JP3193112B2 - 一液系可撓性エポキシ樹脂組成物並びにそれからなるシーリング材または接着剤 - Google Patents

一液系可撓性エポキシ樹脂組成物並びにそれからなるシーリング材または接着剤

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JP3193112B2 JP09886492A JP9886492A JP3193112B2 JP 3193112 B2 JP3193112 B2 JP 3193112B2 JP 09886492 A JP09886492 A JP 09886492A JP 9886492 A JP9886492 A JP 9886492A JP 3193112 B2 JP3193112 B2 JP 3193112B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、一液系可撓性エポキシ樹脂組成
物並びにそれからなるシーリング材または接着剤に係
り、特に、常温硬化が可能で、貯蔵安定性及び硬化物の
可撓性に優れた一液系可撓性エポキシ樹脂組成物、並び
にそれからなるシーリング材または接着剤に関するもの
である。
【0002】
【背景技術】従来から、エポキシ樹脂は、それが有する
強度、接着性、耐薬品性、電気絶縁性等の優れた特徴を
活かし、土木建築や電子機器等の分野において、シーリ
ング材や接着剤、或いは塗料等として、幅広く利用され
てきている。
【0003】しかしながら、このエポキシ樹脂は、易反
応性であることから、硬化剤等との混合系における貯蔵
安定期間が、非常に短いものとなってしまう欠点があ
る。そのため、エポキシ樹脂は、使用直前に、硬化剤等
と混合する二液系のものが殆どであり、当然のことなが
ら、それらは、一液系のものに比して、作業性に劣るも
のであった。また、一液化されたエポキシ樹脂組成物に
あっても、硬化剤に、ジシアンジアミドのような潜在性
硬化剤や酸無水物系の硬化剤を用いたり、或いはUVを
照射することによりラジカルを生成させて、エポキシ樹
脂を硬化させる触媒を用いたりするものであって、それ
らは、何れも、硬化に際して、加熱やUVの照射等とい
った、面倒な手間を要するものであった。しかも、それ
らエポキシ樹脂は、一液系のものであっても、二液系の
ものであっても、硬化物が可撓性に乏しいという欠点を
有しており、これは、シーリング材や接着剤として使用
する場合において、極めて不都合であった。
【0004】そこで、近年、それらの欠点を解消し得る
エポキシ樹脂組成物が、種々、検討されており、特開昭
63−273629号公報及び特開昭63−27363
0号公報において、上記の如き問題が、一挙に解決され
得るものとして、エポキシ樹脂、ケチミン、変性シリコ
ーン樹脂、変性シリコーン樹脂用触媒、及び脱水剤とし
てのシラン化合物を含んでなる、常温硬化が可能な一液
系可撓性エポキシ樹脂組成物が提案されている。そし
て、それら公報には、かかる一液系可撓性エポキシ樹脂
組成物中に含まれるケチミンが、水分のない状態では安
定であるが、空気中の水分等により、エポキシ樹脂を硬
化せしめる一級アミンを生成することから、該組成物の
貯蔵安定性が高められ、また常温での湿気硬化が可能と
なり、更にはその硬化物が、変性シリコーン樹脂によ
り、優れた可撓性が付与せしめられるものであることが
示されている。
【0005】ところが、本発明者らの検討の結果によれ
ば、それら公報に開示の一液系可撓性エポキシ樹脂組成
物が、外部からの水分と遮断された貯蔵時においても、
ゲル化し易く、その上、汎用のエポキシ樹脂を多量に含
んでなるものにあっては、硬化物が固くなってしまい、
充分な可撓性が得られないことが、明らかとなったので
ある。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決すべき課題と
するところは、貯蔵安定性及び硬化物の可撓性におい
て、従来のものに比して、より優れた一液系可撓性エポ
キシ樹脂組成物、並びにそれからなるシーリング材また
は接着剤を提供することにある。
【0007】
【解決手段】かかる状況下、本発明者らは、上記の如き
課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、エポキシ樹
