JP5990776B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Description

本発明は、衣類等の洗濯および乾燥を行う洗濯乾燥機に関するものである。
従来、この種の洗濯乾燥機は、衣類等の洗濯物を回転槽内で洗濯し、洗濯が終ると回転槽内に温風を供給し、洗った洗濯物を続けて乾燥させることができるものであり、乾燥用の温風を循環させる風路が構成されている。風路内には、乾燥中に衣類等から出たリントを捕捉する乾燥フィルタ装置が設けられ、リントが衣類へ再付着するのを防ぐようにしている。
衣類に含まれる水分を回転槽の高速回転により遠心脱水する脱水工程では、衣類から脱水された水滴が飛散し、水槽の内壁面に付着する。付着した水滴は、回転槽の回転で水槽内に発生する気流によって水槽の内壁面を移動し、風路に浸入する。そのため、脱水工程中に風路に浸入した水滴が、風路や乾燥フィルタに付着して汚れるのを防止するために、風路を屈曲させて構成することが考えられている(例えば、特許文献1参照)。
図13は、特許文献1に記載された従来の洗濯乾燥機の構成を示すものである。図13において、筐体51内に水槽52が弾性支持され、水槽52内に略円筒状の回転槽53が回転可能に設けられている。回転槽53は、水槽52の後面外部に取り付けたモータ54によって回転駆動される。回転槽53の周側面に多数の孔55を設けて水槽52と連通している。回転槽53は、洗濯時は洗濯室として機能し、乾燥時は乾燥室として機能する。
筐体51内の上部に送風手段56が配設され、乾燥運転時に、循環風路57を通して乾燥用空気を水槽52の上方に設けた排気口58から吸い込み、送風口59から回転槽53内に送風する。循環風路57内には、乾燥用空気を除湿する除湿手段60と、除湿した乾燥用空気を加熱する加熱手段61を設けている。
乾燥運転時に、衣類等から発生したリントが乾燥用空気に混入し、循環風路57内に設けた送風手段56等に付着堆積してその機能を低下させる原因となるため、循環風路57に乾燥用空気からリントを捕捉する乾燥フィルタ62を設け、送風手段56の風上側に配設している。
循環風路57は、排気口58から流入した乾燥用空気が乾燥フィルタ62に至るまでの間に屈曲部63が設けられ、脱水工程中に衣類から回転槽53外に飛散した水滴が、回転槽53の回転によるファン効果により発生する気流の影響で、排気口58から循環風路57に浸入しても、乾燥フィルタ62まで到達し難いようにしている。
また、脱水工程中に水滴が風路に浸入するのを防止するために、排気口に弁体を設けることも考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−282729号公報 特開2012−70976号公報
しかしながら、前記従来の構成では、風路が屈曲して形成されるため圧損が大きく、送風手段の消費電力量が増加するという問題があった。また、水飛びの主要因は、脱水された水滴が水槽の壁面に付着し、高速で回転する回転槽のファン効果により、回転槽の回転方向かつ前方に壁面を移動し、排気口近傍で循環風路に浸入する気流の影響で風路に飛び出るものであり、風路の屈曲では水滴の浸入を阻止することが難しい。
風路に水滴が浸入すると、乾燥工程中に発生するリントが風路に付着して堆積しやすくなり、また、風路内に設けられている乾燥フィルタに水滴が付着して圧損が増加し、風量が低下して乾燥時間が延長する。さらに、乾燥フィルタへのスケールの固着により、乾燥フィルタを掃除する頻度が増加するなどの課題があった。
また、排気口に弁体を設けた構成では、構成が複雑になるとともに、排気口を流れる気流にリントが含まれているため、乾燥運転中に弁体とハウジングとの間隙にリントが入り込むと、弁体の動作に不具合が生じるという問題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、脱水運転中の循環風路内への水滴の浸入を抑制し、乾燥フィルタ等の汚れを低減することができる洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯乾燥機は、開口部を正面側に有し、回転軸により回転可能に支持される回転槽と、
前記回転槽を収容する水槽と、
前記回転槽を回転駆動するモータと、
前記水槽の上部かつ正面側に設けられた排気口から前記回転槽内に乾燥用空気を導入する送風口までを連通接続する循環風路と、
