JP4197619B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乾燥形態を改良した洗濯乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、洗濯乾燥機においては、水槽の内部に、多数の孔を備えた回転槽を備え、この回転槽内の衣類(洗濯後の衣類)を乾燥させるために、温風の循環路(送風路)を設けている(例えば特許文献1)。この循環路は、送風機及び加熱装置により温風を生成して前記回転槽内に供給し且つ該回転槽から取り出した温風を除湿装置により除湿して前記送風機及び加熱装置に戻す構成となっている。
【0003】
上記構成においては、回転槽内に供給された温風は衣類の水分を奪い、そして除湿装置により熱交換して温風中の水分を除去し、送風機に戻され、そして加熱装置により再加熱されて回転槽内に供給されるものである。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−29683号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記構成においては、乾燥行程は、常に、加熱装置を稼動させる構成であり、消費電力の減少を図ることが困難で、省エネルギーが図れないというのが実情である。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、乾燥を行うについて消費電力の低減を図ることが可能となる洗濯乾燥機を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の点に着目してなされている。
すなわち、衣類を乾燥させる方式としては、通常、加熱装置及び送風路を使用して温風により衣類を乾燥させるものである。この場合の乾燥所要時間は比較的短い。しかるに、別の乾燥方式として送風機による送風のみで衣類を乾燥することも考えられる。この場合、消費電力は少ないが、乾燥能力が低くて、乾燥所要時間は長い。
【0008】
ところがユーザーにおいては、乾燥完了の希望時間がかなり先である場合も多い。その場合、乾燥装置は用いずに送風機のみによる乾燥方式を使用しても差支えがなく、この場合消費電力の低減を図ることが可能となる。
【0009】
この点に着目した請求項1の発明は、水槽内に設けられ多数の孔を備えた回転槽と、
送風機及び加熱装置により生成した温風を前記回転槽内に供給して該回転槽内に収容した衣類を乾燥させる送風路と、
この送風路において前記送風機の吸入口側に形成された開放したままの吸気口と、
前記水槽に形成された開閉可能な排気口とを備え、
前記排気口を閉状態とし前記送風機及び加熱装置を駆動して前記送風路の前記温風により衣類を乾燥させる温風乾燥運転と、前記排気口を開状態とし前記送風機を運転すると共に前記回転槽を高速回転させて吸気口から外気を取り入れてその外気を前記回転槽を通し前記排気口から水槽外に出す常温乾燥運転とを選択可能としたところに特徴を有する。
【0010】
これによれば、温風乾燥運転と、常温乾燥運転とを備えていて、それらを選択可能であるから、乾燥に要する消費電力の低減を図ることが可能となる。この場合、送風路において送風機の吸入口側に吸気口を形成し、水槽に開閉可能な排気口を形成する程度の簡単な構成により常温乾燥運転のための通風路を形成でき、コストの高騰を防止できる。
【0011】
さらに、常温乾燥運転を、送風機運転に加え回転槽を高速回転させるようにしたから、この回転槽により送風作用期待でき、送風量の増加が期待でき、乾燥性能のアップに寄与できる。
【0012】
さらに、請求項2の発明のように、常温乾燥運転と温風乾燥運転とを組み合わせた乾燥行程を有し、外気温度が高いほど又は湿度が低いほど常温乾燥運転の実行時間を長くするように常温乾燥運転と温風乾燥運転との時間配分を設定するようにしても良く、このようにすると、外気温度又は湿度に応じて、消費電力を抑えつつ所望の乾燥時間に乾燥を終了させることが可能となる。
【0014】
