JP4226345B2 - 洗濯乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気洗濯機に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平11−347282号公報
特許文献1には、遠心脱水した洗濯物を収容する洗濯兼脱水槽内に温風を循環させることによって洗濯物の水分を蒸発させ、洗濯物から蒸発した水分を含んで湿潤した温風を水冷除湿するように構成し、且つこの温風の状態を湿度検知装置により検知することで、洗濯物の含水状態を検知し、乾燥終了状態を判定する温風循環式の洗濯乾燥機が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような温風循環式の洗濯乾燥機は、構成が複雑になって高価になり、また、温風を発生させることから消費電力が大幅に増加し、冷却水を使用することから消費水量も増加し、更に、熱収縮する衣類(洗濯物)を乾燥することができないなどの問題がある。
【0004】
湿潤した温風(空気)を機外に放出するように構成することにより、構成が簡素化し、冷却水も不要とすることができるが、このような温風排気式の洗濯乾燥機は、放出する湿潤温風が室内の空気の温度と湿度を増加させて不快指数を悪化させ、湿度が増加した空気が壁やガラス窓や家具に触れると温度が低下してこれらの表面に結露するなどの現象を起して生活環境を悪化させる問題がある。
【0005】
このような問題を解決するために、洗濯兼脱水槽および撹拌翼を一体的に高速回転させながら室内の常温の空気を通風させる乾燥運転を行う常温通風式の洗濯乾燥機が提案されている。この常温通風式の洗濯乾燥機は、予めマニュアル設定される時間コース(乾燥時間)に従って乾燥運転制御を行うように構成されていることから、時間コースの設定が不適切であると、乾燥時間が足りずに乾燥不足が発生したり、乾燥時間が余って過剰な乾燥運転を行う問題がある。
【0006】
本発明の1つの目的は、室内の空気の湿度の増加による生活環境の悪化を軽減することができる簡単な構成の常温通風式の洗濯乾燥機において、高い乾燥度が得られる乾燥運転を適切に実現することができるようにすることにある。具体的には、例えば、100%を越える乾燥度が確実に得られる乾燥運転を適切に実現することができるようにすることにある。
【0007】
本発明の他の目的は、高い乾燥度を適切な乾燥運転で得ることができると共に使用に便利な常温通風式の洗濯乾燥機を実現することにある。具体的には、乾燥の進み具合に応じた残時間表示を行うことができるようにすることにある。
【0008】
本発明の更に他の目的は、洗濯物の乾燥度を検出するのに好適な簡単な構成の検出手段を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、内側に洗濯兼脱水槽を回転可能に設置した外槽と、前記洗濯兼脱水槽内の底部に回転可能に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽および/または撹拌翼を回転駆動する駆動装置と、給水装置と、排水装置と、制御装置と、これらを包囲および内蔵するように設けられ、前記外槽および洗濯兼脱水槽の開口に対向するように形成した衣類投入口を有する外枠と、前記衣類投入口を開閉する外蓋とを備え、前記制御装置は、洗濯兼脱水槽および撹拌翼を一体的に高速回転させる通風乾燥運転と、洗濯兼脱水槽の回転を停止させた状態で撹拌翼を回転させる布入替え運転を繰り返し実行するように前記駆動装置を制御する洗濯乾燥機において、前記制御装置は、撹拌翼を回転させることによって該撹拌翼に作用する洗濯物の回転荷重を所定の時間間隔で検出して前後の検出において得た回転荷重を比較することにより該洗濯物の乾燥状態を検出することによって乾燥終了状態を判定する制御を行うように構成したことを特徴とし、
具体的には、前記制御装置は、乾燥終了状態に達したことを判定すると乾燥主運転を終了し、その後、所定時間の乾燥仕上運転を行った後に乾燥運転を終了する制御を行うことを特徴とし、
更に、前記制御装置は、乾燥運転開始に当って撹拌翼に作用する洗濯物の回転荷重を検出して乾燥運転所要時間を設定して表示すると共に該乾燥運転所要時間から乾燥運転経過時間を減算した残時間を表示する残時間表示制御を行うことを特徴とし、
更に、前記残時間表示制御は、乾燥終了状態に達するまでの乾燥主運転では所定の時間単位で減算するように行い、乾燥終了状態に達した後の乾燥仕上運転における減算は前記乾燥主運転において減算する所定の時間単位よりも短い時間単位で行うことを特徴とし、
更に、前記制御装置は、洗濯物の乾燥状態に応じて残時間表示を補正する残時間表示補正制御を行うことを特徴とし、
更に、前記残時間表示補正制御は、予め設定した乾燥運転所要時間よりも短い時間で乾燥運転を終了することができる見込みとなったときに行うことを特徴とし、
