環経路の内部に収納されたものであって前記循環経路に沿って循環する空気を前記循環経路の内部で加熱することに基づいて前記循環経路から前記水受槽の内部に流出する空気を温風化する加熱器と、前記循環経路の内部のうち前記加熱器に対して上流側となる部分に温風を除湿するための冷却水を注入するものであって前記水受槽の内部から前記循環経路の内部に流入した温風を前記加熱器の上流側で除湿する除湿器と、前記水受槽の内部の空気を前記水受槽の外部に排出するための排気経路と、前記排気経路を開放する開放状態および前記排気経路を閉鎖する閉鎖状態相互間で切換わることが可能な弁体と、前記弁体を前記開放状態および前記閉鎖状態相互間で操作する電気的な駆動源と、前記循環経路に設けられ前記送風器が運転され前記排気経路が開放されているときには前記循環経路の内部に内外の圧力差で前記水受槽の外部の空気を吸引する吸気口と、前記洗濯モータと前記送風器と前記加熱器と前記除湿器と前記駆動源のそれぞれを駆動制御する制御回路を備え、 前記制御回路は前記加熱器と前記送風器と前記除湿器のそれぞれを前記排気経路の閉鎖状態で運転することに基づいて前記循環経路に沿って温風を循環させ前記回転槽内の衣類を当該温風によって強制的に乾かす強制乾燥処理を行うことが可能なものであって、前記強制乾燥処理を終えたときには前記加熱器を運転停止することに基づいて前記回転槽内の衣類が前記強制乾燥処理中に蓄積した余熱で前記回転槽内の衣類から水分を蒸発させる余熱乾燥処理を行うものであり、前記余熱乾燥処理では前記排気経路を開放することに基づいて前記水受槽の外部の空気を前記吸気口から前記循環経路の内部を通して前記水受槽の内部に供給すると共に前記水受槽の内部の空気を前記排気経路から外部に排出することで前記水受槽の内部空間を通過する外気流を生成する処理を行うところに特徴を有する。
強制乾燥処理では排気経路の閉鎖状態で送風器と加熱器と除湿器のそれぞれが運転され、循環経路から水受槽の内部に温風が吐出される。この温風は水受槽内の湿った衣類から水分を奪って循環経路の内部に流入し、循環経路の内部で冷却水に接触することに基づいて除湿される。この温風は循環経路の内部で加熱器によって再び加熱され、高温低湿な温風となって水受槽の内部に吐出される。この強制乾燥処理では加熱器で発生する熱量と温風から衣類の水分に与えられる熱量と除湿器が温風から回収する熱量が相互にバランスしており、加熱器で発生する熱量が衣類の乾燥に無駄なく消費される。この強制乾燥処理では排気経路が閉鎖されており、水受槽の外部の空気が吸気口から循環経路の内部に吸引されずに水受槽の内部の空気が排気経路から排出されないので、水受槽の内部の空気が当該空気に比べて低温度の外部の空気と混合することなく循環経路の内部を循環する。このため、循環経路の内部を循環する空気の温度低下が抑えられるので、衣類の乾燥が促進される。
余熱乾燥処理では加熱器が運転停止され、水受槽内の衣類から余熱で水分が奪われる。この余熱とは水受槽内の衣類が強制乾燥処理中に蓄積した熱を称するものであり、余熱乾燥処理では排気経路が開放される。この排気経路の開放状態では水受槽の外部の空気が吸気口から循環経路の内部を通して水受槽の内部に供給され、水受槽の内部の空気が排気経路から外部に排出されるので、水受槽の内部空間を通過する外気流が生成される。このため、水受槽内の衣類から余熱で蒸発した水分が当該外気流によって水受槽の外部に排出されるので、加熱器を運転することなく衣類の乾燥が促進される。即ち、強制乾燥処理時および余熱乾燥処理時のそれぞれで衣類の乾燥が促進され、余熱乾燥処理で加熱器が運転停止されるので、水受槽内の衣類を少ない電力消費量で迅速に乾かすことができる。
<<実施例1>>
外箱1は、図1に示すように、底板2と前板3と左側板4と右側板5と後板6と天板7を相互に箱状に接合することから構成されたものであり、外箱1の前板3には、図2に示すように、貫通孔状の出入口8が形成されている。この外箱1の前板3には、図1に示すように、円形状のドア9が垂直な軸を中心に回動可能に装着されており、ドア9は出入口8を閉鎖する閉鎖状態および出入口8を開放する開放状態相互間で軸を中心に回動可能にされている。
外箱1の内部には、図2に示すように、水受槽10が収納されている。この水受槽10は後面が閉鎖された有底な円筒状をなすものであり、軸心線CLが前から後へ向って下降する前上がりの傾斜状態に配置されている。この水受槽10の前端部には水受槽10を取囲む円環状の水受槽カバー11が固定されている。この水受槽カバー11は出入口8の後方に配置されたものであり、水受槽カバー11には円筒状をなすベロー12の後端部が固定されている。このベロー12はゴムを材料に形成されたものであり、ベロー12の前端部は出入口8の内周面に固定されている。
水受槽10の後面には、図2に示すように、ドラムモータ13のステータ14が固定されている。このドラムモータ13はステータ14の外周部にロータ15が回転可能に配置されたアウタロータ形のものであり、速度制御可能なDCブラシレスモータから構成されている。このドラムモータ13は洗濯モータに相当するものであり、ドラムモータ13のロータ15には回転軸16が回転不能に固定されている。この回転軸16は水受槽10の軸心線CLに沿って水受槽10の内部に突出するものであり、回転軸16にはドラム17が回転不能に固定されている。このドラム17は後面が閉鎖された有底な円筒状をなすものであり、水受槽10の内部に水受槽10に対して同心状に収納されている。このドラム17はドラムモータ13が駆動することに基づいてドラムモータ13の回転軸16と一体的に回転するものであり、ドラム17には複数の流通孔18が形成されている。これら各流通孔18は空気および水のそれぞれが流通可能なものであり、ドラム17の内部空間および水受槽10の内部空間は各流通孔18を介して相互に接続されている。このドラム17は回転槽に相当するものであり、各流通孔18は貫通孔に相当するものである。
ドラム17の前面には、図2に示すように、円形状の開口部19が形成されている。この開口部19は出入口8の後方に対向配置されたものであり、衣類はドア9の開放状態で出入口8から開口部19を順に通してドラム17の内部に投入され、ドア9の開放状態でドラム17の内部から開口部19および出入口8を順に通して取出される。このドラム17の内周面には突状をなす複数のバッフル20が固定されており、複数のバッフル20のそれぞれはドラム17が回転することに応じて円周方向の最低部から最高部へ向って移動するときにドラム17内の衣類を掻き揚げる。
外箱1の内部には、図2に示すように、給水弁21が収納されている。この給水弁21の入力ポートは水道の蛇口に接続されており、給水弁21の出力ポートは洗剤ケース22を介して水受槽10の内部空間に接続されている。この洗剤ケース22は洗剤が投入されるものであり、水受槽10の内部空間には給水弁21が開放されることに基づいて水道の蛇口から給水弁21および洗剤ケース22を順に通して水道水が注入される。この給水弁21は給水弁ソレノイド23(図3参照)を駆動源とするものであり、給水弁21は給水弁ソレノイド23がオンされることに基づいて水受槽10の内部空間に洗剤ケース22を通して水道水を注入する開放状態になり、給水弁ソレノイド23がオフされることに基づいて水受槽10の内部空間に水道水を注入しない閉鎖状態になる。この水受槽10には、図2に示すように、排水ホース24が接続されており、排水ホース24には排水弁25が介在されている。この排水弁25は排水弁モータ26(図3参照)を駆動源として開放状態および閉鎖状態相互間で切換わるものであり、排水弁25の閉鎖状態では排水ホース24が水受槽10内の水を排出不能な閉鎖状態になり、排水弁25の開放状態では排水ホース24が水受槽10内の水を排出可能な開放状態になる。
