JP2006138810A - ゴム材料のシミュレーション方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、ゴム材料の変形状態等を精度良く解析するのに役立つゴム材料のシミュレーション方法を提供する。
【解決手段】 ゴムとフィラーとを含むフィラー充填ゴムの変形をシミュレーションするゴム材料のシミュレーション方法であって、前記フィラー充填ゴムを数値解析が可能な要素で分割した材料モデルを設定するステップS1と、前記材料モデルに条件を設定して変形計算を行うステップS2、S3と、前記変形計算から必要な物理量を取得するステップS4とを含み、かつ前記材料モデルは、前記フィラーを有限個の要素で分割したフィラーモデルと、前記フィラーモデルを取り囲むとともに前記ゴムを有限個の要素で分割したゴムモデルとを含むとともに、前記ゴムモデルには、変形速度に応じて発生する応力が異なる変形速度依存性が定義されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ゴム材料の変形状態等を精度良く解析するのに役立つゴム材料のシミュレーション方法に関する。
ゴム材料は、タイヤ、スポーツ用品、その他各種の工業製品に広く使用される。また試作の手間とコストとを減じるために、ゴム材料の変形状態などを予めコンピュータを用いて計算しかつ予測することが行われている。従来、このような方法として、下記の非特許文献1ないし2が知られている。
Ellen M. Arruda and Marry C. Boyce著「 A THREE-DIMENSIONAL CONSTITUTIVE MODEL FOR THE LARGE STRECH BEHAVIOR OF RUBBER ELASTIC MATERIALSS」 Journal of the Mechanics and Physics of Solids Volume 41, Issue 2, Pages 389-412 (February 1993)
J. S. BERGSTROM and M. C. BOYCE 著「 CONSTITUTIVE MODELING OF THE LARGE STRAIN TIME-DEPENDENT BEHAVIOR OF ELASTOMERS」 Journal of the Mechanics and Physics of Solids Volume 46, No.5 PP. 931-954 (1998)
非特許文献1は、分子鎖網目理論(後で詳しく述べる。)を用いることにより、ゴム材料を解析することが記載されている。しかしながら、この文献に記載された方法では、ゴム材料が一般に有する変形速度依存性を再現することができない。
変形速度依存性とは、ゴム材料が、その変形速度によって異なる粘弾性特性を示す性質である。簡単に述べると、同じゴム試験片に異なる周波数の振幅歪(例えば10Hzと1000Hz)を与えた場合、それぞれの周波数でのエネルギーロスは異なった値を示す。上記非特許文献1では、このようなゴム材料の変形速度依存性が考慮に入れられていないため、一つのモデルから、互いに異なる周波数での変形性能を正しく評価することができない。
ここで、ゴム材料が主体的に用いられている空気入りタイヤを例に挙げ、その燃費性能とグリップ性能(加減速時等でのタイヤと路面との密着性の指標)という2つの性能について考える。タイヤの燃費性能を向上させるためには、一般的な定常走行速度においてエネルギーロスができるだけ小さいゴムをトレッドに用いることが有効である。つまり、燃費性能の評価については、周波数で約10〜100Hz程度の低い変形速度におけるゴムの粘弾性(エネルギーロス)を調べる必要がある。
一方、グリップ性能の向上には、トレッドゴムと路面との接地瞬間において、該路面の微小な凹凸にトレッドゴムを柔軟に変形させて接触させる必要がある。このため、グリップ性能は、高速変形時において、エネルギーロスが大きいほど良い。つまり、グリップ性能の評価については、周波数で約10000〜1000000Hz程度の大きな変形速度でのゴムの粘弾性(エネルギーロス)を調べる必要がある。
図21には、タイヤ用ゴム組成物について、周波数・温度換算則を用いて計算された周波数−エネルギーロスのグラフを実線にて示す。図から明らかなように、周波数が変化すると、エネルギーロスも大きく変わる。然るに、前記非特許文献1では、ゴムモデルの変形速度を異ならせても、二点鎖線で示されるような同じ値しか得られない。これでは、ゴム開発に有用な情報は得られない。なお変形速度は、変形周波数とひずみとの積とする。
また、前記非特許文献2は、フィラーが充填されたゴム材料からゴムモデルを設定し、そこに変形速度依存性を考慮することが記載されている。しかし、フィラーを配合したゴム材料の変形計算を行う場合、フィラーとマトリックスゴムとの界面をどのように取り扱うかは重要な問題である。種々の研究の結果、前記界面には、様々な現象が生じており、とりわけ界面におけるゴムとフィラーとの滑りないし摩擦現象は、比較的大きなエネルギーロスを生じさせることが昨今分かってきた。従って、精度の良いゴム材料のシミュレーションを行うためには、フィラーとゴムとを分けてモデル化することが重要である。
