JPH08203036A - 磁気抵抗効果型ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果型ヘッドおよびその製造方法

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JPH08203036A
JPH08203036A JP7034273A JP3427395A JPH08203036A JP H08203036 A JPH08203036 A JP H08203036A JP 7034273 A JP7034273 A JP 7034273A JP 3427395 A JP3427395 A JP 3427395A JP H08203036 A JPH08203036 A JP H08203036A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 MRヘッドの縦バイアス膜や電極膜がMR膜
と接合することを容易にし、抵抗の低いMRヘッドを高
い歩留まりで実現する。 【構成】 基体(1)〜(5)上に形成された媒体磁界
を感知する中央領域と、この中央領域の両端面から中央
領域を挟んで位置し中央領域に縦バイアスを印加する機
能を有する端部領域(13)〜(15)とを含むMRヘ
ッドにおいて、中央領域が基体に近接する順に、SAL
膜(5)、磁気分離膜(6)、MR膜(7)、保護膜
(8)、絶縁膜(9)の積層構造膜からなり、各々の膜
の膜厚とイオンミリング速度とを横バイアス膜をδ
、磁気分離膜をδ,R、磁気抵抗膜をδ,R
、保護膜をδ,R、絶縁膜をδ,Rとしたと
きに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R)+(δ/R) を満足するように膜厚、特に、絶縁膜の膜厚を調節す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気抵抗効果型ヘッド
およびその製造方法に関し、特に磁気記録機器に使用さ
れる磁気抵抗効果型読み取りヘッドおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録機器の小型大容量化に伴って、
磁気記録技術の高密度化が急速に進展している。磁気抵
抗(MR)効果を利用した磁気変換器(以下、MRヘッ
ドいう)は大きな再生出力が得られることから、磁気記
録の高密度化を推進する主要な技術のひとつである。こ
のMRヘッドについては、「IEEE Trans.o
n Magn., MAG7 (1970) 150」
において、「A Magnetoresistive
Readout Transducer」として論じら
れている。
【0003】ところで、MRヘッドはバルクハウゼンノ
イズを防止するために、媒体磁界に対する感磁部である
磁気抵抗効果膜(主としてNi−Fe膜)に磁区制御用
の一方向性磁界(縦バイアス磁界)を印加する必要があ
る。このなかで、磁気抵抗効果膜であるNi−Fe膜の
感磁部の両端にFe−Mn膜などの反強磁性膜を積層
し、Ni−Fe膜と反強磁性膜との界面での交換結合に
よる一方向磁界によって感磁部に縦バイアス磁界を印加
する方法が、米国特許第4103315号公報に開示さ
れている。
【0004】この米国特許第4103315号公報に開
示された構造によると、Ni−Fe膜は感磁部とともに
反強磁性膜が形成される磁区制御用の一方向磁界発生部
にまで連続的に形成されている。従って、反強磁性膜が
形成され感磁部に縦バイアス磁界が印加されると、感磁
部のNi−Fe膜は、反強磁性膜によって磁化される部
分のNi−Fe膜と連続であるため、感磁部両端の磁化
が交換結合によって固定され、媒体磁界に対して感度が
低下するといった欠点があった。また、感磁部の外側に
存在するNi−Fe膜や横バイアス用軟磁性膜(SAL
膜)が、読み出しトラック以外のトラックからの磁束の
影響を受けてノイズが発生するといった欠点があった。
【0005】そして、これらの欠点を解決するために、
感磁部のみにNi−Fe膜を形成し、このNi−Fe膜
の両端に硬質磁性体膜を形成し、これを磁化することに
よって発生する一方向性磁界により感磁部に縦バイアス
磁界を印加する方法が、特開平3−125311号公報
に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術で述べた特開平3−125311号公報に開示さ
れている構造によると、中央部の感磁部と、その両端に
形成される永久磁石膜やそれに積層させる電極膜とは、
極めて短い斜面によって接合しており、この接合部分の
電気的接続が不十分なためにMRヘッドの抵抗値が増大
するという問題が生じやすい。
