JP2006132188A - 開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 避難等のために小間口の開閉が可能な上、開閉体によって閉鎖される大間口の開口幅を広く確保することができ、しかも施工性や意匠性にも優れた開閉装置を提供する。
【解決手段】 大間口用開閉体10の幅方向の端部に沿って、小間口用開閉体20を連設するようにした開閉装置であって、前記小間口用開閉体20は、前記大間口用開閉体10が閉鎖された際に、その大間口用開閉体10の幅方向の端部に案内されて上下方向へ開閉するように設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、オーバーヘッドドアを含むシャッター装置等の大間口用開閉体と、該大間口用開閉体の幅方向に並設された小間口用開閉体とを備えた開閉装置であって、小間口用開閉体を独立して開閉可能にしている開閉装置に関するものである。
従来、この種の開閉装置には、可動式ガイドレール(15A,16A,17A,18A,15B,16B)に支持されながら大間口を上下方向へ開閉する開閉体(スラットカーテン14A,14B)と、小間口を開き戸状に開閉する袖扉(避難用の防火戸19)とを幅方向へ並設した発明がある。
なお、前記袖扉には、収納不能に設置される態様や、建物の柱側や壁側へスライド又は回動して収納される態様等がある。
しかしながら、上記従来の開閉装置によれば、前記袖扉を設置するためのスペース、あるいは前記袖扉を収納するためのスペースを、上記開閉体の幅方向に確保する必要がある。そのため、上記開閉体による開口幅が狭くなったり、柱や壁等に対し袖扉を収納するための加工が煩雑になったり等する場合がある。更に、前記袖扉や、該袖扉の収納部等により、建物内の意匠性を損ねてしまうおそれもある。
特開2004−100431号公報(図3及び4)
本発明は上記従来事情に鑑みてなされたものであり、その課題とする処は、避難等のために小間口の開閉が可能な上、開閉体によって閉鎖される大間口の開口幅を広く確保することができ、しかも施工性や意匠性にも優れた開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために第一の発明は、大間口用開閉体の幅方向の端部に沿って、小間口用開閉体を連設するようにした開閉装置であって、前記小間口用開閉体は、前記大間口用開閉体が閉鎖された際に、その大間口用開閉体の幅方向の端部に案内されて上下方向へ開閉するように設けられていることを特徴とする。
ここで、本発明に係わる開閉装置は、建物等の躯体開口部を、上記小間口用開閉体や上記大間口用開閉体等の複数の開閉体によって開閉するように構成されたものである。
この開閉装置には、上記小間口用開閉体及び/又は上記大間口用開閉体を巻取り軸によって巻き取ったり繰出したりすることで開閉させる態様や、上記小間口用開閉体及び/又は上記大間口用開閉体を巻取ることなく繰出したり収納したりする態様等を含む。
また、この開閉装置には、上記小間口用開閉体及び/又は上記大間口用開閉体を手動で開閉するようにした態様や、上記小間口用開閉体及び/又は上記大間口用開閉体を電動で開閉するようにした態様、上記小間口用開閉体及び/又は上記大間口用開閉体の開放動作と閉鎖動作との内の一方を電動とし他方を手動とするようにした態様等を含む。
また、上記小間口用開閉体及び/又は上記大間口用開閉体の好ましい具体例としては、複数のスラットやパイプを開閉方向へ連設してなる態様や、単数もしくは複数のパネルや、幕状物、ネット状物を開閉方向へ設けてなる態様、あるいはスラット、パネル、パイプ、幕状物、ネット状物等を適宜に組み合わせてなる態様等が挙げられる。
また、上記大間口用開閉体とは、上記小間口用開閉体よりも幅方向の寸法が大きい開閉体である。
また、上記小間口用開閉体とは、上記大間口用開閉体よりも幅方向の寸法が小さい開閉体であり、好ましくは、開放された際に人が通過可能な程度の幅寸法に形成されている。
