JP2000285411A - 薄膜磁気ヘッドおよび薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよび薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2000285411A JP11094314A JP9431499A JP2000285411A JP 2000285411 A JP2000285411 A JP 2000285411A JP 11094314 A JP11094314 A JP 11094314A JP 9431499 A JP9431499 A JP 9431499A JP 2000285411 A JP2000285411 A JP 2000285411A
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gap
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thin
magnetic head
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Kiyoshi Sato
清 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1μm以下の磁気記録トラック幅の磁気ヘッ
ドにおいて、ギャップデプス設定の正確性を向上し、オ
ーバーライト特性を向上する。 【解決手段】 上部コア層47および下部コア層27が
後部領域Yから磁極端領域Xに向けて延在してそれらの
端面が媒体対向面152に露出し、上部コア層47と下
部コア層27との間に設けられたギャップ層45上に、
その後部領域Yにノボラック系樹脂からなりポストベー
クによりアペックス面80aを有する後部絶縁層80を
形成し、その磁極端領域Xにギャップ層45を電極とす
る電気メッキ法により、前記ギャップ層45と接する媒
体対向面152から後部絶縁層80までの長さによりギ
ャップデプスGdが確定されるよう上部磁極層46を形
成して、後部絶縁層80の上にコイル49の一部が設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドお
よびその製造方法に係り、特に、トラック幅が1μm以
下の薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法に用いて好適な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図33は、従来の複合型薄膜磁気ヘッド
をスライダに備えた磁気ヘッド150を示す斜視図、図
34は、図33の磁気ヘッド150の要部を示す断面図
である。この浮上式磁気ヘッド150は、図33に示す
ように、スライダ151と、スライダ151に備えられ
た複合型薄膜磁気ヘッド157を主体として構成されて
いる。ここで、符号155は、スライダ151の磁気記
録媒体の移動方向の上流側であるリーディング側を示
し、符号156は、同じく移動方向の下流側であるトレ
ーリング側を示す。このスライダ151の磁気記録媒体
に対向する媒体対向面152には、レール151a、1
51b、151aが形成され、各レール同士間は、エア
ーグルーブ151c、151cとされている。そして、
このスライダ151のトレーリング側156の端面15
1dに複合型薄膜磁気ヘッド157が設けられている。
図35は、複合型薄膜磁気ヘッド157の要部を示す斜
視図である。複合型薄膜磁気ヘッド157は、図34お
よび図35に示すように、磁気抵抗効果素子を備えたM
R磁気ヘッドh1と、書込みヘッドである薄膜磁気ヘッ
ドh2とが、スライダ151の端面151d上に積層さ
れてなるものである。
【0003】MR磁気ヘッドh1は、図34,図35に
示すように、スライダ151の端面151d上に形成さ
れた磁性合金からなる下部シールド層163と、下部シ
ールド層163に積層された下部ギャップ層164と、
媒体対向面152に一部を露出させた磁気抵抗効果素子
165と、磁気抵抗効果素子165および下部ギャップ
層164を覆う上部ギャップ層166と、上部ギャップ
層166を覆う上部シールド層167とから構成されて
いる。上部シールド層167は、薄膜磁気ヘッドh2の
下部コア層と兼用とされている。
【0004】上述のMR磁気ヘッドh1は、読出ヘッド
として用いられるものであり、磁気記録媒体からの微小
の漏れ磁界が磁気抵抗効果素子165に印加されて磁気
抵抗効果素子165の抵抗が変化し、この抵抗変化に基
づいた電圧変化を磁気記録媒体の再生信号として読み出
すものである。
【0005】薄膜磁気ヘッドh2は、下部コア層(上部
シールド層)167と、下部コア層167に積層された
ギャップ層174と、ギャップ層174の後部領域Yに
形成されたコイル176と、コイル176を覆う上部絶
縁層177と、磁極端領域Xにてギャップ層174に接
合されるとともに後部領域Yにて下部コア層167に接
合される上部コア層178とから構成されている。コイ
ル176は、平面的に螺旋状となるようにパターン化さ
れている。また、上部コア層178は、コイル176の
ほぼ中央部分にてその基端部178bが下部コア層16
7に磁気的に接続されている。また、上部コア層178
上には、アルミナなどからなる保護層179が積層され
ている。
【0006】下部コア層167、ギャップ層174、お
よび上部コア層178は、複合型薄膜磁気ヘッド157
の後部領域Yから磁極端領域Xに向けて延在するととも
に、媒体対向面152に露出している。この媒体対向面
152においては、上部コア層178と下部コア層16
7とがギャップ層174を挟んで対向した状態で磁気ギ
ャップを形成している。ここで、図34に示すように、
磁極端領域Xは、媒体対向面152近傍において、上部
コア層178と下部コア層167とがギャップ層174
のみを挟んで対向している領域をいい、後部領域Yは、
磁極端領域X以外の領域をいう。
【0007】上述の薄膜磁気ヘッドh2は、書込ヘッド
として用いられるものであり、コイル176に記録電流
が与えられると、この記録電流により上部コア層178
および下部コア層167に磁束が発生し、この磁束が磁
気ギャップから外部に漏れて漏れ磁界を生じ、この漏れ
磁界により磁気記録媒体が磁化されて記録信号が記録さ
れる。
【0008】ところで、上記の薄膜磁気ヘッドh2を製
造する際においては、予め下部コア層167、ギャップ
層174および上部コア層178を順次積層パターンニ
ングし形成する。ここで、上部コア層178は、フレー
ムメッキ法、イオンミーリングを用いて加工され、媒体
対向面152に露出する上部コア層178の幅は、前記
フレームメッキ等のレジスト幅や、メッキ、エッチング
加工により規定され、この媒体対向面152に露出する
上部コア層178の幅により、磁気記録トラック幅が規
定されている。このように、薄膜磁気ヘッドh2の磁気
記録トラック幅(媒体対向面に露出する上部コア層17
8の磁極端側の幅)を狭く設定することにより、磁気記
録媒体のトラック幅を小さくすることが可能になって、
磁気記録媒体の記録密度を高めることが可能になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の薄膜磁
気ヘッドh2においては、コイル層176、上部絶縁層
177の段差があり上部コア層178の形成におけるレ
ジスト膜厚が厚くなり、フレームメッキの手段によりこ
れらの各層を精度良く成形し、磁極端を現状の最高の加
工精度で加工したとしても、レジストパターン形成時の
露光の分解能の限界により、磁気記録トラック幅を1μ
m以下にするのは困難であり、磁気記録媒体の記録密度
をより向上させることができないという課題があった。
【0010】また、記録密度を向上するために下部コア
層167と上部コア層178の各々に高飽和磁束密度材
料の磁性層を積層した2層構造とし、さらに、磁気記録
ギャップデプスGdを設定するために、図36に示すよ
うに、下部コア層167にギャップ層174と上部コア
層の一部178Aを積層し、この上部コア層の一部17
8Aにリストオフレジスト81を形成した後、図37に
示しように、イオンミリング等により上部コア層の一部
178Aに端面178aを形成して、図38に示すよう
に、スパッタリング法等により絶縁層83を形成する場
合があった。リストオフレジスト81を除去し、さらに
上部コア層178Bを形成した状態を図39に示す。図
39は、図34のA部を紙面裏側から見た拡大断面図で
ある。このような場合には、図38に示すように、磁極
端領域Xにおいて、ギャップ層174を挟み込んでいる
下部コア層167および上部コア層の一部178Aの後
部領域側の端部、即ち、磁気ギャップの媒体対向面から
の深さ;ギャップデプスGdを規定する端面178a
が、媒体対向面152に対して平行にならないことがあ
り、この場合、端面178a付近において漏れ磁界が大
きくなり、薄膜磁気ヘッドの書き込み能力が低下する可
能性があるとともに、端面178aが媒体対向面152
に対して平行にならないために、図38に示すように、
ギャップデプスGdが端面178aのどの位置で規定さ
れるがが明確でなくなり、書込ヘッドのオーバーライト
特性が低下、または、ばらつきが発生するため、このギ
ャップデプスGdの設定を正確に行いたいという要求が
あった。
【0011】また、磁気ギャップ幅を小さく設定した
際、図36ないし図38に示すように、ギャップデプス
Gdを規定する端面178aを形成するとともに絶縁層
83を形成するために、その製造過程においてリストオ
フレジスト81を使用した場合には、スパッタ等により
リストオフレジスト81に付着した付着層82を剥離す
るために、リストオフレジスト81には切り込み部81
aが形成されて、ギャップデプスGdを規定する端面1
78aに対してリストオフレジスト81がオーバーハン
グした形状として形成されるため、この状態で平面視し
た際にギャップデプスGdを規定する端面178aの形
成位置の判別ができないことにより、ギャップデプスG
d設定における正確性が低下し、書込ヘッドのオーバー
ライト特性が低下するという問題があった。また、図3
8に示すように、リストオフレジスト81および付着層
