JP3455155B2 - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッド及びその製造方法Info
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Description
スク装置などに搭載される薄膜磁気ヘッドに係り、今後
の高記録密度化・高記録周波数化に対応可能な薄膜磁気
ヘッドおよびその製造方法に関する。
体の対向側から示した拡大断面図である。
クティブヘッドであり、このインダクティブヘッドの図
示下側に読み取り用のMRヘッドが形成されていてもよ
い。
標)などの既存の磁性材料で形成された下部コア層であ
る。図9に示すように前記下部コア層1の上には、アル
ミナなどによるギャップ層2が形成され、さらに前記ギ
ャップ層2上にポリイミドまたはレジスト材料により形
成された絶縁層3が形成されている。
にパターン形成されたコイル層4が設けられている。前
記コイル層4はCu(銅)などの電気抵抗の小さい非磁
性導電材料で形成されている。そして前記コイル層4は
ポリイミドまたはレジスト材料で形成された絶縁層5に
覆われ、前記絶縁層5の上にパーマロイなどの磁性材料
で形成された上部コア層6がメッキ形成されている。
その先端部6aが記録媒体の対向面(ABS面)で下部
コア層1の上に前記ギャップ層2を介して対向し、記録
媒体に記録磁界を与える磁気ギャップ長Gl1の磁気ギ
ャップが形成されている。また前記上部コア層6の基端
部6bは、下部コア層1に磁気的に接続されている。
イル層4に流れる記録電流によって、前記コイル層4か
ら上部コア層6及び下部コア層1に記録磁界が与えられ
る。そして、磁気ギャップの部分での、下部コア層1と
上部コア層6との間での洩れ磁界により、ハードディス
クなどの記録媒体に磁気信号が記録される。
録密度化・高記録周波数化に伴い、特に上部コア層6の
飽和磁束密度Bsと比抵抗ρを向上させる必要性があ
る。
損失を低減させるために必要な磁気特性であるが、前記
上部コア層6にNiFe合金を使用する場合、通常、前
記比抵抗ρは50μΩ・cm程度しかなかった。
波帯域において、十分に渦電流損失を抑制することがで
きなかった。
向上させるために必要な磁気特性である。
数化に対応可能なだけの高い飽和磁束密度Bsを有する
磁性材料で上部コア層6を形成すれば、比抵抗ρはさら
に低下し、渦電流損失の抑制には逆行する構成となって
しまう。
部コア層6を形成すれば、飽和磁束密度Bsをある程度
犠牲にしなければならなかった。
目し、次のような構造の薄膜磁気ヘッドも発明されてい
た。
造にし、ギャップ層2に対向する側の層に、高い飽和磁
束密度Bsを有する高Bs膜を配置し、他方の層に、従
来から使用されているパーマロイ膜(Ni−Fe合金
膜)を配置して、高記録密度化に対応しようとする試み
がなされている。なお下部コア層1は、パーマロイ膜の
単層で形成されている。
1に向けて発生する記録磁界は、上部コア層6の先端部
6aの中でも、特にギャップ層2に近い部分から発生す
るので、ギャップ層2に対向する側に、高Bs膜を配置
すれば、ギャップ近傍に磁界を集中的に発生させること
ができ、今後の高記録密度化に対応可能であると考えら
れている。
し、ギャップ層2に対向する側の層に高Bs膜を配置さ
せた上記の構成では、前記上部コア層6をパーマロイ膜
の単層で形成した場合に比べれば、記録特性を向上させ
ることができるものの、上記構成であっても、前記高B
s膜と下部コア層間で発生する記録磁界は、記録媒体か
らの磁界の影響を受けることにより、今後の高記録密度
化に有効な程度に、ギャップ近傍に強い記録磁界を集中
させることができないと考えられ、OW(オーバーライ
ト)特性やNLTS特性などの諸特性を、より効果的に
向上させることができないことが後述する実験により確
認された。
1,6間の磁気ギャップで発生する記録磁界が、記録媒
体に直前に記録された磁気記録信号からヘッド側へ向け
て発せられる記録磁界の影響を受け、非線形的な歪みを
生じて起す位相進みのことである。
のことであり、OW特性は、まず低周波で記録をし、さ
らに高周波で重ね書きをし、その状態で低周波での記録
信号の残留出力が、高周波で重ね書きする前の前記低周
波での記録信号の出力からどれほど低下したかで評価す
る。
にギャップ層2に対向する側の層に高Bs膜を配置させ
た上記の構成では、記録周波数が上昇することにより発
生する渦電流損失を有効に低減させることはできない。
ものであり、特に上部コア層及び下部コア層の構造や、
コア層として使用される磁性材料を改良して、高記録密
度化・高周波数化に対応可能な薄膜磁気ヘッド及びその
製造方法を提供することを目的としている。
介して対面し、またはギャップ層とこのギャップ層に接
合された他の磁極層を介して対面する下部コア層および
上部コア層と、前記両コア層に記録磁界を与えるコイル
層とを有する薄膜磁気ヘッドにおいて、前記上部コア層
は、軟磁性層と、前記軟磁性層の上下に形成された高比
抵抗層との3層で構成され、前記軟磁性層の下に形成さ
れた高比抵抗層は、前記ギャップ層と接する部分を除い
て形成されており、前記軟磁性層が、前記ギャップ層上
または前記ギャップ層上に接合された前記他の磁極層上
に接して形成され、前記高比抵抗層は軟磁性層よりも高
比抵抗の磁性材料で形成されていることを特徴とするも
のである。または本発明は、ギャップ層を介して対面
し、またはギャップ層とこのギャップ層に接合された他
の磁極層を介して対面する下部コア層および上部コア層
と、前記両コア層に記録磁界を与えるコイル層とを有す
る薄膜磁気ヘッドにおいて、前記下部コア層は、軟磁性
層と、前記軟磁性層の上下に形成された高比抵抗層との
3層で構成され、前記軟磁性層の上に形成された高比抵
抗層は、前記ギャップ層と接する部分を除いて形成され
ており、前記軟磁性層が、前記ギャップ層の下または前
記ギャップ層の下に接合された前記他の磁極層下に接し
て形成され、前記高比抵抗層は軟磁性層よりも高比抵抗
の磁性材料で形成されていることを特徴とするものであ
る。
および前記上部コア層の少なくとも一方は、軟磁性層
と、前記軟磁性層の上下に形成される2つの高比抵抗層
との3層で構成されている。このため、記録周波数が上
昇することによって発生する渦電流を低減させることが
でき、今後の高記録周波数化に対応可能な薄膜磁気ヘッ
ドを製造することが可能になる。
表面に形成する理由は、表皮効果によって渦電流は特に
前記コア層表面付近に発生しやすいからである。また本
発明では、前記上部コア層では前記軟磁性層の下に形成
された高比抵抗層は、前記ギャップ層と接する部分を除
いて形成されており、前記軟磁性層が、前記ギャップ層
上または前記ギャップ層上に接合された前記他の磁極層
上に接して形成されている。また前記下部コア層では、
前記軟磁性層の上に形成された高比抵抗層は、前記ギャ
ップ層と接する部分を除いて形成されており、前記軟磁