また、「前記小間口用開閉体は、前記大間口用開閉体が閉鎖された際に、その大間口用開閉体の幅方向の端部に案内されて上下方向へ開閉するように設けられている」という構成には、上記小間口用開閉体が閉鎖状態の大間口用開閉体の幅方向の端部によって直接案内されるようにした態様や、上記小間口用開閉体が、大間口用開閉体の幅方向の端部に沿って一体的に設けられる部材(例えば、大間口用開閉体支持部材や可動ガイドレール等)を介して間接的に案内されるようにした態様等を含む。
また、第二の発明では、上記大間口用開閉体をその幅方向の端部に沿って支持する大間口用開閉体支持部材が具備され、該大間口用開閉体支持部材は、上記大間口用開閉体の閉鎖動作に伴って下方へ繰出されるように構成され、上記小間口用開閉体は、繰出された状態の前記大間口用開閉体支持部材に沿って上下方向へ開閉するように設けられていることを特徴とする。
ここで、上記大間口用開閉体支持部材には、折り畳まれて上方側に収納される態様や、折り畳まれることなく上方側に収納される態様等を含む。
また、第三の発明では、上記大間口用開閉体支持部材と共に下方へ繰出される可動ガイドレールを備え、上記小間口用開閉体は、繰出された状態の前記可動ガイドレールに案内されて上下方向へ開閉するように設けられていることを特徴とする。
ここで、上記可動ガイドレールには、折り畳まれて上方側に収納される態様や、折り畳まれることなく上方側に収納される態様等を含む。
また、第四の発明では、上記大間口用開閉体支持部材に、上記小間口用開閉体を上下方向へ案内するガイド部を設けたことを特徴とする。
また、第五の発明では、上記小間口用開閉体は、持上げ操作により開放可能で、且つ自重によって閉鎖可能に構成されていることを特徴とする。
なお、本明細書中において「開閉体幅方向」とは、大間口用開閉体又は小間口用開閉体の開閉方向と略直交する方向であって、該開閉体の厚さ方向ではない方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉方向」とは、大間口用開閉体又は小間口用開閉体が空間を仕切ったり開放したりするために動作する方向を意味する。
また、本明細書中において「開閉体厚さ方向」とは、閉鎖状態にある大間口用開閉体又は小間口用開閉体の厚さ方向を意味する。
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような作用効果を奏する。
第一の発明によれば、小間口用開閉体を閉鎖状態の大間口用開閉体に沿って上下方向へ開閉させる構造であるため、小間口用開閉体を設置したり収納したりするためのスペースを幅方向に確保する必要がない。
したがって、当該開閉装置が設置される躯体開口部の開口幅を広く確保することができる上、建物の柱や壁等に対し、小間口用開閉体を設置したり収納したり等するための煩雑な加工をする必要がなく、ひいては建物内の意匠性も良好である。
更に、第二の発明によれば、大間口用開閉体が閉鎖された際に、小間口用開閉体を、大間口用開閉体支持部材に沿って上下方向へスムーズに開閉させることができる。
更に、第三の発明によれば、小間口用開閉体を大間口用開閉体支持部材に案内させる具体的構造を提供することができる。
更に、第四の発明によれば、小間口用開閉体を大間口用開閉体支持部材に案内させる具体的構造を、より簡素な構造でもって提供することができる。
更に、第五の発明によれば、例えば、小間口用開閉体と大間口用開閉体との双方が閉鎖された状態で、避難等のために小間口用開閉体を開放しようとした場合、小間口用開閉体を持上げ操作によって容易に開放できる上、開放された空間を通過した後は、小間口用開閉体を自重によって自動的に閉鎖することができる。