また、請求項の発明のように、常温乾燥運転と温風乾燥運転とを組み合わせた乾燥行程を有し、洗い前の衣類の重量を検出する第1の重量検出手段と、洗い後の水分を含んだ状態で衣類の重量を検出する第2の検出手段とを備え、第1の重量検出手段と第2の重量検出手段との検出重量の差が小さいほど常温乾燥運転の実行時間を長くするように常温乾燥運転と温風乾燥運転との時間配分を設定するようにしても良い。このようにすると、検出重量の差により衣類が含む水分量が判り、この水分量に合った効率の良い実行時間及び時間配分が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例につき図1ないし図5を参照して説明する。まず図1に基づきドラム式の洗濯乾燥機全体の概略構成につき述べると、外郭を形成する筐体1の前面部の上部には、操作パネル2を配設するとともに、その内方には、操作部3が設けられている。そして、前面部の略中央部には洗濯物を出し入れする開口部1aを開閉する扉4が、図示しないヒンジ部を介して回動可能に設けられている。筐体1の背板部には複数の通気孔1bが形成され、また底部には大きな開口1cが形成されている。
【0018】
しかして、筐体1の内部には、前面に開口部5aを有する円筒状の水槽5が配設され、複数のサスペンション6(1個のみ図示)を介して弾性支持されている。この水槽5は、横軸形で且つやや前上がりの傾斜状態に支持されるとともに、前記開口部5aと筐体1の開口部1aとの間にはベロー7が設けられ水密に連結されている。
【0019】
一方、水槽5の底部には一部下方に膨出した凹陥部8が形成され、その内部に洗濯水を加温するためのシーズヒータからなる温水ヒータ9が配設されている。そして、この凹陥部8の最低部位には図示しないが排水口が設けられ、これに連接して排水弁10が設けられており、該排水弁10は凹陥部8の外底面に取り付けられたギヤドモータからなる排水弁モータ11により開閉動作が制御される。この排水弁10の出口側には蛇腹状の屈曲自在な排水ホース12が接続され、その先端部は機外に導出されている。
【0020】
このような、水槽5の内部には、同じく円筒状の回転槽たるドラム13が回転可能で横軸形に軸支され配設されている。このドラム13の前面を構成する前板部14には、大きな開口部14aが形成され、また周壁たる胴部15および後板部16には通水兼通風用の多数の孔15a,16aを有するとともに、胴部15には洗濯物を掻き上げるための3個のバッフル15b(2個のみ図示)を内方に突設している。そして、このドラム13は、その後面部6の中央において、前記水槽5に回転可能に軸支されている。
【0021】
その軸支構成は、水槽5の後面部中央に軸受ハウジング17が設けられていて、この軸受ハウジング17内に回転軸18を配した例えばアウターロータ形のブラシレスモータからなるモータ19を装着している。しかして、前記ドラム13の後板部16は、上記回転軸18に直結されて軸支され、モータ19によりドラム13を直接回転駆動可能な構成としている。
【0022】
更に、上記ドラム13の後板部16は、その中心部ほど前側に湾曲するように構成されており、もって、後板部16外面が円弧凹状となっている。この後板部16外面には、図2に示すように、放射状に遠心ファン状のリブ20が形成されている。
【0023】
そしてまた、図1において前記水槽5の前面から上面さらには後面の外側を取り巻くようにして、ドラム13内に送風路たる温風を循環供給する循環送風路21を形成している。この循環送風路21は、下端が水槽5の後板部に連通した除湿器22と、この除湿器22の上端に一端が連通した温風供給手段23と、この温風供給手段23の他端に一端24aが連通したダクト24とを含んで構成されており、このダクト24の他端24bは水槽5の前面開口部5aに連通接続した構成としている。
【0024】
そのうちの除湿器22の概略構成につき述べると、これは全体に中空状をなしていて、下端部において水槽5を通してドラム13内の空気を取り込み、該空気が下部から上方へと移動する間に、熱交換給水弁37(図3参照)から水を注ぎ入れることによって、その空気中から水分を冷却し凝縮させて除湿する機能を有するもので、凝縮された水分は排水弁10を経て排水ホース12から機外に排出されるようにしている。
【0025】
一方、温風供給手段23にあっては、上記除湿器22の下流側に配設され図中矢印A方向に送風作用をなすファンケーシング25a、送風ファン25bおよびファンモータ25c等からなる送風機25と、この送風機25から送られてきた空気を加熱するヒータケース26a及び乾燥ヒータ26bからなる加熱装置26とから構成され、この温風供給手段23は上記除湿器22にて除湿された空気を加熱温風化し、その温風は循環送風路21を経て水槽5およびドラム13の各開口部5aおよび14aを通して供給される。
【0026】
上記循環送風路21において、前記送風機25の吸入口側である例えば除湿器22の上部には吸気口27が形成されている。そして、前記水槽5の上部は排気口28が形成されており、この排気口28には電磁弁からなる開閉弁29が設けられていて、この開閉弁29は筐体1内に通じている。
