JP4743842B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

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本発明は、デジタルスチルカメラ等の撮像装置に用いられる固体撮像素子の受光効率を向上させる技術に関するものである。
近年デジタルスチルカメラは低価格になってきているが、その一因は固体撮像素子のチップサイズが小さくなってきていることにある。固体撮像素子のチップサイズが小さくなることによって、撮影光学系を含めた撮像ユニットが小さくなるが、更なる小型化のために撮影光学系自体の小型化も図られてきている。撮影光学系を小型化するためには、撮影光学系の射出瞳を固体撮像素子に近づける必要があり、その結果デジタルスチルカメラ等に用いる固体撮像素子の画面周辺に入射する光の角度が大きくなってくる。固体撮像素子に入射する光の角度が大きくなると隣接する画素に光が漏れ込んでしまうため、特許文献1に開示されている固体撮像素子ではオンチップレンズと光電変換部との間に遮光膜を設けて隣接する画素への光の漏れ込みを防止している。
さらに特許文献1に開示されている固体撮像素子において、固体撮像素子の画面周辺に位置する画素では、遮光膜の開口を光電変換部に対して撮影光学系の光軸方向に偏心させることにより、固体撮像素子に入射する光の角度が大きくなっても効率よく光を集光できるようにしている。
また、固体撮像素子のチップサイズを小さくするために、固体撮像素子を構成する1画素の大きさが小さくなってきているが、その結果光電変換部の開口率も小さくなってきている。光電変換部の開口率が小さくなると受光感度が低下してしまうため、特許文献2では光入射面と光電変換部との間に光導波路を設け集光特性を高めた固体撮像素子を開示している。特許文献2に開示されている固体撮像素子はCMOS型固体撮像素子で、光の入射方向に対して積層した複数の電極配線層を有し、これらの電極配線層間の絶縁膜層に光導波路を形成している。
図10は、特許文献2に開示されている固体撮像素子100の画面周辺に位置する約2画素分の断面図である。シリコン基板110に光電変換部111が形成されている。112は光電変換部111で発生した電荷を転送するためのポリシリコン電極である。ポリシリコン電極112と電極130との間の層間絶縁膜120に第1の光導波路141が形成されている。また、電極130と電極131との間の層間絶縁膜121には第2の光導波路142が形成されている。電極131は、斜めに入射した光が隣接する画素に到達するのを防止する遮光層を兼ねている。
ここで、層間絶縁膜120及び121は低屈折率材料であるシリコン酸化膜(SiO2)で構成され、光導波路141及び142は高密度プラズマCVD法によって形成されたシリコン窒化膜(SiN)で構成されている。
さらに、電極131の上には、パッシべーション膜143、平坦化層160、カラーフィルタ層161、平坦化層162、マイクロレンズ163が形成されている。カラーフィルタ層161及びマイクロレンズ163は光電変換部111の開口中心軸Aに対して偏心している。
特開平11−87674号公報 特開2004−193500号公報
しかしながら、CMOS型固体撮像素子を構成する電極の開口は画面内で均等に形成されているため、CMOS型固体撮像素子の画面周辺に位置する画素に入射する光の角度が大きいと、図10の固体撮像素子100の断面図に示すように、入射光の一部164が電極131により遮られてしまうという欠点があった。
また、特許文献1に記載の固体撮像素子の遮光層のように、CMOS型固体撮像素子の遮光層を兼ねた電極の開口を光電変換部に対して撮影光学系の光軸方向に偏心させることが考えられるが、光導波路を有した固体撮像素子の場合、電極の開口を光電変換部を基準に偏心させるとずれ量が大きくなりすぎて光導波路の開口に入射しない光が増えてしまい、迷光を発生させてしまうという欠点があった。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、固体撮像素子において、光電変換部に効率良く光を取り込めるようにすることである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係わる固体撮像素子は、複数の画素を有する固体撮像素子において、前記複数の画素のそれぞれが、光を集光するマイクロレンズと、前記マイクロレンズにより集光された光を光電変換する光電変換部と、前記マイクロレンズから出射した光を前記光電変換部に導く第1及び第2の光導波路と、前記マイクロレンズから出射した光の隣接する画素への射を防止するための遮光層とを具備し、前記マイクロレンズと前記第2の光導波路との間に前記遮光層が配置されるとともに、前記第2の光導波路と前記光電変換部との間に前記第1の光導波路が配置され、前記第1の光導波路は、前記光電変換部の有効受光領域の中心に対して対称になるように形成され、前記第2の光導波路の光入射側の開口は、前記光電変換部の有効受光領域に対して前記固体撮像素子の画面の中心方向に偏心した位置に形成され、前記遮光層の開口は、前記第2の光導波路の光入射側の開口に対して、前記固体撮像素子の画面の中心方向に偏心した位置に形成され、前記遮光層の開口と前記第2の光導波路の光入射側の開口との偏心量は、前記光電変換部の前記固体撮像素子の画面の中心からの距離に例することを特徴とする。
また、この発明に係わる固体撮像素子において、前記遮光層の開口と前記第2の光導波路の光入射側の開口との偏心量は、前記遮光層の開口面と前記第2の光導波路の光入射側の開口面との距離に例することを特徴とする。
