JP2019150294A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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    • D06F58/00Domestic laundry dryers
    • D06F58/20General details of domestic laundry dryers 

Abstract

【課題】ファン装置の騒音を抑えることができながら、循環風量を大きくして乾燥効果を高める。【解決手段】衣類乾燥機は、給気口及び排気口を有する外槽と、前記外槽内に横軸周りに回転可能に設けられ衣類が収容される回転ドラムと、前記給気口と前記排気口との間を前記外槽の外側において連通させるように設けられた循環風路と、前記回転ドラム内の空気を前記循環風路を通して循環させるファン装置と、前記循環風路内の循環風の除湿及び加熱を行う除湿加熱機構とを備え、前記給気口は、前記外槽の奥側に設けられており、前記排気口は、前記外槽の前側の1/3の範囲と、それよりも後ろ側との少なくとも2箇所に位置して設けられている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
従来、衣類乾燥機として、ヒートポンプを採用したドラム式洗濯乾燥機が知られている(例えば、特許文献1参照)。このドラム式洗濯乾燥機は、多数の孔を有し衣類が収容されるドラムを回転可能に備える水槽に、給気口と排気口とを設け、それら給気口及び排気口を水槽外で接続する循環経路を送風用のファン装置と共に設け、ヒートポンプの蒸発器及び凝縮器を前記循環風路内に配置して、乾燥風を水槽内に供給するように構成されている。
特開2006−230471号公報
ところで、上記水槽に設けられる給気口及び排気口の位置としては、乾燥風を、ドラム内の衣類部分にできるだけ多く通過させるといった観点から、給気口は、水槽の背面の上部寄りに設けられ、排気口は、そこからなるべく離れた水槽の前端側上部に設けられている。この場合、排気口を、水槽の中央側に向けて拡大すると、給気口に比較的近い位置になるため、乾燥風が、衣類の乾燥に供されないまま、排気口から排出されることが多くなってしまうと考えられていた。
一方、近年では、この種の洗濯乾燥機において、乾燥風の循環風量を大きくして乾燥効率を高め、乾燥時間の短縮化を図ることが求められている。単純に、ファン装置の能力(回転数)を上げて風量を高めることが考えられるが、それではファン装置による騒音が大きくなってしまう不具合を生ずる。
そこで、ファン装置の騒音を抑えることができながら、循環風量を大きくして乾燥効果を高めることが可能な衣類乾燥機を提供する。
実施形態の衣類乾燥機は、給気口及び排気口を有する外槽と、前記外槽内に横軸周りに回転可能に設けられ衣類が収容される回転ドラムと、前記給気口と前記排気口との間を前記外槽の外側において連通させるように設けられた循環風路と、前記回転ドラム内の空気を前記循環風路を通して循環させるファン装置と、前記循環風路内の循環風の除湿及び加熱を行う除湿加熱機構とを備え、前記給気口は、前記外槽の奥側に設けられており、前記排気口は、前記外槽の前側の1/3の範囲と、それよりも後ろ側との少なくとも2箇所に位置して設けられている。
第1の実施形態を示すもので、洗濯乾燥機の全体構成を概略的に示す右側面図 図1のX−X線に沿って排気ダクトを厚み方向に水平に切った要部の断面図 循環風路部分の概略構成を示す縦断背面図 洗濯乾燥機の内部構成を外箱を除いた状態で示す背面側からの斜視図 循環風路及びヒートポンプの構成を模式的に示す図 第2の実施形態を示すもので、洗濯乾燥機の全体構成を概略的に示す右側面図
(1)第1の実施形態
以下、ヒートポンプを備え洗濯運転及び乾燥運転が可能なドラム式洗濯乾燥機に適用した第1の実施形態について、図1から図5を参照しながら説明する。まず、図1から図4を参照して、本実施形態に係る衣類乾燥機としての洗濯乾燥機1の全体構成について述べる。図1、図3に示すように、洗濯乾燥機1の本体を構成する外箱2は、ほぼ矩形箱状をなし、外箱2内には、図4等にも示すように、外槽としての円筒状の水槽3が後下がりに傾斜した状態で、図示しない弾性支持機構を介して支持されている。尚、水槽3は、前側の水槽カバーと、後ろ側の水槽本体とを連結して構成されている。