82を剥離するために、リストオフレジスト81の切り
込み部81aに付着層82を付着させないことが必要で
あり、このために、絶縁層83を形成する際には、スパ
ッタの際の粒子の直進性を高めるように、これら薄膜磁
気ヘッドh2となる基板とターゲットとの位置が通常の
2倍以上に設定されるロングスロースパッタを用いるこ
とが必要である。しかし、このロングスロースパッタは
積層速度が100オングストローム/分程度であり、生
産性が悪いためこれを改善したいという要求があった。
さらに、絶縁層83には、ギャップデプスGdを規定す
る端面178a付近における漏れ磁界を防止するため、
図38に示すように、下部コア層167に対して傾きを
持ったアペックス面83aを形成する場合があるが、ア
ペックス面83aの角度が不足する際には、この絶縁層
83上側にさらに補助層84を形成する必要があり、作
業工程が増加して製造効率が低下するとともに、補助層
84におけるギャップデプスGdに対する位置設定精度
が悪くなる場合があるという問題があった。
【0012】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的のうち少なくとも1つを達成しようと
するものである。 1μm以下のトラック幅に対応し磁気記録トラック幅
が1μm以下であるような微細記録トラック幅を有する
薄膜磁気ヘッドを提供すること。 このような磁気ヘッドにおいて、磁気記録トラックの
媒体対向面からのギャップの深さの正確性を向上するこ
と。 薄膜磁気ヘッドの書込ヘッドのオーバーライト特性を
向上すること。 製造工程の簡略化と製造時間の短縮とを図ることので
きる薄膜磁気ヘッドを製造する方法を提供すること。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の薄膜磁
気ヘッドは、上部コア層および下部コア層が後部領域か
ら磁極端領域に向けて延在してそれらの端面が媒体対向
面に露出され、前記後部領域にて前記上部コア層と前記
下部コア層とが接続され、この上部コア層と下部コア層
との接続部分の周囲にコイルが設けられ、前記磁極端領
域にて前記上部コア層と前記下部コア層との間にギャッ
プ層が設けられてなる構造を有し、前記下部コア層に絶
縁層が積層され、該絶縁層の前記磁極端領域に前記媒体
対向面から前記後部領域に向けて延在する溝が設けら
れ、該溝に下部磁極層と前記ギャップ層とが積層され、
前記ギャップ層の前記後部領域には後部絶縁層が積層さ
れるとともに、前記ギャップ層の前記磁極端領域には上
部磁極層が積層され、前記下部磁極層が前記下部コア層
に接続され、前記上部磁極層が前記上部コア層に接続さ
れて、前記上部磁極層により上部磁極端が前記下部磁極
層により下部磁極端が構成されてなり、前記後部絶縁層
が、前記上部磁極層と前記上部コア層とに接続され、前
記上部磁極層が前記ギャップ層と接する前記媒体対向面
から後部絶縁層までの長さによりギャップデプスが確定
されてなることにより上記課題を解決した。本発明にお
いて、前記後部絶縁層の前記磁極端領域側先端が、前記
ギャップ層と前記上部磁極層との間に割り込んで入っ
て、前記後部絶縁層の前記磁極端領域側先端により前記
ギャップデプスが確定されてなることができる。本発明
の前記後部絶縁層においては、前記媒体対向面側から前
記後部領域側に向かってその厚みを増加するよう傾斜し
たアペックス面を備えてなることが好ましい。本発明に
おいて、前記後部絶縁層が、ポジ型フォトレジストから
形成されてなることが可能であり、このポジ型フォトレ
ジストがノボラック系樹脂とすることが可能である。本
発明において、前記後部絶縁層の上には、前記コイルの
一部が設けられてなる技術を適応することができる。
【0014】また、本発明において、前記上部磁極層
が、前記溝の内部に設けられてなる技術を選択すること
ができる。前記媒体対向面に露出されたギャップ層の幅
が1μm以下に設定されてなることが可能である。
【0015】さらに、本発明においては、例えば、前記
下部コア層の上面が研磨加工された平坦面とされたこと
や、前記後部絶縁層のアペックス面の傾斜角度は、前記
下部コア層に対して10〜80度の範囲であること、お
よび、前記後部絶縁層が前記絶縁層の上側に連続して延
在していることが可能である。磁気抵抗効果素子を備え
たMR磁気ヘッドまたはGMR磁気ヘッドとされる読出
磁気ヘッドと、上述の手段を選択した薄膜磁気ヘッドと
が積層されてなる複合型薄膜磁気ヘッドとする技術を選
択することができる。
【0016】本発明における薄膜磁気ヘッドは、下部コ
ア層と下部磁極層とにより下部コアが形成され、上部コ
ア層と上部磁極層とにより上部コアが形成され、下部磁
極層とギャップ層と上部磁極層とにより磁気ギャップが
形成されて、上部コアと下部コアとの間に磁気ギャップ
が介在してなるものである。磁気ギャップを構成する下
部磁極層とギャップ層と上部磁極層が、予め形成された
溝に積層されるので、磁気記録トラックの幅は溝の幅に
より決定される。従って、溝の幅を狭く設定することに
より、磁気記録トラックの幅を例えば1μm以下のサブ
ミクロンオーダーにまで狭くすることが可能になる。
【0017】本発明において、前記上部磁極層が前記ギ
ャップ層と接する前記媒体対向面から後部絶縁層までの
長さによりギャップデプスが確定されてなるてなること
により、磁気ギャップのギャップデプスを、後部絶縁層
の位置によって設定することができる。このため、媒体
対向面から上部磁極層の端部までの距離がばらつくこと
を防止できるため、ギャップデプスがばらつくことがな
く、書込ヘッドのオーバーライト特性を向上でき、ばら
つきを低減することができる。
【0018】また、後部絶縁層のギャップデプス側に
は、アペックス面が形成されているため、上部コア層の
上部磁極層側にテーパ部が形成される。また、溝に傾斜
部が形成され、該傾斜部および溝本体部に渡って上部磁
極層が積層されて上部コア層に接合される場合には、上
部磁極層の上部コア層側にテーパ部が形成されることが
可能である。これらのテーパ部の存在により、上部コア
層と上部磁極層との間での磁束の流れが円滑になって、
上部コア層と上部磁極層との接合部分にて漏れる漏れ磁
界を低減することが可能になる。また、下部コア層の上
面を研磨加工することにより、下部コア層の上面が表面
粗さRa=0.0005μm〜0.01μmの範囲の平
坦面となるので、溝を精度良く形成することが可能にな
って、磁気記録トラック幅をより狭くすることが可能に
なる。また、前記溝の幅が1μm以下、より好ましくは
0.5μm以下とされるので、磁気記録トラック幅を1
μm以下に設定することが可能になる。
【0019】また、本発明の薄膜磁気ヘッドにおいて
は、前記後部絶縁層におけるアペックス面の傾斜角度
は、前記下部コア層に対して10〜80度の範囲である
ことが好ましい。アペックス面の傾斜角度が10度未満
では、上部コア層と下部コア層との間のリアクタンスが
小さくなり、そのため、ギャップ後端部のアペックス面
付近で上部コア層から上部磁極層への漏れ磁界が増大し
記録効率が低下するので好ましくなく、80度を超える
と、必然的に上部コア層の断面形状を滑らかに形成する
ことができず、上部コア層断面形状が部分的に鋭角的に
なり、この付近の上部コア層内部の反磁界が増大し、記
録効率が落ちるので好ましくない。
【0020】本発明の薄膜磁気ヘッドにおいては、前記
絶縁層、前記下部磁極層、前記ギャップ層および前記上
部磁極層が前記媒体対向面に露出していることが好まし
い。このように構成することにより、媒体対向面におけ
る磁気記録トラック幅が絶縁層の溝の幅と一致するので
磁気記録トラック幅を狭く設定することが可能になり、
また、磁気ギャップが媒体対向面から露出するので、磁
気ギャップから生じる漏れ磁界によって磁気記録媒体に
対して効率よく磁気記録することが可能となる。
【0021】本発明の薄膜磁気ヘッドにおいては、前記
後部絶縁層が、ノボラック系樹脂からなることにより、
後述のようにポストベークにより後部絶縁層にアペック
ス面を形成し、後述するようにギャップ層を電極とする
電気メッキ法により上部磁極層を形成しギャップデプス
位置設定の正確性を向上するとともに、後部絶縁層上に
コイルを形成可能とすることができる。
【0022】また、前記絶縁層は、AlO、Al23
SiO、SiO2、Ta25、TiO、AlN、AlS
iN、TiN、SiN、Si34、NiO、WO、WO
3、BN、CrNのうちのいずれか1種からなることが
好ましく、単層膜または、それらの多層膜で形成しても
よい。絶縁層が前記記載の材質からなるものであれば、
溝を形成する際に異方性エッチングを行うことが可能に
なって、サイドエッチングが発生することなく、特に溝
の深さ方向に対する溝の幅の寸法精度を向上することが
可能になる。
【0023】また、前記ギャップ層は、Au、Pt、R
h、Pd、Ru、Cr、NiMo合金、NiW合金、N
iP合金、NiPd合金のうちのいずれか1種または2
種以上からなることが好ましく、単層膜または、それら
の多層膜で形成してもよい。これらの材料は、いずれも
非磁性材料であって磁化することがなく薄膜磁気ヘッド
のギャップ層を構成するものとして最適であるととも
に、これら材料は金属材料であって下部コア層を電極と
する電気メッキ法にて溝内に積層することが可能とな
る。
【0024】さらに、下部磁極層は、FeNi合金、F
eがNiよりも高濃度のFeNi合金、CoFeNi合
金のうちのいずれか1種からなることが好ましく、単層
膜または、それらの多層膜で形成してもよい。これらの
材料は、いずれも軟磁気特性に優れた磁性材料であって
薄膜磁気ヘッドのコアを構成するものとして最適である
とともに、これら材料は金属材料であって下部コア層を
電極とする電気メッキ法にて溝内に積層することが可能
となる。
【0025】さらに、上部磁極層は、FeNi合金、F
eがNiよりも高濃度のFeNi合金、CoFeNi合
金のうちのいずれか1種からなることが好ましく、単層
膜または、それらの多層膜で形成してもよい。これらの
材料は、いずれも軟磁気特性に優れた磁性材料であって
薄膜磁気ヘッドのコアを構成するものとして最適である
とともに、これら材料は金属材料であってギャップ層を
電極とする電気メッキ法にて溝内に積層することが可能
となるので、上部磁極層の積層位置を後部絶縁層により
