JP2012061275A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】槽と洗濯物投入口の隙間を確実に閉塞することができるとともに、閉塞作業を効率的に行うことができる洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】洗濯乾燥機1は、洗濯物投入口12を有する上面板11が天面部を構成する外箱10と、外箱10に収容される水槽20と、水槽20に収容され、底部にパルセータ32が設けられた脱水槽30と、脱水槽30に空気を吹き込む送風機50と、送風機50が吹き出す空気を加熱するヒータ54と、水槽20の口縁部と上面板11の洗濯物投入口12を接続するベローズ21を備える。ベローズ21は、下端部は水槽20に接続され、上端部は外箱10に取り付けられた保持部材90の洗濯物投入口92に接続される。保持部材90の洗濯物投入口92に上面板11の洗濯物投入口12が接続される。
【選択図】図10

Description

本発明は洗濯乾燥機に関する。
洗濯機が衣類乾燥機の役割も果たす洗濯乾燥機が近年人気を集めている。洗濯乾燥機には、ドラム式洗濯機に乾燥機能を備えさせたものや、パルセータにより起こした水流で洗濯を行う従来型の洗濯機に乾燥機能を備えさせたものがある。後者の洗濯乾燥機の例を特許文献1、2に見ることができる。
特許文献1に記載された洗濯乾燥機は、洗濯兼脱水槽を高速回転させながら送風ファンと温風加熱手段に通電する第1の乾燥運転を実施した後、洗濯兼脱水槽の回転速度を第1の乾燥運転のときよりも低くし、温風加熱手段の能力をアップし、除湿手段を作動させる第2の乾燥運転を実施する。洗濯乾燥機の内部で温風を循環させつつ除湿手段を作動させることにより、衣類は乾燥する。
特許文献2に記載された洗濯乾燥機は、投入された衣類の洗濯、脱水、及び乾燥を行う槽と、この槽を回転駆動する槽駆動手段と、衣類に熱風を供給する熱風供給手段と、赤外線を検知する温度検出手段と、制御手段を備え、温度検出手段は、熱風供給手段によって熱風を供給された衣類の素材及び乾燥の進行に応じて振幅の異なる検知信号を出力し、制御手段は温度検出手段の出力の振幅に基づいて衣類の素材及び乾燥状況を判定し、この判定に基づいて槽駆動手段を制御する。ここでも衣類の乾燥は、洗濯乾燥機の内部で温風を循環させつつ除湿手段を作動させることにより行われる。
特開2010−11924号公報 特開2010−42118号公報
洗濯乾燥機でない通常の洗濯機においても洗濯乾燥機においても、外箱に形成された洗濯物投入口が水槽に収納された脱水槽の開口部に向かい合っている。通常の洗濯機ならば、水槽と洗濯物投入口の隙間から空気が出入りしても何の問題もない。しかしながら洗濯乾燥機では、脱水槽に吹き込む温風がそこから漏れないように、水槽と洗濯物投入口の隙間を閉塞する必要がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、水槽と洗濯物投入口の隙間を確実に閉塞することができるとともに、閉塞作業を効率的に行うことができる洗濯乾燥機を提供することを目的とする。
本発明の好ましい実施形態によれば、洗濯乾燥機は、洗濯物投入口を有する上面板が天面部を構成する外箱と、前記外箱に収容される水槽と、前記水槽に収容され、底部にパルセータが設けられた脱水槽と、前記脱水槽に空気を吹き込む送風機と、前記送風機が吹き出す空気を加熱するヒータと、前記水槽の口縁部と前記上面板の洗濯物投入口を接続するベローズを備え、前記ベローズは、下端部は前記水槽に接続され、上端部は前記外箱に取り付けられた保持部材の洗濯物投入口に接続されるものであり、前記保持部材の前記洗濯物投入口に前記上面板の洗濯物投入口が接続される。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の洗濯乾燥機において、前記送風機が吹き出す空気を前記脱水槽に吹き込む吹き込みダクトと、前記脱水槽からの排気を可能とする排気ダクトは、前記ベローズが囲い込みの一翼を担う前記水槽の内部空間に開口する。