JP5608607B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯乾燥機に関するものである。
洗濯から乾燥までを連続して行う洗濯乾燥機による衣類の乾燥は、送風ファンと熱源により高温・低湿度の空気を作り、これを洗濯槽内に吹き込み、衣類の温度を高くして衣類から水分を蒸発させ、蒸発した水分を機外へ排出することにより行う。蒸発した水分の除去方法としては、そのまま洗濯乾燥機外へ排出する排気方式(常に新しい空気を供給)と蒸発した水分を冷やし結露させて水分を除去する除湿方式(同じ空気を循環させる)があるが、家庭用では洗濯乾燥機を設置した室内へ水分が出ることがない除湿方式が多く用いられている。
洗濯乾燥機には、(A)乾燥時間が短いこと、(B)消費電力が少ないこと、(C)乾燥の仕上がりがよい(衣類のしわが少ない)こと、(D)衣類へのダメージが少ないこと等が求められている。(A)と(B)に関しては、空気の風量や温度を乾燥の進み具合に応じて適切に制御する方法や、効率よく衣類からの水分を蒸発させ、これを効率よく除湿する方法、などが提案されている。また、乾燥運転の最初に洗濯槽を高速で回転させる脱水運転を行い、極力衣類の含水量を減らしている。
衣類の含水量を減らすためには、
(1)脱水時の回転速度を高め、遠心力を増大させる。
(2)洗濯槽の壁面に凸面を設ける(下記特許文献1)。
(3)脱水中の衣類の温度を高くする。
などの方法が知られている。
特開平8−117485号公報
上記の衣類含水量低減方法のうち、(1)が最も一般的である。しかしながら、回転速度を高くするほどモータの消費電力が増加し、さらに、回転速度に対して脱水性能は飽和する傾向を示す。このため、回転速度を高めていくと乾燥運転全体の消費電力量は低減していくが、ある回転速度以上になると消費電力量が増大に転じてしまい、必要以上に回転速度を高めても消費電力量を低減する効果はなくなる。また、高速回転にするためには、洗濯乾燥機の強度を高める必要があり、コストの増加につながる。
(2)は槽壁面近傍の衣類の含水量を低減するのに有効な方法であり、凸面の高さが高いほど効果が大きい。また、消費電力量を増やすことなく脱水性能を向上できるという利点がある。しかし、凸面のために洗濯兼脱水槽の有効容積が減少するため、脱水以降の乾燥運転での衣類の動きが悪化してしまい、脱水性能向上による消費電力量低減効果と相殺し、乾燥全体では消費電力量を低減することができない。
(3)は脱水中に洗濯兼脱水槽内に温風を吹き込むことで実現できる。衣類の温度が上がることで衣類に含まれる水分の表面張力が低下するため、衣類の含水量が低減する。ただし、脱水中の衣類は洗濯兼脱水槽の壁面に張り付いているため、温風を衣類全体に満遍なく吹き付けることは困難である。また、温風を発生させるためには熱源に電力を供給する必要があり、電力を消費する。
本発明の目的は、脱水時の消費電力量を増やすことなく衣類の含水量を低減させ、洗濯から乾燥まで全体としての消費電力量を低減することができる洗濯乾燥機を提供することにある。
上記目的を達成するために、洗濯水を溜める外槽内に回転可能に設けた洗濯兼脱水槽である内槽と、該内槽を回転駆動する駆動装置と、前記外槽に洗濯水を給水する給水機構と、前記内槽内に温風を供給する送風機構を備え、洗い,すすぎ,脱水,乾燥を行う洗濯乾燥機において、最終すすぎ時に、柔軟剤給水電磁弁を開いて柔軟仕上げ剤を前記外槽内に供給した後、給水電磁弁を開いて前記外槽内へ給水し、その後、最すすぎ時に使用するすすぎ水の硬度を水道水より高くし、その後脱水,乾燥を行うようにする。
また、前記給水機構は、給水弁と、軟水化装置と、該軟水化装置の軟水化剤を再生する再生機構を有し、前記最後のすすぎ以外の給水時には前記軟水化装置を通し前記外槽へ給水し、前記最後のすすぎ時の給水時に前記軟水化装置の軟水化剤を再生した水を前記外槽へ供給する。
さらに、前記外槽底部に電解機構を備え、前記最終すすぎ時に前記外槽に溜まったすすぎ水を前記電解機構で電解水とする。
本発明によれば、最終すすぎに使用するすすぎ水を水道水より硬度を高くすることで、すすぎ水の表面張力が低下し、脱水工程で消費電力量を増加することなく衣類の含水量を低減できる。このため、洗濯から乾燥まで全体としての消費電力量が低減でき、省エネ化を実現できる。
