JP3926217B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗濯および乾燥機能を備えた洗濯乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、洗濯物を洗濯から乾燥までを1台で行なえるようにした洗濯乾燥機が供されている。例えば図7は、その洗濯乾燥機の一例を示したもので、その概略構成につき説明すると、外郭を形成する匡体1は、略矩形箱状の外箱2と、その上面に被着されたトップカバー3とからなり、該トップカバー3の中央部分には図示しないが洗濯物の投入口が形成され、この投入口には開閉可能な蓋4が装着されている。
【0003】
また、筐体1内には、有底筒状の外槽5を4隅部に配された弾性支持機構6を介して弾性支持され、この外槽5内に洗濯物を収容し上部を開口した垂直軸回りの所謂縦形の内槽7を配している。この内槽7は、周壁に多数の透孔7aを有し、底部には径大な円盤状の撹拌体8を備えている。
そして、上記外槽5の底部の排水口5aは、排水弁9を介して排水管路10が連通接続され、また外底部には、上記内槽7や撹拌体8を選択的に回転駆動する駆動モータおよびクラッチ機構等からなる駆動機構部11を装備している。
【0004】
一方、外槽5の開口する上端部には、内蓋12aを有する槽カバー12が被着固定され、この内蓋12aが閉じられた状態で外槽5は、該槽カバー12にて閉鎖され実質的に封鎖された室空間を形成する。
斯かる構成の外槽5に対して、その上下端に連通接続された循環風路13が設けられ前記外箱2側に取付固定されている。この循環風路13は、その一端たる上端部は前記トップカバー3後部の後カバー部3a内を経て外槽5の上部に連通し、他端たる下端部は外槽5底部の排水口5a近傍に直接連通していて、後述する温風発生装置14からの温風供給に基づき図示矢印A1からA2方向への循環送風を可能とするもので、外槽5に対し上端部は蛇腹状をなし温風を供給する送風ダクト13aとして機能し、下端部は同じく蛇腹状をなし排気風を取り込む吸込みダクト13bとして機能する。
【0005】
しかるに、上記循環風路13には、循環空気を加熱温風化するための温風発生装置14と、その上流側に位置して循環空気(排気)の除湿手段としての熱交換器15とを設けている。そのうち上記熱交換器15は、外槽5からの乾燥に寄与した後の温風である排気風から除湿するために設けたもので、循環風路13内に流入した排気風を冷却する水冷式或は空冷式の冷却手段(いずれも図示せず)を備えてなるもので、排気中の水分が冷却され凝縮して流下し、排水管路10から機外に排出されることで除湿可能としている。
【0006】
一方、上記温風発生装置14は、トップカバー3の隆起した後カバー部3a内に送風機16とヒータ17とを配備してなるもので、循環空気の生成と該空気を加熱温風化し前記送風ダクト13aから外槽5内に供給可能としている。
また、後カバー部3a内には、前記外槽5内に給水するための給水手段を設けている。この給水手段は、水道等の外部水源に給水弁18を介して接続された給水ユニット19を備え、この給水ユニット19から外槽5(槽カバー12)との間に蛇腹状の給水ダクト20を接続した構成にある。
このような給水ユニット19は、外槽5への給水ガイドの他に、図示しないが洗濯処理剤としての柔軟仕上げ剤を予め貯留可能とする処理剤貯留部を設けていて、必要時に給水と併せて該仕上げ剤を投入可能としている。従って、前記給水弁18は多連型で複数の通水路による給水を制御可能とし、且つ給水ユニット19は、該ユニット19内に給水される水量が過剰な場合も考慮して、十分な大きさ(容量)を確保して溢れ出ることなく且つ円滑な通水を可能としている。
【0007】
このように、トップカバー3の後カバー部3aの内部空間には、上記温風発生装置14および給水ユニット19などの給水手段が設けられ、これらは夫々蛇腹状をなした送風ダクト13aや給水ダクト20を介して槽カバー12に接続され、外槽5に連通した構成にある。
これにより、弾性支持された外槽5は、洗い運転時には外槽5内に供給された給水量による重量負荷に応じて垂下し、また脱水運転時には洗濯物のアンバランス配置(負荷)に基づき上下および左右の振動が発生して揺動するが、いずれも蛇腹状をなす前記送風ダクト13aおよび給水ダクト20は、外槽5の動きに追従して伸縮するとともに、前記した外槽5下部の吸込みダクト13bにおいても同様の作用をなし、以って外槽5からの振動は筐体1側に伝達されるのを抑制しつつ円滑な運転を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、トップカバー3の後カバー部3aは、上記したように温風発生装置14や給水手段たる給水ユニット19を配備し、且つ外槽5の可動変位を考慮して送風ダクト13aや給水ダクト20も上下方向に一定の距離を要するとともに、循環風路13の配管構成も含めると大きなスペースが必要で、隆起した後カバー部3aの内部空間は大きいほど都合が良い。しかしながら、このような空間スペースを大きくすることは、種々の実用的問題を生ずる。
【0009】
例えば、後カバー部3aが前方向に大きくした場合には、トップカバー3の投入口が狭くなって洗濯物の出し入れや、蓋4の開閉に制約を受けることが予測される。また、後カバー部3aを縦方向に長くして収納スペースを確保することは、洗濯乾燥機全体の所謂製品高さを高くすることとなり、梱包や輸送に不利となりコストアップを招くことになる。
