JP2006162174A - クリーンベンチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 クリーンベンチに、ディスプレイを有する表示装置を設け、更に、表示装置を操作する表示操作部を設けることにより、調剤作業者がクリーンベンチを使用して調剤作業を行う場合に、その調剤作業に必要な、処方薬、処方情報、調剤手順等を確認し易くし、ディスプレイを調剤作業の邪魔にならないように取り付け、表示装置の操作性を高めて、調剤業務の負担を極力抑えて効率化を図る。
【解決手段】 クリーンベンチ50において、クリーンベンチ本体51のうち作業空間52に臨む部位にディスプレイ69を取り付け、このディスプレイ69を有する表示装置70を操作する複数のフットペダル71からなる表示操作部70を、作業空間52の外側において操作可能にクリーンベンチ本体51に組み付ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、調剤用のクリーンベンチに関するものである。
従来、病院等の医療機関において、薬剤師等の調剤作業者が調剤を行う場合、特に、注射薬の調整を行う場合には、クリーンベンチを使用し、そのクリーンベンチ内の無菌の作業空間で調剤作業を行う。この種のクリーンベンチは、作業テーブルとその上側の作業空間を覆うケースを備えたクリーンベンチ本体と、このクリーンベンチ本体のケースに形成された作業用開口と、この作業用開口を開閉可能な透明な開閉体と、作業空間の空気を換気する換気装置、この換気装置で換気される空気を清浄化するフィルタ等を備えている。
調剤作業者が各処方箋(注射薬処方箋)に対して行う一連の調剤業務では、一般に、処方箋に基づいて必要な薬剤(処方薬)を取り揃え、クリーンベンチの上下スライド式の開閉体を上昇させて作業用開口を開け、取り揃えた薬剤を作業空間に搬入して作業テーブル上に載置する。そして、クリーンベンチを運転し換気装置で作業空間内の空気を換気してフィルタで清浄化した状態で、少しだけ開けた作業用開口から調剤作業者が作業空間内に手を入れて薬剤を取り扱い、薬剤の確認、計量、混合、監査等の調剤作業を行う。
こうした調剤作業は、調剤作業者が処方箋の情報を確認しながら行うことになるが、更に、調剤作業を要領よく行うためにも、また、薬剤の混合作業において、薬剤混合の順序によっては白濁・沈殿が発生する薬剤があり、その薬剤の白濁・沈殿の発生防止のためにも、処方薬の適切な調剤手順を記載した調剤手順書を発行し、その調剤手順を確認しながら行うようにすることが好ましい。尚、調剤手順書としては、更に、行うべき監査作業を記載したものにすることが好ましい。
ここで、調剤作業者がクリーンベンチを使用して調剤作業を行う場合、処方箋(注射薬処方箋)については、クリーンベンチの作業空間内又はその外部近くに置いて見ることになる。発行された調剤手順書についても同様である。ところで、調剤作業中に、調剤手順書がない場合における調剤手順の確認、更に、調剤手順書がある場合でも処方薬の詳細な情報等の確認を行いたい場合があり、この場合、調剤作業を一旦中断して、調剤手順マニュアルや薬剤辞典等を参照し確認することになる。
特許文献1には設置スペースを低減して安全性が向上するクリーンベンチが開示され、特許文献2には温度調節機能を付加して動植物の培養が可能なクリーンベンチが開示されているが、このようなクリーンベンチを使用して調剤作業を行った場合でも、調剤中の、処方箋情報、処方薬情報、調剤手順情報等の確認については、前記と同様に、処方箋、調剤手順書をクリーンベンチの作業空間内又はその外部近くに置く、調剤作業を一旦中断して、調剤手順マニュアルや薬品辞書等を参照し確認する、ということになる。
特開2001−141273号公報 特開平5−256486号公報
従来、前記のように、調剤作業者がクリーンベンチを使用して調剤作業を行う場合、処方箋情報、処方薬情報、調剤手順情報等を確認するために、処方箋、調剤手順書をクリーンベンチの作業空間内又はその外部近くに置くことになるが、こうした処方箋、調剤手順書の手配が煩雑であること、作業空間に処方箋、調剤手順書を置いた場合には、その処方箋、調剤手順書が調剤作業の邪魔になる虞があること、作業空間外部に処方箋、調剤手順書を置いた場合には、処方箋、調剤手順書の情報を確認しにくいこと、調剤手順書を発行する場合には、その調剤手順書発行の手間がかかること、等の問題がある。
更に、調剤作業中の、処方薬の調剤手順の確認、更に、処方薬の詳細な情報の確認等を行いたい場合には、調剤作業を一旦中断して、調剤手順マニュアルや薬剤辞典等を参照して確認することになるため、特に、経験が浅い調剤作業者にとってはこうした確認作業が多くなり、調剤作業者が各処方箋に対して行う一連の調剤業務の負担が大きくなる。結局、調剤時間が長くかかり、一日に何枚もの処方箋を処理する大病院において、調剤業務の効率化を図るうえで大きな障害となる。
本発明の目的は、クリーンベンチに、ディスプレイ又はプロジェクターを有する表示装置を設け、更に、表示装置を操作する表示操作部を設けることにより、調剤作業者がクリーンベンチを使用して調剤作業を行う場合に、その調剤作業に必要な、処方箋情報、処方薬情報、調剤手順情報等を確認し易くし、更に、ディスプレイ又はプロジェクターを調剤作業の邪魔にならないように取り付け、更に、表示装置の操作性を高めて、調剤業務の負担を極力抑えて効率化を図ることである。
請求項1のクリーンベンチは、作業テーブルとその上側の作業空間を覆うケースを備えたクリーンベンチ本体と、このクリーンベンチ本体のケースに形成された作業用開口と、この作業用開口を開閉可能な透明な開閉体と、作業空間の空気を換気する換気手段と、この換気手段で換気される空気を清浄化するフィルタ手段とを備えた調剤用のクリーンベンチにおいて、前記クリーンベンチ本体のうち作業空間に臨む部位に取り付けられたディスプレイを有する表示装置と、前記表示装置を操作する表示操作部であって、前記作業空間の外側において操作可能にクリーンベンチ本体に組み付けられた表示操作部とを備えたことを特徴とする。
このクリーンベンチには、ディスプレイを有する表示装置が設けられ、そのディスプレイがクリーンベンチ本体のうち作業空間に臨む部位に取り付けられている。このディスプレイとしては、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、LEDディスプレイ、CRTディスプレイ等の何れかを適用するが、比較的安価で薄型且つ画質に優れた液晶ディスプレイを適用することが好ましい。具体的に、ディスプレイの取り付け位置としては、クリーンベンチ本体のケースの後壁とすることが好ましいが、その他、ケースの側壁、底壁、上壁、開閉体の何れかとしてもよい。
また、クリーンベンチには、表示装置を操作する表示操作部が設けられ、その表示操作部が作業空間の外側において操作可能にクリーンベンチ本体に組み付けられている。この表示操作部としては、調剤作業者がフット操作可能なフットペダルとすることが好ましく、この場合、フットペダルの操作により、表示画面の切り換え、画面に表示された項目の指定、指定した項目の実行等を可能に構成する。但し、表示操作部として、調剤作業者が手で操作可能な操作部としてもよいし、音声を入力することにより、その音声により表示装置を操作する音声操作器としてもよい。
請求項1の発明においては、次の構成を採用可能である。
前記ディスプレイを、前記クリーンベンチ本体のケースの後壁に埋め込んだ状態で取り付ける(請求項2)。前記表示操作部は、調剤作業者が調剤作業位置でフット操作可能な1又は複数のフットペダルからなる(請求項3)。
請求項4のクリーンベンチは、作業テーブルとその上側の作業空間を覆うケースを備えたクリーンベンチ本体と、このクリーンベンチ本体のケースに形成された作業用開口と、この作業用開口を開閉可能な透明な開閉体と、作業空間の空気を換気する換気手段と、この換気手段で換気される空気を清浄化するフィルタ手段とを備えた調剤用のクリーンベンチにおいて、前記開閉体又は前記ケースのうち作業空間に臨む面に投影部を形成可能にクリーンベンチ本体に取り付けられたプロジェクターを有する表示装置と、前記表示装置を操作する表示操作部であって、前記作業空間の外側において操作可能にクリーンベンチ本体に組み付けられた表示操作部とを備えたことを特徴とする。
このクリーンベンチには、プロジェクターを有する表示装置が設けられ、そのプロジェクターが開閉体又はケースのうち作業空間に臨む面に投影部を形成可能にクリーンベンチ本体に取り付けられている。このプロジェクターとしては、ブラウン管方式、液晶方式、DLP方式の何れかのプロジェクターを適用する。具体的に、プロジェクターの取り付け位置としては、クリーンベンチ本体のケースの前側として、プロジェクターの投影部を開閉体とケースの後壁の面に形成することがき、また、クリーンベンチ本体のケースの後側としてもよく、この場合、ケースの後壁に穴を形成して、プロジェクターの投影光を通過させ、背面投影により投影部を開閉体に形成することができる。表示操作部に関しては、請求項1と同様の作用を奏する。
