JP6174350B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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本発明は洗濯物の洗濯及び乾燥を行う洗濯乾燥機に関する。
従来の洗濯乾燥機1は図12、図13の概略断面図に示す通り、洗濯乾燥機1の外郭を形成する外箱10内に上方を開口する有底筒状の水槽(外槽)20を配置し、その水槽20内には洗濯兼用脱水槽30(以下、脱水槽という)が回転可能に内装され、その底部にはパルセータ33が回転可能に配されている。なお、図12の脱水槽30は周壁30bの上端部にのみ複数個の脱水孔(不図示)が設けられたいわゆる「孔なし」タイプであり、それ以外に液体を通すための開口部はない。また、図13の脱水槽30は周壁30b全体に複数個の脱水孔(不図示)が設けられたいわゆる「孔あり」タイプである。
また、外箱10の後部には乾燥ユニット50が設置される。乾燥ユニット50は送風機50a及びヒータ50bを備える。乾燥工程時、乾燥ユニット50は脱水槽30の上方に臨んで開口する吹出口51dから温風が脱水槽30の内部へ向かって下方に吹き降ろす。
図12の洗濯乾燥機1は洗濯工程において、吹出口51dから脱水槽30内部に温風が吹き込まれ、洗濯物に対して乾燥作用を及ぼして水分を取り、その後の温風の一部は、パルセータ33と脱水槽30との間の隙間から排水孔(不図示)を通って排水ダクト(不図示)に流れ出る。排水ダクトに出た温風は循環経路100に流れ、乾燥ユニット50に戻る。
また、図13の洗濯乾燥機1は吹出口51dから送り出された温風は脱水槽30内部に吹き込まれ、図12の洗濯乾燥機1と同様に脱水後の洗濯物に対して乾燥作用を及ぼして水分を取り、温風の一部は、脱水槽30の周壁30bに設けられた複数の脱水孔(不図示)から水槽20側に抜け出して循環経路(空気ダクト)100を通って乾燥ユニット50に戻る。
特開2010−11924号公報 特開2007−236641号公報
しかしながら、上記従来の洗濯乾燥機によると、脱水工程後の洗濯物は脱水槽30の回転による遠心力及び回転停止後の重力の作用で主に脱水槽30の底面から壁面にかけて脱水した状態で張り付く。このため、吹出口51dから脱水槽30内部に送り込まれた温風は洗濯物の表面に吹き付けられ、脱水槽30側に張り付いた洗濯物の裏面には温風が届き難い。したがって、洗濯物の表面が優先して乾燥し、洗濯物の表面と裏面とで乾燥度合いに差が生じるため、表裏面を十分に乾燥させるためには乾燥に時間がかかる問題があった。
本発明は洗濯物の乾燥度合いに差が生じることを抑制しながら洗濯物を乾燥させることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、外箱と、前記外箱内に収納した水槽と、前記水槽内に回転可能に配されて底部に空気を供給するための給気孔を有する脱水槽と、前記脱水槽の底部に配されるパルセータと、前記給気孔を介して前記脱水槽内に少なくとも空気を供給する空気供給器とを備え、乾燥工程において前記空気供給器を駆動して前記給気孔から空気を吹出すことを特徴としている。
この構成によれば、乾燥工程が開始されると空気供給器によって脱水槽底部の給気孔から空気が脱水槽内に向かって吹出し、脱水槽或いはパルセータに張り付いた洗濯物を浮き上がらせながら乾燥が行われる。つまり、空気は洗濯物の底面を通過するとともにその一部は洗濯物内部(洗濯物の布目)を通過して乾燥を促す。また、空気の気流により洗濯物がなびく。これにより、洗濯物が機械的な動きをして乾燥が一層促進される。したがって、洗濯物は表裏面ともに空気に接して乾燥が促されるため表裏面の乾燥度合いの差が低減され、乾燥が促される。なお、給気孔から吹出す空気は常温であっても送風による乾燥が促される。また、給気孔から吹出す空気のみで洗濯物を乾燥するコース(底風乾燥コース)を選択することもできる。
また本発明は、上記構成の洗濯乾燥機において、前記空気供給器と前記給気孔とを連結する給気経路に空気加熱用のヒータを設けたことを特徴としている。
また、本発明の洗濯乾燥機は、上記構成において、前記脱水槽の上方に臨んで開口する吹出口から導出する吹出ダクト内に送風機及びヒータを備え、乾燥工程において前記送風機及び前記ヒータの駆動により昇温した空気を前記吹出口から前記脱水槽内に吹き出すことを特徴としている。
また、本発明の洗濯乾燥機は、上記構成の洗濯乾燥機において、前記ヒータの駆動により昇温した空気を前記吹出ダクトから分岐させてベンチュリ効果を利用して前記空気供給器の送気圧力により前記給気孔へ送出することを特徴としている。
また、本発明の洗濯乾燥機は、上記構成において、洗濯工程において前記空気供給器を駆動して前記給気孔から空気を吹出すことを特徴としている。この構成によると、洗濯工程において脱水槽内には洗濯水が溜められており、空気供給器によって吐出された空気が給気孔から脱水槽内に供給される。供給された空気は脱水槽内において気泡となって吹き出される。脱水槽内の洗濯物は気泡によって攪拌されるとともに気泡の衝突によるたたき洗いが行われる。これにより、気泡の衝突による機械的なたたき洗い効果が主な洗浄効果を生じ、これによる洗濯物の捻じれによる傷みの発生を抑制することができる。
また、本発明の洗濯乾燥機は、上記構成において、前記脱水槽の排水が前記給気孔を通って行われるとともに前記給気孔を覆って前記脱水槽の底面に対して密接する排水ダクトを備え、前記排水ダクトと前記空気供給器とが給気経路部材を介して連結されることを特徴としている。この構成によると、空気供給器によって吐出された空気の殆どが給気経路部材及び排水ダクトを経由して給気孔から脱水槽内に直接供給される。このため、供給された空気は脱水槽内において空気供給器の送気圧力に基づいて吹き出される。