しかしながら、前記非特許文献2に記載されている技術は、フィラーとゴムとを区別することなく一つにまとめてモデル化している。このような方法では、ゴムのフィラーとの界面の様子や、変形時の応力の分布状態などの情報を知ることができない。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、材料モデルを、フィラーを有限個の要素で分割したフィラーモデルと、このフィラーモデルを囲むとともにゴムを有限個の要素で分割したゴムモデルとを含んで設定し、かつ、前記ゴムモデルには、変形速度に応じて発生する応力が異なる変形速度依存性を定義することを基本として、フィラーとゴムとの界面を含めて、精度良くゴム材料の変形状態等をシミュレーションしうるゴム材料のシミュレーション方法を提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、ゴムとフィラーとを含むフィラー充填ゴムの変形をシミュレーションするゴム材料のシミュレーション方法であって、前記フィラー充填ゴムを数値解析が可能な要素で分割した材料モデルを設定するステップと、前記材料モデルに条件を設定して変形計算を行うステップと、前記変形計算から必要な物理量を取得するステップとを含み、かつ前記材料モデルは、前記フィラーを有限個の要素で分割したフィラーモデルと、前記フィラーモデルを囲むとともに前記ゴムを有限個の要素で分割したゴムモデルとを含み、前記ゴムモデルには、変形速度に応じて発生する応力が異なる変形速度依存性が定義されたことを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記物理量は、前記ゴムモデルの各要素に生じた応力又はエネルギーロスを含み、かつ、前記物理量を視覚化しその分布図を得るステップをさらに含むことを特徴とする請求項1又は2記載のゴム材料のシミュレーション方法である。
また請求項3記載の発明は、前記ゴムモデルは、前記フィラーモデルの周囲を囲む厚さが小さい界面モデルと、この界面モデルを取り囲むマトリックスモデルとを含むとともに、その少なくとも一方に、前記変形速度依存性が定義されることを特徴とする請求項1記載のゴム材料のシミュレーション方法である。
また請求項4記載の発明は、前記界面モデルは、任意の変形速度において、前記マトリックスモデルよりも軟い粘弾性特性が定義されることを特徴とする請求項3記載のゴム材料のシミュレーション方法である。
本発明のシミュレーション方法では、変形計算に供される材料モデルが、フィラーモデル及びそれを囲むゴムモデルを含む。このため、ゴムモデルについては、フィラー周辺での物理量のみならず、フィラーから離れた位置での物理量を得ることができる。言い換えると、フィラーの周りの物理量(例えば応力やエネルギーロス等)の分布を知り得る。従って、より詳細かつ具体的な解析が可能となる。これらの物理量は、請求項2に記載の発明のように、分布図として視覚化されることによって、より一層、ゴム及びフィラー材料の開発において有用な情報となる。
また本発明のシミュレーション方法では、ゴムモデルに変形速度依存性が定義される。ゴムに周期的な歪を与えて粘弾性を測定する物理的な試験器は存在する。しかし、現在の測定技術では歪の周波数はせいぜい1000Hz程度である。これは、例えば、タイヤトレッドゴムのグリップ性能を評価するためには十分ではない。本発明のようにゴムモデルに変形速度依存性を与えることによって、試験器では得ることができない次元での変形速度シミュレーションができる。
また請求項3に記載された発明のように、ゴムモデルは、界面モデルとマトリックスモデルとを含むことが望ましい。フィラー充填ゴムは、フィラーとゴムとの間に物理的な界面がある。フィラーがカーボンブラックである場合、ゴムとの界面は物理的な結合である。またフィラーがシリカである場合、ゴムとの界面はカップリング剤による化学的結合である。これらの結合は、界面モデルのゴムの粘弾性特性の調節により、擬似的かつ比較的正確に再現できる。したがって、カップリング剤の検討及び評価を行うのに役立つ。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1には、本発明のシミュレーション方法を実施するためのコンピュータ装置1が示される。コンピュータ装置1は、本体1a、入力手段としてのキーボード1b、マウス1c及び出力手段としてのディスプレイ装置1dを含む。本体1aは、図示していないが、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、磁気ディスクなどの大容量記憶装置、CD−ROM及びフレキシブルディスクドライブ1a1、1a2などを含む。そして、前記大容量記憶装置には、後述する本発明のシミュレーション方法を実行するための処理手順(プログラム)が記憶されている。
図2には、本実施形態のシミュレーション方法の処理手順の一例が示される。本実施形態では、先ずゴムとフィラーとを含むフィラー充填ゴムの材料モデルが設定される(ステップS1)。図3には、微視構造(「ユニットセル」とも呼ばれる)Uとしての材料モデル2の一例が視覚化して示されている。
