JP2011245034A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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【課題】脱水性能を向上させ消費電力を低減することができる洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】筐体1と、筐体1内に防振支持され、内部に洗濯水を貯留する外槽2と、外槽2内に回転自在に支持された回転ドラム3と、回転ドラム3を回転駆動させるモータ4と、外槽2に貯留された洗濯水を排出する排水弁18および排水ホース19を有する排水手段と、回転ドラム3内に風を供給する送風手段24と、モータ4、排水弁18および送風手段24を制御して、少なくとも、脱水運転を含む乾燥運転を実行可能な制御装置60と、を備える洗濯乾燥機Sにおいて、送風手段24は、筐体1内上部の空気を吸気する吸気弁30を有し、制御装置60は、乾燥運転の最初に行う回転ドラム3を回転させる脱水運転において、吸気弁30を開き、回転ドラム3内へ筐体1内上部の空気を吸気し、回転ドラム3内の空気を排水ホース19から排気する吸排気運転を行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、衣類を脱水および乾燥する手段を備える洗濯乾燥機に関する。
洗濯から乾燥までを連続して行える洗濯乾燥機による衣類の乾燥は、送風ファンと熱源(ヒータ)により高温・低湿度の空気を作り、これを洗濯兼脱水槽(回転ドラム)内に吹き込み、衣類の温度を高くして、衣類から水分を蒸発させ、蒸発した水分を機外へ排出することにより行う。
蒸発した水分の除去方法としては、そのまま蒸発した水分を機外へ排出する排気方式(常に新しい空気を供給)と、蒸発した水分を冷やし結露させてから水分(結露水)を機外へ排出(排水)する除湿方式(同じ空気を循環させる)とがあるが、家庭用の洗濯乾燥機では、洗濯乾燥機を設置した室内へ水分が出ることがない除湿方式が多く用いられている。
洗濯乾燥機の乾燥運転には、(1)乾燥時間が短いこと、(2)消費電力が少ないこと、(3)乾燥の仕上がりがよい(衣類のしわが少ない)こと、(4)衣類へのダメージが少ないこと等が求められている。
このうち、(1)と(2)に関しては、空気の風量や温度を乾燥の進み具合に応じて適切に制御することで乾燥を効率よく行う洗濯乾燥機が知られている(特許文献1)。また、洗濯兼脱水槽内での衣類の動きを良くして、衣類から効率よく水分を蒸発させるようにした洗濯乾燥機が知られている(特許文献2,3)。さらに、除湿方式として水冷方式を利用し、冷却水を風路の壁面全体に均一に流れるようにして高温多湿の温風との熱交換効率を高めた洗濯乾燥機が知られている(特許文献4)。また、乾燥運転の最初に脱水運転を行い、極力衣類から水分を除去するようにしている。
(3)に関しては、しわは乾燥中に衣類が絡んだり捻れたりすることにより発生するため、衣類の絡みや捻れが起きにくい洗濯乾燥機が知られている(特許文献2,3)。
(4)に関しては、衣類の温度が上がりすぎないように温風の温度を制限した(ヒータの入力を抑える)低温乾燥コースを備えた洗濯乾燥機がある(特許文献5)。
特開昭62−44299号公報 特開平9−774号公報 特開2005−080946号公報 特開2002−346272号公報 特開2004−89508号公報
このように、乾燥時間の短縮や、乾燥運転の消費電力を低減するためには、乾燥運転の最初に行われる脱水運転での脱水性能を向上することが求められている。
洗濯乾燥機の脱水運転での脱水性能を高めるためには、(A)衣類を投入する洗濯兼脱水槽の回転速度を高め遠心力を増加させる、(B)脱水運転の時間を長くする、(C)脱水中の衣類の温度を高くする、(D)洗濯兼脱水槽の槽壁面に凸面を設ける、(E)脱水中の衣類に風を当てる、等の方法が知られている。
このうち、脱水性能を高める方法として、(A)が最も一般的である。
しかしながら、脱水運転時に洗濯兼脱水槽の回転速度を高くするほど洗濯兼脱水槽を回転させるモータの消費電力が増加し、さらに、洗濯兼脱水槽の回転速度に対して脱水性能は飽和する傾向を示す。
このため、脱水運転時の洗濯兼脱水槽の回転速度を高めていくと、脱水性能が向上して乾燥運転時の消費電力が減少することにより、脱水運転を含めた乾燥運転全体の消費電力は低減していくが、ある回転速度以上になると、脱水性能が飽和するため、全体の消費電力が増大に転じてしまい、必要以上に回転速度を高めても全体の消費電力を低減する効果はなくなる。また、洗濯兼脱水槽を高速回転させるためには、洗濯乾燥機の強度を高める必要があり、コストの増加につながる。
(B)は、脱水時間に対し、モータの消費電力はリニアに増加するのに対し、脱水性能は飽和傾向を示す。このため、脱水時間が長すぎると、脱水運転を含めた乾燥運転全体の消費電力が増加してしまう。
(C)は、脱水運転中に洗濯兼脱水槽内に温風を吹き込むことで実現できる。衣類の温度が上がることで衣類に含まれる水分の粘度や表面張力が低下するため、衣類の含水量が低減し脱水性能が向上する。