本発明の実施例1のドラム式洗濯乾燥機を示す外観図である。 ドラム式洗濯乾燥機の筐体の一部を切断して内部構造を示す斜視図である。 ドラム式洗濯乾燥機の内部構造を示す側面図である。 ドラム式洗濯乾燥機の筐体の上部を切断して内部構造を示す上面図である。 ドラム式洗濯乾燥機の背面カバーを外して内部構造を示す背面図である。 図1に示したドラム式洗濯乾燥機の給水経路の配管系統図である。 本発明の実施例2のドラム式洗濯乾燥機の外槽と洗濯兼脱水槽の要部断面図である。 図7における外槽と洗濯兼脱水槽のB−B断面図である。 図1に示したドラム式洗濯乾燥機の制御系のブロック線図である。 図9に示した制御系のコントローラにおけるマイクロコンピュータが実行する制御処理の一部を示すフローチャートである。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
本実施例では、最終すすぎ水の表面張力を小さくする例として、少なくとも最終すすぎを水道水より硬度が高い水で行った後、高速脱水,乾燥を行うドラム式洗濯乾燥機の例を説明する。
図1は実施例1におけるドラム式洗濯乾燥機100の外観図である。図2は内部の構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図、図3は内部の構造を示すために筐体の側面を取り外して示した側面図、図4は内部の構造を示すために筐体の一部を切断して示した平面図、図5は内部の構造を示すために背面カバーを取り外して示した背面図、図6は給水経路の配管系統図である。
本実施例のドラム式洗濯乾燥機100は、衣類を収容する洗濯兼脱水槽3と、この洗濯兼脱水槽3を回転させるモータ4と、洗濯兼脱水槽3を支持する筐体1を備えている。外郭を構成する筐体1は、ベース1hの上に取り付けられており、左右の側板1a,1b,前面カバー1c,背面カバー1d,上面カバー1e,下部前面カバー1fで構成されている。左右の側板1a,1bは、コの字型の上補強材36,前補強材37,後補強材38で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有している。
また、衣類を出し入れするための投入口を塞ぐドア9が前面カバー1cの略中央に設けられ、前補強材37に設けたヒンジ9bで開閉可能に支持されている。ドア開放ボタン9cを押すことでロック機構(図示せず)が外れてドアが開き、ドアを前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じる。前補強材37は、後述する外槽の開口部と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。ドア9の外槽開口部を閉じる部分は、乾燥時の熱に耐えられるよう凹状のガラス9aでできている。
筐体1の上部中央には、操作パネルが設けられており、電源スイッチ11,操作スイッチ12,13,表示器14を備える。操作パネル6は、筐体1下部に設けた制御装置39に電気的に接続している。
洗濯兼脱水槽3は、回転可能に支持された円筒状の回転ドラムで構成され、その外周面3eおよび背面3dに通水および通風のための多数の貫通孔を有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部3aを設けてある。また、洗濯兼脱水槽3の前側には、洗濯兼脱水槽3と同心の流体バランサ3cを備えている。外周面3eの内側には軸方向に延びるリフター3bが複数個設けてあり、洗濯,乾燥時に洗濯兼脱水槽3を回転すると、衣類はリフター3bと遠心力で外周面3eに沿って持ち上がり、重力で落下するように動きを繰り返す。洗濯兼脱水槽3の回転中心軸は、水平または開口部3a側が高くなるように傾斜している。
また、洗濯水を溜めるための円筒状の外槽2が、筐体1に支持され、洗濯兼脱水槽3を同軸上に内包し、前面は開口し、後側端面の外側中央にモータ4を取り付ける。モータ4の回転軸は、外槽2を貫通し洗濯兼脱水槽3の背面と結合している。前面の開口部には外槽カバー2dを設け、外槽内への貯水を可能としている。外槽カバー2dの前側中央には、衣類を出し入れするための開口部2cを有している。本開口部2cと前補強材37に設けた開口部は、ゴム製のベローズ10で接続しており、ドア9を閉じることでドア9のガラス9aがベローズ10のリップ部に接触し、外槽2を水封する。
