JP2006152249A - フルオロスルホニル基と1,3−ジオキソラン構造を有する重合体およびその用途 - Google Patents

フルオロスルホニル基と1,3−ジオキソラン構造を有する重合体およびその用途 Download PDF

Info

Publication number
JP2006152249A
JP2006152249A JP2005281724A JP2005281724A JP2006152249A JP 2006152249 A JP2006152249 A JP 2006152249A JP 2005281724 A JP2005281724 A JP 2005281724A JP 2005281724 A JP2005281724 A JP 2005281724A JP 2006152249 A JP2006152249 A JP 2006152249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
group
atom
polymer
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005281724A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006152249A5 (ja
JP4788267B2 (ja
Inventor
Jiyunichi Tayanagi
順一 田柳
Mitsugi Saito
貢 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2005281724A priority Critical patent/JP4788267B2/ja
Publication of JP2006152249A publication Critical patent/JP2006152249A/ja
Publication of JP2006152249A5 publication Critical patent/JP2006152249A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4788267B2 publication Critical patent/JP4788267B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】高い軟化温度を有するスルホン酸ポリマー、該スルホン酸ポリマーを有効成分とする固体高分子電解質を提供する。
【解決手段】下式(A)で表されるモノマー単位を含む重合体。ただし、Rはフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基、または−QSOFを示し、Qは炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基または炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
【化1】
Figure 2006152249

