JP6114910B2 - 洗濯機 - Google Patents

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本発明は、衣類等の洗濯を行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、衣類等の洗濯物を回転槽内で洗い、すすぎ、脱水の一連の工程を実行し洗濯を行うものである。
衣類に含まれる水分を回転槽の高速回転により遠心脱水する脱水工程では、衣類から脱水された水滴が飛散し、水槽の内壁面に付着する。付着した水滴は、回転槽の回転で水槽内に発生する気流によって水槽の内壁面を移動し、水槽の最下部に設けられている排水口から排水経路を経て機外へ排出される(例えば、特許文献1参照)。
図13は、特許文献1に記載された従来の洗濯機を示すものである。図13において、筐体51内に水槽52が弾性支持され、水槽52内に円筒状の回転槽53が回転可能に設けられている。回転槽53は、水槽52の背面外部に取り付けたモータ54によって回転駆動される。回転槽53の周側面に多数の孔55を設けて水槽52と連通している。
水槽52の底部には凹形状の排水部56が設けられ、排水部56の最下部には排水口57が設けられている。脱水工程における回転槽53の高速回転により衣類から遠心脱水された水滴は、回転槽53の孔55から水槽52の内壁面に衝突し、回転槽53の回転によるファン効果によって、水槽52の内壁面を移動し、排水部56に回収され、最下部に設けられている排水口57から機外へ排出されるものである。
特開2005−65920号公報
しかしながら、前記従来の構成では、回転槽53の回転が低速回転(例えば、800回転以下)では排水が良好に行われるが、回転槽53を高速回転(例えば、1200回転)させた場合、回転槽53の孔55によって回転槽53の回転方向への気流が発生することに加えて、回転槽支持部58もファン効果を起こすため、水槽52の背面側から正面側への気流が発生する。そのため、衣類から脱水された水滴は、気流の影響で水滴が水槽52の内壁面を螺旋状に正面側へ移動するため、排水部57に確実に水滴が回収されず、排水が行われないという課題があった。さらに、気流の影響で水滴が正面側の開口部59から回転槽53内に戻り、内部の衣類を濡らすため、脱水速度が低下するという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、脱水中の水槽外への排水を促進する洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、正面側に開口部を有し、底部の背面側に凹形状の排水部を有する水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、前記回転槽を回転駆動するモータと、洗濯運転を制御する制御手段とを備え、前記水槽の前記底部の正面側には、凸形状のガイドが設けられ、前記ガイドは、前記排水部における
前記回転槽の脱水回転方向の進行側の底線よりも、前記脱水回転方向の手前側に設けられ、かつ、背面側の端部が正面側の端部よりも前記脱水回転方向の進行側に向かって傾斜するように形成されたものである。
これによって、脱水工程時に、回転槽の回転により発生する気流によって水槽の壁面を移動する水滴を、気流の力を利用して排水部へ誘導することができる。よって、洗濯水を排水口から水槽外へ迅速に排出することができる。また、水槽外への排水を促進することで、排水部に回収された水滴が気流の影響で排水部から飛散して再び衣類に付着することを防ぎ、脱水速度を向上することができる。
本発明の洗濯機は、脱水工程中の水槽外への脱水の排水を促進して、衣類の脱水速度を短縮することができる。