設定し、ギャップデプス位置設定における正確性を向上
することができるとともに、上部磁極層を溝に確実に形
成し、上部磁極層の幅を溝の幅と一致させることが可能
になる。
【0026】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法におい
ては、上部コア層および下部コア層が後部領域から磁極
端領域に向けて延在してそれらの端面が媒体対向面に露
出され、前記後部領域にて前記上部コア層と前記下部コ
ア層とが磁気的に接続され、この上部コア層と下部コア
層との接続部分の周囲にコイルが設けられ、前記磁極端
領域にて前記上部コア層と前記下部コア層との間にギャ
ップ層が設けられてなる薄膜磁気ヘッドの製造方法であ
り、前記下部コア層に絶縁層を積層し、前記磁極端領域
の前記媒体対向面外側,前記磁極端領域および前記後部
領域に延在する溝を前記絶縁層に形成するとともに、該
溝の底面を前記下部コア層に到達させ、該溝に、下部磁
極層と前記ギャップ層とを積層して前記下部コア層と前
記下部磁極層とを接続し、前記ギャップ層の前記後部領
域に後部絶縁層を形成して前記上部磁極層のギャップデ
プス位置を規定し、前記ギャップ層の前記磁極端領域に
前記媒体対向面と略平行に前記後部絶縁層によって規定
された前記ギャップデプスを有する前記上部磁極層を形
成し、前記後部領域にコイルを形成し、前記磁極端領域
にて前記上部磁極層と接合するとともに前記後部領域に
て前記コイルの一部を覆う前記上部コア層を形成するこ
とにより上記課題を解決した。本発明において、前記後
部絶縁層には、前記ギャップデプス付近にポストベーク
を施すことによって前記媒体対向面側から前記後部領域
側に向かってその厚みを増加するよう傾斜したアペック
ス面を形成することが好ましい。前記アペックス面と前
記下部コア層とのなす角を10度〜80度程度に形成す
ることができる。前記後部絶縁層が、ポジ型フォトレジ
ストから形成されて、前記ポジ型フォトレジストが、ノ
ボラック系樹脂から形成されてなる技術が選択される。
ことが可能である。前記下部磁極層と前記ギャップ層と
を、前記下部コア層を電極とする電気メッキ法にて形成
する技術が選択される。前記上部磁極層を、前記ギャッ
プ層を電極とする電気メッキ法にて形成する技術が選択
される。前記媒体対向面位置における前記溝の幅を1μ
m以下に設定することが好ましい。
【0027】本発明において、前記下部コア層に絶縁層
を積層し、前記磁極端領域の前記媒体対向面外側,前記
磁極端領域および前記後部領域に延在する溝を前記絶縁
層に形成するとともに、該溝の底面を前記下部コア層に
到達させ、該溝に、前記下部磁極層とギャップ層と上部
磁極層とを形成することにより、磁気記録トラック幅を
正確に設定することが可能となり、また、ギャップ層の
後部領域にノボラック系樹脂等からなる後部絶縁層を積
層するとともに、上部磁極層を電気メッキ可能な金属等
から構成することにより、該ギャップ層を電極とする電
気メッキ法により上部磁極層を積層することが可能とな
る。ここで、前記ギャップ層上の前記後部領域に後部絶
縁層を形成して上部磁極層のギャップデプス位置を規定
することにより、前記ギャップ層上の前記磁極端領域に
前記媒体対向面と略平行に前記後部絶縁層によって規定
された前記ギャップデプスを有する前記上部磁極層を形
成することが可能となり、リストオフレジストを使用す
る必要がないため、ギャプデプス位置を平面視して確認
することが可能となり、ギャップデプスの位置設定にお
ける正確性を向上することができる。また、積層速度の
遅いロングスロースパッタを使用する必要がないため、
生産性を向上することができる。また、例えばノボラッ
ク系樹脂からなる後部絶縁層にポストベークを施すこと
でアペックス面を形成することにより、後部絶縁層の上
側に、他の絶縁層を形成することなしに、溝の後部領域
における下部コア層と上部コア層との間隔を拡大するこ
とができ、内部における漏れ磁束を低減し、磁気ヘッド
の性能を向上することができる。
【0028】ここで、下部コア層を研磨して平坦化すれ
ば、後の工程において積層する絶縁層が平坦化されて、
異方性エッチングにて溝を精度良く形成することが可能
になって、磁気記録トラック幅を狭く設定することが可
能になる。また、溝を異方性エッチングにて形成すれ
ば、サイドエッチングが発生することなく、溝の深さ方
向に対する溝幅の寸法精度を向上することが可能にな
る。また、溝を形成するに際しては、絶縁層にマスク層
を積層してこのマスク層にパターンを形成し、このパタ
ーンから露出する絶縁層に対して異方性エッチングを行
うことが好ましい。異方性エッチングは、反応性イオン
エッチング法にて行うのが、寸法精度良く溝を形成でき
る点で最も好ましい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄膜磁気ヘッ
ドおよび薄膜磁気ヘッドの製造方法の第1実施形態を、
図面に基づいて説明する。図1は本実施形態にかかる複
合型薄膜磁気ヘッドの正面図、図2は同側断面図であ
る。なお、これらの図において、前述の図33ないし図
35に示す構成要素と略同一の構成要素には同一の符号
を付してそれらの説明を省略する。図1に示すように、
本実施形態の複合型薄膜磁気ヘッド1は、磁気抵抗効果
素子を備えた読出ヘッド(MR磁気ヘッドまたはGMR
磁気ヘッド)21とインダクティブヘッド(書込ヘッ
ド)41とが、スライダ151の端面151dに積層さ
れてなるものである。
【0030】図1に示すように、読出ヘッド21は、ス
ライダ151の端面151d上に形成された絶縁層22
と、該絶縁層22に積層されて磁性合金からなる下部シ
ールド層23と、下部シールド層23に積層された読出
ギャップ層24と、読出ギャップ層24に埋め込まれて
一部を媒体対向面に露出させた磁気抵抗効果素子25
と、読出ギャップ層24に積層された平坦化絶縁層26
と、平坦化絶縁層26に埋め込まれた上部シールド層2
7とからなるものである。上部シールド層27は、書込
ヘッド41の下部コア層と兼用とされている。また、上
部シールド層(下部コア層)27は、FeNi合金,F
eCoNi合金等からなる軟磁性合金であることが好ま
しい。下部シールド層23、読出ギャップ層24、平坦
化絶縁層26、上部シールド層27、および磁気抵抗効
果素子25の各端面は、媒体対向面152側に露出して
いる。また、磁気抵抗効果素子25には、センス電流を
与えるための電極層28,28が接続されている。
【0031】磁気抵抗効果素子25としては、磁気抵抗
効果を有する軟磁性材料の他、いわゆる巨大磁気抵抗効
果素子(GMR素子)を例示することができる。
【0032】上述の読出磁気ヘッド21においては、磁
気記録媒体からの微小の漏れ磁界が磁気抵抗効果素子2
5に印加されて磁気抵抗効果素子25の抵抗が変化し、
この抵抗変化に基づいた電圧変化を磁気記録媒体の再生
信号として読み取る。
【0033】図2は、本実施形態の薄膜磁気ヘッドを示
す側面断面図、図3は、本実施形態の薄膜磁気ヘッドに
おける溝43および磁極端領域の要部を示す斜視図、図
4は同正面図、図5は同拡大側断面図である。本実施形
態における書込ヘッド41は、図1ないし図5に示すよ
うに、下部コア層(上部シールド層)27に絶縁層42
が積層され、絶縁層42の磁極端領域Xに、媒体対向面
152から後部領域Yに向けて延在する溝43が設けら
れ、下部磁極層44とギャップ層45と上部磁極層46
と後部絶縁層80とが溝43に積層されるとともに、下
部磁極層44が下部コア層27に接続され、さらに、上
部磁極層46が上部コア層47に接続されてなるもので
ある。ここで、上部磁極層46により上部磁極端が構成
され、下部磁極層44により下部磁極端が構成されてい
る。
【0034】上部コア層47および下部コア層27は、
図2に示すように、後部領域Yから磁気端領域Xに向け
て延在して、それらの端面が媒体対向面152に露出し
ている。また、上部コア層47および下部コア層27は
後部領域Yにおいて磁気的に接続されている。後部絶縁
層80は、ギャップ層45上の後部領域Y側に位置され
るとともに、絶縁層42上の後部領域Y側に位置されて
いる。ここで、磁気端領域Xとは、図2に示すように、
媒体対向面152近傍において上部コア層47と下部コ
ア層27とがギャップ層45を挟んで対向している領域
をいい、後部領域Yとは、磁気領域X以外の領域をい
う。
【0035】溝43は、図3ないし図5に示すように、
媒体対向面152における開口の寸法と略同一断面寸法
で磁気端領域Xに延在し下部コア層27に隣接する溝本
体部51と、この溝本体部51に連続して後部領域Yに
延在して下部コア層27に隣接する溝連続部90とから
なるものである。これら溝本体部51および溝連続部9
0には、その上部コア層47側に連続して傾斜部61が
設けられる。溝連続部90は、前記溝本体部51と略同
一断面寸法で、前記後部領域Yに延在する溝延長部91
を有する。溝本体部51および溝延長部91には、下部
コア層27上に立設されて媒体対向面152に到達する
略平行状態の2つの平行側壁面52,52が設けられて
なり、これら2つの平行側壁面52,52が、後部領域
Yの溝延長部91の最奥部に位置し前記媒体対向面15
2に略平行であるとともに平行側壁面52,52との接
続コーナー部が略円曲面となった端面53により連結さ
れている。
【0036】また、傾斜部61は、平行側壁面52,5
2にそれぞれ接続されて溝本体部51および溝延長部9
1の幅方向の外側に向けて傾斜する2つの側壁側傾斜面
62,62と、端面53に接続されて後部領域Y側に傾
斜する端傾斜面63とに少なくとも区画されてなる。下
部磁極層44およびギャップ層45は、溝本体部51お
よび溝延長部91に位置して積層されて、下部磁極層4
4が下部コア層27に接続されている。また、上部磁極
層46は、溝本体部51および磁極端領域Xの傾斜部6
1に亘って積層されて上部コア層47と接続されてお
り、この上部磁極層46の後部領域Y側の端部によりギ
ャップデプスGdが規定されている。下部コア層27と
下部磁極層44とにより下部コアが形成され、上部コア
層47と上部磁極層46とにより上部コアが形成され、
下部磁極層44とギャップ層45と上部磁極層46とに
より磁気ギャップが形成されて、上部コアと下部コアと
