JP2007236641A - 乾燥機能付き洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥効率の向上と構造のコンパクト化を図ることができる空冷除湿方式による乾燥機能付き全自動洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯物が収容され且つ縦軸の回り回転可能な洗濯兼脱水槽30内には温風吹き込み手段90の送風機92によって空気がヒータ94によって加温された温風として送り込まれる。乾燥作用を及ぼした後に洗濯兼脱水槽30から排気される温風は、一部が循環経路100を経て送風機92に戻される。送風機92の吸込み口95において、循環経路100は洗濯機1内の空気のように温風以外の外気を吸い込む外気誘導経路で囲まれて接続されているので、水分を含む温風は外気と熱交換して除湿が進み、且つ外気は温風から得た熱を捨てることなく、温風吹き込み手段90に戻るので、乾燥効率が向上し、温風循環のための構造のコンパクト化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

この発明は、縦型の全自動洗濯機のような乾燥機能付き洗濯機に関する。
従来、全自動乾燥洗濯機として、回転可能に配置するとともに洗濯と脱水時に洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽を収容する水槽と、洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、洗濯水や衣類乾燥用空気を加熱する加熱手段としてのヒータと、洗濯物を洗いかつ洗濯物をほぐす手段としてのパルセータとを備えているものが提供されている。上記モータは、直接に又は変速機構を介して、洗濯兼脱水槽を選択可能な異なる速度で回転駆動可能である。また、特に乾燥機能については、まず、乾燥用送風機によって取り入れた空気をヒータを通過させて得られた温風が洗濯兼脱水槽内へ送り込まれる。この際に、パルセータを回転させ、温風が当たる洗濯物が随時入れ替わるようにして、洗濯物の水分を取っていく。この水分を含んだ温風を、熱交換部を通して除湿し、再び送風機に戻して循環させることで乾燥工程が進行される。
また、洗濯物と熱交換された温風を再循環させて、熱効率を増大させた洗濯機が提案されている(特許文献1参照)。この提案によれば、洗濯機は、乾燥行程時には前記洗濯槽に温風を供給し、給水行程時には前記水槽に高温の洗濯水を供給する温風/温水供給手段と、乾燥行程時、前記洗濯槽内の洗濯物と接触して、水分を多量に含有した温風を、前記温風/温水供給手段にて再循環させる温風誘導手段と、前記温風誘導手段により再循環される温風より、水分を除去させる水分除去手段と、水槽の上側内周縁を円環にて囲んで形成された、温風逆流遮断手段にて構成された温風/温水供給装置とを備えている。温風/温水供給装置は、簡単な構成で洗濯機に温水を供給するようになるので、洗剤の溶解力は勿論、洗浄力とすすぎ性の向上を図っている。
上記の乾燥機能が設けられた洗濯機は、洗濯物と熱交換され洗濯物から水分を奪った温風は、循環用のダクトを通って送風機に戻される。この際に、洗濯機の周囲の外気を一部導入して、循環される温風と混合された上で送風機に戻される。水分を含む温風は、周囲の空気により湿度が多少低下されて露点以下に下がり、水分が除去され、湿度が低下した空気となる。この空気は送風機によって強制送風され、加熱器にて加熱されて高温の空気となって、洗濯槽に供給される。
特許第2763265号公報(段落[0057]〜[0065]、図2〜図3)
しかしながら、送風機に吸い込まれる手前で循環する温風と新たに取り入れる外気とを混合させる方式であると、乾燥させるべき洗濯物の量や質によって循環する温風の内部損失が変動するので、混合させる風量割合の一定維持が難しい。また、循環する温風については、送風機に吸い込まれる手前まで可能な限り除湿を行うことが望まれる。そこで、送風機に吸い込まれる直前まで循環する温風と新規外気とを両者の間で熱交換可能にしながら別々に供給することが望まれ、この点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、空冷除湿方式による乾燥機能付き全自動洗濯機の乾燥効率の向上と構造のコンパクト化を図ることである。
