JP2006128383A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光の利用効率を向上させることができる固体撮像素子を提供する。
【解決手段】 CMOS型固体撮像素子3は、マトリックス状に配列された複数の画素ユニットを有し、画素ユニットの1つは、シリコン基板30と、シリコン基板30の上部に配された光電変換部31と、シリコン基板30及び光電変換部31の上に形成された層間絶縁膜33と、各光電変換部31の上方において層間絶縁膜33の中に配された相対的に屈折率の高い材料で形成された下向き切頭角錐型光導波路36と、光導波路36の底面を囲繞するように矩形開口50を有すると共に層間絶縁膜33の上面に配された抵抗率2.7×10−6Ωcmのアルミニウムの第3の電極35と、シリコン基板30と光電変換部31との境界上において層間絶縁膜33の中に配された抵抗率2.7×10−6Ωcmのアルミニウムの第1の電極32とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固体撮像素子及びその製造方法に関し、特に、デジタルスチルカメラ等に用いられる固体撮像素子及びその製造方法に関する。
近年、デジタルスチルカメラ等に用いられている従来の固体撮像素子は、画素数の増加による画質の向上と共にチップサイズを小さくすることによる低価格化が図られている。そのため、この固体撮像素子における1画素の大きさは年々小さくなり、これに伴い、光電変換部の面積も小さくなっている。
光電変換部の面積が小さくなると、受光感度が低下するため、従来の固体撮像素子には、光入射面と光電変換部との間に光導波路を設け、その集光特性を高めている(例えば、特許文献1参照)。
この固体撮像素子では、光電変換部の光入射側に、高屈折率の材料で構成された対称形状の光導波路を設け、その周囲に低屈折率材料を設けている。これにより、その境界面で入射光を全反射させて、その集光特性を向上させている。
図8及び図9は、従来のCMOS型固体撮像素子の概略断面図である。
図8において、CMOS型固体撮像素子3は、2つの画素ユニットから成る。
第1の画素ユニットにおいて、不図示の撮影レンズから入射してくる光は、マイクロレンズ39aによって集光され、透明な平坦化層38を透過した後、カラーフィルタ層37aに青及び赤の光が吸収されて、緑の光のみが透過する。カラーフィルタ層37aを透過した光は、さらに、屈折率の高い透明材料である窒化シリコン(SiN)等の材料で形成された光導波路36aを透過し、光電変換部31aに導かれて電荷を発生する。このとき、光導波路36aの周囲は、屈折率の低い透明材料である酸化シリコン(SiO)等によって層間絶縁膜33が形成されているので、光導波路36aから層間絶縁膜33へ抜けようとする光は、屈折率界面で全反射して光電変換部31aに導かれる。光電変換部31aで発生した電荷は、電極32a,34a,35によって選択的に読み出される。電極32aは、一部の波長領域の光を透過する多結晶シリコン(Poly−Si)、電極34a,35は光を反射するアルミニウム(Al)で形成されている。
また、第2の画素ユニットにおいて、マイクロレンズ39bによって集光された光は、透明な平坦化層38を透過した後、カラーフィルタ層37bに緑及び赤の光が吸収されて、青の光のみが透過する。カラーフィルタ層37bを透過した光は、さらに、屈折率の高い透明材料である窒化シリコン(SiN)等の材料で形成された光導波路36bを透過し、光電変換部31bに導かれて電荷を発生する。このとき、光導波路36bの周囲は、屈折率の低い透明材料である酸化シリコン(SiO)等によって層間絶縁膜33が形成されているので、光導波路36bから層間絶縁膜33へ抜けようとする光は、屈折率界面で全反射して光電変換部31bに導かれる。光電変換部31bで発生した電荷は、電極32b,34b,35によって選択的に読み出される。電極32bは、一部の波長領域の光を透過する多結晶シリコン(Poly−Si)、電極34bは光を反射するアルミニウム(Al)で形成されている。
このCMOS型固体撮像素子3の製造時には、光導波路36a,36bは、フォトリソ工程で形成される。
また、マイクロレンズと光電変換部との間に光導波路構造を有し、光電変換部に隣接する転送電極を遮光膜で覆って転送電極表面において光が反射しないようにすることによってスミアを防止する固体撮像素子もある(例えば、特許文献2参照)。
特開平5−235313号公報(第4頁、図1) 特開平6−224398号公報(第6頁、図1)
