JPH1193543A - シート扉付きシャッター装置 - Google Patents

シート扉付きシャッター装置

Info

Publication number
JPH1193543A
JPH1193543A JP26815597A JP26815597A JPH1193543A JP H1193543 A JPH1193543 A JP H1193543A JP 26815597 A JP26815597 A JP 26815597A JP 26815597 A JP26815597 A JP 26815597A JP H1193543 A JPH1193543 A JP H1193543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
sheet
slat
shutter
holding member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26815597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3753847B2 (ja
Inventor
Takehiko Yamamoto
毅彦 山本
Yoshio Yashiki
善男 屋敷
Takayuki Machida
貴之 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Shutter Co Ltd
Original Assignee
Toyo Shutter Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Shutter Co Ltd filed Critical Toyo Shutter Co Ltd
Priority to JP26815597A priority Critical patent/JP3753847B2/ja
Publication of JPH1193543A publication Critical patent/JPH1193543A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3753847B2 publication Critical patent/JP3753847B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Operating, Guiding And Securing Of Roll- Type Closing Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 火災発生の際に建屋通路などの空間を区画し
て、防火区域内に火炎を漏洩させないようにし、かつ、
火災区域からの避難も容易に可能で、空間区画の機能を
逸失する虞れのないシート扉付きシャッター装置を提供
する。 【解決手段】 建屋通路などの空間Pを区画する金属製
のシャッター本体1に矩形状の避難用開口13を形成
し、開口真上のスラット3aよりも上方のスラット3b
と座板4とに、前方斜め上方に回動可能に金属製の保持
部材15,16を取り付け、かつ、開口13を閉じる耐
火シート製のシート扉21を上部側の保持部材15に連
結し、このシート扉21と下部側の保持部材16とにわ
たって、空間区画状態でシート扉21を緊張させるシー
ト緊張手段23を設け、更に、シート扉21の周部をシ
ャッター本体1に磁気吸着させるマグネット27を備え
させている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、最下部のスラット
に座板を連結して成る金属製のシャッター本体を、煙ま
たは異常温度の検知に基づいて天井のまぐさ部から巻き
戻し、前記座板を床面に着床させて、建屋通路などの空
間を区画するように構成したシャッター装置の改良技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のシャッター装置として、煙または
異常温度の検知すなわち火災発生の検知に基づいて、シ
ャッター本体巻き取り手段のブレーキ装置を開放させ
て、自重降下に伴ってシャッター本体を天井のまぐさ部
から巻き戻し、シャッター本体下部の座板を床面に着床
させるタイプのものがある。
【0003】或いは、火災発生の検知に基づいて、シー
ト巻き取り手段をシート巻き戻し方向に駆動させて、例
えばパルス制御やリミット制御などによって座板の着床
を検知し、かつ、この検知に基づいてシート巻き取り手
段を駆動停止させて、シャッター本体下部の座板を床面
に着床させるタイプのものもある。