性層が、前記ギャップ層の下または前記ギャップ層の下
に接合された前記他の磁極層下に接して形成されてい
る。そのため、前記磁路形成領域にまで前記高抵抗層が
形成されていないため、ギャップ近傍に発生する記録磁
界を犠牲にすることがない。なお前記高比抵抗層が上部
コア層の上面あるいは下部コア層の下面に形成される場
合には、上記のような制限はない。
された高比抵抗層上は、保護膜で覆われていることが好
ましい。前記高比抵抗層を保護膜によって覆う理由は、
前記高比抵抗層は通常、脆い材質で形成されるために割
れ易く、このため前記高比抵抗層の割れ等を防止すべ
く、前記高比抵抗層の表面に保護膜を設けている。
NiP合金によって形成されることが好ましい。
上部コア層の下面及び/または前記下部コア層の上面に
形成されており、前記上部コア層及び/または前記下部
コア層に形成された前記高比抵抗層は、前記ギャップ層
へ向う磁路形成領域を除いた部分に形成されていること
が好ましい。
成されていると、ギャップ近傍に発生する記録磁界を犠
牲にする。なお前記高比抵抗層が上部コア層の上面ある
いは下部コア層の下面に形成される場合には、上記のよ
うな制限はない。
たは下部コア層と、前記ギャップ層との間に形成される
前記他の磁極層は、前記コア層を形成する前記軟磁性層
よりも高い飽和磁束密度Bsを有する高Bs層であるこ
とが好ましい。
磁界を発生させることができ、記録分解能は向上し、今
後の高記録密度化に対応可能な薄膜磁気ヘッドを製造す
ることができる。
には、絶縁層が形成され、この絶縁層にはトラック幅方
向に間隔を開け且つ記録媒体との対向面からハイト方向
に延びる溝部が形成されており、この溝部内に少なくと
も前記高Bs層と前記ギャップ層が形成されていること
が好ましい。
狭トラック化に対応可能な構造であり、上記構造であれ
ば、トラック幅を1.0μm以下、好ましくは0.7μ
m以下で形成することが可能になる。そして前記溝内に
高Bs層が形成されることで、記録磁界をよりギャップ
近傍に集中させることができ、高記録密度化を図ること
が可能である。
記軟磁性層は、前記高比抵抗層よりも高い飽和磁束密度
Bsを有していることが好ましい。これにより、ギャッ
プ近傍に記録磁界を集中させることができ、今後の高記
録密度化に対応可能な薄膜磁気ヘッドを製造することが
できる。
の少なくとも一方では、前記軟磁性層と前記高比抵抗層
とが、Feを含む同じ元素の組み合わせの磁性材料で形
成されており、前記軟磁性層のFe量が、前記高比抵抗
層のFe量よりも多いことが好ましい。
s層とが、Feを含む同じ元素の組み合わせの磁性材料
で形成されており、前記高Bs層のFe量が、前記軟磁
性層のFe量よりも多いことが好ましい。
密度Bsを高めることができる。または本発明では、前
記上部コア層及び/または下部コア層を形成する前記軟
磁性層、前記高比抵抗層、及び前記高Bs層のうち少な
くとも1層は、組成式が、CoxFeyで示され、組成比
x,yが原子%で、20≦X≦40、60≦Y≦80、
あるいは86≦x≦92、8≦y≦14であり、x+y
=100なる関係を満たす軟磁性材料で形成されること
が好ましい。
または下部コア層を形成する前記軟磁性層、前記高比抵
抗層、及び前記高Bs層のうち少なくとも1層は、組成
式が、CoxFeyNizで示され、組成比x,y,z
が、質量%で、0.1≦x≦15、38≦y≦60、4
0≦z≦62、x+y+z=100なる関係を満たす軟
磁性材料で形成されることが好ましい。
/または下部コア層を形成する前記軟磁性層、前記高比
抵抗層、及び前記高Bs層のうち少なくとも1層は、組
成式が、CoxFeyNizXw(ただし、元素Xは、M
o、Cr、Pd、B、Inから選ばれた少なくとも1種
または2種以上の元素)で示され、組成比x,y,z,
wが、質量%で、0.1≦x≦15、38≦y≦60、
40≦z≦62、0.1≦w≦3、x+y+z+w=1
00なる関係を満たす軟磁性材料で形成されることが好
ましい。
Bs層の少なくとも一方に使用されることが好ましい。
または下部コア層を形成する前記軟磁性層、前記高比抵
抗層、及び前記高Bs層のうち少なくとも1層は、組成
式が、NiXFeyで示され、組成比x,yが原子%で、
10≦x≦70、30≦y≦90、x+y=100なる
関係を満たす軟磁性材料で形成されることが好ましい。
または下部コア層を形成する前記軟磁性層、前記高比抵
抗層、及び前記高Bs層のうち少なくとも1層は、組成
式が、FeaMbOc(ただし元素Mは、Hf、Zr、T
i、V、Nb、Ta、Cr、Mo、Wから選ばれた1種
または2種以上の元素)で示され、組成比a,b,c
が、原子%で、50≦a≦70、5≦b≦30、10≦
c≦30、a+b+c=100なる関係を満たす軟磁性
材料で形成されることが好ましい。
されることが好ましい。または本発明では、前記高比抵
抗層は、組成元素として少なくともNi,Fe及びNを
含有し、しかも平均結晶粒径は80Å以下であり、さら
にFeの組成比が30質量%以上である軟磁性材料で形
成されていることが好ましい。なおこの場合、前記軟磁
性材料の膜面の中心線平均粗さ(Ra)は120Å以下
であることが好ましい。
成式がNixFeyNbzで示され、しかも組成比x,
y,zが原子%で、76≦x≦84、8≦y≦15、5
≦z≦12、x+y+z=100なる関係を満たす軟磁
性材料で形成されることが好ましい。
NiFeP、またはFeNiPNで形成されることが好
ましい。
たは下部コア層を形成する前記軟磁性層、高Bs層は、
組成式が、CoxZryNbzで示され、組成比x,y,
zが、原子%で、1.5≦y≦13、6.5≦z≦1
5、1≦(y/z)≦2.5、x+y+z=100なる
関係を満たす軟磁性材料で形成されることが好ましい。
または下部コア層を形成する前記軟磁性層または前記高
Bs層は、組成式が、CoxHfyNbzで示され、組成
比x,y,zが、原子%で、1.5≦y≦13、6.5
≦z≦15、1≦(y/z)≦2.5、x+y+z=1
00なる関係を満たす軟磁性材料で形成されることが好
ましい。
または下部コア層を形成する前記軟磁性層または前記高
Bs層は、以下に示す軟磁性材料で形成されることが好
ましい。
Nb、Ta、Cr、Mo、Wから選ばれた1種または2
種以上の元素Mと、Cとを含有し、膜構成としては、F
eを主成分とする結晶相と、元素Mの炭化物の結晶相と
を有し、全体としては平均結晶粒径が40nm以下の微
細結晶で構成され、さらに、元素Mの炭化物の平均結晶
粒径をd、Feを主成分とする結晶相の平均結晶粒径を
Dとした場合に、その比率(d/D)が、0.05≦d
/D≦0.4であり、組成式はFexMyCzで示され、
組成比x,y,zが原子%で、50≦x≦96、2≦y
≦30、0.5≦z≦25、x+y+z=100なる関
係を満たす。
または下部コア層を形成する前記軟磁性層または前記高
Bs層は、以下に示す軟磁性材料で形成されることが好
ましい。
と、Si及び/またはAlの元素Xと、Ti、Zr、H