脂、変性シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂用触媒、
脱水剤、及び特定のポリオキシアルキレンジアミン又は
ポリオキシアルキレントリアミン誘導のケチミンからな
る一液系可撓性エポキシ樹脂組成物が、密封状態では、
長期間安定であり、空気中の水分と接触せしめられるこ
とによって、速やかに硬化が開始され、しかもその硬化
物が、従来のものよりも、優れた可撓性を有するもので
あることを、見い出したのである。
【0008】すなわち、本発明は、かかる知見に基づい
て完成されたものであって、その特徴とするところは、
エポキシ樹脂、ケチミン、変性シリコーン樹脂、変性シ
リコーン樹脂用触媒、及び脱水剤を含む一液系可撓性エ
ポキシ樹脂組成物において、前記ケチミンとして、下記
化9:
【化9】 (但し、Aは、炭素数が少なくとも9以上のポリオキシ
アルキレンジアミンの残鎖を示し、R1 ,R2 ,R3
びR4 は、それぞれ水素、炭素数1〜6のアルキル基又
はフェニル基を示す)にて表される化合物を用いた一液
系可撓性エポキシ樹脂組成物にある。
【0009】また、本発明は、エポキシ樹脂、ケチミ
ン、変性シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂用触媒、
及び脱水剤を含む一液系可撓性エポキシ樹脂組成物にお
いて、前記ケチミンとして、下記化10:
【化10】 (但し、Bは、炭素数が少なくとも15以上のポリオキ
シアルキレントリアミンの残鎖を示し、R5 ,R6 ,R
7 ,R8 ,R9 及びR10は、それぞれ水素、炭素数1〜
6のアルキル基又はフェニル基を示す)にて表される化
合物を用いた一液系可撓性エポキシ樹脂組成物をも、そ
の特徴とするものである。
【0010】ところで、このような本発明に係る一液系
可撓性エポキシ樹脂組成物にあっては、有利には、前記
変性シリコーン樹脂として、下記化11:
【化11】 (但し、R11は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R12
は炭素数1〜12の1価の炭化水素基、nは0〜2の整
数を示す)にて表される加水分解性ケイ素官能基を末端
に有するポリエーテル重合体、又は下記化12:
【化12】 (但し、R13,R14は、互いに同一又は相異なる、置換
又は非置換の1価の炭化水素基、R15,R16は、互いに
同一又は相異なる、炭素数1〜6の1価の炭化水素基、
mはこの化合物の25℃における粘度を100〜300
00センチポイズとする整数を示す)にて表される加水
分解性ケイ素官能基を両末端に有する直鎖状ポリオルガ
ノシロキサンが、用いられる。
【0011】なお、本発明に従う一液系可撓性エポキシ
樹脂組成物においては、好適には、前記変性シリコーン
樹脂の100重量部に対して、前記エポキシ樹脂が、1
〜1000重量部の割合で含まれることとなる。
【0012】また、本発明にあっては、エポキシ樹脂、
ケチミン、変性シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂用
触媒、及び脱水剤を含む一液系可撓性エポキシ樹脂組成
物からなるシーリング材または接着剤において、前記ケ
チミンとして、下記化13:
【化13】 (但し、Aは、炭素数が少なくとも9以上のポリオキシ
アルキレンジアミンの残鎖を示し、R17,R18,R19
びR20は、それぞれ水素、炭素数1〜6のアルキル基又
はフェニル基を示す)にて表される化合物を用いたシー
リング材または接着剤をも、その特徴とするものであ
る。
【0013】さらに、本発明にあっては、エポキシ樹
脂、ケチミン、変性シリコーン樹脂、変性シリコーン樹
脂用触媒、及び脱水剤を含む一液系可撓性エポキシ樹脂
組成物からなるシーリング材または接着剤において、前
記ケチミンとして、下記化14:
【化14】 (但し、Bは、炭素数が少なくとも15以上のポリオキ
シアルキレントリアミンの残鎖を示し、R21,R22,R
23,R24,R25及びR26は、それぞれ水素、炭素数1〜
6のアルキル基又はフェニル基を示す)にて表される化
合物を用いたシーリング材または接着剤をも、その特徴
とするものである。
【0014】なお、このような本発明に係るシーリング