外槽2底面最下部には、排水口2bが設けてあり、排水ホース26が接続されている。排水ホース26の途中には糸屑フィルタ35,循環ポンプ34,排水弁25が設けてあり、排水弁25を閉じて給水することで外槽2に水を溜め、排水弁25を開いて外槽2内の水を機外へ排出する。また、循環ポンプ34を運転することで、外槽2に溜めた水は循環水ホース34aを通して洗濯兼脱水槽3内へ散水される。糸屑フィルタ35は、下部前面カバー1fに設けた扉1gを開けることで、取っ手35aを回すことで容易に着脱できる。
外槽9の後部の最下部にはエアトラップ2eが設けてあり、チューブ18aで水位センサ18と接続し、外槽2内の水位を検出する。
外槽2は、下側をベース1hに固定されたサスペンション5(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽2の上側は上部補強部材36に取り付けた補助ばね20で支持されており、外槽2の前後方向への倒れを防ぐ。
筐体1内の上部左側には、給水ケース15が設けられており、前開口部から引き出し式の洗剤トレイ7を装着する。給水ケース15は、外槽2に蛇腹管15aを介して接続されている。給水ケース15は、筐体1の上補強材36に固定されている。
給水ケース15の後ろ側には、給水電磁弁16や風呂水給水ポンプ17,水位センサ18,軟水化装置19など給水に関連する部品を設けてある。本実施例では、軟水化装置19は、イオン交換樹脂19aによる方式であり、イオン交換樹脂の再生剤として塩水を用いる。上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口16a,風呂の残り湯の吸水ホース接続口17a,イオン交換樹脂19aの再生剤である塩投入口22aが設けてある。
軟水化装置19の入水口19bには主給水電磁弁16bからの給水管21aが接続されており、出水口19cには給水ケース15へ至る給水管21eが接続されている。再生剤容器22は、筐体1の背面内側に設置されており、内部に食塩22bを収容する。再生剤容器22は、再生剤給水電磁弁16eと給水管21dで接続されており、再生剤給水電磁弁16eから水を供給し飽和濃度の塩水22fを生成し貯水する。再生剤容器22には水位センサ22cが設けてあり、塩水を常に一定量貯水している。本実施例では、水位センサ22cは電極による水の電導度センサであり、塩が減少し塩水の濃度が規定値以下になると、使用者に塩の補給を促す報知を表示器14で行うようになっている。再生剤容器22の底部には、塩水ポンプ23が設置されており、軟水化装置19の入水口19bと塩水ホース23aで接続されている。再生剤容器22の底部にはメッシュ22dで区切られた部屋22eを設け、未溶解の塩が塩水ポンプ23内に入らないようになっている。
また、柔軟剤給水電磁弁16cは、給水ケース15と給水管21bで接続されている。
主給水電磁弁16bを開くと、水道水は軟水化装置19を通りカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの硬度成分が除去され軟水となり給水ケース15を経て外槽2へ供給される。イオン交換樹脂19aのイオン交換能力は有限であり、イオン交換能力を回復するために再生という操作が必要である。再生は、高濃度の塩水をイオン交換樹脂19aに流すことで行い、イオン交換樹脂19aが捕集していた硬度成分と塩水中のナトリウムイオンを置換する。このため、イオン交換樹脂19aを再生した後の塩水中には、カルシウムイオンやナトリウムイオンなどの硬度成分が多量に含まれている。
洗濯工程は、洗いと複数回のすすぎ,脱水の順に進行するが、洗いから最終すすぎ前のすすぎまでは、主給水電磁弁16bを開き、軟水化装置19を通して給水することで、洗いやすすぎを軟水で行うことができる。特に、洗いを軟水で行うと洗浄力を高めるのに非常に効果的である。