ただし、脱水中の衣類は洗濯兼脱水槽の壁面に張り付いているため、温風を衣類全体に万遍なく吹き付けることは困難である。また、温風を発生させるためには熱源に電力を供給する必要があり、脱水運転時の消費電力が増加する。
(D)は、槽壁面近傍の衣類の含水量を低減するのに有効な方法であり、凸面の高さが高いほど効果が大きい。また、脱水運転時の消費電力を増やすことなく脱水性能を向上できるという利点がある。
しかし、凸面のために洗濯兼脱水槽の有効容積が減少する。このため、衣類の量が多い場合には、乾燥運転での衣類の動きが悪化してしまい、乾燥運転時の消費電力が増加して脱水性能向上による消費電力低減効果と相殺し、脱水運転を含めた乾燥運転全体の消費電力を低減することができない。
(E)は、遠心力による脱水に加え、風を当てることにより衣類からの水の蒸発を促進させ脱水性能を高めるものである。
しかし、蒸発した水分は、洗濯乾燥機の機外に排出されるため、室内の湿度が上昇することがある。
また、衣類に風を当てない場合には、高速脱水中は、モータの発熱が洗濯兼脱水槽に伝わり衣類の温度が上昇していく。一方、風を当てることにより衣類の含水量は低減し脱水性能は向上するが、乾燥運転開始時点での衣類の温度が低くなるため、乾燥運転での消費電力が増加し、結果として脱水運転を含めた乾燥運転全体の消費電力を低減することができない。
そこで、脱水性能を向上させ消費電力を低減することができる洗濯乾燥機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、請求項1に係る洗濯乾燥機は、筐体と、筐体内に防振支持され、内部に洗濯水を貯留する外槽と、外槽内に回転自在に支持された回転ドラムと、回転ドラムを回転駆動させるモータと、外槽に貯留された洗濯水を排出する排水弁および排水ホースを有する排水手段と、回転ドラム内に風を供給する送風手段と、モータ、排水弁および送風手段を制御して、少なくとも、脱水運転を含む乾燥運転を実行可能な制御装置と、を備える洗濯乾燥機Sにおいて、送風手段は、筐体内上部の空気を吸気する吸気弁を有し、制御装置は、乾燥運転の最初に行う回転ドラムを回転させる脱水運転において、吸気弁を開き、回転ドラム内へ筐体内上部の空気を吸気し、回転ドラム内の空気を排水ホースから排気する吸排気運転を行うことを特徴とする。
本発明によれば、脱水性能を向上させ消費電力を低減することができる洗濯乾燥機を提供することができる。
本実施形態に係る洗濯乾燥機の外観斜視図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の側面カバーを外して内部構造を示す右側面図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機を前後方向の略中央部で縦に切断して回転ドラムの底壁面を示す断面図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の背面カバーを外して内部構造を示す背面図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の筐体の一部を切断して内部構造を示す上面図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の筐体の一部を切断して内部構造を示す斜視図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の備える吸気弁を図4のD−D線で切断した矢視断面図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の左右方向の略中央部で縦に切断して、空気の流れを示す断面模式図である。 排水トラップの断面図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の電気的構成を示すブロック図である。 本実施形態に係る洗濯乾燥機の制御を示すフローチャートである。 図11のフローチャートの高速脱水の詳細を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。
≪ドラム式洗濯乾燥機≫
図1は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の外観斜視図である。
ドラム式洗濯乾燥機Sの外郭を構成する筐体1は、ベース1hの上に取り付けられており、左側板1aと、右側板1b(図3参照)と、前面カバー1cと、背面カバー1d(図2参照)と、上面カバー1eと、下部前面カバー1fとを有している。左右の側板1a,1bは、コの字型の上補強材(図示せず)、前補強材(図示せず)、後補強材(図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、ドラム式洗濯乾燥機Sの筐体として十分な強度を有している。