f、V、Ta、Mo、Wから選ばれた1種または2種以
上の元素Mと、C及び/またはNの元素Zと、Cr、R
e、Rh、Ni、Pd、Pt、Auから選ばれた1種ま
たは2種以上の元素Qとを含有し、膜構成としては、F
e及び/またはCoを主成分とする結晶相と、元素Mの
炭化物及び/または窒化物の結晶相とを有し、全体とし
ては平均結晶粒径が40nm以下の微細結晶で構成さ
れ、さらに、元素Mの炭化物及び/または窒化物の平均
結晶粒径をd、Fe及び/またはCoを主成分とする結
晶相の平均結晶粒径をDとした場合に、その比率(d/
D)が、0.05≦d/D≦0.4であり、組成式はT
aXbMcZdQeで示され、組成比a,b,c,d,eが
原子%で、0≦b≦25、1≦c≦10、5≦d≦1
5、0≦e≦10、a+b+c+d+e=100なる関
係を満たす。
または下部コア層を形成する前記軟磁性層または前記高
Bs層は、以下に示す軟磁性材料で形成されることが好
ましい。
と、Siと、Alと、Zr、Hf、Nb、Taから選ば
れた1種または2種以上の元素Mと、C及び/またはN
の元素Zと、Cr、Ti、Mo、W、V、Re、Ru、
Rh、Ni、Pd、Pt、Auから選ばれた1種または
2種以上の元素Qとを含有し、膜構成としては、元素T
を主成分とする体心立方構造の平均結晶粒径が40nm
以下となる微結晶相に、少なくともSiあるいはAl
と、元素Qが固溶し、さらに前記微細結晶相の粒界に析
出された元素Mの炭化物及び/または窒化物の結晶相を
有し、組成式はTaSibAlcMdZeQfで示され、組成
比a、b、c、d、e、fが原子%で、8≦b≦15、
0≦c≦10、1≦d≦10、1≦e≦10、0≦f≦
15、a+b+c+d+e+f=100なる関係を満た
す。
/または下部コア層を形成する前記軟磁性層または高B
s層は、組成式が、Ni1-XFeXで示され、平均結晶粒
径は、105Å以下であり、Feの組成比Xは、60質
量%から90質量%の範囲内である軟磁性材料で形成さ
れることが好ましい。なおこの場合、前記軟磁性膜の膜
面の中心線平均粗さ(Ra)は25Å以下であることが
好ましい。
し、またはギャップ層とこのギャップ層に接合された他
の磁極層を介して対面する下部コア層および上部コア層
と、前記両コア層に記録磁界を与えるコイル層とを有す
る薄膜磁気ヘッドの製造方法において、少なくとも一方
の前記コア層を形成する際に、軟磁性層を形成するとと
もに、前記軟磁性層の下面側及び/または上面側に、前
記軟磁性層よりも比抵抗の高い高比抵抗層を積層し、こ
のとき、Feイオン、Niイオンを有するメッキ浴中
に、アミノ系有機材料を添加して、組成元素に少なくと
もFe、Ni及びNを含有した軟磁性材料を析出させる
ことによって前記高比抵抗層を形成することを特徴とす
るものである。
て、磁性を担うFe及びNi以外に、第三元素として、
非金属元素であるN(窒素)を添加することにより、前
記軟磁性材料の比抵抗ρを向上させることができ、この
ような前記軟磁性材料を、高比抵抗層として使用するこ
とにより、今後の高周波数化においても、渦電流損失を
低減させることが可能な薄膜磁気ヘッドを製造すること
ができる。
1.8以下に保つことが好ましい。なお本発明では、前
記アミノ系有機材料として、エチレンジアミン(ED
A)、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレ
ンテトラミン(TETA)、アラニン(Ala)、ある
いはグルタミン酸(Glu)から1種または2種以上を
選択することが好ましい。
の前記軟磁性層をNi−Fe合金膜で形成し、このとき
前記Ni−Fe合金膜を、パルス電流を用いた電気メッ
キ法により形成することが好ましい。
キ法により、Ni−Fe合金をメッキ形成すると、前記
Ni−Fe合金の飽和磁束密度Bsを向上させることが
できる。そして本発明では、飽和磁束密度Bsの高い前
記Ni−Fe合金を、軟磁性層として使用することによ
り、今後の高記録密度化に対応可能な薄膜磁気ヘッドを
製造することができる。
105Å以下にし、しかもFeの組成比Xを、60質量
%から90質量%で形成することが好ましく、さらに前
記合金膜の膜面の中心線平均粗さ(Ra)を25Å以下
で形成することが好ましい。
気ヘッドを示すものであり、記録媒体の対向側から示し
た拡大断面図である。
ドを形成するスライダのトレーリング側端面に形成され
たものであり、再生用のMRヘッドh1と、記録用のイ
ンダクティブヘッドh2とが積層された複合型薄膜磁気
ヘッドである。なお本発明における薄膜磁気ヘッドは、
インダクティブヘッドのみで構成されていてもよい。
部シールド層である。図1に示すように、前記下部シー
ルド層11上にはAl2O3(アルミナ)などの非磁性材
料により形成された下部ギャップ層12が設けられてい
る。下部ギャップ層12の上には磁気抵抗効果素子13
が積層されている。前記磁気抵抗効果素子13は、AM
R構造あるいは巨大磁気抵抗効果を利用したスピンバル
ブ膜に代表されるGMR構造で構成される。さらに前記
磁気抵抗効果素子13の上には、アルミナなどによる上
部ギャップ層14が形成されている。
4上には下部コア層15が形成されている。前記下部コ
ア層15は軟磁性材料によって形成されている。
複合型の薄膜磁気ヘッドにおいては、インダクティブヘ
ッドh2のコア層として機能するだけでなく、MRヘッ
ドh1の上部シールド層としても機能する。
は、アルミナやSiO2などの非磁性材料により形成さ
れたギャップ層18が形成されている。さらに前記ギャ
ップ層18上には、ポリイミドまたはレジスト材料製の
絶縁層19を介して平面的に螺旋状となるようにパター
ン形成されたコイル層20が設けられている。なお、前
記コイル層20はCu(銅)などの電気抵抗の小さい非
磁性導電性材料で形成されている。
たはレジスト材料で形成された絶縁層21に囲まれ、前
記絶縁層21の上に、上部コア層42が形成されてい
る。
形成されている。また図1に示すように、上部コア層4
2の先端部42aは、ギャップ層18を介して下部コア
層15に対向しており、さらに前記上部コア層42の基
端部42bは、下部コア層15に磁気的に接続された状
態になっている。
2は、軟磁性層22の上面に、高比抵抗層40が形成さ
れている。前記高比抵抗層40の比抵抗ρは、軟磁性層
22の比抵抗ρよりも高くなっている。このように軟磁
性層22上に高比抵抗層40を設けることで、記録周波
数が上昇することにより発生する渦電流損失を低減させ
ることができる。そして前記渦電流損失を適切に低減さ
せることができることで、OW特性、及びNLTS特性
を向上させることができ、今後の高記録周波数化に対応
することが可能になる。
μm以下であることが好ましい。また前記高比抵抗層4
0の最大膜厚は、上部コア層42の膜厚以下であること
が好ましい。また前記高比抵抗層40と軟磁性層22と
の膜厚を足し合わせた総合膜厚は、1.5μm以上5.