【0007】すなわち、感磁部である中央領域をパタン
化し、その両側に縦バイアス膜を形成するプロセスとし
ては、図1(a)(b)、図2(c)(d)に示すよう
に、(a)ステンシル形状のフォトレジストパタンを形
成し、(b)斜めミリングにより中央領域をパタン化、
(c)縦バイアス膜をスパッタ成膜し、(d)リフトオ
フを行う。
【0008】このとき、中央領域の磁気抵抗効果(M
R)膜は通常、ステンシルマスクのひさしの陰となり、
スパッタによりひさしの内側に回り込んだ縦バイアス膜
や電極膜との接合がSAL膜や磁気分離膜に比べて困難
な場所に位置する。MR膜はSAL膜や磁気分離膜に比
べて圧倒的に低抵抗であることから、縦バイアス膜や電
極膜がMR膜と直接的に接合できないために、結果とし
てMRヘッドの抵抗が増大していた。本発明は、以上の
ような、斜面による電気的な接合、特に、縦バイアス膜
や電極膜がMR膜と直接的に接合することを容易とし、
抵抗の低いMRヘッドを高い歩留まりで実現することを
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体上に形成
された外部磁界を感知する中央領域と、前記中央領域の
両端面から前記中央領域を挟んで位置し前記中央領域に
縦バイアスを印加する機能を有する端部領域とを含む磁
気抵抗効果型ヘッドであって、前記中央領域が前記基体
に近接する順に、横バイアス用軟磁性膜、磁気分離膜、
磁気抵抗膜、絶縁膜の積層構造膜からなり、各々の膜の
膜厚とイオンミリング速度とを横バイアス膜をδ,R
、磁気分離膜をδ,R、磁気抵抗膜をδ
、絶縁膜をδ,Rとしたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R) を満足することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドであ
る。
【0010】また、本発明は、基体上に形成された外部
磁界を感知する中央領域と、前記中央領域の両端面から
前記中央領域を挟んで位置し前記中央領域に縦バイアス
を印加する機能を有する端部領域とを含む磁気抵抗効果
型ヘッドであって、前記中央領域が前記基体に近接する
順に、横バイアス用軟磁性膜、磁気分離膜、磁気抵抗
膜、保護膜、絶縁膜の積層構造膜からなり、各々の膜の
膜厚とイオンミリング速度とを横バイアス膜をδ,R
、磁気分離膜をδ,R、磁気抵抗膜をδ
、保護膜をδ,R、絶縁膜をδ,Rとした
ときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R)+(δ/R) を満足することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドであ
る。
【0011】また、本発明は、上記の横バイアス用軟磁
性膜が、Co−M(MはTi、V、Cr、Mn、Fe、
Ni、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Ru、
Rh、Pd、Ptから選択される少なくとも一種類の元
素)で表される金属であることを特徴とする磁気抵抗効
果型ヘッドである。また、本発明は、上記の横バイアス
用軟磁性膜が、Ni−Fe−M(MはTi、V、Cr、
Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Ru、
Rh、Pd、Ptから選択される少なくとも一種類の元
素)で表される金属であることを特徴とする磁気抵抗効
果型ヘッドである。
【0012】また、本発明は、上記の磁気分離膜がT
i、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、T
a、W、Ru、Rh、Pd、Ptから選択される少なく
とも一種類の元素からなることを特徴とする磁気抵抗効
果型ヘッドである。また、本発明は、上記の磁気抵抗膜
が、Ni−Fe或いはNi−Fe−Coであることを特
徴とする磁気抵抗効果型ヘッドである。また、本発明
は、上記の中央領域に縦バイアスを印加する機能を有す
る端部領域が、Coを主成分とする永久磁石膜を含むこ
とを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドである。
【0013】また、本発明は、上記の中央領域に縦バイ
アスを印加する機能を有する端部領域が、Mn−M(M
はFe、Co、Niから選択される少なくとも一種類の
元素)、あるいは、Ni、Fe、Coのいずれか1つを
含む酸化物、あるいは、希土類金属からなる薄膜と、N
i−Fe膜あるいはNi−Fe−M(MはCo、Ti、
V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、