しかも、実用に際して例えば既存の水道蛇口21の位置に対して、製品の設置高さが増さるケースも起こり、斯かる場合には給水手段を構成する給水弁18との接続が不便となったり、或は洗濯乾燥機背面に余分な空隙を生じて大きな設置面積を占有するなどの問題を生じる。加えて、最近の住宅事情から床面の有効活用を図るとて、家庭用の洗濯機等の収容スペースが予め形成されている場合、或は棚や戸棚などの下方に収容設置する場合には、洗濯乾燥機の上部が当接して収容不可となる場合もあるなど、ユーザーにとっては設置上および使い勝手上大きな問題となるおそれがある。
【0010】
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、給水性能が低下することなく給水手段を構成する給水ユニットをコンパクト化できて、トップカバーの高さを抑え、全体の製品高さを低く抑え得て使い勝手の良い洗濯乾燥機を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の洗濯乾燥機は、第1の手段として、上面に洗濯物投入口を有するトップカバーを備え外殻を形成する筐体と、この筐体内に弾性支持された貯水可能な外槽と、この外槽内に回転可能に設けられた内槽と、前記外槽を封鎖するように設けられた槽カバーと、前記トップカバー内に設けられ前記槽カバーに接続された送風ダクトを介して前記外槽内に温風を供給可能とした温風発生装置と、前記トップカバー内に設けられ前記外槽カバーに接続された給水ダクトを介して外部水源からの水を前記外槽内に給水可能とした給水ユニットとを備えたものにおいて、前記給水ユニットは、外部水源に連通接続され第1および第2の通水路を形成した箱状の注水ケースと、この注水ケースに対し出し入れ可能に設けられ予め洗濯処理剤を貯留し且つ投入可能とした処理剤貯留容器とを具備してなり、前記第1の通水路は前記処理剤貯留容器を経て前記給水ダクトに至る水路構成とし、また前記第2の通水路は、その出水口が直接前記給水ダクトに臨んで設けられたことを特徴とする(請求項1の発明)。
【0012】
斯かる構成によれば、注水ケースの第2の通水路を経た給水は、給水ダクトに直ちに流入して外槽内に供給されるので、注水ケース内に貯留されたり溢れ出す現象を抑制でき、以って注水ケースは、給水性能を低下させることなく高さを抑えた箱状容器に形成でき、トップカバーの高さ、延いては製品高さを低くでき、コンパクト化による梱包や輸送が効率良く行なえコスト的にも有利に提供できる。更には、既存の水道蛇口との高さ位置に大きな差を生じることもないので、支障なく利用できるとともに、製品の設置場所に特別な制約を受けることもないなど、その設置性を損なうこともない。
【0013】
そして、請求項1記載のものにおいて、処理剤貯留容器を経た第1の通水路の流量は、第2の通水路の流量より少量としたことを特徴とする(請求項2の発明)。
【0014】
斯かる構成によれば、第1の通水路の流量は少量としたので、処理剤貯留容器を経て落下する水が周囲に飛散したり、内部に貯留されるような現象を抑えるに有効で、一方流量が多い第2の通水路は上記請求項1の発明と共通で直ちに給水ダクトに流入するので、注水ケース内に貯留されることがなく、以って注水ケースを確実にコンパクト化できる。
【0015】
また、請求項1記載のものにおいて、処理剤貯留容器の排水部は、給水ダクトの開口上方の対向位置に形成されていることを特徴とする(請求項3の発明)。
【0016】
斯かる構成によれば、処理剤貯留容器を経た水は、大半が下方の給水ダクト内に落下し流下することとなり、水の飛散を防いでスムースな給水作用が得られ、注水ケースのコンパクト化に有利である。
【0017】
また、請求項1記載のものにおいて、洗濯処理剤は、柔軟仕上げ剤として処理剤貯留容器に貯留した後、該貯留容器への給水とともに投入可能とし、洗剤は内槽側壁に設けられた洗剤投入口から内外槽間に予め投入可能としたことを特徴とする(請求項4の発明)。
【0018】
斯かる構成によれば、予約洗い運転が可能であるばかりか、予め洗剤を投入しておいても、洗濯物に直接付着することはないので変色等のおそれはないことはもとより、注水ケースには処理剤貯留容器を柔軟仕上げ剤用に使用できて極力簡素な構成にて提供でき、結果的に給水ユニットの大型化を防ぎ、やはりトップカバーや製品高さを抑えるに好都合である。
【0019】
また、請求項1記載のものにおいて、風呂水などの外部水源から吸水可能とする給水ポンプを設けたものにおいて、注水ケースには、前記給水ポンプに接続されたポンプ用通水路が形成され、このポンプ用通水路の出水口は直接給水ダクトに臨んで設けられた水路構成としたことを特徴とする(請求項5の発明)。
【0020】
斯かる構成によれば、ポンプ用通水路から吐出される水は、周囲に飛散したり貯留されることなく直ちに給水ダクト内を通過するので、通常比較的大きな給水量を有する給水ポンプによる給水にあっても、注水ケースに対し過剰な給水量となることなく対応でき、ポンプ用通水路を有する構成でありながら極力コンパクト化が可能な給水ユニットを提供できる。
【0021】
また、請求項1記載のものにおいて、風呂水などの外部水源から吸水可能とする給水ポンプを設けたものにおいて、温風発生装置は、その上流側が外槽下部に連通接続されてなる循環風路中に設けるとともに、外部水源に接続された給水ポンプの吐出側を前記循環風路の前記温風発生装置より上流側に連通接続し、循環風路を経て外槽への給水を可能としたことを特徴とする(請求項6の発明)。