請求項4の発明において、次の構成を採用可能である。
前記プロジェクターが、前記投影部を開閉体の面に形成する第1投影状態と前記ケースのうち作業空間に臨む面に形成する第2投影状態とに亙って切り換え可能に構成されると共に、この第1投影状態と第2投影状態との切り換えを開閉体の開閉度に応じて実施するようにプロジェクターを制御するプロジェクター制御手段を備える(請求項5)。前記表示操作部は、調剤作業者が調剤作業位置でフット操作可能な1又は複数のフットペダルからなる(請求項6)。
請求項1のクリーンベンチによれば、クリーンベンチ本体のうち作業空間に臨む部位に取り付けられたディスプレイを有する表示装置と、表示装置を操作する表示操作部であって、作業空間の外側において操作可能にクリーンベンチ本体に組み付けられた表示操作部とを設けたので、調剤作業者がクリーンベンチを使用して調剤作業を行う場合に、その調剤作業に必要な、処方箋情報、処方薬情報、調剤手順情報、更には、クリーンベンチの運転状態(作業空間内の空気の清浄度等)の情報等を、ディスプレイに表示して確認し易くすることができる。つまり、調剤作業者は調剤作業をしながらディスプレイに表示された情報を確認でき、また、このディスプレイも調剤作業の邪魔にならないように取り付けできるため、調剤業務の負担を極力抑えて効率化を図ることが可能になる。
請求項2のクリーンベンチによれば、ディスプレイを、クリーンベンチ本体のケースの後壁に埋め込んだ状態で取り付けたので、ディスプレイの画面を調剤作業者の方に向けることができ、調剤作業者はディスプレイに表示された情報を確認し易くなり、また、ディスプレイを調剤作業の邪魔にならないように確実に取り付けできる。
請求項3のクリーンベンチによれば、表示操作部は、調剤作業者が調剤作業位置でフット操作可能な1又は複数のフットペダルからなるので、調剤に供する手を使わなくても、表示装置を足で操作することができ、その結果、表示装置の操作性を高めて、確実に調剤業務の負担を抑えて効率化を図ることが可能になる。
請求項4のクリーンベンチによれば、開閉体又はケースのうち作業空間に臨む面に投影部を形成可能にクリーンベンチ本体に取り付けられたプロジェクターを有する表示装置と、表示装置を操作する表示操作部であって、作業空間の外側において操作可能にクリーンベンチ本体に組み付けられた表示操作部とを設けたので、調剤作業者がクリーンベンチを使用して調剤作業を行う場合に、その調剤作業に必要な、処方箋情報、処方薬情報、調剤手順情報、更には、クリーンベンチの運転状態(作業空間内の空気の清浄度等)の情報等を、プロジェクターにより開閉体又はケースのうち作業空間に臨む面に形成した投影部に表示して確認し易くすることができる。つまり、調剤作業者は調剤作業をしながら投影部に表示された情報を確認でき、また、このプロジェクターも調剤作業の邪魔にならないように取り付けできるため、調剤業務の負担を極力抑えて効率化を図ることが可能になる。
請求項5クリーンベンチによれば、プロジェクターを、投影部を開閉体の面に形成する第1投影状態とケースのうち作業空間に臨む面に形成する第2投影状態とに亙って切り換え可能に構成すると共に、この第1投影状態と第2投影状態との切り換えを開閉体の開閉度に応じて実施するようにプロジェクターを制御するプロジェクター制御手段を設けたので、抗ガン剤等の調剤作業中は開閉体で作業用開口の大部分を閉じた状態とするが、この状態で第1投影状態となるように、また、抗ガン剤以外で無菌調剤を必要としない薬剤の調剤作業中や処方薬の作業空間への搬入や作業空間からの搬出の場合等、開閉体で作業用開口の大部分を開けた状態で第2投影状態となるように、自動的に第1投影状態と第2投影状態との切り換えを行うことができ、これにより、開閉体の開閉度によって投影部を形成する位置を最適な位置として情報を確認し易くすることができる。
請求項6のクリーンベンチによれば、表示操作部は、調剤作業者が調剤作業位置でフット操作可能な1又は複数のフットペダルからなるので、調剤に供する手を使わなくても、表示装置を足で操作することができ、その結果、表示装置の操作性を高めて、確実に調剤業務の負担を抑えて効率化を図ることが可能になる。
本発明のクリーンベンチは、作業テーブルとその上側の作業空間を覆うケースを備えたクリーンベンチ本体と、このクリーンベンチ本体のケースに形成された作業用開口と、この作業用開口を開閉可能な透明な開閉体と、作業空間の空気を換気する換気手段と、この換気手段で換気される空気を清浄化するフィルタ手段とを備えた調剤用のクリーンベンチであり、特に、クリーンベンチ本体のうち作業空間に臨む部位に取り付けられたディスプレイを有する表示装置、又は、開閉体又はケースのうち作業空間に臨む面に投影部を形成可能にクリーンベンチ本体に取り付けられたプロジェクターを有する表示装置を設け、表示装置を操作する表示操作部であって、作業空間の外側において操作可能にクリーンベンチ本体に組み付けられた表示操作部を設けたものである。
図1、図2に示すように、クリーンベンチ50は、クリーンベンチ本体51、作業空間52、作業用開口53、開閉体54、制御装置55、各種操作スイッチ56、各種センサ57、フィルタ(図示略)、換気装置58を備え、換気装置58は、電動ファン59、給気ダンパ60、給気ダンパアクチュエータ61、排気ダンパ62、排気ダンパアクチュエータ63等で構成されている。更に、クリーンベンチ50は、殺菌灯64、蛍光灯65、読取装置66、電子天秤67、ディスプレイ69を有する表示装置68、表示操作部70を備え、制御装置55は通信手段(例えば、このクリーンベンチ50を設置した医療機関に構築されたネットワーク)を介してデータ処理装置72に接続されている。
図1に示すように、クリーンベンチ本体51は、作業テーブル73と、作業テーブル73の上側の作業空間52を覆うケース74と、作業テーブル73の下側に設けられた支持脚75を有する。作業テーブル73は、平面視矩形で薬剤を載置して調剤し易い所定の高さ位置に設けられ、ケース74は、この作業テーブル73と、作業テーブル73の後端部及び左右両端部に下端部が連結されて上方へ延びる後壁74a及び左右の側壁74bと、これら後壁74a及び左右の側壁74bの上端部に連結された上壁74cを有する。
このケース74により直方体状の作業空間52が形成されると共に、この作業空間52の前側においてケース74に作業用開口53が形成されている。ケース74には、その上側に上部ケース77が一体的に設けられ、この上部ケース77及びケース74の内部に換気装置58の換気通路(図示略)が形成され、上部ケース77には、換気装置58の電動ファン59、給気ダンパ60、給気ダンパアクチュエータ61、排気ダンパ62、排気ダンパアクチュエータ63が収容され、フィルタも収容されている。尚、換気装置58は作業空間52内の空気を換気する為のものであり、フィルタは換気装置58で換気される空気を清浄化する為のものである。
開閉体54は、作業用開口53を開閉可能なものであり、上下スライド式の透明な矩形板状に形成され、鉛直姿勢でその左右両端部がケース74の作業用開口53に臨む部分に上下に可動に係合され装着されている。開閉体54には、その自重とほぼ同じで開閉体54に上向きの力を作用させる重りが連結され、この開閉体54の下端部には把手54aが設けられている。例えば、図1に鎖線で示すように、開閉体54により作業用開口53を大きく開けた状態で、処方薬の作業空間52への搬入、作業空間52からの搬出を行い、図1に実線で示すように、開閉体54により作業用開口53を下側から少し開けた状態で、その作業用開口53から調剤作業者が作業空間52内に手を入れて調剤を行う。
支持脚75は脚部後壁75aと左右の脚部側壁75bからなり、支持脚75の下端部には4つのコロ76が装着され、これにより、クリーンベンチ50を床面上を滑らせて自由に移動させることができる。支持脚75の前側は開放されて、作業テーブル73の下側の空間に、調剤作業者が調剤作業を行うときに足を入れることができ、図示省略したが椅子を設けることにより、その椅子及び作業テーブル73及び支持脚75により、調剤作業者は座った状態で無理なく調剤作業を行うことができる。
作業空間52には、殺菌灯64、蛍光灯65、読取装置66、電子天秤67、ディスプレイ69が配置されている。殺菌灯64、蛍光灯65は、例えば、ケース74の上壁74cに取り付けられている。読取装置66としてバーコードリーダ(又は、ICリーダ等)が適用され、その読取装置66と電子天秤67が作業テーブル73上に載置されている。尚、各種操作スイッチ56は、クリーンベンチ50の運転開始、運転モードの切り換え、運転停止等を実行させる為に操作するものである。また、各種センサ57は、作業空間52内の空気の清浄度を検出する清浄度検出サンサ等である。