更に、前記残時間表示補正制御は、予め設定した乾燥運転所要時間では乾燥運転を終了することができない見込みとなったときに行うことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施の形態を示す電気洗濯機の外観斜視図、図2は、その縦断側面図、図3は、その外槽の平面図(a)と底部の縦断側面図、図4は、その外槽に設けた外槽カバーの平面図、図5は、その洗濯兼脱水槽の横断平面図、図6は、その撹拌翼の平面図(a)と縦断側面図、図7は、その外蓋の平面図、図8は、吸気窓蓋を閉じた状態を示す外蓋の縦断側面図(a)と吸気窓蓋を開いた状態を示す縦断側面図(b)、図9は、外蓋の吸気窓のフィルタの平面図(a)と縦断側面図(b)、図10は、外蓋の吸気窓蓋の平面図(a)と縦断側面図(b)、図11は、その制御装置のブロック図、図12は、制御装置における布量検出回路図、図13は、布量検出回路における布量検出特性図(布が重いとき)、図14は、布量検出回路における布量検出特性図(布が軽いとき)、図15は、制御装置が実行する自動設定コースにおける制御処理を具体的に例示するフローチャート、図16は、制御装置が実行する自動設定コースの制御処理における残時間表示を具体的に例示するフローチャート、図17は、制御装置が実行するマニュアル設定コースにおける制御処理を具体的に例示するフローチャート、図18〜図20は、この電気洗濯機において常温通風乾燥コースを実行することによる洗濯物の乾燥特性図である。
【0012】
図1および図2に示すように、外枠1は、側面を取り囲む鋼板製の略4角筒状の側板101と、その上部開放端を覆うように側板101の上端に設置した上カバー102と、側板101の下端に設置したベース103を備える。側板101は、前面と両側面を形成する略コ字状の鋼板と後面を形成する略平坦な鋼板を組み合わせて構成する。
【0013】
上カバー102は、合成樹脂を成型した部材であり、その略中央部に衣類投入口102aを備え、この衣類投入口102aの前側部分にフロントパネルボックス102bを備え、衣類投入口102aの後側部分にバックパネルボックス102cを備える。フロントパネルボックス102bには、操作パネル105や制御回路基板や洗濯水位センサーなどを内蔵し、バックパネルボックス102cには、給水電磁弁などを内蔵する。
【0014】
ベース103は、底面の中央部分を開放した形状に合成樹脂を成型した部材であり、その側面に排水ホース引き出し穴103aを備え、その4隅部に脚2を取り付ける。
【0015】
外槽3は、洗濯水を溜める水槽であり、底部に形成した排水口301および駆動装置嵌着穴302と上部の開口端縁の内側に庇を形成するように開口端に結合した外槽カバー303を備え、上部開口端が前記衣類投入口102aの直下に位置するように前記側板101の上端四隅部から防振支持装置(図示省略)によって懸垂支持して取り付ける。この外槽3の底部は、排水状態において残水が発生しないように、図3に示すように、排水口301に向けて連続的に傾斜した内面形状とする。
【0016】
排水口301には、排水電磁弁4を介して排水ホース5を接続する。この排水ホース5は、ベース103に設けた排水ホース引き出し穴103aから機外に導出する。
【0017】
また、外槽カバー303の庇の部分は、図4に示すように、外槽3内に送り出されて上昇する空気を外枠1内に導く多数の通気窓穴303aを備える。
【0018】
洗濯兼脱水槽6は、磁性のステンレス鋼板製の略円筒状の胴部601と合成樹脂を成型して形成した底部602と金属製の結合フランジ603と流体バランスリング604と糸屑捕集用の洗濯水循環ダクト605と糸屑捕集フィルタ606を備える。
【0019】
この洗濯兼脱水槽6における胴部601は、図5に示すように、多数の脱水穴601aと縦方向に伸びるように内側に突出した多数の凸条601bを備える。また、底部602と結合フランジ603は、インサート成型することによって一体的に形成して前記胴部601の下端に結合する。結合フランジ603には、予め多数の水抜き穴603aを形成しておき、底部602には、成型時に多数の水抜き穴602aを形成する。
【0020】
また、流体バランスリング604は、内部に水を封入した環状部材であり、胴部601の上端に結合する。この流体バランスリング604は、図示説明は省略するが、吸気羽根を一体的に成型して設置することにより通風乾燥における吸気を支援するように構成すると良い。
【0021】
洗濯水循環ダクト605は、胴部601の内面に沿わせて取り付け、下端は撹拌翼の裏羽根(後述する)によって加圧された洗濯水を受け入れるように開口させ、上端は胴部601の中間部に開口させて前記糸屑捕集フィルタ606を結合する。
【0022】