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の洗濯乾燥機において、前記保持部材は前記外箱の四隅に対応する4個の脚部を備え、当該脚部によって前記外箱に取り付けられる。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の洗濯乾燥機において、前記ベローズの上端部は前記保持部材の前記洗濯物投入口の口縁部に形成された環状リブに嵌合固定されるものであり、当該ベローズの上端部に前記上面板の前記洗濯物投入口の口縁部が密着する。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記構成の洗濯乾燥機において、前記ベローズの下端部には連結リングが取り付けられ、当該連結リングが前記水槽の口縁部に取り付けられたリング状の水槽カバーに連結されることにより、前記ベローズと前記水槽の接続が達成される。
本発明によると、水槽の口縁部と上面板の洗濯物投入口をベローズで接続したから、水槽と洗濯物投入口の隙間を確実に閉塞することができる上、水槽の外箱に対する動きも許容することができる。また、上面板の洗濯物投入口にベローズを直接接続するのでなく、外箱に取り付けられた保持部材の洗濯物投入口にベローズの上端部を接続しておいて、その洗濯物投入口に上面板の洗濯物投入口を接続する構成であるから、上面板は単に上から載せるだけで良くなり、組立作業を容易化することができる。
本発明の実施形態に係る洗濯乾燥機の概略構造を示す断面図である。 図1と同様の断面図で、図1と異なる動作状態を示すものである。 図1と同様の断面図で、図1及び図2と異なる動作状態を示すものである。 前記洗濯乾燥機のブロック構成図である。 前記洗濯乾燥機の具体的構造を示す断面図である。 前記洗濯乾燥機の外箱から上面板を取り外した状態を示す部分斜視図である。 保持部材の上面図である。 保持部材の側面図である。 保持部材にベローズを取り付けたものの断面図である。 保持部材の洗濯物投入口に上面板の洗濯物投入口を接続した状態を示す部分拡大断面図である。 ベローズを水槽に接続した状態を示す部分拡大断面図である。
図1に示す洗濯乾燥機1は、直方体形状の外箱10を有する。外箱10の内部には、洗剤を溶かした水またはすすぎ用の水(以下これらを総称して「洗濯水」という)を溜める、洗濯槽を兼ねる脱水槽30と、脱水槽30を収容する水槽20が収容される。水槽20も脱水槽30も上面が開口した円筒形のカップの形状を呈しており、各々軸線を垂直にし、水槽20を外側、脱水槽30を内側とする形で同心的に配置される。
水槽20は図示しないサスペンション部材によって吊り下げられる。サスペンション部材は水槽20の外面下部と外箱10の内面コーナー部とを連結する形で計4箇所に配備され、水槽20を水平面内で揺動できるように支持する。
外箱10の天面部は上面板11によって構成される。上面板11と水槽20の間には、ベローズ21が配置される。ベローズ21の取付構造は後で詳細に説明する。
上面板11には、脱水槽30に洗濯物を投入したり、脱水槽30から洗濯物を取り出したりするための洗濯物投入口(後述)が形成される。洗濯物投入口には一端を支点として開閉する蓋(後述)が設けられる。
脱水槽30は上方にテーパ状に広がる周壁を有する。この周壁には、その最上部に環状に配置した複数個の脱水孔を除き、液体を通すための開口部はない。すなわち脱水槽30はいわゆる「孔なし」タイプである。脱水槽30の上部開口部の縁には、洗濯物の脱水のため脱水槽30を高速回転させたときに振動を抑制する働きをする環状のバランサ31が装着される。脱水槽30の内部底面には槽内で洗濯水の流動を生じさせるためのパルセータ32が配置される。