ドア9は、前面カバー1cの略中央に設けた衣類を出し入れするための投入口を塞ぐためのものであり、前補強材(図示せず)に設けたヒンジ(図示せず)で開閉可能に支持されている。ドア開放ボタン9dを押すことでロック機構(図示せず)が外れてドア9が開き、ドア9を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前補強材(図示せず)は、後述する外槽2の開口部2c(図2参照)と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
筐体1の上部中央に設けた操作・表示パネル6は、電源スイッチ61と、スイッチ62,63,63aと、表示器64とを備えている。また、操作・表示パネル6は、筐体1の下部に設けられた制御装置60(図2参照)と電気的に接続している。
筐体1内の上部左側には洗剤容器13(図5参照)が設けられており、前部開口から引き出し式の洗剤トレイ7を装着する。洗剤類を入れる場合は、洗剤トレイ7を図1の二点鎖線で示すように引き出す。洗剤容器13は、筐体1の上補強材(図示せず)に固定されている。また、上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口11aおよび風呂の残り湯の吸水ホース接続口12aが設けてある。
図2は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の側面カバー2bを外して内部構造を示す右側面図である。
洗濯兼脱水槽である円筒状の回転ドラム3は、回転可能に外槽2に支持されており、その外周壁3e(図3参照)に通水および通風のための多数の貫通孔3dを有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部3aを有している。開口部3aの外側には、回転ドラム3と一体の流体バランサ3cを備えている。
ここで、回転ドラム3の内部について、図3を用いて更に説明する。
図3は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)を前後方向の略中央部で縦に切断して回転ドラム3の底壁面3fを示す断面図である。
回転ドラム3の底壁3fには、中心から外縁部に延びる複数本の放射状の凸状リブ20が形成されている。また、底壁3fの内周側には、複数個の貫通孔3gを有している。
外周壁3eの内側には、軸方向に延びるリフタ3bが複数個設けられている。洗濯、乾燥時に回転ドラム3を回転すると、衣類はリフタ3bと遠心力で外周壁3eに沿って持ち上がり、重力で落下するような動きを繰り返す。回転ドラム3の回転中心軸は、水平または開口部3a(図2参照)側が高くなるように傾斜している。
図2に戻り、外槽2について説明する。
円筒状の外槽2は、回転ドラム3を同軸上に内包し、前面は開口している。
外槽2の前面の開口部には、外槽カバー2dを設け、外槽2内への貯水を可能としている。外槽カバー2dの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部2cを有している。開口部2cと前補強材(図示せず)に設けた開口部は、ゴム製のベローズ10で接続しており、ドア9を閉じることで外槽2を水封する。
外槽2の底面最下部には、排水口2bが設けてあり、排水ホース19と接続している。排水口2bと排水ホース19との間には排水弁18が設けてあり、排水弁18を閉じて給水することで外槽2に水を溜め、また、排水弁18を開いて外槽2内の水を機外へ排出することができる。
外槽2は、下側をベース1hに固定されたサスペンション5(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽2の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽2の前後方向への倒れを防ぐ。
図4は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の背面カバー1dを外して内部構造を示す背面図である。
モータ4は、外槽2の後側端面の外側中央に備えられている。モータ4の回転軸は、外槽2を貫通し、回転ドラム3の底壁3f(図3参照)の中心と結合している。
洗剤容器13(図5参照)の後方には、給水電磁弁11や風呂水給水ポンプ12、水位センサ69(図10参照)など給水に関連する部品を設けてある。また、洗剤容器13(図5参照)は、外槽2に接続されている。
給水電磁弁11は多連弁で、主給水電磁弁11bは、洗剤容器13の洗剤投入部(図示せず)を介して、外槽2へ給水する。柔軟仕上げ剤給水電磁弁11cは、洗剤容器13の柔軟剤投入部(図示せず)を介して、外槽2へ給水する。冷却水給水電磁弁11dは、乾燥ダクト21に設けられた水冷除湿機構(図示せず)へ給水する。シャワー給水電磁弁11eは、回転ドラム3の開口部3a(図2参照)から回転ドラム3内の衣類に直接水を散布する。
<循環送風路>
乾燥ダクト21は、筐体1の背面内側に縦方向に設置され、乾燥ダクト21下部は外槽2の背面下方に設けた吸気口2aにゴム製の蛇腹管B(21a)(図2参照)で接続される。
乾燥ダクト21と蛇腹管B(21a)の接続部より上側にオーバフローホース29の一端が接続され、他端は排水弁18より下流側の排水ホース19に接続されている。