W、Ru、Rh、Pd、Ptから選択される少なくとも
一種類の元素)膜との積層膜を含むことを特徴とする磁
気抵抗効果型ヘッドである。また、本発明は、上記の保
護膜がTi、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、
Hf、Ta、W、Ru、Rh、Pd、Ptから選択され
る少なくとも一種類の元素からなることを特徴とする磁
気抵抗効果型ヘッドである。
【0014】さらに、本発明は、基体上に前記基体に近
接する順に、横バイアス用軟磁性膜、磁気分離膜、磁気
抵抗膜、絶縁膜からなる積層構造膜を物理的気相成長法
により形成する工程と、前記積層構造膜に前記中央領域
となる形状を形成するためのフォトレジストマスクを形
成する工程と、これをイオンミリングによりパタン化す
る工程と、前記端部領域となる縦バイアス機能を有する
磁性膜構造体を気相成長法により形成する工程とを含む
ことを特徴とする上記に記載の磁気抵抗効果型ヘッドの
製造方法である。
【0015】さらに、また本発明は、上記の積層構造膜
に前記中央領域となる形状を形成するためのフォトレジ
ストマスクを形成する工程において、前記フォトレジス
トマスクの幅が、積層構造膜に近接する部分の幅W
前記積層構造膜から離れた部分の幅Wを有し、W
であることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドの製
造方法である。さらに、また本発明は、上記の中央領域
となる形状をイオンミリングにより形成する工程におい
て、ミリングイオンの入射角度が、前記中央領域膜面垂
直方向から0度から30度の範囲であることを特徴とす
る磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法である。
【0016】さらに、また本発明は、上記の端部領域と
なる縦バイアス機能を有する磁性膜構造体を気相成長法
により形成する工程が、指向性の高い気相成長法である
ことを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法であ
る。さらに、また本発明は、上記の気相成長法が、3m
Torr以下の圧力中で行う気相成長法であることを特
徴とする磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法であるさら
に、また本発明は、上記の中央領域となる形状をイオン
ミリングにより形成する工程において、ミリングイオン
の入射角度が、前記中央領域膜面垂直方向から0度から
30度の範囲であることを特徴とする磁気抵抗効果型ヘ
ッドの製造方法である。
【0017】本発明において、横バイアス用軟磁性膜、
磁気分離膜、磁気抵抗膜、絶縁膜の積層構造膜の各々の
膜厚は、基体上に形成されたものであり、また、イオン
ミリング速度は、基体上に形成されている横バイアス用
軟磁性膜、磁気分離膜、磁気抵抗膜、絶縁膜の積層構造
膜の各々の膜のイオンミリング速度である。一般に、イ
オンミリング速度はイオンビームの電圧、及び各膜の各
ミリング角度(イオンビームの膜に対する入射角)によ
って変化するものである。
【0018】図6に、横バイアス膜としてのCoZrM
o膜の、磁気分離膜としてのTa膜の、磁気抵抗膜とし
てのNiFe膜の、絶縁膜としてのアルミナ(Al
)膜のミリング速度のミリング角度依存性を示す。イ
オンビーム電圧は500Vである。NiFe膜とCoZ
rMo膜のミリング速度はイオンビームに入射角度の増
加と共に増大し、35度付近で極大となる。Ta膜では
入射角度が20度まではほぼ一定であるが、それ以上で
は減少する。アルミナ膜では入射角度の増加と共にミリ
ング速度は増加する。
【0019】本発明における、積層構造膜に中央領域と
なる形状を形成するためのフォトレジストマスクの形成
と、イオンミリングによりパタン化する工程について、
概要を図5で説明する。図5は、MR材料等が積層され
ている薄膜(20)にステンシルマスク(10)が形成
されている。ステンシルマスク(10)は薄い下側の茎
部(12)と厚い結像の役目をするひさし部(11)か
らなり、茎部(12)はひさし部(11)より幅が狭い
(図示していないがステンシルマスク(10)の紙面に
垂直な方向は薄膜(20)の大きさとほぼ同じ)。φは
イオン・ミリングを行うビーム(図の点線)の基板に対
する入射角である。θは入射ビームに対する方位角であ
る。また、a点、b点、c点は薄膜(20)でステンシ
ルマスク(10)のひさし部(11)によりミリングを
行うビームの露光限界点を示すものであり、(21)は
ミリング加工で除去された部分を示すものである。
