JP2002360986A - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Abstract
次制御する洗濯乾燥機において、熱交換器の熱交換性能
を向上して除湿率を高くし、乾燥性能を向上して乾燥時
間を短縮し、屋内結露等の少ない信頼性の高い洗濯乾燥
機を実現する。 【解決手段】 筐体1内に弾性的に吊支した外槽3内
に、回転中心軸を鉛直方向に有する内槽4を回転自在に
支持し、内槽4の内底部に回転翼6を回転自在に設け、
内槽4または回転翼6をモータ10により駆動し、少な
くとも一つの冷却手段により冷却される熱交換器32を
有する温風循環経路35内に、内槽4内に送風する温風
を循環させ、制御装置38により、洗い、すすぎ、脱
水、乾燥などの行程を制御する。冷却手段は、熱交換器
32内の温風を給水冷却する給水弁31および冷水ホー
ス33と、熱交換器32の外壁を送風冷却する冷却用送
風機34とで構成する。
Description
水、乾燥の一連の行程を逐次制御する洗濯乾燥機に関す
るものである。
ような構成が提案されている。以下、その構成について
説明する。
のサスペンション2によって弾性的に吊り下げた外槽3
を設け、脱水時の振動をサスペンション2によって吸収
する構成としている。外槽3の内部には、洗濯物および
乾燥対象物を収容する内槽4を中空で2重構造とした洗
濯/脱水軸5を中心に回転可能に配設し、内槽4の内底
部に衣類(洗濯物や乾燥対象物)を撹拌する回転翼6を
回転自在に配設している。
ず)を多数設けるとともに、上方には流体バランサ7を
設けている。回転翼6は外周部に傾斜面8を有する略皿
状の基盤の上面に撹拌用突出部9を形成することによ
り、乾燥行程においては、乾燥対象物を回転翼6の回転
による遠心力で傾斜面8に沿って上方へと舞い上がりや
すくしている。
洗濯または脱水時に回転力の伝達を洗濯/脱水軸5に切
り換えるクラッチ11と洗濯/脱水軸5を介して、内槽
4または回転翼6に連結している。
湿するもので、一端を伸縮自在の下部蛇腹状ホース13
を介して外槽3の下部に接続し、他端を乾燥用送風機1
4の一端に接続している。乾燥用送風機14の他端は、
加熱手段であるヒータ15を有する温風供給路16に接
続し、上部蛇腹状ホース17を通って内槽4へ繋がり、
循環する温風循環経路18を構成している。乾燥用送風
機14とヒータ15とで温風送風手段を構成している。
外槽カバー19を設けており、この外槽カバー19に伸
縮自在の上部蛇腹状ホース17からの温風噴出孔20を
開口している。また、この外槽カバー19に中蓋21を
開閉自在に設け、衣類を出し入れするようにしている。
で、開閉蓋23を開閉自在に有し、操作表示手段24を
設けるとともに、内槽4に給水する給水弁25を設けて
いる。また、外槽3の底部に外槽3内に水を排水する排
水弁26を設けている。冷却用送風機27は、筐体1の
側面に取り付け、筐体1の内部の外槽3、熱交換器12
などを冷却するように送風できるよう構成している。
具備し、モータ10、クラッチ11、乾燥用送風機1
4、ヒータ15、給水弁25、排水弁26、冷却用送風
機27などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥
の一連の行程を逐次制御するように構成している。
度を検知するもので、サーミスタ30は熱交換器12の
出口の循環風温度を検知するものである。制御装置28
は、これらサーミスタ29、30による検知出力を入力
し、乾燥終了を判定するよう構成している。
程では、開閉蓋23と中蓋21を開けて、内槽4に衣類
(洗濯物)を投入し運転を開始すると、給水弁25を開
いて所定の水位まで給水した後、モータ10を駆動す
る。このとき、伝達機構部のクラッチ11によりモータ
10の動力を洗濯軸を介して回転翼6に伝達し、回転翼
6が回転することで、回転翼6の撹拌用突出部9により
衣類を撹拌し、洗濯物同士、または内槽4の内壁や回転
翼6との接触により作用する機械力と、水流力により行
われる。
開いて内槽4内の水を排水した後、伝達機構部のクラッ
