JP2006131096A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】スペアタイヤ又はパンク修理キット等のパンク対処システムとの併用を前提としつつ、空気圧が急激に低下するような大きなタイヤ損傷が生じた場合でも、車輌を安全に停車させるために必要な操縦性が確保されると共に、パンクに対処するための安全な場所への移動等が少なくとも可能な走行能力が確保され、かつ乗り心地に優れ転がり抵抗が少なくリム組み性も良好な空気入りラジアルタイヤを提供する。
【解決手段】サイド補強層18が従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤよりも大幅に少なく(薄く)なっているため、ランフラット走行距離は少なくなるものの、タイヤ単体としての弾性が増し、サイドウォール部26の剛性が低下し、タイヤ質量が減ずる。これにより、乗り心地、リム組み性及び高速耐久性がすべて向上し、転がり抵抗が低減する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パンクが発生して空気圧が0となった際に、相当の距離をランフラット走行することが可能な空気入りラジアルタイヤに関する。
空気入りラジアルタイヤのパンクに対する対処システムとして、現在もっとも広く用いられているのは、ジャッキ及びホイールナット取外しレンチ等を含む車載工具とスペアタイヤとの組合せである。
このシステムを用いたパンク対処方法は、パンクが発生した際に、車輌を速やかに停止させ、パンクが発生したタイヤを、車載工具を用いて取り外し、スペアタイヤに交換するという方法であり、これによりその後の走行を可能にするものである。
ただ、このパンク対処方法には、タイヤ交換のための大きな労力を必要とするという問題があり、この問題を解消するためのパンク対処システムとして、パンク穴を塞ぐシール剤と空気圧充填手段とを有するパンク修理キットやパンク修理装置が考案されている(特許文献1から特許文献3参照)。
このパンク対処方法は、パンクが発生した際に、車輌を速やかに停止させ、パンクが発生したタイヤを取り外すことなく、空気充填バルブを通じてパンク穴を塞ぐシール剤をタイヤ内に注入し、車載バッテリーを電源とする空気圧充填ポンプ等によってタイヤ内に空気を充填するという方法であり、これによりその後の走行を可能にするものである。
これらのパンク対処方法は、いずれも空気圧が0での走行に対応できない通常のタイヤに対して適用することを前提としており、基本的に空気圧が0での走行を許容するものではない。従って、パンクが発生した際には車輌を速やかに停止させてパンクに対処することが必要である。
これに対し、パンクによって空気圧0がとなった状態であっても、相当の速度で相当の距離(例えば、80km/hの速度で200乃至300kmの距離)を、車輌操縦性を損なうことなく継続して走行することができるようにした、いわゆるランフラットシステムがある。
ランフラットシステムとしては、サイドウォール部に補強ゴムを配置したサイド補強タイプのランフラットタイヤを用いるもの(例えば、特許文献4及び特許文献5参照)、タイヤとリムとで形成される気室内に環状の支持体を配置するもの(例えば、特許文献6及び特許文献7参照)等が挙げられる。
環状の支持体を用いたシステムにおいては、支持体がタイヤトレッド内面を支持することにより、空気圧が0の状態での走行におけるタイヤの変形を抑制し、サイド補強タイプのランフラットタイヤを用いたシステムにおいては、タイヤ自体のサイド部の剛性を増すことにより、空気圧0の状態での走行におけるタイヤの変形を夫々抑制している。
サイド補強タイプのランフラットタイヤは、タイヤをリムに取り付けて空気圧が0かつ無負荷状態におけるタイヤの断面高さをAとし、空気圧が0かつ最大負荷能力の90%に相当する荷重を負荷した状態における荷重直下での断面高さをBとしたとき、D=(A−B)/A×100で表される撓み率Dが30%未満となる条件で使用されている。
ちなみに、サイド補強ゴムを有しない通常のタイヤにおいては、上記空気圧が0の状態におけるタイヤの撓み率Dは約80%に達するので、車輌の操縦性が著しく損なわれるだけでなく、空気圧が0のまま走行を継続しようとすると、大変形の繰返しやサイドウォール部の内面同士が接触して摩擦が起き、タイヤが使用不能となるおそれがある。
