JP2006188707A - 硬化性組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】オキシラン環を1分子中に2個以上有するポリエポキシドまたは場合によりこれに1分子当たり1個のオキシラン環を有するモノエポキシドが混合されてなるポリエポキシド、ある特定のケチミンおよび反応性ケイ素基含有有機重合体を含む硬化性組成物を使用する。
【選択図】なし
Description
(A)オキシラン環を1分子中に2個以上有するポリエポキシドまたは場合によりこれに1分子当たり1個のオキシラン環を有するモノエポキシドが混合されてなるポリエポキシド、
(B)硬化剤として次の一般式
又は
および(C)下記一般式(1):
−Si(R1 3-a)Xa (1)
(R1は置換あるいは非置換の有機基を示し、Xは水酸基または加水分解性基を示す。aは1、2または3を示す。)
で表される反応性ケイ素基を有する有機重合体を構成成分とする硬化性組成物である。
フェノールノボラック、クレゾールノボラック、エチルフェノールノボラック、プロピルフェノールノボラック、ブチルフェノールノボラック、ペンチルフェノールノボラック、オクチルフェノールノボラック、ノニルフェノールノボラックから選ばれるノボラック系化合物と、エピクロロヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテルであるか、
カテコール、レゾルシン、トリヒドロキシビフェニル、ジヒドロキシベンゾフェノン、ビスレゾルシノール、ヒドロキノン、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン、テトラキス(ヒドロキシフェニル)エタン、ビキシレノールから選ばれる多価フェノールと、エピクロロヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテルであるか、
グリセリン、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールから選ばれる脂肪族多価アルコールと、エピクロロヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエーテル、
から選ばれるいずれかである硬化性組成物である。
ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボラック、クレゾールノボラック、オクチルフェノールノボラック、ノニルフェノールノボラックから選ばれる多価ヒドロキシ化合物とエピクロロヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエーテルであるか、又はエチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールから選ばれる脂肪族多価アルコールとエピクロロヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエーテル
のいずれかである硬化性組成物である。
フェノールノボラック、クレゾールノボラック、エチルフェノールノボラック、プロピルフェノールノボラック、ブチルフェノールノボラック、ペンチルフェノールノボラック、オクチルフェノールノボラック、又はノニルフェノールノボラックなどのノボラックと、エピクロロヒドリンとを反応させることにより得られるグリシジルエーテル;
カテコール、レゾルシン、トリヒドロキシビフェニル、ジヒドロキシベンゾフェノン、ビスレゾルシノール、ヒドロキノン、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン、テトラキス(ヒドロキシフェニル)エタン、又はビキシレノールなどの多価フェノールと、エピクロロヒドリンとを反応させることにより得られるグリシジルエーテル;
グリセロール、ネオペンチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、又はポリプロピレングリコールなどの脂肪族多価アルコールと、エピクロロヒドリンとを反応させることにより得られるポリグリシジルエーテル;
p−オキシ安息香酸、又はβ−オキシナフトエ酸などのヒドロキシカルボン酸と、エピクロロヒドリンとを反応させることにより得られるグリシジルエーテルエステル;
フタル酸、メチルフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、エンドメチレンヘキサヒドロフタル酸、トリメリット酸、二量体酸、又は重合脂肪酸などのポリカルボン酸と、エピクロロヒドリンとを反応させることにより得られるポリグリシジルエステル;
アミノフェノール又はアミノアルキルフェノールと、エピクロロヒドリンとを応させることにより得られるグリシジルアミノグリシジルエーテル;
アミノ安息香酸と、エピクロロヒドリンとを反応させることにより得られるジグリシジルアミノエステル;
アニリン、トルイジン、2,4,6−トリブロモアニリン、m−キシリレンジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4−ジアミノジフェニルエーテル、4,4−ジアミノジフェニルメタン、4,4−ジアミノジフェニルスルホン、ヒダントイン、アルキルヒダントイン、又はシアヌル酸と、エピクロロヒドリンとを反応させることにより得られるポリグリシジルアミン;
脂環式ポリオレフィン又は脂肪族ポリオレフィンのエポキシ化により得られるエポキシ化ポリオレフィン、
等が挙げられる。
(1)シクロヘキサン環に直接結合された2つ以上の一級アミノ基を有し、かつ以下の一般式を有するアミン、即ち、
又は
(2)脂肪族ケトンとの縮合反応により得ることができる。
−Si(R1 3-a)Xa (1)
(R1は置換あるいは非置換の有機基を示し、Xは水酸基または加水分解性基を示す。aは1、2または3を示す。)
実施例1〜3、および比較例1、2で使用したケチミンの製造方法を以下に示す。
1,2−ジアミノシクロヘキサン(DACH)と4−メチル−2−ペンタノン(MIBK)から製造されるケチミン(ケチミンA)。
マグネチックスターラー、温度計、窒素注入装置、及びDean−Stark装置を備えた500g容量のフラスコに、1,2−ジアミノシクロヘキサン57g(0.5mol)と、4−メチル−2−ペンタノン250g(2.5mol)とを仕込んだ。4−メチル−2−ペンタノンを還流させながら、マントルヒータを用いた加熱により160℃まで徐々に温度を上げた。その間に蒸留除去した水を別の容器に捕集した。捕集した水の量が約18gに達した後、さらに温度を上げて180℃で2時間維持し、残留する4−メチル−2−ペンタノンを除去した。冷却後、所望のケチミンAの135gを、フラスコ中の残留物として取り出した。生成物の粘度は25℃で9.7mPa・s、計算による活性水素当量は67であった。
ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン(PACM)と4−メチル−2−ペンタノンから製造されるケチミン(ケチミンB)。
製造例1と同様の装置に、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン105g(0.5mol)と、4−メチル−2−ペンタノン250g(2.5mol)とを仕込んだ以外は製造例1と同様に処理した。その結果、ケチミンBの183gを得た。この生成物の粘度は25℃で180mPa・s、計算による活性水素当量は92であった。
多官能価ポリアミン(MPCA)と4−メチル−2−ペンタノンから製造されるケチミン(ケチミンC)。
製造例1と同様の装置に、MPCA(ANCAMINE2167;エア・プロダクツ・ジャパン製(アニリンとホルムアルデヒドとの縮合から得られるオリゴマーを水素化するこにより製造される多官能ポリアミン))105gと、4−メチル−2−ペンタノン250g(2.5mol)とを仕込んだ以外は製造例1と同様に処理した。その結果、ケチミンCの180gを得た。この生成物の粘度は25℃で200mPa・s、計算による活性水素当量は90であった。
ノルボルナンジアミン(NBDA)と4−メチル−2−ペンタノンから製造されるケチミン(ケチミンD)。
製造例1と同様の装置に、ノルボルナンジアミン77g(0.5mol)と、4−メチル−2−ペンタノン250g(2.5mol)とを仕込んだ以外は製造例1と同様に処理した。その結果、ケチミンDの155gを得た。この生成物の粘度は25℃で20mPa・s、計算による活性水素当量は80であった。
メタキシリレンジアミン(MXDA)と4−メチル−2−ペンタノンから製造されるケチミン(ケチミンE)。
製造例1と同様の装置に、メタキシリレンジアミン68g(0.5mol)と、4−メチル−2−ペンタノン250g(2.5mol)とを仕込んだ以外は製造例1と同様に処理した。その結果、ケチミンEの145gを得た。この生成物の粘度は25℃で8.3mPa・s、計算による活性水素当量は75であった。
表1に示す組成で一液型硬化性組成物を作製し、貯蔵前後(50℃で2週間貯蔵)における粘度を、BS型粘度計を用いて測定(測定温度23℃)することにより貯蔵安定性を評価した。
**:BS形粘度計,7号ローター,23℃,初期…硬化性組成物作製直後,貯蔵後…硬化性組成物を50℃で2週間静置後,増粘率…初期粘度に対する貯蔵後粘度の割合
Claims (17)
- (A)オキシラン環を1分子中に2個以上有するポリエポキシドまたは場合によりこれに1分子当たり1個のオキシラン環を有するモノエポキシドが混合されてなるポリエポキシド、
(B)硬化剤として次の一般式
又は
および(C)下記一般式(1):
−Si(R1 3-a)Xa (1)
(R1は置換あるいは非置換の有機基を示し、Xは水酸基または加水分解性基を示す。aは1、2または3を示す。)
で表される反応性ケイ素基を有する有機重合体、
を含む硬化性組成物。 - (B)成分であるケチミンが、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,2−ジアミノ−4−メチルシクロヘキサン、1,3−ジアミノ−5−メチルシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−2−メチルシクロヘキサン、1,2−ジアミノ−4−エチルシクロヘキサン、1,3−ジアミノ−5−エチルシクロヘキサン、1,4−ジアミノ−2−エチルシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−エチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)スルホン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)スルホン、ビス(3−エチル−4−アミノシクロヘキシル)スルホンビス(4−アミノシクロヘキシル)エーテル、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)エーテル、ビス(3−エチル−4−アミノシクロヘキシル)エーテル、アニリンとホルムアルデヒドとのオリゴ縮合体を水素化したポリアミンから選ばれるアミンと脂肪族ケトンとの縮合物であることを特徴とする請求項1に記載の硬化性組成物。
- (B)成分であるケチミンが、2−プロパノン、2−ブタノン、3−メチル−2−ブタノン、3,3−ジメチル−2−ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−メチル−3−ペンタノン、3−メチル−2−ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノン、4−メチル−3−ペンタノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、2−ヘキサノン、3−ヘキサノン、5−メチル−2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、3−ヘプタノン、4−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノンから選ばれる脂肪族ケトンとシクロヘキサン環に直接結合した第一級アミノ基を2個以上有するアミンとの縮合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の硬化性組成物。
- (B)成分であるケチミンが、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、ビス(3−メチル−4−アミノシクロヘキシル)メタン、アニリンとホルムアルデヒドとのオリゴ縮合体を水素化したポリアミンから選ばれるアミンと脂肪族ケトンとの縮合物であることを特徴とする請求項1または3に記載の硬化性組成物。
- (B)成分であるケチミンが、2−ブタノン、3,3−ジメチル−2−ブタノン、2−ペンタノン、3−ペンタノン、2−メチル−3−ペンタノン、4−メチル−2−ペンタノン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、5−メチル−2−ヘキサノンから選ばれる脂肪族ケトンとシクロヘキサン環に直接結合した第一級アミノ基を2個以上有するアミンとの縮合物であることを特徴とする請求項1、2または4に記載の硬化性組成物。
