JP2006139898A - 薄膜磁気ヘッド用構造物およびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッド - Google Patents

薄膜磁気ヘッド用構造物およびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッド Download PDF

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Abstract

【課題】 トラック幅制御が高い精度でおこなわれる薄膜磁気ヘッド用構造物およびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】 本発明に係る薄膜磁気ヘッド用構造物300は、記録媒体に対向するABS30の側に磁極端部11を有する主磁極層10と、ABS30の側において、記録ギャップ層24を形成するようにして磁極端部11に対向するライトシールド層40と、ライトシールド層40または主磁極層10の周りに巻回された薄膜コイル100とが積層された構成を有する薄膜磁気ヘッド300Aを製造可能な構成を有している。そして、主磁極層10の磁極端部11は、その延在方向に関する幅が略均一である均一幅部12を有している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、垂直記録方式で磁気記録動作を行う薄膜磁気ヘッドを製造するための薄膜磁気ヘッド用構造物およびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドに関する。
近年、ハードディスク装置の面記録密度が著しく向上している。特に最近ではハードディスク装置の面記録密度は、160〜200ギガバイト/プラッタに達し、更にそれを超える勢いである。これに伴い、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められている。
薄膜磁気ヘッドは、記録方式により大別すると、ハードディスク(記録媒体)の記録面内(長手)方向に情報を記録する長手記録方式と、ハードディスクに形成する記録磁化の向きを記録面の垂直方向に形成してデータを記録する垂直記録方式とに分けることができる。このうち、垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドは長手記録方式に比べて格段に高い記録密度を実現できる上に、記録済のハードディスクが熱揺らぎの影響を受けにくいので、長手記録方式よりも有望視されている。
従来の垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドは、例えば、下記特許文献1〜4等に開示されている。
ところで、垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドはハードディスクの内周や外周の領域にデータを記録するときに、データを記録するトラックに対して、記録媒体(ハードディスク)に対向する媒体対向面(エアベアリング面、ABSともいう)の側に配置された磁極端部がある角度での傾き(Skew Angle)を生じる。垂直記録方式の磁気ヘッド(perpendicular magnetic recording head:以下「PMR」ともいう)で書き込み能力が高い場合は、このSkew Angleが生じることによって、隣接するトラック同士の間に余分なデータを記録してしまう、いわゆる書きにじみと呼ばれる問題があった。この書きにじみが生じると、サーボ信号の検出や、再生波形のS/N比に悪影響を及ぼす。そのため、従来のPMRは、主磁極層におけるABS側の磁極端部を一方向に向って漸次幅の狭まるベベル形状にしている(この点に関しては、例えば、下記特許文献5および6参照)。
米国特許第6,504,675号明細書 米国特許第4,656,546号明細書 米国特許第4,672,493号明細書 特開2004−94997号公報 特開2003−242607号公報 特開2003−203311号公報
しかしながら、上述した主磁極層のABS側の磁極端部がベベル形状であるPMRにおいては、その磁極端部の幅(以下、端部幅と称す。)の均一性が不十分で、主磁極層の長さ方向に関して均等でなかった。そのため、ウェハ上に形成された主磁極層の上記磁極端部を所定位置で切断して、この主磁極層のABSを規定する際に、その切断位置によってABSにおける端部幅が異なった。従って、従来のPMRでは、製品毎で、ABSにおけるトラック幅(記録トラック幅)に大きなズレが生じる場合があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、トラック幅制御が高い精度でおこなわれる薄膜磁気ヘッド用構造物およびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る薄膜磁気ヘッド用構造物は、記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして磁極端部に対向するライトシールド層と、ライトシールド層または主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルとが積層された構成を有する薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物であって、主磁極層の磁極端部が、媒体対向面に交差する延在方向に沿って幅が略均一である均一幅部を有することを特徴とする。
この薄膜磁気ヘッド用構造物においては、均一幅部を有する磁極端部を備えた主磁極層が形成されている。そのため、媒体対向面(ABS)を規定する際、磁極端部のこの均一幅部で主磁極層を切断することにより、ABSにおける幅が高い精度で同一幅となる。従って、薄膜磁気ヘッドの作製に際し、この薄膜磁気ヘッド用構造物を用いることで、高い精度でトラック幅が制御された薄膜磁気ヘッドを得ることができる。
また、主磁極層に対応する形状に窪み、幅が略均一である極細溝部を含む磁極形成用凹部を有するベース絶縁層を更に備え、磁極形成用凹部の極細溝部に均一幅部が形成されていることが好ましい。この場合、主磁極層が磁極形成用凹部内に埋め込まれるようにして形成される。
また、磁極形成用凹部は、極細溝部の各端部から連続的に延びると共に、極細溝部から離れるにしたがって漸次幅が広がる1対の可変幅凹部を有し、極細溝部が、磁極形成用凹部内にめっき法を用いて主磁極層を形成する際、可変幅凹部において成長しためっきが極細溝部を隙間なく充塞可能な幅及び長さを有することが好ましい。この場合、磁極形成用凹部の各可変幅凹部内において成長しためっきが、極細溝部の両端部から極細溝部に入り込むため、極細溝部をより確実に充塞することができる。
また、均一幅部のその延在方向に沿った長さは0.3〜1.2μmであることが好ましく、幅は0.2μm以下であることが好ましい。
また、主磁極層は、磁極端部と、磁極端部よりも大きさが大きいヨーク磁極部との端面同士が接合されている端面接合構造を有することが好ましい。従来のPMRには、高密度で情報記録を行うと、既にハードディスクに書き込まれているデータを消去してしまう、ポールイレージャー(Pole Erasure)とよばれる現象が生じるという問題があった。このポールイレージャーとは、最大保持力(Coercivity)Hcの大きい記録媒体(ハードディスク)にデータを書込んだ後、薄膜コイルに記録電流(write current)を流していないにもかかわらず、漏れ磁束がABSからハードディスクに流れて他のデータを消去してしまう現象である。そして、このポールイレージャーの発生は、磁極端部とヨーク磁極部との端面接合によって防止することができる。
また、極細溝部が、奥行き方向に交差する方向の溝幅が深さ方向に漸次狭まる形状に形成されていることが好ましい。この場合、ベベル形状の磁極端部を有する主磁極層が形成される。