しかしながら、フォトリソ工程で光導波路36a,36bを形成する際、電極35及び光導波路36a,36bの間に、フォトリソ工程のマスクの位置合わせ精度を考慮した隙間を設けなければならず、図8における光線20が示すように、電極35及び光導波路36bの間を透過した光の一部が、多結晶シリコンで形成された電極32a,32bで吸収されるので、光の利用効率が低下してしまう。
また、図9において、光線21が第1の画素ユニットに対して斜めから入射したとき、マイクロレンズ39aの透過後、カラーフィルタ層37aを透過した緑の波長領域の光は、光導波路36a及び層間絶縁膜33の屈折率界面で全反射せずに透過してしまい、その透過光の一部は、アルミニウム等で形成された電極34a,35に反射して光導波路36bを介して第2の画素ユニットの光電変換部31bに入射し、本来青の波長領域の光が入射するはずの光電変換部31bに第1の画素ユニットから緑の波長領域の光が入射するので、光電変換部31bの出力に基づいて正しい色再現を行うことができない。
さらに、シリコン基板30の直上に配設された電極32a,32bは、多結晶シリコンで形成されているので、抵抗率が相対的に高く、CMOS型固体撮像素子及びその製造方法の信号の読み出し時間等を律速している。
本発明の第1の目的は、光の利用効率を向上させることができる固体撮像素子を提供することにある。
本発明の第2の目的は、色再現を向上させることができる固体撮像素子を提供することにある。
上記第1の目的を達成するために、請求項1記載の固体撮像素子は、基板と、前記基板の上部に配設された光電変換部と、前記光電変換部の上方に配され、一端で受光した所定の波長領域の光を前記光電変換部に導く光導波路と、前記光電変換部の上方に配置されるとともに、光を遮光する遮光領域とを備える固体撮像素子において、前記遮光領域は、前記一端において前記光導波路を隙間なく囲繞する開口を有することを特徴とする。
上記第2の目的を達成するために、請求項3記載の固体撮像素子は、基板と、前記基板の上部に配設された光電変換部と、前記光電変換部の上方に配され、一端で受光した所定の波長領域の光を前記光電変換部に導く光導波路と、前記基板及び前記光電変換部の上方において前記光導波路のまわりに配された層間絶縁膜と、前記光導波路が受光すべき光のうち所定の波長の光を選択するカラーフィルタ層とを備える固体撮像素子において、前記層間絶縁膜は、可視光の透過率が30%以下であり、屈折率が前記光導波路の屈折率よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、遮光領域は、光導波路の一端において光導波路を隙間なく囲繞する開口を有するので、マイクロレンズで集光された光を全て光導波路に入射させて光電変換部へ導くことができ、もって光の利用効率を向上させることができる。
また、本発明によれば、層間絶縁膜は、可視光の透過率が30%以下であり、屈折率が光導波路の屈折率よりも低いので、異なる波長領域の光が光電変換部に入射することがなく、もって色再現を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係るCMOS型固体撮像素子の概略断面図である。
図1において、CMOS型固体撮像素子3は、マトリックス状に配列された複数の画素ユニットを有し、画素ユニットの1つは、シリコン基板30と、シリコン基板30の上部に配された光電変換部31と、シリコン基板30及び光電変換部31の上に形成された層間絶縁膜33と、各光電変換部31の上方において層間絶縁膜33の中に配された相対的に屈折率の高い材料で形成された下向き切頭角錐型光導波路36と、光導波路36の底面を囲繞するように矩形開口50(図2)を有すると共に層間絶縁膜33の上面に配された抵抗率2.7×10−6Ωcmのアルミニウムの第3の電極35と、シリコン基板30と光電変換部31との境界上において層間絶縁膜33の中に配された抵抗率2.7×10−6Ωcmのアルミニウムの第1の電極32と、光導波路36の中位において光導波路36を囲繞するように層間絶縁膜の中に配された矩形枠状の抵抗率2.7×10−6Ωcmのアルミニウムの第2の電極34とを備える。
CMOS型固体撮像素子3は、また、第3の電極35及び光導波路36の上に形成された平坦化層53と、平坦化層53の上に形成されたカラーフィルタ37と、カラーフィルタ37の上に形成された平坦化層38と、光導波36の上方において平坦化層38の上に配されたマイクロレンズ39とを備える。
平坦化層53は、カラーフィルタ37を形成するためのものであり、カラーフィルタ37は、所定波長の光を選択的に透過させるためのものであり、平坦化層38は、マイクロレンズを形成するためのものである。
