JP7047320B2 - 液体噴射装置、および液体噴射装置のメンテナンス方法 - Google Patents

液体噴射装置、および液体噴射装置のメンテナンス方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばインクジェット式プリンターなどの液体噴射装置、および液体噴射装置のメンテナンス方法に関する。
液体噴射装置の一例として、記録ヘッド(液体噴射部)に形成された複数の吐出口から被記録材にインク(液体)を吐出(噴射)して記録するインクジェット記録装置がある(例えば特許文献1)。
こうしたインクジェット記録装置では、記録ヘッドからのインク吐出を良好な状態に維持するために、記録とは関係なくインクを吐出する予備吐出(フラッシング)を行う。予備吐出では、多角形ローラー(回動体)に対してインクを吐出し、多角形ローラーに付着したインクを掻き落とし部(接触部材)により掻き落としていた。
特開2001-162836号公報
掻き落とし部によりインクを掻き落とす場合、掻き落とし部と多角形ローラーとが接触する部分にインクが残ることがある。残ったインクが掻き落とし部と接した状態で増粘すると、掻き落とし部による掻き落とし能力が低下したり、多角形ローラーの回転動作が妨げられたりし、予備吐出を良好に行うことができない虞があった。
こうした課題は、多角形ローラーを備えたインクジェット記録装置に限らず、回動体を備える液体噴射装置においては、概ね共通している。
本発明の目的は、フラッシングを良好に行うことができる液体噴射装置、および液体噴射装置のメンテナンス方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する液体噴射装置は、液体を噴射可能な液体噴射部と、前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、を備え、前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作と、前記第1回動動作が行われた後に前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作と、を行う。
第1実施形態の液体噴射装置を模式的に示す側面図。 液体噴射装置の一部を模式的に示す上面図。 フラッシングユニットの斜視図。 第1装着部及び第2装着部の斜視図。 第1回動体ホルダー及び第2回動体ホルダーの斜視図。 第1回動体ホルダー及び第2回動体ホルダーの斜視図。 第1回動体ホルダー及び第2回動体ホルダーの斜視断面図。 第1回動体ホルダー及び第2回動体ホルダーの側断面図。 回収ボックスの斜視図。 回収ボックスの断面図。 メンテナンス処理ルーチンのフローチャート。 フラッシング時の回動体と接触部材の模式図。 収集動作時の回動体と接触部材の模式図。 第1回動動作時の回動体と接触部材の模式図。 第1回動動作の終了時の回動体と接触部材の模式図。 第2回動動作時の回動体と接触部材の模式図。 第3回動動作時の回動体と接触部材の模式図。 第2実施形態の液体噴射装置が実行するメンテナンス処理ルーチンのフローチャート。 第1変更例の接触部材の模式斜視図。
(第1実施形態)
以下、液体噴射装置の第1実施形態について図を参照しながら説明する。
図1に示すように、液体噴射装置11は、媒体STを支持する支持台12と、支持台12の表面に沿って搬送方向Yに媒体STを搬送する搬送部13とを備えている。液体噴射装置11は、搬送部13に搬送される媒体STに液体を噴射する液体噴射部14と、媒体STに付着した液体を乾燥させるための発熱部15及び送風部16とを備えている。
支持台12は、水平面内で搬送方向Yと交差する方向である幅方向Xにおいて長尺に設けられ、鉛直方向Zにおいて下方から媒体STを支持する。搬送部13は、搬送方向Yにおいて支持台12よりも上流側及び下流側となる位置に分かれて配置される搬送ローラー対17、18を有している。搬送方向Yにおいて、搬送ローラー対17よりも上流側には案内板19が配置され、搬送ローラー対18よりも下流側には案内板20が配置されている。搬送ローラー対17、18は、媒体STを挟持しながら回転することによって、支持台12及び案内板19、20の表面に沿って媒体STを搬送する。
液体噴射部14は、支持台12の上方に配置され、支持台12の表面と対向している。液体噴射部14は、支持台12に支持される媒体STに液体を噴射し、媒体STに文字、写真等の画像を印刷する。本実施形態において、媒体STは、例えば用紙で構成され、供給リール21にロール状態で巻かれたロール紙RSから巻き出されることによって連続紙状態で搬送される。媒体STは、液体噴射部14により印刷された後に、巻取リール22によって再びロール状に巻き取られる。
液体噴射装置11は、媒体STの幅方向Xに延びるガイド軸23、24を有している。液体噴射部14は、ガイド軸23、24に支持されるキャリッジ25を有している。キャリッジ25は、不図示の駆動源によって幅方向Xに往復移動可能とされている。液体噴射部14は、互いに性質の異なる液体を噴射する第1液体噴射ヘッド26及び第2液体噴射ヘッド27を有している。第1液体噴射ヘッド26は第1液体を噴射可能に構成され、第2液体噴射ヘッド27は第1液体とは別の液体である第2液体を噴射可能に構成されている。本実施形態において、第1液体は、媒体STに対する第2液体の定着を促進させる処理液である。本実施形態において、第2液体は、例えば、溶媒に水を含む水系のインクである。すなわち、第1液体は、第2液体よりも先に媒体STに付着されることによって、媒体STに対する第2液体の定着を促進させる。
第1、第2液体噴射ヘッド26、27は、支持台12と対向するようにキャリッジ25に搭載され、支持台12と対向する下面がノズル形成面28、29とされている。第1、第2液体噴射ヘッド26、27は、搬送方向Yにおいて互いに位置がずれるように配置されている。本実施形態において、第1液体噴射ヘッド26は、搬送方向Yにおいて第2液体噴射ヘッド27よりも上流側寄りに配置されている。すなわち、第1液体噴射ヘッド26は、搬送方向Yの上流側から搬送される媒体STに対して第2液体噴射ヘッド27よりも先に液体を噴射可能に配置されている。
液体噴射部14は、第1、第2液体噴射ヘッド26、27に供給するための第1、第2液体を貯留する貯留部30を有している。液体噴射部14は、流路アダプター31を介して貯留部30に第1、第2液体を供給する接続チューブ32を有している。貯留部30は、液体噴射部14が噴射する液体の種別ごとに設けられ、本実施形態では少なくとも第1、第2液体に対応するように2つ以上設けられている。貯留部30は、キャリッジ25に取り付けられた保持体33により保持されている。流路アダプター31は、接続チューブ32の下流側端部と接続されている。接続チューブ32の上流側端部は、キャリッジ25に設けられた接続部34を介して供給チューブ35の下流側端部と接続されている。供給チューブ35は、キャリッジ25の移動に追従して変形可能に設けられている。供給チューブ35の上流側端部は、液体を収容する不図示の液体収容体に接続される。
発熱部15は、鉛直方向Zにおいて液体噴射部14を挟んで支持台12と対向するように配置されている。発熱部15は、支持台12に対応するように、幅方向Xにおいて長尺に設けられる。発熱部15は、発熱体36と、反射板37とを備えている。発熱体36は、例えば赤外線ヒーターで構成され、赤外線による熱を発生させる。発熱部15は、発熱体36から放射される赤外線と、反射板37で反射される輻射熱により、図1において一点鎖線の矢印で示すように支持台12に支持される媒体STを加熱する。これにより、発熱部15は、媒体STに付着した液体の乾燥を促進させる。なお、キャリッジ25は、その上面に、発熱部15からの熱を遮断するための遮断部材38を有している。遮断部材38は、例えばステンレススチール、アルミニウム等の金属材料で構成されている。送風部16は、支持台12に支持される媒体STに向けて風を吹きつけるための送風ファン39を有している。送風部16は、発熱部15により気化した液体を拡散させて、液体の乾燥を促進させる。
液体噴射装置11は、液体噴射装置11が備える構成要素の駆動を統括的に制御する制御部40を備える。制御部40は、これらの構成要素の制御に用いるプログラムを記憶したメモリー(図示略)を備え、メモリーに記憶されたプログラムを実行することによって、各種の処理を行う。
図2に示すように、第1、第2液体噴射ヘッド26、27は、搬送方向Yにおいて互いに一部分同士が重なるようにずれて配置され、幅方向Xにおいて互いが重ならないようにずれて配置されている。換言すると、第1、第2液体噴射ヘッド26、27は、幅方向Xから見たときに互いに一部分同士が重なるようにずれて配置され、搬送方向Yから見たときに互いに重ならないようにずれて配置されている。第1液体噴射ヘッド26のノズル形成面28には、第1液体を噴射する第1ノズル群41が形成されている。第2液体噴射ヘッド27のノズル形成面29には、第2液体を噴射する第2ノズル群42が形成されている。液体噴射部14は、第1ノズル群41及び第2ノズル群42を搬送方向Yにおいてずれた位置に有している。すなわち、第1ノズル群41は、幅方向Xから見たときに、第2ノズル群42に対してずれるように配置されている。
第1、第2ノズル群41、42は、複数のノズル列43により構成されている。本実施形態において、第1、第2ノズル群41、42は、幅方向Xにおいて互いに接近して位置する2列のノズル列43が一定の間隔で配列された合計8列のノズル列43により構成されている。ノズル列43は、搬送方向Yに一定の間隔で並ぶように形成された多数個(例えば180個)のノズル44により構成されている。すなわち、ノズル列43は、搬送方向Yに延びるように構成されている。第1、第2液体噴射ヘッド26、27は、図示しないアクチュエーターの駆動によって、ノズル44の開口から第1、第2液体を噴射する。
液体噴射装置11は、支持台12に支持される媒体STに対して液体噴射部14が液体を噴射可能な噴射領域PAを幅方向Xに亘って有している。すなわち、噴射領域PAは、液体噴射部14が第1液体及び第2液体のうち少なくとも一方を媒体STに噴射可能な領域である。本実施形態において、噴射領域PAは、幅方向Xにおいて支持台12により媒体STが支持される領域に相当する。