また、本発明に係わる固体撮像素子において、前記遮光層は、前記固体撮像素子を駆動するための電極を兼ねていることを特徴とする。
また、本発明に係わる固体撮像素子は、複数の画素を有する固体撮像素子において、
前記複数の画素のそれぞれが、光を集光するマイクロレンズと、前記マイクロレンズにより集光された光を光電変換する光電変換部と、前記マイクロレンズから出射した光を前記光電変換部に導く光導波路と、前記マイクロレンズと前記光導波路の間に配置され、隣接する画素への光の入射を防止するための遮光層とを具備し、前記遮光層の開口は、前記光導波路の光入射側の開口に対して、前記固体撮像素子の画面の中心側に広く形成され、その広がり量が前記光電変換部の前記固体撮像素子の画面の中心からの距離に依存することを特徴とする。
また、この発明に係わる固体撮像素子において、前記光導波路の光入射側の開口に対する前記遮光層の開口の広がり量は、前記固体撮像素子が配設される撮影光学系のF値に依存することを特徴とする。
また、この発明に係わる固体撮像素子において、前記光導波路の光入射側の開口に対する前記遮光層の開口の広がり量は、前記遮光層の開口面と前記光導波路の光入射側の開口面との距離に例することを特徴とする。
また、この発明に係わる固体撮像素子において、前記遮光層は、前記固体撮像素子を駆動するための電極を兼ねていることを特徴とする。
本発明によれば、固体撮像素子において、光電変換部に効率良く光を取り込むことが可能となる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1乃至図4は本発明の第1の実施形態のCMOS型固体撮像素子を示す図であり、図1はCMOS型固体撮像素子の概略平面図、図2A乃至図2CはCMOS型固体撮像素子の断面図、図3及び図4はCMOS型固体撮像素子の製造プロセスの説明図である。
デジタルカメラ等に用いられる固体撮像素子は数百万の画素で構成されているが、図1は固体撮像素子1を8×6の画素で模式化して表した平面図である。図中11は光電変換部、31は電極、42bは光導波路の開口、63はマイクロレンズである。同図において、各光電変換部11はx−y平面内で均一の間隔で配設されている。一方、マイクロレンズ11と光導波路42の開口42bは、固体撮像素子1の中心からの距離に概略比例した量で、光電変換部11に対して偏心している。ここで、光導波路42の開口42bの形状はx−y平面内で同一である。
電極31は隣接画素への光の漏れ込みを防止するための遮光層を兼ねており、光導波路42の開口42bに対して所定の大きさの開口を有している。電極31の開口形状はx−y平面内で同一である。そして、電極31の各画素の開口中心(例えば、図2AにおけるCで示される線)は、光導波路42の開口中心(例えば、図2AにおけるBで示される線)に対して所定の量γxだけ、固体撮像素子1の画面の中心方向に偏心している。
図2A乃至図2Cを参照して、本実施形態のCMOS型固体撮像素子1の断面構造について説明する。
図2Bは、図1のCMOS型固体撮像素子の概略平面図に示した位置b(固体撮像素子1の画面の略中心位置)における画素の断面図である。
図2Bにおいて、シリコン基板10に光電変換部11が形成されている。12は第1の電極であるポリシリコン電極、20は第1の層間絶縁膜、30は第2の電極、21は第2の層間絶縁膜、31は第3の電極、41は第1の光導波路、42は第2の光導波路である。ここで、第1及び第2の層間絶縁膜20,21は低屈折率材料であるシリコン酸化膜(SiO2)で構成され、第1及び第2の光導波路41,42は高密度プラズマCVD法によって形成されたシリコン窒化膜(SiN)で構成されている。さらに、第3の電極31の上には、パッシべーション膜43、平坦化層60、カラーフィルタ層61、平坦化層62、マイクロレンズ63が形成されている。カラーフィルタ層61及びマイクロレンズ63は光電変換部11の開口中心軸Aに対して偏心している。
光電変換部11の上方には、光電変換部11で発生した電荷を転送するための第1の電極であるポリシリコン電極12が配設され、また、転送された電荷を選択的に外部に出力するための第2の電極30及び第3の電極31が配設されている。
第1の電極12と第2の電極30との間の第1の層間絶縁膜20には、第1の光導波路41が形成されている。第1の光導波路41は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して略対称になるように形成されている。ここで有効受光領域とは、光電変換部11の受光可能領域のうち、ポリシリコン電極12で覆われていない領域を指している。
一方、第2の電極30と第3の電極31との間の第2の層間絶縁膜21には、第2の光導波路42が形成されている。第2の光導波路42の光入射側の開口42b(中心軸B)も、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して略対称となるように形成されている。ここで、第2の光導波路42は光入射側の開口42bを大きくとってあるため、光導波路42の一部は第1の層間絶縁膜層20にも形成されている。言い換えれば、第2の光導波路42の下端部の一部が第1の層間絶縁膜20に入り込んでいる。
また遮光層を兼ねた電極31の開口31aは、撮影光学系のF値に対応した量だけ第2の光導波路42の光入射側の開口42bより大きく設定されている。そして、電極31の開口中心軸Cは光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)と略一致するため、F値の小さい画角の広い光束もけられることなく取り込むことができ、固体撮像素子1のレンズのF値に対する受光量の比例性を向上させるとともに、隣接画素への光の漏れ込みを防止することを可能としている。