最終すすぎ時には、まず、柔軟剤給水電磁弁16cを開き、給水ケース15内の柔軟剤投入室7bの柔軟仕上げ剤を外槽2内に供給する。その後、主給水電磁弁16bを開き既定の水位まで外槽2内へ給水を行う。その後、塩水ポンプ23を運転し塩水22cをイオン交換樹脂19aに流し、イオン交換樹脂の再生を行う。再生後の塩水は、給水ケース15を経て外槽2内に流入するため、洗いからすすぎまでの給水でイオン交換樹脂19aが捕集していた硬度成分が外槽2内に入ることになる。この再生後に外槽2内に流入する塩水は、外槽2内に既に供給されている水と比べて少量であるが、この塩水は硬度成分を多量に含んでいるため、結果として、最終すすぎ水の硬度は水道水より高くなる。なお、再生中に主給水電磁弁16bを短時間開き塩水を希釈してもよい。イオン交換樹脂を効率よく再生できる塩水濃度は約10〜15%であるので、飽和濃度の塩水を希釈して再生に使用することで、塩の余計な消費を抑えることができる。
イオン交換樹脂19aの量が多いほど、処理できる水量が増大するが、軟水化装置19のサイズが大型化する。本実施例では、筐体1内への内蔵のため小型化を優先し、処理水量を洗い1回分(約30L)とし、硬度100ppm(CaCO3換算値)を20ppmまで軟水化できるようにしてある。例えば、水道水の硬度が100ppmで、洗い,すすぎ2回を行った場合、最終すすぎ水の硬度は約180ppmとなる。なお、1回目のすすぎまで軟水化できるようにイオン交換樹脂量を設定すれば、最終すすぎ水の硬度をさらに高くすることができる。
実験によれば、最終すすぎ水が軟水の場合と硬度100ppmの場合で、すすぎ水の表面張力は硬度100ppmの方が約0.5mN/m小さかった(懸滴法により測定、水温20℃)。この結果、脱水後の衣類の含水量が約2%低減し、脱水時の消費電力量を増大させることなく含水量を低減することができる。含水量が減ると、その後の乾燥運転で水の蒸発のための潜熱が減少し消費電力量を低減できる。本実施例によれば、綿と化繊の割合が60%,40%程度の衣類の場合、乾燥の消費電力量を15〜25Wh程度低減可能である。
乾燥ダクト29は、筐体1の背面内側の再生剤容器22の反対側に縦方向に設置されており、乾燥ダクト29の下部は外槽2の背面下方に設けた吸気口2aにゴム製の蛇腹管29aで接続されている。乾燥ダクト29内には、水冷除湿機構(図示せず)を内蔵しており、冷却水給水電磁弁16dから給水管21cを介して水冷除湿機構へ冷却水を供給する。冷却水は乾燥ダクト29の壁面を伝わって流下し吸気口2aから外槽2に入り排水口2bから排出される。
乾燥ダクト29の上部は、筐体1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト27に接続している。フィルタダクト27の前面には開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥フィルタ8を挿入してある。乾燥ダクト29からフィルタダクト27へ入った空気は、乾燥フィルタ8のメッシュフィルタ8aに流入し糸くずが除去される。また、フィルタダクト27の乾燥フィルタ8挿入部の下面には開口部が設けてあり、この開口部は吸気ダクト33と接続されており、吸気ダクト33の他端は送風ユニット28の吸気口と接続している。
送風ユニット28は、駆動用のファンモータ28a,ファン(図示せず),ファンケース28bで構成されている。ファンケース28bにはヒータ31が内蔵されており、ファンから送られる空気を加熱する。送風ユニット28の吐出口は温風ダクト30に接続されている。温風ダクト30は、ゴム製の蛇腹管30aを介して外槽カバー2dに設けた温風吹き出し口32に接続している。また、排水口2b,送風ユニット28の吸気口及び吐出口には温度センサ(図示せず)が設けてある。
乾燥運転時の風の流れは次のようになる。送風ユニット28を運転し、ヒータ31に通電すると、ノズル32dから洗濯兼脱水槽3内に高速の温風が吹き込み、湿った衣類に当たり、衣類を温め衣類から水分が蒸発する。高温多湿となった空気は、洗濯兼脱水槽3に設けた貫通孔から外槽2に流れ、吸気口2aから乾燥ダクト29に吸い込まれ、乾燥ダクト29を下から上へ流れる。乾燥ダクト29の壁面には、水冷除湿機構からの冷却水が流れ落ちており、高温多湿の空気は冷却水と接触することで冷却除湿され、乾いた低温空気となりフィルタダクト27へ入る。フィルタダクト27に設けたメッシュフィルタ8aを通り糸屑が取り除かれ、吸気ダクト33に入り、送風ユニット28に吸い込まれる。そして、ヒータ31で再度加熱され、洗濯兼脱水槽3内に吹き込むように循環する。
次に、本実施例では、実施例1よりもさらに水の表面張力を小さくできる例として、実施例1の最終すすぎ水(硬水)を電解した電解水で行うドラム式洗濯乾燥機の例を説明する。