前記循環風路内の乾燥用空気を送風する送風手段と、
乾燥用空気を加熱する加熱手段と、
乾燥用空気に含まれるリントを捕捉する乾燥フィルタ装置と、
洗濯および乾燥運転を制御する制御手段とを備え、
前記水槽の前記排気口近傍には、前記回転槽の脱水回転方向の手前側に、前記水槽の内壁から突出するガイド部が設けられ、
前記ガイド部は、前記回転軸に対して、正面側よりも背面側の方が前記脱水回転方向側へ傾斜するように構成されたものである。
これによって、脱水工程時に、回転槽の回転により発生する気流によって水槽の壁面を移動する水滴を、気流の力を利用して後方へ誘導することができるようになり、循環風路への水滴の浸入を抑制し、乾燥フィルタの圧損増加および循環風路へのリント堆積などを低減することができる。
本発明の洗濯乾燥機は、脱水運転中の循環風路内への水滴の浸入を抑制し、乾燥フィルタおよび循環風路を流れる風量を確保して、乾燥性能を良好に維持することができる。
本発明の実施の形態1における洗濯乾燥機の構成図 同洗濯乾燥機のシステム系統図 同洗濯乾燥機の一部切欠要部側面図 同洗濯乾燥機の図3のA―A断面図 同洗濯乾燥機の図3のB部拡大図 同洗濯乾燥機の図3のC―C断面図 同洗濯乾燥機の水槽近傍の気流の模式図 同洗濯乾燥機の水槽近傍の気流の模式図 同洗濯乾燥機の水槽近傍の気流の模式図 本発明の実施の形態2における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図 本発明の実施の形態3における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図 本発明の実施の形態4における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図 従来の洗濯乾燥機の構成図
本発明の洗濯乾燥機は、
開口部を正面側に有し、回転軸により回転可能に支持される回転槽と、
前記回転槽を収容する水槽と、
前記回転槽を回転駆動するモータと、
前記水槽の上部かつ正面側に設けられた排気口から前記回転槽内に乾燥用空気を導入する送風口までを連通接続する循環風路と、
前記循環風路内の乾燥用空気を送風する送風手段と、
乾燥用空気を加熱する加熱手段と、
乾燥用空気に含まれるリントを捕捉する乾燥フィルタ装置と、
洗濯および乾燥運転を制御する制御手段とを備え、
前記水槽の前記排気口近傍には、前記回転槽の脱水回転方向の手前側に、前記水槽の内壁から突出するガイド部が設けられ、
前記ガイド部は、前記回転軸に対して、正面側よりも背面側の方が前記脱水回転方向側へ傾斜するように構成されたものである。
これにより、脱水工程時に、回転槽の回転により発生した気流によって壁面を移動する水滴を気流の力を活かして後方に誘導することができるようになり、乾燥フィルタおよび循環風路への水滴の浸入を抑制し、乾燥フィルタの圧損増加や、循環風路へのリント堆積などを低減することができる。したがって、乾燥フィルタおよび循環風路を流れる風量を確保して、乾燥性能を良好に維持することができる。
また、本発明の洗濯乾燥機は、前記水槽が、底部に凹形状の排水部を有し、
前記ガイド部の背面側の端部は、前記排水部の正面側の端部より後方に位置するように構成されてもよい。
これにより、水槽の後方に誘導された水滴を、排水部に回収して機外へ排出することができるようになり、排気口から風路に飛散する水滴を少なくすることができる。
また、本発明の前記ガイド部は、その先端部に前記脱水回転方向の手前側に突出した凸部が設けられてもよい。
これにより、ガイドに接触した水滴が気流の力でガイドを越えるのを防ぐことができ、排気口から風路に飛散する水滴を少なくすることができる。
また、本発明の前記水槽は、内壁面に複数の前記ガイド部が設けられてもよい。
これにより、気流の力で水滴がガイドを越えた場合でも、脱水回転方向側に隣接するガイドとの間隙や他のガイドによって水滴を捕集することができ、排気口から風路に飛散する水滴を少なくすることができる。
また、本発明の複数の前記ガイド部の高さは、前記排気口に近いほど高く構成されてもよい。
これにより、脱水回転方向側に隣接するガイドの方が高さが高いため、気流の力でガイドを越える水滴が捕集されやすくなり、排気口から風路に飛散する水滴を少なくすることができる。
また、本発明の前記ガイド部の高さは、正面側より背面側の方が高くなるように構成されてもよい。