光導波路36の底面は、切頭面より広く、より多くの光が入射することができるようにするために第3の電極35の開口50と略同一となるように形成されている。
開口50を通過した入射光は、光電変換部31上の一部を覆った領域に形成された第1の電極32上には導かれないので、第1の電極32は、抵抗率2.7×10−6Ωcmのアルミニウムで形成されている。これにより、CMOS型固体撮像素子3は、高い周波数での転送制御が可能となり、もって高速な信号読み出しを達成することができる。
図1において、不図示の撮影レンズから入射してくる光は、光電変換部31に効率良く集光すべく備えられたマイクロレンズ39によって集光され、透明な平坦化層38を透過した後、所定波長の光のみがカラーフィルタ層37を透過する。カラーフィルタ層37を透過した光は、さらに、相対的に屈折率の高い透明材料で形成された光導波路36を透過し、光電変換部31aに導かれて電荷を発生する。光電変換部31で発生した電荷は、第1の電極32、第2の電極34、及び第3の電極35によって選択的に読み出される。
光導波路36の底面は、第3の電極35の開口50と略同一であるので、マイクロレンズ39で集光された後第3の電極35の開口50を通過した入射光は、全て光導波路36に入射し光電変換部31に導かれ、もって光の利用効率を向上させることができる。
また、光導波路36の周囲は、相対的に屈折率の低い透明材料で層間絶縁膜33が形成されているので、光導波路36から層間絶縁膜33へ抜けようとする光は、屈折率界面で全反射して光電変換部31に効率良く導かれ、もって色再現を向上させることができる。
図3は、図1のCMOS型固体撮像素子3の形成プロセスを説明するのに用いられる図である。
図3において、まず、シリコン基板30を準備し、このシリコン基板30を熱酸化し、その表面に不図示のシリコン酸化膜SiOを形成した後、ポジ型のフォトレジスト40を塗布し、光電変換部31に対応する領域が開口した不図示の所定パターンのフォトマスクを介して露光して、現像処理を行う。これにより、光が照射された領域、即ち光電変換部31に対応する領域のフォトレジスト40が溶解し、シリコン酸化膜SiOの一部が露出する(図3(a))。
次に、シリコン基板30に、イオンを打ち込むことによって、シリコン酸化膜SiOの一部が露出した部分に光電変換部31を形成し、フォトレジスト41を塗布し、シリコン基板30と光電変換部31との境界状において開口した不図示の所定パターンのフォトマスクを介して露光して、現像処理を行う。これにより、光が照射された領域、即ち第1の電極32に対応する領域のフォトレジスト41が溶解し、シリコン酸化膜SiOの一部が露出する(図3(b))。
続いて、シリコン基板30に、CVD装置等により抵抗率が2.7×10−6ΩcmのアルミニウムAl32aを蒸着し(図3(c))、フォトレジスト41を剥離することによって、境界上に第1の電極32を形成する。
続いて、第1の電極32の一部及び光電変換部31の上にシリコン窒化膜SiNによる不図示のエッチングストッパ膜を形成し、さらに、第2の電極34を形成するための層間絶縁膜33を形成することにより平坦化処理を行う(図3(d))。
さらに、フォトレジスト42を塗布し、第2の電極34に対応する領域は光を透過すると共にその他の領域は光を遮光するように構成されている不図示の所定パターンのフォトマスクを介して露光して、現像処理を行う。これにより、光が照射された領域、即ち第2の電極34に対応する領域のフォトレジスト42を溶解する(図3(e))。
次に、CVD装置等により、抵抗率が2.7×10−6ΩcmのアルミニウムAlを蒸着し、エッチング処理を行ってフォトレジスト42を剥離することによって第2の電極34を形成し、第3の電極35を形成するための層間絶縁膜33を形成して平坦化処理を行う(図3(f))。
平坦化処理を行った層間絶縁膜33の上に、フォトレジスト43を塗布し、第3の電極35に対応する領域は光を透過すると共にその他の領域は光を遮光するように構成されている不図示の所定パターンのフォトマスクを介して露光して、現像処理を行う。これにより、光が照射された領域、即ち第3の電極35に対応する領域のフォトレジスト43を溶解する(図3(g))。
CVD装置等により、抵抗率が2.7×10−6ΩcmのアルミニウムAlを蒸着し、エッチング処理を行ってフォトレジスト43が剥離することによって、第3の電極35を形成する。さらに、第3の電極35をマスクとしてエッチング処理を行うことによって、層間絶縁膜33に光導波路36を形成するための井戸構造部分を形成する。このとき、層間絶縁膜33と光電変換部31との間には不図示のエッチングストッパ膜が形成されているので、光電変換部31自体はエッチングされない(図3(h))。