液体噴射装置11は、幅方向Xにおいて噴射領域PAと隣り合う位置に、メンテナンス領域MAを有している。メンテナンス領域MAは、液体噴射装置11内において、幅方向Xにおける一方の端部寄り(図2では右側となる端部寄り)に設けられている。噴射領域PAは、液体噴射装置11内において、幅方向Xにおいてメンテナンス領域MAと隣り合う位置から他方の端部(図2では左側となる端部)に亘って設けられている。そのため、メンテナンス領域MAは、噴射領域PAに対して、幅方向Xにおいて噴射領域PAの外側に位置する領域であるといえる。なお、噴射領域PAは幅方向Xにおける他方の端部にまで設けられていなくともよく、他方の端部に噴射領域PA及びメンテナンス領域MAとは別の領域が別途設けられていてもよい。この場合、噴射領域PAは、液体噴射装置11内において、幅方向Xにおいて中央寄りの位置に設けられることになる。そのため、メンテナンス領域MAは、噴射領域PAの外側に位置する領域となる。
メンテナンス領域MAには、液体噴射部14をメンテナンスするためのメンテナンス部45が設けられている。メンテナンス部45は、幅方向Xにおいて支持台12と隣り合うように配置され、液体噴射部14が対向可能に配置されている。メンテナンス部45は、キャップユニット50と、フラッシングユニット60とを有している。メンテナンス部45は、幅方向Xにおいて、噴射領域PAに近い側から順にフラッシングユニット60、キャップユニット50と配置されて構成されている。
キャップユニット50は、第1液体噴射ヘッド26及び第2液体噴射ヘッド27に対してそれぞれ接触可能な第1キャップ部51及び第2キャップ部52を有している。第1、第2キャップ部51、52は、第1、第2液体噴射ヘッド26、27の配置に対応するように、搬送方向Yにおいてずれて配置されている。詳述すると、本実施形態において、第1キャップ部51は、幅方向Xにおいて第2キャップ部52よりも噴射領域PA側寄りに配置され、搬送方向Yにおいて第2キャップ部52よりも上流側寄りに配置されている。キャップユニット50は、第1、第2キャップ部51、52を動作させるためのモーター53を有している。第1、第2キャップ部51、52は、モーター53の動力により、第1、第2液体噴射ヘッド26、27と接触する接触位置と、第1、第2液体噴射ヘッド26、27から離れた退避位置との間で移動可能とされている。
第1、第2キャップ部51、52は、それぞれ1つの吸引用キャップ54と4つの保湿用キャップ55とを有している。吸引用キャップ54及び保湿用キャップ55は、ノズル44をキャッピング可能に構成されている。キャッピングとは、ノズル44を囲む閉空間を形成する動作である。保湿用キャップ55は、幅方向Xで互いに接近して位置する2列のノズル列43をキャッピング可能に構成されている。すなわち、第1、第2キャップ部51、52は、4つの保湿用キャップ55によって、合計8列のノズル列43を同時にキャッピング可能とされている。保湿用キャップ55は、ノズル列43をキャッピングすることによって、ノズル44内の液体を保湿する。第1、第2キャップ部51、52の保湿用キャップ55が第1、第2液体噴射ヘッド26、27をキャッピングする位置は、液体噴射部14のホームポジションとされている。
吸引用キャップ54は、吸引チューブ56を介して吸引ポンプ57と接続されている。吸引ポンプ57は、例えばチューブポンプで構成されている。吸引用キャップ54がノズル44をキャッピングした状態で吸引ポンプ57を駆動させると、吸引用キャップ54内に及ぶ負圧の作用によりノズル44から液体が吸引されて排出される。これにより、ノズル44から増粘した液体、気泡等が液体とともに排出され、ノズル44がクリーニングされる。本実施形態における吸引用キャップ54は、幅方向Xにおいて互いに接近して位置する2列のノズル列43ごとにクリーニングすることが可能とされている。
フラッシングユニット60は、フラッシングにより液体噴射部14から噴射された液体を受け容れ可能に構成されている。フラッシングとは、液体噴射部14がノズル44の目詰まり等の発生を抑制するべく、印刷には寄与しない液体を噴射する動作である。本実施形態における液体噴射装置11は、フラッシングする際にノズル44から噴射される液体の噴射状況を検査する。本実施形態においては、第1、第2液体噴射ヘッド26、27が有するアクチュエーターの駆動による圧力室内の振動板の残留振動に基づき検査する。
なお、液体噴射装置11においてノズル44の吐出(噴射)異常とその吐出異常の原因を検出する手段および方法は、上述のような振動板の残留振動の振動パターンを検出して解析する方法に限定されない。吐出異常の検出方法の変更例としては、以下のようなものがある。例えば、レーザー等の光学センサーを直接ノズル内のインクメニスカスに照射反射させて、受光素子によってメニスカスの振動状態を検知し、振動状態から目詰まりの原因を特定する方法がある。あるいは、飛翔液滴がセンサーの検知範囲に入ったか否かを検出する一般的な光学式のドット抜け検出装置を用いて吐出異常の有無を検出する。そして、吐出動作後、ドット抜けが生じるおそれのある所定の乾燥時間が経過した後に発生した吐出異常については乾燥が原因であると推定し、同乾燥時間が経過する前に発生した吐出異常については異物の付着か気泡の混入が原因であると推定する方法がある。また、上述した光学式のドット抜け検出装置に振動センサーを追加し、吐出異常が生じる前に気泡が混入しうる振動が加わったかどうかを判定し、そのような振動が加わっていた場合は気泡混入が吐出異常の原因であると推定する方法がある。さらに、ドット抜けの検出手段は光学式に限定される必要はなく、例えば、液滴の吐出を受けて熱感知部の温度変化を検知する熱感知式の検出装置や、インク滴を帯電させて吐出し着弾した検出電極の電荷量の変化を検出する検出装置や、インク滴が電極間を通過する事によって変化する静電容量式の検出装置、媒体STやフラッシングユニット60の受け入れ面に液体噴射ヘッドから液体を噴射させて形成した検査パターンをカメラ等により画像情報として検出する方法を用いてもよい。その他、紙粉が付着したことを検出する方法として、ノズル面の状態をカメラ等により画像情報として検出する方法や、レーザー等の光学センサーをノズル面付近で走査することで紙粉付着の有無を検出する方法などが考えられる。
フラッシングユニット60は、第1受容部100と、第2受容部200と、第1受容部100及び第2受容部200を支持する基台70と、回収ボックス80とを有している。第1受容部100は、フラッシングにより第1液体噴射ヘッド26から噴射された第1液体を受け容れ可能に構成されている。第2受容部200は、フラッシングにより第2液体噴射ヘッド27から噴射された第2液体を受け容れ可能に構成されている。第1受容部100及び第2受容部200は、第1液体噴射ヘッド26の第1ノズル群41及び第2液体噴射ヘッド27の第2ノズル群42の配置と対応するように、搬送方向Yにおいてずれた位置に配置されている。本実施形態において、第1受容部100は、幅方向Xにおいて第2受容部200よりも噴射領域PA側寄りに配置され、搬送方向Yにおいて第2受容部200よりも上流側寄りに配置されている。第1、第2受容部100、200は、それぞれチューブ101、201を介して共通の回収ボックス80と接続されている。
第1受容部100は、液体噴射部14から噴射された第1液体が付着可能な周面111を有する第1回動体112と、第1回動体112が装着される第1回動体ホルダー110とを有している。第2受容部200は、液体噴射部14から噴射された第2液体が付着可能な周面211を有する第2回動体212と、第2回動体212が装着される第2回動体ホルダー210とを有している。すなわち、第1回動体112は、幅方向Xにおいて第2回動体212よりも噴射領域PA側寄りに配置されている。本実施形態において、第1回動体112及び第2回動体212は、例えばベルト等の帯状部材で構成されている。第1回動体112及び第2回動体212は、幅方向Xにおいてそれぞれ第1ノズル群41及び第2ノズル群42以上の幅を有している。第1、第2受容部100、200は、第1、第2キャップ部51、52の保湿用キャップ55、55から延びる吸引チューブ56、56とそれぞれ接続されている。
第1、第2回動体ホルダー110、210は、その上面113、213に、第1、第2回動体ホルダー110、210内が露出される露出口114、214を有している。第1、第2回動体ホルダー110、210には、駆動ローラー115、215及び従動ローラー116、216が回転可能に取り付けられている。駆動ローラー115、215及び従動ローラー116、216は、上方から見たときに、露出口114、214から一部が露出するように第1、第2回動体ホルダー110、210内に配置されている。駆動ローラー115、215及び従動ローラー116、216は、搬送方向Yにおいて所定の間隔をあけて配置されている。駆動ローラー115、215は、搬送方向Yにおいて従動ローラー116、216よりも下流側に位置し、従動ローラー116、216よりもその径が大きいローラーで構成されている。
第1、第2回動体112、212は、駆動ローラー115、215及び従動ローラー116、216を含む複数のローラーに架け渡され、第1、第2回動体ホルダー110、210に装着されている。このとき、第1、第2回動体112、212における周面111、211の一部は、露出口114、214を介して露出されている。すなわち、第1、第2回動体112、212における周面111、211において、露出口114、214から露出される部分が、第1、第2液体を受け止めるための受止面117、217とされている。本実施形態において、受止面117、217は、水平面となるように延びている。第1、第2回動体112、212は、受止面117、217が第1、第2回動体ホルダー110、210の上面113、213の一部を構成するように配置されている。
基台70には、第1、第2受容部100、200の駆動ローラー115、215を駆動させるための駆動源71が取り付けられている。駆動源71は、その駆動力によって、第1、第2受容部100、200の駆動ローラー115、215を駆動回転させる。従動ローラー116、216は、第1、第2回動体112、212を介して、駆動ローラー115、215の駆動回転に対して従動回転する。すなわち、第1、第2回動体112、212は、駆動ローラー115、215及び従動ローラー116、216を含む複数のローラーの回転により、その周面111、211がこれらのローラー周りを移動するように回動する。本実施形態における第1、第2回動体112、212は、一の方向の一例である第1回動方向Y1と、他の方向の一例である第2回動方向Y2に回動可能に設けられている。第1回動方向Y1は、液体を受け止める受止面117、217が搬送方向Yにおいて上流側に向けて移動する方向である。第2回動方向Y2は、受止面117、217が搬送方向Yにおいて下流側に向けて移動する方向である。すなわち、搬送方向Yにおいて、第1回動体112は、第2回動体212から遠ざかる第1回動方向Y1と、第1回動方向Y1とは反対の方向である第2回動方向Y2に回動する。