乾燥ダクト21内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、冷却水給水電磁弁11dから水冷除湿機構へ冷却水を供給する。冷却水は乾燥ダクト21の壁面を伝わって流下し吸気口2aから外槽2に入り排水口2bから排水ホース19を通り機外へ排出される。
図5は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の筐体1の一部を切断して内部構造を示す上面図である。
乾燥ダクト21の上部は、筐体1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト22に接続している。また、乾燥ダクト21上部のフィルタダクト22との接続部近傍に、吸気弁30が設けてある。なお、吸気弁30の詳細は、図7を用いて後述する。
フィルタダクト22の前面には開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥フィルタ8を挿入してある。乾燥フィルタ8はメッシュフィルタ8aを有し、乾燥ダクト21からフィルタダクト22へ入った空気は、乾燥フィルタ8のメッシュフィルタ8aに流入し、糸くずが除去される。
なお、乾燥フィルタ8の掃除は、乾燥フィルタ8を引き出してメッシュフィルタ8aを取り出して行う。
また、フィルタダクト22の乾燥フィルタ8挿入部の下面には開口部が設けてあり、この開口部により、フィルタダクト22と吸気ダクト23(図4参照)とが接続している。
さらに、吸気ダクト23の他端は、送風ユニット24の吸気口と接続している。
送風ユニット24は、駆動用のファンモータ24a、ファン羽根車(図示せず)、ファンケース24bで構成されている。また、ファンケース24bにはヒータ25(図2参照)が内蔵されており、ファン羽根車から送られる空気を加熱する。
図6は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の筐体1の一部を切断して内部構造を示す斜視図である。
送風ユニット24の吐出口は、温風ダクト26に接続する。温風ダクト26は、ゴム製の蛇腹管A(27a)、蛇腹管継ぎ手27bを介して外槽カバー2dに設けた吹き出し口28に接続している。送風ユニット24が筐体1内の上部右側に設けてあるので、吹き出し口28は外槽カバー2dの右斜め上の位置に設け、吹き出し口28までの距離を極力短くするようにしてある。
本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)では、吹き出し口28から出る温風の風速を90m/s程度に設定している。このため、送風ユニット24は、一般的な洗濯乾燥機で使用されている送風ユニットと比べて高速・高圧力タイプのものが用いられている。具体的には、回転速度13500r/minで、送風ユニット24の吐出口圧力が6000Pa程度である。これは、高速の温風を衣類に直接吹き付けて、衣類に発生するしわを伸ばしながら乾燥を行うためである。
<吸気弁>
乾燥ダクト21上部のフィルタダクト22との接続部近傍に設けられた吸気弁30について、図7を用いて詳細に説明する。
図7は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の備える吸気弁30を図4のD−D線で切断した矢視断面図である。
吸気弁30は、吸気弁モータ30aと、弁体30bと、弁座30cとを有している。弁体30bの端部に設けられた回転軸30dを吸気弁モータ30aで回転することにより弁体30bが回転するようになっている。
図7に示すように、弁体30bが弁座30cと当接し、乾燥ダクト21とフィルタダクト22が通風可能(矢印46)に連通している状態を、吸気弁30が「閉」と呼ぶものとする。
また、図7の二点鎖線で示すように、乾燥ダクト21とフィルタダクト22との間を弁体30bで閉塞し、フィルタダクト22と通風可能(矢印48)に連通する吸気口31が形成されている状態を、吸気弁30が「開」と呼ぶものとする。
≪脱水運転時の空気の流れ≫
脱水運転時に回転ドラム3が高速回転すると底壁3f(図3参照)に形成された凸状リブ20(図3参照)が遠心ファンとして機能して、空気の流れが発生する。
図8を用いて、脱水運転時の空気の流れについて説明する。
図8は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の左右方向の略中央部で縦に切断して、空気の流れを示す断面模式図である。
空気の流れを、矢印で示して説明する。
なお、図8に示す空気の流れの他に、回転ドラム3が高速で回転しているため、回転ドラム3の回転方向(図3参照)の空気の流れが発生するが、ここでは、この回転方向の空気の流れについては説明を省略する。
また、脱水運転中の衣類は、遠心力により回転ドラム3の外周壁3eに張り付き、回転ドラム3の内周側(回転中心軸付近)には衣類が存在しない、ドウナツ状に配置されている。このため、外周壁3eにある貫通孔3d(図2参照)は、衣類で塞がれているため、貫通孔3dを回転ドラム3の内側から外側へ通過する空気の流れは、ほとんどないため、説明を省略する。
