JP2011056194A - 洗濯乾燥機および乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きく熱を損失することなく効率的に乾燥運転を行うことができる洗濯乾燥機および乾燥機を提供する。
【解決手段】乾燥運転時の工程が、ヒータ42を作動させた状態で、内槽10に温風を通流させて洗濯物から水分を蒸発させるとともに外槽20および循環ダクト30を温めつつ、外槽20および循環ダクト30の内壁において空冷凝縮させて循環する空気から除湿させる加熱循環乾燥工程と、ヒータ42を作動させた状態で、吸気弁13から外気を循環ダクト30内に吸気させ、それと同量の空気を、排水ホースを経由して排気させる加熱排気乾燥工程とを含み、吸気弁13は、乾燥運転時にヒータ42を作動させたときに、ヒータ42から漏れ出る熱を取り込むことができる位置に設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、衣類などを乾燥する手段を備えた洗濯乾燥機および乾燥機に関する。
乾燥機または洗濯から乾燥までを連続して行える洗濯乾燥機による衣類の乾燥は、送風ファンと熱源により高温・低湿度の空気を作り、これを洗濯槽内に吹込み、衣類の温度を高くし、衣類から水分を蒸発させ、蒸発した水分を機外に排出することにより行う。これに関する従来技術として特許文献1ないし特許文献3に記載の技術が提案されている。
蒸発した水分の除去方法としては、例えば、そのまま洗濯乾燥機外へ排出する排気方式(常に新しい空気を供給)と(特許文献1参照)、蒸発した水分を冷やして結露させて水分を除去する除湿方式(同じ空気を循環させる)とがある(特許文献2参照)。また、乾燥時間短縮と使用水量や消費電力を低減するために、乾燥工程の前半において空冷または水冷除湿を行い、後半において周囲の乾燥した外気を取り込んで、洗濯物に吹付けた後の温風空気をそのまま排気する方式が提案されている(特許文献3参照)。
特開2008−104715号公報(請求項1) 特開2008−110135号公報(段落0035) 実開平3−128094号公報(第4頁)
ところで、乾燥工程における後半の排気方式のように、洗濯物に吹付けた後の温風の空気をそのまま排気する従来技術では、時間短縮と使用水量や消費電力の低減を図ることはできるが、洗濯乾燥機(または乾燥機)の周囲の室内に多湿な空気をそのまま排出してしまい、室内の環境を悪化させてしまうという課題がある。
そこで、多湿な空気を室内に排気させない手段として、排水ホースを経由して排気させることによる解決手段が考えられるが、このときヒータ加熱を継続したまま吸気および排気を行うと、循環方式に比べて熱の損失が大きくなってしまう。一方、排気運転時にヒータ加熱を行わず、送風による排気運転を行った場合、綿素材の衣類の乾きが悪くなり、それをカバーするために運転時間を延長する必要がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、大きく熱を損失することなく効率的に乾燥運転を行うことができる洗濯乾燥機および乾燥機を提供することを目的とする。
本発明は、乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置されて洗濯物を収容する内槽と、前記内槽を駆動するモータと、前記内槽に温風を送る循環ダクト、送風手段及び加熱手段を有する乾燥装置と、前記送風手段の上流側の前記循環ダクトに外気を導入する吸気手段と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースと、前記排水ホースを径由して前記内槽から排出される空気の全部または一部を排気する排気手段とが、筐体内に設けられた洗濯乾燥機において、乾燥運転時の工程が、前記加熱手段を作動させた状態で、前記内槽に温風を通流させて乾燥対象物から水分を蒸発させるとともに前記外槽および前記循環ダクトを温めつつ、前記外槽および前記循環ダクトの内壁において空冷凝縮させて循環する空気から除湿させる加熱循環乾燥工程と、前記加熱手段を作動させた状態で、前記吸気手段から前記外気を前記循環ダクト内に吸気させ、それと同量の空気を前記排水ホースを経由して排気させる加熱排気乾燥工程とを含み、前記吸気手段は、前記乾燥運転時に前記加熱手段を作動させたときに、前記加熱手段から漏れる熱を取り込むことができる位置に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、吸気手段の位置が、加熱手段から漏れ出る熱を取り込むことができる位置に設定されているので、加熱排気乾燥運転時に加熱手段を作動させたとしても、熱の損失を抑えることが可能になる。しかも、加熱手段をさせて加熱排気乾燥を行うので運転時間を延長することもない。よって、より高率的な乾燥運転を行うことが可能になる。