特開平9−118779号公報 特開2001−212883号公報 特開2000−103905号公報 特開昭49−20802号公報 特開昭49−116702号公報 特開昭59−26308号公報 特開平3−121913号公報
しかしながら、上記したスペアタイヤ又はパンク修理キット(パンク修理装置)の場合、空気圧が急激に低下するような大きなタイヤ損傷が生じたときに、停車するまでの間は空気圧が0に近く操縦性が著しく損なわれた状態で車輌を走行させなければならず、また、安全に停車できたとしても、パンクに対処すべく安全な場所まで移動することは困難であった。
また、サイド補強タイプのランフラットタイヤの場合、空気圧が0の状態においても相当の速度で相当の距離を走行できるようにするためには、それ相応に厚い補強ゴム層を配置して、サイドウォール部の曲げ剛性を増加させることが必要であり、補強ゴム層を有しない通常のタイヤに比べ、質量増加による転がり抵抗の増加、正常空気圧時での乗り心地の低下、リム組み性の悪化等が避けられなかった。扁平率が45%以下のタイヤの場合には、サイドウォール部の高さが低いので、正常空気圧時の乗り心地の低下やリム組み性の悪化等が特に問題となっていた。
更に、環状の支持体を用いたランフラットシステムの場合、タイヤとリムとで形成される気室内に環状の支持体を配置することが必要であるため、支持体の配設による質量増加が避けられず、またタイヤ及び支持体をリムに組み付けるために特殊な装置等を必要とする場合があった。
本発明は、上記事実を考慮して、スペアタイヤ又はパンク修理キット等のパンク対処システムとの併用を前提としつつ、空気圧が急激に低下するような大きなタイヤ損傷が生じた場合でも、車輌を安全に停車させるために必要な操縦性が確保されると共に、パンクに対処するための安全な場所への移動等が少なくとも可能な走行能力が確保され、かつ乗り心地に優れ転がり抵抗が少なくリム組み性も良好な空気入りラジアルタイヤを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、一対のビード部間をトロイド状に跨って配設され前記ビード部間に位置するカーカス本体部と前記ビード部のビードコアに内側から外側に巻き回された折返し部とを有する少なくとも1層のカーカスと、前記ビードコアと前記カーカス本体部と前記折返し部との間に配置されたビードフィラーと、前記カーカスのタイヤ幅方向外側に配置されたサイドウォールゴムと、前記カーカス本体部の内側に配置された略三日月状のサイド補強層とを備えた空気入りラジアルタイヤであって、前記サイド補強層は、断面積が前記ビードフィラーの断面積の40%以上100%以下となるように構成され、前記ビードコアのタイヤ半径方向最外点を基準とした前記ビードフィラーのタイヤ半径方向の高さは、該タイヤ半径方向における前記タイヤ半径方向最外点からカーカスの最大幅が存する高さ位置までの距離の75乃至150%であり、前記ビードコアの前記サイド補強層の硬度は、70乃至100であり、前記ビードフィラーの硬度は、70乃至100であること、を特徴としている。
ここで、サイドウォールゴムとは、一般にタイヤの側面部を指すサイドウォール部のことではなく、該サイドウォール部においてカーカスのタイヤ幅方向外側に配設されたゴムのことをいう。また、略三日月状とは、サイド補強層をタイヤの半径方向で断面したときの厚さが、トレッド部の方向及びビード部の方向に向かって夫々漸減していることを意味している。
硬度とは、JIS K 6253に規定されている加硫ゴムの硬さ試験方法による硬度であり、例えば、デュロメータ式硬さ試験、タイプAによるものをいう。
請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤでは、略三日月状のサイド補強層が従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤよりも大幅に少なく(薄く)なっているため、ランフラット走行距離は少なくなるものの、タイヤ単体としての弾性が増し、サイドウォール部の剛性の低下、タイヤ質量が減ずる。これにより、乗り心地、リム組み性及び高速耐久性がすべて向上し、転がり抵抗が低減する。これは、特にサイドウォール部の高さが少ない扁平率が45%以下の低扁平タイヤで顕著である。