【0004】ところで、火災の発生が検知された際に
は、火災発生の検知と同時に避難警報が発せられて、シ
ャッター装置が建屋通路などの空間を区画するのが一般
的であり、避難が遅れて火災の発生現場側の空間の取り
残された場合は、手動の操作でシャッター本体を少し巻
き上げて、床面と座板との間の隙間を通して避難し、こ
の後、シャッター本体を巻き戻している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の避難動
作には時間がかゝる上に、何よりも避難することが先決
であることから、気が動転してシャッター本体を巻き戻
すことを失念し易く、シャッター装置による空間区画の
機能を逸失してしまうことがあったのである。
【0006】そこで図10に示すように、シャッター本
体31を耐火シート製にして、これに避難用開口32を
形成し、かつ、この開口32をシート扉33で閉じるよ
うにしたシートシャッター装置が提案されるに至ったの
である。
【0007】上記のシャッター本体31は、耐火シート
34の複数枚を、中間部の二枚の耐火シート34,34
を除いて、互いに幅方向で一部を重ね合わせて縫合し、
中間部の二枚の耐火シート34,34については、これ
の下部側を縫合させないで、上方から途中までを縫合
し、この内の一方の耐火シート34を残して、耐火シー
ト34の全ての下部側を座板35に連結し、かつ、こり
座板35に、前方斜め上方に回動可能に金属製の保持部
材36に設けて、この保持部材36に、上記の残した一
方の耐火シート34の下部側を連結して成る。
【0008】このシャッター本体31の内、保持部材3
6を連結した耐火シート34の三角形状部分がシート扉
33であって、このシート扉33を開放することで、三
角形状の避難用開口32が現出されるのである。
【0009】従って、かゝる構成のシートシャッター装
置によれば、三角形状のシート扉33を開放するだけ
で、時間をかけずに簡単に避難することができる上に、
保持部材36の自重によってシート扉33が自動的に閉
じられるので、シート扉33の閉じ忘れがなく、従っ
て、空間区画の機能を逸失することはないのである。
【0010】ところが、避難用の開口32が上狭まりの
三角形状であることから、この開口32の通過に際して
は、上体を低く屈めなければならず、特に、車椅子での
開口32の通過は困難を極めるものであった。
【0011】ここで、避難用開口を矩形状に形成し、こ
の開口の上下部に、上記した自動閉止機能を有する保持
部材を設けて、この保持部材に矩形状のシート扉を連結
すれば、たとえ車椅子であっても避難用開口を難なく通
過できると考えられるのであるが、シャッター本体がシ
ート製であって撓むことから、シャッター本体による空
間区画の状態では、上部側の保持部材が開口を開放する
ように垂れ下がってしまい、或いは、シート扉の周部と
開口の周部とにマグネットを設けたとしても、シート扉
を一旦開放すると、上部側の保持部材が垂れ下がったま
まになって、空間区画の機能が発現されなくなるのであ
り、このことから避難用開口を上狭まりの三角形状に形
成していたのであって、この開口の通過に際して、上体
を低く屈めたり、車椅子での通過が困難であったりする
ことは止むないものとされていたのである。
【0012】一方、シャッター本体が金属製のシャッタ
ー装置の場合は、上記の保持部材を開口の上下部に設け
ることが可能であることから、この上下の保持部材にシ
ート扉を連結することで、矩形状開口による避難形態を
とることができると考えられる。
【0013】ところが、この金属製のシャッター装置に
よる空間区画の状態において、避難用開口まわりに空間
区画の機能を発現させ得るように、シート扉を緊張状態
に設置すると、金属製のシャッター本体とこれに緊張状
態で保持させたシート扉との巻き取り直径に差が付い
て、その巻き取り位相差のために、シャッター本体を巻
き取ることができなくなるのであり、現実には、上記の
シート扉による避難の構造は、金属製のシャッター本体
を備えたシャッター装置には適応できないのであって、
耐火シート製のシャッター本体を備えたシートシャッタ
ー装置に限られるものであった。
【0014】上記の構成とは別に、建屋通路などの空間
の壁際に竪枠材いわゆる中柱を設けて、この中柱と壁と
の間に、自動閉鎖装置を備えた非難扉を常設し、かつ、
残りの空間部に金属製シャッター装置またはシートシャ
ッター装置を設けたものもあるが、非難専用の扉設備が
全体のコストを大幅にアップするだけでなく、これが常
設であることから実際の空間幅が狭くなり、更に、通常
は避難扉は開放されてはいるものの、中柱が残ることか
ら、これが歩行の障害になる問題があった。
