JP3785651B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、撹拌翼式の洗濯乾燥機の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗濯機の洗浄について図10を用いて説明する。洗濯機本体100は洗濯水を貯水するタンク103と、タンク103の内部に設け外周に複数個の水抜き穴107を設けた洗濯槽101と、洗濯槽101の低部に設けた撹拌翼102と、タンク103の底部に設けたモータ104と、タンク103の底部に設けた排水パイプ105と、排水ポンプ108と、モータ104の内部に設けたクラッチ106を内蔵している。モータ104と撹拌翼102は結合されており、またモータ104と洗濯槽101はクラッチ106により結合・離脱が切り替え可能である。
【0003】
以上の構成による洗浄動作を説明する。衣類と洗濯水を洗濯槽101に投入し、モータ104によって撹拌翼102を回転させる。以上の動作を所定時間行い、衣類が洗濯水中で撹拌され洗浄を行うものである。
【0004】
次に撹拌翼102の回転を停止し、排水ポンプ108によってタンク103内の洗濯水を排水パイプ105を通して本体100の外部へ排出する。その後クラッチ106でモータ104と洗濯槽101を結合し、洗濯槽101を高速に回転させることで脱水し、遠心力で衣類に残った残水を水切り穴107から絞り出すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように従来の撹拌式の洗濯機では、衣類の洗浄および脱水のみしか行えなかった。従って、衣類を乾燥するには別の場所に設置した衣類乾燥機に移し換えるか、天日で衣類を干す必要があり、使用者の手間がかかり作業効率を大幅に低下させていた。
【0006】
また、近年日常的な衛生観念が浸透し、清潔感が求められているため、頻繁に着替えが行われ、そのため1回当たりの洗濯量は小量であっても洗濯回数が増加する傾向にある。さらに、家族形態が核家族化したり、老夫婦のみという場合も生じ、洗濯量は小量ではあるが洗濯から乾燥まで行える家庭機器の要求が高まってきている。
【0007】
本発明は、洗濯から乾燥まで行える縦型洗濯乾燥機を提供し、乾燥行程での乾燥効率の向上を図ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の手段は、洗濯水を貯水するタンクと、前記タンクの内部に設けた洗濯槽と、前記洗濯槽の底部に設け表面から裏面に連通する複数の穴部を有する撹拌翼と、前記撹拌翼及び前記洗濯槽を駆動するモータと、前記洗濯槽の底部に形成され前記撹拌翼を配設する凹部の底部に開口している第1の通風口と、前記タンクの底部に設けられた凹部内に開口する第2の通風口と、前記第2の通風口の他端に設けた送風手段とを備え、前記タンクの底部に設けられた凹部は、前記撹拌翼を配設した前記洗濯槽の底部の凹部により前記洗濯槽の下方に突出した凸部を取り囲むように形成し、前記第2の通風口は前記凹部内に開口し、乾燥時は前記送風手段の乾燥風を前記撹拌翼全体に送風する構成としたものである。
【0009】
本発明の第2の手段は、第1の手段の撹拌翼の裏面に羽根を備えたものである。
【0010】
本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の撹拌翼は、乾燥風が撹拌翼に対して斜め上方へ放射状に送風するように穴部を設けたものである。
【0011】
【作用】
本発明の第1の手段を用いることにより、洗浄は、衣類と洗濯水を撹拌翼で撹拌し、衣類の汚れを除去する。脱水は、洗濯槽を回転させ、衣類に残る残水を遠心力で絞り出す。乾燥は、送風手段で起こした乾燥風を、第1および第2の通風口と撹拌翼に設けた穴部を介して洗濯槽内に送風するとともに、撹拌翼を回転させて衣類を転動させ、衣類への乾燥風の当たり具合を変化させながら衣類に残る残水をムラなく蒸発させるものである。撹拌翼の穴部を表面から裏面に連通させタンクと洗濯槽にそれぞれ凹部を形成するのは、凹部に送風された風はその後任意の通風口または穴部を通じて洗濯槽内に流れ込むことができ、送風効率を向上させるとともに、洗濯槽と撹拌翼に単純な穴を設ければよく、生産性の向上を図るためである。
