JP2004295987A - 薄膜磁気ヘッドおよび磁気記録装置 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドおよび磁気記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁極層の媒体流出側に還流磁極層を配設した場合においても記録特性を確保することが可能な薄膜磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】磁極層20のトレーリング側にリターンヨーク層15を設け、ネックハイトNHをNH≦W1(主磁極層10のうちの先端部10Aの幅)+0.05μmの範囲内とし、かつハイト比(ネックハイトNHとスロートハイトTHとの比)NH/THを0.5<NH/TH<1.6の範囲内とする。記録特性に影響を及ぼすネックハイトNHおよびハイト比NH/THの双方が適性化されるため、ギャップ層12の厚さを0.2μm以下にしてリターンヨーク層15を磁極層20に近づけた場合においても、オーバーライト特性が確保される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも記録用の誘導型磁気変換素子を備えた薄膜磁気ヘッドおよびこの薄膜磁気ヘッドを搭載した磁気記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばハードディスクなどの磁気記録媒体(以下、単に「記録媒体」という。)の面記録密度の向上に伴い、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められている。薄膜磁気ヘッドの記録方式としては、例えば、信号磁界の向きを記録媒体の面内方向(長手方向)にする長手記録方式や、信号磁界の向きを記録媒体の面に対して直交する方向にする垂直記録方式が知られている。現在のところは長手記録方式が広く利用されているが、面記録密度の向上に伴う市場動向を考慮すれば、今後は長手記録方式に代わり垂直記録方式が有望視されるものと想定される。なぜなら、垂直記録方式では、高い線記録密度を確保可能な上、記録済みの記録媒体が熱揺らぎの影響を受けにくいという利点が得られるからである。
【0003】
垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドの主要部は、例えば、磁束を発生させる薄膜コイルと、この薄膜コイルにおいて発生した磁束を外部に放出して記録処理を実行する磁極層と、この磁極層から放出されて記録媒体を磁化した磁束を環流させるリターンヨーク層(環流磁極層)とを含んで構成されている。この種の薄膜磁気ヘッドとしては、例えば、磁極層のトレーリング側(媒体流出側)にリターンヨーク層が配設されたものがいくつか知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。これらの薄膜磁気ヘッドでは、磁極層から磁束が放出された際に、その磁極層のトレーリング側の端縁近傍から放出された磁束のうちの周囲への広がり成分がリターンヨーク層に流れ込むため、結果として磁束の広がりが抑制される。したがって、リターンヨーク層を備えていないものと比較して、記録媒体対向面(エアベアリング面)近傍における記録磁界勾配が急峻になり、結果としてSN(Signal to Noise )比が改善されるという利点が得られる。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第4656546号明細書
【特許文献2】
特開平05−325137号公報
【特許文献3】
特開平06−236526号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、垂直記録方式の薄膜磁気ヘッドの普及を図るためには、その記録特性を安定に確保する必要がある。しかしながら、磁極層のトレーリング側にリターンヨーク層が配設されている従来の薄膜磁気ヘッドでは、リターンヨーク層の存在に基づいてSN比が向上する一方で、そのリターンヨーク層を磁極層に近づけすぎると、磁極層から放出された磁束のうちの多くが記録媒体に到達することなくリターンヨーク層に直接流れ込んでしまうため、結果として記録磁界強度が低下し、オーバーライト特性が低下するおそれがあるという問題があった。このため、磁極層のトレーリング側にリターンヨーク層を備えた薄膜磁気ヘッドに関して、記録特性を確保し得る技術の確立が望まれている。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、磁極層の媒体流出側に還流磁極層を配設した場合においても記録特性を確保することが可能な薄膜磁気ヘッドおよびこの薄膜磁気ヘッドを搭載した磁気記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る薄膜磁気ヘッドは、磁束を発生させる薄膜コイルと、この薄膜コイルを周囲から電気的に分離する絶縁層と、所定の媒体進行方向に移動する記録媒体に対向する記録媒体対向面からこの面と離れる方向に記録トラック幅を規定する一定幅をもって延在する第1の磁極層部分と、この第1の磁極層部分の後方に連結され、第1の磁極層部分よりも大きな幅を有する第2の磁極層部分とを含み、薄膜コイルにおいて発生した磁束を記録媒体に向けて放出する磁極層と、この磁極層の媒体進行方向における媒体流出側に、記録媒体対向面に近い側においてギャップ層を介して磁極層と対向すると共に記録媒体対向面から遠い側のバックギャップにおいて磁極層と連結されるように配設され、磁極層から放出されて記録媒体を磁化した磁束を環流させる環流磁極層と、を備え、磁極層のうちの第1の磁極層部分の幅をW1(μm)とし、記録媒体対向面と磁極層の幅が第1の磁極層部分から第2の磁極層部分へ拡がる拡幅位置との間の距離をNH(μm)とし、記録媒体対向面と絶縁層の最前端位置との間の距離をTH(μm)としたとき、距離NHがNH≦W1+0.05μmの範囲内であり、かつ距離比NH/THが0.5<NH/TH<1.6の範囲内であるようにしたものである。
【0008】
ここで、「媒体流出側」とは、所定の媒体進行方向に向かって進行する記録媒体の移動状態を1つの流れと見た場合に、その流れの流出する側をいい、一般に「トレーリング側」と呼ばれている。これに対して、媒体流出側の反対側、すなわち流れの流入する側は「媒体流入側」であり、一般に「リーディング側」と呼ばれている。
【0009】