よって、避難等の非常時に小間口用開閉体を容易に開放して、その開放された空間を通過することができる上、その開放時間を必要最小限にして、閉鎖性の低下を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本実施の形態による開閉装置の一例は、住宅やビル、倉庫、工場、地下街、トンネル、車両の荷台等の躯体の開口部分や内部に配設され、前記開口部分を開閉したり、躯体内部の空間を仕切ったり開放したりするシャッター装置であって、特に火災等の災害時に炎や煙等を遮断する防火防煙シャッターとして好ましい態様について説明する。
この開閉装置1は、上下方向へ開閉可能な大間口用開閉体10と、該大間口用開閉体10の幅方向の端部に沿って連設される小間口用開閉体20とを具備し、大間口用開閉体10が閉鎖された際に、その閉鎖状態の大間口用開閉体10の幅方向の端部に沿って、小間口用開閉体20を上下方向へ開閉動作させる。
大間口用開閉体10は、横長略矩形状の金属板を曲げ加工してなる所謂スラット10aを、上下に隣接する該スラット10a,10a間で回動するように複数連接し、これらスラット10aの下方側の端部に、当接対象部位p(地面や、床面、下枠等)に当接させるための座板部材10bを開閉体幅方向にわたって接続してなる。
そして、この大間口用開閉体10は、その幅方向における小間口用開閉体20側の端部が大間口用開閉体支持部材12によって支持されるとともに、同幅方向における他端部が固定ガイドレール13によって支持され、上方側の巻取り軸14によって巻き取られたり繰出されたりする。
また、大間口用開閉体支持部材12は、二つの支持片12a,12aをリンク接続してなり、下側の支持片12aの下端側を、大間口用開閉体10の下端側に軸支するとともに、上側の支持片12aの上端側を、大間口用開閉体10上方の不動部位(例えばまぐさ等)に軸支している。
この大間口用開閉体支持部材12は、大間口用開閉体10の閉鎖動作に伴って、上下の支持片12a,12aの接続箇所を、大間口用開閉体10側へ向けた二つ折りの状態から広げて、下方へ繰出す(図1参照)。
そして、この大間口用開閉体支持部材12は、閉鎖された際の大間口用開閉体10を、小間口用開閉体20側の端部に沿って支持する(図2参照)。
また、大間口用開閉体10が開放動作する際には、折れ曲がるようにして、大間口用開閉体本体11と共に開閉体閉鎖方向側へ収納される。
より詳細に説明すれば、各支持片12aは、他方の支持片12a側に略半円状のギア部12a1を固定し、該ギア部12a1の中心部に接続板12cを回動自在に軸支している(図4及び図5参照)。
前記接続板12cは、上下の支持片12a,12aを接続するための略板状の部材であり、その両端側の各々に、支持片12aを軸支する支持孔12c1を有する。
そして、上下の支持片12a,12aは、ギア部12a1,12a1を噛合せた状態で、前記接続板12cを介して回動可能に接続されている。
したがって、前記構造によれば、上下の支持片12aが二つ折の状態から広げられる際、双方のギア部12a1,12a1を噛合せながら、一方の支持片12aが他方の支持片12aに対し回動することになる。
そして、上下の支持片12a,12aは、図3に示すように、大間口用開閉体10を間に挟むようにして、大間口用開閉体10の表裏両面側に配設されている。
なお、図5中、符号12bは、大間口用開閉体10と支持片12aとの間の隙間を小さくするためのスペーサであり、支持片12aに固定されている。
また、固定ガイドレール13は、大間口用開閉体10の開閉方向へわたる横断面略コ字状の部材であり、当接対象部位pや、躯体壁面、躯体内の柱等の不動部位に固定されている。
また、巻取り軸14は、大間口用開閉体10上方における収納ケース等の不動部位に、軸受け部材などを介して回動自在に支持され、その外周面に、大間口用開閉体10の上端部を止着している。
そして、この巻取り軸14は、図示しないロック機構が解除されることで、自由回転し、大間口用開閉体10を該大間口用開閉体10の自重によって繰出す。