チ11を脱水側に切り換えて、モータ10の動力を脱水
軸を介し内槽4に伝達して回転させ、衣類に遠心力を与
えることにより、水分を衣類から分離することで行う。
脱水行程が終了すると引きつづいて乾燥行程に入る。
に切り換えてモータ10を駆動して回転翼6に伝達し、
回転翼6を急速に正転、反転することで、脱水後に内槽
4の内壁に張り付いた衣類を引き剥がす。つぎに、排水
弁26を閉じて回転翼6を正転、反転させて撹拌用突出
部9で衣類を引っかけて撹拌しながら、乾燥用送風機1
4とヒータ15とで構成した温風送風手段により温風を
温風噴出孔20に送る。温風噴出口20より内槽4に吹
き込まれた温風は、衣類から水分を蒸発させた後、内槽
4から外槽3の内側へ出た後、下部蛇腹状ホース13を
通過して、熱交換器12へ至る。
外槽3の内壁や熱交換器12内を通過しているとき、筐
体1の側面に設置した冷却送風機27による外部空気の
流入で、外槽3や熱交換器12の外壁は冷却されること
になり、その内部では、水分の結露が起こり、湿った温
風は除湿されて乾燥用送風機14に戻る。この温風循環
経路18で温風を循環させることにより、内槽4内の衣
類を乾燥させることができる。
ように変化する。すなわち、図8に示すように、乾燥を
開始すると、温風にさらされた衣類は温度が上昇し(予
熱期間T1)、やがてヒータ15の加熱入力と衣類に含
まれる水分の蒸発潜熱の熱量の授受が平衡を保った乾燥
状態になる。この期間T2は恒率乾燥期と呼ばれる。
れた水分が蒸発し終わると、繊維の内部に含まれた水分
の蒸発が進行し始める。この期間T3は減率乾燥期と呼
ばれ、ヒータ15の加熱入力に対し蒸発水分量が少ない
ため、余剰加熱入力が顕熱分として衣類および循環風の
温度を上昇させる。この温度の上昇開始ポイントを変曲
点Aと呼んでいる。
程度であり、制御装置28は、この変曲点Aをサーミス
タ29による検知温度TH1とサーミスタ30による検
知温度TH2の変化率から判定し、所定の遅延時間を設
け、十分に乾燥させてから乾燥行程を終了する。
な従来の構成では、脱水行程での外槽3の振れ廻りなど
を考慮した筐体1内の限られたスペースで、温風循環経
路18を構成しなければならず、熱交換器12も充分な
冷却面積を確保できなかった。このため、除湿率の確保
が困難となり、乾燥時間が長くなっていた。
する温風を間接的に冷却する空冷方式は、広い熱交換面
積を必要とすると同時に、間接的であるがゆえに冷却能
力も低いものであった。
た衣類および機体の温度上昇に要する時間が、縦型乾燥
で衣類の撹拌がしにくい、内槽4、外槽3が濡れている
等の理由により長くなっていた。
では、熱交換器12内を循環する温風の湿度が100%
近くなっているが、空冷冷却のみでは十分に除湿しない
まま循環されたり、また熱交換器12の内壁に付着した
結露水の滞留によって熱交換効率も悪くしていた。
て、循環風温度が乾燥の進行とともに上昇し、化繊など
の乾きやすい衣類においては、乾きすぎてしわや傷みの
原因になっていた。
方式に限らずランニングコストのさらなる低減が市場か
ら要望されている。
却手段が故障などによって停止、または性能低下した場
合、不要に乾燥時間が延びて衣類を傷めたり、未乾燥の
まま終わるなどの品質、性能の面で問題となっていた。
撹拌し、温風をまんべんなく衣類に当てて乾かすが、衣
類の撹拌行程が長くなったり、薄い平織りの綿生地の衣
類などは乾燥後の仕上がりにしわや絡みが多く発生し、
品質、性能の面で問題となっていた。
にもかかわらず、撹拌しにくい縦型であること、乾燥検
知しにくいなどの理由によって乾燥効率が悪く、乾燥時
間が長くなり使い勝手が悪くなっていた。
換器の熱交換性能を向上して除湿率を高くし、乾燥性能
を向上して乾燥時間を効率的に短縮し、屋内結露等の少
ない信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することを目的とし
ている。
するために、筐体内に弾性的に吊支した外槽内に、回転
中心軸を鉛直方向に有する内槽を回転自在に支持し、内
槽の内底部に回転翼を回転自在に設け、内槽または回転