本発明に係る磁気記録装置は、記録媒体と、この記録媒体に磁気的に情報を記録する薄膜磁気ヘッドとを有し、薄膜磁気ヘッドが、磁束を発生させる薄膜コイルと、この薄膜コイルを周囲から電気的に分離する絶縁層と、所定の媒体進行方向に移動する記録媒体に対向する記録媒体対向面からこの面と離れる方向に記録トラック幅を規定する一定幅をもって延在する第1の磁極層部分とこの第1の磁極層部分の後方に連結されて第1の磁極層部分よりも大きな幅を有する第2の磁極層部分とを含み、薄膜コイルにおいて発生した磁束を記録媒体に向けて放出する磁極層と、この磁極層の媒体進行方向における媒体流出側に記録媒体対向面に近い側においてギャップ層を介して磁極層と対向すると共に記録媒体対向面から遠い側のバックギャップにおいて磁極層と連結されるように配設され、磁極層から放出されて記録媒体を磁化した磁束を環流させる環流磁極層と、を備え、磁極層のうちの第1の磁極層部分の幅をW1(μm)とし、記録媒体対向面と前記磁極層の幅が第1の磁極層部分から第2の磁極層部分へ拡がる拡幅位置との間の距離をNH(μm)とし、記録媒体対向面と絶縁層の最前端位置との間の距離をTH(μm)としたとき、距離NHがNH≦W1+0.05μmの範囲内であり、かつ距離比NH/THが0.5<NH/TH<1.6の範囲内であるようにしたものである。
【0010】
本発明に係る薄膜磁気ヘッドまたは磁気記録装置では、磁極層の媒体流出側に環流磁極層が配設されている場合において、記録特性に影響を及ぼす距離NHおよび距離比NH/THの双方が適性化されるため、オーバーライト特性やSN比が確保される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
[第1の実施の形態]
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成について説明する。図1は薄膜磁気ヘッドの断面構成を表しており、(A)はエアベアリング面30に平行な断面構成を示し、(B)はエアベアリング面30に垂直な断面構成を示している。図2は図1に示した薄膜磁気ヘッドの主要部の平面構成を表しており、図3はその主要部の露出面の平面構成を拡大して表している。なお、図1に示した上向きの矢印Bは、薄膜磁気ヘッドに対して記録媒体(図示せず)が相対的に進行する方向、すなわち記録媒体の進行方向(媒体進行方向)を示している。
【0013】
以下の説明では、図1〜図3の各図中におけるX軸方向の距離を「幅」、Y軸方向の距離を「長さ」、Z軸方向の距離を「厚さまたは高さ」と表記する。また、Y軸方向のうちのエアベアリング面30に近い側を「前側または前方」、その反対側を「後側または後方」と表記するものとする。これらの表記内容は、後述する図4以降においても同様とする。
【0014】
この薄膜磁気ヘッドは、例えば、記録・再生の双方の機能を実行可能な複合型ヘッドであり、図1に示したように、例えばアルティック(Al・TiC)などのセラミック材料により構成された基板1上に、例えば酸化アルミニウム(Al;以下、単に「アルミナ」という。)などの非磁性絶縁材料により構成された絶縁層2と、磁気抵抗効果(MR;Magneto−resistive )を利用して再生処理を実行する再生ヘッド部100Aと、例えばアルミナなどの非磁性絶縁材料により構成された分離層7と、垂直記録方式の記録処理を実行する単磁極型の記録ヘッド部100Bと、例えばアルミナなどの非磁性絶縁材料により構成されたオーバーコート層16とがこの順に積層された構成を有している。
【0015】
再生ヘッド部100Aは、例えば、下部シールド層3と、シールドギャップ膜4と、上部シールド層5とがこの順に積層された構成を有している。シールドギャップ膜4には、記録媒体に対向する記録媒体対向面(エアベアリング面)30に一端面が露出するように、再生素子としてのMR素子6が埋設されている。
【0016】
下部シールド層3および上部シールド層5は,例えば、いずれもニッケル鉄合金(NiFe(例えばNi:80重量%,Fe:20重量%);以下、単に「パーマロイ(商品名)」という。)などの磁性材料により構成されており、それらの厚さは約1.0μm〜2.0μmである。シールドギャップ膜4は、MR素子6を周囲から電気的に分離するものであり、例えばアルミナなどの非磁性絶縁材料により構成されている。MR素子6は、例えば、巨大磁気抵抗効果(GMR;Giant Magneto−resistive )またはトンネル磁気抵抗効果(TMR;Tunneling Magneto−resistive )などを利用して再生処理を実行するものである。
【0017】
記録ヘッド部100Bは、例えば、絶縁層9,11により周囲を埋設された磁極層20と、連結用の開口(バックギャップ12BG)を有するギャップ層12と、絶縁層14中に埋設された磁束発生用の薄膜コイル13と、リターンヨーク層15(環流磁極層)とがこの順に積層された構成を有している。なお、図2では、記録ヘッド部100Bのうちの磁極層20、薄膜コイル13およびリターンヨーク層15のみを示している。
【0018】
磁極層20は、薄膜コイル13において発生した磁束を収容し、その磁束を記録媒体に向けて放出するものであり、例えば、主要な磁束の放出部分として機能する主磁極層10と、この主磁極層10の磁気ボリューム(磁束収容量)を確保するための補助的な磁束の収容部分として機能する補助磁極層8とが積層された2段構成を有している。なお、絶縁層9,11は、例えば、アルミナなどの非磁性絶縁材料により構成されている。
【0019】
補助磁極層8は、例えば、主磁極層10のリーディング側(媒体流入側)に、エアベアリング面30から後退した位置からこの位置と離れる方向に延在しており、その主磁極層10と連結されている。この補助磁極層8は、例えば、主磁極層10と同様の磁性材料により構成されており、矩形状の平面形状を有している。なお、本発明で言うところの「連結」とは、単に接触しているだけでなく、接触した上で磁気的導通が可能な状態にあることを意味している。「リーディング側(媒体流入側)」の意味については、以下でリターンヨーク層15の構成を説明する際に詳述する。
【0020】
主磁極層10は、エアベアリング面30からこの面と離れる方向に延在しており、このエアベアリング面30から記録トラック幅を規定する一定幅W1(μm)をもって延在する先端部10A(第1の磁極層部分)と、この先端部10Aの後方に連結され、先端部10Aの幅W1よりも大きな幅W2(W2>W1)を有する後端部10B(第2の磁極層部分)とを含んで構成されている。先端部10Aの幅W1は、約0.2μm以下である。後端部10Bの幅は、例えば、後方において一定幅W2を有し、かつ前方において先端部10Aに近づくにしたがって次第に狭まっている。この主磁極層10の幅が先端部10Aから後端部10Bへ拡がる位置は、薄膜磁気ヘッドの記録性能を決定する重要な因子のうちの1つである「フレアポイント(拡幅位置)FP」である。このフレアポイントFPとエアベアリング面30との間の距離は「ネックハイトNH(μm)」であり、約0.3μm以下である。この主磁極層10は、例えば、2.4T(テスラ)の飽和磁束密度を有する磁性材料、具体的には鉄コバルト合金(FeCo)系や鉄コバルトニッケル合金(FeCoNi)系の磁性材料により構成されており、その厚さは約0.2μm〜0.3μmである。また、主磁極層10は、例えば、エアベアリング面30に露出した矩形状の露出面10P(磁極端面)を有している。