【0015】本発明は、上記の実情に鑑みて成されたも
のであって、金属製のシャッター装置を、矩形状の避難
用開口を通して簡単に避難できる上に、空間区画の機能
を逸失する虞れが全くなく、しかも、通常時には、空間
幅を狭くしたり歩行障害になったりすることのないシー
ト扉付きのシャッター装置にして提供することを目的と
している。
【0016】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によるシー
ト扉付きのシャッター装置は、最下部のスラットに座板
を連結して成る金属製のシャッター本体を、煙または異
常温度の検知に基づいて天井のまぐさ部から巻き戻し、
前記座板を床面に着床させて、建屋通路などの空間を区
画するように構成する一方、前記シャッター本体に、空
間区画状態でシャッター本体を通過するための避難用開
口を矩形状に形成し、この開口真上のスラットよりも上
方のスラットと、開口下部側の座板とに、それぞれ前方
斜め上方に回動可能に金属製の保持部材を取り付けてい
る。
【0017】そして、前記開口を閉じる耐火シート製の
シート扉を上部側の保持部材に連結して、シート扉をシ
ャッター本体と一体に巻き取り可能に構成し、更に、下
部側の保持部材とシート扉とにわたって、空間区画状態
でシート扉を緊張させるシート緊張手段を設けると共
に、シート扉の周部をシャッター本体に磁気吸着させる
マグネットを備えて成る点に特徴がある。
【0018】上記の構成にかゝるシート扉付きシャッタ
ー装置によれば、通常時においては、建屋通路などの空
間にはシャッター装置の何物も存しないので、歩行障害
を伴うことは一切なく、かつ、空間幅を狭くすることも
ない。
【0019】そして、火災発生の検知に基づくシャッタ
ー本体の空間区画状態において、開口上下部の保持部材
を前方斜め上方に回動させるように、シート扉を開放す
ることで、矩形状の避難用開口が現出されるので、上体
を低く屈めることなく、かつ、車椅子であっても簡単に
避難することができる。
【0020】しかも、避難のために開放させたシート扉
を手放せば、このシート扉は、保持部材の自重によって
自動的に閉じられるので、シート扉の閉じ忘れは一切な
く、シャッター装置による空間区画の機能を逸失する虞
れは全くないのである。
【0021】そして、避難用開口の上部側に連結したシ
ート扉の下部側を、そのシート扉を緊張させて単純に保
持部材に連結した場合は、シート扉をシャッター本体と
一体に巻き取る際に、シャッター本体とシート扉との巻
き取り直径に差が付いて、その巻き取り位相差のために
シャッター本体を巻き取ることができなくなるが、本発
明においては、シート扉の下部側を緊張手段を介して上
記の保持部材に連結させているので、この緊張手段が巻
き取り位相差を吸収することで、シート扉をシャッター
本体と一体に巻き取ることができるのである。
【0022】更に、シート扉の緊張状態において、この
シート扉の周部をマグネットによってシャッター本体に
磁気吸着させるようにしているので、避難用開口まわり
の空間区画の機能も確実に確保される。
【0023】上部側の保持部材を開口真上のスラットに
設けても、機能的にはシート扉を自動閉止させることが
できるのであるが、このスラットは、それよりも上方の
スラットに比べて、スラット面に直交する方向の曲げ強
度が低いものとなっており、このスラットに保持部材を
取り付けた場合、このスラットは、保持部材の重みによ
ってスラット面に直交する方向に撓み、前方斜め上方に
回動させるべき保持部材が前倒れ気味になって、シート
扉を自動閉止させることの確実性がやゝ低くなることが
あった。
【0024】即ち、図9に示すように、開口真上のスラ
ット3aは、その上部側にスラット3bが連結されてい
るので、上部側の曲げ強度は高いのであるが、その下部
側の曲げ強度は、避難用開口13を形成しているために
低いものとなり、上部側の保持部材15を前方斜め上方
に回動させた際に、保持部材15による大きな回転モー
メントを受けて、スラット3aが下部側ほど大きく撓み
むようになり、ヒンジ17の枢支軸aひいては保持部材
15が前倒れ気味になることで、シート扉21を自動閉
止させることの確実性がやゝ低くなるのであった。
【0025】この点を踏まえて本発明は、上下にスラッ
トが連結されて曲げ強度が高くなっているスラット、即
ち、開口真上のスラットよりも上方のスラットを特定し
て、このスラットに保持部材を取り付けるようにして、
シート扉を自動閉止させることの確実性を高めているの
である。
【0026】この保持部材のスラットに対する連結に際
して、好ましくは、枢支軸を傾斜させたヒンジを介し
て、上部側の保持部材をヒンジ取り付け金具に連結し、