なお、この巻取り軸14には、大間口用開閉体10の自重による降下速度を、安全性等のために適度に抑制するように、該巻取り軸14を開放方向へ付勢する付勢部材(例えばスプリング等)を備えたり、回転抵抗を付与する手段(例えばガバナ装置等)を備えたりするようにしてもよい。
また、図示例の巻取り軸14は、特に非常時に閉鎖される防火防煙シャッターを構成するのに好適なように、大間口用開閉体10を自重降下させるように構成してあるが、大間口用開閉体10を電動で巻き取ったり繰出したりする態様や、大間口用開閉体10を自重降下させ電動で巻き取ったりする態様等とすることも可能である。
また、小間口用開閉体20は、正面視略矩形状の本体シート21の下端側に、幅方向へわたる金属性の座板部材22を接続してなる。
前記本体シート21は、例えば、ガラスクロスやシリカクロス等の難燃性布地や、フッ素加工を施した塩化ビニル樹脂シート材、ガラス繊維を含んだ合成樹脂シート材等、難燃性を有する可撓性シート材からなる。
この本体シート21は、複数のシート材を、上下方向または左右方向へ複数連接するように縫い付けて構成してもよいし、一枚のシート材を略矩形状に裁断することで構成してもよい。
なお、この本体シート21は、可撓性シート材から構成することで、小間口用開閉体20の開閉性を良好にした好ましい一例を示しているが、防犯性を向上する観点等からは、金属製スラットを複数連設した態様としてもよい。
そして、この小間口用開閉体20は、その幅方向における大間口用開閉体10側の端部を、可動ガイドレール23により支持されるとともに、同幅方向における他端側を固定ガイドレール24によって支持され、上方側の巻取り軸25によって巻き取られたり繰出されたりする。
可動ガイドレール23は、上記した大間口用開閉体支持部材12を左右対称に構成したものであり、大間口用開閉体支持部材12と略同様に、上下の支持片12a,12aや、接続板12c等からなる。
この可動ガイドレール23は、下側の支持片12aの下端側を、大間口用開閉体10の下端側に軸支するとともに、上側の支持片12aの上端側を、大間口用開閉体10上方の不動部位(例えばまぐさ等)に軸支している。
そして、上下の支持片12a,12aは、図3に示すように、小間口用開閉体20を間に挟むようにして、小間口用開閉体20の表裏両面側に配設されている。
上記構成によれば、可動ガイドレール23は、大間口用開閉体10が閉鎖される際、大間口用開閉体支持部材12と略同期して、下方へ繰出される。
より詳細に説明すれば、可動ガイドレール23は、上下の支持片12a,12aの接続箇所を小間口用開閉体20側へ向けた二つ折りの状態から広げて、大間口用開閉体支持部材12と共に下方へ繰出される。
そして、可動ガイドレール23は、大間口用開閉体支持部材12に沿う上下方向へわたって略直線的に配置される。
この状態の可動ガイドレール23は、小間口用開閉体20の表裏側の支持片12a,12a間の隙間に小間口用開閉体20を挿入させて、小間口用開閉体20を上下方向へ導く。
すなわち、上記大間口用開閉体支持部材12が大間口用開閉体10の幅方向の端部を支持する目的で用いられているのに対し、可動ガイドレール23は、上記大間口用開閉体支持部材12と略同構成の部材を、小間口用開閉体20を上下方向へ導く目的で用いている。
また、固定ガイドレール24は、小間口用開閉体20の開閉方向へわたる横断面略コ字状の部材であり、当接対象部位pや、躯体壁面、躯体内の柱等の不動部位に固定されている。
また、巻取り軸25は、小間口用開閉体20上方における収納ケース等の不動部位に、軸受け部材などを介して回動自在に支持され、その外周面に、小間口用開閉体20の上端部を止着している。
そして、この巻取り軸25は、図示しないロック機構が解除されることで、自由回転し、小間口用開閉体20を該小間口用開閉体20の自重により繰出す。
小間口用開閉体20は、自重により繰出されると、その幅方向における大間口用開閉体10側の端部を、可動ガイドレール23内に係合させるとともに、同幅方向における他端部を固定ガイドレール24内に係合させて、下方へ導かれることになる。
