JP2006192711A - インクジェット式記録装置、インクジェットヘッド部のクリーニング装置および、インクジェットヘッド部のクリーニング方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置、インクジェットヘッド部のクリーニング装置および、インクジェットヘッド部のクリーニング方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 インクジェットヘッド部に付着した埃等を除去することができるインクジェット式記録装置、インクジェットヘッド部のクリーニング装置および、インクジェットヘッド部のクリーニング方法を提供する。
【解決手段】 インクジェットヘッド部3と、インクジェットヘッド部3にインク4を供給するインクタンク5と、インクジェットヘッド部3のノズルプレート1をクリーニングするための回転ローラ8とを備えたインクジェット式記録装置であって、回転ローラ8は、インクジェットヘッド3のノズルプレート1と非接触状態で対向配置され、かつ回転ローラ8とノズルプレート1とがノズル孔2以外の領域で最も近づくように配置される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インクジェット式記録装置、インクジェットヘッド部のクリーニング装置および、インクジェットヘッド部のクリーニング方法に関する。
今日、印字時のみに必要なインクを吐出させるドロップ・オン・デマンド型が、印字効率の良さ、低コスト化、低ランニングコスト化に有利であるなどの点から注目されており、サーマルジェット方式(下記特許文献1参照)や、圧電素子を用いたカイザー方式(下記特許文献2参照)が主流となっている。このようなインクジェット方式のインクジェットヘッドは、インクを噴射するための複数のノズルが形成されているノズルプレートを有するが、そのノズルの孔周辺でのインクの付着や増粘したインクやインクに含まれる顔料が凝集したものの付着によって、インクの吐出方向が曲がるあるいは、吐出不能に陥ることがある。
そこで、このような吐出不良を回復するために、ノズルプレートをワイピングブレードでワイピングするヘッドメンテナンスが一般的に実施されている。しかしながら、従来の技術では、ワイピングブレードはノズルプレートをワイピングすることでインク、増粘したインク、インクに含まれる顔料が凝集したもの、塵埃等が付着し、ワイピングブレードを汚染してワイピング機能が低下するという問題があった。また、ワイピングブレードに付着した汚染物質でノズルプレートを逆に汚染してしまうことや、ノズルプレートに傷を付けてしまうといった問題があった。
このような問題に対して、非接触状態もしくは接触状態でインク吸収体から成る回転ローラ部材でノズルプレートに付着した塵埃やインク滴を除去するメンテナンス方法(下記特許文献3参照)や、洗浄液をコーティングした回転ローラ部材をノズルプレートのノズル孔に接近させて洗浄液にせん断力を持たせてノズル孔やノズル孔近傍に付着した塵埃を除去するメンテナンス方法(下記特許文献4参照)が提案されている。
しかしながら、従来の吐出不良に対するメンテナンスの内、ノズルプレートをワイパーでワイプする機構では、ワイパー部材の硬度、耐インク性能、ワイパーをノズルプレートに接触させる際の圧力を厳密に制御する必要があった。また、ワイパーのような別部材がノズルプレートに接触する限りは、ノズルプレートへのダメージを避けることができずに、吐出方向の曲がりや不吐出を生じるという問題があった。
さらに、吸収体回転ローラをノズルに当接させて払拭する機構では、ノズルプレートに拭き残したインク溜を防ぐことはできるが、乾燥の速いインクもしくは未硬化樹脂成分を含むインクや顔料を含むインクを使用する場合には、吸収体回転ローラの表面でインクの急激な増粘や顔料の凝集が起こり、ノズルプレートへの増粘インクの再付着や凝集顔料によってノズルプレートにダメージを与えることがあるという問題があった。
その上、吸収体回転ローラを絞り部材によって清浄化することや洗浄液で清浄化する場合でも、吸収体回転ローラがスポンジのように複雑な形状である場合は特に付着したインク等の汚染物質をすべて取り除くことは困難である。このため、清浄化後の吸収体回転ローラ表面では、未硬化樹脂成分等を含むインクや顔料を含むインクではインクの増粘や顔料の凝集が起こり、次のメンテナンス動作時に増粘したインクや凝集した顔料をノズルプレートに付着させるといった問題やノズルプレートにダメージを与えることがあるという問題があった。
さらに、吸収体回転ローラを完全に清浄化できないために吸収体回転ローラで増粘インクや顔料の凝集体が生成されてノズルプレートへの再付着という問題や、吸収体自体がインクによって化学的に劣化あるいは吸収体を絞る機構によって吸収体が小片化することで吸収体回転ローラ自体が発塵源となって、逆にインクジェットヘッドを汚染するという問題もあった。
また、洗浄液をコーティングした回転ローラ部材をノズルプレートに接近させてヘッドメンテナンスを行なう場合では、インク溶媒等の洗浄液を使用するため、ヘッド内のインクと相互拡散してメンテナンス後に大量にインクを捨て吐出して消費するという問題や、顔料を分散させたインクでは分散剤濃度と顔料含有量とのバランスが崩れて、ヘッド内で顔料が凝集して逆にヘッド内で発塵を起こし、ノズル孔が凝集顔料で目詰りを起こすという問題があった。