また、本発明の洗濯乾燥機は、上記構成において、前記排水ダクト内に前記給気孔に導かれる気流の流路面積を減少させる絞り部を設けたことを特徴としている。
また、本発明の洗濯乾燥機は、上記構成において、前記パルセータは前記給気孔を覆って設けられるとともに前記給気孔に対応する位置に貫通孔が形成されたことを特徴としている。
本発明によると、乾燥工程において、空気供給器を駆動して給気孔から脱水槽内に空気を吹出すことにより、脱水槽或いはパルセータに張り付いた洗濯物を下方から吹き付けができ、洗濯物は表裏面ともに空気に接して乾燥が促される。したがって、洗濯物の表裏面の乾燥度合いの差が低減され、乾燥が促進される。
本発明の第1実施形態に係る洗濯乾燥機の概略構造を示す側面断面図 本発明の第1実施形態に係る洗濯乾燥機の下部を拡大して示す断面図 本発明の第1実施形態に係る洗濯機の下部を拡大して部分的に示す断面図 本発明の第1実施形態に係る洗濯乾燥機のパルセータの斜視図 本発明の第1実施形態に係る洗濯乾燥機のパルセータの中心部を拡大して示す上面図 本発明の第1実施形態に係る洗濯乾燥機の給気ダクト部を上方から視た斜視図 本発明の第1実施形態に係る洗濯乾燥機の給気ダクト部を下方から視た斜視図 本発明の第2実施形態に係る洗濯乾燥機の概略構造を示す側面断面図 本発明の第3実施形態に係る洗濯乾燥機の概略構造を示す側面断面図 本発明の第3実施形態に係る洗濯乾燥機のベンチュリ管を拡大して示す概略図 本発明の第4実施形態に係る洗濯乾燥機の概略構造を示す側面断面図 本発明の第5実施形態に係る洗濯乾燥機の概略構造を示す側面断面図 従来の洗濯乾燥機の概略構造を示す側面断面図 従来の洗濯乾燥機の概略構造を示す側面断面
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態に係る洗濯乾燥機の概略側面断面図であり、図中、左側が前面、右側が背面である。
洗濯乾燥機1は洗濯、脱水及び乾燥動作を行うことが出来る縦型全自動型洗濯乾燥機であり、従来の洗濯乾燥機と同様に、外郭となる外箱10を備えている。外箱10の内部には脱水槽30と脱水槽30を収納する水槽20が収容されている。外箱10の上部前面側には外箱10と水槽20の間の空間に底面乾燥コースに用いるエアポンプ80が設けられている。このエアポンプ80は本発明の空気供給器の一例である。また、外箱10の背面側には併用乾燥コースに用いる乾燥ユニット50が設けられている。外箱10は略直方体に成形され、上面には上面板11が配されている。上面板11の前面側には洗濯乾燥機1の操作を行う操作部71が設けられ、上面板11の背面側にはバックパネル14が装着されている。
また、操作部71の下方には制御部(不図示)が設けられている。制御部は操作部71による入力を受け付けるとともにパルセータ33、脱水槽30などの駆動を行う駆動ユニット40、給水弁(不図示)及び排水弁63の動作を制御する。
上面板11の中央部には洗濯乾燥機1内に洗濯物を投入するための洗濯物投入口11aが開設されている。洗濯物投入口11aはバックパネル14の前端部に設けたヒンジ部15aで枢支される蓋部15によって開閉される。蓋部15を上下に回動させて洗濯物投入口11aを開閉することにより、脱水槽30に洗濯物を投入したり、脱水槽30から洗濯物を取り出すことができる。また、蓋部15の裏面にはハンガーフック15aが設けられている。ハンガーフック15aには衣類を掛けたハンガーを吊るしてハンガー乾燥を行うことができる。
また、上面板11には洗濯物投入口11aの周囲から下方に延びる延設部16が設けられる。延設部16は環状に形成される略鉛直の鉛直部16aと鉛直部16aの下端から背面側に略水平に延びる水平部16bとを有している。水平部16bの下面には環状の蛇腹状の弾性体17が取り付けられる。弾性体17によって延設部16と水槽20の上面とが連結され、脱水槽30の回転等による水槽20の振動が吸収される。
また、延設部16及び弾性体17により洗濯物投入口11aの周囲と水槽20の上面との間を遮蔽する遮蔽部が構成される。遮蔽部によって水槽20と洗濯物投入口11aとの間に密閉空間が形成される。これにより、水槽20の上面を開閉する内蓋を必要とせず、蓋部15を閉じて洗濯及び乾燥を行うことができる。
外箱10の後部の延設部16上には乾燥ユニット50が設置される。乾燥ユニット50は延設部16の鉛直部16aに吸込口51が開口し、水平部16bに吹出口51dが開口する。吹出口51dは下方に向かって脱水槽30の内周壁に沿って温風を吹き出すように配置される。
また、吸込口51と吹出口51dとは吹出ダクト54により連結され、吹出ダクト54内に送風機(不図示)及びヒータ(不図示)が配されている。送風機は吹出口51dから脱水槽30に加熱した空気を供給する。吹出ダクト54内の送風機の上流には外気に連通する外気導入ダクト55が連結される。外気導入ダクト55には開閉部材(不図示)が設けられている。また、鉛直部16aには排気口(不図示)が設けられ、排気口は外気に開放された排気ダクト53に導出される。なお、排気ダクト53と吹出ダクト54とは連通していない。
また、バックパネル14内の空間には電磁的に開閉する給水弁(不図示)が配置されている。給水弁の上流側に接続され、且つ上面板11を貫通して上方に突き出す接続管(不図示)には水道水などの上水を供給する給水ホース(不図示)が接続される。また、給水弁の下流側は脱水槽30の内部に臨む位置に配置された脱水槽30に注水する注水口(不図示)に接続されている。なお、注水口は、図示しない風呂水ポンプを介して汲み上げられる風呂水を注水可能に構成されている。
水槽20は外箱10に対してサスペンション部材(不図示)によって吊り下げられる。サスペンション部材は水槽20の外面下部と外箱10の内面コーナー部とを連結する形で計4箇所に配備され、水槽20を水平部内で揺動できるように支持している。