該材料モデル2は、解析しようとするフィラー充填ゴムの微小領域を、有限個の小さな要素2a、2b、2c…に分割(置換)することにより得られる。解析対象のフィラー充填ゴムは、実在するか否かは問われない。各要素2a、2b、2c…は、数値解析が可能に定義される。数値解析が可能とは、例えば有限要素法、有限体積法、差分法又は境界要素法といった数値解析法により各要素ないし系全体についての変形計算が可能なことを意味する。
具体的には、各要素2a、2b、2c…について、座標系における節点の座標値、要素の形状、材料特性などが数値データにて定義される。各要素2a、2b、2c…には、例えば2次元平面要素として三ないし四辺形の要素、3次元要素としては、例えば4ないし6面体の要素が用いられる。本実施形態では、前者が用いられる。これらにより、ゴム材料モデル2は、前記コンピュータ装置1にて変形計算が可能なデータを構成しうる。
この実施形態の材料モデル2は、後述する変形シミュレーションにおいて平面ひずみ状態で解析が行われる。したがってZ方向(紙面と直角方向)にはひずみを持たない。また、この例の材料モデル2は、例えば縦横それぞれ300×300ナノメータで設定されてる。
材料モデル2は、フィラーがモデル化されたフィラーモデル3と、ゴムがモデル化されたゴムモデル4とを含む。本実施形態のゴムモデル4は、さらに、前記フィラーモデル3の周囲に配された厚さが小さい界面モデル5と、この界面モデル5を取り囲むマトリックスモデル6とを含む。図3には、理解しやすいように、フィラーモデル3が白色で、界面モデル5がやや薄い灰色で、さらにマトリックスモデル6が最も濃い灰色でそれぞれ視覚化されている。
本実施形態のフィラーモデル3は、カーボンブラックをモデル化することにより設定されている。但しフィラーは、上記のものに限定されるものではなく、例えばシリカ等の他のフィラーであっても良い。フィラーモデル3の形状は、例えば、電子顕微鏡にて撮像した実際のゴム中のフィラー(カーボンブラック)の形状に基づいて定め得る。図4に示されるように、カーボンブラックCBは、具体的には、炭素原子からなる直径数10ナノメータ程度の球状の一次粒子7が不規則に3次元的に結合した葡萄の房状構造を持つ。本実施形態のフィラーモデル3は、この構造の平面視を基準に設定されている。
またカーボンブラックは、ゴム等の粘弾性材料に比べると数百倍の硬さを持つ。このため、本明細書ではフィラーモデル3は弾性体として取り扱われ、エネルギーロスは生じない。また、セルユニットUの中に含まれるフィラーモデル3の数は、解析対象のゴムへのフィラー充填量などに基づいて定められている。
次に、前記界面モデル5について述べる。ゴムとフィラーとは界面で物理的ないし化学的に結合しており、他の部分では見られない様々な現象、例えばゴムとフィラーとの間の大きな滑りやこれに伴う摩擦が生じていると推察されている。
このため、本実施形態では、フィラーモデル3を連続して取り囲み、かつ、薄い厚さで界面モデル5を設定する。界面モデル5は必ずしも連続してフィラーモデル3を取り囲む必要はない。また界面モデル5の厚さtも特に限定はされないが、種々の実験の結果、前記厚さtは、例えば1〜20ナノメートル、より好ましくは5〜10ナノメートルが望ましい。
次にマトリックスモデル6について述べる。マトリックスモデル6は、界面モデル5の外側で該界面モデル5を取り囲むように定義される。ユニットセルUにおいて、マトリックスモデル6は、フィラーモデル3及び界面モデル5を除いた部分、すなわちゴムモデル4の主要部を構成している。
本発明では、ゴムモデル4に、変形速度に応じて発生する応力が異なる変形速度依存性が定義される。図5には、変形速度依存性を有するゴムモデル4の変形の原理を説明する概念図が示される。ゴムモデル4の個々の要素は、第1の変形ネットワークAと、第2の変形ネットワークBとが並列に結合されたものと考えることができる。系全体に発生する応力Sは、第1の変形ネットワークAに生じた応力と、第2の変形ネットワークBに生じた応力との和である。また、両ネットワークA、Bは並列結合であるため、各々のネットワークAないしBに生じる歪(伸び)はともに同一である。
第1の変形ネットワークAは、バネと等価なものとして考える。第1の変形ネットワークAに生じる応力は、バネの伸び(歪)に応じた値になる。またバネの伸びは、速度に関係なく単に荷重に基づいて生じる。従って、第1の変形ネットワークAは、変形速度に依存しない応力を表す。
第2の変形ネットワークBは、バネeとダッシュポットpとの直列接続体と等価なものとして考え得る。ダッシュポットpは、ニュートンの粘性法則に従う流体(油等)が封止されたシリンダ筒の中を、オリフィス等が設けられたピストンが移動する減衰装置であって、ピストンの移動速度に比例した抵抗が生じるものとする。第2の変形ネットワークBの全体の伸び(歪)は、バネeの伸びとダッシュポットの伸びとの和である。さらに第2の変形ネットワークBに生じる応力も、バネeの伸び(歪)に応じた値になる。しかし、バネeの伸びは、荷重によって単純に決定されるものではなく、ゴムモデルの変形速度に依存したダッシュポットpの抵抗の影響を受ける。つまり、第2の変形ネットワークBは、変形速度に依存した応力を表す。