図1に示すように、前記水槽3内には、衣類(洗濯物)が収容される円筒状の回転ドラム4が回転可能に支持されている。この回転ドラム4は、前後方向に延び且つ水平からやや後下がりに傾斜した傾斜軸を中心に回転するように構成されている。この回転ドラム4の周壁部及び後壁部には通水、通気用の多数の孔4aが形成され、また、回転ドラム4の周壁部の内面には、洗濯物撹拌用の図示しない複数個のバッフルが設けられている。
詳しく図示はしないが、前記回転ドラム4の前面部には、衣類が出し入れされる円形の開口部が設けられている。図1に示すように、前記水槽3の前面部には、前記回転ドラム4の開口部に連なる投入口3aが形成されている。外箱2の前面には、その投入口3aを開閉する扉5が設けられている。外箱2の前面部の上部には、操作パネル6が設けられている。前記外箱2内には、例えばマイクロコンピュータを主体に構成され、洗濯乾燥機1全体の制御を行う制御装置7が設けられている。
図3、図4にも示すように、前記水槽3の後部には、駆動機構を構成する例えばアウタロータ形のブラシレスモータからなるドラムモータ8が配置されている。図1に示すように、このドラムモータ8の回転軸8aの先端は、水槽3の背面を貫通して水槽3内に突出し、前記回転ドラム4の後部中心部に連結固定されている。この構成により、回転ドラム4はドラムモータ8により直接的に回転駆動される。この場合、回転ドラム4は、洗濯運転時の脱水行程においては、正転方向つまり正面から見て時計回り方向に比較的高速で連続回転されるようになっている。洗濯運転時の洗い行程やすすぎ行程、乾燥運転時においては、回転ドラム4は比較的低速で正転、反転が繰り返される。
図示はしないが、前記外箱2内の上部には、給水源としての水道からの水を前記水槽3内に給水するための給水弁等を備えた給水機構が設けられている。一方、図1に示すように、水槽3の下部には、排水管路9が接続され、この排水管路9の途中部には排水弁10が設けられている。排水弁10が閉鎖された状態で給水機構により水槽3内に水が供給された場合に、その水が水槽3内に貯留される。このとき、水槽3内の水位は、図示しない水位センサにより検出される。前記排水弁10が開放されることに伴い、水槽3内の水は、排水管路9を通して機外へ排出される。
図1に示すように、前記水槽3には、外周面の上部右寄り部位に、空気を排出する排気口11、12が設けられている。また、図3に示すように、水槽3の背面部の上部中央寄り部位に乾燥風を供給するための給気口18が設けられている。本実施形態では、水槽3には、第1、第2の2個の排気口11、12が設けられるようになっており、その詳細については後述する。前記給気口18は、図3に示すように、例えば横並びに設けられた3個の開口部から構成される。
そして、図3〜図5にも示すように、外箱2内部には、水槽3の外部に位置して、乾燥運転時に水槽3(回転ドラム4)内に乾燥風即ち温風を循環供給するための循環風路20が設けられる。この循環風路20の入口は、水槽3の前記排気口11、12に接続され、循環風路20の出口が前記給気口18に接続されている。本実施形態では、循環風路20には、循環風の除湿及び加熱を行って乾燥風を生成する除湿加熱機構としてのヒートポンプ21(冷凍サイクル)が組込まれている。これと共に、排気口11、12から排出された空気を、循環風路20内を矢印A方向に循環させながら給気口18から水槽3ひいては回転ドラム4内に供給するファン装置22が設けられている。
具体的には、前記循環風路20は、排気ダクト13と、後部ダクト23と、ヒートポンプダクト24と、給気ダクト25とを備えている。図1等に示すように、そのうち排気ダクト13は、前端側が前記排気口11、12に連通し、水槽3の外周面の右側上部を後方に延びて設けられ、前記排気口11、12から排出された乾燥風を後方に流す。排気ダクト13は円筒形の水槽3の円筒面と矩形箱状をなす外箱2の角面とにより構成される空間内に設けることで、極力断面積の大きなダクトとすることができる。この排気ダクト13の後端部に、後部ダクト23の上端部が接続されている。図3、図4にも示すように、後部ダクト23は、水槽3の後方を下方に延び、その下端がヒートポンプダクト24の基端部(図3で左側)に接続されている。