三日月状のサイド補強層の体積を減少させるだけでなく、従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤよりもビードフィラーの体積を多くすることにより、内圧が急激に低下するような大きなタイヤ損傷が生じた場合でも、ビードフィラーとサイド補強層との相乗効果により、空気圧が0の状態でもドライバーが容易に安全な場所まで車輌を移動させることが可能となる。ランフラット走行可能な距離は、80km/hの速度で、例えば40kmである。
サイド補強層の断面積、ビードフィラーのタイヤ半径方向の高さ、サイド補強層及びビードフィラーの硬度に上限及び下限を設けたのは、上限値を超えると乗り心地や転がり抵抗の改良が十分でなくなるからであり、下限を設けたのは、該下限値に満たない場合、タイヤの撓み量が大きくなりすぎて、ランフラット耐久性が悪化するからである。
なお、サイド補強層の断面積は、ビードフィラーの断面積の40%以上100%以下としたが、好ましくはビードフィラーの断面積の40%以上80%以下であり、更に好ましくは、ビードフィラーの断面積の40%以上60%以下である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、規定リムに取り付け、空気圧が0かつ無負荷状態における断面高さをAとし、空気圧が0かつ最大負荷能力の90%に相当する荷重を負荷した状態における荷重直下での断面高さをBとしたとき、D=(A−B)/A×100で表される撓み率Dが30乃至60%の範囲にあること、を特徴としている。
ここで、規定リムとは、2004年発行のJATMA YEAR BOOKに記載された規格におけるリムをいう。
請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤでは、従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤ(撓み率Dが30%未満)よりもランフラット走行時に大きく撓むような弾性を有しているので、リム組み性が良好で、正常空気圧時の乗り心地も良好となる。
撓み率Dについて上限値(60%)を設けたのは、該上限値を上回ると、サイド補強のない通常のタイヤと同様に、ランフラット走行時に車輌の操縦性が著しく損なわれると共に、大変形の繰返しによりタイヤが傷んでランフラット走行距離が非常に短くなるおそれがあるからである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤにおいて、空気圧が0かつ最大負荷能力の90%に相当する荷重を負荷した状態において、サイドウォール部の内面同士が接触しないように構成したことを特徴としている。
ここで、サイドウォール部とは、空気入りラジアルタイヤにおけるショルダー部の下側からビード部に至るまでの部分をいい、上記のサイドウォールゴムを含む部分である。
請求項3に記載の空気入りラジアルタイヤでは、請求項2に記載の構成により、ランフラット走行時に、サイドウォール部の座屈による内面同士の接触がないので、該内面同士の摩擦によりタイヤが使用不能となることはなく、タイヤがパンクして空気圧が0となった場合でも、ドライバーが容易に安全な場所まで車輌を移動させることが可能である。
以上説明したように、本発明の空気入りラジアルタイヤによれば、スペアタイヤ又はパンク修理キット等のパンク対処システムとの併用を前提としつつ、空気圧が急激に低下するような大きなタイヤ損傷が生じた場合でも、車輌を安全に停車させるために必要な操縦性が確保されると共に、パンクに対処するための安全な場所への移動等が少なくとも可能な走行能力が確保され、かつ乗り心地に優れ転がり抵抗が少なくリム組み性も良好な空気入りラジアルタイヤを提供できる、という優れた効果を有する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。本実施の形態に係る空気入りラジアルタイヤ10は、図1において、カーカス12と、ビードフィラー14と、サイドウォールゴム16と、サイド補強層18とを備えている。
カーカス12は、一対のビード部20間をトロイド状に跨って配設され、ビード部20間に位置するカーカス本体部12Aとビード部20のビードコア22に内側から外側に巻き回された折返し部12Bとを有するものであって、少なくとも1層配設されている。
カーカス12のクラウン部には、ベルト層30、ベルト補強層32,34及びトレッド部36等が配設されている。
図示の実施形態では、カーカス12が2層で構成され、ビードコア22の外側から該カーカス12に重ねてダウンプライカーカス24が配設されているが、カーカス層の構成はこれらに限るものではない。