このような従来のヘッドメンテナンスの問題を解決する方法として、ノズル孔よりインクを滴として吐出させずに濡れ広げ、そのインクを再びノズル孔から吸い込むことによってノズルプレートをクリーニングするヘッドメンテナンス方法も提案されている。(下記特許文献5参照)
特公昭61−59914号公報 特公昭62−32112号公報 特開平10−264407号公報 特開2000−94703号公報 特許第2783644号公報
しかしながら、ノズルプレートに濡れ広がったインクを再びノズル孔から吸い込む方法では、ノズル孔の極周辺部のみをクリーニングすることはできるが、ノズル孔より大きくインクが広がってしまった場合には、ノズルプレートにインク溜が生じるという問題があり、ノズル孔周辺でインクが濡れ広がる範囲を制御するのが難しいという問題があった。また、ノズル孔周辺に塵埃等が付着していた場合には、塵埃をインクと一緒にノズル孔に吸い込むことになってしまいノズル孔の目詰まりが生じるという問題があった。
本発明は、上記に示された課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インクジェットヘッド部のクリーニングを施す際に、良好にインクジェットヘッド部に付着した埃等の付着物を除去することができるインクジェット式記録装置、インクジェットヘッド部のクリーニング装置および、インクジェットヘッド部のクリーニング方法を提供することを目的とする。
本発明に係るインクジェット式記録装置は、1つの局面では、ノズルプレートのノズル孔からインクを噴射して記録媒体上に記録を行なうインクジェットヘッド部と、インクジェットヘッド部にインクを供給するインクタンクと、インクジェットヘッド部のノズルプレートをクリーニングするための回転ローラとを備え、回転ローラは、インクジェットヘッドのノズルプレートと非接触状態で対向配置され、かつ回転ローラとノズルプレートとがノズル孔部以外の領域で最も近づくように配置されている。
好ましくは、上記回転ローラは、ノズル孔に対して、ノズルプレートとの間隔が最も近づく箇所が、ノズル孔に対して、回転ローラの回転方向にずれている。
また、好ましくは、回転ローラとノズルプレートとの間の間隔は、回転ローラの一方の軸方向端面から、他方の軸方向端面に向かうに従って、大きくされてる。好ましくは、インクと、回転ローラとの接触角は、インクと、ノズルプレートと接触角より小さい。好ましくは、インクと、ノズルプレートとの接触角が、90°以上である。好ましくは、回転ローラの表面に接触して、回転ローラの表面に付着したインクを除去するインク除去部をさらに備える。
本発明に係るインクジェットヘッド部のクリーニング方法は、1つの局面では、インクジェットのノズルプレートと、非接触状態で対向配置し、ノズルプレート孔以外の領域で、ノズルプレートと最も近づくように配置された回転ローラと、回転ローラの表面に付着したインクを除去するインク除去部と、インク除去部により除去されたインクを回収するインク回収部とを備える。
本発明に係るインクジェットヘッド部のクリーニング方法は、1つの局面では、ノズルプレートと離間して対向配置される可動部を備えた、インクジェットヘッド部のクリーニング方法であって、可動部を移動させることで、可動部とノズルプレート間のインクを、可動部の表面に付着させながら、ノズルプレートからインクを除去する。
好ましくは、回転ローラを用いて、ノズル孔が形成されたインクジェットヘッド部のクリーニング方法であって、回転ローラをインクジェットヘッド部と非接触状態で対向配置する工程と、ノズル孔から排出したインクをノズルプレートと、回転ローラとの空隙に満たす工程と、ノズルプレートと回転ローラとの空隙との間に満たしたインクノズルプレート上から回転ローラ側に除々に移動させる工程と、回転ローラとノズルプレートと空隙に満たしたインクを、ノズルプレート上の領域のうち、ノズル孔が形成された以外の領域で除去する工程とを備える。好ましくは、回転ローラの回転速度は、30mm/s以下とされている。
好ましくは、インクジェットヘッド部内のインクに正圧を印加した状態で、インクを除去する。
本発明に係るインクジェット式記録装置、インクジェットヘッド部のクリーニング装置および、インクジェットヘッド部のクリーニング方法によれば、良好にインクジェットヘッド部に付着した埃等を除去することができる。
図1から図9を用いて、本発明に係る実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係るインクジェット式記録装置100の断面図である。この図1に示されるように、インクジェット式記録装置100は、ノズルプレート1のノズル孔2からインク4を噴射して図示されない記録媒体上に記録を行なうインクジェットヘッド3と、インクジェットヘッド(インクジェットヘッド部)3にインク4を供給するインクタンク5と、インクタンク5とインクジェットヘッド3との間に設けられたインク供給管6と、インクジェットヘッド3のノズルプレート1をクリーニングするクリーニング装置110とを備えている。
クリーニング装置110は、インクジェットヘッド3のノズルプレート1と非接触状態で対向配置され、且つ、ノズルプレート1に形成されたノズル孔2以外の領域で最も近づくように配置された回転ローラ8を備えている。また、クリーニング装置110は、回転ローラ8の表面に付着したインク4を除去するゴムブレード(インク除去部)10と、このゴムブレード10により除去されたインク4を回収する廃インク受部12とを備えている。