本実施形態の洗濯乾燥機の外観を示す斜視図である。 本実施形態の洗濯乾燥機におけるヒータ加熱循環乾燥工程時の空気の流れを示す断面図である。 本実施形態の洗濯乾燥機におけるヒータ加熱排気乾燥工程時の空気の流れを示す断面図である。 (a)は一般的な排水ホースと排水トラップの接続構造を示す縦断面図、(b)は排水孔の内径が排水ホースの外径より小さい場合の排水ホースと排水トラップの接続構造を示す縦断面図、(c)は防水パンに取り付けられている一般的な排水トラップと排水ホースとの接続構造を示す縦断面図である。 本実施形態の洗濯乾燥機における乾燥工程終了後の処理を示す断面図である。 ヒータ入力および吸気弁の開閉状態を示す乾燥運転のパターンを示す工程図である。 ヒータ入力および吸気弁の開閉状態を示す乾燥運転の別のパターンを示す工程図である。 ヒータ加熱排気乾燥工程におけるヒータ入力と乾燥効率の関係を示すグラフである。 本実施形態の洗濯乾燥機における吸気弁とヒータとの位置関係を正面側から見たときの一部省略断面図である。 本実施形態の洗濯乾燥機における吸気弁が閉状態のときの右側断面図である。 本実施形態の洗濯乾燥機における吸気弁が開状態のときの右側断面図である。 本実施形態の洗濯乾燥機の制御装置のブロック図である。 本実施形態の洗濯乾燥機の制御処理プログラムのフローチャートである。 外気温度が所定温度未満のときの洗濯乾燥機の制御処理プログラムを示すフローチャートである。 水位が規定値より高い場合の洗濯乾燥機の制御処理プログラムを示すフローチャートである。
以下、本実施形態の洗濯乾燥機Sについて、図1ないし図15を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態の洗濯乾燥機Sは、ドラム式の洗濯乾燥機であり、外郭が鋼板と樹脂成型品とを組み合わせて構成された筐体1を有し、筐体1がベース1hの上に取り付けられて構成されている。筐体1は、左右の側板1a,1b(1bは図9参照)、前面カバー1c、背面カバー1d(図2参照)、上面カバー1e、下部前面カバー1fで構成されている。左右の側板1a,1bは、コの字型の上補強材(図示せず)、前補強材(図示せず),後補強材(図示せず)で結合されており、ベース1hを含めて箱状の筐体1を形成し、筐体として十分な強度を有している。
前面カバー1cの略中央には、衣類など(洗濯物T)を出し入れするための投入口を塞ぐドア2が、前補強材に設けたヒンジで開閉可能に支持されて構成されている。ドア2の近傍の前面カバー1cには、ドア2のロック機構(図示せず)を解除するドア開放ボタン3が設けられている。ドア開放ボタン3を押すことで、ロック機構(図示せず)が外れてドア2が開き、ドア2を前面カバー1cに押し付けることでロックされて閉じるようになっている。図示しない前補強材は、後記する外槽20(図2参照)の開口部と同心に、衣類を出し入れするための円形の開口部を有している。
筐体1の上部中央には、電源スイッチ4a、操作スイッチ4b,4c、表示器4dなどを備えた操作パネル4が設けられている。操作パネル4は、筐体1下部に設けた制御装置60(図2および図3参照)に電気的に接続されている。また、操作パネル4の左側には、洗剤や柔軟剤などを投入する引き出し式のトレイ5が設けられている。
また、操作パネル4の右側には、引き出し式の乾燥フィルタ6が設けられている。なお、乾燥フィルタ6は、メッシュ式のフィルタ(図示せず)を備えており、糸くずなどが除去されるようになっている。乾燥フィルタ6の掃除は、乾燥フィルタ6を引き出してメッシュ式のフィルタを取り出して行う。また、上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口7a,風呂の残り湯の吸水ホース接続口7bが設けられている。
図2に示すように、洗濯乾燥機Sは、筐体1内に、回転可能に支持された円筒状の洗濯兼脱水槽としての内槽(回転ドラム)10が設けられている。なお、図2は、洗濯乾燥機Sの内部構造、特に筐体1内の上部の部分を簡略化して図示したものである(図3および図5も同様)。この内槽10は、前側(手前側)端面に衣類を出し入れするための開口部10aを有するとともに、その外周壁および底壁(奥側)に通水および通風のための多数の貫通孔(図示せず)を有している。開口部10aの縁部には、内槽10と一体の流体バランサ10bが設けられている。また、内槽10の内側の外周壁には、奥行き方向(軸方向)に延びるリフタ10cが複数個設けられており、洗濯、乾燥時に内槽10が回転すると、衣類などがリフタ10cと遠心力で外周壁に沿って持ち上がり、重力で落下するような動きを繰り返す。内槽10の回転中心軸は、水平または開口部10a側が高くなるように傾斜している。
また、洗濯乾燥機Sは、内槽10を同軸上に内包し、前面が開口した円筒状の外槽20を備えている。外槽20の前面の開口部には、外槽カバー(図示せず)が設けられ、外槽20内への貯水を可能としている。外槽カバーの前側(手前側)中央には、衣類などを出し入れするための開口部20bが形成されている。開口部20bと前補強材に設けた開口部は、ゴム製のパッキン22で接続されている。このパッキン22は、外槽20とドア2との水密性を維持する役割を果たしている。これにより、洗い、すすぎおよび脱水時の水漏れの防止が図られている。外槽20の底面最下部には、排水口20cが設けられ、排水ホース8が接続されている。また、排水ホース8の先端部は、床面Gに設けられた排水孔101に接続されている。また、排水ホース8の途中には、排水弁V(排気手段)が設けられ、この排水弁Vを閉じて給水することで外槽20内に水が溜められ、排水弁Vを開くことで外槽20内の水が機外へ排出される。