本発明の実施の形態1における乾燥機能を備えた洗濯機の構成図 同洗濯機のシステム系統図 同洗濯機の一部切欠要部正面図 同洗濯機の図3のA―A断面図 同洗濯機の図3のB部拡大図 同洗濯機の図3のC―C断面図 同洗濯機の水槽近傍の気流の模式図 同洗濯機の水槽近傍の気流の模式図 同洗濯機の水槽近傍の気流の模式図 本発明の実施の形態2における洗濯機の水槽の一部切欠要部断面図 本発明の実施の形態3における洗濯機の水槽の一部切欠要部断面図 本発明の実施の形態4における洗濯機の水槽の一部切欠要部断面図 従来の洗濯機の構成図
本発明の洗濯機は、正面側に開口部を有し、底部の背面側に凹形状の排水部を有する水槽と、前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、前記回転槽を回転駆動するモータと、洗濯運転を制御する制御手段とを備え、前記排水部には、前記水槽内の洗濯水を機外に排水する排水口が設けられ、前記水槽の前記底部の正面側には、凸形状のガイドが設けられ、前記ガイドは、前記排水部における前記回転槽の脱水回転方向の進行側の底線よりも、前記脱水回転方向の手前側に設けられ、かつ、背面側の端部が正面側の端部よりも前記脱水回転方向の進行側に向かって傾斜するように形成されたものである。
これにより、脱水工程時に、回転槽の回転により発生する気流によって水槽の壁面を移動する水滴を、気流の力を利用して排水部へ誘導することができる。よって、洗濯水を排水口から水槽外へ迅速に排出することができる。また、水槽外への排水を促進することで、排水部に回収された水滴が気流の影響で排水部から飛散して再び衣類に付着することを防ぎ、脱水速度を向上することができる。
上記構成において、前記ガイドは、前記排水口における前記脱水回転方向の進行側の端部よりも、前記脱水回転方向の手前側に設けられたものとしてもよい。
これにより、脱水工程時に、回転槽の回転により発生する気流によって水槽の壁面を移動する水滴を、気流の力を利用して排水口へ誘導することができる。よって、洗濯水を排水口から水槽外へ迅速に排出することができる。
上記構成において、前記水槽は、水平に対して正面側が上となるように傾斜してもよい。
これにより、水槽の壁面を移動する水滴は、水槽が傾斜しているために、低い位置となる背面側へ移動しやすくなる。よって、背面側に位置する排水部に向けて移動しやすくなり、排水が促される。
上記構成において、前記ガイドの背面側端部は、前記排水部の正面側端部よりも背面側に設けられてもよい。
これにより、水槽の背面側に誘導された水滴を、排水部に回収して機外へ排出することができるようになり、より排水を促進することができる。
上記構成において、前記ガイドの先端部に前記脱水回転方向の手前側に向かって突出した凸部が設けられてもよい。
これにより、ガイドに接触した水滴が気流の力でガイドを越えるのを防ぐことができ、より脱水工程中の水槽外への排水を促進することができる。
上記構成において、水前記水槽は、内面に複数の前記ガイドが設けられてもよい。
これにより、それぞれのガイドが排水口方向に誘導する水滴量を分散させることで、ガイドを越える水滴が減少し、より脱水工程中の水槽外への排水を促進することができる。
上記構成において、前記ガイドは、正面側の方が背面側よりも高く形成されてもよい。
ガイドは、水滴を背面側へ誘導するため、背面側ほど捕集した水滴量が増加する。したがって、背面側の高さを高くすることにより、水滴がガイドを越えるのを防ぎ、より脱水工程中の水槽外への排水を促進することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における乾燥機能を備えた洗濯機(所謂、洗濯乾燥機)の構成図、図2は、同洗濯機のシステム系統図、図3は、同洗濯機の一部切欠し要部を断面で示した正面図、図4は、図3のA―A断面図、図5は、図3のB部拡大図、図6は、図3のC―C断面図である。
図1〜図6において、水槽1は、洗濯乾燥機の筐体2の内部で複数のサスペンション機構3により弾性的に支持されている。回転槽4は、正面側に洗濯物5を出し入れする投入口6を有し、略有底筒状に構成して水槽1内に配設されている。回転槽4は、回転軸4aにより回転可能に支持され、衣類等の洗濯物5を収容する。