本発明に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法は、記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして前記磁極端部に対向するライトシールド層と、ライトシールド層または主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルとが積層された構成を有する薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法であって、前記主磁極層の前記磁極端部を形成する際、前記磁極端部の少なくとも一部が、その延在方向に関する幅が略均一である均一幅部となるように形成することを特徴とする。
この薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法によれば、均一幅部を有する磁極端部を備えた主磁極層が形成される。そのため、この製造方法によって作製された薄膜磁気ヘッドにおいて媒体対向面(ABS)を規定する際、磁極端部のこの均一幅部で主磁極層を切断することにより、ABSにおける幅が高い精度で同一幅となる。従って、薄膜磁気ヘッドの作製に際し、この製造方法により作製された薄膜磁気ヘッド用構造物を用いることで、高い精度でトラック幅が制御された薄膜磁気ヘッドを得ることができる。
また、主磁極層の磁極端部を形成する工程は、主磁極層に対応する形状に窪み、幅が略均一である極細溝部を有する磁極形成用凹部を備えたベース絶縁層を形成する工程と、磁極形成用凹部内を磁性材料で充たして、主磁極層を形成すると共に、極細溝部内に均一幅部を形成する工程とを含むことが好ましい。
また、磁極形成用凹部は、極細溝部の各端部から連続的に延びると共に、極細溝部から離れるにしたがって漸次幅が広がる1対の可変幅凹部を有しており、極細溝部内に均一幅部をめっき法を用いて形成する際、可変幅凹部において成長しためっきが極細溝部を隙間なく充塞することが好ましい。この場合、磁極形成用凹部の各可変幅凹部内において成長しためっきが、極細溝部の両端部から極細溝部に入り込んで極細溝部を充塞する。
また、主磁極層を形成する工程は、ベース絶縁層の磁極形成用凹部における極細溝部以外の領域において露出した凹部内端面を有する端面付磁極層を形成する工程と、端面付磁極層における凹部内端面に接合された接合磁極層を形成する工程とを含むことが好ましい。
また、主磁極層を形成する際、磁極形成用凹部のうち、極細溝部内を充たす磁性材料の厚さが、極細溝部以外の領域の磁性材料の厚さよりも厚くなるようにしてもよい。
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして磁極端部に対向するライトシールド層と、ライトシールド層または主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルとが積層された構成を有する薄膜磁気ヘッドであって、主磁極層の磁極端部が、その延在方向に関する幅が略均一である均一幅部を有することを特徴とする。
この薄膜磁気ヘッドにおいては、均一幅部を有する磁極端部を備えた主磁極層が形成されている。そのため、媒体対向面(ABS)における幅が高い精度で制御される。従って、この薄膜磁気ヘッドにおいては、高い精度でトラック幅が制御されている。
本発明によれば、トラック幅制御が高い精度でおこなわれる薄膜磁気ヘッド用構造物およびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドが提供される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、同一要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
(薄膜磁気ヘッド用構造物の構造)
まず、図1〜図4を参照して、本発明の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の構造について説明する。ここで、図1は、本発明の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物300の断面図で、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。
薄膜磁気ヘッド用構造物300は、垂直記録方式の磁気ヘッドを製造可能な構成を有している。この薄膜磁気ヘッド用構造物300は図示しない基板上に形成されていて、記録媒体(ハードディスク)に対向する媒体対向面としてのABS30で切断することによって、本発明における薄膜磁気ヘッド300Aが得られるようになっている。
薄膜磁気ヘッド用構造物300は、基板と、その基板に積層され、MR素子(磁気抵抗効果素子)等を備えた再生ヘッドを製造するための再生ヘッド用構造物と、記録ヘッドを製造するための記録ヘッド用構造物とを有している。なお、図1(A),(B)では絶縁層1に積層されている記録ヘッド用構造物が示され、基板および再生ヘッド用構造物は省略されている。
以下では薄膜磁気ヘッド用構造物300における記録ヘッド用構造物の主要部の構造について説明し、その他の部分の構造については後述する製造工程において説明する。また、特に断りのないかぎり、記録ヘッド用構造物の各構成要素はABS30で切断する前と後とにおいて、ともに同じ名称および符号を用いて説明するが、双方を区別するときは、ABS30で切断した後の符号に“´”を付している。
図1に示すように、薄膜磁気ヘッド用構造物300は絶縁層1と、主磁極層10、記録ギャップ層24、ライトシールド(Write shield)層40、バック磁極層51および薄膜コイル100を有し、これらが絶縁層1に積層された構成を有している。
絶縁層1は本発明におけるベース絶縁層であって、基板における所定領域に形成されている。ここで、図2は絶縁層1を示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。図3は図2の要部を拡大して示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図、(C)は(B)における要部を拡大して示す断面図である。なお、図2では、絶縁層1について、後述するキャビティ2を中心とする矩形状の所定領域を示している。
絶縁層1はアルミナ(Al)からなり、記録ヘッドが形成される表面側の中央部分にキャビティ(cavity)2を有している(図2の(A),図3の(A)における斜線部分)。キャビティ2は本発明における磁極形成用凹部であって、設定通りの寸法および形状で主磁極層10を形成するため、主磁極層10の外形形状に対応する形状に窪ませたものである。すなわち、キャビティ2は、詳しくは後述するが、主磁極層10よりも先に形成されていて、深さd1(約0・25〜0.35μm、好ましくは0.3μm)、幅、奥行きを含む寸法および形状が想定している主磁極層10の厚さ、幅、奥行きに適合するように形成されている。キャビティ2は極細溝部3、可変幅凹部4、定幅凹部5および張出凹部6を有し、中に埋め込まれる磁性材によって、主磁極層10が形成されるようになっている。
極細溝部3は薄膜磁気ヘッドのトラック幅が決まるように形成され、そのトラック幅を狭めて記録密度を向上可能な構造を有している。この極細溝部3は図3に示すように、奥行き方向中間部分にABS30を確保できるように奥行き(長さ)がL1(後述するネックハイトNHよりも長い、L1>NH)に設定されている。また、奥行き方向に交差する表面側の溝幅がW3、下側の溝幅がW4となっていて、薄膜磁気ヘッドの記録密度が向上するように、溝幅W3および溝幅W4を可変幅凹部4および定幅凹部5よりも極力狭めた極細構造を有している。また、主磁極層10の後述する磁極端部11がベベル形状を有するように、溝幅が深さ方向に漸次狭まる形状に形成されている。すなわち、極細溝部3は溝幅W3よりも溝幅W4が小さく(W3>W4)、図3の(C)に示すべベル角θが約7〜12度程度(例えば、10度)になっている。