駆動装置7は、駆動電動機と減速機構とクラッチ機構を内蔵し、外側回転軸と701と内側回転軸702を同心状に突出する。図示説明は省略するが、駆動電動機は、可逆回転型のコンデンサ分相誘導電動機またはインバータ駆動電動機を使用して構成し、減速装置は、駆動電動機の回転を減速して内側回転軸702に伝達するように構成し、クラッチ機構は、駆動電動機の回転を直に外側回転軸701と内側回転軸702に伝達する回転伝達系と駆動電動機の回転を減速機構を介して内側回転軸702に伝達する回転伝達系を選択的に形成するように構成する。この駆動装置7は、外側回転軸701と内側回転軸702を前記外槽3の底部の内側に突出させるように駆動装置嵌着穴302に嵌入して該外槽3の外側に固着する。
【0023】
前記洗濯兼脱水槽6は、結合フランジ603を駆動装置7の外側回転軸701に結合し、流体バランスリング604が外槽カバー303の下側に位置するように前記外槽3内に回転可能に設置する。
【0024】
洗濯兼脱水槽6は、脱水した洗濯物を入れた状態で長時間にわたって高速回転させて通風乾燥を行うときに洗濯兼脱水槽6内の洗濯物の分布の不均一に起因しが軸振れ力が長時間にわたって発生する。この軸振れ力は、洗濯兼脱水槽6,駆動装置7の外側回転軸と701と内側回転軸702,外槽1に作用する。従って、これらを構成する部材、特に結合フランジ603,外側回転軸と701と内側回転軸702とその軸受(図示省略),外槽1の底部は、強度を高めた形態にすることが望ましい。
【0025】
撹拌翼8は、図6に示すように、洗濯兼脱水槽6の胴部601の内径よりも僅かに小さい程度の大径の皿状部材であり、その表面は、中心部分を凸状に滑らかにわん曲させ、中程を凹状に滑らかにわん曲させ、外周部を滑らかに立ちあげるようにわん曲させ、更に凸条を放射状に形成した撹拌羽根801を形成し、中程から外周部にかけて多数の通気穴802を表裏方向に貫通するように形成し、その裏面には、放射状の洗濯水循環裏羽根803を形成した構成である。この撹拌翼8は、駆動装置7の内側回転軸702に嵌着して洗濯兼脱水槽6の底部の内側に回転可能に位置するように設置する。
【0026】
上カバー102に形成した衣類投入口102aは、外蓋9によって開閉可能に覆う。この外蓋9は、図7および図8に示すように、前後方向の略中央部位を折り目にして山折に折り曲げ可能に前側部材901と後側部材902をヒンジ903によって結合して構成し、後端部分に設けたヒンジ904を軸にして転角して衣類投入口102aを開閉するように上カバー102に取り付けて設ける。
【0027】
前側部材901は、その後縁部に、この上カバー102を山折にして開放操作するときに指をかける取っ手901aを備える。
【0028】
後側部材902は、前記折り目側に沿って弦を位置させた略半円形状の吸気窓910を備える。この吸気窓910は、折り目側に沿って弦を位置させて後側部材902に形成した略半円形状の吸気窓穴902aと、この吸気窓穴902a内に位置するように後側部材902に一体成型して設けた格子911と、この格子911の上側に位置するように後側部材902に着脱可能に設置したフィルタ912(図9参照)と、折り目側(弦側)に設けたヒンジ913を軸にして転角してフィルタ912を開閉可能に覆うように後側部材902に取り付けた透明または半透明の略半円形状の吸気窓蓋914(図10参照)を備える。吸気窓蓋914は、最後端縁に、開放操作するときに指をかける取っ手914aを設ける。ヒンジ913は、図示説明は省略するが、吸気窓蓋914を約45度および90度の角度に起立するように転角(開放)した状態で静止させる静止機構を備える。
【0029】
このように構成した吸気窓910は、吸気窓蓋914を閉じておくことによって洗濯および遠心脱水工程において内部で発生する騒音の放出を抑制することができ、また、フィルタ912の汚れ具合を目視することができる。
【0030】
通風乾燥工程においては、吸気窓蓋914を約45度の角度に起立させることにより、吸気窓蓋914は、吸気窓穴902aの前側に位置して弦側を下にして安定した姿勢で起立して吸気窓穴902aを開放して該吸気窓穴902aを通した吸気を容易にすると共に吸気窓穴902aから放出される騒音を後方に向けて反射(前方に広がるのを抑制)して使用者に伝わる騒音を軽減することができる。また、フィルタ912は、吸気窓穴902aからの塵埃の侵入を抑制する。そして、吸気窓蓋914を約90度の角度に起立するように開放することにより、フィルタ912を清掃するための着脱を容易にする。吸気窓穴902aに設けた格子911は、吸気窓穴902aからの手指の進入を制限して安全性を高めるように機能する。
【0031】
この電気洗濯機の制御装置は、図11に示すように、操作パネル105と主制御装置106を備える。操作パネル105は、電源スイッチ1051と、入力スイッチ群1052と、表示素子群1053を備える。入力スイッチ群1052は、各種の洗濯コースを設定するボタンスイッチ群と槽洗浄コースを設定するボタンスイッチと各種の通風乾燥コースを設定するボタンスイッチ群を備え、表示素子群1053は、設定された洗濯コースや槽洗浄コースや通風乾燥コースの表示とその進行状態を表示する表示灯群を備える。表示灯群は、通風乾燥コースにおける進行状態の表示では、乾燥運転所要時間(残時間)の表示を行う。