ガイドは、水滴を後方へ誘導するため、後方ほど捕集した水滴量が増加する。したがって、後方側の高さを高くすることにより、水滴がガイドを越えて排気口に浸入するのを確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯乾燥機の構成図、図2は、同洗濯乾燥機のシステム系統図、図3は、同洗濯乾燥機の一部切欠し要部を断面で示した側面図、図4は、図3のA―A断面図、図5は、図3のB部拡大図、図6は、図3のC―C断面図である。
図1〜図6において、水槽1は、洗濯乾燥機の筐体2の内部で複数のサスペンション機構3により弾性的に支持されている。回転槽4は、正面側に洗濯物5を出し入れする開口部となる投入口6を有し、略有底筒状に構成して水槽1内に配設されている。回転槽4は、回転軸4aで回転可能に設けられ、衣類等の洗濯物5を収容する。
回転槽4の周側壁7には全周に亘って多数の孔8を設け、回転槽4の周側壁7の内方には、洗濯物5を回転槽4の回転方向へ持ち上げるための撹拌バッフル9を備えている。水槽1と回転槽4と回転軸4aは、水平に対して角度θ(例えば、10〜20°)で前上がりに傾けて設けられている。
また、回転槽4の背面には、回転軸4aとの強度を増すため、回転軸支持部4bが設けられている。回転軸支持部4bは、乾燥工程中に回転槽4背面から回転槽4内に気流を通過させるため、羽根形状に構成されており、回転軸4aを中心として放射状に複数形成している。
水槽1の後面側の外部には、回転槽4を回転駆動するモータ10が設けてあり、回転槽4を正逆回転させるようになっている。モータ10は、ブラシレス直流モータ等で構成され、インバータ制御によって回転速度が自在に変化できるようにしている。
筐体2の前面には、投入口6を開閉する扉体11が設けられている。投入口6と対向する水槽1の開口部1aは、伸縮自在な可撓性のパッキン12によって筐体2と気密に連結されている。扉体11は、外から回転槽4の内部が見えるように透明の窓が設けられている。
扉体11を閉じると、水槽1の開口部1aに設けられたパッキン12が扉体11の内面に密接し、水槽1内は水密、気密空間になって、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を実行する際に、水や空気が外部に漏れない状態にしている。
筐体2内には、給水弁(給水手段)13が取り付けられ、給水弁13には、洗剤ケース(図示せず)を介して水槽1に連通する給水経路14が接続されている。給水弁13を開閉することにより、水槽1内への水道水の給水と停止をおこなうことができる。
また、水槽1の底部には、洗い工程で使用した洗濯水の排水後に行われる中間脱水工程において、洗濯時に発生した泡が阻害とならないように下方に窪んだ凹形状の排水部15が設けられ、その最下部には排水孔15aが設けられている。排水孔15aには、排水経路16が接続されており、排水弁(排水手段)17が設けられている。排水弁17を開閉することにより、水槽1内の洗濯水の排水と停止をおこなうことができる。
排水経路16には、水槽1の背面下端近傍にエアートラップ18を設け、このエアートラップ18には、上方に延びる圧力検知路19を介してその上端部に水槽1内の圧力を検知する圧力検知手段20を設けている。圧力検知手段20は、例えば、内部にダイアフラムを有し、圧力が加わることで変形するダイアフラムの変形量から圧力を検知する圧力センサ等で構成し、水槽1に給水された洗濯水の水位を検知する。
また、排水経路16には、排水弁17の下流側に略U字状に形成した排水トラップ21を設けている。排水トラップ21は、屈曲自在な蛇腹状の排水ホースで形成しており、トラップ高さを排水ホースの内径より高くして、水槽1の底部より下方の筐体2内に設けている。
水槽1の上方前部の周側壁7に排気口22を設け、水槽1の背面部に送風口23を設けている。排気口22と送風口23は、水槽1の外部上方の前面側から後面側に向けて延設した循環風路24で連通接続されている。
循環風路24には、乾燥用空気とともに循環風路24を通過するリントを捕捉する乾燥フィルタ装置25と、乾燥用空気を回転槽4に供給する送風手段26と、乾燥用空気の除湿および加熱を行うヒートポンプ装置27を設けている。
送風手段26は、翼形状を有するファン26aと、ファン26aを回転駆動するファンモータ26bで構成されている。送風手段26によって送風される乾燥用空気は、送風口23から回転槽4内に送風される。