そして、この極細溝部3の一方の端部からは、可変幅凹部4が連続的に延びており、また他方の端部からは、張出凹部6が連続的に延びている。これら可変幅凹部4および張出凹部6(1対の可変幅凹部)はいずれも、極細溝部3から離れるにしたがって幅方向の溝幅が漸次広がっている。そして、可変幅凹部4は、幅方向の溝幅が一定の定幅凹部5につながっている。なお、可変幅凹部4と極細溝部3の境界部分と、ABS30までの間隔がのちにネックハイトNHになる。
上述したキャビティ2を用いて形成される主磁極層10´(切断前の主磁極層10も同様)は図4に示すように、磁極端部11´とヨーク磁極部20´とを有し、薄膜コイル100に近い側の表面が段差のない平坦な構造を有している。ここで、図4はABS30に沿って切断した後の主磁極層10´を示す図で、(A)は斜視図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。この主磁極層10´は、キャビティ2に埋め込まれるように形成されている。
磁極端部11´(切断前の磁極端部11も同様)は、ヨーク磁極部20´よりも、ABS30に近い位置に配置されている。磁極端部11´は、ABS30に交差する方向に沿って延在しており、その延在方向の全体に亘って均一幅部12が形成されている。この均一幅部12は、本発明における薄膜磁気ヘッドのトラック幅を規定する部分であり、磁極端部11´の延在方向に関する幅が均一で0.1μmとなっている。
磁極端部11´は、極細溝部3によって決まる幅を有している。すなわち、磁極端部11´は、ABS30に沿った方向における薄膜コイル100に近いほうの幅がW1で、薄膜コイル100から離れたほうの幅がW2であり、幅が薄膜コイル100から離れるにしたがい漸次狭まるベベル形状になっている(W1>W2であり、幅W1がトラック幅になる。図1参照。)。そして、磁極端部11´は薄膜磁気ヘッドによるデータの記録密度を高くするため、上記W1を狭めた狭トラック幅構造になっている。なお、これらの幅W1、W2は、それぞれキャビティ2における極細溝部3の溝幅W3、W4に対応している。そして、磁極端部11´の奥行き(ABS30からの距離)がネックハイトNHに対応するようになっている(本実施の形態では、ネックハイトNHは0.1〜0.3μm程度、好ましくは0.15μmになっている)。
ヨーク磁極部20´は、磁極端部11´と同じ磁性材を用いて一体に形成されており、磁極端部11´よりも大きさ(面積)が大きく形成されている。このヨーク磁極部20´は、幅がABS30から離れるにしたがい漸次広がる可変幅領域21と、幅が一定の定幅領域22とを有している。可変幅領域21は、磁極端部11´のABS30から離れた側から連続して形成されている。定幅領域22は、可変幅領域21のABS30から離れた側から連続して形成されている。また、定幅領域22は、記録ギャップ層24よりもABS30から離れた位置において、バック磁極層51と磁気的に連結されている。
図1に戻って、主磁極層10と、ライトシールド層40の後述する第1のシールド部41、絶縁層31およびバック磁極層51との間には、記録ギャップ層24が介在している。
ここで、ライトシールド層40は、第1のシールド部41と、第2のシールド部42と、第3のシールド部43とを有している。第1のシールド部41は、ABS30側において、記録ギャップ層24を挟んで主磁極層10の磁極端部11と対向し、ABS30に交差する方向のABS30からの奥行きによって、ネックハイトNHが決まるようにして形成されている。第2のシールド部42は、第1のシールド部41とバック磁極層51に薄膜コイル100に近い側から接続するように形成され、薄膜コイル100の厚さと同等の高さを有している。第3のシールド部43は第2のシールド部42に接続され、絶縁層32を介して薄膜コイル100およびフォトレジスト101を被覆するようにして形成されている。
バック磁極層51は、記録ギャップ層24よりもABS30から離れた部分において、ヨーク磁極部20に接続されている。また、バック磁極層51は、第2のシールド部42に磁気的に連結され、第2のシールド部42とともに連結部44を形成している。
また、ヨーク磁極部20の上方には、薄膜コイル100が、記録ギャップ層24および絶縁層31を介し、可変幅領域21と定幅領域22とを跨ぐように形成されている。また、薄膜コイル100は、ライトシールド層40に対して、絶縁層31,32を介して絶縁された状態で、ライトシールド層40の回りに平面渦巻き状に巻回されている。なお、この薄膜コイル100は、適宜、主磁極層10周りをらせん状に巻回するヘリカル型のコイルに変更してもよい。
以上のような構成を有する薄膜磁気ヘッド用構造物300は、極細溝部3の中間部分において、ABS30を形成するように切断することで、本発明における薄膜磁気ヘッド300A(図1参照)となる。
そして、以上で詳細に説明したように、主磁極層10の磁極端部11には、極細溝部3で成型された均一幅部12が形成されている。そのため、薄膜磁気ヘッドの製造に際し、ABS30を形成するように極細溝部3の中間部分において切断をおこなうと、磁極端部11のこの均一幅部12で主磁極層10が切断される。ここで、均一幅部12は均一幅(すなわち、その長さ方向に関してW1が変わらない)となっているので、その切断位置が均一幅部12が延在する範囲で前後した場合でも、切断面(ABS30)に現れる磁極端部11´の幅W1(すなわち、トラック幅)に変わりがない。
一方、磁極端部の幅が充分に均等でない従来の磁気ヘッド用構造物では、ABS切断時にその切断位置が前後した場合に、ABSに現れる磁極端部の幅が変わってしまい、製品毎にトラック幅のバラツキが生じてしまう。これに対して、薄膜磁気ヘッドの作製に際し、磁極端部11に均一幅部12が形成されたこの薄膜磁気ヘッド用構造物300を用いることで、高い精度でトラック幅が制御された薄膜磁気ヘッドを得ることができる。
(薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法)
次に、上述の図1〜図4に加えて、図5、図6、図8、図9および図11〜図13を参照して、上述の構造を有する薄膜磁気ヘッド用構造物300の製造方法について説明する。
ここで、図5、図6、図8、図9は、製造方法の各工程における平面図または断面図を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。また、(C)は(A)の要部を拡大して示す平面図、(D)は、(B)におけるABS30で切断した断面図である。また、図11〜図13は、製造方法の各工程における平面図または断面図を示し、(A)はABSに直交する面で切断した断面図であり、(D)は(A)におけるABS30で切断した断面図である。
薄膜磁気ヘッド用構造物300の作製にあたり、まず、例えばアルミニウムオキサイド・チタニウムカーバイド(Al・TiC)よりなる図示しない基板の上に、MR素子(磁気抵抗効果素子)等を備えた再生ヘッド用構造物を積層する。次に、絶縁層1をアルミナ(Al)や非磁性材を用いて形成する。
次に、絶縁層1にフォトレジストを塗布した上で、所定のフォトマスクを用いたパターニングを行い、絶縁層1の表面をキャビティ2に対応した形状に露出させるレジストパターンを形成する。そして、そのレジストパターンをマスクにして、反応性イオンエッチング(以下、「RIE」という)を行い、絶縁層1のレジストパターンで被覆されない部分を除去して、図2(A),(B)及び図5(A),(B),(C),(D)に示したキャビティ2を形成する。