【0022】
斯かる構成によれば、本来乾燥運転時に温風を循環供給するための循環風路をポンプ給水に有効利用でき、且つ給水ポンプによる多量の給水も可能で、注水ケースにおける過剰な給水量対策は不要となり、それだけ注水ケースの水路構成を複雑化することなく簡易な構成にて提供できる。しかも、循環風路内に対する給排水作用により、該循環風路内に残存した汚れや糸屑などのリントを洗い流すに有効であるとともに、これが内槽内に収容されている洗濯物に再付着する憂いもなく外部に排出されるという実用的効果も期待できる。
【0023】
更に、上記目的を達成するために本発明の洗濯乾燥機は、第2の手段として、上面に洗濯物投入口を有するトップカバーを備え外殻を形成する筐体と、この筐体内に弾性支持された貯水可能な外槽と、この外槽内に回転可能に設けられた内槽と、前記外槽を封鎖するように設けられた槽カバーと、前記トップカバー内に設けられ前記槽カバーに接続された送風ダクトを介して前記外槽内に温風を供給可能とした温風発生装置と、この温風発生装置の上流側を前記外槽下部に連通接続して構成された循環風路と、前記トップカバー内に設けられ前記外槽カバーに接続された給水ダクトを介して外部水源からの水を前記外槽内に給水可能とした給水ユニットとを備えたものにおいて、前記給水ユニットは、箱状の注水ケース内に出し入れ可能に設けられ予め洗濯処理剤を貯留し且つ投入可能とした処理剤貯留容器と、この処理剤貯留容器を経て前記給水ダクトに至り給水可能とした第1の通水路とを具備した構成とし、また外部水源に接続され前記循環風路における温風発生装置の上流側に連通接続した第2の通水路を設け、循環風路を経て外槽への給水を可能としたことを特徴とする(請求項7の発明)。
【0024】
斯かる構成によれば、流量大なる給水ポンプによる給水作用が問題なく可能であることに加えて、第2の通水路も循環風路を利用して給水可能としたので、流量も多い主たる給水作用をなす第2の通水路からの給水に対し、従前のように注水ケース内が給水過剰となるおそれはない。また、循環風路を給水手段に利用することで注水ケースの一層の簡素化およびコンパクト化が図れ、トップカバー延いては製品高さも無理なく低く抑えることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1実施例を示す、図1および図2を参照して説明する。
まず、図2は洗濯乾燥機全体の概略構成を断面して示す側面図で、外郭を形成する匡体31は、矩形の外箱32と、その上部に被着されたトップカバー33とから構成されている。
そのうち、トップカバー33は高さ寸法を抑えた扁平容器状をなし、且つほぼ中央部には洗濯物を出し入れする投入口33aを有し、また前方には図示しない各種のスイッチキーを有する操作パネル34が配設されるとともに、その内方には洗濯から乾燥に至る運転全般を制御すべくマイクロコンピュータ等からなる制御装置35が設けられている。尚、前記投入口33aには、これを開閉する二つ折りの蓋45を回動可能に設けている。
【0026】
また、外箱32の内部には、上面を開口した貯水可能な有底筒状の外槽36が、4隅部の弾性支持機構37(図2では2個所のみ図示)を介して弾性支持されている。この外槽36の底部の最低部位には、排水口36aが形成されるとともに、排水弁38を介して排水管路39が連通接続され機外に排水可能な構成となしている。この外槽36の上面開口部には、これを閉鎖するように円盤状の槽カバー40が嵌合固定され、その上面のやゝ前方寄りに内蓋40aが開閉可能に設けられていて、前記投入口33aと対向して洗濯物の出し入れを可能としている。従って、内蓋40aが閉鎖状態にあるとき、外槽36の上端開口部は槽カバー40にて遮蔽され内部は実質的に封鎖状態に保持される。
【0027】
そして、上記外槽36内部には、洗濯物を収容する内槽41が縦軸周りに回転可能に設けられている。具体的には、上記外槽36と同様の上面を開口し垂直な縦軸周りに回転する所謂縦形の有底筒状をなし、且つ底部を含む全周壁に多数の透孔41aを有し、上部にバランスリング41bを備えている。
尚、本実施例では上記内槽41の側壁には、洗剤投入手段を設けている。これは、洗い運転前に予め洗剤を投入できるようにしたもので、該側壁に矩形の洗剤投入口42を設け、該投入口42には下端を回動軸支されて開閉可能としたガイド部材43を設けた構成としている。
【0028】
従って、洗剤投入時には、ガイド部材43を内方側に回動して上部を開口させ、該開口から洗剤を投入した後、閉鎖方向に回動する。洗剤は、ガイド部材43に沿うようにして洗剤投入口42から内外槽41,36間に落下投入されるとともに、ガイド部材43は閉鎖状態に保持されるので、側壁から内方に大きく突出することがなく洗濯物の撹拌移動に支障がないようにしている。
また、内槽41の内底部には該底面に沿って径大で多くの表面積を有する皿状の撹拌体44を正逆回転可能に設けている。
【0029】
このような内槽41の底部中央には中空軸46aが連結され、この中空軸46aの内部には、上端部に前記撹拌体44を連結した回転軸46bが挿通支持され、これら両軸46a,46bは前記外槽36の外底部に装着されたモータおよびクラッチ機構を有する駆動機構部47により選択的に回転駆動される構成としていて、前記制御装置35により制御される。