次に、各変形ネットワークA、Bに基づいたゴムモデル4の応力計算手順について述べる。
<第1の変形ネットワークA>
第1の変形ネットワークAの応力の計算には、分子鎖網目理論に基づく8鎖モデルが用いられる。その応力は、速度形式において例えば下記式(1)のものが適用できる。
図6(A)、(B)に示されるように、分子鎖網目理論は、連続体としてのゴム材料aは微視構造daとして、無秩序に配向された分子鎖cが接合点bで連結された網目構造を持つ、と考える理論である。前記接合点bは、例えば分子間の化学的結合等であってそれには架橋点等が含まれる。
図6(C)に示されるように、1本の分子鎖cは、複数のセグメントdから構成されるものとする。一つのセグメントdは、分子鎖網目理論においては繰り返しの最小構成単位である。また一つのセグメントdは、化学的には同図(D)に示されるように、炭素原子が共有結合によって連結した複数個のモノマーfが連結したものと等価と考える。個々の炭素原子は、原子同士の結合軸の周りで互いに自由に回転しうるため、セグメントdは全体として曲がりくねるなど様々な形態をとり得る。
また分子鎖網目理論では、接合点bが原子の揺らぎ周期に対して長時間的には平均位置が変化しないものと仮定し、接合点bの回りの摂動を無視する。さらに二つの接合点b、bを両端に持つ分子鎖cの端−端ベクトル(end-to-end vector )は、それが埋め込まれているゴム材料の連続体と共に変形するものとする。
また図7に示されるように、分子鎖網目理論においては、粘弾性材料は巨視的には微小な8鎖モデルgが集合した立方体状の網目構造体hとして考えられている。一つの8鎖モデルgは、拡大して示されるように、前記分子鎖cが立方体の中心に定められた一つの接合点b1から、各頂点に設けられた8つの各接合点b2にそれぞれのびるものと考える。これらを用いて応力等の計算が行われる。この8鎖モデルについては、前記非特許文献1において述べられている。
本実施形態では、第1の変形ネットワークAにおいて、非特許文献1などが提案する一般的な8鎖モデルを以下のように修正して用いる。
ゴム材料は、荷重負荷における変形過程において、数百%にも達し得る大きな歪が許容される。このメカニズムは、複雑に絡み合った前記分子鎖cの絡み部分(接合点b)がほどけることによって得られる。具体的に述べると、図8(A)に示されるように、一つの接合点bで絡み合っている分子鎖c1ないしc4に矢印方向の引張応力が作用すると、各分子鎖c1ないしc4は伸び、接合点bは大きな歪を受けて破損(消滅)する。そして、同図(B)に示されるように、これまで2本であった分子鎖c1及びc2は、あたかも1本の長い分子鎖c5のように振る舞う。分子鎖c3及びc4についても同様である。本実施形態のシミュレーションでは、このような分子鎖cのからみの減少による影響を前記式(1)に取り入れ、正確さを期する。
ここで、8鎖モデルにおける分子鎖cのからみの減少と前記セグメントdとの関係について考える。図7に示した網目構造体hは、幅方向、高さ方向及び奥行き方向にそれぞれ8鎖モデルgがk個結合したものとする(ただし、kは、十分に大きい数とする。)。いま、網目構造体hに含まれる接合点bの総数を「からみ数」として符号mで表すと、からみ数mは、式(2)で表される。同様に、網目構造体hに含まれる分子鎖cの数、即ち、ゴムモデル4の単位体積中に含まれる分子鎖の数nは、式(3)で表し得る。
m=(k+1)3 +k3 …式(2)
n=8k3 …式(3)
ここで、kは十分に大きい数のためその3次項以外を省略すると、上式(2)は次式(4)で表し得る。
m=2k3 …式(4)
さらに上記式(3)及び(4)の関係から、からみ数mは、nを用いて、式(5)で表し得る。
n=4m …式(5)
ここで、ゴムモデル4は、変形してもその単位体積中に含まれる分子鎖のセグメントの総数NA には変化がないから、1本の分子鎖に含まれる平均セグメント数をNとすると、式(6)が成り立つ。
A =n・N …式(6)
式(6)をNについて解くと、式(7)が得られる。
N=NA /n …式(7)
また式(7)及び式(5)から式(8)が得られる。
N=NA /4m …式(8)
式(8)から明らかなように、負荷変形によって、ゴムの分子鎖cのからみ数mが減少していくと、1本の分子鎖cに含まれる平均セグメント数Nは増加する。従って、負荷変形に応じて、式(1)の平均セグメント数Nを増加させることにより、分子鎖cのからみの減少を式(1)の中に取り込み得る。これは、ゴムの変形メカニズムをより精度良く擬似化でき、計算精度の向上に役立つ。ここで、負荷変形とは、微小時間の間でマトリックスモデル4の歪が増大する変形である。逆に、歪が減少する変形を除荷変形とする。
前記平均セグメント数Nは、様々な方法で増加させ得る。例えば、平均セグメント数Nは、負荷変形時における歪に関連したパラメータに基づいて増大するものが望ましい。歪に関連したパラメータとしては、特に限定されるものではないが、例えば、歪、歪速度又は歪の1次の不変量I1 などがある。本実施形態では、前記平均セグメント数Nを、下記式(9)で定める。式(9)は、平均セグメント数Nが、当該マトリックスモデル4の各要素個々において、それぞれ歪の1次の不変量I1 (より詳しくはその平方根であるパラメータλc )の関数であることを示す。