次に、図6に示すように、絶縁層1の表面全体に被膜16を形成する。この被膜16は、図7に示すように、絶縁層1に近い方から順に、Al層16a、Ta層16b、シード層16cが積層された3層構造となっている。Al層16aおよびTa層16bは、RIEによって形成した極細溝部3の寸法(幅および深さ)をより高い精度で制御するために形成される。そして、Al層16aはALCVD法によって、Ta層16bはスパッタ法によって積層され、両層合わせて約200〜500Åの厚さで形成される。また、シード層16cは、キャビティ2内に磁性材をめっきするためのものであり、スパッタ法又はIBD法(イオンビーム蒸着法)により厚さ約400Åで形成される。なお、Ta層16も磁性材のめっきの際にシード層として利用することができるため、シード層16cは、適宜、省略可能である。
このようにして形成した被膜16のシード層16c上に、図8に示すように、高い飽和磁束密度(2.3〜2.4T程度)を有する磁性材であるCoNiFeからなる磁性層26をめっき成膜する。この磁性層26の厚さは約0.7μmであり、この磁性層26が後に主磁極層10となる。
続いて、図9および図10に示すように、磁性層26の薄膜コイル100に近い側の表面を含む基板の表面全体を、被膜16のTa層16b表面を終点とする化学機械研摩(以下「CMP」という)をおこない、磁性層26の表面平坦化処理を行う。それにより、キャビティ2に埋め込まれるようにして主磁極層10が形成される。このように、極細溝部3の近傍に成膜されているTa層16bを、CMPの終点検出に利用することで、極細溝部3近傍における研磨量の調整を高精度におこなうことができる。すなわち、磁極端部11の高さが、被膜16に覆われたキャビティ2の深さに高精度で合致する。
表面平坦化処理を行った後は、記録ギャップ層24、第1のシールド部41、バック磁極層51および絶縁層31を、図11(A),(B)に示すように形成する。
より具体的に説明すると、まず、主磁極層10を含む基板の上面全体を覆うようにして、記録ギャップ層24を形成するための被膜34を400〜500Åで形成する。この被膜34の材料はアルミナ等の絶縁材料でもよいし、Ru,NiCu,Ta,W,Cr,Al,Si,NiPd等の非磁性金属材料でもよい。この被膜34によって、後に記録ギャップ層24が形成される。次に、被膜34のうちの、第1のシールド部41とバック磁極層51が形成される部分を開口した上で、第1のシールド部41とバック磁極層51を形成する。この場合、第1のシールド部41はネックハイトNHを決めるように、記録ギャップ層24を介して磁極端部11と対向するようにして形成される。また、バック磁極層51は、ヨーク磁極部20における記録ギャップ層24で被覆されない箇所に接合されるように形成される。第1のシールド部41とバック磁極層51はヨーク磁極部20と同様のCoNiFeや、NiFeを磁性材に用いて、めっきで形成すればよい。そして、基板の上面全体を覆うように、アルミナ(Al)からなる絶縁層31を例えば1.0〜1.5μmの厚さで形成する。
続いて、第1のシールド部41とヨーク磁極部20の厚さが0.5〜1.0μm程度になるように、その表面をCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う。これにより、第2のシールド部42を形成すべき箇所に開口部が形成される。そして、図12に示すように、絶縁層31の上に、導電性材料からなる電極膜(図示せず)およびフォトリゾグラフィによるフレームを形成した上で、電極膜を用いた電気めっきを行い、Cuよりなるめっき層を形成する。このめっき層およびその下の電極膜が薄膜コイル100になる。薄膜コイル100は絶縁層31を介してヨーク磁極部20上に形成される。
次に、図示しないが、フォトリゾグラフィによって、フレームを形成し、フレームめっき法によって、第2のシールド部42を形成する。第2のシールド部42は、第1のシールド部41と同じ磁性材を用いる。なお、この第2のシールド部42と、薄膜コイル100とは、順序を逆にして形成してもよい。
さらに、基板の上面全体を覆うようにフォトレジスト101を塗布し、その上に、アルミナ(Al)からなる絶縁層35を厚さ3.0〜4.0μm程度で形成した後、表面全体をCMPにより研摩して、表面の平坦化処理を行う(図13参照)。
さらに続いて、基板の上面全体を覆うようにアルミナ(Al)からなる絶縁層を0.2μm程度の厚さで形成した後、第2のシールド部42が形成されている箇所に開口部を設ける。これによって、薄膜コイル100と、第3のシールド部43とがショートしないように絶縁するための絶縁層32が得られる。最後に、第3のシールド部43を2〜3μm程度の厚さで形成すると、ライトシールド層40が形成される。以上までの各工程を経ることによって、図1(A)、(B)に示す薄膜磁気ヘッド用構造物300が得られる。
ここで、被膜16で覆われたキャビティ2が、磁性層26で充たされる過程について、図14、図15および図16を参照しつつ説明する。
キャビティ2に被膜16を形成した状態(図6に示した状態)から磁性層26のめっき成膜を開始すると、キャビティ2の底面および内側面に形成されている被膜16のシード層16c表面から、磁性層26が徐々に成長していく。このとき、図14および図15に示すように、可変幅凹部4および張出凹部6(図2参照)の内側面に成長しためっき(磁性材)のうち、極細溝部3の近傍(図14の一点鎖線円C参照)のめっき同士がぶつかり合い、その結果、極細溝部3の両側から極細溝部3の中に入り込む。なお、図14における矢印は、異方成長する磁性材結晶26aの成長方向を示している。このようにして、図15に示すように、極細溝部3が、極細溝部3内で成長しためっきと、その両側の可変幅凹部4および張出凹部6で成長しためっきとによって充たされていく。さらにめっき成膜が進行すると、図16に示すように、可変幅凹部4および張出凹部6から極細溝部3内に入り込んだ磁性層26が、隙間なく極細溝部3を充塞してしまう。
なお、可変幅凹部4や張出凹部6に比べて極細溝部3のほうが底面積が小さくなっているため、シード層16c上において均一なめっき成膜をおこなった場合には、極細溝部3に形成される磁性層26の厚さはキャビティ2内の他の領域(すなわち、可変幅凹部4、張出凹部6および定幅凹部5)に形成される磁性層26の厚さよりも厚くなる。この状態から、さらにめっき成膜をおこなうことにより、キャビティ2全体を埋める磁性層26が形成される(図8参照)。
なお、極細溝部3の長さが長すぎる場合には、上述した極細溝部3の両側からの磁性層26の回り込みが充分におこなわれず、図17に示すように、極細溝部3に対応する磁極端部11´にキーホール15が生成される。このキーホール15は、磁極端部11´の延在方向に延び、断面が略V字状となっている。このキーホール15は、極細溝部3の長さが1.2μm以下にすると生成されないことが、発明者らの研究の末、明らかになった。なお、極細溝部3を覆う被膜16の厚さは、極細溝部3の長さや幅に対して無視できる程度に薄いため、極細溝部3の長さおよび幅と均一幅部12の長さおよび幅とは実質的に等しい。
すなわち、可変幅凹部4および張出凹部6において成長しためっきが極細溝部3に入り込んで、極細溝部3をより確実にめっきで充塞させるためには、極細溝部3の長さ(すなわち、均一幅部12の長さ)は1.2μm以下(例えば、0.8μm)であることが好ましい。ただし、極細溝部3の長さが0.3μm未満になるとABS切断をおこないにくいため、極細溝部3の長さは0.3μm以上であることが好ましい。なお、CD−SEMを用いての自動測長をより確実におこなうことができる点で、極細溝部3の長さは0.5μm以上であることがより好ましい。また、極細溝部3の幅(すなわち、均一幅部12の幅)が0.2μm以下である場合には、極細溝部3内でのめっき成長がおこりにくいため、極細溝部3の長さを1.2μm以下とすることは、極細溝部3をめっきで隙間なく充塞させる上で非常に効果的である。
以上で説明した製造方法によれば、確かに、均一幅部12を有する主磁極層10が形成される。従って、薄膜磁気ヘッドの作製に際し、この製造方法によって作製された薄膜磁気ヘッド用構造物300を用いることで、高い精度でトラック幅が制御された薄膜磁気ヘッドを得ることができる。