さらに、井戸構造部分に、層間絶縁膜33に対して相対的に屈折率の高い材料を埋め込むことによって、光導波路36を形成する(図3(i))。
光導波路36は、第3の電極35をマスクとして形成された井戸構造部分に形成されているので、光導波路36の光入射側開口は、第3の電極35の開口50と略同一となっている。これにより、CMOS型固体撮像素子3は、第3の電極35の開口50を透過した光を全て光導波路36に入射させて、入射された光の大部分を光電変換部31に導くことができ、もって光の利用効率を向上させることができる。
光導波路36を形成した後、カラーフィルタ37を形成するための平坦化層53を形成して、その上部にカラーフィルタ37を形成する(図3(j))。
次に、マイクロレンズ39を形成するための平坦化層38を形成して、その上部に、公知のレジストリフロー法によってマイクロレンズ39を形成し、CMOS型固体撮像素子3が完成する(図3(k))。
光導波路36は、屈折率が約2.0である窒化シリコンSiNで形成される。窒化シリコンSiNは、可視光の透過率が90%以上であり(図4)、可視光をほとんど吸収しないので、CMOS型固体撮像素子3は、光導波路36を伝播する光を効率よく光電変換部31に導くことができる。
一方、層間絶縁膜33は、屈折率は約1.6であり、可視光を吸収するDow Chemical社のSiLKで形成される。SiLKで形成された層間絶縁膜33は、第3の電極35近傍から光電変換部31への可視光の透過率が10%以下である。これにより、隣接した画素のマイクロレンズから斜めに入射してくる光のうち、光導波路36と層間絶縁膜33との界面で全反射せずに透過した光は、層間絶縁膜33によってほぼ吸収されるので、異なる波長領域の光が光電変換部31に入射することがなく、もって画像の正しい色再現を行うことができる。
図5は、図1のCMOS型固体撮像素子3の第1の変形例の概略断面図である。
図5のCMOS型固体撮像素子3は、図1の少なくとも2つの画素ユニットを有し、図1のCMOS型固体撮像素子3の構成と基本的に同じであり、図1の構成と同一のものには同一参照番号を付した後、一方の画素ユニットに由来する構成要素には参照番号の末尾にaを、他方の画素ユニットに由来する構成要素には参照番号の末尾にbを付して重複した説明を省略し、以下、図1の素子と異なる部分について説明する。
図5において、CMOS型固体撮像素子3は、図1のCMOS型固体撮像素子3がカラーフィルタ37を備えているのに対し、カラーフィルタを備えていない。
また、光導波路36a,36bは、図1の光導波路36の屈折率が約2.0であるのに対して、屈折率が約1.6であり、所定の波長領域の光を透過するカラーフィルタ材料で形成される。一方、層間絶縁膜33は、図1の層間絶縁膜33の屈折率が約1.6であるのに対して、屈折率が約1.3であり、特開2000−340651号公報に開示されているポリシロキサン及び酸化シリコンによる複合膜で形成される。
光導波路36aは、図6におけるGで示した分光透過特性を示す材料で形成され、緑の波長領域の光を透過すると共に青及び赤の光を吸収し、光導波路36bは、図6におけるBで示した分光透過特性を示す材料で形成され、青の波長領域の光を透過すると共に緑及び赤の光を吸収する。これにより、光導波路36a,36bは、所定の波長の光を効率よく光電変換部31a,31bに導くことができる。
また、マイクロレンズ39aに斜めに入射した光21のうち、光導波路36aと層間絶縁膜33との界面で全反射せずに透過した緑の波長領域の光は、層間絶縁膜33を透過した後、アルミニウムAlで形成された第2の電極34a及び第3の電極35によって反射され、光導波路36bに入射するが、光導波路36bは、緑及び赤の光を吸収するので、マイクロレンズ39aから入射した光21は、光電変換部31bには到達しない。これにより、異なる波長領域の光が光電変換部31bに入射することがなく、もって画像の正しい色再現を行うことが可能となる。
さらに、光導波路36は、カラーフィルタ材料で形成されているので、マイクロレンズ39は、光導波路36の上に平坦化層38を設けた後形成される。これにより、マイクロレンズ39と光導波路36の光入射側開口との距離が短くなり、広い角度範囲の光を光導波路36に導くことが可能となり、もってCMOS型固体撮像素子3の光入射角特性を向上させることができる。
図7は、図1のCMOS型固体撮像素子3の第2の変形例における光導波路36の分光透過特性図である。