上記の課題を解決するため、この発明による乾燥機能付き洗濯機は、洗濯兼脱水槽へ温風を供給する温風吹き込み手段と、前記洗濯兼脱水槽の下端に接続されている排水口に配設された排水弁と、乾燥運転時に前記排水弁から水分を含んだ温風を前記温風吹き込み手段へ循環させる循環経路とを有する乾燥機能付き全自動洗濯機において、前記温風吹き込み手段の吸込み口には、前記循環経路と当該循環経路を取り囲む状態に配置された外気誘導経路とが接続されていることを特徴としている。
この乾燥機能付き洗濯機によれば、温風吹き込み手段の吸込み口には、循環経路と当該循環経路を取り囲む状態に配置された外気誘導経路とが接続されているので、温風吹き込み手段が循環する温風と外気とを別々に吸い込むことで再加熱とその後の温風供給とを効率良く行うことができる。温風吹き込み手段は、送風機を含むことができ、循環経路内を流れる温風以外の新規な外気を強制的に吸入して外気の流れを効果的に生じさせるので、循環経路内の水分を含んだ温風を、周囲を流れる外気で冷やすことで除湿が可能である。単に流れのない外気中に水分除去手段を設ける場合に比べて、循環経路中の水分を効果的に除去することができるので、簡単な構造で水分除去手段を構成することができ、水分除去手段のコンパクト化が可能である。また、外気は循環経路に触れることで暖められ、この熱交換によって除湿と同時に外気を暖めることが可能となり、再加熱を効果的に活用して乾燥効率を上げることができる。
この乾燥機能付き洗濯機において、前記循環経路及び前記外気誘導経路を、前記洗濯機内部に配置することができる。この場合、外気は、循環経路内を流れる温風以外の空気であっても、洗濯機内の空間に存在する空気である。循環経路及び外気誘導経路を洗濯機内部に配置することで、循環経路を流れる温風は洗濯機内部の空気と熱交換可能であり、温風は冷却されて除湿が進行し、また洗濯機内部の空気は熱を受けて温度が上昇する。外気誘導経路は、乾燥工程が進行したときには洗濯機内部の昇温した空気を吸い込むので、後のヒータによる再加熱時の熱効率を向上させることができる。循環経路は、温風誘導管として構成することができる。
この乾燥機能付き洗濯機において、前記温風吹き込み手段を前記洗濯機の上部に配置し、前記外気誘導経路の外気取入れ口を、前記洗濯機の内部スペースに向かって下方に開口させることができる。この構成によれば、洗濯機内部の熱を受けて温度上昇した空気は、洗濯機内部で上昇するときに、外気誘導経路の外気取入れ口に案内されて取り入れ易くなる。また、洗濯兼脱水槽の下方から排気された温風を洗濯機の上部に戻すために上下に延びて配置される循環経路を、外気誘導経路が取り囲む構造が、容易に得られる。
この発明による乾燥機能付き洗濯機は、上記のように、洗濯兼脱水槽へ温風を供給する温風吹き込み手段と、前記洗濯兼脱水槽の下端に接続されている排水口に配設された排水弁と、乾燥運転時に前記排水弁から水分を含んだ温風を前記温風吹き込み手段へ循環させる循環経路とを有する乾燥機能付き全自動洗濯機において、温風吹き込み手段への吸気口に、外気誘導経路と再循環される温風の誘導経路とを接続し、循環経路を外気誘導経路中に位置させているので、外気を強制的に吸入すると同時に循環経路内の水分を含んだ温風をその吸入しつつある外気で冷やすことで、空冷除湿方式において、循環する温風と熱交換される外気を吸入することで乾燥効率を向上させることができ、且つ循環する温風から水分を除去するための簡単でコンパクトな水分除去手段が得られる。
以下、添付した図面に基づいて、この発明による乾燥機能付き洗濯機の実施例を説明する。図1はこの発明による乾燥機能付き洗濯機の一実施例を示す縦断面図、図2は図1に示す乾燥機能付き洗濯機の下部構造を示す断面図、図3は図1に示す温風吹き込み手段とその周囲を示す拡大図である。
図1には、乾燥機能付き洗濯機(以下、単に、「洗濯機」という)1の全体構成が縦断面図として示されており、左側が洗濯機1の正面、右側が背面とする。洗濯機1は、全自動型のものであり、金属又は合成樹脂製の外箱10を備えている。外箱10は、直方体形状に成形され、その上面及び底面は開口部となっている。外箱10の上面開口部には、操作パネル等が設けられた合成樹脂製の上面板11がネジで固定されている。