【0020】図5に示す、斜めミリングにより中央領域
をパタン化するには、入射ビームの入射角φは基板の面
に傾けて入射させる。入射角φは入射ビームに対して基
板を適切に傾斜させることによって制御する。また、入
射ビームを基板の面に傾けて入射させるとともに基板を
回転させるものである。このように、入射ビームを基板
の面に傾けて入射させるとともに基板を回転させること
により、ステンシルマスク(10)のひさし部(11)
によるビームの露光限界点が移動する。図5において、
a点の左側は、入射ビームが基板の面に傾いており、か
つ回転によっても、ステンシルマスク(10)のひさし
部(11)によるマスクされていない領域である。ま
た、c点の右側は、入射ビームが基板の面の傾きおよび
回転によっても、マスクでビームが露光されない部分で
ある。
【0021】すなわち、方位角θが0度の場合(スター
ト点)では、c点の左側の薄層(20)露光され、この
露光限界点は徐々に左へ移動して、終には方位角θが1
80度ののときa点まで移動する。このように斜めミリ
ングによって薄膜(20)のミリング加工の間に、除去
の結果として線(21)のように形成される。ここで
は、説明を簡単にするため入射ビームを単一方向にっい
てしめしたが、除去された部分を示す線(21)は、複
合ミリングによってミリング加工された曲線状のテーパ
で示されている。
【0022】また本発明において、フォトレジストマス
クの幅が、積層構造膜に近接する部分の幅Wと前記積
層構造膜から離れた部分の幅Wを有し、W<W
あるとは、上記図5で示せば、ステンシルマスク(1
0)の薄い下側の茎部(12)の幅Wとひさし部(1
1)の幅Wが、W<Wでということある。また本
発明において、ミリングイオンの入射角度が、中央領域
膜面垂直方向から0度から30度の範囲であるとは、上
記図5で示せば、ミリングを行うビームの基板に対する
入射角φが、0度から30度ということである。
【0023】また本発明でいう気相成長法とは、例え
ば、スパッタであり、端部領域となる縦バイアス機能を
有する磁性膜構造体を気相成長法により形成する工程に
おいてスパッタ動作ガス圧力としては3mTorr以下
とすることによってバリ発生はなくなるものである。
【0024】
【作用】本発明においては、すなわち、主にセラミック
である基体上に形成された媒体磁界を感知する中央領域
と、この中央領域の両端面から中央領域を挟んで位置
し、中央領域に縦バイアスを印加する機能を有する端部
領域とを含むMRヘッドにおいて、中央領域が基体に近
接する順に、SAL膜、磁気分離膜、MR膜、絶縁膜、
必要により保護膜を有する積層構造膜からなる、各々の
膜の膜厚とイオンミリング速度とを、特定の条件を満足
するように膜厚、特に、絶縁膜の膜厚を調節することに
より、斜めミリングの工程によってパタン化された中央
領域のMR膜が、ステンシルマスクのひさしの陰になる
ことがなくなり、スパッタによる縦バイアス膜および電
極膜と十分な電気的接合を実現でき、低抵抗なMRヘッ
ドが実現することができるものである。
【0025】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図1(a)(b)および図2(c)(d)は、感
磁部である中央領域をパタン化し、その両側に縦バイア
ス膜を形成するプロセスに示すものである。まず、図1
(a)にステンシル形状のフォトレジストパタンを形成
について示す。基板(1)としてAlとTiCか
らなる高硬度な複合セラミックを用い、表面平滑性を得
るために、約10μmのアルミナ膜(2)をスパッタ成
膜し研磨した。十分な脱脂、洗浄後、Ni−Feめっき
膜(3)を2μm膜厚で形成し、所望の形状にパタン化
した。この後、アルミナ絶縁体膜(4)を0.11μm
スパッタ成膜した。
【0026】以上の基体上に、基体に近い方からSAL
膜(5)としてCoZrMo膜30nmを、磁気分離膜
(6)としてTa膜20nmを、MR膜(7)としてN
iFe膜20nmを形成した。ここではさらに、NiF
e膜上に保護膜(8)としてTa膜5nmを形成した。
以上を真空を破らずに連続的にスパッタ成膜した。さら
に、トラック幅規定用のアルミナ絶縁体膜(9)をスパ
ッタ成膜した。このアルミナ絶縁体膜(9)の膜厚を1
0nm,20nm,30nmとした場合について、図
3、図4で後述する。
【0027】以上の積層膜上に図1(a)に示すステン
シルマスク(10)を形成した。ステンシルマスクのひ
さし部(11)幅は1μm,2μm,3μm,4μmの
4つの場合について実施した(なお、この幅の違いによ
り作用、効果に差異はない)、また、ひさし部厚さは1
μmとした。茎部(12)の幅はひさし部幅よりも0.