ビードフィラー14は、ビードコア22とカーカス本体部12Aと折返し部12Bとの間に配置された、例えば硬質のゴムであって、その硬度は、例えば70乃至100である。
サイドウォールゴム16は、サイドウォール部26におけるカーカス12のタイヤ幅方向外側に配置されたゴムであって、空気入りラジアルタイヤ10の外側面を構成している。
サイド補強層18は、カーカス本体部12Aの内側に配置された略三日月状の、例えば硬質のゴムであって、その硬度は、例えば70乃至100である。
サイド補強層18の更に内側には、インナーライナー28が配設され、気密性が確保されている。
また、サイド補強層18は、断面積がビードフィラー14の断面積の40%以上100%以下となるように構成され、ビードコア22のタイヤ半径方向最外点を基準としたビードフィラー14のタイヤ半径方向の高さFは、該タイヤ半径方向におけるタイヤ半径方向最外点からカーカスの最大幅が存する高さ位置までの距離Hの75乃至150%である。
サイド補強層18の断面積、ビードフィラー14のタイヤ半径方向の高さF、サイド補強層18及びビードフィラー14の硬度に上限及び下限を設けたのは、上限値を超えると乗り心地や転がり抵抗の改良が十分でなくなるからであり、下限を設けたのは、該下限値に満たない場合、タイヤの撓み量が大きくなり過ぎて、ランフラット耐久性が悪化するからである。
空気入りラジアルタイヤ10では、ビードフィラー14のタイヤ半径方向の高さFを高くして、従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤよりも該ビードフィラー14の断面積を大きくする反面、サイド補強層18については従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤよりも大幅に断面積が少なく(薄く)している。
また、これにあわせて、ビードフィラー14及びサイド補強層18に硬度の高いゴムを使用している。
このため、空気入りラジアルタイヤ10は、ランフラット走行距離は比較的短くなるが、その代わりに従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤが有していた乗り心地や転がり抵抗に関する不具合を改善することができる。
また、空気入りラジアルタイヤ10は、規定リム(図示せず)に取り付け、空気圧が0かつ無負荷状態における断面高さをAとし、空気圧が0かつ最大負荷能力の90%に相当する荷重を負荷した状態における荷重直下での断面高さをBとしたとき、D=(A−B)/A×100で表される撓み率Dが30乃至60%の範囲となるように構成されていある。
即ち、従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤ(撓み率Dが30%未満)よりもランフラット走行時に大きく撓むような弾性を有しているので、リム組み性が良好で、正常空気圧時の乗り心地も良好となる。
撓み率Dが上限値である60%を上回ると、サイド補強のない通常のタイヤと同様に、ランフラット走行時に車輌の操縦性が著しく損なわれると共に、大変形の繰返しによりタイヤが傷んでランフラット走行距離が短くなるおそれがあるので、撓み率Dの範囲は30乃至60%とすることが望ましい。
空気入りラジアルタイヤ10は、上記のようなサイド補強層18及びビードフィラー14を用い、撓み率Dを限定することで、空気圧が0かつ最大負荷能力の90%に相当する荷重を負荷した状態において、サイドウォール部26の内面(インナーライナー28)同士が接触しないように構成されている。
これにより、サイドウォール部26の内面同士がランフラット走行時に擦れあって傷付くことがなく、少なくともパンクに対処するための安全な場所に移動できる程度の距離であれば、空気圧が0の状態でも車輌の操縦性を確保したまま走行することが可能である。
(試験例)
表1に示すように、サイド補強層断面積/ビードフィラー断面積、ビードフィラー高さ/カーカス最大幅位置の高さ、サイド補強層及びビードフィラーの硬度について、実施例1から実施例3の空気入りラジアルタイヤを製作し、乗り心地性、転がり抵抗及びランフラット走行耐久距離について、以下の条件で試験を行った。その結果を表1に示す。なお、従来例1は従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤであり、従来例2は三日月状のサイド補強層を有しない通常のタイヤである。