<吸気弁閉の風の流れ>
まず、吸気弁30が閉じている場合について説明する。
回転ドラム3(凸状リブ20)が高速回転すると、回転ドラム3内の空気は、回転ドラム3の底壁3fの中心部分から吸い込まれ、底壁3fに沿って外縁側へ流れる。そして、外周壁3eに張り付いている衣類に当たり流れ方向を変え、衣類表面に沿って回転ドラム3の開口部3aに向かい流れる(矢印41)。
回転ドラム3の前側に達した空気は、ドア9に沿って回転ドラム3の中心に向かい流れ、再び底壁3fの中心に吸込まれるように循環する(矢印42)。
また、底壁3fの中心部に吸い込まれた空気(矢印41)の一部は、底壁3fの中央付近に設けてある貫通孔3gを通り外槽2の底と回転ドラム3の底面との間のすき間に流れ出て、外槽2の外縁側へ流れる(矢印43)。回転ドラム3の前側に達した空気(矢印42)の一部は、外槽カバー2dと流体バランサ3cのすき間から回転ドラム3と外槽2とのすき間に流れる(矢印44)。
ここで、外槽2の吸気口2aと吹き出し口28は、回転ドラム3の回転中心軸から径方向にみて、吸気口2aのほうが、遠くに設けられるように配置されている。換言すれば、吸気口2aは外周側に、吹き出し口28は内周側に設けられている。
このため、外槽2の外縁部付近に設けた吸気口2aの圧力の方が、吸気口2aより内周側に位置する吹き出し口28の圧力より高くなる。
このため、矢印43、矢印44の空気は吸気口2aから乾燥ダクト21に入り(矢印45)、フィルタダクト22(矢印46)、送風ユニット24を通り、吹き出し口28から回転ドラム3内に流れ(矢印47)、再び回転ドラム3の底壁3fの中心部分から吸い込まれるように循環する。
<吸気弁開の風の流れ>
次に、吸気弁30が開いている場合について説明する。
回転ドラム3内の流れ(矢印41、矢印42)は、吸気弁30が閉じている場合と同様である。回転ドラム3のファン作用により、回転ドラム3の回転中心付近の圧力が大気圧より低下するため、筐体1内上部の空気が吸気口31からフィルタダクト22に吸い込まれ(矢印48)、送風ユニット24を通り吹き出し口28から回転ドラム3内に入る(矢印47)。矢印41の流れの一部は、底壁3fの貫通孔3gを通り外槽2の底と回転ドラム3の底面との間のすき間に流れ出て、外槽2の外縁側へ流れる(矢印43)。また、矢印42の流れの一部は、外槽カバー2dと流体バランサ3cのすき間から回転ドラム3と外槽2とのすき間に流れる(矢印44)。回転ドラム3と外槽2とのすき間を流れる矢印43と矢印44の空気は、吸気口2aから乾燥ダクト21に入り、オーバフローホース29を通り(矢印49)、もしくは、排水口2bを通り(矢印50)、排水ホース19に入り(矢印51)、排水管へ排出する。
<衣類含水量の低減>
脱水運転の回転ドラム3内の湿度は、ほぼ飽和湿度となっており、衣類表面からの水分の蒸発による含水量の低減は期待できない。そこで、上記のように、吸気弁30を開いて回転ドラム3のファン作用で、脱水運転中に筐体1内の低湿度の空気を回転ドラム3内に吸い込み、高湿度の空気を排除することで、衣類からの水分の蒸発が促進される。
これにより、脱水回転速度の上昇や脱水時間の長時間化などのように消費電力を増大させることなく衣類の含水量を低減できる。
脱水運転時にモータ4の発熱の一部は、モータ4の回転軸を通り、回転軸に締結された回転ドラム3に伝熱し、衣類や回転ドラム3内の空気の温度が上昇する。また、モータ4の発熱の一部は、モータ4から周囲の空気に伝達され空気の温度が上昇する。暖められた空気は筐体1内の上部に溜まる。
脱水は、高速回転による遠心力により衣類から水分を除去する操作である。脱水中、衣類は回転ドラム3の外周壁3eに張り付いており、衣類に含まれる水は衣類の内側から外周壁3e側に向かい流れ、外周壁3eに設けてある貫通孔3dから外槽2内に排出される。一方、衣類には繊維内や繊維間に細かいすき間が形成されており、この部分に入った水の毛管作用で衣類内に水分を保持しようとする。
脱水が進行すると、この毛管力と遠心力が釣り合い、これ以上水を除去することができなくなる。このため、回転ドラム3の外周壁3eに近づくほど衣類の局所的な含水量が増加する。
ここで、毛管力は水の界面張力に比例するが、水温が上昇すると界面張力が低下するため、衣類の温度を高くすると含水量を減らすことができる。
このように、モータ4の発熱で回転ドラム3内の衣類の温度が上昇するため、衣類の含水量を低減できる効果がある。
本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)は、筐体1内の低湿度の空気を導入して、回転ドラム3内の高湿度の空気を排除し、衣類の含水量を低減するものであるが、導入する空気の温度が低いと、衣類の温度上昇を妨げ、期待したほど含水量が低下しない。本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)では、吸気口31は、筐体1内の上方に設けてあるので、モータ4の発熱で暖められた空気を回転ドラム3内に吸い込むため、衣類の温度を低下させることはない。