【0021】
ギャップ層12は、エアベアリング面30近傍において主磁極層10とリターンヨーク層15との間に磁気的なギャップを設けるためのものである。このギャップ層12は、例えば、アルミナなどの非磁性絶縁材料により構成されており、その厚さは約0.2μm以下である。
【0022】
薄膜コイル13は、例えば、バックギャップ12BGを中心としてスパイラル状に巻回する巻線構造を有しており、銅(Cu)などの高導電性材料により構成されている。なお、図1および図2では、薄膜コイル13を構成する複数の巻線のうちの一部のみを示している。
【0023】
絶縁層14は、薄膜コイル13を周囲から電気的に分離するためのものである。この絶縁層14は、例えば、加熱されることにより流動性を示すフォトレジスト(感光性樹脂)やスピンオングラス(SOG)などにより構成されており、その表面が丸みを帯びた斜面を有している。この絶縁層14の最前端の位置は、薄膜磁気ヘッドの記録性能を決定する重要な因子のうちの1つである「スロートハイトゼロ位置TP」である。このスロートハイトゼロ位置TPとエアベアリング面30との間の距離は「スロートハイトTH(μm)」であり、約0.3μm以下である。また、絶縁層14の前方部分の傾斜角度に基づいて決定されるエイペックスアングルθは、約40°〜60°である。
【0024】
リターンヨーク層15は、磁極層20から放出されて記録媒体を磁化した磁束を環流させるためのものであり、磁極層20のトレーリング側(媒体流出側)に、エアベアリング面30に近い側においてギャップ層12を介して磁極層20と対向すると共にエアベアリング面30から遠い側のバックギャップ12BGにおいて磁極層20と連結されるように配設されている。このリターンヨーク層15は、例えば、エアベアリング面30からバックギャップ12BGまで延在する連続構造を有し、かつ矩形状の平面形状を有しており、パーマロイや鉄コバルトニッケル合金(FeCoNi)などの磁性材料により構成されている。また、リターンヨーク層15は、例えば、エアベアリング面30に露出した矩形状の露出面15P(環流磁極端面)を有している。
【0025】
このリターンヨーク層15の露出面15Pと主磁極層10の露出面10Pとを比較すると、露出面15Pの高さ(厚さ方向における寸法)T3は露出面10Pの高さT1の5倍以上(T3≧5×T1)であり、かつ露出面15Pの幅W3は露出面10Pの幅W1以上(W3≧W1)になっている。なお、露出面15Pの幅W3と対比される露出面10Pの幅W1とは、厳密には、露出面10Pのうちのトレーリング側の端縁Eの幅をいう。図1および図2では、露出面15Pの幅W3が露出面10Pの幅W1よりも大きい場合(W3>W1)を示している。
【0026】
上記した「トレーリング側(媒体流出側)」とは、媒体進行方向B(図1参照)に向かって進行する記録媒体の移動状態を1つの流れと見た場合に、その流れの流出する側をいい、ここでは厚さ方向(Z軸方向)における上側をいう。これに対して、「リーディング側(媒体流入側)」とは、流れの流入する側をいい、ここでは厚さ方向における下側をいう。
【0027】
この薄膜磁気ヘッドでは、ギャップ層12の厚さを約0.2μm以下にしてリターンヨーク層15を主磁極層10に近づけた場合においても記録特性が確保されるように、主磁極層10のうちの先端部10Aの幅W1と、スロートハイトTHと、ネックハイトNHとの間の関係が適性化されている。すなわち、ネックハイトNHはNH≦W1+0.05μmの範囲内であり、かつネックハイトNHとスロートハイトTHとの比(ハイト比)NH/THは0.5<NH/TH<1.6の範囲内である。
【0028】
ここで、先端部10Aの幅W1と記録媒体上の記録トラック幅WE(図示せず)との関係について説明しておく。一般に、先端部10Aから放出された磁束に基づいて記録磁界が発生し、この記録磁界により記録媒体に磁気的に情報が記録される際には、磁束が幅方向へ広がることに起因して、記録媒体上の記録トラック幅WEは先端部10Aの幅W1よりも大きくなる(WE>W1)。幅W1と記録トラック幅WEとの間のオフセットが0.1μmであり、すなわちWE=W1+0.1μmの関係が成立している場合には、上記したように、ネックハイトNHがNH≦W1+0.05μmの範囲内であることが好ましい。なお、例えば、オフセットが0.05μmであり、すなわちWE=W1+0.05μmの関係が成立している場合においても、ネックハイトNHはNH≦W1+0.05μmの範囲内であることが好ましい。
【0029】
次に、図1および図2を参照して、薄膜磁気ヘッドの動作について説明する。
【0030】
この薄膜磁気ヘッドでは、情報の記録時において、図示しない外部回路を通じて記録ヘッド部100Bの薄膜コイル13に電流が流れると、その薄膜コイル13において磁束が発生する。このとき発生した磁束は、磁極層20を構成する補助磁極層8および主磁極層10に収容されたのち、主に主磁極層10内を後端部10Bから先端部10Aに流れる。この際、主磁極層10内を流れる磁束は、その主磁極層10の幅の減少(W2→W1)に伴い、フレアポイントFPにおいて絞り込まれて集束するため、先端部10Aのうちのトレーリング側部分に磁束が集中する。この磁束が先端部10Aから外部に放出されると、記録媒体の表面と直交する方向に記録磁界が発生し、この記録磁界により記録媒体が垂直方向に磁化されるため、記録媒体に磁気的に情報が記録される。なお、記録媒体を磁化した磁束は、リターンヨーク層15に環流される。
【0031】
一方、再生時においては、再生ヘッド部100AのMR素子6にセンス電流が流れると、記録媒体からの再生用の信号磁界に応じてMR素子6の抵抗値が変化する。そして、この抵抗変化がセンス電流の変化として検出されるため、記録媒体に記録されている情報が磁気的に読み出される。
【0032】
次に、図4〜図7を参照して、図1〜図3に示した薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明する。図4〜図7は薄膜磁気ヘッドの製造工程を説明するためのものであり、いずれも図1に対応する断面構成を示している。
【0033】
以下では、まず、薄膜磁気ヘッド全体の製造工程の概略について説明したのち、薄膜磁気ヘッドの主要部(記録ヘッド部100B)の形成工程について詳細に説明する。なお、薄膜磁気ヘッドの一連の構成要素の材質、寸法および構造的特徴等については既に詳述したので、その説明を随時省略するものとする。
【0034】