ここで、従来のPMRでは、主磁極層における磁極端部のABS側部分をベベル形状にするにあたって、次のようにすることがあった。すなわち、従来のPMRでは、図18(A)に示すように、絶縁層500に形成されている主磁極層501にアルミナからなる絶縁層502を形成し、イオンビームPの直接照射によってイオンビームエッチング(以下「IBE」という)を行うことがあった。この場合、主磁極層501の各位置におけるエッチングスピードは、イオンビームの照射具合によって異なっていた。すなわち、ビーム中心からの距離や、磁極端部へのビーム照射を阻害する障壁(例えば、上述したヨーク磁極部20の可変幅領域21など)などに起因して、エッチングスピードが速い部分と、エッチングスピードが遅い部分とが生じていた。そのため、どうしても均一な幅を有する磁極端部を備えた主磁極層を得ることができなかった。従って、上述したように、ABS切断時にその切断位置が前後した場合、ABSに現れる磁極端部の幅が変わってしまい、製品毎にトラック幅のバラツキが生じてしまっていた。
さらに、従来のPMRでは、IBEによる絶縁層500のエッチングスピードよりも、主磁極層501における磁極端部のエッチングスピードが遅く、磁極端部をベベル形状にするためにはIBEを長い時間行う必要があった。そのため、磁極端部のABS側部分が図18(B)に示すように、径の細い縮径部501aを含む形状になっていた。
加えて、従来のPMRでは、図19(A)に示すような形状で主磁極層501を形成しようとしたにもかかわらず、トラック幅に対応した幅の狭い帯状部分501bの後端部分(フレアポイント)が図19(B)に示すように後退して、ネックハイトNHが想定していた長さ(約0.15μm)よりもd(約0.2〜0.3μm)だけ長くなってしまう、という問題があった。一般に、主磁極層の磁極端部の切断位置は、上記フレアポイントからの距離によって決定されるため、フレアポイントのエッジが後退したり、エッジが削られたりした場合には、フレアポイントの位置特定が困難になり、トラック幅がズレる事態を招くこととなる。その上、このような従来のPMRでは、ABS503に近い箇所の磁気量を大きくすることが困難であったため、オーバーライト特性(記録媒体に記録されているデータに別のデータを上書きしてしまう特性)を良好にすることが難しいという問題があった。
また、従来、主磁極層501における磁極端部は、フォトリゾグラフィによりめっき形成されていたが、ABS側部分をベベル形状にするときに、図20(A)に示すようにテーパー角をもったレジストパターン504と、レジストパターン504と絶縁層500との間に介在するシード層505とが用いられることがあった。この場合、記録密度を向上させるためにトラック幅を狭めようとすると、図20(B)に示すように、レジストパターン504を除去した後にイオンビームPを照射して、IBEによる長時間の調節作業(trimming)を行う必要があった。その結果、やはり上述したIBEのエッチングスピードの問題で、均一な幅を有する磁極端部を備えた主磁極層を得ることができなかった。
一方、図21(A)、(B)に示すように、予め幅の狭いレジストパターンを作成してめっきを行った場合には、シード層505の露出面が狭くなってしまうため、シード層505は、レジストパターン504によって画成された溝部に主磁極層501を充分に成長させるほどの電気を供給することができなかった。また、幅の狭い主磁極層501の磁極端部にIBEを施した場合には、磁極端部が倒れるおそれもあった。
このように、従来のPMRでは、記録密度を向上させるために磁極端部の幅を狭めようとすると、その幅が不均一にならざるを得なかった。
これに対し、本実施の形態における薄膜磁気ヘッド用構造物300は、キャビティ2を備えた絶縁層1を有し、そのキャビティ2に主磁極層10が埋め込まれているため、以上のような問題をすべて解消できるようになっている。
すなわち、キャビティ2が、主磁極層10の外形形状に対応した形状に窪ませたものであるため、主磁極層10がキャビティ2に埋め込まれるようにして形成されると、主磁極層10を設定したとおりの形状および寸法で形成することができる。また、キャビティ2の極細溝部3によってトラック幅が決まるため、磁極端部をベベル形状にするためにIBEを長い時間行う必要は一切ない。そのため、ネックハイトを想定したとおりの値に設定でき、ABSに近い箇所の磁気量を大きくすることが可能であり、オーバーライト特性が良好な薄膜磁気ヘッドを製造できるようになっている。
また、極細溝部3の幅を可能なかぎり狭めればトラック幅を狭めることができる上、その極細溝部3によってトラック幅を想定したとおりの値に設定できるため、トラック幅が狭いだけでなく、その寸法精度および歩留まりも良好になり、形成された磁極端部が倒れるおそれも皆無である。したがって、薄膜磁気ヘッド用構造物300のようなキャビティ2を有することにより、記録密度の高められる主磁極層を確実に形成することができる。
なお、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの主磁極層10は、以下に示す製造方法によって、接合構造を有するものにすることも可能である。すなわち、図22に示すように、極細溝部3が磁性層26で完全に埋められた状態(図16に示した状態)で、磁性層26となる磁性材の供給をやめる。このとき、磁性層26はキャビティ2における極細溝部3以外の領域内において露出した凹部内端面26aを有し、本発明における端面付磁極層となっている。そして、磁性層26を構成する磁性材よりも飽和磁束密度の低い磁性材(1.9〜2.1T程度)の供給を開始する。それにより、キャビティ2の内側面の表面と極細溝部3とに磁性層26が形成され、キャビティ2の極細溝部3以外の部分に厚さ1.0μm程度の磁性層27が充填された状態となる(図22(A)参照)。
このとき、キャビティ2内において、磁性層26の凹部内端面26aに磁性層27が接合して、その両者の接合部分が境界面28になる。すなわち、この磁性層27が本発明における接合磁極層となっており、この磁性層27によって、後にヨーク磁極部20A´が形成される。また、境界面28は後に境界面14になる。さらに、基板の表面全体における絶縁層1の外側部分にアルミナ(Al)からなる絶縁層29を0.5〜1.0μm程度の厚さで形成する(図22(B)参照)。
続いて、磁性層26および磁性層27の薄膜コイル100に近い側の表面を含む基板の表面全体を、上述した被膜16のTa層16bをストッパ層としてCMP研摩して、表面平坦化処理を行う(図22(C)参照)。それにより、図23に示すような主磁極層10A´が得られる。
主磁極層10A´は、図23に示すように、磁極端部11A´と、ヨーク磁極部20A´とを有し、図4に示した主磁極層10´同様、薄膜コイル100に近い側の表面が段差のない平坦な構造を有している。ここで、図23はABS30に沿って切断した後の主磁極層10A´を示す図で、(A)は斜視図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。また、図24は主磁極層10A´を示す平面図である。この主磁極層10A´は、磁極端部11A´とヨーク磁極部20A´とのABS30に沿った方向の端面同士が、キャビティ2における極細溝部3以外の領域(可変幅凹部4)において接合された端面接合構造を有している。そして、端面同士の接合によって、境界面14が形成されている。
磁極端部11A´は、ヨーク磁極部20A´よりも、ABS30に近い位置に配置されている。磁極端部11A´は、本発明における薄膜磁気ヘッドのトラック幅を規定する均一幅部12と、ABS30に沿った方向の横幅がABS30から離れるにしたがい漸次広がる可変幅構造の可変幅部13とで構成されている。均一幅部12は、ABS30に交差する方向に延在しており、磁極端部11´の延在方向に関する幅が均一で0.1μmとなっている。なお、ABS30から磁極端部11A´の後端部までの奥行きD2は、ABS30からヨーク磁極部20A´の後端部までの奥行きD1よりも短く、磁極端部11A´がライトシールド層40に接続されない縮長構造を有するようになっている。