翼を駆動手段により駆動し、少なくとも一つの冷却手段
により冷却される熱交換器を有する温風循環経路内に、
内槽内に送風する温風を循環させ、制御手段により駆動
手段、温風送風手段、冷却手段などの動作を制御し、洗
い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御するよう構成
し、冷却手段は、熱交換器内の温風を給水冷却する水冷
手段と熱交換器の外壁を送風冷却する空冷手段とで構成
したものである。
して除湿率を高くして乾燥性能を向上することができ
て、乾燥時間を効率的に短縮することができ、屋内結露
等の少ない信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することがで
きる。
は、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転中心軸を鉛
直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持した内槽と、
前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼と、前記内
槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記内槽内に温
風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に給水する給
水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段による温風
を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器を冷却する
少なくとも一つの冷却手段と、前記駆動手段、温風送風
手段、冷却手段などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱
水、乾燥などの行程を制御する制御手段とを備え、前記
冷却手段は、前記熱交換器内の温風を給水冷却する水冷
手段と前記熱交換器の外壁を送風冷却する空冷手段とで
構成したものであり、熱交換器の熱交換性能を向上して
除湿率を高くして乾燥性能を向上することができて、乾
燥時間を効率的に短縮することができ、屋内結露等の少
ない信頼性の高い洗濯乾燥機を実現することができる。
記載の発明において、制御手段は、少なくとも一つの冷
却手段を乾燥行程の任意の時間でオン、オフできる構成
としたものであり、乾燥行程に応じて効果的な冷却方法
を選択することができ、高能力の除湿性能を確保するこ
とができる。
たは2に記載の発明において、制御手段は、乾燥行程に
入ってから所定時間経過するまで、または温風循環経路
の循環風温度と熱交換器の外壁温度との差温値が所定の
値に到達するまでの予熱期間の間は、冷却手段の少なく
とも一つをオフするよう構成したものであり、乾燥初期
の予熱期間を短縮することができ、効率的な乾燥性能を
確保することができる。
たは2に記載の発明において、制御手段は、乾燥行程に
入ってから所定時間経過するまで、または温風循環経路
の循環風温度と熱交換器の外壁温度との差温値が所定の
値である恒率乾燥期の間は、水冷手段と空冷手段とで熱
交換器を冷却し、差温値が上昇し乾燥終了までの減率乾
燥期には、空冷手段で冷却するよう構成したものであ
り、恒率乾燥期の除湿率を向上することができるととも
に、屋内結露の少ない信頼性の高い乾燥性能を確保する
ことができる。
たは2に記載の発明において、制御手段は、温風循環経
路の循環風温度と熱交換器の外壁温度の差温値が上昇し
乾燥終了までの減率乾燥期の間は、空冷手段と水冷手段
を任意に選択できる構成としたものであり、乾燥終了時
の衣類の風合いを任意に設定でき、使い勝手を向上でき
るとともに、乾燥性能を確保することができる。
記載の発明において、制御手段は、水冷手段を所定の時
間で連続してオン、オフさせる構成としたものであり、
乾燥性能を確保したまま、使用水量を低減することがで
き、ランニングコストを考慮した経済的な洗濯乾燥機を