材または接着剤にあっては、有利には、前記変性シリコ
ーン樹脂として、下記化15:
【化15】 (但し、R27は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R28
は炭素数1〜12の1価の炭化水素基、nは0〜2の整
数を示す)にて表される加水分解性ケイ素官能基を末端
に有するポリエーテル重合体、又は下記化16:
【化16】 (但し、R29,R30は、互いに同一又は相異なる、置換
又は非置換の1価の炭化水素基、R31,R32は、互いに
同一又は相異なる、炭素数1〜6の1価の炭化水素基、
mはこの化合物の25℃における粘度を100〜300
00センチポイズとする整数を示す)にて表される加水
分解性ケイ素官能基を両末端に有する直鎖状ポリオルガ
ノシロキサンが、用いられる。
【0015】また、本発明に係るシーリング材または接
着剤においては、好適には、前記変性シリコーン樹脂の
100重量部に対して、前記エポキシ樹脂が、1〜10
00重量部の割合で含まれることとなる。
【0016】
【具体的構成】ところで、かかる本発明に従う一液系可
撓性エポキシ樹脂組成物は、前述した如く、エポキシ樹
脂、ケチミン、変性シリコーン樹脂、変性シリコーン樹
脂用触媒、及び脱水剤を含んで構成されるものである
が、それらのうち、エポキシ樹脂としては、具体的に
は、次のものを挙げることができる。
【0017】例えば、ビスフェノールA型、ビスフェノ
ールF型及びビスフェノールAD型のエポキシ樹脂、並
びにそれらの水添化物、またノボラック型、グリシジル
エステル型及びグリシジルアミン型のエポキシ樹脂、更
にポリオキシプロピレンやポリオキシエチレンのグリシ
ジルエーテル、或いは構造中にウレタン結合を持つウレ
タン変性エポキシ樹脂や構造中にNBR、CTBN等で
変性された樹脂を持つエポキシ樹脂等が挙げられ、その
他、アミンの活性水素と反応可能なグリシジル基を持つ
エポキシ樹脂であれば、如何なるものであっても使用さ
れ得る。
【0018】そして、本発明に係るエポキシ樹脂組成物
においては、それらのエポキシ樹脂が、一種または2種
以上組み合わされて含まれることとなるが、その含有量
は、変性シリコーン樹脂の100重量部に対して、1〜
1000重量部の割合となるようにされることが好まし
く、より好ましくは、50〜200重量部である。それ
の1重量部未満の含有量では、接着性が低下し、また1
000重量部を越えて含まれることとなると、硬化物の
可撓性の向上が望めなくなってしまうからである。
【0019】なお、特に、本発明に従う一液系可撓性エ
ポキシ樹脂組成物において、上記の如きエポキシ樹脂
が、変性シリコーン樹脂の100重量部に対して、1〜
7重量部程度の割合にて含有せしめられてなるものにあ
っては、シーリング材や接着剤等として用いられた場
合、その使用時に、プライマーを要さずして、優れた接
着性が得られるといった利点を有することとなる。
【0020】また、本発明に係るエポキシ樹脂組成物に
含まれるケチミンは、前記化9(但し、式中、A,
1 ,R2 ,R3 ,R4 は、前記と同じ意味を表す)ま
たは前記化10(但し、式中、B,R5 ,R6 ,R7
8 ,R9 10は、前記と同じ意味を表す)にて示され
る化学構造式を有するものでなければならない。前記化
9の式中のAが、炭素数が9よりも小さいポリオキシア
ルキレンジアミンであるケチミンや、前記化10の式中
のBが、炭素数が15よりも小さいポリオキシアルキレ
ントリアミンであるケチミンを含むエポキシ樹脂組成物
にあっては、硬化物が固くなってしまい、充分な可撓性
が得られなくなるからである。なお、硬化に要する時間
の長期化を防止する点から、それらポリオキシアルキレ
ンジアミン及びポリオキシアルキレントリアミンは、そ
れぞれ、炭素数が160以下のものであることが望まし
い。
【0021】そして、本発明にあっては、前記化9及び
前記化10にて示される化学構造式を有するケチミン
が、それぞれ、単独で、或いは併用されて、一液系可撓
性エポキシ樹脂組成物中に含有せしめられることとなる
が、何れにしても、該エポキシ樹脂組成物中に含まれる
エポキシ樹脂のエポキシ基一個に対して、かかるケチミ
ンが、水分により生成する一級アミン中の活性水素の数
が、好ましくは0.6〜1.4個、より好ましくは0.