このヒンジ取り付け金具と受け金具とを、上部側保持部
材の取り付けスラットに重ね合わせて、これらを複数本
のビスにより連結し、かつ、連結ビスの内1本を、ヒン
ジ取り付け金具と受け金具とスラットとのビス挿通孔に
対して密に挿通させる一方、前記受け金具には、ヒンジ
取り付け金具下端の外側エッジに傾斜頭部を係止させる
皿ビスを螺着することである。
【0027】このように構成すると、皿ビスの螺進位置
の調整によって、ヒンジ取り付け金具の取り付け姿勢ひ
いては上部側保持部材の取り付け姿勢を、密に挿通させ
た前記1本の連結ビスまわりで微調整することができて
好適である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2は、火災発生の
検知に基づいて建屋の通路や階段室などの空間Pを区画
するためのシート扉付きシャッター装置を示している。
【0029】図中の符号1は、左右の側壁に埋設された
ガイドレール2に沿って巻き戻されるシャッター本体
で、金属製(例えばスチール製)のスラット3を相互に
連結すると共に、最下部のスラット3に金属製の座板4
を吊り下げ保持させて成る。
【0030】5はシャッター本体1の巻き取り手段で、
スラット巻き取りドラム6に、ブレーキ装置7を介して
駆動回転手段8を連結して成り、煙または異常温度検知
センサー9からの情報に基づいてブレーキ装置7を開放
し、シャッター本体1を自重降下に伴って天井10のま
ぐさ部11から巻き戻させ、吊り下げ保持した座板4を
床面12に着床させて、建屋通路などの空間Pを区画す
るように構成されている。
【0031】13はシャッター本体1による空間区画の
状態で、そのシャッター本体1を通過するための避難用
開口で、シャッター本体1のスラット3を一部切り欠く
ようにして矩形状に形成されており、かつ、スラット3
の切り欠き端縁には、シャッター本体1の巻き取りを可
能にする状態で、縁材(図7を参照)14を設けてい
る。
【0032】15,16は避難用開口13の上下の縁部
に沿わせて配置された金属製の保持部材で、図3〜図6
にも示すように、上部側の保持部材15は、開口真上の
スラット3aの上方のスラット3bに、かつ、下部側の
保持部材16は座板4の一部を切り欠いて座板部分に、
それぞれ枢支軸aを傾斜させたヒンジ17を介して前方
斜め上方に回動可能に設けられている。
【0033】上部側の保持部材15のスラット3bに対
する取り付け際して、この保持部材15に、枢支軸aを
傾斜させたヒンジ17を介してヒンジ取り付け金具18
を連結し、このヒンジ取り付け金具18と受け金具19
とをスラット3bの表面側に重ね合わせ、かつ、スラッ
ト3bの裏面側に止めビス金具20を当て付けて、止め
ビス金具20に螺着される複数本のビスbによって、こ
れらを共締め連結するようにしている。
【0034】そして、連結ビスbの内の1本を、ヒンジ
取り付け金具18と受け金具19とスラット3bとのビ
ス挿通孔cに対して密に挿通させる一方、前記受け金具
19には、ヒンジ取り付け金具18の下端の外側エッジ
dに傾斜頭部eを係止させる皿ビスfを螺着して、この
皿ビスfの螺進位置の調整によって、ヒンジ取り付け金
具18の取り付け姿勢ひいては上部側保持部材15の取
り付け姿勢を、密に挿通させた前記1本の連結ビスbま
わりで微調整できるように構成している。
【0035】尚、下部側の保持部材16の座板4に対す
る取り付け構造も、上記のように構成してもよいのであ
り、上記のスラット3bを座板4に置き換えることで、
その構造を容易に理解することができる。
【0036】21は避難用開口13を閉じる可撓性のシ
ート扉で、例えば硅素や硅酸系合成繊維などの耐熱性繊
維のシートの片面または両面に、防煙性を高めるように
シリコン樹脂、フッ素樹脂、酢酸ビニルなどの耐火性物
質をコーティングして成り、このシート扉21の上部側
を上部側の保持部材15に連結する一方、シート扉21
の下部側については、これを挟着するように金属製のフ
ラットバー22a,22bを設けて、一方のフラットバ
ー22bと下部側の保持部材16とにわたってシート緊
張手段23を連結し、シート扉21をシャッター本体1
と一体に巻き取るように構成している。
【0037】シート緊張手段23は、下部側の保持部材
16に、それの長手方向に間隔を隔てて2個のプーリー
24,24を回転可能に設ける一方、中間部に引っ張り
スプリング25を備えたワイヤ26を、そのスプリング
25をプーリー24,24間に位置させてプーリー2
4,24に巻回し、かつ、このワイヤ26の両端を、シ
ート扉21下部のフラットバー22bにビスh止め連結
して成る。