回転槽4の周側壁7には全周に亘って多数の孔8が設けられる。回転槽4の周側壁7の内方には、洗濯物5を回転槽4の回転方向へ持ち上げるための撹拌バッフル9が備えられる。水槽1は、水平に対して角度θ(例えば、10〜20°)となるように、正面側が上となるように傾斜して設けられる。回転槽4および回転軸4aは、水槽1の傾斜に合わせて同様の傾斜角度で設けられる。
また、回転槽4の背面側には、回転軸4aとの強度を増すため、回転軸支持部4bが設けられている。図8に示すように、回転軸支持部4bは、回転軸4aを中心として外周側へ向かって放射状に複数形成される。また、複数の回転軸支持部4bの間は、乾燥工程中に回転槽4の背面から回転槽4内に気流を通過させるため、空間部4cが設けられる。
水槽1の背面側の外部には、回転槽4を回転駆動するモータ10が設けられ、回転槽4を正逆回転させるようになっている。モータ10は、ブラシレス直流モータ等で構成され、インバータ制御によって回転速度が自在に変化できる。
筐体2の正面には、投入口6を開閉する扉体11が設けられている。投入口6と対向する水槽1の開口部1aは、伸縮自在な可撓性のパッキン12によって筐体2と気密に連結されている。扉体11は、外から回転槽4の内部が見えるように透明の窓が設けられている。
扉体11を閉じると、水槽1の開口部1aに設けられたパッキン12が扉体11の内面に密接し、水槽1内は水密、気密空間になって、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を実行する際に、水や空気が外部に漏れない状態にしている。
筐体2内には、給水弁(給水手段)13が取り付けられ、給水弁13には、洗剤ケース(図示せず)を介して水槽1に連通する給水経路14が接続されている。給水弁13を開閉することにより、水槽1内への水道水の給水と停止をおこなうことができる。
また、水槽1の底部には、洗い工程で使用した洗濯水の排水後に行われる中間脱水工程において、洗濯時に発生した泡が阻害とならないように下方に窪んだ凹形状の排水部15が設けられる。排水部15は、水槽1の底部の背面側に設けられる。排水部15の最下部となる背面側には排水口15aが設けられる。水槽1は傾斜しているので、排水時には水槽1の背面側に洗濯水が集まり、背面側に設けられている排水口15aに向かいやすくなるので、排水が促される。
排水口15aには、排水経路16が接続されており、排水弁(排水手段)17が設けられている。排水弁17を開閉することにより、水槽1内の洗濯水の排水と停止をおこなうことができる。
脱水工程において、回転槽4は、図3および図4に示すように、矢印ロ方向に高速回転する。水槽1の底部の内壁面には、回転槽4側へ突出した凸形状のガイド28が設けられる。ガイド28は、水槽1の底部のうち、正面側に形成される。また、ガイド28は、回転槽4の脱水回転方向となる矢印ロ方向の進行側の底線15cよりも、矢印ロ方向の手前側に設けられる。また、ガイド28の正面側の端部28bから背面側端部28aに向かって、矢印ロ方向の進行側に傾斜するように形成される。
より好ましくは、ガイド28は、排水口15aにおいて、矢印ロ方向の進行側の端部15bよりも、矢印ロ方向の手前側に設けられる。これにより、ガイド28に当接した水滴は、排水部15へ良好に導かれる。
排水経路16には、水槽1の背面側下端近傍にエアートラップ18を設け、このエアートラップ18には、上方に延びる圧力検知路19を介してその上端部に水槽1内の圧力を検知する圧力検知手段20を設けている。圧力検知手段20は、例えば、内部にダイアフラムを有し、圧力が加わることで変形するダイアフラムの変形量から圧力を検知する圧力センサ等で構成し、水槽1に給水された洗濯水の水位を検知する。