実現することができる。
記載の発明において、制御手段は、冷却手段の一つが動
作不能となった場合、他の冷却手段を代替して作動させ
る構成としたものであり、冷却手段の故障による衣類の
過乾燥や未乾燥を防止でき、信頼性を向上することがで
きる。
記載の発明において、制御手段は、乾燥行程に入ってか
ら所定時間経過するまで、または温風循環経路の循環風
温度と熱交換器の外壁温度の差温値が所定の値である恒
率乾燥期の間は、内槽を所定の回転数で主に回転させ、
差温値が上昇して乾燥終了までの減率乾燥期には、回転
翼を主に駆動させる構成としたものであり、乾燥後のし
わや絡みの少ない信頼性の高い洗濯乾燥機を実現するこ
とができる。
記載の発明において、制御手段は、内槽内の衣類の量を
判定する衣類判定機能を有し、衣類の量を所定の量以下
と判定したとき、温風送風手段によって風量を所定の値
まで上げる構成としたものであり、少容量のときに乾燥
時間を大幅に短縮することができ、使い勝手を向上する
ことができる。
に記載の発明において、温風循環経路に弁体を設け、前
記弁体は、前記温風循環経路の循環風量の変化に応じ
て、任意の開口面積に開閉するよう構成したものであ
り、風量を所定の値まで上げることにより外気を温風循
環経路に導入し、乾燥時間を大幅に短縮することがで
き、使い勝手を向上することができる。
しながら説明する。なお、従来例と同じ構成のものは同
一符号を付して説明を省略する。
1は、洗い、すすぎ行程で内槽4内に給水する洗濯用給
水弁と、乾燥行程で熱交換器32に給水する乾燥用給水
弁とを一体に構成し、冷水ホース33を通して熱交換器
32内に送水するようにし、給水弁31と冷水ホース3
3とで熱交換器32を冷却する水冷手段を構成してい
る。さらに、冷却用送風機34は熱交換器32の表面を
冷却するもので、空冷手段を構成している。
腹状ホース13を介して外槽3の下部に接続し、他端を
乾燥用送風機14の一端に接続している。乾燥用送風機
14の他端は、加熱手段であるヒータ15を有する温風
供給路16に接続し、上部蛇腹状ホース17を通って内
槽4へ繋がり、循環する温風循環経路35を構成してい
る。
に取り付け、熱交換器32の外壁の温度を検知するもの
で、サーミスタ37は熱交換器32の出口の循環風温度
を検知するものである。
ンピュータを具備し、モータ(駆動手段)10、クラッ
チ11、乾燥用送風機(温風送風手段)14、ヒータ
(温風送風手段)15、排水弁26、給水弁31、冷却
用送風機34などの動作を制御し、洗い、すすぎ、脱
水、乾燥の各行程を制御すると同時に、サーミスタ36
とサーミスタ37の検知温度に基づいて、温風循環経路
35の循環風温度と、熱交換器32の外壁温度の差温値
の変化量によって乾燥終了するよう構成している。
洗い行程から脱水行程までの動作は従来例の動作と同じ
であるので説明を省略する。
に切り換えてモータ10を駆動して回転翼6に伝達し、
回転翼6を急速に正転、反転することで、脱水後に内槽
4の内壁に張り付いた衣類を引き剥がす。つぎに、回転
翼6を正転、反転させて撹拌用突出部9で衣類を引っか
けて撹拌しながら、乾燥用送風機14とヒータ15とで
構成した温風送風手段により温風を温風噴出孔20に送
る。温風噴出口20より内槽4に吹き込まれた温風は、
衣類から水分を蒸発させた後、内槽4から外槽3の内側
へ出た後、下部蛇腹状ホース13を通過して、熱交換器
32へ至る。
は、熱交換器32を通過するとき、冷却用送風機34に
より送られる送風によって、熱交換器32の壁面を介し
て熱交換され、冷やされて結露点に達した温風は、熱交
換器32の内壁面に結露水を形成する。
ース33を通して熱交換器32内に毎分約0.4リッタ
ーの冷却水(水道水)を送水し、この熱交換器32内に
送水された冷却水は段部39に当たって飛沫として反射
する。この飛沫に高湿の温風が当たることにより、冷却
されると同時に熱交換され、同様にして結露水を形成す
る。結露水は冷却水とともに排水弁26を通して機外へ
排水される。
32内で冷却用送風機34による空冷と、冷水ホース3
3を通して送水される冷却水による水冷とにより熱交換