そして、磁極端部11A´は薄膜磁気ヘッドによるデータの記録密度を高くするため、磁極端部11´同様、幅W1を狭めた狭トラック幅構造になっている。そして、磁極端部11A´は、狭トラック幅構造にしても磁束の飽和が起きないように、ヨーク磁極部20A´よりも飽和磁束密度の高い磁性材(Hi−Bs材)が用いられている。磁極端部11A´およびヨーク磁極部20A´は、磁化msの方向がABS30に沿った方向に揃うようにして磁化されている(図24参照)。
ここで、従来のPMRの中には、例えば図25(A),(B),(C)に示すような構造を有する薄膜磁気ヘッド400があった。この薄膜磁気ヘッド400は、絶縁層401上に形成され、ABS403の側に配置された磁極端部がベベル形状を有する主磁極層402と、主磁極層402と磁気的に連結され、ABS403の側で記録ギャップ層404を挟んで、主磁極層402と対向するライトシールド層405と、薄膜コイル406とを有している。また、薄膜コイル406がフォトレジスト407により互いに絶縁され、主磁極層402と、ライトシールド層405とを連結する連結部408の周りに平面渦巻き状に巻回されている。そして、この薄膜磁気ヘッド400のように従来のPMRでは、磁化msの方向がABS403に沿った方向を向くように磁性材を磁化して、主磁極層402を形成している。
そして、薄膜磁気ヘッド400のような従来のPMRでは、磁化msの方向をABS403に沿った方向に揃えても、書き込み終了後における主磁極層402の内部の残留磁化(remnant magnetization)mrの方向がABS403側を向き、磁化msとは異なる方向を向いてしまう(以下、ABSに沿った方向と異なる方向を「異方向」という)。そのため、このようなPMRによってデータの書き込みを行うと、記録電流(write current)を流していないにも関わらず、残留磁化mrによる漏れ磁束によって、既にハードディスクに書き込まれているデータが消去されたり、書き込まれたデータの信号が弱められてしまうというわけである。
つまり、従来のPMRでは、主磁極層402がABS403から薄膜コイルを挟んで反対側の端部まで、すべて同じ磁性材を用いて形成されていたため、残留磁化mrがABS403側を向いてしまっていた。一方、磁極端部11Aとヨーク磁極部20Aという2つの磁極による端面接合構造を有する主磁極層10Aを備えた薄膜磁気ヘッド用構造物300によれば、図24に示すように、磁極端部11Aとヨーク磁極部20Aとの端面接合による境界面14によって、ヨーク磁極部20Aから磁極端部11Aへの残留磁化mr20の放出が遮断されるようになっている。そのため、主磁極層10Aを備えた薄膜磁気ヘッド用構造物300は、ABS30側を向いてしまう残留磁化mrが少ない薄膜磁気ヘッドを製造することができる。そのため、このような薄膜磁気ヘッド用構造物300を用いることによって、ポールイレージャーの発生を効果的に防止可能な薄膜磁気ヘッドが得られる。なお、主磁極層10Aを構成する磁性材料と、ヨーク磁極部20Aを構成する磁性材料とが同じ材料であっても、端面接合構造を形成することができるため、ポールイレージャーの発生を防止することができる。
しかも、磁極端部11Aをヨーク磁極部20Aよりも小さくし、ヨーク磁極部20Aが磁極端部11Aよりも大きさ(面積)が大きくなるようにしているため、ヨーク磁極部20Aの磁気量(magnetic volume、磁気ボリュームともいう)は、磁極端部11の磁気量よりも大きくなっている。しかし、境界面14によって、その磁気量の大きいヨーク磁極部20Aからの残留磁化の放出が遮断され、残留磁化の放出が激減するようになっているので、ポールイレージャーの発生がより効果的に防止されるようになっている。
さらに、図14を参照して説明したように、極細溝部3の内側面において成長する磁性体は、磁性体結晶26の結晶方向が極細溝部3を横断する方向を向いている。すなわち、この結晶方向と、極細溝部3内に形成される均一幅部12内の磁界の方向(すなわち、極細溝部3の延在方向)とが直交関係にある。磁性体結晶26bの結晶成長方向と、主磁極層10の均一幅部12内における磁界の方向とが、このような関係にある場合、上述したポールイレージャーの発生をより効果的に抑制できることを、発明者らは新たに見出した。
ところで、一般にPMRの場合、主磁極層は最大保持力Hcが小さく(2〜10Oe程度)、磁歪(Magnetostriction)λが小さい(1〜3×10−6)磁性材が望ましいとされており、ポールイレージャーを解消するにも、磁歪(Magnetostriction)λが小さい磁性材が望ましいとされている。
そして、記録密度が向上するようにトラック幅を狭めても、磁束の飽和に伴うオーバーライト特性の悪化が生じないようにするには、主磁極層の磁性材を飽和磁束密度の高い磁性材で形成するのが望ましい。しかし、そうすると、主磁極層の磁歪λを小さくすることが難しくなる。この点を考慮して、上述した主磁極層
10Aを有する薄膜磁気ヘッド用構造物300では、主磁極層10Aを飽和磁束密度の異なる磁極端部11Aとヨーク磁極部20Aとの接合構造とし、しかも、ヨーク磁極部20Aの飽和磁束密度を磁極端部11Aの飽和磁束密度よりも低くして、ヨーク磁極部20Aの磁歪λが小さくなるようにしている。こうすることによって、主磁極層10Aの全体としての磁歪λが小さくなるようにしている。したがって、このような薄膜磁気ヘッド用構造物300を用いることによって、ポールイレージャーの発生をより効果的に防止可能な薄膜磁気ヘッドが得られるようになっている。
変形例
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
(変形例1)
上述した薄膜磁気ヘッド用構造物300の製造工程は次のように変更することができる。すなわち、図12(A),(B)を用いて説明したように、基板の上面全体をCMPにより研摩した後、第2のシールド部42よりも先に絶縁層31を介して薄膜コイル100を形成する。次に、薄膜コイル100を被覆するようにしてフォトレジスト101を形成する。さらに、薄膜コイル100およびフォトレジスト101を被覆し、第1のシールド部41およびバック磁極層51に接続されるようにして、第2のシールド部42を形成する。すると、図26(A),(B)に示すように、第1のシールド部41と第2のシールド部42とを有し、第3のシールド部43を備えないライトシールド層40を有する薄膜磁気ヘッド用構造物301が得られる。
この薄膜磁気ヘッド用構造物301は、薄膜磁気ヘッド用構造物300と比較して、第3のシールド部43を有しない点と、絶縁層32を有しない点とで異なるが、他は同じ構成を有する。そのため、薄膜磁気ヘッド用構造物301は、薄膜磁気ヘッド用構造物300と同様の作用効果を奏する。また、本変形例における製造工程では、第3のシールド部43を製造するための工程を要しないため、薄膜磁気ヘッド用構造物300の製造工程よりも工程を簡略化することができる。
(変形例2)
上述した端面接合された磁極端部11Aとヨーク磁極層20Aとの間に、図27に示した薄膜磁気ヘッド用構造物310のように、非磁性膜61を介在させてもよい。この非磁性膜61は、ヨーク磁極部20の薄膜コイル100側の表面以外の部分に形成されている。つまり、非磁性膜61は磁極端部11とヨーク磁極部20との境界面14およびヨーク磁極部20と被膜16との間の部分に配置されている。非磁性膜61はRu,Ta,W,Cr,NiPd等からなり、厚さは約10〜30Åとなっている。
この非磁性膜61は、磁極端部11およびヨーク磁極部20における残留磁化mrの方向を制御し、その残留磁化mrの方向が異方向を向くことを防止する機能を有している。よって、薄膜磁気ヘッド用構造物310は、薄膜磁気ヘッド用構造物300よりも記録密度を向上させながら、ポールイレージャーの発生を一層効果的に防止することができるようになっている。
(変形例3)