0μm以下であることが好ましい。
をたかだか1μm設けるだけで、効果的に渦電流損失の
低減を図ることが可能である。また高比抵抗層40と軟
磁性層22との総合膜厚を上記の範囲内にし、そのとき
前記高比抵抗層を総合膜厚の半分以下で形成すれば、十
分に渦電流損失の低減を図ることが可能であると同時
に、ギャップ近傍で記録磁界を集中させて、高記録密度
化を図ることが可能である。
抗ρは、60μΩ・cm以上であることが好ましい。な
お前記高比抵抗層40として使用可能な磁性材料につい
ては、後述することにする。
0上には、保護膜41が設けられ、前記高比抵抗層40
の表面は前記保護膜41によって覆われた状態になって
いる。
は、前記高比抵抗層40はその材質の組成から機械的、
熱的な脆さがあり、このため前記高比抵抗層40にひび
割れ等が入りやすいためである。前記高比抵抗層40を
保護膜41で覆うことで、前記高比抵抗層40をひび割
れ等から適切に保護することが可能である。なお前記保
護膜41には、NiFe系合金、Ni,NiP等を使用
することができる。
磁束密度Bsは前記高比抵抗層40の飽和磁束密度Bs
に比べて高いことが好ましい。
層22の飽和磁束密度Bsを高くすることで、コイル層
20から下部コア層15及び上部コア層42に誘導され
た記録磁界が、記録媒体との対向面(ABS面)におい
て、高い飽和磁束密度Bsを有する上部コア層42と下
部コア層15との間で、記録磁界が発生しやすくなる。
15は、ギャップ層18に対向して形成されているた
め、前記上部コア層42と下部コア層15間で発生する
記録磁界は、ギャップ近傍に集中し、記録分解能を向上
させることができ、今後の高記録密度化に対応すること
が可能になる。
で形成されている。前記下部コア層15は、前述したよ
うに、主にMRヘッドh1のシールド機能として作用す
るため、このシールド機能を悪化させることは好ましく
ない。例えば前記下部コア層15を高い比抵抗ρを有す
る磁性材料で形成すると、前記シールド機能が低下する
ことがある。
3で再生された記録信号のノイズを低減させるために必
要な機能である。そして、前記シールド機能を向上させ
るためには、高い透磁率μと低い磁歪定数λが必要とな
る。
しては、比抵抗ρよりむしろ、高い透磁率と低い磁歪定
数であるから、この2つの軟磁気特性を向上させた上
で、比抵抗ρをも高くできれば、それに越したことはな
い。
または上部コア層42として使用される軟磁性材料につ
いて以下に説明する。
0とが、Feを含む同じ元素の組み合わせの軟磁性材料
で形成される場合、前記軟磁性層22のFe量は、前記
高比抵抗層40のFe量よりも多いことが好ましい。
sを、高比抵抗層40の飽和磁束密度Bsに比べて高め
ることが可能になる。
磁性層の上面及び/または下面に高比抵抗層40が設け
られる場合、前記軟磁性層のFe量は、前記高比抵抗層
40のFe量よりも多いことが好ましい。
ア層15を形成する軟磁性層、高比抵抗層40のうち少
なくとも1層は、組成式が、CoxFeyで示され、しか
も組成比x,yが原子%で、20≦X≦40、60≦Y
≦80、あるいは86≦x≦92、8≦y≦14であ
り、x+y=100なる関係を満たす軟磁性材料で形成
されることが好ましい。
よりも高い飽和磁束密度Bs及び比抵抗ρを有してお
り、従って前記軟磁性材料は、高記録密度化を実現する
ために高い飽和磁束密度Bsを必要とする上部コア層4
2及び/または下部コア層15を形成する軟磁性層とし
て使用されてもよいし、あるいは、高記録周波数化のた
めに高い比抵抗ρを必要とする高比抵抗層40として使
用されてもよい。
い飽和磁束密度Bsを必要とする前記軟磁性層として使
用される方が、より好ましい。
ア層15を形成する軟磁性層、及び高比抵抗層40のう
ち少なくとも1層は、組成式が、CoxFeyNizで示
され、しかも組成比x,y,zが、質量%で、0.1≦
x≦15、38≦y≦60、40≦z≦62、x+y+
z=100なる関係を満たす軟磁性材料で形成されるこ
とが好ましい。
あるいはCo−Fe合金に比べ、高い飽和磁束密度Bs
及び比抵抗ρを有しており、従って前記軟磁性材料は、
高記録密度化を実現するために高い飽和磁束密度Bsを
必要とする上部コア層42及び/または下部コア層15
を形成する軟磁性層として使用されてもよいし、あるい
は、高記録周波数化のために高い比抵抗ρを必要とする
高比抵抗層40として使用されてもよい。
い飽和磁束密度Bsを必要とする上部コア層42及び/
または下部コア層15を形成する軟磁性層として使用さ
れる方が、より好ましい。
ア層15を形成する軟磁性層、及び高比抵抗層40のう
ち少なくとも1層は、組成式が、CoxFeyNizX
w(ただし、元素Xは、Mo、Cr、Pd、B、Inか
ら選ばれた少なくとも1種または2種以上の元素)で示
され、しかも組成比x,y,z,wが、質量%で、0.
1≦x≦15、38≦y≦60、40≦z≦62、0.
1≦w≦3、x+y+z+w=100なる関係を満たす
軟磁性材料で形成されることが好ましい。
て高い比抵抗ρを有し、またCo−Ni−Fe合金と同
等の飽和磁束密度Bsを有しており、従って前記軟磁性
材料は、高記録密度化を実現するために高い飽和磁束密
度Bsを必要とする上部コア層42及び/または下部コ
ア層15を形成する軟磁性層として使用されてもよい
し、あるいは、高記録周波数化のために高い比抵抗ρを
必要とする高比抵抗層40として使用されてもよい。
い飽和磁束密度Bsを必要とする上部コア層42及び/
下部コア層15を形成する軟磁性層として使用される方
が、より好ましい。
ア層15を形成する軟磁性層、及び高比抵抗層40のう
ち少なくとも1層は、組成式が、NiXFeyで示され、
しかも組成比x,yが原子%で、10≦x≦70、30
≦y≦90、x+y=100なる関係を満たす軟磁性材
料で形成されることが好ましい。
金(Bs=約0.95T、ρ=約20μΩ・cm)より
高い飽和磁束密度Bs(=約1.3T)及び比抵抗ρ
(=約50μΩ・cm)を有しており、従って前記軟磁
性材料は、高記録密度化を実現するために高い飽和磁束
密度Bsを必要とする上部コア層42及び/または下部
コア層15を形成する軟磁性層として使用されてもよい
し、あるいは、高記録周波数化のために高い比抵抗ρを
必要とする高比抵抗層40として使用されてもよい。
い比抵抗ρを必要とする高比抵抗層40として使用され
る方が、より好ましい。
ア層15を形成する軟磁性層、及び高比抵抗層40のう
ち少なくとも1層は、組成式が、FeaMbOc(ただし
元素Mは、Hf、Zr、Ti、V、Nb、Ta、Cr、
Mo、Wから選ばれた1種または2種以上の元素)で示
され、しかも組成比a,b,cが、原子%で、50≦a
≦70、5≦b≦30、10≦c≦30、a+b+c=
100なる関係を満たす軟磁性材料で形成されることが
好ましい。
て小さいために、保磁力Hcが小さく、良好な軟磁気特
性を有する。またこの軟磁性材料は、特に比抵抗ρが4
00〜2×105μΩ・cmと非常に大きいために、高
い比抵抗ρを必要とする高比抵抗層40として使用され
ることが好ましい。
ア層15を形成する軟磁性層は、組成式が、CoxZry
Nbzで示され、しかも組成比x,y,zが、原子%
で、1.5≦y≦13、6.5≦z≦15、1≦(y/
z)≦2.5、x+y+z=100なる関係を満たす軟
磁性材料で形成されることが好ましい。
く、また結晶磁気異方性がないために、良好な軟磁気特
性を有している。
ア層15を形成する軟磁性層は、組成式が、CoxHfy
Nbzで示され、しかも組成比x,y,zが、原子%
で、1.5≦y≦13、6.5≦z≦15、1≦(y/
z)≦2.5、x+y+z=100なる関係を満たす軟
磁性材料で形成されることが好ましい。
く、また結晶磁気異方性がないために、良好な軟磁気特
性を有している。
ア層15を形成する軟磁性層は、以下に示す軟磁性材料
で形成されることが好ましい。
Nb、Ta、Cr、Mo、Wから選ばれた1種または2
種以上の元素Mと、Cとを含有し、膜構成としては、F
eを主成分とする結晶相と、元素Mの炭化物の結晶相と
を有し、全体としては平均結晶粒径が40nm以下の微
細結晶で構成され、さらに、元素Mの炭化物の平均結晶