式(9)の上記AないしEは、いずれも定数である。これは、ゴム試験片の単純な1軸引張試験などの実測結果から容易に定めることができる。例えば、先ず解析対象となるゴム材料の応力−歪曲線を得る。そして、その荷重除荷時の曲線に沿うように前記n、Nを定める。これにより、分子鎖のセグメントの総数NA (=n・N)が決まる。次に、荷重負荷時の曲線に整合するよう、各歪における平均セグメント数Nを求める。そして、決定された負荷時の平均セグメントNに一致するよう、式(9)のパラメータAないしEを決定する。本実施形態では、N=16を使用し、かつ、負荷終了時のNが除荷時のそれと等しくなるように設定している。上記定数の一例を示す。
A=+2.9493
B=−5.8029
C=+5.5220
D=−1.3582
E=+0.1325
図9には、前記平均セグメント数Nとλc との関係が示される。歪に関するパラメータであるλc が大きくなると、平均セグメント数Nは滑らかに増大する。この例では、λc の上限は約2.5である。後述する変形シミュレーションにおいては、ゴムモデル4の各要素について、負荷変形時ではλc が常に計算される。計算されたλc は、式(9)に代入され、当該要素の当該歪状態における平均セグメント数Nが計算される。平均セグメント数Nは、適宜のタイミングで計算されて、式(1)に取り込まれる。なお本実施形態では、ゴムモデル4の除荷変形においては、その除荷開始時の平均セグメント数Nを、ひずみが零になるまで保持とする。
<第2の変形ネットワークB>
分子鎖網目理論に基づく8鎖モデルは、第2の変形ネットワークBのバネeにも適用される。従って、第2の変形ネットワークBに生じる応力も、前記式(1)を用いて計算しうる。ただし、第2の変形ネットワークBでは、変形速度に依存した抵抗が生じ、これは伸長比λc に影響する。
伸長比λc は、式(1)のただし書きのように、分子鎖の各方向の主ストレッチから計算される。第2の変形ネットワークBでは、各主ストレッチλi (Be)は、次の手順により計算される。なお添字iは各方向を表し(i=1、2…)、二次元であればx,yを意味する。また右肩の添字(Be)は第1の変形ネットワークAの主ストレッチと区別するために用いられている。
先ず第2の変形ネットワークBにおける相当せん断応力τ(B) を式(10)で計算する。式(10)のσ(B) ' は、前ステップの計算で得られた第2の変形ネットワークBの相当応力である。また、相当せん断応力τ(B) 及びλc (Bp)の値を用いて式(11)からダッシュポットpのひずみ速度を計算する。なお式(11)のλc (Bp)は、ダッシュポットの伸長比であり、この値は、前回の計算値λi (Bp)(後述の式14で計算される。)から数1のただし書きの方法に準じて計算される。
また前記ひずみ速度から、ダッシュポットpの変形速度D(Bp)を式(12)より計算し、該変形速度からダッシュポットpの伸びを式(13)及び(14)で計算する。ここで、添字tは計算の時間ステップを示し、Δtはその増分である。
そして、第2の変形ネットワークBのバネeの各ストレッチλi (Be)は、下記式(15)から得られる。なお式(15)中、λi は、第2の変形ネットワークBの全体の伸長比である。
前記λc (Be)は、式(1)に代入され、これにより、第2の変形ネットワークBの応力が計算される。そして、第1の変形ネットワークAの応力と第2の変形ネットワークBの応力との和によってゴムモデル4の全体の応力が計算できる。この応力は、変形速度に依存したものになる。またその依存性については、前記式(11)の各材料定数を適宜決定することにより調節しうる。
このような変形速度依存性は、界面モデル5又はマトリックスモデル6の少なくとも一方、好ましくは両方に定義されることが望ましい。本実施形態では、両方のモデル5及び6に定義されている。
また界面モデル5と前記マトリックスモデル6とは、異なる粘弾性特性が定義される。ここで言う粘弾性特性とは、図10に示されるように、任意の変形速度における応力−ひずみ曲線で表される特性を含む。例えば図10のように、界面モデル5の曲線の横軸に対する傾き(弾性率に相当)をマトリックスモデル6のそれよりも小さく設定することができる。またヒステリシスループの面積を異ならせても良い。この態様では、同一応力の場合、界面モデル5のひずみは、マトリックスモデル6よりも大きくなるように粘弾性特性が定められている。ただし、このような態様に限定されるものではない。
次に本実施形態のシミュレーション方法では、材料モデル2を用いて変形シミュレーションが行われる(ステップS3)。変形シミュレーションの具体的な処理手順は、図11に示される。変形シミュレーションでは、先ず各種データがコンピュータ装置1に入力される(ステップS31)。入力されるデータには、各要素に定義された節点の位置や材料特性といった情報が含まれる。