さて、ディスプレイ69としては、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、LEDディスプレイ、CRTディスプレイの何れかが採用され、そのディスプレイ69は、クリーンベンチ本体51のうち作業空間52に臨む部位に取り付けられている。詳細には、ディスプレイ69は、クリーンベンチ本体51のケース74の後壁74aに埋め込まれた状態で、その画面が後壁74aの内面とほぼ面一となって正面を向くように取り付けられている。
更に、調剤作業者は、調剤作業中に透明な開閉体54を通して作業空間52内のディスプレイ69を見ることになるが、開閉体54の下端部には透明でない把手54aが設けられており、調剤作業者がディスプレイ69を見るにあたって、その把手54aが調剤作業を行う状態の位置(図1に実線で示す)のときに、想定される調剤作業位置から邪魔にならない位置(後壁74aの下部)に、ディスプレイ69が取り付けられている。
表示操作部70は、表示装置68を操作する為のものであり、作業空間52の外側において操作可能にクリーンベンチ本体51に組付けられている。この表示操作部70は、調剤作業者が調剤作業位置でフット操作可能に複数(例えば、3つ)のフットペダル71からなる。詳細には、支持脚75の後壁75aの下端部分に、前側へ張り出すように複数のフットペダル71が組み付けられ、各フットペダル71は踏込むことによりオンするスイッチを有するものであり、これらフットペダル71を操作することにより、表示画面の切り換え、画面に表示された項目の指定、指定した項目の実行等を可能に構成されている。
ここで、制御装置55はCPUとROMとRAMを有するコンピュータを備え、この制御装置55のROMやハードディスク等の記憶部に、図3に示すように、運転制御プログラム、情報通信プログラム、表示制御プログラム、情報記録プログラムが格納されている。制御装置55が運転制御プログラムを実行することにより、各種操作スイッチ56、各種センサ57から受ける信号に基づいて、電動ファン59、給気ダンパアクチュエータ61、排気ダンパアクチュエータ63、殺菌灯64、蛍光灯65を制御し、クリーンベンチの運転開始、運転モードの切り換え、運転停止等を可能にする。
制御装置55が情報通信プログラムを実行することにより、通信手段を介して接続されたデータ処理装置72との間で情報の送受信を可能にする。ここで、データ処理装置72では、例えば、各処方箋の処方箋情報、各処方箋に対する調剤手順情報、各薬剤の薬剤情報等が記憶され、制御装置55では、調剤(監査)中に電子天秤67により計量された薬剤の数量が記憶される。そして、制御装置55やデータ処理装置72において所定操作を行うことで、制御装置55は、データ処理装置72から処方箋情報、調剤手順情報、薬剤情報等を受信でき、データ処理装置72へは調剤中に計量した薬剤数量を送信できる。
制御装置55が表示制御プログラムを実行することにより、表示操作部70のフットペダル71が操作されることによる操作信号に基づいて、表示装置68を表示制御し、データ処理装置72から受信した処方箋情報、調剤手順情報、薬剤情報、更には、クリーンベンチ50の運転情報、更には、調剤中に計量した薬剤の数量等の、ディスプレイ69への表示が可能になる。具体的に、フットペダル71の操作により、表示画面の切り換え、画面に表示された項目の指定、指定した項目の実行等を可能に構成してある。
制御装置55が情報記録プログラムを実行することにより、例えば、フットペダル71等の操作部が操作されることによる操作信号に基づいて、調剤(監査)中に電子天秤67により計量された薬剤数量の記憶が可能になる。そして、この薬剤数量がデータ処理装置72に送信され、データ処理装置72で調剤(監査)実績が記録されることになる。
このクリーンベンチ50によれば次の効果を奏する。
クリーンベンチ本体51のうち作業空間52に臨む部位に取り付けられたディスプレイ69を有する表示装置68と、表示装置68を操作する表示操作部70であって、作業空間52の外側において操作可能にクリーンベンチ本体51に組み付けられた表示操作部70とを設けたので、調剤作業者がクリーンベンチ50を使用して調剤作業を行う場合、その調剤作業に必要な、処方箋情報、処方薬情報、調剤手順情報、更には、クリーンベンチ50の運転状態(作業空間52内の空気の清浄度等)の情報等を、ディスプレイ69に表示して確認し易くできる。つまり、調剤作業者は調剤作業をしながらディスプレイ69に表示された情報を確認でき、また、このディスプレイ69も調剤作業の邪魔にならないように取り付けできるため、調剤業務の負担を極力抑えて効率化を図ることが可能になる。
ディスプレイ69を、クリーンベンチ本体51のケース74の後壁74aに埋め込んだ状態で取り付けたので、ディスプレイ69の画面を調剤作業者の方に向けることができ、調剤作業者はディスプレイ69に表示された情報を確認し易くなり、また、ディスプレイ69を調剤作業の邪魔にならないように確実に取り付けできる。表示操作部70は、調剤作業者が調剤作業位置でフット操作可能な複数のフットペダル71からなるので、調剤に供する手を使わなくても、表示装置68を足で操作でき、その結果、表示装置68の操作性を高めて、確実に調剤業務の負担を抑えて効率化を図ることが可能になる。
尚、このクリーンベンチ50においては、図4に示すように、表示操作部70(フットペダル71)の代わりに、クリーンベンチ本体51に固定し設けた設置台51aに載置するようにパーソナルコンピュータ80を設け、このパーソナルコンピュータ80を用いて表示装置68を操作するようにしてもよい。また、フットペダル71の数については、1又は2つ、更に必要に応じて4つ以上としてもよい。また、表示操作部70として、フットペダル71の代わりに手で操作可能な操作器を設けてもよい。
図5、図6に示すように、実施例2のクリーンベンチ50Aは、実施例1のクリーンベンチ50において、ディスプレイ69を有する表示装置68とフットペダル71からなる表示操作部70を省略し、開閉体54又はケース74のうち作業空間52に臨む面に投影部81を形成可能にクリーンベンチ本体51に取り付けられたプロジェクター69Aを有する表示装置68Aと、表示装置68Aを操作する表示操作部70Aであって、作業空間52の外側において操作可能にクリーンベンチ本体51に組み付けられた複数(例えば、3つ)のフットペダル71Aからなる表示操作部70Aを備えたものである。その他の構成は実施例1のクリーンベンチ50と同様である。
プロジェクター69Aとしては、ブラウン管方式、液晶方式、DLP方式の何れかのプロジェクターが採用され、そのプロジェクター69Aは、詳細には、調剤作業者の邪魔にならないように、投影光が調剤作業者によって遮られないように、上部ケース77の左端部分(又は右端部分)から前側に所定距離だけ離隔した位置において、投影光が作業用開口53の左部(又は右部)に向くように、クリーンベンチ本体51に固定し設けた架台51bに取り付けられている。
プロジェクター69Aは、図5に示すように、投影部81を開閉体54の前面に形成する第1投影状態と、図6に示すように、投影部81をケース74のうち作業空間52に臨む面(後壁74aの前面)に形成する第2投影状態とに亙って切り換え可能に構成され、そのために、プロジェクター69Aのピントを調節する必要があり、プロジェクター69Aにはアクチュエータを有するピント自動切換器(図示略)が設けられている。
図5に示すように、開閉体54より作業用開口53を下側から少し開け、その作業用開口53から調剤作業者が作業空間52内に手を入れて調剤を行うことができる状態で、プロジェクター69Aが第1投影状態になり、開閉体54のうち作業用開口53の左上に位置する部分に透明スクリーンフィルム82が貼り付けられ、この透明スクリーンフィルム82に投影部81が形成される。開閉体54により作業用開口53を略全部開けた状態で、プロジェクター69Aが第2投影状態になり、投影光は開閉体54の下側を通過してケース74の後壁74aの内面に照射され、そこに投影部81が形成される。
制御装置55が、そのROMやハードディスク等の記憶部に記憶した表示制御プログラムを実行することにより、表示操作部70Aのフットペダル71Aが操作されることによる操作信号に基づいて、表示装置68Aを制御し、データ処理装置72から受信した処方箋情報、調剤手順情報、薬剤情報、更には、クリーンベンチ50Aの運転情報、更には、調剤中に計量した薬剤の数量等の、投影部81への表示が可能になる。具体的に、フットペダル71Aの操作により、表示画面の切り換え、画面に表示された項目の指定、指定した項目の実行等を可能に構成してある。