【0012】
本発明の第2の手段を用いることにより、洗浄は、衣類と洗濯水を撹拌翼で撹拌し、衣類の汚れを除去する。脱水は、洗濯槽を回転させ、衣類に残る残水を遠心力で絞り出す。乾燥は、送風手段で起こした乾燥風を、第1および第2の通風口と撹拌翼に設けた穴部を介して洗濯槽内に送風するとともに、撹拌翼を回転させて衣類を転動させ、衣類への乾燥風の当たり具合を変化させながら衣類に残る残水をムラなく蒸発させるものである。撹拌翼に羽根を形成するのは、洗濯槽の凹部に送風された乾燥風に羽根の回転によって発生する風を付加して風量を増し勢いよく洗濯槽内に送風し、より短時間で衣類を乾燥させるためである。
【0013】
本発明の第3の手段を用いることにより、洗浄は、衣類と洗濯水を撹拌翼で撹拌し、衣類の汚れを除去する。脱水は、洗濯槽を回転させ、衣類に残る残水を遠心力で絞り出す。乾燥は、送風手段で起こした乾燥風を、第1および第2の通風口と撹拌翼に設けた穴部を介して洗濯槽内に送風するとともに、撹拌翼を回転させて衣類を転動させ、衣類への乾燥風の当たり具合を変化させながら衣類に残る残水をムラなく蒸発させるものである。送風を放射状にするのは、衣類の転動だけでは補えない洗濯槽内縁部分の衣類まで乾燥風を送風するためである。
【0014】
以上の手段を用いることにより、撹拌式の洗濯機1台で洗浄から乾燥までを連続で行うことができ、洗濯の作業効率を大幅に向上させるものである。
【0015】
【実施例】
本発明の第1の実施例について図1および図2を用いて説明する。図1において本体1は、洗濯水を貯水するタンク2と、タンク2内部に設けた洗濯槽3と、洗濯槽3の底部に設け表面から側面に連通する複数の穴部4aを有する撹拌翼4と、洗濯槽3の周囲の設けた水切り穴3aと、タンク2の外側に設け撹拌翼4に回転力を与えるモータ5と、洗濯槽3の底部に設けた第1の通風口3bと、タンク2を連通し第1の通風口3bと対向する第2の通風口2aと、第2の通風口2aに設けたファン7と、モータ5と洗濯槽3を結合・離脱するクラッチ6と、タンク2の底部に端部を接続した排水パイプ8と、排水パイプ8の途中に設けた排水弁9と、モータ5を駆動制御する制御回路10と、第2の通風口2a内に設けた逆止弁(図示せず)を有している。また撹拌翼4は洗濯槽3に設けた筒状の凹部に配置している。第1の通風口3bは一端を第2の通風口2aと対向させ、他端を撹拌翼4の側面に対向させて配置させている。
【0016】
以上の構成による洗浄動作を説明する。衣類と洗濯水を洗濯槽3に投入し、制御回路10でモータ5を駆動し撹拌翼4を回転させる。以上の動作を所定時間行い、衣類を洗濯水中で撹拌し汚れを洗浄するものである。なお、クラッチ6は洗濯槽3を離脱させており、洗濯槽3は回転しない。また、洗濯水は第2の通風口2a内に設けた逆止弁によって封じられ、タンク2外に漏れることはない。
【0017】
次に脱水動作について説明する。洗濯水は排水弁9を開くことにより、排水パイプ8を通じて本体1外に排出される。次に、クラッチ6を動作させてモータ5と洗濯槽3を結合する。制御回路10でモータ5を制御し、洗濯槽3を高速に回転させ、これによって衣類に残った残水を遠心力で絞り出し水切り穴3aからタンク2へ排出するものである。
【0018】
次に、乾燥時の動作について用いて説明する。クラッチ6は再びモータ5と洗濯槽3を離脱し、撹拌翼4のみを回転させる。この状態でまだ湿っている衣類を撹拌して乾燥させるが、ファン7で送風する乾燥風を矢印で図示したように第2の通風口2a、第1の通風口3bから穴部4aを通して洗濯槽3内に送風することにより、衣類に残る残水を強制的に気化させるものである。図2はファン7から撹拌翼4への回路を示す切り欠き断面斜視図であるが、太線矢印のように乾燥風の経路を構成している。以上の動作を所定時間行うことにより、効率よく乾燥させることができる。
【0019】
このように本発明の第1の実施例を用いれば、撹拌式の洗濯機において作業者の手間をかけずに衣類の洗浄から乾燥までを連続で行うことができる。また、穴部4aから送風している乾燥風は常に衣類に直接当たり、洗濯槽3内に送風する手段としてはもっとも効率よく乾燥できる。