【0032】
主制御回路106は、マイクロコンピュータ1061と負荷駆動装置1062を備え、前記電源スイッチ1051が投入されるとマイクロコンピュータ1061が起動して制御処理プログラムを実行し、前記操作パネル105における入力スイッチ群1052からの入力に従って洗濯コース,槽洗浄コースおよび通風乾燥コースを設定し、洗濯水位センサー1071から出力される水位検出信号を参照して、給水電磁弁1072,排水電磁弁4および駆動装置7における駆動電動機703とクラッチ機構704を駆動するように負荷駆動装置1062を制御して洗濯,槽洗浄および通風乾燥の運転制御を実行し、その進行状態を表示するように表示素子群1053を点灯/消灯制御する。
【0033】
洗濯コースが設定されているときには、マイクロコンピュータ1061は、洗濯物の布量・布質検出,洗濯水量・洗濯水流設定,洗い給水,洗い撹拌,排水,濯ぎ給水,濯ぎ撹拌,排水,遠心脱水の洗濯制御処理を実行するが、これは、従来の洗濯制御処理と同様であるので具体的な図示説明を省略する。
【0034】
槽洗浄コースが設定されているときには、マイクロコンピュータ1061は、給水して槽洗浄剤を溶解することにより生成した槽洗浄水を撹拌し、浸け置き、2回の濯ぎを行った後に排水状態で洗濯兼脱水槽6および撹拌翼8を脱水回転させる槽洗浄制御処理を実行するが、これは、従来の槽洗浄制御処理と同様であるので具体的な図示説明を省略する。
【0035】
通風乾燥コースの設定は、脱水した洗濯物を洗濯兼脱水槽6に入れ(または遠心脱水した洗濯物を解した状態で残し)、吸気窓蓋914を開放した状態で設定する。
【0036】
この通風乾燥コースでは、マイクロコンピュータ1061は、排水電磁弁4を開放した状態で洗濯兼脱水槽6および撹拌翼8を脱水回転速度(870〜950rpmの高速度)で回転させ、洗濯槽兼脱水槽6と撹拌翼8を停止させた状態で該撹拌翼8を往復(正逆)回転させる布解しと布均しを行う布入替えを繰り返す通風乾燥運転制御を実行する。
【0037】
この通風乾燥制御が実行されて洗濯兼脱水槽6と撹拌翼8が高速回転すると、洗濯物もこれらと一体的に回転して洗濯兼脱水槽6内の空気に触れた状態で該空気と高速度で相対移動することから該空気に水分を効率良く蒸発させる。
【0038】
ここで、洗濯兼脱水槽6と撹拌翼8と洗濯物が高速回転すると、洗濯兼脱水槽6内の空気はこれらとの摩擦力によって旋回し、更に、洗濯兼脱水槽6の凸条601bと撹拌翼8の撹拌羽根801と洗濯水循環裏羽根803が高速回転して遠心送風羽根車として機能することから、洗濯兼脱水槽6内の空気が旋回しながら該洗濯兼脱水槽6内の内周縁部に移動して上縁から溢れて外槽3内に流れ出し、脱水穴601aから外槽3内に吹き出し、撹拌翼8の洗濯水循環裏羽根803に引かれて該撹拌翼8の通気窓802から該撹拌翼8の裏側に移動した後に該撹拌翼8の外周縁と洗濯兼脱水槽6の内周綿の隙間から該洗濯兼脱水槽6内の内周縁部に吹き出すと共に洗濯水循環ダクト605を通して該洗濯兼脱水槽6内の内周縁部に吹き出し、更には、洗濯兼脱水槽6の底部の水抜き穴602a,603aから外槽3内に吹き出す。
【0039】
外槽1内に吹き出した空気は、その一部は、底部に開口している排水口301から排水電磁弁4および排水ホース5を介して機外に流出し、他の一部は、外槽3の内壁に沿って上昇して外槽カバー303の通気窓穴303aを通して外枠1内に流れ出る。
【0040】
このようにして外枠1内に流れ出た空気は、外槽3との間の隙間を下降してベース103の下側から機外に流れ出す。
【0041】
このようにして洗濯兼脱水槽6内の空気が洗濯物から水分を蒸発させて機外に流れ出る空気の流れを良くするためには、機外(室内)の常温の新しい空気を洗濯兼脱水槽6内に効率良く給気することが必要である。洗濯兼脱水槽6内の空気が流れ出すと該洗濯兼脱水槽6の中心部分が負圧状態になることから、この洗濯兼脱水槽6の中心部の上方に位置して開放している吸気窓910の吸気窓穴902aから機外の新しい空気が流れ込んで洗濯兼脱水槽6の中心部に効率良く流入(給気)することができる。
【0042】
このような通風乾燥によれば、2〜3立方メートル/分の吸気流量を発生して約102%の乾燥度が得られる通風乾燥を実現することができる。しかも、この通風乾燥は、温風排気式のように湿潤した温風を室内に吹き出して生活環境を悪化させることがなく、また、洗濯物を熱収縮させることがない。
【0043】
この通風乾燥コースは、操作パネル105における入力スイッチ群1052を操作することによって、自動設定コースとマニュアル設定コースである3時間コースと2時間コースと90分コースと60分コースと30分コースと洗濯兼脱水槽を乾燥する槽乾燥コースを選択的に設定することができるように構成する。
【0044】