図2Aは、図1のCMOS型固体撮像素子の概略平面図に示した位置aにおける画素(光電変換部11が固体撮像素子1の中心から距離hxの位置にある画素)の断面図である。
第1の電極12と第2の電極30との間の第1の層間絶縁膜20には、第1の光導波路41が形成されている。第1の光導波路41は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して略対称になるように形成されている。
一方、第2の電極30と第3の電極31との間の第2の層間絶縁膜21には、第2の光導波路42が形成されている。第2の光導波路42の光入射側の開口42bの中心軸(図中Bで示される線)は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して、図中δxだけ固体撮像素子1の画面の中心方向に偏心している。
また、光導波路42はx−y平面内の各画素で略同一形状に形成され、光入射側の開口42bを大きくとってあるため、光導波路42の一部は第1の層間絶縁膜20にも形成されている。言い換えれば、第2の光導波路42の下端部の一部が第1の層間絶縁膜20に入り込んでいる。
さらに第3の電極31の開口31aの中心軸(図中Cで示される線)は、第2の光導波路42の光入射側の開口42bの中心軸(図中Bで示される線)に対して、図中γxだけ固体撮像素子1の画面の中心方向(図中+x方向)に偏心している。第3の電極31の開口中心の第2の光導波路42の開口中心に対する偏心量γxは、光電変換部11の固体撮像素子1の画面の中心からの距離hxに略比例し、
γx≒hx・t/lz/n
を満足する。ここで、tは第2の光導波路42の開口面と第3の電極31の開口面との距離(本実施形態では第3の電極31の厚さ)、nは第2の光導波路42の屈折率、lzは固体撮像素子1と固体撮像素子1が配設される撮影光学系の射出瞳との距離である。
第3の電極31の開口中心軸(図中Cで示される線)は、第2の光導波路42の開口中心軸(図中Bで示される線)に対して固体撮像素子1の画面の中心方向に偏心しているため、撮影光学系から斜めに入射する光を遮光することなく効率的に受光することが可能で、固体撮像素子1のシェーディング特性を向上させている。また、第3の電極31の開口中心軸Cが第3の電極31の厚さに略比例した量γxだけ偏心しているため、開口の偏心量が適切となり隣接画素への光の漏れ込みを防止することを可能としている。
図2Cは、図1のCMOS型固体撮像素子の概略平面図に示した位置cおける画素の断面図である。
第1の電極12と第2の電極30との間の第1の層間絶縁膜20には、第1の光導波路41が形成されている。第1の光導波路41は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して略対称になるように形成されている。
一方、第2の電極30と第3の電極31との間の第2の層間絶縁膜21には、第2の光導波路42が形成されている。第2の光導波路42の光入射側の開口42bの中心軸(図中Bで示される線)は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して、固体撮像素子1の画面の中心方向に偏心している。
また、光導波路42はx−y平面内の各画素で略同一形状に形成され、光入射側の開口42bを大きくとってあるため、光導波路42の一部は第1の層間絶縁膜20にも形成されている。言い換えれば、第2の光導波路42の下端部の一部が第1の層間絶縁膜20に入り込んでいる。
さらに、第3の電極31の開口中心軸(図中Cで示される線)は、第2の光導波路42の開口中心軸(図中Bで示される線)に対して固体撮像素子1の画面の中心方向(図中−x方向)に偏心しているため、撮影光学系から斜めに入射する光を遮光することなく効率的に受光することが可能で、固体撮像素子1のシェーディング特性を向上させている。また、第3の電極31の開口中心軸Cが第3の電極31の厚さに略比例した量だけ偏心しているため、開口の偏心量が適切となり隣接画素への光の漏れ込みを防止することを可能としている。
図3及び図4は本実施形態のCMOS型固体撮像素子1の製造プロセスの説明図ある。同図では、固体撮像素子1の中心付近の1画素の断面構造を示している。
まず、シリコン基板10を熱酸化してシリコン基板表面に不図示のシリコン酸化膜SiOを形成する。さらに、シリコン基板10中に光電変換領域を形成するために、フォトレジスト50を塗布し、所定パターンのフォトマスクを介して露光を行い、さらに現像処理を行う(図3(a))。ポジ型のフォトレジストの場合、現像処理することにより光が照射された領域50a、すなはち光電変換領域に対応する領域が溶解し、シリコン酸化膜SiOの一部が露出する。さらに、シリコン基板10に対してイオンを打ち込むことにより、光電変換部11を形成する。
シリコン基板10中に光電変換部11が形成されると、光電変換部11にて発生した電荷を転送するための第1の電極12をシリコン基板10の表面に形成する。
まず、シリコン基板10の表面に、フォトレジスト51を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光する。フォトマスクは、光電変換部11の一部を覆う第1の電極12に対応する領域は光を透過し、その他の領域は光を遮光するように構成されている。さらにフォトレジスト51を現像処理することにより、光が照射された領域51a、すなはち第1の電極12に対応する領域が溶解し、シリコン酸化膜SiOの一部が露出する(図3(b))。さらに、ポリシリコン膜12aを形成し、フォトレジスト51を剥離することによって第1の電極12を形成する(図3(c))。