【0030】
そして、本実施例では前記外槽36内と、その上下部において連通接続し、該外槽36に対して温風の給排が行なわれる循環風路48が設けられていて、該循環風路48は図示しない取付手段にて、筐体31の外箱32側の適宜の静止部位に取付固定されている。具体的には循環風路48は、その一端たる上端部が前記トップカバー33の後カバー部33b内を経て外槽36上部に直接連通し、他端たる下端部が外槽36底部の排水口36a近傍に連通していて、外槽36に対し、上端部は温風の送風ダクト48aとして、また下端部は同じく温風(排気風)の吸込みダクト48bとして機能する。
【0031】
しかも、これら送風ダクト48aおよび吸込みダクト48bは、いずれも屈曲自在な蛇腹状をなし外槽36に対し弾性的に連結支持されており、例えば上部の送風ダクト48aは前記槽カバー40の後方部位に嵌合保持され、以って、これら両ダクト48a,48bは外槽36の揺動に追従可能で且つ振動伝達を緩衝的に抑えて、該循環風路48を介した外箱32側への振動伝達を軽減している。
【0032】
このような循環風路48には、外槽36に対して温風を生成し、図示矢印A1方向に温風を循環供給するための温風発生装置49が設けられ、その上流側に循環空気中から除湿するための熱交換器50が設けられている。
具体的には、まず温風発生装置49は、トップカバー33の後カバー部33b内に位置し、前記送風ダクト48aの上流側にヒータ51および送風機52を設けてなるもので、一方熱交換器50は、斯かる温風発生装置49の上流側の鉛直部分に設けられ、これは矢印A2で示す外槽36内から上記吸込みダクト48bを経て取り込まれた循環風路48内の温風(排気風)に対し、冷却除湿する機能を有するもので、その冷却手段としては図示しないが該循環風路48内の排気風に向って冷却水を注ぐ所謂水冷式、或は外部表面から冷却風を当てる空冷式などを採用している。この構成により、排気中の水分は冷却されることで凝縮して流下し排水管路39から機外に排出され、そして除湿された後の排気風が下流側に流れ、上記温風発生装置49に至り再び効率良く温風化される。
【0033】
従って、乾燥運転時には送風ダクト48aから外槽36内に供給された温風は(矢印A1)、内槽41内の図示しない洗濯物の乾燥に寄与した後、排気風として吸込みダクト48bから循環風路48内に取り込まれ(矢印A2)、熱交換器50および温風発生装置49を介して新たな温風を外槽36内に供給することを繰り返し実行され、洗濯物を乾燥するようにしている。
【0034】
また、上記温風発生装置49と同様に上記後カバー部33b内には、外槽36への給水手段が設けられている。この給水手段は、外部水源としての水道蛇口53に連通接続された例えば2個の給水弁54,55と、やゝ扁平箱状をなす給水ユニット56と、前記槽カバー40に接続された蛇腹状の給水ダクト57とを具備して外槽36内への給水を可能としたもので、特に給水ユニット56の具体的構成は図1の拡大断面図に示している。
【0035】
即ち、上記給水ユニット56は、第1,第2の通水路58,59を一体に形成した箱状の注水ケース60と、この注水ケース60に対し、出し入れ可能に収納保持され洗濯処理剤を貯留し且つ投入可能とする処理剤貯留容器61(詳細は後述する)とから構成されている。そのうち、第1の通水路58の入水側には上記給水弁54が接続され、また第2の通水路59には上記給水弁55が接続されて水源たる水道蛇口53に連通接続されている。
【0036】
そして、この注水ケース60の底部60aの略中央の最低部位には、比較的径大な筒状の排出口62が形成されていて、この排出口62に嵌合支持され下端を前記槽カバー40の接続口40bに嵌合接続した前記給水ダクト57を鉛直方向に連結し、以って外槽36内に連通している。
しかるに、前記第1の通水路58の水路構成としては、注水ケース60の天板部60cの内面側に位置して直管状に形成され、その内方である下方に指向して開口した複数の透孔からなる出水口58aを設けており、主に前記処理剤貯留容器61内に向けて給水可能としている。
【0037】
ところで、上記処理剤貯留容器61の構成につき説明すると、これは上記出水口58aに対向する上面側を開放した皿状容器にあって、その底部には排水部としてのサイフォン管63を設けていて、該サイフォン管63は前記排出口62および前記給水ダクト57の互いにほぼ等しい開口範囲α内の上方位置に対向している。そして、このような処理剤貯留容器61は、注水ケース60の側方に形成した開口部60aから出し入れできるようにスライド可能(図示矢印B方向)に収納されており、これは図2に示すように洗濯物の投入口33aから出し入れ可能とし、前端部には把手部61aが形成され、また上端部にはオーバーフロー用の切欠部61b(複数でも可)が形成された構成としている。
【0038】
尚、注水ケース60の底板部60bは、その最低部位に設けた排出口62より斜めに上昇するように周方向に展開して形成され、当該注水ケース60の側方に設けた前記処理剤貯留容器61の出し入れ用の開口部60aの開口端まで、所定の深さ(落差)△Hを有する構成としている。
一方、前記第2の通水路59は、略L字状に曲成されるとともに、その出水口59aが筒状排出口62の内方下端まで延出して開口した水路構成としており、従ってこの第2の通水路59の出水口59aは、直接前記給水ダクト57に臨んだ位置に形成され、外槽36内に直接給水可能としている。