7μm小さく、茎部高さは0.3μmである。
【0028】次に、図1(b)に斜めミリングについて
示す。基板を回転させながら斜めイオンミリングにより
中央領域をパタン化した。このときのイオンミリング入
射角度は積層膜面法線方向から10度または40度傾か
せた場合について実施した。イオンミリングによりパタ
ン化される中央領域の端部形状は、各膜すなわち、SA
L膜(5)としてのCoZrMo膜、磁気分離膜(6)
としてのTa膜、MR膜(7)としてのNiFe膜、保
護膜(8)としてのTa膜、トラック幅規定用のアルミ
ナ絶縁体膜(9)の各ミリング角度でのミリング速度と
の関係に伴って変化する。
【0029】図3は中央領域を構成する積層膜のミリン
グ中点を示す図であり、図4はミリング中点がミリング
角度とトラック幅規定用絶縁膜(アルミナ)膜厚で変化
する様子を示す図である。図3には、基体上に、基体に
近い方からSAL膜としてのCoZrMo膜30nm、
磁気分離膜としてのTa膜20nm、MR膜としてのN
iFe膜20nm、保護膜としてTa膜5nm、および
トラック幅規定用のアルミナ絶縁体膜の積層が示され、
またイオンミリングを行うステンシルマスク、イオンの
入射角φ(ミリング角度(deg))、ミリング中点が
示されている。
【0030】図4には、横軸にミリング角度(deg)
が示され、縦軸にCoZrMo膜30nm、Ta膜20
nm、NiFe膜20nm、Ta膜5nm、およびアル
ミナ絶縁体膜の積層が示されている。そしてアルミナ絶
縁体膜の膜厚を10nm,20nm,30nmとした場
合のミリング中点の位置が示されている。イオンミリン
グによりパタン化される中央領域の端部形状は、各膜の
各ミリング角度でのミリング速度との関係に伴って変化
するものである。すなわち、図3に示すミリングの中点
が、最表面のアルミナ膜厚とミリング角度を変化させる
ことによって、図4に示すように変化する。そして、ミ
リング中点よりも上部はステンシルマスクのひさし部の
内側に後退し、ミリング中点よりも下部はひさし部の外
側に露出する。
【0031】ミリング角度、すなわち入射角φの変化に
伴ってミリング中点が変化するのは、各膜のミリング速
度がミリング角度により変化することによる。図4は、
図3に示す積層膜構造において、ミリングの中点が積層
膜の何処に位置するかを示している。図3、図4のよう
に、イオンミリングによりパタン化される中央領域の端
部形状が、各膜の各ミリング角度でのミリング速度との
関係に伴って変化することから、図1(b)に示した、
斜めミリングの工程において、パタン化された中央領域
のMR膜が、ステンシルマスクのひさしの陰になること
がなくなる条件が見出だされるものである。
【0032】すなわち、この実施例の各膜の厚さは、C
oZrMo膜30nm、Ta膜20nm、NiFe膜2
0nm、Ta膜5nmであり、CoZrMo,Ta,N
iFe,Alのミリング速度をRCoZrMo
Ta,RNiFe,RAlとすると、 (20/RNiFe)+(5/RTa)+(δAl/R
Al)>(30/RCoZrMo)+(20/RTa) となるようにδAlを調節することによって、NiFe
膜がステンシルマスクの陰にならず、ひさしの外側へ出
るようになる。この場合のミリング速度は、具体的には
図6に示すように、イオンビーム入射角度が10度と4
0度では、RCoZrMoは、30nm/min、34
nm/minであり、RTaは、21nm/min、1
7nm/minであり、RNiFeは、32nm/mi
n、37nm/minであり、RAlは、12nm/m
in、20nm/minであった。
【0033】上述した図3、図4に示すように、アルミ
ナ膜が10nmのときには、ミリング角度が10度、4
0度ともにNiFe膜はひさしの内側へ後退した。アル
ミナ膜が20nmでは、10度のときにはNiFe膜は
ひさしの外側へ露出し、40度のときにはひさしの内側
へ後退した。また、アルミナ膜が30nmでは、10
度、40度ともにNiFe膜はひさしの外側へ露出し
た。
【0034】次いで、図2(c)に示すように、縦バイ
アス膜をスパッタ成膜する。上記図1(b)のように斜
めミリングした構造体にスパッタ法により端部領域を形
成した。すなわち、磁界印加膜の下地膜(13)として
Cr膜を10nm、縦バイアス磁界膜(14)としてC
oCrPt膜を25nm、電極膜(15)としてTa膜
を100nm成膜した。このとき、スパッタ粒子の回り
込みにより、ステンシルマスクの茎部にスパッタ膜が形
成されることによるバリ発生を阻止するために、スパッ
タ粒子の指向性を高くする必要があり、このため、スパ
ッタ動作ガス圧力としては3mTorr以下とした。ス
パッタ動作ガス圧力を3mTorr以下とすることによ
ってバリ発生はなくなった。
【0035】以上の後、図2(d)に示すように、リフ
トオフを行い、所望の素子を得た。さらに、外部電極と
の接続を行うために金電極をTa電極に積層した後、ス
パッタ法によりアルミナ膜を0.14μm形成し、さら