この薄膜磁気ヘッドは、主に、めっき処理やスパッタリングなどの成膜技術、フォトリソグラフィ技術などのパターニング技術、ならびにドライエッチングなどのエッチング技術等を含む既存の薄膜プロセスを利用して、各構成要素を順次形成して積層させることにより製造される。すなわち、まず、基板1上に絶縁層2を形成したのち、この絶縁層2上に、下部シールド層3と、MR素子6を埋設したシールドギャップ膜4と、上部シールド層5とをこの順に積層させることにより、再生ヘッド部100Aを形成する。続いて、再生ヘッド部100A上に分離層7を形成したのち、この分離層7上に、絶縁層9,11により周囲を埋設された磁極層20(補助磁極層8,主磁極層10)と、バックギャップ12BGを有するギャップ層12と、薄膜コイル13を埋設した絶縁層14と、リターンヨーク層15とをこの順に積層させることにより、記録ヘッド部100Bを形成する。最後に、記録ヘッド部100B上にオーバーコート層16を形成したのち、機械加工や研磨加工を利用してエアベアリング面30を形成することにより、薄膜磁気ヘッドが完成する。
【0035】
記録ヘッド部100Bを形成する際には、分離層7を形成したのち、まず、図4に示したように、分離層7上に、例えばめっき処理を使用して、後工程においてエアベアリング面30となる位置(図1参照)から後退するように補助磁極層8を選択的に形成する。続いて、例えばスパッタリングを使用して、補助磁極層8およびその周辺の分離層7を覆うように、アルミナよりなる前駆絶縁層9Zを形成する。
【0036】
続いて、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing )法を使用して、少なくとも補助磁極層8が露出するまで前駆絶縁層9Zを研磨して平坦化することにより、図5に示したように、補助磁極層8の周囲を埋め込むように絶縁層9を形成する。続いて、補助磁極層8と絶縁層9とにより構成された平坦面上に、例えばめっき処理やスパッタリングを使用して、鉄コバルト合金(FeCo)系または鉄コバルトニッケル合金(FeCoNi)系の磁性材料よりなる磁性層(図示せず)を形成したのち、フォトリソグラフィ技術やエッチング技術を使用して磁性層をパターニングすることにより、主磁極層10を選択的に形成する。この主磁極層10を形成する際には、前方から順に先端部10Aと後端部10Bとを含むようにし、特に、最終的にネックハイトNHが約0.3μm以下となるように形成位置を調整する。これにより、補助磁極層8と主磁極層10との2段構成を有する磁極層20が形成される。続いて、例えばスパッタリングを使用して、主磁極層10およびその周辺の絶縁層9を覆うように、アルミナよりなる前駆絶縁層11Zを形成する。
【0037】
続いて、例えばCMP法を使用して、少なくとも主磁極層10が露出するまで前駆絶縁層11Zを研磨して平坦化することにより、図6に示したように、主磁極層10の周囲を埋め込むように絶縁層11を形成する。このときの研磨処理により、先端部10Aのトレーリング側の端縁E(図3参照)が画定される。続いて、主磁極層10と絶縁層11とにより構成された平坦面上に、例えばスパッタリングを使用して、約0.2μm以下の厚さとなるようにギャップ層12を形成する。このギャップ層12を形成する際には、バックギャップ12BGを覆わないようにする。続いて、ギャップ層12上に、例えばめっき処理を使用して薄膜コイル13を選択的に形成する。続いて、例えばフォトリソグラフィ技術を使用して、薄膜コイル13の各巻線間およびその周辺のギャップ層12を覆うように、フォトレジスト膜14Fを選択的に形成する。
【0038】
続いて、フォトレジスト膜14Fを焼成することにより、図7に示したように、絶縁層14を形成する。この焼成によりフォトレジスト膜14Fが流動するため、丸みを帯びた斜面を有するように絶縁層14が形成される。この絶縁層14を形成する際には、最終的にスロートハイトTHが約0.3μm以下となるように形成位置を調整する。最後に、例えばめっき処理やスパッタリングを使用して、絶縁層14およびその周辺を覆うように、パーマロイや鉄コバルトニッケル合金(FeCoNi)よりなるリターンヨーク層15を選択的に形成する。このリターンヨーク層15を形成する際には、前方においてギャップ層12を介して磁極層20と対向すると共に後方においてバックギャップ12BGを通じて磁極層20と連結されるようにし、特に、図3に示したように、最終的に露出面15Pの高さT3が露出面10Pの高さT1の5倍以上となり、かつ露出面15Pの幅W3が露出面10Pの幅W1以上となるようにする。これにより、記録ヘッド部100Bが完成する。
【0039】
本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドでは、磁極層20のトレーリング側に配設されたリターンヨーク層15を備え、ネックハイトNHがNH≦W1+0.05μmの範囲内となり、かつハイト比NH/THが0.5<NH/TH<1.6の範囲内となるようにしたので、ギャップ層12の厚さを約0.2μm以下にしてリターンヨーク層15を磁極層20に近づけた場合において、記録特性に影響を及ぼすネックハイトNHおよびハイト比NH/THの双方が適性化される。したがって、本実施の形態では、ネックハイトNHおよびハイト比NH/THの双方が適性化されていない従来の薄膜磁気ヘッドとは異なり、オーバーライト特性やSN比などの記録特性を確保することができる。より具体的には、約30dB以上のオーバーライト特性が得られると共に、約18dBよりも高いSN比が得られる。
【0040】
また、本実施の形態では、リターンヨーク層15の露出面15Pの高さT3を主磁極層10の露出面10Pの高さT1の5倍以上にすると共に、露出面15Pの幅W3を露出面10Pの幅W1以上にしたので、露出面15Pの面積が露出面10Pの面積よりも大きくなり、リターンヨーク層15による意図しない書き込みを防止することができる。なぜなら、露出面15Pの面積が露出面10Pの面積と同等未満である場合には、記録済みの磁束が環流するための環流口(すなわち露出面15P)が狭いため、その磁束が露出面15P近傍に集中し、本来書き込みを実行する部分でないリターンヨーク層15により意図せずに書き込みが行われやすくなるが、露出面15Pの面積が露出面10Pの面積以上である場合には、十分に広い環流口を通じて記録済みの磁束がリターンヨーク層15に円滑に環流され、その磁束が露出面15P近傍に集中しにくいため、リターンヨーク層15による意図しない書き込みが防止されるのである。
【0041】
また、本実施の形態では、エアベアリング面30から後退した補助磁極層8とエアベアリング面30に露出した主磁極層10とが積層された2段構成を有するように磁極層20を構成したので、磁束の放出口を小さくしつつ、磁気ボリューム(磁束収容量)が確保される。したがって、記録磁界強度を高めることができる。
【0042】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0043】