(乗り心地性試験)
215/45R17のサイズのタイヤを7J×17のリムに装着して、空気圧200kPaとし、荷重は車輌質量及び乗員2名の体重の合計に相当するものとし(例えば、タイヤ4本に対して17000N)、2名のドライバーが実車でフィーリング評価を行った。評価は、2名のドライバーが行った評価値の平均値であり、10段階評価で「10」が最も乗り心地が優れているものとする。
(転がり抵抗試験)
一般的な転がり抵抗試験を行った。タイヤサイズ及びリムサイズは、上記の乗り心地性試験のものと同様である。荷重は4500N、速度は60km/hとした。評価は、従来例1の転がり抵抗の値を100とし、指数化した。指数が大きいほど、転がり抵抗が少なく良好であることを示している。
(ランフラット走行耐久距離試験)
タイヤサイズ、リムサイズ及び荷重は、上記の乗り心地性試験のものと同様である。空気圧は0、速度は30km/hとした。この条件のタイヤを車輌の4輪のうち、右のリアに装着し、タイヤが破壊(バースト)又はリム外れにより走行不可能(操舵不能又はリムが路面に接触等)になるまでの距離を測定した。評価は従来例1の耐久距離の値を100とし、指数化した。指数が大きいほどランフラット走行距離が長いことを示している。
この試験例によれば、乗り心地性については、実施例1から実施例3の何れも、従来例1よりも相当に高い評価が得られており、従来例2に係る通常のタイヤには及ばないものの、従来のサイド補強タイプのランフラットタイヤが有していた乗り心地上の不具合が大幅に改善されていることがわかる。
また、転がり抵抗についても、実施例1から実施例3の何れも、従来例2には及ばないものの、従来例1の値を上回っており、転がり抵抗も改善されている。
そして、ランフラット走行耐久距離については、実施例1から実施例3の何れも従来例1を下回っているが、例えば従来例1が200kmであるとすると、実施例1は80km、実施例2は90km、実施例3は140km夫々走行できるものであり、パンクに対処するための安全な場所まで車輌を移動させるのに十分な耐久性を有していることがわかる。
Figure 2006131096
空気入りラジアルタイヤの断面図である。
符号の説明
10 空気入りラジアルタイヤ
12 カーカス
12A カーカス本体部
12B 折返し部
14 ビードフィラー
16 サイドウォールゴム
18 サイド補強層
20 ビード部
22 ビードコア
26 サイドウォール部
28 インナーライナー(内面)

Claims (3)

  1. 一対のビード部間をトロイド状に跨って配設され前記ビード部間に位置するカーカス本体部と前記ビード部のビードコアに内側から外側に巻き回された折返し部とを有する少なくとも1層のカーカスと、前記ビードコアと前記カーカス本体部と前記折返し部との間に配置されたビードフィラーと、前記カーカスのタイヤ幅方向外側に配置されたサイドウォールゴムと、前記カーカス本体部の内側に配置された略三日月状のサイド補強層とを備えた空気入りラジアルタイヤであって、
    前記サイド補強層は、断面積が前記ビードフィラーの断面積の40%以上100%以下となるように構成され、
    前記ビードコアのタイヤ半径方向最外点を基準とした前記ビードフィラーのタイヤ半径方向の高さは、該タイヤ半径方向における前記タイヤ半径方向最外点からカーカスの最大幅が存する高さ位置までの距離の75乃至150%であり、
    前記サイド補強層の硬度は、70乃至100であり、
    前記ビードフィラーの硬度は、70乃至100であること、
    を特徴とする空気入りラジアルタイヤ。
  2. 規定リムに取り付け、空気圧が0かつ無負荷状態における断面高さをAとし、空気圧が0かつ最大負荷能力の90%に相当する荷重を負荷した状態における荷重直下での断面高さをBとしたとき、D=(A−B)/A×100で表される撓み率Dが30乃至60%の範囲にあること、
    を特徴とする請求項1に記載の空気入りラジアルタイヤ。
  3. 空気圧が0かつ最大負荷能力の90%に相当する荷重を負荷した状態において、サイドウォール部の内面同士が接触しないように構成したことを特徴とする請求項2に記載の空気入りラジアルタイヤ。
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