【0020】
なお、第1および第2の通風口3b、2aを2組以上設けても上記と同様の効果を得られる。
【0021】
本発明の第2の実施例について図3を用いて説明する。図3において本体1は、洗濯水を貯水するタンク2と、タンク2内部に設けた洗濯槽3と、洗濯槽3の底部に設け表面から側面に連通する複数の穴部4aを有する撹拌翼4と、洗濯槽3の周囲の設けた水切り穴3aと、タンク2の外側に設け撹拌翼4に回転力を与えるモータ5と、洗濯槽3の底部に設けた第1の通風口3bと、タンク2を連通し第1の通風口3bと対向する第2の通風口2aと、第2の通風口2aに設けたファン7と、モータ5と洗濯槽3を結合・離脱するクラッチ10と、タンク2の底部に端部を接続した排水パイプ8と、排水パイプ8の途中に設けた排水弁9と、モータ5を駆動制御する制御回路10と、洗濯槽3を回転軸方向に上下させる槽切り替え手段11と、第2の通風口2a内に設けた逆止弁(図示せず)を有している。また撹拌翼4は洗濯槽3に設けた筒状の凹部に配置している。第1の通風口3bは一端を第2の通風口2aと対向させ、他端を撹拌翼4の側面に対向させて配置させている。第2の通風口2aの先端部は、タンク2の面と合わせている。
【0022】
以上の構成による洗浄動作を説明する。槽切り替え手段11は洗濯槽3を回転軸上方へ移動し固定する。この状態で衣類と洗濯水を洗濯槽3に投入し、制御回路10でモータ5を駆動し撹拌翼4を回転させる。以上の動作を所定時間行い、衣類を洗濯水中で撹拌し汚れを洗浄するものである。なお、クラッチ6は洗濯槽3を離脱させており、洗濯槽3は回転しない。また、洗濯水は第2の通風口2a内に設けた逆止弁によって封じられ、タンク2外に漏れることはない。
【0023】
次に脱水動作について説明する。洗濯水は排水弁9を開くことにより、排水パイプ8を通じて本体1外に排出される。槽切り替え手段11は洗濯槽3を回転軸上方へ移動し固定したままであり、クラッチ6を動作させてモータ5と洗濯槽3を結合する。制御回路10でモータ5を制御し、洗濯槽3を高速に回転させ、これによって衣類に残った残水を遠心力で絞り出し水切り穴3aからタンク2へ排出するものである。
【0024】
次に、乾燥時の動作について図4を用いて説明する。槽切り替え手段11は洗濯槽3を回転軸下方へ移動し固定する。クラッチ6は再びモータ5と洗濯槽3を離脱し、撹拌翼4のみを回転させる。この状態でまだ湿っている衣類を撹拌して乾燥させるが、ファン7で送風する乾燥風を矢印で図示したように第2の通風口2a、第1の通風口3bから穴部4aを通して洗濯槽3内に送風することにより、衣類に残る残水を強制的に気化させるものである。以上の動作を所定時間行うことにより、効率よく乾燥させることができる。
【0025】
このように本発明の第2の実施例を用いれば、撹拌式の洗濯機において作業者の手間をかけずに衣類の洗浄から乾燥までを連続で行うことができる。また、穴部4aから送風している乾燥風は常に衣類に直接当たり、洗濯槽3内に送風する手段としてはもっとも効率よく乾燥できる。さらに、脱水時に洗濯槽3が高速回転するときにタンク2との間に発生する気流を第2の通風口2aにより乱されることがないので、騒音を抑制することができる。
【0026】
なお、第1および第2の通風口3b、2aを2組以上設けても上記と同様の効果を得られる。
【0027】
本発明の第3の実施例について図5を用いて説明する。図5において本体1は、洗濯水を貯水するタンク2と、タンク2内部に設けた洗濯槽3と、洗濯槽3の底部に設け表面と裏面を連通する複数の穴部4aを有する撹拌翼4と、洗濯槽3の周囲の設けた水切り穴3aと、タンク2の外側に設け撹拌翼4に回転力を与えるモータ5と、洗濯槽3を連通する第1の通風口3bと、タンク2を連通する第2の通風口2aと、第2の通風口2aに設けたファン7と、モータ5と洗濯槽3を結合・離脱するクラッチ10と、タンク2の底部に端部を接続した排水パイプ8と、排水パイプ8の途中に設けた排水弁9と、モータ5を駆動制御する制御回路10と、第2の通風口2a内に設けた逆止弁(図示せず)を有している。また撹拌翼4は洗濯槽3に設けた筒状の凹部に配置しており、その反対側に筒状に突き出した凸部はタンク2に設けた筒状の凹部に配置している。第1の通風口3bは一端を第2の通風口2aと対向させ、他端を撹拌翼4の側面に対向させて配置させている。