【選択図】なし

Description

本発明は、フルオロスルホニル基とペルフルオロ(1,3−ジオキソラン)構造を有する重合体に関する。また該重合体の製造方法および該製造方法において有用な化合物に関する。また本発明は該重合体から得られる新規なフルオロポリマーとその固体高分子電解質としての用途に関する。
食塩電解用のイオン交換膜、燃料電池用の固体高分子電解質等に用いるスルホニル基またはその誘導基を有する重合体(以下、スルホニル基またはその誘導基を有する重合体を総称してスルホン酸ポリマーという。)としては、下式(1)で表される化合物を重合させた後に加水分解および酸処理した重合体が知られている。
CF=CF(OCFCFY)m1(O)m2(CFm3SOF (1)
ただし、Yはフッ素原子またはトリフルオロメチル基示し、m1は0〜3の整数を示し、m2は0または1を示し、m3は1〜12の整数を示す。
また特許文献1には、下式(p)で表される化合物が例示されている。
Figure 2006152249
ただし、Rはフッ素原子、炭素数1〜14のエーテル性酸素原子を含有していてもよいペルフルオロアルキル基または−QSOFを示し、Qは炭素数1〜14のエーテル性酸素原子を含有していてもよいペルフルオロアルキレン基を示す。
特開昭64−079170号公報
軟化温度の高いスルホン酸ポリマーとしては、フッ素原子を有する重合体が提案されている。固体高分子型燃料電池は発電効率を高める必要性があることから、高温で運転(たとえば、120℃での運転。)されるのが望ましい。しかし、従来のスルホン酸ポリマーは軟化温度が80℃程度と低く高温で運転される燃料電池用の固体高分子電解質として物性が不充分であった。
またフッ素原子を有するスルホン酸ポリマーの合成は、一般に困難であり実際に提供されるポリマーの種類は限定されている。たとえば、式(p)で表される化合物の製造方法は不明である。また仮に該化合物が得られたとしても、Qの炭素数が7以上の化合物(p)を重合させて得られるスルホン酸ポリマーは軟化温度が不充分であり、高温運転する固体高分子型の燃料電池に用いる固体高分子電解質としては不充分である。
本発明者らは、ペルフルオロ(1,3−ジオキソール)構造の2位にフルオロスルホニル基を含有する特定の基が結合した構造を有するモノマーから、高い軟化温度を有するスルホン酸ポリマーが製造できると考えた。そして該スルホン酸ポリマーは固体高分子電解質として有用であるとの知見を得た。すなわち、本発明は下記の発明を提供する。
<1>:下式(A)で表されるモノマー単位を含む重合体。
Figure 2006152249
ただし、Rはフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基または−QSOFを示し、Qは炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基または炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
<2>:式(A)で表されるモノマー単位が、下式(A2)で表されるモノマー単位である<1>の重合体。
Figure 2006152249
ただし、RF2はフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基または−QF2SOFを示し、QF2は炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
<3>:数平均分子量が、5000〜5000000である<1>または<2>の重合体。
<4>:下式(a)で表される化合物を重合させる下式(A)で表されるモノマー単位を含む重合体の製造方法(ただし、RおよびQは前記と同じ意味を示す。)。
Figure 2006152249
<5>:下式(a−1)で表される化合物を脱ハロゲン化剤の存在下に脱ハロゲン化反応させる下式(a)で表される化合物の製造方法(ただし、XおよびXはそれぞれ独立に塩素原子または臭素原子を示し、RおよびQは前記と同じ意味を示す。)。
Figure 2006152249
<6>:下式(a−1)で表される化合物(ただし、X、X、RおよびQは前記と同じ意味を示す。)。
Figure 2006152249
<7>:下式(a2)で表される化合物(ただし、RF2およびQF2は前記と同じ意味を示す。)。
Figure 2006152249
<8>:下式(B)で表されるモノマー単位を含むフルオロポリマー。
Figure 2006152249
ただし、Qは前記同じ意味を示す。RFBはフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基、または−Q(SO(SO)M基を示し、Yは酸素原子、窒素原子、または炭素原子を示し、Rはエーテル性酸素原子を含んでいてもよいペルフルオロアルキル基を示し、sはYに対応し、Yが酸素原子である場合には0、Yが窒素原子である場合には1、Yが炭素原子である場合には2を示し、Mは、H、1価の金属カチオン、または1以上の水素原子が炭化水素基で置換されていてもよいアンモニウムを示す。
<9>:<8>のフルオロポリマーを有効成分とする固体高分子電解質。
<10>:<9>の固体高分子電解質からなる燃料電池。
本発明はモノマーとして有用な化合物、その中間体、および該化合物を重合させて得られる新規な重合体を提供する。また本発明は新規なフルオロポリマーを提供する。本発明のフルオロポリマーは軟化温度の高いフルオロポリマーであり、120℃程度の高温でも機械的強度に優れる。すなわち本発明によれば、高温使用に適する固体高分子電解質として有用な新規なフルオロポリマーが提供される。
本明細書において、式(a)で表される化合物を化合物(a)と、式(A)で表されるモノマー単位をモノマー単位(A)と、記す。他の式で表される化合物およびモノマー単位も同様に記す。
本発明は、下式で表されるモノマー単位(A)を含む重合体(以下、単に重合体Aという。)を提供する(ただし、RおよびQは前記と同じ意味を示す。以下同じ。)。
Figure 2006152249
が炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基である場合、直鎖の基が好ましく、−(CFn1F(n1は1〜4の整数。)がより好ましく、−CFが特に好ましい。
が、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基である場合、直鎖の基がより好ましく、−(CFn2F(n2は2〜4の整数。)の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子が1個挿入された基が特に好ましい。
が−QSOFである場合のQは、1,3−ジオキソールの2位の炭素原子に結合したもう一つの−QSOFにおけるQと同一構造が好ましい。
としては、フッ素原子または炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基が好ましく、−CFがより好ましい。
が、炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基である場合、直鎖の基が好ましく、−(CFm1−(m1は2〜4の整数。)が特に好ましい。
が、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子が含むペルフルオロアルキレン基である場合、直鎖の基がより好ましく、−(CFm2−(m2は2〜4の整数。)の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子が1個挿入された基が特に好ましく、式−CFO(CFm21−で表される基(m21は1〜3の整数。ただし、基の向きは右側が−SOFに結合することを意味する。以下同様。)が最も好ましい。
モノマー単位(A)としては、軟化温度の観点からは下記モノマー単位(A1)が好ましく、軟化温度と入手容易性の観点からは下記モノマー単位(A2)が好ましい(以下、モノマー単位(A1)を含む重合体を重合体A1と、モノマー単位(A2)を含む重合体を重合体A2と、いう。)。
Figure 2006152249
ただし、RF1はフッ素原子または炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基または−QF1SOFを示し、QF1は炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基を示し、RF2およびQF2は前記と同じ意味を示す(以下同様。)。
F2はトリフルオロメチル基であるのが好ましい。QF2は式−CFO(CFm21−で表される基であるのが好ましい。
モノマー単位(A1)の具体例としては、下記モノマー単位が挙げられる。
Figure 2006152249
モノマー単位(A2)の具体例としては、下記モノマー単位が挙げられる。
Figure 2006152249
重合体Aは、下記化合物(a)を重合させることによって製造できる。
Figure 2006152249
化合物(a)としては、下記化合物(a1)または下記化合物(a2)が好ましい。下記化合物(a1)を重合させることによって重合体A1が、下記化合物(a2)を重合させることによって重合体A2が製造できる。
Figure 2006152249
化合物(a1)の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
Figure 2006152249
化合物(a2)の具体例としては、下記化合物が挙げられる。
Figure 2006152249
重合体Aは、モノマー単位(A)からなる重合体であっても、モノマー単位(A)とモノマー単位(A)以外のモノマー単位(以下、単に他のモノマー単位という。)とを含む重合体(以下、単に共重合体という。)であってよく、共重合体であるのが好ましい。
共重合体は、化合物(a)と、化合物(a)以外の化合物(a)と共重合しうるモノマー(以下、単に他のモノマーという。)とを重合させて製造できる。また共重合体における各モノマー単位の並び方は、ランダム状であってもブロック状であってもよく、重合の簡便性の観点からランダム状であるのが好ましい。
重合体Aが共重合体である場合、重合体A中の全モノマー単位に対するモノマー単位(A)の割合は、後述のフルオロポリマーの溶解性の向上、寸法安定性等の観点から1〜70モル%が好ましく、5〜40モル%がより好ましく、10〜30モル%が特に好ましい。また重合体A中の全モノマー単位に対する他のモノマー単位の割合は、30〜99モル%が好ましく、60〜95モル%がより好ましく、70〜90モル%が特に好ましい。
他のモノマー単位は、フッ素原子を含んでいても含まなくてもよく、後述のフルオロポリマーの耐熱性、耐水性、耐溶剤性および耐久性の観点からはフッ素原子を含む他のモノマー単位が好ましく、成形加工性の観点からはフッ素原子を含まない他のモノマー単位が好ましい。
フッ素原子を含む他のモノマー単位としては、フッ素原子を含む他のモノマーの重合により形成されるモノマー単位が好ましい。フッ素原子を含む他のモノマーとしては、下記モノマー(m1)、下記モノマー(m2)または下記モノマー(m3)が好ましい。
CHZ=CZ (m1)、
CFZ=CZ (m2)、
CF=CFQCF=CF (m3)。
ただし、式中の記号は下記の意味を示す。
、ZおよびZ:それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、塩素原子または炭素数1〜12のポリフルオロアルキル基であり、少なくとも1つはフッ素原子または炭素数1〜12のポルフルオロアルキル基である。
、ZおよびZ:それぞれ独立に、フッ素原子、塩素原子または炭素数1〜12のエーテル性酸素原子を有していてもよいペルフルオロアルキル基を示す。もしくはZ、ZおよびZから選ばれる2個の基が共同で2価含フッ素飽和有機基を形成し、かつ残余の1個の基がフッ素原子または1価含フッ素飽和有機基であってもよい。
Q:−CFCF−、−CFO−、−CFCFO−、−CF(CF)CFO−、または−CFCF(CF)O−。
モノマー(m1)としては、CH=CHF、CH=CF、CHF=CHFまたはCHF=CFが好ましい。
モノマー(m2)としては、CF=CF、CF=CFCl、CF=CF(CF)、下記化合物(m21)、下記化合物(m22)またはCF=CF(OCFCF(CF))O(CFFが好ましい(ただし、aは0〜3の整数を示す。bは1〜8の整数を示す。)。
Figure 2006152249
ただし、R11およびR12は、それぞれ独立に、フッ素原子または炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基を示す。R21およびR22は、それぞれ独立に、フッ素原子または炭素数1〜3のペルフルオロアルキル基を示す。R23はフッ素原子または炭素数1〜3のペルフルオロアルコキシ基を示す。
モノマー(m21)の具体例としては、下記の単位が挙げられる。
Figure 2006152249
モノマー(m22)の具体例としては、下記の単位が挙げられる。
Figure 2006152249
モノマー(m3)としては、CF=CFCFOCF=CF、CF=CFCF(CF)OCF=CF、CF=CFCFCFOCF=CF、CF=CFCF(CF)CFOCF=CFまたはCF=CFCFCF(CF)OCF=CFが好まし
い。