まず、図8〜図10を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの構成について説明する。図8は薄膜磁気ヘッドの断面構成を表しており、(A)はエアベアリング面30に平行な断面構成を示し、(B)はエアベアリング面30に垂直な断面構成を示している。図9は図8に示した薄膜磁気ヘッドの主要部の平面構成を表し、図10はその主要部の露出面の平面構成を拡大して表している、なお、図8〜図10では、上記第1の実施の形態において説明した構成要素と同一の要素に、同一の符号を付している。
【0044】
この薄膜磁気ヘッドは、連続構造を有するリターンヨーク層15を備えていた上記第1の実施の形態とは異なり、互いに連結された2つの部分(TH規定部45A,ヨーク部45B)よりなる複合構造を有するリターンヨーク層45を備え、そのTH規定部45Aの後端位置に基づいて絶縁層44の最前端位置(すなわちスロートハイトゼロ位置TP)が規定されている点を除き、上記第1の実施の形態と同様の構成を有している。リターンヨーク層45は、上記したように、エアベアリング面30から絶縁層44の最前端位置まで延在するTH規定部45A(第1の環流磁極層部分)と、エアベアリング面30からバックギャップ12BGまで延在し、TH規定部45Aおよび磁極層20の双方と連結されたヨーク部45B(第2の環流磁極層部分)とを含んで構成されている。これらのTH規定部45Aおよびヨーク部45Bは、例えば、いずれも矩形状の平面形状を有している。このリターンヨーク層45は、例えば、図10に示したように、矩形状を有するTH規定部45Aの露出面45APと、同様に矩形状を有するヨーク部45Bの露出面45BPとを有している。なお、絶縁層44の前方部分は、絶縁層14が丸みを帯びた斜面を有していた上記第1の実施の形態とは異なり、TH規定部45Aの後端面に隣接している。この場合には、エイペックスアングルθがほぼ90°になる。
【0045】
この薄膜磁気ヘッドにおいても、上記第1の実施の形態と同様に、ネックハイトNH、ハイト比NH/THおよび露出面45AP,45BPの寸法が適性化されている。すなわち、ネックハイトNHがNH≦W1+0.05μmの範囲内であり、かつハイト比NH/THが0.5<NH/TH<1.6の範囲内である。また、図10に示したように、リターンヨーク層45の露出面(TH規定部45Aの露出面45APおよびヨーク部45Bの露出面45BP)と主磁極層10の露出面10Pとを比較すると、露出面45APの高さT4と露出面45BPの高さT5との合計高さ(T4+T5)が露出面10Pの高さT1の5倍以上((T4+T5)≧5×T1)であると共に、露出面45APの幅W4および露出面45BPの幅W5の双方が露出面10Pの幅W1以上(W4,W5≧W1)になっている。
【0046】
次に、図11および図12を参照して、図8〜図10に示した薄膜磁気ヘッドの製造方法について説明する。図11および図12は薄膜磁気ヘッドの製造工程を説明するためのものであり、いずれも図8に対応する断面構成を示している。なお、以下では、記録ヘッド部100Bの主要部の製造工程について言及するものとする。
【0047】
記録ヘッド部100Bの主要部を形成する際には、上記第1の実施の形態において図4〜図6に示した一連の手順を経てギャップ層12まで形成したのち、まず、図11に示したように、ギャップ層12上のうち、後工程において薄膜コイル13が形成されることとなる領域よりも前方の領域に、例えばめっき処理を使用して、TH規定部45Aを選択的に形成する。このTH規定部45Aを形成する際には、その後端位置がスロートハイトゼロ位置TPを規定する点を考慮して形成位置を調整する。続いて、TH規定部45Aとバックギャップ12BGとの間のギャップ層12上に薄膜コイル13を選択的に形成したのち、例えばフォトリソグラフィ技術を使用して、薄膜コイル13の各巻線間およびその周辺を覆うようにフォトレジスト膜44Fを選択的に形成する。このフォトレジスト膜44Fを形成する際には、例えば、その前方部分がTH規定部45Aの後端面に隣接するようにする。なお、上記ではTH規定部45Aを形成したのちに薄膜コイル13を形成するようにしたが、必ずしもこれに限られるものではなく、薄膜コイル13を形成したのちにTH規定部45Aを形成するようにしてもよい。
【0048】
続いて、フォトレジスト膜44Fを焼成することにより、図12に示したように、絶縁層44を形成する。この焼成によりフォトレジスト膜44Fが流動するため、前方部分がTH規定部45Aの後端面に隣接したまま、後方部分が丸みを帯びた斜面を有するように絶縁層44が形成される。最後に、例えばめっき処理を使用して、絶縁層44およびその周辺を覆うようにヨーク層45Bを選択的に形成する。このヨーク層45Bを形成する際には、前方においてTH規定部45Aに乗り上げて連結され、かつ後方においてバックギャップ12BGを通じて磁極層20と連結されるようにし、特に、図10に示したように、最終的に露出面45APの高さT4と露出面45BPの高さT5との合計高さが露出面10Pの高さT1の5倍以上になると共に、露出面45APの幅W4および露出面45Bの幅W5の双方が露出面10Pの幅W1以上になるようにする。これにより、互いに連結されたTH規定部45Aおよびヨーク部45Bよりなる複合構造を有するようにリターンヨーク層45が形成され、記録ヘッド部100Bが完成する。
【0049】
本実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドでは、磁極層20のトレーリング側に、TH規定部45Aおよびヨーク部45Bよりなる複合構造を有するリターンヨーク層45を備え、ネックハイトNHがNH≦W1+0.05μmの範囲内となり、かつハイト比NH/THが0.5<NH/TH<1.6の範囲内となるようにしたので、上記第1の実施の形態と同様の作用により、記録特性を確保することができる。
【0050】
特に、本実施の形態では、リターンヨーク層45のうちのTH規定部45Aの後端面に絶縁層44を隣接させることにより、そのTH規定部45Aの後端面の位置に基づいて絶縁層44の最前端位置、すなわちスロートハイトゼロ位置TPを規定するようにしたので、上記第1の実施の形態よりもスロートハイトTHを精密に制御し、記録特性のぶれを防止することができる。すなわち、TH規定部45Aを利用せずに、焼成後の絶縁層14の成形位置に基づいてスロートハイトゼロ位置TPが規定される上記第1の実施の形態の場合には、例えば、焼成条件のずれ等に起因してフォトレジスト膜14Fが流動しすぎると、絶縁層14の最前端位置が所望の位置よりも前方にシフトするため、結果としてスロートハイトTHが設計値よりも短くなる可能性がある。これに対して、TH規定部45Aを利用して絶縁層44の最前端位置が規定される本実施の形態の場合には、絶縁層44がTH規定部45Aに隣接している限り、スロートハイトゼロ位置TPが常にTH規定部45Aの後端面の位置で規定されるため、結果としてスロートハイトTHを精密に制御することが可能になる。したがって、スロートハイトTHに基づく記録特性のぶれが防止されるのである。
【0051】