回転槽4の孔8から水槽1内に排出される乾燥用空気は、図1の矢印イで示すように、排気口22から循環風路24に流入し、乾燥フィルタ装置25、ヒートポンプ装置27、送風手段26、送風口23を経て、回転槽4に循環する構成になっている。
水槽1の内壁面の排気口22近傍には、内壁面から回転槽4側へ突出した凸形状のガイド部28が設けられている。脱水工程において、回転槽4は、図3および図4に示すように、矢印ロ方向に高速回転するが、ガイド部28は、矢印ロと反対側の側面が、水槽1後方に向かって矢印ロ側に傾斜して設けられている。
ヒートポンプ装置27は、冷媒を圧縮する圧縮機30と、圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱する放熱器(加熱手段)31と、高圧の冷媒の圧力を減圧するためのキャピラリーチューブからなる絞り手段32と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器(除湿手段)33を冷媒が循環するように管路34で連結している。
送風手段26により送風される乾燥用空気を循環風路24に設けた吸熱器33で冷却除湿し、放熱器31で加熱して送風口23から回転槽4へ供給し、排気口22から循環風路
24に流入して循環する。
また、循環風路24は、回転槽4から流出した乾燥用空気の一部を循環風路24外へ排出可能な排出口35を有し、排気弁35aによって開閉自在に構成している。排出口35と吸熱器33の間に、循環風路24内に外気を導入可能な吸気口36を有し、吸気弁36aによって開閉自在に構成している。
排出口35と吸気口36の間の循環風路24には、乾燥用空気とともに循環風路24を通過するリントを捕捉する乾燥フィルタ装置25を配設している。
制御手段40は、筐体2内の下方前部に配設され、モータ10、給水弁13、排水弁17、送風手段26、ヒートポンプ装置27等を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を逐次制御する。そして、水槽1内の圧力および洗濯水の水位を検知する圧力検知手段20の出力と、モータ10の回転数を検知するモータ回転数検知手段10aの出力が入力される。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。筐体2の前面上部に設けられた操作表示部42から、運転コースの選択や各工程の時間を入力することにより、設定内容に基づいて、制御手段40によって洗濯から乾燥までを一連の動作として実行することができ、また、乾燥工程のみを実行することも任意に選択することができる。
洗濯を行うときは、扉体11を開いて回転槽4内に洗濯物5を投入し、操作表示部42から運転コース等を指示入力して運転を開始することにより、給水経路14から水槽1内に水および洗剤が供給され、モータ10により回転槽4が回転駆動されて、洗濯工程が開始される。
回転槽4が所定の速度(例えば、50rpm)で回転することにより、洗濯物5が内周面の複数箇所に設けられた撹拌バッフル9によって回転方向に持ち上げられ、回転槽4内の上方から落下させることによる、叩き洗いが所定時間繰り返されることにより洗濯が行われる。
洗濯工程の後、すすぎ工程、脱水工程が実行されることにより洗濯は完了する。すすぎ工程は、まず、排水弁17を開放し前工程で用いた洗濯水を排水する排水工程、回転槽4を高速回転(例えば、900rpm)することで、洗濯物5に含まれる汚れや洗剤などを水とともに脱水する中間脱水工程、給水弁13を開放し水槽1に新たに水を供給する給水工程、回転槽4を所定の速度(例えば、50rpm)で回転し、洗濯物5を攪拌する、すすぎ1工程を順次行う。
すすぎ工程を所定回数行った後、前工程の洗濯水を排水弁17の開放により排水する排水工程、回転槽4を高速回転(例えば、900〜1700rpm)させ、洗濯物5に含まれる水分や洗剤分を脱水する本脱水工程からなる脱水工程を行う。
ここで、図7〜図9は、回転槽4の高速回転中に水槽1内で発生する気流を模式的にあらわしたものである。
回転槽4が高速回転する中間脱水工程および本脱水工程においては、回転槽4の背面に設けられ、回転軸4aを支持する羽根形状の回転軸支持部4bがファン効果を起こし、図7に示すように、回転槽4の周側壁7の外側と水槽1との間を後方から前方に流れ、正面側の投入口6から回転槽4内に入り、回転槽4の内側を前方から後方に流れる気流ハを発