粒径をd、Feを主成分とする結晶相の平均結晶粒径を
Dとして場合に、その比率(d/D)が、0.05≦d
/D≦0.4であり、組成式はFexMyCzで示され、
組成比x,y,zが原子%で、50≦x≦96、2≦y
≦30、0.5≦z≦25、x+y+z=100なる関
係を満たす。
基合金の結晶粒径が微細化することにより、結晶磁気異
方性が極めて小さく、前述したCo−Hf−Nb合金よ
りも飽和磁束密度Bsが高く、また低保磁力Hcである
ために、良好な軟磁気特性が得られ、高記録密度化に最
適な材料である。また元素MとCの炭化物の析出によ
り、Co−Hf−Nb合金に比べて、耐熱性に優れてい
る。
コア層15を形成する軟磁性層は、以下に示す軟磁性材
料で形成されることが好ましい。
と、Si及び/またはAlの元素Xと、Ti、Zr、H
f、V、Ta、Mo、Wから選ばれた1種または2種以
上の元素Mと、C及び/またはNの元素Zと、Cr、R
e、Rh、Ni、Pd、Pt、Auから選ばれた1種ま
たは2種以上の元素Qとを含有し、膜構成としては、F
e及び/またはCoを主成分とする結晶相と、元素Mの
炭化物及び/または窒化物の結晶相とを有し、全体とし
ては平均結晶粒径が40nm以下の微細結晶で構成さ
れ、さらに、元素Mの炭化物及び/または窒化物の平均
結晶粒径をd、Fe及び/またはCoを主成分とする結
晶相の平均結晶粒径をDとして場合に、その比率(d/
D)が、0.05≦d/D≦0.4であり、組成式はT
aXbMcZdQeで示され、組成比a,b,c,d,eが
原子%で、0≦b≦25、1≦c≦10、5≦d≦1
5、0≦e≦10、a+b+c+d+e=100なる関
係を満たす。
e−M−C合金よりも比抵抗ρ(約120μΩ・cm)
が大きく、また前記Fe−M−C合金よりも耐食性・耐
酸化性に優れている。
コア層15を形成する軟磁性層は、以下に示す軟磁性材
料で形成されることが好ましい。
と、Siと、Alと、Zr、Hf、Nb、Taから選ば
れた1種または2種以上の元素Mと、C及び/またはN
の元素Zと、Cr、Ti、Mo、W、V、Re、Ru、
Rh、Ni、Pd、Pt、Auから選ばれた1種または
2種以上の元素Qとを含有し、膜構成としては、元素T
を主成分とする体心立方構造の平均結晶粒径が40nm
以下となる微結晶相に、少なくともSiあるいはAl
と、元素Qが固溶し、さらに前記微細結晶相の粒界に析
出された元素Mの炭化物及び/または窒化物の結晶相を
有し、組成式はTaSibAlcMdZeQfで示され、組成
比a、b、c、d、e、fが原子%で、8≦b≦15、
0≦c≦10、1≦d≦10、1≦e≦10、0≦f≦
15、a+b+c+d+e+f=100なる関係を満た
す。
したT−X−M−X−Q合金よりも磁歪の絶対値を小さ
くすることができ、内部応力を小さくできるために、温
度等による耐環境性が向上する。
コア層15を形成する軟磁性層は、組成式が、Ni1-X
FeXで示され、平均結晶粒径は、105Å以下であ
り、しかもFeの組成比Xは、60質量%から90質量
%の範囲内である軟磁性材料で形成されることが好まし
い。この場合、前記軟磁性膜の膜面の中心線平均粗さ
(Ra)は25Å以下であることが好ましい。
く、最大で1.9T(テスラ)程度になる。しかも保磁
力Hcは低く、1.5Oe(エルステッド)以下であ
る。
て少なくともNi,Fe及びNを含有し、しかも平均結
晶粒径は80Å以下であり、さらにFeの組成比が30
質量%以上である軟磁性材料で形成されていることが好
ましい。また前記軟磁性材料の膜面の中心線平均粗さ
(Ra)は120Å以下であることが好ましい。
素)を含有し、上記条件によって形成された軟磁性材料
は、Ni−Fe合金に比べ高い比抵抗ρを有し、さらに
前記Ni−Fe合金と同程度の保磁力Hc及び飽和磁束
密度Bsを有する。
xFeyNbzで示され、しかも組成比x,y,zが原子
%で、76≦x≦84、8≦y≦15、5≦z≦12、
x+y+z=100なる関係を満たす軟磁性材料で形成
されることが好ましい。
金またはFeNiPN合金で形成されることが好まし
い。
i−Fe合金よりも高い比抵抗ρを有する。
/または下部コア層15を形成する軟磁性層を、上記し
た(12)で示すNi−Fe合金で形成する場合に、そ
の製造方法として、パルス電流を用いた電気メッキ法を
挙げることができる。
i−Fe合金は、メッキ膜中に含有するFeの組成比
(質量%)を大きくしても、それに伴って、飽和磁束密
度Bsを向上させることができ、前記飽和磁束密度Bs
を最大で1.9T程度にまで上昇させることが可能であ
る。
電気メッキ法により、メッキ形成されたNi−Fe合金
の平均結晶粒径を105Å以下にし、しかもFeの組成
比を、60質量%から90質量%で形成することが好ま
しい。さらに、前記軟磁性膜の膜面の中心線平均粗さ
(Ra)を25Å以下で形成することが好ましい。
ば、上記した条件でNi−Fe合金をメッキ形成するこ
とは可能であり、このように微細化された結晶を有する
Ni−Fe合金であれば、飽和磁束密度Bsを向上させ
るだけでなく、保磁力Hcをも低減させることが可能で
ある。具体的には前記保磁力Hcを1.5Oe以下に設
定することができる。
3)に示す軟磁性材料で形成する場合、以下に説明する
製造方法によって形成することが可能である。
オンを有するメッキ浴中に、アミノ系有機材料を添加す
ることにより、組成元素に少なくともFe、Ni及びN
を含有した軟磁性材料を形成できる。
N(窒素)を含有する軟磁性材料は、比抵抗ρが高く、
具体的には60μΩ・cm以上の比抵抗ρが得られる。
(水素指数)を適正化して、メッキ形成された軟磁性膜
の膜面の中心線平均粗さ(Ra)を小さくしており、こ
れにより、適性に保磁力Hcを低く抑えることができ
る。具体的には、前記メッキ浴中のpHを1.8以下に
保つことが好ましい。
記アミノ系有機材料として、エチレンジアミン(ED
A)、ジエチレントリアミン(DETA)、トリエチレ
ンテトラミン(TETA)、アラニン(Ala)、ある
いはグルタミン酸(Glu)から1種または2種以上を
選択することができる。
2を形成する軟磁性層22及び下部コア層15がいずれ
も単一層で形成されているが、複数の層が積層された構
成であってもよい。この場合、磁気ギャップから離れる
につれて各層の比抵抗ρを向上させたり、また磁気ギャ
ップに近づくにつれて、各層の飽和磁束密度Bsを向上
させたりすることが好ましい。
ドの実施形態を示す部分縦断面図である。
構成において異なり、他の部分におおては全く同じであ
る。
る軟磁性層22の下面には、高比抵抗層40が形成され
ている。前記高比抵抗層40の比抵抗ρは前記軟磁性層
22の比抵抗ρよりも高くなっている。
層40を設けることで、記録周波数が上昇することによ
り発生する渦電流損失を低減させることができる。そし
て前記渦電流損失を適切に低減させることができること
で、OW特性、及びNLTS特性を向上させることがで
き、今後の高記録周波数化に対応することが可能にな
る。なお前記高比抵抗層40の膜厚等に関しては図1で
説明したのと同じである。
飽和磁束密度Bsが高比抵抗層40の飽和磁束密度Bs
よりも高いことが好ましい。これにより記録磁界をギャ
ップ近傍に集中させて記録特性の向上を図ることが可能
である。
8と接する部分(磁路形成領域)にも高比抵抗層40が
延びて形成されているが、前記ギャップ層18と接する
部分に前記高比抵抗層40が形成されていない方が、記
録磁界をギャップ近傍に集中させることができる点で好
ましい。
層15を形成する軟磁性層及び高比抵抗層40の材質
は、上記した(1)〜(15)の中から選択されること
が好ましい。
0を設けた実施形態を示す薄膜磁気ヘッドの部分縦断面
図である。
する軟磁性層43の下面には高比抵抗層40が形成され
ている。
層40を設けることで、記録周波数が上昇することによ
り発生する渦電流損失を低減させることができる。そし
て前記渦電流損失を適切に低減させることができること
で、OW特性、及びNLTS特性を向上させることがで
き、今後の高記録周波数化に対応することが可能にな
る。なお前記高比抵抗層40の膜厚等に関しては図1で
説明したのと同じである。
飽和磁束密度Bsが高比抵抗層40の飽和磁束密度Bs