に、フレームめっき法によりNiFe膜を2μm形成し
た。以上でシールド型MRヘッドの再生部が形成され、
さらに、この上に通常の薄膜ヘッドを記録専用ヘッドと
して形成した。
【0036】上記実施例のMRヘッドの素子抵抗の測定
結果を表1に示す。
【表1】 表1では、抵抗の設計値からの増加分とその標準偏差を
示している。表1から明らかなように、中央領域のNi
Fe膜がステンシルマスクのひさしの陰にならなかった
条件である、アルミナ膜厚が20nmでミリング角度が
10度の場合、アルミナ膜厚が30nmでミリング角度
が10度、40度の場合に抵抗の増加分は小さく、か
つ、ばらつきも小さいことが分かる。
【0037】また、図1の中央領域を構成する膜におい
て、トラック幅規定用のアルミナ膜(9)を他の膜と連
続で形成する場合、保護膜(8)は不要となる。この場
合もNiFe膜がステンシルマスクのひさし部の陰とな
らないようアルミナ膜厚を調整することによって、低抵
抗でかつ抵抗ばらつきの小さいMRヘッドができる。
【0038】また、SAL膜(5)が、Co−M(Mは
Ti、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Y、Zr、Nb、
Mo、Hf、Ta、W、Ru、Rh、Pd、Ptから選
択される少なくとも一種類の元素)で表される金属、あ
るいは、Ni−Fe−M(MはTi、V、Cr、Mn、
Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Ru、Rh、
Pd、Ptから選択される少なくとも一種類の元素)で
表される金属であっても、SAL膜、磁気分離膜、MR
膜、保護膜、絶縁膜の各々の膜の膜厚とイオンミリング
速度とを、横バイアス膜をδ,R、磁気分離膜をδ
,R磁気抵抗膜をδ,R、保護膜をδ
、絶縁膜をδ,Rとしたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R)+(δ/R) を満足するように膜厚を、特に、絶縁膜の膜厚を調節す
ることによって、低抵抗で抵抗ばらつきの少ないMRヘ
ッドが実現する。
【0039】また、磁気分離膜(6)が、Ti、V、C
r、Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、R
u、Rh、Pd、Ptから選択される少なくとも一種類
の元素からなる薄膜であっても、SAL膜、磁気分離
膜、MR膜、保護膜、絶縁膜の各々の膜の膜厚とイオン
ミリング速度とを横バイアス膜をδ,R、磁気分離
膜をδ,R、磁気抵抗膜をδ,R、保護膜をδ
,R、絶縁膜をδ,Rとしたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R)+(δ/R) を満足するように膜厚を、特に、絶縁膜の膜厚を調節す
ることによって、低抵抗で抵抗ばらつきの少ないMRヘ
ッドが実現する。
【0040】また、磁気抵抗膜(7)が、Ni−Fe−
Coであっても、SAL膜、磁気分離膜、MR膜、保護
膜、絶縁膜の各々の膜の膜厚とイオンミリング速度とを
横バイアス膜をδ,R、磁気分離膜をδ,R
磁気抵抗膜をδ,R、保護膜をδ,R、絶縁膜
をδd ,Rd としたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R)+(δ/R) を満足するように膜厚を、特に、絶縁膜の膜厚を調節す
ることによって、低抵抗で抵抗ばらつきの少ないMRヘ
ッドが実現する。
【0041】また、保護膜(8)が、Ti、V、Cr、
Mn、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Ru、
Rh、Pd、Ptから選択される少なくとも一種類の元
素からなる薄膜であっても、SAL膜、磁気分離膜、M
R膜、保護膜、絶縁膜の各々の膜の膜厚とイオンミリン
グ速度とを横バイアス膜をδ,R、磁気分離膜をδ
,R、磁気抵抗膜をδ,R、保護膜をδ,R
、絶縁膜をδ,Rとしたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R)+(δ/R) を満足するように膜厚を、特に、絶縁膜の膜厚を調節す
ることによって、低抵抗で抵抗ばらつきの少ないMRヘ
ッドが実現する。
【0042】また、絶縁膜がアルミナ膜以外の酸化物や
窒化物などの絶縁膜であっても、SAL膜、磁気分離
膜、MR膜、保護膜、絶縁膜の各々の膜の膜厚とイオン
ミリング速度とを横バイアス膜をδ,R、磁気分離
膜をδ,R、磁気抵抗膜をδ,R、保護膜をδ
,R、絶縁膜をδ,Rとしたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δd /Rd )+(δ/R) を満足するように膜厚を、特に、絶縁膜の膜厚を調節す
ることによって、低抵抗で抵抗ばらつきの少ないMRヘ
ッドが実現する。
【0043】また、中央領域に縦バイアス磁界を印加す