生させる。
また、回転槽4の周側壁7の外側と空気との粘性や、周側壁7に設けた孔8が抵抗体となるファン効果により、図8に示すように、回転槽4の回転方向(矢印ロ)方向に気流ニが発生する。
そのため、水槽1内では、中間脱水工程や本脱水工程中に、図9に示すように、二つの気流ハと気流ニが合成した時計回り、かつ、前方に流れる螺旋状の気流ホが発生する。
なお、一般的に水槽1の内壁面と回転槽4の周側壁7の外面との距離は、10〜15mm程度であり、気流の発生源から距離が近いため、水槽1の内壁面近傍の流れは、気流ニが支配的である。
また、排気口22の近傍では、気流ホは、空気の慣性により排気口22から循環風路24方向に吹出す気流ヘと変わる。
ガイド部28が設けられていない場合、脱水工程中に回転槽4の孔8から遠心力により水槽1内へ飛散した水は、遠心力と回転槽4の高速回転の慣性力を受けて、斜め方向に飛散し、水槽1の内壁面に付着する。水槽1の内壁面に付着した水滴は、気流ニによって、前方かつ時計回りに水槽1の内壁面を移動し、気流ホにより、排気口22から循環風路24に水滴が浸入し、循環風路24内の壁面や乾燥フィルタ装置25に付着する。
本発明では、排気口22近傍の回転槽4の脱水回転方向(矢印ロ)と反対側にガイド部28を設け、このガイド部28を脱水回転方向(矢印ロ)へ水槽1の後方に傾斜させているため、水槽1の内壁面を移動する水滴が、ガイド部28に沿って水槽1後方へ戻されるため、排気口22から循環風路24や乾燥フィルタ装置25に飛散する水滴を少なくすることができる。
なお、水槽1の前方側に水滴が移動すると、気流ホの影響により、扉体11を経て回転槽4の内部に水滴が戻り、回転槽4内の衣類等に付着して、脱水率の低下による乾燥時間の延長や脱水時間の延長が起こるが、水滴をガイド部28に沿って水槽1の後方側へ誘導することにより、このような不具合も解消される。
洗濯工程から乾燥工程までを一貫して実行する運転コースを選択入力した場合は、洗濯工程が完了すると、制御手段40は、洗濯工程に続いて乾燥工程を実行する。また、濡れた衣類等を乾燥させる場合は、乾燥工程のみを実行することができる。
乾燥工程においては、回転槽4内に脱水を終えた洗濯物5あるいは濡れた衣類(以下、衣類と称する)を収容して乾燥工程を実行すると、乾燥工程で設定された回転速度で回転槽4を回転して衣類を撹拌するとともに、送風手段26およびヒートポンプ装置27が駆動し、回転槽4内への乾燥用空気の送風循環が開始される。
この乾燥工程においては、水槽1は衣類乾燥機における乾燥室と同様の役割を果たす。この際、乾燥フィルタ装置25に水滴が付着していると、乾燥フィルタ装置25の有効面積が低下するため、循環風量が減少する。
ヒートポンプ装置27は、圧縮機30の作動により冷媒が圧縮され、この圧力により冷媒は圧縮機30から管路34を流れて放熱器31、絞り手段32、吸熱器33、圧縮機30を循環する。圧縮された冷媒の熱は放熱器31に流入することにより、放熱器31内に配設された管路34に設けられたフィンに接する空気に放熱されるので、循環風路24を
流れる乾燥用空気が加熱される。
加熱された乾燥用空気は、送風口23から回転槽4へ供給され、衣類5から水分を奪って湿った空気となって排気口22から循環風路24へ排出される。衣類5の乾燥の進行に伴って衣類5から糸屑などのリントが発生する。排気口22から排出された乾燥用空気は乾燥フィルタ装置25を通過し、空気中に含まれているリントが捕捉される。
乾燥フィルタ装置25でリントが除去された乾燥用空気は、絞り手段32により減圧されて低圧となった冷媒が流れる吸熱器33を通過する際に顕熱と潜熱とが奪われて除湿され、除湿されることにより生じた結露水は貯水部(図示せず)に滴下し、除湿されて乾いた乾燥用空気は、放熱器31を通過して加熱される。除湿された結露水は、排水経路16を通って機外へ排水される。
放熱器31で乾燥用空気が加熱される熱量は、圧縮機30の消費電力相当分と、吸熱器33で乾燥用空気から吸熱される熱量の和にほぼ等しいため、放熱器31は圧縮機30に入力された電力以上の出力を得て乾燥用空気を加熱することができる。しかしながら、循環風路24内の乾燥用空気は循環が繰り返されると、乾燥用空気全体が持つ熱量は、圧縮機30の消費電力相当分から自然放熱された熱量を差し引いた分だけ蓄積し続けることになる。