なお、本実施の形態の薄膜磁気ヘッドに関する上記以外の構成、動作、作用および効果は上記第1の実施の形態と同様であるので、それらの説明を省略する。
【0052】
以上をもって、本発明の第1および第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドについての説明を終了する。
【0053】
次に、図13および図14を参照して、本発明の薄膜磁気ヘッドを搭載した磁気記録装置の構成について説明する。図13は磁気記録装置の切り欠き概観構成を表し、図14は磁気記録装置の要部(ヘッドスライダ)の拡大外観構成を表している。この磁気記録装置は、上記第1および第2の実施の形態において説明した薄膜磁気ヘッドを搭載したものであり、例えばハードディスクドライブである。
【0054】
この磁気記録装置は、図13に示したように、例えば、筐体200の内部に、情報が記録されることとなる記録媒体としての複数の磁気ディスク201と、各磁気ディスク201に対応して配設され、先端にヘッドスライダ210が取り付けられた複数のアーム202とを備えている。磁気ディスク201は、筐体200に固定されたスピンドルモータ203を中心として回転可能になっている。アーム202は、動力源としての駆動部204に接続されており、筐体200に固定された固定軸205を中心として、ベアリング206を介して旋回可能になっている。なお、図13では、例えば、固定軸205を中心として複数のアーム202が一体として旋回するモデルを示している。
【0055】
ヘッドスライダ210は、図14に示したように、アーム202の旋回時における空気抵抗を減少させるために凹凸構造が設けられた略直方体状の基体211のうち、エアベアリング面220と直交する一側面(図14中、手前側の面)に、垂直記録方式の薄膜磁気ヘッド212が配設された構成を有している。この薄膜磁気ヘッド212は、例えば、上記第1および第2の実施の形態において説明した構成を有するものである。なお、図14では、ヘッドスライダ210のうち、エアベアリング面220側の構造を見やすくするために、図13に示した状態とは上下を反転させた状態を示している。
【0056】
なお、薄膜磁気ヘッド212の詳細な構成については、上記第1および第2の実施の形態において既に詳細に説明したので、その説明を省略する。
【0057】
この磁気記録装置では、情報の記録時においてアーム202が旋回することにより、磁気ディスク201のうちの所定の領域(記録領域)までヘッドスライダ210が移動する。そして、磁気ディスク201と対向した状態において薄膜磁気ヘッド212が通電されると、上記第1および第2の実施の形態において説明したように動作することにより、薄膜磁気ヘッド212が磁気ディスク201に情報を記録する。
【0058】
この磁気記録装置では、本発明の薄膜磁気ヘッド212を備えるようにしたので、上記第1および第2の実施の形態において説明したように、薄膜磁気ヘッド212のネックハイトNHおよびハイト比NH/THの双方を適性化することにより、記録特性を確保することができる。
【0059】
なお、この磁気記録装置に関する上記以外の作用、効果、変形等は、上記第1および第2の実施の形態と同様である。
【0060】
【実施例】
次に、本発明に関する実施例について説明する。上記第1の実施の形態において図1〜図3に示した薄膜磁気ヘッド(以下、単に「本発明の薄膜磁気ヘッド」という。)の諸特性を調べたところ、以下のことが確認された。
【0061】
まず、薄膜磁気ヘッドの記録磁界勾配を調べたところ、図15に示した結果が得られた。図15は、記録磁界強度の記録位置依存性を表している。図中の「横軸」は記録媒体に設けられた同一トラック上の記録位置を示し、「縦軸」は比較のために規格化した記録磁界強度(10/(4π)A/m(=Oe))を示している。横軸の「±0」位置が先端部10Aのトレーリング側の端縁Eの位置(図3参照)に相当し、図中の右側がトレーリング側、左側がリーディング側をそれぞれ表している。図中に示した「15A(破線)」は、リターンヨーク層15を備えていない点を除いて本発明の薄膜磁気ヘッドと同様の構成を有する比較例の薄膜磁気ヘッドについて示し、「15B(実線)」は本発明の薄膜磁気ヘッドについて示している。
【0062】
図15に示した結果から判るように、記録磁界強度は、先端部10Aのトレーリング側の端縁Eの位置(±0)近傍においてピークを示し、その位置から離れるにしたがって小さくなった。本発明の薄膜磁気ヘッド(15B)と比較例の薄膜磁気ヘッド(15A)とを比較すると、比較例よりも本発明においてトレーリング側の記録磁界強度が小さくなり、すなわち記録磁界勾配が大きくなった。このことから、磁極層20のトレーリング側にリターンヨーク層15を設けることにより、エアベアリング面30において主磁極層10近傍の記録磁界強度が相対的に高まることが確認された。
【0063】
続いて、本発明の薄膜磁気ヘッドのSN比を調べたところ、図16に示した結果が得られた。図16は、SN比のギャップ厚依存性を表している。図中の「横軸」はギャップ層12の厚さ(μm)、すなわち主磁極層10とリターンヨーク層15との接近間隔を示し、「縦軸」はSN比(dB)を示している。
【0064】
図16に示した結果から判るように、SN比は、ギャップ層12の厚さが小さくなるほど高くなった。このことから、磁極層20のトレーリング側にリターンヨーク層15を備えることにより良好なSN比が得られる上、特に、ギャップ層12の厚さを小さくしてリターンヨーク層15を主磁極層10に近づけることにより、SN比がさらに向上することが確認された。特に、ギャップ層12の厚さを0.2μm以下にしたところ、極めて高いSN比が得られた。
【0065】
続いて、本発明の薄膜磁気ヘッドのネックハイトNHおよびハイト比NH/THの最適化を図るために、ギャップ層12の厚さを0.1μmに固定した上で、オーバーライト特性およびSN比を調べたところ、図17〜図19に示した結果が得られた。図17はオーバーライト特性のネックハイト依存性を表し、図18はオーバーライト特性のハイト比依存性を表し、図19はSN比のネックハイト依存性を表している。図17および図19中の「横軸」はいずれもネックハイトNH(μm)を示し、図18中の「横軸」はハイト比NH/THを示している。また、図17および図18中の「縦軸」はオーバーライト特性(dB)を示し、図19中の「縦軸」はSN比(dB)を示している。図17〜図19中に示した「17A〜19A」はいずれも先端部10Aの幅W1=0.15μmの場合を示し、「17B〜19B」はいずれも幅W1=0.10μmの場合を示している。
【0066】