る機能を有する端部領域が、CoPt、CoCrTa、
CoNiCrなどCoを主成分とするCoCrPt以外
の永久磁石膜を含む構造体であっても、SAL膜、磁気
分離膜、MR膜、保護膜、絶縁膜の各々の膜の膜厚とイ
オンミリング速度とを横バイアス膜をδ,R、磁気
分離膜をδ,R、磁気抵抗膜をδ,R、保護膜
をδ,R、絶縁膜をδ,Rとしたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R)+(δ/R) を満足するように膜厚を、特に、絶縁膜の膜厚を調節す
ることによって、低抵抗で抵抗ばらつきの少ないMRヘ
ッドが実現する。
【0044】また、中央領域に縦バイアスを印加する機
能を有する端部領域が、Mn−M(MはFe、Co、N
iから選択される少なくとも一種類の元素)、あるい
は、Ni、Fe、Coのいずれか一つを含む酸化物、あ
るいは、希土類金属からなる薄膜と、Ni−Fe膜ある
いはNi−Fe−M(MはCo、Ti、V、Cr、M
n、Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Ru、R
h、Pd、Ptから選択される少なくとも一種類の元
素)膜との積層膜を含む構造体であっても、SAL膜、
磁気分離膜、MR膜、保護膜、絶縁膜の各々の膜の膜厚
とイオンミリング速度とを横バイアス膜をδ,R
磁気分離膜をδ,R、磁気抵抗膜をδ,R、保
護膜をδ,R、絶縁膜をδ,Rとしたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
(δ/R)+(δ/R) を満足するように膜厚を、特に、絶縁膜の膜厚を調節す
ることによって、低抵抗で抵抗ばらつきの少ないMRヘ
ッドが実現する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
媒体磁界を感磁する中央領域がパタン化されその端部に
縦バイアスを印加する機能を備えた端部領域を持つMR
ヘッドにおいて、素子の低抵抗化と抵抗のばらつきの低
減が実現できるもので、すなわち、パタン化された中央
領域のMR膜が、ステンシルマスクのひさしの陰になる
ことがなくなり、スパッタによる縦バイアス膜および電
極膜と十分な電気的接合を実現でき低抵抗なMRヘッド
が実現できるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】MRヘッドの中央領域および端部領域の形成プ
ロセスを示す図。
【図2】MRヘッドの中央領域および端部領域の形成プ
ロセスで示す図で[図1]に続く図。
【図3】中央領域を構成する積層膜のミリング中点を示
す図。
【図4】ミリング中点がミリング角度とトラック幅規定
用絶縁膜(アルミナ)膜厚で変化する様子を示す図。
【図5】斜めミリングを説明する図
【図6】ミリング速度を説明する図
【符号の説明】
1 基板 2 表面平滑化用膜 3 下シールド膜 4 絶縁膜 5 SAL膜 6 磁気分離膜 7 磁気抵抗効果膜 8 保護膜 9 トラック幅規定用絶縁膜 10 ステンシルマスク 11 ひさし部 12 茎部 13 下地膜 14 縦バイアス磁界膜 15 電極膜

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に形成された外部磁界を感知する
    中央領域と、前記中央領域の両端面から前記中央領域を
    挟んで位置し前記中央領域に縦バイアスを印加する機能
    を有する端部領域とを含む磁気抵抗効果型ヘッドであっ
    て、前記中央領域が前記基体に近接する順に、横バイア
    ス用軟磁性膜、磁気分離膜、磁気抵抗膜、絶縁膜の積層
    構造膜からなり、各々の膜の膜厚とイオンミリング速度
    とを横バイアス膜をδ,R、磁気分離膜をδ,R
    、磁気抵抗膜をδ,R、絶縁膜をδ,Rとし
    たときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
    (δ/R) を満足することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  2. 【請求項2】 基体上に形成された外部磁界を感知する
    中央領域と、前記中央領域の両端面から前記中央領域を
    挟んで位置し前記中央領域に縦バイアスを印加する機能
    を有する端部領域とを含む磁気抵抗効果型ヘッドであっ
    て、前記中央領域が前記基体に近接する順に、横バイア
    ス用軟磁性膜、磁気分離膜、磁気抵抗膜、保護膜、絶縁
    膜の積層構造膜からなり、各々の膜の膜厚とイオンミリ
    ング速度とを横バイアス膜をδ,R、磁気分離膜を
    δ,R、磁気抵抗膜をδ,R、保護膜をδ
    、絶縁膜をδ,Rとしたときに、 (δ/R)+(δ/R)<(δ/R)+
    (δ/R)+(δ/R) を満足することを特徴とする磁気抵抗効果型ヘッド。
  3. 【請求項3】 横バイアス用軟磁性膜が、Co−M(M