これとともに、ヒートポンプ装置27内の冷媒が持つ熱量も増え続け、冷媒の温度および圧力が上昇し、やがて圧縮機30に過負荷が加わる可能性が生じる。これを回避するために、循環風路24を流れる乾燥用空気の一部を循環風路24外へ排気する排出口35と、外気を循環風路24内に導入する吸気口36が設けられている。
制御手段40は、放熱器31の入口近傍の管路34に設けた冷媒温度検知手段43によって、管路34を流れる冷媒の温度を検知し、排出口35と吸気口36の開閉を制御してヒートポンプ装置27を安定した状態で動作するようにしている。
衣類5からのリントの発生は、衣類5が濡れている乾燥開始時より、衣類5の乾燥が進行するのに伴ってリントの発生は多くなるが、この際、循環風路24に洗剤や柔軟剤を含んだ水滴が脱水工程などで付着していると、洗剤や柔軟剤がバインダとなり、循環風路24内にリントが付着して堆積する。リントが循環風路24に堆積すると、循環風路24の断面積の縮小により、乾燥工程中に所定の風量が得られず、乾燥不良や乾燥時間の延長などを起こしてしまう。
ガイド部28は、図7に示すように、後側端部28aを排水部15の凹部の前面側端部15bより後方に配設することが望ましい。この場合、ガイド部28に誘導された水滴が、排水部15に戻り、排水孔15aから機外に排出されやすくなるため、排気口22から循環風路24側に飛散する水滴を減少させることができる。
以上のように、本実施の形態の洗濯乾燥機は、開口部となる投入口6を正面側に有し、回転軸aにより回転可能に支持される回転槽4と、回転槽4を収容する水槽1と、回転槽4を回転駆動するモータ10とを有する。また、洗濯乾燥機は、水槽1の上部かつ正面側に設けられた排気口22から回転槽4内に乾燥用空気を導入する送風口23までを連通接続する循環風路24と、循環風路24内の乾燥用空気を送風する送風手段26と、乾燥用空気を加熱する加熱手段31と、乾燥用空気に含まれるリントを捕捉する乾燥フィルタ装置25と、洗濯および乾燥運転を制御する制御手段40とを有する。水槽1の排気口22の近傍には、回転槽4の脱水回転方向の手前側に、水槽1の内壁から突出するガイド部28が設けられる。ガイド部28は、回転軸4aに対して、正面側よりも背面側の方が脱水
回転方向側へ傾斜するように構成される。回転槽4が高速回転する中間脱水や本脱水工程中に、水滴が排気口22から循環風路24に浸入することを防ぐことで、乾燥工程時の乾燥フィルタ装置25の圧損増加による乾燥時間延長の抑制や、循環風路24へのリントの堆積、乾燥フィルタ装置25へのスケールの堆積などを防ぐことができる。
また、水槽1は、底部に凹形状の排水部15を有する。ガイド部28の背面側の端部は、排水部15の正面側の端部より後方に位置するように構成される。これにより、水槽の後方に誘導された水滴を、排水部に回収して機外へ排出することができるようになり、排気口から風路に飛散する水滴を少なくすることができる。
(実施の形態2)
図10は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図である。本実施の形態の特徴は、ガイド部28の先端部に、回転槽4の脱水回転方向手前側に突出した凸部28bを設けたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
回転槽4の脱水回転方向の手前側、すなわち、脱水回転方向と逆方向へ凸部28bを突出させたものである。これによって、凸部28bが阻害となり、気流ニによりガイド部28を越える水滴が減少するため、排気口22から循環風路24側に浸入する水滴を減少させることができる。
(実施の形態3)
図11は、本発明の第3の実施の形態における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図である。本実施の形態の特徴は、ガイド部28を複数形成したものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
ガイド部28を回転槽4の脱水回転方向に複数設け、ガイド部28間に少なくとも1つの間隙28cが形成されるようにしたものである。これによって、気流ニによってガイド部28を越えた水滴が、表面張力によってガイド部28とガイド部28との間隙28cに入り込み、再び気流ニによって後方に誘導されるため、排気口22から循環風路24側に浸入する水滴を減少させることができる。