また、上記巻取り軸25には、小間口用開閉体20の自重による降下速度を、安全性等のために適度に抑制したり、小間口用開閉体20を持上げ開放する操作を容易にするために、該巻取り軸25を開放方向へ付勢する付勢部材(例えばスプリング等)が具備される。
上記構成によれば、非常脱出の際等には、座板部材22や図示しない手掛け部等を手で握って持上げることで、閉鎖状態の小間口用開閉体20を容易に開放することが可能である。更に、開放した後、小間口用開閉体20が再度自重により閉鎖されるため、小間口用開閉体20による閉鎖性(防火性や、防煙性、防塵性、気密性等を含む)を保つことができる。
次に、本発明に係わる開閉装置の他例について、図6及び図7に基づいて説明する。
この開閉装置2は、上記開閉装置1から可動ガイドレール23を省き、大間口用開閉体支持部材12を大間口用開閉体支持部材12’に置換した構成としている。
大間口用開閉体支持部材12’は、上記開閉装置1の大間口用開閉体支持部材12と略同様に構成され、開閉体幅方向の一端側によって大間口用開閉体10を支持するとともに、同大間口用開閉体支持部材12における開閉体幅方向の他端側によって小間口用開閉体20を上下方向へ案内するようにしている。
すなわち、この開閉装置2における大間口用開閉体支持部材12’は、開閉体厚さ方向の手前側の上下の支持片12a,12aと、奥側の上下の支持片12a,12aとの隙間を、小間口用開閉体20の幅方向の端部を上下方向へ導くためのガイド部12a1としている。
このガイド部12a1には、大間口用開閉体10側のスペーサ12bと略同様にして、小間口用開閉体20と支持片12aとの隙間を小さくするためのスペーサ12d(図7参照)が配設されている。
この開閉装置2によれば、大間口用開閉体10が閉鎖動作すると、その閉鎖動作に連動して大間口用開閉体支持部材12’が下方へ繰出され、大間口用開閉体10が完全に閉鎖されると、該大間口用開閉体10における小間口用開閉体20側の端部に沿って大間口用開閉体支持部材12’が立設される。
そして、その後に、小間口用開閉体20が、その幅方向の一端側を大間口用開閉体支持部材12’のガイド部12a1に挿入させるとともに、同幅方向の他端側を固定ガイドレール24に挿入させた状態で、下方へ閉鎖動作する。
閉鎖された小間口用開閉体20は、上述した開閉装置1と略同様に、持上げ操作により開放可能であり、持上げ開放された場合には自重によって自動的に閉鎖する。
なお、図示例の開閉装置1及び開閉装置2によれば、大間口用開閉体支持部材12,12’及び可動ガイドレール23の各々は、長さ方向の途中での折り曲げ箇所を一箇所としているが、該折り曲げ箇所を二箇所以上とすることも可能である。
更に、大間口用開閉体支持部材12,12’及び可動ガイドレール23の各々は、長さ方向の途中で折り曲げられることなく上方へ収納される態様とすることも可能である。
また、図示例の開閉装置1及び開閉装置2によれば、大間口用開閉体10の幅方向の一端側に小間口用開閉体20を配置した構成としているが、躯体開口部の幅方向の中央側に小間口用開閉体を配置するとともに、該小間口用開閉体の左右両側にそれぞれ大間口用開閉体を配置した構成(図示せず)とすることも可能である。
この構成の場合、中央側の小間口用開閉体は、左右両側の大間口用開閉体を支持する大間口用開閉体支持部材のガイド部、または該大間口用開閉体支持部材に並設される可動ガイドレールによって上下方向へ導かれるようにすればよい。
この構成によれば、小間口用開閉体が躯体開口部の幅方向の中央側に配置されるため、非常時に前記小間口用開閉体を開放して通過する行為を、より容易にすることができる。
また、図示例の開閉装置1及び2によれば、大間口用開閉体10と小間口用開閉体20とを略同一平面上に配置した態様を示しているが、大間口用開閉体10に対し交差する平面上に小間口用開閉体20を配置した態様とすることも可能である。