水槽20の下面には駆動ユニット40が取り付けられる。駆動ユニット40は、モータ41、モータ41にベルトで連結されたクラッチ43、減速器42及びブレーキ(図示せず)を含み、減速器42から脱水軸44とパルセータ軸45を上向きに突出させている。クラッチ43はブレーキ(図示せず)の動作に連動して、脱水軸44とパルセータ軸45のどちらがモータ41に連結するかを切り替える。ブレーキ(図示せず)は脱水軸44に制動をかけるためのものであって、洗濯水の排水時に排水モータ(図示せず)の動作に連動しブレーキ解除操作がなされる。
脱水軸44とパルセータ軸45は、脱水軸44を外側、パルセータ軸45を内側とする二重軸構造となっており、水槽20の中に入り込んだ後、脱水軸44は脱水槽30に連結されてこれを支える。パルセータ軸45はさらに脱水槽30の中に入り込み、パルセータ32に連結してこれを支える。脱水軸44と水槽20の間、及び脱水軸44とパルセータ軸45の間には各々水もれを防ぐためのシール部材が配置される。
脱水槽30に対し3個のダクトが設けられる。その1は送風機50が吹き出す空気を上方から脱水槽30に吹き込む吹き込みダクト51、その2は脱水槽30の内部と送風機50の空気流入部とを結ぶ還流ダクト52、その3は上面板11の洗濯物投入口の蓋が閉じられているときに脱水槽30からの排気を可能とする排気ダクト53である。
吹き込みダクト51の内部には、送風機50が吹き出す空気を加熱するヒータ54が設けられる。空気があまり高温になると、洗濯乾燥機1の内部の合成樹脂製部品が溶けるおそれが生じるので、吹き込みダクト51からの吹き出し温度が90℃を超えない程度に設定しておくのがよい。ヒータ54にはPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを用いることができる。
送風機50の空気流入部には吸気フィルタ55が設けられ、排気ダクト53には排気フィルタ56が設けられる。吸気フィルタ55は異物(主に繊維)が送風機50に吸い込まれたり、ヒータ54に付着して焦げたりするのを防ぐためのものである。排気フィルタ56は、排気によって繊維が室内にまき散らされるのを防ぐためのものである。
送風機50の空気流入部には、還流ダクト52に加えて、水槽20の外部から送風機50に空気を流入させる外気導入ダクト57が接続されている。還流ダクト52と外気導入ダクト57の合流部に風路切替機構60が設けられる。風路切替機構60の主体をなすのは電動式の切替弁61である。切替弁61は、還流ダクト52を開き外気導入ダクト57を閉ざす態勢(図1参照)、還流ダクト52を閉ざし外気導入ダクト57を開く態勢(図3参照)、及びその中間の態勢(図2参照)に角度変更可能である。
洗濯乾燥機1の制御システムは図4に示す構成となっている。洗濯乾燥機1全体の制御を司る制御部70はマイクロコンピュータを中核として構成され、様々な構成要素から出力信号を受け取り、また様々な構成要素に対し制御信号を出力する。
制御部70に信号を出力する構成要素には、外箱10の天面に設けられた操作部71、洗濯物投入口の蓋が開いているか閉じているかを検知する蓋開閉センサ73、脱水槽30の内部の水位を検知する水位センサ74、脱水槽30の内部の温度を検知してその値を制御部70に出力する温度センサ75、及び脱水槽30の内部の湿度を検知してその値を制御部に出力する湿度センサ76が含まれる。温度センサ75と湿度センサ76は、脱水槽30の内部に存在する必要はなく、脱水槽30から流出する空気の温度または湿度を測定できる位置に存在していればよい。
制御部70から制御信号を受けて動作を行う構成要素には、既出のモータ41、クラッチ43、ブレーキ(図示せず)、送風機50、ヒータ54の他、操作部71に隣接して設けられる表示部72と、脱水槽30に給水を行う給水弁77が含まれる。さらに、正イオンと負イオンからなるプラズマクラスターイオン(以下「PCI」の略称を用いる)を発生するPCI発生器80と、PCIを機外に放出するPCI放出弁81が含まれる。