脱水槽30は底面30aから上方に向かってテーパ状に広がる周壁30bを有している。この周壁30bは上端部にのみ環状に配置した複数個の脱水孔31を設けており、それ以外に液体を通すための開口部はない。即ち、脱水槽30はいわゆる「孔なし」タイプに形成され、洗剤を溶かした水またはすすぎ用の水(以下これらを総称して「洗濯水」という)を溜めることができる。脱水槽30の上部開口部の縁には、洗濯物の脱水のため脱水槽30を高速回転させたときに振動を抑制する働きをする環状のバランサ32が装着される。脱水槽30の底部には脱水槽30内で洗濯水の流動を生じさせるためのパルセータ33が回転可能に配置される。
水槽20の下面には上記駆動ユニット40が取り付けられている。駆動ユニット40はモータ41、モータ41の回転出力を伝導するベルト伝導機構42及びクラッチ・ブレーキ機構43を含んでおり、その中心部から脱水軸44(図2参照)が上方に突出している。
(脱水槽と給気構造)
図2a、図2bは洗濯機1の下部を拡大して示す断面図である。図2a、図2bに示す通り、脱水軸44とパルセータ軸45は二重軸構造となっており、脱水軸44が外側に配されてパルセータ軸45が内側に配される。脱水軸44は水槽20を貫通して上端を脱水槽30の底面に取付板44aを介して固定され、脱水軸44が脱水槽30を軸支している。なお、取付板44aは脱水槽30の底面に固定され、脱水槽30を保護している。パルセータ軸45は水槽20及び脱水槽30を貫通してパルセータ33に連結され、パルセータ33を軸支する。脱水軸44と水槽20との間、及び脱水軸44とパルセータ軸45との間には各々水もれを防ぐためのシール部材(不図示)が配置されている。
脱水槽30の底面30aには脱水軸44の周りに給気孔62が同一円周上に複数設けられる。脱水槽30の底面30aには前記給気孔62をカバーする断面コ字状の給気ダクト91(図5、図6参照)が設けられる。給気ダクト91は回転する脱水槽30の底面30aに設けられた取付板44aにネジで固定されている。
給気ダクト91には脱水軸44(図2a参照)が挿通される脱水軸孔92aの外周側に給気孔62に対応して設けられた開口部92cが開口している(図5参照)。また、給気ダクト91は排水ダクト61内に位置し、排水ダクト61は脱水槽30の洗濯水を排水する。つまり、給気ダクト91は脱水軸44の周りに形成された給気孔62を覆って取り付けられた際、給気孔62と給気ダクト91の内部とが開口部92cを介して連通する。これにより、脱水槽30内の洗濯水は給気孔62から給気ダクト91を通り、排水ダクト61を経由して排水弁83を介して排水ホース60から直接排水される。
図2a、図2bに示すように、給気ダクト91と水槽20の底部との間に形成された排水ダクト61を構成する隔壁61bの上端部61aは給気ダクト91の外周面又は取付部材44aにパッキン61bを介して圧着されている。これにより、排水ダクト61の上端部61aは給気ダクト91及び脱水槽30に対して摺動可能に密着する。したがって、給気中の空気及び洗濯工程における洗濯水が給気ダクト91から水槽20側に漏れるのを防止することができる。この排水ダクト61は排水のための流通路であり、隔壁61bの下端部が脱水槽20の底部(底面)に固定されている。これにより、隔壁61bと脱水槽20の底面とで囲われた給気ダクト91を含む空間領域が排水ダクト61を構成する。
この排水ダクト61には可撓性のチューブから成る給気経路部材(給気パイプ)81の一端が連通されており、エアポンプ80と給気孔62とが給気経路部材81と排水ダクト61と給気ダクト91とからなる給気経路により連結される。したがって、排水ダクト61は脱水槽30の洗濯水を排水するための排水経路、及び空気を供給するための給気経路を兼用することになる。また、給気経路部材81は、排水ダクト61と連通する水槽20の底部に一体に設けられている排水管20bに連通している。また、この排水管20bの下流側は、排水弁63に連通しており、排水弁63の上流である排水管20bに、上記給気供給部材(給気パイプ)81が設けられ、連通する構成である。上記給気供給部材81の途中には空気加熱用のヒータ81bが設けられている。これにより、エアポンプ80が吐出する空気を必要に応じてヒータ81bで昇温(例えば、50℃以上)した後、給気孔62に送出することができる。
排水ダクト61は上述したように排水経路上に排水弁63が設けられ、外箱10の背面を貫通し、排水ホース60が接続される。これにより、排水弁63が開かれると、脱水槽30内の洗濯水は給気孔62から給気ダクト91、排水ダクト61及び排水ホース60を通って排水される。また、水槽20の底部には排水ホース60と直接連通する上記排水管20b(図2b参照)とは別に排水口20aが設けられている(図1参照)。これにより、水槽20内に流出した洗濯水は排水口20aを介して直接、排水ホース60へ排水される。なお、排水口20aは水槽20に洗濯水が滞留しないように水槽20の最も低い位置に配されている。
一方、エアポンプ80は一般に小型で低騒音の電磁式のダイアフラムエアポンプ等が用いられる。また、このエアポンプ80は最大で25〜100L/分の空気を吐出して最大36kPaの吐出圧力が得られる。エアポンプ80を駆動すると、エアポンプ80から吐出された空気が給気経路部材81を介して排水ダクト61に流入する。排水ダクト61に流入した空気は給気ダクト91から給気孔62を介して脱水槽30内に供給される。これにより、エアポンプ80は脱水槽30に空気を供給する空気供給器として機能する。このとき、給気ダクト91は脱水槽30の底面30aに設けられた取付板44aに密接するとともに給気ダクト91の外周面に圧接して設けられたパッキン61bにより、空気を水槽20内に流通させることなく直接脱水槽30内に給気することができる。このため、脱水槽30への給気の流速低下を抑制することができる。