の間に磁気ギャップが介在されてなる。
【0037】後部絶縁層80は、ノボラック系樹脂など
からなるポジ型フォトレジストから形成されてなり、図
5に示すように、ギャップ層45上の後部領域Y側の溝
延長部91に位置して積層されており、この後部絶縁層
80は、媒体対向面152から後部領域Y側に向かって
その厚みを増加するよう傾斜したアペックス面80aを
備えている。また、ギャップ部分周辺の絶縁層42、下
部磁極層44、ギャップ層45および上部磁極層46
は、媒体対向面152に露出している。このように構成
することにより、媒体対向面152における磁気記録ト
ラック幅が溝43の幅と一致するので、溝43の溝幅の
形成精度を向上させるならば、磁気記録トラック幅を狭
くすることが可能になり、また、磁気ギャップが媒体対
向面152に露出するので、磁気ギャップから生じる漏
れ磁界によって磁気記録媒体に対して効率よく磁気記録
することが可能となる。
【0038】本発明の薄膜磁気ヘッド41は、磁気ギャ
ップを構成する下部磁極層44の一部とギャップ層45
と上部磁極層46とが、予め形成された溝本体部51に
積層されるので、磁気記録トラックの幅は溝本体部51
の幅により決定される。従って、溝本体部51の幅を狭
くすることにより、磁気ギャップの幅を狭くすることが
可能になる。ここで、溝本体部51の幅が1μm以下、
より好ましくは0.5μm以下とされるならば、磁気記
録トラック幅を1μm以下とすることが可能になる。ま
た、本発明の薄膜磁気ヘッド41においては、磁気ギャ
ップのギャップデプスGdが媒体対向面152から後部
絶縁層80の先端部までの距離にて規定されているの
で、ギャップデプスGdの設定がばらつくことがない。
【0039】また、上述の薄膜磁気ヘッド41において
は、図3,図4に示すように、上部磁極層46が溝本体
部51と傾斜部61とに渡って積層されて上部コア層4
7に接続されるので、上部磁極層46の上部コア層47
側にテーパ部46aが形成され、上部コア層47の上部
磁極層46側にテーパ部分が形成される。これらのテー
パ部46a,テーパ部分の存在により、上部コア層47
と上部磁極層46との間での磁束の流れがテーパ部46
a,テーパ部分に沿って円滑になり、上部コア層47と
上部磁極層46との接合部分において、周囲の余分な領
域に磁束が漏れることがない。同様に、上述の薄膜磁気
ヘッド41においては、図5に示すように、後部絶縁層
80にアペックス面80aが形成されているので、上部
コア層47のアペックス面80a側にテーパ部分が形成
され、このアペックス面80aおよびテーパ部分の存在
により、上部コア層47と上部磁極層46との境界部分
での磁束の流れが円滑になって、上部コア層47と上部
磁極層46との接合部分にて、周囲の余分な領域に磁束
が漏れることがない。
【0040】ここで、側壁傾斜面62の傾斜角度αは、
図4に示すように、前記下部コア層27の上面に対して
10〜80度の範囲であることが好ましく、後部絶縁層
80のアペックス面80aの傾斜角度βが、下部コア層
27に対して10〜80度の範囲、より好ましくは20
〜30度の範囲であることが好ましい。側壁傾斜面62
の傾斜角度αが10度未満では、磁気ギャップ側面部分
のリアクタンスが小さくなり磁気ギャップ側面部分にお
ける漏れ磁束が大きくなるので好ましくなく、80度を
超えると、上部磁極層46の体積が減少し上部コア層4
7先端部のリアクタンスが大きくなるため、記録効率が
低下するので好ましくない。また、アペックス面80a
の傾斜角度βが10度未満では、上部コア層47と下部
コア層27との間のリアクタンスが小さくなり、磁気ギ
ャップ後端部付近のアペックス面80a付近で上部コア
層47から上部磁極層46への漏れ磁界が増大し、記録
効率の低下を招くので好ましくなく、80度を超える
と、必然的に上部コア層47の断面形状を滑らかに形成
することができず、上部コア層47断面形状が部分的に
鋭角的になり、この付近の反磁界が大きくなり、そのた
め、上部コア層47先端部のリアクタンスが大きくな
り、記録効率が落ちるので好ましくない。また、アペッ
クス面80aの傾斜角度βが20〜30度の範囲の場合
には、さらにO/W特性(オーバーライト特性)を向上
することができる。
【0041】また、後部絶縁層80上には、図2に示す
ように、コイル49が形成され、さらに、後部絶縁層8
0とコイル49を覆う上部絶縁層50が積層されてい
る。コイル49は、後部絶縁層80にて平面的に螺旋状
となるようにパターン化されている。上部コア層47
は、上部磁極層46,後部絶縁層80のアペックス面8
0a,および上部絶縁層50を覆っており、上部絶縁層
50を介してコイル49を覆うようにして形成されてい
る。
【0042】絶縁層42は、AlO、Al23、Si
O、SiO2 、Ta25、TiO、AlN、AlSi
N、TiN、SiN、Si34、NiO、WO、W
3 、BN、CrNのうちのいずれか1種からなること
が好ましく、単層膜またはそれらの多層膜から形成して
もよい。絶縁層42が前記記載の材質からなるものであ
れば、溝43を形成する際、後述するように異方性エッ
チングを行うことが可能になってサイドエッチングが発
生することなく、特に溝43の深さ方向に対して溝幅の
寸法精度を向上することが可能になる。
【0043】また、ギャップ層45は、Au、Pt、R
h、Pd、Ru、Cr、NiMo合金、NiW合金、N
iP合金、NiPd合金のうちのいずれか1種または2
種以上からなることが好ましく、単層膜またはそれらの
多層膜から形成してもよい。これらの材料は、いずれも
非磁性材料であって磁化することがなく薄膜磁気ヘッド
のギャップ層を構成するものとして最適であるととも
に、これらの材料はいずれも金属材料であって下部コア
層27を電極とする電気メッキ法によって溝43内に積
層することが可能となるので、上部磁極層46が積層さ
れる部分のギャップ層45を溝43の溝本体部51部分
に確実に形成することができ、ギャップ層45の幅を溝
本体部51の幅と一致させることが可能になるととも
に、ギャップ層45を、上部磁極層46が形成される界
の電気メッキの電極として使用することが可能となる。
【0044】さらに、下部磁極層44は、FeNi合
金,FeがNiより高濃度のFeNi合金,CoFeN
i合金のうちのいずれか1種からなることが好ましく、
単層膜またはそれらの多層膜から形成してもよい。これ
らの材料は、いずれも軟磁気特性に優れた磁性材料であ
って薄膜磁気ヘッドのコアを構成するものとして最適で
あるとともに、これらの材料はいずれも金属材料であっ
て下部コア層27を電極とする電気メッキ法にて溝43
内に積層することが可能となる。これら下部磁極層44
およびギャップ層45は、溝本体部51および溝延長部
91の底部を被覆した状態とされている。
【0045】さらに、上部磁極層46は、FeNi合
金,FeがNiよりも高濃度のFeNi合金,CoFe
Ni合金のうちのいずれか1種からなることが好まし
く、単層膜またはそれらの多層膜から形成してもよい。
これらの材料は、いずれも軟磁気特性に優れた磁性材料
であって薄膜磁気ヘッドのコアを構成するものとして最
適であるとともに、これらの材料はいずれも金属材料で
あってギャップ層45を電極とする電気メッキ法にて溝
43内に積層することが可能となる。また、上部磁極層
46は、図5に示すように、前記上部コア層47と接す
る該上部磁極層46における前記媒体対向面152から
後部絶縁層80までの長さS1が、前記ギャップ層45
と接する該上部磁極層46における前記媒体対向面15
2から後部絶縁層80までの長さS2より大きく構成さ
れてなる。
【0046】上述の薄膜磁気ヘッド41においては、コ
イル49に記録電流が与えられ、この記録電流により上
部コア層47および下部コア層27に磁界が発生し、さ
らに、この磁界が上部磁極層46および下部磁極層44
に印加され、磁界がギャップ層45から外部に漏れて漏
れ磁界を生じ、この漏れ磁界により磁気記録媒体が磁化
されて記録信号が記録される。
【0047】次に、本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造
方法を説明する。本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、後に図6ないし図24に基づいて詳細に説明する
が、要約すると、下部コア層27の上面を研磨して平坦
化し、前記下部コア層27に絶縁層42を積層し、前記
磁極端領域Xの前記媒体対向面152の外側,前記磁極
端領域Xおよび前記後部領域Yに延在する溝43を前記
絶縁層42に形成するとともに、この溝43に、下部磁
極層44とギャップ層45を積層して前記下部コア層2
7と前記下部磁極層44とを接続し、次に、後部絶縁層
80を積層してギャップデプスGdを設定した後、上部
磁極層46を積層し、この上部磁極層47に接合する上
部コア層47と、コイル49,上部絶縁層50とを形成
する。
【0048】さらに詳細に説明すると、まず、図6に示
すように、スライダ151の端面151d上に、基板絶
縁層22、下部シールド層23、磁気抵抗効果素子2
5、電極28、28、読出ギャップ層24を順次形成
し、さらに読出ギャップ層24上に下部コア層(上部シ
ールド層)27を形成する。
【0049】次に、図7に示すように、読出ギャップ層
24及び下部コア層27を覆う平坦化絶縁層26を形成
する。
【0050】次に、図8に示すように、平坦化絶縁層2
6の上面を研磨して下部コア層27の上面27aを露出
させ、さらにこの上面27aを研磨して平坦化する。こ
こでの研磨は、いわゆるCMP(Chemical Mechanical
Polishing )法等の手段により行うことができる。上面
27aの平坦度は、表面粗さとしてRa=0.0005
μm〜0.01μmの範囲とするのが好ましい。この時
点で読出磁気ヘッド21が完成する。
【0051】ここで、下部コア層27の上面27aを研
磨して平坦化するのは、後の工程において積層する絶縁
層が平坦化され、後述のように異方性エッチングにて溝
を精度良く形成することが可能になって、磁気記録トラ
ック幅を狭くすることが可能になるからである。
【0052】次に、図9に示すように、平坦化絶縁層2
6の一部および下部コア層27を覆う絶縁層42を積層