PCI発生器80は吹き込みダクト51の外側に設けられ、吹き込みダクト51の中にPCIを放出する。吹き込みダクト51には、PCI発生器80の下流側に、PCIを機外に放出するPCI機外放出ダクト82が分岐形成されており、吹き込みダクト51とPCI機外放出ダクト82の分岐部に、PCI放出弁81が配置されている。PCI放出弁81は、ソレノイドまたはモータを動力源として動作するものであり、吹き込みダクト51を開きPCI機外放出ダクト82を閉ざす姿勢(図1の実線状態)と、PCI機外放出ダクト82を開き、吹き込みダクト51も一部開く姿勢(図1の破線状態)のいずれかの姿勢をとる。
洗濯乾燥機1の動作につき説明する。上面板11の洗濯物投入口の蓋を開け、脱水槽30に洗濯物と洗剤を投入する。蓋を閉じ、操作部71の中の操作ボタン群を操作して洗濯条件を選び、スタートボタンを押せば、制御部70は洗濯工程をスタートさせる。
洗濯工程では、制御部70は最初給水弁77を開き、脱水槽30に給水する。脱水槽30に所定量の水が溜まったところで制御部70は給水弁77を閉じ、クラッチ43の操作によりパルセータ軸45をモータ41に連結し、モータ41を駆動する。これによりパルセータ32が回転し、脱水槽30の中の水を攪拌する。投入されていた洗剤は水に溶け、その水の中で洗濯物が揺り動かされることにより、洗濯が行われる。この時ブレーキ(図示せず)は脱水槽30に制動をかけ、脱水槽30が水流で動かされるのを防いでいる。
所定時間経過後モータ41は停止し、洗濯工程は終了する。この後、すすぎ工程の前の脱水工程に入る。制御部70はクラッチ43の操作により脱水軸44をモータ41に連結し、ブレーキ(図示せず)による制動を解除した上で、モータ41を駆動する。これにより脱水槽30が脱水回転を行う。パルセータ32も脱水槽30と共に回転する。
脱水槽30が高速で回転すると、洗濯物は遠心力で脱水槽30の周壁に押し付けられ、洗濯物に含まれていた洗濯水も周壁の内面に集まってくるが、前述の通り、脱水槽30は上方にテーパ状に広がっているので、遠心力を受けた洗濯水は脱水槽30の内面を上昇する。洗濯水は脱水槽30の上端、バランサ31の下まで上昇したところで脱水孔から放出され、水槽20の内面で受け止められる。水槽20の内面で受け止められた洗濯水は水槽20の底部に流れ落ち、図示しない排水ホースを通って外箱10の外に排水される。
所定の脱水時間が経過した後、制御部70はモータ41を停止し、ブレーキ(図示せず)による制動を復活させて脱水槽30の回転を止める。そしてすすぎ工程に入る。
すすぎ工程で制御部70は、給水弁77を開き、脱水槽30に給水する。脱水槽30に所定量の水が溜まったところで、制御部70はクラッチ43の操作によりパルセータ軸45をモータ41に連結し、モータ41を駆動する。これによりパルセータ32が回転し、脱水槽30の中の水が攪拌され、すすぎが行われることになる。
すすぎ方法としては、給水弁77を閉じておいて行う「ためすすぎ」を選択することもできるし、給水弁77を開いて水を流し続ける「オーバーフローすすぎ」を選択することもできる。すすぎの途中で脱水を実行し、洗濯物に含まれている洗剤が速やかに抜けるようにしてもよい。
すすぎ工程が終了したら脱水工程を実行し、その後乾燥工程に移る。
乾燥工程の最初の段階では、制御部70は、風路切替機構60を図1の態勢にする。すなわち切替弁61に、還流ダクト52を開き、外気導入ダクト57を閉ざす姿勢をとらせる。その上で送風機50を駆動し、ヒータ54に通電する。すると吹き込みダクト51から温風が吹き出し、脱水槽30に吹き込まれる。温風は脱水槽30の内部を加熱した後、全量が還流ダクト52に吸い込まれ、送風機50に戻される。これが、洗濯乾燥機1の内部だけで空気を循環させる「内気循環モード」である。
内気循環モードでは、温風が洗濯乾燥機1の外に出ないため、熱が脱水槽30の内部にこもり、脱水槽30の内部の温度が速やかに上昇する。洗濯物からの水の蒸発は50℃以上で活発になるため、50℃以上の温度まで速やかに上昇させることを目指す。脱水槽30の内部の洗濯物に温風が均等に当たるよう、制御部70は脱水槽30を脱水時の回転数よりも低い回転数で回転させる。