また、排水経路16には、排水弁17の下流側に略U字状に形成した排水トラップ21を設けている。排水トラップ21は、屈曲自在な蛇腹状の排水ホースで形成しており、トラップ高さを排水ホースの内径より高くして、水槽1の底部より下方の筐体2内に設けている。
水槽1の上方前部の周側壁7に排気口22を設け、水槽1の背面部に送風口23を設けている。排気口22と送風口23は、水槽1の外部上方の正面側から背面側に向けて延設した循環風路24で連通接続されている。
循環風路24には、乾燥用空気とともに循環風路24を通過するリントを捕捉する乾燥フィルタ装置25と、乾燥用空気を回転槽4に供給する送風手段26と、乾燥用空気の除湿および加熱を行うヒートポンプ装置27を設けている。
送風手段26は、翼形状を有するファン26aと、ファン26aを回転駆動するファンモータ26bで構成されている。送風手段26によって送風される乾燥用空気は、送風口23から回転槽4内に送風される。
回転槽4の孔8から水槽1内に排出される乾燥用空気は、矢印イで示すように、排気口22から循環風路24に流入し、乾燥フィルタ装置25、ヒートポンプ装置27、送風手段26、送風口23を経て、回転槽4に循環する構成になっている。
ヒートポンプ装置27は、冷媒を圧縮する圧縮機30と、圧縮後の高温高圧の冷媒の熱を放熱する放熱器(加熱手段)31と、高圧の冷媒の圧力を減圧するためのキャピラリーチューブからなる絞り手段32と、減圧されて低圧となった冷媒が周囲から熱を奪う吸熱器(除湿手段)33を冷媒が循環するように管路34で連結している。
送風手段26により送風される乾燥用空気を循環風路24に設けた吸熱器33で冷却除湿し、放熱器31で加熱して送風口23から回転槽4へ供給し、排気口22から循環風路24に流入して循環する。
また、循環風路24は、回転槽4から流出した乾燥用空気の一部を循環風路24外へ排出可能な排出口35を有し、排気弁35aによって開閉自在に構成している。排出口35と吸熱器33の間に、循環風路24内に外気を導入可能な吸気口36を有し、吸気弁36aによって開閉自在に構成している。
排出口35と吸気口36の間の循環風路24には、乾燥用空気とともに循環風路24を通過するリントを捕捉する乾燥フィルタ装置25を配設している。
制御手段40は、筐体2内の下方前部に配設され、モータ10、給水弁13、排水弁17、送風手段26、ヒートポンプ装置27等を制御し、洗い、すすぎ、脱水、乾燥の各工程を逐次制御する。そして、水槽1内の圧力および洗濯水の水位を検知する圧力検知手段20の出力と、モータ10の回転数を検知するモータ回転数検知手段10aの出力が入力される。
以上のように構成された洗濯乾燥機について、以下その動作、作用を説明する。筐体2の正面上部に設けられた操作表示部42から、運転コースの選択や各工程の時間を入力することにより、設定内容に基づいて、制御手段40によって洗濯から乾燥までを一連の動作として実行することができ、また、乾燥工程のみを実行することも任意に選択することができる。
洗濯を行うときは、扉体11を開いて回転槽4内に洗濯物5を投入し、操作表示部42から運転コース等を指示入力して運転を開始することにより、給水経路14から水槽1内に水および洗剤が供給され、モータ10により回転槽4が回転駆動されて、洗い工程が開始される。
回転槽4が所定の速度(例えば、50rpm)で回転することにより、洗濯物5が内周面の複数箇所に設けられた撹拌バッフル9によって回転方向に持ち上げられ、回転槽4内の上方から落下させることによる、叩き洗いが所定時間繰り返されることにより洗いが行われる。
洗い工程の後、すすぎ工程、脱水工程が実行されることにより洗濯は完了する。すすぎ工程は、まず、排水弁17を開放し前工程で用いた洗濯水を排水する排水工程、回転槽4を高速回転(例えば、900rpm)することで、洗濯物5に含まれる汚れや洗剤などを水とともに脱水する中間脱水工程、給水弁13を開放し水槽1に新たに水を供給する給水工程、回転槽4を所定の速度(例えば、50rpm)で回転し、洗濯物5を攪拌する、すすぎ1工程を順次行う。