この態様の場合、例えば、大間口用開閉体10と小間口用開閉体20を平面視略L字状に配置するとともに、これら大間口用開閉体10と小間口用開閉体20との間において、大間口用開閉体支持部材12と可動ガイドレール23も、平面視略L字状に配置すればよい。
この態様によれば、建物内の構造等に応じて、容易に開閉可能な小間口用開閉体20を、使い勝手のよい配置とすることが可能である。
更に、例えば、竪穴空間を囲むようにして、複数の大間口用開閉体10及び複数の小間口用開閉体20を平面視枠状に配設するようにしてもよい。
また、上記実施の形態において、固定ガイドレール13,24の各々は、建物壁面や柱面等の躯体面から露出された態様としてもよいし、躯体面に埋め込まれた態様としてもよい。
後者の態様とする場合、図8に示すように、躯体面に形成された凹部q内に固定ガイドレール24(又は13)を固定し、該凹部qの開口部を蓋部材30によって開閉可能に閉鎖した構成とすれば、躯体面の外観上の体裁を向上することができる。
そして、更に好ましくは、閉鎖動作を開始した直後の大間口用開閉体10(又は小間口用開閉体20)に係合して、蓋部材30が開放される機構を備えてもよい。
また、上記実施の形態において、固定ガイドレール13を大間口用開閉体支持部材12と略同様にして繰り出される支持部材に置換したり、固定ガイドレール24を大間口用開閉体支持部材12と略同様にして繰り出される支持部材に置換したり等することも可能である。
本発明に係わる開閉装置の一例を示す正面図であり、大間口用開閉体を閉鎖させている途中の状態を示す。 同開閉装置の正面図であり、小間口用開閉体を閉鎖させている途中の状態を示す。 図2における(III)-(III)線断面図である。 図1におけるIV部拡大図である。 大間口用開閉体支持部材の要部左側面図であり、可動ガイドレールの要部右側面図も同様に示される。 本発明に係わる開閉装置の他例を示す正面図である。 図6における(VII)-(VII)線断面図である。 ガイドレールの収納構造の一例を示す横断面図である。
符号の説明
10:大間口用開閉体
12,12’:大間口用開閉体支持部材
14:巻取り軸
20:小間口用開閉体
23:可動ガイドレール
25:巻取り軸

Claims (5)

  1. 大間口用開閉体の幅方向の端部に沿って、小間口用開閉体を連設するようにした開閉装置であって、
    前記小間口用開閉体は、前記大間口用開閉体が閉鎖された際に、その大間口用開閉体の幅方向の端部に案内されて上下方向へ開閉するように設けられていることを特徴とする開閉装置。
  2. 上記大間口用開閉体をその幅方向の端部に沿って支持する大間口用開閉体支持部材が具備され、該大間口用開閉体支持部材は、上記大間口用開閉体の閉鎖動作に伴って下方へ繰出されるように構成され、
    上記小間口用開閉体は、繰出された状態の前記大間口用開閉体支持部材に沿って上下方向へ開閉するように設けられていることを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
  3. 上記大間口用開閉体支持部材と共に下方へ繰出される可動ガイドレールを備え、
    上記小間口用開閉体は、繰出された状態の前記可動ガイドレールに案内されて上下方向へ開閉するように設けられていることを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
  4. 上記大間口用開閉体支持部材に、上記小間口用開閉体を上下方向へ案内するガイド部を設けたことを特徴とする請求項2記載の開閉装置。
  5. 上記小間口用開閉体は、持上げ操作により開放可能で、且つ自重によって閉鎖可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の開閉装置。
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