水受槽10の後面には、図2に示すように、後ダクト27が固定されている。この後ダクト27は下端面および上端面のそれぞれが開口するものであり、後ダクト27の下端面は水受槽10の内部空間に水受槽10の下端部で接続されている。この後ダクト27の上端面にはファンケーシング28の吸気口が接続されており、ファンケーシング28の排気口にはヒータケース29の後端面が接続されている。このヒータケース29は前端面および後端面のそれぞれが開口するダクト状をなすものであり、ヒータケース29の前端面には前ダクト30の上端面が接続されている。この前ダクト30は上端面および下端面のそれぞれが開口するものであり、前ダクト30の下端面は水受槽カバー11を貫通して水受槽10の内部空間に接続されている。
ファンケーシング28の内部には、図2に示すように、ファン31が収納されており、ファン31はファンモータ32の回転軸に連結されている。このファンモータ32は速度制御可能なDCブラシレスモータからなるものであり、ファンモータ32の駆動時にはファン31が回転することに基づいてドラム17内の空気が後ダクト27からファンケーシング28とヒータケース29と前ダクト30を順に通してドラム17内に放出される。即ち、後ダクト27〜前ダクト30はドラム17の内部空間を始点および終点のそれぞれとする環状の循環経路33を構成するものであり、ファン31とファンモータ32は循環経路33に沿って空気を循環させる送風器34を構成するものである。
ヒータケース29の内部には加熱器に相当するヒータ35が収納されている。このヒータ35は循環経路33に沿って循環する空気をヒータケース29の内部で加熱することに基づいて温風化するものであり、ファンモータ32およびヒータ35のそれぞれが駆動した状態では前ダクト30からドラム17の内部空間に温風がドラム17内の衣類を乾かすための乾燥風として放出される。外箱1の内部には散水弁36が収納されており、散水弁36の入力ポートは給水弁21と共通の水道の蛇口に接続されている。この散水弁36は散水弁ソレノイド37(図3参照)を駆動源として開放状態および閉鎖状態相互間で切換わるものであり、散水弁36の出力ポートには、図2に示すように、散水ホース38の上端部が接続されている。
後ダクト27の上端部には、図2に示すように、散水口39が形成されており、散水口39には散水ホース38の下端部が接続されている。この散水口39は後ダクト27の内部に水道水を冷却水として散水するものであり、散水弁36の開放状態では水道の蛇口から散水ホース38および散水口39を順に通して後ダクト27の内部に水道水が散水され、散水弁36の閉鎖状態では後ダクト27の内部に水道水が散水されない。これら散水弁36と散水ホース38と散水口39は水冷式の除湿器40を構成するものであり、脱水運転の終了後に散水弁36の開放状態でファンモータ32およびヒータ35のそれぞれが駆動したときにはドラム17内の湿った衣類を経由した高温多湿な乾燥風が後ダクト27の内部で水道水に接触することに基づいて冷却され、乾燥風が除湿される。この乾燥風はヒータケース29の内部でヒータ35によって加熱されることに基づいて温風化され、ドラム17内の洗濯物に高温低湿な乾燥風として吹き付けられる。
外箱1の天板7には、図2に示すように、後端部に位置して貫通孔状の排気口41が形成されている。この外箱1の天板7には平板状のダンパー42が左右方向へ延びる軸43を中心に回動可能に装着されており、ダンパー42はダンパモータ44(図3参照)の回転軸に連結されている。このダンパモータ44は外箱1の内部に収納されたものであり、位置制御可能なステッピングモータから構成されている。このダンパモータ44はダンパー42を排気口41を閉鎖する閉鎖状態および排気口41を開放する開放状態相互間で軸43を中心に回動操作するものであり、図2はダンパー42を閉鎖状態で示している。この排気口41には、図2に示すように、排気ダクト45の上端面が接続されている。この排気ダクト45は上端面および下端面のそれぞれが開口するものであり、排気ダクト45の下端面は水受槽10の内部空間に水受槽10の上端部で接続されている。即ち、排気口41および排気ダクト45は水受槽10の内部空間およびドラム17の内部空間のそれぞれを外箱1の外部空間に接続する大気開放経路を構成するものであり、ダンパー42は大気開放経路を開閉する弁体に相当し、ダンパモータ44は駆動源に相当し、排気ダクト45は排気経路に相当する。
後ダクト27には、図2に示すように、散水口39よりも高所に位置して吸気口46が固定されている。この吸気口46は筒状をなす常開形のものであり、外箱1の内部に開口している。この吸気口46はファン31の上流側で後ダクト27に固定されたものであり、ドア9およびダンパー42のそれぞれの閉鎖状態では循環経路33が吸気口46を除いて密閉されるので、ファンモータ32が駆動することに基づいて水受槽10の外気が吸気口46から後ダクト27内に吸引されることなく水受槽10の内気が循環経路33に沿って循環する。このダンパー42が閉鎖状態から開放状態に移行したときには水受槽10の外気が吸気口46から後ダクト27内に圧力差で吸引された後にファンケーシング28とヒータケース29と前ダクト30を順に通して水受槽10の内部空間に放出され、水受槽10の内気が排気ダクト45から排気口41を通して外箱1の外部に放出される。
外箱1の前板3には、図1に示すように、上端部に位置して横長な長方形状の操作パネル47が固定されており、操作パネル47には複数のスイッチ48のそれぞれが前方から操作可能に装着されている。これら複数のスイッチ48のそれぞれは、図3に示すように、制御回路60に接続されている。この制御回路60は外箱1の内部に収納されたものであり、マイクロコンピュータを主体に構成されている。この制御回路60はCPU61とROM62とRAM63を有するものであり、制御回路60のCPU61はROM62に予め記録された複数の運転コースのうちから複数のスイッチ48のそれぞれの操作内容に応じたものを択一的に設定する。
制御回路60には、図3に示すように、モータ回路64を介してドラムモータ13が接続され、ソレノイド回路65を介して給水弁ソレノイド23が接続され、モータ回路66を介して排水弁モータ26が接続され、モータ回路67を介してファンモータ32が接続され、ヒータ回路68を介してヒータ35が接続され、ソレノイド回路69を介して散水弁ソレノイド37が接続され、モータ回路70を介してダンパモータ44が接続されており、制御回路60のCPU61はドラムモータ13〜ダンパモータ44のそれぞれを運転コースの設定結果に応じた内容で駆動制御することに基づいて運転コースの設定結果を実行する。
制御回路60には、図3に示すように、圧力センサ71と温風温度センサ72と速度センサ73と水温センサ74と入口温度センサ75と出口温度センサ76が接続されている。圧力センサ71は水受槽10内の圧力に応じた電気信号を出力するものであり、制御回路60のCPU61は圧力センサ71からの出力信号に基づいて水受槽10内に貯留された水道水の水位を検出する。温風温度センサ72は前ダクト30の内部に収納されたものであり、制御回路60のCPU61は温風温度センサ72からの出力信号に基づいて前ダクト30から水受槽10の内部に吐出される乾燥風の温度を検出する。速度センサ73はドラムモータ13のロータマグネットを検出して電気信号を出力するものであり、制御回路60のCPU61は速度センサ73からの出力信号に基づいてドラム17の回転速度を検出する。