コンピュータ装置1では、入力されたデータに基づいて各要素の剛性マトリックスを作成し(ステップS32)、しかる後、全体構造の剛性マトリックスが組み立てられる(ステップS33)。全体構造の剛性マトリックスには、既知節点の変位、節点力が導入され(ステップS34)、剛性方程式の解析が行われる。そして、未知節点変位が決定され(ステップS35)、前記式などを用いて各要素の応力、主応力及び/又はひずみといった物理量が計算されかつ出力される(ステップS36ないし37)。ステップS38では、計算を終了させるか否かの判定がなされ、否定的である場合には、ステップS32以降を繰り返す。
シミュレーションは、例えば有限要素法を用いたエンジニアリング系の解析アプリケーションソフトウエア(例えば米国リバモア・ソフトウェア・テクノロジー社で開発・改良されたLS−DYNA等)を用いて行うことができる。
また本シミュレーションは、均質化法(漸近展開均質化法)に基づいて行われる態様を例示する。均質化法は、解析対象領域が任意の微視構造の繰り返しによって構成され、その繰り返し度合いが非常に密なために直接有限要素法で領域を離散化出来ない場合、解析対象を均質な等価モデルで代用して全体を解析し、その解析結果を任意の点での微視構造に戻すことによって微視構造自身の変形を近似的に求めることができる。
具体例で述べると、均質化法では、図12に示されるように、材料モデル2のユニットセルUを周期的に持っている材料全体Mを表現するxI と、前記微視構造を表現するyI との独立した2変数が用いられる。微視的スケールと巨視的スケールという異なる尺度の場におけるそれぞれ独立した変数を漸近展開することにより、ユニットセルUのモデル構造を反映させた材料全体Mの平均的な力学応答を求め得る。漸近展開均質化法については、例えば次の文献に詳細に述べられている。
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本実施形態では、式(1)及び(10)の定数等を次のように設定して変形シミュレーションが行われた。
R =0.268
N=6.6
T=296
B =1.38066×10-29
A =n・N=4.328×1026
フィラーモデルの体積含有率 30%
フィラーモデルの縦弾性係数E:100MPa
フィラーモデルのポアソン比ν:0.3
さらに変形シミュレーションは、材料全体Mの解析領域に一様な一軸引張変形を発生させた。引張条件は、図12のx2方向にひずみ速度=1(/s)の高速変形と、ひずみ速度=0.01(/s)の低速変形との2種の条件を用い、いずれもひずみを0.15とした後、それぞれの速度で除荷変形させた。
また変形シミュレーションでは、各ひずみ状態において、平均セグメント数Nが式(9)により計算され、その値を式(1)へ逐次代入した。また材料モデルは、厚さ方向(図3のZ軸方向)に変化しないように拘束条件が与えられた。さらに、界面モデル5及びマトリックスモデル6の平均セグメント数Nは、次のように設定した。
<界面モデル>
・負荷変形時の平均セグメント数N
N=-5.9286+20.6175 λc-21.8168 λc 2 +10.8227λc 3 -1.9003 λc 4
・分子鎖のセグメントの総数NA (一定)
A =3.203×1025
<マトリックスモデル>
・負荷変形時の平均セグメント数N
N=-3.2368+20.6175 λc-21.8168 λc 2 +10.8227λc 3 -1.9003 λc 4
・分子鎖のセグメントの総数NA (一定)
A =4.3281×1026
前記変形計算が行われると、その結果から、各計算ステップのタイミング毎に必要な物理量を得ることができる(ステップS4)。図13は、その計算結果を利用して作られた材料モデルの真応力とひずみとの関係を示すグラフである。図から明らかなように、変形速度によって、材料モデル2は異なる粘弾性特性を示す。本シミュレーションの結果、実際のゴム材料と同様、高速変形では、低速変形(一点鎖線)に比して材料の硬化現象が再現されている。また高速変形の方が、低速変形よりもエネルギーロスが大きくなっていることが確認された。
図14には、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、変形速度依存性が、界面モデルのみに定義され、マトリックスモデルには定義されていない。フィラーの代表例として、カーボンブラックとシリカとが挙げられる。両者の最も大きな違いは、フィラー自体よりも、むしろフィラー表面とゴムとの境界層、すなわち界面にあると考えられており、この界面の付近のゴムの方が、マトリックスゴムよりも、フィラー充填ゴムの特性に対して敏感に影響を及ぼし、変形速度に対する依存性も大きいと考えられる。従って、界面モデルとマトリックスモデルとの変形速度依存性を変えて計算した結果は、実際にフィラーとポリマーとをどのように結合させれば良いかという重要な知見を得るのに役立つ。
各界面モデルには、図14に示されるような変形速度依存性が定義される。この例では、カーボンブラックを例にした界面モデル1は変形速度依存性が大きくかつエネルギーロスも大きく設定されている。シリカを例にした界面モデル2は、変形速度依存性が小さくかつエネルギーロスも小さく設定されている。なお図中、高速変形は、変形速度1000(/s)であり、低速変形は0.1(/s)であることを示す。