第1回動体ホルダー110は、搬送方向Yに延びるスリット状の第1吸引口118を有している。第1吸引口118は、第1回動体ホルダー110において、第1回動体112が設けられる位置よりも噴射領域PA側に配置されている。換言すると、第1吸引口118は、幅方向Xにおいて、噴射領域PAと第1回動体112との間となる位置に配置されている。
第2回動体ホルダー210は、搬送方向Yに延びるスリット状の第2吸引口218を有している。第2吸引口218は、第2回動体ホルダー210において、第2回動体212が設けられる位置よりも噴射領域PA側に配置されている。換言すると、第2吸引口218は、幅方向Xにおいて、第1回動体112と第2回動体212との間となる位置に配置されている。
回収ボックス80は、搬送方向Yにおいて上流側となる端部に、回収ボックス80内を吸引するための吸引ファン81を有している。すなわち、吸引ファン81は、回収ボックス80内から回収ボックス80外に向けて排気するように駆動する。チューブ101、201は、回収ボックス80内と、第1、第2回動体ホルダー110、210の第1、第2吸引口118、218とを連通している。すなわち、第1、第2吸引口118、218は、吸引ファン81の駆動により、チューブ101、201及び回収ボックス80を通じて、第1、第2回動体ホルダー110、210と対向する空間の雰囲気を吸引する。換言すると、第1、第2吸引口118、218は、鉛直方向Zの上側となる液体噴射部14側の雰囲気を吸引可能とされている。
液体噴射部14がフラッシングする際、第1、第2回動体112、212に向けて第1、第2液体が噴射されることに伴い、第1、第2液体の霧状の飛沫であるミストが生じることがある。第1、第2吸引口118、218は、そうした第1、第2液体のミストを吸引するための開口である。第1吸引口118は、主として第1液体のミストを吸引する。第2吸引口218は、主として第2液体のミストを吸引する。こうした第1、第2液体のミストは、噴射領域PAにおいて媒体STに印刷するときにも発生する。回収ボックス80は、第1、第2吸引口118、218から吸引された第1、第2液体のミストを回収ボックス80内に捕集する。
次に、第1受容部100及び第2受容部200の具体的な構成について説明する。
図3及び図4に示すように、第1、第2受容部100、200は、基台70に対して一体的に取り付けられている。基台70は、第1受容部100の直下となる位置に配置されている。基台70は、駆動源71の他に、駆動源71の駆動力を伝達するための伝達機構72、73を有している。伝達機構72、73は、ギヤ、プーリー、ベルト等の複数の部材で構成されている。伝達機構72、73は、幅方向Xにおいて基台70の両側となる位置に分かれて設けられている。幅方向Xにおいて噴射領域PAに近い側に位置する伝達機構72は、第1回動体ホルダー110の駆動ローラー115に駆動源71の駆動力を伝達する。幅方向Xにおいてその反対側となる第2受容部200に近い側に位置する伝達機構73は、第2回動体ホルダー210の駆動ローラー215に駆動源71の駆動力を伝達する。伝達機構72、73は、互いに同期して駆動する。このため、第1、第2回動体112、212は、駆動源71が駆動する際、互いに同期して回動する。
第1受容部100は、第1回動体ホルダー110を着脱自在とする第1装着部150を備えている。第2受容部200は、第2回動体ホルダー210を着脱自在とする第2装着部250を備えている。第1、第2装着部150、250は、上方が開放された枠体として設けられている。第1、第2装着部150、250は、幅方向Xにおける両側の側壁151、251のそれぞれに、第1、第2回動体ホルダー110、210が装着されるための爪152、252を有している。爪152、252は、第1、第2装着部150、250における両側の側壁151、251において、搬送方向Yの上流側寄り及び下流側寄りとなる位置にそれぞれ設けられている。すなわち、本実施形態において、第1、第2装着部150、250は、合計4つの爪152、252を有している。
第1装着部150は、第1回動体112に噴射された第1液体を収集する第1収集部153を備えている。すなわち、第1装着部150は、第1収集部153を含んで構成されている。第2装着部250は、第2回動体212に噴射された第2液体を収集する第2収集部253を備えている。すなわち、第2装着部250は、第2収集部253を含んで構成されている。第1、第2収集部153、253は、第1、第2液体を収集可能な容器として構成されている。第1、第2収集部153、253は、第1、第2装着部150、250の底壁154、254に埋め込まれるように配置されている。第1、第2収集部153、253は、上方に向けて開口する収集口155、255が、第1、第2装着部150、250の底壁154、254に沿うようにその底壁154、254に取り付けられている。第1、第2収集部153、253は、第1、第2装着部150、250の底壁154、254から下方に向けて落ち窪む態様で、収集口155、255の縁部分が第1、第2装着部150、250の底壁154、254に固定されている。
第1収集部153は、第1キャップ部51の吸引用キャップ54から延びる吸引チューブ56が接続されるための接続部156を有している。吸引チューブ56は、幅方向Xにおいて第2受容部200が位置する側となる第1装着部150の側壁151に沿って延びている。第2収集部253は、第2キャップ部52の吸引用キャップ54から延びる吸引チューブ56が接続されるための接続部256を有している。吸引チューブ56は、幅方向Xにおいて回収ボックス80が位置する側となる第2装着部250の側壁251に沿って延びている。吸引チューブ56、56は、第1、第2装着部150、250の側壁151、251を通じ、第1、第2収集部153、253の接続部156、256を介してその先端が第1、第2収集部153、253の収集口155、255へ導入されている。すなわち、第1、第2キャップ部51、52の吸引ポンプ57、57により吸引された第1、第2液体は、吸引チューブ56、56を介してそれぞれ第1、第2収集部153、253に収集される。
第1、第2装着部150、250は、回収ボックス80から延びるチューブ101、201が接続されるための接続口157、257を有している。接続口157、257は、第1、第2装着部150、250の底壁154、254に開口している。チューブ101、201は、接続口157、257に対して下方側、すなわち基台70が位置する側で接続している。第1、第2装着部150、250は、その底壁154、254に、接続口157、257周りを囲うようにして埋め込まれたシール材158、258を有している。シール材158、258は、例えばゴムなどの弾性体で構成されている。
次に、第1回動体ホルダー110及び第2回動体ホルダー210について説明する。
図5及び図6に示すように、第1、第2回動体ホルダー110、210は、箱体状をなすように設けられている。第1、第2回動体ホルダー110、210において搬送方向Yに延びる両側の側面121、221には、第1、第2装着部150、250の爪152、252と係合可能なボス122、222が設けられている。ボス122、222は、側面121、221から円柱状に突出し、第1、第2装着部150、250の爪152、252と対応して合計4つ設けられている。
第1、第2回動体ホルダー110、210は、幅方向Xにおいて噴射領域PAに近い側となる側面121、221に、互いに噛み合うように配置された下流側ギヤ123、223と上流側ギヤ124、224とを有している。下流側ギヤ123、223及び上流側ギヤ124、224は、側面121、221において、その長手方向と一致する搬送方向Yの下流側寄りの位置に取り付けられている。下流側ギヤ123、223は、第1、第2回動体ホルダー110、210が第1、第2装着部150、250に装着される際に、伝達機構72、73と噛み合うギヤである。上流側ギヤ124、224は、駆動ローラー115、215と同期して回転可能に構成されている。すなわち、下流側ギヤ123、223及び上流側ギヤ124、224は、第1、第2回動体ホルダー110、210が第1、第2装着部150、250に装着されている場合に、伝達機構72、73から伝達される駆動源71の駆動力を駆動ローラー115、215に伝達する。
第1、第2回動体ホルダー110、210は、その下面131、231に、矩形状の排出口132、232が開口している。排出口132、232は、下面131、231から下方に向けて筒状に突出し、搬送方向Yにおいて中央寄りの位置に設けられている。排出口132、232は、第1、第2回動体ホルダー110、210内を通じて露出口114、214と連通している。排出口132、232は、第1、第2回動体ホルダー110、210が第1、第2装着部150、250に装着される際、第1、第2収集部153、253の収集口155、255と対向するように位置する。
第1、第2回動体ホルダー110、210は、その下面131、231に、円形状の吸気口133、233が開口している。吸気口133、233は、下面131、231から下方に向けて筒状に突出し、搬送方向Yにおいて下流側寄りの位置に設けられている。吸気口133、233は、第1、第2回動体ホルダー110、210内を通じて第1、第2吸引口118、218と連通している。吸気口133、233は、第1、第2回動体ホルダー110、210が第1、第2装着部150、250に装着される際、その先端が第1、第2装着部150、250の底壁154、254に設けられたシール材158、258に接触する。すなわち、吸気口133、233は、第1、第2回動体ホルダー110、210が第1、第2装着部150、250に装着される際、第1、第2装着部150、250の接続口157、257とシールされた状態で連通する。
図7に示すように、第1、第2回動体ホルダー110、210は、露出口114、214及び排出口132、232が開口する収容室134、234を有している。第1回動体ホルダー110は、収容室134内に、駆動ローラー115、従動ローラー116、第1回動体112及び第1接触部材135を収容している。第2回動体ホルダー210は、収容室234内に、駆動ローラー215、従動ローラー216、第2回動体212及び第2接触部材235を収容している。第1、第2接触部材135、235は、例えばスクレーパーなどの板状の部材で構成されている。第1、第2接触部材135、235は、鉛直方向Zに延び、その下側となる一部分が排出口132、232から飛び出すように第1、第2回動体ホルダー110、210に保持されている。第1、第2接触部材135、235は、第1、第2回動体ホルダー110、210が第1、第2装着部150、250に装着される際、その下側となる一部分が第1、第2収集部153、253の収集口155、255に進入するように位置する。