複数形成したガイド部28は、脱水回転方向(矢印ロ)側の高さを高くすることが望ましい。すなわち、ガイド部28は排気口22に近いほど高くなるように構成される。この場合は、気流ニによってガイド部28を越えた水滴が、脱水回転方向側に隣接するガイド部28に捕集され、再び気流ニによって後方に誘導されるため、排気口22から循環風路24側に浸入する水滴を減少させることができる。
(実施の形態4)
図12は、本発明の第4の実施の形態における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図である。本実施の形態の特徴は、ガイド部28の高さを、水槽1の後方側ほど高くしたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
ガイド部28は、水槽1の内面から回転槽4側への突出高さhを、水槽1の後方側ほど高くなるようにテーパ状に形成したものである。これによって、水滴は水槽1の後方に誘導されるため、ガイド部28の後方ほど多くの水滴がガイド部28の側面を流れる。ガイド部28の後方側の高さを前方側より高くすることで、ガイド部28を越える水滴が減少し、排気口22から循環風路24側に浸入する水滴を減少させることができる。
なお、ヒートポンプ装置27の放熱器31で加熱手段を構成し、吸熱器33で除湿手段を構成することにより、低い温度で衣類等を乾燥させることができるとともに、少ない消費電力量で所定の乾燥性能を得ることができる。
なお、加熱手段にヒータを用い、除湿手段に水冷または空冷式の熱交換器を用いた構成でも、乾燥フィルタ装置25や循環風路24への水滴の浸入抑制効果に関しては、上記と同様の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態は、他の実施の形態と組み合わせて実施することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯乾燥機は、脱水運転中の循環風路内への水滴の浸入を抑制し、乾燥フィルタおよび風路を流れる風量を確保して、乾燥性能を良好に維持することができるので、洗濯乾燥機として有用である。
1 水槽
4 回転槽
10 モータ
15 排水部
22 排気口
23 送風口
24 循環風路
25 乾燥フィルタ装置
26 送風手段
28 ガイド部
31 放熱器(加熱手段)
40 制御手段

Claims (6)

  1. 開口部を正面側に有し、回転軸により回転可能に支持される回転槽と、
    前記回転槽を収容する水槽と、
    前記回転槽を回転駆動するモータと、
    前記水槽の上部かつ正面側に設けられた排気口から前記回転槽内に乾燥用空気を導入する送風口までを連通接続する循環風路と、
    前記循環風路内の乾燥用空気を送風する送風手段と、
    乾燥用空気を加熱する加熱手段と、
    乾燥用空気に含まれるリントを捕捉する乾燥フィルタ装置と、
    洗濯および乾燥運転を制御する制御手段とを備え、
    前記水槽の前記排気口近傍には、前記回転槽の脱水回転方向の手前側に、前記水槽の内壁から突出するガイド部が設けられ、
    前記ガイド部は、前記回転軸に対して、正面側よりも背面側の方が前記脱水回転方向側へ傾斜するように構成された洗濯乾燥機。
  2. 前記水槽は、底部に凹形状の排水部を有し、
    前記ガイド部の背面側の端部は、前記排水部の正面側の端部より後方に位置するように構成された請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記ガイド部は、その先端部に前記脱水回転方向の手前側に突出した凸部が設けられた請求項1または2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記水槽は、内壁に複数の前記ガイド部が設けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  5. 複数の前記ガイド部の高さは、前記排気口に近いほど高く構成された請求項4に記載の洗濯乾燥機。
  6. 前記ガイド部の高さは、正面側より背面側の方が高くなるように構成された請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
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