洗濯機1の背面側に位置する上面板11の上面には、合成樹脂製のバックパネル12が外箱10又は上面板11にネジで固定されている。外箱10の底面開口部には、合成樹脂製のベース13がネジで固定されている。なお、図1では、これまでに述べてきたいずれのネジの図示をも省略している。ベース13の四隅には、外箱10を床の上に支えるための脚部14a・14bが設けられている。正面側の脚部14aは、レベル出しのために高さ可変とし、背面側の脚部14bはベース13に一体成型した固定脚である。
上面板11には、洗濯機1内に洗濯物を投入するための洗濯物投入口15が形設されている。上蓋16は、上面板11にヒンジ部17で結合され、垂直面内で回動すると共に、洗濯物投入口15を上から覆うことができる。外箱10の内部には、外箱10に対してサスペンション部材(図示せず)によって水平面内で揺動可能に吊り下げ支持されている外側の水槽20と、水槽20の内側において水槽20と同心状に配設された脱水槽を兼ねる洗濯槽、即ち、洗濯兼脱水槽30とが配置されている。水槽20及び洗濯兼脱水槽30は、両者とも上面が開口した円筒形のカップの形状を呈しており、各々の軸線が鉛直方向となっている。
洗濯兼脱水槽30は、上方に向かうにつれて緩やかに広がるテーパー形状の周壁を有している。この周壁には、その最上部に環状に配置した複数個の脱水孔(図示せず)を除き、液体を通すための開口部は形成されておらず、洗濯兼脱水槽30は、洗濯兼脱水槽30の外側との間で洗濯水が出入りしない、いわゆる「孔無し」タイプである。洗濯兼脱水槽30の上部開口部の縁には、環状のバランサ32が装着されている。バランサ32は、洗濯物の脱水のため、洗濯兼脱水槽30を高速回転させたときに、その振動を抑制する働きをする。洗濯槽30の内部底面には、槽内で洗濯水あるいはすすぎ水の流動を生じさせるためのパルセータ33が配置されている。
水槽20の下面には、駆動ユニット40が装着されている。駆動ユニット40は、モータ41、モータ41の出力回転を伝動するベルト伝動機構42及びクラッチ・ブレーキ機構43を含んでおり、その中心部から、脱水軸44とパルセータ軸45とが上向きに突出している。脱水軸44とパルセータ軸45とは、脱水軸44が外側に配置され、パルセータ軸45が内側に配置された二重軸構造となっている。脱水軸44は、下方から上方に向かって水槽20の中に入り込んだ後、洗濯兼脱水槽30に連結し、これを支えている。パルセータ軸45は、下方から上方に向かって水槽20を貫いて更に洗濯兼脱水槽30の中に入り込み、パルセータ33に連結し、これを支えている。パルセータ33は、55〜300rpmの回転を行い、洗濯又は濯ぎを行う。また、脱水時には洗濯兼脱水槽30と一緒に0〜1000rpmで回転し、脱水を行う。脱水軸44と水槽20との間、及び脱水軸44とパルセータ軸45の間には、各々、水漏れを防ぐためのシール部材が配置されている。
バックパネル12の下の空間には、電磁的に開閉する給水弁(図示せず)が配置されている。給水弁に接続され且つバックパネル12を貫通して上方に突き出る接続管51には、水道水等の上水を供給する給水ホース(図示せず)が接続されている。また、給水弁は、洗濯兼脱水槽30の内部に臨む位置に配置された容器状の給水口に接続されている。
図2に示されている洗濯機1の下部構造を合わせて参照すると、水槽20の底部には、水槽20及び洗濯兼脱水槽30の中の水を外箱10の外に排水する排水ホース60が取り付けられている。排水ホース60には、排水口61から水が流れ込む。脱水時に洗濯兼脱水槽30の外側へ出た水は、図示しない排水管を通じて排水ホース60に流される。
洗濯兼脱水槽30の下部には補強のためのディスク状の脱水フランジ62が取り付けられている。洗濯兼脱水槽30と脱水フランジ62の間にはフランジパッキン62aが挟み込まれ、中心部からの水漏れを防止している。脱水フランジ62の下部中心部には、円盤の外周を折り曲げたリング状のシールリング65が取り付けられている。水槽20の底中心部にはシールホルダ63が取り付けられ、水槽20との間で排水口61までの排水経路を形成している。シールホルダ63と水槽20の間は、シールパッキン63aによって水密される。洗濯兼脱水槽30、脱水フランジ62及びシールリング65には連通した排水孔67が円周上に4箇所設けられ、排水孔67は洗濯兼脱水槽30内部の水を排水口61から電磁的に開閉する排水弁68に導く。シールホルダ63には内側においてオイルシール64が圧入されており、オイルシール64がシールリング65の外周面に接触している。このシール構造によって、シールリング65とオイルシール64は回転自在で且つ水密構造となり、水槽20と洗濯兼脱水槽30との間に独立した排水空間66が形成されている。排水空間66は、洗濯兼脱水槽30の底部に形設した排水孔67を介して洗濯兼脱水槽30の内部に連通している。