また、洗濯乾燥機Sは、外槽20の背面に、内槽10を回転駆動するための外側中央にモータ21が取り付けられている。なお、モータ21の回転軸21aは、外槽20を貫通し、内槽10の背面に設けられた金属製フランジ10eと結合している。また、外槽20の下側は、下側をベース1hに固定された複数のサスペンション9(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽20の上側は、上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽20の前後方向への倒れを防ぐように構成されている。
トレイ5(図1参照)の後ろ側には、給水電磁弁7a1(図12参照)や風呂水給水ポンプ7b1(図12参照)、水位センサ63(図12参照)など給水に関連する部品が設けられている。洗剤容器(不図示)は、外槽20と連通するように構成されており、給水電磁弁7a1を開く、あるいは風呂水給水ポンプ7b1を運転することで、外槽20に洗濯水を供給する。
また、洗濯乾燥機Sは、筐体1の背面内側および上面内側を通る循環ダクト30を備えている。詳細については後記するが、循環ダクト30は、外槽20の背面側を上下方向に延びるダクト32と、外槽20の上面側を後方から前方に延びるダクト33とを有している。ダクト33の下流側には、ファン41(送風手段)およびヒータ42(加熱手段)が設けられ、循環ダクト30(送風路)とファン41とヒータ42とで乾燥装置40が構成されている。この乾燥装置40は、外槽20から離して筐体1に固定されている。
循環ダクト30の下部は、外槽20の背面下部に設けられた通風口20dに柔軟構造のベローズ31で略水平に接続されている。循環ダクト30の上部は、乾燥装置40、温風ダクト34、ベローズ35、吹き出しノズル36を介して外槽20に接続されている。吹き出しノズル36は、外槽20の最上面から回転中心までの間に且つ外槽20の奥行方向の中心より前側の位置において柔軟構造のベローズ35を介して外槽20に対して略垂直に接続され、外槽20の振動を吸収している。なお、排水口20c、乾燥装置40の吸気部40a(図2、図3参照)および吐出部40b(図2、図3参照)には、温度センサ64(図12参照)が設けられている。
なお、図示していないが、循環ダクト30のダクト33は、フィルタダクトを備えている。フィルタダクトの前面は開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥フィルタ6が挿入される。ダクト33からフィルタダクトへ入った空気は、乾燥フィルタ6のフィルタに流入することで糸くずなどが除去される。また、フィルタダクトには、乾燥フィルタ6の挿入部の下面に開口部(図示せず)が形成されており、この開口部が吸気ダクト(図示せず)を介して乾燥装置40の吸気部40aに接続されている。
このように構成したドラム式の洗濯乾燥機Sは、洗濯工程において、内槽10内に洗濯物Tを投入し、排出弁Vを閉じた状態で給水して外槽20に洗濯水を溜め、内槽10を回転させて洗濯物Tを洗濯する。そして、脱水工程においては、排水弁Vを開いて、外槽20内の洗濯水を排水し、内槽10を回転させて遠心脱水する。
続いて、ヒータ加熱循環乾燥工程(前半の乾燥工程)を行う。このヒータ加熱循環乾燥工程(加熱循環乾燥工程)では、図2に示すように、排水弁Vを閉じた状態で内槽10を回転させるとともに、ファン41を運転して外槽20内の空気を通風口20dから吸い出して循環ダクト30内を通過させた後にヒータ42で加熱して、吹き出しノズル36から内槽10内の洗濯物T(乾燥対象物)に向けて吹き込む循環空気(温風)Q1を生成する。内槽10内で洗濯物Tから水分を奪って湿潤した循環空気Q1の除湿は、外槽20や循環ダクト30を通過する際に、これらに熱を与えて温めつつ、内壁で凝縮させることにより行う。
そして、ヒータ加熱排気乾燥工程(後半の乾燥工程)に移行する。このヒータ加熱排気乾燥工程(加熱排気乾燥工程)では、図3に示すように、吸気弁13を開くことにより、ベース1h下部の隙間から吸い込まれた外部空気(外気)Q2は、外槽20の側面を流れながら外槽20、モータ21、ファン41の排熱を受けながら温められ、外槽20の上面と筐体1との間の空間に溜められた高温の筐体内部空気(外気)Q3とともにファン41に吸い込まれる。
吸い込まれた筐体内部空気Q4は、吹付けられた洗濯物Tから水分を奪い、湿潤にして排水口20cから排水ホース8を通り、排水トラップ100Aの水封じを破って排水孔101に排出される。一般的な排水トラップ100Aの場合、水封じの高さは50〜80mm程度あるため、水封じを破るには排水ホース8側の圧力を例えば約1000Pa以上にする必要がある。
また、排水孔101からの臭気を抑えるため、水封じを破った後も高い圧力(所定以上の圧力)を確保する必要があり、ヒータ加熱排気工程中は、高い圧力を保つようにファン41が制御される。
