JP4587992B2 - 乾燥機能付き洗濯機 - Google Patents

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Description

この発明は、乾燥機能付き洗濯機に関する。
従来、洗濯から乾燥までを自動で行なう全自動の乾燥機能付き洗濯機が提供されている。たとえば、外箱と、外箱に内設される水槽と、水槽に回動可能に内設され、かつ収容される洗濯物を洗濯するとともに脱水する洗濯兼脱水槽と、選択可能な異なる速度で洗濯兼脱水槽を回転駆動するモータと、洗濯水や衣類を乾燥するための乾燥用空気を加温するヒータと、洗濯物を洗いかつ洗濯物をほぐすためのパルセータとを備える洗濯機が提供されている。特に乾燥機能については、まず、送風機によって送風されヒータを通過させて加温された乾燥用空気が洗濯兼脱水槽の内部へ供給される。このとき、パルセータを回転させ、乾燥用空気と接触する洗濯物が随時入れ替わるようにして、洗濯物から水分を除去していく。
乾燥機能付き洗濯機の一例として、循環する温風を除湿する形式であって、構成をシンプルにするとともに、空冷式熱交換部の熱交換性能を向上させた、全自動洗濯乾燥機が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
この提案によれば、全自動洗濯乾燥機は、筐体と、この筐体に内包され、かつ、略垂直軸を中心に水平方向に回転する略円筒状の洗濯兼脱水槽と、洗濯兼脱水槽を内包し洗濯兼脱水槽と同心の略円筒状の受け筒と、受け筒を筐体から懸垂支持するサスペンションと、受け筒の下部に固定したモータと、ヒータで加熱された温風を洗濯兼脱水槽へ送風する乾燥用送風機と、洗濯兼脱水槽へ供給された温風を熱交換部で冷却除湿し、熱交換部で冷えた乾燥空気をヒータにより加熱して、洗濯兼脱水槽へ循環させる循環通路と、外部の空気を筐体の内部に送り込む冷却用送風機とを具備する。更に、熱交換部を筐体内に設置するとともに、冷却用送風機を筐体の側面に取り付け、冷却用送風機により受け筒と熱交換部を外気で冷却することにより、熱交換部での熱交換性能を向上させて、シンプルな構成の全自動洗濯乾燥機を実現することを図る。
更に、別の提案として、洗濯物と熱交換された温風を再循環させて、熱効率を増大させた洗濯機が提案されている(たとえば特許文献2参照)。
この提案によれば、洗濯機は、乾燥工程時には洗濯槽に温風を供給し、給水工程時には水槽に高温の洗濯水を供給する温風/温水供給手段と、乾燥工程時、洗濯槽内の洗濯物と接触して、水分を多量に含有した温風を、温風/温水供給手段にて再循環させる温風誘導手段と、温風誘導手段により再循環される温風より、水分を除去させる水分除去手段と、水槽の上側内周縁を円環にて囲んで形成された、温風逆流遮断手段にて構成された温風/温水供給装置とを備える。温風/温水供給装置は、簡単な構成で洗濯機に温水を供給するので、洗剤の溶解力は勿論、洗浄力とすすぎ性との向上を図る。
特許第3430956号公報 特許第2763265号公報
洗濯時において、洗濯兼脱水槽の内部に給水されるとともに、洗剤が投入される。給水されるにつれ、洗剤が溶けている水である洗剤液が洗濯兼脱水槽の底部から、乾燥用空気を洗濯兼脱水槽から送風機に戻すための経路である循環経路にも入ってくる。洗濯兼脱水槽の底部では洗剤液により泡が発生する。そして、洗濯兼脱水槽の内部の水位の上昇とともに循環経路の内部の水位も上昇し、循環経路の内部において泡が押し上げられ、上昇してくる。そのため送風機内部に泡が侵入し、ヒータの性能を損なうという課題がある。
また、乾燥時において、循環経路の内部に衣類から発生するほこりや糸くずが溜まり、堆積していくという課題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、循環経路の内部の泡を消すことができる、また循環経路の内部にほこりや糸くずの堆積を防止することのできる、乾燥機能付き洗濯機を提供することである。