【0039】
斯かる構成において、前記処理剤貯留容器61を経た第1の通水路58の流量は、外槽36に直接給水する上記第2の通水路59の流量に比して、少量流れるようにした弁構造(給水弁54)や細管形状、若しくは制御装置35による給水弁54の開閉制御となしており、換言すれば他方の第2の通水路59は、流量が多く効率良く外槽36内に給水する主たる給水作用をなす水路構成にある。
【0040】
次に、上記構成の洗濯乾燥機の作用について説明する。
通常、この種洗濯乾燥機にあっては、洗い運転から乾燥運転まで自動的に実行し、或は適宜のコース設定にて選択的に運転可能としており、その主な運転形態につき概述すると、洗い運転やすすぎ運転では外槽36(内槽41)内に洗濯物の投入や給水が行なわれ、駆動機構部47により撹拌体44のみが正逆回転駆動される。この場合、水の重量負荷により外槽36は弾性支持機構37を介して垂下するが、外槽36の上部に接続された給水ダクト57、送風ダクト48aおよび下部に接続された吸込みダクト48bは、いずれも蛇腹状にして屈伸自在であるため、該外槽36の動きを何ら妨げない。
【0041】
また、脱水運転では内槽41が撹拌体44と一体的に高速回転駆動され洗濯物から遠心脱水される。この運転では、洗濯物のアンバランス配置により上下左右の振動に伴ない外槽36は大きく揺れるが、その揺れは上記各ダクト57,48a,48bにより吸収され、筐体31側への振動伝達は軽減され、円滑な脱水運転が可能である。
【0042】
そして、乾燥運転では撹拌体44が低速回転駆動され、加えて内槽41も低速回転させるなどしつつ、温風発生装置49にて生成された温風は送風ダクト48aから矢印A1で示すように外槽36内に吹き込まれ、このとき該外槽36は槽カバー40にて閉鎖されているので乾燥室として機能する。この洗濯物の乾燥に寄与した温風は、湿気の多い排気風として矢印A2で示すように下部の吸込みダクト48bから循環風路48内に取り込まれる。ここで排気風は、熱交換器50に至り冷却され、水分は凝縮され流下して排水管路39から排出され、この除湿された空気が上部の温風発生装置49に送られ、効率良く温風化され、再び外槽36内に供給されるもので、この繰り返しによる循環温風により乾燥運転が実行される。
【0043】
しかるに、上記洗い運転やすすぎ運転する際の給水行程につき、本実施例に示す給水手段に基づき具体的に説明すると、まず図2に開示した内槽41の内側壁に設けられたガイド部材43を回動して上部を開口させ、ここから予め洗剤を投入する。洗剤は、前記したように洗剤投入口42より内外槽41,36間に投入される。また、給水ユニット56に収納されている処理剤貯留容器61には、すすぎ運転時に投入する柔軟仕上げ剤(図示せず)を予め供給しておく。即ち、注水ケース60の開口部60aから処理剤貯留容器61を、洗濯物投入口33a側に引き出し、液体の柔軟仕上げ剤を供給貯留した後、再び内方にスライド移動させて収納保持する。
【0044】
そして、洗濯物が投入され洗い運転がスタートすると、まず給水弁55が開放動作して第2の通水路59からの給水が開始される。この場合、第1の通水路58は給水弁54が閉鎖状態にあって給水は行われない。しかるに、第2の通水路59の出水口59aは、注水ケース60の底板部60bの排出口62下端まで延出され、直接給水ダクト57に臨んで設けられているため、該注水ケース60内に貯留されることなくスムースに流れ、且つ第1の通水路58より多くの流量による給水を可能としているので、洗濯水としての多量の水を短時間に効率良く供給できる。
このように、外槽36内への所定量の給水が行なわれることにより、予め内外槽41,36間に投入された洗剤も溶解し、撹拌体44の撹拌作用も受けて洗浄力を発揮し、洗い運転が実行される。
【0045】
そして、上記洗い運転に続いて行なわれるすすぎ運転では、通常複数回のすすぎ行程が設定されており、そのうちの最終すすぎを除いては上記洗い運転時と同じ給水経路、従って第2の通水路59を介して給水されるが、最終すすぎにあっては第1の通水路58からの給水も併せて行われる。
即ち、給水弁54が開放作動して第1の通水路58を流れる水は、出水口58aから下方の処理剤貯留容器61内に給水される。この給水により所定の水位に達するとサイフォン管63からの排水が開始され、柔軟仕上げ剤を希釈溶解しつつ注水ケース60の排出口62および給水ダクト57の開口範囲α内に落下して流下し、スムースに外槽36内に供給される。尚、柔軟仕上げ剤は、この処理剤貯留容器61への給水を受けてサイフォン管63より全て排出される。
【0046】
また、このとき第2の通水路59からの給水も、すすぎ水として直接給水ダクト57に流下し、直ちに外槽36内に効率良く給水される。
従って、上記給水に際して注水ケース60内に、例えば水源水圧等の変動に伴ない通常の設定より過剰な水量が供給された場合でも、大半の水は排出口62および給水ダクト57から直ちに外槽36内へスムースに供給され、仮に底板部60b上に飛散したり溢れ出る水があったとしても僅かの量に抑えられ、この結果、開口部60aまでの深さ△Hは小さくでき、延いては注水ケース60を浅い箱状容器として形成でき、トップカバー33の後カバー部33bの高さを低く抑えることができる。
【0047】