【0038】即ち、シート扉21をシャッター本体1と
一体に巻き取る際には、シャッター本体1とシート扉2
1との巻き取り直径に差が付くが、シャッター本体1と
シート扉21とを、シャッター本体1の巻き取り方向で
相互に位置ずれ可能に構成して、巻き取りの位相差をシ
ート緊張手段23によって吸収させることで、シート扉
21をシャッター本体1と一体に巻き取れるようにして
いるのである。
【0039】次に、図中の27はシート扉21の周部に
設けた例えばゴムシート製などの可撓性を有するマグネ
ットで、スチール製のシャッター本体1の避難用開口1
3まわりにシート扉21の周部を磁気吸着させるもので
あり、シャッター本体1を例えばアルミニュームなどの
金属製にする場合は、シャッター本体1側にもマグネッ
トを設けて、シート扉21の周部を避難用開口13まわ
りに磁気吸着させるようにする。
【0040】上記の構成にかゝるシート扉付きシャッタ
ー装置によれば、検知センサー9が煙または異常温度を
検知すると、この検知センサー9からの火災発生の検知
情報に基づいて避難警報が発せられ、かつ、シャッター
本体巻き取り手段5のブレーキ装置7が開放されて、シ
ャッター本体1が自重によって降下することで、まぐさ
部11から巻き戻され、座板4が床面12に着床するこ
とで、図8(A)に示すように、建屋通路などの空間P
が座板4とシャッター本体1とによって区画される。
【0041】避難が遅れて火災の発生現場側の空間の取
り残された場合は、図8(B)に示すように、シート扉
21の上下部を連結した保持部材15,16を前方斜め
上方に回動させて、シャッター本体1に対するシート扉
21のマグネット27による磁気吸着を剥がしつつ、シ
ート扉21を開放して、避難用開口13を通して避難す
るのである。
【0042】このシート扉21の開放によって現出され
る避難用開口13は、これが矩形状であることから、上
体を屈めることなく、かつ、車椅子であっても、楽に避
難することができるのである。
【0043】避難後においては、開放させたシート扉2
1から手を放すことで、このシート扉21は、保持部材
15,16の自重によって自動的に閉じられるので、シ
ート扉21の閉じ忘れは一切生じず、シャッター装置に
よる空間区画の機能を逸失する虞れは全くないのであ
り、かつ、シート扉21の閉じ姿勢では、そのシート扉
21の周部が避難用開口13まわりに磁気吸着されるの
で、避難用開口13まわりの空間区画の機能も確実に確
保される。
【0044】尚、上記の実施の形態では、検知センサー
9からの火災発生の検知情報に基づいて、シャッター本
体巻き取り手段5のブレーキ装置7を開放させるように
しているが、火災発生の検知に基づいてシャッター本体
巻き取り手段5をシャッター本体巻き戻し方向に駆動さ
せ、かつ、座板4の着床後にシート1の巻き戻し駆動を
停止させるように構成してもよい。
【0045】また、開口真上のスラット3aよりも上方
のスラット3b,3の何れもが、曲げに対する強度が高
いので、上部側の保持部材15を何れのスラット3b,
3に取り付けてもよいのであるが、取り付け対象が高位
である程にシート扉21が大きくなることから、この実
施の形態では、コスト面を考慮して上記のスラット3b
を選択している。
【0046】更に、避難用開口13として、これを矩形
状に形成することを特定しているが、この矩形状とは、
上下の中間部の開口幅を広くするビヤ樽形状のものをも
含むことは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるシー
ト扉付きシャッター装置によれば、通常時においては、
建屋通路などの空間にはシャッター装置の何物も存しな
いので、歩行障害を伴うことは一切なく、かつ、空間幅
を狭くすることもない。
【0048】そして、火災発生の検知に基づいて、シャ
ッター本体が建屋通路などの空間を区画した状態におい
て、避難が遅れた場合であっても、シート扉を開放する
ことで、ここに矩形状の避難用開口を現出されるので、
上体を低く屈めることなく、かつ、車椅子であっても簡
単に避難することができるのであり、しかも、避難のた
めに開放させたシート扉を手放せば、このシート扉は、
保持部材の自重によって自動的に閉じられるので、シー
ト扉を閉じ忘れることは一切なく、シャッター装置によ
る空間区画の機能を逸失する虞れは全くない。
【0049】また、シート扉の上部側をシャッター本体
に連結し、かつ、シート扉の下部側をシャッター本体と
はフリーの状態にして、シート扉をシャッター本体と一
体に巻き取れるようにした上で、このシート扉を緊張手
段を介して下部側の保持部材に連結させているので、シ
ャッター本体による空間区画の状態で、シート扉を緊張