回転ローラ8は、図示されない駆動部により回転軸9を中心に、回転方向Pに向けて回転可能に支持されている。また、回転ローラ8は、ステンレスなどの金属、ガラス、セラミックス、樹脂などの硬質材料により構成されており、円筒状に形成されている。この回転ローラ8は、ノズルプレート1の長手方向に沿って配置されており、表面が境面仕上げされている。
ノズルプレート1は、表面に撥水処理が施されており、ノズルプレートの表面は、撥水処理されたポリイミドフィルム製、または、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等により構成されている。また、インク4としては、水性インク、油性インク、または、有機エーテル芳香族系のインクが用いられており、顔料等の固形成分および重合反応性低分子モノマー成分および乾燥硬化性高分子樹脂成分を含んだ有機溶媒が主成分とされている。このため、ノズルプレート1と、インク4との接触角90°以上となる。
ここで、回転ローラ8の少なくとも表面が、金属等の硬質材料により構成されている一方で、ノズルプレート1の下面1cに、撥水処理が施されているため、回転ローラ8の表面とインク4と接触角は、ノズルプレート1の下面1cとインク4との接触角より小さく設定されている。すなわち、回転ローラ8の表面のインク4に対する濡れ性は、ノズルプレート1の表面に対する濡れ性より高く設定されている。また、ノズルプレート1は、長尺状に形成されており、略長方形形状に形成された下面1cと、この下面1cに連設された側面1a、側面1bとを備えている。ノズルプレート1の側面1aと、側面1bとは、回転ローラ8の回転方向Pに向けて対向配置されている。そして、側面1aは、ノズル孔2に対して、回転方向Pの前方側に配置されており、側面1bは、回転方向Pの後方側に配置されている。
ノズル孔2は、ノズルプレート1の下面1cの中央部に複数形成されており、ノズルプレート1の長手方向に向けて配置されている。回転ローラ8と、ノズルプレート1との間隔が最も近づく箇所は、ノズルプレート1に形成されたノズル孔2に対して、回転ローラ8の回転方向Pに向けてずれる位置とされている。すなわち、回転ローラ8とノズルプレート1とが最も近づく箇所は、ノズルプレート1の下面1cのうち、側面1a側の位置とされている。このため、ノズルプレート1の近傍において、回転ローラ8の回転軸9と、ノズルプレート1に形成されたノズル孔2とは、回転方向P前方側に距離dずれるように配置されている。
回転ローラ8の下面側には、回転ローラ8に向けて開口する廃インク受部12が配置されている。この廃インク受部12は、底面12cと、この底面12cから直立する側面12aと、側面12bとを備えている。廃インク受部12の開口部付近において、側面12aは、回転ローラ8の回転方向Pの前方側に配置されており、側面12bは、回転ローラ8の回転方向Pの後方側に配置されている。そして、ゴムブレード10は、廃インク受部12の側面12aの先端部に配置されている。このゴムブレード10の上端部10aは、回転ローラ8の表面に当接しており、回転ローラ8の表面に付着したインク4を除去する。
上端部10aには、回転ローラ8の表面から垂下する下降面10cと、この下降面10cの下端部に設けられ、廃インク受部12の内方に向けて突出する突出部10bが形成されている。このゴムブレード10は、耐薬品性の高いパーフルオロゴム製により構成されている。
また、インクジェット式記録装置100は、インクジェットヘッド3に供給されるインク4の圧力を調整する図示されない、圧力調整機構を備えている。この圧力調整機構がノズル孔2から噴出されるインク4の圧力を調整することにより、印刷紙などの記録媒体上に所望のパターンが印刷される。
このように構成されたインクジェット式記録装置100およびインクジェットヘッドのクリーニング装置110においては、下記のようにしてインクジェットヘッド3をクリーニングする。図2から図7は、インクジェットヘッド3のクリーニング工程を示す図であって、図2は、クリーニング工程うち、第1工程を示す断面図である。この図2に示されるように、回転ローラ8を、インクジェットヘッド3と非接触状態で配置する。そして、ノズルプレート1の近傍において、回転ローラ8の回転軸9を、ノズル孔2に対して、回転方向Pの前方側に配置する。すなわち、回転ローラ8と、ノズルプレート1とが最も近づく箇所が、ノズルプレート1の下面1cのうち、側面1a側となるように配置する。この際、ノズルプレート1の下面1cには、微小なインク滴(ミストやサテライト)や、外部環境からの塵埃などの付着物7が付着している。この付着物7は、印刷紙などの記録媒体に記録する記録過程において、ノズルプレート1の下面1cに付着したものである。
図3は、インクジェットヘッド3のクリーニング工程のうち、第2工程を示すノズルプレート1付近の断面図である。この図3に示されるように、インクジェットヘッド3内のインク4を加圧して、ノズル孔2からインク4を排出する(プライム動作)。
この排出されたインク4は、回転ローラ8の表面と、ノズルプレート1の下面1cとの間に満たされる。このように、インク4が回転ローラ8の表面と、ノズルプレート1の下面1cとの空隙に満たされると、ノズルプレート1の下面1cに付着した付着物7がインク4内に分散する。