ヒートポンプダクト24は、外箱2内の底部の後寄り部位を右左方向に延びて固定的に設けられている。このヒートポンプダクト24の先端側(図3で右端側)に前記ファン装置22が設けられている。このファン装置22は、例えばファンケーシング32内に遠心ファン33及びそれを駆動するファンモータ34を備えて構成されている。前記ファンケーシング32の出口部に、前記給気ダクト25の基端部(下端部)が接続されている。給気ダクト25は、外箱2内の左側の水槽3の後方を上方に延び、その先端部(上端部)が前記給気口18に接続されている。
このとき、図3等に示すように、後部ダクト23の下端とヒートポンプダクト24との間は、第1の接続ダクト14により接続されている。この第1の接続ダクト14は、ゴム等の可撓性を有する材料から蛇腹状の円筒状に構成され、振動の吸収が可能な構成となっている。また、図3に示すように、ヒートポンプダクト24(ファンケーシング32)と給気ダクト25の下端部との間は、第2の接続ダクト15により接続されている。この第2の接続ダクト15も、ゴム等の可撓性を有する材料から蛇腹状の円筒状に構成され、振動吸収が可能とされている。
図5に示すように、前記ヒートポンプダクト24内には、ヒートポンプ21を構成する蒸発器27及び凝縮器28が、右左(図3で左右)に順に位置して配置されている。前記ヒートポンプ21は、圧縮機29と、前記凝縮器28と、減圧手段たる絞り弁30と、前記蒸発器27とを、冷媒配管31により閉ループ状に接続して構成されている。ヒートポンプ21の内部には、所要量の冷媒が封入され、冷媒配管31を循環する。このとき、凝縮器28が乾燥風を加熱する加熱手段として機能し、また、蒸発器27が乾燥風から湿気を除去する除湿手段として機能する。
このヒートポンプ21は、乾燥運転時において、圧縮機29が駆動されることにより、圧縮機29から吐出された気体冷媒が、凝縮器28に流入し、該凝縮器28における熱交換により凝縮されて液体冷媒とされる。凝縮器28から流出した液体冷媒が絞り弁30によって膨張させて霧状とされ、その霧状の冷媒が、蒸発器27に流入される。そして、蒸発器27において、外気との熱交換により冷媒が気化され、その気体冷媒が圧縮機29に戻される。圧縮機29にて冷媒が圧縮されて高温、高圧とされて吐出されるという循環が行われる。
このヒートポンプ21の駆動と共に、ファン装置22が駆動されることにより、図3、図5に矢印Aで示すように、水槽3(回転ドラム4)内の空気が、排気口11、12から排気ダクト13、後部ダクト23を通ってヒートポンプダクト24に至る。そして、後部ダクト23を通った空気は、ヒートポンプダクト24内を流れて蒸発器27及び凝縮器28を順に通った後、給気ダクト25に流れ、給気口18及び孔4aを通って回転ドラム4内に供給されるという循環が行われる。
この空気の循環により、水槽3(回転ドラム4)内の衣類から湿気を奪って多量の蒸気を含んだ空気が、ヒートポンプダクト24内の蒸発器27部分を通って冷却されることにより、蒸気が凝縮(あるいは昇華)されて除湿される。そして、その除湿空気が引き続き凝縮器28部分を通ることにより加熱されて乾いた温風となり、再び給気ダクト25を通して回転ドラム4内に供給され、衣類の乾燥に供されるようになる。
尚、ヒートポンプ21や循環風路20の要部には、冷媒の温度や乾燥風の温度を検出するための複数個の温度センサ35が設けられている。後述する制御装置7は、ヒートポンプ21及びファン装置22を駆動すると共に、前記回転ドラム4を一方向に回転することにより、乾燥運転を実行する。このとき、制御装置7は、温度センサ35群の検出温度に基づいて、ヒートポンプ21(圧縮機29)やファン装置22を駆動制御するようになっている。
さて、前記排気口11、12及び排気ダクト13について述べる。図1、図2に示すように、本実施形態では、排気口11、12は、水槽3の外周面のうち、正面から見て右斜め上部に、前後に並んで設けられている。そのうち前側の第1の排気口11は、水槽カバーに四角形に開口するように設けられており、水槽3の外周面の前側の1/3の範囲内に位置している。第2の排気口12は、第1の排気口11よりも後ろ側の水槽本体に設けられ、この場合、水槽3の外周面を前後に3等分に分割した場合の中間の1/3の範囲内に位置して、やはり四角形に開口するように設けられている。
また、本実施形態では、図2に示すように、前記各排気口11、12には、夫々循環風からリント(糸くず)等を捕獲するためのフィルタ16、17が設けられている。これらフィルタ16、17は、例えば不織布等からなり、格子状の支持枠に保持された状態で、水槽3の外面側から各排気口11、12を塞ぐように取付けられている。詳しく図示はしないが、各フィルタ16、17(支持枠)と各排気口11、12との間は、パッキン等により気密性が確保されている。尚、水槽3の各排気口11、12の形状自体を格子状とし、その格子状部分にフィルタを直接貼り付けて水槽3と一体化しても良い。これにより、各排気口11、12そのものが補強され、水槽3の変形が抑えられる効果が得られる。