図17に示した結果から判るように、オーバーライト特性は、ネックハイトNHの変化に応じて下向き凸状に変化した。この際、先端部10Aの幅W1の差異に着目すると(17A,17B)、オーバーライト特性は、幅W1が大きいほど高くなった。ここで、実用上必要とされるオーバーライト特性の下限値を30dBとすると、オーバーライト特性が30dB以上になるネックハイトNHは、幅W1=0.15μmの場合(17A)にNH≦0.20μm(=W1+0.05μm)の範囲内となり、一方、幅W1=0.10μm場合(17B)にはNH≦0.15μm(=W1+0.05μm)の範囲内であった。このことから、ネックハイトNHをNH≦W1+0.05μmの範囲内とすることにより、オーバーライト特性が確保されることが確認された。
【0067】
また、図18に示した結果から判るように、オーバーライト特性は、ハイト比NH/THの変化に応じて上向き凸領域および下向き凸領域を含むように変化し、特に、先端部10AのW1が大きいほど高くなった(18A,18B)。ここで、オーバーライト特性が30dB以上になるハイト比NH/THは、幅W1=0.15μmの場合(18A)にNH/TH≦2.1μmの範囲内となり、一方、幅W1=0.10μm場合(18B)に0.5μm<NH/TH<1.6μmの範囲内となった。このことから、ハイト比NH/THを0.5<NH/TH<1.6の範囲内とすることにより、先端部10Aの幅W1に関係せずにオーバーライト特性が確保されることが確認された。
【0068】
さらに、図19に示した結果から判るように、SN比は、ネックハイトNHの変化に応じて下向き凸状に変化し、特に、先端部10AのW1が大きいほど高くなった(19A,19B)。実用上、SN比が18dBよりも高い必要があるとすると、SN比が18dBよりも高くなるネックハイトNHは、幅W1=0.15μmの場合(19A)にNH≦0.20μm(=W1+0.05μm)の範囲内となり、一方、幅W1=0.10μm場合(19B)にNH≦0.15μm(=W1+0.05μm)の範囲内となった。このことから、ネックハイトNHをNH≦W1+0.05μmの範囲内とすることにより、SN比が確保されることが確認された。
【0069】
以上の点をまとめると、磁極層20のトレーリング側にリターンヨーク層15を設けると、記録磁界勾配が急峻化してSN比が改善される。特に、ギャップ層12の厚さを小さくしてリターンヨーク層15を磁極層20に近づけるほどSN比がより向上し、ギャップ層12の厚さを約0.2μm以下にすると極めて高いSN比が得られる。この場合には、上記「発明が解決しようとする課題」の項において説明したように、リターンヨーク層15を磁極層20に近づけることによりオーバーライト特性が低下し得るが、例えば、ギャップ層12の厚さを0.2μm以下(例えば0.1μm)にした上で、ネックハイトNHをNH≦W1+0.05μmの範囲内とし、かつハイト比NH/THを0.5<NH/TH<1.6の範囲内とすれば、リターンヨーク層15を磁極層20に近づけた場合においてもオーバーライト特性が確保される。しかも、ネックハイトNHやハイト比NH/THに依存してSN比が変動し得るが、これらのネックハイトNHやハイト比NH/THを上記範囲内にすれば、SN比も確保される。
【0070】
以上、実施の形態および実施例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。具体的には、例えば、上記実施の形態および実施例では、本発明を単磁極型ヘッドに適用する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、リング型ヘッドに適用してもよい。また、上記実施の形態では、本発明を複合型薄膜磁気ヘッドに適用する場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、書き込み用の誘導型磁気変換素子を有する記録専用の薄膜磁気ヘッドや、記録・再生兼用の誘導型磁気変換素子を有する薄膜磁気ヘッドにも適用可能である。もちろん、本発明を、書き込み用の素子および読み出し用の素子の積層順序を逆転させた構造の薄膜磁気ヘッドについても適用可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の薄膜磁気ヘッドまたは磁気記録装置によれば、磁極層の媒体流出側に配設された環流磁極層を備え、距離NHをNH≦W1+0.05μmの範囲内とし、かつ距離比NH/THを0.5<NH/TH<1.6の範囲内としたので、記録特性に影響を及ぼす距離NHおよび距離比NH/THの双方が適性化される。したがって、磁極層の媒体流出側に還流磁極層を配設した場合においても、記録特性を確保することができる。
【0072】
また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、ギャップ層の厚さを0.2μm以下にすれば、SN比をより向上させることができる。
【0073】
また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、環流磁極端面の厚さ方向における寸法を磁極端面の厚さ方向における寸法の5倍以上にすれば、環流磁極端面の面積が磁極端面の面積よりも大きくなるため、環流磁極層による意図しない書き込みを防止することができる。この場合には、さらに、環流磁極端面の幅を磁極端面の幅以上にすれば、環流磁極層の書き込み防止により寄与することができる。
【0074】
また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、記録媒体対向面から絶縁層の最前端位置まで延在する第1の環流磁極層部分と、記録媒体対向面からバックギャップまで延在し、第1の環流磁極層部分および磁極層の双方と連結された第2の環流磁極層部分とを含むように環流磁極層を構成すれば、絶縁層の最前端位置が常に第1の環流磁極層部分の位置に基づいて規定されるため、薄膜磁気ヘッドの記録性能を決定する重要な因子のうちの1つであるスロートハイトを精密に制御することができる。
【0075】
また、本発明の薄膜磁気ヘッドでは、第1および第2の磁極層部分を含む主磁極層と、この主磁極層の媒体流入側に、記録媒体対向面から後退した位置からこの位置から離れる方向に延在すると共に主磁極層と連結されるように配設された補助磁極層とを含むように磁極層を構成すれば、磁束の放出口を小さくしつつ、磁気ボリュームを確保することが可能になるため、記録磁界強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの断面構成を表す断面図である。
【図2】図1に示した薄膜磁気ヘッドの主要部の平面構成を表す平面図である。
【図3】図2に示した薄膜磁気ヘッドの主要部の露出面の平面構成を拡大して表す平面図である。
【図4】図1〜図3に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程における一工程を説明するための断面図である。
【図5】図4に続く工程を説明するための断面図である。
【図6】図5に続く工程を説明するための断面図である。