図3はパルセータ33の斜視図であり、図4はパルセータ33の中心部を拡大して示す上面図である。パルセータ33は円盤状であり、パルセータ軸45の先端が挿通される軸孔76を中心に有してパルセータ軸45に固定される。パルセータ33の上面(表面)には放射状に配される複数(4個)の羽根部73が突出して形成されている。洗濯時、羽根部73はパルセータ33の回転によって脱水槽30内に流体である洗濯水の流れを発生させる。
また、パルセータ33の軸孔76の周囲には給気孔62に対向配置される複数(4個の給気孔62に対応させ4個)の貫通孔74が設けられる。各貫通孔74には断面が六角形や円形等の小孔を並べてハニカム状に形成された整流部材74aが挿嵌されている。整流部材74aの下端は給気孔62の近傍まで延びて配される。なお、小孔の直径は10ミリ以下が好ましく、約3ミリが最も好ましい。10ミリ以下にすることにより衣類のポケットから落ちたヘアピンや小物アクセサリーが通過するのを防止することができる。
貫通孔74が給気孔62に対向配置されるため、給気孔62から脱水槽30に送出された空気が円滑に貫通孔74に導かれて貫通孔74から吹き出される。これにより、パルセータ33の周縁と脱水槽30の底面30aとの間からの空気の漏出が低減され、貫通孔74から吹き出される空気の流速低下を抑制することができる。また、整流部材74aにより貫通孔74から整流された気流が上方に吹き出され、乱流による流速低下を抑制できるとともに騒音を低減することができる。
図5は先に説明した洗濯乾燥機1の給気ダクト91を上方から視た斜視図であり、図6は給気ダクト91を下方から視た斜視図である。以下給気ダクト91の詳細を説明する。一部、先に記載した内容と重複する。この給気ダクト91は周壁91aを有する筒状体であり、一端は開口しており、他端は複数の孔が形成された上面部92を有する。上面部92の中央には脱水軸44(図2参照)が挿通される脱水軸孔92aが設けられる。脱水軸孔92aの外周側には同心円状の4箇所にネジ孔92bが設けられている。ネジ孔92bは給気ダクト91を脱水槽30の底面30aに固定された取付板44aにネジ止めするために設けられている。上面部92と脱水槽30の底面30aとの間には空気漏れを防止するシール部材(不図示)が配される。
ネジ孔92bのさらに外周側には給気孔62(図2参照)と同じ円周上の4箇所に開口部92cが設けられる。これにより、給気ダクト91が脱水槽30の底面30aに取付板44aを介して固定されたとき、脱水槽30に設けられた各給気孔62と給気ダクト91に設けられた各開口部92cとが連通する。各開口部92cは上下方向に延びる周壁92dを有した筒状に形成される。給気ダクト91の内部と給気孔62(図2参照)とは開口部92cを介して連通する。
開口部92cの下端には一端を枢支した板状の開閉弁93が設けられる。開閉弁93は自重により垂下して開口部92cを開放し、給気ダクト91に給気した際に気流によって開口部92cを閉じる。
また、一つの開閉弁93については通気孔93aが設けられる。給気ダクト91に給気した際に空気は通気孔93aを介して給気孔62に導かれる。このとき、通気孔93aは給気孔62に導かれる気流の流路面積を減少させる絞り部を構成することになる。通気孔93aから成る絞り部によって流速が増加した気流を貫通孔74(図4参照)から吹き出すことができる。本実施形態において、給気ダクト91を設けることで、空気の流速を増加する絞り部が構成される。なお、給気ダクト91は省略してもよい。この場合、脱水槽30に設けられている給気孔62を介して排水ダクト61から脱水槽30に直接空気を給気する。
<洗濯工程>
以上のように構成された洗濯乾燥機1において、洗濯物投入口11aから脱水槽30に洗濯物が入れられ、蓋部15が閉じられる。操作部71により洗濯条件を選択して洗濯の開始を指示されると洗濯工程が実行される。
洗濯工程では排水弁63を閉じ、給水弁(不図示)を開いて所定水位まで注水すると給水弁を閉じて洗い動作に入る。また、水道水でなく風呂水を洗濯水として利用する場合には、風呂水汲み上げポンプが駆動し、風呂水が注水される。この洗濯工程には気泡洗浄コースと併用洗浄コースとが設けられる。
<気泡洗浄コース>
気泡洗浄コースではパルセータ33を停止するとともにヒータ81bを駆動することなくエアポンプ80を駆動して貫通孔74から吹出された常温空気によって洗濯水中の洗濯物を撹拌して洗い動作及びすすぎ動作を行う。この場合、洗濯水には洗剤が投入さる態様又は洗剤が投入されない態様の動作がある。なお、洗剤が投入されない態様においてはすすぎ工程を一度で済ませることができる。また、併用洗浄コースではパルセータ33及びエアポンプ80を駆動してパルセータ33の回転及びエアポンプ80により吹出された空気によって洗濯物を撹拌して洗い動作及びすすぎ動作を行う。
具体的に気泡洗浄コースではエアポンプ80を駆動して吐出された空気は給気経路部材81を介して排水ダクト61に送出される。排水ダクト61に送出された空気は給気ダクト91の通気孔93aを通って流速が増加し、給気孔62から脱水槽30の内部に送出される。
脱水槽30内部に送出された空気はパルセータ33に形成されている貫通孔74に導かれ、この貫通孔74から脱水槽30の上方に吹き出される。これにより、洗濯物が貫通孔74から吹き出された気泡によって上昇し、気泡が抜けると降下して攪拌される。このとき、洗濯物が気泡により十分攪拌されるようにエアポンプ80の吐出流量を大きくしている(例えば、15L/分)。これにより、傷みやすい化繊等の洗濯物に対して捻り動作を加えずに気泡により攪拌して洗浄することができる。従って、洗濯物の傷みを抑制することができる。また、貫通孔74から吹出される気泡は洗濯物に衝突し洗濯物に対してたたき洗いのような機械的動作が働く。これにより、洗濯物が気泡と衝突して弾けたときの衝撃により、上述したたたき洗いが行われ、高い洗浄力を維持することができる。