この発明に係る乾燥機能付き洗濯機は、外箱と、外箱に内設される水槽と、水槽に回動可能に内設され、洗濯物が収容される洗濯兼脱水槽とを備える。また、洗濯兼脱水槽の内部に乾燥用空気を供給する送風機と、乾燥用空気を加温するヒータとを備える。また、洗濯物に乾燥作用を及ぼした後に洗濯兼脱水槽から排気される乾燥用空気を送風機に戻す循環経路と、洗濯時およびすすぎ時に循環経路に給水経路を介して上方から給水する給水部とを備える。そして、循環経路に給水するとき、循環経路の内部が洗濯兼脱水槽の内部よりも常に水位が高く保たれるように、循環経路の内径が選定される。また、給水経路が循環経路へ接続する接続部において、循環経路の内径が、循環経路の接続部以外の部分の内径よりも拡大される。
この場合は、循環経路に給水経路を介して上方から、すなわち循環経路における送風機側から給水することによって、洗濯兼脱水槽の底部で発生する泡を消し、循環経路への泡の侵入を防ぐことができる。また、乾燥時において衣類から発生するほこりや糸くずを、循環経路の内部に堆積させることなく洗い流すことができる。このとき、洗濯兼脱水槽の内部の水圧よりも循環経路の内部の水圧の方が高くなることにより、洗濯兼脱水槽の底部側から上昇してくる泡を下方へ押し返すことができ、また循環経路の内部に洗剤やほこり、糸くずが付着していても効率よく洗い流すことができる。そして、給水経路が循環経路へ接続する接続部において循環経路の内径が拡大され接続部の体積を増大することにより、万一泡や洗剤液が底部側から上昇してきても接続部において一定の量の泡や洗剤液を貯めることができるので、直ちに送風機内部に泡が侵入し、ヒータの性能を損なうことを防止することができる。
好ましくは、給水部は、洗濯兼脱水槽へ給水する槽内給水機構に接続され、槽内給水機構から供給される水を循環経路に給水する。この場合は、洗濯兼脱水槽への給水と循環経路への給水とのいずれも、槽内給水機構によって給水の開始および停止を制御することができる。したがって、循環経路への給水の制御のための弁を必要とせず、系統を簡易とし、またコスト低減を達成することができる。
また好ましくは、給水部は、洗濯兼脱水槽へ給水する槽内給水機構を介さずに、乾燥機能付き洗濯機の外部から供給される水を循環経路に給水する。この場合は、洗濯兼脱水槽への給水と循環経路への給水とを独立に制御できる。したがって、洗濯兼脱水槽への給水開始前に循環経路への給水を開始することによって、より効果的に循環経路への泡の侵入を防止することができる。
以上のように、この発明に係る乾燥機能付き洗濯機では、循環経路に給水経路を介して上方から給水することによって、洗濯兼脱水槽の底部で発生する泡を消し、循環経路への泡の侵入を防ぐことができる。また、乾燥時において衣類から発生するほこりや糸くずを、循環経路の内部に堆積させることなく洗い流すことができる。このとき、洗濯兼脱水槽の内部の水圧よりも循環経路の内部の水圧の方が高くなることにより、洗濯兼脱水槽の底部側から上昇してくる泡を底部側へ押し返すことができ、また循環経路の内部に洗剤やほこり、糸くずが付着していても効率よく洗い流すことができる。そして、給水経路が循環経路へ接続する接続部において循環経路の内径が拡大され接続部の体積を増大することにより、万一泡や洗濯水が底部側から上昇してきても接続部において貯めることができるので、直ちに送風機内部に泡が侵入し、ヒータの性能を損なうことを防止することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態1の乾燥機能付き乾燥機の縦断面模式図である。図2は、図1における領域IIに示す、乾燥機能付き洗濯機の下部構造を示す断面模式図である。図1には、洗濯機1の全体構成が縦断面図として示されており、図1の左側を洗濯機1の正面、右側を背面とする。
図1において、洗濯機1は、全自動型のものであり、金属または合成樹脂製の外箱10を備える。外箱10は、略直方体形状に成形され、その上面および底面には開口部が形成される。外箱10の上面側の開口部には、操作パネル等が設けられた合成樹脂製の上面板11がネジで固定される。