図15には、前記界面モデル1ないし2を用いた2種の材料モデル1ないし2を使用し、変形速度1000(/s)で変形シミュレーションを行った結果を示す。縦軸はひずみ、横軸は真応力である。この結果より、厚さが小さい界面モデルの速度依存性を変えただけであるにも拘わらず、材料全体の粘弾性特性に大きな差異が生じることが分かる。図16には、横軸に弾性率(図15のグラフの横軸に対する傾き)、縦軸にエネルギーロス(ヒステリシスループ)をとったグラフである。前述のタイヤのグリップ性能を例に挙げると、グラフの左斜め上方に向かう粘弾性特性が好ましいものとなる。
また、本実施形態のシミュレーションでは、得られた物理量から分布図を作るステップを含む(ステップS5)。図17には、高速変形時かつ最大歪状態のユニットセルU(なおユニットセルUは、図12に示すもので、図3のものとは異なる。)の各要素に生じた応力の分布図の一例を示す。併せて、ユニットセルUの輪郭形状の変化も視覚化されている。この分布図を作るステップは、各要素それぞれについて得られた応力値を色情報(彩度、色相又は明度等)等、視覚にて識別しうる情報に置き換えることで行われる。図17では、色彩が濃いほど大きなひずみであることを示している。この結果より、フィラーモデル3、3の間の距離が小さい部分に、より大きな応力が集中していることが分かる。また、応力が高い部分は、フィラーモデル3を介して引張方向に沿って線状につながっていることも分かる。
また図18には、高速変形時のユニットセルUの各要素に生じたエネルギーロスの分布図を示す。エネルギーロスを得るために、各変形速度条件と等しい速度で除荷を行い1サイクルの応力ひずみ曲線を得た。またユニットセルUの輪郭形状は、図17のものを採用した。この分布図においても、各要素それぞれについて得られたエネルギーロスを色情報(彩度、色相又は明度等)に置き換えて視覚化したものである。色彩が濃いほど大きなエネルギーロスが生じていることを示す。この結果からも、フィラーモデル3、3の間の距離が小さい部分に、より大きなエネルギーロスが生じていることが分かる。なおフィラーモデル3は着色しているがロスはない。また分布図に用いられる物理量は、応力値やエネルギーロスに限られるものではなく、解析の目的応じて種々のものが採用される。
また図19(A)には、高速変形時かつ最大歪状態のユニットセルUの応力分布の部分拡大図、同図(B)には低速変形時のそれが示される。歪が同一であるにも拘わらず、変形周波数の違いによって、応力の分布は異なった様相を示す。即ち、高速変形時の場合、高い応力が比較的広い範囲で生じており、特にフィラーモデル3、3間ではそれが顕著に表れている。
前記非特許文献2のように、フィラーとゴムとをまとめて一つにモデル化した場合、ユニットセルの応力分布は均一であり、かつ物理的な変形も単に長方形になるに過ぎない。従って、これらの分布図は、フィラー充填ゴムのフィラーとゴムとをそれぞれ分けてモデル化することによって初めて得ることができる。
前記分布図は、実際のゴム材料の開発に役立つ非常に有用な情報を提供する。例えば、フィラー充填ゴムにおいて、変形時、より均一な応力分布が得られるものが好ましい。このようなフィラー充填ゴム材料を開発するためには、先ず現状の応力分布状態を知ることが重要である。そして、その結果から、フィラー間の距離のバラツキが極力なくなるように、フィラーの分散性やその物理的形状についてさらなる改善を試みることができる。そして、改良されたたフィラーモデル等を用いて、再度ユニットセルを作成し、より好ましい均一な応力分布が得られるまでコンピュータ上で繰り返し変形シミュレーションを行うことができる。
そして、計算によって、より均一な応力分布が得られた場合、そのユニットセルの物理的構成、即ちフィラーの粒子形状や分散度等を実際の製品に反映させれば良い。特にフィラーの分散状態は、ゴムへの配合量、混練時間及び混練温度の3つのパラメータによってコントロールしうるため、理想的なフィラーモデル3の分散性が得られれば、グリップ力に優れたタイヤ用のゴム組成物或いは燃費性能に優れたゴム材料を比較的短期に開発することができる。
また、本発明のシミュレーション方法は、空気入りタイヤのトレッドゴムの開発に有効に用いることができる。先に述べたように、トレッドゴムの燃費性能は、ゴムの低速変形時の複素弾性率が大きくかつエネルギーロスが小さいほど良い。ここで、トレッドゴムの燃費性能の指標X1は、下記式(16)で表すことができ、この指標X1を大きくするゴムが好適である。
X1=K1・tanδL +K2・EL * -1 …式(16)
ただし、K1及びK2は定数であり、tanδL は、周波数10〜100Hzの範囲内の特定周波数でのフィラー充填ゴムの損失正接、EL * は、変形周波数10〜100Hzの範囲内の特定周波数でのフィラー充填ゴムの複素弾性率とする。
他方、トレッドゴムのグリップ性能は、ゴムの高速変形時のエネルギーロスが大きいほど良い。ここで、トレッドゴムのグリップ性能の指標X2は、下記式(17)で表すことができ、この指標X2を大きくするゴムが好適である。