されて除湿され、乾燥用送風機14に戻る。このように
温風循環経路35で温風を循環させることにより、内槽
4内の衣類を乾燥させることができる。
による検知温度TH1と、サーミスタ36による検知温
度TH2および検知温度TH1と検知温度TH2の差温
値TH1−TH2を表している。図2を基に乾燥行程の
進行に伴う温風循環経路35の状態の変化を説明する。
発水分量が一定(平衡状態)であり、冷却風および冷却
水による冷却効果は凝縮という状態変化に費やされ、熱
交換器32の壁面温度は平衡状態を保ったままとなる。
したがって、熱交換器32の壁面温度を検知するサーミ
スタ32の検知温度TH2も一定の値を示す。
量が徐々に減少し、温風の温度が上昇していく減率乾燥
期T3では、温風の相対湿度(水分量)が徐々に下がっ
ていくため、熱交換器32の壁面での凝縮に費やされる
交換熱量も減少してくる。したがって、熱交換器32内
で冷却用送風機34による空冷と冷水ホース33を通し
て送水される冷却水による水冷とにより熱交換器32の
壁面を冷やし始め、その結果、熱交換器32の壁面温度
が下がってくる。
をサーミスタ36によって検知する。さらに、循環風の
恒率乾燥期T2から減率乾燥期間T3に至る温度上昇を
サーミスタ37で温度TH1を検知し、サーミスタ36
の検知温度TH2との差をとることによって、より明確
に変曲点を判定することができ、所定の遅延時間を設
け、十分に乾燥させてから乾燥行程を終了する。
機34による空冷と冷水ホース33を通して送水される
冷却水による水冷とによって、熱交換器32の冷却効果
を上げ効率的な除湿を行うことができる。
よる空冷と冷水ホース33を通して送水される冷却水に
よる水冷とによって、温風循環経路35を循環する高湿
の温風を冷却して除湿するようにしているが、乾燥行程
の任意の時間で、いずれか一方または両方をオン、オフ
できる構成とすることで、乾燥行程に応じて効果的な冷
却方法を選択することができ、高能力の除湿性能を確保
することができる。
段)38は、乾燥行程に入ってから所定時間(たとえ
ば、40分)経過するまで、またはサーミスタ37によ
る検知温度TH1(温風循環経路35の循環風温度)と
サーミスタ36による検知温度TH2(熱交換器32の
外壁温度)との差温値TH1−TH2が所定の値に到達
するまでの予熱期間の間は、冷却用送風機34による空
冷と、給水弁31より冷水ホース33を通して送水され
る冷却水による水冷とを停止し、それ以降、空冷、水冷
の双方またはどちらか一方により熱交換器32の冷却を
開始するよう構成している。他の構成は上記実施例1と
同じである。
を説明する。図3は乾燥初期のサーミスタ37による検
知温度TH1と、サーミスタ36による検知温度TH2
およびTH1−TH2の差温値を表している。
よって加熱された温風の持つ熱エネルギーの大半が、衣
類や機体の温度の上昇に費やされる。さらに衣類の表面
温度の上昇に伴い水分が蒸発し始め、やがて温風の持つ
熱エネルギーと水分の蒸発潜熱が釣り合った温度で、平
衡を保つ。
ないことによって、いちはやくもっとも蒸発量の多い平
衡状態(恒率乾燥期)へ到達することができる。
ら所定時間経過するまで、または予熱期間の間は、冷却
用送風機34および給水弁31を停止しているが、冷却
用送風機34、給水弁31の少なくとも一つを停止する
ようにしてもよく、同様の作用効果を得ることができ
る。
段)38は、乾燥行程に入ってから所定時間(たとえ
ば、120分)経過するまで、またはサーミスタ37に
よる検知温度TH1(温風循環経路35の循環風温度)
とサーミスタ36による検知温度TH2(熱交換器32
の外壁温度)との差温値TH1−TH2が所定の値であ
る恒率乾燥期の間は、冷却用送風機34による空冷と冷
水ホース33を通して送水される冷却水による水冷とで
熱交換器32を冷却し、差温値TH1−TH2が上昇
し、乾燥終了までの減率乾燥期には、冷却用送風機34
による空冷で冷却するよう構成している。他の構成は上
記実施例1と同じである。
を説明する。恒率乾燥期間T2は熱交換器32内の湿度