洗濯機1の背面側に位置する上面板11の上面には、合成樹脂製のバックパネル12が外箱10または上面板11にネジで固定される。外箱10の底面側の開口部には、合成樹脂製のベース13がネジで固定される。なお、図1においては、これまでに述べたすべてのネジの図示を省略している。ベース13の四隅には、外箱10を床の上に支えるための脚部14a、14bが設けられる。正面側の脚部14aは、たとえば外箱10に螺合により固定され、脚部14aの外箱10への螺合深さを調整することにより、洗濯機1の高さを可変とする。一方、背面側の脚部14bはベース13に一体成型された固定脚である。
上面板11には、洗濯機1内に洗濯物を投入するための洗濯物投入口15が形設される。上蓋16は、上面板11にヒンジ部17で結合され、垂直面内で回動すると共に、洗濯物投入口15を上から覆うことができる。外箱10の内部には、外箱10に対してサスペンション部材(図示せず)によって水平面内で揺動可能に吊り下げ支持されている外側の水槽20と、水槽20の内側において水槽20と同心円状に配設された脱水槽を兼ねる洗濯槽、すなわち、洗濯兼脱水槽30とが配置される。水槽20および洗濯兼脱水槽30は、いずれも上面が開口した有底の円筒桶形状に成形され、各々の軸方向は略鉛直方向、すなわち図1における上下方向である。洗濯兼脱水槽30は、略鉛直方向を回動軸方向とする。
洗濯兼脱水槽30の周壁は、開口側に向かうにつれて緩やかに広がるように傾斜して形成される。この周壁には、開口側の端部に環状に配置される複数個の脱水孔(図示せず)を除き、孔が穿設されない。すなわち洗濯兼脱水槽30は、周壁が無孔として形成され、洗濯兼脱水槽30と水槽20との間で洗濯時に水が出入りしない構造である。また洗濯兼脱水槽30の開口側の端部の縁には、環状のバランサ32が装着されている。バランサ32は、洗濯物の脱水のため、洗濯兼脱水槽30を高速回転させたときに、その振動を抑制する働きをする。洗濯兼脱水槽30の内部底面には、洗濯兼脱水槽30の内部で洗濯水あるいはすすぎ水の流動を生じさせるためのパルセータ33が配置される。
水槽20の下面には、駆動ユニット40が装着される。駆動ユニット40は、モータ41、モータ41の出力回転を伝動するベルト伝動機構42およびクラッチ・ブレーキ機構43を含む。クラッチ・ブレーキ機構43の中心部から、脱水軸44とパルセータ軸45とが上向きに突出している。脱水軸44とパルセータ軸45とは、脱水軸44が外側に配置され、パルセータ軸45が内側に配置される二重軸構造である。脱水軸44は、洗濯兼脱水槽30の底側から開口側に向かって水槽20の中に入り込んだ後、洗濯兼脱水槽30の底部に連結し、洗濯兼脱水槽30を支える。パルセータ軸45は、洗濯兼脱水槽30の底側から開口側に向かって水槽20を貫き、更に洗濯兼脱水槽30の中に入り込みパルセータ33に連結し、パルセータ33を支える。パルセータ33は、55〜300rpmの回転を行い、洗濯又はすすぎを行なう。また、脱水時には洗濯兼脱水槽30と一緒に0〜1000rpmで回転し、脱水を行なう。脱水軸44と水槽20との間、および脱水軸44とパルセータ軸45の間には、各々、水漏れを防ぐためのシール部材が配置される。
バックパネル12の下の空間には、電磁的に開閉する給水弁(図示せず)が配置される。給水弁に接続され且つバックパネル12を貫通して上方に突き出る接続管51には、水道水等の上水を供給する給水ホース(図示せず)が接続される。また、給水弁は、洗濯兼脱水槽30の内部に臨む位置に配置された容器状の給水口に接続される。
図2に示される洗濯機1の下部構造を合わせて参照すると、水槽20の底部には、水槽20および洗濯兼脱水槽30の中の水を外箱10の外に排水する、排水ホース60が取り付けられる。排水ホース60には、排水口61から水が流れ込む。脱水時に洗濯兼脱水槽30の外側へ出た水は、図示しない排水管を通じて排水ホース60に流される。