X2=K3・tanδH …式(17)
ただし、K3は定数であり、tanδH は変形周波数104 〜106 Hzの範囲内の特定周波数でのフィラー充填ゴムの損失正接とする。
図20には、本発明のシミュレーション方法を利用したトレッドゴムの開発方法の一例を示すフローチャートが示される。本実施形態では、先ず、材料モデル2を設定し(ステップSa1)、それに基づいて低速変形条件で変形シミュレーションを行い前記燃費性能に関する指標X1が計算される(ステップSa2)。また同じ材料モデル2に基づいて高速変形条件で変形シミュレーションを行い前記グリップ性能に関する指標X2が計算される(ステップSa3)。なおステップSa2及びSa3は、順序を逆としても良い。
燃費性能とグリップ性能とを両立させるためには、前記各指標X1及びX2の和が大きいほど良いため、本実施形態では、指標X1及びX2の和が最大になったか否かを判定する(ステップSa4)。そして、ステップSa4で真の場合、設定された材料モデル2(ユニットセルU)に基づいて実際のフィラー、ゴム配合等を試作、設計等すれば良い。また、ステップSa4で偽の場合、ユニットセルUのパラメータ等を変更しながら材料モデル2を再度設定し(ステップSa1)、前記指標の和(X1+X2)が最大となるまで変形シミュレーションを繰り返せば良い。なお変更するパラメータとしては、例えば応力−歪線図の傾き(これは、式(1)のCR やNのパラメータを変更することでなしうる。)、ヒステリシスループの大きさ(これは例えば図9のλc 、Nの傾きを変えることによってなしうる。)、前記変形速度依存性(これは、式11の材料定数を変えることによってなしうる。)等が挙げられる。このように、本発明のシミュレーション方法は、具体的な各種ゴム製品の開発に大いに役立つ。
本実施形態で用いたコンピュータ装置の一例を示す斜視図である。 本実施形態の処理手順を示すフローチャートである。 材料モデルの微視構造の一実施形態を示す線図である。 カーボンブラックの形状を示す線図である。 ゴムモデルの変形原理を説明する概念図である。 (A)は粘弾性材料、(B)はその分子鎖1構造を説明する線図、(C)は1本の分子鎖の拡大図、(D)はセグメントの拡大図である。 粘弾性材料の網目構造体及びそれを構成する8鎖モデルの一例を示す斜視図である。 (A)、(B)は分子鎖の接合点の破断を説明する線図である。 パラメータλc と分子鎖1本当たりの平均セグメント数Nとの関係を示すグラフである。 任意の変形速度における界面モデル及びマトリックスモデルの応力−ひずみ曲線である。 変形シミュレーションの手順を示すフローチャートである。 均質化法を説明する微視構造と全体構造との関係を示す。 材料モデルのシミュレーション結果を示す真応力−ひずみの関係を示すグラフである。 材料モデルのシミュレーション結果を示す真応力−ひずみの関係を示すグラフである。 材料モデルのシミュレーション結果を示す真応力−ひずみの関係を示すグラフである。 材料モデルのシミュレーション結果を示す真応力−ひずみの関係を示すグラフである。 材料モデルの応力の分布図である。 材料モデルのエネルギーロスの分布図である。 応力分布図であり、(A)は低速変形、(B)は高速変形のものである。 トレッドゴムの開発手順を示すフローチャートである。 周波数−温度換算則より得られたゴム材料のエネルギーロス−変形速度の関係を示すグラフである。
符号の説明
1 コンピュータ装置
2 材料モデル
3 フィラーモデル
4 ゴムモデル
5 界面モデル
6 マトリックスモデル

Claims (4)

  1. ゴムとフィラーとを含むフィラー充填ゴムの変形をシミュレーションするゴム材料のシミュレーション方法であって、
    前記フィラー充填ゴムを数値解析が可能な要素で分割した材料モデルを設定するステップと、
    前記材料モデルに条件を設定して変形計算を行うステップと、
    前記変形計算から必要な物理量を取得するステップとを含み、
    かつ前記材料モデルは、前記フィラーを有限個の要素で分割したフィラーモデルと、
    前記フィラーモデルを囲むとともに前記ゴムを有限個の要素で分割したゴムモデルとを含み、
    前記ゴムモデルには、変形速度に応じて発生する応力が異なる変形速度依存性が定義されたことを特徴とするゴム材料のシミュレーション方法。
  2. 前記物理量は、前記ゴムモデルの各要素に生じた応力又はエネルギーロスを含み、かつ、前記物理量を視覚化しその分布図を得るステップをさらに含むことを特徴とする請求項1記載のゴム材料のシミュレーション方法。
  3. 前記ゴムモデルは、前記フィラーモデルの周囲を囲む厚さが小さい界面モデルと、この界面モデルを取り囲むマトリックスモデルとを含むとともに、その少なくとも一方に、前記変形速度依存性が定義されることを特徴とする請求項1又は2記載のゴム材料のシミュレーション方法。
  4. 前記界面モデルは、任意の変形速度において、前記マトリックスモデルよりも軟い粘弾性特性が定義されることを特徴とする請求項3記載のゴム材料のシミュレーション方法。
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