【0028】
以上の構成による洗浄動作を説明する。衣類と洗濯水を洗濯槽3に投入し、制御回路10でモータ5を駆動し撹拌翼4を回転させる。以上の動作を所定時間行い、衣類を洗濯水中で撹拌し汚れを洗浄するものである。なお、クラッチ6は洗濯槽3を離脱させており、洗濯槽3は回転しない。また、洗濯水は第2の通風口2a内に設けた逆止弁によって封じられ、タンク2外に漏れることはない。
【0029】
次に脱水動作について説明する。洗濯水は排水弁9を開くことにより、排水パイプ8を通じて本体1外に排出される。次に、クラッチ6を動作させてモータ5と洗濯槽3を結合する。制御回路10でモータ5を制御し、洗濯槽3を高速に回転させ、これによって衣類に残った残水を遠心力で絞り出し水切り穴3aからタンク2へ排出するものである。
【0030】
次に、乾燥時の動作について説明する。クラッチ6は再びモータ5と洗濯槽3を離脱し、撹拌翼4のみを回転させる。この状態でまだ湿っている衣類を撹拌して乾燥させるが、ファン7で送風する乾燥風を矢印で図示したように第2の通風口2a、第1の通風口3bから穴部4aを通して洗濯槽3内に送風することにより、衣類に残る残水を強制的に気化させるものである。以上の動作を所定時間行うことにより、効率よく乾燥させることができる。
【0031】
このように本発明の第3の実施例を用いれば、撹拌式の洗濯機において作業者の手間をかけずに衣類の洗浄から乾燥までを連続で行うことができる。また、穴部4aから送風している乾燥風は常に衣類に直接当たり、洗濯槽3内に送風する手段としてはもっとも効率よく乾燥できる。
【0032】
さらに穴部4aと第1および第2の通風口3b、2aは簡単な穴を設けるだけでよく、生産面から低コストで実現できる。
【0033】
なお、第1および第2の通風口3b、2aを2組以上設けても上記と同様の効果を得られる。
【0034】
本発明の第4の実施例について図6を用いて説明する。図6において本体1は、洗濯水を貯水するタンク2と、タンク2内部に設けた洗濯槽3と、洗濯槽3の底部に設け表面と裏面を連通する複数の穴部4aを有する撹拌翼4と、洗濯槽3の周囲の設けた水切り穴3aと、タンク2の外側に設け撹拌翼4に回転力を与えるモータ5と、洗濯槽3を連通する第1の通風口3bと、タンク2を連通する第2の通風口2aと、第2の通風口2aに設けたファン7と、モータ5と洗濯槽3を結合・離脱するクラッチ10と、タンク2の底部に端部を接続した排水パイプ8と、排水パイプ8の途中に設けた排水弁9と、モータ5を駆動制御する制御回路10と、撹拌翼4の裏面に設けた羽根12と、第2の通風口2a内に設けた逆止弁(図示せず)を有している。また撹拌翼4は洗濯槽3に設けた筒状の凹部に配置しており、その反対側に筒状に突き出した凸部はタンク2に設けた筒状の凹部に配置している。第1の通風口3bは一端を第2の通風口2aと対向させ、他端を撹拌翼4の側面に対向させて配置させている。
【0035】
以上の構成による洗浄動作を説明する。衣類と洗濯水を洗濯槽3に投入し、制御回路10でモータ5を駆動し撹拌翼4を回転させる。以上の動作を所定時間行い、衣類を洗濯水中で撹拌し汚れを洗浄するものである。なお、クラッチ6は洗濯槽3を離脱させており、洗濯槽3は回転しない。また、洗濯水は第2の通風口2a内に設けた逆止弁によって封じられ、タンク2外に漏れることはない。
【0036】
次に脱水動作について説明する。洗濯水は排水弁9を開くことにより、排水パイプ8を通じて本体1外に排出される。次に、クラッチ6を動作させてモータ5と洗濯槽3を結合する。制御回路10でモータ5を制御し、洗濯槽3を高速に回転させ、これによって衣類に残った残水を遠心力で絞り出し水切り穴3aからタンク2へ排出するものである。
【0037】
次に、乾燥時の動作について説明する。クラッチ6は再びモータ5と洗濯槽3を離脱し、撹拌翼4のみを回転させる。この状態でまだ湿っている衣類を撹拌して乾燥させるが、ファン7で送風する乾燥風を矢印で図示したように第2の通風口2a、第1の通風口3bから穴部4aを通して洗濯槽3内に送風することにより、衣類に残る残水を強制的に気化させるものである。以上の動作を所定時間行うことにより、効率よく乾燥させることができる。