第1の電極12が形成されると、第1の電極12の一部及び光電変換部11の上にエッチングストッパ膜40を形成するために、フォトレジスト52を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光、現像する(図3(d))。シリコン窒化膜SiNによるエッチングストッパ膜40を形成すると、第2の電極30を形成するための第1の層間絶縁膜20を形成し平坦化処理を行う(図3(e))。第1の層間絶縁膜20は屈折率が約1.46のシリコン酸化膜SiO2で形成される。
次に、第1の層間絶縁膜20に第1の光導波路41を形成するために、平坦化された層間絶縁膜20上にフォトレジスト53を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光、現像する(図3(f))。さらに、フォトレジスト53をマスクとしてドライエッチング処理を行うことによって第1の層間絶縁膜20に第1の光導波路41を形成するための穴20aを形成する。このとき、第1の層間絶縁膜20と光電変換部11との間にはエッチングストッパ膜40が形成されているため、光電変換部11自体はエッチングされない(図3(g))。
次に、第1の層間絶縁膜20に形成された穴20aにシリコン窒化膜(SiN)41aをプラズマCVD法で成膜し、第1の光導波路41を形成する。プラズマCVD法で成膜されたシリコン窒化膜41aは、応力が1.0×109 (dyne/cm2)以下で、屈折率が2.02と高い。そのため、シリコン基板10の反りを小さくするとともに、光導波路での全反射条件を広くすることが可能となっている。
シリコン窒化膜(SiN)41aを成膜後、平坦化処理を行うためにフォトレジスト54を塗布する(図3(h))。さらに、ドライエッチングを行うことにより平坦化を行う(図3(i))。
第1の光導波路41が形成されると、第2の電極30を形成する。まず、フォトレジストを塗布し電極パターンに対応したフォトマスクで覆って露光後、現像処理する。さらに、CVD装置等にてアルミニウムAlを蒸着し、エッチング処理を行ってフォトレジストを剥離することにより第2の電極30を形成する(図3(j))。
さらに、第3の電極31を形成するための第2の層間絶縁膜21をシリコン酸化膜SiO2で形成し、第3の電極31を形成する(図4(k))。第3の電極31の形成方法は、第2の電極30の形成方法と同様である。第3の電極31は、その開口31aが第2の光導波路42の開口に対して所定量大きく、かつ開口中心が第2の光導波路42の開口中心に対して固体撮像素子1の中心からの距離に略比例した偏心量で偏心するように形成される。
次に、第2の層間絶縁膜21に第2の光導波路42を形成するために、第3の電極31及び第2の層間絶縁膜21上にフォトレジスト55を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光、現像する(図4(l))。
さらに、フォトレジスト55をマスクとしてドライエッチング処理を行うことによって、第2の層間絶縁膜21に第2の光導波路42を形成するための穴21aを形成する。第2の光導波路42を形成するための穴21aは開口が大きく、エッチングする際のガスの流量等を制御することによって傾斜した形状になっている。さらに、第1の層間絶縁膜20の一部もエッチングされ、シリコン窒化膜SiNで構成された第1の光導波路41に到達するまでエッチングされる(図4(m))。
第2の光導波路42を形成するための穴21aが形成されると、プラズマCVD法にてシリコン窒化膜(SiN)42aを成膜し、第2の光導波路42を形成する。第2の光導波路42は、プラズマCVD法によるシリコン窒化膜で形成されるため、低応力で高屈折率の光導波路ができあがる。そのため、シリコン基板10の反りを小さくするとともに、第2の光導波路42での全反射条件を広くすることが可能となっている。さらに、シリコン窒化膜(SiN)42aを成膜後、CMP等による平坦化処理が行われる(図4(n))。
第2の光導波路42が形成されると、カラーフィルタ61を形成するための平坦化層60が形成された後にカラーフィルタ61が形成される。さらに、マイクロレンズ63を形成するための平坦化層62が形成された後にマイクロレンズ63が形成される。マイクロレンズは、公知のレジストリフロー法にて形成される(図4(o))。
(第2の実施形態)
図5乃至図8は本発明の第2の実施形態のCMOS型固体撮像素子を示す図であり、画素サイズの小さい固体撮像素子への適用形態を示している。図5はCMOS型固体撮像素子の概略平面図、図6A乃至図6DはCMOS型固体撮像素子の断面図、図7及び図8はCMOS型固体撮像素子の製造プロセスの説明図である。
デジタルカメラ等に用いられる固体撮像素子は数百万の画素で構成されているが、図5は固体撮像素子1を8×6の画素で模式化して表した平面図である。図中11は光電変換部、42bは光導波路の開口、63はマイクロレンズである。同図において、各光電変換部11はx−y平面内で均一の間隔で配設されている。一方、マイクロレンズ11と光導波路42の開口42bは、固体撮像素子1の画面の中心からの距離に略比例した量で、光電変換部11から偏心している。また、光導波路42の開口42bの大きさは、固体撮像素子1の画面の中心から遠くなるにしたがって小さくなるように構成されている。
さらに光導波路42の光入射側に配設された電極31の開口は、光導波路42の開口42bよりも所定量αxだけ大きくなるように設定され、画面内の開口位置に応じて異なる大きさになっている。
図6A乃至図6Dを参照して、本実施形態のCMOS型固体撮像素子1の断面構造について説明する。