させることが容易に可能となり、加えて、このシート扉
の緊張状態において、このシート扉の周部をマグネット
によってシャッター本体に磁気吸着させるようにしてい
るので、避難用開口まわりの空間区画の機能も確実に確
保される。
【0050】更に、開口真上のスラットよりも上方の曲
げ強度が高いスラットを選択して、これに上部側の保持
部材を取り付けるようにしたことで、この保持部材が前
倒れ気味になることが効果的に防止されるのであり、こ
れによってシート扉を自動閉止させることの確実性を高
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート扉付きシャッター装置の概略縦断側面図
である。
【図2】シャッター本体による空間区画の状態を示す斜
視図である。
【図3】シート扉と共にシート緊張手段を示す断面図で
ある。
【図4】シート緊張手段の説明図である。
【図5】上部側保持部材の取り付け説明図である。
【図6】図5におけるX−X線断面図である。
【図7】避難用開口とシート扉との横断平面図である。
【図8】(A)はシャッター本体による空間区画の状態
を示す説明図、(B)はシート扉の開放状態を示す説明
図である。
【図9】保持部材を開口真上のスラットに取り付けた際
のスラットの撓み具合を示す説明図である。
【図10】本発明を比較するためのシート扉付きシート
シャッター装置の説明図である。
【符号の説明】
1…シャッター本体、3,3a,3b…スラット、4…
座板、10…天井、11…まぐさ部、12…床面、13
…避難用開口、15,16…保持部材、17…ヒンジ、
18…ヒンジ取り付け金具、19…受け金具、21…耐
火シート製のシート扉、23…シート緊張手段、27…
マグネット、a…枢支軸、b…ビス、c…ビス挿通孔、
d…外側エッジ、e…傾斜頭部、f…皿ビス、P…建屋
通路などの空間。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最下部のスラットに座板を連結して成る
    金属製のシャッター本体を、煙または異常温度の検知に
    基づいて天井のまぐさ部から巻き戻し、前記座板を床面
    に着床させて、建屋通路などの空間を区画するように構
    成する一方、前記シャッター本体に、空間区画状態でシ
    ャッター本体を通過するための避難用開口を矩形状に形
    成し、この開口真上のスラットよりも上方のスラット
    と、開口下部側の座板とに、それぞれ前方斜め上方に回
    動可能に金属製の保持部材を取り付け、かつ、前記開口
    を閉じる耐火シート製のシート扉を上部側の保持部材に
    連結して、シート扉をシャッター本体と一体に巻き取り
    可能に構成し、更に、下部側の保持部材とシート扉とに
    わたって、空間区画状態でシート扉を緊張させるシート
    緊張手段を設けると共に、シート扉の周部をシャッター
    本体に磁気吸着させるマグネットを備えて成ることを特
    徴とするシート扉付きシャッター装置。
  2. 【請求項2】 枢支軸を傾斜させたヒンジを介して、上
    部側の保持部材をヒンジ取り付け金具に連結し、このヒ
    ンジ取り付け金具と受け金具とを、上部側保持部材の取
    り付けスラットに重ね合わせて、これらを複数本のビス
    により連結し、かつ、連結ビスの内1本を、ヒンジ取り
    付け金具と受け金具とスラットとのビス挿通孔に対して
    密に挿通させる一方、前記受け金具には、ヒンジ取り付
    け金具下端の外側エッジに傾斜頭部を係止させる皿ビス
    を螺着して、この皿ビスの螺進位置の調整によって、ヒ
    ンジ取り付け金具の取り付け姿勢を、密に挿通させた前
    記1本の連結ビスまわりで微調整できるように構成して
    ある請求項1記載のシート扉付きシャッター装置。
JP26815597A 1997-09-12 1997-09-12 シート扉付きシャッター装置 Expired - Lifetime JP3753847B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26815597A JP3753847B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 シート扉付きシャッター装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26815597A JP3753847B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 シート扉付きシャッター装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1193543A true JPH1193543A (ja) 1999-04-06