【図7】図6に続く工程を説明するための断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの断面構成を表す断面図である。
【図9】図8に示した薄膜磁気ヘッドの主要部の平面構成を表す平面図である。
【図10】図9に示した薄膜磁気ヘッドの主要部の露出面の平面構成を拡大して表す平面図である。
【図11】図8〜図10に示した薄膜磁気ヘッドの製造工程における一工程を説明するための断面図である。
【図12】図11に続く工程を説明するための断面図である。
【図13】本発明の薄膜磁気ヘッドを搭載した磁気記録装置の切り欠き外観構成を表す図である。
【図14】図13に示した磁気記録装置の要部の外観構成を拡大して表す図である。
【図15】記録磁界強度の記録位置依存性を表す図である。
【図16】SN比のギャップ厚依存性を表す図である。
【図17】オーバーライト特性のネックハイト依存性を表す図である。
【図18】オーバーライト特性のハイト比(ネックハイト/スロートハイト)依存性を表す図である。
【図19】SN比のネックハイト依存性を表す図である。
【符号の説明】
1…基板、2,9,11,14,44…絶縁層、3…下部シールド層、4…シールドギャップ膜、5…上部シールド層、6…MR素子、7…分離層、8…補助磁極層、9Z,11Z…前駆絶縁層、10…主磁極層、10A…先端部、10B…後端部、10P,15P,45AP,45BP…露出面、12…ギャップ層、12BG…バックギャップ、13…薄膜コイル、14F,44F…フォトレジスト膜、15,45…リターンヨーク層、16…オーバーコート層、20…磁極層、30…エアベアリング面、45A…TH規定部、45B…ヨーク部、100A…再生ヘッド部、100B…記録ヘッド部、FP…フレアポイント、NH…ネックハイト、TH…スロートハイト、TP…スロートハイトゼロ位置、θ…エイペックスアングル。

Claims (9)

  1. 磁束を発生させる薄膜コイルと、
    この薄膜コイルを周囲から電気的に分離する絶縁層と、
    所定の媒体進行方向に移動する記録媒体に対向する記録媒体対向面からこの面と離れる方向に記録トラック幅を規定する一定幅をもって延在する第1の磁極層部分と、この第1の磁極層部分の後方に連結され、前記第1の磁極層部分よりも大きな幅を有する第2の磁極層部分とを含み、前記薄膜コイルにおいて発生した磁束を前記記録媒体に向けて放出する磁極層と、
    この磁極層の前記媒体進行方向における媒体流出側に、前記記録媒体対向面に近い側においてギャップ層を介して前記磁極層と対向すると共に前記記録媒体対向面から遠い側のバックギャップにおいて前記磁極層と連結されるように配設され、前記磁極層から放出されて前記記録媒体を磁化した磁束を環流させる環流磁極層と、を備え、
    前記磁極層のうちの前記第1の磁極層部分の幅をW1(μm)とし、前記記録媒体対向面と前記磁極層の幅が前記第1の磁極層部分から前記第2の磁極層部分へ拡がる拡幅位置との間の距離をNH(μm)とし、前記記録媒体対向面と前記絶縁層の最前端位置との間の距離をTH(μm)としたとき、距離NHがNH≦W1+0.05μmの範囲内であり、かつ距離比NH/THが0.5<NH/TH<1.6の範囲内である
    ことを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. 前記ギャップ層の厚さが0.2μm以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 前記磁極層が前記記録媒体対向面に露出した磁極端面を有すると共に、前記環流磁極層が前記記録媒体対向面に露出した環流磁極端面を有し、
    前記環流磁極端面の厚さ方向における寸法が、前記磁極端面の厚さ方向における寸法の5倍以上である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 前記環流磁極端面の幅が、前記磁極端面の幅以上である
    ことを特徴とする請求項3記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 前記環流磁極層が、前記記録媒体対向面から前記バックギャップまで延在する連続構造を有している
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 前記環流磁極層が、
    前記記録媒体対向面から前記絶縁層の最前端位置まで延在する第1の環流磁極層部分と、
    前記記録媒体対向面から前記バックギャップまで延在し、前記第1の環流磁極層部分および前記磁極層の双方と連結された第2の環流磁極層部分と
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  7. 前記磁極層が、
    前記第1および第2の磁極層部分を含む主磁極層と、
    この主磁極層の前記媒体進行方向における媒体流入側に、前記記録媒体対向面から後退した位置からこの位置と離れる方向に延在すると共に前記主磁極層と連結されるように配設された補助磁極層と
    を含んで構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  8. 前記磁極層が、前記記録媒体をその表面と直交する方向に磁化させるための磁束を放出するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  9. 記録媒体と、この記録媒体に磁気的に情報を記録する薄膜磁気ヘッドとを有し、
    前記薄膜磁気ヘッドが、磁束を発生させる薄膜コイルと、この薄膜コイルを周囲から電気的に分離する絶縁層と、所定の媒体進行方向に移動する記録媒体に対向する記録媒体対向面からこの面と離れる方向に記録トラック幅を規定する一定幅をもって延在する第1の磁極層部分とこの第1の磁極層部分の後方に連結されて前記第1の磁極層部分よりも大きな幅を有する第2の磁極層部分とを含み、前記薄膜コイルにおいて発生した磁束を前記記録媒体に向けて放出する磁極層と、この磁極層の前記媒体進行方向における媒体流出側に前記記録媒体対向面に近い側においてギャップ層を介して前記磁極層と対向すると共に前記記録媒体対向面から遠い側のバックギャップにおいて前記磁極層と連結されるように配設され、前記磁極層から放出されて前記記録媒体を磁化した磁束を環流させる環流磁極層と、を備え、
    前記磁極層のうちの前記第1の磁極層部分の幅をW1(μm)とし、前記記録媒体対向面と前記磁極層の幅が前記第1の磁極層部分から前記第2の磁極層部分へ拡がる拡幅位置との間の距離をNH(μm)とし、前記記録媒体対向面と前記絶縁層の最前端位置との間の距離をTH(μm)としたとき、距離NHがNH≦W1+0.05μmの範囲内であり、かつ距離比NH/THが0.5<NH/TH<1.6の範囲内である
    ことを特徴とする磁気記録装置。
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