なお、気泡洗浄コースにおいて、貫通孔74から吹き出される気泡が洗濯物に溜まり、浮力によって洗濯物が降下せずに攪拌が不十分になる場合がある。このため、気泡洗浄コースの開始後にパルセータ33を所定の時間間隔で一時的に低回転させてもよい(例えば、1分間隔で2秒間60rpm)。これにより、洗濯物に溜まった気泡をパルセータ33による周方向の水流によって排出し、洗濯物を降下させて攪拌させることができる。従って、洗浄力の低下を防止することができる。
なお、パルセータ33が回転することで、給気孔62とパルセータ33の貫通孔74の対応関係がずれることになるが、90度程度回転する毎に対応する位置関係となっているので、パルセータ33の回転を停止する場合には、貫通孔74と給気孔62とが対応する位置関係を維持できるように停止することが可能である。対応する位置関係は、完全に両者が一致する一対一(100%)の関係である必要はなく、給気孔62からの気泡が半分以上、好適には60%以上、貫通孔74を通過できる程度でよい。残りは他の貫通孔74を介して脱水槽30へと送出される。そのため、実質的に殆んどが、給気孔62からの気泡それぞれの貫通孔74より送出される。
<併用洗浄コース>
一方、併用洗浄コースではモータ41の動力をベルト伝動機構42、パルセータ軸45を通じてパルセータ33に伝達し、パルセータ33を右回転・左回転交互に動作させる。パルセータ33の動作に応じて、脱水槽30内の洗濯物と洗濯水が撹拌され、洗濯物の洗浄が進行する。
パルセータ33が回転すると、周方向に水流が発生する。また、エアポンプ80の駆動により吐出された空気は回転するパルセータ33の貫通孔74を介して大部分が脱水槽30の底部から上方に吹出して洗濯物に衝突する。したがって、洗濯物には周方向の水流である回転水流によるねじりの動作が働くとともに気泡の衝突による機械的動作が同時に働く。これにより、洗濯物の洗浄効果が向上する。また、パルセータ33の回転により細かく砕かれた気泡と洗濯水中に溶けた洗剤によって形成された濃縮泡沫が洗濯物に付着することで、洗濯物の洗浄効果が向上する。
また、併用洗浄コースの開始時にパルセータ33を駆動して所定時間経過した後にエアポンプ80を駆動することが好ましい。パルセータ33の回転により、所定水位まで注水されて水面に浮かんだ洗濯物がほぐされて降下する。仮に、パルセータ33の回転による洗い動作が開始する前に脱水槽30の底部に沈んだ洗濯物を気泡で浮かしてしまうと、洗濯物にパルセータ33による機械的動作が伝わりにくくなる。なお、エアポンプ80の駆動を間欠的に行い、洗濯物の浮力を調節してもよい。
気泡洗浄コース又は併用洗浄コースの洗い動作を開始して所定時間が経過するとエアポンプ80及びパルセータ33を停止して排水弁63が開かれる。これにより、脱水槽30内の水が給気孔62及び開口部92cを介して給気ダクト91を通り、排水ダクト61を通って排水ホース60に排水される。このとき、給気ダクト91の開口部92cに設けられている開閉弁93は、自重によりより開放されるため、脱水槽30内の洗濯水の排水を妨げることなく、効率よく排水することができる。
<脱水工程>
次に、クラッチ・ブレーキ機構43により脱水軸44がモータ41に連結される。これにより、モータ41の駆動によって脱水槽30が高速回転して脱水動作が行われる。脱水槽30の高速回転によって洗濯物から飛散した水は脱水孔31を介して水槽20へと導かれ、水槽20の底部に設けられた排水口20aを経由して排水ホース60から排水される。なお、給気孔62から流出する洗濯水は給気ダクト91を経由して排水ダクト61に導かれ、開放された排水弁63から排水ホース60を通って排水される。
脱水動作を開始して所定時間が経過するとモータ41が停止され、排水弁63を閉じて給水弁(不図示)が開かれる。脱水槽30に所定量の水が溜まると給水弁(不図示)が閉じられる。次に、洗い動作と同様に、気泡洗浄コース、併用洗浄コースに応じてすすぎ動作が行われる。
すすぎ動作を開始して所定時間が経過すると上記の脱水動作が再度行われる。そして、脱水動作を所定時間行われると、洗濯・脱水工程が終了する。
<乾燥工程>
以上洗濯、すすぎ、脱水の一連動作の洗濯工程が終了すれば、洗濯が終了する。この洗濯工程に加えて、乾燥が選択されていれば、以下に説明する乾燥工程が実行される。
<併用乾燥コース>
乾燥工程には併用乾燥コースと底風乾燥コースがある。併用乾燥コースはエアポンプ80による空気供給と乾燥ユニット50による温風送風の併用により行われる。ここで、乾燥ユニット50による乾燥工程には内気循環期間と外気導入期間とが設けられる。内気循環期間は吹出ダクト54と外気とを連通する外気導入ダクト55を遮断して吹出ダクト54内の送風機(不図示)及びヒータ(不図示)を駆動する。これにより、吹出ダクト54を介して水槽20内の空気が循環する。外気導入期間は外気導入ダクト55を外気に対して開放し、吹出ダクト54内の送風機(不図示)及びヒータ(不図示)を駆動する。これにより、外気導入ダクト55から流入した外気は吹出ダクト54内で昇温されて水槽20内に送出されるとともに水槽20内の空気は排気ダクト53から排気される。
具体的には乾燥工程が開始されると送風機の駆動によって内気循環期間で水槽20内の空気が吸込口51を介して吹出ダクト54に流入する。吹出ダクト54に流入した空気はヒータで昇温され、吹出口51dから脱水槽30内に送出される。これにより、脱水槽30内の空気が昇温される。