ここで、排水ホース8と排水孔101との接続構造について説明する。図4(a)に示すように、排水ホース8の先端が排水孔101内に挿入された状態において、排水ホース8の先端外周面と排水孔101の内壁面との間にシール材102が設けられている。これにより、気密封じされ、排水ホース8からの排気が室内に漏れないようになっている。また、図4(b)に示すように、排水孔101の内径が排水ホース8の外径より小さい場合、段付き形状の円筒状のアダプタ103を介して接続される。また、図4(c)に示すように、防水パンPに取り付けられている一般的な排水トラップ100Bの場合には、アダプタ111を介して接続される。防水パンからの水が流れる蛇行路100aが形成され、蓋112を被せることによって排水ホース8と排水トラップ100Bとの気密を保っている。
乾燥工程終了後は、排水孔101側の圧力より排水ホース8側の圧力を高く保ちながら水封じを破らない圧力レベルまでファン41の回転速度を下げて、図5に示すように、給水弁51から水52を流し、排水トラップ100A(100B)の水封じを回復させて乾燥工程を終了する。
このように、乾燥終了後に、排水ホース8側の圧力を所定以上に保ちながら排水ホース8を経由して排水孔101に水を供給することにより、排水孔101からの臭気を抑えながら排水トラップ100A,100Bの水封じを回復させることができる。
図6に示すように、本実施形態における乾燥工程は、前記したように、乾燥初期(前半)にヒータ加熱循環乾燥工程を行い、その後にヒータ加熱排気乾燥工程を行う。このヒータ加熱循環乾燥工程においては、吸気弁13(図2参照)を閉にして循環空気をヒータ42(600W以下)により加熱し、生成された温風を内槽10に送る。温風は衣類を温め、衣類からはその一部の熱を用いて水分が蒸発する。このため、内槽10の出口の循環空気の湿度はほぼ飽和湿度に近くなる。さらに循環空気は、外槽20、循環ダクト30に熱の一部を与えつつ、ファン41に戻る。
循環空気は、前記したように内槽10の出口でほぼ飽和湿度に達しているため、外槽20、循環ダクト30の内壁で冷却される際、温度低下に伴い内壁等で水分を凝縮させる。ちなみに、水冷除湿のように循環空気を強制的に冷却して除湿するのとは異なり、外槽20、循環ダクト30を温めつつ凝縮できる。このため、ヒータ加熱循環乾燥工程では、吸気弁13を開にした状態で、ヒータ42(600W以下)により加熱する。このとき、温風温度および衣類温度は一定とはならず、温度は上がり続け、これに伴い、内槽10、外槽20および循環ダクト30に熱を与え続けるため、これらの温度も上がり続ける。すなわち、衣類および循環ダクトに熱を蓄えながら、凝縮(除湿)を行うことができる。一方、ヒータ加熱排気乾燥工程では、外槽20の上面から筐体1との間の空間の空気を、吸気弁13を通して吸気させ、ヒータ42で加熱後に内槽10に入れ、それと同等の循環空気を、排気ホース8を経由して排気させるため、衣類からの蒸発を継続できる。
なお、図7に示すように、乾燥運転時には、「ヒータ加熱循環乾燥工程」を行わずに、「ヒータ加熱排気乾燥工程」のみを行うようにしてもよい。
図8は、ヒータ加熱排気乾燥工程におけるヒータ入力と乾燥効率との関係を示すグラフであす。このように、化繊系の衣類を乾燥する場合には、ヒータ入力が低くなるほど乾燥効率は向上し、綿系の衣類を乾燥する場合には、ヒータ入力が200〜600W(ワット)のときに乾燥効率が高くなる。なお、乾燥効率が高いということは、少ない熱量で乾燥ができるということを意味している。なお、ヒータ入力が低くなるにつれて、乾燥所要時間は長くなることから、乾燥効率および所要時間を考慮して、ヒータ入力は400〜600Wにすることが望ましい。
ところで、排気乾燥工程では、ヒータ42をOFFにした状態で行うことがすでに提案されているが、ヒータ42をOFFにした状態で排気乾燥工程(送風による排気乾燥工程)を行うと、乾燥時間が長くなるという問題がある。衣類が乾き切らないなどの課題が生じるため、ヒータ42をONにした状態で排気乾燥工程を行うヒータ加熱排気乾燥工程を提案するに至った。しかし、ヒータ42をONにするため、省電力化という点において課題が残る。そこで、本実施形態では、ヒータ42をオンにしたとしても、熱の損失を最小限に抑えるように、乾燥装置40のヒータ42と、吸気弁13との位置関係を最適化したものである。
すなわち、図9に示すように、筐体1内の上部右端に乾燥装置40のヒータ42に対して、ヒータ42よりも上側に吸気弁13が位置するように構成したものである。なお、図9は、吸気弁13が開いて、循環ダクト30が遮断され、筐体1内の外気を取り込むことができる状態を図示している。また、図9は、ファン41およびヒータ42を収容する一面側のケースを取り外した状態を図示している。
ファン41は、略偏平を呈する形状を有するケース41Aを有し、その内部に高速の風を発生する羽根車と、ヒータ42とが収容されて構成されている。羽根車は、シロッコファン(多翼ファン)と呼ばれるものであり、複数の羽根41a3が、モータM1の回転軸(図示せず)に接続される円板41a1と、大径の開口41bが形成される円板41a2とで挟まれて構成されている。ファン41の図示しない一面側のケースには、開口41bと対向するベルマウス状の開口(吸気部40a)が形成されている。