JP3753847B2 JP3753847B2 (ja) 2006-03-08

Family

ID=17454672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26815597A Expired - Lifetime JP3753847B2 (ja) 1997-09-12 1997-09-12 シート扉付きシャッター装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3753847B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006132188A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置
KR101090150B1 (ko) * 2009-04-30 2011-12-06 주식회사 대상테크롤 창호

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006132188A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Bunka Shutter Co Ltd 開閉装置
JP4585278B2 (ja) * 2004-11-05 2010-11-24 文化シヤッター株式会社 開閉装置
KR101090150B1 (ko) * 2009-04-30 2011-12-06 주식회사 대상테크롤 창호

Also Published As

Publication number Publication date
JP3753847B2 (ja) 2006-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4834161A (en) Folding firedoor lead post assembly
US7735539B2 (en) Fire-resistant smoke-suppressant device
US4924929A (en) Folding firedoor lead post assembly
WO1997035642A1 (fr) Dispositif d'ecran fendu resistant a l'eau
JP3579402B2 (ja) 開閉体装置および開閉体の閉鎖方法
JP6190161B2 (ja) 開口部の防水装置
JPH1193543A (ja) シート扉付きシャッター装置
JP4013389B2 (ja) シャッター装置
JP2002038841A (ja) 開閉装置
KR20180088179A (ko) 화재 확산 방지 기능을 가지는 블라인드
JPH10205246A (ja) 防火防煙シャッター
JPH1176439A (ja) シート扉付きのシャッター装置
JP3728071B2 (ja) シート扉付きのシャッター装置
JP3902988B2 (ja) 防災用シャッター装置
JP3996527B2 (ja) 開閉装置
JP3429640B2 (ja) スクリーン装置
JP3097543B2 (ja) 人が容易に通過できる防火・防煙区画構造
JP3407128B2 (ja) 防火用シートシャッター
JP4311649B2 (ja) 開閉装置
JP3311897B2 (ja) ロールスクリーン
JP2001129108A (ja) 防火区画用スクリーン装置
JP3787020B2 (ja) 避難用脱出口を設けたシートシャッター
JP2000080867A (ja) 開閉体装置および開閉体の閉鎖方法
JP4897804B2 (ja) シャッター装置の設置構造
JP2001082054A (ja) シャッター装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040604

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051129

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101222

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131222

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term