自動設定コースでは、制御装置は、脱水状態で洗濯兼脱水槽6に入れられている洗濯物の布量(撹拌翼に作用する回転荷重)を検出(布量検出)し、検出した布量(回転荷重)に基づいて乾燥運転所要時間を設定し、その後の所定の間隔で回転荷重を検出してその減少量に基づいて洗濯物の乾燥状態を監視(判定)しながら乾燥運転制御を実行する。
【0045】
この布量検出は、駆動電動機703によって撹拌翼8の正回転,停止(惰性回転),逆回転,停止(惰性回転)を繰り返したときの回転速度特性が撹拌翼8に作用する洗濯物の荷重によって変化することから該回転速度特性を検出して行うように構成する。
【0046】
この実施の形態においては、駆動電動機703は、コンデンサ分相誘導電動機を使用し、布量検出は、この撹拌翼8の惰性回転における減速特性をコンデンサ分相誘導電動機703の逆起電力に基づいて行うように構成する。
【0047】
図12は、誘導電動機703の回転検出手段を構成する電気回路図であり、この電気回路は負荷駆動回路1062内に内蔵する。この実施の形態における布量検出は、洗濯兼脱水槽7を静止させた状態で撹拌翼8を0.4秒間駆動,1.0秒間停止(惰性回転)の正逆回転を5往復繰り返すように交流スイッチング素子1062a,1062bを制御し、1.0秒間の停止(惰性回転)時における撹拌翼8の惰性回転速度特性(減速特性)をコンデンサ分相誘導電動機703の逆起電力に基づいて行う構成である。
【0048】
コンデンサ分相誘導電動機703の逆起電力は、分相用コンデンサ705に現れる端子電圧Viで検出する。この逆起電力Viをツェナーダイオード1062cと分圧抵抗器1062d,1062eによって直流矩形波パルスに整形し、この直流矩形波パルスでフォトカップリング1062fを介して出力トランジスタ1062gを駆動して誘導電動機703(撹拌翼8)の回転速度に反比例した時間間隔tの速度検出パルスV0出力する。そして、マイクロコンピュータ1061は、速度検出パルスV0の時間間隔tを測定することによって撹拌翼8の惰性回転速度を検出する。
【0049】
洗濯物の布量が多いときや該洗濯物の含水量が多いときには、撹拌翼8に作用する抵抗(回転荷重)が大きいことから該撹拌翼8の減速度が大きくなり、速度検出パルスV0の時間間隔tは長い(図13参照)。これに対して布量が少ないときや含水量が少ないときには、撹拌翼8に作用する抵抗(回転荷重)が小さいことから該撹拌翼8の減速度が小さくなり、速度検出パルスV0の時間間隔tは短い(図14参照)。
【0050】
この時間間隔tを撹拌翼8の正逆回転5往復の計10回分計測し、その積算値を求め布量値Nとする。測定回数,積算回数を10回を越えて行うことにより、より精度に優れた検出が可能となる。
【0051】
駆動装置7の駆動電動機703としてインバータ駆動の同期電動機を使用する構成では、この布量検出は、駆動電動機703の起動特性(起動してから所定時間経過後に到達する回転速度)に基づいて行うように構成することができる。
【0052】
自動設定コースにおける乾燥運転制御を図15を参照して説明する。図15は、制御装置のマイクロコンピュータ1061が実行する乾燥運転制御における自動設定コースの制御処理のフローチャートである。
【0053】
まず、マイクロコンピュータ1061は、自動設定コースが設定されていることを確認すると、制御処理ステップS101において撹拌翼8を正逆回転を5往復させて初期の布量検出を行って初期の布量値N1を測定し、制御処理ステップS102において、検出した布量に見合った乾燥運転所要時間を求めて設定し、これを残時間として表示素子群1053に表示する。
【0054】
その後、洗濯槽兼脱水槽6と撹拌翼8を約10分弱のあいだ脱水回転(870rpmの高速度で一方向に連続回転)させた後に停止させ、撹拌翼8を1.0秒間回転,1.5秒間停止で2往復の正逆回転(布解し)を行った後に0.4秒間回転,0.4秒間停止で3往復の正逆回転(布均し)を行う布入替えを3回繰返す乾燥主運転制御処理ステップS103〜S105を行う。各乾燥主運転制御処理ステップS103〜S105のそれぞれ運転時間は10分間とする。そして、所定の時間を経過した段階で0.4秒間回転,1.0秒間停止の正逆回転を5往復繰り返す2回目の布量検出制御処理ステップS106を行って布量値N2を検出し、この布量値N2と前の布量値N1を比較(後の布量検出制御処理ステップで検出した布量値から前の布量検出制御処理ステップで検出した布量値を差し引く)して減少値、NT1=N2−N1を求める乾燥状態検出制御処理ステップS107を行う。この減少値が0に近くなる乾燥飽和値NT’を乾燥終了状態判定の規定値として設定し、NT1=N2−N1≦NT’であるならば、洗濯槽兼脱水槽6と撹拌翼8を約20分弱のあいだ脱水回転させる乾燥運転を行った後に停止させ、撹拌翼8を1.0秒間回転,1.5秒間停止で2往復の正逆回転(布解し)を行った後に0.4秒間回転,0.4秒間停止で3往復の正逆回転(布均し)を行う20分間の乾燥仕上運転制御処理ステップS108を行い、終了工程に移行する。
【0055】