水温センサ74は、図2に示すように、後ダクト27の内部に散水口39より低所に位置して収納されたものであり、水温検出器に相当する。この水温センサ74は散水口39から散水された水道水が後ダクト27の壁面に沿って落下するときに当該水道水が触れるように後ダクト27の壁面に固定されたものであり、制御回路60のCPU61は水温センサ74からの出力信号に基づいて散水口39から後ダクト27の内部に散水された水道水の温度を検出する。入口温度センサ75は後ダクト27内の下端部に配置されたものである。この入口温度センサ75は水受槽10の内部から後ダクト27の内部に流入した乾燥風の温度に応じた電気信号を出力するものであり、制御回路60のCPU61は入口温度センサ75からの出力信号に基づいて乾燥風が後ダクト27の内部に流入するときの温度である入口温度を検出する。出口温度センサ76は後ダクト27内の上端部に配置されたものである。この出口温度センサ76は水受槽10の内部から後ダクト27の内部に流入した乾燥風の温度に応じた電気信号を出力するものであり、制御回路60のCPU61は出口温度センサ76からの出力信号に基づいて乾燥風が後ダクト27の内部から脱出するときの温度である出口温度を検出する。
図4は制御回路60のROM62に予め決められた運転制御プログラムを説明するためのフローチャートである。この運転制御プログラムは制御回路60のCPU61が運転コースとして標準コースを設定したときに実行するものであり、CPU61は標準コースを設定したときにはステップS1の重量判定処理へ移行する。この重量判定処理はROM62に予め決められた重量判定パターンでドラムモータ13に電力を供給し、ドラムモータ13に電力を供給開始してからROM62に予め記録された設定時間が経過したときのドラムモータ13の回転速度Rを検出することで行われるものであり、CPU61は回転速度Rを検出したときには回転速度Rの検出結果を第1の判定値R1および第2の判定値R2(>R1)のそれぞれと比較する。これら第1の判定値R1および第2の判定値R2のそれぞれはROM62に予め記録されたものであり、CPU61は「R≦第1の判定値R1」を判断したときにはドラム17内の衣類の重量が「高重量」であると判定し、「第1の判定値R1<R<第2の判定値R2」を判断したときには衣類の重量が「中重量」であると判定し、「R≧第2の判定値R2」を判断したときには衣類の重量が「低重量」であると判定する。
CPU61はステップS1の重量判定処理を終えると、ステップS2の水位設定処理へ移行する。この水位設定処理はステップS4の給水処理1およびステップS7の給水処理2のそれぞれで水受槽10内に貯留する水位を設定するものであり、CPU61はステップS1で衣類の重量が「高重量」であると判定したときには水位をROM62に予め記録された「高水位」に設定し、ステップS1で衣類の重量が「中重量」であると判定したときには水位をROM62に予め記録された「中水位」に設定し、ステップS1で衣類の重量が「低重量」であると判定したときには水位をROM62に予め記録された「低水位」に設定する。
CPU61はステップS2の水位設定処理を終えると、ステップS3の布質判定処理へ移行する。この布質判定処理はドラムモータ13が1回転する間の回転斑を検出し、回転斑の検出結果に基づいてドラム17内の衣類の布質を「ごわごわ」・「中間」・「しなやか」のいずれかに判定するものである。このドラムモータ13の回転斑はドラムモータ13の回転速度Rを機械的な単位量「30°」毎の位相角「0〜30°」と「30〜60°」・・・・「330°〜360°」のそれぞれで検出し、複数の回転速度Rの検出結果を相互に比較することに基づいて検出されるものであり、回転速度Rの検出時にはROM62に予め記録された布質判定パターンでドラムモータ13に電力が供給される。このドラムモータ13の回転操作は排水弁25の閉鎖状態で給水弁21を開放することに基づいて水道の蛇口から洗剤ケース22を通して水受槽10内に水道水を注入し、水受槽10内に水道水を貯留した状態で行われるものであり、洗剤ケース22内に洗剤が投入されているときには洗剤ケース22内の洗剤が水道水と共に水受槽10内に注入され、ドラム17内の衣類は洗剤分を含有する水道水によって濡らされる。この水道水の注入時にはCPU61は圧力センサ71からの出力信号に基づいて水受槽10内の水位を検出しており、CPU61は水受槽10内に「低水位」に比べて低い布質検出水位の水道水を貯留する。
CPU61はステップS3の布質判定処理を終えると、ステップS4の給水処理1へ移行する。この給水処理1は排水弁25の閉鎖状態で給水弁21を開放することに基づいて水道の蛇口から洗剤ケース22を通して水受槽10内に水道水を注入するものであり、CPU61は圧力センサ71からの出力信号に基づいて水受槽10内にステップS2の設定結果の水位の水道水を貯留する。この給水処理1の開始時には水受槽10内に布質検出水位の水道水が貯留されており、給水処理1では「水位の設定結果―布質検出水位」に相当する量の水道水が水受槽10内に注入される。
CPU61はステップS4の給水処理1を終えると、ステップS5の洗い処理へ移行する。この洗い処理はドラムモータ13をROM62に予め記録された洗い速度で回転操作するものであり、ドラム17内の衣類はバッフル20によって掻揚げられた後に水受槽10内の貯留水中に落下することで撹拌される。この洗い処理は水受槽10内に洗剤分を含有する設定水位の水道水が貯留された状態で行われるものであり、衣類は洗剤分を含有する水道水中に落下することで叩き洗いされる。
CPU61はステップS5の洗い処理を終えると、ステップS6の排水処理1で排水弁25を開放することに基づいて水受槽10内の水を排水ホース24から排出し、ステップS7の給水処理2へ移行する。ここで給水弁21を開放し、水受槽10内にステップS2の設定水位の水道水を再び貯留する。
CPU61はステップS7の給水処理2を終えると、ステップS8のすすぎ処理へ移行する。このすすぎ処理はドラムモータ13をROM62に予め記録されたすすぎ速度で回転操作するものであり、ドラム17内の衣類はバッフル20によって掻揚げられた後に水受槽10内の貯留水中に落下することで撹拌される。このすすぎ処理は水受槽10内に洗剤分を投入することなく行われるものであり、衣類は洗剤分を含有しない水道水中に落下することで洗剤分が除去される。
CPU61はステップS8のすすぎ処理を終えると、ステップS9の排水処理2で排水弁25を開放することに基づいて水受槽10内の水を排水ホース24から排出し、ステップS10の脱水処理へ移行する。この脱水処理は排水弁25の開放状態でドラムモータ13をROM62に予め記録された脱水速度で回転操作するものであり、ドラム17内の衣類はドラム17の内周面に張り付いたまま落下することなく回転する。この脱水処理はドラム17内の衣類から水分を遠心力で放出するものであり、衣類から放出された水分は排水ホース24を通して排出される。
CPU61はステップS10の脱水処理を終えると、ステップS11の乾燥処理へ移行する。この乾燥処理はドラムモータ13とファンモータ32とヒータ35とダンパモータ44のそれぞれを駆動制御し、ドラム17内の衣類に乾燥風を吹付けることでドラム17内の衣類を乾かすものである。図5は図4のステップS11の乾燥処理の詳細を示すものであり、CPU61は図5のステップS21でドラムモータ13をROM62に予め記録されたタンブリング速度(例えば40〜50rpm)で運転開始する。このタンブリングとはドラムモータ13の正転および逆転を予め決められた機械的な位相角(例えば0°〜100°)の範囲内で交互に行うことでドラム17内の衣類をドラム17内で分散させるものであり、CPU61はステップS21でドラムモータ13をタンブリング速度で運転開始したときにはステップS22へ移行し、散水弁ソレノイド37をオンする。この散水弁ソレノイド37のオン状態では散水弁36が開放され、水道の蛇口から散水ホース38および散水口39を順に通して後ダクト27の内部に水道水が散水される。