内気循環期間では温風が洗濯乾燥機1の外に出ないため、熱が水槽20の内部に閉じこめられる。また、脱水槽30は孔なしタイプであるため、脱水槽30から外に漏れる空気量が少なく、脱水槽30と水槽20の間の空間は空気が殆ど対流しない。このため、空気が対流して循環する空間がほぼ脱水槽30の内部に限定され、対流と循環が効率良く進められ、脱水槽30内の温度が速やかに上昇する。
この時、洗濯物からの水の蒸発は50℃以上で活発になるため、内気循環期間で脱水槽30内を50℃以上まで上昇させる。なお、水槽20内は温度上昇によって圧力が上昇するため、一部の空気は排気ダクト53を介して外部に排気される。
脱水槽30の内部の温度が上昇すると洗濯物から水分が蒸発し、水槽20内の内気循環の空気は水分を多く含む。このため、脱水槽30の内部温度が所定値まで上昇したことを検知すると、外気導入期間に切り替えられる。
なお、脱水槽30内の空気が全て排気ダクト53から排出される訳ではなく、一部は吸込口51を介して吹出ダクト54を循環する。これにより、脱水槽30の内部の高温状態を維持して洗濯物からの水分蒸発率を高く保つことができる。
また、内気循環期間及び外気循環期間においてエアポンプ80も駆動される。エアポンプ80の駆動により、水槽20と外箱10との間に漏れた温風を含む空気がエアポンプ80及び給気経路部材81を介して脱水槽30の下部に設けられた給気孔62から脱水槽30の内部に吹出される。
具体的には、内気循環期間及び外気循環期間において、外箱10と水槽20の間の空間には昇温した空気の一部が漏れており、この空気をエアポンプ80が給気して所定圧力で吐出する。吐出された空気は給気経路部材81を介して排水ダクト61に送出される。排水ダクト61に送出された空気は給気ダクト91の通気孔93aを通って、給気孔62から脱水槽30の内部に送出される。なお、ヒータ81bを駆動することにより排水ダクト61に送出される空気をさらに昇温することができる。これにより、ヒータ81bにより昇温される空気の温度を調節して脱水槽30の底部に溜まった洗濯物に対して乾燥ユニット50から送風される温風と同じ温度の温風を吹き出すことができる。
脱水槽30内部に送出された空気は主に貫通孔74に導かれて貫通孔74から脱水槽30の上方に吹き出される。これにより、脱水槽30の底部に溜まった脱水後の洗濯物は脱水槽30から浮き上がって脱水槽30との間に空気通路が形成される。この空気通路を昇温した空気が通過して洗濯物の裏面は乾燥(裏面乾燥)が促される。また、洗濯物自体が空気通路を流れる気流により振動して乾燥が促進される。また、貫通孔74から吹出された空気の一部は洗濯物の裏面を乾燥させると同時に洗濯物の布目を通過して表面側に吹き出す。これにより、洗濯物の内部も乾燥(内部乾燥)が促される。従って、吹出口51dから洗濯物表面に吹き付けられる温風による表面の乾燥と、給気孔62から噴出される空気による洗濯物の裏面乾燥、さらに内部乾燥との相乗効果で洗濯物の乾燥効率が向上する。また、洗濯物の乾燥度合の差が低減される。また、気流による振動が洗濯物に加わるので更に乾燥が効果的に行われる。なお、洗濯物の乾燥を促進するためにエアポンプ80の吐出流量を大きくしている(例えば、15L/分)。
なお、給気孔62からの空気を間欠的に吹出してもよい。これにより、給気孔62から吹出す空気圧が高い場合、吹出口51dから下方に送出された空気と給気孔62から上方に送出された空気が脱水槽30内で衝突して乱流が発生するのを防止することができる。また、乾燥工程において洗濯物に温風が均等に当たるように、脱水槽30を脱水時の回転数よりも低い回転数で間欠的に回転せてもよい。また、パルセータ33を間欠的に回転させてもよい。なお、洗濯物をハンガー15aに吊るして乾燥を行う場合においても、貫通孔74から脱水槽30の上方に温風を吹き出すことにより、洗濯物の下部の乾燥を促進することができる。
また、洗濯物が少量である場合、エアポンプ80の吐出流量を大きくして貫通孔74から吹出す空気の気圧を上昇させることにより、洗濯物を脱水槽30内でタンブルさせることができる。これにより、洗濯物の下面と上面に均等に温風が当たり、洗濯物をムラなく乾燥することができる。
<底風乾燥コース>
底風乾燥コースは乾燥ユニット50による温風送風を行わず、エアポンプ80による空気供給のみで乾燥が行われる。この底風乾燥コースはランジェリーのような洗濯物や少量の洗濯物に対して行われることが好ましい。底風乾燥コースにおいて乾燥工程が開始されるとエアポンプ80及びヒータ80bが駆動して脱水槽30の底部に設けられた給気孔62から温風が吹出す。これにより、脱水工程により遠心力で脱水槽30に張り付いた洗濯物は脱水槽30或いはパルセータ33側の面から浮き上がりほぐされる。これにより、ランジェリー等の洗濯物の表面積が広がり、裏面及び布目を通過する空気により、洗濯物の表裏面の乾燥度合いにあまり差が生じることなく効果的に乾燥を行うことができる。特に、エアポンプ80の吐出圧力を高めることにより、下方からの空気圧により、洗濯物をよりほぐしながら下部の乾燥を促進することができる。
また、脱水槽30底部から吹き出した温風は鉛直部16aの排気口(不図示)を介して排気ダクト53から排出される。なお、鉛直部16aに前面吸込口(図示せず)を設けるとともに前面吸込口とエアポンプ80とを連通する循環路(不図示)を設けてもよい。これにより、脱水槽30底部から吹出した温風は前面吸込口に流入し、循環路を通ってエアポンプ80で回収された後、再びエアポンプ80によって脱水槽30の底部に送られる。これにより、温風を効率的に利用して消費電力を抑えることができる。
なお、高温に弱い繊維を用いた洗濯物を乾燥する場合、ヒータ81bを駆動しないでエアポンプ80のみを駆動して乾燥を行ってもよい。この場合、乾燥工程が開始されると常温の空気が脱水槽30の底部に設けられた給気孔62から上方に吹出す。これにより、洗濯物は高温に曝されることなく効果的に乾燥される。