図6Bは、図5のCMOS型固体撮像素子の概略平面図に示した位置b(固体撮像素子1の画面の略中心位置)における画素の断面図である。同図において、第1の実施形態と同一の部材には同一の番号が付されている。
光電変換部11で発生した電荷を転送するための第1の電極であるポリシリコン電極12が配設され、また、転送された電荷を選択的に外部に出力するための第2の電極30及び第3の電極31が配設されている。
第1の電極12と第2の電極30との間の第1の層間絶縁膜20には、第1の光導波路41が形成されている。第1の光導波路41は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して略対称になるように形成されている。ここで有効受光領域とは、光電変換部11の受光可能領域のうち、ポリシリコン電極12で覆われていない領域を指している。
一方、第2の電極30と第3の電極31との間の第2の層間絶縁膜21には、第2の光導波路42が形成されている。第2の光導波路42の光入射側の開口42b(中心軸B)も、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して略対称となるように形成されている。ここで、第2の光導波路42は光入射側の開口42bの大きさは広くとってあるため、第2の光導波路42の一部は第1の層間絶縁膜20にも形成されている。言い換えれば、第2の光導波路42の下端部の一部が第1の層間絶縁膜20に入り込んでいる。
また遮光層を兼ねた第3の電極31の開口31aは、撮影光学系のF値に対応した量αxbだけ第2の光導波路42の光入射側の開口42bより広く設定されている。そのため、F値の小さい画角の広い光束もけられることなく取り込むことができ、固体撮像素子1のレンズのF値に対する受光量の比例性を向上させるとともに、隣接画素への光の漏れ込みを防止することを可能としている。
図6Aは、図5のCMOS型固体撮像素子の概略平面図に示した位置aにおける画素の断面図である。
第1の電極12と第2の電極30との間の第1の層間絶縁膜20には、第1の光導波路41が形成されている。第1の光導波路41は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して略対称になるように形成されている。
一方、第2の電極30と第3の電極31との間の第2の層間絶縁膜21には、第2の光導波路42が形成されている。第2の光導波路42の光入射側の開口の中心軸(図中Bで示される線)は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して、固体撮像素子1の画面の中心方向に偏心している。また第2の光導波路42は、固体撮像素子1の外周方向の壁面の一部は略垂直(図中z軸と略平行)で、非対称な断面形状を成している。
画素サイズが小さいCMOS型固体撮像素子の場合、斜めに入射した光の隣接画素への漏れ込みが多くなるため、遮光層を兼ねる電極31の開口31aの大きさは制限される。そのため、電極31の開口31aの大きさは固体撮像素子1の画面内の開口位置に応じて異なる大きさになっている。
図6Aに示した画素では、電極31の開口31aの固体撮像素子1の外周方向(図中−x方向)の縁は第2の光導波路42の開口42bの縁とほぼ同一となるように形成され、電極31の開口31aの固体撮像素子1の中心方向(図中+x方向)の縁は第2の光導波路42の開口42bの縁に対して所定量αxaだけ広く設定されている。第2の光導波路42の開口42bに対する電極31の開口31aの広がり量αxaは、光電変換部11の固体撮像素子1の画面の中心からの距離hxに依存し、
αxa≒(hx+lz/2/F)・t/lz/n
を満足する。ここで、Fは固体撮像素子1が配設される撮影光学系のF値、lzは固体撮像素子1と固体撮像素子1が配設される撮影光学系の射出瞳との距離、tは第2の光導波路42の開口面と電極31の開口面との距離(本実施形態では第3の電極31の厚さ)、nは第2の光導波路42の屈折率である。
電極31の開口31aの広がり量αxは、撮影光学系のF値と、第2の光導波路42の開口面と電極31の開口面との距離tを考慮して固体撮像素子1の画面中心方向(図中+x方向)に必要最小限広く設けることで、斜めから入射する光に対しても効率的に受光して固体撮像素子1のシェーディング特性を向上させるとともに、隣接画素への光の漏れ込みを防止することが可能となる。
図6C及び図6Dは、図5のCMOS型固体撮像素子1の概略平面図に示した位置c及び位置dにおける画素の断面図である。
第1の電極12と第2の電極30との間の第1の層間絶縁膜20には、第1の光導波路41が形成されている。第1の光導波路41は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して略対称になるように形成されている。
一方、第2の電極30と第3の電極31との間の第2の層間絶縁膜21には、第2の光導波路42が形成されている。第2の光導波路42の光入射側の開口42bの中心軸(図中Bで示される線)は、光電変換部11の有効受光領域の中心軸(図中Aで示される線)に対して、固体撮像素子1の画面の中心方向に偏心している。
また、図5の固体撮像素子の平面図においてcに位置する画素では、図6Cに示すように、第2の光導波路42の固体撮像素子1の外周方向の壁面の一部は略垂直(図中z軸と略平行)で、非対称な断面形状を成している。また、図5の固体撮像素子の平面図においてdに位置する画素では、図6Dに示すように、第2の光導波路42の固体撮像素子1の外周方向の壁面は略垂直(図中z軸と略平行)で、非対称な断面形状を成している。
画素サイズが小さいCMOS型固体撮像素子の場合、斜めに入射した光の隣接画素への漏れ込みが多くなるため、遮光層を兼ねる電極31の開口31aの大きさは制限される。そのため、電極31の開口31aの大きさは固体撮像素子1の画面内の開口位置に応じて異なる大きさに設定されている。