≪排水トラップ≫
ただし、吸気弁30を開いても、排水管に空気が排出できなければ、排水ホース19への空気の流れは発生しない。通常、排水ホース19の出口には、排水トラップ35が設けられている。これは、排水管(下水管)からの臭気が排水ホース19およびオーバフローホース29を介して、外槽2の内部へ入るのを防止するためである。
排水トラップ35の構造について図9を用いて説明する。
図9は、排水トラップ35の断面図である。
排水トラップ35は、ドラム式洗濯乾燥機Sを設置する防水パン用のものを示している。排水トラップ35は、同軸上に配置した内筒35bと、底部が閉じた外筒35cと、ケース35aと、上蓋35dとを備えている。
内筒35bには、排水ホース19を接続する継ぎ手35gが挿入されている。内筒35bの下端は外筒35cの底面とすき間を有しており、外筒35cの上側に通水口35fが設けてあり、ケース35aの外周面に排水口35eがあり、排水管へ接続する。このような構成のため、通水口35fの下面より下の部分の外筒35c内に水が保持され、排水管と排水ホース19は通気することはない。なお、外筒35c内の水のヘッドHは50mm程度である。
外筒35c内の水を排除するためには、600から700Pa程度の圧力が必要であるが、回転ドラム3のファン作用で発生する圧力は400Pa程度であり、この圧力で外筒35c内の水を排除することは困難である。
そこで、吸気弁30を開いた状態で、送風ユニット24を適当な回転速度で運転し、筐体1内の空気を回転ドラム3内(外槽2内)に強制的に送り込み、700Pa以上の圧力とすることで、排水トラップ35内の水が排水管へ排出する。排出が終了したら送風ユニット24を停止すると、上述した空気の流れにより回転ドラム3内の空気を排気できる。
≪制御装置≫
図10を用いて、制御装置60について説明する。
図10は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の電気的構成を示すブロック図である。
制御装置60は、マイクロコンピュータで構成される。
制御装置60は、各スイッチ62,63,63aに接続される操作ボタン入力回路67、、水位センサ69、温度センサ70と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を受ける。
また、制御装置60は、駆動回路68に接続され、給水電磁弁11、排水弁18、モータ4、ファンモータ24a、ヒータ25、吸気弁モータ30a等に接続され、これらの開閉や回転、通電を制御する。
また、使用者にドラム式洗濯乾燥機Sの動作状態を知らせるための表示器64や発光ダイオード65、ブザー66に接続される。
<ドラム式洗濯乾燥機の動作>
次に、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の動作について、図1から図10を適宜参照しつつ、図11および図12を用いて説明する。
図11は、本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)の制御を示すフローチャートである。
制御装置60は、使用者により電源スイッチ61が押されて電源が投入されることにより起動し、ドラム式洗濯乾燥機Sの状態確認および初期設定を行う(ステップS101)。
制御装置60は、操作・表示パネル6の表示器64を点灯させ、使用者により操作されたスイッチ63に従って洗濯/乾燥コースを設定する(ステップS102)。なお、設定がない場合には、標準の洗濯/乾燥コースまたは前回に実行された洗濯/乾燥コースを自動的に設定する。例えば、スイッチ63aが使用者により操作された場合には、「洗濯乾燥コース」を設定する。
制御装置60は、操作・表示パネル6のスタートスイッチ62が押されたか、否かを判定する(ステップS103)。
制御装置60は、スタートスイッチ62が押されるまでステップS103を繰り返し(ステップS103でNo)、スタートスイッチ62が押されたら(ステップS103でYes)、ステップS104に進む。
制御装置60は、まず、布量センシングを実施する。布量センシングは、例えば、回転ドラム3を低速で回転させ、あるいは規定の回転速度まで加速させ、そのときのモータ4の電流値から測定する。そして、表示器64に乾燥が終了するまでの時間を表示する。
そして、制御装置60は洗濯を実行する(ステップS104)。
なお、洗濯は洗い、中間脱水、すすぎ、最終脱水を順次実行するが、通常のドラム式洗濯乾燥機と同様であるので、詳細な説明は省略する。
制御装置60は、ステップS102で設定されたコースが、洗濯乾燥コースであるか否かを判定する(ステップS105)。
ステップS102で「洗濯コース」が設定されている場合には(ステップS105でNo)、処理を終了する。
ステップS102で「洗濯乾燥コース」が設定されている場合は(ステップS105でYes)、高速脱水を実行する(ステップS106)。
ここで、ステップS106の高速脱水について図12を用いて詳細に説明する。