共重合体である重合体Aから合成される後述のフルオロポリマーを燃料電池用の固体高分子電解質に用いる場合、フッ素原子を含む他のモノマーとしては、耐久性の観点からはCF=CFが好ましく、ガス透過性と軟化温度の観点からはモノマー(m21)、モノマー(m22)、またはモノマー(m3)が好ましい。また後述のフルオロポリマーをリチウムイオン電池用の材料に用いる場合の他のモノマーは、他の添加物との相溶性の観点からCH=CFが好ましい。
重合体Aには、フッ素原子を含まない他のモノマーの重合により形成されるモノマー単位が含まれていてもよい。フッ素原子を含まない他のモノマーとしては、CH=CH、CH=CHCl、CH=CCl、ビニルエーテルまたはビニルエステルが好ましく、成形加工性の観点からCH=CHがより好ましい。
重合体Aが共重合体である場合の他のモノマーおよび他のモノマーの組合せは、CF=CFのみ、CF=CFとCH=CH、CF=CFとCH=CF、CH=CFのみ、CH=CFとモノマー(m21)、CF=CFとモノマー(m21)またはCF=CFとモノマー(m22)が好ましく、CF=CFのみ、またはCF=CFとモノマー(m22)がより好ましい。
重合体Aの数平均分子量の下限は、機械的強度の観点から、好ましくは5000が好ましく、10000がより好ましく、20000が特に好ましい。重合体Aの数平均分子量の上限は、後述のフルオロポリマーの溶媒溶解性と成形加工性の観点から、500万が好ましく、200万がより好ましい。
また重合体Aの分子量を−SOFの1個あたりの分子量に換算した値は、後述のフルオロポリマーの耐水性、耐久性、寸法安定性等の観点から500〜1500であるのが好ましく、550〜1200であるのがより好ましく、600〜900であるのが特に好ましい。
重合体Aの製造は、化合物(a)を放射線(紫外線、γ線、電子線など。)の照射下に、重合させる方法、またはラジカル開始剤の存在下に重合させる方法によるのが好ましい。
ラジカル開始剤としては、過酸化物、アゾ化合物、過硫酸塩等が使用できる。重合開始剤としては耐久性に優れた重合体Aが得られる観点から、ペルフルオロジアシルペルオキサイドまたはペルフルオロジアルキルペルオキサイドを用いるのが好ましい。
重合の温度は、20℃〜150℃が好ましい。重合の圧力は、特に限定されない。重合の方法は、特に限定されず、バルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などを採用できる。
溶液重合法に用いる溶媒の沸点は、20℃〜350℃が好ましく、40℃〜150℃が特に好ましく、1種または2種以上を用いうる。
溶媒の例としては、ポリフルオロトリアルキルアミン化合物、ペルフルオロアルカン、ハイドロフルオロアルカン、クロロフルオロアルカン、分子鎖末端に二重結合を有しないフルオロオレフィン、ポリフルオロシクロアルカン、ポリフルオロ環状エーテル化合物、ヒドロフルオロエーテル、t−ブタノール等が挙げられる。また溶媒として、超臨界二酸化炭素を用いてもよい。
重合により直接生成する重合体Aは、フッ素ガスと接触させる処理(以下、フッ素化処理という。)を行うのが好ましい。フッ素化処理によって重合体A中の不安定基(たとえば、ラジカル発生剤由来する末端基等。)が、ペルフルオロ化またはフッ素原子で置換され、重合体Aの耐久性が向上する。フッ素化処理におけるフッ素ガスは不活性ガスで希釈して、フッ素ガスの濃度は、0.1〜100体積%未満とするのが好ましい。不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴンガスが挙げられる。
フッ素化処理に付する重合体Aは、バルクの状態であっても、溶媒中に分散または溶解させてもよい。該溶媒としてはフッ素化処理に通常用いられる含フッ素溶媒が使用できる。フッ素化処理の温度は、重合体A中の−SOFの脱離を抑制する観点から25〜300℃が好ましく、150〜200℃が特に好ましい。フッ素化処理におけるフッ素ガスと重合体Aの接触時間は、1分〜1週間が好ましく、1時間〜50時間が特に好ましい。
本発明の化合物(a)は新規化合物である。該化合物(a)は下記化合物(a−1)を脱ハロゲン化剤の存在下に脱ハロゲン化反応させて製造するのが好ましい。
Figure 2006152249
およびXは、塩素原子であるのが好ましい。
脱ハロゲン化反応におけるQは、炭素数3〜6のペルフルオロアルキレン基またはQF2であるのが好ましい。Qがこれらの基である化合物(a−1)を用いて脱ハロゲン化反応を行う場合、副生成物の生成が抑制され純度の高い化合物(a)が得られる。
脱ハロゲン化剤とは、化合物(a−1)のXおよびXを離脱せしめる反応剤であり、XおよびXが塩素原子である場合の脱ハロゲン化剤としては脱塩素化剤を用いる。脱ハロゲン化剤としては、Zn、Na、Mg、Sn、CuまたはFeが好ましく、低温反応が可能である観点からZnがより好ましい。脱ハロゲン化剤の量は、化合物(a−1)に対して1〜20倍モルが好ましく、2〜8倍モルがより好ましい。脱ハロゲン化反応の温度は、30℃〜100℃が好ましく、40℃〜70℃がより好ましい。
脱ハロゲン化反応は極性溶媒中で行うのが好ましい。極性溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリジノン、N−メチルイミダゾリジン、1,4−ジオキサン、ジクライム、メタノール、エタノール、酢酸、無水酢酸、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド等の有機極性溶媒または水が好ましい。また反応は、反応蒸留形式で行い蒸留精製された化合物(a)を得るのが好ましい。
およびXが塩素原子である化合物(a−1)の製造方法としては、下記化合物(a−3)を光照射下に塩素ガスと反応させて下記化合物(a−21)を得て、つぎに該化合物(a−21)を3フッ化アンチモンと5塩化アンチモンの存在下に反応させる方法が好ましい。
Figure 2006152249
がフッ素原子以外の化合物(a−3)は、下記化合物(a−6)を酸素ガスの存在下に反応させて下記化合物(a−5)を得て、つぎに該化合物(a−5)をルイス酸の存在下に反応させて下記化合物(a−4)を得て、つぎに該化合物(a−4)とCH(OH)CH(Xは塩素原子または臭素原子を示す。以下同じ。)を反応させる方法を用いて製造できる。
FA−CF=CF−QSOF (a−6)、
Figure 2006152249
FACFC(O)−QSOF (a−4)。
ただし、RFAは、RFACF−となった場合に化合物(a−3)におけるRと同一となる基であり、フッ素原子、炭素数1〜5のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜5の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基が好ましい。
ルイス酸としては、塩化アルミニウム、フッ化塩化アルミニウム等が挙げられる。
化合物(a−4)とCH(OH)CHの反応は、塩基性化合物の存在下に行うのが好ましい。また化合物(a−3)は、化合物(a−4)とエチレンオキサイドをLiXと水の存在下に反応させる方法を用いて製造してもよい。
化合物(a−6)としては、下記の化合物が挙げられる。
CF=CFCFCFSOF、
CF=CFCFCFCFCFSOF、
CF=CFCFOCFCFSOF、
CF=CFCFCFOCFCFSOF。
また化合物(a−3)のうち、下記化合物(a1−31)は下記方法1を用いて製造してもよく、下記化合物(a2−31)は下記方法2を用いて製造してもよい。
Figure 2006152249
方法1:化合物(a1−31)は、下記化合物(a1−71)、下記化合物(a1−6)およびCF=CFを反応させて下記化合物(a1−51)を得て、つぎに該化合物(a1−51)を塩素ガスと反応させて下記化合物(a1−41)を得て、つぎに該化合物(a1−41)をフッ素化剤の存在下にフッ素化反応させる化合物(a1−31)の製造方法。
a7 (a1−71)
F1C(O)OCHCHa6 (a1−61)
Figure 2006152249
ただし、Xa6は塩素原子または臭素原子を示し、Ra7は炭素数1〜20の炭化水素基を示し炭素数1〜8の炭化水素基が好ましい。Ra7としては式(R71)(R72)(R73)C−で表される基またはベンジル基が好ましい。R71、R72およびR73は、同一の基であっても異なる基であってもよく、同一の基であるのが好ましく、メチル基であるのが特に好ましい。
フッ素化反応におけるフッ素化剤としては、KF、KHF、NaHF、NaFまたはCsFが好ましく、KFまたはKHFがより好ましく、反応の簡便性の観点からKHFが特に好ましい。フッ素化反応における反応温度は、反応収率の観点から0〜70℃が好ましく、0〜50℃がより好ましく、0〜50℃が特に好ましい。
方法2:下記化合物(a2−8)と下記化合物(a2−7)を反応させて下記化合物(a2−6)を得て、つぎに該化合物(a2−6)をフッ素化反応させて下記化合物(a2−5)を得て、つぎに該化合物(a2−5)を金属フッ化物の存在下に熱分解反応させて下記化合物(a2−41)を得て、該化合物(a2−41)とCH(OH)CHを反応させる化合物(a2−31)の製造方法。
Figure 2006152249
FSOCFC(O)OCH(R)CHOCFCFSOF (a2−6)、
FSOCFC(O)OCF(RF2)CFOCFCFSOF(a2−5)、
F2C(O)CFOCFCFSOF (a2−41)。
ただしRは、RF2と同一の基またはRF2に対応する炭素原子配列を有するフッ素化されてRF2に変換される基を示す。Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基が好ましい。
下記化合物(a2−8)と下記化合物(a2−7)の反応は、化合物(a2−8)に対して化合物(a2−7)の2〜5倍モルを用いて行うのが好ましい。
該反応は、金属フッ化物の存在下に行うのが好ましい。金属フッ化物としては、KF、KHF、NaHF、NaFまたはCsFが好ましい。該反応は、溶媒の存在下に行っても無溶媒下に行ってもよく、極性溶媒の存在下に行うのが好ましい。極性溶媒としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、1,4−ジオキサン、ジクライム、メタノール等の有機極性溶媒が好ましい。
化合物(a2−6)のフッ素化反応は、電気化学的フッ素化法(ECF法)、コバルトフッ素化法、気相フッ素化法、または液相フッ素化法を用いるのが好ましく、反応収率の観点から液相フッ素化法を用いるのが特に好ましい。液相フッ素化法は、溶媒中の化合物(a2−6)とフッ素とを反応せしめる方法によって実施できる。
化合物(a2−5)の熱分解反応は、公知の手法を用いることができる。
化合物(a2−7)の具体例としては、下記の化合物が挙げられる。なお化合物(a2−7s)は、化合物(a2−8)とエピクロルヒドリンをAgFの存在下に反応させる方法を用いて製造するのが好ましい。
Figure 2006152249
本発明の重合体は−SOF基を必須とする重合体であり、−SOF基の一部または全部(好ましくは全部。)を−SO(SO基(ただし、式中の記号は前記と同じ意味を示す。以下同じ。)に化学変換することによりイオン伝導性に優れるフルオロポリマーに化学変換するのが好ましい。
本発明は、下記モノマー単位(B)を含むフルオロポリマー(以下、単にフルオロポリマーという。)を提供する。
Figure 2006152249
式−(SO(SO)M基(以下、単にイオン性基という。)で表される基は、Yが酸素原子でありsが0である−SO 、Yが窒素原子でありsが1である−(SOSO)M、またはYが炭素原子でありsが2である−(SO(SO)Mが好ましい。
としては、H、アルカリ金属カチオンまたは式N(Rで表されるアンモニウム(ただし、式中の4つのRは同一であっても異なっていてもよく、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。)が好ましく、H、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、NH 、N(CH またはN(CHCHCHCH がより好ましい。
としては、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基が好ましく、−CFまたは−CFCFがより好ましい。
フルオロポリマーは、重合体Aを公知の手法を用いて処理することにより製造できる。
イオン性基のYが酸素原子であるフルオロポリマーのうち−SO (ただし、M はアルカリ金属イオンを示す。)を有するフルオロポリマーは、重合体Aをアルカリ金属水酸化物を含有する水溶液中で処理する方法により製造できる。アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムが好ましい。
イオン性基が−SOHであるフルオロポリマーは、前記方法によって得たイオン性基が−SO であるフルオロポリマーを、さらに酸性水溶液中で処理する方法により製造できる。酸性水溶液としては、硫酸水溶液または塩酸溶液が好ましい。
イオン性基が−SO (Rであるフルオロポリマーは、イオン性基が−SO または−SOHであるフルオロポリマーを式N(Rで表される化合物を含む水溶液中で処理する方法により製造できる。
イオン性基のYが窒素原子であるフルオロポリマーのうち−(SO(SO))Mを有するフルオロポリマーは、重合体Aと(RSONH)を、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属フッ化物の存在下に反応させる方法により製造できる。アルカリ金属炭酸塩としてはNaCO、KCOが挙げられる。アルカリ金属フッ化物としてはNaF、KFが挙げられる。