図6C及び図6Dに示した画素では、電極31の開口31aの固体撮像素子1の外周方向(図中+x方向)の縁は第2の光導波路42の開口42bの縁とほぼ同一となるように形成され、電極31の開口31aの固体撮像素子1の中心方向(図中−x方向)の縁は第2の光導波路42の開口42bの縁に対して、光電変換部11の固体撮像素子1の中心からの距離に依存した広がり量αxc及びαxdが設定されている。
電極31の開口31aを固体撮像素子1の画面中心方向(図中−x方向)に必要最小限広く設けることで、斜めから入射する光に対しても効率的に受光して固体撮像素子1のシェーディング特性を向上させるとともに、隣接画素への光の漏れ込みを防止することが可能となる。
図7及び図8は本実施形態のCMOS型固体撮像素子1の製造プロセスの説明図ある。同図では、固体撮像素子1の周辺付近の1画素の断面構造を示している。
まず、シリコン基板10を熱酸化してシリコン基板の表面に不図示のシリコン酸化膜SiOを形成する。さらに、シリコン基板10中に光電変換領域を形成するために、フォトレジスト50を塗布し、所定パターンのフォトマスクを介して露光を行い、さらに現像処理を行う(図7(a))。ポジ型のフォトレジストの場合、現像処理することにより光が照射された領域50a、すなはち光電変換領域に対応する領域が溶解し、シリコン酸化膜SiOの一部が露出する。さらに、シリコン基板10に対してイオンを打ち込むことにより、光電変換部11を形成する。
シリコン基板10中に光電変換部11が形成されると、光電変換部11にて発生した電荷を転送するための第1の電極12をシリコン基板10の表面に形成する。
まず、シリコン基板10の表面に、フォトレジスト51を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光する。フォトマスクは、光電変換部11の一部を覆う第1の電極12に対応する領域は光を透過し、その他の領域は光を遮光するように構成されている。さらにフォトレジスト51を現像処理することにより、光が照射された領域51a、すなはち第1の電極12に対応する領域が溶解し、シリコン酸化膜SiOの一部が露出する(図7(b))。さらに、ポリシリコン膜12aを形成し、フォトレジスト51を剥離することによって第1の電極12を形成する(図7(c))。
第1の電極12が形成されると、第1の電極12の一部及び光電変換部11の上にエッチングストッパ膜40を形成するために、フォトレジスト52を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光、現像する(図7(d))。シリコン窒化膜SiNによるエッチングストッパ膜40を形成すると、第2の電極30を形成するための第1の層間絶縁膜20を形成し平坦化処理を行う(図7(e))。第1の層間絶縁膜20は屈折率が約1.46のシリコン酸化膜SiO2で形成されている。
次に、第1の層間絶縁膜20に第1の光導波路41を形成するために、平坦化された層間絶縁膜20上にフォトレジスト53を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光、現像する(図7(f))。さらに、フォトレジスト53をマスクとしてドライエッチング処理を行うことによって第1の層間絶縁膜20に第1の光導波路41を形成するための穴20aを形成する。このとき、第1の層間絶縁膜20と光電変換部11との間にはエッチングストッパ膜40が形成されているため、光電変換部11自体はエッチングされない(図7(g))。
次に、第1の層間絶縁膜20に形成された穴20aにシリコン窒化膜(SiN)41aをプラズマCVD法で成膜し、第1の光導波路41を形成する。プラズマCVD法で成膜されたシリコン窒化膜41aは、応力が1.0×109 (dyne/cm2)以下で、屈折率が2.02と高い。そのため、シリコン基板10の反りを小さくするとともに、第1の光導波路41での全反射条件を広くすることが可能となっている。
シリコン窒化膜(SiN)41aを成膜後、平坦化処理を行うためにフォトレジスト54を塗布する(図7(h))。さらに、ドライエッチングを行うことにより平坦化を行う(図7(i))。
第1の光導波路41が形成されると、第2の電極30を形成する。まず、フォトレジストを塗布し電極パターンに対応したフォトマスクで覆って露光後、現像処理する。さらに、CVD装置等にてアルミニウムAlを蒸着し、エッチング処理を行ってフォトレジストを剥離することにより第2の電極30を形成する(図7(j))。
次に、第2の層間絶縁膜21に第2の光導波路42を形成するために、第2の層間絶縁膜21上にフォトレジスト55を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光、現像する(図7(k))。
さらに、フォトレジスト55をマスクとしてドライエッチング処理を行うことによって、第2の層間絶縁膜21に第2の光導波路42を形成するための穴21aを形成する。光導波路を形成するための穴21aは開口が大きく、エッチングする際のガスの流量等を制御することによって傾斜した形状になっている。さらに、第1の層間絶縁膜20の一部もエッチングされ、シリコン窒化膜SiNで構成された第1の光導波路41に到達するまでエッチングされる(図7(l))。
同様に、垂直な壁面の穴を作成する。第2の層間絶縁膜21上にフォトレジスト56を塗布し不図示のフォトマスクで覆って露光、現像する(図8(m))。