洗濯兼脱水槽30の下部には、補強のためのディスク状の脱水フランジ62が取り付けられる。洗濯兼脱水槽30と脱水フランジ62の間にはフランジパッキン62aが挟み込まれ、中心部からの水漏れを防止する。脱水フランジ62の下部中心部には、円盤の外周を折り曲げたリング状のシールリング65が取り付けられる。水槽20の底中心部にはシールホルダ63が取り付けられ、水槽20との間で排水口61までの排水経路を形成する。シールホルダ63と水槽20の間は、シールパッキン63aによって水密される。洗濯兼脱水槽30、脱水フランジ62およびシールリング65には、連通した排水孔67が円周上に4箇所設けられ、排水孔67は洗濯兼脱水槽30の内部の水を排水口61から電磁的に開閉する排水弁68に導く。シールホルダ63には内側においてオイルシール64が圧入されており、オイルシール64がシールリング65の外周面に接触する。このシール構造によって、シールリング65とオイルシール64は回転自在で且つ水密構造となり、水槽20と洗濯兼脱水槽30との間に独立した排水空間66が形成される。排水空間66は、洗濯兼脱水槽30の底部に形設した排水孔67を介して洗濯兼脱水槽30の内部に連通する。
上述した構造によって、パルセータ33が回る洗濯時には、洗濯兼脱水槽30の内部の水は排水弁68で止水され、洗濯兼脱水槽30の内部には水が貯められる。脱水時には排水弁68が開かれ、洗濯兼脱水槽30の内部の水は外部に排水される。脱水軸44およびパルセータ軸45と洗濯兼脱水槽30とがモータ41で回転するが、オイルシール64によりシールリング65とシールホルダ63は回転自在で且つ水密構造をとり続けることができる。
外箱10の正面側には、制御部80が配置される。制御部80は、上面板11の下に置かれており、上面板11の上面に設けられた操作/表示部(図示せず)を通じて使用者からの操作指令を受け、駆動ユニット40、給水弁および排水弁68に動作指令を発する。また、制御部80は、操作/表示部に表示指令を発する。
水槽20の上端部に設けられるフランジ部81には、内蓋82がヒンジ83によって回動可能に取り付けられる。内蓋82は、洗擢・すすぎ・脱水時には、洗濯物や水が洗濯兼脱水槽30から外に飛び出すのを防止する。
洗濯物の乾燥を行なうため、温風吹き込み手段90と循環経路100とが構成される。図3は温風吹き込み手段の構造を示す断面模式図である。図4は、送風機と循環経路との接続部を示す断面模式図である。以下、図1、図3および図4を参照して、洗濯機1に備わる温風吹き込み手段90の構造およびその機能について説明する。温風吹き込み手段90は、送風箱91内に配設されモータ93で駆動される送風機92と、送風機92の出口側に設けられて送風機92から送られる乾燥用空気を加温するヒータ94とを備える。送風機92を含む送風箱91は、洗濯機1においてその外箱10の上端部に配置される。送風箱91には、一方の吸込み口95側において後述する循環通路100が接続される。また、送風箱91の吹出し口96側では蛇腹ダクト97が水槽20のフランジ部81を貫通して洗濯兼脱水槽30の内部の空間31に開口しており、加温された乾燥用空気を洗濯兼脱水槽30に向かって吹き下ろし供給することができる。
送風機92の吸込み口95は、洗濯機1の内部の空気を吸い込むように配置される。すなわち、送風機92の吸込み口95は、洗濯機1の外箱10内の空間に向かって下方に開口する。水槽20の開口側の端部に設けられるフランジ部81には、吸込み口95に対応して、洗濯機1の外箱10内の空間に連通する連通孔84が形成される。また、循環経路100は連通孔84内を延びており、図4に示すように循環経路100の上端部102が吸込み口95内に納まる態様、すなわち、吸込み口95の面積の一部分を占めるように、送風機92に接続される。
乾燥用空気は、洗濯物に乾燥作用を及ぼした後に洗濯兼脱水槽30から排気される。乾燥用空気の一部は、循環経路100を経て送風機92に戻される。送風機92は、図3において黒矢印で示される循環経路100から戻る乾燥用空気の他に、図3において白抜き矢印で示される洗濯機1の内部に滞留する空気や、洗濯機1の機外の空気を吸い込み可能である。すなわち、送風機92に吸い込まれる空気は、一部が循環経路100から戻る乾燥作用済みの空気であり、残りが循環経路100から戻る空気以外の空気である。循環経路100から戻る空気以外の空気としては、洗濯機1の内部に滞留する空気の方が加温されているためより好ましい。