フルオロポリマーを固体高分子電解質(特に燃料電池用の固体高分子電解質。)の材料として使用する場合、フルオロポリマーのイオン性基は−SOH基が好ましい。またフルオロポリマーの軟化温度は、90℃以上が好ましく、100℃以上がより好ましく、120℃以上が特に好ましい。フルオロポリマーの数平均分子量の下限は、機械的強度の観点から、好ましくは5000が好ましく、10000がより好ましく、20000が特に好ましい。フルオロポリマーの数平均分子量の上限は、溶媒溶解性と成形加工性の観点から、500万が好ましく、200万がより好ましい。
本発明のフルオロポリマーは高い軟化温度を有するスルホン酸ポリマーであり、固体高分子電解質、特に燃料電池用の固体高分子電解質として有用である。本発明のフルオロポリマーを有効成分とする固体高分子電解質からなる固体高分子型の燃料電池は、高温で運転(たとえば、120℃での運転。)が可能である。
以下に本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例においては、CF=CFをTFEと、CF=CFOCFCF(CF)OCFCFSOFをPSVEと、((CHCHOC(O)O)をIPPと、アゾビスイソブチロニトリルをAIBNと、CClFCFCHClFをR−225cbと、N,N−ジメチルスルホキシドをDMSOと、CFCFCFOCF(CF)CFOCF(CF)COFを(HFPO)と、それぞれ略記する。圧力は、特に記載しない限りゲージ圧で示す。
軟化温度は、動的粘弾性測定法にしたがいフルオロポリマーを酸処理して得られるフィルムの貯蔵弾性率を1Hzの動的粘弾性測定および2℃/minの昇温速度の条件にて測定し50℃における接線と貯蔵弾性率5×10Paにおける接線の交点より求めた。
[例1]化合物(a11)の製造例
Figure 2006152249
[例1−1]化合物(a11−5)の製造例
(CHCSNa(100g)、CFC(O)OCHCHCl(166g)、および1,4−ジオキサン(1500mL)をオートクレーブ(内容積2500mL)に仕込み、凍結脱気を行った。オートクレーブの内温を20〜30℃に保持しながらTFE(200g)をオートクレーブに供給した。オートクレーブ内を20℃にして3時間撹拌し、さらに50℃にして2時間撹拌して反応を行った。つぎにオートクレーブを冷却しTFEを開放して反応を終了した。
オートクレーブ内容物を水中に投入して得られた2層分離液の下層の液を回収した。同様の反応と回収を計2回行って得た下層の液を、水洗し硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧蒸留して、(80〜85)℃/(267〜400)Paの留分(253g)を得た。留分を分析した結果、上記化合物(a11−5)の生成を確認した。
化合物(a11−5)のH−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl、基準:Si(CH)δ(ppm):1.53ppm(9H)、4.20〜4.35ppm(4H)。
化合物(a11−5)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):−79.45ppm(3F)、−84.30ppm(2F)、−118.80ppm(2F)。
[例1−2]化合物(a11−3)の製造例
30℃以下に保持した75体積%のアセトニトリル水溶液(1L)中に、塩素ガスを導入しながら例1−1で得た化合物(a11−5)(105g)を含むアセトニトリル(200mL)を滴下した。滴下終了後、塩素ガスの導入を停止してからアセトニトリル水溶液中の塩素をパージした。つぎにアセトニトリル水溶液を過剰の水中に加えて得た2層分離液の下層の液(211g)を回収した。
つぎに下層の液(100g)に、アセトニトリル(200g)と水(150g)を加えてからKHF(40g)を加えて25℃にて48時間撹拌した。つぎに水を加えて得られた2層分離液の下層の液を回収した。さらに下層の液を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧蒸留して、(53〜54)℃/(533〜667)Paの留分(41g)を得た。留分を分析した結果、上記化合物(a11−3)の生成を確認した。
化合物(a11−3)のH−NMR(300.4MHz、溶媒:CDCl、基準:Si(CH)δ(ppm):4.34ppm(4H)。
化合物(a11−3)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):44.55ppm(1F)、−79.53ppm(3F)、−107.00ppm(2F)、−118.05ppm(2F)。
[例1−3]化合物(a11−1)の製造例
水銀UVランプの照射下、40〜50℃にて例1−2と同様の方法で得た留分(106g)に塩素ガスをバブリングしてから、過剰の塩素ガスをパージしてから粗生成物を得た。粗生成物を減圧蒸留して、(74〜76)℃/(267〜400)Paの留分(133g)を得た。留分をガスクロマトグラフィー分析とH−NMRを用いた分析した結果、上記化合物(a11−2)の生成を確認した。
還流器を備えた反応器に、留分(132g)、5塩化アンチモン(17g)および3フッ化アンチモン(51g)を加えて、150℃にて4時間、加熱還流した。つぎに反応器内を減圧留去して得た粗生成物を、水で2回の洗浄し、さらに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で1回の洗浄してから硫酸マグネシウムで乾燥した。粗生成物を減圧蒸留して、62℃/2133Paの留分(110g)を得た。留分を分析した結果、上記化合物(a11−1)の生成を確認した。
化合物(a11−1)の19F−NMRデータ(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):46.20(1F)、−49.5〜−57.5ppm(2F)、−78.7〜−79.5ppm(3F)、−107.46ppm(2F)、−117.7〜−118.7ppm(2F)。
[例1−4]化合物(a11)の製造例
塩酸水溶液を用いて活性化した乾燥亜鉛(28g)とN,N−ジメチルホルムアミド(90mL)を反応器に加え、反応器の内温を50℃に保持しながらジブロモエタン(4g)を反応器に除々に滴下した。滴下終了後、反応器の内温を60℃に保持しながら反応器の内圧を3.6kPaまで減圧し、例1−3で得た留分(30g)を反応器に滴下した。
反応器から留出する液体の留出が停止するまで留出液を補集した。さらに内圧を2kPaまで減圧し留出する液体を該留出液と併せて補集して反応粗液を得た。反応粗液を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥してから反応液を得た。同様の反応を繰り返し行い、併せて315gの反応液を得た。
反応液(80g)を、スピニングバンド型蒸留機を用いて減圧蒸留して(38〜39)℃/4kPaの留分(15g)を得た。留分を分析した結果、上記化合物(a11)の生成を確認した。
化合物(a11)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):46.07(1F)、−82.08ppm(3F)、−108.12ppm(2F)、−120.89(2F)、−158.02(2F)。
[例2]化合物(a21)の製造例
Figure 2006152249
[例2−1]化合物(a21−6)の製造例
乾燥した粉末状フッ化カリウム(58g)とジグライム(465g)を冷却したフラスコに加えてから、サルトン(1800g)をさらにフラスコに加えた。得られたフラスコ内容物とプロピレンオキサイド(290g)をオートクレーブに加え、内温を90℃に保持して5時間、撹拌して反応を行った。
オートクレーブの内温を25℃にしてからオートクレーブ内容物を回収し、ろ過してろ液を得た。ろ液を分析した結果、上記化合物(a21−6)とFSOCFCFOCH(CH)CHOC(O)CFSOFの生成を確認した。ろ液を水洗し硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧蒸留して、(61〜63)℃/(17.7〜35.5)kPaの留分(1200g)を得た。留分を分析した結果、留分は上記化合物(a21−6)とFSOCFCFOCH(CH)CHOC(O)CFSOFを、約1:1(質量比)の比で含む混合物であることを確認した。
留分の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):40.6〜44.0ppm(2F)、−82.0〜−85.0ppm(2F)、−103.5〜−104.5ppm(2F)、−111.7ppm(2F)。
[例2−2]化合物(a21−5)の製造例
オートクレーブ(内容積3000mL、ステンレス鋼製)に、(HFPO)(4200g)を加えて撹拌した。オートクレーブのガス出口には、熱交換器、NaFペレット充填層、および凝集した液体をオートクレーブに戻す液体返送ラインを直列に配置された循環路を設置した。さらに300L/時間の能力を有するベローズポンプを使用してオートクレーブ内の(HFPO)を循環させてオートクレーブの内温を10℃に保持した。
窒素ガスで20%に希釈したフッ素ガス(以下、20%希釈フッ素ガスと記す)を循環路に設置したイジェクタ(ステンレス製)から88.5L/時間の流速で連続的に供給し1時間循環させた。
つぎに20%希釈フッ素ガスの供給を継続しながら、例2−1で得た混合物(200g)をR−113(1000g)に希釈した原料溶液を循環路に設置した原料供給管から85g/時間の流速で連続的に供給しながら、オートクレーブ内容物の液体体積を一定に保持するためにオートクレーブ内容物を連続的に抜き出した。原料溶液の供給後、さらに20%希釈フッ素ガスを同じ流量で16時間、供給した。
窒素ガスをオートクレーブに3時間、吹き込んでからオートクレーブ内容液を抜き出して反応液を得た。反応液を19F−NMRを用いて分析した結果、上記化合物(a21−5)とFSOCFCFOCF(CF)CFOC(O)CFCFSOFの生成を確認した。
[例2−3]化合物(a21−4)の製造例
例2−2と同様の方法で得た反応液(1200g)中の(HFPO)を留去した反応液とフッ化カリウム(7g)を還流器を備えたフラスコに加えてから、内温を80℃に保持して3時間、加熱した。つぎにフラスコの内圧を除々に減圧しフラスコの内温を昇温させて、(70〜82)℃/(13〜35)kPaの留分(360g)を得た。留分を分析した結果、留分は上記化合物(a21−4)とFSOCFCFOCF(CF)COFを8:2(質量比)の比で含む混合物であることを確認した。
[例2−4]化合物(a21−3)の製造例
例2−3で得た留分(350g)とNaF(130g)をフラスコに加え、フラスコ内を撹拌しながらCH(OH)CHBr(258g)を滴下した。滴下終了後、フラスコの内温を25℃に保持して、さらに3時間、フラスコ内を撹拌した。つぎにフラスコ内容物をろ過して得たろ液を水洗してから硫酸マグネシウムで乾燥して反応粗液(500g)を得た。
反応粗液(250g)、炭酸水素カリウム(210g)およびアセトニトリル(465g)をフラスコに加えてフラスコ内を撹拌しながら、25℃にて3時間、撹拌した。フラスコ内溶液をろ過したろ液を過剰の水中に投入して得られた2層分離液の下層の液を分離した。同様の反応を計2回行って得た下層の液と下層の液を併せた液を、水洗し硫酸マグネシウムで乾燥してから減圧蒸留して、(52〜55)℃/(400〜530)Paの留分(160g)を得た。留分を分析した結果、上記化合物(a21−3)の生成を確認した。
化合物(a21−3)のH−NMR(300.4MHz、溶媒CDCl、基準:Si(CH)δ(ppm):4.31ppm(4H)。
化合物(a21−3)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):45.18ppm(1F)、−79.96ppm(3F)、−82.30ppm(2F)、−82.65ppm(2F)、−112.31ppm(2F)。
[例2−5]化合物(a21−1)の製造例
例2−4で得た留分を用いる以外は、例1−3と同様の方法で反応を行って上記化合物(a21−1)を得た。
化合物(a21−1)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒:CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):45.65ppm(1F)、−49.8〜−58.1ppm(2F)、−79.1〜−80.0ppm(3F)、−81.5〜−83.2ppm(4F)、−112.2〜−112.8ppm(2F)。
[例2−6]化合物(a21)の製造例
例2−5で得た化合物(a21−1)を用いる以外は、例1−4と同様の方法で反応を行って上記化合物(a21)を得た。
化合物(a21)の19F−NMR(282.7MHz、溶媒CDCl、基準:CFCl)δ(ppm):45.20ppm(1F)、−82.20ppm(3F)、−82.45ppm(2F)、−85.08ppm(2F)、−112.63ppm(2F)、−158.43ppm(2F)。
[例3]重合体(A11−1)の製造例