ドラム式洗濯乾燥機の構成は実施例1と同様であるので、ここでは、実施例1と異なる部分のみを図7,図8を用いて説明する。図7は外槽底部の要部断面図、図8は図7中の二点鎖線B−Bで切断した断面図である。外槽2の底面内側に一対の電極40が設けてあり、固定部材40bで外槽底面に固定されている。電極端子40aが外槽2(本実施例では槽カバー2d)の壁面を貫通し電極40と接続されている。電極40に直流電圧を印加することで、外槽2内に溜めた水を電解する。最終すすぎ時に、イオン交換樹脂19aを再生したカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの硬度成分を多量に含んだ塩水が外槽2内に入った後で電解を行う。この水には電解質を多量に含んでいるので、水道水を電解するのに比べ効率よく電解水化できる。なお、最終すすぎ水は硬度成分を多量に含んでいるので、これを電解すると電極に硬度成分が付着し、電流が流れにくくなり電解の効率が低下する。そこで、電解を行うごとに電極へ印加する電圧の極性を反転することで、電極への硬度成分の付着を防止できる。
実験によれば、最終すすぎ水が軟水の場合とイオン交換樹脂19aを再生した塩水を電解した電解水の場合で、すすぎ水の表面張力は電解水の方が約1.0mN/m小さかった(懸滴法により測定、水温20℃)。この結果、脱水後の衣類の含水量が約4%低減した。これにより、実施例1と同条件で乾燥の消費電力量を35〜45Wh程度低減可能である。ただし、電解水を生成するのに約5Wh程度消費するので、トータルでは30〜40Wh程度となる。
図15は、実施例1および実施例2洗濯乾燥機の制御装置39のブロック図である。50はマイクロコンピュータで、各スイッチ12,13に接続される操作ボタン入力回路51や水位センサ18,22c、温度センサ52と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程,乾燥工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ50からの出力は、駆動回路54に接続され、給水電磁弁16,排水弁25,モータ4,送風ユニット28,ヒータ31,電極40(実施例2のみ)などに接続され、これらの開閉や回転,通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオード表示器14や発光ダイオード56,ブザー57に接続される。
前記マイクロコンピュータ50は、電源スイッチ11が押されて電源が投入されると起動し、図10に示すような洗濯および乾燥の基本的な制御処理プログラムを実行する。
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
ステップS102
操作パネル6の表示器14を点灯し、操作ボタンスイッチ13からの指示入力にしたがって洗濯/乾燥コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯/乾燥コースまたは前回実施の洗濯/乾燥コースを自動的に設定する。
ステップS103
操作パネル6のスタートスイッチ12からの指示入力を監視して処理を分岐する。
ステップS104
洗剤量検出処理を実行する。この洗剤量検出は、洗い水を給水する前の乾布状態において、洗濯兼脱水槽3を一方向に回転させたときに、規定の回転数1から規定の回転数2まで増速する間のモータ4の駆動電流積算値に基づいて洗濯物の布量を検出するようにモータ4を制御し、検出した布量に基づいて洗剤の適量(洗剤量)を求めることによって行う。洗剤量は、予め設定した布量と洗剤量の対照テーブルを参照することによって求める。
求めた洗剤量を操作パネル8の表示器25に表示する。
ステップS105
使用者は、洗剤トレイ7を引き出し、表示された量の洗剤を洗剤トレイ7の洗剤投入室7aへ投入する。必要に応じて柔軟仕上げ剤を柔軟仕上げ剤投入室7bに投入する。マイクロコンピュータ50は、使用者が洗剤類を洗剤トレイ7へ入れるのに必要な時間(例えば1分間)待機した後、主給水電磁弁16bを開く。水道水は、軟水化装置19を通り軟水化され、洗剤投入室7aの洗剤を押し流し、洗剤とともに給水ケース15から蛇腹管15aを通り、外槽2内に流下する。