(本実施形態における作用および効果)
本実施形態によると、ヒータで昇温した空気を脱水槽30に供給して行う乾燥工程において、エアポンプ80(空気供給器)を駆動して空気を脱水槽30の底部に設けられた給気孔62から吹出すことにより、脱水槽30或いはパルセータ33に張り付いた洗濯物は給気孔から吹出す空気により脱水槽30から浮き上がるとともにその気流により振動する。したがって、洗濯物は表裏面ともにエアポンプ80から供給される空気に接して乾燥が促されるため表裏面の乾燥度合いの差が低減されながら乾燥が促される。なお、給気孔から吹出す空気は常温であっても送風による乾燥が促される。
また、脱水槽30の上方に臨んで開口する吹出口51dから導出して送風機(不図示)及びヒータ(不図示)が配される吹出ダクト54を備え、乾燥工程において送風機及びヒータの駆動により昇温した空気を吹出口51dから脱水槽30に吹出すことにより、吹出口51dから洗濯物表面に吹き付けられる温風による表面乾燥と、給気孔62から噴出される空気による洗濯物の裏面乾燥と内部乾燥との相乗効果で洗濯物の乾燥効率が向上する。また、洗濯物の乾燥度合の差が低減される。
以下にエアポンプ80を用いて洗濯を行う場合の作用、および効果を明記する。洗濯工程において、エアポンプ80を駆動して給気孔62から上方に空気を吹出すことにより、脱水槽30内の洗濯物は気泡によって攪拌されるとともに気泡の衝突によるたたき洗いが行われる。これにより、傷みやすい化繊等の洗濯物に対して気泡により攪拌して洗浄することができる。また、パルセータ33による撹拌動作を用いることなく気泡のみで洗濯物を洗浄するコース(気泡洗浄コース)を選択することもできる。
また、パルセータ33及びエアポンプ80を駆動してパルセータ33の回転及びエアポンプ80により吹出された空気によって洗濯物を撹拌することにより、パルセータ33の回転によって脱水槽30内に回転方向の流体の流れが発生する。この洗濯方法によると、洗濯物が気泡による上下方向の攪拌動作とパルセータ33による周方向の捻り動作により洗浄されるとともに、気泡の衝突によるたたき洗いが行われる。したがって、洗浄効果が向上する。また、パルセータ33の回転により細かく砕かれた気泡と水中に溶けた洗剤により、濃縮泡沫が形成される。上記濃縮泡沫が洗濯物に付着することで、洗濯物の洗浄効果をより向上させることができる。
また、脱水槽30の排水が給気孔62を通って行われるとともに給気孔62を覆って脱水槽30の底面に対して密接する排水ダクト61を備え、排水ダクト61とエアポンプ(空気供給器)80とが給気経路部材81を介して連結される。これにより、エアポンプ80によって吐出された空気が給気経路部材81及び排水ダクト61を経由して給気孔62から脱水槽30内に直接供給される。供給された空気は脱水槽30内において送気圧力に基づく気泡となって吹き出される。
また、排水ダクト61内に給気孔62に導かれる気流の流路面積を減少させる絞り部を設けたことにより、絞り部によって流速が増加した気流を脱水槽30に送出することができる。
また、パルセータ33は給気孔62を覆って設けられるとともに給気孔62に対応する位置に貫通孔74が形成されたことにより、給気孔62から脱水槽30に送出された空気が円滑に貫通孔74に導かれて貫通孔74から吹き出される。これにより、パルセータ33の周縁と脱水槽30の底面30aとの間からの空気の漏出が低減され、貫通孔74から吹き出される空気の流速低下を抑制することができる。
[第2実施形態]
図7は第2実施形態に係る洗濯乾燥機の概略側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第2実施形態ではエアポンプ80と排水ダクト61とを連結する給気経路部材81にヒータ81bが設けられていない。これにより、ヒータ81bを省略して洗濯乾燥機1の製造コストの削減を図ることができる。
[第3実施形態]
図8は第3実施形態に係る洗濯乾燥機の概略側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態に対して第3実施形態では吹出ダクト54から分岐した分岐部材54aが給気経路部材81と連結している。また、分岐部材54aと給気経路部材81とはベンチュリ管54bを介して接続している。図9はベンチュリ管54bを拡大して示す概略図であり、ベンチュリ管54b内において、給気経路部材81の先端は気流(矢印A)の流路面積を減少させる絞り部81aが形成されている。これにより、エアポンプ80からの圧縮された空気が給気経路部材81からベンチュリ管54bを通過したとき、管内の流量が絞られて圧力が低下するため、分岐部材54aからの空気(矢印B)が排水ダクト61側へ吸い込まれてエアポンプ80からの圧縮された空気と合流する(矢印C)。
これにより、エアポンプ(空気供給器)80が吐出する空気は給気経路部材81を介して排水ダクト61に流入するとともに吹出ダクト54内を循環する温風の一部が分岐部材54aからベンチュリ管54bを介して排水ダクト61に流入する。排水ダクト61に流入した温風は給気ダクト91を通って給気孔62から脱水槽30内に供給される。
したがって、ヒータの駆動により昇温した空気を吹出ダクト54から分岐させてエアポンプ80の送気圧力によりベンチュリ効果を利用して送出するこができる。これにより、吹出ダクト54から分岐した温風を直接、給気孔62から脱水槽30に送出することができる。このため、洗濯物に対して洗濯物の下方からヒータにより昇温した温度の高い空気が吹き付けられて洗濯物下部の乾燥が促進される。これにより、効率よく洗濯物をより乾燥させることができる。また、第2実施形態のように給気経路部材81にヒータ81bを設ける必要がないため、洗濯乾燥機1の製造コストの削減を図ることができる。