オートクレーブ(内容積30mL)に、化合物(a11)(3.6g)、R−225cb(27g)、およびIPP(15mg)を仕込み、凍結脱気を行った。つぎにオートクレーブの内温を40℃に保持し、オートクレーブ内を撹拌しながら内圧が0.15MPaになるまでTFEを導入した。つづいて、内圧を0.15MPaに保持するようにTFEを連続的に導入しながら7時間、反応を行った。
つぎにオートクレーブを冷却して内圧を開放し、直ちにオートクレーブにヘキサンを投入した。凝集したオートクレーブ内容物を回収しヘキサンで3回洗浄してから、80℃にて12時間、真空乾燥して重合体(以下、単に重合体(A11−1)という。)(3.4g)を得た。
重合体(A11−1)を19F−NMR(基準:ヘキサフルオロベンゼン)とIRにより解析した結果、全モノマー単位に対する下記モノマー単位(A11)の割合は26.4モル%であり、−CFCF−単位の割合は73.6モル%であった。重合体(A11−1)中の−SOFの1個あたりの分子量は637であった。
Figure 2006152249
[例4]重合体(A11−1N)の製造例
重合体(A11−1)を熱プレス法により膜厚100μmのフィルムに加工し、フィルムをKOH/HO/DMSO=30/65/5(質量比)の割合で混合した水溶液に90℃にて17時間、浸漬させた。つぎに25℃にて、水で3回洗浄し2mol/Lの硫酸水溶液に2時間、浸漬させた。水洗と硫酸浸漬を3回ずつ繰り返し、さらに3回、水洗を行った。
つづいてフィルムを80℃にて16時間風乾し、さらに真空乾燥して淡褐色の乾燥フィルムを得た。動的粘弾性測定によるフィルムの軟化温度は152℃であった。また乾燥フィルムをIRを用いて分析した結果、フィルムにはカルボキシル基に起因するスペクトルが観測された。
恒温恒湿(80℃、95%RH)下の交流(10kHz、1ボルト)条件にて、5mm間隔で電極が配置された基盤に乾燥フィルム(5mm幅)を密着させる4端子法を用いて乾燥フィルム(5mm幅)の比抵抗を測定した結果、3.3Ω・cmであった。
[例5]重合体(A11−1F)の製造例
オートクレーブ(ハステロイ製)に重合体(A11−1)を入れ、オートクレーブ内雰囲気を脱気した。つぎにオートクレーブに窒素ガスで20体積%に希釈したフッ素ガスを内圧が0.3MPaになるまで導入し、内温を180℃に保持して4時間、フッ素化処理を行い重合体(以下、単に重合体(A11−1F)という。)を得た。重合体(A11−1F)を、例4と同様の方法を用いて処理して得たフィルムには着色は観察されなかった。またフィルムを、IRを用いて分析した結果、フィルムにはカルボキシル基の吸収が認められなかった。
[例6]重合体(A11−2)の製造例
オートクレーブ(内容積30mL)に、化合物(a11)(3.6g)、R−225cb(27g)、IPP(15mg)を仕込み、凍結脱気を行った。つぎにオートクレーブの内温を40℃に保持し、オートクレーブ内を撹拌しながら内圧が0.16MPaになるまでTFEを導入した。つづいて、内圧を0.16MPaに保持するようにTFEを連続的に導入して4時間、反応を行った。
つぎにオートクレーブを冷却して内圧を開放し、直ちにオートクレーブにヘキサンを投入した。凝集したオートクレーブ内容物を回収しヘキサンで3回洗浄してから、80℃にて12時間の真空乾燥を行い、重合体(以下、単に重合体(A11−2)という。)(1.8g)を得た。
重合体(A11−2)を19F−NMR(基準:ヘキサフルオロベンゼン)とIRにより解析した結果、全モノマー単位に対するモノマー単位(A11)の割合は22.2モル%であり、−CFCF−単位の割合は77.8モル%であった。重合体(A11−2)中の−SOFの1個あたりの分子量は708であった。
[例7]重合体(A11−2N)の製造例
重合体(A11−2)を熱プレス法により膜厚100μmのフィルムに加工し、フィルムをKOH/HO/DMSO=30/65/5(質量比)の割合で混合した水溶液に90℃にて17時間、浸漬させた。つぎに25℃にて、水で3回洗浄してから、2mol/Lの硫酸水溶液に2時間、浸漬させた。水洗と硫酸浸漬を3回ずつ繰り返し、さらに3回、水洗を行った。
つづいてフィルムを80℃にて16時間風乾してから、真空乾燥して淡褐色の乾燥フィルムを得た。動的粘弾性測定による乾燥フィルムの軟化温度は148℃であり、例4と同様の方法を用いて測定した乾燥フィルムの比抵抗は3.4Ω・cmであった。
[例8]重合体(A11−3)の製造例
オートクレーブ(内容積30mL)に、化合物(a11)(6.3g)、R−225cb(8.9g)、AIBN(1.5mg)を仕込み、凍結脱気を行った。つぎにオートクレーブの内温を70℃に保持し、オートクレーブ内を撹拌しながら内圧が0.5MPaになるまでTFEを導入した。つづいて、内圧を0.5MPaに保持するようにTFEを連続的に導入して9.5時間、反応を行った。
つぎにオートクレーブを冷却して内圧を開放し、直ちにオートクレーブにヘキサンを投入した。凝集したオートクレーブ内容物を回収し、ヘキサンで3回洗浄してから、80℃にて12時間、真空乾燥して重合体(以下、単に重合体(A11−3)という。)(3.1g)を得た。
重合体(A11−3)の19F−NMR(基準:ヘキサフルオロベンゼン)とIRにより解析した結果、全モノマー単位に対するモノマー単位(A11)の割合は33.8モル%であり、−CFCF−単位の割合は66.2モル%であった。重合体(A11−3)の−SOF基の1個あたりの分子量は554であった。重合体(A11−3)の分子量をGPC(展開溶媒:R−225cb、標準試料:ポリメタクリル酸メチル)を用いて測定した結果、重量平均分子量は31万であり数平均分子量は18万であった。
[例9]重合体(A11−4)の製造例
オートクレーブ(内容積30mL)に、化合物(a11)(7.2g)、R−225cb(10.2g)、AIBN(8.7mg)を仕込み、凍結脱気を行った。つぎにオートクレーブの内温を70℃に保持し、オートクレーブ内を撹拌しながら内圧が1.4MPaになるまでTFEを導入した。つづいて内圧が1.4MPaに保持する条件でTFEを連続的に導入し、2時間の反応を行った。
つぎにオートクレーブを冷却して内圧を開放し、直ちにオートクレーブにヘキサンを投入した。凝集したオートクレーブ内容物を回収し、ヘキサンで3回洗浄してから、80℃にて12時間、真空乾燥して重合体(以下、単に重合体(A11−4)という。)(9.0g)を得た。
重合体(A11−4)を熱プレス法により膜厚100μmのフィルムに加工した。該フィルムの表面反射IRを測定した結果、−SOFに起因する1470cm−1の吸収と1,3−ジオキソラン構造を形成するCF構造に起因する1140cm−1の吸収とが確認された。2つの吸収と重合体(A11−1)で確認された吸収を比較した結果、重合体(A11−4)の全モノマー単位に対するモノマー単位(A11)は18モル%であり、−CFCF−単位の割合は82モル%であった。重合体(A11−4)の−SOF基あたりの分子量は814であった。
[例10]重合体(A11−4N)の製造例
重合体(A11−4)を熱プレス法により膜厚100μmのフィルムに加工し、フィルムをKOH/HO/DMSO=30/65/5(質量比)の割合で混合した水溶液に90℃にて17時間、浸漬させた。つぎにフィルムを25℃にて、水で3回洗浄し、2mol/Lの硫酸水溶液に2時間、浸漬させた。水洗と硫酸浸漬を3回ずつ繰り返し、さらに3回、水洗を行った。つづいてフィルムを80℃にて16時間風乾してから、真空乾燥して乾燥フィルムを得た。例4と同様の方法を用いて測定した乾燥フィルムの比抵抗は5.3Ω・cmであった。
[例11]重合体(A21−1)の製造例
オートクレーブ(内容積30mL)に、化合物(a21)(4.0g)、R−225cb(9.6g)、AIBN(3.3mg)を仕込み、凍結脱気を行った。つぎにオートクレーブの内温を70℃に保持し、オートクレーブ内を撹拌しながら内圧が1.0MPaになるまでTFEを導入した。つづいて内圧が1.0MPaに保持する条件でTFEを連続的に導入し、5時間の反応を行った。
つぎにオートクレーブを冷却して内圧を開放し、直ちにオートクレーブにヘキサンを投入した。凝集したオートクレーブ内容物を回収し、ヘキサンで3回洗浄してから、80℃にて12時間、真空乾燥して重合体(以下、単に重合体(A21−1)という。)(1.8g)を得た。
重合体(A21−1)を19F−NMRにより解析した結果、全モノマー単位に対する下記モノマー単位(A21)は30モル%であり、−CFCF−単位の割合は70モル%であった。重合体(A21−1)中の−SOFの1個あたりの分子量は657であった。重合体(A21−1)の分子量をGPC(展開溶媒:R−225cb、標準試料:ポリメタクリル酸メチル)を用いて測定した結果、重量平均分子量は25万、数平均分子量は14万であった。
Figure 2006152249
[例12]重合体(A21−1N)の製造例
重合体(A21−1)を熱プレス法により膜厚100μmのフィルムに加工し、フィルムをKOH/HO/DMSO=30/65/5(質量比)の割合で混合した水溶液に90℃にて17時間、浸漬させた。つぎにフィルムを25℃にて、水で3回洗浄し、2mol/Lの硫酸水溶液に2時間、浸漬させた。水洗と硫酸浸漬を3回ずつ繰り返し、さらに3回、水洗を行った。
つづいて80℃にて、フィルムを16時間風乾してから、真空乾燥して乾燥フィルムを得た。動的粘弾性測定による乾燥フィルムの軟化温度は125℃であった。例4と同様の方法を用いて測定した乾燥フィルムの比抵抗は2.2Ω・cmであった。
[例13]重合体(A21−2)の製造例
オートクレーブ(内容積30mL)に、化合物(a21)(4.0g)、R−225cb(9.6g)、AIBN(3.3mg)を仕込み、凍結脱気を行った。つぎにオートクレーブの内温を70℃に保持し、オートクレーブ内を撹拌しながら内圧が1.2MPaになるまでTFEを導入した。つづいて内圧が1.2MPaに保持する条件でTFEを連続的に導入し、3.6時間の反応を行った。
つぎに、オートクレーブを冷却して内圧を開放し、直ちにオートクレーブにヘキサンを投入した。凝集したオートクレーブ内容物を回収し、ヘキサンで3回洗浄してから、80℃にて12時間、真空乾燥して重合体(以下、単に重合体(A21−2)という。)(2.0g)を得た。
重合体(A21−2)を19F−NMRにより解析した結果、全モノマー単位に対するモノマー単位(A21)は23モル%であり、−CFCF−単位の割合は77モル%であり、重合体(A21−2)中の−SOFの1個あたりの分子量は746であった。
[例14]固体型高分子型の燃料電池の製造例
耐圧オートクレーブ(ハステロイC合金製)に、−SOFの1個あたりの分子量が910のTFE/PSVE共重合体を例4と同様の方法で処理して得た−SOFが−SOHに変換された重合体(1部)とエタノール(9部)を耐圧オートクレーブ(ハステロイC合金製)に加えて分散液(以下、単に電解質液という。)を得た。
白金を50質量%担持したカーボンブラック粉末(20g)に水(126g)を添加して超音波を10分かけて得た分散液を電解質液(80g)に添加して、さらにエタノール(54g)を添加してカソード触媒層作製用の塗工液を得た。該塗工液をETFE基材フィルム上に塗布乾燥し、白金量が0.5mg/cmのカソード触媒層を作製した。
また、白金とルテニウムからなる合金(白金/ルテニウム比=30/23)を53質量%(白金/ルテニウム比=30/23)担持したカーボンブラック粉末(20g)に水124gを添加して超音波を10分かけて得た分散液を電解質液(75g)に添加して、さらにエタノール(56g)を添加してアノード触媒層作製用の塗工液とした。該塗工液をETFE基材フィルム上に塗布乾燥し、白金量が0.35mg/cmのアノード触媒層を作製した。カソード触媒層作製用塗工液、アノード触媒層作製用塗工液共に使用した水は比抵抗値は、18MΩ・cmでありTOCは10ppbであった。
重合体(A11−1)を熱プレス法により平均膜厚55μmのフィルムに加工してから例4と同様の方法で処理して酸型フィルム(以下、酸型フィルム(A11)という。)を得た。重合体(A21−1N)を同様に加工、処理して酸型フィルム(以下、酸型フィルム(A21)という。)を得た。
該カソード触媒層と該アノード触媒層の間に酸型フィルム(A11)を挟み加熱プレス法(120℃、2分、3MPa)を用いて接合させて膜−触媒層接合体(電極面積:25cm)を得た。
片側表面にカーボンとポリテトラフルオロエチレンからなる層を有する2枚のカーボンペーパーからなるガス拡散層の該層側に膜−触媒層接合体の電極側を挟み込んで、膜−電極接合体を作成し発電用セルに組み込んだ。発電用セル内のアノード側に0.2MPaにて水素ガス(75mL/分)、カソード側に露点が100℃の加湿した空気(178mL/分)を供給し、セル内の温度を120℃、電流密度を0.2A/cmに保持して連続的に発電を行った結果、0.73Vの電圧が得られた。
また重合体(A11−1)を重合体(A21−1)とする以外は、同様に方法を用いて得られる膜−触媒層接合体を用いて発電を行った結果、0.73Vの電圧が得られる。
本発明の重合体を化学処理して得られるフルオロポリマーは軟化温度の高いスルホン酸ポリマーであり、高温領域での高い機械的強度が保持される。本発明のフルオロポリマーは固体高分子電解質として特に燃料電池用の固体高分子電解質として、たとえば100℃以上の高温運転されセル内が加圧される燃料電池の固体高分子電解質として有用である。本発明のフルオロポリマーを固体高分子電解質(たとえば膜−電極接合体。)として用いた燃料電池は、水素/酸素型の燃料電池、直接メタノール型の燃料電池に適用できる。