【0027】
また、筐体1の内面下部には制御部30が設けられており、この制御部30は、図3に示す電気的構成図に基づき説明すると、マイクロコンピュータや各種駆動回路を有して構成されており、これは、洗濯運転及び乾燥運転の全般を制御すると共に、第1の重量検出手段及び第2の重量検出手段としても機能するものである。第1の重量検出手段は、洗い前の衣類(乾布状態)をドラム13内に収容した状態でモータ19を所定通電モードで通電して該モータ19の回転速度などによりモータ負荷としての衣類重量を検出するものである。この場合、水を含まない衣類重量が検出される。また、第2の重量検出手段は、洗い後または脱水後の衣類(含水布状態)をドラム13内に収容した状態でモータ19を所定通電モードで通電して該モータ19の回転速度などによりモータ負荷としての衣類重量を検出するものである。この場合、水分重量を含んだ衣類重量が検出される。
【0028】
この制御部30には、キースイッチ31による操作信号、水位検出手段32からの水位検知信号、前記ドア4の開閉に応答するドアスイッチ33や、前記水槽5の下部に配設された温度センサ34などの検知信号が入力される。そして、これらの入力や制御プログラムに基づき前記モータ19をインバータ制御により駆動するとともに、ドラム13内に給水する主給水弁35、仕上剤を水により供給する仕上剤給水弁36、冷却用水を除湿器22に供給する熱交給水弁37、温水ヒータ9、排水弁モータ11、開閉弁29、ファンモータ25c及び乾燥ヒータ26bをはじめ、運転終了等を報知するブザー38に駆動制御信号を与えるようにしている。
【0029】
ここで乾燥運転として「温風乾燥」運転と「常温乾燥」運転とがある。「温風乾燥」運転について述べる。この場合、制御部30は開閉弁29を閉動作させて排気口28を閉鎖しておいて、送風機25及び加熱装置26並びに熱交給水弁37をオンする。すると、送風機25による矢印A方向の送風作用を受けて、例えば湿気を帯びたドラム13内の空気が、水槽5を通して除湿器22内に取り込まれると、ここで冷却除湿され、その空気は加熱装置26に送られて加熱温風化され、温風は水槽5およびドラム13内に供給される。そして、図示しない洗濯物の乾燥に寄与した後の温風は湿気を帯びているので、再び上記除湿器22に吸入されて除湿され、温風供給手段23を通して改めて再生された温風がドラム13内に繰り返し供給され、所謂温風循環により「温風乾燥」運転が進められる。この場合、吸気口27は開放したままであるが上記循環送風路21が閉ループであるので、この吸気口27から温風が漏出することはほとんどない。
【0030】
「常温乾燥」運転について述べる。この場合、制御部30は開閉弁29を開動作させて排気口28を開放しておいて、送風機25はオンするが加熱装置26及び熱交給水弁37はオフする。すると、送風機25の送風作用により、図1に矢印Bで示すように、外気が通気孔1b、吸気口27を経て除湿器22内に吸引され、送風機25で吐出されてヒータケース26a及びダクト24を通り、ドラム13内に入る。そして、多数の孔15a及び16aを通ってドラム13外(水槽5内)に出て、排気口28及び開閉弁29を経て、水槽5外(筐体1内)に出る。そして下部の開口1cから機外に出る。このようにして常温の風によりドラム13内の衣類が乾燥される。
【0031】
さらに、上記制御部30は、「常温乾燥」運転と「温風乾燥」運転の選択や実行時間や時間配分を、設定された乾燥時間や衣類に含まれる水分量に応じて設定する設定手段としての機能も有する。また、洗濯乾燥のコースとして「標準コース」と「タイマーコース」とを有しており、「標準コース」は上述した乾燥行程において「温風乾燥」運転のみが選択され、「タイマーコース」は、後述するように「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転が選択される(タイマー時間によっては「温風乾燥」運転が選択されることがある)。
【0032】
そして、この制御部30にはROMあるいは不揮発性メモリからなる記憶部が内蔵されており、この記憶部には、「常温乾燥」運転(後述する)と前述した「温風乾燥」運転の選択や実行時間や時間配分を設定するためのデータ(データ内容を図5に示している)を記憶している。
【0033】