ここで、各種センサ57の一部として、開閉体54の開閉度を検出する開閉度検出センサが設けられ、更に、制御装置55は表示制御プログラムを実行することにより、その開閉度検出センサから受ける検出信号に基づいて、プロジェクター69Aの第1投影状態と第2投影状態との切り換え(つまり、ピントの切り換え)を、開閉体54の開閉度に応じて実施するようにプロジェクター69A(ピント自動調節器)を制御する。つまり、この制御装置55がプロジェクター制御手段に相当するものである。その他の制御については実施例1のクリーンベンチ50と同様である。
このクリーンベンチ50Aによれば次の効果を奏する。
開閉体54又はケース74のうち作業空間52に臨む面に投影部81を形成可能にクリーンベンチ本体51に取り付けられたプロジェクター69Aを有する表示装置68Aと、表示装置68Aを操作する表示操作部70Aであって、作業空間52の外側において操作可能にクリーンベンチ本体51に組み付けられた表示操作部70Aとを設けたので、調剤作業者がクリーンベンチ50Aを使用して調剤作業を行う場合に、その調剤作業に必要な種々の情報等を、プロジェクター69Aにより開閉体54又はケース74のうち作業空間52に臨む面に形成した投影部81に表示して確認し易くすることができる。つまり、調剤作業者は調剤作業をしながら投影部81に表示された情報を確認でき、また、このプロジェクター69Aも調剤作業の邪魔にならないように取り付けできるため、調剤業務の負担を極力抑えて効率化を図ることが可能になる。
プロジェクター69Aを、投影部81を開閉体54の面に形成する第1投影状態とケース74のうち作業空間52に臨む面に形成する第2投影状態とに亙って切り換え可能に構成すると共に、この第1投影状態と第2投影状態との切り換えを開閉体54の開閉度に応じて実施するようにプロジェクター69Aを制御する制御装置55を設けたので、抗ガン剤等の調剤作業中は開閉体54で作業用開口53の大部分を閉じた状態とするが、この状態で第1投影状態となるように、また、抗ガン剤以外で無菌調剤を必要としない薬剤の調剤作業中や処方薬の作業空間52への搬入や作業空間52からの搬出の場合等、開閉体54で作業用開口53の大部分を開けた状態で第2投影状態となるように、自動的に第1投影状態と第2投影状態との切り換えを行うことができ、これにより、開閉体54の開閉度によって投影部81を形成する位置を最適な位置として情報を確認し易くすることができる。その他、実施例1のクリーンベンチ50と同様の効果を奏する。
尚、このクリーンベンチ50Aにおいては、図7に示すように、表示操作部70B(フットペダル71B)の代わりに、クリーンベンチ本体51に固定した設置台51cに載置するようにパーソナルコンピュータ82を設け、このパーソナルコンピュータ82を用いて表示装置68Aを操作するようにしてもよい。また、フットペダル71Aの数については、1又は2つ、更に必要に応じて4つ以上としてもよい。また、表示操作部70Aとして、フットペダル71Aの代わりに手で操作可能な操作部を設けてもよい。
図8に示すように、実施例3のクリーンベンチ50Bは、実施例1のクリーンベンチ50において、ディスプレイ69を有する表示装置68とフットペダル71からなる表示操作部70を省略し、開閉体54に投影部83を形成可能にクリーンベンチ本体51に取り付けられたプロジェクター69Bを有する表示装置68Bと、表示装置68Bを操作する表示操作部70Bであって、作業空間52の外側において操作可能にクリーンベンチ本体51に組み付けられた複数(例えば、3つ)のフットペダル71Bからなる表示操作部70Bを備えたものである。その他の構成は実施例1のクリーンベンチ50と同様である。
プロジェクター69Bとしては、ブラウン管方式、液晶方式、DLP方式の何れかのプロジェクターが採用され、そのプロジェクター69Bは、詳細には、ケース74の後側においてプロジェクター本体51に取り付けられ、そのプロジェクター69Bのレンズ69aが、ケース74の後壁74aに形成された穴74cに嵌め込まれて作業空間52に臨み、そのレンズからの投影光が開閉体54に背面側(後側)から照射される。開閉体54には透明スクリーンフィルム84が貼り付けられこの透明スクリーンフィルム84に投影部83が形成される。
実施例4では、表示装置と表示操作部を備えたクリーンベンチ(実施例1〜3のクリーンベンチ50,50A,50Bであり、以下、クリーンベンチの符号を9とする)を、病院において複数の患者に夫々施用する注射薬を処方するのを支援する調剤支援システムに組み込んで適用した例を示す。
図9〜図11に示すように、処方薬調剤支援システムPSは、例えば、病院Hに設置されたホストコンピュータ1、病院Hの[病棟]に設置されたパソコン2(パーソナルコンピュータ)、[外来棟]に設置されたパソコン3、[薬品管理室]に設置されたパソコン4及びプリンタ4aと薬品ピッキング装置10、[製剤室]に設置されたパソコン5及びプリンタ5a及びバーコードリーダ5bと電子天秤11、[無菌調剤室]に設置されたパソコン6及びバーコードリーダ6aと電子天秤12、等で構成されている。[無菌調剤室]にクリーンベンチ9が設置され、特に抗ガン剤を含む注射薬を調剤する場合には、そのクリーンベンチ9内で薬剤を取り扱って調剤作業が行われる。
図9に示すように、ホストコンピュータ1及びパソコン2〜6は、互いに有線或いは無線で通信可能にローカルエリアネットワーク(LAN)を介して接続され、パソコン6とクリーンベンチ9の制御装置が有線或いは無線で通信可能に接続されている。各パソコン2〜6は、パソコン本体、ディスプレイ、キーボード、マウス等を有し、パソコン本体に、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース、ハードディスクドライブ、CDドライブ等が設けられている。尚、各パソコン2〜6として、1又は複数台のパソコンが設けられている。
各パソコン2〜6には、例えば「WINDOWS(マイクロソフト社の登録商標である。) 」等のOSがインストールされ、このOSで作動する後述の種々の処理を実行するプログラムが格納されている。
図9に示すように、ホストコンピュータ1には、例えばハードディスク(或いは、CDやその他の記憶装置)に、患者データベースDB1、(薬品)マスターデータベースDB2、処方データベースDB3、注射処方データベースDB4、処方チェックデータベースDB5、等のデータベースが記憶されている。
次に、図12を参照しながら、ホストコンピュータ1、コンピュータ2〜5で行われる処理や、薬剤師等が行う作業について説明する。
(1)「オーダリング処理」
パソコン2を用いて、入院患者に対して作成された処方箋20の処方入力が行われ、また、パソコン3を用いて、外来患者に対して作成された処方箋20の処方入力が行われ、入力された処方入力情報から処方データが作成されて、ホストコンピュータ1の処方データベースDB3に格納される。
(2)「注射処方データ抽出処理」
パソコン2,3又はホストコンピュータ1により、前記処方データの中から体内に直接注入される分の処方情報となる注射処方データが抽出(作成)されてホストコンピュータ1の注射処方データベースDB4に格納される。また、複数の注射処方データの中から、抗ガン剤無菌調剤依頼分の(抗ガン剤を含む注射薬を調剤する為の)注射処方データを識別可能な注射処方テキストデータが、各注射処方データに対応付けて作成され、パソコン4へ出力される。
ここで、注射処方データベースDB4の各注射処方データは、図25に示すように、セッション番号である患者ID(0123456789)と追番(0001)、オーダー日(2002/6/1)、連絡番号(00122 )、RP番号(1)、シーケンス番号(1)、用法(無し)、用法コメント(無し)、オーダーした各薬品に対する薬品行番(1、2、3、4)、オーダーした各薬品に対する薬品情報である薬品コード(エント50、エント10、ショウ10、ソリタT3)と薬品名称(注射エンドキサン500mg/V 、注射エンドキサン100mg/V 、注射用蒸留水100mL 、ソリタT3号500m)とオーダー量(1000、450 、1、1)とオーダー単位(mg、mg、本、本)、払出量(2、5、1、1)、払出単位(V、V、本、本)の情報を含んでいる。
(3)「データ振分け処理」
パソコン4により、「注射処方データ抽出処理」において作成された注射処方テキストデータに基づいて、注射処方データベースDB4の注射処方データの中から、抗ガン剤無菌調剤依頼分の注射処方データが読み込まれ、各注射処方データ毎に、その注射処方データが、臨時・外来処方データ(外来患者に対する注射処方データ)か或いは定時処方データ(入院患者に対する注射処方データ)かの何れに振分けられる。