このとき、本実施形態では、図2に示すように、第2の排気口12の方が、第1の排気口11よりもやや大きく(前後に長く)構成されている。ちなみに、従来の洗濯乾燥機では、円筒形状をなす排気口の断面積が、3200mm2 程度(直径64mmφ)であったのに対し、本実施形態では、排気口11、12の開口面積は、全体の合計で10000mm2 以上とされている。排気口の断面積は、最大で20000mm2 程度とすることができる。このように、排気口11、12全体の開口面積を、従来の排気口の2倍以上、5倍以下程度とすることが望ましい。尚、循環風路20の風路断面積は、平均で4000mm2 程度とされている。
そして、本実施形態では、図1、図4に示すように、前記排気ダクト13は、水槽3の外面に、前記排気口11、12と連通するように風路カバー19を取付けることにより構成されている。この風路カバー19は、上壁と、右側壁と、左側壁の上半部とを有し、下面と左側面の下半部、つまり水槽3に接する部分が開口した、前後方向に長いほぼ矩形箱状に構成されている。また、風路カバー19の前端部は閉塞され、後端部は開口して前記後部ダクト23につながっている。
以上のように構成された洗濯乾燥機1は、上記のように、制御装置7により制御される。即ち、制御装置7には、操作パネル6から運転コースの設定等の操作信号が入力されると共に、前記水位センサ、前記温度センサ35群からの検知信号が入力される。そして、制御装置7は、各センサからの入力信号や予め記憶された制御プログラムに基づいて、前記給水弁、排水弁10、ドラムモータ8、ファン装置22(ファンモータ34)、ヒートポンプ21の圧縮機29等を制御し、設定された運転コースに応じて、洗い行程、すすぎ行程、脱水行程からなる洗濯運転や、乾燥運転を自動で実行する。これら洗濯運転や乾燥運転の各行程の詳細については、周知であるので説明を省略する。
次に、上記構成の洗濯乾燥機1の作用について、図12及び図13も参照して説明する。洗濯乾燥機1においては、例えば、回転ドラム4内に投入された衣類の洗濯運転が行われ、引続き、所定時間の乾燥運転が実行される。この乾燥運転では、圧縮機29が駆動されてヒートポンプ21が運転されると共に、ファン装置22が駆動される。また、ドラムモータ8の駆動により回転ドラム4が低速で正逆両方向に回転される。これにより、図1、図3、図5に矢印Aで示すように、水槽3(回転ドラム4)内の空気が、排気口11、12から循環風路20を通り、給気口18を通って水槽3内に供給される循環が行われる。
これにて、水槽3の背面側の給気口18から、循環風(乾いた温風)が水槽3内に供給される。その乾いた高温の空気は回転ドラム4内を通って衣類の乾燥(水分の蒸発)に供され、その後、湿気を含み温度も低下した空気が、排気口11、12から排出される。また、衣類から出たリント(糸くず)等が、循環風と共に排気口11、12を通る際に、フィルタ16、17により捕獲される。従って、リントを、それ以降の循環風路20に流すことなく済ませることができる。
ここで、従来では、給気口18が水槽3の背面に位置するのに対し、排気口が、水槽3外周面の中央寄り或いは後部寄りに位置していると、循環風が水槽3(回転ドラム4)内の前側まで届かずに早期に水槽3の外に抜けてしまい(いわゆるショートカット)、衣類の乾燥に供されにくくなり、乾燥効率が低下すると考えられていた。ところが、本発明者の研究によれば、水槽3の前側(前側の1/3の範囲)に位置していた排気口を、そこから、水槽3の中央部、更には後部まで延長したとしても、乾燥風の抜けにより乾燥効率が減少することはなく、むしろ循環風の風量を多くすることができて、それによる乾燥効率の向上を図ることができることを知見したのである。
本実施形態では、給気口18を外槽の奥側に設けると共に、水槽3の前側の1/3の範囲に第1の排気口11を設け、それよりも後ろ側に排気口12を設けるという、2箇所に位置して排気口11,12を設けたことにより、循環風量を大きくして衣類の乾燥効率を高めることができる。この場合、循環風の風量を増加させるために、ファン装置22(ファンモータ34)の回転数を上げなくても済むので、ファン装置22の騒音を抑えることができる。