NT1=N2−N1>NT’であるときには、再度、乾燥主運転制御処理ステップS103〜S106を行い、布量値N3を求め、前回の布量値値N2との減少値NT2を求める乾燥状態検出制御処理ステップS107を行う。そして、NT2=N3−N2≦NT’であれば乾燥仕上運転制御処理ステップS108から終了工程に移行し、NT1=N2−N1>NT’であるならば、再度、乾燥主運転制御処理ステップS103〜S106を行う。このような制御処理を、NTn=N(n+1)−Nn≦NT’(n=1,2,3…)の条件が成立するまでループさせ、条件成立後は、20分間の追加乾燥と布解しおよび布均しを行う乾燥仕上運転制御処理ステップS108を行って終了工程に移行する。
【0056】
このような乾燥運転制御の時間経過に伴って表示する残時間を減少させるが、乾燥の進行状態が予め設定した乾燥運転所要時間を大幅に逸脱する見込みとなったような場合には、残時間補正制御を行う。すなわち、当初に設定する乾燥運転所要時間は、布量検出において検出した布量に基づいて予想される乾燥所要時間に所定の余裕時間を加算して求め、その後の乾燥進行状態の監視において、乾燥終了状態が予め設定した乾燥運転所要時間における時機よりも早めに検出されたとき、乾燥終了状態が予め設定した乾燥運転所要時間における時機までに検出されなかったときに残時間補正制御を行う。
【0057】
この実施の形態において、乾燥運転は、洗濯物の乾燥の進行が乾燥終了状態となる時機までの期間を乾燥主運転と定義し、その後に乾燥仕上運転を実行して終了するように設定している。乾燥主運転時間は、洗濯物の布量に応じて変化させて設定し、乾燥仕上運転時間は洗濯物の布量に無関係に所定の一定時間に設定する。そして、乾燥運転所要時間は、乾燥主運転時間と乾燥仕上運転時間を合計したものとなる。
【0058】
そして、残時間補正制御では、乾燥終了状態が予め設定した乾燥運転所要時間における該当時機よりも早めに検出されたときは、乾燥仕上運転時間から仕上運転経過時間を差し引いた残時間表示を行うように補正し、乾燥終了状態が予め設定した乾燥運転所要時間における該当時機までに検出されなかったときは、乾燥仕上運転時間をそのまま継続して乾燥終了状態が検出されるまで表示する残時間表示を行うように補正する。
【0059】
この実施の形態における残時間表示の具体例を図16を参照して説明する。この具体例は、乾燥運転所要時間として3時間20分が設定されており、乾燥主運転時間が3時間、乾燥仕上運転時間が20分である。乾燥主運転における脱水回転と布入替えは、10分単位で繰り返し、残時間表示も10分単位で減算して表示する。
【0060】
そして、予め設定した乾燥運転所要時間における該当時機に乾燥終了状態が検出されたときには、乾燥主運転における残時間表示から連続するように乾燥仕上運転時間(20分)から仕上運転経過時間を乾燥主運転における時間単位よりも短い1分単位で減算して残時間表示する。
【0061】
また、予め設定した乾燥運転所要時間における該当時機よりも早めに乾燥終了状態が検出されたときは、乾燥主運転における残時間表示を終了し、乾燥仕上運転時間(20分)から仕上運転経過時間を乾燥主運転における時間単位よりも短い1分単位で減算して残時間表示するように補正する。
【0062】
そして、予め設定した乾燥運転所要時間における該当時機までに乾燥終了状態が検出されなかったときは、乾燥仕上運転時間(20分)をそのまま継続して乾燥終了状態が検出されるまで残時間表示し、乾燥終了状態が検出されると、仕上運転経過時間を乾燥主運転における時間単位よりも短い1分単位で減算して残時間表示するように補正する。
【0063】
次に、マニュアル設定コースについて説明する。
【0064】
3時間コースが設定されているときには、マイクロコンピュータ1061は、図16に示すように、制御処理ステップS1において3時間コースが設定されていることを確認すると、洗濯兼脱水槽6と撹拌翼8を20分間弱脱水回転(870rpmの高速度で一方向に連続回転)させた後に停止させ、撹拌翼8を1.0秒間回転,1.5秒間停止で2往復の正逆回転(布解し)を行った後に0.4秒間回転,0.4秒間停止で3往復の正逆回転(布均し)を行う布入替えを実行する20分間の乾燥運転制御処理ステップS2と、洗濯兼脱水槽6と撹拌翼8を20分間弱脱水回転(870rpmの高速度で一方向に連続回転)させた後に停止させ、撹拌翼8を1.0秒間回転,1.5秒間停止で2往復の正逆回転(布解し)を行った後に0.4秒間回転,0.4秒間停止で3往復の正逆回転(布均し)を行う布入替えを実行する各ステップ10分間の乾燥運転制御処理ステップS3〜SS15を繰り返し、更に、洗濯兼脱水槽6と撹拌翼8を10分間弱脱水回転(870rpmの高速度で一方向に連続回転)させた後に停止させ、撹拌翼8を1.0秒間回転,2.0秒間停止で2往復の正逆回転(布解し)を行った後に0.4秒間回転,0.4秒間停止で3往復の正逆回転(布均し)を行う布入替えを実行する各ステップ10分間の乾燥運転制御処理ステップS16〜S18を繰り返す制御処理を実行する。