Claims (10)

  1. 下式(A)で表されるモノマー単位を含む重合体。
    Figure 2006152249
    ただし、Rはフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基または−QSOFを示し、Qは炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基または炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
  2. 式(A)で表されるモノマー単位が、下式(A2)で表されるモノマー単位である請求項1に記載の重合体。
    Figure 2006152249
    ただし、RF2はフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基または−QF2SOFを示し、QF2は炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
  3. 数平均分子量が、5000〜5000000である請求項1または2に記載の重合体。
  4. 下式(a)で表される化合物を重合させることを特徴とする下式(A)で表されるモノマー単位を含む重合体の製造方法。
    Figure 2006152249
    ただし、Rはフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基または−QSOFを示し、Qは炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基または炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
  5. 下式(a−1)で表される化合物を脱ハロゲン化剤の存在下に脱ハロゲン化反応させることを特徴とする下式(a)で表される化合物の製造方法。
    Figure 2006152249
    ただし、XおよびXはそれぞれ独立に塩素原子または臭素原子を示し、Rはフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基または−QSOFを示し、Qは炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基または炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
  6. 下式(a−1)で表される化合物。
    Figure 2006152249
    ただし、XおよびXはそれぞれ独立に塩素原子または臭素原子を示し、Rは、フッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基または−QSOFを示し、Qは炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基または炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
  7. 下式(a2)で表される化合物。
    Figure 2006152249
    ただし、RF2はフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基または−QF2SOFを示し、QF2は炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示す。
  8. 下式(B)で表されるモノマー単位を含むフルオロポリマー。
    Figure 2006152249
    ただし、RFBはフッ素原子、炭素数1〜6のペルフルオロアルキル基、炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキル基、または−Q(SO(SO)M基を示し、Qは炭素数1〜6のペルフルオロアルキレン基または炭素数2〜6の炭素−炭素結合間にエーテル性酸素原子を含むペルフルオロアルキレン基を示し、Yは酸素原子、窒素原子、または炭素原子を示し、Rはエーテル性酸素原子を含んでいてもよいペルフルオロアルキル基を示し、sはYに対応し、Yが酸素原子である場合には0、Yが窒素原子である場合には1、Yが炭素原子である場合には2を示し、Mは、H、1価の金属カチオン、または1以上の水素原子が炭化水素基で置換されていてもよいアンモニウムを示す。
  9. 請求項8に記載のフルオロポリマーを有効成分とする固体高分子電解質。
  10. 請求項9に記載の固体高分子電解質からなる燃料電池。
JP2005281724A 2004-10-26 2005-09-28 フルオロスルホニル基と1,3−ジオキソラン構造を有する重合体およびその用途 Active JP4788267B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005281724A JP4788267B2 (ja) 2004-10-26 2005-09-28 フルオロスルホニル基と1,3−ジオキソラン構造を有する重合体およびその用途