よりも高いことが好ましい。これにより記録磁界をギャ
ップ近傍に集中させて記録特性の向上を図ることが可能
である。
を設けてもよい。ただし上部コア層42とギャップ層1
8を介して接する位置(磁路形成領域)に前記高比抵抗
層40を設けないことが、ギャップ近傍により記録磁界
を集中することができるので好ましい。
抵抗層40は、主にMRヘッドh1のシールド機能とし
て作用するため、このシールド機能を悪化させてまでも
前記高比抵抗層40の比抵抗ρを向上させることは好ま
しくない。
3で再生された記録信号のノイズを低減させるために必
要な機能である。そして、前記シールド機能を向上させ
るためには、高い透磁率μと低い磁歪定数λが必要とな
る。
は、比抵抗ρよりむしろ、高い透磁率と低い磁歪定数で
あり、この2つの軟磁気特性を向上させた上で、比抵抗
ρをも高くすることが好ましい。
の実施形態を示す部分正面図である。図5は、図4に示
す薄膜磁気ヘッドを5−5線から切断し矢印方向から見
た場合の部分断面図である。
き込み用のいわゆるインダクティブヘッドであり、この
インダクティブヘッドは、例えば磁気抵抗効果を利用し
た読み出しヘッド(MRヘッドh1;図1参照)の上に
積層される。
で形成された下部コア層を形成する軟磁性層である。
記軟磁性層30上に絶縁材料で形成された絶縁層31が
形成されている。前記絶縁材料は、AlO、Al2O3、
SiO2、Ta2O5、TiO、AlN、AlSiN、T
iN、SiN、Si3N4、NiO、WO、WO3、B
N、CrNのうち少なくとも1種からなり、前記絶縁層
31は、単層であるいは多層化されて形成されている。
体との対向面(ABS面)からハイト方向(図示Y方
向)にかけて、所定の長さ寸法で形成された溝部31a
が形成されている。
ッチング(RIE法)により形成されるものであり、前
記絶縁層31に形成された溝部31aは、少なくともト
ラック幅Twを規制する内幅寸法を有して形成されてい
る。なお前記トラック幅Twは、1.0μm以下で形成
されることが好ましく、より好ましくは、0.7μm以
下である。
1に形成された溝部31aの内部には、最下層として、
軟磁性層30と磁気的に接続する下部磁極部32が形成
されている。
a内であって、前記下部磁極部32の上には、ギャップ
層33が積層されている。このギャップ層33は、Ni
P、NiPd、NiPt、NiRh、NiW、NiM
o、Au、Pt、Rh、Pd、Ru、Crのうち1種ま
たは2種以上が選択された非金属材料により形成され
る。
部31a内であって、ギャップ層33の上には、上部磁
極部34が積層されている。
4の両側に、前記上部磁極部34の表面34aから、前
記絶縁層31の表面31bにかけて、間隔が徐々に広が
って傾斜する傾斜面31cが、前記絶縁層31に形成さ
れている。
うに、前記上部磁極部34上から傾斜面31c上にかけ
て上部コア層を形成する軟磁性層36が形成されてい
る。
31a内に形成されたギャップ層33上に、記録媒体と
の対向面からハイト方向(図示Y方向)に一定の間隔
(Gd)が空けられ、この間隔の後方のギャップ層33
上からハイト側に位置する絶縁層31上にかけてGd決
め絶縁層37が形成されている。なお前記Gd決め絶縁
層37は、例えばポリイミドやレジスト材料などの有機
樹脂材料で形成されている。
された溝部31aよりもハイト側に延びる前記絶縁層3
1の上には、コイル層38が螺旋状にパターン形成され
ている。図5に示す実施例では、前記コイル層38が絶
縁層31の上に直接形成されているが、前記コイル層3
8と絶縁層31との間に、前述したGd決め絶縁層37
が形成されていてもよい。
イル層38を覆うようにしてコイル絶縁層39が形成さ
れており、なお、このコイル絶縁層39はレジスト材料
やポリイミドなどの有機樹脂材料で形成されている。
36は、記録媒体との対向面からハイト方向に延びて形
成され、軟磁性層36の基端部36aは、第2の下部コ
ア層30上に磁気的に接続されて形成されている。
記軟磁性層36の下面には、高比抵抗層40が形成され
ている。前記高比抵抗層40の比抵抗ρは、軟磁性層3
6の比抵抗ρよりも高くなっている。また前記高比抵抗
層40は、軟磁性層36が下部コア層を形成する軟磁性
層30上にギャップ層33を介して対向する位置(磁路
形成領域)には形成されておらず、前記高比抵抗層40
は、記録媒体との対向面に露出形成されない。このため
前記高比抵抗層40の形成が、ギャップ近傍での記録磁
界の集中の妨げとならず、高記録密度化に対応可能な薄
膜磁気ヘッドを製造することができる。
は、ギャップ近傍において、磁極部32,34が磁気的
に接続して形成されているが、前記磁極部32,34
は、各軟磁性層30,36の飽和磁束密度Bsよりも高
い飽和磁束密度Bsを有して形成された、いわば高Bs
層となっている。
ることで、前記高Bs層の部分で、ギャップ近傍で記録
磁界を集中させることができ、より適切に高記録密度化
を図ることが可能である。
形成された溝部31a内に前記磁極部32,34が形成
され、前記溝部31aのトラック幅方向(図示X方向)
における幅寸法は非常に狭く形成されるために、今後の
狭トラック化において、高記録密度化に対応可能な薄膜
磁気ヘッドの製造が可能である。
2(高Bs層)は、上記した(1)〜(12)のいずれ
かの軟磁性材料により形成されることが好ましい。
磁極部32及び上部磁極部34が、絶縁層31に形成さ
れた溝部31a内にのみ形成されているが、さらに、前
記下部磁極部32及び上部磁極部34が、前記溝部31
aから延出して、前記下部磁極部32が、コイル層38
が形成されている絶縁層31の下側にまで延びて形成さ
れていてもよいし、また上部磁極部34が、絶縁層39
上にまで延びて形成されていてもよい。
形成されていないが、この溝部31a内に、前記下部コ
ア層30が突出して形成されていてもかまわない。
ドでは、上部コア層と下部コア層のうち、少なくとも一
方のコア層は、軟磁性層と前記軟磁性層の上面及び/ま
たは下面に前記軟磁性層よりも高い比抵抗ρを有する高
比抵抗層が形成されている。
渦電流を低減させることができ、今後の高記録周波数化
に対応可能な薄膜磁気ヘッドを製造することが可能にな
る。
層よりも高い飽和磁束密度Bsを有していることが好ま
しく、これにより、各コア層のギャップ近傍付近で強い
記録磁界を発生させて、記録分解能を向上させることが
でき、今後の高記録密度化に対応可能な薄膜磁気ヘッド
を製造することが可能になる。
22の上、図2では上部コア層42の軟磁性層22の
下、図3では上部コア層42の軟磁性層22の上と下部
コア層15の軟磁性層43の下、図5では上部コア層の
軟磁性層36の下にそれぞれ高比抵抗層40が設けられ
ているが、前記高比抵抗層40は、例えば上部コア層の
軟磁性層の上下及び下部コア層の軟磁性層の上下の四個
所に設けられても良く、任意に前記高比抵抗層40の形
成位置を決定することが可能である。
び比較例の薄膜磁気ヘッドを製造し、各薄膜磁気ヘッド
の、OW(オーバーライト)特性、PW50特性、及び
NLTS特性について測定した。
下部コア層を形成する軟磁性層の上面及び下部コア層を
形成する軟磁性層の下面に高比抵抗層が形成されてい
る。前記軟磁性層、及び高比抵抗層は、全てNi−Fe
合金で形成されているが、各軟磁性層のFe量は、高比
抵抗層のFe量に比べて大きくなっており、これによ
り、軟磁性層の方が、高比抵抗層に比べ、飽和磁束密度
Bsが高くされている。
各軟磁性層の飽和磁束密度Bsは、1.6T程度であ
り、高比抵抗層の飽和磁束密度Bsは1.0T程度であ
った。
造は、上部コア層が2層の軟磁性層が積層されて構成さ
れ、下部コア層は単層で形成されている。この場合にお
いても、全ての軟磁性層は、Ni−Fe合金で形成され
ているが、上部コア層のギャップ層に対向する側に形成
されたNi−Fe合金のFe量は、もう一方のNi−F
e合金のFe量に比べて大きくなっており、これによ
り、ギャップ層に対向する側に形成されたNi−Fe合
金の方が、他方のNi−Fe合金に比べ、飽和磁束密度
Bsが高くされている。
Ni−Fe合金の飽和磁束密度Bsは、1.6T程度で
あり、他方のNi−Fe合金の飽和磁束密度Bsは1.