【0065】
制御処理ステップS19において2時間コースが設定されていることを確認すると、前記乾燥運転制御処理ステップS7からの制御処理を実行する。
【0066】
制御処理ステップS20において90分コースが設定されていることを確認すると、前記乾燥運転制御処理ステップS10からの制御処理を実行する。
【0067】
制御処理ステップS21において60分コースが設定されていることを確認すると、前記乾燥運転制御処理ステップS13からの制御処理を実行する。
【0068】
制御処理ステップS22において30分コースが設定されていることを確認すると、前記乾燥運転制御処理ステップS16からの制御処理を実行する。
【0069】
そして、制御処理ステップS23において槽乾燥コースが設定されていることを確認すると、排水電磁弁4を開放した状態で洗濯兼脱水槽6と撹拌翼8を20分間脱水回転(950rpmの高速度で一方向に連続回転)させて洗濯兼脱水槽6や撹拌翼8に付着している水分を振り切ると共に外槽3内を通風乾燥する制御処理を実行してかびの発生を防止する。この槽乾燥コースは、洗濯兼脱水槽6内に洗濯物を入れない状態で設定して実行させる。
【0070】
この槽乾燥コースは、前述した槽洗浄コースにおける脱水回転として該槽洗浄コースにも組み入れて実行させると、かび発生防止効果を一層高めることができる。
【0071】
このような通風乾燥コースを実行することによる洗濯物の乾燥特性を図18〜図20を参照して具体的に説明する。洗濯物の乾燥特性は、洗濯物の布質と布量(回転荷重)によって変化する。
【0072】
図18は、化繊(ポリエステル100%)の布製品2.0kgを通風乾燥させたときの布量と乾燥時間の関係を示す特性図である。乾燥時間が経過するにつれて布量変化が少なくなり、150分後に布量の変化がなくなって乾燥飽和状態になることから乾燥終了工程を行い、乾燥終了となる。
【0073】
図19は、混紡(ポリエステル85%/綿15%)の布製品2.0kgを通風乾燥させたときの布量と乾燥時間の関係を示す特性図である。乾燥時間が経過するにつれて布量変化が少なくなり、180分後に布量の変化がなくなって乾燥飽和状態になることから乾燥終了工程を行い、乾燥終了となる。
【0074】
図20は、混紡(ポリエステル60%/綿40%)の布製品2.0kgを通風乾燥させたときの布量と乾燥時間の関係を示す特性図である。乾燥時間が経過するにつれて布量変化が少なくなり、180分後に布量変化がなくなって乾燥飽和状態になることから乾燥終了工程を行い、乾燥終了となる。
【0075】
【発明の効果】
本発明の洗濯乾燥機は、洗濯兼脱水槽を高速回転させて該洗濯兼脱水槽内に効率良く常温の空気を通風させて洗濯物を乾燥させる常温通風乾燥と布入替え運転を対にして繰り返し行う乾燥主運転と、洗濯兼脱水槽を停止させた状態で撹拌翼に作用する回転荷重の変化により洗濯物の乾燥状態を検出して乾燥終了状態を判定し、乾燥終了状態に達したことを判定すると乾燥運転制御を終了し、その後、所定時間の追加の常温通風乾燥と布入替え運転を行う乾燥仕上運転を行って乾燥運転を終了するようにしているので、乾燥度の高い常温通風乾燥運転を過不足なく確実に実現することができる。例えば、100%を越える乾燥度を確実に得ることができる。
【0076】
また、乾燥運転開始に当って洗濯物の布量を検出して通風乾燥運転の所要時間を設定して表示すると共に該所要時間から通風乾燥運転の経過時間を差し引いた残時間を表示する制御を行い、更に、洗濯物の乾燥の進行状態に応じて残時間表示を補正する制御を行うことにより、高い乾燥度を確実に得ることができると共に使用に便利な常温通風式の洗濯乾燥機を実現することができる。
【0077】
また、撹拌翼に作用する回転荷重の変化により洗濯物の乾燥状態を検出して乾燥終了状態を判定するようにしているので、乾燥状態の検出を簡単な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す洗濯乾燥機の外観斜視図である。
【図2】図1に示した洗濯乾燥機の縦断側面図である。
【図3】図1に示した洗濯乾燥機における上カバーを外した状態の外槽の平面図(a)と底部の縦断側面図である。
【図4】図1に示した洗濯乾燥機の外槽に設けた上カバーの平面図である。
【図5】図1に示した洗濯乾燥機における洗濯兼脱水槽の横断平面図である。
【図6】図1に示した洗濯乾燥機における撹拌翼の平面図(a)と縦断側面図である。
【図7】図1に示した洗濯乾燥機における上蓋の平面図である。
【図8】図7に示した上蓋の吸気窓蓋を閉じた状態を示す縦断側面図(a)と吸気窓蓋を開いた状態を示す縦断側面図(b)である。
【図9】図7に示した上蓋の吸気窓のフィルタの平面図(a)と縦断側面図(b)である。
【図10】図7に示した上蓋の吸気窓蓋の平面図(a)と縦断側面図(b)である。
【図11】図1に示した洗濯乾燥機における制御装置のブロック図である。
【図12】図1に示した洗濯乾燥機における布量検出回路図である。