ステップS106
洗いを実行する。洗濯兼脱水槽3を正逆回転(毎分35回転から45回転)させ、循環ポンプ34を正回転させて外槽2の底部の洗い水を洗濯物に降り掛けながら行う。この時、洗い水は軟水であるので、洗剤の働きを妨害する硬度成分を含まないため、洗剤の力が十分に発揮され、高い洗浄力が得られる。
ステップS107
第1回目のすすぎを実行する。このすすぎでは、先ず、排水弁25を開き外槽2内の水を排水し、排水が完了したことを水位センサ18で検知した後に、洗濯兼脱水槽3を一方向(この実施例では、洗濯機の正面から見て反時計方向)に回転させて洗濯物に含まれている洗い水を遠心脱水する。
その後、主給水電磁弁16bを開き、既定の水位になるまで外槽2に給水する。次に、本洗いと同様、洗濯兼脱水槽3を反転回転(毎分35回転から45回転)させながら、循環ポンプ24を正回転して、外槽2の底部に溜まったすすぎ水を洗濯物に振り掛けるように循環し、すすぎを実行する。
ステップS108
第2回目(最終)のすすぎを実行する。排水,脱水までは第1回目のすすぎと同様に行う。柔軟剤給水電磁弁16cを開いて洗剤トレイ7の柔軟仕上げ剤投入室7bに給水することによって、柔軟仕上げ剤を外槽2に導入する。その後、主給水電磁弁16bを開き、既定の水位まで給水する。そして、塩水ポンプ23を運転し、再生剤容器22内の塩水22cを軟水化装置19へ供給し、イオン交換樹脂19aを再生する。再生後の硬度成分を多量に含む塩水は、外槽2内に流下し、外槽2内のすすぎ水の硬度が水道水より高くなる。それ以降の動作は、第1回目の溜めすすぎと同様に行う。
なお、塩水供給後に、水位センサ22cで塩水の残量を検知し、必要な場合は再生剤給水電磁弁16eを開き、水道水を再生剤容器22に補給する。さらに、水位センサ22cで塩水の濃度を検知し、規定値以下の濃度の場合は、表示器14を点灯し使用者に塩の補給が必要であることを報知する。
ステップS109
洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認して処理を分岐する。洗乾コースが設定されている場合はステップS111へ、洗濯コースが設定されている場合はステップS110を実行する。
ステップS110
脱水を実行し、運転を終了する。
ステップS111
高速脱水を実行し、衣類の含水量を減らす。
ステップS112
乾燥運転を実行する。送風ユニット28を回転させ、ヒータ31に通電し、洗濯兼脱水槽3を予め決められた回転数で正逆回転を繰り返し、洗濯兼脱水槽3内の衣類の位置を入れ替えながら、高速の温風を衣類に吹きつけ、乾燥が進行する。
乾燥は、温度センサにより温風や冷却水排水温度を監視しながら実行し、温度変化の割合が所定の値になったときに終了する。
1 筐体
2 外槽
2d 外槽カバー
3 洗濯兼脱水槽
4 モータ
6 操作パネル
15 給水ケース
16 給水電磁弁
19 軟水化装置
22 再生剤容器
23 塩水ポンプ
34 循環ポンプ
39 制御装置
40 電極

Claims (3)

  1. 洗濯水を溜める外槽内に回転可能に設けた洗濯兼脱水槽である内槽と、該内槽を回転駆動する駆動装置と、前記外槽に洗濯水を給水する給水機構と、前記内槽内に温風を供給する送風機構を備え、洗い,すすぎ,脱水,乾燥を行う洗濯乾燥機において、
    最終すすぎ時に、柔軟剤給水電磁弁を開いて柔軟仕上げ剤を前記外槽内に供給した後、給水電磁弁を開いて前記外槽内へ給水し、その後、最すすぎ時に使用するすすぎ水の硬度を水道水より高くし、その後脱水,乾燥を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 請求項1において、前記給水機構は、給水弁と、軟水化装置と、該軟水化装置の軟水化剤を再生する再生機構を有し、前記最のすすぎ以外の給水時には前記軟水化装置を通して前記外槽へ給水し、前記最のすすぎ時の給水時に前記軟水化装置の軟水化剤を再生した水を前記外槽へ供給することを特徴とする洗濯乾燥機。
  3. 請求項2において、前記外槽底部に電解機構を備え、前記最終すすぎ時に前記外槽に溜まったすすぎ水を前記電解機構で電解水としたことを特徴とする洗濯乾燥機。
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