JP6286261B2 - 縦型洗濯乾燥機 - Google Patents
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Description
洗濯乾燥機の状態確認および初期設定を行う。
操作パネル8の表示器7を点灯表示し、操作ボタンスイッチ6からの指示入力に従って洗濯コースを設定する。指示入力がない状態では、標準の洗濯コースまたは前回実施の洗濯コースを自動的に設定する。
操作パネル8の操作ボタンスイッチ6におけるスタートスイッチ6aからの指示入力を監視して処理を分岐する。
洗剤量検出処理を実行する。この洗剤量検出は、洗い水を給水する前の乾布状態において、洗濯槽9を静止させた状態で回転翼11を一方向に回転させたときに、回転翼11に作用する回転負荷量に基づいて衣類の布量を検出するように、駆動機構における洗濯脱水駆動電動機13と電磁操作クラッチ機構12を制御し、検出した布量に基づいて洗剤の適量(洗剤量)を求めることによって行う。
求めた洗剤量を操作パネル8の表示器25に表示する。
洗剤給水電磁弁を開き、洗剤・柔軟仕上げ剤容器28の洗剤投入室に洗剤給水を実行する。使用者は、表示された量の粉末洗剤を洗剤・柔軟仕上げ剤容器28洗剤投入室に投入した後、外蓋3を閉じるように操作する。洗剤給水が流れている洗剤投入室に投入された粉末洗剤は、洗剤給水の水と共に洗剤・柔軟仕上げ剤入口28aを通り外槽10の底部に落下する。
洗剤溶かし水位まで給水したら給水を停止する。洗剤溶かし水位とは、この後の洗剤溶かし工程(ステップS108)で洗濯槽9を回転させたときに、洗濯槽9の底で給水した水と洗剤を攪拌するのに十分な水量で、かつ水面が回転翼11の下面の高さより低くなる(衣類が洗剤溶かし前に濡れない)ように設定したものである。
洗濯槽9と回転翼11を一体的に一方向に緩速回転させることによって、該洗濯槽9の底面で外槽10の底部に投入された洗剤溶かし水と粉末洗剤を攪拌して、高洗剤濃度の洗い水を生成する洗剤溶かしを実行する。
前洗いを実行する。この前洗いは、洗濯槽9を静止させた状態で回転翼11を正逆回転させる撹拌を間欠的に行ない、回転翼11の正逆回転中に循環ポンプ16を運転することによって外槽10の底部の洗い水をノズル34から衣類上に降り掛ける。このとき、高濃度の洗い水が衣類に散布されるため、洗剤の浸透作用で衣類にむらなく浸透する。衣類に浸透した高濃度の洗い水は、油の溶解能力が高く、皮脂汚れなどの油脂汚れを溶解し、衣類から汚れが浮き上がらせる効果が非常に大きく、高い洗浄力が得られる。次に、回転翼11と循環ポンプ16の停止期間中に、水位センサ21の検出信号を参照しながら洗剤給水電磁弁および洗濯給水電磁弁を開いて、水位が設定水位を越えないように補給水する。この運転を複数回繰り返すことによって、衣類を洗い水に馴染ませて回転翼11上に分散させるように行なう。
本洗いを実行する。この本洗いでは、先ず、前述と同様な方法で布量検出を行なって、設定されている洗濯時間を補正して設定する。その後に、洗濯槽9を静止させた状態で回転翼11を正逆回転させながら循環ポンプ16を運転して、外槽10の底部に溜った洗い水をノズル34から衣類に降り掛ける洗い水循環を行なう撹拌と、循環ポンプ16の運転を停止して洗い水の循環を止めた状態で回転翼11を正逆回転させる布ほぐし撹拌を繰り返す。回転翼11の正逆回転により、衣類は洗濯槽9内で円周方向および半径方向に入れ替わり、満遍なく洗浄される。最後に、循環ポンプ16の運転を停止して洗い水の循環を止めた状態で、回転翼11を正逆回転させる均一化撹拌を実行して本洗い時間を終了させるようにする。