(4)「処方チェック処理」
パソコン4により、抗ガン剤無菌調剤依頼分の各注射処方データについて、その注射処方データに対応する、マスターデータベースDB2から読み込んだ薬品のマスターデータと、処方チェックデータベースBD5から読み込んだ処方チェックデータとに基づいて、処方内容が処方学的にOKかNGか(例えば、配合禁忌となる複数種の薬剤が含まれていないかどうか等)チェックされる。この処方チェック処理は、臨時・外来処方データについてはリアルタイムに行われ、定時処方データについてはパソコン4の手動操作を介して行われる。
(5)「処方変更入力処理」
パソコン4を用いて、主に「処方チェック処理」でNGとなった注射処方データについて、処方変更依頼・中止依頼を受けて処方の変更或いは処方の中止を行う。注射処方データの変更に伴って、注射処方データに含まれる薬品名、用法、用法コメント等のデータも変更され、変更前の注射処方データは履歴データとして、例えば処方データベースDB4に保存される。
(6)「調剤手順解析決定処理」
パソコン4により、「処方チェック処理」でOKになった注射処方データについて自動解析を行って調剤手順が決定され、その調剤手順データが作成される。同時に、その調剤手順データに対する患者が行った最新の検査の検査データが読み込まれ、これら調剤手順指示データと検査データとに基づいて、プリンタ4aにより調剤手順書21が印刷され、また、薬袋ラベル22(支給容器添付用・病棟カルテ添付用)と支給容器貼り付け用バーコードラベル23が印刷される。その他、TPN抗ガン剤別注射剤集計表24、病棟分の注射処方箋25、外来分の注射処方箋26、各種統計表29等が印刷される。
(7)「ピッキングデータ作成処理」
パソコン4により、「調剤手順解析決定処理」における調剤手順データの作成と共に行われて、調剤する複数種の薬剤の薬品コード(薬品名)と、各薬剤が入っている収容器(アンプルやバイアル等)の数量(1本や2本等)のデータ等を含む薬品ピッキングデータが作成され、薬品ピッキング装置10に出力される。
(8)「薬品取揃え作業」
薬品ピッキング装置10により、薬品ピッキングデータに基づいて薬品ピッキング装置10に収納されている薬剤の中から、必要な薬剤が自動的に払い出される。薬剤師等は、作成された薬袋ラベル22(必要な薬剤の薬品名やオーダー値、これらの情報に対応付けたバーコードが記録)を薬袋30に貼り付け、払い出された薬剤を、薬袋ラベル22に記載された薬品名等を見て確認しつつ薬袋30に入れる。そして、[製剤室]へ搬送し、例えば、そこで薬袋30から取り揃えた薬剤を取り出して[無菌調剤室]へ搬送する。薬品ピッキング装置10では、薬品ピッキング装置10に収納されている薬品在庫量等が管理され、その薬品在庫量の一覧表等がプリンタにより印刷され発行される。
(9)「調剤作業」
薬剤師等が、パソコン6のバーコードリーダ6a又はクリーンベンチ9のバーコードリーダにより、調剤手順書21のバーコードを読み取ってから、その調剤手順書21、又は、調剤手順データに基づいてクリーンベンチ9の表示装置で表示された調剤手順画面を見て、複数種の薬剤を取り扱って、調剤手順書21に記載された、又は、クリーンベンチ9の表示装置で表示された調剤手順通りに調剤作業を行う。
(10)「監査作業」
調剤が終わった注射薬について監査を行い、OK又はNGかの判断を行う。その際、薬剤師等が、パソコン5のバーコードリーダ5b又はクリーンベンチ9のバーコードリーダにより、薬袋ラベル22のバーコードを読み取って、クリーンベンチ9の表示装置で監査画面を表示させ、予め定められた監査項目に対する監査結果を入力する。プリンタ5aにより抗ガン剤無菌調剤連絡箋31、抗ガン薬調製・監査記録32が印刷される。
(11)「再解析指示処理」
パソコン4又は5又は6により、調剤作業、監査作業等でNGとなった場合、再度調剤作業を行うために、調剤手順の解析決定の指示が行われる。
さて、この処方調剤支援システムPSは、図13に示すように、特に、多数の薬剤のマスターデータを記憶したマスターデータベースDB2と、患者に1回に施用される複数種の薬剤を調剤して支給容器に収容する手順を示す調剤パターンであって、固形薬剤の有無、液状薬剤の有無、溶解剤の有無、希釈液の有無、支給容器の種類、のうちの一部又は全部をパラメータとする調剤パターンを、複数とおり(調剤パターン1〜8の計8通り)予め設定して記憶させた調剤パターン記憶手段M1(パソコン4のハードディスク等)と、各患者に対する処方箋20の処方情報として注射処方データベースDB4に記憶された注射処方データと、その注射処方データのうちの施用対象の薬剤についてマスターデータベースDB2から読み出すデータと、調剤パターン記憶手段M1に記憶した調剤パターンのデータに基づいて、患者に施用される複数種の薬剤を調剤する複数ステップからなる調剤手順を決定する調剤手順決定手段M2とを備えている。
ここで、マスターデータベースDB2の多数のマスターデータの各々(例えば、注射用エンドキサン500mg/V のマスターデータ)は、図26に示すように、薬品コード(エント50)、薬品名称(注射用エンドキサン500mg/V )、剤形単位名称(V)、容量単位名称(無し)、成分単位名称(mg)、容量換算値(無し)、成分換算値(500 )、薬剤を収容する収容器の種類を規定する薬品収容器区分(バイアル)、抗癌薬形状区分(固形)、保存区分(冷所)、指定区分(劇薬)、収容器に収容する薬剤の規格量(500mg )、薬品重量、溶解希釈液分類コード(無し)、有効溶解希釈液分類コード(1010,1080 )、必要溶解液量(25mL)、溶液濃度(20mg)、比重、希釈液下上限量(無し)、支給容器可否(無し)、フィルター可否(否)、混注可能容量(無し)、キャップ重量(無し)、pH情報(5.0 〜6.0 )、混注時溶液名称(エンドキサン注射溶液)、の情報を含んでいる。
さて、図14に示すように、前記調剤パターン1〜8は、固形抗ガン剤の有無、液状抗ガン剤の有無、溶解剤の有無、希釈液の有無、支給容器の種類をパラメータとする調剤パターンとなっている。
調剤パターン1は、固形抗ガン剤有り(1種類)、液状抗ガン剤無し、溶解剤有り、希釈液有り、支給容器が希釈液入り容器(支給容器の種類を示す情報を含む)、の場合の調剤パターンであり、固形抗ガン薬1が入った容器に溶解剤を入れて固形抗ガン薬1を溶解し、溶解した抗ガン薬1(溶液)から溶液濃度を元に計算された必要量を支給容器に入れ希釈液で希釈する。
調剤パターン2は、固形抗ガン剤有り(2種類)、液状抗ガン剤無し、溶解剤無し、希釈液有り(溶解剤としても使用)、支給容器が希釈液入り容器、の場合の調剤パターンであり、固形抗ガン薬1が入った容器に希釈液を入れて固形抗ガン薬1を溶解し、固形抗ガン薬2が入った容器に希釈液を入れて固形抗ガン薬2を溶解し、溶解した抗ガン薬1、2(溶液)から溶液濃度を元に計算された必要量を支給容器に入れ希釈液で希釈する。
調剤パターン3は、固形抗ガン剤有り(1種類)、他の固形薬剤有り(1種類)、液状抗ガン剤無し、溶解剤無し、希釈液有り(溶解剤としても使用)、支給容器が希釈液入り容器、の場合の調剤パターンであり、固形抗ガン薬1が入った容器に希釈液を入れて固形抗ガン薬1を溶解し、固形薬1が入った容器に希釈液を入れて固形薬1を溶解し、溶解した抗ガン薬1(溶液)から溶液濃度を元に計算された必要量を支給容器に入れ希釈液で希釈し、溶解した固形薬1(溶液)から溶液濃度を元に計算された必要量を支給容器に入れ希釈液で希釈する。
調剤パターン4は、固形抗ガン剤無し、液状抗ガン剤有り(1種類)有り、溶解剤無し、希釈液有り、支給容器が希釈液入り容器、の場合の調剤パターンであり、液状抗ガン薬1を支給容器に入れ希釈液で希釈する。
調剤パターン5は、固形抗ガン剤無し、液状抗ガン剤有り(1種類)、溶解剤無し、希釈液有り、支給容器が希釈液入り容器、希釈液一部抜き取り、の場合の調剤パターンであり、支給容器の一部の希釈液を抜き取ってから、液状抗ガン剤1を支給容器に入れ希釈液で希釈する。
調剤パターン6は、固形抗ガン剤有り(1種類)、液状抗ガン剤無し、溶解剤有り、希釈液無し、支給容器が注射器、の場合の調剤パターンであり、固形抗ガン薬1が入った容器に溶解剤を入れて固形抗ガン薬1を溶解し、その溶解された固形抗ガン薬1(溶液)から溶液濃度を元に計算された必要量を注射器で吸引する。
調剤パターン7は、固形抗ガン剤無し、液状抗ガン剤有り(1種類)、溶解剤無し、希釈液有り、支給容器が輸液バッグ、の場合の調剤パターンであり、希釈液を輸液バッグに入れてから、輸液バッグに液状抗ガン薬1を入力して希釈する。