インク4を回転ローラ8の表面とノズルプレート1との間にインク4を満たす際には、インクジェットヘッド3内のインク4に正の圧力P1、例えば、数十Kpa以上数百Kpa以下の圧力を印加する。このように、ノズルプレート1内のインク4に正の圧力が印加されると、ノズル孔2の開口部に、インク4が凸となるメカニカスが形成される。そして、ノズル孔2の開口部にて、外方に膨出するインク4の先端部が回転ローラ8の表面に接触し、インク4が回転ローラ8と、ノズルプレート1の下面1cとの間に濡れ広がる。この際、ノズル孔2内またはノズル孔2の近傍に付着した付着物7が押し流される。
そして、回転ローラ8の表面と、ノズルプレート1の下面1cとの間にインク4を満たした後には、ノズルプレート1内のインク4に正の圧力P2、例えば、0.001KPa以上5KPa以下を印加する。このため、回転ローラ8の表面と、ノズルプレート1の下面1cとの間に満たされたインク4、インク4内に分散した付着物7等が、ノズル孔2を介して、ノズルプレート1内に入り込むことが抑制されている。
回転ローラ8の表面は、硬質材料により構成されており、回転ローラ8の表面が境面状とされているため、回転ローラ8の表面とノズルプレート1との間に満たされたインク4は、回転ローラ8内に含浸し難くなっている。このため、ノズルプレート1の下面1cに付着した付着物7をインク4内に分散するために必要なインク4は、少量に抑えられている。
そして、回転ローラ8の表面のインク4に対する濡れ性は、ノズルプレート1の下面のインク4に対する濡れ性より大きいため、回転ローラ8の表面とインク4との接触角βは、ノズルプレート1の下面1cとインク4との接触角αより小さくなる。例えば、ノズルプレート1の下面1cと、インク4との接触角αは、90°程度となり、また、回転ローラ8の表面とインク4との接触角βは、20°程度となる。このため、回転ローラ8とノズルプレート1との間に満たされたインクは、ノズルプレート1側から回転ローラ8側に向かうに従って、裾広になるように広がる。
なお、回転ローラ8とインク4との接触角βは、回転ローラ8とノズルプレート1との間に満たされたインク4のうち、回転方向Pの後方側の裾部と、回転ローラ8の表面に置ける接触角とする。また、ノズルプレート1の下面1cと、インク4との接触角αは、回転ローラ8の表面とノズルプレート1の下面1cとの間に満たされたインク4のうち、回転方向Pの後方側の裾部と、ノズルプレート1との接触角とする。
図4は、インクジェットヘッド3のクリーニング工程のうち、第3工程における、ノズルプレート1付近の断面図である。この図4に示されるように、回転ローラ8とノズルプレート1との相対速度が、30mm/s以下となるように、図1に示す回転軸9を中心に回転ローラ8を回転させる。ここで、回転ローラ8の表面は、ノズルプレート1の下面1cよりインク4に対する濡れ性が高いため、回転ローラ8が回転すると、インク4は、回転ローラ8の表面に付着した状態で搬送される。このため、ノズルプレート1と回転ローラ8との空隙との間に満たしたインク4をノズルプレート1上から回転ローラ8側に除々に移動させ、付着物7を包含した状態で、回転ローラ8とノズルプレート1の下面1cとの間から外方に搬送する。
また、回転ローラ8の表面での回転速度は30mm/s以下であれば、通常インクジェット式記録装置100で使用されるインク粘度は、数cp〜数十cp程度であるので、接触角βが回転ローラ8の回転によって回転ローラ8上での濡れ広がり速度と回転ローラ8の回転速度との関係から変化するが、接触角αより大きくなることが抑制される。
そして、回転ローラ8の表面と、ノズルプレート1の下面1cの間に位置するインク4の体積は、回転ローラ8が回転するに従って、減少する。回転ローラ8とノズルプレート1との間に満たされたインク4の体積が減少するに従って、回転ローラ8とノズルプレート1との間に満たされたインク4のうち、側面1a側の裾部が、回転方向Pの後方側に向けて後退する。また、回転ローラ8が回転するに従って、回転ローラ8とノズルプレート1との間に満たされたインク4のうち、側面1b側の裾部は、回転方向Pの前方側に向けて前進する。
すなわち、回転ローラ8が回転すると、回転ローラ8とノズルプレート1との間に位置するインク4のうち、側面1a側の裾部および側面1b側の裾部は、回転ローラ8と、ノズルプレート1の下面1cとが最も近接する位置に向けて変位する。そして、回転ローラ8が回転するに従って、インク4とノズルプレート1との接触面積が小さくなる。
図5は、インクジェットヘッド3のクリーニング工程のうち、第4工程を示す断面図である。この図5に示されるように、回転ローラ8の表面上には、インク4が付着している。そして、ゴムブレード10の上端部10aが回転ローラ8の表面に当接しており、回転ローラ8の表面に付着したインク4を除去する。ここで、回転ローラ8の表面は、境面仕上げされており、さらに、インク4が含浸し難い硬質材料により構成されているため、回転ローラ8の表面に付着したインク4は、ゴムブレード10により良好に除去される。特に、ゴムブレード10は、耐薬品性の高いにパープルゴムにより構成されているため、インク4により変質等し難く、回転ローラ8の表面に付着したインク4を確実に除去することができる。