また、上記のように洗濯乾燥機としての製品高さが高くならないようにできるので、当該製品の梱包や積載輸送にもコンパクトで効率良く輸送できる。しかも、製品高さに対し既存の水道蛇口53と給水経路とを接続するにも無理なく行なえる。
更には、処理剤貯留容器61を経て流れ出る第1の通水路58の流量を、第2の通水路59より少量としている。このことは、流量の多い第2の通水路59からの給水は給水ダクト57から直ちに流下することでスムースに流れ、一方処理剤貯留容器61の排水部たるサイフォン管63或は切欠部61bからの水は落下する態様にあるが、この第1の通水路58は少水量に設定してあり、且つ上記第2の通水路59からの給水と衝突することもないため、周辺に飛散することなく直ちに給水ダクト57に流入し流下する。
【0048】
従って、この点からも過剰な給水とか飛散した水を受けて貯留可能とする深い容器は必要とせず、本実施例に示す開口部60aまでの深さ△Hを低く設定できる。尚、第1,第2の通水路58,59の流量設定は、本実施例のように夫々独立した給水弁54,55を備えた構成としているので、その流量制御は容易に設定可能である。
【0049】
また、本実施例では内槽41に洗剤投入口42を設け、予め洗剤を投入しておくことで、開始(終了)時刻等を予約した洗い運転が可能となり、且つ内外槽41,36間に投入されるので洗濯物に直接付着(長時間)による色落ちなどの変色を起こすおそれもない。のみならず、上記洗剤投入手段を給水ユニット56側に設ける必要がなく、処理剤貯留容器61のみを設ければよいので、給水ユニット56をコンパクト化するに一層有効である。
【0050】
上記した実施例によれば、次の効果を得ることができる。
即ち、注水ケース60に形成された第1の通水路58は、出し入れ可能な処理剤貯留容器61を経て給水ダクト57に至る水路構成とし、また第2の通水路59は直接前記給水ダクト57に臨む水路構成としたので、これら各通水路58,59からの給水が夫々単独或は同時に過剰な給水状態に至っても、少なくとも流量の多い第2の通水路59からの給水は給水ダクト57に直ちに流入して外槽36内に供給されるので、開口部60aから溢れ出る現象は抑えられ開口部60aまでの深さ△Hを小さくすることができて、注水ケース60は高さを抑えた箱状容器に形成できる。
【0051】
この結果、円滑な給水性能を維持した上でトップカバー33を高くなるのを抑えて製品高さを低くでき、コンパクト化による梱包や輸送が効率良く行なえコスト的にも有利となり、或は既存の水道蛇口53との高さ位置関係に大きな差を生ずることなく利用できて使い勝手も良い。また、高さを抑えることで製品の設置場所に特別な制約を受けることなく、その設置性を損なうこともないなど、実用に好適する洗濯乾燥機を提供できる。
【0052】
上記に加えて、第1の通水路58の流量を第2の通水路59より少量としたので、処理剤貯留容器61を経て落下する水が周囲に飛散したり、内部に貯留されるような現象を抑えることができ、上記した開口部60aまでの深さ△Hを一層小さくできる。更に、この処理剤貯留容器61からの排水部たるサイフォン管63は、下方の排出口62や給水ダクト57の開口上方の対向位置に配置されているので、処理剤貯留容器61から落下する水は給水ダクト57内に直接流下し、一層スムースな給水が期待できる。
【0053】
また、本実施例では洗剤は内槽41に設けた洗剤投入口42から投入可能としたので、予約洗い等を行なう場合に予め洗剤を投入しておいても、洗濯物に変色等のおそれはないことはもとより、注水ケース60側には洗剤投入手段を設ける必要がなく、処理剤貯留容器61は柔軟仕上げ剤のみを貯留し投入可能とする極力簡素な構成にて提供でき、斯かる給水ユニット56の大型化を防ぎ、やはりトップカバー33や製品高さを抑えるに好都合である。
【0054】
尚、上記実施例では温風発生装置49や熱交換器50等を備え、常に温風を外槽36内に循環供給する循環風路48を有する構成につき説明したが、これに限らず例えば循環構成とはしないで、常に外気を取り込み加熱温風化して外槽内に供給し、他に設けた排気路から外部に排気する構成の温風供給手段にも適用できるもので、その他具体的に種々変更して実施可能である。
【0055】
上記実施例に対し、図3ないし図6は本発明の第2ないし第4実施例を示したもので、上記第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0056】
(第2の実施の形態)
まず、図3および図4は、本発明の第2実施例を示したもので、図3は図1相当図で、図4は図2相当図である。このものは、上記第1実施例に対し、実用的な給水ポンプ64を備えた給水手段とした点で異なり、他は実質的に共通とするものである。
即ち、トップカバー33内の後カバー33bには、風呂水などの水源から吸水可能とした給水ポンプ64が設けられ、また給水ユニット65としては、上記第1実施例に加えて入水側が前記給水ポンプ64に接続されたポンプ用通水路66を一体的に形成した注水ケース67を備えた構成としている。
【0057】
具体的には、図3に示すように上記ポンプ用通水路66は、その入水側に前記給水ポンプ64が接続され、注水ケース67の内方では略L字状に曲成されるとともに、その出水口66aは筒状排出口62の内方下端まで延出して開口し、従って直接給水ダクト57に臨んだ水路構成としている。尚、このポンプ用通水路66は、図3では排出口62の中央部位に図示しているが、実際には第2の通水路59に隣接して周側部に並設され、その開口範囲αと上方の処理剤貯留容器61のサイフォン管63との対向する間に、介在しないよう配慮されている。