また、ケース41A内の羽根車の周囲には、スクロール流路Qが形成されており、スクロール流路Qの出口側にヒータ42が配置されている。ヒータ42は、PTC(Positive Temperature Coefficient)などで構成され、矩形状、すなわち空気の流れ方向に対して略直交する方向に細長く延びる直方体形状を呈している。このヒータ42の波型に形成された熱交換用フィンの隙間にスクロール流路Qからの空気が通過することにより、乾燥用の空気(温風)が生成される。
ファン41の吐出部40b(図10、図11参照)は、温風ダクト34、ベローズ35、吹き出しノズル36(図2および図3参照)を介して外槽20に接続されている。また、ファン41は、上側が下側よりも内側(左側)に位置するように傾斜して配置され(図9参照)、ファン41(羽根車、モータM1およびスクロール流路Q)が前後方向の後方に位置し、ヒータ42が前方に位置するように配置されている(図10、図11参照)。また、ヒータ42は、高さ方向(上下方向)において、吸気弁13よりも下側に位置している(図9〜図11参照)。
図10に示すように、吸気弁13は、上下方向に延びるダクト32と、前後方向に延びるダクト33との間に設けられた傾斜したダクト34に設けられている。すなわち、吸気弁13は、ダクト34の内側壁面に外気を取り入れるための吸気口34aを閉塞できる位置に設けられている。
すなわち、ダクト34には、吸気弁13が閉じたときに(図10参照)、その吸気弁13の周縁部が当接する当接面34b,34cが形成されている。なお、図10では、上下方向の当接面34b,34cのみを図示しているが、左右方向(紙面垂直方向)の両側にも、吸気弁13の周縁部が当接する当接面が形成されている。
また、吸気弁13は、四角板状を呈しており、平面視したときの形状が長方形状に形成されている(図9参照)。また、吸気弁13の背面には、アーム部13aが回動自在に接続され、アーム部13aが軸mを介してモータM2と接続されている(図9参照)。なお、本実施形態では、吸気弁13と吸気口34aとによって吸気手段が構成されている。
これにより、ヒータ加熱循環乾燥工程では、図10に示すように、吸気弁13の背面周縁部が吸気口34aの開口縁部34a1に当接することで閉状態となり、循環ダクト30が連通した状態となる。一方、ヒータ加熱排気乾燥工程では、図11に示すように、モータM2(図9参照)の動力によって、吸気弁13が時計回り方向に回動しながら後方(図示右側)に押し出されることによって、吸気弁13の前面(後側の面)が当接面34b,34cに当接する。これによって、吸気弁13によってダクト32の上部が閉塞されるとともに、吸気口34aが開放して、吸気弁13の下流側のダクト33が筐体1の内部と連通するようになる。
このように構成することで、ヒータ加熱排気乾燥工程において、図11において波線で示すように、ヒータ42のケース41A(図9参照)を通して漏れ出た熱H1が、ファン41と外槽20との間の隙間を通る(図9参照)などして、吸気口34aに取り込まれる。しかも、吸気弁13の上下方向(鉛直方向)の下側にヒータ42が位置しているので、ヒータ42から漏れ出た熱は、熱の特性によって上昇して、吸気口34aに入り込み易くなる。さらに、吸気口34aが鉛直方向下向きに形成されているので、ヒータ42から漏れ出た熱をさらに取り込み易くなる。
なお、乾燥時には、モータM1が駆動されて羽根車が高速で回転しているので、筐体1内の外気が吸気弁13から吸引されるような流れが発生する。このような流れによって、外気Q3が吸気口34aから取り込まれる際に、外気Q3の流れによってヒータ42から漏れ出た熱も吸気弁13からダクト33(循環ダクト30)内に取り込み易くなる。
また、ヒータ加熱排気乾燥工程では、外槽20の周壁面から漏れ出た排熱、モータ21からの排熱、ファン41からの排熱からなる熱H2(図9参照)が、ヒータ42からの熱H1とともに吸気口34aから導入され、または吸い込まれる。
なお、吸気弁13から取り込まれた熱H1,H2によって温められた外気は、ダクト33を通って、ファン41の吸気部(開口)40aに吸い込まれ、羽根車、スクロール流路Qを通ってヒータ42に導入される。ヒータ42を通過した空気は、吐出部40bから吐出され、外槽20を介して内槽10に投入される。
このように、外槽20、モータ21およびファン41からの熱H2だけではなく、ヒータ42から漏れ出た熱H1も吸気弁13から回収することができるので、ヒータ加熱排気乾燥工程において、ヒータ42をONにした状態で乾燥を行ったとしても、熱の喪失を低減することが可能になる。
図12は、本実施形態の洗濯乾燥機Sの全体の構成を示すブロック図である。制御装置(マイクロコンピュータ)60は、各スイッチ4b,4cに接続される操作ボタン入力回路62や、水位センサ63、温度センサ64、振動センサ65と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程、乾燥工程での各種情報信号を取得する。また、制御装置60は、駆動回路66を介して、給水電磁弁7a1、風呂水給水ポンプ7b1、排水弁V、モータ21、ファン41(モータM1)、ヒータ42、吸気弁13(モータM2)、給水弁51の開閉、回転、通電を制御する。また、使用者に洗濯乾燥機Sの動作状態を知らせるための7セグメント発光ダイオードの表示器4dや発光ダイオード67、ブザー68を制御する。