上記した構造によって、パルセータ33が回る洗濯時には、洗濯兼脱水槽30内の水は排水弁68で止水され、洗濯兼脱水槽30内には水が貯められる。脱水を行うときは排水弁68が開かれ、洗濯兼脱水槽30内の水は外部に排水される。シャフト44,45と洗濯兼脱水槽30がモータ41で回転するが、オイルシール64によりシールリング65とシールホルダ63は回転自在で且つ水密構造をとり続けることができる。
外箱10の正面側には、制御部80が配置されている。制御部80は、上面板11の下に置かれており、上面板11の上面に設けられた操作/表示部(図示せず)を通じて使用者からの操作指令を受け、駆動ユニット40、給水弁及び排水弁68に動作指令を発する。また、制御部80は、操作/表示部に表示指令を発する。
水槽20の上端部に設けられるフランジ部81には、内蓋82がヒンジ83によって回動可能に取り付けられている。内蓋82は、洗擢・濯ぎ・脱水時には、洗濯物や水が洗濯兼脱水槽30から外に飛び出すのを防止している。
洗濯物の乾燥を行うため、図1及び図3に示すような、温風吹き込み手段90と循環経路100とが構成されている。以下、主として図1及び図3を参照して、温風吹き込み手段90の構造及びその機能について説明する。温風吹き込み手段90は、送風箱91内に配設されモータ93で駆動される送風機92と、送風機92の出口側に設けられて送風機92から送られてくる空気を加熱するヒータ94とを備えており、洗濯兼脱水槽30内へ吹き込むようにして温風を供給する。温風吹き込み手段90は、洗濯機1においてその外箱10の上端部に配置されている。送風箱91には、一方の吸込み口95側では後述する循環経路100が接続されている。また、送風箱91の吹出し口96側では蛇腹ダクト97が水槽20のフランジ部81を貫通して洗濯兼脱水槽30内の空間31に開口しており、洗濯兼脱水槽30に向かって温風を吹き下ろすことができる。
循環経路100は、下端部101が排水口61に接続され且つ上端部102が送風箱91に接続されて温風を誘導する管として構成されている。循環経路100は、また、洗濯兼脱水槽30の下方から排気され排水弁68から水分を含んだ温風を、洗濯機1の上部に配置されている温風吹き込み手段90へと循環させる循環経路の一部を構成している。上端部102と吸込み口95との間には、蛇腹ダクト97の場合と同様、蛇腹状の接続管103で接続させることで、洗濯機1の運転時に両者間の変位を吸収可能にしておくことが好ましい。循環経路100は合成樹脂製の配管とすることが好ましく、熱の再利用を重視するのであれば、循環経路100を断熱材で巻き付けることができる。また、除湿を重視するのであれば、熱を放出して積極的に結露させることができる。
送風機92の吸込み口95は、洗濯機1の機外の空気を取り入れるのではなく、洗濯機1の内部の空気を吸い込む形に配置されている。即ち、送風機92の吸込み口95は、洗濯機1の外箱10内の空間に向かって下方に開口しており、水槽20の上端部に設けられるフランジ部81には吸込み口95に対応して、洗濯機1の外箱10内の空間31に連通する連通孔84が形成されている。また、循環経路100は、連通孔84内を延びており、その上端部102が吸込み口95内に納まる態様、即ち、吸込み口95の面積の一部分を占めるように接続されている。温風吹き込み手段90の吸込み口95には、循環経路100の上端部102と、上端部102を取り囲む状態に配置され且つ連通孔84に繋がる筒状体から成る外気誘導経路104とが接続されている。
送風機92の吸込み口95を外箱10内の空間31に向かって下方に向けることで、循環経路100を通じて上昇してくる乾燥作用済みの空気と、外気誘導経路104に案内された洗濯機1の空間31内の空気とが吸い込まれる。洗濯機1の空間31内の空気は、乾燥工程がある程度進んだ状態では、洗濯機1の高温部分に触れて温まっており、空間31を上昇する傾向にあるので、吸込み口95は洗濯機1の空間31内の空気を効率良く捉えることができる。こうした構造によって、送風機92の吸い込み効率を向上させることができる。