調剤パターン8は、固形抗ガン剤有り(2種類)、液状抗ガン剤有り(1種類)、溶解剤無し、希釈液有り(溶解剤としても使用)、支給容器が希釈液入り容器、の場合の調剤パターンであり、固形抗ガン剤1が入った容器に支給容器の希釈液を入れて固形抗ガン剤1を溶解し、固形抗ガン剤2が入った容器に支給容器の希釈液を入れて固形抗ガン剤2を溶解し、液状抗ガン剤1を支給容器に入れて希釈液で希釈し、溶解した抗ガン剤1(溶液)から溶液濃度を元に計算された必要量を支給容器に入れて希釈液で希釈し、溶解した抗ガン剤2(溶液)から溶液濃度を元に計算された必要量を支給容器に入れて希釈液で希釈する。
さて、図15、図16には、具体的な処方例1〜13を示している。これら処方例1〜13は何れも、前記調剤パターン1〜8の何れかの調剤パターンに基づいて調剤手順が決定されるものであり、図14に示す各調剤パターンの欄の右側に、その調剤パターンが適用される処方例(例えば、調剤パターン1では処方例1〜3、調剤パターン2では処方例4,5)を示している。
ここで、処方例1を例に挙げて具体的に説明する。尚、図17は、処方内容や決定された調剤手順等が記録された調剤手順書21であり、調剤手順決定の後に発行されるものであるが、説明の便宜上、この図18を参照しながら説明する。
この処方例1の処方内容;処方される薬品名、そのオーダー値(投与量)、払出し量等については、
(薬品名) (オーダひ値) (払出量)
注射用エンドキサン500mgV 1000mg (50mL) 2V
注射用エンドキサン100mgV 450mg (22.5mL) 5V
注射用蒸留水100mL (溶解剤) 1(本) 1本
ソリタT3号500mL (希釈液) 1(本) 1本
合計(総液量) 572.5mL である。
尚、払出量(2V、5V、1本、1本)等は、調剤手順解析決定処理において自動的に算出(確認)される。また、注射用エンドキサン500mgVの必要量;50mL、注射用エンドキサン100mgVの必要量;22.5mL、総液量;572.5mL は自動的に算出される。
処方例1の場合、次のように10ステップからなる調剤手順が決定される。
(1)バーコードラベル23を支給容器であるソリタT3号の容器に貼付ける。
(2)ソリタT3号の容器の初期重量を測定する。
(3)注射用エンドキサン;500mgが夫々入った2本のバイアルの初期の総重量を測定する。
(4)注射用エンドキサン;500mgが入った各バイアルの中に溶解剤;25mL を入れて注射用エンドキサンを溶解する。
(5)注射用エンドキサン;500mgの溶液が入った各バイアルの重量を測定する。
(6)注射用エンドキサン;100mgが夫々入った5本のバイアルの総重量を測定する。
(7)注射用エンドキサン;100mgが入った各バイアルの中に溶解剤;5mLを入れて注射用エンドキサンを溶解する。
(8)注射用エンドキサン;100mgの溶液が入った各バイアルの重量を測定する。(9)溶解した注射用エンドキサン;500mg/Vと溶解した注射用エンドキサン;100mg/Vのエンドキサン溶液の溶解濃度を元に計算された必要量72.5mLをソリタT3号に混注する。
(10)薬剤を収容した調剤後のソリタT3号の容器の最終重量を測定する。
ここで、前記必要量の計算について説明する。
この必要量の計算については、結局、オーダー値が規格量の倍数でない固形抗癌剤を使用して調剤する際に、その固形抗癌剤をオーダー値だけ支給容器に混注させるために行う為の計算である。
例えば、処方例1の場合、オーダーされた注射用エンドキサン500mgV→1000mgは、1V(バイアル)につき500mg 収容された規格品を2V(500mg ×2=1000mg)使用してオーダー値(1000mg)と一致するが、オーダーされた注射用エンドキサン100mgV→450mg は、1V(バイアル)につき100mg 収容された規格品を5V(100mg ×5=500mg )使用することになりオーダー値(450mg )をオーバーする。
ところで、注射用エンドキサンを溶解させた際の濃度は、マスターデータにより 20mg/mLと決定されており、そのために、注射用エンドキサン500mg 、注射用エンドキサン100mg を夫々溶解させる為の溶解剤の量も決定されるのであるが、この濃度20mg/mL を用いて、注射用エンドキサン1000mgと450mg ; 合計1450mg(オーダー値)の成分が入った注射用エンドキサン溶液(これが必要量である)は、1000mg÷20mg/mL +450mg ÷20mg/mL の計算式から求めて72.5mLとなる。以上の計算は、調剤手順決定の際に自動的に行われる。
以上のように決定された処方例1の複数ステップ(上記1〜10ステップ)からなる調剤手順は、支給容器の初期重量を測定するステップ、薬剤を収容した調剤後の支給容器の最終重量を測定するステップを含んでいる。このようなステップは、処方例2〜13の複数ステップからなる調剤手順にも含まれている。こうして、支給容器に最終的に混注された薬剤、溶解液、希釈液の重量を確実に測定できるようになる。
処方例1の複数ステップからなる調剤手順は、固形抗ガン剤(固形薬剤)が有る(使用する)ので、固形抗ガン剤を溶解させる前に固形薬剤を収容した収容器の重量を測定するステップ、この収容器に溶解剤又は希釈液を入れて固形薬剤を溶解するステップ、固形薬剤の溶解後に収容器の重量を測定するステップ、更に、収容器に希釈液又は溶解剤を入れて溶解させた固形薬剤溶液の中の必要量を支給容器に混注するステップを含んでいる。このようなステップは、処方例2〜5,9,11〜13の複数ステップからなる調剤手順にも含まれている。こうして、固形薬剤を溶解させるために収容器に入れた希釈液又は溶解液の重量を確実に測定でき、固形薬剤溶液の必要量を支給容器に確実に混注できるようになる。
尚、処方例1の複数ステップからなる調剤手順は、収容器に収容した薬剤(固形薬剤溶液)を支給容器へ混注する前後に、その収容器の重量を測定するステップを含むようにしてもよい。但し、収容器に収容した薬剤を支給容器へ混注する前に、その収容器の重量を測定するステップについては、固形薬剤が有る(使用する)場合(処方例1の場合もそうである)、前記した固形薬剤の溶解後に収容器の重量を測定するステップと同じになる。このようなステップは、処方例2〜13の複数ステップからなる調剤手順にも含まれようにしてもよい。こうして、収容器に収容した薬剤の中から、支給容器へ混注した薬剤を含む重量を確実に測定できるようになる。
また、処方例4,5,11,13のように、支給容器に収容されている希釈液が固形薬剤を溶解する溶解剤となり得る場合、この処方例4,5,11,13の複数ステップからなる調剤手順は、その溶解剤で固形薬剤を溶解した直後に支給容器の重量を測定するステップを含むものとなる。こうして、支給容器に収容されている希釈液の中から、溶解剤として固形薬剤を溶解させるため使用した重量を確実に測定できるようになる。
さて、決定された複数ステップからなる調剤手順は、図17に示すように、図表の形態にてプリンタ4aにより印紙出力され、調剤手順書21の調剤手順欄に絵と文字とで説明した形で印刷される。この調剤手順書21には、調剤手順欄の他に、実施日、患者ID、患者名、病棟名(病室を含む)、医師名、発行日、調製日、生年月日、連絡番号、定時又は臨時、処方内容、臨床検査値等が記録され、また、バーコードも記録されている。
また、決定された複数ステップからなる調剤手順は、図18、図19に示すように、クリーンベンチ9の表示装置でも表示される。図19は調剤手順ステップ一部表示画面であり、図19は調剤手順ステップ一覧表示画面である。クリーンベンチ9の表示操作部により画面操作等の各種操作を実行できる。尚、画面操作等の各種操作については、バーコードの読み取りにより実行可能にしてもよいし、一般的なキーボードやマウスを操作して実行可能にしてもよい。
さて、図18の調剤手順ステップ一部表示画面と図19の調剤手順ステップ一覧表示画面は切り換え可能であり、例えば、クリーンベンチ9の表示装置で図18の調剤手順ステップ一部表示画面が表示されている場合、「手順一覧」を指定することにより、図19の調剤手順ステップ一覧表示画面に切換えることができ、表示装置で図19の調剤手順一覧ステップ表示画面が表示されている場合、「戻る」を指定することにより、図18の調剤手順ステップ一部表示画面に切換えることができる。
図18、図19の画面には、調剤手順の他には、作業者名と、基本患者情報としての、患者ID、診療科名、実施日、連絡番号、RP番号、患者氏名等が共通に表示される。そして、図18の調剤手順ステップ一部表示画面では、複数ステップのうちの処理中のステップを含む5つのステップが表示される。クリーンベンチ9の表示操作部を操作してステップ表示を上下にスクロールさせ、表示させる5つのステップを自由に変更できる。