CPU61はステップS22で散水動作を開始すると、ステップS23で水温センサ74からの出力信号に基づいて後ダクト27の内部に散水された水道水の温度twを検出し、水温twの検出結果をRAM63に記録する。このステップS23では後ダクト27の内部を乾燥風が循環しておらず、水道水の温度twとして乾燥風に触れていない初期水温が検出される。
制御回路60のROM62には、図6に示すように、テーブルデータ1〜3が予め記録されている。これらテーブルデータ1〜3のそれぞれは重量の検出結果および水温twの検出結果のそれぞれから補正温度Δtwを選択するためのものであり、テーブルデータ1〜3のそれぞれには重量が軽い程に補正温度Δtwが小さく設定され、テーブルデータ1〜3のそれぞれには初期水温twが低い程に補正温度Δtwが大きく設定されている。テーブルデータ1には布質として「ごわごわ」が割付けられ、テーブルデータ2には布質として「中間」が割付けられ、テーブルデータ3には布質として「しなやか」が割付けられている。布質「ごわごわ」は木綿を想定したものであり、布質「中間」は混紡を想定したものであり、布質「しなやか」は化繊を想定したものである。木綿は水分の蒸発速度が混紡および化繊のそれぞれに比べて遅く、テーブルデータ1の各補正温度Δtwはテーブルデータ2〜3のそれぞれの同一条件の補正温度Δtwに比べて大きく設定されている。化繊は水分の蒸発速度が混紡および化繊のそれぞれに比べて早く、テーブルデータ3の各補正温度Δtwはテーブルデータ1〜2のそれぞれの同一条件の補正温度Δtwに比べて小さく設定されている。混紡は水分の蒸発速度が木綿および化繊の中間であり、テーブルデータ2の各補正温度Δtwはテーブルデータ1の同一条件の補正温度Δtwおよびテーブルデータ3の同一条件の補正温度Δtwの中間に設定されている。
CPU61は図5のステップS23で初期水温twを検出すると、ステップS24でテーブルデータ1〜3のうちから布質の判定結果に応じたものを選択し、ステップS25でテーブルデータ1〜3の選択結果から重量の検出結果および初期水温twの検出結果の双方に応じた補正温度Δtwを選択する。例えば布質の判定結果が「しなやか」であるときにはテーブルデータ3が選択され、初期水温twの検出結果が「22°C」で重量の判定結果が「高重量」であるときには補正温度Δtwとして「t33」が選択される。
CPU61は図5のステップS25で補正温度Δtwを選択すると、ステップS26でファンモータ32を運転開始し、ステップS27でヒータ35を運転開始する。ファンモータ32はROM62に予め記録された乾燥速度で一定方向へ継続的に運転されるものであり、ヒータ35は温度センサ72からの出力信号がROM62に予め記録された一定の乾燥温度となるように運転されるものであり、散水弁36の開放状態でファンモータ32およびヒータ35のそれぞれが運転開始されたときには前ダクト30からドラム17内の衣類に高温度の乾燥風が吹付けられ、乾燥風が衣類から水分を奪うことで衣類の乾燥を促進する。この乾燥風は後ダクト27の内部で水道水に接触することに基づいて除湿され、ヒータケース29内でヒータ35によって加熱されることに基づいて高温低湿な乾燥風となってドラム17内の衣類に吹付けられる。この状態ではダンパ−42が閉鎖状態にされており、水受槽10の外気が吸気口46から後ダクト27の内部に吸引されず、水受槽10の内気が外箱1の排気口41から排出されないので、循環経路33内を内気が当該内気に比べて低温度の外気と混合することなく循環する。このため、内気の温度低下が抑えられるので、ドラム17内の衣類が効率的に乾かされる。
CPU61はステップS27でヒータ35を運転開始すると、ステップS28で水温センサ74からの出力信号に基づいて後ダクト27の内部に散水された水道水の水温twを検出する。そして、ステップS29で水温twの検出結果を最高水温tmaxにセットし、ステップS30でタイマTをROM62に予め記録された初期値「0」にリセットする。このタイマTはCPU61が内部のクロック回路から一定の時間間隔で出力されるクロック信号を検出することに基づいて割込み処理で更新するものであり、CPU61はステップS30でタイマTをリセットしたときにはステップS31へ移行し、タイマTの計測結果をROM62に予め記録された単位時間ΔT(例えば1秒)と比較する。
CPU61はステップS31で「T=単位時間ΔT」を判断すると、ステップS32で水温センサ74からの出力信号に基づいて水温twを検出する。そして、ステップS33へ移行し、水温twの検出結果を最高水温tmaxの設定結果と比較する。ここで「水温twの検出結果≧最高水温tmaxの設定結果」を判断したときにはステップS34へ移行し、水温twの検出結果を最高水温tmaxにセットする。次にステップS30に復帰し、ステップS30〜ステップS34を繰返す。
図7は乾燥処理でヒータ35を継続的に運転しダンパー42を継続的に閉鎖したときの水温twの時間的な変化を示すものであり、乾燥処理の前半部および中盤部のそれぞれではヒータ35で発生する熱量と温風から衣類の水分に与えられる熱量(衣類が含有する水分量)と除湿器40が温風から回収する熱量が相互にバランスしており、乾燥処理の前半部では散水口39から後ダクト27の内部に散水された水道水の水温twが時間の進行に応じて上昇し、乾燥処理の中盤部では時間の進行に拘らず横這い状態になる。これら乾燥処理の前半部および中盤部のそれぞれはヒータ35で発生した熱がドラム17内の衣類を乾かすことに効率的に使用される恒率乾燥期であり、恒率乾燥期では単位時間ΔTが経過する毎に図5のステップS32で水温twが検出され、ステップS34で水温twの検出結果が最高水温tmaxにセットされることに基づいて最高水温tmaxが時間の進行に応じて更新される。
CPU61は図5のステップS33で「水温twの検出結果<最高水温tmaxの設定結果」を判断すると、ステップS35へ移行する。即ち、乾燥処理が進行したときにはドラム17内の衣類が含有する水分量が減少するので、乾燥風の熱量がドラム17内の衣類の水分に十分に与えられなくなる。このため、乾燥風の熱量が水分量に対して過剰になるので、ドラム17内の衣類の乾燥効率が低下する。この乾燥効率が低下する減率乾燥期は乾燥処理の後半部に始まるものであり、減率乾燥期には後ダクト27の内部で凝縮する水分量が減少するので、図7に示すように、水温twが下降状態になる。図5のステップS33はヒータ35で発生した熱がドラム17内の衣類を乾かすことに対して過剰となる恒率乾燥期から減率乾燥期への転換タイミングを判定するものである。
CPU61は図5のステップS35へ移行すると、RAM63から補正温度Δtwの記録結果を検出し、最高水温tmaxの現在の設定結果から補正温度Δtwの検出結果を減算することで運転切換温度tc「tmax−Δtw」を演算する。この運転切換温度tcはドラム17内の衣類をヒータ35の熱で乾かす強制乾燥処理から衣類が保有する余熱で乾かす余熱乾燥処理に切換えるための境界値であり、衣類が保有する余熱とは衣類の強制乾燥処理時に衣類が蓄積した熱を称する。