このように、回転ローラ8の表面に付着したインク4が良好に除去されるため、回転ローラ8の表面で増粘インクや顔料の凝集体が生成されることが抑制されている。また、回転ローラ8は、硬質材料により構成されているため、ゴムブレード10によりインク4の除去作業が繰り返し施されたとしても、インク4による化学的劣化が生じたり、回転ローラ8の表面が磨耗したり、欠けたりし難く、回転ローラ8が発塵体となることが抑制されている。
ここで、回転ローラ8の表面に付着したインク4は、ゴムブレード10の上端部10aにより、回転ローラ8の表面上から拭い取られ、ゴムブレード10の下降面10cを伝い、突出部10bの先端部から下方に垂れ落ちる。そして、突出部10bの先端部から垂れ落ちたインク4は、廃インク受部12により受け止められる。
図6は、インクジェットヘッド3のクリーニング工程のうち、第5工程を示す断面図である。この図6に示されるように、回転ローラ8の表面と、ノズルプレート1との間に位置するインク4が減少すると、回転ローラ8とノズルプレート1との間に柱状のインク4が形成される。そして、この柱状のインク4は、ノズルプレート1の下面1cのうち回転ローラ8と最も近接する位置に形成される。
図7は、図6に示された断面図のうち、ノズルプレート1付近の拡大図である。この図7に示されるように、ノズルプレート1とインク4との接触面積は、漸次小さくなる。この際、ノズルプレート1の下面1cは、撥水処理が施されており、インク4とノズルプレート1の下面1cとの接触角αが、90°以上とされている。このため、ノズルプレート1の下面1cの近傍においては、回転ローラ8とノズルプレート1の下面1cとの間に満たされたインク4のうち、側面1a側の裾部と、側面1b側の裾部はとは、いずれも、ノズルプレート1の下面1cに対して略直立した状態となっている。
このため、回転ローラ8と、ノズルプレート1との間に満たされたインク4は、回転ローラ8側からノズルプレート1側に向かうに従って、先細とされた柱状とされている。そして、さらに回転ローラ8が回転すると、柱状とされたインク4は、切断される。
柱状とされたインク4が切断される位置は、接触角αと、接触角βとにより決定され、接触角αが接触角βより大きい程、柱状のインク4は、ノズルプレート1側で切断される。
ここで、回転ローラ8の表面は、ノズルプレート1の下面1cより濡れ性が高く、さらに、回転ローラ8の回転速度が30mm/sとされているため、クリーング工程中においても、接触角βが接触角αより大きくなることが抑制されている。なお、回転ローラ8の回転速度が、30mm/sより低速の場合には、回転ローラ8とノズルプレート1との間に形成された柱状のインク4が切断される際に、柱状のインク4が、一塊として、ノズルプレート1の下面1cから剥離する。このため、ノズルプレート1の下面1cの表面上にインク残渣が残り難くなっている。
さらに、接触角αが90°以上とされているため、柱状のインク4が切断される際には、インク4が1つの塊として、ノズルプレート1の表面上から切り離され易い。このため、ノズルプレート1の下面1c上にインク4が残渣として残り難くなっている。また、柱状のインク4が切断された際に、ノズルプレート1の下面1cにインク4が残渣として残ったとしても、僅かな量となり、パターン描画等の記録時に支障をきたすものではないものとなっている。
さらに、インク残渣がノズルプレート1の下面1cに残留した場合に、インク残渣は、ノズル孔2から離間した位置に形成されるため、インク残渣による記録動作の影響が抑えられている。さらに、インク残渣は、ノズル孔2から離間した位置に形成されるため、ノズル孔2から付着物7がインクジェットヘッド3内に入り込むことが抑制されている。さらに、ノズルプレート1内のインク4に印加される正の圧力P2が、0.001KPa以上5KPa以下とされているため、回転ローラ8とノズルプレート1との間に形成された柱状のインク4を切断した際に、ノズル孔2からインク4が排出されず、インク4がノズルプレート1の下面1cに広がることが抑制されている。
このように、ノズルプレート1のクリーニングが終了すると、回転ローラ8と、ゴムブレード10と、廃インク受部12とは、ノズルプレート1の下面側から退避し、インクジェットヘッド3のクリーニング工程が終了する。
なお、本実施の形態1においては、回転ローラ8がノズルプレート1から離間して対向配置されているがこれに限られない。すなわち、ノズルプレート1の下面1cから離間して配置され、ノズルプレート1の下面1cのうち、ノズル孔2から離れた位置で、ノズルプレート1の下面1cと最も近接する可動部であればよく、回転ローラ8に限られない。そして、クリーニング工程においては、この可動部と、ノズルプレート1との間にインク4を満たし、その後、可動部を変位させることにより、可動部の表面上にインク4を付着させて、ノズルプレート1の下面側からインク4を除去してもよい。
このように構成されたインクジェット式記録装置100およびクリーニング装置110においては、インクジェットヘッド3のクリーニングにより、インク残渣がノズルプレート1の下面1c上に残留し難く、良好にクリーニングすることができる。
また、インク残渣がノズルプレート1の下面1c上に残留した場合においても、ノズル孔2から離間した位置に形成されるため、クリーニング後に記録動作を行なう際に、インク残渣が記録動作を阻害し難く、良好に記録動作を行なうことができる。