8〜1.2個となるように含有される。なお、これらの
相対比が、0.6よりも小さいか若しくは1.4よりも
大きいと、該エポキシ樹脂組成物において、硬化性の低
下や、硬化物の耐水性及び機械強度の低下が惹起され
る。
【0022】なお、このような本発明に従うケチミン
は、通常、分子内に一級アミンを持つ化合物と、分子内
にケトン基を持つ化合物とを、縮合反応せしめることに
より、得ることができる。
【0023】因みに、分子内に一級アミンを持つ化合物
としては、例えば、プロピレンオキサイドやエチレンオ
キサイドを、単独重合やランダム重合、またはブロック
重合させたポリオキシアルキレンのジアミン及びトリア
ミン、或いは分子鎖の中にポリエステルポリオールを持
つポリオキシアルキレンポリアミン等のアミン類が挙げ
られ、また分子内にケトン基を持つ化合物としては、例
えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、或いはシクロヘキ
サノン、アセトフェノン、フェノール等をホルマリンで
架橋させたケトン樹脂等が用いられ得るのである。ま
た、これらケチミンの原料として例示したアミン類及び
ケトン樹脂は、それぞれ、単独で若しくは併用されて、
ケチミンの合成反応に供されることとなる。
【0024】そして、かくの如き本発明に従うケチミン
は、分子内の窒素の塩基性が弱く、エポキシ樹脂中のエ
ポキシ基をアニオン重合させ難い特徴を有するため、水
分のない状態下では、エポキシ樹脂とは、殆ど反応しな
いが、水分が与えられると、一級アミンを容易に生成
し、重付加反応により、エポキシ樹脂を硬化せしめると
共に、硬化物が固くなることを、効果的に防止するので
ある。それ故、そのようなケチミンとエポキシ樹脂とが
混合された系は、水分が混入されない限り、長期間安定
であって、空気中の水分等と接触せしめられることによ
り、常温にて、速やかに硬化せしめられるのであり、そ
の上、その硬化物は、従来のもののように固くなってし
まうことがないのである。
【0025】すなわち、このように、本発明に従うケチ
ミンは、一液系エポキシ樹脂組成物の常温湿気硬化剤と
して、極めて有用なものであり、しかも該エポキシ樹脂
組成物の貯蔵安定性及びその硬化物の可撓性の向上に、
大きく寄与するものなのである。
【0026】また、本発明に係る一液系可撓性エポキシ
樹脂組成物において、変性シリコーン樹脂は、変性シリ
コーン樹脂用触媒の存在下で、空気中の水分により硬化
し、エポキシ樹脂の硬化物に対して、可撓性を付与せし
めるものであるが、硬化物がより優れた可撓性を得るた
めに、本発明にあっては、該変性シリコーン樹脂は、前
記化11(但し、式中、R11,R12,nは、前記と同じ
意味を表す)にて表される加水分解性ケイ素官能基を末
端に有するポリエーテル重合体であることが望ましい。
そして、そのようなポリエーテル重合体としては、例え
ば、ポリ(メチルジメトキシエーテル)等が挙げられ
る。
【0027】さらに、本発明においては、かかる変性シ
リコーン樹脂として、上記のものの他、有利には、前記
化12(但し、式中、R13,R14,R15,R16,mは、
前記と同じ意味を表す)にて表される加水分解性ケイ素
官能基を、両末端に有する直鎖状ポリオルガノシロキサ
ンが用いられる。そして、本発明に従う一液系可撓性エ
ポキシ樹脂組成物が、硬化後、優れた可撓性を有すると
共に、優れた機械的強度を発揮し、良好な作業性を得る
ためには、かかる直鎖状ポリオルガノシロキサンが、2
5℃において、好適には100〜30000センチポイ
ズ、より好適には100〜10000センチポイズの範
囲の粘度を有するものであることが望ましく、また前記
化12の式中、R13,R14にて示される、互いに同一又
は相異なる、置換又は非置換の1価の炭化水素基として
は、合成がし易く、しかも硬化前に低い粘度を有するメ
チル基が、好ましいのである。そして、その点からし
て、そのような直鎖状ポリオルガノシロキサンとして
は、例えば、ポリジメチルシロキサン、末端エトキシ等
が、好適に用いられ得るのである。
【0028】なお、本発明において、変性シリコーン樹
脂として、好適に用いられる前記ポリエーテル重合体及
び前記直鎖状ポリオルガノシロキサンは、それぞれの条
件を満足するものであれば、一般に市販されるものが許
容され得ると共に、それらを一種類のみで、または二種
類以上を混合せしめて使用しても、何等差し支えないの
であり、またその使用量は、前述した如き、エポキシ樹
脂との相対的な量にて、適宜に決定されることとなる。
【0029】また、前述の如く、変性シリコーン樹脂用
触媒は、可撓性付与剤たる変性シリコーン樹脂を硬化さ
せるための触媒であって、エポキシ樹脂組成物の硬化物
が、優れた可撓性を得るために、本発明においては、必
須のものである。そして、そのような変性シリコーン樹
脂用触媒としては、具体的には、ジブチル錫オキサイド
等のスズ化合物や、オクチル酸鉛等のカルボン酸の金属
塩、或いはジブチルアミン−2−エチルヘキソエート等