脱水槽30の内部の温度が上昇するにつれ、洗濯物から水分が蒸発し、内気循環の空気は水分を多く含むことになる。脱水槽30は孔なしタイプであるため、脱水槽30から外に漏れる空気量が少なく、脱水槽30と水槽20の間の空間は空気が対流し循環する空間とはならない。このように、空気が対流し循環する空間がほぼ脱水槽30の内部に限定されるため、対流と循環が効率良く進められ、温度が速やかに上昇する。
内気循環の結果、脱水槽30の内部温度が所定値まで上昇したことを温度センサ75が検知したら、制御部70は乾燥モードを「混合循環モード」に切り替える。
混合循環モードでは、制御部70は風路切替機構60を図2の態勢にする。すなわち切替弁61を、還流ダクト52と外気導入ダクト57の両方から空気が送風機50に流入する角度に置く。これにより、還流ダクト52に吸い込まれる空気量が減少し、吹き込みダクト51から吹き出される空気の全量を還流ダクト52で引き受けることができなくなる。還流ダクト52で引き受けられなかった分の空気は、排気ダクト53を通じて機外に排出される。
排気ダクト53から排出される空気は水分を多く含む空気であるため、脱水槽30から水分が効率よく排出される。一方、脱水槽30内の空気が全て排気ダクト53から排出される訳ではなく、一部は還流ダクト52経由で循環するので、脱水槽30の内部の高温状態が維持され続ける。これにより、洗濯物からの水分蒸発率は高い値を保つ。
混合循環モードの乾燥を続けた結果、湿度センサ76の検知する湿度の値が所定値まで下がったら、制御部70は送風機50とモータ41の駆動を止め、ヒータ54への通電を停止する。そして表示部72に乾燥終了の旨を表示させる。あるいは、表示に加え、それを音声で報知する。
内気循環モードから混合循環モードへの切り替えにあたり、上記の説明では、脱水槽30の内部の温度が所定値まで上昇したことを温度センサ75が検知したことをもって切り替えの条件としたが、脱水槽30の内部湿度が所定値まで上昇したことを湿度センサ76が検知したことをもって切り替えの条件とするように構成することもできる。
混合循環モードの乾燥を実行するとき、制御部70に、風路切替機構60の開き方を変えて、還流ダクト52から流入する空気量と外気導入ダクト57から流入する空気量の比率を変化させる制御を行わせることができる。例えば、温度センサ75が検知する脱水槽30の内部の温度に応じて、内気循環モードから混合循環モードに切り替わった当初は外気導入ダクト57からの空気流入量の比率を多くし、脱水槽30からできるだけ大量の水分を速やかに排出することとし、その結果、脱水槽30の内部温度が下がってきたら、還流ダクト52からの空気流入量の比率を多くして温度回復に努める、といった制御を行わせることができる。
あるいは、湿度センサ76が検知する脱水槽30の内部の湿度に応じて、内気循環モードから混合循環モードに切り替わった当初は外気導入ダクト57からの空気流入量の比率を多くし、脱水槽30からできるだけ大量の水分を速やかに排出することとし、その結果
脱水槽30の内部の湿度が下がってきたら、脱水槽30の内部温度も下がったものと判断し、還流ダクト52からの空気流入量の比率を多くして温度と水分蒸発量の回復に努める、といった制御を行わせることもできる。
混合循環モードで乾燥工程を終えるのでなく、その後に「外気導入モード」の乾燥を追加するように動作シーケンスを設定することも可能である。
外気導入モードでは、制御部70は風路切替機構60を図3の態勢にする。すなわち切替弁61に、還流ダクト52を閉じ、外気導入ダクト57を開く姿勢をとらせる。これにより、還流ダクト52に吸い込まれる空気はゼロとなり、吹き込みダクト51から吹き出される空気は全て排気ダクト53から機外に排出されることになる。
混合循環モードと外気導入モードでは、制御部70に、脱水槽30を一時的に高速回転させる制御を行わせることができる。これにより、脱水槽30の内部の対流の風速が上がり、洗濯物からの水分の蒸発と、蒸発した水分の排気ダクト53を通じての排出を促進することができる。
洗濯開始の前に洗濯条件を選ぶとき、乾燥工程でPCIを発生する設定にしておけば、