吸込み口95の大きさについては、送風機92のファンの吸い込み面積と等しくされている。また、図3において、軸線A−Aで示すように、送風機92のファン回転軸は吸込み口95の中心に一致して配置されている。更に、循環経路100の上端部102の吸込み口95への接続については、中心(軸線A−A)とは偏心した位置に配置されている。ファンの回転中心部分は回転軸が存在しており、またファンブレードの周速が速くないので、吸い込み力が弱い。循環経路100の上端部102の吸込み口95への接続位置については、吸い込み力が強いファンの外側寄りの領域に対応した部分とすることで、循環させるパワーを最大限に発揮させることができる。こうした構造により、吸込み口95を通じて吸い込まれる洗濯機1内の空気は送風機92のファンに吸い込まれやすくなる。
循環経路100及び外気誘導経路104は洗濯機1の内部に配置されている。循環経路100を流れる温風は洗濯機1内部の空気と熱交換可能であり、吸込み口95内に吸い込まれる直前まで温風は冷却されて除湿が進行し、また洗濯機1内部の空気は熱を受けて温度が上昇する。外気誘導経路104は、洗濯機1内部の昇温した空気を吸い込むので、後のヒータ94による再加熱時の熱効率を向上させることができる。
このような乾燥用空気を一部循環させる洗濯機において、洗濯兼脱水槽30内へ入る風量と循環経路100から送風機92に戻る風量の比が、送風機92の吸込み口95の面積と循環経路100が接続される上端部102の通路断面積の比と同じとされている。このような比率としては、循環される温風以外の空気の導入が多過ぎると、温風が有する熱エネルギを殆ど捨ててしまって有効に利用できず、逆に少な過ぎると循環温風量が多くて循環の際の内部損失が大きくなるので、適宜の比率として、例えば、4対1とすることができる。この程度の風量比率とすることで、温風の循環とそれ以外の空気の導入とが互いに干渉せず最も自然で効率よく行われ、ひいては乾燥効率を向上させることができる。また、吸込み口95は下向きに配置されているので、温度上昇した空気を吸い込み易くなっていて、吸い込み効率を高めることができ、更にはヒータの加熱量は一層少なくなり、乾燥効率を高めることができる。
また、洗濯兼脱水槽30から循環のために吸い出す面積、即ち、パルセータ33の下方で洗濯兼脱水槽30に形成される排水孔67の合計面積と、循環経路100の通路断面積とを同じにするのも、温風の効率良い温風の循環に寄与することができる。
洗濯物の乾燥作用の説明を温風の流れとともに説明する。送風機92によって送り出された空気がヒータ94を通る再に加熱されて80℃程度の温風になり、吹出し口96からフランジ部81を貫通する蛇腹ダクト97を経て、洗濯兼脱水槽30内部の空間31内に吹き込まれる。吹き込まれた温風が洗濯物に対して乾燥作用を及ぼして水分を取り、その後の温風の一部は、パルセータ33と洗濯兼脱水槽30との間の隙間から排水孔67を通って排水空間66に流れ出る。排水空間66に出た温風は排水口61から循環経路100に流れ、送風機92によって吸い込まれて、吸込み口95から送風箱91内に戻る。温風の他の部分は、洗濯兼脱水槽30の上方から水槽20へと流れるので、循環経路100を通って送風機92に戻るのは4分の1程度である。
ここで、洗濯兼脱水槽30は孔無しであるので、脱水孔が形成されている場合のように温風が洗濯物の乾燥に寄与しないで洗濯兼脱水槽30の外側に発散的に漏れ出ることが少なくなる。温風が通る経路がより単純・限定的になるとともに密閉度が上がって排水孔67から排気されるまで洗濯物に触れて乾燥を促すので、乾燥の効率がよい。乾燥工程時に、パルセータ33を低速回転させることにより、洗濯物はほぐされて温風とよく触れて乾燥が促進される。乾燥終了は、洗濯物の乾燥時のヒータ出口温度と洗濯物を通過した後の水蒸気を含む空気温度を温度センサでセンシングして乾燥終了を検知する。また、ユーザが設定したタイマで時間制御することも可能である。