【0058】
上記構成の如く本実施例は、風呂水などの残り湯を洗濯水として利用すべく、一般的な給水ポンプ64を備えた洗濯乾燥機に対応したものである。因みに、この種給水ポンプ64の流量は、通常10〔l/min〕以上の給水能力を有することから、単に注水ケース67内に取り込んだ場合には、処理剤貯留容器61の出し入れ用の開口部67aから溢れ出るおそれがあり、底部67bからの深さ△Hを大きくするなど大型化せざるを得ない。
【0059】
しかしながら、本実施例によれば上記給水ポンプ64に接続されたポンプ用通水路66は、その出水口66aが排出口62の下端まで延出され直接給水ダクト57に臨んで配設されているので、該出水口66aから吐出される水は、周囲に飛散したり貯留されることなく直ちに給水ダクト57内を通過して外槽36に供給される。従って、大きな給水量が得られる給水ポンプ64を備えた給水手段においても、注水ケース67に対し過剰な給水量となることなく上記深さ△Hを極力浅くした構成にて対応でき、延いては給水ユニット65をコンパクトに構成できるものである。
尚、給水ユニット56を利用したうちの他の給水作用、即ち第1,第2の通水路58,59による各給水作用は、前記第1実施例で述べたものと実質的に同一であり、開口部67aから溢れ出ることなく、スムースに給水できることは云うまでもない。
【0060】
(第3の実施の形態)
次に、図5は本発明の第3実施例を示す図2相当図である。
このものは、上記第2実施例と共通の給水ポンプ64を備えた洗濯乾燥機であるが、この給水ポンプ64の吐出側であるポンプ用通水路68を、循環風路48の温風発生装置49より上流側の例えば熱交換器50部位に連通接続してなるもので、これは循環風路48を利用して外槽36の下部から給水を行なうようにしたものである。
尚、給水ユニット56や注水ケース60は、前記第1実施例と共通で、ただ本実施例では図示しない第1,第2の通水路の利用は、多連型の給水弁69にて夫々適宜に制御されるようにしているが、実質的に同じ作用をなすものである。
【0061】
上記構成によれば、風呂水等を有効利用する場合、給水ポンプ64が駆動制御され該ポンプ64を経た給水は循環風路48内に注がれる。この水は、下部の吸込みダクト48bを経て排水口36aより外槽36内に流入し、そして所定水位まで給水され洗い運転が行なわれる。
斯くして、乾燥運転時に温風を循環供給するための循環風路48を利用して、給水ポンプ64による多量の給水を可能としたので、このポンプ給水に伴なう過剰な給水量対策は不要として注水ケース60を複雑化することなく簡素に構成でき、給水ポンプ64を備えた構成でありながらトップカバー33内にコンパクトに設けることができる。従って、上記第1実施例とほぼ同様の作用効果が得られるに加えて、この循環風路48内に対する給水と、排水時には排水弁38の開放に伴なう排水作用により、該循環風路48内に残存した汚れや糸屑などのリントを洗い流すに有効で、しかも内槽41側に逆流することなく排水弁38から直ちに排出され、従って内槽41内に収容されている洗濯物に再付着する憂いもないなど、実用的な副次的効果も期待できる。
【0062】
(第4の実施の形態)
そして、図6は本発明の第4実施例を示す図2相当図である。
このものは、特には上記第3実施例と類似したもので、即ち共通の給水ポンプ64およびポンプ用通水路68を循環風路48に接続した構成に加えて、多連型の給水弁69に接続された第2の通水路70を、注水ケース72を経ないで同じく循環風路48の温風発生装置49の上流側に連通接続した構成にある。
従って、本実施例における給水ユニット71は、図示しない処理剤貯留容器を経た給水を可能とする第1の通水路58のみを一体に形成した注水ケース72を備えた構成としている。
【0063】
斯かる構成によれば、上記第3実施例と同様に流量大なる給水ポンプ64による給水作用が問題なく可能なことに加えて、第2の通水路70も循環風路48を利用して給水可能としたので、外槽36内への水道水の主たる給水作用をなす流量も多い第2の通水路70からの給水に対し、従前のように注水ケース72内が給水過剰となるおそれはない。また、循環風路48を給水に利用することで注水ケース72の一層の簡素化およびコンパクト化が図れ、トップカバー33延いては製品高さを無理なく有効に抑えることができる。
尚、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、実施に際して本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々変更可能である。
【0064】
【発明の効果】
以上述べたことから明らかなように、本発明の洗濯乾燥機は、トップカバー内に配置された温風発生装置からの温風を送風ダクト介して外槽内に供給し、また給水ユニットからの給水を給水ダクトを介して外槽内に供給可能としたものにおいて、注水ケースに形成されたうちの第1の通水路は、この注水ケースから出し入れ可能な処理剤貯留容器を経て前記給水ダクトに至る水路構成とし、また他の第2の通水路は直接前記給水ダクトに臨む水路構成とした。
【0065】