乾燥工程に移行後、制御部70はPCI発生器80を動作させ、吹き込みダクト51の内部にPCIを放出させる。この時PCI機外放出弁81は、吹き込みダクト51を開き、PCI機外放出ダクト82を閉ざす姿勢(図1の実線状態)をとっており、放出されたPCIは全量脱水槽30に吹き込まれる。
温風と共に脱水槽30に吹き込まれたPCIは洗濯物に付着し、除菌作用、防カビ作用、脱臭作用などを発揮する。洗濯物だけでなく、脱水槽30、還流ダクト52、風路切替機構60、吸気フィルタ55、送風機50、及び吹き出しダクト51にもPCIの上記作用が及び、これらの構成要素は良好な衛生状態に保たれる。内気循環モードと混合循環モードの間中、PCI発生器80はPCIの発生を続行する。外気導入モードでもPCI発生器80を動作させてもよい。
洗濯乾燥機1が置かれた部屋あるいは空間の除菌、防カビ、脱臭を目的として、洗濯をしないときに洗濯乾燥機1を「PCI機外放出モード」で運転することもできる。この時PCI放出弁81は、PCI機外放出ダクト82を開き、吹き込みダクト51も一部開く姿勢(図1の破線位置)をとる。PCI発生器80と送風機50の両方を駆動すると、PCI発生器80から放出されたPCIの大部分はPCI機外放出ダクト82より機外に放出される。PCI機外放出ダクト82から放出されたPCIは洗濯乾燥機1が置かれた部屋あるいは空間に拡散し、除菌、防カビ、脱臭などの作用を行う。
PCI放出弁81は吹き込みダクト51を完全に閉ざしている訳ではなく、一部開放状態としているので、送風機50から吹き出された風の一部とPCI発生器80から放出されたPCIの一部は脱水槽30に入り、還流ダクト52から送風機50に戻る。このため、送風機50を通る気流が常に確保される。
続いて上面板11とベローズ21の周辺の構造を説明する。
上面板11は外箱10の天面部に蓋のように被さる合成樹脂成型品であり、図5に示す通り、脱水槽30の開口部に向かい合う洗濯物投入口12が形成されている。洗濯物投入口12には蓋13が設けられる。蓋13は後端の蝶番部14を支点として開閉する。
ベローズ21は軟質の合成樹脂またはゴムで成型される。ベローズ21には3段の襞が形成されている。襞が3段というのは単なる例示であり、必要なだけの段数の襞を形成すればよい。
水槽20の口縁部には、図11に示す通り、水槽カバー22が固定される。水槽カバー22はリング状の合成樹脂成型品である。
水槽カバー22にベローズ21の下端部が連結される。連結には合成樹脂成型品の連結リング23を用いる。連結リング23をベローズ21の内側に嵌め込み、連結リング23の外周に所定角度度間隔で形成された複数の突起24を、ベローズ21の対応位置に形成された貫通孔25に通すことにより、連結リング23はベローズ21にしっかりと固定される。連結リング23は漏斗状の斜面26を有しており、斜面26に所定の角度間隔で形成された複数の貫通孔27を通じてビス28を水槽カバー22にねじ込むことにより、水槽カバー22とベローズ21は強固に連結される。
ベローズ21の上端部は、外箱10に取り付けられる保持部材90に接続される。図7及び図8に示す通り、保持部材90は矩形のベース91の中央に円形の洗濯物投入口92を形成した合成樹脂成型品であって、四隅からは4個の脚部93が放射状に突き出す。脚部93は外箱10の四隅に対応するものであり、前記図示しないサスペンション部材を支持すべく外箱10の上部四隅に固定されたサスペンションベース15(図6参照)に載置され、ビス94で固定される。
図11に示す通り、保持部材90の洗濯物投入口92の口縁部には環状リブ95が上向きに形成されている。ベローズ21の上端部は環状リブ95に嵌合する。環状リブ95の外側には、所定角度間隔で複数のフック96が形成されている。ベローズ21の対応位置に形成された貫通孔29にフック96を通すと、フック96の頭部がベローズ21の上面に引っ掛かり、ベローズ21を保持部材90から外すことはできなくなる。