すすぎ工程を所定回数行った後、前工程の洗濯水を排水弁17の開放により排水する排水工程、回転槽4を高速回転(例えば、900〜1700rpm)させ、洗濯物5に含まれる水分や洗剤分を脱水する本脱水工程からなる脱水工程を行う。
ここで、図7〜図9は、回転槽4の高速回転中に水槽1内で発生する気流を模式的に表したものである。
回転槽4が高速回転する中間脱水工程および本脱水工程においては、回転槽4の背面に設けられ、回転軸4aを支持する羽根形状の回転軸支持部4bがファン効果を起こし、図7に示すように、回転槽4の周側壁7の外側と水槽1との間を背面側から正面側に流れ、正面側の投入口6から回転槽4内に入り、回転槽4の内側を正面側から背面側に流れる気流ハを発生させる。
また、回転槽4の周側壁7の外側と空気との粘性や、周側壁7に設けた孔8が抵抗体となるファン効果により、図8に示すように、回転槽4の回転方向(矢印ロ)方向に気流ニが発生する。
そのため、水槽1内では、中間脱水工程や本脱水工程中に、図9に示すように、二つの気流ハと気流ニが合成した時計回り(脱水回転方向である矢印路方向回り)、かつ、正面側に流れる螺旋状の気流ホが発生する。
なお、一般的に水槽1の内壁面と回転槽4の周側壁7の外面との距離は、10〜15mm程度であり、気流の発生源から距離が近いため、水槽1の内壁面近傍の流れは、気流ニが支配的である。
ガイド28が設けられていない場合、脱水工程中に回転槽4の孔8から遠心力により水槽1内へ飛散した水は、遠心力と回転槽4の高速回転の慣性力を受けて、斜め方向に飛散し、水槽1の内壁面に付着する。水槽1の内壁面に付着した水滴は、気流ニによって、正面かつ時計回りに水槽1の内壁面を移動する。
本発明では、水槽1の内壁面の排水部15近傍に、回転槽4の脱水回転方向(矢印ロ)の手前側にガイド28を設け、このガイド28を脱水回転方向(矢印ロ)の進行側へ水槽
1の背面側に傾斜させているため、水槽1の内壁面を移動する水滴が、ガイド28に沿って水槽1の背面側へ戻される。
水槽1の正面側に水滴が移動すると、気流ホの影響により、扉体11を経て投入口6から回転槽4の内部に水滴が戻り、回転槽4内の衣類等に付着して、脱水速度の低下による脱水時間の延長が起こるが、水滴をガイド28に沿って水槽1の背面側へ誘導し、排水を促進することにより、このような不具合が解消される。
さらに、水槽1が水平に対して正面側が上となるように傾斜して構成されているので、水槽1の壁面を移動する水滴は、水槽1が傾斜しているために、低い位置となる背面側へ移動しやすくなる。よって、背面側に位置する排水部15に向けて移動しやすくなり、排水が促される。
洗濯工程から乾燥工程までを一貫して実行する運転コースを選択入力した場合は、洗濯工程が完了すると、制御手段40は、洗濯工程に続いて乾燥工程を実行する。また、濡れた衣類等を乾燥させる場合は、乾燥工程のみを実行することができる。
乾燥工程においては、回転槽4内に脱水を終えた洗濯物5あるいは濡れた衣類(以下、衣類と称する)を収容して乾燥工程を実行すると、乾燥工程で設定された回転速度で回転槽4を回転して衣類を撹拌するとともに、送風手段26およびヒートポンプ装置27が駆動し、回転槽4内への乾燥用空気の送風循環が開始される。
この乾燥工程においては、水槽1は衣類乾燥機における乾燥室と同様の役割を果たす。この際、乾燥フィルタ装置25に水滴が付着していると、乾燥フィルタ装置25の有効面積が低下するため、循環風量が減少する。
ヒートポンプ装置27は、圧縮機30の作動により冷媒が圧縮され、この圧力により冷媒は圧縮機30から管路34を流れて放熱器31、絞り手段32、吸熱器33、圧縮機30を循環する。圧縮された冷媒の熱は放熱器31に流入することにより、放熱器31内に配設された管路34に設けられたフィンに接する空気に放熱されるので、循環風路24を流れる乾燥用空気が加熱される。