次に、上記構成の作用につき述べる。図4には制御部30の制御内容を概略的に示している。制御部30は、「タイマーコース」が設定されて、洗濯乾燥運転の終了までの希望するタイマー時間が入力され設定されると(ステップ1)、洗濯乾燥運転をスタートする(ステップ2)。まず、前述した第1の重量検出手段による重量検出を実行する。これにて、乾布状態での衣類の重量が検出される。そして「洗い」・「すすぎ」・「(最終)脱水」行程を自動的に実行する。「洗い」および「すすぎ」行程では、洗濯水を水槽5内に供給した状態でドラム13を低速回転させ、図示しない洗濯物をバッフル15bにて掻き上げては落下させる所謂たたき洗い動作にて実行するものであり、一方「脱水」行程ではドラム13を高速回転させ洗濯物から遠心脱水を行なう。
【0034】
この「脱水」行程の後、前述した第2の重量検出手段による重量検出を実行する(ステップS7)。これにて、水分を含んだ状態での衣類の重量が検出される。そして、この水分含有衣類重量の検出結果からステップS3での乾布衣類重量を差し引く演算を行って水分量を検出する(ステップS8)。そして、「常温乾燥」運転と「温風乾燥」運転との選択、実行時間の設定や実行時間配分を図5のデータベースに基づいて行う(ステップS9)。
【0035】
すなわち、「乾燥」行程の運転時間を設定する。まず、ステップS1で入力された希望時間から、ここまでの洗濯所要時間(ステップS2からS7に要した時間)を差し引いて、この後実行する「乾燥」行程の運転時間(以下、乾燥時間という)を設定する。
【0036】
例えば、検出した水分量が2000gのときには、図5(a)に示すように、前記乾燥時間が4時間の場合には「常温乾燥」運転を1時間に設定し、「温風乾燥」運転を3時間に設定する。また、乾燥時間が6時間の場合には「常温乾燥」運転を3.5時間に設定し、「温風乾燥」運転を2.5時間に設定する。さらに、乾燥時間が8時間の場合には「常温乾燥」運転を6時間に設定し、「温風乾燥」運転を2時間に設定する。このように乾燥時間が長いほど「常温乾燥」運転の実行時間を長く設定すると共に「温風乾燥」運転を短くする。つまり、「常温乾燥」運転が長くなれば乾燥も促進されるから「温風乾燥」運転は短くて済むようになる。なお、乾燥時間が3時間以下の場合には、一義的に「温風乾燥」運転のみを、予め設定した乾燥時間で実行するものである。すなわち、タイマー時間が短い場合には、「タイマーコース」であっても、「温風乾燥」運転のみを選択する。
【0037】
ここで、検出された水分量が1500g(図5(a)の2000gより少ないとき)には、図5(b)に示すように、乾燥負荷が小さくなるから、2000gの場合に比して、「温風乾燥」運転を短くして「常温乾燥」運転を長くなるようにしている。このことは、例えば図5(a)の欄(R)と同図(b)の欄(S)との比較からも理解できる。なお、同図(C)は水分量が1000gの場合での実行時間と時間配分のデータテーブルを示している。
【0038】
この後、「乾燥」行程の前述の「常温乾燥」運転を実行する(ステップS10)。すなわち、既述したように開閉弁29が開動作され(排気口28を開放し)、送風機25はオンし、加熱装置26及び熱交給水弁37はオフする。これにて、図1に矢印Bで示したように、外気(常温)が通気孔1b、吸気口27、除湿器22内、送風機25、ヒータケース26a及びダクト24を通り、ドラム13内に入る。そして、多数の孔15a及び16aを通ってドラム13外に出て、排気口28及び開閉弁29を経て、水槽5外に出る。そして下部の開口1cから機外に出る。もって常温の風によりドラム13内の衣類が乾燥される。
【0039】
この場合、ドラム13を高速回転させる。すると、ドラム13自体が送風ファンとして作用することが期待でき、しかも、ドラム13のリブ20が遠心ファンとして作用し、総じて、矢印Bで示した空気に対する送風作用が大きくなり、送風機25の負荷が軽くなると共に、送風量増加が期待できる。
この「常温乾燥」運転は設定された乾燥時間で実行される。
【0040】
続いて、「温風乾燥」運転を実行する(ステップS11)。これは、既述したように、ドラム13は低速回転されるとともに、前記温風供給手段23から温風が供給され、循環送風路21および水槽5(ドラム13)を介した温風循環が実行され、衣類の乾燥が行なわれる。この「温風乾燥」運転では、衣類の乾燥度検知が行われ、これが検知されると冷風による仕上がり運転が実行されてこの「温風乾燥」運転が終了される。この「温風乾燥」運転も設定された乾燥時間で実行されるものである。
【0041】