が100%近くになっており、循環風が最も熱量を有す
る期間である。したがって、この区間を冷却し熱量を奪
い水分を凝縮させるためには、より強力な冷却効果が必
要となる。一方、循環風の湿度が下がってくると減率乾
燥期T3となり、冷却水は逆に再蒸発を始める。
機34による空冷と、給水弁31より冷水ホース33を
通して送水される冷却水による水冷とを同時に行って冷
却能力を上げ効果的に除湿し、減率乾燥期T3では冷却
用送風機34による空冷のみとして再蒸発を抑え、適正
な時間で湿り気のない衣類の乾燥を得ることができる。
段)38は、サーミスタ37による検知温度TH1(温
風循環経路35の循環風温度)とサーミスタ36による
検知温度TH2(熱交換器32の外壁温度)との差温値
TH1−TH2が上昇し、乾燥終了までの減率乾燥期T
3の間は、冷却用送風機34による空冷と、給水弁31
より冷水ホース33を通して送水される冷却水による水
冷とを任意に選択できる構成としている。他の構成は上
記実施例1と同じである。
示す減率乾燥期間T3において、冷却用送風機34によ
る空冷にすると乾燥後の衣類の仕上がり状態がふっくら
となり、給水弁31より冷水ホース33を通して送水さ
れる冷却水による水冷にすると冷却水が湿度の過度の低
下を抑え、しっとりした風合いで衣類が仕上がる。
冷を使い分けることによって、ユーザーの好みに応じた
乾燥仕上がり状態を得ることができる。
段)38は、給水弁31を制御して、冷水ホース33を
通して送水される冷却水を所定の時間(たとえば、5秒
オン、10秒オフ)で連続してオン、オフさせるよう構
成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
に、水冷タイプの熱交換器のとき乾燥行程で多量の冷却
水を必要とし、100%除湿に貢献するものではなかっ
た。さらに、水道代によってランニングコストの増加も
ともなっていた。冷却水の給水を間欠で行うことによっ
て、オフ時間が10秒では、冷却水の飛沫がなくならな
いため、効率的に除湿を行うことができるとともに、給
水量を節減することができる。
段)38は、乾燥行程中に、給水弁31より冷水ホース
33を通して送水される冷却水が停止し動作不能となっ
たとき、冷却用送風機34による空冷に代替して作動さ
せるよう構成している。他の構成は上記実施例1と同じ
である。
程中に、給水弁31より冷水ホース33を通して送水さ
れる冷却水が停止すると、循環風温度が急激に上昇する
ため、サーミスター37によってこの温度上昇を検知
し、冷却用送風機34を駆動させる。これによって、給
水弁31または冷水ホース33の故障により冷却水が停
止したとき、過乾燥や未乾燥をなくすことができる。
段)38は、乾燥行程に入ってから所定時間(たとえ
ば、120分)経過するまで、またはサーミスタ37に
よる検知温度TH1(温風循環経路35の循環風温度)
とサーミスタ36による検知温度TH2(熱交換器32
の外壁温度)との差温値TH1−TH2が所定の値であ
る恒率乾燥期の間は、図5に示すように、内槽4を所定
の回転数(たとえば、90r/min)で主に回転さ
せ、差温値が上昇して乾燥終了までの減率乾燥期には、
回転翼6を主に駆動させる構成としている。他の構成は
上記実施例1と同じである。
程に入ってから所定時間(たとえば、120分)経過す
るまで、または恒率乾燥期の間は、内槽4内の衣類は水
を含んで重量が重い状態であり、この状態で回転翼6を
回転させても、回転翼6の回転により衣類を撹拌するこ
とができず、捻れが発生するため、乾燥後にしわが残っ
てしまう。そこで、この期間は内槽4を所定の回転数
(90r/min)で主に回転させることで、衣類の捻
れを防止しながら乾燥する。
分)が経過、または減率乾燥期に入ると、衣類の乾燥率
は約90〜95%であり、この状態で回転翼6を主に駆
動させることで、回転翼6による撹拌で衣類を舞い上が
る状態で撹拌することができ、むらなく乾燥することが
できる。
段)38は、内槽4内の衣類の量を判定する衣類判定機
能を有し、衣類の量を所定の量(たとえば、定格容量