する。絶縁層42は、AlO、Al23、SiO、Si
2、Ta25、TiO、AlN、AlSiN、Ti
N、SiN、Si34、NiO、WO、WO3 、BN、
CrNのうちのいずれか1種からなり、単層膜またはそ
れらの多層膜からなるものであり、スパッタリング法、
CVD法、蒸着法等の手段により積層する。ここで、絶
縁層42の厚さは、0.5μm〜2μmの範囲とするこ
とが好ましい。
【0053】次に、図10に示すように、絶縁層42に
マスク層71を形成し、このマスク層71にフォトリソ
グラフィ技術によりパターン71aを形成し、パターン
71aから露出した絶縁層42に対して異方性エッチン
グを行うことにより、溝43を形成する。異方性エッチ
ングの手段としては、反応性イオンエッチング法(RI
E法;Reactive Ion Etching法)を好適に用いることが
できる。
【0054】ここで、マスク層71は、好ましくは、厚
さが0.5μm〜4μmの範囲とされ、フォトレジスト
層、金属膜層、フォトレジスト層と金属膜層との積層
体、金属酸化物層のいずれか1種であることが好まし
い。フォトレジスト層としては、通常のポジ型、ネガ型
フォトレジストの他、遠紫外線、電子線、X線、イオン
線等により露光可能なフォトレジストであっても良い。
また、金属膜層としては、Ti、Zr、Nb、Ta、C
r、Mo、W、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、
Pt、Au、Al、In、Siのいずれか1種または2
種以上であることが好ましく、単層膜またはそれらの多
層膜で形成してもよい。更に、金属酸化物層としては、
SiO、SiO2 、TaO、Ta25、TiO、Si
N、Si34、CrO、WO、ZrO、NiO、Al
O、 Al23 、IrOのいずれか1種または2種以上
であることが好ましく、単層膜またはそれらの多層膜か
ら形成してもよい。さらに、溝43をRIE法にて形成
する際に用いる反応ガスは、CF4 、CF 4 とO2 との
混合ガス、C38、C38とO2 との混合ガス、C
48、C48とO2 との混合ガス、C58、C58とO
2 との混合ガス、Cl2 、BCl3 、Cl2 とBCl3
との混合ガス、CHF3 、のいずれか1種、または、こ
れらとArとの混合ガス、または、各ガスの組み合わせ
を用いることができる。これらの反応ガスは、絶縁層4
2およびマスク層71の材質に基づいて上記のガスの中
から好適なものが選定される。
【0055】形成された溝43は、図11にZで示す磁
極端領域Xの媒体対向面152外側,媒体対向面152
から後部領域Yに向けて(図12中矢印y方向)前記磁
極端領域Xおよび前記後部領域Yの一部に延在するとと
もに、溝43の底面に下部コア層27の上面27aが露
出するように形成される。この溝本体部51の幅は、1
μm以下、好ましくは0.5μm以下とされる。
【0056】次に、図13に示すように、マスク層71
を剥離し、新たに保護層72を形成する。この保護層7
2は、溝43の周囲を除いて絶縁層42を覆うように形
成する。次に、図14および図15に示すように、物理
的イオンビームエッチング法(Arなどの希ガスによる
イオンミリング法)により、絶縁層42の上面と溝43
の接続部分をエッチングすることにより、溝43に側壁
傾斜面62,62および端傾斜面63を形成する。エッ
チングする際のイオンビームの照射角度θは、図中鉛直
方向に対して30°≦θ≦70°の範囲とされ、またス
ライダ151を回転させながらエッチングを行うことが
好ましい。側壁傾斜面62,62および端傾斜面63
は、溝43の周辺を除き形成された保護層72およびイ
オンビームとの相互作用であるシャドウ効果により下部
コア層27の上面27aに対し所定の角度に傾斜して形
成される。また、先に、側壁傾斜面62を形成し、その
後に、溝51の形成をおこなってもよい。
【0057】このようにして側壁側傾斜面62、62及
び端傾斜面63が形成されることにより、図15、図1
6および図17に示すように、溝43には、下部コア層
27に隣接する溝本体部51と、絶縁層42の上面(上
部コア層47側)に隣接する傾斜部61が形成される。
【0058】次に、図18に示すように、溝43に下部
磁極層44、ギャップ層45を形成する。これら各層4
4、45の形成は、軟磁性合金からなる下部コア層27
を電極とし、各層44、45の材料を順次加熱してイオ
ン化させ、イオン化により発生した電荷を有する粒子
を、電極である下部コア層27に衝突させ堆積させるい
わゆる電気メッキ法(イオンプレーティング法)にて行
うことが好ましい。下部コア層27は、その大部分が絶
縁層42により覆われているが、溝43の底面におい
て、図17に示すように、下部コア層27の上面27a
が露出しているので、この露出した下部コア層27に電
荷を有する粒子が堆積して、下部磁極層44、ギャップ
層45および上部磁極層46が溝43内にのみ形成され
る。
【0059】具体的には、図18に示すように、まず下
部磁極層44を電気メッキ法により下部コア層27の上
面27aに積層し、その後、ギャップ層45を電気メッ
キ法により下部磁極層44の上面に順次積層する。この
とき、下部磁極層44およびギャップ層45は、溝43
の溝本体部51および溝延長部91内に位置し、傾斜部
61に達しないようにその厚さを調整して形成される。
下部磁極層44の厚さは、0.1μm以上0.5μm以
下とされ、好ましくは0.2μmとされる。また、ギャ
ップ層45の厚さは、0.10μm以上0.40μm以
下とされ、好ましくは0.2μmとされる。
【0060】次に、図19,図20に示すように、後部
絶縁層80を積層する。この後部絶縁層80は、ポジ型
フォトレジストとされ、その組成は、ノボラック系樹脂
(1),キノンジアジド化合物(2)を含有するものと
されることが好ましい。 ここで、ノボラック系樹脂
(1)およびキノンジアジド化合物(2)の分子構造の
一例を示す。
【化1】
【化2】
【0061】このうち、本実施形態の後部絶縁層80と
しては、例えば、ポストベーク温度90℃〜130℃程
度の低温において、後述するように、アペックス角度を
容易に温度コントロールにて制御可能であるフォトレジ
ストが選択される。ここで、後部絶縁層80の材質とし
ては、次の工程において行うポストベークによりアペッ
クス面80aを形成できるものであればよく、ポジレジ
ストとしてはノボラック系のもの以外にも適用可能であ
る。
【0062】この後部絶縁層80に、図19に示すよう
に、フォトリソグラフィ技術により上部磁極層46に対
するギャップデプスGdの位置設定をおこなうパターン
を形成する。
【0063】この後部絶縁層80には、図19にPで示
すそのエッジ部分に、120℃,30分の加熱条件によ
ってポストベークを施すことにより、および、UVキュ
ア法や、電子ビーム照射器によりレジスト(後部絶縁層
80)の溶剤成分を放出し、絶縁化せしめることによ
り、図20に示すように、エッジ部分にアペックス面8
0aを形成する。ここで、上述したノボラック系樹脂の
組成、レジスト膜厚、および、ポストベークにおける加
熱条件を制御することによりアペックス面81aのギャ
ップ層45に対するアペックス角度β(図5参照)を設
定する。例えば、レジスト厚2.5μmにおいて、ポス
トベーク温度を120℃とした場合でのアペックス角度
は25゜〜30゜となり、また同じレジスト厚2.5μ
mにおいて、ポストベーク温度を100℃とした場合
は、アペックス角度は50゜〜60゜となる。このよう
に、レジスト膜厚、および、ポストベークにおける加熱
条件を制御することにより、アペックス角度βを増大ま
たは縮小することができる。
【0064】次に、図21に示すように、上部磁極層4
6を電気メッキ法によりギャップ層45上に積層する。
ギャップ層45は、その後部領域Yが後部絶縁層80に
より覆われているが、磁極端領域Xにおける溝43の底
面において、図20に示すように、ギャップ層45の上
面が露出しているので、この露出したギャップ層45上
にのみ形成される。
【0065】また、図21,および図24においては、
上部磁極層46が溝43から溢れないようにして形成さ
れているが、上部磁極層46の一部が傾斜部61に位置
していればよく、上部磁極層46の上面を絶縁層42の
上面とほぼ面一とすることも可能である。また、下部磁
極層44、ギャップ層45および上部磁極層46を電気
メッキ法で形成するに際しては、これら各層44、4
5、46が金属材料からなることが必要とされる。これ
らの層の内のいずれか1つが絶縁材料であると、絶縁層
が積層されることになり、電気メッキを継続することが
困難になるからである。また、下部磁極層44および上
部磁極層46は軟磁性材料であることが必要とされ、ギ
ャップ層45は非磁性材料からなることが必要とされ
る。
【0066】従って、下部磁極層44および上部磁極層
46の好ましい材質としては、FeNi合金、FeがN
iよりも高濃度であるFeNi合金、CoFeNi合金
の1種の単層膜またはそれらの多層膜等が例示され、ギ
ャップ層45の好ましい材質としては、Au、Pt、R
h、Pd、Ru、Cr、NiMo合金、NiW合金、N
iP合金、NiPd合金等の1種または2種以上からな
り、単層膜またはそれらの多層膜等が例示される。
【0067】次に、図22に示すように、コイル49を
後部絶縁層80上に形成し、このコイル49を埋める上
部絶縁層50を積層する。次に、図23に示すように、
上部磁極層46,後部絶縁層80のアペックス面80a
および上部絶縁層50を覆う上部コア層47を形成す
る。上部コア層47は、図24に示すように、溝43の
内部または実質的に絶縁層42の上面と溝43の境界部
に一致するように上部磁極層46を完全に覆うように形
成されることが好ましい。次いで、媒体対向面152か
ら切断する切断加工、および該媒体対向面152を研磨
加工して、本発明に係る薄膜磁気ヘッド41が製造され
る。
【0068】上述の薄膜磁気ヘッド41は、溝43にて
下部磁極層44とギャップ層45と上部磁極層46と後
部絶縁層80とが積層されて磁気ギャップが形成され
て、下部磁極層44とギャップ層45と上部磁極層46
とがこれら媒体対向面152から露出しているので、媒
体対向面152において磁気記録トラック幅を溝43の