第1回目の溜めすすぎを実行する。この溜めすすぎでは、先ず、排水弁15を開いて外槽10の底部に溜っている洗い水を排水した後に、洗濯槽9と回転翼11を一体的に一方向に回転させて衣類に含まれている洗い水を遠心脱水する。この洗い水脱水時の洗濯槽9と回転翼11の回転速度は、後述する最終脱水における回転速度(約1000r/min)と同様に設定し、高い脱水率を実現するように脱水運転を行なう。
第2回目の溜めすすぎを実行する。この第2回目の溜め濯ぎは、柔軟仕上げ剤給水電磁弁を開いて洗剤・柔軟剤投入容器28における柔軟仕上げ剤投入室に給水することによって、該柔軟仕上げ剤投入室内の柔軟仕上げ剤を外槽10の底部に導入する制御を付加する。それ以外の動作は、第1回目の溜め濯ぎと同様に行なう。
最終脱水処理を実行する。最終脱水は、排水電磁弁15を開放としたままの状態で、洗濯槽9と回転翼11を一体的にして、一方向に約1000r/minの高速回転させるように駆動機構を運転して、洗濯槽9内の衣類を遠心脱水するように行う。この最終脱水の運転時間は、所望の脱水率が得られる時間に設定する。
洗濯乾燥コースが設定されているかどうかを確認して、処理を分岐する。
洗濯乾燥コースが設定されている場合は、乾燥を実行する。この乾燥は、排水電磁弁15を開放したままの状態として、洗濯工程と同様に、洗濯槽9を静止させた状態で回転翼11を正逆回転させながら、乾燥ダクト22の途中に設けた送風ファン19を運転することによって、外槽10内の空気を通水通気口10bから乾燥ダクト22内に吸い出し、この乾燥ダクト22内を通過するときに該乾燥ダクト22内に設置した除湿機構22bから流れ落ちる冷却水に触れさせて、冷却除湿した後にリントフィルタを通して糸屑を捕集し、ヒータ20によって加熱した後に温風吹出し口54または、温風吹出し口56から洗濯槽9内に吹き込むことにより行う。乾燥は、温度センサ26により温風の温度を監視しながら実行し、温度変化の割合が所定の値になったときに終了する。
乾燥工程では、更に衣類の脱水を行うために高速で洗濯槽9を回転させる。尚、先の洗濯工程で充分な脱水が行われている場合はこのステップを省略することができる。
ステップS200を所定時間行うための処理であり、決められた規定時間を経過するまで脱水工程を実行する。このステップも先の洗濯工程で充分な脱水が行われている場合は、省略することができる。
洗濯または、脱水工程で風路55に入り込んだ洗濯水を排出するため、図8に示す流路切替え部53に内蔵された切替え弁53bを作動させて送風ファン19からの空気を風路55に導き、風圧によって風路55の下部に溜まった洗濯水の残水55aを外槽10の内部に押し出す。このように、送風ファン19が送風を開始するときには、温風吹出し口56と温風吹出し孔57の周方向位置が重ならない位置にしておくことで、残水55aが洗濯槽9内に入ったり、衣類にかかるのを抑制できる。
ステップS202を所定時間行うための処理であり、決められた規定時間を経過するまで送風ファン19を作動させ風路55に空気を送り込む。
図9に示す流路切替え部53に内蔵された切替え弁53bを作動させて、ヒータ20によって加熱された送風ファン19からの空気を温風吹出し口54に導き、外槽10の上部から衣類の上面に向けて温風51を吹付ける。
洗濯槽9、または回転翼11を回転させることにより衣類全体を撹拌しながら加熱させ乾燥を行う。
ステップS205を所定時間行うための処理であり、決められた規定時間を経過するまで温風51を吹付けながら洗濯槽9、または回転翼11を回転させる。
洗濯槽の回転を停止させて、温風吹き出し口56と温風吹き出し孔57とが対向した位置で静止させる。