のアミン類が例示され得る。なお、本発明に係る一液系
可撓性エポキシ樹脂組成物中の変性シリコーン樹脂用触
媒の含有量は、好ましくは、変性シリコーン樹脂100
重量部に対して、0.1〜10重量部である。
【0030】さらに、本発明に従う一液系可撓性エポキ
シ樹脂組成物に含まれる脱水剤は、貯蔵中に、該エポキ
シ樹脂組成物中へ浸入した水分を吸収する役割を果たす
ものである。即ち、この脱水剤は、かかるエポキシ樹脂
組成物の使用時以外に、そのような水分と、ケチミンや
変性シリコーン樹脂とが反応し、エポキシ樹脂や変性シ
リコーン樹脂が硬化してしまうことを防止するものであ
って、本発明においては、一液系可撓性エポキシ樹脂組
成物の貯蔵安定性を、より長期間に亘って、良好に維持
する上において、不可欠のものである。
【0031】そして、そのような脱水剤としては、例え
ば、ビニルトリメトキシシランや、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリメトキ
シシラン等といったシランカップリング剤の如きシラン
化合物や、オルソギ酸エチル等が挙げられる。また、そ
のような脱水剤は、本発明に従うエポキシ樹脂組成物中
において、そこに含まれるエポキシ樹脂100重量部に
対して、0.1〜10重量部の割合となるように含有さ
れることが、好ましい。
【0032】また、本発明に係る一液系可撓性エポキシ
樹脂組成物においては、上記の如き主要成分の他、酸化
チタン等の老化防止剤、カーボン等の顔料、炭酸カルシ
ウム等の充填剤、紫外線吸収剤、可塑剤等、種々の添加
剤の含有が許容され得る。なお、それら添加剤は、一液
系可撓性エポキシ樹脂組成物の用途に応じて、任意の量
にて、種々組み合わされて添加されることとなる。
【0033】而して、本発明に係る一液系可撓性エポキ
シ樹脂組成物は、それらエポキシ樹脂、ケチミン、変性
シリコーン樹脂、変性シリコーン樹脂用触媒、脱水剤、
各種添加剤が、従来法に従って混合されて、製造される
が、一般には、以下の如き方法にて得られることとな
る。
【0034】すなわち、先ず、エポキシ樹脂、変性シリ
コーン樹脂、所望により、老化防止剤や充填剤等の各種
添加剤の、それぞれ、所定の量を、通常、高粘度用混合
攪拌機等に投入し、常温で、好ましくは700〜760
Torrにて、減圧攪拌せしめ、混合物を得る。次いで、か
くして得られた混合物が収容される高粘度用混合攪拌機
内に、ケチミン、脱水剤及び変性シリコーン樹脂用触媒
の所定量を添加し、有利には、700〜760Torrに
て、更に減圧攪拌せしめ、目的とするエポキシ樹脂組成
物を得るのである。
【0035】そして、このようにして得られるエポキシ
樹脂組成物は、一液にての貯蔵安定性や硬化物の可撓性
において、従来のものに比して、より優れた特性を発揮
するものとなり、更にはガラス、コンクリート、金属、
木材等のシーリング材または接着剤として、極めて有利
に使用されることとなる。
【0036】以下に、本発明の実施例を示し、本発明を
更に具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そ
のような実施例の記載によって、何等の制約をも受ける
ものでないことは、言うまでもないところである。ま
た、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記の
具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りに
おいて、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、
改良等を加え得るものであることが、理解されるべきで
ある。
【0037】
【実施例】先ず、以下に示す如きエポキシ樹脂A及びB
の2種類、変性シリコーン樹脂A及びBの2種類、変性
シリコーン樹脂用触媒1種類、脱水剤1種類と、また以
下に示す如くして合成された、ケチミンA〜Eの6種類
を、それぞれ、準備した。そこにおいて、ケチミンD乃
至Eを除いては、それぞれ、本発明に従うものである
が、ケチミンDは、前記化9の式中、Aにて表されるポ
リオキシアルキレンジアミンの炭素数が8で、その炭素
数において、本発明の範囲外であり、ケチミンEは、同
じく、前記化9の式中のAが、ポリオキシアルキレンジ
アミンの残鎖とは異なり、本発明の規定外のものであっ
て、それらケチミンD及びEは、何れにしても、本発明
に係るケチミンとは、全く異なるものである。なお、そ
れらケチミンA〜Eは、何れも、IRスペクトルによる
と、1650cm-1付近に鋭い吸収があることから、ケチ
ミン化合物であることが確認された。エポキシ樹脂A エピビス型エポキシ樹脂(旭電化工業株式会社製、商品
名:EP−4100)エポキシ樹脂B ビスフェノールA型ポリオキシプロピレン変性エポキシ
樹脂(旭電化工業株式会社製、商品名:EP−400
0)変性シリコーン樹脂A ポリ(メチルジメトキシシリルエーテル)(鐘淵化学工