さらに、回転ローラ8とノズルプレート1との間にインク4を満たす際に、インクジェットヘッド3内のインク4には、正の圧力P1を印加するので、ノズル孔2内の付着物7を除去することができる。
そして、回転ローラ8とノズルプレート1との間にインク4を満たした後、インクジェットヘッド3内のインク4に、正の圧力P2が印加されるため、ノズル孔2を介して、インク4およびインク4に分散した付着物7がインクジェットヘッド3内に入り込むことを抑制することができ、良好にクリーニングを施すことができる。
また、P2が0.001kPa以上5kPa以下程度の若干の正圧であるため、クリーニング工程中にノズル孔2から新たにインク4が吐出されることなく、クリーニングに用いられるインク量を抑制することができる。
その上、本実施の形態に係るクリーニング工程においては、回転ローラ8がノズルプレート1から離間した状態で配置されているため、回転ローラ8がノズルプレート1と当接することによりノズルプレート1の下面1c等に傷などの損傷が生じることを抑制することができる。これにより、インクジェットヘッド3の寿命向上およびインク吐出精度の経時変化を抑制することができる。
また、インクジェットヘッド3のクリーニング工程の際に用いられるインク4の量は
近接配置された回転ローラ8と、ノズルプレート1との間に満たされるインク4のみであり、少量に抑えることができる。
特に、回転ローラ8は、インク4が含浸し難い構成とされているため、クリーニング工程において用いられるインク4の量を少量に抑えることができる。また、回転ローラ8は、硬質材料により構成されているため、クリーニング工程を繰り返し行なった場合においても、回転ローラ8が発塵体となり難く、良好にインクジェットヘッド3をクリーニングすることができる。
さらに、回転ローラ8の表面上に付着されたインク4は、ゴムブレード10により良好に拭い取られるため、クリーニング工程後に回転ローラ8の表面に増粘インクや顔料の凝集体が生成されることが抑制され、ノズルプレート1に増粘インクや顔料の凝集体が生成されることが抑制されているが付着することを抑制することができる。
(実施の形態2)
図8は、本実施の形態2に係るインクジェット式記録装置200の断面図であり、この図8に示されるように、インクジェット式記録装置200は、ノズルプレート1の下面側に配置された円筒状の回転ローラ13を備えている。この回転ローラ13は、回転軸9方向の一方の端面に形成された円形状の軸方向端面13aと、回転軸9方向の他方の端面に形成された円形状の軸方向端面13bとを備えている。
ノズルプレート1の下面には、ノズル孔2がノズルプレート1の長手方向に複数形成されている。なお、上記構成以外の構成は、上記実施の形態1に示された構成と同様に構成されている。
このように構成されたインクジェット式記録装置200を用いて、インクジェットヘッド3のクリーニングを行なう。まず、クリーニング工程のうち、第1工程においては、回転ローラ13を、ノズルプレート1の下面1cと非接触状態で対向配置する。
この際、回転ローラ13は、軸方向端面13a側から軸方向端面13bに向かうに従って、ノズルプレート1の下面1cと回転ローラ13との間隔が大きくなるように配置されている。すなわち、回転ローラ13の回転軸9は、軸方向端面13a側から軸方向端面13bに向かうに従って、ノズルプレート1の下面1cから離間するように傾斜している。このため、回転ローラ13とノズルプレート1とは、回転ローラ13の周面のうち、軸方向端面13a側の周面と、ノズルプレート1の下面1cとの間で最も近接する。これにより、回転ローラ13とノズルプレート1とが近接する領域は、狭く略点状とされている。
また、ノズルプレート1と回転ローラ13とが近接する領域は、ノズルプレート1の下面に形成された複数のノズル孔2のうち、ノズルプレート1の長手方向の端部に形成されたノズル孔2より外方に位置している。
そして、クリーニング工程の第2工程において、インクジェットヘッド3内のインク4に正の圧力を印加して、回転ローラ13の表面とノズルプレート1の下面1cとの間にインク4を満たす。さらに、クリーニング工程の第3工程において、回転ローラ13を30mm/s以下の速度で回転させる。回転ローラ13が回転すると、回転ローラ13の表面にインク4が付着する。このため、回転ローラ13が回転するに従って、ノズルプレート1と、回転ローラ13の表面との間に満たされたインク4の体積が減少する。
そして、回転ローラ13は、軸方向端面13a側から軸方向端面13bに向かうに従って、ノズルプレート1の下面1cから離間するように配置されているため、回転ローラ13の表面とノズルプレート1の下面1cとの間に満たされたインク4のうち、軸方向端面13b側の裾部が、回転ローラ13とノズルプレート1とが最も近接する位置に向けて変位する。
さらに、軸方向端面13a側から断面視した際には、上記実施の形態1と同様に、回転ローラ13とノズルプレート1との間に満たされたインク4の回転ローラ13の周方向の幅は、回転ローラ13が回転するに従って、細くなる。そして、軸方向端面13a側から断面視した際には、回転ローラ13と、ノズルプレート1との間に形成された柱状のインク4の重心は、回転ローラ13とノズルプレート1とが最も近接した箇所に向けて変位する。