【0038】
このように本発明の第4の実施例を用いれば、撹拌式の洗濯機において作業者の手間をかけずに衣類の洗浄から乾燥までを連続で行うことができる。また、穴部4aから送風している乾燥風は常に衣類に直接当たり、洗濯槽3内に送風する手段としてはもっとも効率よく乾燥できる。
【0039】
さらに撹拌翼4の裏面に設けた羽根12により、撹拌翼4が回転すると風が生じ、乾燥風量が向上する。これにより、乾燥風力を高めることができ衣類をより短時間に乾燥させることができる。
【0040】
なお、第1および第2の通風口3b、2aを2組以上設けても上記と同様の効果を得られる。
【0041】
本発明の第5の実施例について図7を用いて説明する。図7において本体1は、洗濯水を貯水するタンク2と、タンク2内部に設けた洗濯槽3と、洗濯槽3の底部に設け表面と裏面を連通する複数の穴部4aを有する撹拌翼4と、洗濯槽3の周囲の設けた水切り穴3aと、タンク2の外側に設け撹拌翼4に回転力を与えるモータ5と、洗濯槽3を連通する第1の通風口3bと、タンク2を連通し伸縮自在な第2の通風口2aと、第2の通風口2aに設けたファン7と、第2の通風口2aを移動させる移動手段13と、モータ5と洗濯槽3を結合・離脱するクラッチ10と、タンク2の底部に端部を接続した排水パイプ8と、排水パイプ8の途中に設けた排水弁9と、モータ5を駆動制御する制御回路10と、撹拌翼4の裏面に設けた羽根12と、第2の通風口2a内に設けた逆止弁(図示せず)を有している。また撹拌翼4は洗濯槽3に設けた筒状の凹部に配置しており、その反対側に筒状に突き出した凸部はタンク2に設けた筒状の凹部に配置している。第1の通風口3bは一端を第2の通風口2aと対向させ、他端を撹拌翼4の側面に対向させて配置させている。
【0042】
以上の構成による洗浄動作を図7を用いて説明する。衣類と洗濯水を洗濯槽3に投入し、制御回路10でモータ5を駆動し撹拌翼4を回転させる。以上の動作を所定時間行い、衣類を洗濯水中で撹拌し汚れを洗浄するものである。なお、クラッチ6は洗濯槽3を離脱させ、また移動手段13により第2の通風口2aがのびて第1の通風口3bに結合して洗濯槽3を係止している。また、洗濯水は第2の通風口2a内に設けた逆止弁によって封じられ、タンク2外に漏れることはない。
【0043】
次に脱水動作について図8を用いて説明する。洗濯水は排水弁9を開くことにより、排水パイプ8を通じて本体1外に排出される。次に、クラッチ6を動作させてモータ5と洗濯槽3を結合する。同時に移動手段13により第2の通風口2aが縮み第1の通風口3bから離脱して洗濯槽3を回転可能としている。そして制御回路10でモータ5を制御し、洗濯槽3を高速に回転させ、これによって衣類に残った残水を遠心力で絞り出し水切り穴3aからタンク2へ排出するものである。
【0044】
次に、乾燥時の動作について図7を用いて説明する。クラッチ6は再びモータ5と洗濯槽3を離脱し、撹拌翼4のみを回転させ、移動手段13により第2の通風口2aがのびて第1の通風口3bに結合して洗濯槽3を係止している。この状態でまだ湿っている衣類を撹拌して乾燥させるが、ファン7で送風する乾燥風を矢印で図示したように第2の通風口2a、第1の通風口3bから穴部4aを通して洗濯槽3内に送風することにより、衣類に残る残水を強制的に気化させるものである。以上の動作を所定時間行うことにより、効率よく乾燥させることができる。
【0045】
このように本発明の第5の実施例を用いれば、撹拌式の洗濯機において作業者の手間をかけずに衣類の洗浄から乾燥までを連続で行うことができる。また、穴部4aから送風している乾燥風は常に衣類に直接当たり、洗濯槽3内に送風する手段としてはもっとも効率よく乾燥できる。
【0046】
さらに移動手段13により第2の通風口2aを伸縮させることが可能であり、洗濯時の洗濯槽3の共回りをなくしたり、脱水時の洗濯槽3の回転を可能とすることができるだけでなく、乾燥時は第2の通風口2aから排出する乾燥風が確実に第1の通風口3bに到達し、乾燥効率を向上させ乾燥時間を短縮することができる。