さらに、図28に示した薄膜磁気ヘッド用構造物320のように、適宜、上部ヨーク磁極部45を設けてもよい。この薄膜磁気ヘッド用構造物320は、上部ヨーク磁極部45を有するが、この上部ヨーク磁極部45はヨーク磁極部20における薄膜コイル100に近い側の表面の、記録ギャップ層24よりもABS30から離れた位置に接合されている。上部ヨーク磁極部45は、第1シールド部41をめっきで形成するときに第1シールド部41と一緒に形成される。
この上部ヨーク磁極部45をヨーク磁極部20に接合することによって、主磁極層10のABS30付近の磁気量を増やすことができる。そのため、薄膜磁気ヘッド用構造物320によれば、オーバーライト特性が良好な薄膜磁気ヘッドを製造することができる。この薄膜磁気ヘッド用構造物320を製造するときは、ヨーク磁極部20における記録ギャップ層24よりもABS30から離れた部分に上部ヨーク磁極部45を接合する工程を更に設ければよい。
(変形例4)
同様に、図29に示した薄膜磁気ヘッド用構造物330のように、適宜、下部ヨーク磁極部46を設けてもよい。この薄膜磁気ヘッド用構造物330は、下部ヨーク磁極部46を有するが、この下部ヨーク磁極部46はヨーク磁極部20を挟んで薄膜コイル100に対向する位置のヨーク磁極層20A表面に接合されている。この下部ヨーク磁極部46は、公知のフォトリゾグラフィ技術を用いてキャビティ2を形成する段階で形成される。
そして、この下部ヨーク磁極部46をヨーク磁極部20に接合することによって、上記の上部ヨーク磁極部45同様、主磁極層10のABS30付近の磁気量を増やすことができる。そのため、薄膜磁気ヘッド用構造物330によれば、オーバーライト特性が良好な薄膜磁気ヘッドを製造することができる。
(変形例5)
また、上述した薄膜磁気ヘッド用構造物300,301,310,320,330が備えるキャビティ2の形状は、図2に示した形状に限定されず、図30〜図35に示した形状などに適宜変更することができる。
すなわち、図30に示したキャビティ2Aでは、可変幅凹部4が、フレア角の異なる2段の可変幅凹部4a,4bで構成されている点で、図2に示したキャビティ2と異なる。また、図31に示したキャビティ2Bでは、可変幅凹部4がフレア角の異なる2段の可変幅凹部4a,4bで構成されている点に加えて、張出凹部6が可変幅凹部6aと定幅凹部6bとで構成されている点で、図2に示したキャビティ2と異なる。さらに、図32に示したキャビティ2Cでは、可変幅凹部4がフレア角の異なる2段の可変幅凹部4a,4bで構成されている点と、張出凹部6がフレア角の異なる2段の可変幅凹部6a,6bで構成されている点で、図2に示したキャビティ2と異なる。そして、図33に示したキャビティ2Dでは、張出凹部6が、可変幅凹部6aと定幅凹部6bとで構成されている点で、図2に示したキャビティ2と異なる。
また、図34に示したキャビティ2Eでは、ヨーク磁極層20に対応する凹部が、フレア角の異なる2段の可変幅凹部4a,4bと、定幅凹部4cとで構成されている。さらに、図35に示したに示したキャビティ2Fでは、ヨーク磁極層20に対応する凹部はフレア角の異なる2段の可変幅凹部4a,4bで構成されており、その境界位置における互いの幅が相違している。すなわち、可変幅凹部4aと可変幅凹部4bとの境界位置において、可変幅凹部4aの幅に比べて可変幅凹部4bの幅が広くなっている。なお、図30〜図35には、フレア角の角度を例示しているが、この角度に限定されるものではない。
なお、上述した薄膜磁気ヘッド用構造物300,301,310,320,330は、必ずしもキャビティ2を用いて製造する必要はなく、適宜、公知のフォトリゾグラフィ技術に変更することができる。また、磁極端部の端面形状は、公知の端面形状を有していてもよく、必ずしもベベル形状でなくてもよい。さらに、磁極端部の均一幅部の幅は0.1μmに限らず、0.2μm以下であれば適宜増減してもよい。
図1は本発明の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の断面図で、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。 図2は絶縁層を示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。 図3は図2の要部を拡大して示す図で、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図、(C)は(B)における要部を拡大して示す断面図である。 図4はABSに沿って切断した後の主磁極層を示す図で、(A)は斜視図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。 図5は製造方法の一工程における平面図または断面図を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。(C)は(A)の要部を拡大して示す平面図、(D)は(B)におけるABSで切断した断面図である。 図6は図5の後続の工程における平面図または断面図を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。(C)は(A)の要部を拡大して示す平面図、(D)は(B)におけるABSで切断した断面図である。 図7は図6の要部拡大図であり、図6の(D)の極細溝部に形成された被膜の構成を示した図である。 図8は図6の後続の工程における平面図または断面図を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。(C)は(A)の要部を拡大して示す平面図、(D)は(B)におけるABSで切断した断面図である。 図9は図8の後続の工程における平面図または断面図を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。(C)は(A)の要部を拡大して示す平面図、(D)は(B)におけるABSで切断した断面図である。 図10は図9の要部拡大図であり、図9の(D)の極細溝部に形成された被膜の構成を示した図である。 図11は図9の後続の工程における断面図を示し、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。 図12は図11の後続の工程における断面図を示し、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。 図13は図12の後続の工程における断面図を示し、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。 図14は、キャビティに磁極層が形成される際の極細溝部の状態を示した要部拡大図である。 図15は図8に至る工程における平面図または断面図を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。(C)は(A)の要部を拡大して示す平面図、(D)は(B)におけるABSで切断した断面図である。 図16は図15の後続の工程における平面図または断面図を示し、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。(C)は(A)の要部を拡大して示す平面図、(D)は(B)におけるABSで切断した断面図である。 図17は従来の主磁極層に発生するキーホールを示す図である。 図18は従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す断面図で、(A)はエッチング前、(B)はエッチング後を示す図である。 図19は従来の薄膜磁気ヘッドにおける主磁極層を示す平面図で、(A)は設定通りの主磁極層、(B)は製造された主磁極層を示す図である。 図20は従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す断面図で、(A)はフォトレジストのある状態、(B)はフォトレジストの除去後を示す図である。 