図5は、循環経路および給水経路とその回りの構造を示す模式図である。図5において、循環経路100への給水経路105が設けられ、給水経路105は給水部104に接続されている。給水経路105は、接続部106において循環経路100へ接続する。接続部106において循環経路100の内径は、循環経路100の接続部106以外の部分の内径よりも、拡大される。すなわち、図5に示すように、接続部106において循環経路100は、鉛直方向に対して下方から上方へ向かって(送風機92側へ近づくにつれて)拡がるように、すなわち循環経路100の内径が大となるように、傾斜する周壁を有する。そして、傾斜する周壁の上方において、給水経路105を接続部106へ接続する箇所であるポートが、循環経路100の周壁と接続部106における拡大された周壁とを連結する略水平方向の壁面上に形成される。
このような構造を備える洗濯機1において、洗濯時には、水槽20に回動可能に内接され洗濯物が収容される洗濯兼脱水槽30の内部に、接続管51を通して給水弁の作動によって給水される。洗濯兼脱水槽30の内部に給水を行なうとともに洗剤が投入される。洗濯兼脱水槽30の底部および排水口61では、洗剤と水の混合により泡が発生する。その泡と洗剤液(水+洗剤)が洗濯兼脱水槽30の底部に連結する排水口61から下端部101を通して循環経路100にも侵入することになる。洗濯兼脱水槽30の内部の水位の上昇とともに循環経路100の内部の水位も上昇するので、循環経路100上部に泡が押し上げられ、上昇してくる。そこで、洗濯兼脱水槽30への給水開始一定時間経過前もしくは経過後、または給水開始と同時に、給水部104によって、循環経路100上方から、すなわち循環経路100における送風機92側から、給水経路105を介して循環経路100の内部に給水を行なう。これにより、洗濯兼脱水槽30底部および排水口61周りで生じる泡に対して水を送り込み、循環経路100への泡の侵入を抑えることができる。
また、すすぎ時においても同様に、洗濯兼脱水槽30の底部および排水口61に残存する洗剤と水とによって、泡が発生する場合がある。その際にも同様に給水部104によって、循環経路100上方から給水経路105を介して循環経路100の内部に給水を行なう。これにより、洗濯兼脱水槽30の底部および排水口61周りで生じる泡に対して水を送り込み、循環経路100への泡の侵入を抑えることができる。
図5に示すように、給水経路105が循環経路100へ接続する接続部106において循環経路100の内径が拡大され接続部106の体積を増大する。これにより、洗濯兼脱水槽30の底部および排水口61周りで生じる泡や洗剤液が、万一底部側から上昇してきても、接続部106において一定の量の泡や洗剤液を貯めることができるので、直ちに送風機92の内部に泡が侵入し、ヒータ94の性能を損なうことを防止することができる。
循環経路100への給水部104は、洗濯兼脱水槽30へ給水する槽内給水機構に接続され、槽内給水機構から供給される水を循環経路100に給水することが可能である。
図6は、給水部の例を示す系統図である。図6において、接続管51を介して槽内給水機構107としての給水弁に供給される水道水などの上水は、給水部104としての45°Y型継手によって、洗濯兼脱水槽30へ給水する経路と、循環経路100に給水する給水経路105とに分岐する。この場合は、洗濯兼脱水槽30への給水と循環経路100への給水とのいずれも、一つの給水弁の開閉によって、給水の開始および停止を制御できる。このとき、洗濯兼脱水槽30への給水開始と同時に、循環経路100の内部に給水を行なうことができる。洗濯時およびすすぎ時において洗濯兼脱水槽30への給水中は循環経路100にも連続的に給水が行なわれ、脱水時には循環経路100への給水は停止する。よって、洗濯時およびすすぎ時において、洗濯兼脱水槽30底部および排水口61周りで生じる泡に対して水を送り込み、泡の発生を抑えることができる。したがって、泡の発生を抑えられる効果を得るとともに、系統を簡易とし洗濯機1のコスト低減を達成することができる。