図18、図19の画面が表示された段階で、この調剤手順に含まれる重量測定ステップにおける重量値測定の入力が可能な状態となる。図18の画面が表示されている状態で、「処理中」が表示された右側のステップが重量測定待ちとなるステップであり、その前(上)の重量測定ステップは既に完了したことになり、これら重量測定ステップ間のステップの左側に「直前」が表示される。
そして、重量値測定が行われた後、手動又は自動でその重力測定値が入力されて、その重量測定ステップが完了したこととなり、次の重量測定ステップの左側に「処理中」が表示され、そのステップが重量測定待ちとなる。尚、「処理中」のステップ、「処理中」の前のステップ、「処理中」の後のステップが3つに色分けした状態で表示されて区別できるようになっている。
図19の調剤手順ステップ一覧表示画面では、複数ステップの全てが一覧表示される。この画面では、「処理中」の前のステップ、「処理中」を含むその後のステップが2つに色分けした状態で表示されて区別できるようになっている。但し、図18の画面同様に、「処理中」、「直前」等を表示して、作業状況等をわかり易くした表示としてもよい。尚、前記複数ステップからなる調剤手順を、図表の形態にて表示出力可能に構成してもよい。この表示された調剤手順を見て調剤作業を行うことが可能になる。調剤手順を図形の形態にて表示出力するので、その調剤手順を把握し易くなる。
ところで、図18、図19の画面の調剤手順内容については、「ステップ」、「作業元」、「容量/状態」、「作業先」、「形状」、「作業」、「対称本数」、「重量」、「再測可能」の欄があり、各ステップには各欄に対応する文字や数値が表示され(表示されないところもある)、これを見て調剤手順を把握可能である。例えば、7 /10のステップでは、注射用蒸留水を5mL、注射用エンドキサン100mg の容器に入れて、注射用エンドキサン100mg を溶解させ、これを 5V分行うという手順を把握することができる。
次に、[薬品管理室]のパソコン4が行う処理について図20〜図22のフローチャート(但し、フローチャート中のSi(i=1、2、3・・・))は各ステップを示す)に基づいて説明する。尚、この処理を実行する為のプログラムが、パソコン4のROM又はハードディスク等の記憶媒体に格納されているものとする。
先ず、注射処方データが読み込まれると(S1)、その注射処方データが、臨時・外来処方データか或いは定時処方データかの何方かに振分けられ(S2)、その後、読み込まれた各注射処方データについて処方チェックが行われる(S3)。主にS3の処方チェックでNGとなった場合に、処方変更入力(処方中止)が行われる(S4)。
次に、処方チェックでOKとなった剤注射処方データが複数有る場合、これら剤注射処方データが所定の順番(例えば、施用時間が早い順)となるように並び替えられると共に、その順番に従って各注射処方データ毎に、その注射処方データの調剤手順の解析決定処理(S5)が実行される。
ここで、調剤手順の解析決定処理について、図21、図22のフローチャート(但し、フローチャート中のSi(i=20、21、22・・・)は各ステップを示す)に基づいて詳細に説明する。
図21に示すように、この調剤手順の解析決定処理が開始されると、注射処方データと、その注射処方データに対する薬品のマスターデータとに基づいて、抗ガン剤が決定され(S20)、このS20では、抗ガン剤が固形か液状かの区別が行われ、抗ガン剤が複数の場合はこれら抗ガン剤の併用禁忌チェックが行われ、抗ガン剤が収容された収容器の払出し量(アンプルやバイアル等の数)が計算され、抗ガン剤が未検出時はエラーとなる。
次に、溶解剤が決定され(S21)、このS21では、溶解剤があれば、溶解対象の固形抗ガン剤の存在がチェックされ、その溶解剤の固形抗ガン剤に対する使用が許可されているかチェックされ、溶解液の量が十分かチェックされ、溶解剤が収容された収容器の払出し量(アンプルやバイアル等の数)が計算される。
次に、希釈液が決定され(S22)、このS22では、希釈液と抗ガン剤との配合可否がチェックされ、同時に溶解剤として使用する場合は量が十分かチェックされ、希釈液容器の混注可能量が十分かチェックされ、希釈液が収容された収容器の払出し量が計算され、希釈液がなければエラーとなる。
次に、支給容器が決定され(S23)、このS23では、基本的に、希釈液を収容した収容器が支給容器として決定されるが、支給容器として使用不可で登録されている場合は注射器(筒)や輸液バッグが使用され、希釈液を収容した収容器が複数ある場合は、支給容器として輸液バッグが決定される。注射器の場合は、混注液量により、自動的に適正注射器サイズ(10mL,20mL,50mL)が判断されそのサイズの注射器が決定される。
この後、支給容器へバーコードラベル23の貼り付けの指示情報が作成され(S24)、次に、支給容器の重量測定の指示情報が作成され(S25)、次に、固形抗ガン薬が有るか否か判定される(S26)。そこで、固形抗ガン剤が有る場合(S26;Yes )、溶解前の固形抗ガン薬(固形抗ガン剤が入っている容器)の重量測定の指示情報が作成される(S27)。
その後、溶解剤あるいは希釈液で固形抗ガン剤の溶解の指示情報が作成され(S28)、次に、固形抗ガン剤の溶解後の(抗ガン剤が入っている容器)の重量測定の指示情報が作成される(S29)。尚、溶解して作られた抗ガン剤の溶液の体積(つまり、溶解液の濃度)が、予め設定された容量決定テーブルを用いて演算される。
次に、固形抗ガン剤溶解のために支給容器の希釈液を溶解剤として使用するか否か判定され(S30)。そこで、支給容器の希釈液を溶解剤として使用する場合には(S30;Yes )、支給容器の重量測定の指示情報が作成され(S31)、S26へリターンし、支給容器の希釈液を溶解剤として使用しない場合には(S30;No)S26へリターンする。ここで、S26において、固形抗ガン剤が有る場合に、その後S27以降が実行されて、S26へリターンした場合、その固形抗ガン剤は無いものとみなされ再度S27以降は実行されない。但し、他の固形抗ガン剤がある場合には、その他の固形抗ガン剤に対してS27以降が再度実行される。
次に、固形抗ガン剤が無い場合(S26;No)、図22に示すように、液状抗ガン剤が有るか否か判定される(S32)。そこで、液状抗ガン剤が有る場合(S32;Yes )、液状抗ガン剤を支給容器への混注の指示情報が作成され(S33)、次に、液状抗ガン剤を支給容器へ混注した後の支給容器の重量測定の指示情報が作成され(S34)、S32へリターンする。ここで、S32において、液状抗ガン剤が有る場合に、その後S33以降が実行されて、S32へリターンした場合、その液状抗ガン剤は無いものとみなされS33以降は再度実行されない。
次に、液状抗ガン剤が無い場合(S32;Yes )、支給容器以外の収容器に溶解した固形抗ガン剤(溶液)があるか否か、即ち、S28が実行されたか否か判定される(S35)。S35において、溶解した固形抗ガン剤があると判定された場合(S35;Yes )、溶解した固形抗ガン剤(溶液)を支給容器へ混注の指示情報が作成され(S36)、次に、固形抗ガン剤(溶液)を混注した後の指示容器の重量測定の指示情報が作成され(S37)、S35へリーンする。
S35において、固形抗ガン剤(溶液)が有る場合に、その後S36以降が実行されて、S35へリターンした場合、その固形抗ガン剤(溶液)は無いものとみなされる。但し、他の固形抗ガン剤(溶液)が有る場合には、その他の固形抗ガン剤(溶液)に対してS36以降が再度実行される。そして、固形抗ガン剤が無い場合(S35;No)終了する。
こうして、患者に施用される複数種の薬剤を調剤する、調剤パターンが調剤パターン1〜8の何れかに決定され、その調剤パターンのデータと、注射処方データと、注射処方データのうちの施用対象の薬剤についてマスターデータベースDB1から読み出すマスターデータとに基づいて、患者に施用される複数種の薬剤を調剤する具体的に調剤手順が決定され、その調剤手順データが作成される。その調剤手順データはパソコン6のハードディスク等に格納される。
ここで、調剤手順データについて、処方例1の場合を具体例として説明する。図27に示すように、調剤手順データは、調製行番(1〜10)データと、その調製行番データに対応する手順内容データとからなる。手順内容データは、作業元に含まれる作業元薬品行番と作業元区分(1;薬品名、2;溶解液)と作業元名称と、容量/状態に含まれる容量状態区分(1;溶解液量、2;混注溶液、3;混注前、4;混注後、5;溶解前、6;溶解後、7;溶解直後、8;吸引後、9;抜取り後)と容量と状態名称のデータを有する。
また、手順内容データは、作業先に含まれる作業先薬品行番と作業先名称と、形状に含まれる形状区分(1;容器、2;支給容器)と形状名称と、作業に含まれる作業区分(1;バーコード貼り付け、2;重量測定、3;溶解、4;混注、5;混注+フィルタ、6;一部抜き取り、7;吸引)と作業名称と、対称本数とのデータを有し、重量測定値を対応付けて記録可能となっている。こうした形の調剤手順データが作成されることになる。