図10に示す流路切替え部53に内蔵された切替え弁53bを作動させて、ヒータ20によって加熱された送風ファン19からの温風が風路55に導かれる。風路55に導かれた温風52は、温風吹出し口56から洗濯槽9に設けられた温風吹出し孔57を通り衣類へ吹付けられる。また、回転翼11を回転させると回転翼のなだらかな傾斜面11hにより衣類が持ち上げられる。持ち上げられた衣類に高速の温風52が吹付けられることにより、衣類が押し広げられ、乾燥中に発生するしわが低減する。また、吹出された高速の温風52を集中して個々の衣類に吹付けることにより、温風52を分散させる従来例と比較して衣類に当たる風速、風量が大きくなるため、より衣類が押し広げられ乾燥中に発生するしわが低減される。また、衣類からの蒸発が促進されて乾燥効率が向上するため、乾燥時の消費電力量を低減することが出来る。なお、外槽10に設けられた温風吹出し口56の面積は、風路抵抗を低減するために、洗濯槽9の貫通孔9aの直径約5mmや回転翼11の貫通孔11cの直径約3mmより大きい。また、風量が1.2m3/minの場合、衣類を押し広げる効果が出る高速の風速50m/s以上とするには温風吹出し口56の面積は400mm2となる。さらに、衣類を押し広げる効果を大きくするために風速80m/s以上とするには温風吹出し口56の面積は250mm2となる。
温度センサ26により温風の温度を監視しながら実行し、温度変化の割合が所定の値になったときに乾燥終了と判断する。衣類が乾燥していない場合は、ステップS208の温風52の吹付けと、回転翼11を回転させて再度ステップS209の判断を行う。
ヒータ20をOFFにした後、更にファン19をOFFにし、回転翼11の回転を停止させて乾燥工程を終了する。
図15は、回転翼の上面から温風を吹き出す構成を示す縦断面図である。図16は、図15に示す回転翼の構成を示す外観斜視図である。第1の実施の形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
図17は、回転翼の上面から温風を吹き出す構成を示す縦断面図である。図18は、図17に示す回転翼の構成を示す外観斜視図である。第1の実施の形態と共通する構成については重複する説明を省略する。
Claims (2)
- 複数の貫通孔を有する洗濯槽と、前記洗濯槽の底部に設けられた回転翼と、前記洗濯槽を内包し洗濯水を溜める外槽と、前記洗濯槽と前記回転翼とを回転駆動する駆動機構と、前記洗濯槽内に温風を吹き出す乾燥機構を備えた縦型洗濯乾燥機において、
前記乾燥機構より前記外槽に前記温風を吹出す外槽吹出し口を設け、前記洗濯槽に前記温風が通る洗濯槽吹出し孔を設け、前記外槽側から前記外槽吹出し口と前記洗濯槽吹出し孔が貫通して前記乾燥機構より温風を吹出す流路を形成し、前記外槽吹出し口と前記洗濯槽吹出し孔が重なるように、前記洗濯槽の位置を固定して、前記温風を前記外槽側面から前記洗濯槽内の衣類に吹付け、
前記洗濯槽吹出し孔の面積は、前記外槽吹出し口の面積と同等以上であり、かつ、前記洗濯槽に設けた前記貫通孔の流路面積より大きく、
前記外槽の上方から前記洗濯槽内に前記温風を吹き出す上部吹出し口を設け、
前記外槽吹出し口から前記温風を吹出すか、前記上部吹出し口から前記温風を吹出すかを切り替える流路切り替部を設けたことを特徴とする縦型洗濯乾燥機。 - 請求項1に記載の縦型洗濯乾燥機において、
前記上部吹出し口から前記温風を供給し、前記流路切り替部で流路を切り替えた後に、前記外槽吹出し口から前記温風を供給することを特徴とする縦型洗濯乾燥機。
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