この結果、上記各通水路からの給水が夫々単独或は同時に過剰な給水状態に至っても、少なくとも第2の通水路からの給水は給水ダクトに直ちに流入して外槽内に供給され、注水ケース内に貯留したり溢れ出るようなことはなく、従って給水性能を低下させることなく注水ケースの高さを抑え、延いてはトップカバーが高くなるのを抑えて製品高さを低くでき、コンパクト化による梱包や輸送が効率良く行なえコスト的にも有利となり、或は既存の水道蛇口との高さ位置関係に支障なく利用できるとともに、製品の設置場所に特別な制約を受けることもないなど、実用上使い勝手も良好な洗濯乾燥機を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す給水ユニットの拡大断面図
【図2】洗濯乾燥機全体の概略構成を断面して示す側面図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】図2相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図2相当図
【図6】本発明の第4実施例を示す図2相当図
【図7】従来例を示す図2相当図
【符号の説明】
31は筐体、33はトップカバー、36は外槽、40は槽カバー、41は内槽、42は洗剤投入口、48は循環風路、48aは送風ダクト、48bは吸込みダクト、49は温風発生装置、50は熱交換器、54,55,69は給水弁、56,65,71は給水ユニット、57は給水ダクト、58は第1の通水路、59,70は第2の通水路、60,67,72は注水ケース、60a,67aは開口部、61は処理剤貯留容器、63はサイフォン管(排水部)、64は給水ポンプ、および66,68はポンプ用通水路を示す。

Claims (7)

  1. 上面に洗濯物投入口を有するトップカバーを備え外殻を形成する筐体と、この筐体内に弾性支持された貯水可能な外槽と、この外槽内に回転可能に設けられた内槽と、前記外槽を封鎖するように設けられた槽カバーと、前記トップカバー内に設けられ前記槽カバーに接続された送風ダクトを介して前記外槽内に温風を供給可能とした温風発生装置と、前記トップカバー内に設けられ前記外槽カバーに接続された給水ダクトを介して外部水源からの水を前記外槽内に給水可能とした給水ユニットとを備えたものにおいて、
    前記給水ユニットは、外部水源に連通接続され第1および第2の通水路を形成した箱状の注水ケースと、この注水ケースに対し出し入れ可能に設けられ予め洗濯処理剤を貯留し且つ投入可能とした処理剤貯留容器とを具備してなり、前記第1の通水路は前記処理剤貯留容器を経て前記給水ダクトに至る水路構成とし、また前記第2の通水路は、その出水口が直接前記給水ダクトに臨んで設けられたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 処理剤貯留容器を経た第1の通水路の流量は、第2の通水路の流量より少量としたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 処理剤貯留容器の排水部は、給水ダクトの開口上方の対向位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  4. 洗濯処理剤は、柔軟仕上げ剤として処理剤貯留容器に貯留した後、該貯留容器への給水とともに投入可能とし、洗剤は内槽側壁に設けられた洗剤投入口から内外槽間に予め投入可能としたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  5. 風呂水などの外部水源から吸水可能とする給水ポンプを設けたものにおいて、注水ケースには、前記給水ポンプに接続されたポンプ用通水路が形成され、このポンプ用通水路の出水口は直接給水ダクトに臨んで設けられた水路構成としたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  6. 風呂水などの外部水源から吸水可能とする給水ポンプを設けたものにおいて、温風発生装置は、その上流側が外槽下部に連通接続されてなる循環風路中に設けるとともに、外部水源に接続された給水ポンプの吐出側を前記循環風路の前記温風発生装置より上流側に連通接続し、循環風路を経て外槽への給水を可能としたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  7. 上面に洗濯物投入口を有するトップカバーを備え外殻を形成する筐体と、この筐体内に弾性支持された貯水可能な外槽と、この外槽内に回転可能に設けられた内槽と、前記外槽を封鎖するように設けられた槽カバーと、前記トップカバー内に設けられ前記槽カバーに接続された送風ダクトを介して前記外槽内に温風を供給可能とした温風発生装置と、この温風発生装置の上流側を前記外槽下部に連通接続して構成された循環風路と、前記トップカバー内に設けられ前記外槽カバーに接続された給水ダクトを介して外部水源からの水を前記外槽内に給水可能とした給水ユニットとを備えたものにおいて、
    前記給水ユニットは、箱状の注水ケース内に出し入れ可能に設けられ予め洗濯処理剤を貯留し且つ投入可能とした処理剤貯留容器と、この処理剤貯留容器を経て前記給水ダクトに至り給水可能とした第1の通水路とを具備した構成とし、また外部水源に接続され前記循環風路における温風発生装置の上流側に連通接続した第2の通水路を設け、循環風路を経て外槽への給水を可能としたことを特徴とする洗濯乾燥機。
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