また、制御装置60は、電源スイッチ4aが押されて電源が投入されると起動し、例えば、図13ないし図15に示す洗濯および乾燥の基本的な制御処理プログラムを実行する。
ステップS101において、制御装置60は、洗濯乾燥機Sの状態確認および初期設定を行う。
そして、ステップS102に進み、制御装置60は、操作パネル4の表示器4dを点灯し、操作スイッチ4cからの指示入力にしたがって洗濯/乾燥コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯/乾燥コースまたは前回実施の洗濯/乾燥コースを自動的に設定される。
そして、ステップS103に進み、制御装置60は、操作パネル4の操作スイッチ4b(スタートスイッチ)からのスタート信号の有無を確認する。制御装置60は、スタートスイッチ信号が「無し」と判断した場合には、ステップS103の処理を繰り返し、スタートスイッチ信号が「有り」と判断した場合には、ステップS104に進む。
ステップS104において、制御装置60は、洗濯を実行する。この洗濯は、洗い、中間脱水、すすぎ、最終脱水を順次実行する。
そして、ステップS105に進み、制御装置60は、洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認する。ステップS105において、制御装置60、洗濯コースのみが設定されている場合には(No)、運転を終了し、洗濯乾燥コースが設定されている場合には(Yes)、ステップS106に進む。
ステップS106において、制御装置60は、高速脱水を実行する。高速脱水は、内槽10を高速で回転させ衣類から効果的に水分を脱水する(高速で遠心分離)。なお、このとき、ファン41はOFF、さらにヒータ42もOFFである。
そして、ステップS107に進み、制御装置60は、高速脱水を開始してから規定時間が経過したかどうかを判断する。ステップS107において、制御装置60は、規定時間が経過していないと判断した場合には(No)、ステップS107の処理を繰り返し、規定時間が経過したと判断した場合には(Yes)、ステップS108に進む。
ステップS108において、制御装置60は、図示しない外気温度センサの値を検出して、その外気温度が所定温度以上であるかどうかを確認する。なお、所定温度は、例えば、10℃に設定される。また、外気温度を検出する外気温度センサは、例えば、筺体1内の外気Q2(図3参照)が取り込まれる位置に設けられている。ステップS108において、制御装置60は、外気温度が所定温度以上ではないと判断した場合には(No)、図14に示す「(2)」の制御を行い、一方外気温度が所定温度以上であると判断した場合には(Yes)、ステップS109に進む。
外気温度が所定温度以上の場合には、ステップS109において、制御装置60は、ヒータ加熱循環乾燥工程を実行する。すなわち、制御装置60は、モータM1を駆動させてファン41を高速で回転し、ヒータ42を「弱」で通電(ON)し、内槽10の正逆回転を繰り返し、内槽10内の衣類の位置を入れ替えながら、高温の温風を衣類に吹き付ける。すなわち、図2に示すように、ヒータ加熱循環乾燥工程では、吸気弁13を閉じた状態で(循環ダクト30連通させた状態で)、ファン41およびヒータ42によって高温の温風になり、内槽10内に送られる。衣類に当たって外槽20に排出された高温の温風は、循環ダクト30を通って、ファン41に戻る。なお、ヒータ42は、600ワット以下となるように設定される。
そして、ステップS110に進み、制御装置60は、乾燥開始からの経過時間が規定時間となったかどうかを確認する。なお、規定時間は、予め実験等で決められた値が用いられ、例えば、全体の乾燥時間(ヒータ加熱循環乾燥工程の時間+ヒータ加熱排気乾燥工程の時間)のうち3割未満の運転時間に設定される。言い換えると、ヒータ加熱排気乾燥工程の時間が、全体の乾燥運転時間の7割以上となるように設定される。
ステップS110において、制御装置60は、規定時間が経過していないと判断した場合には(No)、ステップS110の処理を繰り返し、規定時間が経過したと判断した場合には(Yes)、ステップS111に進む。
ステップS111において、制御装置60は、吸気弁13を全開にする。すなわち、制御装置60は、モータM2を駆動させることで、吸気弁13によってダクト32とダクト33との間が遮断(循環風路全閉)され、この吸気弁13の動作によって吸気口34aが開放する(図11参照)。よって、吸気弁13の下流側のダクト33が、筺体1内の外気と連通する。
そして、ステップS112に進み、制御装置60は、水位センサ63の値が規定圧以下であるかどうかを確認する。なお、水位センサ63は、外槽20内の圧力を検出するものであり、ダイヤフラムに加わる圧力によって電気信号のパルスが変化し、発振周波数が変化し、この発振周波数を検出することで外槽20内の圧力を検出することができる。
ステップS112において、制御装置60は、水位センサ63の値が規定値よりも高いと判断した場合には(No)、図15に示す「(1)」の制御を実行し、規定値以下であると判断した場合には(Yes)、ステップS113に進む。