第1、第2接触部材135、235は、その上側となる先端部分が、第1、第2回動体112、212の周面111、211に接触している。本実施形態においては、駆動ローラー115、215及び従動ローラー116、216に架け渡された第1、第2回動体112、212にややテンションをかけるようにして接触している。第1、第2接触部材135、235は、第1、第2回動体112、212の周面111、211のうち露出口114、214から露出する受止面117、217とは鉛直方向Zで反対側となる掻取面119、219に接触している。掻取面119、219は、水平面となる受止面117、217と比べて傾斜するように延びている。第1、第2接触部材135、235は、第1、第2回動体112、212が回動することによって、第1、第2回動体112、212の周面111、211に摺接する。
第1、第2接触部材135、235は、第1、第2回動体112、212の周面111、211に摺接しているため、フラッシングにより第1、第2液体が周面111、211付着した状態で第1、第2回動体112、212が回動することでその周面111、211に付着した第1、第2液体を掻き取る。第1、第2接触部材135、235によって掻き取られて収集された第1、第2液体は、それぞれ第1、第2接触部材135、235を伝って排出口132、232を流れ落ち、第1、第2装着部150、250の第1、第2収集部153、253に収集される。すなわち、第1、第2接触部材135、235は、第1、第2回動体112、212の回動時に周面111、211に接触して周面111、211に付着した液体を捕集する。このとき、第1、第2液体が掻き取られた第1、第2回動体112、212は、第1、第2接触部材135、235により、その周面111、211が、第1、第2液体が付着した状態から付着してない状態へ更新される。
収容室134、234内における底面136、236は、搬送方向Yにおいて、排出口132、232に向かって漏斗状をなすように傾斜している。すなわち、収容室134、234内において、第1、第2回動体112、212の周面111、211から滴下した液体は、その底面136、236を伝って排出口132、232を流れ落ち、第1、第2収集部153、253に収集される。収容室134、234内は、第1、第2収集部153、253に収集された第1、第2液体によって保湿される。
図8に示すように、第1、第2回動体ホルダー110、210は、第1、第2吸引口118、218及び吸気口133、233が開口する吸引室137、237を有している。吸引室137、237は、収容室134、234とは区画された別の空間である。第1、第2回動体ホルダー110、210は、吸引室137、237内に、遮蔽部材138、238を有している。遮蔽部材138、238は、吸気口133、233の直上に配置されている。遮蔽部材138、238は、図8において矢印で示すように、第1、第2吸引口118、218において搬送方向Yの下流側寄りとなる位置から直接気体を吸引しないように遮蔽している。遮蔽部材138、238を設けない場合、第1、第2吸引口118、218において、搬送方向Yにおいて吸気口133、233に近い下流側寄りとなる部分における吸引力が強くなる。すなわち、第1、第2吸引口118、218における吸引力にばらつきが生じる。そのため、本実施形態における液体噴射装置11は、吸引室137、237内に遮蔽部材138、238を設けることによって、第1、第2吸引口118、218における吸引力の均一化を図っている。
次に、回収ボックス80について説明する。
図9及び図10に示すように、回収ボックス80は、その長手方向と一致する搬送方向Yに延びる面であって、幅方向Xにおいて噴射領域PAに近い側となる側面82に、チューブ101、201が接続される筒状の第1接続管83及び第2接続管84を有している。第1、第2接続管83、84は、回収ボックス80内と回収ボックス80外とを連通している。回収ボックス80は、回収ボックス80に対して着脱可能なフィルターカセット85を有している。フィルターカセット85は、回収ボックス80に対して搬送方向Yの下流側から挿抜可能とされている。フィルターカセット85は、取手86を有する前板87と、前板87から延びる枠体88と、枠体88に取り付けられる第1フィルター材89及び第2フィルター材90とを有している。第1、第2フィルター材89、90は、蛇腹状に設けられ、同一の材料で構成されている。枠体88は、搬送方向Yにおいて、下流側から上流側に向けて、第1フィルター材89、第2フィルター材90の順で保持している。
回収ボックス80内は、複数の仕切板91、92によって、複数の空間に区画されている。回収ボックス80内には、第1接続管83が開口する第1区画室93と、第2接続管84が開口する第2区画室94と、第1区画室93及び第2区画室94と連なる共通室95とが設けられている。共通室95は、吸引ファン81と連通している。共通室95は、回収ボックス80にフィルターカセット85が装着される場合に、第1フィルター材89を介して第1区画室93と区画され、第2フィルター材90を介して第2区画室94と区画される。すなわち、吸引ファン81により第1、第2吸引口118、218から吸引され、第1、第2区画室93、94に案内された第1、第2液体のミストは、図10において矢印で示すように、第1、第2フィルター材89、90により捕捉される。ミストと共に第1、第2吸引口118、218から吸引された気体は、図10において矢印で示すように、吸引ファン81を通じて共通室95から回収ボックス80外に排気される。
次に、液体噴射装置11のメンテナンス方法について、特にフラッシングユニット60のメンテナンスについて説明する。
制御部40は、印刷が開始された場合に図11に示すメンテナンス処理ルーチンを実行する。
図11に示すように、ステップS101において、制御部40は、フラッシングに伴って所定量の第1、第2液体を噴射したか否かを判断する。所定量とは、第1、第2回動体112、212に付着した第1、第2液体が液体噴射部14に付着する虞のある量よりも少ない任意の量である。
フラッシングにより第1、第2回動体112、212に所定量の第1、第2液体が付着した場合には(ステップS101:YES)、ステップS102において、制御部40は、収集動作を実行する。第1、第2回動体112、212に付着した第1、第2液体の量が所定量未満である場合には(ステップS101:NO)、制御部40は、処理をステップS103に移行する。
ステップS103において、制御部40は、印刷が終了したか否かを判断する。印刷が終了していない場合には(ステップS103:NO)、制御部40は、処理をステップS101に移行する。
印刷が終了した場合には(ステップS103:YES)、制御部40は、ステップS104において第1回動動作を実行し、ステップS105において第2回動動作を実行し、ステップS106において第3回動動作を実行し、メンテナンス処理ルーチンを終了する。本実施形態では、制御部40は、印刷中にフラッシングを行うと共に、印刷が終了してから次の印刷が開始されるまでの間に第1回動動作、第2回動動作、第3回動動作を実行する。したがって、第2回動動作及び第3回動動作は、第1回動動作が終了してから次のフラッシングが実行されるまでの間に行なわれる。
次に、上記のように構成された液体噴射装置11の作用について説明する。
液体噴射装置11は、電源投入時、吸引用キャップ54によるクリーニング時、印刷が指示されたとき、印刷途中などに定期的にフラッシングを行う。
図12に示すように、フラッシングとは、第1、第2液体噴射ヘッド26、27を第1、第2回動体112、212と対向する位置に位置させた状態で、液体噴射部14が第1、第2回動体112、212の周面111、211に向けて液体を噴射して行う動作である。液体噴射部14は、周面111、211において液体噴射部14と対向するフラッシング領域FAに液体を噴射してフラッシングを行う。第1、第2回動体112、212は、液体噴射部14がフラッシングする際、その回動が停止した状態でその周面111、211に第1、第2液体が付着される。
フラッシング時にフラッシング領域FAが位置する位置をフラッシング位置FPとする。すなわち、フラッシング位置FPとは、第1、第2回動体112、212の周面111、211において、液体噴射部14と対向可能な位置である。フラッシング時には、フラッシング領域FAとフラッシング位置FPとが一致する。
1回のフラッシングによる第1、第2液体の噴射量が所定量よりも少ない場合には、制御部40は、フラッシングを複数回行った後に収集動作を実行してもよい。1回のフラッシングによる第1、第2液体の噴射量が所定量以上である場合は、制御部40はフラッシングを行う度に収集動作を実行する。
図13に示すように、収集動作では、制御部40は、周面111、211と第1、第2接触部材135、235が接触した状態で第1、第2回動体112、212を図13に一点鎖線の矢印で示す第1回動方向Y1に回動させる。このとき、制御部40は、フラッシング領域FAが第1、第2接触部材135、235を通過するまで第1、第2回動体112、212を回動させる。第1、第2接触部材135、235は、フラッシング領域FAが第1、第2接触部材135、235を通過するのに伴って、フラッシング領域FAに付着している第1、第2液体を捕集する。
収集動作では、フラッシング領域FAがフラッシング位置FPに到達する前に第1回動体112を停止させることが好ましい。これにより収集動作の前後で周面111、211におけるフラッシング領域FAを異ならせることができる。すなわち、フラッシング領域FAは、収集動作が実行される度に変化する。収集動作は、液体噴射部14が周面111、211と対向していない状態で行われることが好ましい。
図14~図17に示すように、制御部40は、第1回動動作、第2回動動作、及び第3回動動作を続けて実行する。第1回動動作、第2回動動作、及び第3回動動作は、液体噴射部14が周面111、211と対向していない状態で行われることが好ましい。印刷終了後は、フラッシング領域FAは変化せず、最後のフラッシング時に液体噴射部14と対向していた領域がフラッシング領域FAとされる。
図14に示すように、制御部40は、印刷に伴ってフラッシングを行った後、第1回動動作を実行する。第1回転動作では、周面111、211と第1、第2接触部材135、235が接触した状態で第1、第2回動体112、212を図14に一点鎖線の矢印で示す第1回動方向Y1に回動させる。