幅と一致させることにより磁気記録トラック幅を狭くす
ることができ、また、磁気ギャップから生じる漏れ磁界
によって磁気記録媒体に対して効率よく磁気記録するこ
とができる。また、磁気ギャップのギャップデプスGd
が媒体対向面152から上部磁極層46の後部領域Y側
端部までの距離にて規定されており、磁気ギャップを構
成する上部磁極層46の端部が、溝43を形成した後
に、ポジ型フォトレジストとしての後部絶縁層80の形
成、および、この後部絶縁層80へのポストベークによ
るアペックス面81a形成によりギャップデプスGdを
設定できるため、ばらつきのある可能性がある溝43の
端面53によって規定されることが防止され、ギャップ
デプスGdの設定がばらつくことがない。従って、書込
ヘッドの特性としてのオーバーライト特性を向上するこ
とができる。
【0069】さらに、上部磁極層46をギャップデプス
Gd設定の正確さを維持したままで電気メッキ法にて形
成可能なため、リストオフレジストを使用し、および、
ロングスロースパッタをおこなう従来の薄膜磁気ヘッド
の製造方法に比べて、製造時間の短縮を図ることがで
き、製造効率の向上を図ることができる。
【0070】また、上述の薄膜磁気ヘッド41において
は、後部絶縁層80にアペックス面80aが形成されて
いるので、上部コア層47の上部磁極層46にテーパ部
分が形成されるとともに、上部磁極層46の上部コア層
47側にテーパ部46aが形成され、これらのテーパ部
分,テーパ部46a,アペックス面80aの存在によ
り、上部コア層47と上部磁極層46との間での磁束の
流れが円滑になって、上部コア層47と上部磁極層46
との接続部分にて余計な部分に磁束が漏れることがない
ために、書込ヘッドとしてのオーバーライト特性を向上
することが可能となる。また、溝本体部51の幅が1μ
m以下、より好ましくは0.5μm以下とされるので、
磁気記録トラック幅を1μm以下とすることができる。
さらに、後部絶縁層80を形成するのみで、他の絶縁層
を形成する必要がないため、作業工程の簡略化を図るこ
とができる。
【0071】以下、本発明に係る薄膜磁気ヘッドおよび
薄膜磁気ヘッドの製造方法の第2実施形態を、図面に基
づいて説明する。図25ないし図28は本実施形態にか
かる薄膜磁気ヘッドの製造方法を示す薄膜磁気ヘッドの
正面図である。なお、これらの図において、前述した図
1ないし図24に示す第1実施形態における構成要素と
略同一の構成要素には同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0072】本実施形態においては、まず、図9に示し
た第1実施形態と同様に絶縁層42を積層した後、図2
5に示すように、この絶縁層42にマスク層73を形成
する。ここで、マスク層73にフォトリソグラフィ技術
によりパターン73aを形成し、パターン73aから露
出した絶縁層42に対して反応性イオンエッチング(R
IE;Reactive Ion Etching)を行うことにより溝43
を形成する。
【0073】マスク層73は、絶縁層42の厚さの1.
5倍から3倍程度が望ましく、RIE条件により絶縁層
42とレジスト(マスク層73)自身のエッチング比が
1以上となるという条件に設定される。
【0074】まず、図26に示すように、マスク層73
に形成したパターン73aから露出した絶縁層42に対
して、第1実施形態よりも異方性を弱めた、より等方性
エッチングに近い反応性イオンエッチング(RIE;Re
active Ion Etching)を行い、パターン73aの底部の
絶縁層42とマスク層73におけるパターン73aの角
部分がエッチングされる。そして、パターン73aの角
部分に所定の角度を有する斜面が形成された後、図27
に示すように、反応性イオンエッチングの異方性を回復
させてエッチングを行い、マスク層73,パターン73
aの底部の絶縁層を同時にエッチングしてゆき、図28
に示すように、溝43を形成する。
【0075】本実施形態によれば、前述した第1実施形
態におけるフォトレジスト工程、イオンミーリング工程
を削除することができ、作業工程の短縮化を図ることが
可能となるという効果を奏する。
【0076】以下、本発明に係る薄膜磁気ヘッドおよび
薄膜磁気ヘッドの製造方法の第3実施形態を、図面に基
づいて説明する。図29は本実施形態にかかる薄膜磁気
ヘッドにおける溝を示す斜視図、図30は薄膜磁気ヘッ
ドの正面図であり、図31は同側面図である。なお、こ
れらの図において、前述した図1ないし図24に示す第
1実施形態における構成要素と略同一の構成要素には同
一の符号を付してその説明を省略する。
【0077】本実施形態においては、溝43は、図29
ないし図31に示すように、溝本体部51と、この溝本
体部51に連続して後部領域Yに延在して下部コア層2
7に隣接する溝連続部90とからなるものである。これ
ら溝本体部51および溝連続部90には、その上部コア
層47側に傾斜部61が設けられる。溝連続部90は、
図32に示すように、溝本体部51の前記後部領域Y側
に接続され該後部領域Y側に向けて前記上部コア層47
幅方向に寸法の拡大する溝拡大部92を有する。溝本体
部51には、下部コア層27上に立設されて媒体対向面
152に到達する略平行状態の2つの平行側壁面52,
52と、該平行側壁面52,52に連続してその間隔が
拡大する拡大側壁面52A,52Aが設けられてなり、
溝拡大部92には、この拡大側壁面52A,52Aが設
けられてなる。
【0078】また、傾斜部61には、平行側壁面52に
接続されて溝本体部51および溝拡大部92の幅方向の
外側に向けて傾斜する2つの側壁側傾斜面62,62が
設けられてなる。下部磁極層44およびギャップ層45
は、溝本体部51および溝拡大部92に位置して積層さ
れコイル49の下方位置まで連続しており、下部磁極層
44が下部コア層27に接続されている。また、上部磁
極層46は、溝本体部51および磁極端領域Xの傾斜部
61に亘って積層されて上部コア層47と接続されてお
り、上部磁極層46は、図31に示すように、前記上部
コア層47と接する該上部磁極層46における前記媒体
対向面152から後部絶縁層80までの長さS1が、前
記ギャップ層45と接する該上部磁極層46における前
記媒体対向面152から後部絶縁層80までの長さS2
より大きく構成されてなり、この前記ギャップ層45と
接する該上部磁極層46における前記媒体対向面152
から後部絶縁層80までの長さS2によりギャップデプ
スGdが規定されている。
【0079】後部絶縁層80は、図30,図31に示す
ように、ギャップ層45上の後部領域Y側の溝拡大部9
2に位置して積層されており、後部絶縁層80は、媒体
対向面152から後部領域Y側に向かってその厚みを増
加するよう傾斜したアペックス面80aを備えてなる。
また、絶縁層42、下部磁極層44、ギャップ層45お
よび上部磁極層46は、媒体対向面152に露出してい
る。このように構成することにより、媒体対向面152
における磁気記録トラック幅が溝43の幅と一致するの
で磁気記録トラック幅を狭くすることが可能になり、ま
た、磁気ギャップが媒体対向面152に露出するので、
磁気ギャップから生じる漏れ磁界によって磁気記録媒体
に対して効率よく磁気記録することが可能となる。
【0080】また、本実施形態の薄膜磁気ヘッドにおい
ては、図32に示すように、形成された溝43が、符号
Zで示す磁極端領域Xの媒体対向面152外側,媒体対
向面152から後部領域Yに向けて前記磁極端領域Xお
よび前記後部領域Yの一部に延在するとともに、溝43
の底面に下部コア層27の上面27aが露出するように
形成される。この溝本体部51の幅は、1μm以下、好
ましくは0.5μm以下とされ、溝拡大部92は後部領
域Yに向けてその幅寸法が拡大する様に設定される。
【0081】上述の薄膜磁気ヘッド41は、第1実施形
態と同様の効果を呈すことができるとともに、磁気ギャ
ップから生じる漏れ磁界によって磁気記録媒体に対して
効率よく磁気記録することができる。また、磁気ギャッ
プのギャップデプスが媒体対向面152から後部絶縁層
80の磁極端領域X側端部までの距離にて規定されてお
り、磁気ギャップを構成する上部磁極層46の端部が、
溝43を形成した後に、フォトレジストとして形成され
る後部絶縁層80の位置形状によって設定でき、溝拡大
部92内部において、ポジ型フォトレジストの位置設定
の正確性を向上することができるため、ギャップデプス
の設定がばらつくことがない。
【0082】また、上述の薄膜磁気ヘッド41において
は、ポストベークによって、後部絶縁層80にアペック
ス面80aが形成されており、溝拡大部92内部におい
て、後部絶縁層80のアペックス面80aを形成するこ
とが可能なので、このアペックス面80aの角度設定に
おける最適化を容易に図ることができ、上部コア層47
と上部磁極層46との接合部分にて漏れ磁界の減少をさ
らに図ることができる。また、溝本体部51の幅が1μ
m以下、より好ましくは0.5μm以下とされるので、
磁気記録トラック幅を1μm以下とすることができる。
【0083】
【実施例】本発明では、概略説明すると、上記第1実施
形態における構造の薄膜磁気ヘッドを実施例として製造
し、また、リストオフレジストを使用してロングスロー
スパッタにより上部磁極層および後部絶縁層を形成した
薄膜磁気ヘッドを比較例として製造し、これらの書込ヘ
ッドにおけるオーバーライト特性を測定した。
【0084】(実施例)実施例として、図5に示す第1
実施形態において、Fe18%,Ni82%の組成とさ
れる下部コア層に、SiO2 からなる絶縁層(1.2μ
m)に幅1μmの溝を形成し、この溝に電気メッキ法に
よりFe18%,Ni82%の組成とされる下部磁極層
(0.2μm)と、NiPdからなるギャップ層(0.
3μm)とを積層し、ノボラック系樹脂からなるポジ型
レジスト3μm塗布した後、プリベーク、露光、現像し
て後部絶縁層(最大厚さ2.8μm)となし、この後部
絶縁層によって、媒体対向面から1.0μmとされるギ
ャップデプスGdを設定した後、電気メッキ法によりF
e50%,Ni50%の組成とされる上部磁極層(0.
5μm)を形成し、その後、コイルと上部絶縁層とを形
成した後、Fe50%,Ni50%の組成とされる上部
コア層(2.5μm)を形成した書込ヘッドを有する薄