このような本実施例によれば、「温風乾燥」運転と、「常温乾燥」運転とを実行可能に備えていて、それらを選択可能(両方を行うか「温風乾燥」運転のみを行うかを選択可能)であるから、乾燥に要する消費電力の低減を図ることが可能となる。この場合、循環送風路21において送風機25の吸入口側に吸気口27を形成し、水槽5に開閉可能な排気口28を形成する程度の簡単な構成により「常温乾燥」運転のための通風路を形成でき、コストの高騰を防止できる。
【0042】
さらに、本実施例によれば、「常温乾燥」運転時に、ドラム13を高速回転させるようにしたから、このドラム13により送風作用が期待でき、送風量の増加が期待でき、乾燥性能のアップに寄与できる。
特にこの場合、ドラム13に遠心ファン形状のリブ20を設けたから、さらに、送風能力がアップし、乾燥性能のアップに寄与できる。
さらにまた、本実施例によれば、常温乾燥運転と温風乾燥運転とを組み合わせた乾燥行程を有するから、「常温乾燥」運転により衣類の乾燥に寄与でき、もって、「温風乾燥」運転の負担を軽減できて、乾燥ヒータ26bでの消費電力を抑えつつ所望の乾燥時間に乾燥を終了させることが可能となる。
【0043】
また、本実施例によれば、乾燥行程のはじめは「常温乾燥」運転とし、あとは「温風乾燥」運転とするようにした。これによれば、「常温乾燥」運転は衣類が水分を多く含んでいると効果的であるから、乾燥行程のはじめ(衣類の水分が多い)に「常温乾燥」運転は適しており、消費電力を抑えながら乾燥効果の向上が期待できる。
【0044】
さらに、洗い前の衣類の重量を検出する第1の重量検出手段と、洗い後の水分を含んだ状態で衣類の重量を検出する第2の検出手段とを備え、それらの検出重量の差に応じて乾燥行程における「常温乾燥」運転の実行時間と「温風乾燥」運転の実行時間と時間配分を設定するようにしたから、検出重量の差により衣類が含む水分量が判り、この水分量に合った効率の良い実行時間及び時間配分が可能となる。
【0045】
さらに本実施例によれば、乾燥時間(乾燥行程の運転時間)を設定する設定手段として制御部30を備え、その設定時間に応じて乾燥行程における常温乾燥運転の実行時間と温風乾燥運転の実行時間と時間配分を決定するようにしたから、使用者が設定した時間あるいは自動的に設定された時間に合わせた効率の良い実行時間及び時間配分が可能となる。
【0046】
なお、上記実施例では、使用者が入力した洗濯乾燥運転の終了までの希望するタイマー時間と、洗濯所要時間とから、乾燥時間を自動的に設定したが、これは使用者が直接入力キーにより設定するようにしても良い。
【0047】
次に図6ないし図8は本発明の第2の実施例を示しており、この実施例では外気条件例えば外気温度に応じて「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の実行時間の設定と、時間配分とを行うものであり、そのためのデータテーブルを示している。このデータテーブルにおいて特徴的なことは外気温度が高いほど「常温乾燥」運転の実行時間が長くなるように時間配分されるものである。例えば各図6(b)〜図8(b)の欄(*1)の比較から判るように、外気温度が高いほど「常温乾燥」運転の実行時間が長く(「温風乾燥」運転の実行運転が短く)なるように設定される。
【0048】
「常温乾燥」運転は、外気温度が高いほど乾燥効率が高いから、この実施例のように、外気温度が高いほど「常温乾燥」運転を長く実行する時間配分とすることで、低い消費電力で衣類を乾燥できて、後の「温風乾燥」運転での乾燥負荷を軽減してこれの消費電力も抑えることができる。要するに、外気温度に応じた効率の良い時間配分ができて、消費電力低減に寄与できる。
【0049】
また、図9ないし図11は本発明の第3の実施例を示しており、この実施例では外気条件例えば湿度に応じて「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の実行時間の設定と、時間配分とを行うものであり、そのためのデータテーブルを示している。このデータテーブルにおいて特徴的なことは湿度が低いほど「常温乾燥」運転の実行時間が長くなるように時間配分されるものである。例えば各図9(b)〜図11(b)の欄(*2)の比較から判るように、外気温度が高いほど「常温乾燥」運転の実行時間が長く(「温風乾燥」運転の実行運転が短く)なるように設定される。この実施例においても湿度に応じた効率の良い時間配分ができて、消費電力の低減に寄与できる。
【0050】