【図13】図12に示した布量検出回路における布量検出特性図(布量が重いとき)である。
【図14】図12に示した布量検出回路における布量検出特性図(布量が軽いとき)である。
【図15】図11に示した制御装置が実行する通風乾燥の自動設定コースにおける制御処理を具体的に例示するフローチャートである。
【図16】図11に示した制御装置が実行する通風乾燥の自動設定コースの制御処理における残時間表示を具体的に例示するフローチャートである。
【図17】図11に示した制御装置が実行する通風乾燥のマニュアル設定コースにおける制御処理を具体的に例示するフローチャートである。
【図18】図1に示した洗濯乾燥機において通風乾燥コースを実行することによる洗濯物(ポリエステル100%)の乾燥特性図である。
【図19】図1に示した洗濯乾燥機において通風乾燥コースを実行することによる洗濯物(ポリエステル85%/綿15%混紡)の乾燥特性図である。
【図20】図1に示した洗濯乾燥機において通風乾燥コースを実行することによる洗濯物(ポリエステル60%/綿40%混紡)の乾燥特性図である。
【符号の説明】
1…外枠、102…上カバー、102a…衣類投入口、105…操作パネル、1052…入力スイッチ群、1053…表示素子群、106…主制御回路、1061…マイクロコンピュータ、1072…排水電磁弁、3…外槽、301…排水口、303…外槽カバー、303a…通気窓穴、6…洗濯兼脱水槽、601…胴部、601a…脱水穴、601b…凸条、602…底部、603…結合フランジ、602a,603a…水抜き穴、7…駆動装置、8…撹拌翼、801…撹拌羽根、802…通気穴、803…洗濯水循環裏羽根、9…外蓋、901…前側部材、902…後側部材、902a…吸気窓穴、910…吸気窓、911…格子、912…フィルタ、904…吸気窓蓋。
Claims (6)
- 内側に洗濯兼脱水槽を回転可能に設置した外槽と、前記洗濯兼脱水槽内の底部に回転可能に設けた撹拌翼と、前記洗濯兼脱水槽および/または撹拌翼を回転駆動する駆動装置と、給水装置と、排水装置と、制御装置と、これらを包囲および内蔵するように設けられ、前記外槽および洗濯兼脱水槽の開口に対向するように形成した衣類投入口を有する外枠と、前記衣類投入口を開閉する外蓋とを備え、前記制御装置は、洗濯兼脱水槽および撹拌翼を一体的に高速回転させる通風乾燥運転と、洗濯兼脱水槽の回転を停止させた状態で撹拌翼を回転させる布入替え運転を繰り返し実行するように前記駆動装置を制御する洗濯乾燥機において、
前記外蓋は、洗濯兼脱水槽および撹拌翼を一体的に高速回転させることにより機外の常温の空気を前記洗濯兼脱水槽内に流入させて該洗濯兼脱水槽内の洗濯物を乾燥させる常温通風乾燥を行うための吸気窓を備え、
前記制御装置は、前記常温通風乾燥と布入替え運転を対にして繰り返し行う乾燥主運転制御と、この乾燥主運転が所定時間経過する毎に洗濯兼脱水槽を停止させた状態で撹拌翼を回転させることによって該撹拌翼に作用する洗濯物の回転荷重を検出して前後の検出において得た回転荷重を比較することにより該洗濯物の乾燥状態を検出することによって乾燥終了状態を判定する制御と、乾燥終了状態に達したことを判定すると前記乾燥主運転制御を終了し、その後、所定時間の追加の常温通風乾燥と布入替え運転を行う乾燥仕上運転を行って乾燥運転を終了するように構成したことを特徴とする洗濯乾燥機。 - 請求項1において、前記制御装置は、乾燥運転開始に当って撹拌翼に作用する洗濯物の回転荷重を検出して乾燥運転所要時間を設定して表示すると共に該乾燥運転所要時間から乾燥運転経過時間を減算した残時間を表示する残時間表示制御を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
- 請求項2において、前記残時間表示制御は、乾燥終了状態に達するまでの乾燥主運転では所定の時間単位で減算するように行い、乾燥終了状態に達した後の乾燥仕上運転における減算は前記乾燥主運転において減算する所定の時間単位よりも短い時間単位で行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
- 請求項1〜3の1項において、前記制御装置は、洗濯物の乾燥状態に応じて残時間表示を補正する残時間表示補正制御を行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
- 請求項4において、前記残時間表示補正制御は、予め設定した乾燥運転所要時間よりも短い時間で乾燥運転を終了することができる見込みとなったときに行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
- 請求項4において、前記残時間表示補正制御は、予め設定した乾燥運転所要時間では乾燥運転を終了することができない見込みとなったときに行うことを特徴とする洗濯乾燥機。
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