加熱された乾燥用空気は、送風口23から回転槽4へ供給され、衣類5から水分を奪って湿った空気となって排気口22から循環風路24へ排出される。衣類5の乾燥の進行に伴って衣類5から糸屑などのリントが発生する。排気口22から排出された乾燥用空気は乾燥フィルタ装置25を通過し、空気中に含まれているリントが捕捉される。
乾燥フィルタ装置25でリントが除去された乾燥用空気は、絞り手段32により減圧されて低圧となった冷媒が流れる吸熱器33を通過する際に顕熱と潜熱とが奪われて除湿され、除湿されることにより生じた結露水は貯水部(図示せず)に滴下し、除湿されて乾いた乾燥用空気は、放熱器31を通過して加熱される。除湿された結露水は、排水経路16を通って機外へ排水される。
放熱器31で乾燥用空気が加熱される熱量は、圧縮機30の消費電力相当分と、吸熱器33で乾燥用空気から吸熱される熱量の和にほぼ等しいため、放熱器31は圧縮機30に入力された電力以上の出力を得て乾燥用空気を加熱することができる。しかしながら、循環風路24内の乾燥用空気は循環が繰り返されると、乾燥用空気全体が持つ熱量は、圧縮機30の消費電力相当分から自然放熱された熱量を差し引いた分だけ蓄積し続けることになる。
これとともに、ヒートポンプ装置27内の冷媒が持つ熱量も増え続け、冷媒の温度および圧力が上昇し、やがて圧縮機30に過負荷が加わる可能性が生じる。これを回避するために、循環風路24を流れる乾燥用空気の一部を循環風路24外へ排気する排出口35と、外気を循環風路24内に導入する吸気口36が設けられている。
制御手段40は、放熱器31の入口近傍の管路34に設けた冷媒温度検知手段43によって、管路34を流れる冷媒の温度を検知し、排出口35と吸気口36の開閉を制御してヒートポンプ装置27を安定した状態で動作するようにしている。
ガイド28は、図7に示すように、背面側端部28aを排水部15の凹部の正面側端部15dより背面側に配設することが望ましい。この場合、ガイド28に誘導された水滴が、排水部15に戻り、排水口15aから機外に排出されやすくなるため、さらに脱水速度を向上させることができる。
以上のように、本実施の形態においては、底部に凹形状の排水部15を有する水槽1と、水槽1内に回転可能に設けた回転槽4と、回転槽4を回転駆動するモータ10と、洗濯運転を制御する制御手段40とを備え、排水部15の後部に水槽1内の洗濯水を機外に排水する排水口15aを有し、水槽1は、排水部15近傍の排水口15aより回転槽4の脱水回転方向手前側内面に凸形状のガイド28を設け、ガイド28は、回転槽4の脱水回転方向側へ水槽1の背面側に向かって傾斜するように形成したものであり、回転槽4が高速回転する中間脱水や本脱水工程中に、水滴が排水口15aから水槽1外に排水するのを促進することで、脱水速度の低下を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、乾燥機能を有する洗濯乾燥機で説明したが、乾燥機能を有していない一般的な洗濯機でも、脱水速度向上は同様の効果を得ることができる。
なお、ヒートポンプ装置27の放熱器31で加熱手段を構成し、吸熱器33で除湿手段を構成することにより、低い温度で衣類等を乾燥させることができるとともに、少ない消費電力量で所定の乾燥性能を得ることができる。
なお、ヒートポンプ装置27に代えて、加熱手段にヒータを用い、除湿手段に水冷または空冷式の熱交換器を用いた構成であってもよい。
(実施の形態2)
図10は、本発明の第2の実施の形態における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図である。本実施の形態の特徴は、ガイド28の先端部に、回転槽4の脱水回転方向手前側に突出した凸部28cを設けたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