さらに、フォトレジスト56をマスクとしてドライエッチング処理を行うことによって、第2の層間絶縁膜21に第2の光導波路42を形成するための垂直な壁面の穴21bを形成する。穴21bは、シリコン窒化膜SiNで構成された第1の光導波路41に到達するまでエッチングされる(図8(n))。
第2の光導波路42を形成するための穴21bが形成されると、高密度プラズマCVD法にてシリコン窒化膜(SiN)42aを成膜し、第2の光導波路42を形成する(図8(o))。第2の光導波路42は、高密度プラズマCVD法によるシリコン窒化膜で形成されるため、低応力であるがやや屈折率が低い光導波路ができあがる。高密度プラズマCVD法によるシリコン窒化膜の屈折率は約1.9である。そのため、シリコン基板10の反りが小さくなるが、第2の光導波路42での全反射条件が狭くなる。しかしながら、第2の光導波路42の固体撮像素子1の外周側の壁面を略垂直に形成しているため、斜めから入射した光の壁面への入射角が大きくなり、結果的に全反射条件をクリアするようになる。
シリコン窒化膜(SiN)42aの成膜後、平坦化を行うためのフォトレジスト57が塗布される(図8(p))。
さらに、ドライエッチングを行うことにより、平坦化が行われる(図8(q))。
さらに、第3の電極31を形成する(図8(r))。第3の電極31の形成方法は、第2の電極30の形成方法と同様である。第3の電極31の開口31aは、第2の光導波路42の開口42bに対して所定の広がり量を有するように形成される。
第3の電極31が形成されると、電極及び光電変換部を保護するためのパッシべーション膜43が成膜される(図8(s))。
パッシべーション膜43が形成されると、カラーフィルタ61を形成するための平坦化層60が形成された後にカラーフィルタ61が形成される。さらに、マイクロレンズ63を形成するための平坦化層62が形成された後にマイクロレンズ63が形成される(図8(t))。
本実施形態では、第2の光導波路42を高密度プラズマCVD法で成膜した例を示したが、光導波路のアスペクト比によっては、プラズマCVD法で成膜してもよい。
また本実施形態では、図5の固体撮像素子1の平面図に示す画面周辺のa、c、dに位置する画素では、電極31の画面周辺方向の開口の端は光導波路42の開口42bの端と略一致する例を示したが、画素の位置や固体撮像素子1が配設される撮影光学系のF値によっては、電極31の画面周辺方向の開口の端は光導波路42の開口42bの端より画面の周辺方向に広がる構成になるのはいうまでもない。
(第3の実施形態)
図9は本発明の第3の実施形態の固体撮像素子を示す図であり、CCD型固体撮像素子の周辺に位置する約2画素の断面図である。同図において、第1の実施形態の固体撮像素子と同一の部材には同一の番号が付されている。
光電変換部11の光入射側には、シリコン窒化膜SiN等による光導波路41が形成され、入射した光を全反射させて光電変換部11に導いている。12は転送電極で、不図示の電荷転送部に光が漏れ込むのを防止するために、タングステンWによる遮光層70で被覆されている。
光導波路41の光入射側には、隣接画素への光の漏れ込みを防止するための遮光層71が形成されている。遮光層71の開口71aの固体撮像素子1の外周方向(図中−x方向)の縁は光導波路41の開口41aの縁とほぼ同一となるように形成され、遮光層71の開口71aの固体撮像素子1の中心方向(図中+x方向)の縁は光導波路41の開口の縁に対して、光電変換部11の固体撮像素子1の中心からの距離に依存した広がり量αxだけ広く設定されている。
このように、遮光層71の開口71aを固体撮像素子1の画面中心方向(図中+x方向)に必要最小限広く設けることで、斜めから入射する光に対しても効率的に受光して固体撮像素子1のシェーディング特性を向上させるとともに、隣接画素への光の漏れ込みを防止することが可能となる。
以上説明したように、上記の第1乃至第3の実施形態によれば、光を電荷に変換する光電変換部と入射した光を光電変換部に導く光導波路とを有した固体撮像素子において、光導波路の光入射側に遮光層を有し、遮光層の開口は光導波路の光入射側の開口に対して固体撮像素子の中心方向に偏心した位置に形成し、その偏心量を光電変換部の固体撮像素子の中心からの距離に略比例するように構成することにより、入射角の大きい光も効率よく受光することを可能とする。
また、光を電荷に変換する光電変換部と入射した光を光電変換部に導く光導波路とを有した固体撮像素子において、光導波路の光入射側に配設される遮光層の開口と光導波路の光入射側の開口との偏心量を、遮光層の開口と光導波路の光入射側の開口との距離に略比例するように構成することによって、隣接画素への光の漏れ込みを防止することが可能となる。
また、光を電荷に変換する光電変換部と入射した光を光電変換部に導く光導波路とを有した固体撮像素子において、光導波路の光入射側に遮光層を有し、遮光層の開口は光導波路の光入射側の開口に対して固体撮像素子の中心側に広く、その広がり量を光電変換部の固体撮像素子の中心からの距離に依存するように構成することにより、撮影画面周辺の入射角の大きい光も効率よく受光することを可能とするとともに隣接画素への光の漏れ込みを防止することが可能となる。
また、光を電荷に変換する光電変換部と入射した光を光電変換部に導く光導波路とを有した固体撮像素子において、光導波路の光入射側に遮光層を有し、光導波路の光入射側の開口に対する遮光層の開口広がり量を、固体撮像素子が配設される撮影光学系のF値に依存するように構成することにより、F値の小さい明るい撮影光学系に対しても効率よく受光することを可能とする。
また、光を電荷に変換する光電変換部と入射した光を光電変換部に導く光導波路とを有した固体撮像素子において、光導波路の光入射側に遮光層を有し、光導波路の光入射側の開口に対する遮光層の開口の広がり量を、遮光層の開口と光導波路の光入射側の開口との距離に略比例するように構成することにより、隣接画素への光の漏れ込みを防止することが可能となる。