図21は従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す断面図で、(A)は別のフォトレジストのある状態、(B)はフォトレジストの除去後を示す図である。 図22は薄膜磁気ヘッド用構造物の異なる製造方法を示す断面図であり、(A)は第1の工程を示す図、(B)は第2の工程を示す図、(C)は第3の工程を示す図である。 図23はABSに沿って切断した後の主磁極層を示す図で、(A)は斜視図、(B)は(A)におけるB−B線断面図である。 図24は図23に示した主磁極層の平面図である。 図25は従来の薄膜磁気ヘッドの一例を示し、(A)は断面図、(B)はABSを示す正面図である。 図26は変形例1に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の断面図で、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。 図27は変形例2に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の断面図で、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。 図28は変形例3に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の断面図で、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。 図29は変形例4に係る薄膜磁気ヘッド用構造物の断面図で、(A)は薄膜コイルに交差する方向の断面図、(B)はABSで切断したときのABSを示す断面図である。 図30はキャビティの一態様を示した図である。 図31はキャビティの一態様を示した図である。 図32はキャビティの一態様を示した図である。 図33はキャビティの一態様を示した図である。 図34はキャビティの一態様を示した図である。 図35はキャビティの一態様を示した図である。
符号の説明
1…絶縁層、2,2A〜2F…キャビティ、3…極細溝部、4…可変幅凹部、6…張出凹部、10,10A…主磁極層、11,11A…磁極端部、12…均一幅部、20,20A…ヨーク磁極部、24…記録ギャップ層、26…磁性層、27…磁性層、30…ABS、40…ライトシールド層、100…薄膜コイル、300,301,310,320,330…薄膜磁気ヘッド用構造物、300A…薄膜磁気ヘッド、W1…幅。

Claims (13)

  1. 記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして前記磁極端部に対向するライトシールド層と、前記ライトシールド層または前記主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルとが積層された構成を有する薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物であって、
    前記主磁極層の前記磁極端部が、前記媒体対向面に交差する延在方向に沿って幅が略均一である均一幅部を有する、薄膜磁気ヘッド用構造物。
  2. 前記主磁極層に対応する形状に窪み、幅が略均一である極細溝部を含む磁極形成用凹部を有するベース絶縁層を更に備え、前記磁極形成用凹部の前記極細溝部に前記均一幅部が形成されている、請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物。
  3. 前記磁極形成用凹部は、前記極細溝部の各端部から連続的に延びると共に、前記極細溝部から離れるにしたがって漸次幅が広がる1対の可変幅凹部を有し、
    前記極細溝部が、前記磁極形成用凹部内にめっき法を用いて前記主磁極層を形成する際、前記可変幅凹部において成長しためっきが前記極細溝部を隙間なく充塞可能な幅及び長さを有する、請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物。
  4. 前記均一幅部のその延在方向に沿った長さが0.3〜1.2μmである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物。
  5. 前記均一幅部の幅が0.2μm以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物。
  6. 前記主磁極層は、前記磁極端部と、前記磁極端部よりも大きさが大きいヨーク磁極部との端面同士が接合されている端面接合構造を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物。
  7. 前記極細溝部が、奥行き方向に交差する方向の溝幅が深さ方向に漸次狭まる形状に形成されている、請求項2〜6のいずれか一項に記載の記載の薄膜磁気ヘッド用構造物。
  8. 記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして前記磁極端部に対向するライトシールド層と、前記ライトシールド層または前記主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルとが積層された構成を有する薄膜磁気ヘッドを製造可能な薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法であって、
    前記主磁極層の前記磁極端部を形成する際、前記磁極端部の少なくとも一部が、その延在方向に関する幅が略均一である均一幅部となるように形成する、薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  9. 前記主磁極層の前記磁極端部を形成する工程は、
    前記主磁極層に対応する形状に窪み、幅が略均一である極細溝部を有する磁極形成用凹部を備えたベース絶縁層を形成する工程と、
    前記磁極形成用凹部内を磁性材料で充たして、前記主磁極層を形成すると共に、前記極細溝部内に前記均一幅部を形成する工程とを含む、請求項8に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  10. 前記磁極形成用凹部は、前記極細溝部の各端部から連続的に延びると共に、前記極細溝部から離れるにしたがって漸次幅が広がる1対の可変幅凹部を有しており、
    前記極細溝部内に前記均一幅部をめっき法を用いて形成する際、前記可変幅凹部において成長しためっきが前記極細溝部を隙間なく充塞する、請求項9に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  11. 前記主磁極層を形成する工程は、
    前記ベース絶縁層の前記磁極形成用凹部における前記極細溝部以外の領域において露出した凹部内端面を有する端面付磁極層を形成する工程と、
    前記端面付磁極層における前記凹部内端面に接合された接合磁極層を形成する工程とを含む、請求項9又は10に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  12. 前記主磁極層を形成する際、
    前記磁極形成用凹部のうち、前記極細溝部内を充たす前記磁性材料の厚さが、前記極細溝部以外の領域の前記磁性材料の厚さよりも厚くなる、請求項9〜11のいずれか一項に記載の薄膜磁気ヘッド用構造物の製造方法。
  13. 記録媒体に対向する媒体対向面の側に磁極端部を有する主磁極層と、前記媒体対向面の側において、記録ギャップ層を形成するようにして前記磁極端部に対向するライトシールド層と、前記ライトシールド層または前記主磁極層の周りに巻回された薄膜コイルとが積層された構成を有する薄膜磁気ヘッドであって、
    前記主磁極層の前記磁極端部が、その延在方向に関する幅が略均一である均一幅部を有する、薄膜磁気ヘッド。
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