本変形例におけるCMOS型固体撮像素子3は、図1の少なくとも2つの画素ユニットを有し、図1のCMOS型固体撮像素子3の構成と基本的に同じであり、図1の構成と同一のものには同一参照番号を付した後、一方の画素ユニットに由来する構成要素には参照番号の末尾にaを、他方の画素ユニットに由来する構成要素には参照番号の末尾にbを付して重複した説明を省略し、以下、図1の素子と異なる部分について説明する。
本変形例において、光導波路36は、図1のものの屈折率が約2.0であるのに対して、屈折率が約1.6であり、赤外線吸収材(例えば、エポリン社のエポライト)を添加したエキシマレーザ用フォトレジストで形成される。エキシマレーザ用フォトレジストは、可視光の透過率が90%以上であり、可視光をほとんど吸収しないので、光導波路36を伝播する光を効率よく光電変換部31に導くことができ、また、赤外光は吸収するので、CMOS型固体撮像素子3を備える装置は、不図示の撮影レンズとCMOS型固体撮像素子3との間に配設される不図示の赤外カットフィルタを不要とすることができる。
一方、層間絶縁膜33は、図1のものの屈折率が1.6であるのに対して、屈折率が約1.4であり、可視光を吸収するSiOC膜で形成される。SiOCで形成された層間絶縁膜33は、第3の電極35近傍から光電変換部31への可視光の透過率が30%以下である。SiOC膜の成膜方法は、特開2002−151506号公報に開示されている。これにより、隣接した画素からの斜めに入射する光のうち、光導波路36と層間絶縁膜33との界面で全反射せずに透過した光は、層間絶縁膜33でほぼ吸収されるので、異なる波長領域の光が光電変換部31に入射することがなく、もって画像の正しい色再現を行うことができる。
上記で説明した実施の形態において、第3の電極35は、電極機能を持つものに限らず、遮光する機能を持つもの(遮光領域)であれば良い。
本発明の実施の形態に係るCMOS型固体撮像素子の概略断面図である。 図1における第3の電極の上面図である。 図1のCMOS型固体撮像素子の形成プロセスを説明するのに用いられる図である。 図1のCMOS型固体撮像素子における光導波路の分光透過特性図である。 図1のCMOS型固体撮像素子の第1の変形例の概略断面図である。 図5における光導波路の分光透過特性図である。 図1のCMOS型固体撮像素子の第2の変形例における光導波路の分光透過特性図である。 従来のCMOS型固体撮像素子の概略断面図である。 従来のCMOS型固体撮像素子の概略断面図である。
符号の説明
3 CMOS型固体撮像素子
31 光電変換部
32 第1の電極
34 第2の電極
35 第3の電極
33 層間絶縁層
36 光導波路
37 カラーフィルタ
38,53 平坦化層
39 マイクロレンズ

Claims (4)

  1. 基板と、前記基板の上部に配設された光電変換部と、前記光電変換部の上方に配され、一端で受光した所定の波長領域の光を前記光電変換部に導く光導波路と、前記光電変換部の上方に配置されるとともに、光を遮光する遮光領域とを備える固体撮像素子において、前記遮光領域は、前記一端において前記光導波路を隙間なく囲繞する開口を有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記遮光領域は、前記発生された電荷を転送するように構成され、抵抗率が5×10−6Ωcm以下であることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 基板と、前記基板の上部に配設された光電変換部と、前記光電変換部の上方に配され、一端で受光した所定の波長領域の光を前記光電変換部に導く光導波路と、前記基板及び前記光電変換部の上方において前記光導波路のまわりに配された層間絶縁膜と、前記光導波路が受光すべき光のうち所定の波長の光を選択するカラーフィルタ層とを備える固体撮像素子において、前記層間絶縁膜は、可視光の透過率が30%以下であり、屈折率が前記光導波路の屈折率よりも低いことを特徴とする固体撮像素子。
  4. 基板を準備し、前記基板の上部に光電変換部を形成する固体撮像素子の製造方法において、前記基板の上方において光を遮光する遮光領域を形成し、その後、前記遮光領域をマスクにして、一端で受光した所定の波長領域の光を前記光電変換部に導く光導波路を形成することを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
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