第1回動動作では、少なくともフラッシング領域FAが第1、第2接触部材135、235を通過するまで第1、第2回動体112、212を回動させ、その後、制御部40は、第1、第2回動体112、212の回動を停止させる。第1回動動作では、フラッシング領域FAが第1、第2接触部材135、235を複数回(例えば3回)通過するように第1、第2回動体112、212を回動させてもよい。第1、第2接触部材135、235は、周面111、211に残った第1、第2液体を周面111、211から掻き取るように捕集する。このとき、第1、第2回動体112、212と第1、第2接触部材135、235とが接触する部分には、表面張力により第1、第2液体が残ることがある。
図15に示すように、第1回動動作の終了時に周面111、211において第1、第2接触部材135、235と接触する領域を接触領域CAとする。第1、第2接触部材135、235において、周面111、211と接触する部分のうち、駆動ローラー115、215側の端を第1端141、従動ローラー116、216側の端を第2端142とする。
図16に示すように、制御部40は、第1回動動作を行った後に第2回動動作を実行する。第2回動動作では、周面111、211と第1、第2接触部材135、235が接触した状態で第1回動体112を図16に一点鎖線の矢印で示す第2回動方向Y2に回動させる。具体的には、第2回動動作では、接触領域CAが、第2回動方向Y2における接触領域CAの長さよりも長い距離だけ移動するように、第1回動体112を第2回動方向Y2に回動させる。そのため、第2回動動作では、接触領域CAは、第2回動方向Y2における上流側(本実施形態では駆動ローラー115、215側)の端が第1、第2接触部材135、235において第2回動方向Y2の下流側の端である第2端142を通過する。すなわち、接触領域CAは、第1、第2接触部材135、235から離れるように移動する。
第2回動動作における第1、第2回動体112、212の回動量は、第1回動動作における第1、第2回動体112、212の回動量よりも少ない。第2回動動作では、接触領域CAがフラッシング位置FPに到達する前に第1、第2回動体112、212を停止させることが好ましい。
図17に示すように、制御部40は、第2回動動作を行った後、第3回動動作を実行する。第3回動動作では、周面111、211と第1、第2接触部材135、235が接触した状態で第1、第2回動体112、212を第1回動方向Y1に回動させる。第3回動動作では、接触領域CAが、第1、第2接触部材135、235を通過するまで第1、第2回動体112、212を回動する。第3回動動作では、接触領域CAは、従動ローラー116、216側の端が第1、第2接触部材135、235の第1端141を通過する。
第3回動動作における第1、第2回動体112、212の回動量は、第1回動動作における第1、第2回動体112、212の回動量よりも少なく、第2回動動作における第1、第2回動体112、212の回動量よりも多い。第3回動動作では、接触領域CAがフラッシング位置FPに到達する前に第1、第2回動体112、212を停止させることが好ましい。
第1回動動作により第1、第2回動体112、212の周面111、211とが接触する部分に残った第1、第2液面は、第2回動動作により液面形状が変化し、第3回動動作により捕集しやすくなる。したがって、周面111、211に残る第1、第2液体の量は、第1、第2回動体112、212を第2回動方向Y2に回動させた後、第1回動方向Y1に回動させることで、第1回動方向Y1に回動させ続けた場合に比べて低減される。
液体噴射部14が互いに性質の異なる第1液体及び第2液体を噴射可能な場合、その液体の種別によっては第1、第2液体同士で化学的に反応することがある。例えば、本実施形態の場合、第1液体が第2液体の定着を促進させる処理液であるため、第1液体と第2液体とが反応すると、第1液体の作用により第2液体の定着が促進される。この場合、フラッシングによって噴射された液体を受ける回動体の周面に、第1液体及び第2液体の双方が付着すると、第2液体が回動体の周面に定着する。回動体の周面に液体が定着すると、周面に液体が堆積することによって回動体の回動動作において動作不良を生じ、良好にフラッシングすることが難しくなる。そこで、本実施形態では、液体噴射部14が噴射する液体の種別ごとに収集部を備えている。すなわち、液体噴射部14がフラッシングする際、第1液体は第1回動体112に噴射され、第2液体は第2回動体212に噴射されるため、第1、第2液体が第1、第2回動体112、212の周面111、211で混ざり合う虞が低減される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1-1)第1回動動作により第1、第2回動体112、212を第1回動方向Y1に回動させた後、第2回動動作により第1、第2回動体112、212を第2回動方向Y2に回動させる。そのため、第2回動動作では、第1回動動作により第1、第2回動体112、212と第1、第2接触部材135、235とが接触する部分に残った液体の少なくとも一部を第1、第2接触部材135、235から離すことができる。したがって、第1、第2回動体112、212の周面111、211と第1、第2接触部材135、235とが接触する部分に残る液体が第1、第2回動体112、212の回動及び周面111、211に付着した第1、第2液体の収集に及ぼす影響を低減し、フラッシングを良好に行うことができる。
(1-2)第2回動動作は、液体噴射部14が周面111、211と対向しない状態で行われるため、第1、第2回動体112、212の周面111、211に付着した第1、第2液体が、第2回動動作に伴って液体噴射部14に接触もしくは付着する虞を低減できる。
(1-3)第1回動動作では、フラッシング領域FAが第1、第2接触部材135、235を通過するまで第1、第2回動体112、212を回動させるため、フラッシングによりフラッシング領域FAに付着した液体を第1、第2接触部材135、235で捕集できる。第2回動動作では、第1回動動作の終了時に第1、第2接触部材135、235と接触する接触領域CAが、この接触領域CAの長さよりも長い距離だけ移動するように第1、第2回動体112、212を回動させる。そのため、接触領域CAを第1、第2接触部材135、235から離し、第1、第2回動体112、212と第1、第2接触部材135、235との間に残った液体のうち少なくとも一部を第1、第2接触部材135、235から離すことができる。
(1-4)第2回動動作では、第1回動動作の終了時に第1、第2接触部材135、235と接触する接触領域CAがフラッシング位置FPに到達する前に第1、第2回動体112、212を停止させる。そのため、例えば液体噴射部14が周面111、211と対向した状態で第2回動動作を実行する場合や、第2回動動作後に液体噴射部14を周面111、211と対向させる場合に、接触領域CAに付着した液体が液体噴射部14に接触したり付着したりする虞を低減できる。
(1-5)第1回動動作の終了時に第1、第2接触部材135、235が接触している接触領域CAは、第2回動動作により第1、第2接触部材135、235から離れた後、第3回動動作により第1、第2接触部材135、235を通過する。そのため、第2回動動作により第1、第2接触部材135、235から離した液体を、第3回動動作により第1、第2接触部材135、235で捕集できる。したがって、第1、第2回動体112、212の周面111、211に残る液体の量を低減できる。
(1-6)先のフラッシングと次のフラッシングの間に第1回動動作と第2回動動作を実行する。そのため、第2回動動作を実行するタイミングとして好適に採用できる。
(第2実施形態)
次に、液体噴射装置の第2実施形態について図を参照しながら説明する。なお、この第2実施形態は、第1回動動作を実行した後、第2回動動作を実行するタイミングが第1実施形態の場合とは異なっている。そして、その他の点では第1実施形態とほぼ同じであるため、同一の構成については同一符号を付すことによって重複した説明は省略する。
図18に示すメンテナンス処理ルーチンは、第1実施形態と同様に印刷が開始された場合に実行される。
図18に示すように、ステップS201~ステップS204において、制御部40は、図11に示すメンテナンス処理ルーチンにおけるステップS101~ステップS104と同様の処理を実行する。
ステップS205において、制御部40は、第1回動動作が行われてから所定期間が経過したか否かを判断する。所定期間が経過した場合には(ステップS205:YES)、制御部40は、ステップS206において第2回動動作を実行し、ステップS207において第3回動動作を実行し、メンテナンス処理ルーチンを終了する。
ステップS205において、所定期間が経過していない場合には(ステップS205:NO)、ステップS208において、制御部40は、液体噴射装置11の電源オフが指示されたか否かを判断する。電源オフの指示があった場合には(ステップS208:YES)、制御部40は、処理をステップS206に移行する。
電源オフが指示されていない場合には(ステップS208:NO)、ステップS209において、制御部40は、次の印刷の開始が指示されたか否かを判断する。印刷開始が指示されていない場合には(ステップS209:NO)、制御部40は、処理をステップS205に移行する。印刷開始が指示された場合には(ステップS209:YES)、制御部40は、処理をステップS201に移行する。
次に、液体噴射装置11の作用について説明する。
第2回動動作は、第1回動動作が行われてから所定期間経過後、もしくは電源オフの指示があった場合に行われる。すなわち、制御部40は、印刷が終了すると第1回動動作を実行して周面111、211に付着している液体を第1、第2接触部材135、235により捕集する。その後、制御部40は、第1回動体112を停止させた状態で所定期間待機する。所定期間の間に電源オフの指示があった場合には、制御部40は、電源をオフする前に第2回動動作及び第3回動動作を実行する。
第1回動動作により周面111、211と第1、第2接触部材135、235とが接触する部分に残った液体は、待機している間に溶媒が蒸発して粘度が高まり、流動性が低下する。したがって、所定期間待機した後に第2回動動作を実行すると、第1回動動作を実行した直後に第2回動動作を実行した場合に比べて第1、第2回動体112、212と共に移動する第1、第2液体の量が増加する。すなわち、第1、第2回動体112、212の周面111、211と第1、第2接触部材135、235との間に残る第1、第2液体の量を減少させることができる。