回転槽4の脱水回転方向の手前側、すなわち、脱水回転方向と逆方向へ凸部28cを突出させたものである。これによって、凸部28cが阻害となり、気流ニによりガイド28を越える水滴を減少させることができ、排水部15へと誘導した水滴を排水口15aから水槽1外へ排水することができる。
(実施の形態3)
図11は、本発明の第3の実施の形態における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図である。本実施の形態の特徴は、ガイド28を複数形成したものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
ガイド28を回転槽4の脱水回転方向に複数設けたものである。これによって、気流ニによってガイド28を越えた水滴が、表面張力によってガイド28とガイド28との間隙28dに入り込み、再び気流ニによって背面側に誘導されるため、より確実に排水部15に水滴を誘導し、排水させることができる。
(実施の形態4)
図12は、本発明の第4の実施の形態における洗濯乾燥機の水槽の一部切欠要部断面図である。本実施の形態の特徴は、ガイド28の高さを、水槽1の背面側ほど高くしたものである。他の構成は実施の形態1と同じであり、同一の構成に同一の符号を付して、詳細な説明は実施の形態1のものを援用する。
ガイド28は、水槽1の内面から回転槽4側への突出高さhを、水槽1の背面側ほど高くなるようにテーパ状に形成したものである。これによって、水滴は水槽1の背面側に誘導されるため、ガイド28の背面側ほど多くの水滴がガイド28の側面を流れる。ガイド28の背面側の高さを正面側より高くすることで、ガイド28を越える水滴が減少し、より確実に排水部15に水滴を誘導し、排水させることができる。
なお、上記実施の形態は、他の実施の形態と組み合わせて実施することができる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、脱水工程中の水槽外への脱水の排水を促進して、衣類の脱水時間を短縮することができるので、洗濯機として有用である。
1 水槽
4 回転槽
10 モータ
15 排水部
15a 排水口
28 ガイド
40 制御手段

Claims (7)

  1. 正面側に開口部を有し、底部の背面側に凹形状の排水部を有する水槽と、
    前記水槽内に回転可能に設けられた回転槽と、
    前記回転槽を回転駆動するモータと、
    洗濯運転を制御する制御手段とを備え、
    前記排水部には、前記水槽内の洗濯水を機外に排水する排水口が設けられ、
    前記水槽の前記底部の正面側には、凸形状のガイドが設けられ、
    前記ガイドは、前記排水部における前記回転槽の脱水回転方向の進行側の底線よりも、前記脱水回転方向の手前側に設けられ、かつ、正面側から背面側に向かって前記脱水回転方向の進行側に傾斜するように形成された洗濯機。
  2. 前記ガイドは、前記排水口における前記脱水回転方向の進行側の端部よりも、前記脱水回転方向の手前側に設けられた請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記水槽は、水平に対して正面側が上となるように傾斜した請求項1または2に記載の洗濯機。
  4. 前記ガイドの背面側端部は、前記排水部の正面側端部よりも背面側に設けられた請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
  5. 前記ガイドの先端部に前記脱水回転方向の手前側に向かって突出した凸部が設けられた請求項1〜4のいずれか1項に記載の洗濯機。
  6. 前記水槽は、内面に複数の前記ガイドが設けられた請求項1〜5のいずれか1項に記載の洗濯機。
  7. 前記ガイドは、正面側の方が背面側よりも高く形成された請求項1〜6のいずれか1項に記載の洗濯機。
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