図7は、給水部の変形例を示す系統図である。図7において、接続管51を介して槽内給水機構107としての給水弁に供給される水道水などの上水は、洗濯兼脱水槽30へ給水する経路と、循環経路100に給水する給水経路105とに分岐する。給水部104としての他の給水弁は、系統の分岐点である継手よりも下流側、すなわち給水経路105中に配される。この場合は、他の給水弁を開とすることで上述した図6に示す系統と同じ動作をさせることができる。また、給水弁が開状態であるとき、他の給水弁の開閉によって循環経路100への給水を制御することができる。よって、洗濯兼脱水槽30への給水開始一定時間経過後、または給水開始と同時に、給水部104を作動させ循環経路100の内部に給水を行なうことができる。洗濯時およびすすぎ時において洗濯兼脱水槽30への給水中に、循環経路100に連続的または間欠的に給水が行なわれ、脱水時には循環経路100への給水は停止する。よって、洗濯時およびすすぎ時において、洗濯兼脱水槽30底部および排水口61周りで生じる泡に対して連続的または間欠的に水を送り込み、泡の発生を抑えることができる。
また、循環経路100への給水部104は、洗濯兼脱水槽30へ給水する槽内給水機構を介さずに、洗濯機1の外部から供給される水を循環経路100に給水することが可能である。
図8は、給水部の他の変形例を示す系統図である。図8において、接続管51を介して槽内給水機構107としての給水弁に供給される水道水などの上水は、洗濯兼脱水槽30へ給水する経路へ供給される。また、槽内給水機構107としての給水弁よりも上流側において、循環経路100に給水する給水経路105は、洗濯兼脱水槽30へ給水する経路から分岐する。給水部104としての他の給水弁は、給水経路105中に配される。この場合は、洗濯兼脱水槽30へ給水する経路から独立した給水部104としての他の給水弁の開閉によって、洗濯兼脱水槽30への給水と独立して、循環経路100への給水を制御することができる。よって、洗濯兼脱水槽30への給水開始一定時間経過前もしくは経過後、または給水開始と同時に、給水部104を作動させ循環経路100の内部に給水を行なうことができる。洗濯時、脱水時およびすすぎ時において、循環経路100に連続的または間欠的に給水が行なわれる。よって、洗濯時およびすすぎ時において、洗濯兼脱水槽30底部および排水口61周りで生じる泡に対して水を送り込み、泡の発生を抑えることができる。したがって、泡の発生を抑えられる効果を得るとともに、洗濯兼脱水槽30への給水開始前に循環経路100への給水を開始することによって、より効果的に循環経路100への泡の侵入を防止することができる。
また循環経路100へ給水することによって、乾燥時において衣類から発生するほこりや糸くずを、循環経路100の内部に堆積させることなく洗い流すことができる。
そして、循環経路100に給水するとき、洗濯兼脱水槽30の内部の水圧よりも循環経路100の内部の水圧の方が高くなり、循環経路100の内部が洗濯兼脱水槽30の内部よりも常に水位が高く保たれるように、循環経路100が形成される。すなわち、循環経路100の内部が洗濯兼脱水槽30の内部よりも常に水位が高く保たれるために最適な循環経路100の内径を選定し、最適な循環経路100の断面積を選定する。これにより、洗濯兼脱水槽30の内部の水圧よりも循環経路100の内部の水圧の方が高くなる最適な循環経路100の内径にすることができる。最適な循環経路100の内径を選定し、洗濯兼脱水槽30の内部の水圧よりも循環経路100の内部の水圧の方が高くなることにより、スムーズに水を循環経路100へ送り込むことができる。そして、洗濯兼脱水槽30の底部側から上昇してくる泡を底部側へ押し返すことができ、また循環経路100の内部に洗剤やほこり、糸くずが付着していても効率よく洗い流すことができる。