業株式会社製、商品名:MSP20A)変性シリコーン樹脂B ポリジメチルシロキサン、末端エトキシ(チッソ株式会
社製、商品名:PS−393)変性シリコーン樹脂用触媒 ジブチル錫オキサイドのフタル酸ジオクチル溶液(三共
有機合成株式会社製、商品名:No918)脱水剤 ビニルトリメトキシシラン(信越化学工業株式会社製、
商品名:KBM1003)ケチミンA (旭電化工業株式会社製) ポリオキシプロピレンジアミン(分子量:400)とメ
チルイソブチルケトンとを原料とし、脱水反応により合
成。ケチミンB (旭電化工業株式会社製) ポリオキシプロピレントリアミン(分子量:400)と
メチルイソブチルケトンとを原料とし、脱水反応により
合成。ケチミンC (旭電化工業株式会社製) ポリオキシプロピレンジアミン(プロピレンオキサイド
/エチレンオキサイド=1(重量比)のランダム重合体
のジアミン、分子量:400)とメチルイソブチルケト
ンとを原料とし、脱水反応により合成。ケチミンD (旭電化工業株式会社製) ポリオキシアルキレンジアミン(分子量:208、炭素
数8)とメチルイソブチルケトンとを原料とし、脱水反
応により合成。ケチミンE (旭電化工業株式会社製) ヘキサメチレンジアミンとメチルイソブチルケトンとを
原料とし、脱水反応により合成。
【0038】実施例1〜5 そして、下記表1に示される如き配合割合となるよう
に、それぞれの組成成分を秤量し、先ず、エポキシ樹
脂、変性シリコーン樹脂、炭酸カルシウム、酸化チタン
を高粘度用混合攪拌機中に投入し、常温で、20Torrの
減圧状態にて、減圧攪拌して、それらの混合物を得た。
次いで、かくして得られた混合物が収容される高粘度用
混合攪拌機中に、先に秤量したケチミン、脱水剤、変性
シリコーン樹脂用触媒を、それぞれ、投入し、上記と同
様に、更に減圧攪拌せしめ、各種エポキシ樹脂組成物を
得た。そして、それらエポキシ樹脂組成物に対して、以
下に述べる如くして、貯蔵安定性、機械的物性及び接着
性について、それぞれ、評価試験を行なった。その結果
を下記表1に、併せて示した。 貯蔵安定性:エポキシ樹脂組成物を、窒素置換した密栓
付きのサンプルビンに入れ、50℃の雰囲気下に、7日
間放置した後の組成物の状態を観察した。 機械的物性:エポキシ樹脂組成物を、25℃で4週間養
生させて、硬化せしめた後の引っ張り強度と伸びを測定
した。 接着性 :エポキシ樹脂組成物をモルタル片に塗布
し、25℃で4週間養生させて、硬化せしめた後、単軸
式の接着強度試験機にかけ、モルタルとの接着面層の破
壊時の状態を観察した。
【0039】
【表1】
【0040】実施例6〜9 また、下記表2に示される如き配合割合となるように、
それぞれ、組成成分を秤量して、それらを実施例1〜5
と同様にして減圧攪拌せしめ、各種エポキシ樹脂組成物
を調製した。そして、それらのエポキシ樹脂組成物に対
して、上記と同様にして、貯蔵安定性、機械的物性及び
接着性について、それぞれ、評価試験を行なった。その
結果を下記表2に、併せて示す。
【0041】
【表2】
【0042】実施例10〜17 さらに、下記表3及び4に示される配合割合となるよう
に、それぞれ、組成成分を秤量して、それらを実施例1
〜5と同様にして減圧攪拌せしめ、各種エポキシ樹脂組
成物を調製した。そして、それらエポキシ樹脂組成物を
接着剤として用い、その貯蔵安定性について、前記と同
様にして、評価試験を行ない、また以下の如き供試材料
と条件とをもって、接着後の供試材料の引っ張り強度
と、接着面層の伸びを測定すると共に、接着面層の破壊
状態を観察することにより、強度、可撓性及び接着性に
対する評価試験を行なった。その結果を、下記表3及び
4に、併せて示した。 (1)供試材料 被着材:カラコンモザイクタイル(磁器質) 長さが4.5cmで、幅が4.5cmのもので、JIS−A
−5209により、被着材として使用されるものであ
る。 下地材:モルタル板 長さが7.0cm、幅が7.0cm、高さが2.0cmのもの
で、JIS−A−5548により、下地として使用され
るモルタル板である。 (2)試験条件 環境条件 :20±1℃、60±5%RH 接着剤の塗布量:約1.6kg/m2 張付け時間 :5分以内 圧締 :1kg荷重により30秒間 接着剤層の厚さ:1mm 養生 :環境条件下により168時間 (3)測定条件 測定方法 :単軸引っ張り試験 測定機器 :テンシロンUTM−10T 引っ張り速度:1mm/min
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】比較例1〜8 さらに、下記表5及び6に示される如き配合割合となる
ように、各組成成分を秤量し、それらに対して、実施例
1〜5と同様の操作を施して、それぞれ、エポキシ樹脂
とケチミンと添加剤とだけからなるエポキシ樹脂組成
物、及びエポキシ樹脂とケチミンとを、全く含まない変
性シリコーン樹脂組成物を調製し、前者を比較例1及び
6、後者を比較例2とした。また、本発明に係るケチミ
ンとは異なる、ケチミンDとケチミンEとを用い、下記
表5及び6に示されるような配合割合となるように秤量