このように、回転ローラ13が回転すると、回転ローラ13とノズルプレート1と間に満たされたインク4は、ノズルプレート1と回転ローラ13とが最も近接した位置に向けて変位する。ここで、回転ローラ13とノズルプレート1とが最も近接する領域は、略点状の狭い領域とされている。このため、回転ローラ13が回転するに従って、ノズルプレート1と回転ローラ13との間のインク4は、略点状の狭い領域に向けて収束する。
インクジェットヘッド3のクリーニング工程のうち、第4工程において、回転ローラ13の表面に付着したインク4を除去する。そして、インクジェットヘッド3のクリーニング工程のうち、第5工程においては、回転ローラ13とノズルプレート1との間に形成される柱状のインク4が、回転ローラ13とノズルプレート1とが最も近接する領域で、ノズルプレート1から剥離する。
ここで、回転ローラ13とノズルプレート1とが最も近接する領域は、略点状の狭い領域とされているので、回転ローラ13とノズルプレート1との間に形成される柱状のインク4がノズルプレート1の下面から剥離する際には、インク4とノズルプレート1との接触部分は、略点状とされている。
このため、柱状のインク4がノズルプレート1の下面から剥離する際には、インク4がノズルプレート1の下面に残渣として残り難くなっている。
このように構成されたインクジェット式記録装置200によれば、柱状のインク4がノズルプレート1の下面から剥離する際に、ノズルプレート1の下面にインク残渣が形成され難く、良好にインクジェットヘッド3のクリーニングを行なうことができる。さらに、インク4の残渣がノズルプレート1の下面に形成された場合においても、回転ローラ13とノズルプレート1とが近接する領域は、ノズル孔2が形成された領域より、ノズルプレート1の長手方向に離間しているため、インク4の残渣がノズル孔2内に入り込み難くなっている。なお、本実施の形態2に係るインクジェット式記録装置200は、上記実施の形態1に係るインクジェット式記録装置100と同様に構成されているため、上記実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図9を用いて、本発明に係る実施の形態3について説明する。図9は、本実施の形態3に係るインクジェット式記録装置300の側断面図である。この図9に示されるように、ノズルプレート1と、このノズルプレート1の下面に配置された回転ローラ14とを備えている。回転ローラ14は、一方の軸方向端面14a側に最も径の大きい拡径部14cが形成されている。
そして、回転ローラ14は、拡径部14cと軸方向端面14aとの間に形成され、拡径部14cから軸方向端面14a側に向かうに従って、縮径する縮径部14dを備えている。また、回転ローラ14は、拡径部14cと軸方向端面14bとの間に形成され、拡径部14cから軸方向端面14bに向かうに従って、縮径するように形成された縮径部14eとを備えている。なお、上記構成以外の構成は、上記実施の形態2と同様に構成されており、同一の構成については、同一の符号を付している。
このように構成されたインクジェット式記録装置300を用いて、インクジェットヘッド3のクリーニングを行なうには、まず、インクジェットヘッド3のクリーニング工程の第1工程において、回転ローラ14をノズルプレート1の下面に非接触状態で配置する。
この際、回転ローラ14の回転軸9は、ノズルプレート1の下面と略平行となるように配置される。そして、回転ローラ14の拡径部14cは、ノズルプレート1の下面のうち、ノズル孔2が形成された領域より、ノズルプレート1の長手方向に離間した位置に配置される。また、回転ローラ14の縮径部14eは、ノズルプレート1の下面うち、ノズル孔2が形成された領域と対向配置される。
このため、ノズルプレート1の下面のうち、ノズル孔2が形成された領域においては、軸方向端面14a側から軸方向端面14b側に向かうに従って、回転ローラ14と、ノズルプレート1とは、漸次離間するように配置される。そして、インクジェットヘッド3のクリーニング工程の第2工程において、回転ローラ14とノズルプレート1との間にインク4を満たす。
さらに、インクジェットヘッド3のクリーニング工程の第3工程において、回転ローラ14を回転し、回転ローラ14とノズルプレート2との間に満たされたインク4を徐々に、回転ローラ14の表面に付着させる。インクジェットヘッド3のクリーニング工程の第4工程において、回転ローラ14の表面に付着したインク4を除去する。そして、インクジェットヘッド3のクリーニング工程の第5工程において、回転ローラ14をさらに回転させて、回転ローラ14とノズルプレート1との間に形成される柱状のインク4をノズルプレート1から剥離させる。
このように構成されたインクジェット式記録装置300においては、回転ローラ14とノズルプレート1の下面とが最も近接する領域は、上記実施の形態2に係るインクジェット式記録装置200と同様に狭い領域とされている。また、回転ローラ14とノズルプレート1とが最も近接する領域は、上記実施の形態2に係るインクジェット式記録装置200と同様に、ノズルプレート1のうち、ノズル孔2が形成された領域よりノズルプレート1の長手方向に離間した位置とされている。さらに、上記実施の形態2に係る記録装置200と同様に、ノズルプレート1のうち、ノズル孔2が形成された領域においては、回転ローラ14は、軸方向端面14a側から軸方向端面14b側に向かうに従って、漸次離間するように配置されている。