0T程度であった。また単層で形成された下部コア層の
飽和磁束密度Bsは、1.4Tから1.6T程度であっ
た。
ト)特性との関係についてのグラフである。
体に書込みを行い、次に高周波で重ね書きを行なう。そ
の状態で、最初に低周波で書いた記録信号の残存出力値
が、重ね書きを行なう前の最初に低周波で書いた記録信
号の出力値に比べて、どれくらい下がったかをdBで測
定した。OW特性は、絶対値で大きいほど好ましい。
の場合も共に、記録電流が上がれば、OW特性の絶対値
は大きくなり、OW特性が向上することがわかる。
気ヘッドにおけるOW特性の絶対値の方が、比較例の薄
膜磁気ヘッドにおけるOW特性の絶対値に比べて、5、
6dB程度大きくなっており、実施例の薄膜磁気ヘッド
の方が、比較例の薄膜磁気ヘッドに比べてOW特性を向
上させることができるとわかる。
を示すグラフである。PW50特性とは、孤立再生波形
の半値幅を測定したものであり、この半値幅が小さけれ
ば小さいほど、記録分解能が向上していることを意味す
る。
ドの方が、比較例の薄膜磁気ヘッドの場合に比べ、半値
幅を小さくでき、PW50特性を向上させることができ
るとわかる。
を示すグラフである。NLTS特性は、IBM(株)が
開発した5次高調波法を用いて測定した。前記NLTS
特性は、絶対値で大きいほど好ましい。
ドの方が、比較例の薄膜磁気ヘッドに比べてNLTS特
性を向上させることができるとわかる。
わかるように、実施例の薄膜磁気ヘッド、すなわち、上
部コア層を形成する軟磁性層の上面及び下部コア層を形
成する軟磁性層の下面に高比抵抗層を形成した薄膜磁気
ヘッドの方が、比較例の薄膜磁気ヘッド、すなわち、下
部コア層を単層で形成し、上部コア層側を2層にし、磁
気ギャップと対向する側の層の飽和磁束密度を、前記磁
気ギャップから離れる側の層の飽和磁束密度よりも高く
した薄膜磁気ヘッドに比べ、OW特性、PW50特性及
びNLTS特性を向上させることができるとわかる。
層及び下部コア層の少なくとも一方のコア層には、軟磁
性層と、前記軟磁性層の上面及び下面に、前記軟磁性層
よりも高い比抵抗ρを有する高比抵抗層を形成してい
る。
より発生する渦電流による損失を低減させることがで
き、今後の高記録周波数化に対応可能な薄膜磁気ヘッド
を製造することができる。
を、高比抵抗層の飽和磁束密度Bsよりも高くすること
で、記録媒体との対向面から発生する記録磁界をギャッ
プ近傍に集中させ、記録分解能を向上させることが可能
になる。このため本発明によれば、今後の高記録密度化
に対応することが可能な薄膜磁気ヘッドを製造すること
ができる。
イオン、Niイオンを有するメッキ浴中に、アミノ系有
機材料を添加して、組成元素に少なくともFe、Ni及
びNを含有した軟磁性材料により形成することによっ
て、前記高比抵抗層の比抵抗ρを向上させることが可能
になる。
は下部コア層の軟磁性層を、Ni−Fe合金で形成する
場合に、パルス電流を用いた電気メッキ法を使用するこ
とにより、前記軟磁性層の飽和磁束密度Bsを向上させ
ることが可能である。
の拡大断面図、
ッドの拡大断面図、
ッドの拡大断面図、
ッドの部分正面図、
ドを矢印方向から見た部分断面図、
ッドを使用し、記録電流とOW特性との関係を示すグラ
フ、
ッドを使用し、記録電流とPW50特性との関係を示す
グラフ、
ッドを使用し、記録電流とNLTS特性との関係を示す
グラフ、
図、
Claims (28)
- 【請求項1】 ギャップ層を介して対面し、またはギャ
ップ層とこのギャップ層に接合された他の磁極層を介し
て対面する下部コア層および上部コア層と、前記両コア
層に記録磁界を与えるコイル層とを有する薄膜磁気ヘッ
ドにおいて、前記上部コア層は 、軟磁性層と、前記軟磁性層の上下に
形成された高比抵抗層との3層で構成され、 前記軟磁性層の下に形成された高比抵抗層は、前記ギャ
ップ層と接する部分を除いて形成されており、前記軟磁
性層が、前記ギャップ層上または前記ギャップ層上に接
合された前記他の磁極層上に接して形成され、 前記高比抵抗層は軟磁性層よりも高比抵抗の磁性材料で
形成されていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記下部コア層は、軟磁性層と、前記軟
磁性層の上下に形成された高比抵抗層との3層で構成さ
れ、 前記軟磁性層の上に形成された高比抵抗層は、前記ギャ
ップ層と接する部分を除いて形成されており、前記軟磁
性層が、前記ギャップ層の下または前記ギャップ層の下
に接合された前記他の磁極層下に接して形成され、 前記高比抵抗層は軟磁性層よりも高比抵抗の磁性材料で
形成されている請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項3】 ギャップ層を介して対面し、またはギャ
ップ層とこのギャップ層に接合された他の磁極層を介し
て対面する下部コア層および上部コア層と、前記両コア
層に記録磁界を与えるコイル層とを有する薄膜磁気ヘッ
ドにおいて、 前記下部コア層は、軟磁性層と、前記軟磁性層の上下に
形成された高比抵抗層との3層で構成され、 前記軟磁性層の上に形成された高比抵抗層は、前記ギャ
ップ層と接する部分を除いて形成されており、前記軟磁
性層が、前記ギャップ層の下または前記ギャップ層の下
に接合された前記他の磁極層下に接して形成され、 前記高比抵抗層は軟磁性層よりも高比抵抗の磁性材料で
形成されていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項4】 前記上部コア層上に形成された高比抵抗
層上は、保護膜で覆われている請求項1または2に記載
の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項5】 前記保護膜は、NiFe合金、Ni、N
i−P合金によって形成される請求項4記載の薄膜磁気
ヘッド。 - 【請求項6】 前記上部コア層及び/または下部コア層
と、前記ギャップ層との間に形成される前記他の磁極層
は、前記コア層を形成する前記軟磁性層よりも高い飽和
磁束密度Bsを有する高Bs層である請求項1ないし5
のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項7】 前記下部コア層の上には、絶縁層が形成
され、この絶縁層にはトラック幅方向に間隔を開け且つ
記録媒体との対向面からハイト方向に延びる溝部が形成
されており、この溝部内に少なくとも前記高Bs層と前
記ギャップ層が形成されている請求項6記載の薄膜磁気
ヘッド。 - 【請求項8】 前記コア層を形成する前記軟磁性層は、
前記高比抵抗層よりも高い飽和磁束密度Bsを有してい
る請求項1ないし7のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッ
ド。 - 【請求項9】 上部コア層と下部コア層の少なくとも一
方では、前記軟磁性層と前記高比抵抗層とが、Feを含
む同じ元素の組み合わせの磁性材料で形成されており、
前記軟磁性層のFe量が、前記高比抵抗層のFe量より
も多い請求項8記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項10】 前記軟磁性層と前記高Bs層とが、F
eを含む同じ元素の組み合わせの磁性材料で形成されて
おり、前記高Bs層のFe量が、前記軟磁性層のFe量
よりも多い請求項6または7に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項11】 前記上部コア層及び/または下部コア
層を形成する前記軟磁性層、前記高比抵抗層、及び前記
高Bs層のうち少なくとも1層は、組成式が、CoxF
eyで示され、組成比x,yが原子%で、20≦X≦4
0、60≦Y≦80、あるいは86≦x≦92、8≦y
≦14であり、x+y=100なる関係を満たす軟磁性
材料で形成される請求項1ないし10のいずれかに記載
の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項12】 前記上部コア層及び/または下部コア
層を形成する前記軟磁性層、前記高比抵抗層、及び前記