制御部40は、第2回動動作を実行した後、第3回動動作により接触領域CAが第1、第2接触部材135、235を通過するように第1、第2回動体112、212を回動させる。流動性が低下した第1、第2液体は、第1、第2回動体112、212と第1、第2接触部材135、235により形成される隙間に溜まり難くなる。そのため、第1、第2接触部材135、235は、周面111、211に付着した第1、第2液体を掻き取るように捕集する。
上記第2実施形態によれば、上記第1実施形態の効果に加えて以下のような効果を得ることができる。
(2-1)第2回動動作は、第1回動動作が行われてから所定期間経過後に行われる。そのため、周面111、211に付着した液体の粘度が高まり、液体が第1、第2回動体112、212と共に移動しやすくなったタイミングで第2回動動作を実行することができる。したがって、第2回動動作を実行するタイミングとして好適に採用できる。
(2-2)第2回動動作は、電源オフの指示があった場合に行われるため、電源オフ後に第1、第2回動体112、212と第1、第2接触部材135、235とが接する部分に残った液体が増粘する虞を低減できる。したがって、第2回動動作を実行するタイミングとして好適に採用できる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。以下の変更例は、適宜組み合わせてもよい。
・図19に示すように、第1、第2接触部材135、235には、鉛直方向Zに延びる溝143を少なくとも1つ形成してもよい(第1変更例)。溝143は、第1、第2接触部材135、235において、第1端141側の前面144及び第2端142側の背面(図示略)のうち、少なくとも一方に形成されることが好ましい。幅方向Xにおける溝143の幅は、周面111、211と接触する上側が広く、周面111、211から離れるほど狭くなるように形成してもよい。溝143を形成することにより、周面111、211に付着した第1、第2液体を毛管力により周面111、211から離れる方向(下方)へ誘導できる。
・液体噴射装置11は、第1回動動作を実行して電源がオフされた後、電源が入った場合に第2回動動作を実行してもよい。液体噴射装置11は、電源がオフされる前に第2回動動作を実行しなくてもよい。液体噴射装置11は、電源がオフされる前と、電源が入った場合と、に2回に分けて第2回動動作を実行してもよい。
第2回動動作は、電源が入った場合に行われるため、電源投入時の初期動作と共に第2回動動作を実行することができる。したがって、第2回動動作を実行するタイミングとして好適に採用できる。第1回動方向Y1に第1、第2回動体112、212を回動させ、第2回動動作を実行する前に電源がオフされると、電源がオンされた場合には、周面111、211と第1、第2接触部材135、235との間に残った第1、第2液体が楔状に固化している虞がある。このとき、第1、第2回動体112、212は、固化物を剥ぎ取る第1回動方向Y1よりも、固化物を第1、第2接触部材135、235から離す第2回動方向Y2に回動させやすい。そのため、電源が投入された後に第2回動動作を実行することで第1、第2回動体112、212の回動不良が発生する虞を低減できる。
・制御部40は、電源がオフされる前の動作には関係なく、電源がオンされた場合には第1、第2回動体112、212を第2回動方向Y2へ回動させてもよい。このとき第1、第2回動体112、212は、1回転以上回転させて第1、第2接触部材135、235の第2端142側で固化した固化物を、第1端141側で捕集してもよい。
・第1回動方向Y1を他の方向の一例とし、第2回動方向Y2を一の方向の一例としてもよい。制御部40は、第1回動体112を第2回動方向Y2に回動させて収集動作、第1回動動作、及び第3回動動作を実行し、第1回動体112を第1回動方向Y1に回動させて第2回動動作を実行してもよい。収集動作において第1回動体112を回動させる方向と、第1回動動作において第1回動体112を回動させる方向は、異なっていてもよい。第1回動体112を回動させる方向と第2回動体212を回動させる方向は、異なっていてもよい。
第2回動体212を第2回動方向Y2に回動させると、周面211のうち、第2液体が噴射される受止面217が、搬送方向Yの下流側に向かうように移動する。すなわち、第2回動体212は、搬送方向Yにおいて、第1回動体112から遠ざかる方向に回動する。この場合、第2回動体212の回動によって生じる気体の流れにより、第2液体のミストが第1回動体112に向けて流動する虞を低減できる。
・第1、第2回動体112、212は、周面111、211が搬送方向Yとは異なる例えば幅方向Xに移動するように回動する構成としてもよい。
・駆動ローラー115、215は、従動ローラー116、216よりも大径でなくともよい。例えば、駆動ローラー115、215は、従動ローラー116、216よりも小径であってもよいし、従動ローラー116、216と同径であってもよい。
・第1、第2収集部153、253の接続部156、256を介して、第1、第2液体を保湿する保湿液を第1、第2収集部153、253に供給する構成としてもよい。これによれば、第1、第2回動体ホルダー110、210の収容室134、234内が保湿液によって保湿される。そのため、第1、第2回動体112、212に付着した第1、第2液体の乾燥を抑制でき、乾燥により周面111、211に液体が固着する虞をより低減できる。
・第1、第2回動体112、212は、ベルト等の帯状部材だけでなく、回転可能なローラーで構成されてもよい。この場合、ローラーの回転軸は、ノズル列43が延びる方向と同一となるように設けられることが好ましい。第1、第2回動体112、212は、一方を帯状部材とし、他方をローラーとして構成されてもよい。
・液体噴射装置11は、第1回動体112及び第2回動体212のうち、何れか一方を備える構成としてもよい。例えば、第1液体を受容する第1回動体112に替えて、吸収体で形成された受け止め面を備える受け止め部材を固定して使用する構成としてもよい。
・液体噴射装置11は、第1回動体112及び第2回動体212に加えて、第3回動体を備えてもよい。すなわち、液体噴射部14が噴射する液体の種別に対応し、フラッシングにより噴射される液体を受け容れ可能な受容部を3つ以上備えてもよい。
・第1液体は、第2液体が噴射された媒体STに噴射される後処理液としてもよい。この場合、第1回動体112を有する第1受容部100は、搬送方向Yにおいて第2回動体212を有する第2受容部200よりも下流側に位置することが好ましい。
・第1回動体112及び第2回動体212は、搬送方向Yにおいて完全に重なるように配置されてもよい。第1、第2回動体112、212は、液体噴射部14が有する第1、第2液体噴射ヘッド26、27の配置に対応するように配置されていることが好ましいが、対応するように配置されていなくともよい。
・フィルターカセット85は、第1フィルター材89及び第2フィルター材90が枠体88に対して着脱可能に構成されていてもよい。
・第1、第2液体噴射ヘッド26、27は、搬送方向Yにおいて互いが重ならないようにずれて配置されていてもよい。
・液体噴射部14は、第1、第2液体噴射ヘッド26、27のうち何れか一方を備える構成としてもよい。
・第1、第2回動体112、212の回動が停止した状態で液体噴射部14によるフラッシングをその周面111、211に行なう場合、その後の第1、第2回動体112、212の回動は、液体噴射部14がフラッシングを行う際の位置にあるとき、または噴射領域PAにおいて媒体STに液体を噴射していないタイミングで行うことが望ましい。
・第1、第2回動体112、212を回動させた状態で、その周面111、211に液体噴射部14からフラッシングとして第1、第2液体を噴射してもよい。
・第1、第2受容部100、200の駆動ローラー115、215を駆動させるための駆動源をそれぞれに設けてもよい。第1、第2回動体112、212は、異なるタイミングで回動させてもよい。
・第1、第2接触部材135、235の表面には、第1、第2液体をはじく撥液(撥水)処理を施してもよい。すなわち、第1、第2回動体112、212の周面111、211よりも第1、第2接触部材135、235の表面の撥液性を高くしてもよい。例えば、第1、第2接触部材135、235の表面の撥液性が低い場合には、第1、第2回動体112、212の周面111、211と第1、第2接触部材135、235とが接触する部分の形状に起因して生じる毛管力により、第1、第2接触部材135、235の下方に移動した液体が引き上げられてしまう虞がある。その点、第1、第2接触部材135、235の撥液性を高くすると、液体が引き上げられてしまう虞を低減すると共に、周面111、211と第1、第2接触部材135、235とが接触する部分に残る液滴のサイズを大きくして第1、第2液体を流れ落ちやすくできる。さらに、第2回動動作により第1、第2回動体112、212を第2回動方向Y2へ回動させる場合には、周面111、211と第1、第2接触部材135、235とが接触する部分に残る第1、第2液体を、第1、第2回動体112、212の回動に伴って第1、第2接触部材135、235から離れやすくできる。
・液体噴射装置11は、第1回動動作が終了してから第2回動動作を実行するまでの間にフラッシングを行ってもよい。
・液体噴射装置11は、第3回動動作を実行しなくてもよい。
・液体噴射装置11は、収集動作を実行しなくてもよい。
・液体噴射装置11は、印刷中に行う収集動作として第1回動動作と同じ動作を実行し、印刷終了後は第1回動動作を実行せずに第2回動動作を実行してもよい。
・第3回動動作では、接触領域CAがフラッシング位置FPに到達するように第1、第2回動体112、212を回動させてもよい。第3回動動作では、接触領域CAがフラッシング位置FPを通過するように第1、第2回動体112、212を回動させてもよい。第3回動動作では、第1、第2回動体112、212を1回転以上させてもよい。
・第2回動動作では、接触領域CAがフラッシング位置FPに到達するように第1、第2回動体112、212を回動させてもよい。第2回動動作では、接触領域CAがフラッシング位置FPを通過するように第1、第2回動体112、212を回動させてもよい。第2回動動作では、第1、第2回動体112、212を1回転以上させてもよい。第2回動動作では、第1回動動作の終了時に第1、第2接触部材135、235の第2端142側に残った第1、第2液体を、第1、第2接触部材135、235の第1端141側で掻き取ってもよい。
・第2回動動作では、接触領域CAが第2回動方向Y2における接触領域CAの長さ以下だけ移動するように第1、第2回動体112、212を回動させてもよい。第2回動動作の終了時に、接触領域CAの一部が第1、第2接触部材135、235における第1端141と第2端142との間に位置してもよい。