膜磁気ヘッドを製造した。ここで、括弧内の数値はそれ
ぞれの膜厚を示している。このとき、後部絶縁層に対し
て、120℃、30分のポストベークの後UVキュア等
による絶縁化処理をおこない、図5に示したアペックス
角度βが28度を有するアペックス面を形成した。
【0085】(比較例)比較例として、上記実施例と同
様にして、絶縁層に溝を形成し、この溝に電気メッキ法
によりFe18%,Ni82%の組成とされる下部磁極
層(0.2μm)、NiPdからなるギャップ層(0.
3μm)、Fe50%,Ni50%の組成とされる上部
磁極層(0.5μm)を積層し、図36に示すようにリ
フトオフレジストをフォトリソグラフィ技術により形成
し無反応性イオンビームエッチングすることにより、後
部領域の上部磁極層を除去して、ギャップデプスを形成
し、異方性スパッタ、(ロングスロースパッタ)により
Al23からなりアペックス面を有する後部絶縁層(最
大厚さ2.0μm)を形成し、この後部絶縁層上にノボ
ラック系ポジ型レジストからなりアペックス面に連続す
る傾斜面を有するコイル絶縁層(5.0μm)を形成
し、コイルと上部絶縁層とを形成した後、Fe50%,
Ni50%の組成とされる上部コア層(2.5μm)を
形成した書込ヘッドを有する薄膜磁気ヘッドを製造し
た。ここで、括弧内の数値はそれぞれの膜厚を示してい
る。この比較例においても、アペックス面の角度は上記
の実施例とほぼ等しい25度とされる。
【0086】このような薄膜磁気ヘッドに対して、以下
のような条件で、書込ヘッドのオーバーライト特性試験
をおこなった。 記録電流:35mA(起磁力NI=0.35A・T) 薄膜磁気ヘッド−磁気記録媒体相対速度:24m/se
c 記録周波数f1 :10MHz(線記録密度:20kFc
z) 重ね書き周波数f2 :60MHz v1:f1の出力(バンドパスフィルターを通した基本周
波数成分) v1’:f2を記録した後のf1の残留出力(同基本周波
数成分) |ow|:オーバーライト特性(dB) |ow|=|20log(v1’/v1 )|
【0087】上記のようなオーバーライト特性試験の結
果、以下のような結果を得た。 オーバーライト特性 実施例 40±3dB 比較例 35±5dB
【0088】以上の結果から、本発明における薄膜磁気
ヘッドが、ギャップデプス位置設定における正確性が向
上して、書込ヘッドのオーバーライト特性が向上したこ
とが解る。
【0089】
【発明の効果】本発明の薄膜磁気ヘッドおよび薄膜磁気
ヘッドの製造方法によれば、以下の効果を奏する。
【0090】前記上部磁極層が、前記上部コア層と接す
る前記媒体対向面からノボラック系樹脂とされるポジ型
フォトレジストから形成されてなる後部絶縁層までの長
さが、前記ギャップ層と接する前記媒体対向面から後部
絶縁層までの長さより大きく構成され、前記上部磁極層
が前記ギャップ層と接する前記媒体対向面から後部絶縁
層までの長さによりギャップデプスが確定されて、前記
後部絶縁層の上には、前記コイルの一部が設けられてな
ることにより、磁気ギャップのギャップデプスを、後部
絶縁層の位置によって設定することができる。このた
め、媒体対向面から上部磁極層の端部までの距離がばら
つくことを防止できるため、ギャップデプスがばらつく
ことがなく、書込ヘッドとしてのオーバーライト特性を
向上することができる。
【0091】前記下部磁極層および前記ギャップ層が溝
に位置して積層され、前記上部磁極層が前記溝に積層さ
れているとともに、ポストベークにより後部絶縁層にア
ペックス面が形成されているので、このアペックス面の
存在により、上部コア層と上部磁極層との間での磁界の
流れが円滑になって、磁界が上部コア層と上部磁極層と
の接続部分にて磁界が漏れることがない。。また、前記
下部磁極層、前記ギャップ層および前記上部磁極層の一
部が前記溝に形成され、前記溝の幅が1μm以下、より
好ましくは0.5μm以下とされるので、磁気記録トラ
ック幅を1μm以下とすることができる。
【0092】前記絶縁層、前記下部磁極層、前記ギャッ
プ層および前記上部磁極層が前記媒体対向面に露出して
いるので、媒体対向面における磁気記録トラック幅が前
記溝の幅と一致して磁気記録トラック幅を狭くすること
ができ、また、磁気ギャップから生じる漏れ磁界によっ
て磁気記録媒体に対して効率よく磁気記録することがで
きる。
【0093】磁気抵抗効果素子を備えた読出磁気ヘッド
と、先に記載の薄膜磁気ヘッドとが積層されてなるの
で、特にコンピュータ等の磁気記録装置にこの複合型薄
膜磁気ヘッドが用いられた場合に、高い記録密度と大き
な記憶容量を有する磁気記録装置を提供することができ
る。
【0094】本発明の薄膜磁気ヘッドおよびその製造方
法においては、前記後部絶縁層が、ノボラック系樹脂と
されるポジ型フォトレジスト等のレジストからなること
により、ポストベークにより後部絶縁層にアペックス面
を形成することができるとともに、ギャップ層を電極と
する電気メッキ法により上部磁極層を形成することによ
り、ギャップデプス位置設定の正確性を向上するととも
に、後部絶縁層上にコイルを形成可能とすることで、他
の絶縁層を後部絶縁層に積層する必要がなく、さらに、
リフトオフレジストを使用する必要がなく、また、ロン
グスロースパッタによる工程が必要ないために、作業時
間を短縮することが可能になる。
【0095】本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法におい
ては、前記下部コア層に絶縁層を積層し、前記磁極端領
域の前記媒体対向面外側,前記磁極端領域および前記後
部領域に延在する溝を前記絶縁層に形成するとともに、
該溝の底面を前記下部コア層に到達させ、該溝に、前記
下部磁極層とギャップ層と上部磁極層とを形成すること
により、磁気記録トラック幅を正確に設定することが可
能となり、また、ギャップ層の後部領域にノボラック系
樹脂等のポジ型フォトレジストからなる後部絶縁層を積
層するとともに、上部磁極層を電気メッキ可能な材料か
ら構成することにより、該ギャップ層を電極とする電気
メッキ法により上部磁極層を積層することが可能とな
る。ここで、前記ギャップ層上の前記後部領域に後部絶
縁層を形成して上部磁極層のギャップデプス位置を規定
することにより、前記ギャップ層上の前記磁極端領域に
前記媒体対向面と略平行に前記後部絶縁層によって規定
された前記ギャップデプスを有する前記上部磁極層を形
成することが可能となり、リフトオフレジストを使用す
る必要がないため、ギャプデプス位置を平面視して確認
することが可能となり、ギャップデプスの位置設定にお
ける正確性を向上することができる。また、例えばノボ
ラック系樹脂からなる後部絶縁層にポストベークを施す
ことでアペックス面を形成することにより、後部絶縁層
の上側に、他の絶縁層を形成することなしに、溝の後部
領域における下部コア層と上部コア層との間隔を拡大す
ることができ、磁気ヘッドの性能、特に、書込ヘッドの
オーバーライト特性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態における複合型薄膜磁
気ヘッドを示す正面図である。
【図2】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘッ
ドを示す側面断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘッ
ドの溝および磁極端領域の要部を示す斜視図である。
【図4】 本発明の第1実施形態における複合型薄膜磁
気ヘッドの磁極端領域の要部を示す正面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態における複合型薄膜磁
気ヘッドの磁極端領域の要部を示す側面断面図である。
【図6】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法を説明するための図であって、複合型薄膜
磁気ヘッドの正面図である。
【図7】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法を説明するための図であって、複合型薄膜
磁気ヘッドの正面図である。
【図8】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法を説明するための図であって、複合型薄膜
磁気ヘッドの正面図である。
【図9】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気ヘ
ッドの正面図である。
【図10】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの正面図である。
【図11】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの平面図である。
【図12】 本発明の実施形態である薄膜磁気ヘッドの
製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気ヘッド
の溝を示す斜視図である。
【図13】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの正面図である。
【図14】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドを示す正面図である。
【図15】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの斜視図である。
【図16】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの正面断面図である。
【図17】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、複合型薄
膜磁気ヘッドの側面断面図である。
【図18】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの斜視図である。
【図19】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの正面断面図である。
【図20】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの側面断面図である。