なお、底風乾燥コースの場合、吹出ダクト54の分岐部材54aからは送風がないが、エアポンプ80を駆動することにより、絞り部81aから排水ダクト61に常温空気を供給して脱水槽30の底部から常温空気を吹き出して洗濯物の乾燥を行うことができる。なお、洗濯工程においても吹出ダクト54の分岐部材54aからは送風がないが、エアポンプ80を駆動することにより、絞り部81aから排水ダクト61に空気を供給して気泡洗浄を行うことができる。
[第4実施形態]
図10は第4実施形態に係る洗濯乾燥機の概略側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第4実施形態では第1実施形態の乾燥ユニット50、エアポンプ80に代えて、外箱10の下部に洗濯物を乾燥させるためのヒータポンプ85が設けられている。また、ヒータポンプ85は送風ダクト84内にエアポンプ(不図示)及びヒータ(不図示)が配されている。なお、ヒータポンプ85内のエアポンプ(不図示)が本発明の空気供給器の一例である。エアポンプの上流には外気に連通する外気導入ダクト55が連結される。また、エアポンプの下流は給気弁86を介して排水ダクト61に連結されている。
このヒータポンプ85は乾燥工程において、給気弁86が開き、排水弁63は閉じられてヒータ及びエアポンプが駆動される。これにより、昇温した空気が給気ダクト84から排水ダクト61に流入し、給気ダクト91を通って給気孔62から脱水槽30内に供給される。脱水槽30内に供給された空気は脱水後の洗濯物を乾燥させた後、上昇して排気口51bから外気に開放された排気ダクト53に排出される。
即ち、給気孔62から吹出した温風は脱水後の洗濯物を脱水槽30から浮き上がらせて既述の動作で洗濯物を乾燥させる。洗濯物は底面及び内部を通過して表面側に抜ける温風により乾燥されるので、表裏面の乾燥度合の差が低減される上、洗濯物自体が振動する機械的な動きとも相俟って乾燥が更に促進される。これにより、脱水槽30の底部に設けられた給気孔62からの温風のみで洗濯物を下部から乾燥することができる。なお、乾燥工程において給気弁86が開く一方、排水弁63は閉じられることにより、排気弁63を介してヒータポンプ85からの温風が抜けるのを防止することができる。これにより、パルセータ33下部から効率よく温風を脱水槽30へと送り込むことができる。また、排水時には吸気弁86を閉じ、排水弁63を開くことで、排水時にヒータポンプ84に水が浸入するのを防止できる。
[第5実施形態]
図11は第5実施形態に係る洗濯乾燥機の概略側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第4実施形態では第3実施形態の乾燥ユニット50の送風ダクト84から分岐する分岐ダクト84aを設ける。この分岐ダクト84aの他端が脱水槽30の上方に臨んで開口する吹出口51dと連結している。これにより、ヒータポンプ85のヒータ及び送風機を駆動することにより、昇温した空気を脱水槽30内の上方及び下方から効率よく送り込み、洗濯物をより効率よく乾燥させることができる。
本発明は洗濯乾燥機に利用することができる。
1 洗濯乾燥機
10 外箱
11 上面板
11a 洗濯物投入口
15 蓋部
15a ハンガーフック
16 延設部
16a 鉛直部
16b 水平部
20 水槽
30 脱水槽
30a 底面
30b 周壁
31 脱水孔
32 バランサ
33 パルセータ
40 駆動ユニット
41 モータ
42 ベルト伝導機構
43 クラッチ・ブレーキ機構
44 脱水軸
45 パルセータ軸
51 吸込口
51d 吹出口
53 排気ダクト
54 吹出ダクト
55 外気導入ダクト
60 排水ホース
61 排水ダクト
62 給気孔
63 排水弁
71 操作部
73 羽根部
74 貫通孔
74a 整流部材
76 軸孔
80 エアポンプ
81 給気経路部材
84 送風ダクト
84a 分岐ダクト
85 ヒータポンプ
86 給気弁
91 給気ダクト
91a 周壁
92 上面部
92a 脱水軸孔
92b ネジ孔
92c 開口部
92d 周壁
93 開閉弁
93a 通気孔

Claims (4)

  1. 外箱と、前記外箱内に収納した水槽と、前記水槽内に回転可能に配されて底部に空気を供給するための給気孔を有する脱水槽と、前記脱水槽の底部に配されるパルセータと、前記給気孔を介して前記脱水槽内に少なくとも空気を供給する空気供給器と、前記空気供給器と前記給気孔とを連結する給気経路に配された空気加熱用のヒータとを備え、乾燥工程において前記空気供給器を駆動して前記給気孔から空気を吹出すことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記脱水槽の上方に臨んで開口する吹出口から導出する吹出ダクト内に送風機及びヒータを備え、乾燥工程において前記送風機及び前記ヒータの駆動により昇温した空気を前記吹出口から前記脱水槽内に吹き出すことを特徴とする請求項に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記ヒータの駆動により昇温した空気を前記吹出ダクトから分岐させてベンチュリ効果を利用して前記空気供給器の送気圧力により前記給気孔へ送出することを特徴とする請求項に記載の洗濯乾燥機。
  4. 洗濯工程において前記空気供給器を駆動して前記給気孔から空気を吹出すことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の洗濯乾燥機。
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