なお、本発明は上記した各実施例に限定されず、吸気口は開放したままでも良いが開閉弁をつけて、必要時に開放するようにしても差し支えない。また、排気口の位置は上部以外にも上下中間部や下部でも良い。この場合排気口は開閉可能であるから、洗いやすすぎ時には閉鎖すれば水漏れがない。また温風の送風路としては循環送風路でなく、温風をドラム内に供給した後に機外に排出する送風路でも良い。さらに、本発明は、横軸形のドラム式の洗濯乾燥機に限られず、縦軸形の回転槽を備えた洗濯乾燥機に適用しても良い。この場合回転槽の内部に撹拌体を備えていても良い。
【0051】
【発明の効果】
本発明は以上の説明から明らかなように、乾燥を行うについて消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す全体の縦断側面図
【図2】 ドラムを背面から見た背面図
【図3】 電気的構成のブロック図
【図4】 制御内容を示すフローチャート
【図5】 「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の時間配分を設定するためのデータテーブルを示す図
【図6】 本発明の第2の実施例を示し、外気温度25℃以上における「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の時間配分を設定するためのデータテーブルを示す図
【図7】 外気温度15℃以上〜25℃未満における「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の時間配分を設定するためのデータテーブルを示す図
【図8】 外気温度15℃未満における「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の時間配分を設定するためのデータテーブルを示す図
【図9】 本発明の第3の実施例を示し、湿度50%未満における「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の時間配分を設定するためのデータテーブルを示す図
【図10】 湿度50%以上〜80%未満における「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の時間配分を設定するためのデータテーブルを示す図
【図11】 湿度80%以上における「常温乾燥」運転及び「温風乾燥」運転の時間配分を設定するためのデータテーブルを示す図
【符号の説明】
5は水槽、13はドラム(回転槽)、15a、16aは孔、19はモータ、20はリブ、21は循環送風路(送風路)、22は除湿器、23は温風供給手段、24はダクト、25は送風機、26は加熱装置、27は吸気口、28は排気口、29は開閉弁、30は制御部(第1の重量検出手段、第2の重量検出手段)を示す。

Claims (3)

  1. 水槽内に設けられ多数の孔を備えた回転槽と、
    送風機及び加熱装置により生成した温風を前記回転槽内に供給して該回転槽内に収容した衣類を乾燥させる送風路と、
    この送風路において前記送風機の吸入口側に形成された開放したままの吸気口と、
    前記水槽に形成された開閉可能な排気口とを備え、
    前記排気口を閉状態とし前記送風機及び加熱装置を駆動して前記送風路の前記温風により衣類を乾燥させる温風乾燥運転と、前記排気口を開状態とし前記送風機を運転すると共に前記回転槽を高速回転させて吸気口から外気を取り入れてその外気を前記回転槽を通し前記排気口から水槽外に出す常温乾燥運転とを選択可能としたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 常温乾燥運転と温風乾燥運転とを組み合わせた乾燥行程を有し、外気温度が高いほど又は湿度が低いほど常温乾燥運転の実行時間を長くするように常温乾燥運転と温風乾燥運転との時間配分を設定することを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 常温乾燥運転と温風乾燥運転とを組み合わせた乾燥行程を有し、洗い前の衣類の重量を検出する第1の重量検出手段と、洗い後の水分を含んだ状態で衣類の重量を検出する第2の検出手段とを備え、第1の重量検出手段と第2の重量検出手段との検出重量の差が小さいほど常温乾燥運転の実行時間を長くするように常温乾燥運転と温風乾燥運転との時間配分を設定することを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
JP2003053621A 2003-02-28 2003-02-28 洗濯乾燥機 Expired - Fee Related JP4197619B2 (ja)

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