4.5kgに対して、2kg)以下と判定したとき、乾
燥用送風機14とヒータ15とで構成した温風送風手段
により、温風の風量を所定の値(たとえば、30%増)
まで上げるよう構成している。他の構成は上記実施例1
と同じである。
内に衣類を投入し、洗い行程の給水前に制御装置38は
モータ10を駆動して回転翼6を駆動し、駆動を停止し
た後のモータ10の惰性回転数の変化より、内槽4内に
投入した衣類の量を判定する。
とき、乾燥行程にて、乾燥用送風機14の回転数を上げ
て温風の風量を30%増にすることで、乾燥時間を大幅
に短縮(約30%短縮)することができ、使い勝手を向
上することができる。
環する温風循環経路35aに弁体40を設け、弁体40
は、温風循環経路35aの循環風量の変化に応じて、任
意の開口面積に開閉するよう構成している。他の構成は
上記実施例1と同じである。
ば、内槽4内に投入した衣類の量が少量(2kg以下)
と判定したときには、上記実施例8にて説明したよう
に、乾燥行程にて、乾燥用送風機14の回転数を上げて
温風の風量を30%増にする。
増)まで上げることにより、弁対40が開いて、乾いた
外気を温風循環経路35aに導入する。このことによ
り、乾燥時間を大幅に短縮することができ、使い勝手を
向上することができる。
発明によれば、筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に
給水する給水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段
による温風を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器
を冷却する少なくとも一つの冷却手段と、前記駆動手
段、温風送風手段、冷却手段などの動作を制御し、洗
い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段
とを備え、前記冷却手段は、前記熱交換器内の温風を給
水冷却する水冷手段と前記熱交換器の外壁を送風冷却す
る空冷手段とで構成したから、熱交換器の熱交換性能を
向上することができて、除湿率を高くでき、乾燥性能を
向上することができて、乾燥時間を効率的に短縮するこ
とができ、屋内結露等の少ない信頼性の高い洗濯乾燥機
を実現することができる。
御手段は、少なくとも一つの冷却手段を乾燥行程の任意
の時間でオン、オフできる構成としたから、乾燥行程に
応じて効果的な冷却方法を選択することができ、高能力
の除湿性能を確保することができる。
御手段は、乾燥行程に入ってから所定時間経過するま
で、または温風循環経路の循環風温度と熱交換器の外壁
温度との差温値が所定の値に到達するまでの予熱期間の
間は、冷却手段の少なくとも一つをオフするよう構成し
たから、乾燥初期の予熱期間を短縮することができ、効
率的な乾燥性能を確保することができる。
御手段は、乾燥行程に入ってから所定時間経過するま
で、または温風循環経路の循環風温度と熱交換器の外壁
温度との差温値が所定の値である恒率乾燥期の間は、水
冷手段と空冷手段とで熱交換器を冷却し、差温値が上昇
し乾燥終了までの減率乾燥期には、空冷手段で冷却する
よう構成したから、恒率乾燥期の除湿率を向上すること
ができるとともに、屋内結露の少ない信頼性の高い乾燥
性能を確保することができる。
御手段は、温風循環経路の循環風温度と熱交換器の外壁
温度の差温値が上昇し乾燥終了までの減率乾燥期の間
は、空冷手段と水冷手段を任意に選択できる構成とした
から、乾燥終了時の衣類の風合いを任意に設定でき、使
い勝手を向上できるとともに、乾燥性能を確保すること
ができる。
御手段は、水冷手段を所定の時間で連続してオン、オフ
させる構成としたから、乾燥性能を確保したまま、使用
水量を低減することができ、ランニングコストを考慮し
た経済的な洗濯乾燥機を実現することができる。
御手段は、冷却手段の一つが動作不能となった場合、他
の冷却手段を代替して作動させる構成としたから、冷却
手段の故障による衣類の過乾燥や未乾燥を防止でき、信
頼性を向上することができる。