実験値としては、循環経路100へ3リットル/分の水量を供給するとき、φ470mmの洗濯兼脱水槽30に対し、循環経路100をφ17mmの円筒形状とすると最適であった。循環経路100の内径がφ25mmを超えると、循環経路100の内部の水圧が洗濯兼脱水槽30の内部の水圧より低くなり、循環経路100の内部における泡の上昇が見受けられた。また循環経路100の内径がφ10mm未満であると、循環経路100の内部へスムーズに水が流れ込んで行かず、水位の上昇や水の滞留が見られた。すなわち、循環経路100へ3リットル/分の水量を供給するときの循環経路100の内径は、φ10〜25mmの範囲で選定することができる。一方、循環経路100をφ17mmの円筒形状とするとき、循環経路100への給水量は2リットル/分以上5リットル/分以下であれば、洗濯兼脱水槽30の底部側から上昇してくる泡を底部側へ押し返す効果が得られた。なお、循環経路100への給水量が3リットル/分よりも大きい場合には、循環経路100の最適な内径はφ17mmよりも大なる内径となり、循環経路100の内径を選択できる範囲はφ10〜25mmよりも大なることは勿論である。循環経路100への給水量が3リットル/分よりも小さい場合も、同様である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1の乾燥機能付き乾燥機の縦断面模式図である。 乾燥機能付き洗濯機の下部構造を示す断面模式図である。 温風吹き込み手段の構造を示す断面模式図である。 送風機と循環経路との接続部を示す断面模式図である。 循環経路および給水経路とその回りの構造を示す模式図である。 給水部の例を示す系統図である。 給水部の変形例を示す系統図である。 給水部の他の変形例を示す系統図である。
符号の説明
1 洗濯機、10 外箱、11 上面板、12 バックパネル、13 ベース、14a,14b 脚部、15 洗濯物投入口、16 上蓋、17 ヒンジ部、20 水槽、30 洗濯兼脱水槽、31 空間、32 バランサ、33 パルセータ、40 駆動ユニット、41 モータ、42 ベルト伝動機構、43 クラッチ・ブレーキ機構、44 脱水軸、45 パルセータ軸、51 接続管、60 排水ホース、61 排水口、62 脱水フランジ、62a フランジパッキン、63 シールホルダ、63a シールパッキン、64 オイルシール、65 シールリング、66 排水空間、67 排水孔、68 排水弁、80 制御部、81 フランジ部、82 内蓋、83 ヒンジ、90 温風吹き込み手段、91 送風箱、92 送風機、93 モータ、94 ヒータ、95 吸込み口、96 吹出し口、97 蛇腹ダクト、100 循環経路、101 下端部、102 上端部、103 接続管、104 給水部、105 給水経路、106 接続部、107 槽内給水機構。

Claims (3)

  1. 外箱と、
    前記外箱に内設される水槽と、
    前記水槽に回動可能に内設され、洗濯物が収容される洗濯兼脱水槽と、
    前記洗濯兼脱水槽の内部に、乾燥用空気を供給する送風機と、
    前記乾燥用空気を加温するヒータと、
    前記洗濯物に乾燥作用を及ぼした後に前記洗濯兼脱水槽から排気される前記乾燥用空気を、前記送風機に戻す循環経路と、
    洗濯時およびすすぎ時に、前記循環経路に、給水経路を介して上方から給水する給水部とを備え、
    前記循環経路に給水するとき、前記循環経路の内部が前記洗濯兼脱水槽の内部よりも常に水位が高く保たれるように、前記循環経路の内径が選定され、
    前記給水経路が前記循環経路へ接続する接続部において、前記循環経路の内径が、前記循環経路の前記接続部以外の部分の内径よりも、拡大されることを特徴とする、乾燥機能付き洗濯機。
  2. 前記給水部は、前記洗濯兼脱水槽へ給水する槽内給水機構に接続され、前記槽内給水機構から供給される水を前記循環経路に給水する、請求項1に記載の乾燥機能付き洗濯機。
  3. 前記給水部は、前記洗濯兼脱水槽へ給水する槽内給水機構を介さずに、前記乾燥機能付き洗濯機の外部から供給される水を前記循環経路に給水する、請求項1に記載の乾燥機能付き洗濯機。
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