運転切換温度tcの演算に使用する補正温度ΔtwはCPU61が図5のステップS25でテーブルデータ1〜3のいずれかから初期水温twの検出結果に応じて設定したものであり、テーブルデータ1〜3のそれぞれには初期水温twが低い程に補正温度Δtwが大きく設定されている。このため、重量の判定結果および布質の判定結果のそれぞれが同一であるときには初期水温twが低い程に補正温度Δtwが大きく設定されるので、運転切換温度tcが最高水温tmaxの設定結果から遠い値に設定され、強制乾燥処理の所要時間が長くなる。即ち、冬場には水道水の水温が夏場に比べて低く、余熱乾燥処理時に循環経路33内を循環する風が夏場に比べて速く冷却されるので、余熱乾燥処理時の衣類の乾燥効率が夏場に比べて低下する。この冬場には運転切換温度tcが夏場に比べて低く設定されるので、強制乾燥処理の所要時間が夏場に比べて長くなる。従って、強制乾燥処理時に衣類から奪うことができる水分量が夏場に比べて多くなるので、余熱乾燥処理時の衣類の乾燥効率が夏場に比べて低下するにも拘らず衣類を確実に乾かすことができる。
運転切換温度tcの演算に使用する補正温度ΔtwはCPU61が図5のステップS25でテーブルデータ1〜3のいずれかから衣類の重量の判定結果に応じて設定したものであり、テーブルデータ1〜3のそれぞれには衣類の重量が軽い程に補正温度Δtwが小さく設定されている。このため、初期水温twの検出結果および布質の判定結果のそれぞれが同一であるときには衣類の重量が軽い程に補正温度Δtwが小さく設定されるので、運転切換温度tcが最高水温tmaxの設定結果に近い値に設定され、強制乾燥処理の所要時間が短くなる。即ち、衣類の重量が軽いときには水分量が少なく、水分量が少ないときにはヒータ35の運転時間が短くなるので、ヒータ35の運転時間が衣類の水分量に応じた短値に設定される。
運転切換温度tcの演算に使用する補正温度ΔtwはCPU61が図5のステップS25でテーブルデータ1〜3のうち衣類の布質の判定結果に応じたものから選択したものであり、テーブルデータ1には布質「木綿(ごわごわ)」に応じた大きな補正温度Δtwが設定され、テーブルデータ2には布質「混紡(中間)」に応じた中間の補正温度Δtwが設定され、テーブルデータ3には布質「化繊(しなやか)」に応じた小さな補正温度Δtwが設定されている。このため、初期水温twの検出結果および重量の判定結果のそれぞれが同一であるときには衣類の化繊含有率が高い程に補正温度Δtwが小さく設定されるので、運転切換温度tcが最高水温tmaxの設定結果に近い値に設定される。従って、衣類の化繊含有率が高い程に強制乾燥処理の所要時間が短くなるので、ヒータ35の運転時間が水分の蒸発の容易度に応じた短値に設定される。
CPU61は図5のステップS35で運転切換温度tcを演算すると、ステップS36でタイマTを「0」にリセットし、ステップS37でタイマTの計測値を単位時間ΔT(例えば1秒)と比較する。ここで「T=単位時間ΔT」を判断したときにはステップS38へ移行し、水温センサ74からの出力信号に基づいて水温twを検出する。次にステップS39へ移行し、水温twの検出結果を運転切換温度tcの演算結果と比較する。ここで「水温twの検出結果>運転切換温度tcの演算結果」を判断したときにはステップS36に復帰し、ステップS36〜S39を繰返す。
CPU61はステップS39で「水温twの検出結果≦運転切換温度tcの演算結果」を判断すると、ステップS40でヒータ35を運転停止する。そして、ステップS41へ移行し、ダンパモータ44を駆動することに基づいてダンパー42を閉鎖状態から開放状態に切換える。このダンパー42の開放状態では水受槽10の外部の相対的に乾燥した外気が吸気口46から後ダクト27の内部に圧力差で吸引され、水受槽10の内気およびドラム17の内気のそれぞれが排気ダクト45から排気口41を通して外箱1の外部に放出されるので、ドラム17の内部を通過する非循環的な外気流が生成される。このダンパー42の開放状態ではドラム17内の衣類が含有する水分が衣類の余熱によって蒸発し、非循環的な外気流に乗って排気口41から外箱1の外部に放出されるので、ヒータ35を運転することなくドラム17内の衣類の乾燥を促進することができる。
CPU61は図5のステップS41でダンパー42を開放すると、ステップS42でドラムモータ13の高速運転を開始する。この高速運転はドラムモータ13をROM62に予め決められた一定の高速運転速度(例えば500rpm)で一定方向へ継続的に運転するものであり、高速運転速度は図4のステップS5の洗い処理でのドラムモータ13の最高速度以上であってステップS10の脱水処理でのドラムモータ13の最高速度以下に設定されている。このドラムモータ13の高速運転状態ではドラム17の内部空間が負圧になり、水受槽10およびドラム17相互間の空間部が正圧になるので、ドラム17の複数の流通孔18のそれぞれを通してドラム17の内部空間から外部空間へ向う気流が発生する。このドラムモータ13の高速運転状態ではドラム17内の衣類が遠心力でドラム17の内周面に押付けられているので、ドラム17の内部空間から外部空間へ向う気流がドラム17の内周面に押付けられた衣類を通過するようになる。従って、衣類から蒸発した水分を排気口41から排出することが気流によって促進されるので、衣類の乾燥も一層促進される。
CPU61は図5のステップS42でドラムモータ13の高速運転を開始すると、ステップ43でタイマTの計測結果を「0」にリセットし、ステップS44でタイマTの計測結果をROM62に予め記録された乾燥終了値(例えば10分)と比較する。ここでタイマTの計測結果が乾燥終了値に到達したことを判断したときにはステップS45へ移行し、入口温度センサ75からの出力信号に基づいて後ダクト27の入口温度tiを検出する。そして、ステップS46へ移行し、出口温度センサ76からの出力信号に基づいて後ダクト27の出口温度toを検出する。
CPU61はステップS46で出口温度toを検出すると、ステップS47で入口温度tiの検出結果から出口温度toの検出結果を減算することに基づいて温度差Δtioを検出する。そして、ステップS48へ移行し、温度差Δtioの検出結果をROM62に予め記録された運転終了値「0」と比較する。ここで「温度差Δtioの検出結果≦0」を判断したときにはステップS49へ移行し、ファンモータ32を運転停止する。次にステップS50で散水弁ソレノイド37をオフすることに基づいて散水動作を停止し、ステップS51でダンパモータ44を駆動することに基づいてダンパー42を開放状態から閉鎖状態に切換え、ステップS52でドラムモータ13を運転停止する。
CPU61はステップS48で「温度差Δtioの検出結果>0」を判断すると、ステップS43に復帰してステップS43〜S48を繰返す。即ち、乾燥処理はステップS41でダンパー42が閉鎖状態から開放状態に切換えられたことを基準に設定時間が経過したことを条件に入口温度tiおよび出口温度toが相互に同一なった場合に終了するものであり、入口温度tiおよび出口温度toが相互に同一なっていない場合には設定時間の余熱乾燥処理が追加的に行われる。
上記実施例1によれば次の効果を奏する。
図5のステップS21〜S39の強制乾燥処理は排気ダクト45の閉鎖状態で送風器34とヒータ35と除湿器40を運転するものである。この強制乾燥処理時には水受槽10の内気が外気と混合することなく循環経路33の内部を循環するので、循環経路33の内部を循環する内気の温度低下が抑えられ、衣類の乾燥が促進される。図5のステップS40〜52の余熱乾燥処理は排気ダクト45を閉鎖状態から開放状態に切換え、ヒータ35を運転状態から運転停止状態に切換えるものである。この余熱乾燥処理時には衣類から余熱で蒸発した水分が外気流によって水受槽10の外部に排出されるので、衣類の乾燥が促進される。従って、強制乾燥処理時および余熱乾燥処理時のそれぞれで衣類の乾燥が促進され、余熱乾燥処理時にヒータ35が運転停止されるので、衣類を少ない電力消費量で迅速に乾かすことができる。