したがって、本実施の形態3に係るインクジェット式記録装置300は、上記実施の形態2に係るインクジェット式記録装置200と同様の作用・効果を得ることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、インクジェット式記録装置、インクジェットヘッド部のクリーニング装置および、インクジェットヘッド部のクリーニング方法に好適である。
本実施の形態1に係るインクジェット式記録装置の断面図である。 クリーニング工程うち、第1工程を示す断面図である。 インクジェットヘッドのクリーニング工程のうち、第2工程を示すノズルプレート1付近の断面図である。 インクジェットヘッドのクリーニング工程のうち、第3工程における、ノズルプレート1付近の断面図である。 インクジェットヘッドのクリーニング工程のうち、第4工程を示す断面図である。 インクジェットヘッドのクリーニング工程のうち、第5工程を示す断面図である。 図6に示された断面図のうち、ノズルプレート付近の拡大図である。 実施の形態2に係るインクジェット式記録装置の断面図である。 実施の形態3に係るインクジェット式記録装置の側断面図である。
符号の説明
1 ノズルプレート、2 ノズル孔、3 インクジェットヘッド、4 インク、5 インクタンク、6 インク供給管、7 付着物、8 回転ローラ、9 回転軸、10 ゴムブレード、12 廃インク受部、100 インクジェット式記録装置、110 クリーニング装置、α、β 接触角。

Claims (11)

  1. ノズルプレートのノズル孔からインクを噴射して記録媒体上に記録を行うインクジェットヘッド部と、
    前記インクジェットヘッド部にインクを供給するインクタンクと、
    前記インクジェットヘッド部の前記ノズルプレートをクリーニングするための回転ローラと、
    を備えたインクジェット式記録装置であって、
    前記回転ローラは、前記インクジェットヘッド部の前記ノズルプレートと非接触状態で対向配置され、かつ前記回転ローラと前記ノズルプレートとが前記ノズル孔以外の領域で最も近づくように配置されたインクジェット式記録装置。
  2. 前記回転ローラは、前記ノズルプレートとの間隔が最も近づく箇所が、前記ノズル孔に対して、前記回転ローラの回転方向にずれている、請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 前記回転ローラと前記ノズルプレートとの間の間隔は、前記回転ローラの一方の軸線方向端面から、他方の軸線方向端面に向かうに従って、大きくなる、請求項1または請求項2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 前記インクと、前記回転ローラとの接触角は、前記インクと、前記ノズルプレートと接触角より小さい、請求項1から請求項3のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  5. 前記インクと、前記ノズルプレートとの接触角が、90°以上である、請求項1から請求項4のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  6. 前記回転ローラの表面に接触して、前記回転ローラの表面に付着した前記インクを除去するインク除去部をさらに備える、請求項1から請求項5のいずれかに記載のインクジェット式記録装置。
  7. インクジェットのノズルプレートと、非接触状態で対向配置し、前記ノズルプレート孔以外の領域で、前記ノズルプレートと最も近づくように配置された回転ローラと、
    前記回転ローラの表面に付着したインクを除去するインク除去部と、
    前記インク除去部により除去された前記インクを回収するインク回収部と、
    を備えたインクジェットヘッド部のクリーニング装置。
  8. ノズルプレートと離間して対向配置される可動部を備えた、インクジェットヘッド部のクリーニング方法であって、
    前記可動部を移動させることで、前記可動部と前記ノズルプレート間のインクを、前記可動部の表面に付着させながら、前記ノズルプレートから前記インクを除去するインクジェットヘッド部のクリーニング方法。
  9. 回転ローラを用いて、ノズル孔が形成されたインクジェットヘッド部のクリーニング方法であって、
    前記回転ローラを前記インクジェットヘッド部と非接触状態で対向配置する工程と、
    前記ノズル孔から排出したインクを前記ノズルプレートと、前記回転ローラとの空隙に満たす工程と、
    前記ノズルプレートと前記回転ローラとの空隙との間に満たした前記インクを前記ノズルプレート上から前記回転ローラ側に除々に移動させる工程と、
    前記回転ローラと前記ノズルプレートと空隙に満たした前記インクを、前記ノズルプレート上の領域のうち、前記ノズル孔が形成された以外の領域で除去する工程と、
    を備えた、請求項8に記載のインクジェットヘッド部のクリーニング方法。
  10. 前記回転ローラの回転速度は、30mm/s以下とされている、請求項9に記載のインクジェットヘッド部のクリーニング方法。
  11. 前記インクジェットヘッド部内のインクに正圧を印加した状態で、前記インクを除去する、請求項9または請求項10に記載のインクジェットヘッド部のクリーニング方法。
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