ステップS113において、制御装置60は、ファン41の回転数(回転速度)を上昇させて、ファン41の回転数(回転速度)が規定回転数(規定回転速度)以上になるかどうかを確認する。ステップS113において、制御装置60は、ファン41が規定回転速度未満であると判断した場合には(No)、ステップS112に戻り、ファン41が規定回転速度以上であると判断した場合には(Yes)、ステップS114に進む。
ステップS114において、制御装置60は、外槽20の下部にある排水口20cの初期温度(TL0)と筐体1下部における外気の初期温度(TR0)とを測定する。なお、各初期温度は、乾燥開始後において温度上昇が安定し始める温度である。
そして、ステップS115に進み、制御装置60は、乾燥終了判定を実行する。すなわち、制御装置60は、外槽20の下部にある排水口20cの終了温度(TL1)と筐体1下部における外気の終了温度(TR1)を測定し、初期温度と終了温度との差(ΔT=(TL1−TL0)−(TR1−TR0))が規定温度を超えたかどうかを判断する。なお、規定温度(所定温度)は、予め実験等において決定されるものである。
ステップS115において、制御装置60は、ΔTが規定温度以下であると判断した場合には(No)、ステップS115の処理を繰り返し、ΔTが規定温度を超えたと判断した場合には(Yes)、ステップS116に進む。
制御装置60は、ステップS116において、乾燥終了と判断した場合には、ファン41の回転速度を低速にし、給水弁51を開弁し、ヒータ42をOFFにする。
そして、ステップS117に進み、制御装置60は、給水弁51を開弁してからの経過時間が規定時間になったかどうかを判断する。ステップS117において、制御装置60は、規定時間が経過していないと判断した場合には(No)、ステップS117の処理を繰り返す。
また、ステップS117において、制御装置60は、規定時間が経過したと判断した場合には(Yes)、排水トラップ100A(100B)の水封じが回復したと判断し、ファン41を停止し、モータ21を停止し、吸気弁13を閉じ、給水弁51を閉じて、一連の処理を終了する。
図14に示すように、制御装置60は、外気温度が所定温度未満(例えば、10℃未満)であると判断した場合には(ステップS108でNo)、ステップS121に進み、吸気弁13を全閉(循環風路を全開)にした状態を継続する。すなわち、外気温度が所定温度未満の場合には、通常のヒータ使用のドラム式の洗濯乾燥機Sの除湿運転を行う。
すなわち、制御装置60は、ステップS109およびS110と同様に、規定時間が経過するまで、ヒータ42をON(弱・・・600W)しながら、内槽10を左右反転して回転させる(ステップS122、S123)。
そして、ステップS124に進み、制御装置60は、給水弁51から冷却水を循環ダクト30の外壁に流下させる。これにより、洗濯物Tに吹付けられて、通風口20dから循環ダクト30に排出された多湿の温風は、ダクト32を通過する際に前記冷却水によって冷却されて、除湿(水冷除湿)される。除湿された空気は、乾燥フィルタ6、ファン41およびヒータ42を通って再び内槽10に導入するようにして循環する。
そして、冷却水による水冷除湿を規定時間行い(S125、Yes)、ステップS126以降の処理に進む。ステップS126ないしS130の処理は、図13に示すステップS114ないしS118と同様であるので、重複する説明は省略する。
このように、外気温度が低い場合には、ヒータ加熱排気乾燥運転を実行せずに、水冷除湿運転を行う。なお、水冷除湿に限定されるものではなく、空気を用いた空冷除湿であってもよい。
制御装置60は、水位センサ63が規定圧を超えたと判断した場合には(No)、図15に示すように、ステップS131に進み、吸気弁を全開よりも少し閉じ側に動作させた状態(例えば、全開が90°であった場合には、80°とする)にして、循環風路を少し開いた状態にする。
そして、ステップS132に進み、制御装置60は、再度、水位センサ63の値が規定圧以下であるかどうかを確認する。制御装置60は、水位センサの値が規定圧以下であると判断した場合には(S132、Yes)、ステップS133以降の処理に進む。なお、ステップS133ないしS138は、図13に示すステップS113ないしS118と同様であるので、説明を省略する。
また、制御装置60は、再度確認した水位センサ63の値が規定圧を超えていた場合には(S132、No)、図14に示すステップS121ないしS130の処理に移行する。
なお、図13ないし図15に示す制御では、図6で示したように、乾燥工程の前半においてヒータ加熱循環乾燥工程を行い、後半においてヒータ加熱排気乾燥工程を行った場合について説明したが、図7に示すように、乾燥工程の全工程において、吸気弁13を全開、ヒータ42を600W以下としてヒータ加熱排気乾燥工程としてもよい。
以上説明したように、本実施形態の洗濯乾燥機Sによれば、吸気弁13を、ヒータ42から漏れる熱を取り込むことができる位置に設けたので、ヒータ42から漏れた熱H1を吸気弁13が設けられた吸気口34aから回収して内槽10に送り込むことができ、その結果、熱の損失が大きくなるのを抑制することができ、ヒータ加熱排気乾燥工程時に、ヒータ42をONにした状態で乾燥を効率的に行うことが可能になる。つまり、従来と同様な乾燥運転時間で消費電力を低減できる。