    はTi、V、Cr、Mn、Fe、Ni、Y、Zr、N
    b、Mo、Hf、Ta、W、Ru、Rh、Pd、Ptか
    ら選択される少なくとも一種類の元素)で表される金属
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の磁気
    抵抗効果型ヘッド。
  4. 【請求項4】 横バイアス用軟磁性膜が、Ni−Fe−
    M(MはTi、V、Cr、Mn、Y、Zr、Nb、M
    o、Hf、Ta、W、Ru、Rh、Pd、Ptから選択
    される少なくとも一種類の元素)で表される金属である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の磁気抵抗効果
    型ヘッド。
  5. 【請求項5】 磁気分離膜がTi、V、Cr、Mn、
    Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Ru、Rh、
    Pd、Ptから選択される少なくとも一種類の元素から
    なることを特徴とする請求項1または2記載の磁気抵抗
    効果型ヘッド。
  6. 【請求項6】 磁気抵抗膜が、Ni−Fe或いはNi−
    Fe−Coであることを特徴とする請求項1または2記
    載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  7. 【請求項7】 中央領域に縦バイアスを印加する機能を
    有する端部領域が、Coを主成分とする永久磁石膜を含
    むことを特徴とする請求項1または2記載の磁気抵抗効
    果型ヘッド。
  8. 【請求項8】 中央領域に縦バイアスを印加する機能を
    有する端部領域が、Mn−M(MはFe、Co、Niか
    ら選択される少なくとも一種類の元素)、あるいは、N
    i、Fe、Coのいずれか1つを含む酸化物、あるい
    は、希土類金属からなる薄膜と、Ni−Fe膜あるいは
    Ni−Fe−M(MはCo、Ti、V、Cr、Mn、
    Y、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Ru、Rh、
    Pd、Ptから選択される少なくとも一種類の元素)膜
    との積層膜を含むことを特徴とする請求項1または2記
    載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  9. 【請求項9】 保護膜がTi、V、Cr、Mn、Y、Z
    r、Nb、Mo、Hf、Ta、W、Ru、Rh、Pd、
    Ptから選択される少なくとも一種類の元素からなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の磁気抵抗効果型ヘッド。
  10. 【請求項10】 基体上に前記基体に近接する順に、横
    バイアス用軟磁性膜、磁気分離膜、磁気抵抗膜、絶縁膜
    からなる積層構造膜を物理的気相成長法により形成する
    工程と、前記積層構造膜に前記中央領域となる形状を形
    成するためのフォトレジストマスクを形成する工程と、
    これをイオンミリングによりパタン化する工程と、前記
    端部領域となる縦バイアス機能を有する磁性膜構造体を
    気相成長法により形成する工程とを含むことを特徴とす
    る請求項1〜9のいずれかに記載の磁気抵抗効果型ヘッ
    ドの製造方法。
  11. 【請求項11】 積層構造膜に前記中央領域となる形状
    を形成するためのフォトレジストマスクを形成する工程
    において、前記フォトレジストマスクの幅が、積層構造
    膜に近接する部分の幅Wと前記積層構造膜から離れた
    部分の幅Wを有し、W<Wであることを特徴とす
    る請求項10記載の磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法。
  12. 【請求項12】 中央領域となる形状をイオンミリング
    により形成する工程において、ミリングイオンの入射角
    度が、前記中央領域膜面垂直方向から0度から30度の
    範囲であることを特徴とする請求項10または11記載
    の磁気抵抗効果型ヘッドの製造方法。
  13. 【請求項13】 端部領域となる縦バイアス機能を有す
    る磁性膜構造体を気相成長法により形成する工程が、指
    向性の高い気相成長法であることを特徴とする請求項1
    0〜12のいずれかに記載の磁気抵抗効果型ヘッドの製
    造方法。
  14. 【請求項14】 気相成長法が、3mTorr以下の圧
    力中で行う気相成長法であることを特徴とする請求項1
    0〜13のいずれかに記載の磁気抵抗効果型ヘッドの製
    造方法。
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