図12は、図11のフローチャートの高速脱水の詳細を示すフローチャートである。
制御装置60は、排水弁18を開放し、モータ4を駆動させて回転ドラム3を高速回転させ、回転ドラム3内の衣類を高速遠心脱水する(ステップS201)。
そして、制御装置60は、脱水開始からの時間が規定時間を経過したか否かを判定し(ステップS202)、規定時間を経過するまで高速脱水を継続し(ステップS202でNo)、規定時間を経過したら(ステップS202でYes)、ステップS203に進む。
なお、脱水の開始から規定時間(ステップS202参照)まで吸気弁30は閉じた状態である。脱水時間の経過とともに高速回転するモータ4の発熱で、衣類や回転ドラム3内の空気、筐体1内の空気の温度が上昇していく。例えば、室温20℃、水温20℃の条件では、脱水回転速度を毎分1730回転とすると、脱水開始から20分で回転ドラム3内や筐体内の空気は約9℃、衣類は約7℃温度上昇する。
また、回転ドラム3内の空気の湿度は、脱水中に衣類から蒸発する水分により、時間の経過とともに上昇し、脱水開始から短時間で飽和状態となる。ただし、上記のように空気の温度が上昇していくため、空気中に含まれる水分量(絶対湿度)は増加していく。
脱水の開始から規定時間が経過すると(ステップS202でYes)、制御装置60は、吸気弁30を開き、送風ユニット24のファンモータ24aを駆動して、排水トラップ35内の水を排除し、排水トラップ35の水封を破る(ステップS203)。
なお、回転ドラム3(外槽2)内の圧力が排水トラップ35の水封を破るのに必要な700Pa程度の圧力になるまで送風ユニット24の回転速度を上昇させ、回転速度を保持する。
制御装置60は、水封が破れたか否かを判定する(ステップS204)。
ステップS203において、吸気弁30を開き、送風ユニット24のファンモータ24aを駆動することにより、筐体1内の空気が外槽2内に取り込まれ、外槽2内部の圧力が上昇する。その後、排水トラップ35の水封が破れると排水ホース19から排水管に空気が流れ、外槽2内の圧力は低下する。制御装置60は、外槽2内の圧力を監視することにより水封が破られたか否かを判定することができる。なお、外槽2内の圧力の検知は圧力センサである水位センサ69で行うことができる。
水封が破られるまで(ステップS204でNo)ステップS203に戻り、水封が破られると(ステップS204でYes)、ステップS205に進む。
制御装置60は、送風ユニット24のファンモータ24aを停止させる(ステップS205)。
ここで、ファンモータ24aを停止させても、回転ドラム3の高速回転によるファン作用により、筐体1内上部の暖められた低湿度の空気を吸気弁30から回転ドラム3内に吸込み、回転ドラム3内の暖められた高湿度の空気を排水管に排出することができる。
これにより、回転ドラム3内の湿度が低下するため、衣類を冷やさずに衣類からの水分の蒸発が促され、含水量を低減できる。
なお、送風ユニット24を運転したままでもいいが、回転ドラム3内の空気の入替えには、回転ドラム3の凸状リブ20(図3参照)が遠心ファンとして機能することによるファン作用による風量で充分であり、余計な電力を消費しないためにも、送風ユニット24は停止した方が好ましい。
なお、ステップS205の吸排気の工程は、吸気する空気の温度を極力高くし、かつ吸気した空気により衣類の温度が低下しないよう、脱水工程の終盤に行った方がよい。
吸排気時間を長くすると、筐体1内上部の暖められた空気が消費され、やがて衣類より低温の空気が吸気され、衣類の温度が低下を始める。同時に、衣類に含まれる水分の温度も低下するため、水分の蒸発速度が下がってしまう。また、吸排気により含水量を低減させても、衣類を冷やしすぎてしまうと脱水工程後の乾燥工程での消費電力が増加し、結果として消費電力の低減ができない。
また、脱水工程の早い時期から吸排気を行うと、衣類から遠心力で排出される水分が多いため、水封を破った排水トラップ35の水封が再び回復してしまう可能性が高くなる。この場合、再度排水トラップ35の水封を破る必要があり、送風ユニット24を運転するために余計な電力を消費してしまう。
本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)と、従来の吸排気を行わない洗濯乾燥機とを比べると、綿と化繊の割合が60%、40%程度の衣類の場合では、同一回転速度において脱水率(=乾燥衣類重量/脱水後衣類重量×100%)を0.3から0.6%改善できる。本実施形態に係る洗濯乾燥機(ドラム式洗濯乾燥機S)は、脱水性能が向上したことにより、乾燥運転における消費電力量を20から50Wh程度低減可能である。
制御装置60は、規定時間が経過するまでステップS205の吸排気による脱水を継続し、規定時間が経過した場合には(ステップS206でYes)、ステップS207に進む。
ステップS207では、まず、給水電磁弁11の冷却水給水電磁弁11dを開き、乾燥ダクト21の水冷除湿機構に水を流す。水冷除湿機構に流された水は、蛇腹管B(21a)を通り、吸気口2aから外槽2の壁面をつたわり、排水口2b、排水ホース19、排水トラップ35へと流れる。回転ドラム3のファン作用では、排水トラップ35の水を排水管へと送ることができないので、排水トラップ35の水封が再生する。