また、本実施形態の洗濯乾燥器Sによれば、ヒータ加熱循環乾燥工程では、空冷除湿を行うため、節水効果を高めることができる。さらに、吸気弁13から吸気した外気と同量の空気を排水ホース8を介して排気させるので、室内環境を悪化させることもない。
また、本実施形態の洗濯乾燥機Sによれば、乾燥運転時において、ヒータ加熱循環乾燥工程、ヒータ加熱排気乾燥工程の順で行い、かつ、ヒータ加熱排気乾燥工程を全体の乾燥運転時間の7割以上としたことにより、より効率的に乾燥を行うことが可能になる。
また、本実施形態の洗濯乾燥機Sによれば、ヒータ加熱排気乾燥工程時も運転時間を引き延ばすことなく効率よく乾燥することが可能になる。
なお、以下では洗濯乾燥機Sを例に挙げて説明したが、衣類乾燥用の乾燥機に適用することもできる。乾燥機は、被乾燥物(洗濯後の衣類など)を収容するドラム(内槽+外槽)と、ドラム(内槽)を回転駆動するモータ(駆動手段)と、ドラムに乾燥用の空気を送る送風ユニット(送風手段)とを備えて構成することで、乾燥時の効率をアップさせることができる。
10 内槽
13 吸気弁
20 外槽
30 循環ダクト
34a 吸気口
21 モータ
40 乾燥装置
41 ファン(送風手段)
42 ヒータ(加熱手段)
S 洗濯乾燥機

Claims (6)

  1. 乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置されて洗濯物を収容する内槽と、前記内槽を駆動するモータと、前記内槽に温風を送る循環ダクト、送風手段及び加熱手段を有する乾燥装置と、前記送風手段の上流側の前記循環ダクトに外気を導入する吸気手段と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースと、前記排水ホースを径由して前記内槽から排出される空気の全部または一部を排気する排気手段とが、筐体内に設けられた洗濯乾燥機において、
    乾燥運転時の工程が、前記加熱手段を作動させた状態で、前記内槽に温風を通流させて乾燥対象物から水分を蒸発させるとともに前記外槽および前記循環ダクトを温めつつ、前記外槽および前記循環ダクトの内壁において空冷凝縮させて循環する空気から除湿させる加熱循環乾燥工程と、前記加熱手段を作動させた状態で、前記吸気手段から前記外気を前記循環ダクト内に吸気させ、それと同量の空気を前記排水ホースを経由して排気させる加熱排気乾燥工程とを含み、
    前記吸気手段は、前記乾燥運転時に前記加熱手段を作動させたときに、前記加熱手段から漏れる熱を取り込むことができる位置に設けられていることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記乾燥運転時の工程が、前記加熱循環乾燥工程、前記加熱排気乾燥工程の順で行われ、前記加熱排気乾燥工程の運転時間が、前記加熱循環乾燥工程の運転時間よりも長くなるように設定したことを特徴とする請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記加熱排気乾燥工程時における前記加熱手段に入力される電力は600W以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 乾燥時に内部が乾燥室となる外槽と、前記外槽内に回転自在に配置されて洗濯物を収容する内槽と、前記内槽を駆動するモータと、前記内槽に温風を送る循環ダクト、送風手段及び加熱手段を有する乾燥装置と、前記送風手段の上流側の前記循環ダクトに外気を導入する吸気手段と、前記外槽から排出される水を排出する排水ホースと、前記排水ホースを径由して前記内槽から排出される空気の全部または一部を排気する排気手段とが、筐体内に設けられた乾燥機において、
    乾燥運転時の工程が、前記加熱手段を作動させた状態で、前記内槽に温風を通流させて乾燥対象物から水分を蒸発させるとともに前記外槽および前記循環ダクトを温めつつ、前記外槽および前記循環ダクトの内壁において空冷凝縮させて循環する空気から除湿させる加熱循環乾燥工程と、前記加熱手段を作動させた状態で、前記吸気手段から前記外気を前記循環ダクト内に吸気させ、それと同量の空気を前記排水ホースを経由して排気させる加熱排気乾燥工程とを含み、
    前記吸気手段は、前記乾燥運転時に前記加熱手段を作動させたときに、前記加熱手段から漏れる熱を取り込むことができる位置に設けられていることを特徴とする乾燥機。
  5. 前記乾燥運転時の工程が、前記加熱循環乾燥工程、前記加熱排気乾燥工程の順で行われ、前記加熱排気乾燥工程の運転時間が、前記加熱循環乾燥工程の運転時間よりも長くなるように設定したことを特徴とする請求項4に記載の乾燥機。
  6. 前記加熱排気乾燥工程時における前記加熱手段に入力される電力は600W以下であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の乾燥機。
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