JP2006135245A - 半導体レーザ装置の製造方法および半導体レーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 この半導体レーザ装置の製造方法は、第1のエージング工程S1と、第1の検査工程S2と、実装工程S3と、第2のエージング工程S4と、第2の検査工程S5とを備える。このように、上記実装工程S3の前に、半導体レーザチップに、高温直流通電の上記第1のエージング工程S1を行っているので、上記実装前の半導体レーザチップのしきい値電流および駆動電流を低減できる。
【選択図】 図1
Description
半導体レーザチップに、保存温度以上の設定雰囲気温度で、直流電流を設定時間の間通電する第1のエージング工程と、
上記第1のエージング工程を経た上記半導体レーザチップを実装する実装工程と
を備えることを特徴としている。
上記実装工程の後に、上記半導体レーザチップに保存温度以下の雰囲気温度で通電する第2のエージング工程と、
上記第2のエージング工程の後に、上記半導体レーザチップのしきい値電流または駆動電流の少なくとも一方を検査する第2の検査工程と
を備える。
実装後で製品化が完了した直後で半導体レーザチップが定格の光出力を出す状態において、
通電開始時の第1の駆動電流と、通電開始から20時間経過後の第2の駆動電流との差の絶対値は、1.0mA以内であることを特徴としている。
実装後で製品化が完了した直後で半導体レーザチップが定格の光出力を出す状態において、
通電開始時の第1の駆動電流に対する、通電開始から20時間経過後の第2の駆動電流の割合は、98%〜102%であることを特徴としている。
図1は、この発明の半導体レーザ装置の製造方法の一実施形態であるフローチャートを示している。この半導体レーザ装置の製造方法は、順に、第1のエージング工程S1と、第1の検査工程S2と、実装工程S3と、第2のエージング工程S4と、第2の検査工程S5とを備える。
(1)上記設定雰囲気温度は、約170℃であり、上記設定時間は、約5分である。
(2)上記設定雰囲気温度は、約200℃であり、上記設定時間は、約1分である。
(3)上記設定雰囲気温度は、約250℃であり、上記設定時間は、約15秒から30秒である。
(4)上記設定雰囲気温度は、約300℃であり、上記設定時間は、約0.5秒である。
図5は、この発明の半導体レーザ装置の製造方法の第2の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第2の実施形態では、上記第2のエージング工程S4がない。すなわち、この第2の実施形態では、順に、上記第1のエージング工程S1と、上記第1の検査工程S2と、上記実装工程S3と、上記第2の検査工程S5とを備える。
図6は、この発明の半導体レーザ装置の製造方法の第3の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第3の実施形態では、上記第1のエージング工程S1と上記第1の検査工程S2の順番が逆になっている。すなわち、この第3の実施形態では、順に、上記第1の検査工程S2と、上記第1のエージング工程S1と、上記実装工程S3と、上記第2のエージング工程S4と、上記第2の検査工程S5とを備える。
図7は、この発明の半導体レーザ装置の製造方法の第4の実施形態を示している。上記第3の実施形態と相違する点を説明すると、この第4の実施形態では、上記第2のエージング工程S4がない。すなわち、この第4の実施形態では、順に、上記第1の検査工程S2と、上記第1のエージング工程S1と、上記実装工程S3と、上記第2の検査工程S5とを備える。
図8は、この発明の半導体レーザ装置の製造方法の第5の実施形態を示している。上記第1の実施形態と相違する点を説明すると、この第5の実施形態では、複数の上記半導体レーザチップの分離前の連なりからなるレーザバーから半導体レーザ装置を製造している。すなわち、この第5の実施形態では、順に、上記第1のエージング工程S1と、チップ化工程S6と、上記第1の検査工程S2と、上記実装工程S3と、上記第2のエージング工程S4と、上記第2の検査工程S5とを備える。
図10は、この発明の半導体レーザ装置の製造方法の第6の実施形態を示している。上記第5の実施形態と相違する点を説明すると、この第6の実施形態では、上記第2のエージング工程S4がない。すなわち、この第6の実施形態では、順に、上記第1のエージング工程S1と、チップ化工程S6と、上記第1の検査工程S2と、上記実装工程S3と、上記第2の検査工程S5とを備える。
上記第1から上記第6の実施形態の何れか一つによって製造された半導体レーザ装置は、実装後で製品化が完了した直後で上記半導体レーザチップが定格の光出力を出す状態において、通電開始時の第1の駆動電流と、通電開始から20時間経過後の第2の駆動電流との差の絶対値は、1.0mA以内である。
上記第7の実施形態と相違する点を説明すると、この第8の実施形態では、実装後で製品化が完了した直後で半導体レーザチップが定格の光出力を出す状態において、通電開始時の第1の駆動電流に対する、通電開始から20時間経過後の第2の駆動電流の割合は、98%〜102%である。
2 ステージ
3 プローブ
4 直流電源
10 レーザバー
11 プローブカード
12 ヒータ
13 テーブル
S1 第1のエージング工程
S2 第1の検査工程
S3 実装工程
S4 第2のエージング工程
S5 第2の検査工程
S6 チップ化工程
Claims (11)
- 半導体レーザチップに、保存温度以上の設定雰囲気温度で、直流電流を設定時間の間通電する第1のエージング工程と、
上記第1のエージング工程を経た上記半導体レーザチップを実装する実装工程と
を備えることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体レーザ装置の製造方法において、
上記設定雰囲気温度と上記設定時間は、上記第1のエージング工程の後に上記半導体レーザチップが劣化現象および良化現象を実質的に生じないように、設定されていることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。 - 請求項1または2に記載の半導体レーザ装置の製造方法において、
上記設定雰囲気温度は、170℃〜300℃であることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。 - 請求項1ないし3の何れか一つに記載の半導体レーザ装置の製造方法において、
上記設定時間は、0.5秒〜5分であることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体レーザ装置の製造方法において、
上記第1のエージング工程の後で上記実装工程の前に、上記半導体レーザチップのしきい値電流または駆動電流の少なくとも一方を検査する第1の検査工程を備えることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。 - 請求項5に記載の半導体レーザ装置の製造方法において、
上記実装工程の後に、上記半導体レーザチップに保存温度以下の雰囲気温度で通電する第2のエージング工程と、
上記第2のエージング工程の後に、上記半導体レーザチップのしきい値電流または駆動電流の少なくとも一方を検査する第2の検査工程と
を備えることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。 - 請求項5に記載の半導体レーザ装置の製造方法において、
上記実装工程の後に、他のエージング工程を行わないで直ちに上記半導体レーザチップのしきい値電流または駆動電流の少なくとも一方を検査する第2の検査工程を備えることを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。 - 請求項1に記載の半導体レーザ装置の製造方法において、
複数の上記半導体レーザチップの連なりからなるレーザバーの上記半導体レーザチップに、上記第1のエージング工程を行うことを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。 - 実装後で製品化が完了した直後で半導体レーザチップが定格の光出力を出す状態において、
通電開始時の第1の駆動電流と、通電開始から20時間経過後の第2の駆動電流との差の絶対値は、1.0mA以内であることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 実装後で製品化が完了した直後で半導体レーザチップが定格の光出力を出す状態において、
通電開始時の第1の駆動電流に対する、通電開始から20時間経過後の第2の駆動電流の割合は、98%〜102%であることを特徴とする半導体レーザ装置。 - 請求項9または10に記載の半導体レーザ装置において、
上記半導体レーザチップは、保存温度以上である170℃〜300℃の雰囲気温度で、直流電流を0.5秒〜5分の間通電されていたことを特徴とする半導体レーザ装置。
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