余熱乾燥処理で除湿器40を運転停止することなく強制乾燥処理から継続して運転した。このため、衣類で発生したリントが乾燥風に乗って循環経路33の内部に進入したときに冷却水に接触するので、乾燥風からリントが冷却水によって除去されるようになる。従って、リントが循環経路33の内部から水受槽10の内部に乾燥風と共に吐出されることが抑えられるので、衣類にリントが付着することが少なくなる。
余熱乾燥処理でドラム17を洗い処理での最高速度以上であって脱水処理での最高速度以下の高速度で回転操作したので、ドラム17の複数の流通孔18のそれぞれを通してドラム17の内部空間から外部空間へ向う気流が発生するようになる。このドラム17の高速運転状態では衣類が遠心力でドラム17の内周面に押付けられているので、ドラム17の内部空間から外部空間へ向う気流がドラム17の内周面に押付けられた衣類を通過するようになる。従って、衣類から蒸発した水分が気流に乗り易くなるので、余熱乾燥処理時の衣類の乾燥が一層促進される。
テーブルデータ1〜3のそれぞれから衣類の重量に基づいて補正水温Δtwを選択的に設定し、最高水温tmaxの検出結果を補正水温Δtwの設定結果に基づいて補正することで運転切換温度tcを演算し、水温センサ74の検出結果および運転切換温度tcの演算結果を相互に比較することに基づいて運転状態を強制乾燥処理から余熱乾燥処理に切換えた。このため、強制乾燥処理の所要時間が衣類の重量(衣類の水分量)に応じた適切値に設定されるので、ヒータ35の消費電力量を抑えながらも衣類を重量に応じた短い時間で乾かすことができる。
テーブルデータ1〜3のそれぞれから初期水温twに基づいて補正水温Δtwを選択的に設定し、最高水温tmaxの検出結果を補正水温Δtwの設定結果に基づいて補正することで運転切換温度tcを演算し、水温センサ74の検出結果および運転切換温度tcの演算結果を相互に比較することに基づいて運転状態を強制乾燥処理から余熱乾燥処理に切換えた。このため、強制乾燥処理の所要時間が水道水の初期水温に応じた適切値に設定されるので、ヒータ35の消費電力量を抑えながらも衣類を水道水の初期水温に応じた短い時間で乾かすことができる。
衣類の布質「ごわごわ」に応じてテーブルデータ1を設定し、衣類の布質「中間」に応じてテーブルデータ2を設定し、衣類の布質「しなやか」に応じてテーブルデータ3を設定し、テーブルデータ1〜3のうちから布質の判定結果に応じたものを使用した。このため、強制乾燥処理の所要時間が衣類の布質に応じた適切値に設定されるので、ヒータ35の消費電力量を抑えながらも衣類を布質に応じた短い時間で乾かすことができる。
上記実施例1においては、テーブルデータ1の各補正温度Δtw〜テーブルデータ3の各補正温度Δtwのそれぞれを衣類の重量および水道水の初期水温twのいずれか一方に応じて設定し、テーブルデータ1〜3のいずれかから衣類の重量の判定結果に応じた補正温度Δtwまたは水道水の初期水温twに応じた補正温度Δtwを選択しても良い。
上記実施例1においては、テーブルデータ1〜3のいずれか2つを廃止し、残りの1個のテーブルデータから重量の判定結果および初期水温twの検出結果のそれぞれに応じた補正温度Δtwを選択しても良い。即ち、布質の判定処理を廃止し、布質とは無関係に補正温度Δtwを選択しても良い。
<<実施例2>>
水受槽10の後板には、図9に示すように、槽内温度センサ77が固定されている。この槽内温度センサ77は制御回路60に接続されており、制御回路60のCPU61は槽内温度センサ77からの出力信号に基づいて温風温度tfを検出する。この槽内温度センサ77は水受槽10の内部から循環経路33の内部に流入する温風の温度を水受槽10の内部で検出する槽内温度検出器に相当するものであり、温風温度tfはドラム17内の衣類を通過した乾燥風の温度に相当する。
図10は制御回路60のCPU61が図5の乾燥処理に換えて実行する乾燥処理の詳細を示すものであり、CPU61は図10のステップS61でドラムモータ13をタンブリング速度で運転開始し、ステップS62で散水弁36を開放する。そして、ステップS63で水温センサ74からの出力信号に基づいて初期水温twを検出し、初期水温twの検出結果をRAM63に記録する。
制御回路60のROM62には、図11に示すように、テーブルデータ11〜13が予め記録されている。これらテーブルデータ11〜13のそれぞれは重量の検出結果および初期水温twの検出結果のそれぞれから運転切換温度tcを選択するためのものであり、テーブルデータ11〜13のそれぞれには重量の検出結果が軽い程に運転切換温度tcが小さく設定され、テーブルデータ11〜13のそれぞれには初期水温twの検出結果が低い程に運転切換温度tcが高く設定されている。
テーブルデータ11には布質として「ごわごわ(木綿)」が割付けられ、テーブルデータ12には布質として「中間(混紡)」が割付けられ、テーブルデータ13には布質として「しなやか(化繊)」が割付けられており、テーブルデータ11の各運転切換温度tcはテーブルデータ12〜13のそれぞれの同一条件の運転切換温度tcに比べて高く設定され、テーブルデータ13の各運転切換温度tcはテーブルデータ11〜12のそれぞれの同一条件の運転切換温度tcに比べて低く設定され、テーブルデータ12の各運転切換温度tcはテーブルデータ11の同一条件の運転切換温度tcおよびテーブルデータ12の同一条件の運転切換温度tcの中間に設定されている。
CPU61は図10のステップS63で初期水温twを検出すると、ステップS64でテーブルデータ11〜13のうちから布質の判定結果に応じたものを選択し、ステップS65でテーブルデータ11〜13の選択結果から重量の検出結果および初期水温twの検出結果の双方に応じた運転切換温度tcを選択する。例えば布質の判定結果が「ごわごわ」であるときにはテーブルデータ11が選択され、初期水温twの検出結果が「22°C」で重量の判定結果が「高重量」であるときには運転切換温度tcとして「tc13」が選択される。
CPU61は図10のステップS65で運転切換温度tcを選択すると、ステップS66でファンモータ32をROM62に予め記録された乾燥速度で一定方向へ運転開始し、ステップS67でヒータ35を温風温度センサ72からの出力信号がROM62に予め記録された一定の乾燥温度となるように運転開始する。この状態ではダンパ−42が閉鎖状態にされており、乾燥風は循環経路33内を外気に接触することなく循環する。
CPU61はステップS67でヒータ35を運転開始すると、ステップS68でタイマTを「0」にリセットし、ステップS69でタイマTの計測結果をROM62に予め記録された単位時間ΔT(例えば1秒)と比較する。ここで「T=単位時間ΔT」を判断したときにはステップS70へ移行し、槽内温度センサ77からの出力信号に基づいて温風温度tfを検出する。そして、ステップS71へ移行し、温風温度tfの検出結果を運転切換温度tcの選択結果と比較する。