次に、S5の処理の後、図20に示すように、薬品ピッキングデータが作成されて(S6)、その薬品ピッキングデータが薬品ピッキング装置10に送信出力される(S7)。次に、注射処方箋25,26の印字が行われ(S8)、調剤手順書21、薬袋ラベル22の印字が行われる(S9)。更に、統計・履歴データが作成され(S10)、注射処方データが作成され(S11)、各種統計資料が印字され(S12)、監査データが作成されて(S13)、終了する。
[無菌調剤室]のクリーンベンチ9の制御装置が行う処理について図23のフローチャート(但し、フローチャート中のSi(i=40、41、42・・・))は各ステップを示す)に基づいて説明する。尚、この処理を実行する為のプログラムが、制御装置のROM又はハードディスク等の記憶媒体に格納されているものとする。
[無菌調剤室]に持ち込まれた調剤手順書21のバーコードがバーコードリーダで読み取られると(S40)、この調剤手順書21に対応する調剤手順データが読み込まれる(S41)。そして、この調剤手順データに基づいて、表示装置で図18、図19の調剤手順画面が切換え可能に表示され(S42)、調剤処理が行われる(S43)。薬剤師等は、調剤手順書21やパソコン4の調剤手順画面を見て調剤作業を行うことになる。
S43の調剤処理では、表示操作部の操作により或いは自動で、調剤手順のステップ表示の切換えや、重量測定時には重量値入力が行われる。尚、この重量値入力については、無菌室の特性上タッチパネルの操作で可能に構成することが望ましい。入力された重量測定値は、前述のように、調剤手順データと共に記録されハードディスク等に保持される。
[製剤室]のパソコン5が行う処理について図23のフローチャート(但し、フローチャート中のSi(i=50、51、52・・・))は各ステップを示す)に基づいて説明する。尚、この処理を実行する為のプログラムが、パソコン5のROM又はハードディスク等の記憶媒体に格納されているものとする。
[製剤室]に持ち込まれた薬袋ラベル22のバーコードがバーコードリーダ5bで読み取られると(S50)、読み取ったバーコードの情報(患者情報)に対応する監査データテーブルが読み込まれる。この監査データテーブルは、前記調剤手順を決定する際に作成され、図28に示すように、セッション番号である患者IDと追番、オーダー日、連絡番号、RP番号、シーケンス番号、監査番号、監査データ部のデータを含んでいる。
監査内容のデータは、監査行番のデータに対応付けて、監査内容、計算用重量値調製行番1、計算用重量値調製行番2のデータからなり、監査測定値を重量測定値(予め定められた監査項目に対する監査結果に相当する)を対応付けて入力して記録保持可能となっている。この監査データテーブルに基づいて、調剤された注射薬を監査するのに必要な情報がディスプレイに表示される(S52)。尚、パソコン5等が監査装置に相当し、そのディスプレイが表示手段に相当する。このパソコン5等により、ディスプレイにより記録された重量値を表示させて、監査作業を行うことができ、予め定められた監査項目に対する監査結果を入力して記録保持して管理することができる。
次に、抗ガン薬調製・監査録書32が印字され(S53)、電子天秤11により支給容器の重量が測定されて、その支給容器の重量が入力され(S54)、その後、薬剤師は印字された抗ガン剤調剤記録書32のチェック欄に監査結果を記入すると共に、抗ガン剤無菌調剤連絡箋31が印字され(S56)、終了する。
尚、本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施例に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。例えば、クリーンベンチの制御装置の機能の一部又は全部を外部の処理装置で達成するように構成してもよい。
実施例1に係るクリーンベンチの斜視図である。 クリーンベンチの制御系のブロック図である。 クリーンベンチの制御装置の記憶部に記憶されたプログラムを示す図である。 変更形態に係るクリーンベンチの斜視図である。 実施例2のクリーンベンチ(第1投影状態)の斜視図である。 クリーンベンチ(第2投影状態)の斜視図である。 変更形態に係るクリーンベンチの斜視図である。 実施例3に係るクリーンベンチの斜視図である。 実施例4に係る処方薬調剤支援システムの構成ブロック図である。 病院に構築された処方薬調剤支援システムの説明図である。 病院に構築された処方薬調剤支援システムの説明図である。 処方薬調剤支援システムの主要な処理を含むブロック図である。 処方薬調剤支援システムの主要な構成のブロック図である。 8数種類の調剤パターンの内容を示す図表である。 処方例1〜8の内容を示す図表である。 処方例9〜13の内容を示す図表である。 調剤手順書である。 ディスプレイに表示された調剤手順指示画面である。 ディスプレイに表示された調剤手順指示画面である。 [薬品管理室]のパソコンが実行する処理のフローチャートである。 [薬品管理室]のパソコンが実行する調剤手順解析決定処理のフローチャートの前半である。 [薬品管理室]のパソコンが実行する調剤手順解析決定処理のフローチャートの後半である。 [無菌調剤室]のパソコンが実行する処理のフローチャートである。 [製剤室]のパソコンが実行する処理のフローチャートである。 注射処方データの各情報を示す図表である。 マスターデータの各情報を示す図表である。 調剤手順データの各情報を示す図表である。 監査テーブルの各情報を示す図表である。
符号の説明
50,50A,50B クリーンベンチ
51 クリーンベンチ本体
52 作業空間
53 作業用開口
54 開閉体
55 制御装置
58 換気装置
68,68A,68B 表示装置
69 ディスプレイ
69A,69B プロジェクター
70,70A,70B 表示操作部
71,71A,71B フットペダル
73 作業テーブル
74 ケース
74a 後壁

Claims (6)

  1. 作業テーブルとその上側の作業空間を覆うケースを備えたクリーンベンチ本体と、このクリーンベンチ本体のケースに形成された作業用開口と、この作業用開口を開閉可能な透明な開閉体と、作業空間の空気を換気する換気手段と、この換気手段で換気される空気を清浄化するフィルタ手段とを備えた調剤用のクリーンベンチにおいて、
    前記クリーンベンチ本体のうち作業空間に臨む部位に取り付けられたディスプレイを有する表示装置と、
    前記表示装置を操作する表示操作部であって、前記作業空間の外側において操作可能にクリーンベンチ本体に組み付けられた表示操作部と、
    を備えたことを特徴とするクリーンベンチ。
  2. 前記ディスプレイを、前記クリーンベンチ本体のケースの後壁に埋め込んだ状態で取り付けたことを特徴とする請求項1に記載のクリーンベンチ。
  3. 前記表示操作部は、調剤作業者が調剤作業位置でフット操作可能な1又は複数のフットペダルからなることを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーンベンチ。
  4. 作業テーブルとその上側の作業空間を覆うケースを備えたクリーンベンチ本体と、このクリーンベンチ本体のケースに形成された作業用開口と、この作業用開口を開閉可能な透明な開閉体と、作業空間の空気を換気する換気手段と、この換気手段で換気される空気を清浄化するフィルタ手段とを備えた調剤用のクリーンベンチにおいて、
    前記開閉体又は前記ケースのうち作業空間に臨む面に投影部を形成可能にクリーンベンチ本体に取り付けられたプロジェクターを有する表示装置と、
    前記表示装置を操作する表示操作部であって、前記作業空間の外側において操作可能にクリーンベンチ本体に組み付けられた表示操作部と、
    を備えたことを特徴とするクリーンベンチ。
  5. 前記プロジェクターが、前記投影部を開閉体の面に形成する第1投影状態と前記ケースのうち作業空間に臨む面に形成する第2投影状態とに亙って切り換え可能に構成されると共に、この第1投影状態と第2投影状態との切り換えを開閉体の開閉度に応じて実施するようにプロジェクターを制御するプロジェクター制御手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載のクリーンベンチ。
  6. 前記表示操作部は、調剤作業者が調剤作業位置でフット操作可能な1又は複数のフットペダルからなることを特徴とする請求項4又は5に記載のクリーンベンチ。
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