なお、水封の再生は、外槽2内の圧力の検知することで行い、圧力の検知は水位センサ69で行うことができる。
排水トラップ35の水封が再生したら、制御装置60は、吸気弁30を閉じ(ステップS207)、モータ4を停止させて、高速脱水(ステップS106:図11参照)を終了する。
図11に戻り、説明を再開する。
高速脱水(ステップS106:図12参照)が終了すると、制御装置60は、乾燥運転を実行する(ステップS107)。具体的には、送風ユニット24のファンモータ24aを駆動し、ヒータ25に通電し、モータ4を駆動して回転ドラム3の正逆回転を繰り返し、回転ドラム3内の衣類の位置を入れ替えながら、高温の温風を衣類に吹き付ける。これにより、衣類全体の温度が上昇し衣類から水分が蒸発する。
制御装置60は、排水口2b、送風ユニット24の吸気口、吐出口に設けられた温度センサ70で検出した水冷除湿機構の冷却水の排水温度や温風の温度等を検知し、乾燥が完了したか否かを判定する(ステップS108)。乾燥が終了していない場合には(ステップS108でNo)、ステップS107に戻り乾燥運転を継続し、乾燥は完了した場合には(ステップS108でYes)、ステップS109へ進む。
高温となった衣類や回転ドラム3、回転ドラム3内の空気を冷やすため、制御装置60は、冷却運転を実行する(ステップS109)。
制御装置60は、ヒータ25の通電を止め、回転ドラム3の正逆回転し、送風ユニット24のファンモータ24aを駆動し、送風を行う。制御装置60は、予め規定された時間あるいは、循環する空気が所定の温度以下になるまで送風を行い、衣類を冷却して乾燥運転を終了する。
S ドラム式洗濯乾燥機(洗濯乾燥機)
1 筐体
2 外槽
2a 吸気口
2b 排水口
2c 開口部
2d 外槽カバー
3 回転ドラム
3a 開口部
3b リフタ
3c 流体バランサ
3d 貫通孔
3e 外周壁
3f 底壁
3g 貫通孔
4 モータ
5 サスペンション
6 操作・表示パネル
7 洗剤トレイ
8 乾燥フィルタ
9 ドア
9d ドア開放ボタン
10 ベローズ
11 給水電磁弁
11a 給水ホース接続口
11b 主給水電磁弁
11c 柔軟仕上げ剤給水電磁弁
11d 冷却水給水電磁弁
11e シャワー給水電磁弁
12 風呂水給水ポンプ
12a 吸水ホース接続口
13 洗剤容器
18 排水弁(排水手段)
19 排水ホース(排水手段)
20 凸状リブ
21a 蛇腹管B
21 乾燥ダクト
22 フィルタダクト
23 吸気ダクト
24 送風ユニット(送風手段)
24a ファンモータ
24b ファンケース
25 ヒータ
26 温風ダクト
27a 蛇腹管A
27b 蛇腹管継ぎ手
28 吹き出し口
29 オーバフローホース
30 吸気弁
30a 吸気弁モータ
35 排水トラップ
60 制御装置
69 水位センサ
70 温度センサ

Claims (4)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に防振支持され、内部に洗濯水を貯留する外槽と、
    前記外槽内に回転自在に支持された回転ドラムと、
    前記回転ドラムを回転駆動させるモータと、
    前記外槽に貯留された洗濯水を排出する排水弁および排水ホースを有する排水手段と、
    前記回転ドラム内に温風を供給する送風手段と、
    前記モータ、前記排水弁および前記送風手段を制御して、少なくとも、脱水運転を含む乾燥運転を実行可能な制御装置と、を備える洗濯乾燥機において、
    前記送風手段は、前記筐体内上部の空気を吸気する吸気弁を有し、
    前記制御装置は、前記乾燥運転の最初に行う回転ドラムを回転させる脱水運転において、
    前記吸気弁を開き、前記回転ドラム内へ前記筐体内上部の空気を吸気し、前記回転ドラム内の空気を前記排水ホースから排気する吸排気運転を行う
    ことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記吸排気運転は、前記脱水運転の終盤に行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記回転ドラムは、底壁面に凸状リブを有し、
    前記吸排気運転の吸排気は、前記回転ドラムの回転による前記凸状リブの遠心ファン作用により行う
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記排水ホースは、
    水封を有する排水トラップを備える排水管と接続され、
    前記制御装置は、
    前記吸排気運転の前に、前記送風手段を運転し前記排水ホース側の内圧を上げて前記排水トラップの水封を破り、その後前記送風手段を止めて前記吸排気運転を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
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