・液体噴射装置11は、外部機器からの実行指示に基づいて第1回動動作、第2回動動作、第3回動動作を実行してもよい。
・上記実施形態において、液体噴射装置は、第2液体としてインク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする液体噴射装置であってもよい。なお、液体噴射装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体は、液体噴射装置から噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体を含むものとする。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置がある。また、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置であってもよい。また、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置であってもよい。
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
[思想1]
液体を噴射可能な液体噴射部と、
前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
を備え、
前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作と、
前記第1回動動作が行われた後に前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作と、
を行うことを特徴とする液体噴射装置。
この構成によれば、第1回動動作により回動体を一の方向に回動させた後、第2回動動作により回動体を他の方向に回動させる。そのため、第2回動動作では、第1回動動作により回動体と接触部材とが接触する部分に残った液体の少なくとも一部を接触部材から離すことができる。したがって、回動体の周面と接触部材とが接触する部分に残る液体が回動体の回動及び周面に付着した液体の収集に及ぼす影響を低減し、フラッシングを良好に行うことができる。
[思想2]
前記第2回動動作は、前記液体噴射部が前記周面と対向していない状態で行われることを特徴とする[思想1]に記載の液体噴射装置。
この構成によれば、第2回動動作は、液体噴射部が周面と対向しない状態で行われるため、回動体の周面に付着した液体が、第2回動動作に伴って液体噴射部に接触もしくは付着する虞を低減できる。
[思想3]
前記液体噴射部は、前記周面において前記液体噴射部と対向するフラッシング領域に前記液体を噴射して前記フラッシングを行い、
前記第1回動動作では、少なくとも前記フラッシング領域が前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動させ、
前記第2回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記他の方向における該接触領域の長さよりも長い距離だけ移動するように前記回動体を回動させることを特徴とする[思想1]又は[思想2]に記載の液体噴射装置。
この構成によれば、第1回動動作では、フラッシング領域が接触部材を通過するまで回動体を回動させるため、フラッシングによりフラッシング領域に付着した液体を接触部材で捕集できる。第2回動動作では、第1回動動作の終了時に接触部材と接触する接触領域が、この接触領域の長さよりも長い距離だけ移動するように回動体を回動させる。そのため、接触領域を接触部材から離し、回動体と接触部材との間に残った液体のうち少なくとも一部を接触部材から離すことができる。
[思想4]
前記液体噴射部は、前記周面において前記液体噴射部と対向するフラッシング領域に前記液体を噴射して前記フラッシングを行い、
前記第1回動動作では、少なくとも前記フラッシング領域が前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動させ、
前記第2回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記フラッシング時に前記フラッシング領域が位置したフラッシング位置に到達する前に前記回動体を停止させることを特徴とする[思想1]~[思想3]のうち何れか1つに記載の液体噴射装置。
この構成によれば、第2回動動作では、第1回動動作の終了時に接触部材と接触する接触領域がフラッシング位置に到達する前に回動体を停止させる。そのため、例えば液体噴射部が周面と対向した状態で第2回動動作を実行する場合や、第2回動動作後に液体噴射部を周面と対向させる場合に、接触領域に付着した液体が液体噴射部に接触したり付着したりする虞を低減できる。
[思想5]
前記第2回動動作が行われた後に前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を前記一の方向に回動させる第3回動動作を行い、
前記第3回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動することを特徴とする[思想1]~[思想4]のうち何れか一つに記載の液体噴射装置。
この構成によれば、第1回動動作の終了時に接触部材が接触している接触領域は、第2回動動作により接触部材から離れた後、第3回動動作により接触部材を通過する。そのため、第2回動動作により接触部材から離した液体を、第3回動動作により接触部材で捕集できる。したがって、回動体の周面に残る液体の量を低減できる。
[思想6]
前記第2回動動作は、前記第1回動動作が終了してから次のフラッシングが実行されるまでの間に行なわれることを特徴とする[思想1]~[思想5]のうち何れか一つに記載の液体噴射装置。
この構成によれば、先のフラッシングと次のフラッシングの間に第1回動動作と第2回動動作を実行する。そのため、第2回動動作を実行するタイミングとして好適に採用できる。
[思想7]
前記第2回動動作は、前記第1回動動作が行われてから所定期間経過後に行われることを特徴とする[思想1]~[思想6]のうち何れか一つに記載の液体噴射装置。
この構成によれば、第2回動動作は、第1回動動作が行われてから所定期間経過後に行われる。そのため、周面に付着した液体の粘度が高まり、液体が回動体と共に移動しやすくなったタイミングで第2回動動作を実行することができる。したがって、第2回動動作を実行するタイミングとして好適に採用できる。
[思想8]
前記第2回動動作は、電源オフの指示があった場合に行なわれることを特徴とする[思想1]~[思想7]のうち何れか一つに記載の液体噴射装置。
この構成によれば、第2回動動作は、電源オフの指示があった場合に行われるため、電源オフ後に回動体と接触部材とが接する部分に残った液体が増粘する虞を低減できる。したがって、第2回動動作を実行するタイミングとして好適に採用できる。
[思想9]
前記第2回動動作は、電源が入った場合に行なわれることを特徴とする[思想1]~[思想7]のうち何れか一つに記載の液体噴射装置。
この構成によれば、第2回動動作は、電源が入った場合に行われるため、電源投入時の初期動作と共に第2回動動作を実行することができる。したがって、第2回動動作を実行するタイミングとして好適に採用できる。
[思想10]
液体を噴射可能な液体噴射部と、
前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
前記回動体の回動時に前記周面に接触して該周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
を備える液体噴射装置のメンテナンス方法であって、
前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作と、
前記第1回動動作の後に前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作と、
を行うことを特徴とする液体噴射装置のメンテナンス方法。
この構成によれば、上記液体噴射装置と同様の効果を奏することができる。
11…液体噴射装置、12…支持台、13…搬送部、14…液体噴射部、15…発熱部、16…送風部、17…搬送ローラー対、18…搬送ローラー対、19…案内板、20…案内板、21…供給リール、22…巻取リール、23…ガイド軸、24…ガイド軸、25…キャリッジ、26…第1液体噴射ヘッド、27…第2液体噴射ヘッド、28…ノズル形成面、29…ノズル形成面、30…貯留部、31…流路アダプター、32…接続チューブ、33…保持体、34…接続部、35…供給チューブ、36…発熱体、37…反射板、38…遮断部材、39…送風ファン、40…制御部、41…第1ノズル群、42…第2ノズル群、43…ノズル列、44…ノズル、45…メンテナンス部、50…キャップユニット、51…第1キャップ部、52…第2キャップ部、53…モーター、54…吸引用キャップ、55…保湿用キャップ、56…吸引チューブ、57…吸引ポンプ、60…フラッシングユニット、70…基台、71…駆動源、72…伝達機構、73…伝達機構、80…回収ボックス、81…吸引ファン、82…側面、83…第1接続管、84…第2接続管、85…フィルターカセット、86…取手、87…前板、88…枠体、89…第1フィルター材、90…第2フィルター材、91…仕切板、92…仕切板、93…第1区画室、94…第2区画室、95…共通室、100…第1受容部、101…チューブ、110…第1回動体ホルダー、111…周面、112…第1回動体、113…上面、114…露出口、115…駆動ローラー、116…従動ローラー、117…受止面、118…第1吸引口、119…掻取面、121…側面、122…ボス、123…下流側ギヤ、124…上流側ギヤ、131…下面、132…排出口、133…吸気口、134…収容室、135…第1接触部材、136…底面、137…吸引室、138…遮蔽部材、141…第1端、142…第2端、143…溝、144…前面、150…第1装着部、151…側壁、152…爪、153…第1収集部、154…底壁、155…収集口、156…接続部、157…接続口、158…シール材、200…第2受容部、201…チューブ、210…第2回動体ホルダー、211…周面、212…第2回動体、213…上面、214…露出口、215…駆動ローラー、216…従動ローラー、217…受止面、218…第2吸引口、219…掻取面、221…側面、222…ボス、223…下流側ギヤ、224…上流側ギヤ、231…下面、232…排出口、233…吸気口、234…収容室、235…第2接触部材、236…底面、237…吸引室、238…遮蔽部材、250…第2装着部、251…側壁、252…爪、253…第2収集部、254…底壁、255…収集口、256…接続部、257…接続口、258…シール材、X…幅方向、Y…搬送方向、Z…鉛直方向、CA…接触領域、FA…フラッシング領域、FP…フラッシング位置、MA…メンテナンス領域、PA…噴射領域、RS…ロール紙、ST…媒体、Y1…第1回動方向(一の方向の一例)、Y2…第2回動方向(他の方向の一例)。