図12は乾燥処理でヒータ35を継続的に運転しダンパー42を継続的に閉鎖したときの温風温度tfの時間的な変化を示すものであり、乾燥処理の前半部および中盤部のそれぞれでは(恒率乾燥期)ヒータ35で発生する熱量と温風から衣類の水分に与えられる熱量(衣類が含有する水分量)と除湿器40が温風から回収する熱量が相互にバランスしており、乾燥処理の前半部ではドラム17内の衣類を通過した乾燥風の温度tfが時間の進行に応じて急激に上昇し、乾燥処理の中盤部では乾燥風の温度tfが時間の進行に拘らず横這い状態になる。この恒率乾燥期ではCPU61は図10のステップS71で「温風温度tfの検出結果<運転切換温度tcの選択結果」を判断し、ステップS68に復帰する。この恒率乾燥期が終了したときには乾燥風の熱量が水分量に対して過剰になるので、図12に示すように、ドラム17内の衣類を通過した乾燥風の温度tfが時間の進行に応じて緩やかに上昇する。この減率乾燥期に突入したときにはCPU61は図10のステップS71で「温風温度tfの検出結果≧運転切換温度tcの選択結果」を判断し、ステップS72へ移行する。
運転切換温度tcはCPU61が図10のステップS65でテーブルデータ11〜13のいずれかから初期水温twの検出結果に応じて設定したものであり、テーブルデータ11〜13のそれぞれには初期水温twが低い程に運転切換温度tcが大きく設定されている。このため、重量の判定結果および布質の判定結果のそれぞれが同一であるときには初期水温twが低い程に運転切換温度tcが高く設定され、強制乾燥処理の所要時間が長くなる。従って、余熱乾燥処理時の衣類の乾燥効率が夏場に比べて低下する冬場には運転切換時間tcが夏場に比べて高く設定され、強制乾燥処理時に衣類から奪うことが可能な水分量が夏場に比べて多くなるので、余熱乾燥処理時の衣類の乾燥効率が夏場に比べて低下するにも拘らず衣類を確実に乾かすことができる。
運転切換温度tcはCPU61が図10のステップS65でテーブルデータ11〜13のいずれかから重量の判定結果に応じて設定したものであり、テーブルデータ11〜13のそれぞれには衣類の重量が軽い程に運転切換温度tcが小さく設定されている。このため、初期水温twの検出結果および布質の判定結果のそれぞれが同一であるときには衣類の重量が軽い程に運転切換温度tcが低く設定され、強制乾燥処理の所要時間が短くなるので、ヒータ35の運転時間が重量(衣類の水分量)に応じた短値に設定される。
運転切換温度tcはCPU61が図10のステップS65でテーブルデータ11〜13のうち衣類の布質の判定結果に応じたものから選択したものであり、テーブルデータ11には布質「木綿(ごわごわ)」に応じた高い運転切換温度tcが設定され、テーブルデータ12には布質「混紡(中間)」に応じた中間の運転切換温度tcが設定され、テーブルデータ13には布質「化繊(しなやか)」に応じた低い運転切換温度tcが設定されている。このため、初期水温twの検出結果および重量の判定結果のそれぞれが同一であるときには衣類の化繊含有率が高い程に運転切換温度tcが低く設定され、強制乾燥処理の所要時間が短くなるので、ヒータ35の運転時間が化繊含有率に応じた短値に設定される。
CPU61は図10のステップS72へ移行すると、ヒータ35を運転停止する。そして、ステップS73でダンパー42を閉鎖状態から開放状態に切換え、ステップS74でドラムモータ13の高速運転を開始する。このダンパー42の開放状態では水受槽10の外気が吸気口46から後ダクト27の内部に圧力差で吸引され、水受槽10の内気およびドラム17の内気のそれぞれが排気口41から外箱1の外部に排出され、ドラム17の内部空間を通過する非循環的な外気流が生成される。このため、ドラム17内の衣類が含有する水分が衣類の余熱によって蒸発し、外気流に乗って排気口41から外箱1の外部に排出されるので、ヒータ35を運転することなくドラム17内の衣類の乾燥を促進することができる。
CPU61は図10のステップS74でドラムモータ13の高速運転を開始すると、ステップ75でタイマTの計測結果を「0」にリセットし、ステップS76でタイマTの計測結果をROM62に予め記録された乾燥終了値(例えば10分)と比較する。ここで「T=乾燥終了値」を判断したときにはステップS77へ移行し、入口温度センサ75からの出力信号に基づいて後ダクト27の入口温度tiを検出する。そして、ステップS78へ移行し、出口温度センサ76からの出力信号に基づいて後ダクト27の出口温度toを検出する。
CPU61はステップS78で出口温度toを検出すると、ステップS79で入口温度tiの検出結果から出口温度toの検出結果を減算することに基づいて温度差Δtioを検出する。そして、ステップS80へ移行し、温度差Δtioの検出結果をROM62に予め記録された運転終了値「0」と比較する。ここで「温度差Δtioの検出結果≦0」を判断したときにはステップS81へ移行し、ファンモータ32を運転停止する。次にステップS82で散水弁36を閉鎖し、ステップS83でダンパー42を開放状態から閉鎖状態に切換え、ステップS84でドラムモータ13を運転停止する。
上記実施例2によれば次の効果を奏する。
テーブルデータ11〜13のそれぞれから衣類の重量に基づいて運転切換温度tcを選択的に設定し、槽内温度センサ77の検出結果および運転切換温度tcの設定結果を相互に比較することに基づいて運転状態を強制乾燥処理から余熱乾燥処理に切換えた。このため、強制乾燥処理の所要時間が衣類の重量(衣類の水分量)に応じた適切値に設定されるので、ヒータ35の消費電力量を抑えながらも衣類を水分量に応じた短い時間で乾かすことができる。
テーブルデータ11〜13のそれぞれから初期水温twに基づいて運転切換温度tcを選択的に設定し、槽内温度センサ75の検出結果および運転切換温度tcの設定結果を相互に比較することに基づいて運転状態を強制乾燥処理から余熱乾燥処理に切換えた。このため、強制乾燥処理の所要時間が水道水の初期水温に応じた適切値に設定されるので、ヒータ35の消費電力量を抑えながらも衣類を水道水の初期水温に応じた短い時間で乾かすことができる。
衣類の布質「ごわごわ」に応じてテーブルデータ11を設定し、衣類の布質「中間」に応じてテーブルデータ12を設定し、衣類の布質「しなやか」に応じてテーブルデータ13を設定し、テーブルデータ11〜13のうちから布質の判定結果に応じたものを使用した。このため、強制乾燥処理の所要時間が衣類の化繊含有率に応じた適切値に設定されるので、ヒータ35の消費電力量を抑えながらも衣類を化繊含有率に応じた短い時間で乾かすことができる。
上記実施例2においては、テーブルデータ11の各運転切換温度tc〜テーブルデータ13の各運転切換温度tcのそれぞれを衣類の重量および水道水の初期水温twのいずかれか一方に応じて設定し、テーブルデータ11〜13のいずれかから重量の判定結果に応じた運転切換温度tcまたは初期水温twの検出結果に応じた運転切換温度tcを選択しても良い。
上記実施例2においては、テーブルデータ11〜13のいずれか2つを廃止し、残りの1個のテーブルデータから重量の判定結果および初期水温twの検出結果のそれぞれに応じた運転切換温度tcを選択しても良い。即ち、布質の判定処理を廃止し、布質とは無関係に運転切換温度tcを選択しても良い。
<<実施例3>>
制御回路60のCPU61は、図13に示すように、運転状態を強制乾燥処理から余熱乾燥処理に切換えることに同期して散水弁ソレノイド37をオフする。この散水弁ソレノイド37のオフ状態では散水弁36が閉鎖され、散水口39から後ダクト27の内部に水道水が散水されない(除湿器40の運転停止)。このため、余熱乾燥処理時に循環経路33の内部を循環する空気の降温速度が除湿器40を運転する場合に比べて遅くなるので、衣類から余熱が奪われる速度も除湿器40を運転する場合に比べて遅くなる。従って、余熱乾燥処理に衣類から実際に余熱で水分が除去される時間が長くなるので、余熱乾燥処理時の衣類の乾燥が一層促進される。