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004311191 2004-10-26
JP2004311191 2004-10-26
JP2005281724A JP4788267B2 (ja) 2004-10-26 2005-09-28 フルオロスルホニル基と1,3−ジオキソラン構造を有する重合体およびその用途

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006152249A true JP2006152249A (ja) 2006-06-15
JP2006152249A5 JP2006152249A5 (ja) 2008-10-09
JP4788267B2 JP4788267B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=36630910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005281724A Active JP4788267B2 (ja) 2004-10-26 2005-09-28 フルオロスルホニル基と1,3−ジオキソラン構造を有する重合体およびその用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4788267B2 (ja)

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040909A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Asahi Glass Co Ltd フルオロスルホニル基含有モノマーおよびそのポリマー、ならびにスルホン酸基含有ポリマー
WO2011013577A1 (ja) 2009-07-31 2011-02-03 旭硝子株式会社 電解質材料、液状組成物および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP2011140605A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Toyota Central R&D Labs Inc 高酸素透過電解質及びその製造方法、並びに、スルホンイミドモノマ
JP2011222175A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Toyota Motor Corp 拡散層一体型触媒層を有する膜電極接合体の作製方法
WO2013115072A1 (ja) 2012-01-31 2013-08-08 旭硝子株式会社 含フッ素イオン交換樹脂液の製造方法
EP3239215A4 (en) * 2014-12-25 2018-07-25 Asahi Glass Company, Limited Method for manufacturing fluorine-containing polymer particles
WO2019221243A1 (ja) 2018-05-18 2019-11-21 Agc株式会社 含フッ素ポリマーの製造方法および含フッ素イオン交換ポリマーの製造方法
WO2020145287A1 (ja) 2019-01-08 2020-07-16 Agc株式会社 触媒層、触媒層形成用液および膜電極接合体
WO2021132475A1 (ja) 2019-12-27 2021-07-01 Agc株式会社 触媒層、触媒層形成用液および膜電極接合体
CN114085309A (zh) * 2021-11-22 2022-02-25 浙江巨化技术中心有限公司 一种全氟磺酸树脂的溶液聚合制备方法
CN114085310A (zh) * 2021-11-22 2022-02-25 浙江巨化技术中心有限公司 一种全氟磺酸树脂的本体聚合制备方法
CN114213569A (zh) * 2021-11-22 2022-03-22 浙江巨化技术中心有限公司 一种全氟磺酸树脂的悬浮聚合制备方法
CN114276482A (zh) * 2021-11-22 2022-04-05 浙江巨化技术中心有限公司 一种全氟磺酸树脂的乳液聚合制备方法
WO2022075462A1 (ja) 2020-10-09 2022-04-14 Agc株式会社 膜電極接合体および固体高分子形燃料電池
EP4068434A2 (en) 2021-03-30 2022-10-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Mesoporous carbon, electrode catalyst for fuel cell, catalyst layer, fuel cell, and method for producing mesoporous carbon
CN115991816A (zh) * 2021-10-18 2023-04-21 山东东岳未来氢能材料股份有限公司 耐高温质子交换膜及其制备方法
DE102023105721A1 (de) 2022-03-17 2023-09-21 Cataler Corporation Mesoporöser kohlenstoff, elektrodenkatalysator für brennstoffzelle, und katalysatorschicht