さらには、光を電荷に変換する光電変換部と入射した光を光電変換部に導く光導波路とを有した固体撮像素子において、光導波路の光入射側に配設される遮光層が電極を兼ねるように構成することにより、新規に遮光層を設けることなく隣接画素への光の漏れ込みを防止することが可能となる。
第1の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略平面図である。 第1の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略側断面図である。 第1の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略側断面図である。 第1の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略側断面図である。 第1の実施形態のCMOS型固体撮像素子の製造プロセスを説明するための図である。 第1の実施形態のCMOS型固体撮像素子の製造プロセスを説明するための図である。 第2の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略平面図である。 第2の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略側断面図である。 第2の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略側断面図である。 第2の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略側断面図である。 第2の実施形態のCMOS型固体撮像素子の概略側断面図である。 第2の実施形態のCMOS型固体撮像素子の製造プロセスを説明するための図である。 第2の実施形態のCMOS型固体撮像素子の製造プロセスを説明するための図である。 第3の実施形態のCCD型固体撮像素子の概略側断面図である。 従来の固体撮像素子の概略側断面図である。
符号の説明
1 固体撮像素子
10 シリコン基板
11 光電変換部
12 第1の電極
31 第2の電極
32 第3の電極
20 第1の層間絶縁膜
21 第2の層間絶縁膜
41 第1の光導波路
42 第2の光導波路
60,62 平坦化層
61 カラーフィルタ
63 マイクロレンズ

Claims (7)

  1. 複数の画素を有する固体撮像素子において、
    前記複数の画素のそれぞれが、
    光を集光するマイクロレンズと、
    前記マイクロレンズにより集光された光を光電変換する光電変換部と、
    前記マイクロレンズから出射した光を前記光電変換部に導く第1及び第2の光導波路と、
    前記マイクロレンズから出射した光の隣接する画素への射を防止するための遮光層とを具備し、
    前記マイクロレンズと前記第2の光導波路との間に前記遮光層が配置されるとともに、前記第2の光導波路と前記光電変換部との間に前記第1の光導波路が配置され、
    前記第1の光導波路は、前記光電変換部の有効受光領域の中心に対して対称になるように形成され、
    前記第2の光導波路の光入射側の開口は、前記光電変換部の有効受光領域に対して前記固体撮像素子の画面の中心方向に偏心した位置に形成され、
    前記遮光層の開口は、前記第2の光導波路の光入射側の開口に対して、前記固体撮像素子の画面の中心方向に偏心した位置に形成され、
    前記遮光層の開口と前記第2の光導波路の光入射側の開口との偏心量は、前記光電変換部の前記固体撮像素子の画面の中心からの距離に例することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記遮光層の開口と前記第2の光導波路の光入射側の開口との偏心量は、前記遮光層の開口面と前記第2の光導波路の光入射側の開口面との距離に例することを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記遮光層は、前記固体撮像素子を駆動するための電極を兼ねていることを特徴とする請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 複数の画素を有する固体撮像素子において、
    前記複数の画素のそれぞれが、
    光を集光するマイクロレンズと、
    前記マイクロレンズにより集光された光を光電変換する光電変換部と、
    前記マイクロレンズから出射した光を前記光電変換部に導く光導波路と、
    前記マイクロレンズと前記光導波路の間に配置され、隣接する画素への光の入射を防止するための遮光層とを具備し、
    前記遮光層の開口は、前記光導波路の光入射側の開口に対して、前記固体撮像素子の画面の中心側に広く形成され、その広がり量が前記光電変換部の前記固体撮像素子の画面の中心からの距離に依存することを特徴とする固体撮像素子。
  5. 前記光導波路の光入射側の開口に対する前記遮光層の開口の広がり量は、前記固体撮像素子が配設される撮影光学系のF値に依存することを特徴とする請求項4に記載の固体撮像素子。
  6. 前記光導波路の光入射側の開口に対する前記遮光層の開口の広がり量は、前記遮光層の開口面と前記光導波路の光入射側の開口面との距離に例することを特徴とする請求項4に記載の固体撮像素子。
  7. 前記遮光層は、前記固体撮像素子を駆動するための電極を兼ねていることを特徴とする請求項4に記載の固体撮像素子。
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