上記実施例1〜実施例3のそれぞれにおいては、余熱乾燥処理時のドラム17の回転速度は「200rpm〜500rpm」の範囲内で設定すれば良い。要は図4のステップS5の洗い処理での最高速度以上であって図4のステップS10の脱水処理での最高速度以下に設定すれば良い。
上記実施例1〜実施例3のそれぞれにおいては、余熱乾燥処理時にドラム17を高速運転しない構成としても良い。この構成の場合、余熱乾燥処理時にドラム17を直前のタンブリング速度で継続的に運転すると良い。
上記実施例1〜実施例3のそれぞれにおいては、制御回路60のCPU61が強制乾燥処理の開始から予め決められた時間が経過したことを判断することに基づいて強制乾燥処理から余熱乾燥処理に切換える構成としても良い。要はCPU61がROM62に予め記録された条件の成立を判断することに基づいて運転状態を強制乾燥処理から余熱乾燥処理に切換えれば良く、運転状態を強制乾燥処理から余熱乾燥処理に切換えるタイミングとしてはドラム17内の洗濯物の乾燥率が92%〜97%程度となるタイミングであることが好ましい。上記実施例1〜実施例3のそれぞれではドラム17内の洗濯物の乾燥率が92%〜97%程度となるタイミングで運転状態が強制乾燥処理から余熱乾燥処理に自動的に切換えられる。
上記実施例1〜実施例3のそれぞれにおいては、強制乾燥処理でヒータ35をROM62に予め記録された一定の乾燥出力で運転しても良い。
実施例1を示す図(洗濯機の外観を示す斜視図) 洗濯機の内部構成を示す断面図 電気的構成を示すブロック図 制御回路の制御内容を示すフローチャート(標準コース) 制御回路の制御内容を示すフローチャート(乾燥処理) 制御回路の制御データを示す図 冷却水の温度の時間的な変化を示す図 ヒータとファンモータと散水弁ソレノイドとダンパーのそれぞれの運転状態を示す図 実施例2を示す図2相当図 図5相当図 図6相当図 温風の温度の時間的な変化を示す図 実施例3を示す図8相当図
符号の説明
10は水受槽、13はドラムモータ(洗濯モータ)、17はドラム(回転槽)、18は流通孔(貫通孔)、33は循環経路、34は送風器、35はヒータ(加熱器)、40は除湿器、42はダンパー(弁体)、44はダンパモータ(駆動源)、45は排気ダクト(排気経路)、46は吸気口、60は制御回路、74は水温センサ(水温検出器)、77は槽内温度センサ(槽内温度検出器)を示している。

Claims (6)

  1. 衣類を洗うための水を受ける水受槽と、
    前記水受槽の内部に収納され、衣類が投入される回転槽と、
    前記回転槽に設けられ、前記回転槽の内部空間を前記水受槽の内部空間に空気および水のそれぞれが流通可能となるように接続する複数の貫通孔と、
    前記回転槽を回転操作する洗濯モータと、
    前記水受槽の内部空間を始点および終点のそれぞれとする空気の循環経路と、
    前記循環経路に沿って空気を循環させる送風器と、
    前記循環経路の内部に収納されたものであって、前記循環経路に沿って循環する空気を前記循環経路の内部で加熱することに基づいて前記循環経路から前記水受槽の内部に流出する空気を温風化する加熱器と、
    前記循環経路の内部のうち前記加熱器に対して上流側となる部分に温風を除湿するための冷却水を注入するものであって、前記水受槽の内部から前記循環経路の内部に流入した温風を前記加熱器の上流側で除湿する除湿器と、
    前記水受槽の内部の空気を前記水受槽の外部に排出するための排気経路と、
    前記排気経路を開放する開放状態および前記排気経路を閉鎖する閉鎖状態相互間で切換わることが可能な弁体と、
    前記弁体を前記開放状態および前記閉鎖状態相互間で操作する電気的な駆動源と、
    前記循環経路に設けられ、前記送風器が運転され前記排気経路が開放されているときには前記循環経路の内部に内外の圧力差で前記水受槽の外部の空気を吸引する吸気口と、
    前記洗濯モータと前記送風器と前記加熱器と前記除湿器と前記駆動源のそれぞれを駆動制御する制御回路を備え、
    前記制御回路は、
    前記加熱器と前記送風器と前記除湿器のそれぞれを前記排気経路の閉鎖状態で運転することに基づいて前記循環経路に沿って温風を循環させ、前記回転槽内の衣類を当該温風によって強制的に乾かす強制乾燥処理を行うことが可能なものであって、
    前記強制乾燥処理を終えたときには前記加熱器を運転停止することに基づいて前記回転槽内の衣類が前記強制乾燥処理中に蓄積した余熱で前記回転槽内の衣類から水分を蒸発させる余熱乾燥処理を行うものであり、
    前記余熱乾燥処理では前記排気経路を開放することに基づいて前記水受槽の外部の空気を前記吸気口から前記循環経路の内部を通して前記水受槽の内部に供給すると共に前記水受槽の内部の空気を前記排気経路から外部に排出することで前記水受槽の内部空間を通過する外気流を生成する処理を行うことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記制御回路は、前記余熱乾燥処理で前記除湿器を運転することを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記制御回路は、前記余熱乾燥処理で前記除湿器を運転停止することを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  4. 前記制御回路は、
    前記水受槽内に洗剤分を含有する水を貯留した状態で前記回転槽を回転操作することに基づいて前記回転槽内の衣類を洗う洗い処理および前記回転槽を回転操作することに基づいて前記回転槽内の衣類から水分を遠心力で排出する脱水処理を行うことが可能なものであり、
    前記余熱乾燥処理では前記回転槽を前記洗い処理での最高速度以上であって前記脱水処理での最高速度以下の速度で回転操作することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の洗濯機。
  5. 前記除湿器から前記循環経路の内部に注入された冷却水の水温を検出する水温検出器を備え、
    前記制御回路は、
    衣類の重量または冷却水の水温に基づいて補正水温を設定する処理と、
    前記水温検出器の検出結果であって前記強制乾燥処理を行っているときの最高値である最高水温を検出する処理と、
    最高水温の検出結果を補正水温の設定結果に基づいて補正することで運転状態を前記強制乾燥処理から前記余熱乾燥処理に切換えるための運転切換温度を演算する処理と、
    前記水温検出器の検出結果および運転切換温度の演算結果を相互に比較することに基づいて運転状態を前記強制乾燥処理から前記余熱乾燥処理に切換える処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯機。
  6. 前記水受槽の内部から前記循環経路の内部に流入する温風の温度を前記水受槽の内部で検出する槽内温度検出器を備え、
    前記制御回路は、
    衣類の重量または冷却水の水温に基づいて運転状態を前記強制乾燥処理から前記余熱乾燥処理に切換えるための運転切換温度を設定する処理と、
    前記槽内温度検出器の検出結果および運転切換温度の演算結果を相互に比較することに基づいて運転状態を前記強制乾燥処理から前記余熱乾燥処理に切換える処理を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の洗濯機。
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