御手段は、乾燥行程に入ってから所定時間経過するま
で、または温風循環経路の循環風温度と熱交換器の外壁
温度の差温値が所定の値である恒率乾燥期の間は、内槽
を所定の回転数で主に回転させ、差温値が上昇して乾燥
終了までの減率乾燥期には、回転翼を主に駆動させる構
成としたから、乾燥後のしわや絡みの少ない信頼性の高
い洗濯乾燥機を実現することができる。
御手段は、内槽内の衣類の量を判定する衣類判定機能を
有し、衣類の量を所定の量以下と判定したとき、温風送
風手段によって風量を所定の値まで上げる構成としたか
ら、少容量のときに乾燥時間を大幅に短縮することがで
き、使い勝手を向上することができる。
温風循環経路に弁体を設け、前記弁体は、前記温風循環
経路の循環風量の変化に応じて、任意の開口面積に開閉
するよう構成したから、風量を所定の値まで上げること
により外気を温風循環経路に導入し、乾燥時間を大幅に
短縮することができ、使い勝手を向上することができ
る。
ト
での動作タイムチャート
での動作タイムチャート
での動作タイムチャート
図
ト
Claims (10)
- 【請求項1】 筐体内に弾性的に吊支した外槽と、回転
中心軸を鉛直方向に有し前記外槽内に回転自在に支持し
た内槽と、前記内槽の内底部に回転自在に設けた回転翼
と、前記内槽または回転翼を駆動する駆動手段と、前記
内槽内に温風を送風する温風送風手段と、前記内槽内に
給水する給水手段と、熱交換器を有し前記温風送風手段
による温風を循環させる温風循環経路と、前記熱交換器
を冷却する少なくとも一つの冷却手段と、前記駆動手
段、温風送風手段、冷却手段などの動作を制御し、洗
い、すすぎ、脱水、乾燥などの行程を制御する制御手段
とを備え、前記冷却手段は、前記熱交換器内の温風を給
水冷却する水冷手段と前記熱交換器の外壁を送風冷却す
る空冷手段とで構成した洗濯乾燥機。 - 【請求項2】 制御手段は、少なくとも一つの冷却手段
を乾燥行程の任意の時間でオン、オフできる構成とした
請求項1記載の洗濯乾燥機。 - 【請求項3】 制御手段は、乾燥行程に入ってから所定
時間経過するまで、または温風循環経路の循環風温度と
熱交換器の外壁温度との差温値が所定の値に到達するま
での予熱期間の間は、冷却手段の少なくとも一つをオフ
するよう構成した請求項1または2記載の洗濯乾燥機。 - 【請求項4】 制御手段は、乾燥行程に入ってから所定
時間経過するまで、または温風循環経路の循環風温度と
熱交換器の外壁温度との差温値が所定の値である恒率乾
燥期の間は、水冷手段と空冷手段とで熱交換器を冷却
し、差温値が上昇し乾燥終了までの減率乾燥期には、空
冷手段で冷却するよう構成した請求項1または2記載の
洗濯乾燥機。 - 【請求項5】 制御手段は、温風循環経路の循環風温度
と熱交換器の外壁温度の差温値が上昇し乾燥終了までの
減率乾燥期の間は、空冷手段と水冷手段を任意に選択で
きる構成とした請求項1または2記載の洗濯乾燥機。 - 【請求項6】 制御手段は、水冷手段を所定の時間で連
続してオン、オフさせる構成とした請求項1記載の洗濯
乾燥機。 - 【請求項7】 制御手段は、冷却手段の一つが動作不能
となった場合、他の冷却手段を代替して作動させる構成
とした請求項1記載の洗濯乾燥機。 - 【請求項8】 制御手段は、乾燥行程に入ってから所定
時間経過するまで、または温風循環経路の循環風温度と
熱交換器の外壁温度の差温値が所定の値である恒率乾燥
期の間は、内槽を所定の回転数で主に回転させ、差温値
が上昇して乾燥終了までの減率乾燥期には、回転翼を主
に駆動させる構成とした請求項1記載の洗濯乾燥機。 - 【請求項9】 制御手段は、内槽内の衣類の量を判定す
る衣類判定機能を有し、衣類の量を所定の量以下と判定
したとき、温風送風手段によって風量を所定の値まで上
げる構成とした請求項1記載の洗濯乾燥機。 - 【請求項10】 温風循環経路に弁体を設け、前記弁体
は、前記温風循環経路の循環風量の変化に応じて、任意
の開口面積に開閉するよう構成した請求項1記載の洗濯
乾燥機。
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