【図21】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの側面断面図である。
【図22】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの側面断面図である。
【図23】 本発明の第1実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの側面断面図である。
【図24】 本発明の実施形態である薄膜磁気ヘッドの
製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気ヘッド
の正面図である。
【図25】 本発明の第2実施形態におけである薄膜磁
気ヘッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜
磁気ヘッドの正面図である。
【図26】 本発明の第2実施形態におけである薄膜磁
気ヘッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜
磁気ヘッドの正面図である。
【図27】 本発明の第2実施形態におけである薄膜磁
気ヘッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜
磁気ヘッドの正面図である。
【図28】 本発明の第2実施形態におけである薄膜磁
気ヘッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜
磁気ヘッドの正面図である。
【図29】 本発明の第3実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドにおける溝を示す斜視図である。
【図30】 本発明の第3実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドを示す側面断面図である。
【図31】 本発明の第3実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの磁極端領域の要部を示す側面断面図である。
【図32】 本発明の第3実施形態における薄膜磁気ヘ
ッドの製造方法を説明するための図であって、薄膜磁気
ヘッドの平面図である。
【図33】 従来の浮上式磁気ヘッドを示す斜視図であ
る。
【図34】 従来の複合型薄膜磁気ヘッドを示す側面断
面図である。
【図35】 従来の複合型薄膜磁気ヘッドを示す斜視図
である。
【図36】 従来の複合型薄膜磁気ヘッドの製造工程の
一部を示す側面断面図である。
【図37】 従来の複合型薄膜磁気ヘッドの製造工程の
一部を示す側面断面図である。
【図38】 従来の複合型薄膜磁気ヘッドの製造工程の
一部を示す側面断面図である。
【図39】 従来の複合型薄膜磁気ヘッドの製造工程の
一部を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1…複合型薄膜磁気ヘッド,27…下部コア層(上部シ
ールド層),27a…上面,41…薄膜磁気ヘッド,4
2…絶縁層,43…溝,44…下部磁極層,45…ギャ
ップ層,46…上部磁極層,46a…テーパ部,47…
上部コア層,49…コイル,50…上部絶縁層,51…
溝本体部,52…平行側壁面,52A…拡大側壁部,5
3…端面,61…傾斜部,62…側壁傾斜面,63…端
傾斜面,71…マスク層,71a…パターン,72…保
護層,80…後部絶縁層,80a…アペックス面,82
…付着層,90…溝連続部,91…溝延長部,92…溝
拡大部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部コア層および下部コア層が後部領域
    から磁極端領域に向けて延在してそれらの端面が媒体対
    向面に露出され、前記後部領域にて前記上部コア層と前
    記下部コア層とが接続され、この上部コア層と下部コア
    層との接続部分の周囲にコイルが設けられ、前記磁極端
    領域にて前記上部コア層と前記下部コア層との間にギャ
    ップ層が設けられてなる構造を有し、 前記下部コア層に絶縁層が積層され、 該絶縁層の前記磁極端領域に前記媒体対向面から前記後
    部領域に向けて延在する溝が設けられ、 該溝に下部磁極層と前記ギャップ層とが積層され、 前記ギャップ層の前記後部領域には後部絶縁層が積層さ
    れるとともに、前記ギャップ層の前記磁極端領域には上
    部磁極層が積層され、 前記下部磁極層が前記下部コア層に接続され、前記上部
    磁極層が前記上部コア層に接続されて、前記上部磁極層
    により上部磁極端が前記下部磁極層により下部磁極端が
    構成されてなり、 前記後部絶縁層が、前記上部磁極層と前記上部コア層と
    に接続され、 前記上部磁極層が前記ギャップ層と接する前記媒体対向
    面から後部絶縁層までの長さによりギャップデプスが確
    定されてなることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記後部絶縁層の前記磁極端領域側先端
    が、前記ギャップ層と前記上部磁極層との間に割り込ん
    で入って、前記後部絶縁層の前記磁極端領域側先端によ
    り前記ギャップデプスが確定されてなることを特徴とす
    る請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記後部絶縁層は、前記媒体対向面側か
    ら前記後部領域側に向かってその厚みを増加するよう傾
    斜したアペックス面を備えてなることを特徴とする請求
    項1または2記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記後部絶縁層が、ポジ型フォトレジス
    トから形成されてなることを特徴とする請求項3記載の
    薄膜磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記後部絶縁層の上には、前記コイルの
    一部が設けられてなることを特徴とする請求項1から4
    のいずれか記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記上部磁極層が、前記溝の内部に設け
    られてなることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 【請求項7】 磁気抵抗効果素子を備えた読出磁気ヘッ
    ドと、請求項1から6のいずれかに記載された薄膜磁気
    ヘッドとが積層されてなることを特徴とする複合型薄膜
    磁気ヘッド。
  8. 【請求項8】 上部コア層および下部コア層が後部領域
    から磁極端領域に向けて延在してそれらの端面が媒体対
    向面に露出され、前記後部領域にて前記上部コア層と前
    記下部コア層とが磁気的に接続され、この上部コア層と
    下部コア層との接続部分の周囲にコイルが設けられ、前
    記磁極端領域にて前記上部コア層と前記下部コア層との
    間にギャップ層が設けられてなる薄膜磁気ヘッドの製造
    方法であり、 前記下部コア層に絶縁層を積層し、 前記磁極端領域の前記媒体対向面外側,前記磁極端領域
    および前記後部領域に延在する溝を前記絶縁層に形成す
    るとともに、該溝の底面を前記下部コア層に到達させ、 該溝に、下部磁極層と前記ギャップ層とを積層して前記
    下部コア層と前記下部磁極層とを接続し、 前記ギャップ層の前記後部領域に後部絶縁層を形成して
    前記上部磁極層のギャップデプス位置を規定し、 前記ギャップ層の前記磁極端領域に前記媒体対向面と略
    平行に前記後部絶縁層によって規定された前記ギャップ
    デプスを有する前記上部磁極層を形成し、 前記後部領域にコイルを形成し、 前記磁極端領域にて前記上部磁極層と接合するとともに
    前記後部領域にて前記コイルの一部を覆う前記上部コア
    層を形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記後部絶縁層には、前記ギャップデプ
    ス付近にポストベークを施すことによって前記媒体対向
    面側から前記後部領域側に向かってその厚みを増加する
    よう傾斜したアペックス面を形成することを特徴とする
    請求項8記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記アペックス面と前記下部コア層と
    のなす角を10度〜80度程度に形成することを特徴と
    する請求項9記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記後部絶縁層が、ポジ型フォトレジ
    ストから形成されてなることを特徴とする請求項8から
    10のいずれか記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記ポジ型フォトレジストが、ノボラ
    ック系樹脂とされてなることを特徴とする請求項11記
    載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記下部磁極層と前記ギャップ層と
    を、前記下部コア層を電極とする電気メッキ法にて形成
    することを特徴とする請求項8から12のいずれか記載
    の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  14. 【請求項14】 前記上部磁極層を、前記ギャップ層を
    電極とする電気メッキ法にて形成することを特徴とする
    請求項8から13のいずれか記載の薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記媒体対向面位置における前記溝の
    幅が1μm以下であることを特徴とする請求項8から1
    4のいずれか記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
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