尚、排気口を単純に後ろ側に大きく広げる等、1個の大形の排気口を設けるようにしても、乾燥風の流れとしては良くなるが、それでは、水槽3の強度低下を招いてしまう虞がある。これに対し、本実施形態のように、排気口11、12を複数に分け、水槽カバーと水槽本体との夫々に設けることにより、形成も容易で、そのような水槽3の強度低下を抑えることができる。
また、詳しい説明は省略するが、洗濯運転においては、洗い、すすぎ、脱水等の行程が実行される。洗いやすすぎの行程では、水槽3内に水を溜め、回転ドラム4を回転させることが行われる。また、脱水の行程では、回転ドラム4の回転により、衣類に含まれる水分を遠心力で弾き飛ばすことが行われる。このような洗濯運転において、前回の乾燥運転でフィルタ16、17に捕獲されてフィルタ16、17の内面に付着していたリントを洗い流すことができる。従って、フィルタ16、17の清掃を行わずに済み、いわゆるメンテナンスフリーを実現することが可能となる。
このように本実施形態の洗濯乾燥機1によれば、次のような効果を得ることができる。即ち、本実施形態では、給気口18を水槽3の奥側に設けると共に、排気口11、12を、水槽3の前側の1/3の範囲と、それよりも後ろ側との2箇所に位置して設けるようにした。これにより、ファン装置22の回転数を上げないことで騒音を抑えることができながら、循環風量を大きくして乾燥効果を高めることができる。また、排気口11、12を複数に分けて設けることにより、水槽3の強度低下を抑えることができる。
本実施形態では、各排気口11、12に、夫々循環風からリントを捕獲するフィルタ16、17を設けるようにした。これにより、衣類から排出されたリントを、フィルタ16、17により捕獲することができ、リントの流出に伴う悪影響を防止することができる。また、排気口11、12の全体の面積を十分に大きくすることにより、フィルタ16、17による圧力損失を、問題ないレベルに低減することが可能となる。尚、フィルタ16、17が捕獲したリントを、洗いや脱水時の動作などにより、除去することができ、メンテナンスフリー化を図ることも可能となる。
更に、本実施形態では、水槽3内から排気口11、12を通して排気する風路となる排気ダクト13を、水槽3の外面に、それら排気口11、12と連通するように風路カバー19を設けることにより構成した。これにより、簡単な構成により、排気ダクト13を設けることができ、ひいては、組立て作業性が良好となる。また、従来では、円筒状の排気口と排気ダクトとの接続のために、振動吸収が可能なゴム製の蛇腹状の接続ダクトが必要であったが、本実施形態では、排気口11、12部分の蛇腹状の接続ダクトを不要として、その分構成を簡単化することができる。
(2)第2の実施形態、その他の実施形態
次に、図6を参照して第2の実施形態について述べる。この第2の実施形態に係る洗濯乾燥機41が上記第1の実施形態の洗濯乾燥機1と異なるところは、排気ダクト42部分の構成にある。即ち、本実施形態では、排気口11、12部分にフィルタを設けることに代えて、排気ダクト42内にフィルタユニット43を着脱可能に設けるようにしている。以下、上記第1の実施形態と同一部分には、同一符号を付して新たな図示や詳しい説明を省略し、第1の実施形態と異なる点を中心に述べる。
この第2の実施形態においても、水槽3の奥側(背面)に給気口18が設けられていると共に、水槽3の外周面の前側の1/3の範囲と、それよりも後ろ側との2箇所に位置して排気口11、12が設けられている。但し、これら排気口11、12にはフィルタは設けられていない。排気ダクト42は、前後方向に延びて、前記排気口11、12から排出された循環風を後方、つまり後部ダクト23の上端部に導く循環風路20の一部を構成する。この排気ダクト42は、やはり、水槽3の外面に、前記排気口11、12と連通するように風路カバー44を設けることにより形成されている。
そして、前記風路カバー44の上面には、前記排気口12よりも後ろ側に位置して、矩形開口部44aが設けられており、その矩形開口部44aを通してフィルタユニット43が着脱可能に嵌合されるように構成されている。周知のように、フィルタユニット43は、上部に位置する薄型矩形箱状の蓋部45と、その下部に設けられたホルダ部46とを有している。