された各組成成分を用い、これらに対して、実施例1〜
5と同様の操作を施して、それぞれ、エポキシ樹脂組成
物を得た。それらのうち、ケチミンDを用いて得られた
エポキシ樹脂組成物を比較例3、7、8、ケチミンEを
使用して調製されたエポキシ樹脂組成物を比較例4とし
た。更にまた、下記表5に示される如く、本発明に従う
ケチミンCを、エポキシ樹脂との相対的な量において、
本発明の好適な範囲外の量にて使用し、実施例1〜5と
同様にして得られたエポキシ樹脂組成物を比較例5とし
た。そして、それら比較例1〜5に対しては、それぞ
れ、実施例1〜5と同様な評価試験を行ない、また比較
例6〜8については、接着剤として、実施例10〜17
と同様な評価試験を行なった。それらの結果を、下記表
5及び6に併せて示す。
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】それらの表から明らかなように、本発明に
従うエポキシ樹脂組成物である実施例1〜4は、それと
同量のエポキシ樹脂A及びケチミンAと、その他添加剤
とだけからなる比較例1に比して、何れも、硬化物の伸
び率が大きく、可撓性に優れる結果となっている。ま
た、本発明に従うエポキシ樹脂組成物である実施例4〜
8に対して、それと同量の変性シリコーン樹脂A、変性
シリコーン樹脂用触媒及び脱水剤を含むが、エポキシ樹
脂とケチミンとを、全く含まない変性シリコーン樹脂組
成物である比較例2は、接着性において劣る結果となっ
ている。
【0049】さらに、本発明に従う実施例1〜9は、本
発明に馴染まないケチミンDまたはEを含む比較例3及
び4に比べて、何れも、硬化物の伸び率が、非常に高い
値を示し、可撓性において、極めて優れる結果となって
いる。また、比較例4にあっては、調製後7日めにして
ゲル化しており、貯蔵安定性が悪いことが認められ、比
較例5においては、ケチミンの含有量の減少が、接着性
の低下を惹起することが示されている。
【0050】更にまた、本発明に従う接着剤である実施
例10〜17にあっても、その何れもが、本発明に係る
ケチミンとは異なるケチミンDを含む比較例7及び8に
対して、接着面層の伸び率が、2倍〜3倍以上の値を示
し、可撓性において、著しく優れるものであることが認
められ、また変性シリコーン樹脂組成物からなる接着剤
である比較例6においては、接着性が不良である結果が
示されている。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る一液系可撓性エポキシ樹脂組成物は、硬化剤とし
て、水分との接触が遮断された状態では、エポキシ樹脂
と、殆ど反応しない性質を有するケチミンを含んでなる
ものであるところから、貯蔵安定性が、有利に高められ
得ることとなったのであり、またその硬化物が、可撓性
付与剤たる変性シリコーン樹脂により、優れた可撓性が
付与せしめられるのみならず、硬化剤たるケチミンによ
って、その硬化時に、従来のもののように固くなってし
まうことが、有効に防止され得るため、硬化後、従来の
エポキシ樹脂組成物に比して、より一層優れた可撓性を
有することとなったのである。
【0052】それ故、そのような一液系可撓性エポキシ
樹脂組成物からなるシーリング材または接着剤において
は、優れた強度及び接着性が確保されつつ、従来のもの
よりも、優れた貯蔵安定性と、より優れた硬化物の可撓
性が得られることとなり、以てコンクリート、木材、金
属等の基材に対するシールや接着等の作業性の向上が、
効果的に図られ得ることとなったのである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C09K 3/10 C09K 3/10 G L (56)参考文献 特開 平5−132541(JP,A) 特開 平3−195724(JP,A) 特開 平3−192183(JP,A) 特開 昭63−273630(JP,A) 特開 昭63−273629(JP,A) 特開 平2−202911(JP,A) 特開 平1−249751(JP,A) 特開 平1−249748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 59/50 C08G 59/40 C08L 63/00 - 63/10 C08L 83/06 C08J 163/00 - 163/10 C08K 3/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂、ケチミン、変性シリコー
    ン樹脂、変性シリコーン樹脂用触媒、及び脱水剤を含む
    一液系可撓性エポキシ樹脂組成物において、前記ケチミ
    ンとして、下記化1: 【化1】 (但し、Aは、炭素数が少なくとも9以上のポリオキシ
    アルキレンジアミンの残鎖を示し、R1 ,R2 ,R3
    びR4 は、それぞれ水素、炭素数1〜6のアルキル基又
    はフェニル基を示す)にて表される化合物を用いたこと