洗濯物から蒸発した水分は、排水空間66、排水口61及び循環通路100を通る間に冷却されて結露水となるが、結露水自体は排水ホース60から排水される。温風吹き込み手段90が循環する温風と外気とを別々に吸い込むことで再加熱とその後の温風供給とを効率良く行うことができる。温風吹き込み手段90は、新規な外気(洗濯機1の空間31内の空気)を強制的に吸入して外気の流れを外気誘導経路104内に効果的に生じさせるので、循環経路100内の水分を含んだ温風を、循環経路100の周囲で且つ外気誘導経路104内を流れる外気で冷やすことで空冷による除湿が可能である。単に流れのない外気中に水分除去手段を設ける場合に比べて、循環経路100中の水分を効果的に除去することができる。水分除去手段は、簡単な構成となりコンパクト化が可能である。また、乾燥が進行するにつれ排熱によって洗濯機1内も温められており、外部から洗濯機1内に入った外気はその熱量を受けて温まる。送風機92は吸込み口95において洗濯機1内の空気を吸い込むため、吸入直前にまで循環経路100に触れることで更に暖められた空気が吸入される。したがって、ヒータ94による再加熱を効果的に活用して乾燥効率を上げることができる。循環経路100の上端は送風機92の吸込み口95に対して部分的に接続されているため、全て覆う形(即ち、100%循環)で接続されている循環タイプより圧損をより少なく洗濯機1内の空気を吸い込むことができる。したがって、風量が上がり、乾燥効率アップにつながる。
上記の実施例の説明において、外気(循環される温風以外の空気)の導入と温風の循環の比率が4対1として説明したが、本発明においては、そのような値に限らず、例えば、循環される温風以外の空気を少なくとも2分の1以上吸い込む等の変更でも構わない。また、洗濯兼脱水槽30については孔無し槽として説明したがこれに限定する必要もない。孔無し槽であれば密閉度が上がるということであり、脱水孔を有するものであっても構わない。更に、縦型の洗濯機として説明をしたが、傾斜角度が比較的小さければ、本発明を傾斜型の洗濯機に適用することも可能である。
この発明による乾燥機能付き洗濯機の一実施例を示す縦断面図である。 図1に示す乾燥機能付き洗濯機の下部構造を示す断面図である。 図1に示す乾燥機能付き洗濯機の温風吹き込み手段とその周囲を示す拡大図である。
符号の説明
1 乾燥機能付き洗濯機
10 外箱 11 上面板
12 バックパネル 13 ベース
14a・14b 脚部 15 洗濯物投入口
16 上蓋 17 ヒンジ部
20 水槽
30 洗濯兼脱水槽 31 空間
32 バランサ 33 パルセータ
40 駆動ユニット 41 モータ
42 ベルト伝動機構 43 クラッチ・ブレーキ機構
44 脱水軸 45 パルセータ軸
51 接続管 60 排水ホース
61 排水口 62 脱水フランジ
62a フランジパッキン
63 シールホルダ 63a シールパッキン
64 オイルシール 65 シールリング
66 排水空間 67 排水孔
68 排水弁 80 制御部
81 フランジ部 82 内蓋
83 ヒンジ 84 連通孔
90 温風吹き込み手段 91 送風箱
92 送風機 93 モータ
94 ヒータ 95 吸込み口
96 吹出し口 97 蛇腹ダクト
100 循環経路 101 下端部
102 上端部 103 接続管
104 外気誘導経路

Claims (3)

  1. 洗濯兼脱水槽へ温風を供給する温風吹き込み手段と、前記洗濯兼脱水槽の下端に接続されている排水口に配設された排水弁と、乾燥運転時に前記排水弁から水分を含んだ温風を前記温風吹き込み手段へ循環させる循環経路とを有する乾燥機能付き全自動洗濯機において、
    前記温風吹き込み手段の吸込み口には、前記循環経路と当該循環経路を取り囲む状態に配置された外気誘導経路とが接続されていることを特徴とする乾燥機能付き洗濯機。
  2. 前記循環経路及び前記外気誘導経路は、前記洗濯機内部に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の乾燥機能付き洗濯機。
  3. 前記温風吹き込み手段は前記洗濯機の上部に配置されており、前記外気誘導経路の外気取入れ口は、前記洗濯機の内部スペースに向かって下方に開口していることを特徴とする請求項2に記載の乾燥機能付き洗濯機。
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