Claims (11)

  1. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
    前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
    を備え、
    前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作を行い、
    前記第1回動動作が行われた後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態且つ前記液体噴射部が前記周面と対向していない状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作を行い、
    前記第1回動動作では、少なくともフラッシング領域が前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動させ、
    前記第2回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記フラッシング時に前記フラッシング領域が位置したフラッシング位置に到達する前に前記回動体を停止させる
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
    前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
    を備え、
    前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作を行い、
    前記第1回動動作が行われた後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態且つ前記液体噴射部が前記周面と対向していない状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作を行い、
    前記第2回動動作が行われた後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を前記一の方向に回動させる第3回動動作を行い、
    前記第3回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動する
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  3. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
    前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
    を備え、
    前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作を行い、
    前記第1回動動作が行われた後および電源オフの指示があった場合に、前記周面と前記接触部材が接触した状態且つ前記液体噴射部が前記周面と対向していない状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作を行う
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  4. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
    前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
    を備え、
    前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作を行い、
    前記第1回動動作が行われた後および電源が入った場合に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作を行い、
    前記第1回動動作では、少なくともフラッシング領域が前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動させ、
    前記第2回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記フラッシング時に前記フラッシング領域が位置したフラッシング位置に到達する前に前記回動体を停止させる
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  5. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
    前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
    を備え、
    前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作を行い、
    前記第1回動動作が行われた後および電源が入った場合に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作を行い、
    前記第2回動動作が行われた後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を前記一の方向に回動させる第3回動動作を行い、
    前記第3回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動する
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  6. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
    前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
    を備え、
    前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作を行い、
    前記第1回動動作が行われた後、電源が入った場合および電源オフの指示があった場合に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作を行う
    ことを特徴とする液体噴射装置。
  7. 前記液体噴射部は、前記周面において前記液体噴射部と対向するフラッシング領域に前記液体を噴射して前記フラッシングを行い、
    前記第1回動動作では、少なくとも前記フラッシング領域が前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動させ、
    前記第2回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記他の方向における該接触領域の長さよりも長い距離だけ移動するように前記回動体を回動させることを特徴とする請求項1~請求項6のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  8. 前記第2回動動作は、前記第1回動動作が終了してから次のフラッシングが実行されるまでの間に行なわれることを特徴とする請求項1~請求項7のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  9. 前記第2回動動作は、前記第1回動動作が行われてから所定期間経過後に行われることを特徴とする請求項1~請求項8のうち何れか一項に記載の液体噴射装置。
  10. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
    前記回動体の回動時に前記周面に接触して該周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
    を備える液体噴射装置のメンテナンス方法であって、
    前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作を行い、
    前記第1回動動作の後および電源が入った場合に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作を行い、
    前記第1回動動作では、少なくともフラッシング領域が前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動させ、
    前記第2回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記フラッシング時に前記フラッシング領域が位置したフラッシング位置に到達する前に前記回動体を停止させる
    ことを特徴とする液体噴射装置のメンテナンス方法。
  11. 液体を噴射可能な液体噴射部と、
    前記液体噴射部から噴射された前記液体が付着可能な周面を有する回動体と、
    前記回動体の回動時に前記周面に接触して前記周面に付着した前記液体を捕集する接触部材と、
    を備える液体噴射装置のメンテナンス方法であって、
    前記液体噴射部が前記周面に向けて前記液体を噴射するフラッシングを行った後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を一の方向に回動させる第1回動動作を行い、
    前記第1回動動作が行われた後および電源が入った場合に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を他の方向に回動させる第2回動動作を行い、
    前記第2回動動作が行われた後に、前記周面と前記接触部材が接触した状態で前記回動体を前記一の方向に回動させる第3回動動作を行い、
    前記第3回動動作では、前記第1回動動作の終了時に前記周面において前記接触部材と接触する接触領域が、前記接触部材を通過するまで前記回動体を回動する
    ことを特徴とする液体噴射装置のメンテナンス方法。
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