    を特徴とする一液系可撓性エポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エポキシ樹脂、ケチミン、変性シリコー
    ン樹脂、変性シリコーン樹脂用触媒、及び脱水剤を含む
    一液系可撓性エポキシ樹脂組成物において、前記ケチミ
    ンとして、下記化2: 【化2】 (但し、Bは、炭素数が少なくとも15以上のポリオキ
    シアルキレントリアミンの残鎖を示し、R5 ,R6 ,R
    7 ,R8 ,R9 及びR10は、それぞれ水素、炭素数1〜
    6のアルキル基又はフェニル基を示す)にて表される化
    合物を用いたことを特徴とする一液系可撓性エポキシ樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記変性シリコーン樹脂が、下記化3: 【化3】 (但し、R11は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R12
    は炭素数1〜12の1価の炭化水素基、nは0〜2の整
    数を示す)にて表される加水分解性ケイ素官能基を末端
    に有するポリエーテル重合体である請求項1または請求
    項2に記載の一液系可撓性エポキシ樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記変性シリコーン樹脂が、下記化4: 【化4】 (但し、R13,R14は、互いに同一又は相異なる、置換
    又は非置換の1価の炭化水素基、R15,R16は、互いに
    同一又は相異なる、炭素数1〜6の1価の炭化水素基、
    mはこの化合物の25℃における粘度を100〜300
    00センチポイズとする整数を示す)にて表される加水
    分解性ケイ素官能基を両末端に有する直鎖状ポリオルガ
    ノシロキサンである請求項1または請求項2に記載の一
    液系可撓性エポキシ樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記変性シリコーン樹脂の100重量部
    に対して、前記エポキシ樹脂が、1〜1000重量部の
    割合で含まれている請求項1乃至請求項4の何れかに記
    載の一液系可撓性エポキシ樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 エポキシ樹脂、ケチミン、変性シリコー
    ン樹脂、変性シリコーン樹脂用触媒、及び脱水剤を含む
    一液系可撓性エポキシ樹脂組成物からなるシーリング材
    または接着剤において、前記ケチミンとして、下記化
    5: 【化5】 (但し、Aは、炭素数が少なくとも9以上のポリオキシ
    アルキレンジアミンの残鎖を示し、R17,R18,R19
    びR20は、それぞれ水素、炭素数1〜6のアルキル基又
    はフェニル基を示す)にて表される化合物を用いたこと
    を特徴とするシーリング材または接着剤。
  7. 【請求項7】 エポキシ樹脂、ケチミン、変性シリコー
    ン樹脂、変性シリコーン樹脂用触媒、及び脱水剤を含む
    一液系可撓性エポキシ樹脂組成物からなるシーリング材
    または接着剤において、前記ケチミンとして、下記化
    6: 【化6】 (但し、Bは、炭素数が少なくとも15以上のポリオキ
    シアルキレントリアミンの残鎖を示し、R21,R22,R
    23,R24,R25及びR26は、それぞれ水素、炭素数1〜
    6のアルキル基又はフェニル基を示す)にて表される化
    合物を用いたことを特徴とするシーリング材または接着
    剤。
  8. 【請求項8】 前記変性シリコーン樹脂が、下記化7: 【化7】 (但し、R27は炭素数1〜6の1価の炭化水素基、R28
    は炭素数1〜12の1価の炭化水素基、nは0〜2の整
    数を示す)にて表される加水分解性ケイ素官能基を末端
    に有するポリエーテル重合体である請求項6または請求
    項7に記載のシーリング材または接着剤。
  9. 【請求項9】 前記変性シリコーン樹脂が、下記化8: 【化8】 (但し、R29,R30は、互いに同一又は相異なる、置換
    又は非置換の1価の炭化水素基、R31,R32は、互いに
    同一又は相異なる、炭素数1〜6の1価の炭化水素基、
    mはこの化合物の25℃における粘度を100〜300
    00センチポイズとする整数を示す)にて表される加水
    分解性ケイ素官能基を両末端に有する直鎖状ポリオルガ
    ノシロキサンである請求項6または請求項7に記載のシ
    ーリング材または接着剤。
  10. 【請求項10】 前記変性シリコーン樹脂の100重量
    部に対して、前記エポキシ樹脂が、1〜1000重量部
    の割合で含まれている請求項6乃至請求項9の何れかに
    記載のシーリング材または接着剤。
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