高Bs層のうち少なくとも1層は、組成式が、CoxF
eyNizで示され、組成比x,y,zが、質量%で、
0.1≦x≦15、38≦y≦60、40≦z≦62、
x+y+z=100なる関係を満たす軟磁性材料で形成
される請求項1ないし10のいずれかに記載の薄膜磁気
ヘッド。 - 【請求項13】 前記上部コア層及び/または下部コア
層を形成する前記軟磁性層、前記高比抵抗層、及び前記
高Bs層のうち少なくとも1層は、組成式が、CoxF
eyNizXw(ただし、元素Xは、Mo、Cr、Pd、
B、Inから選ばれた少なくとも1種または2種以上の
元素)で示され、組成比x,y,z,wが、質量%で、
0.1≦x≦15、38≦y≦60、40≦z≦62、
0.1≦w≦3、x+y+z+w=100なる関係を満
たす軟磁性材料で形成される請求項1ないし10のいず
れかに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項14】 前記軟磁性材料は、前記軟磁性層と前
記高Bs層の少なくとも一方に使用される請求項11な
いし13のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項15】 前記上部コア層及び/または下部コア
層を形成する前記軟磁性層、前記高比抵抗層、及び前記
高Bs層のうち少なくとも1層は、組成式が、NiXF
eyで示され、組成比x,yが原子%で、10≦x≦7
0、30≦y≦90、x+y=100なる関係を満たす
軟磁性材料で形成される請求項1ないし10のいずれか
に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項16】 前記上部コア層及び/または下部コア
層を形成する前記軟磁性層、前記高比抵抗層、及び前記
高Bs層のうち少なくとも1層は、組成式が、FeaMb
Oc(ただし元素Mは、Hf、Zr、Ti、V、Nb、
Ta、Cr、Mo、Wから選ばれた1種または2種以上
の元素)で示され、組成比a,b,cが、原子%で、5
0≦a≦70、5≦b≦30、10≦c≦30、a+b
+c=100なる関係を満たす軟磁性材料で形成される
請求項1ないし10のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッ
ド。 - 【請求項17】 前記軟磁性材料は、前記高比抵抗層に
使用される請求項15または16に記載の薄膜磁気ヘッ
ド。 - 【請求項18】 前記高比抵抗層は、組成元素として少
なくともNi,Fe及びNを含有し、しかも平均結晶粒
径は80Å以下であり、さらにFeの組成比が30質量
%以上である軟磁性材料で形成されている請求項1ない
し10のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項19】 前記軟磁性材料の膜面の中心線平均粗
さ(Ra)は120Å以下である請求項17記載の薄膜
磁気ヘッド。 - 【請求項20】 前記高比抵抗層は、組成式がNixF
eyNbzで示され、しかも組成比x,y,zが原子%
で、76≦x≦84、8≦y≦15、5≦z≦12、x
+y+z=100なる関係を満たす軟磁性材料で形成さ
れる請求項1ないし10のいずれかに記載の薄膜磁気ヘ
ッド。 - 【請求項21】 前記高比抵抗層は、NiFeP、また
はFeNiPNで形成される請求項1ないし10のいず
れかに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項22】 上部コア層及び/または下部コア層を
形成する前記軟磁性層または前記高Bs層は、組成式
が、CoxZryNbzで示され、組成比x,y,zが、
原子%で、1.5≦y≦13、6.5≦z≦15、1≦
(y/z)≦2.5、x+y+z=100なる関係を満
たす軟磁性材料で形成される請求項1ないし8のいずれ
かに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項23】 上部コア層及び/または下部コア層を
形成する前記軟磁性層または前記高Bs層は、組成式
が、CoxHfyNbzで示され、組成比x,y,zが、
原子%で、1.5≦y≦13、6.5≦z≦15、1≦
(y/z)≦2.5、x+y+z=100なる関係を満
たす軟磁性材料で形成される請求項1ないし8のいずれ
かに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項24】 上部コア層及び/または下部コア層を
形成する前記軟磁性層または前記高Bs層は、以下に示
す軟磁性材料で形成される請求項1ないし8のいずれか
に記載の薄膜磁気ヘッド。主成分のFeと、Hf、Z
r、Ti、V、Nb、Ta、Cr、Mo、Wから選ばれ
た1種または2種以上の元素Mと、Cとを含有し、膜構
成としては、Feを主成分とする結晶相と、元素Mの炭
化物の結晶相とを有し、全体としては平均結晶粒径が4
0nm以下の微細結晶で構成され、さらに、元素Mの炭
化物の平均結晶粒径をd、Feを主成分とする結晶相の
平均結晶粒径をDとした場合に、その比率(d/D)
が、0.05≦d/D≦0.4であり、 組成式はFexMyCzで示され、組成比x,y,zが原
子%で、50≦x≦96、2≦y≦30、0.5≦z≦
25、x+y+z=100なる関係を満たす。 - 【請求項25】 上部コア層及び/または下部コア層を
形成する前記軟磁性層または前記高Bs層は、以下に示
す軟磁性材料で形成される請求項1ないし8のいずれか
に記載の薄膜磁気ヘッド。主成分のFe及び/またはC
oの元素Tと、Si及び/またはAlの元素Xと、T
i、Zr、Hf、V、Ta、Mo、Wから選ばれた1種
または2種以上の元素Mと、C及び/またはNの元素Z
と、Cr、Re、Rh、Ni、Pd、Pt、Auから選
ばれた1種または2種以上の元素Qとを含有し、膜構成
としては、Fe及び/またはCoを主成分とする結晶相
と、元素Mの炭化物及び/または窒化物の結晶相とを有
し、全体としては平均結晶粒径が40nm以下の微細結
晶で構成され、さらに、元素Mの炭化物及び/または窒
化物の平均結晶粒径をd、Fe及び/またはCoを主成
分とする結晶相の平均結晶粒径をDとした場合に、その
比率(d/D)が、0.05≦d/D≦0.4であり、 組成式はTaXbMcZdQeで示され、組成比a,b,
c,d,eが原子%で、0≦b≦25、1≦c≦10、
5≦d≦15、0≦e≦10、a+b+c+d+e=1
00なる関係を満たす。 - 【請求項26】 上部コア層及び/または下部コア層を
形成する前記軟磁性層または前記高Bs層は、以下に示
す軟磁性材料で形成される請求項1ないし8のいずれか
に記載の薄膜磁気ヘッド。主成分のFe及び/またはC
oの元素Tと、Siと、Alと、Zr、Hf、Nb、T
aから選ばれた1種または2種以上の元素Mと、C及び
/またはNの元素Zと、Cr、Ti、Mo、W、V、R
e、Ru、Rh、Ni、Pd、Pt、Auから選ばれた
1種または2種以上の元素Qとを含有し、膜構成として
は、元素Tを主成分とする体心立方構造の平均結晶粒径
が40nm以下となる微結晶相に、少なくともSiある
いはAlと、元素Qが固溶し、さらに前記微細結晶相の
粒界に析出された元素Mの炭化物及び/または窒化物の
結晶相を有し、 組成式はTaSibAlcMdZeQfで示され、組成比a、
b、c、d、e、fが原子%で、8≦b≦15、0≦c
≦10、1≦d≦10、1≦e≦10、0≦f≦15、
a+b+c+d+e+f=100なる関係を満たす。 - 【請求項27】 上部コア層及び/または下部コア層を
形成する前記軟磁性層または前記高Bs層は、組成式
が、Ni1-XFeXで示され、平均結晶粒径は、105Å
以下であり、Feの組成比Xは、60質量%から90質
量%の範囲内である軟磁性材料で形成される請求項1な
いし10のいずれかに記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項28】 前記軟磁性膜の膜面の中心線平均粗さ
(Ra)は25Å以下である請求項27記載の薄膜磁気
ヘッド。
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