組立手順としては、先にベローズ21と保持部材90を組み合わせておき、その後で、水槽カバー22と連結リング23の連結作業と、外箱10に対する保持部材90の取付作業を実施する。
上記のようにして、水槽20と保持部材90がベローズ21を介して連結された形になったところで、外箱10に上面板11を被せ、固定する。すると、図10に示す通り、ベローズ21の上端部の内側に上面板11の洗濯物投入口12の口縁部が入り込み、ベローズ21の上端部と洗濯物投入口12の口縁部が密着する。これにより、別部品のシール部材を用いるまでもなく、保持部材90の洗濯物投入口92に上面板11の洗濯物投入口12を液密に接続することができる。
上面板11の洗濯物投入口12にベローズ21を直接接続するのでなく、外箱10に取り付けられた保持部材90の洗濯物投入口92にベローズ21の上端部を接続しておいて、その洗濯物投入口92に上面板11の洗濯物投入口12を接続する構成であるから、上面板11は単に上から載せるだけで良くなり、組立作業を容易化することができる。
ベローズ21は上面板11と水槽20の間の隙間を通って空気が出入りするのを防ぐ。また、水槽20が水平面内で揺動しようとするとき、自身がたわむことによって水槽20の揺動を許す。吹き込みダクト51、還流ダクト52、及び排気ダクト53は、ベローズ21が囲い込みの一翼を担う水槽20の内部空間に、特に脱水槽30の内部に口を向ける形で開口する。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は洗濯乾燥機に広く利用可能である。
1 洗濯乾燥機
10 外箱
11 上面板
12 洗濯物投入口
13 蓋
20 水槽
21 ベローズ
22 水槽カバー
23 連結リング
30 脱水槽
32 パルセータ
40 駆動ユニット
50 送風機
51 吹き込みダクト
52 還流ダクト
53 排気ダクト
54 ヒータ
57 外気導入ダクト
60 風路切替機構
61 切替弁
90 保持部材
92 洗濯物投入口
93 脚部
95 環状リブ

Claims (5)

  1. 洗濯物投入口を有する上面板が天面部を構成する外箱と、前記外箱に収容される水槽と、前記水槽に収容され、底部にパルセータが設けられた脱水槽と、前記脱水槽に空気を吹き込む送風機と、前記送風機が吹き出す空気を加熱するヒータと、前記水槽の口縁部と前記上面板の洗濯物投入口を接続するベローズを備え、
    前記ベローズは、下端部は前記水槽に接続され、上端部は前記外箱に取り付けられた保持部材の洗濯物投入口に接続されるものであり、前記保持部材の前記洗濯物投入口に前記上面板の洗濯物投入口が接続されることを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 前記送風機が吹き出す空気を前記脱水槽に吹き込む吹き込みダクトと、前記脱水槽からの排気を可能とする排気ダクトは、前記ベローズが囲い込みの一翼を担う前記水槽の内部空間に開口することを特徴とする請求項1に記載の洗濯乾燥機。
  3. 前記保持部材は前記外箱の四隅に対応する4個の脚部を備え、当該脚部によって前記外箱に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯乾燥機。
  4. 前記ベローズの上端部は前記保持部材の前記洗濯物投入口の口縁部に形成された環状リブに嵌合固定されるものであり、当該ベローズの上端部に前記上面板の前記洗濯物投入口の口縁部が密着することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
  5. 前記ベローズの下端部には連結リングが取り付けられ、当該連結リングが前記水槽の口縁部に取り付けられたリング状の水槽カバーに連結されることにより、前記ベローズと前記水槽の接続が達成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の洗濯乾燥機。
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