【0047】
なお、第1および第2の通風口3b、2aを2組以上設けても上記と同様の効果を得られる。
【0048】
本発明の第6の実施例について図9を用いて説明する。図9は撹拌翼4の周辺を表す拡大断面図であるが、乾燥風はファン7で発生し、第2の通風口2a、第1の通風口3b、撹拌翼4に形成した穴部4aを通じて洗濯槽3内に排出している。この穴部4aは撹拌翼4に対して斜め上方に形成しているものである。これにより乾燥風が衣類に当たる表面積を拡大することができ、乾燥効率の向上を図ることができる。
【0049】
【発明の効果】
このように本発明によれば、洗濯水を貯水するタンクと、前記タンクの内部に設けた洗濯槽と、前記洗濯槽の底部に設け表面から裏面に連通する複数の穴部を有する撹拌翼と、前記撹拌翼及び前記洗濯槽を駆動するモータと、前記洗濯槽の底部に形成され前記撹拌翼を配設する凹部の底部に開口している第1の通風口と、前記タンクの底部に設けられた凹部内に開口する第2の通風口と、前記第2の通風口の他端に設けた送風手段とを備え、前記タンクの底部に設けられた凹部は、前記撹拌翼を配設した前記洗濯槽の底部の凹部により前記洗濯槽の下方に突出した凸部を取り囲むように形成し、前記第2の通風口は前記凹部内に開口し、乾燥時は前記送風手段の乾燥風を前記撹拌翼全体に送風する構成としたから、洗濯から乾燥までを連続して行えるので作業者の手間を省くことができる。また、衣類をムラなく乾燥させ、乾燥効率を向上させるとともに、送風経路を簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例による洗濯乾燥機の構造断面図
【図2】 同洗濯乾燥機の要部切り欠き断面斜視図
【図3】 本発明の第2の実施例による洗濯乾燥機の構造断面図
【図4】 同洗濯乾燥機の通風口周辺の拡大断面図
【図5】 本発明の第3の実施例による洗濯乾燥機の構造断面図
【図6】 本発明の第4の実施例による洗濯乾燥機の構造断面図
【図7】 本発明の第5の実施例による洗濯またはすすぎ時の洗濯乾燥機の構造断面図
【図8】 同洗濯乾燥機の脱水時の構造断面図
【図9】 本発明の第6の実施例による撹拌翼周辺の拡大断面図
【図10】 従来の洗濯乾燥機の構造断面図
【符号の説明】
1 本体
2 タンク
2a 第2の通風口
3 洗濯槽
4 撹拌翼
5 回転手段(モータ)
7 送風手段(ファン)
11 槽切替手段
12 羽根
13 移動手段
Claims (3)
- 洗濯水を貯水するタンクと、前記タンクの内部に設けた洗濯槽と、前記洗濯槽の底部に設け表面から裏面に連通する複数の穴部を有する撹拌翼と、前記撹拌翼及び前記洗濯槽を駆動するモータと、前記洗濯槽の底部に形成され前記撹拌翼を配設する凹部の底部に開口している第1の通風口と、前記タンクの底部に設けられた凹部内に開口する第2の通風口と、前記第2の通風口の他端に設けた送風手段とを備え、前記タンクの底部に設けられた凹部は、前記撹拌翼を配設した前記洗濯槽の底部の凹部により前記洗濯槽の下方に突出した凸部を取り囲むように形成し、前記第2の通風口は前記凹部内に開口し、乾燥時は前記送風手段の乾燥風を前記撹拌翼全体に送風する構成とした洗濯乾燥機。
- 撹拌翼の裏面に羽根を備えた請求項1記載の洗濯乾燥機。
- 撹拌翼は、乾燥風が撹拌翼に対して斜め上方へ放射状に送風するように穴部を設けた請求項1または2記載の洗濯乾燥機。
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JP6286261B2 (ja) * | 2014-04-03 | 2018-02-28 | 日立アプライアンス株式会社 | 縦型洗濯乾燥機 |
-
1995
- 1995-05-12 JP JP11425695A patent/JP3785651B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08299657A (ja) | 1996-11-19 |
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