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5869877A (ja) * 1981-09-28 1983-04-26 イ−・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニ− ジオキソランおよびその製造方法
JPH05194655A (ja) * 1987-07-31 1993-08-03 E I Du Pont De Nemours & Co ジオキソールのポリマー
WO2003037885A1 (fr) * 2001-10-30 2003-05-08 Asahi Glass Company, Limited Composes de fluorosulfonyle et procede de production de composes en derivant
WO2004066426A1 (ja) * 2003-01-20 2004-08-05 Asahi Glass Company, Limited 固体高分子型燃料電池用電解質材料の製造方法及び固体高分子型燃料電池用膜電極接合体
WO2004097851A1 (ja) * 2003-04-28 2004-11-11 Asahi Glass Company Limited 固体高分子電解質材料、製造方法及び固体高分子型燃料電池用膜電極接合体

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5869877A (ja) * 1981-09-28 1983-04-26 イ−・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニ− ジオキソランおよびその製造方法
JPH02117672A (ja) * 1981-09-28 1990-05-02 E I Du Pont De Nemours & Co ジオキソールおよびその製造方法
JPH05194655A (ja) * 1987-07-31 1993-08-03 E I Du Pont De Nemours & Co ジオキソールのポリマー
WO2003037885A1 (fr) * 2001-10-30 2003-05-08 Asahi Glass Company, Limited Composes de fluorosulfonyle et procede de production de composes en derivant
WO2004066426A1 (ja) * 2003-01-20 2004-08-05 Asahi Glass Company, Limited 固体高分子型燃料電池用電解質材料の製造方法及び固体高分子型燃料電池用膜電極接合体
WO2004097851A1 (ja) * 2003-04-28 2004-11-11 Asahi Glass Company Limited 固体高分子電解質材料、製造方法及び固体高分子型燃料電池用膜電極接合体

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009040909A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Asahi Glass Co Ltd フルオロスルホニル基含有モノマーおよびそのポリマー、ならびにスルホン酸基含有ポリマー
WO2011013577A1 (ja) 2009-07-31 2011-02-03 旭硝子株式会社 電解質材料、液状組成物および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JPWO2011013577A1 (ja) * 2009-07-31 2013-01-07 旭硝子株式会社 電解質材料、液状組成物および固体高分子形燃料電池用膜電極接合体
JP2011140605A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Toyota Central R&D Labs Inc 高酸素透過電解質及びその製造方法、並びに、スルホンイミドモノマ
JP2011222175A (ja) * 2010-04-06 2011-11-04 Toyota Motor Corp 拡散層一体型触媒層を有する膜電極接合体の作製方法
WO2013115072A1 (ja) 2012-01-31 2013-08-08 旭硝子株式会社 含フッ素イオン交換樹脂液の製造方法
EP3239215A4 (en) * 2014-12-25 2018-07-25 Asahi Glass Company, Limited Method for manufacturing fluorine-containing polymer particles
WO2019221243A1 (ja) 2018-05-18 2019-11-21 Agc株式会社 含フッ素ポリマーの製造方法および含フッ素イオン交換ポリマーの製造方法
WO2020145287A1 (ja) 2019-01-08 2020-07-16 Agc株式会社 触媒層、触媒層形成用液および膜電極接合体
WO2021132475A1 (ja) 2019-12-27 2021-07-01 Agc株式会社 触媒層、触媒層形成用液および膜電極接合体
WO2022075462A1 (ja) 2020-10-09 2022-04-14 Agc株式会社 膜電極接合体および固体高分子形燃料電池
EP4068434A2 (en) 2021-03-30 2022-10-05 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Mesoporous carbon, electrode catalyst for fuel cell, catalyst layer, fuel cell, and method for producing mesoporous carbon
CN115991816A (zh) * 2021-10-18 2023-04-21 山东东岳未来氢能材料股份有限公司 耐高温质子交换膜及其制备方法
CN115991817A (zh) * 2021-10-18 2023-04-21 山东东岳未来氢能材料股份有限公司 膦酸磺酸共聚离子交换膜及其制备方法
CN115991817B (zh) * 2021-10-18 2024-01-23 山东东岳未来氢能材料股份有限公司 膦酸磺酸共聚离子交换膜及其制备方法
CN115991816B (zh) * 2021-10-18 2024-01-23 山东东岳未来氢能材料股份有限公司 耐高温质子交换膜及其制备方法
CN114213569A (zh) * 2021-11-22 2022-03-22 浙江巨化技术中心有限公司 一种全氟磺酸树脂的悬浮聚合制备方法
CN114276482A (zh) * 2021-11-22 2022-04-05 浙江巨化技术中心有限公司 一种全氟磺酸树脂的乳液聚合制备方法
CN114085310A (zh) * 2021-11-22 2022-02-25 浙江巨化技术中心有限公司 一种全氟磺酸树脂的本体聚合制备方法
CN114085309A (zh) * 2021-11-22 2022-02-25 浙江巨化技术中心有限公司 一种全氟磺酸树脂的溶液聚合制备方法
DE102023105721A1 (de) 2022-03-17 2023-09-21 Cataler Corporation Mesoporöser kohlenstoff, elektrodenkatalysator für brennstoffzelle, und katalysatorschicht

Also Published As

Publication number Publication date
JP4788267B2 (ja) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4788267B2 (ja) フルオロスルホニル基と1,3−ジオキソラン構造を有する重合体およびその用途
JP4997968B2 (ja) 固体高分子形燃料電池用電解質材料、電解質膜及び膜電極接合体
CN111065624B (zh) 含氟磺酰基化合物、含氟磺酰基的单体及它们的制造方法
JP5141251B2 (ja) フルオロスルホニル基含有化合物、その製造方法およびそのポリマー
JP6941604B2 (ja) スルホニルペンダント基を有するテトラフルオロエチレンのコポリマーを作製する方法
JP5217708B2 (ja) ポリマー、その製造方法、固体高分子形燃料電池用電解質膜および膜電極接合体
JPS60156631A (ja) フツ化ビニルエーテル類、それらのコポリマー類、およびそれらの前駆物質
JP2010523617A (ja) カルボニルパーフルオロポリエーテルを調製する方法
JP7148787B2 (ja) 新規含フッ素化合物
US20090227749A1 (en) Process for producing perfluorocarbon polymer
KR20170100482A (ko) 전해질 재료, 액상 조성물 및 고체 고분자형 연료 전지용 막 전극 접합체
CN102958962B (zh) 用于磺酰氟聚合物的处理方法
US7473748B2 (en) Vinyl monomer with superacid ester group and polymer of the same
JPWO2020116645A1 (ja) 液状組成物、固体高分子電解質膜、膜電極接合体、固体高分子形燃料電池
JP4946009B2 (ja) 固体高分子型燃料電池用電解質材料、固体高分子型燃料電池用膜・電極接合体の製造方法
US7414102B2 (en) Polymer electrolyte of high durability and a production process thereof
JP4334375B2 (ja) N−アルキルビススルホニルイミド基含有ビニルモノマー
US8933264B2 (en) Method for producing organic compound having sulfo group, method for producing liquid composition, and method for hydrolyzing organic compound having fluorosulfonyl group
JPS60156632A (ja) フツ化ビニルエーテルモノマーの製造方法およびその中間体
KR102587558B1 (ko) 가교된 불소계 공중합체 및 이의 제조방법
WO2005037879A1 (ja) パーフルオロカーボン重合体の製造方法
JP7339573B2 (ja) 新規含フッ素化合物
JP4437407B2 (ja) フッ素化スルホン酸ポリマーの製造方法
JP5428191B2 (ja) フルオロカーボンの製造方法
JPS58213749A (ja) 新規なフツ素化カルボン酸誘導体及びその製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080822

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110223

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110428

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110428

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20110502

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110621

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4788267

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140729

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250