詳しく図示はしないが、前記ホルダ部46は、前面が開口した形態のほぼ矩形箱状をなし、底面部から後面部にかけて開口部が形成されていると共に、その開口部を塞ぐようにして、リントを捕獲する例えば不織布からなるフィルタが設けられている。前記蓋部45は、上面に手掛け部を有し、矩形開口部44a部分に気密に嵌合するように構成されている。これにて、フィルタユニット43の装着状態では、ホルダ部46の前面の開口部が風路に連続し、風路に臨んでフィルタが配置されて循環風からリントを捕獲するようになっている。
またこのとき、前記外箱2の上面には、フィルタユニット43を出し入れするための開口部47が設けられると共に、その開口部47を開閉する蓋48が開閉可能に設けられている。ユーザは、洗濯乾燥機41の停止状態で、蓋48を開放させ、フィルタユニット43の蓋部45の手掛け部に手を掛けて持ち上げることにより、フィルタユニット43を外箱2から取出して、捕獲したリントの廃棄やフィルタの清掃等を行うことができる。
このような第2の実施形態においても、上記第1の実施形態と同様に、給気口18を水槽3の奥側に設けると共に、排気口11、12を、水槽3の前側の1/3の範囲と、それよりも後ろ側との2箇所に位置して設けるようにした。これにより、ファン装置22の騒音を抑えることができながら、循環風量を大きくして乾燥効果を高めることができるという優れた効果を得ることができる。
そして、本実施形態では、排気ダクト42に、循環風からリントを捕獲するフィルタを収容するフィルタユニット43を着脱可能に設けるようにした。これにより、衣類から排出されたリントを、フィルタユニット43で捕獲することができ、以降の循環風路20に流すことなく済ませることができる。そして、フィルタユニット43は着脱可能であるので、捕獲したリントの廃棄やフィルタユニット43の清掃の作業を容易に行うことができる。
尚、上記各実施形態では、水槽3に2個の排気口11、12を設けるようにしたが、3個以上の排気口を設けるようにしても良く、また、水槽3の外周面の後部1/3の位置にも排気口を配置する構成としても良い。排気口11、12の大きさ(開口面積)などの具体的数値についても、一例を示したに過ぎず、適宜変更して実施することができる。その他、例えば除湿加熱機構としては、ヒートポンプを備えるものに限らず、水冷式の除湿及びヒータ加熱による温風生成を行うものであっても良い等、衣類乾燥機の各部のハードウエア構成についても、様々な変更が可能である。洗濯機能を備えない乾燥のみを行う衣類乾燥機であっても良い。
上記各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1、41は洗濯乾燥機(衣類乾燥機)、2は外箱、3は水槽(外槽)、4は回転ドラム、7は制御装置、8はドラムモータ、11、12は排気口、13、42は排気ダクト、16、17はフィルタ、18は給気口、19、44は風路カバー、20は循環風路、21はヒートポンプ(除湿加熱機構)、22はファン装置、23は後部ダクト、24はヒートポンプダクト、25は給気ダクト、43はフィルタユニットを示す。

Claims (4)

  1. 給気口及び排気口を有する外槽と、
    前記外槽内に横軸周りに回転可能に設けられ衣類が収容される回転ドラムと、
    前記給気口と前記排気口との間を前記外槽の外側において連通させるように設けられた循環風路と、
    前記回転ドラム内の空気を前記循環風路を通して循環させるファン装置と、
    前記循環風路内の循環風の除湿及び加熱を行う除湿加熱機構とを備え、
    前記給気口は、前記外槽の奥側に設けられており、
    前記排気口は、前記外槽の前側の1/3の範囲と、それよりも後ろ側との少なくとも2箇所に位置して設けられている衣類乾燥機。
  2. 前記各排気口には、循環風からリントを捕獲するフィルタが設けられている請求項1記載の衣類乾燥機。
  3. 前記循環風路は、前記回転ドラム内から前記排気口を通して排気する風路となる排気ダクトを含んで構成され、
    前記排気ダクトは、前記外槽の外面に、前記排気口と連通するように風路カバーを設けることにより形成される請求項1又は2記載の衣類乾燥機。
  4. 前記循環風路は、前記外槽の外側に設けられ、前記回転ドラム内から前記排気口を通して排気する風路となる排気ダクトを含んで構成され、前記排気ダクトには、循環風からリントを捕獲するフィルタを収容するフィルタユニットが着脱可能に設けられている請求項1記載の衣類乾燥機。
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