- (B)成分であるケチミンが、4−メチル−2−ペンタノンとシクロヘキサン環に直接結合した第一級アミノ基を2個以上有するアミンとの縮合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の硬化性組成物。
- (A)成分であるポリエポキシドが、グリシジルエーテル型のポリエポキシド、グリシジルエーテルエステル型のポリエポキシド、グリシジルエステル型のポリエポキシド、グリシジルアミン型のポリエポキシド、グリシジルアミノグリシジルエーテル型のポリエポキシド、グリシジルアミノグリシジルエステル型のポリエポキシド、ポリグリシジルアミン型のポリエポキシド、エポキシ化ポリオレフィン型のポリエポキシドから選ばれたポリエポキシドであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の硬化性組成物。
- グリシジルエーテル型のポリエポキシドが、
ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、テトラブロモビスフェノールA、ビスフェノールヘキサフルオロアセトン、テトラメチルビスフェノールA、テトラメチルビスフェノールF、テトラヒドロビスフェノールF、ヘキサヒドロビスフェノールA、水添ビスフェノールA、水添ビスフェノールFから選ばれるフェノール系化合物と、エピクロロヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテルであるか、
フェノールノボラック、クレゾールノボラック、エチルフェノールノボラック、プロピルフェノールノボラック、ブチルフェノールノボラック、ペンチルフェノールノボラック、オクチルフェノールノボラック、ノニルフェノールノボラックから選ばれるノボラック系化合物と、エピクロロヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテルであるか、
カテコール、レゾルシン、トリヒドロキシビフェニル、ジヒドロキシベンゾフェノン、ビスレゾルシノール、ヒドロキノン、トリス(ヒドロキシフェニル)メタン、テトラキス(ヒドロキシフェニル)エタン、ビキシレノールから選ばれる多価フェノールと、エピクロロヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテルであるか、
グリセリン、ネオペンチルグリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールから選ばれる脂肪族多価アルコールと、エピクロロヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエーテル、
から選ばれるいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。 - グリシジルエーテル型のポリエポキシドが、
ビスフェノールA、ビスフェノールF、フェノールノボラック、クレゾールノボラック、オクチルフェノールノボラック、ノニルフェノールノボラックから選ばれる多価ヒドロキシ化合物とエピクロロヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエーテルであるか、
又はエチレングリコール、プロピレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールから選ばれる脂肪族多価アルコールとエピクロロヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエーテル、
のいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。 - グリシジルエーテルエステル型のポリエポキシドが、p−オキシ安息香酸、又はβ−オキシナフトエ酸であるヒドロキシカルボン酸とエピクロロヒドリンとを反応させて得られるグリシジルエーテルエステルであることを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。
- グリシジルエステル型のポリエポキシドが、フタル酸、メチルフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、エンドメチレンヘキサヒドロフタル酸、トリメリット酸、ダイマー酸、重合脂肪酸から選ばれるポリカルボン酸とエピクロロヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルエステルであることを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。
- グリシジルアミノグリシジルエーテル型のポリエポキシドが、アミノフェノール又はアミノアルキルフェノールとエピクロロヒドリンとを反応させて得られるグリシジルアミノグリシジルエーテルであることを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。
- グリシジルアミノグリシジルエステル型のポリエポキシドが、アミノ安息香酸とエピクロロヒドリンとを反応させて得られるジグリシジルアミノエステルであることを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。
- ポリグリシジルアミン型のポリエポキシドが、アニリン、トルイジン、2,4,6−トリブロモアニリン、m−キシリレンジアミン、1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4−ジアミノジフェニルエーテル、4,4−ジアミノジフェニルメタン、4,4−ジアミノジフェニルスルホン、ヒダントイン、アルキルヒダントイン、シアヌル酸から選ばれるいずれかのアミノ化合物とエピクロロヒドリンとを反応させて得られるポリグリシジルアミンであることを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。
- エポキシ化ポリオレフィン型のポリエポキシドが、脂環式ポリオレフィン又は脂肪族ポリオレフィンをエポキシ化して得られるエポキシ化ポリオレフィンであることを特徴とする請求項7に記載の硬化性組成物。
- (C)成分の主鎖骨格がポリオキシアルキレン系重合体であることを特徴とする請求項1〜15に記載の硬化性組成物。
- (C)成分の主鎖骨格がポリオキシプロピレン系重合体であることを特徴とする請求項16に記載の硬化性組成物。
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